JPH086053Y2 - ジャカード織機 - Google Patents
ジャカード織機Info
- Publication number
- JPH086053Y2 JPH086053Y2 JP6905790U JP6905790U JPH086053Y2 JP H086053 Y2 JPH086053 Y2 JP H086053Y2 JP 6905790 U JP6905790 U JP 6905790U JP 6905790 U JP6905790 U JP 6905790U JP H086053 Y2 JPH086053 Y2 JP H086053Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- vertical
- horizontal
- needles
- lubricating oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Looms (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ジャカード織機の改良に関する。
(従来の技術) 柄や模様パターンを織り込む機能を備えた直織機とし
て例えば実公昭63−2464号に示すようなジャガード織機
が知られている。
て例えば実公昭63−2464号に示すようなジャガード織機
が知られている。
このようなジャガード織機は第4図に示すように上端
にフック2を形成した数多くの縦針1を備え、このフッ
ク2に係合して縦針1を引き上げるナイフ4をナイフ箱
に各々備えている。縦針1の下端には図示されない織糸
がそれぞれ連結され、ナイフ4がフック2を介して縦針
1を引き上げることにより、縦針1に連結した通糸7が
上昇し、図示しない織機本体内で開口が形成されるよう
になっている。
にフック2を形成した数多くの縦針1を備え、このフッ
ク2に係合して縦針1を引き上げるナイフ4をナイフ箱
に各々備えている。縦針1の下端には図示されない織糸
がそれぞれ連結され、ナイフ4がフック2を介して縦針
1を引き上げることにより、縦針1に連結した通糸7が
上昇し、図示しない織機本体内で開口が形成されるよう
になっている。
また、柄や模様に合わせて通糸7を選択的に上昇させ
るために、ナイフ箱の下方には横針3が縦針1と直交し
て水平方向に配設される。横針3は各縦針1に対応して
同数が配設され、横針3の対応する縦針1との交差部に
は縦針1の水平変位を拘束する、テング5と呼ばれる拘
束部(フック)が形成される。
るために、ナイフ箱の下方には横針3が縦針1と直交し
て水平方向に配設される。横針3は各縦針1に対応して
同数が配設され、横針3の対応する縦針1との交差部に
は縦針1の水平変位を拘束する、テング5と呼ばれる拘
束部(フック)が形成される。
横針3の一部を駆動手段を介して水平方向に動かす
と、横針3に形成したテング5が縦針1を側方へ駆動
し、縦針1とナイフ4との係合が解け、ナイフ4が上方
へ動いたも縦針1は動かずにそのままの位置に止どま
る。このため、この縦針1に連結した通糸7は上昇せ
ず、引き上げられた他の縦針1に連結する通糸7のみが
移動し、このようにして織機本体内で選択的に開口を形
成することで、柄や模様のパターンが織り上げられる。
と、横針3に形成したテング5が縦針1を側方へ駆動
し、縦針1とナイフ4との係合が解け、ナイフ4が上方
へ動いたも縦針1は動かずにそのままの位置に止どま
る。このため、この縦針1に連結した通糸7は上昇せ
ず、引き上げられた他の縦針1に連結する通糸7のみが
移動し、このようにして織機本体内で選択的に開口を形
成することで、柄や模様のパターンが織り上げられる。
このため、横針3に対応して紋紙10を送り込むシリン
ダ9が設けられ、紋紙10に形成した穴に突入した横針3
だけが水平に移動し、穴の無い位置にある横針3は移動
することができない。
ダ9が設けられ、紋紙10に形成した穴に突入した横針3
だけが水平に移動し、穴の無い位置にある横針3は移動
することができない。
紋紙10は織機に連動するシリンダ9の回転により、1
枚づつ送りがかけられ、したがって紋紙10に形成する穴
のパターンに応じて、織り上げる柄や模様を作ることが
できる。
枚づつ送りがかけられ、したがって紋紙10に形成する穴
のパターンに応じて、織り上げる柄や模様を作ることが
できる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、横針3を動かさない場合には、縦針1はナ
イフの駆動に応じてテング5の内側を上下方向に接触し
ながら変位するので、縦針1は摩耗しやすく、これを防
ぐために、通常は縦針1の上部から多量の潤滑油を供給
し、この潤滑油が縦針1を伝ってテング5に至ること
で、接触部の潤滑を図っている。
イフの駆動に応じてテング5の内側を上下方向に接触し
ながら変位するので、縦針1は摩耗しやすく、これを防
ぐために、通常は縦針1の上部から多量の潤滑油を供給
し、この潤滑油が縦針1を伝ってテング5に至ること
で、接触部の潤滑を図っている。
しかし、テング5に至った潤滑油の一部は引き続き横
針3を伝って横針の末端に至り、シリンダ9にかけまわ
した紋紙10を汚したり、あるいは最近の多く用いられて
いる横針制御装置においては、この内部に侵入して誤動
作を生じさせる原因ともなっている。
針3を伝って横針の末端に至り、シリンダ9にかけまわ
した紋紙10を汚したり、あるいは最近の多く用いられて
いる横針制御装置においては、この内部に侵入して誤動
作を生じさせる原因ともなっている。
本考案は以上の問題点を解決すべく、縦針に供給する
潤滑油が横針の末端に達しないようにすることを目的と
する。
潤滑油が横針の末端に達しないようにすることを目的と
する。
(課題を達成するための手段) 本考案は、上端にフックを形成すると共に下端に通糸
を連結して垂直方向に配設された縦針と、このフックと
係合して縦針を上方へ駆動するナイフと、各縦針に対応
して水平方向に配設された横針とを備えると共に、対応
する縦針の垂直変位を許容し、かつ水平変位を拘束する
拘束部を各横針に形成したジャカード織機において、各
横針の一部に横針を折曲して下方に突出する突起部を形
成した。
を連結して垂直方向に配設された縦針と、このフックと
係合して縦針を上方へ駆動するナイフと、各縦針に対応
して水平方向に配設された横針とを備えると共に、対応
する縦針の垂直変位を許容し、かつ水平変位を拘束する
拘束部を各横針に形成したジャカード織機において、各
横針の一部に横針を折曲して下方に突出する突起部を形
成した。
(作用) 横針の途中に下方に突出する突出部を一体的に形成し
たので、潤滑油はこの部分において下方に落下し、縦針
に供給された潤滑油が拘束部を介して横針末端に伝わる
のを、途中で阻止することができる。
たので、潤滑油はこの部分において下方に落下し、縦針
に供給された潤滑油が拘束部を介して横針末端に伝わる
のを、途中で阻止することができる。
(実施例) 第1図〜第3図に本考案の実施例を示す。
図中1は上下方向に配設された縦針であり、上端にはナ
イフ4に係合するフック2が形成され、下端に通糸7が
連結される。
イフ4に係合するフック2が形成され、下端に通糸7が
連結される。
また、このフック2とナイフ4の係合を解くために縦
針1を水平方向に駆動する横針3が、縦針1と直交して
水平方向に配設される。
針1を水平方向に駆動する横針3が、縦針1と直交して
水平方向に配設される。
横針3は縦針1に対応して同数が配設され、図示され
ない駆動手段により個別に軸方向に駆動される。各横針
3には対応する縦針1の垂直変位を許容し、水平変位を
拘束する拘束部として、縦針1との交差部にテング5が
形成される。
ない駆動手段により個別に軸方向に駆動される。各横針
3には対応する縦針1の垂直変位を許容し、水平変位を
拘束する拘束部として、縦針1との交差部にテング5が
形成される。
これらの各横針3にはテング5から末端に至る途中に
油切り用の突起6が形成される。この突起6は横針3の
一部をU字型に折曲して形成したもので、水平面よりも
斜め下方に突出する。もちろん、この突起6は縦針1と
干渉しない位置に設けられる。
油切り用の突起6が形成される。この突起6は横針3の
一部をU字型に折曲して形成したもので、水平面よりも
斜め下方に突出する。もちろん、この突起6は縦針1と
干渉しない位置に設けられる。
以上のように構成され、したがって、数多くの縦針1
がそれぞれ横針3のテング5と接触しながら上下に変位
し、このとき縦針1とテング5の潤滑を良くするため
に、各縦針1の上部からは多量の潤滑油が供給される。
がそれぞれ横針3のテング5と接触しながら上下に変位
し、このとき縦針1とテング5の潤滑を良くするため
に、各縦針1の上部からは多量の潤滑油が供給される。
この潤滑油は縦針1を伝ってテング5に至り、縦針1
とテング5の間を潤滑するが、一部の潤滑油はさらにテ
ング5から横針3上を水平方向に伝播する。しかしなが
ら、この潤滑油も横針3に形成した突起6に達すると、
突起6の先端部分に止どまり、それ以上水平方向に伝わ
ることができず、突起6に溜まった潤滑油はここからか
ら下方へ落下する。このため、横針3の末端に潤滑油が
伝わることはなく、潤滑油がシリンダ9の紋紙10を汚染
したり、あるいは横針制御装置へ侵入して誤動作を起こ
したりする恐れがなくなる。
とテング5の間を潤滑するが、一部の潤滑油はさらにテ
ング5から横針3上を水平方向に伝播する。しかしなが
ら、この潤滑油も横針3に形成した突起6に達すると、
突起6の先端部分に止どまり、それ以上水平方向に伝わ
ることができず、突起6に溜まった潤滑油はここからか
ら下方へ落下する。このため、横針3の末端に潤滑油が
伝わることはなく、潤滑油がシリンダ9の紋紙10を汚染
したり、あるいは横針制御装置へ侵入して誤動作を起こ
したりする恐れがなくなる。
(考案の効果) 以上のように、本考案は横針の縦針拘束部から末端に
至る途中に下方に向けた突起を形成したので、この突起
により縦針から横針へと伝わった潤滑油の横針末端方向
への伝播が阻止され、簡単な構造でありながら、潤滑油
による紋紙の汚染等を確実に防止することができる。
至る途中に下方に向けた突起を形成したので、この突起
により縦針から横針へと伝わった潤滑油の横針末端方向
への伝播が阻止され、簡単な構造でありながら、潤滑油
による紋紙の汚染等を確実に防止することができる。
第1図は本考案の実施例を示すジャカード織機の縦針と
横針の関係を示す構成図、第2図はその一部を拡大して
示す正面図、第3図は同じくその側面図、第4図は従来
例のジャカード織械の概略構成を示す斜視図である。 1……縦針、2……フック、3……横針、4……ナイ
フ、5……テング、6……突起、7……通糸。
横針の関係を示す構成図、第2図はその一部を拡大して
示す正面図、第3図は同じくその側面図、第4図は従来
例のジャカード織械の概略構成を示す斜視図である。 1……縦針、2……フック、3……横針、4……ナイ
フ、5……テング、6……突起、7……通糸。
Claims (1)
- 【請求項1】上端にフックを形成すると共に下端に通糸
を連結して垂直方向に配設された縦針と、このフックと
係合して縦針を上方へ駆動するナイフと、各縦針に対応
して水平方向に配設された横針とを備えると共に、対応
する縦針の垂直変位を許容し、かつ水平変位を拘束する
拘束部を各横針に形成したジャカード織機において、各
横針の一部に横針を折曲して下方に突出する突起部を形
成したことを特徴とするジャカード織機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6905790U JPH086053Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | ジャカード織機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6905790U JPH086053Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | ジャカード織機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0429683U JPH0429683U (ja) | 1992-03-10 |
JPH086053Y2 true JPH086053Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=31604034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6905790U Expired - Lifetime JPH086053Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | ジャカード織機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086053Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9395584B2 (en) | 1999-07-06 | 2016-07-19 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method of fabricating the same |
-
1990
- 1990-06-29 JP JP6905790U patent/JPH086053Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9395584B2 (en) | 1999-07-06 | 2016-07-19 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method of fabricating the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0429683U (ja) | 1992-03-10 |
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