JPH0861896A - 防護衣用部材 - Google Patents

防護衣用部材

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JPH0861896A
JPH0861896A JP6193050A JP19305094A JPH0861896A JP H0861896 A JPH0861896 A JP H0861896A JP 6193050 A JP6193050 A JP 6193050A JP 19305094 A JP19305094 A JP 19305094A JP H0861896 A JPH0861896 A JP H0861896A
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ultra
strength
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JP6193050A
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Atsushi Moriwaki
敦史 森脇
Kaoru Ban
薫 伴
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超高強度高弾性繊維の耐弾性能を最大限に発
揮させることにより軽量で従来にない優れた耐弾性能を
有し、身体の受ける衝撃緩和を実現する防護衣用部材を
提起する。 【構成】 超高強度高弾性繊維からなる繊維構造耐の身
体側に厚みが3〜50mm、繰返し圧縮試験による厚み
保持率が90%以上である間隔規正材を配した防護衣用
部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防護衣用部材、特に適
度な可撓性による着心地の良さを兼ね備えた超高強力高
弾性繊維から構成される防護衣用部材に関する。尚、本
発明でいう防護衣用部材とは防護衣の側地の内部に充填
される部材をいう。
【0002】
【従来の技術】防護衣は最初、金属板、陶器、FRP等
を成型し、これらの小片を織物に縫い付ける事により発
明は端を発した。その場合の問題点である着心地つまり
は可撓性を改善すべく材質は高強力ナイロン糸に移行
し、さらに現在に至っては20g/dを越える単繊維強
度を有する超高強度高弾性繊維が実用化されるに及び、
高耐衝撃、軽量の防護衣としてめざましい発展をとげて
きている。
【0003】高速で飛来する弾丸、または砲弾片等を例
にとった場合、弾丸等はMV2 (Mは質量、Vは着速
度)に比例して負荷威力を増すので防護衣はこれによる
運動エネルギーE(E=MV2 /2)を吸収して停弾に
至る強力を保持する必要がある。
【0004】また、この弾丸等による貫通力は衝突する
弾丸等の先端形状、エネルギー密度、硬度等が影響する
が、尖頭形の弾丸は着弾面でのエネルギー密度がその平
均エネルギー密度より更に高いことから、より高い貫通
力を示す。このため、防弾織布の表面を硬質の鋼、セラ
ミック等のハード部材で覆って防弾パットとすることに
よって、尖頭弾丸の先端部を破壊して平滑にし、更には
原口径の面積よりも拡大し、表面積を増大させる事によ
ってエネルギー密度を減じ、貫通力を減少させる方法が
高威力で尖頭形状のライフル弾に対し用いられている。
この場合、前記ハード部材としては高硬度の窒化硅素セ
ラミックス板が特に有効とされている。
【0005】一方、尖頭形でない砲弾破片の場合、また
は、銃弾が丸くかつ着弾時の弾速が比較的低い拳銃弾の
場合等は、例えば芳香族ポリアラミド等の織布を10〜
30枚積層しただけの防弾パットが用いられてきてい
る。
【0006】さらに最近では、超高強度高弾性のポリエ
チレン繊維が実用化されるに至り、単位重量当たりの耐
弾性能は飛躍的に向上してきた。さらに同重量であれば
その織物の構成を細繊度糸条化させ、より大きな耐弾性
能が得られる防護衣用基布が得られる事も明らかになっ
てきており、さらには構成糸条を0°、90°の直線的
に配し、フイルムラミネートによって把持したシートは
繊維の物性を最大限に生かした構成を成す事由より非常
に高い耐弾性能を有する事も判明してきた。
【0007】しかしながら、これらの耐弾性能評価はあ
る一定の枠固定の条件下で評価されている値であり、試
験の結果得られた耐弾性能が防護衣性能にそのまま反映
されていないのが実状である。その理由は、超高強度高
弾性繊維布帛の性能を十分に発揮させる為には広範囲に
渡る試料変形に伴うエネルギー吸収が必要であるにもか
かわらず、身体が広域的変形を疎外している為である。
【0008】身体が受ける衝撃を緩和する目的より、シ
ョックアブソーバー的考え方の発明が一部なされてきて
おり、身体が受ける衝撃を低減するという観点からは一
応の成果をあげてきている。しかし、ショックアブソー
バーとしての設計思想に基ずく発明の為、現状のもので
は重量が大きく、最初の衝撃にたいしては大きな効力を
発揮するものの、着弾点近辺での破壊に伴い厚み方向の
回復が弱く、繰返し襲いかかる脅威に対しては著しく効
果の激減する物しか得られていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に従来技術の
範疇では枠固定の条件下で評価された値がそのまま防護
衣性能に反映されているとの錯覚があり、せいぜいショ
ックアブソーバー機構を持たせれば脅威に対する衝撃拡
散効果が得られ、外傷作用(Trauma effect ) を軽減さ
せる事が効能になるとの漠然とした認識が浸透してい
た。
【0010】かかる命題に対し厚み10cmの油粘土を
身体に見立て、重量が1.1g、材質が硬鋼、形状が円
柱状の銃弾を340m/s〜580m/sの速度範囲に
て貫通、非貫通の割合が半々になる様に計24発発射し
(油粘土はその都度平坦にする)貫通弾の低速側より5
点、非貫通弾の高速側より5点のデータの平均値(V5
0)をもって耐弾性能の評価(但し採用データの着弾位
置は前着弾位置よりも経緯方向各5cm以上、斜め方向
各2cm以上離れていることを前提とする)を実施し、
枠固定との耐弾性能差把握試験を積み重ねた結果、驚く
べき事にエネルギー計算で3割にも及ぶ耐弾性能の低下
が認められた。
【0011】以上の様に従来は、枠固定の条件下で評価
された値がほぼそのまま防護衣性能に反映されていると
の漠然とした認識より超高強力高弾性繊維布帛はそのま
まの形で使用されてきた。そこで重量をあげる事なく超
高強力高弾性繊維布帛の性能を十分に引き出し、適度な
可撓性による着心地の良さも兼ね備えた防護衣は得られ
ないものかと鋭意検討を重ねた結果一つの結論に達し
た。
【0012】超高強度高弾性繊維は繊維軸方向に対する
引張りに対しては非常に優れた性能を発揮するものの、
横方向からの局部的な衝撃に対しては著しく性能の低下
する特性を持つ。故に、超高強度高弾性繊維の特性を最
大限に引き出す為にはこの点が重要であり、500m/
sもの高速で飛来する銃砲破片が防護衣上に着弾した際
には、いかに自由変形による広範囲なハイテンションの
伝播が行われるかが重要となる。故に本発明のポイント
もそこにあり、単に身体の受ける衝撃を緩和させるショ
ックアブソーバー的機能でなく、超高強度高弾性繊維の
横方向からの衝撃に伴う広域的変形を可能にし、重量を
あげず、さらには適度な可撓性に伴う着心地の良さを損
なう事なく超高強度高弾性繊維布帛の性能を十分に引き
出す事によって身体の受ける衝撃を最大限軽減しようと
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は以下の構成をなすものである。すなわち本
発明は、単繊維強度18g/d以上、単繊維引張り弾性
率500g/d以上の超高強度高弾性繊維からなる繊維
構造体の身体側に厚みが3mm〜50mmで0.005
〜0.14gf/cm3 の間隔規正材を配してなること
を特徴とし、間隔規正材の耐圧特性に関し、防護衣用部
材の載加重に対し95%以上の厚み保持性を有し、厚み
保持性を有し、厚み間隔が初期厚みの100%〜20%
となるように定速繰返し圧縮試験(圧縮速度=初期厚み
×100%/min)を20回連続して行った後の厚み
が90%以上であることで課題は解決される。
【0014】さらに具体的に説明すると、本発明に於い
て用いられる超高強力高弾性繊維とは単繊維強度18g
/d以上、単繊維引張り弾性率500g/d以上の超高
強力高弾性繊維であれば特に限定される物ではなく、全
芳香族系ポリアミド繊維、ポリパラフェニレンベンヅオ
キサゾール(PBO)、ポリパラフェニレンベンヅチア
ゾール(PBT)、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン、ポリアクリロニトリル、ポリ(フッ
化)ビニリデン繊維、全芳香族系ポリエステル繊維、ボ
ロン繊維、などが用いられるがこれらに限定されるもの
ではない。
【0015】特に本発明の場合、防護衣用部材という観
点からは軽量となることが好ましく、比重が1.0g/
cm3 以下である平均分子量5×105 の高分子量ポリ
エチレンであると、着用性及び耐弾性の面で大変有利と
なる。
【0016】単繊維強度18g/d未満、単繊維引張り
弾性率500g/d未満の繊維を使用した場合には、言
うまでもなく単位重量あたりの耐弾性能が著しく低下
し、防護衣としての性能を堅持するためには重量を重く
するしかなく実用的でない。また単繊維強度、引張り弾
性率は高ければ高い程良く、製糸性とコストとの兼ね合
いで適宜決定されるべきものである。上記超高強度高弾
性繊維を用いて製編織或は不織布となし繊維構造体とす
る。
【0017】更に単繊維強度18g/d以上、単繊維引
張り弾性率500g/d以上の超高強度高弾性繊維を防
護衣用部材の50wt(%)以上使用する事が重要とな
る。砲弾破片を想定した場合100%使用するのが普通
である。しかし、特殊用途として防護衣の表層を硬質の
鋼、セラミック等のハード部材で覆い防弾パットとし、
尖頭弾丸の先端部を破壊して平滑にする事による面積拡
大を図る狙いがある場合、さらには超高強度高弾性繊維
をより直線的に配し繊維の物性を最大限に生かした構成
を成す為フイルムラミネートによる把持が必要な場合
等、各種ターゲットとする脅威の形態に応じその他の部
材が適宜複合される為である。
【0018】硬質の鋼、セラミック等のハード部材はあ
くまでも尖頭弾丸の先端部を破壊するのが目的である
為、単体では単位重量当たりの耐弾性能は著しく低いも
のになってしまう。故に超高強度高弾性繊維の役割は大
きく、50wt(%)以上使用する事が重要となる。本
発明の趣旨もそこにあり、超高強度高弾性繊維の性能を
十分に引き出し、同時に身体が受ける高衝撃を大きく軽
減させようとするのが最大の目的である。
【0019】さらに、本発明による防護衣の内側(身体
側)には超高強度高弾性繊維布帛層と身体との間に厚み
が3mm〜50mmの間隔規正材を挿入する事が必要と
なる。超高強度高弾性繊維の性能を十分に引き出すため
には間隔規正材の厚みは厚い方が良い。しかし、厚みが
増すと着衣としての可撓性による着心地の良さが失われ
る方向となるため好ましくなく、現実的にも超高強力高
弾性繊維布帛の変形量は原糸物性、布帛構造により自と
規定される性格のものである為50mmの間隔規正材の
挿入により超高強度高弾性繊維性能は十分発揮されるに
至る。以上の理由により、より好ましい範囲としては5
mm〜25mmが挙げられる。
【0020】また、超高強度高弾性繊維布帛層と身体と
の間に挿入される間隔規正材の耐圧特性に関し、超高強
度高弾性繊維布帛層を含む防護衣用部材総重量の載加重
に対し95%以上の厚み保持性を有す事が重要となる。
95%未満である場合、超高強度高弾性繊維布帛層と身
体との間隔規正が的確に行われない傾向となる為防護衣
としての品質保証上問題が生じる。よって好ましくは1
00%であるが、衝撃時の布帛の自由変形を束縛しない
為には1%〜2%程度の歪みはやむを得ない様である。
【0021】また、もう一つの耐圧特性として重要な事
は、厚み間隔が初期厚みの20%となるように定速繰返
し圧縮試験(圧縮速度=初期間隔×100%/min)
を20回連続して行ない30秒後の厚みが90%以上で
ある事である。この試験は防護衣に加わる連続的な高衝
撃、もしくは経日的なへたりを想定した試験であるが、
試験後の厚みが90%未満であるものは超高強度高弾性
繊維布帛層の自由変形が制限される事による品質保証上
の問題が生じ好ましくない。よって、より好ましい範囲
とは95%〜100%である。
【0022】更に間隔規正材の重量特性に関し、単位体
積当たりの重量が0.005gf/cm3 以上、0.1
4gf/cm3 以下である事が望ましい。単位体積当た
りの重量が0.005gf/cm3 未満である場合、防
護衣と身体との間隔を規正する耐圧性能が得られにく
く、経日的なへたりに伴う耐弾性能の低下という問題が
発現する。逆に0.14gf/cm3 を越える場合重量
が重く、防護衣としての機能性に欠けたものとなる。以
上の内容より、より好ましい範囲とは0.01gf/c
3 以上、0.09gf/cm3 以下が挙げられる。
【0023】ここで用いられる間隔規正材の構造は、本
発明の要件を満たしていれば特に規定はしないが、ウレ
タン発砲体の様な加圧に対する復元特性の優れた構造
体、若しくはクリンプ等を意図的に付与し復元特性を改
善した不織布、ダブルラッセル等の2重編地構造体及び
ドレン材として用いられている立体網状体等が挙げられ
る。
【0024】尚、通常防護衣は、単繊維強度18g/d
未満、単繊維引張り弾性率500g/d未満の合成及び
天然繊維からなる表地、裏地から構成される訳である
が、以上述べた構成は当然その内部に縫合される部位に
関するものである。
【0025】
【実施例】
(実施例−1)超高強度高弾性繊維として単繊維強度2
4g/d、単繊維引張り弾性率650g/dのアラミド
(芳香族ポリアミド)糸、1500デニールからなる糸
条を2本合糸した後製織し、織密度が経17本/inc
h、緯17本/inch、目付け460g/m2 である
織物を得た。得られた織物を13枚積層し金属の枠にし
っかりと固定した後、重量が1.1g、材質が硬鋼、形
状が円柱状の銃弾を420m/s〜540m/sの速度
範囲にて貫通、非貫通の割合が半々になる様に計24発
発射した。この内、貫通弾の定速側より5点、非貫通弾
の高速側より5点のデータを採用し、その平均値(V5
0)をもって耐弾性能の評価を実施してみた所(但し、
採用データの着弾位置は、前着弾位置よりも経緯方向各
5cm以上、斜め方向各2cm以上離れていることを前
提とする)V50=483.8m/sなる値が得られ
た。
【0026】そして間隔規正材として、ウレタン発砲体
(厚み20mm、超高強度高弾性繊維布帛層を含む耐弾
材総重量の載荷重に対する厚み保持率99%、繰返し圧
縮試験20回後の厚み保持率99%、単位体積当たりの
重量0.02g/cm3 )を用い、厚み10cmの油粘
土と超高強度高弾性繊維布帛層との間に挿入し耐弾性能
を評価(油粘土は1発発射毎に平坦にする)した結果、
V50=476.7m/sと9割を越える効果が得られ
た。また、停弾の際に検出される粘土の凹みは1mm程
度と、身体への影響も著しく軽減されている事も判明し
た(表1参照)。
【0027】(実施例−2)実施例−1同様、単繊維強
度24g/d、単繊維引張り弾性率650g/dのアラ
ミド(芳香族ポリアミド)糸からなる織密度が経17本
/inch、緯17本/inch、目付け460g/m
2 である13枚の積層物を用い身体を想定した10cm
の油粘土との間に間隔規正材を挿入する際、単繊維強度
10g/d、単繊維引張弾性率130g/dのポリエス
テル繊維にクリンプを付与した後51mmの長さにカッ
トし、ゆるくニードルパンチ絡合処理した単繊維不織布
(目付け200g/m2 )を5枚積層した間隔規正材
(厚み20mm、超高強度高弾性繊維布帛層を含む耐弾
材総重量の載荷重に対する厚み保持率98%、繰返し圧
縮試験20回後の厚み保持率95%、単位体積当たりの
重量0.05g/cm3 )を用いV50を求めてみた
所、V50=504.3m/sと単繊維強度18g/d
未満、単繊維引張り弾性率500g/d未満の間隔規正
材の重量増加分を加味しても9割を越える耐弾性能のあ
る事が判明した(表1参照)。
【0028】また、停弾の際に検出される粘土の凹みも
同様に1mm程度と、身体への影響も著しく軽減されて
いるものである事が確認された。
【0029】(比較例−1)実施例−1記載の同アラミ
ド布13枚を用い、厚み10cmの油粘土に直接固定し
た後、間隔規正材を用いずV50評価を実施した。結
果、V50=415.7m/sと枠固定の際に得られて
いた耐弾性能とのエネルギー比率で26%もの低下が認
められた。この事実は、想定する脅威に対して製品設計
をするならば、実質的にはその分の重量を従来の設計に
上乗せする必要があるという事であり、同性能であれば
1gでも軽い方が良いと思う着用者からすれば非常に深
刻な問題である。しかも、停弾の際に検出される粘土の
凹みは14mmと深く、仮に停弾したとしても身体に及
ぼす影響は大きく、着弾箇所如何によっては生命の危険
にさらされる問題の生じる事が判明した(表1参照)。
【0030】(比較例−2)実施例−1記載の同アラミ
ド布13枚を用い、身体を想定した10cmの油粘土と
の間に従来より用いられてきたショックアブソーバー的
機能として、単繊維強度5g/d、引張弾性率100g
/dのニードルパンチ絡合処理したポリエステル長繊維
不織布(目付け280g/m2 )を10枚積層し、間隔
規正材(厚み20mm、超高強力高弾性繊維布帛層を含
む耐弾材重量に対する厚み保持率100%、繰返し圧縮
試験20回後の厚み保持率65%、単位体積当たりの重
量0.14gf/cm3 )を用いV50を求めてみた
所、停弾時粘土凹み量は1mmと少なく、ショックアブ
ソーバー的機能は十分持ちうるものの、連続する脅威に
対して十分な復元を有さない性質の結果、V50=51
1.6m/sとショックアゾソーバーの重量増加分に対
し単位重量換算の耐弾性能としては76%の保持率しか
得られないものであった(表1参照)。
【0031】
【表1】
【0032】尚、上記値は下記式にて算出した。 (1)耐弾材載荷重時厚み保持率(%)=(耐弾材荷重
時厚み/初期厚み)×100(%) (2)繰返し圧縮試験後厚み保持率(%)= (20回圧縮
試験後厚み/初期厚み)×100(%) (3)重量比率(%)=(間隔規正材重量/耐弾材重
量)×100(%) (4)耐弾保持率(%)=(背面粘土による耐弾性能/
枠固定時耐弾性能)×100(%) 但し耐弾性能とは単位重量あたりの耐弾エネルギー量を
表わす。尚、耐弾エネルギーとはMV2 /2(但しMは
質量、Vは着速度)にて算出。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば超高強度高弾性繊維の持
つ性能を最大限に引き出す事が出来、繰り返し加わる高
衝撃に対しても間隔規正材の高い厚み復元率が布帛の自
由変形域を確保し高耐弾性能が維持され得る。以上の効
果により軽量化、耐弾性能の向上及び身体のうける衝撃
緩和が同時に実現する従来にない優れた特性を有する防
護衣を得る事が出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単繊維強度18g/d以上、単繊維引張
    り弾性率500g/d以上の超高強度弾性繊維からなる
    繊維構造体の身体側に厚みが3mm〜50mm、繰返し
    圧縮試験における厚み保持率が90%以上の間隔規正材
    を配してなることを特徴とする防護衣用部材。
  2. 【請求項2】 間隔規正材の厚み保持率が、防護衣用部
    材総重量の載加重に対し95%以上であることを特徴と
    する請求項1記載の防護衣用部材。
  3. 【請求項3】 間隔規正材の単位体積当たりの重量が
    0.005gf/cm 3 以上、0.14gf/cm3
    下であることを特徴とする請求項1〜2記載の防護衣用
    部材。
JP6193050A 1994-08-17 1994-08-17 防護衣用部材 Pending JPH0861896A (ja)

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Cited By (4)

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