JPH0862652A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH0862652A
JPH0862652A JP22558194A JP22558194A JPH0862652A JP H0862652 A JPH0862652 A JP H0862652A JP 22558194 A JP22558194 A JP 22558194A JP 22558194 A JP22558194 A JP 22558194A JP H0862652 A JPH0862652 A JP H0862652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
magnification
zoom
trimming
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22558194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Hayakawa
正浩 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP22558194A priority Critical patent/JPH0862652A/ja
Publication of JPH0862652A publication Critical patent/JPH0862652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】カメラ1は、撮影光学系30、ファインダー光
学系4、撮影光学系30の焦点距離を変更する第1の変
倍手段1a、ファインダー光学系4の倍率を変更する第
2の変倍手段1b、レリーズスイッチ、ズームレバー、
外部表示用LCD、ファインダー内表示用LCD、発音
手段、ズームコード板81、ズームコード接片85およ
び磁気ヘッドを有している。第1の変倍手段1aは、撮
影光学系30の焦点距離をA領域では変更し、B領域で
は変更しないよう構成され、第2の変倍手段1bは、フ
ァインダー光学系4の倍率をA領域およびB領域で変更
するよう構成されている。ズーミングの際は、B領域
(トリミングズーム)である旨を発音手段、外部表示用
LCDおよびファインダー内表示用LCDにより報知す
る。 【効果】ズーミングの際、トリミングズームである旨を
感知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリミング情報を記録
し、プリント時のトリミングにより望遠効果を得ること
が可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】トリミング情報をフィルムに記録し得る
トリミングズームカメラ(カメラ)が知られている。こ
のようなカメラでは、ズーミングの際、ファインダー光
学系のズーミングのみが行われ、撮影の際、そのズーミ
ングによる拡大率および拡大範囲等、すなわち、ファイ
ンダー光学系で視認される実視界画面に対応するフィル
ム上の画面領域を特定するトリミング情報がフィルムに
書き込まれる。そして、撮影されたフィルムから印画紙
へプリントする際、前記トリミング情報に基づいてトリ
ミングが行われ、これにより望遠効果のある写真を得る
ことができる。
【0003】しかし、画像をトリミングにより拡大して
プリントするということは、フィルムの粒子を拡大して
プリントすることになり、また、フィルムには、粒子の
細かい低感度フィルムから粒子の粗い高感度フィルムま
で多種存在するので、画像をトリミングにより無造作に
拡大してプリントすると、その拡大率、使用するフィル
ムの種類およびプリントサイズ等の組み合わせによって
は、粒子が粗く、画質の悪い写真になるといった問題が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、疑似
変倍によってズーム範囲を拡大することができ、光学ズ
ームを先行させることにより、トリミングズーム(疑似
変倍)による画質の低下を極力防止し得るカメラを提供
することにある。また、疑似変倍を行う領域である旨を
感知することができるカメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 このような目的は、下
記(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0006】(1) 被写体像をフィルム面へ結像さ
せ、焦点距離を変更し得る撮影光学系と、倍率を変更し
得るファインダー光学系と、少なくとも前記撮影光学系
の焦点距離を変更して撮影画角の変更を行う光学ズーム
手段と、前記ファインダー光学系の倍率の変更を行うト
リミングズーム手段と、前記トリミングズーム手段によ
って得られた前記ファインダー光学系で視認される実視
界画面に対応するフィルム上の画面領域を特定するトリ
ミング情報を作成するトリミング情報作成手段と、前記
トリミング情報を記録する記録手段とを有し、撮影され
たフィルムから印画紙へプリントする際、前記トリミン
グ情報に基づき、フィルム上の画面領域のトリミングを
行い、該トリミングにより望遠効果を得るカメラであっ
て、望遠側への変倍の際は、前記光学ズーム手段による
撮影画角変更動作が先行し、該光学ズーム手段の望遠端
から前記トリミングズーム手段による倍率変更動作が行
われるよう構成したことを特徴とするカメラ。
【0007】(2) 前記トリミングズーム手段により
前記ファインダー光学系の倍率変更が行われる領域であ
ることを検出する検出手段を有する上記(1)に記載の
カメラ。
【0008】(3) 前記トリミングズーム手段により
前記ファインダー光学系の倍率変更が行われる領域で
は、その旨の報知を行う報知手段を有する上記(2)に
記載のカメラ。
【0009】(4) 被写体像をフィルム面へ結像さ
せ、焦点距離を変更し得る撮影光学系と、倍率を変更し
得るファインダー光学系と、前記撮影光学系の焦点距離
を変更して撮影画角の変更を行う第1の変倍手段と、前
記第1の変倍手段と連動し、前記ファインダー光学系の
倍率の変更を行う第2の変倍手段と、前記ファインダー
光学系で視認される実視界画面に対応するフィルム上の
画面領域を特定するトリミング情報を作成するトリミン
グ情報作成手段と、前記トリミング情報を記録する記録
手段とを有し、撮影されたフィルムから印画紙へプリン
トする際、前記トリミング情報に基づき、フィルム上の
画面領域のトリミングを行い、該トリミングにより望遠
効果を得るカメラであって、前記第1の変倍手段は、前
記ファインダー光学系で視認される実視界画面と前記フ
ィルム上の画面とが対応するよう実質変倍を行う実質変
倍領域を有し、前記第2の変倍手段は、前記ファインダ
ー光学系で視認される実視界画面と前記フィルム上の画
面とが対応するよう実質変倍を行う実質変倍領域と、前
記ファインダー光学系で視認される実視界画面と前記ト
リミングにより特定されたフィルム上の画面とが対応す
るよう疑似変倍を行い、前記実質変倍領域から望遠側に
向って連続して設けられた疑似変倍領域とを有し、変倍
の際は、前記実質変倍領域では、前記撮影光学系の撮影
画角およびファインダー光学系の倍率がそれぞれ変更さ
れ、前記疑似変倍領域では、前記ファインダー光学系の
倍率のみが変更されるよう構成したことを特徴とするカ
メラ。
【0010】(5) 前記疑似変倍領域であることを検
出する検出手段を有する上記(4)に記載のカメラ。
【0011】(6) 前記疑似変倍領域では、その旨の
報知を行う報知手段を有する上記(5)に記載のカメ
ラ。
【0012】(7) 前記記録手段は、前記トリミング
情報をフィルムに設けられた磁気トラックへ磁気記録す
るものである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載
のカメラ。
【0013】
【実施例】以下、本発明のカメラを添付図面に示す好適
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明のカメラの構成例を示す斜
視図である。同図に示すように、カメラ(トリミングズ
ームカメラ)1は、カメラ本体2を有し、このカメラ本
体2の正面(前面)には、焦点距離を変更し得る撮影光
学系30、その撮影光学系30の鏡筒31および測距手
段74が、カメラ本体2の背面には、ズームレバー72
が、カメラ本体2の上面には、外部表示手段である外部
表示用の液晶表示素子(LCD)5、発音手段76およ
びレリーズスイッチ71が、それぞれ設置され、カメラ
本体2の正面から背面に渡って、倍率を変更し得るファ
インダー光学系4が設置されている。
【0015】また、カメラ1は、撮影光学系30の焦点
距離を変更して撮影画角を変更し、かつ、ファインダー
光学系4の倍率を変更し得るズーム機構(焦点距離可変
機構)を有している。
【0016】図2は、カメラ1のズーム機構の構成例を
示す斜視図である。同図に示すように、ズーム機構は、
撮影光学系30の焦点距離を変更して撮影画角の変更を
行う第1の変倍手段1aと、この第1の変倍手段1aと
連動し、ファインダー光学系4の倍率の変更を行う第2
の変倍手段1bと、ズーム駆動用のズームモータ11と
を有している。
【0017】第1の変倍手段1aは、鏡筒31に外装さ
れたカム環32を有している。この場合、鏡筒31は、
カメラ本体2に対し、撮影光学系30の光軸方向に移動
可能に設置されている。また、カム環32は、カメラ本
体2に対し、撮影光学系30の光軸の回りに回転可能に
設置されている。カム環32の後端部外周面には、後述
する歯車94および歯車95と噛合するギヤ322が形
成されている。
【0018】また、カム環32の外周面には、カム溝3
21が、A領域(実質変倍を行う実質変倍領域)では、
周方向に対して所定角度傾斜して形成され、B領域で
は、周方向に形成されている。このカム溝321には、
鏡筒31の外周面に形成された突起311が挿入されて
いる。
【0019】突起311がA領域に位置している場合に
は、カム環32を回転させると、突起311が、カム溝
321に沿って移動し、これにより鏡筒31が光軸方向
に移動する。また、突起311がB領域に位置している
場合には、カム環32を回転させても鏡筒31は光軸方
向に移動しない。この場合、A領域の一端が、撮影光学
系30の広角端、A領域とB領域の境界が、撮影光学系
30の望遠端となっている。
【0020】ズームモータ11からの動力は、変速機構
(動力中継部)を介して、従動部材であるカム環32に
伝達され、これによりカム環32が回転し得るよう構成
されている。以下、具体的に説明すると、ズームモータ
11の回転軸の端部には、ウォーム91が接合されてお
り、ウォーム91には、ウォームホイール92が噛合し
ている。ウォームホイール92の側面には、ウォームホ
イール92と同軸で回転し、かつこれよりも小径の歯車
93が固着されている。この歯車93には、歯車94が
噛合し、歯車94には、カム環32のギヤ322が噛合
している。
【0021】第2の変倍手段1bは、全体形状がほぼ長
方形のカム板43を有している。このカム板43は、カ
メラ本体2に対し、ファインダー光学系4の光軸45と
垂直な方向に、移動可能に設置されている。
【0022】また、ファインダー光学系4は対物側から
順に、第1の変倍系レンズ41、第2の変倍系レンズ4
2および図示しない接眼光学系(アイピースレンズ)を
有しており、第2の変倍系レンズ42は、カメラ本体2
に対し、ファインダー光学系4の光軸45の方向に移動
可能に設置され、第1の変倍系レンズ41および接眼光
学系は、それぞれ、カメラ本体2に対し、固定的に設置
されている。カム板43には、カム溝431と、カム板
43を移動する際、その方向を規制するガイド溝432
とが形成されている。
【0023】この場合、ガイド溝432は、ファインダ
ー光学系4の光軸45と垂直な方向に形成され、カム溝
431は、A領域(実質変倍を行う実質変倍領域)およ
びB領域(疑似変倍を行う疑似変倍領域)のそれぞれに
おいて、ガイド溝432に対して所定角度傾斜して形成
されている。
【0024】ここで、前記「実質変倍」とは、撮影光学
系30におけるズームレンズの駆動により生じるフイル
ム面上の像の変倍、すなわち撮影画角の変更をいう。ま
た、前記「疑似変倍」とは、撮影光学系30は変倍され
ず、ファインダー光学系4が変倍され、その変倍された
ファインダー光学系4で視認される実視界画面に相当す
るフィルム上の画面領域をトリミングし、このトリミン
グ領域をプリントすることで実質変倍の範囲を超えた望
遠効果を得ることをいう。
【0025】ガイド溝432には、カメラ本体2に形成
された2つの突起441および442が挿入されてお
り、カム板43は、このガイド溝432と、両突起44
1、442とによって、ガイド溝432の長手方向にの
み移動し得るようになっている。
【0026】また、第2の変倍系レンズ42は、図示し
ない規制部材により、その光軸45の方向にのみ移動し
得るように規制されており、カム溝431には、第2の
変倍系レンズ42の下部に突設された突起421が挿入
されている。カム板43を移動させると、突起421が
カム溝431に沿って移動し、これにより第2の変倍系
レンズ42が光軸45の方向に移動する。
【0027】カム環32からの動力は、変速機構(動力
中継部)を介して、従動部材であるカム板43に伝達さ
れ、これによりカム板43がガイド溝432の長手方向
に移動し得るよう構成されている。以下、具体的に説明
すると、カム板43の前端部裏面には、後述するピニオ
ンギヤ98と噛合するラックギヤ433が、前記ガイド
溝432と平行な方向に沿って形成されている。また、
前述したカム環32のギヤ322には、歯車95が噛合
しており、この歯車95の回転軸には、歯車95よりも
大径の歯車96が固着されている。また、歯車96に
は、歯車97が噛合しており、この歯車97の側面に
は、歯車97と同軸で回転し、かつこれよりも大径のピ
ニオンギヤ98が接合されている。このピニオンギヤ9
8には、カム板43のラックギヤ433が噛合してい
る。
【0028】なお、このズーム機構では、カム板43の
A領域とカム環32のA領域、カム板43のB領域とカ
ム環32のB領域が、それぞれ対応しており、第2の変
倍系レンズ42の突起421がA領域に位置している場
合には、鏡筒31の突起311もA領域に位置し、同様
に、突起421がB領域に位置している場合には、突起
311もB領域に位置するよう構成されている。
【0029】そして、A領域では、ファインダー光学系
4で視認される実視界画面と、フィルム上に露光される
画面のプリント画面フォーマットに応じた画面領域とが
対応するように、カム溝321および431それぞれの
傾斜角度、ギヤ比等が設定されている。
【0030】また、B領域では、後述するように、撮影
光学系30の焦点距離は、最大値のまま変化しないが、
ファインダー光学系4で視認される実視界画面は変化す
る。そして、ファインダー光学系4で視認される実視界
画面と、フィルム上でトリミングされる画面とが対応す
るようになっている。
【0031】このような第1の変倍手段1aおよび第2
の変倍手段1bは、それぞれ、カム環31の突起311
および第2の変倍系レンズ42の突起421がA領域に
位置している場合には、撮影光学系30の焦点距離(撮
影画角)およびファインダー光学系4の倍率をそれぞれ
変更してズーミング(実質変倍)を行う光学ズーム手段
として機能し、カム環31の突起311および第2の変
倍系レンズ42の突起421がB領域に位置している場
合には、撮影光学系30の焦点距離を最大値に維持した
ままファインダー光学系4の倍率のみを変更し、フィル
ム上でのトリミングによりズーミング(疑似変倍)を行
うトリミングズーム手段として機能する。
【0032】カム板43の後端部表面には、ズームコー
ド板81が設置されている。このズームコード板81
は、導通、非導通の所定のパターンが、ガイド溝432
と平行な方向に沿って、4列に形成配置された導電板を
有している。この導電板によってズームコードが構成さ
れている。
【0033】また、カメラ本体2には、4つの接点を有
するズームコード接片85が設置されている。このズー
ムコード接片85は、その4つの接点が、ズームコード
板81のズームコードに接触するよう配置されている。
【0034】前記ズームコード板81とズームコード接
片85とによって、カメラ本体2に対するカム板43の
位置を検出する検出手段が構成されている。この場合、
ズームコード接片85の4つの各接点がズームコードに
接触した時の接点間のオン、オフのパターンによって、
カメラ本体2に対するカム板43の位置が検出され、こ
の位置に対応するズーム駆動後の撮影光学系30の焦点
距離、トリミング倍率S(トリミング情報)、A領域
(光学ズーム手段によるズーミングの領域)とB領域
(トリミングズーム手段によるズーミングの領域)のい
ずれであるか等が特定される。
【0035】前記ズームコード板81について具体的に
説明すると、図8に示すように、ズームコード板81の
A領域のコード情報は、撮影光学系30の焦点距離に対
応した情報、B領域のコード情報は、トリミング倍率S
に対応した情報となっている。また、ズームコード板8
1の図8中最上列のライン83は、A領域/B領域の判
別のためのコードであり、このライン83は、A領域が
接地、B領域が非接地となっている。
【0036】制御手段10は、ズームコード板81のラ
イン83のコード情報を読み取ることにより、A領域/
B領域の判別をすることができ、さらにズームコード板
81から他のコード情報を読み取ることにより、A領域
では、撮影光学系30の焦点距離を把握し、B領域で
は、トリミング倍率Sを把握することができる。
【0037】ここで、前記「トリミング倍率S」とは、
プリント時のトリミングの拡大率、すなわち、図6に示
すように、ファインダー光学系4で視認される実視界画
面に対応するフィルム100上の画面領域104に対す
る、フィルム100上のフルサイズのコマ(撮影画面)
103のプリント画面フォーマットに対応する画面領域
の面積比(≧1)をいう。このトリミング倍率Sは、A
領域とB領域の境界(撮影光学系30の望遠端)を1倍
としたときのファインダー光学系4の倍率に相当する。
【0038】図3は、カメラ1を示す部分断面図であ
る。同図に示すように、カメラ1は、記録手段である磁
気ヘッド12を有している。この磁気ヘッド12は、カ
メラ1に装填されたフィルム100の裏面側であって、
フィルム100の後述する磁気トラックと対向し得る位
置に配置されている。
【0039】図3に示すように、パトローネPをカメラ
1のパトローネ装填部27に装填し、パトローネPから
露出したフィルム100の一端をスプール28に巻き付
けて、図示しない裏蓋を閉じると、フィルム100は、
一旦、スプール28に全て巻き取られ、撮影開始位置で
走行が停止される。
【0040】撮影を行うと、その後フィルム100は、
次のコマまで、パトローネP内に設置されたフィルム巻
き付け軸P1に巻き取られる。そして、これと同時に、
記録すべき情報の電気信号が磁気ヘッド12へ入力さ
れ、磁気ヘッド12で電磁変換されて、走行中のフィル
ム100の磁気トラックへ磁気記録される。
【0041】図6は、フィルム100上の画面領域と、
印画紙上の画面との対応を示す模式図である。同図に示
すように、フィルム100の一端側には、その長手方向
に沿って磁気トラック101が形成されている。この磁
気トラック101には、プリント画面フォーマット、希
望プリントサイズ、トリミングズーム手段によって得ら
れたファインダー光学系4で視認される実視界画面に対
応するフィルム100上の画面領域104を特定するト
リミング情報として、例えば、トリミング倍率S等の各
種情報が磁気ヘッド12により記録される。また、フィ
ルム100の他端側には、フィルム走行制御のためのパ
ーフォレーション102が設けられている。
【0042】図4は、カメラ1のファインダー内を示す
図である。図7に示すように、カメラ1は、ファインダ
ー内表示手段であるファインダー内表示用の液晶表示素
子(LCD)6を有している。図4に示すように、ファ
インダー内のファインダー画面62の図4中左側には、
ファインダー内表示用のLCD6による表示がなされる
表示領域60が形成されている。そして、この表示領域
60の下部には、ズーミングにおいて、第2の変倍系レ
ンズ42の突起421(鏡筒31の突起311)がB領
域に位置している旨、すなわち、トリミングズーム手段
により疑似変倍を行う疑似変倍領域である旨を示すトリ
ミングズーム表示記号61が点滅表示される。
【0043】図5は、カメラ1の外部表示用のLCD5
の表示例を示す平面図である。同図に示すように、LC
D5の図5中右下には、ズーミングにおいて、第2の変
倍系レンズ42の突起421(鏡筒31の突起311)
がB領域に位置している旨、すなわち、トリミングズー
ム手段により疑似変倍を行う疑似変倍領域である旨を示
すトリミングズーム表示記号51が点滅表示される。
【0044】図7は、カメラ1の回路構成例を示すブロ
ック図である。同図に示すように、カメラ1は、制御手
段10を有している。この制御手段10は、通常、マイ
クロコンピュータ(CPU)で構成され、シーケンス制
御、露出演算、自動露出や自動焦点合わせの実行等のカ
メラ1における諸機能の制御を行う。
【0045】制御手段10には、レリーズスイッチ71
a、測光測距スイッチ71b、望遠側ズームスイッチ7
2a、広角側ズームスイッチ72b、プリントフォーマ
ット選択スイッチ73、測距手段74、測光手段75、
ズームコード接片85、フィルム走行検出手段16、I
SO感度検出手段17、希望プリントサイズ入力手段1
8、ズーム制御手段19、フィルム走行制御手段21、
報知制御手段22、情報記録制御手段23、絞り駆動手
段24、フォーカス駆動手段25およびシャッタ駆動手
段26が、それぞれ、電気的に接続されている。
【0046】また、ズーム制御手段19には、ズームモ
ータ11、フィルム走行制御手段21には、フィルム走
行モータ13、報知制御手段22には、発音手段76、
ファインダー内表示用のLCD6および外部表示用のL
CD5、情報記録制御手段23には、磁気ヘッド12
が、それぞれ、電気的に接続されている。
【0047】図1に示すレリーズスイッチ71は、2段
スイッチで構成され、測光測距スイッチ71b(1段
目)がオンすると、後述する測光手段75および測距手
段76がそれぞれ作動し、さらに、レリーズスイッチ7
1a(2段目)がオンすると、シャッタ駆動手段26に
よりシャッタが作動して撮影が行われる。
【0048】また、ズームレバー72を望遠側に変位さ
せると、望遠側ズームスイッチ72aがオンし、ズーム
制御手段19は、望遠側ズームスイッチ72aがオンし
ている間、ズームモータ11を望遠側へ駆動させる。こ
れにより撮影光学系30が伸長して望遠側へのズーミン
グがなされる。
【0049】逆に、ズームレバー72を広角側に変位さ
せると、広角側ズームスイッチ72bがオンし、ズーム
制御手段19は、広角側ズームスイッチ72bがオンし
ている間、ズームモータ11を広角側へ駆動させる。こ
れにより撮影光学系30が収縮して広角側へのズーミン
グがなされる。なお、このズーミングの作用について
は、後に詳述する。
【0050】プリントフォーマット選択スイッチ73
は、プリント画面フォーマットを選択するためのスイッ
チ、すなわち、普通サイズ(35mmサイズ、縦横比2:
3)、パノラマサイズ(縦横比約1:3)およびハイビ
ジョンサイズ(縦横比9:16)のうちから、いずれか
を選択するためのスイッチであり、プリントフォーマッ
ト選択スイッチ73により所望のプリント画面フォーマ
ットを選択すると、その選択したプリント画面フォーマ
ットに設定される。
【0051】プリント画面フォーマットが普通サイズ
(35mmサイズ)またはパノラマサイズに設定される場
合には、その際、図4に示すように、ファインダー光学
系4で視認される実視界画面は、図示しない公知の装置
によりファインダー画面(ハイビジョンサイズのファイ
ンダー画面)62の一部がマスキングされることによっ
て、前記設定されるプリント画面フォーマットと同じ縦
横比の画面に変更される。図4中一点鎖線で囲まれる画
面が普通サイズ(35mmサイズ)の場合のファインダー
画面63、二点鎖線で囲まれる画面がパノラマサイズの
場合のファインダー画面64である。前記マスキング
は、例えば、ファインダー内に設置された透過型液晶表
示セグメントの駆動による遮光によって行われる。
【0052】なお、ハイビジョンサイズを基本にする
と、パノラマ撮影においては、通常、フィルムの上下方
向両端部を遮光して拡大プリントすることにより、プリ
ント画面をハイビジョンサイズからパノラマサイズに変
更し、普通サイズ(35mmサイズ)での撮影において
は、通常、フィルムの左右方向両端部を遮光して拡大プ
リントすることにより、プリント画面をハイビジョンサ
イズから普通サイズに変更する。
【0053】測光手段75は、図示しない受光素子によ
り被写体の輝度を測定するもので、得られた情報(測光
情報)は、制御手段10に入力され、適正な露光量を得
るために、測光手段75からの測光情報に基づき、演算
部において露出演算がなされ、これにより絞り値および
シャッタ速度が決定される。
【0054】測距手段74は、例えば、パッシブ方式に
よりカメラ1から被写体までの距離情報あるいはカメラ
1内の予定焦点面(フィルム面)に対する焦点ずれ量
(ディフォーカス量)を測定するもので、得られた情報
(測距情報)は、制御手段10に入力される。
【0055】絞り駆動手段24は、絞り駆動用のモータ
を有している。前述したように、測光手段75から制御
手段10に被写体の輝度情報が入力されると、制御手段
10は、この輝度情報に基づいて、露出演算を行い適正
な絞り値およびシャッタ速度を決定する。そして、絞り
を前記適正絞り値にする指令信号を絞り駆動手段24へ
入力する。絞り駆動手段24は、この指令により絞り駆
動用のモータを所定量回転駆動させて、絞りを駆動す
る。
【0056】フォーカス駆動手段25は、合焦点駆動用
のモータを有している。前述したように、測距手段74
から制御手段10に測距情報が入力されると、制御手段
10は、この測距情報に基づいて、合焦させるための指
令信号をフォーカス駆動手段25へ入力する。フォーカ
ス駆動手段25は、この合焦指令により合焦点駆動用の
モータを所定量回転駆動させて、撮影光学系30のうち
の焦点合わせレンズを駆動し、合焦状態を得る。
【0057】ズームコード接片85からは、カメラ本体
2に対するカム板43の位置に対応する信号(例えば、
撮影光学系30の焦点距離、トリミング倍率S、A領域
とB領域のいずれであるか等を特定するための信号)
が、制御手段10に入力される。
【0058】図3に示すように、カメラ1のパトローネ
装填部27には、パトローネPに設けられたDXコー
ド、すなわち、フィルムのISO感度等のフィルム情報
を担持したDXコードからそのISO感度情報の読み取
りを行うISO感度検出手段17が設けられている。こ
のISO感度検出手段17は、複数の突起状の接点17
1が、それぞれ、コイルバネ172により、パトローネ
装填部27の内側へ向かって付勢され、かつ、フィルム
100の上下方向(幅方向)に沿って配置された構成と
なっている。
【0059】カメラ1のパトローネ装填部27にパトロ
ーネPが装填されると、パトローネPに設けられたDX
コードへISO感度検出手段17の各接点171が接触
し、DXコードの導通、非導通のパターンによって、フ
ィルム100のISO感度に対応する信号が制御手段1
0に入力され、ISO感度が読み取られる。
【0060】希望プリントサイズ入力手段18からは、
撮影者の希望するプリントサイズ(印画紙サイズ)、例
えば、サービスサイズ、キャビネサイズ、6切、4切、
半切および全紙等に対応する信号が、制御手段10に入
力される。
【0061】フィルム走行制御手段21は、フィルム1
00の給送および巻上の際、フィルム走行モータ13を
駆動させ、フィルムを走行させる。フィルム走行検出手
段16からは、フィルム100の走行(巻上)を示す信
号が、制御手段10に入力される。そして、制御手段1
0は、このフィルム100の走行を示す信号に基づき、
フィルム走行の際、情報記録制御手段23へ記録信号を
入力する。また、制御手段10は、フィルム走行制御手
段21に対し停止信号を入力し、フィルム走行制御手段
21は、この停止信号に基づき規定の位置でフィルム1
00を停止させる。
【0062】情報記録制御手段23は、制御手段10か
ら前記記録信号が入力されると、磁気ヘッド12によ
り、走行中のフィルム100の磁気トラック101へ、
トリミング倍率S、プリント画面フォーマットおよび希
望プリントサイズ等の各種情報の記録を行う。
【0063】報知制御手段22は、ズーミングにおい
て、第2の変倍系レンズ42の突起421(鏡筒31の
突起311)がB領域に位置している場合、すなわち、
トリミングズーム手段により疑似変倍を行う疑似変倍領
域の場合、発音手段76を駆動し、発音手段76により
その旨を、例えば、音声、ブザー等の音によって報知す
る。
【0064】また、報知制御手段22は、疑似変倍領域
の場合、ファインダー内表示用のLCD6および外部表
示用のLCD5をそれぞれ駆動し、LCD6によりトリ
ミングズーム表示記号61を点滅表示し、LCD5によ
りトリミングズーム表示記号51を点滅表示する。
【0065】また、LCD5および6は、それぞれ、前
記トリミングズーム表示記号51および61の他、トリ
ミング倍率S等も表示し得るように構成されており、報
知制御手段22は、LCD5および6をそれぞれ駆動
し、該LCD5および6によりトリミング倍率Sを表示
する。この場合、ズームコード板81からその領域Bの
コード情報、すなわちトリミング倍率Sを読み取り、そ
の読み取ったトリミング倍率Sを、例えば、図5に示す
ように、LCD5の中央部に、数字・×記号52により
表示する。
【0066】なお、前記発音手段76、ファインダー内
表示用のLCD6および外部表示用のLCD5が、それ
ぞれ、報知手段を構成している。次に、カメラ1のズー
ミング時の動作について説明する。
【0067】[広角側から望遠側へのズーミング]撮影
者がズームレバー72を望遠側に変位させると、望遠側
ズームスイッチ72aがオンし、ズームモータ11が図
2中反時計回りに回転駆動する。これによりウォーム9
1、ウォームホイール92、歯車93および94を順次
介して、カム環32が図2中反時計回りに、かつ減速さ
れて回転する。
【0068】カム環32が回転すると、突起311がA
領域に位置している際、すなわち、光学ズーム手段の広
角端291から光学ズーム手段の望遠端292までは、
カム溝321と突起311とによって、鏡筒31は、撮
影光学系30の光軸に沿って、図2中前方(鏡筒31が
伸長する方向)、すなわち望遠側に移動する。
【0069】そして、さらにカム環32が回転しても、
突起311がB領域に位置している際、すなわち、光学
ズーム手段の望遠端292からトリミングズーム手段の
望遠端293までは、撮影光学系30の焦点距離は、最
大値のまま変化しない。
【0070】また、カム環32の回転に伴って、ギヤ3
22に噛合する歯車95が回転する。これにより歯車9
6および97を順次介して、ピニオンギヤ98が図2中
反時計回りに回転し、ラックギヤ433とピニオンギヤ
98とによりピニオンギヤ98の回転運動がカム板43
の直線運動に変換され、カム板43は、図2中左側へ移
動する。
【0071】カム板43が移動すると、突起421がA
領域およびB領域のいずれに位置している際も、カム溝
431と突起421とによって、ファインダー光学系4
の第2の変倍系レンズ42は、ファインダー光学系4の
光軸45に沿って、図2中前方(第1の変倍系レンズ4
1へ接近する方向)、すなわち望遠側に移動する。
【0072】ここで、A領域では、撮影光学系30の焦
点距離(撮影画角)およびファインダー光学系4の倍率
がそれぞれ変更され、フィルム100上の画面と、ファ
インダー光学系4で視認される実視界画面とが対応して
いるので、トリミング倍率S=1が、磁気ヘッド12を
介して磁気トラック101に記録され、プリント時に
は、トリミング倍率S=1でプリントされる。
【0073】一方、B領域では、撮影光学系30の焦点
距離は最大値で維持され、ファインダー光学系4の倍率
のみが変更されるので、フィルム100上の画面と、フ
ァインダー光学系4で視認される実視界画面とは対応し
ていない。そのため、トリミングズーム手段によって得
られたファインダー光学系4で視認される実視界画面に
対応するフィルム100上の画面領域を特定するトリミ
ング情報として、トリミング倍率S(≧1)が、磁気ヘ
ッド12を介して磁気トラック101に記録され、この
トリミング倍率Sに基づいて、プリント時にトリミング
が行われる。トリミングされたプリント画像と、ファイ
ンダー画像は対応する。
【0074】このズーミングの際に、前述したように、
ズームコード板81およびズームコード接片85によ
り、B領域である旨、すなわち、トリミングズーム手段
により疑似変倍を行う疑似変倍領域である旨が検知され
ると、その旨の報知が、発音手段76、ファインダー内
表示用のLCD6および外部表示用のLCD5によって
それぞれ行われる。
【0075】[望遠側から広角側へのズーミング]撮影
者がズームレバー72を広角側に変位させると、広角側
ズームスイッチ72bがオンし、ズームモータ11が前
記と逆回りに回転駆動する。これにより、ウォーム9
1、ウォームホイール92、歯車93および94を順次
介して、カム環32が前記とは逆回りに、かつ減速され
て回転する。
【0076】カム環32が回転すると、突起311がB
領域に位置している際、すなわち、トリミングズーム手
段の望遠端293から光学ズーム手段の望遠端292ま
では、撮影光学系30の焦点距離は、最大値のまま変化
しない。
【0077】そして、さらにカム環32が回転すると、
突起311がA領域に位置している際、すなわち、光学
ズーム手段の望遠端292から光学ズーム手段の広角端
291までは、鏡筒31は、撮影光学系30の光軸に沿
って、図2中後方(鏡筒31が収縮する方向)、すなわ
ち広角側に移動する。
【0078】また、カム環32の回転に伴って、歯車9
5、96、97およびピニオンギヤ98を順次介し、さ
らにラックギヤ433とピニオンギヤ98とにより、カ
ム板43は、図2中右側へ移動する。
【0079】カム板43が移動すると、突起421がA
領域およびB領域のいずれに位置している際も、カム溝
431と突起421とによって、ファインダー光学系4
の第2の変倍系レンズ42は、ファインダー光学系4の
光軸45に沿って、図2中後方(第1の変倍系レンズ4
1と第2の変倍系レンズ42との間隔が広がる方向)、
すなわち広角側に移動する。
【0080】ここで、前記と同様、A領域ではトリミン
グ倍率S=1が、B領域では所定のトリミング倍率S
が、磁気ヘッド12を介して磁気トラック101に記録
され、このトリミング倍率Sに基づいて、プリントされ
る。
【0081】また、前記と同様、ズーミングの際に、ズ
ームコード板81およびズームコード接片85により、
B領域である旨が検知されると、その旨の報知が、発音
手段76、ファインダー内表示用のLCD6および外部
表示用のLCD5によってそれぞれ行われる。
【0082】光学ズーム手段のみを備えた従来のカメラ
の場合には、スペース上の制約や光学設計上の制約等か
ら、最大ズーム倍率に限界があったが、本発明のカメラ
1は、光学ズーム手段にトリミングズーム手段を組み合
わせているので、ズーミング可能な範囲が広がる。
【0083】しかも、カメラ1は、望遠側へのズーミン
グの際には、光学ズーム手段によるズーミングが先行
し、光学ズーム手段の望遠端からトリミングズーム手段
によるズーミングが行われるので、通常の撮影では、光
学ズーム手段によるズーミングで十分足り、このため、
トリミングズーム(疑似変倍)による画質の低下はな
い。
【0084】また、実質変倍領域(A領域)を超えた疑
似変倍領域(B領域)では、トリミング倍率等との関係
で画質が低下することも考えられるので、カメラ1は、
ズーミングの際、トリミングズーム手段により疑似変倍
を行う疑似変倍領域である旨を、発音手段76、ファイ
ンダー内表示用のLCD6および外部表示用のLCD5
によってそれぞれ報知するよう構成され、この報知によ
り、撮影者は、疑似変倍領域か否かを聴覚や視覚により
感知することができる。
【0085】よって、撮影者は、望遠側へのズーミング
の際、どこからトリミングズーム(疑似変倍)になった
のかを感知することができ、これにより、拡大によるプ
リント画質の低下を考慮した場合の望遠側へのズーミン
グのし過ぎ、すなわち、トリミングズーム手段によるズ
ーミングのし過ぎに注意してズーミングを行うことがで
きるので、画質の良い写真(プリント画像)を得ること
ができる。
【0086】次に、撮影時におけるトリミング情報の記
録およびプリント時のトリミングについて説明する。前
述したように、レリーズスイッチ71の1段目がオンす
ると、測光手段75および測距手段76がそれぞれ作動
し、さらに、レリーズスイッチ71の2段目がオンする
と、シャッタ駆動手段26によりシャッタが作動して撮
影が行われる。
【0087】撮影が終了すると、フィルム100は、1
コマ分巻き上げられる。そして、ズームコード板81お
よびズームコード接片85によって予め検出されている
撮影した画像に関するトリミング倍率Sやその他の情報
が、このフィルム走行の際、磁気ヘッド12により、フ
ィルム100の磁気トラック101へ記録される。
【0088】フィルム100がカメラ1の装填部から取
り出され、現像された後、該フィルム100より印画紙
へプリントが行われる場合には、所定の情報読取装置に
より、フィルム100の磁気トラック101からプリン
トする画像に関するプリント画面フォーマット、希望プ
リントサイズ(印画紙サイズ)およびトリミング倍率S
等の情報が読み出される。そして、この読み出された情
報に基づいて、印画紙が、サービスサイズ、キャビネサ
イズ、6切、4切、半切および全紙等から選択される。
【0089】次いで、所定のプリント装置へ、現像済の
フィルム100および印画紙がセットされ、読み出され
たプリント画面フォーマットおよびトリミング倍率Sに
従ってプリントが行われる。
【0090】具体的には、図6に示すように、現像済の
フィルム100のコマ(撮影画面)103のうち、ファ
インダー光学系4で視認される実視界画面(点線で示
す)に対応するフィルム100上の画面領域104が、
トリミング倍率Sに基づいて拡大され、印画紙110の
画面111にプリントされる。
【0091】この場合、フィルム100のコマ103の
中心と、ファインダー光学系4で視認される実視界画面
に対応するフィルム100上の画面領域104の中心と
は、互いに一致しているので、トリミング倍率Sのみか
ら、ファインダー光学系4で視認される実視界画面に対
応するフィルム100上の画面領域104を特定するこ
とができる。以上、本発明のカメラを、図示の構成例に
基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラ
は、光学ズーム手段にトリミングズーム手段を組み合わ
せているので、トリミングズーム手段のみを備えたカメ
ラおよび光学ズーム手段のみを備えたカメラに比較し、
ズーミング可能な範囲が広がる。
【0093】しかも、本発明のカメラは、望遠側へのズ
ーミングの際には、光学ズーム手段によるズーミングが
先行し、光学ズーム手段の望遠端からトリミングズーム
手段によるズーミングが行われるので、通常の撮影で
は、光学ズーム手段によるズーミングで十分足り、この
ため、トリミングズーム(疑似変倍)による画質の低下
はない。
【0094】また、疑似変倍領域では、その旨の報知を
行う報知手段を有する構成の場合には、撮影者は、報知
手段により、画質が保証されていない疑似変倍領域であ
る旨を感知することができる。よって、撮影者は、望遠
側へのズーミングの際、どこからトリミングズーム(疑
似変倍)になったのかを感知することができ、これによ
り、トリミングズーム手段によるズーミングのし過ぎに
注意してズーミングを行うことができるので、画質の良
い写真を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明におけるズーム機構の構成例を示す斜視
図である。
【図3】本発明のカメラの構成例を示す部分断面図であ
る。
【図4】本発明のカメラのファインダー内を示す図であ
る。
【図5】本発明における外部表示用のLCDの表示例を
示す平面図である。
【図6】本発明におけるフィルム上の画面領域と、印画
紙上の画面との対応を示す模式図である。
【図7】本発明のカメラの回路構成例を示すブロック図
である。
【図8】本発明におけるズームコード板の構成例を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 カメラ 1a 第1の変倍手段 1b 第2の変倍手段 2 カメラ本体 30 撮影光学系 31 鏡筒 311 突起 32 カム環 321 カム溝 322 ギヤ 4 ファインダー光学系 41 第1の変倍系レンズ 42 第2の変倍系レンズ 421 突起 43 カム板 431 カム溝 432 ガイド溝 433 ラックギヤ 441、442 突起 45 光軸 5 外部表示用のLCD 51 トリミングズーム表示記号 52 数字・×記号 6 ファインダー内表示用のLCD 60 表示領域 61 トリミングズーム表示記号 62、63、64 ファインダー画面 71 レリーズスイッチ 71a 測光測距スイッチ 71b レリーズスイッチ 72 ズームレバー 72a 望遠側ズームスイッチ 72b 広角側ズームスイッチ 73 プリントフォーマット選択スイッチ 74 測距手段 75 測光手段 76 発音手段 81 ズームコード板 83 ライン 85 ズームコード接片 91 ウォーム 92 ウォームホイール 93〜97 歯車 98 ピニオンギヤ 10 制御手段 11 ズームモータ 12 磁気ヘッド 13 フィルム走行モータ 16 フィルム走行検出手段 17 ISO感度検出手段 171 接点 172 コイルバネ 18 希望プリントサイズ入力手段 19 ズーム制御手段 21 フィルム走行制御手段 22 報知制御手段 23 情報記録制御手段 24 絞り駆動手段 25 フォーカス駆動手段 26 シャッタ駆動手段 27 パトローネ装填部 28 スプール 291 光学ズーム手段の広角端 292 光学ズーム手段の望遠端 293 トリミングズーム手段の望遠端 100 フィルム 101 磁気トラック 102 パーフォレーション 103 コマ 104 画面領域 110 印画紙 111 画面 P パトローネ P1 フィルム巻き付け軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像をフィルム面へ結像させ、焦点
    距離を変更し得る撮影光学系と、倍率を変更し得るファ
    インダー光学系と、少なくとも前記撮影光学系の焦点距
    離を変更して撮影画角の変更を行う光学ズーム手段と、
    前記ファインダー光学系の倍率の変更を行うトリミング
    ズーム手段と、前記トリミングズーム手段によって得ら
    れた前記ファインダー光学系で視認される実視界画面に
    対応するフィルム上の画面領域を特定するトリミング情
    報を作成するトリミング情報作成手段と、前記トリミン
    グ情報を記録する記録手段とを有し、撮影されたフィル
    ムから印画紙へプリントする際、前記トリミング情報に
    基づき、フィルム上の画面領域のトリミングを行い、該
    トリミングにより望遠効果を得るカメラであって、 望遠側への変倍の際は、前記光学ズーム手段による撮影
    画角変更動作が先行し、該光学ズーム手段の望遠端から
    前記トリミングズーム手段による倍率変更動作が行われ
    るよう構成したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記トリミングズーム手段により前記フ
    ァインダー光学系の倍率変更が行われる領域であること
    を検出する検出手段を有する請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記トリミングズーム手段により前記フ
    ァインダー光学系の倍率変更が行われる領域では、その
    旨の報知を行う報知手段を有する請求項2に記載のカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 被写体像をフィルム面へ結像させ、焦点
    距離を変更し得る撮影光学系と、倍率を変更し得るファ
    インダー光学系と、前記撮影光学系の焦点距離を変更し
    て撮影画角の変更を行う第1の変倍手段と、前記第1の
    変倍手段と連動し、前記ファインダー光学系の倍率の変
    更を行う第2の変倍手段と、前記ファインダー光学系で
    視認される実視界画面に対応するフィルム上の画面領域
    を特定するトリミング情報を作成するトリミング情報作
    成手段と、前記トリミング情報を記録する記録手段とを
    有し、撮影されたフィルムから印画紙へプリントする
    際、前記トリミング情報に基づき、フィルム上の画面領
    域のトリミングを行い、該トリミングにより望遠効果を
    得るカメラであって、 前記第1の変倍手段は、前記ファインダー光学系で視認
    される実視界画面と前記フィルム上の画面とが対応する
    よう実質変倍を行う実質変倍領域を有し、 前記第2の変倍手段は、前記ファインダー光学系で視認
    される実視界画面と前記フィルム上の画面とが対応する
    よう実質変倍を行う実質変倍領域と、前記ファインダー
    光学系で視認される実視界画面と前記トリミングにより
    特定されたフィルム上の画面とが対応するよう疑似変倍
    を行い、前記実質変倍領域から望遠側に向って連続して
    設けられた疑似変倍領域とを有し、 変倍の際は、前記実質変倍領域では、前記撮影光学系の
    撮影画角およびファインダー光学系の倍率がそれぞれ変
    更され、前記疑似変倍領域では、前記ファインダー光学
    系の倍率のみが変更されるよう構成したことを特徴とす
    るカメラ。
  5. 【請求項5】 前記疑似変倍領域であることを検出する
    検出手段を有する請求項4に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記疑似変倍領域では、その旨の報知を
    行う報知手段を有する請求項5に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記記録手段は、前記トリミング情報を
    フィルムに設けられた磁気トラックへ磁気記録するもの
    である請求項1ないし6のいずれかに記載のカメラ。
JP22558194A 1994-08-26 1994-08-26 カメラ Pending JPH0862652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22558194A JPH0862652A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22558194A JPH0862652A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0862652A true JPH0862652A (ja) 1996-03-08

Family

ID=16831559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22558194A Pending JPH0862652A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0862652A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142131A (ja) * 1999-11-15 2001-05-25 Olympus Optical Co Ltd カメラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142131A (ja) * 1999-11-15 2001-05-25 Olympus Optical Co Ltd カメラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6091902A (en) Zoom camera with pseudo zooming function
JP2000275723A (ja) カメラ
US5103251A (en) Camera capable of providing a pseudo print format
JPH0862652A (ja) カメラ
JP3055829B2 (ja) カメラ及び該カメラに着脱自在な交換レンズ
JP3174193B2 (ja) カメラ
US5561484A (en) Method and apparatus for controlling exposure format
US5617170A (en) Camera
US5495307A (en) Camera
JPH0882842A (ja) カメラ
JP3253736B2 (ja) 画面サイズ切り換えカメラ
JPH0882845A (ja) カメラ
JP3135163B2 (ja) カメラ
JPH06180465A (ja) アスペクト比可変カメラ
JP3105683B2 (ja) 撮影画面サイズ切換え可能なカメラ
JPH05341364A (ja) フラッシュ付きカメラ
JP3777512B2 (ja) カメラ
JPH07306461A (ja) トリミング指定可能なカメラ
JP3160783B2 (ja) カメラ
JPH06230467A (ja) 画面サイズ切換え可能なカメラ
JPH0580393A (ja) リレー式フアインダー光学系
JPH0829836A (ja) カメラ
JPH0519334A (ja) パララツクス補正カメラ
JPH04204430A (ja) カメラの合焦装置
JPH0540290A (ja) トリミング撮影可能なカメラ