JPH0861246A - 可変速ポンプ装置 - Google Patents

可変速ポンプ装置

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Publication number
JPH0861246A
JPH0861246A JP19854394A JP19854394A JPH0861246A JP H0861246 A JPH0861246 A JP H0861246A JP 19854394 A JP19854394 A JP 19854394A JP 19854394 A JP19854394 A JP 19854394A JP H0861246 A JPH0861246 A JP H0861246A
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JP
Japan
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flow rate
pump
pressure
detecting means
stopped
Prior art date
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Application number
JP19854394A
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English (en)
Inventor
Mikio Hayashi
幹雄 林
Yoshihisa Shimada
義久 島田
Yuichi Hayakawa
雄一 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
Original Assignee
Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第2の所定流量の流量以下の流量を検出する
と中大流量状態において交互運転を行うことによって、
交互運転の機会を増大し、停止中のポンプの水の滞留の
防止や、運転時間や運転頻度のより最適な平準化をはか
ること。 【構成】 圧力検出手段と第1の流量検出手段と圧力タ
ンクとを備え、第1の流量検出手段が所定の極小流量以
下を検出すると、ポンプを停止し、ポンプ停止中に給水
を補われる圧力タンクの圧力が低下し、上記圧力検出手
段が所定の起動圧力以下を検出すると、ポンプを起動す
る制御部16を備えた可変速ポンプ装置において、上記
制御部16は上記所定の極小流量より大きな値を有する
第2の所定流量を検出する第2の流量検出手段とを備
え、この第2の流量検出手段が第2の所定の流量以下の
流量を検出したときに、交互運転を行うようにしたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交互運転機能を有する可
変速ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6,図7及び図8を参照して従来の可
変速ポンプ装置について説明する。図6において、1は
受水槽である。この受水槽1からは2つの吸水管2a,
2bが取り出されている。
【0003】この吸水管2aは仕切弁3aを介してポン
プ4の吸込み側に接続され、ポンプ(p1)4の吐出側は
逆止弁5a,仕切弁6aを介して給水管7に接続され
る。さらに、吸水管2bは仕切弁3bを介してポンプ
(p2)5の吸込み側に接続され、ポンプ5の吐出側は逆
止弁5b,仕切弁6bを介して前述した給水管7に接続
される。
【0004】ポンプ4の回転はモ−タ(M1)8により制
御され、ポンプ5の回転はモ−タ(M2)9により制御さ
れる。また、給水管7には仕切弁10を介して圧力タン
ク11が接続される。
【0005】さらに、この圧力タンク11の下流には給
水管7の水圧を検出する圧力センサ12が設置される。
さらに、この圧力センサ12の下流には給水管7を流れ
る水の流量が所定の極小流量以下になると検知信号をオ
ン・オフ的に出力する流量センサ13が接続されてい
る。
【0006】さらに、この流量センサ13の下流側の給
水管7には仕切弁14が設けられている。圧力センサ1
2及び流量センサ13の出力信号は制御盤15に設けら
れた制御部16にそれぞれ出力される。
【0007】この制御部16の構成については、図7を
参照して後述する。この制御部16はインバ−タ17,
18に速度信号a,bを出力する。インバ−タ17,1
8にはそれぞれ商用電源19が入力されている。
【0008】インバ−タ17,18は前述した速度信号
a,bに応じて周波数を可変してモ−タ8,9に出力す
る。このようにして、モ−タ8,9はインバ−タ17,
18に入力される速度信号a,bに応じた回転数で回転
する。
【0009】次に、図7を参照して制御部16の詳細な
構成について説明する。図7において、圧力センサ12
で検出された給水管7の圧力信号はアンプ21で増幅さ
れた後、A/D変換器22でデジタル信号に変換され、
入力ポ−ト23を介してCPU(中央処理装置)24に
取り込まれる。
【0010】さらに、流量センサ13から出力される検
知信号は入力ポ−ト23を介してCPU24に出力され
る。このCPU24には制御部16の図8に示す処理プ
ログラムなどを格納するメモリ25が接続されている。
【0011】さらに、CPU24には出力ポ−ト26が
接続される。この出力ポ−ト26はD/A変換器27、
アンプ28を介して前述したインバ−タ17に接続され
る。
【0012】さらに、出力ポ−ト26はD/A変換器2
9、アンプ30を介してインバ−タ18に接続されてい
る。次に、上記のように構成された従来の可変速ポンプ
装置の動作について図8のフロ−チャ−トを参照ながら
説明する。今、ポンプ4が運転中として説明する。ま
ず、流量センサ12により検出される流量が所定の極小
流量以下が検出されると、ステップAで「YES」と判
定され、制御部16はインバータ17に対して出力して
いる速度信号aを零にし、モータ8を停止し、ポンプ4
を停止させる。このようにして、給水管7を流れる流量
が極小流量以下となると、水の需要が減ったと判断し
て、ポンプ4を停止させるようにしている。
【0013】そして、ポンプ4が停止中での水の供給
は、圧力タンク11により行われる。圧力タンク11の
水が給水管7を介して供給されると、圧力タンク11の
圧力は低下し、これに伴って給水管7の圧力も低下す
る。
【0014】そして、ポンプ4,5の停止中に、圧力セ
ンサ12で検出される圧力が起動圧力以下を検出する
と、制御部16はインバータ18に対し速度信号bを出
力し、モータ9を起動し、ポンプ5を起動させる。する
と、ポンプ5より給水管7に水が送られ、圧力タンク1
1に水が蓄えられる。
【0015】以上のように、使用流量が所定の極小流量
以下のときは、自動的にポンプの起動停止し、省エネル
ギーをはかるとともに、起動停止毎に交互運転すること
により、停止ポンプの水の滞留防止や、各ポンプの運転
の平準化などをはかっている。
【0016】以上のような従来の例では、流量センサ1
3が所定の極小流量を検出し、ポンプが停止したときし
か交互運転しない。このため、常に給水管7を流れる水
量が極小流量より多い中大流量で水を使用しているとき
などは、一方のポンプばかりが運転することになる。
【0017】従って、他方の停止中のポンプの水が停滞
したり、運転頻度や運転時間が平準化されず、寿命がア
ンバランスとなったりするという問題点がある。このよ
うな問題点を解消するために、タイマを設け、所定時間
毎に強制的に交互運転させる方法も考えられるが、中大
流量で水を使用しているときに交互運転を行うと、一方
のポンプを停止した後、他方のポンプを起動している間
に、圧力タンク11の蓄水を使い果たし、圧力の低下を
招いてしまう。
【0018】このため、このような圧力の低下を防止す
るために、他方のポンプを起動してから、運転中のポン
プを停止する方法も考えられる。しかし、交互運転のみ
を行い並列運転を行わない仕様のポンプ制御を行ってい
る場合には、ポンプ1台分の電源容量しか用意されてお
らず、交互運転途中に2台のポンプが並列運転すると消
費電力が過大となり、配電盤のブレーカがトリップして
しまう恐れがある。
【0019】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は所定の極小流量より大きな、第2の所定
流量の流量以下の流量を検出すると中大流量状態におい
て交互運転を行うことによって、交互運転の機会を増大
し、停止中のポンプの水の滞留の防止や、運転時間や運
転頻度のより最適な平準化をはかることができる可変速
ポンプ装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる可変速
ポンプ装置は、圧力検出手段と第1の流量検出手段と圧
力タンクとを備え、第1の流量検出手段が所定の極小流
量以下を検出すると、ポンプを停止し、ポンプ停止中に
給水を補われる圧力タンクの圧力が低下し、上記圧力検
出手段が所定の起動圧力以下を検出すると、ポンプを起
動する制御手段を備えた可変速ポンプ装置において、上
記制御手段は上記所定の極小流量より大きな値を有する
第2の所定流量を検出する第2の流量検出手段とを備
え、この第2の流量検出手段が第2の所定の流量以下の
流量を検出したときに、交互運転を行うようにしたこと
を特徴とする。
【0021】請求項2に係わる可変速ポンプ装置は、制
御手段は上記ポンプの運転電流値によって第2の所定流
量を検出し、停止中のポンプを起動した後、運転中のポ
ンプを停止することにより交互運転を行うようにしたこ
とを特徴とする。
【0022】
【作用】請求項1において、第2の流量検出手段で検出
される流量が所定の極小流量より大きい第2の所定の流
量以下を検出した場合には、交互運転させるようにして
いる。
【0023】このため、発生頻度の少ない所定以下の極
小流量状態に比べ、発生頻度がより多い、中大流量状態
において交互運転を行うことによって、交互運転の機会
を増大し、停止中のポンプの水の滞留の防止し、運転時
間や運転頻度のより最適な平準化をはかることができ
る。
【0024】請求項2において、ポンプの運転電流値に
よって第2の所定流量を検出し、停止中のポンプを起動
した後、運転中のポンプを停止することにより交互運転
を行うようにした。
【0025】このように、電流値によって、第2の所定
流量を検出し、停止中のポンプを起動した後、運転中の
ポンプを停止することにより、交互運転機種のように、
電源容量がポンプ1台しか用意されていないときでも、
交互運転の途中の、2台の並列運転状態のときでも電源
容量を越えること無く、従って電源のブレーカが働くこ
とを防ぐことができる。
【0026】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例に係わ
る可変速ポンプ装置について説明する。図1において、
1は受水槽である。この受水槽1からは2つの吸水管2
a,2bが取り出されている。
【0027】この吸水管2aは仕切弁3aを介してポン
プ4の吸込み側に接続され、ポンプ(p1)4の吐出側は
逆止弁5a,仕切弁6aを介して給水管7に接続され
る。さらに、吸水管2bは仕切弁3bを介してポンプ
(p2)5の吸込み側に接続され、ポンプ5の吐出側は逆
止弁5b,仕切弁6bを介して前述した給水管7に接続
される。
【0028】ポンプ4の回転はモ−タ(M1)8により制
御され、ポンプ5の回転はモ−タ(M2)9により制御さ
れる。また、給水管7には仕切弁10を介して圧力タン
ク11が接続される。
【0029】さらに、この圧力タンク11の下流には給
水管7の水圧を検出する圧力センサ12が設置される。
さらに、この圧力センサ12の下流には給水管7を流れ
る水の流量が所定の極小流量以下になると検知信号をオ
ン・オフ的に出力する流量センサ13が接続されてい
る。
【0030】さらに、この流量センサ13の下流側の給
水管7には仕切弁14が設けられている。圧力センサ1
2及び流量センサ13の出力信号は制御盤15に設けら
れた制御部16にそれぞれ出力される。
【0031】この制御部16の構成については、図2を
参照して後述する。この制御部16はインバ−タ17,
18に速度信号a,bを出力する。インバ−タ17,1
8にはそれぞれ商用電源19が入力されている。
【0032】インバ−タ17,18は前述した速度信号
a,bに応じて周波数を可変してモ−タ8,9に出力す
る。このようにして、モ−タ8,9はインバ−タ17,
18に入力される速度信号a,bに応じた回転数で回転
する。
【0033】次に、図2を参照して制御部16の詳細な
構成について説明する。図2において、圧力センサ12
で検出された給水管7の圧力信号はアンプ21で増幅さ
れた後、A/D変換器22でデジタル信号に変換され、
入力ポ−ト23を介してCPU24に取り込まれる。
【0034】さらに、流量センサ13から出力される検
知信号は入力ポ−ト23を介してCPU24に出力され
る。41はポンプ4の運転電流を検出する電流検出手
段、42はポンプ5の運転電流を検出する電流検出手段
である。これら電流検出手段41,42からの電流信号
は増幅器43,45で増幅され、A/D変換器44,4
6によりアナログ値からデジタル値に変換され入力ポ−
ト23から入力される。このCPU24には制御部16
の図4に示す処理プログラムなどを格納するメモリ25
が接続されている。
【0035】さらに、CPU24には出力ポ−ト26が
接続される。この出力ポ−ト26はD/A変換器27、
アンプ28を介して前述したインバ−タ17に接続され
る。
【0036】さらに、出力ポ−ト26はD/A変換器2
9、アンプ30を介してインバ−タ18に接続されてい
る。また、CPU24にはポンプを交互運転する際の時
間間隔を計測する交互運転タイマ31が接続されてい
る。このタイマ31のカウントアップ時間は1時間に設
定されており、CPU24からの信号によりリセットさ
れ、1時間を計時するとカウントアップ信号をCPU2
4に出力する。
【0037】次に、図3を参照して、ポンプの特性につ
いて説明する。図3は、ポンプの特性を示す曲線であ
り、横軸は流量を、縦軸は圧力とポンプの運転電流値を
示す。図中、曲線a,cは、商用電源で運転したときの
ポンプの流量−圧力特性、および流量−電流の各特性曲
線である。また、曲線b,dは、目標圧力=Hmax で吐
出圧力一定制御を行ったときの、ポンプの流量−圧力特
性、および流量−電流の各特性曲線である。
【0038】さらに、曲線b′,d′は、締め切り流量
での目標圧力=Hmin 、最大流量の目標圧力=Hmax で
推定末端圧力一定制御を行ったときの、ポンプの流量−
圧力特性、および流量−電流の各特性曲線である。
【0039】破線eは、可変速ポンプ装置の電流の許容
範囲上限値を示す。この上限値は、電源やブレーカの容
量に基づいて決定される。破線fは、電流の許容範囲の
半分の電流を示す。電流が破線f以下のときは、2台で
並列運転しても、合計の電流値が、可変速ポンプ装置の
電流の許容範囲上限を越えることはない。
【0040】商用電源での運転では、電流値は曲線cと
なり、負荷の少ない小流量域でも、破線f以下にはなら
ない。従って、商用電源で運転しているときは、並列運
転を行うと電流値が許容範囲を越えるので、並列運転は
困難である。
【0041】ところが、可変速運転しているときは、電
流値は曲線dあるいはd′となり、中小流量域で、破線
fを下回っている。吐出圧力一定制御を行っているとき
の電流は、曲線dとなり、破線fとの交点での流量、す
なわち直線hで示す流量以下においては、2台で並列運
転しても、電流が許容値を越えることは無い。推定末端
圧力一定制御を行っているときは、電流値はさらに下が
るので、直線iで示す流量以下であれば、2台で並列運
転しても、電流が許容値を越えることは無い。
【0042】このように、定速運転を行ったときは、並
列運転できる流量域は無いが、可変速運転により吐出圧
力一定制御を行ったときは、中小流量域では、並列運転
が可能となり、推定末端圧力一定制御を行ったときは、
並列運転可能な範囲はさらに広くなる。
【0043】以上のことから、可変速運転時は、直線h
あるいはiで示す流量以下のときは2台での並列運転を
行っても、許容電流値上限を越えることは無い。これら
の範囲以下で、ポンプの交互切り替えを行う方法を、図
4のフロ−チャ−トを参照しながら説明する。
【0044】まず、交互運転タイマ31により計数され
る交互運転時間を計数するタイマがタイムアップしてい
るかを判定する(ステップS1)。このタイマのカウン
トアップ時間は例えば、1時間に設定されている。これ
は、流量が並列運転可能な領域まで減少する機会が多
く、その都度、交互運転を行うと、交互運転の頻度が過
多となるため、1時間毎の交互運転とするように設定さ
れている。
【0045】次に、電流検出手段41で検出されるポン
プ4の電流値が判定値以下であるかどうかを判定する
(ステップS2)。すなわち、ポンプ4の電流値が図3
の破線f以下にあるかを判定する(ステップS2)。
【0046】このステップS2の判定の判定で「YE
S」と判定された場合には、停止中のポンプ5を起動す
る。ポンプ4,5の2台で並列運転しても、合計の電流
値が可変速ポンプ装置全体の許容値、すなわち図3の破
線eを越えることはない。従って、停止中のポンプ5の
起動を開始する(ステップS3)。
【0047】ここで、ポンプ5を起動するときは、イン
バータ18の出力周波数を瞬時に増大して起動させると
起動電流の増大によりインバータ18の保護回路が動作
し、停止してしまう。このため、数秒たとえば3秒間か
けて起動する。
【0048】この起動時の電流波形と周波数との関係を
図5に示しておく。図5に示すように、起動の初期に若
干電流値が増大するが、起動完了後の定常の電流に比べ
十分小さく全く問題とならない範囲である。
【0049】次に、電流検出手段41で検出されるポン
プ4と電流検出手段42で検出されるポンプ5との運転
電流の合計が許容値以下かを判定する(ステップS
4)。このステップS4の判定は、ポンプを起動する数
秒間の間、ポンプ4,5の電流値の合計が許容値以下か
調べ、許容値を越えるときは、ブレーカが動作するのを
防ぐために行われる。
【0050】このステップS4の判定で「NO」と判定
された場合、つまりポンプ4と5との運転電流の合計が
許容値を越えた場合には、ブレ−カが動作するのを防止
するために、起動途中にあるポンプ5の運転が停止され
る(ステップS5)。
【0051】そして、交互運転タイマ31をリセットす
る(ステップS6)。そして、交互運転したときと同
様、所定時間の間は、交互運転を禁止し、高頻度での繰
り返しを防ぐようにしている。
【0052】前述したステップS4の判定で「YE
S」、つまりポンプ4と5との運転電流の合計が許容値
を越えないときは、ポンプ5の起動が完了したかを判定
する(ステップS7)。
【0053】このステップS7の判定で「YES」と判
定された場合には、このポンプ5の起動が完了したと判
定され、今まで運転していたポンプ4を停止し、交互運
転を完了する(ステップS8)。
【0054】そして、交互運転タイマ31をリセットす
る(ステップS9)。そして、ステップS1の判定処理
に戻る。このステップS1の判定で交互運転タイマ31
がタイムアップしているかが判定される。そして、所定
時間後に交互運転タイマ31がタイムアップすると、前
述したステップS2以降の交互運転動作を繰り返す。
【0055】なお、起動途中に許容電流値を越えること
は極めてまれである。これを図3に基づいて説明する。
図3において、使用流量がhあるいはiのときに、2台
のポンプで並列運転を行ったときは、各々のポンプの電
流値は、吐き出す流量に応じた電流値となる。例えば、
使用流量がiのときに、一方のポンプの吐き出す流量が
iのときには、他方のポンプの吐き出す流量は、i−i
=0となる。したがって一方のポンプの電流値は、流量
=iでの電流値となり、他方のポンプの電流値は、流量
=0での電流値となる。この2つの合計は、破線e(す
なわち、ポンプ1台あたりの許容電流値の2倍)を越え
ることは無い。逆に、破線eを越えるときは、2台のポ
ンプの吐き出す流量が、ともにiとなり、合計の流量が
iの2倍になったときである。一般には、使用流量≦i
を検出し、他方のポンプを起動している数秒間たとえば
3秒間の間に、使用流量が急に2倍になることは起こり
にくい。まれに2倍になることが有ったとしても、交互
運転を1回見送るだけなので、実用上の支障は無い。
【0056】以上のように、省エネのために、極小流量
時にポンプを停止し圧力タンクより給水を行う可変速ポ
ンプ装置において、極小流量とは別に、極小流量より大
きい流量で交互運転を行うために、交互運転の機会が増
大し、停止中のポンプの水の停滞による水質劣化や、運
転頻度や運転時間の片寄りによる寿命のアンバランスを
防ぐことができる。
【0057】また、一方のポンプの運転中に、他方の停
止中のポンプを起動し、その後、運転中だったポンプを
停止することにより、ポンプを停止することなく、従っ
て、短時間の断水を伴うことなく、交互運転を行うこと
ができる。
【0058】また、電流値が許容範囲以下となったとき
に交互運転を行うことにより、交互運転機種のような、
ポンプ1台分の電源容量しかないときでも、交互運転の
途中、短時間の間、2台のポンプが並列運転してもブレ
ーカの動作を招くことなく、容易に交互運転を行うこと
ができる。
【0059】なお、上記実施例では、図3の破線fで示
すポンプ1台あたりの許容電流を、破線eで示す全体の
許容電流の半分としたが、半分でなくてもよい。2台の
並列運転の状態のときに、合計の電流値が問題とならな
い範囲であれば良い。
【0060】さらに、上記実施例では、図3の破線eで
示す許容電流は、ブレーカなどの電源容量に基づいて決
定したが、適切に交互運転できる値であれば何でも良
い。たとえば、ブレーカなどの電源容量に安全率を加味
した値でも良い。なお、上記実施例では、ポンプ2台の
可変速ポンプ装置で説明したがポンプが3台以上の可変
速ポンプ装置にも同様に適用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、所
定の極小流量より大きな、第2の所定流量の流量以下の
流量を検出すると中大流量状態において交互運転を行う
ことによって、交互運転の機会を増大し、停止中のポン
プの水の滞留の防止や、運転時間や運転頻度のより最適
な平準化をはかることができる可変速ポンプ装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる可変速ポンプ装置の
構成を示すブロック図。
【図2】同実施例に係わる制御部の詳細な構成を示すブ
ロック図。
【図3】同実施例に係わるポンプ特性を示すブロック
図。
【図4】同実施例の動作を説明するためのフロ−チャ−
ト。
【図5】同実施例の動作を説明するための図。
【図6】従来の可変速ポンプ装置の構成を示すブロック
図。
【図7】同制御部の詳細な構成を示すブロック図。
【図8】従来の可変速ポンプ装置の動作を説明するため
のフロ−チャ−ト。
【符号の説明】 1…受水槽、2a,2b…吸水管、3a,3b…仕切
弁、4,5…ポンプ、5a,5b…逆止弁、6a,6b
…仕切弁、7…給水管、8,9…モ−タ、10,14…
仕切弁、11…圧力タンク、12…圧力センサ、13…
流量センサ、15…制御盤、16…制御部、17,18
…インバ−タ、19…商用電源、21…アンプ、22…
A/D変換器、23…入力ポ−ト、24…CPU(中央
処理装置)、25…メモリ、26…出力ポ−ト、27…
D/A変換器、28…アンプ、29…D/A変換器、3
0…アンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04D 15/00 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力検出手段と第1の流量検出手段と圧
    力タンクとを備え、第1の流量検出手段が所定の極小流
    量以下を検出すると、ポンプを停止し、ポンプ停止中に
    給水を補われる圧力タンクの圧力が低下し、上記圧力検
    出手段が所定の起動圧力以下を検出すると、ポンプを起
    動する制御手段を備えた可変速ポンプ装置において、 上記制御手段は上記所定の極小流量より大きな値を有す
    る第2の所定流量を検出する第2の流量検出手段とを備
    え、この第2の流量検出手段が第2の所定の流量以下の
    流量を検出したときに、交互運転を行うようにしたこと
    を特徴とする可変速ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は上記ポンプの運転電流値
    によって第2の所定流量を検出し、停止中のポンプを起
    動した後、運転中のポンプを停止することにより交互運
    転を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の可
    変速ポンプ装置。
JP19854394A 1994-08-23 1994-08-23 可変速ポンプ装置 Pending JPH0861246A (ja)

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