JPH0862172A - イオン濃度測定システム - Google Patents

イオン濃度測定システム

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JPH0862172A
JPH0862172A JP6200739A JP20073994A JPH0862172A JP H0862172 A JPH0862172 A JP H0862172A JP 6200739 A JP6200739 A JP 6200739A JP 20073994 A JP20073994 A JP 20073994A JP H0862172 A JPH0862172 A JP H0862172A
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ion
electrode
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plate
sensitive
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JP6200739A
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Masatake Tomimura
真武 冨村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感応層の長寿命化および安定化が可能で、か
つ、電極流路内の汚染を減少させることが可能なイオン
濃度測定システムを提供する。 【構成】 中心に細径孔を有する絶縁基体63a,63
bと、中心に細径孔を有し、その内周面にイオン感応層
を有する複数のイオン選択性電極65,67,69と、
中心に細径孔を有する比較電極87とを、絶縁スペーサ
93を介し、かつ、各々の細径孔を試料液の流路となる
ように連結したマルチイオン電極51を備えるイオン濃
度測定システム50において、前記複数のイオン選択電
極65,67,69の内、少なくとも一つの反応層をそ
の反応物自体を主原料として加圧成形し、かつ、中心部
に細径孔を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のイオン濃度をフ
ロースルー型のマルチイオン電極を用いて測定するイオ
ン濃度測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人体の血液、尿等の電解質溶
液中におけるイオン濃度(イオン活量)を測定する装置
として図8に示すようなフロースルー型のマルチイオン
電極201が知られている。なお、図9はその外観を示
す図である。
【0003】このマルチイオン電極201は、前記電解
質溶液(試料溶液)を供給する流通路203を設けた二
つの絶縁基体205aと205bの間に、比較電極20
7および複数のイオン選択電極209,211,213
を絶縁スペーサー215をそれぞれ挟んで配置した構造
を有している。また、イオン選択性電極209,21
1,213の試料溶液との接触面には、所定のイオン感
応層209A,211A,213Aが設けられている。
【0004】イオン選択性電極209,211,213
は、中心部に細径孔の開けられた導電性板状体217
と、導電性板状体217を覆う絶縁性の電極ボディー2
19と、導電性板状体217に電気的に接続されたリー
ド線221から構成されている。また、イオン選択性電
極209,211,213の試料溶液との接触面には、
所定のイオン感応層209A,211A,213Aが設
けられている。
【0005】イオン感応層209A,211A,213
Aは、試料溶液中の特定イオン、例えばナトリウムイオ
ン(Na+ )、カリウムイオン( K+ )、塩素イオン(Cl
- )に感応し、各イオン選択性電極209,211,2
13と比較電極207との間に各イオン独自の起電力が
生じる。したがってこの起電力を検出することにより各
種イオン濃度を測定することができる。
【0006】このような構造を持つマルチイオン電極2
01の各イオン感応層の例としては、ナトリウムイオン
(Na+ )、カリウムイオン( K+ )では、それぞれ感応
物質としてクラウンエーテル誘導体およびバリノマイシ
ンを含む高分子膜が知られ、塩素イオン(Cl- )では、
銀(Ag)電極上に塩化銀(AgCl)膜を電解析出させたも
のが知られている。これらの内、ナトリウムイオン(Na
+ )、カリウムイオン( K+ )に対する感応層について
は、比較的安定で使用寿命も長い(数か月程度)ものが
作製されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塩素イオン(Cl- )に対する感応層については、以下に
示すような問題点がある。
【0008】(1)塩化銀(AgCl)膜がもろく膜が溶液
中に剥離したり溶出し易い。
【0009】(2)塩化銀(AgCl)膜が薄く(数10μ
m)、かつ、もろいため、感応物質である塩化銀(AgC
l)が少なくなり、電位出力が不安定になる。
【0010】(3)塩化銀(AgCl)膜表面が荒いため、
試料溶液中のタンパク質等が付着しやすく、汚れやす
い。
【0011】(4)電解析出による膜作製法は、再現性
が悪く電極の品質が一定しない。
【0012】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、その目的は、感応層の長寿命化および安定化が可
能で、かつ、電極流路内の汚染を減少させることが可能
なイオン濃度測定システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、中心に細径孔を有する板状基体と、中心
に細径孔を有し、その内周面にイオン感応層を有する複
数のイオン選択性電極と、中心に細径孔を有する比較電
極とを、絶縁体を介し、かつ、各々の細径孔を試料液の
流路となるように連結したマルチイオン電極を備えるイ
オン濃度測定システムにおいて、前記複数のイオン選択
電極のうち、少なくとも一つの反応層をその反応物自体
を主原料として加圧成形し、かつ、中心部に細径孔を有
することを特徴としている。
【0014】また、前記複数のイオン選択性電極の中に
塩素イオンと感応するものを含み、その塩素イオン感応
層が、加圧成形された板状の塩化銀から構成され、その
中心部に細径孔を有することを特徴としている。
【0015】さらに、前記板状基体とイオン選択性電極
と比較電極と絶縁体の各間の連結部分に密着性のある部
材、例えばo−リングを介したことを特徴としている。
【0016】さらに、前記板状基体とイオン選択性電極
と比較電極と絶縁体の各間の連結部分に密着性のある部
材、例えばo−リングを介し、かつ、前記板状基体とイ
オン選択性電極と比較電極と絶縁体とが連結した状態
で、両端部を固定することにより前記板状基体とイオン
選択性電極と比較電極と絶縁体とを固定することを特徴
としている。
【0017】
【作用】上記構成によれば、中心に細径孔を有する板状
基体と、中心に細径孔を有し、その内周面にイオン感応
層を有する複数のイオン選択性電極と、中心に細径孔を
有する比較電極とを、絶縁体を介し、かつ、各々の細径
孔を試料液の流路となるように連結したマルチイオン電
極を備えるイオン濃度測定システムにおいて、前記複数
のイオン選択電極のうち、少なくとも一つの反応層は、
その反応物自体を主原料として加圧成形され、かつ、中
心部に細径孔を有する。このため、感応層の脱落による
劣化が極めて起こりにくくなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係るイオン濃度測定システム
が用いられる自動分析装置の概略を示す構成図である。
【0019】同図に示す自動分析装置10は、人体から
採取した血清等を分析するものであり、人体から採取し
た血清等の試料液が入れられた複数のサンプル管11を
配置したサンプル部13と、試験項目に対応する試薬を
その種類毎に入れた試薬管15を有する試薬部17と、
試料液と試薬を混合させて試料液を反応させる複数の反
応管19を有する反応部21とを備えている。また、サ
ンプル部13には、サンプル管11に入れられた試料液
を反応管19に分注するサンプル分注部23が設けられ
ている。さらに、試薬部17には、試薬管15に入れら
れた試薬を反応管19に分注する試薬分注部25が設け
られている。さらに、反応部21には、反応管19に入
れられた試料液と試薬を撹拌する撹拌部27と、撹拌さ
れた試料液のイオン濃度を測定するイオン濃度測定部2
9と、反応管19を洗浄する洗浄部31を備えている。
【0020】本発明に係るイオン濃度測定システムは、
イオン濃度測定部29に関するものである。
【0021】図2は、本発明に係るイオン濃度測定シス
テムを示す構成図である。
【0022】図2に示すようにイオン濃度測定システム
50は、イオン濃度測定部29内に設けられたマルチイ
オン電極51と、後述するマルチイオン電極51の塩素
イオン(Cl- )電極65、イオン選択性電極67,6
9、比較電極87から出力される起電力を増幅する増幅
器53と、比較電極87とそれ以外の塩素イオン(C
l-)電極65、イオン選択性電極67,69との間の起
電力を検知し、その起電力に基づいて試料溶液中の各種
イオンの濃度を演算する演算部55と、演算部55によ
り得られた各種イオン濃度を表示する表示部57を備え
ている。
【0023】図3は、本発明に係るイオン濃度測定シス
テムの第1実施例に係るマルチイオン電極51を示す断
面図である。また、図4はその外観を示す図である。
【0024】図1、図3に示すようにマルチイオン電極
51は、試料溶液および校正液を供給する流路61を設
けた二つの絶縁基体63a,63bの間に塩素イオン
(Cl-)電極65、二つの任意のイオン選択性電極67
および69が配置されている。
【0025】塩素イオン(Cl- )電極65は、AgClを主
成分として板状に加圧成形されたAgClタブレット71
と、AgClタブレット71を保護、絶縁する絶縁性の電極
ボディー73と、AgClタブレット71と電気的に接続さ
れ、電極出力を取り出すリード線75から構成されてい
る。また、AgClタブレット71の中心部には、流路61
と同径の細径孔が開けられている。この細径孔内面は、
リーマ等を用いて滑らかな面に仕上げられており、この
部分が感応層として試料溶液等に接触する。
【0026】イオン選択性電極67,69は、中心部に
流路61と同径の細径孔の開けられた導電性板状体77
と、導電性板状体77を覆う絶縁性の電極ボディー79
と、導電性板状体77に電気的に接続されたリード線8
1から構成されている。また、導電性板状体77は、試
料溶液等に接する細径孔を除いて電極ボディー79で保
護、絶縁されている。さらに、導電性板状体77の溶液
との接触面には、各々イオン感応層67A,69Aが設
けられ、これら各感応層として所定の材料が選択され
る。
【0027】絶縁基体63aには、凹部83が設けら
れ、この凹部83には電解質溶液、例えば塩化カリウム
(KCl)が満たされ、これと電気的に接するように設
けられた導電体85とから比較電極87を構成してい
る。また、凹部83の流路61側には多孔質層89が設
けられている。
【0028】絶縁基体63a,63bには、溶液の流れ
るチューブを螺子を介して接続するチューブ接続孔91
が設けられている。また、チューブ接続孔91の内周部
91aは螺刻され、前記螺子が螺合される。
【0029】また、塩素イオン(Cl- )電極65とイオ
ン選択性電極67とイオン選択性電極67とイオン選択
性電極69のそれぞれの間は絶縁スペーサ93により絶
縁され、比較電極87(絶縁基体63a)と塩素イオン
(Cl- )電極65の間はRef.スペーサ93rにより絶縁
される。
【0030】これら比較電極87(絶縁基体63a)と
Ref.スペーサ93rと塩素イオン(Cl- )電極65と絶
縁スペーサ93とイオン選択性電極67と絶縁スペーサ
93とイオン選択性電極69と絶縁基体63bのそれぞ
れの間の連結には適当な接着剤を用いて隙間が生じない
ように接合される。
【0031】こうして構成されるマルチイオン電極51
を含むイオン濃度測定システム50を用いて血清を分析
する場合、まず、イオン濃度測定部29のノズル29a
(1図1参照)により反応管から血清を含む試料溶液が
吸引され、マルチイオン電極51に図2の矢印の向きで
流通される。
【0032】マルチイオン電極51では、前記試料溶液
の流通により塩素イオン(Cl- )電極65、イオン選択
性電極67,69および比較電極87に起電力が生じ
る。増幅器53は、この起電力を増幅し、演算部55に
供給する。その後、演算部55は、比較電極87とそれ
以外の塩素イオン(Cl- )電極65、イオン選択性電極
67,69との間の起電力を検知し、その起電力に基づ
いて試料溶液中の各種イオンの濃度を演算する。そし
て、前記演算結果が表示部57に表示される。
【0033】このように、第1実施例に係るマルチイオ
ン電極51では、塩素イオン(Cl-)電極65をタブレ
ット状にし、その中心に設けられた細径孔をリーマ等に
より滑らかな面に仕上げているので、試料溶液の中に含
まれるタンパク質等の吸着による電解質応答速度、精度
の劣化が起こりにくい状態になっている。また、強度的
にも従来の電解析出AgClに比べはるかに優れており、感
応層の脱落による劣化が極めて起こりにくい。さらに、
仮にタンパク質等の汚れが吸着したり、感応層が一部脱
落したとしても、AgClタブレット71全体が可能層とし
て機能するため、溶液流路である細径孔を研磨し直せば
容易に電極を再生できる。
【0034】図5は、本発明に係るイオン濃度測定シス
テムの第2実施例に係るマルチイオン電極51-2を示す
断面図である。なお、図1に示す第1実施例に係るマル
チイオン電極51と同一部材には同一符号を付して説明
は省略する。
【0035】図5に示すようにイオン濃度電極51-2
は、図3に示すマルチイオン電極51のRef.スペーサ9
3rと塩素イオン(Cl- )電極65と絶縁スペーサ93
とイオン選択性電極67と絶縁スペーサ93とイオン選
択性電極69と絶縁基体63bのそれぞれの間にo−リ
ング95を設けたものである。
【0036】他の構成については図3に示す第1実施例
に係るマルチイオン電極51と同一である。
【0037】なお、o−リング95の内径は、流路61
と同じ若しくは流路61より若干小さくすることが望ま
しい。
【0038】このように第2実施例に係るマルチイオン
電極51-2は、o−リング95を設けたことによりマル
チイオン電極51のRef.スペーサ93rと塩素イオン
(Cl-)電極65と絶縁スペーサ93とイオン選択性電
極67と絶縁スペーサ93とイオン選択性電極69と絶
縁基体63bのそれぞれの間は完全にシールされ、隙間
内への溶液滞留による流路の汚染(キャリオーバー)を
完全に防止することができる。
【0039】さらに本実施例では、図6に示すように絶
縁基体63aと絶縁基体63bの外周に凸部101をそ
れぞれ2か所づつ計4か所設けるとともに、その凸部に
ボルト103を挿通する挿通孔を設け、ナット105に
より絶縁基体63aと絶縁基体63bを締め付けるよう
にすれば、マルチイオン電極51-2のRef.スペーサ93
rと塩素イオン(Cl- )電極65と絶縁スペーサ93と
イオン選択性電極67と絶縁スペーサ93とイオン選択
性電極69と絶縁基体63bのそれぞれの間を接着固定
しなくてもマルチイオン電極51-2を構成することがで
きる。この場合、比較電極87、塩素イオン(Cl- )電
極65、イオン選択性電極67,69の内、一つの電極
に不具合が生じたとき、その電極のみ交換すれば良いの
で、従来、一つの電極に不具合が生じたときマルチイオ
ン電極51ごと交換していたときに比べ電極交換コスト
を低減することができる。
【0040】なおここでは、ボルト103とナット10
5により絶縁基体63aと絶縁基体63bを締め付ける
ようにしてマルチイオン電極51-2を構成するが、これ
に限らず、例えば所定の型に嵌め込むようにしても良
い。
【0041】なお、第1実施例に係るマルチイオン電極
51、第2実施例に係るマルチイオン電極51-2は、と
もに塩素イオン(Cl- )電極65をタブレット状に成形
しているが、これに限らず、他のイオン選択性電極をタ
ブレット状に成形しても良い。
【0042】以上述べてきた加圧成形したAgCl感応層を
有するマルチイオン電極を用いた塩素イオン(Cl- )測
定安定性試験結果を図7に示す。電極の安定性は、血清
試料を1日当たり約150検体づつ測定を行い、そのと
きの検量線の傾き(スロープ)値の経時変化から評価し
た。図7中スロープ値は、ネルンストの理論式から与え
られるスロープ(測定温度が摂氏37度のとき61.5mV/de
c. )値に対する実測スロープ値の割合を%にて表示し
たものである。実線部が本発明に係るマルチイオン電極
の適用例、破線部が従来型のマルチイオン電極(塩素イ
オン(Cl- )電極の感応層が電解析出AgClより成る)の
例である。
【0043】一般に、スロープ値が60%以下になると
試料測定の精度等が顕著に悪くなる。従来型のマルチイ
オン電極では、1か月程度でスロープの急速な低下(6
0%より小さい)が見られたが、本発明に係るマルチイ
オン電極では、徐々に低下はしているものの4か月以上
に渡って安定に推移しており、前述のことを考えると4
か月以上経っても十分精度良く測定可能であることが分
かる。このように本発明により特に塩素イオン(Cl-
電極の安定化、超寿命化が成されることが実証された。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
ルチイオン電極を備えるイオン濃度測定システムにおい
て、前記複数のイオン選択電極のうち、少なくとも一つ
の反応層をその反応物自体を主原料として加圧成形し、
かつ、中心部に細径孔を有するので、感応層の脱落によ
る劣化が極めて起こりにくく、感応層の長寿命化および
安定化が可能となり、さらに電極流路内の汚染を減少さ
せることも可能となる。
【0045】また、塩素イオン感応層が、加圧成形され
た板状の塩化銀から構成され、その中心部に細径孔を有
するので、感応層の脱落による劣化が極めて起こりにく
く、感応層の長寿命化および安定化が可能となり、さら
に電極流路内の汚染を減少させることも可能となる。
【0046】さらに、板状基体とイオン選択性電極と比
較電極と絶縁体の各間の連結部分に密着性のある部材を
介したことにより、前記板状基体とイオン選択性電極と
比較電極と絶縁体の各間の隙間内への溶液滞留による流
路の汚染を完全に防止することができる。
【0047】さらに、板状基体とイオン選択性電極と比
較電極と絶縁体の各間の連結部分に密着性のある部材を
介し、かつ、前記板状基体とイオン選択性電極と比較電
極と絶縁体とが連結した状態で、両端部を固定すること
により前記板状基体とイオン選択性電極と比較電極と絶
縁体とを固定しているので、前記板状基体とイオン選択
性電極と比較電極と絶縁体の各間の隙間内への溶液滞留
による流路の汚染を完全に防止することができ、さら
に、一つの電極に不具合が生じたとき、その電極のみ交
換すれば良いので、電極交換コストを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るイオン濃度測定システムが用いら
れる自動分析装置の概略を示す構成図である。
【図2】本発明に係るイオン濃度測定システムを示す構
成図である。
【図3】本発明に係るイオン濃度測定システムの第1実
施例に係るマルチイオン電極を示す断面図である。
【図4】図3に示すマルチイオン電極の外観を示す図で
ある。
【図5】本発明に係るイオン濃度測定システムの第2実
施例に係るマルチイオン電極を示す断面図である。
【図6】第2実施例のマルチイオン電極を固定する場合
の例を示す説明図である。
【図7】本発明に係るマルチイオン電極を用いた塩素イ
オン(Cl- )測定安定性試験結果を示すグラフである。
【図8】従来のマルチイオン電極を示す断面図である。
【図9】図8に示す従来のマルチイオン電極の外観を示
す図である。
【符号の説明】
10 自動分析装置 50 イオン濃度測定システム 51,51-2 マルチイオン電極 53 増幅器 55 演算部 57 表示部 61 流路 63a,63b 絶縁基体 65 塩素イオン(Cl- )電極 67,69 イオン選択性電極 71 AgClタブレット 73,79 電極ボディー 75,81 リード線 77 導電性板状体 83 凹部 85 導電体 87 比較電極 89 多孔質層 91 チューブ接続孔 93 絶縁スペーサ 93r Ref.スペーサ 95 o−リング 101 凸部 103 ボルト 105 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/46 351 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に細径孔を有する板状基体と、中心
    に細径孔を有し、その内周面にイオン感応層を有する複
    数のイオン選択性電極と、中心に細径孔を有する比較電
    極とを、絶縁体を介し、かつ、各々の細径孔を試料液の
    流路となるように連結したマルチイオン電極を備えるイ
    オン濃度測定システムにおいて、 前記複数のイオン選択電極の内、少なくとも一つの反応
    層をその反応物自体を主原料として加圧成形し、かつ、
    中心部に細径孔を有することを特徴とするイオン濃度測
    定システム。
  2. 【請求項2】 前記複数のイオン選択性電極の中に塩素
    イオンと感応するものを含み、その塩素イオン感応層
    が、加圧成形された板状の塩化銀から構成され、その中
    心部に細径孔を有することを特徴とするイオン濃度測定
    システム。
  3. 【請求項3】 前記板状基体とイオン選択性電極と比較
    電極と絶縁体の各間の連結部分に密着性のある部材を介
    したことを特徴とする請求項1または2いずれか記載の
    イオン濃度測定システム。
  4. 【請求項4】 前記板状基体とイオン選択性電極と比較
    電極と絶縁体の各間の連結部分に密着性のある部材を介
    し、かつ、前記板状基体とイオン選択性電極と比較電極
    と絶縁体とが連結した状態で、両端部を固定することに
    より前記板状基体とイオン選択性電極と比較電極と絶縁
    体とを固定することを特徴とする請求項1または2いず
    れか記載のイオン濃度測定システム。
  5. 【請求項5】 前記密着性のある部材としてo−リング
    を用いたことを特徴とする請求項3または4いずれか記
    載のイオン濃度測定システム。
JP6200739A 1994-08-25 1994-08-25 イオン濃度測定システム Pending JPH0862172A (ja)

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JP6200739A JPH0862172A (ja) 1994-08-25 1994-08-25 イオン濃度測定システム

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JP6200739A JPH0862172A (ja) 1994-08-25 1994-08-25 イオン濃度測定システム

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JP6200739A Pending JPH0862172A (ja) 1994-08-25 1994-08-25 イオン濃度測定システム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100490453B1 (ko) * 1999-05-28 2005-05-19 동양화학공업주식회사 초미세 구조전극을 이용한 유기물 농도 측정용 전극, 이를 이용한 유기물 농도의 측정방법 및 측정장치
JP2008129009A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 General Electric Co <Ge> 液体中の汚染物質の検出方法
JP2018537657A (ja) * 2015-10-14 2018-12-20 エスエフシー フルーイディクス、インコーポレイテッド 溶液中の電気活性種の存在又は流れを検出する電気信号の測定

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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