JPH086075B2 - 接着剤の製法 - Google Patents

接着剤の製法

Info

Publication number
JPH086075B2
JPH086075B2 JP2339664A JP33966490A JPH086075B2 JP H086075 B2 JPH086075 B2 JP H086075B2 JP 2339664 A JP2339664 A JP 2339664A JP 33966490 A JP33966490 A JP 33966490A JP H086075 B2 JPH086075 B2 JP H086075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
adhesive
rotor
mixer
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2339664A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04202580A (ja
Inventor
竝陳 渡邉
孝治 笹山
Original Assignee
カネボウ・エヌエスシー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カネボウ・エヌエスシー株式会社 filed Critical カネボウ・エヌエスシー株式会社
Priority to JP2339664A priority Critical patent/JPH086075B2/ja
Publication of JPH04202580A publication Critical patent/JPH04202580A/ja
Publication of JPH086075B2 publication Critical patent/JPH086075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、接着剤の製法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、カゼイン・澱粉系の接着剤は、カゼイン,澱
粉のような水溶性接着剤粉末を、第3図に示すような供
給タンク11に入れ、このタンク11から攪拌機12aが設け
られた溶解槽12内に投入し、この溶解槽12内において水
に溶解して製造されている。そして、この製造後、タン
クの底部から接着剤を取り出し、澱粉,カゼイン等のマ
マコ(接着剤粉末が凝集してできた小塊状物)を濾過し
て製品にすることが行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記のようにして接着剤を製造する場合に
おいて、1バツチ当たりに使用される水溶性接着剤粉末
を投入してから溶解し終わるまでの時間が長いという問
題が生じている。すなわち、上記溶解槽12の水内に水溶
性接着剤粉末を徐々に投入して溶解する場合において、
接着剤粉末の投入に従つて水系の粘度が上昇する。この
ように粘度上昇が生じた状態でさらに接着剤粉末を投入
してもなかなか溶解せず接着剤粉末が水の表面に浮遊し
た状態になり、その状態で水分を吸水していわゆるママ
コとなる。一旦、このようなママコが生じるとそれを溶
解するのは容易ではない。したがつて、この2うなママ
コの発生を防止するために、接着剤粉末の単位時間当た
りの投入量を小さくすることが行われるが、そのように
すると製造時間が長くなる。また、上記のような単位時
間当たりの投入量を小さくしても、得られた接着剤に
は、必然的にママコが存在するのであり、その濾過にも
長時間を要する。したがつて、先に述べたように、接着
剤の製造にかなりの長時間を要しているのが実情であ
る。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
製造時間の短縮化をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明は、略逆円錐状
の上面および外周面に複数のピンがスパイラル状に設け
られたロータを略同形状のケーシングに収容してなるミ
キサーを用い、このミキサーの上部開口から、ケーシン
グとロータ上面との空隙に、液成分と水溶性接着剤粉末
成分とを個別的に供給してケーシングとロータの外周面
との空隙で強制混合し、生成混合物をミキサーの下部開
口から溶解タンク内に連続的に導出し、この溶解タンク
内において水と混合して溶解するという構成をとる。
〔作用〕
この発明の製法では、略円錐状の上面および外周面に
複数のピンがスバイラル状に設けられたロータをケーシ
ングに収容してなる特殊なミキサーを用い、このミキサ
ーの上部開口から水溶性接着剤粉末と水等の液成分とを
個別的に供給し、ミキサー内において連続的に強制混合
して混合物をスラリー状にし、これを溶解タンク内に導
き水に溶解して接着剤を製造する。すなわち、この製法
では、接着剤粉末がミキサーを通過する過程で強制的に
混合されてスラリー状になることから、これを水等に迅
速に溶解するようになる。また、ママコも生じない。し
たがつて、接着剤の製造時間の大幅な短縮を実現できる
ようになる。また、溶解タンクを複数個設けておき、こ
のスラリーを順次溶解タンクに供給することにより、連
続的に接着剤を製造することも可能となる。
つぎに、実施例について説明する。
〔実施例〕
第1図はこの発明に用いるミキサーの縦断面図であ
る。このミキサーは、逆円錐状のケーシング1内に、略
同形状のロータ2を円周方向に回転自在に設けている。
このロータ2は、回転軸3により回転自在に軸支されて
おり、その上面に上面ピン4が、上面の中央を中心にス
パイラル状に設けられている。また、ロータ2の外周面
には、外周ピン5が、ロータ2の上部から下部に向かつ
てスパイラル状に植設されている。上記ケーシング1の
上部には、粉体を投入するための投入口6が設けられて
おり、またその投入口6の中央部に液体を投入するため
のノズル7が設けられている。この液体投入ノズル7の
先端は、粉体投入口6の下側に設けられた分散ロータ8
の上部開口に位置決めされており、ノズル7から投入さ
れた液体は、分散ロータ8内に入り、ロータ2の回転に
伴う遠心力により、分散ロータ8の下部開口9からロー
タ2の上面に流出し、その上面上に膜を作つた状態で外
周方向に流延する。10は上記ケーシング1の下部に設け
られた接着剤の取り出し口である。
このような構造のミキサーを用いて、カゼイン,澱粉
等の水溶性接着剤粉末を水と混合する場合には、上記水
を液体投入ノズル7から供給すると同時に接着剤粉末を
粉体投入口6から投入する。この場合、ロータ2は回転
軸3を中心に円周方向に高速回転しており、投入された
接着剤粉末と水とは図示の矢印ようにロータ2の上面に
おいて合流し、その状態で上面ピン4により攪拌されな
がらロータ2の外周面とケーシング1との間に導かれ
る。このロータ2の外周面とケーシング1との間におい
て、第2図に示すように、上記水と接着剤粉末は、ロー
タ2の高速回転にもとづく外周ピン5の作用により、激
しい剪断力を受けるとともに、ミキシングおよび分散を
連続的に受けて取り出し口10から取り出される。この状
態では、接着剤粉末と水とが充分に混合されてスラリー
状になる。このスラリー状物11は、そのまま第3図に示
す溶解槽12内に導かれ溶解槽12の水等にと混合し接着剤
化される。
なお、上記の実施例では、ミキサーと溶解タンクとを
1対1の割合で設けているが、ミキサー1個に対し溶解
タンクを複数個設けており、ミキサーからスラリー状で
供給される接着剤粉末と水との混合物を順次溶解タンク
へ供給することにより、接着剤を連続的に製造すること
も可能となる。
つぎに、上記ミキサーを用いて、カゼイン系接着剤を
製造する具体例について説明する。
〔具体例〕
下記の原料を下記の割合で準備した。
カゼイン 100重量部 尿素 60重量部 アンモニア水 3重量部 水 200重量部 ついで、カゼインと尿素を上記ミキサーの粉体投入口
6から投入し、かつ上記水の一部をミキサーの液体投入
ノズル7から投入した。そして、得られたスラリーを、
第3図の溶解槽12内に導入し、予め溶解槽12内に導入さ
れた上記水の残部と混合して溶解し接着剤を作つた。得
られた接着剤は、カゼイン,尿素が充分に混合していて
ママコが全く発生していず、したがつて、従来のように
接着剤を濾過するという工程は不要であつた。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明は、略逆円錐状の上面外周面
にピンがスパイラル状に設けられたロータをケーシング
に収容してなる特殊なミキサーを用い、このミキサーの
上部開口から接着剤粉末と液体とを投入してスラリー状
にし、これを溶解タンクに入れた水中に導入して接着剤
を製造するため、接着剤の製造過程において接着剤粉末
の凝集によつて生ずるママコが生じない。また、接着剤
粉末が水との混合によりスラリー状になつて溶解タンク
の水中に投入されるため、接着剤粉末の溶解が迅速に行
われ、製造時間の短縮を実現しうるようになる。また、
この発明の方法によれば、接着剤粉末の凝集にもとづく
ママコが生じないため、従来そのママコ除去のために行
われていた濾過工程を不要化することもできるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に用いられるミキサーの縦断面図、第
2図はその動作説明図、第3図は従来例の説明図であ
る。 1……ケーシング、2……ロータ、4……上面ピン、5
……外周ピン、6……粉体投入口、7……液体投入ノズ
ル、10……取り出し口、12……溶解槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略逆円錐状の上面および外周面に複数のピ
    ンがスパイラル状に設けられたロータを略同形状のケー
    シングに収容してなるミキサーを用い、このミキサーの
    上部開口から、ケーシングとロータ上面との空隙に、液
    成分と水溶性接着剤粉末成分とを個別的に供給してケー
    シングとロータの外周面との空隙で強制混合し、生成混
    合物をミキサーの下部開口から溶解タンク内に連続的に
    導出し、この溶解タンク内において水と混合して溶解す
    ることを特徴とする接着剤の製法。
JP2339664A 1990-11-30 1990-11-30 接着剤の製法 Expired - Lifetime JPH086075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2339664A JPH086075B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 接着剤の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2339664A JPH086075B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 接着剤の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04202580A JPH04202580A (ja) 1992-07-23
JPH086075B2 true JPH086075B2 (ja) 1996-01-24

Family

ID=18329640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2339664A Expired - Lifetime JPH086075B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 接着剤の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH086075B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE361351T1 (de) * 2004-06-23 2007-05-15 Nat Starch Chem Invest Verfahren zur herstellung auf wasser basierender klebstoffe und deren verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04202580A (ja) 1992-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SK283750B6 (sk) Spôsob výroby suspenzie celulózy
CN109589860A (zh) 一种高原地区污水处理用加药装置
US5368385A (en) Continuous solution method and apparatus
CN101850230B (zh) 一种流体连续反应器及其应用
CN111495225B (zh) 一种石膏料浆混合机
DE69422187T2 (de) Verfahren und vorrichtung zum mischen einer flüssigkeit in einen zellstoffbrei
JPH086075B2 (ja) 接着剤の製法
US3308171A (en) Method for producing granular or powdery sorbitol from sorbitol solution
JPS6028796B2 (ja) 油中水型エマルシヨン爆薬の製造法
CN206139086U (zh) 一种用于真石漆制备的过滤搅拌装置
CN207668433U (zh) 一种铸造用翻砂混砂装置
US4529321A (en) Device for the preparation of dispersions
CN207970822U (zh) 一种用于生产阴离子表面活性剂的搪瓷反应釜
US2282037A (en) Process of producing granular precipitates from colloidal solutions
CN216087630U (zh) 一种水肥一体化灌溉施肥装置
JPH0890294A (ja) ベルトプレス脱水機
US4238322A (en) Apparatus for preparation of a sprayable precipitated silicic acid suspension
CN216732503U (zh) 一种塑料颗粒运作用搅拌装置
CN213966204U (zh) 一种胶粘物控制酶搅拌设备用投料装置
JPH072106B2 (ja) 酒造米液化装置における撹拌翼
CN107670551A (zh) 一种用于生产汽车内饰用无醛胶水的去醛装置
CN209493659U (zh) 一种沉析纤维制备系统
CN217829729U (zh) 一种用于硅烷偶联剂的物料预混合结构
CN214261599U (zh) 一种消泡剂制备装置
CN210786964U (zh) 一种熔模铸造制壳原料提升混料绞龙