JPH085981Y2 - 紡機の綾振り装置 - Google Patents

紡機の綾振り装置

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JPH085981Y2
JPH085981Y2 JP67091U JP67091U JPH085981Y2 JP H085981 Y2 JPH085981 Y2 JP H085981Y2 JP 67091 U JP67091 U JP 67091U JP 67091 U JP67091 U JP 67091U JP H085981 Y2 JPH085981 Y2 JP H085981Y2
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JP
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traverse rod
piston
traverse
cylinder
rod
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JP67091U
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JPH0494372U (ja
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健児 伊藤
紀明 宮本
政司 金子
泰之 河合
幸男 斉藤
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は紡機の綾振り装置に係
り、詳しくは糸を綾振り状態で巻取る巻取装置を備えた
オープンエンド精紡機、結束紡績機等の紡機の綾振り装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の綾振り装置は、図7図に
示すように機台の長手方向に沿って延設されたトラバー
スロッド31の一端にカムフォロア32が設けられ、該
カムフォロア32が駆動モータ33によりベルト伝動機
構34を介して回転される円筒カム35のカム溝35a
と係合し、円筒カム35の回転に伴いトラバースロッド
31が往復動され、トラバースロッド31に固定された
各錘毎に設けられたヤーンガイド36がトラバースロッ
ド31とともに往復動されて糸Yを綾振るようになって
いる。
【0003】又、特開昭53−61736号公報には、
溝カムによる高速巻取機の綾振り装置において、トラバ
ースガイドの衝撃緩和と再加速を助けることにより、ト
ラバース機構の寿命を長くし、高速巻取を可能とした装
置が開示されている。この装置は図8に示すように、カ
ムロール37のカム溝(図示せず)によりガイドレール
38に沿って往復運動するトラバースガイド39の両折
返し点に、前記トラバースガイド39と係合可能かつ係
合時にトラバースガイド39をトラバースの中央方向に
付勢する各一対のレバー40が設けられている。レバー
40は軸41及び連結レバー42を介してエアシリンダ
43に連結されている。この構成により高速で移動して
来るトラバースガイド39をレバー40で受けて減速し
てトラバースガイド39とカムロール37のカム溝折返
し点との衝突を緩和し、その後それと反対方向へ移動す
る際の加速を助ける。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図7に示す従来の綾振
り装置では、トラバースロッド31はその一端がカムフ
ォロア32を介してカム溝35aと係合しているため、
カム溝35aにより長手方向の位置規制が行われるが、
他端は自由状態にある。機台の錘数が比較的少なく巻取
速度も速くない場合には、トラバースロッド31の他端
が自由状態であっても特に問題はなかった。しかし、機
台の多数錘化及び高速化指向によりトラバースロッド3
1が長くなりしかも高速で往復動されるようになると、
トラバースロッド31の移動方向転換の際に慣性力の作
用によるトラバースロッド31の伸縮が問題となる。す
なわち、機台の多数錘化及び高速化によりトラバースロ
ッド31の伸縮量が数mm〜十数mmと大きくなり、ト
ラバースロッド31の一端側近傍に固定されたヤーンガ
イド36の綾振り幅と、トラバースロッド31の自由端
近傍に固定されたヤーンガイド36の綾振り幅との差が
数mm〜十数mmとなる。
【0005】この不都合を解消するためトラバースロッ
ド31の他端に、前記特開昭53−61736号公報に
開示された装置と類似の構成の補助装置を設けることが
考えられる。ところが、前記装置の構成では2対2組の
レバー40と2個のエアシリンダ43が必要となるだけ
でなく、レバー40とエアシリンダ43とを連結する軸
41、連結レバー42等の部品が必要となり、部品点数
が多くなるとともに構造も複雑となり装置のコンパクト
化が難しい。又、レバー40がストッパ44に衝突する
ため、ストッパ44を金属製にすると摩耗はし難いが騒
音が発生し、ゴムやプラスチック製とした場合には摩耗
し易くなるという問題もある。
【0006】本考案は前記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は機台の多数錘化及び高速化
指向によりトラバースロッドが長くなりしかも高速で往
復動される場合にも、トラバースロッドの方向転換時に
おけるその伸縮を抑えて全ての錘で同一の巻取幅となる
ように巻取りを行うことができ、しかも部品点数が少な
くて構造が簡単となり、装置をコンパクトにすることが
できる紡機の綾振り装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本考案においては、機台の長手方向に沿って往復動可
能に延設されたトラバースロッドと、その一端に連結さ
れたトラバースロッド駆動機構と、トラバースロッドの
他端に設けられたピストンと、該ピストンを収容するシ
リンダとを設け、前記シリンダの内面形状をトラバース
ロッドの両折り返し点近傍と対応する位置においてピス
トンがシリンダ内面に摺接してシリンダ壁面及びピスト
ンにより囲繞された空間内の気体を圧縮可能な形状とし
た。
【0008】
【作用】トラバースロッドの駆動機構と反対側端部に設
けられたピストンがトラバースロッドの往復動に伴いシ
リンダ内を往復運動する。ピストンはトラバースロッド
が折返し点近傍の不等速部を移動するときにシリンダ内
面に摺接して移動し、その他のときにはシリンダ内面と
離れた状態で移動する。ピストンがシリンダ内面に摺接
して移動するときには、シリンダ壁面及びピストンの移
動方向側端面により囲繞された空間内の気体は、ピスト
ンがシリンダの端部に向かって移動するに伴って圧縮さ
れる。これによりトラバースロッドが折返し点近傍に達
して減速されるときには、トラバースロッドの駆動機構
と反対側の端部に圧縮気体からピストンを介してトラバ
ースロッドの移動方向と反対方向への力が加わる。又、
トラバースロッドが折返し点に達してその移動方向が変
更されると、前記圧縮された気体がピストンを介してト
ラバースロッドをその移動方向に押圧付勢する作用を為
す。これにより、トラバースロッドの慣性力によるトラ
バースロッドの伸縮が抑えられる。
【0009】
【実施例】(実施例1) 以下、本考案を具体化した第1実施例を図1〜図3に従
って説明する。紡機機台の一端に配設された支持ボック
ス1にはトラバースロッド駆動機構を構成する円筒カム
2が機台長手方向と平行に配設されている。円筒カム2
はモータ3によりベルト伝動機構4を介して回転され
る。紡機機台の長手方向に沿って往復動可能に延設され
たトラバースロッド5はその一端にカムフォロア6が固
着され、該カムフォロア6が前記円筒カム2のカム溝2
aと係合することによりトラバースロッド駆動機構に連
結されている。トラバースロッド5には多数(1個のみ
図示)のヤーンガイド7が所定間隔で一体移動可能に取
付けられている。
【0010】紡機機台の他端にはトラバースロッド5の
端部と対応する位置にエアシリンダ8が配設され、エア
シリンダ8内にはトラバースロッド5の他端に固定され
たピストン9が機台の長手方向に沿って移動可能に収容
されている。エアシリンダ8はトラバースロッド5の両
折り返し点近傍の不等速部においてピストン9がエアシ
リンダ8の内面に摺接してシリンダ壁面及びピストン9
により囲繞された空間内の気体を圧縮可能とするため、
その内径が中央はピストン9の外径より大きく、両端寄
りはピストン9の外径とほぼ等しく形成されている。
【0011】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。紡機機台の運転開始とともにモータ3が駆動
され、ベルト伝動機構4を介して円筒カム2が回転され
る。円筒カム2の回転によりカム溝2aと係合するカム
フォロア6を介してトラバースロッド5が往復動され、
トラバースロッド5に固定された各錘毎に設けられたヤ
ーンガイド7がトラバースロッド5とともに往復動され
る。そして、糸Yは巻取りドラム10とともに回転する
パッケージPに所定の綾角で巻き取られる。
【0012】トラバースロッド5の往復動に伴いトラバ
ースロッド5の他端に固定されたピストン9も一体的に
エアシリンダ8内を往復動する。トラバースロッド5の
往復動が定常状態の場合、すなわちトラバースロッド5
がトラバース範囲の中央付近を等速移動するときは、図
1に示すようにピストン9はエアシリンダ8の中央付近
を内壁から離れた状態で移動するため、ピストン9はエ
アシリンダ8内の空気の作用をほとんど受けない。
【0013】一方、トラバースロッド5がエアシリンダ
8から離れる方向(図2の左方向)へ移動している状態
で、トラバースロッド5が折返し点近傍の不等速部に到
達すると、ピストン9がエアシリンダ8の内面と摺接す
る状態となる。この状態ではシリンダ壁面及びピストン
9の移動方向側端面により囲繞された空間内の気体は、
ピストン9がエアシリンダ8の端部に向かって移動する
に伴って圧縮される。そして、ピストン9に対してトラ
バースロッド5の移動方向と反対方向の力が作用する。
従って、トラバースロッド5が折返し点近傍に達して減
速されるときには、トラバースロッド5の駆動機構と反
対側の端部に圧縮気体からピストン9を介してトラバー
スロッド5の移動方向と反対方向への力が加わる。又、
図2に示すようにトラバースロッド5が折返し点に達し
てその移動方向が変更されると、前記圧縮された気体の
膨張作用により、ピストン9を介してトラバースロッド
5をその移動方向に押圧付勢する力が作用する。これに
より、トラバースロッド5の方向転換時に、トラバース
ロッド5の慣性力によりトラバースロッド5に縮みが生
じるのが抑えられる。又、圧縮気体による作用はトラバ
ースロッド5が折返し点に到達した時点で最大となるよ
うに次第に大きくなるため、トラバースロッド5の方向
転換時にトラバースロッド5に対して急に衝撃が加わる
ことはない。
【0014】又、トラバースロッド5がエアシリンダ8
側(図2の右方向)へ移動している状態で、トラバース
ロッド5が折返し点近傍の不等速部に到達すると、前記
と同様にピストン9がエアシリンダ8の内面と摺接する
状態となり、ピストン9の移動に伴って気体が圧縮され
る。そして、圧縮された気体の作用により前記と同様
に、トラバースロッド5が折返し点近傍に達して減速さ
れるときには、トラバースロッド5の他端にトラバース
ロッド5の移動方向と反対方向への力が作用する。トラ
バースロッド5が図3に示すように折返し点に達してそ
の移動方向が変更されると、トラバースロッド5をその
移動方向に押圧付勢する力が作用する。これによりトラ
バースロッド5の方向転換時に、トラバースロッド5の
慣性力によりトラバースロッド5に伸びが生じるのが抑
制される。
【0015】(実施例2) 次に第2実施例を図4〜図6に従って説明する。この実
施例の装置ではエアシリンダ8の両端部に弁11を設け
た点が前記実施例の装置と異なっている。弁11はシリ
ンダ壁面及びピストン9の移動方向側端面により囲繞さ
れた空間内が負圧となったときに開放されるようになっ
ている。弁11がないと図4に示す状態から図5に示す
状態となるときに、エアシリンダ8とピストン9との隙
間あるいエアシリンダ8とトラバースロッド5との隙間
から空気の洩れがあると、図5の状態から図6の状態と
なるとき、すなわちトラバースロッド5の移動方向が転
換されてピストン9がエアシリンダ8の中央に向かって
移動する際に、前記空間が負圧となりピストン9を介し
てトラバースロッド5に余分な負荷が掛かる状態とな
る。しかし、弁11を設けることにより、前記空間が負
圧になるのが防止され、トラバースロッド5が円滑に往
復動される。
【0016】なお、本考案は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、シリンダ内に充填される気体を
空気以外の気体としてもよい。又、トラバースロッド駆
動機構として駆動モータにより回転される円筒カムと、
カムフォロアとを備えた構成以外の構成を採用してもよ
い。
【0017】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、ト
ラバースロッドの方向転換時におけるその自由端側の伸
縮が抑制され、全ての錘で同一の巻取幅となるように巻
取りを行うことができ、しかも部品点数が少なくて構造
が簡単となり、装置をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した第1実施例の一部破断概略
正面図である。
【図2】作用を示す一部破断概略部分正面図である。
【図3】作用を示す一部破断概略部分正面図である。
【図4】第2実施例の一部破断概略部分正面図である。
【図5】作用を示す一部破断概略部分正面図である。
【図6】作用を示す一部破断概略部分正面図である。
【図7】従来の綾振り装置の概略正面図である。
【図8】別の従来の綾振り装置の正面図である。
【符号の説明】
2…トラバースロッド駆動機構を構成する円筒カム、5
…トラバースロッド、7…ヤーンガイド、8…エアシリ
ンダ、9…ピストン、Y…糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 河合 泰之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社 豊田自動織機製作所 内 (72)考案者 斉藤 幸男 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社 豊田自動織機製作所 内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台の長手方向に沿って往復動可能に延
    設されたトラバースロッドと、その一端に連結されたト
    ラバースロッド駆動機構と、トラバースロッドの他端に
    設けられたピストンと、該ピストンを収容するシリンダ
    とを設け、前記シリンダの内面形状をトラバースロッド
    の両折り返し点近傍と対応する位置においてピストンが
    シリンダ内面に摺接してシリンダ壁面及びピストンによ
    り囲繞された空間内の気体を圧縮可能な形状とした紡機
    の綾振り装置。
JP67091U 1991-01-14 1991-01-14 紡機の綾振り装置 Expired - Lifetime JPH085981Y2 (ja)

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JP67091U JPH085981Y2 (ja) 1991-01-14 1991-01-14 紡機の綾振り装置

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Publication Number Publication Date
JPH0494372U JPH0494372U (ja) 1992-08-17
JPH085981Y2 true JPH085981Y2 (ja) 1996-02-21

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