JPH085953A - ヘッドマウンテッドディスプレイ - Google Patents

ヘッドマウンテッドディスプレイ

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JPH085953A
JPH085953A JP6157587A JP15758794A JPH085953A JP H085953 A JPH085953 A JP H085953A JP 6157587 A JP6157587 A JP 6157587A JP 15758794 A JP15758794 A JP 15758794A JP H085953 A JPH085953 A JP H085953A
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JP
Japan
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head
mounted display
frame
head mounted
cord
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JP6157587A
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Yoshinao Usuki
良直 臼杵
Masaki Matsuno
雅樹 松野
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Sega Enterprises Ltd
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Priority to US08/426,168 priority patent/US5774096A/en
Priority to ES95302640T priority patent/ES2149926T3/es
Priority to EP98124121A priority patent/EP0908754A3/en
Priority to KR1019950009407A priority patent/KR950035465A/ko
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Priority to US09/192,312 priority patent/US6239771B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイ装置を頭部に確実に固定するこ
とができ、装着感が充分に向上されるとともに、頭を激
しく動かしても装着状態を維持できるHMDを提供す
る。 【構成】 前面にディスプレイ装置2を備え、前頭部を
包囲する前部フレーム12と、後頭部を包囲する後部フ
レーム14と、前部フレーム12と後部フレーム14と
を前後方向に移動自在に連結する連結装置30と、前部
フレーム12および後部フレーム14の内側に側頭部の
回りに周設されるベルト16Aおよび16Bと、ベルト
16Aおよび16Bを締結するベルト締結装置20と、
この締結を解除する解除装置と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭部に装着することに
より、ディスプレイに映し出される映像を視聴するヘッ
ドマウンテッドディスプレイ(以下、『HMD』とい
う。)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、頭部に装着することで、前面
に配設されたディスプレイに映し出される映像を視聴す
る装置としてHMDが存在する。このHMDは、例え
ば、三次元空間(仮想空間)内で展開されるゲームを行
うためや、建物の内装などを三次元的にシュミレーショ
ンするために使用されるなど、様々な分野に利用される
ようになっている。
【0003】従来のHMDは、前面にディスプレイ装置
を備え、このディスプレイ装置をヘッドバンドで支持
し、このヘッドバンドをプレイヤーの頭部に締結するこ
とによりディスプレイ装置を頭部に固定するようにした
ものである。また、スライド式のフレームを有し、当該
フレームの長さを調整して、ディスプレイを頭部に確実
に固定することができるタイプのものも存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのHMDを使用
してゲームを実行した場合、そのゲーム内容の如何によ
っては、頭部を激しく移動することがある。前記ヘッド
バンドを頭部に締結する構造を備えたHMDでは、重量
物であるディスプレイをヘッドバンドで充分に支えるこ
とが困難であり、ヘッドバンドがたわんだり、頭部から
ずれるなどの問題がある。このため、ゲーム実行中に、
HMDが頭から脱落したり、HMDの装着位置が一定に
ならず、あるいは、装着感(フィット感)が不良になる
などの問題が生じている。
【0005】一方、前記フレームを頭部に締結する構造
のHMDは、前記ヘッドバンドを使用したものに比較し
てフレーム部分に剛性があり、フレームがたわむ等の問
題はないが、満足のいく装着感が得られないという問題
がある。また、使用中に頭を激しく動かすと、やはりH
MD装置が頭から外れ、HMDの装着位置が定まりにく
いという問題がある。
【0006】また、アミューズメントパークやゲームセ
ンター等で使用されるHMDは、不特定多数のプレーヤ
ーによって使用されることになるが、従来のHMDは、
例えば、アイカップを用いた双眼鏡のように、レンズ面
等に目が触れてしまう構造のものが一般的である。ま
た、ヘッドフォンのスピーカ部分も、オーディオ等に使
用されているものと同様に、イヤホーンを耳の中に挿入
する等、耳に直接接触する構造のものが一般的である。
従って、このように不特定多数の人間の目や耳等と直接
接触してしまう構造は、衛生上好ましくないという問題
がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、ディスプレイ装置を
頭部に確実に固定することができ、装着感が充分に向上
されるとともに、頭を激しく動かしても良好な装着状態
を確実に維持できるHMDを提供することを目的とする
ものである。また、不特定多数のプレイヤーが使用して
も衛生的なHMDを提供することを目的とするものであ
る。さらに、容易にモデルチェンジが可能となるHMD
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、前面にディスプレイ装置を備え、前頭部を
包囲する前部フレームと、後頭部を包囲する後部フレー
ムと、前記前部フレームと後部フレームとを頭部の前後
方向に移動自在に連結する連結装置と、前記前部フレー
ムおよび後部フレームの両内側に配設され、側頭部の回
りに周設されるベルトと、当該ベルトを締結する締結装
置と、この締結を解除する解除装置と、を備えるHMD
を提供するものである。
【0009】前記連結装置は、前記前部フレームの両側
に配設された第一の係合部材と、後部フレームの両側に
配設されかつ前記第一の係合部材と係合しながら頭部の
前後方向に相対移動する第二の係合部材と、を備えてい
てもよい。
【0010】そして、前記第一の係合部材または第二の
係合部材のいずれか一方がレールを備え、他方が当該レ
ールと係合して移動するスライダを備えていてもよい。
【0011】また、前記ベルトを一対有し、各ベルトの
前記締結装置側端部にラックを設け、前記締結装置は、
当該ラックとかみ合うピニオンを備えていてもよい。
【0012】そしてまた、本発明に係るHMDは、頭部
に装着した際に、こめかみ部分に圧接可能なパッド部材
を備えてもよいし、空気の注入量に応じて拡縮し、少な
くとも側頭部に圧接可能なエアバックと、当該エアバッ
クに対して空気の供給および排出を行う給排装置と、を
備えてもよい。また、頭部に装着した際に、頭頂部分に
圧接可能なパッド部材を備えていてもよい。
【0013】さらに、前記後部フレームの中央部から、
前記ディスプレイ装置に接続されるコードを延出しても
よく、コードの後部フレームとは反対側の端部が、後部
フレーム側の端部より上方に位置してもよい。
【0014】また、本発明に係るHMDは、前記締結装
置を、後部フレームの中央部から偏移した位置に設置し
てもよく、前記解除装置を、後部フレームの中央部から
偏移した位置に設置してもよい。
【0015】そしてまた、前記コードと前記給排管とを
一体化して設置してもよい。また、前記コードの後部フ
レームとは反対側の端部に、当該コードの巻き取りおよ
び巻き戻しを行うコード調整装置を設置してもよい。
【0016】さらに、前記ディスプレイ装置のディスプ
レイ画面の前面に、UVカットフィルタが配設されてい
てもよく、頭部に装着した際に、目から所定の距離を介
して前記ディスプレイ装置を配設してもよい。また、耳
から所定の距離を介してスピーカを配設してもよい。
【0017】そしてまた、前記各フレームが、フレーム
本体と外側ケーシングとを備えて構成され、当該外側ケ
ーシングを、前記フレーム本体に対して着脱自在に構成
してもよい。
【0018】また、本発明は、前面にディスプレイ装置
を備えかつ当該ディスプレイ装置を頭部に支持する支持
体を備えるHMDにおいて、前記支持体の内側に、空気
の注入量に応じて拡縮するとともに、拡張時に該頭部に
圧接可能なエアバックを設けかつ当該エアバックに、該
エアバックに対する空気の供給および排出を行う給排装
置を接続してなるHMDを提供するもにである。
【0019】さらに、前面にディスプレイ装置を備えか
つ当該ディスプレイ装置を頭部に支持する支持体を備え
るHMDにおいて、頭部に装着した際に、目から所定の
距離を介して前記ディスプレイ装置を配設し、かつ耳か
ら所定の距離を介してスピーカを配設してなるHMDを
提供するものである。
【0020】
【作用】本発明によれば、ディスプレイ装置は、剛性の
あるフレームに支持され、かつ前部フレーム、後部フレ
ームおよびこれらのフレームの内側にあるベルトにより
頭部に確実に固定される。すなわち、ベルトを締結する
だけで、連結装置により第一の係合部材と第二の係合部
材とが、頭部の前後方向に相対移動して前部フレームを
後方に、後部フレームを前方に移動させて、フレームが
前頭部および後頭部に固定されるようになると同時に、
ベルトを頭部に締結する。従って、本発明によれば、前
記ベルトを締結するだけで、前頭部、後頭部、および側
頭部にHMDが確実に支持される。このため、たとえ、
頭部を激しく動かすことがあっても、HMDが頭部から
外れることが防止されるとともに、装着感が向上する。
【0021】また、前記第一の係合部材または第二の係
合部材のいずれか一方がレールを備え、他方が当該レー
ルと係合して移動するスライダを備えてなることで、前
記作用に加え、両係合部材の構造を簡略化することがで
きるとともに、前部フレームと後部フレームの移動をス
ムーズに行うことができる。
【0022】そして、前記両ベルトの端部にラックを設
け、前記締結装置に当該ラックとかみ合うピニオンを配
設することで、当該ピニオンを回転させるだけで、前記
両ベルトの長さが同時に調整される。従って、さらに簡
単に前頭部、後頭部、および側頭部を締め付けることが
できる。
【0023】そしてまた、こめかみ部分に圧接可能なパ
ッド部材を備えることで、水平方向のずれがさらに防止
されるとともに、装着感がより向上する。
【0024】また、空気(エアー)の注入量に応じて拡
縮するエアバックと、当該エアバックに対して空気の供
給および排出を行う給排装置とを備えることにより、空
気量による無段階の締め付け調整が行える。従って、水
平方向のずれがさらに確実に防止されるとともに、より
高い装着感が得られる。また、空気量に応じた圧力変化
により、所望の圧力での締め付けが可能となる。そして
また、前記空気の供給や排出およびこれにともなう圧力
調整を自動的に行えば、前記締め付け作業の自動制御が
可能となるとともに、緊急時等に前記空気を強制的に排
出することが可能となるため、プレーヤーの意志に関わ
らず締め付けの解除が行える。
【0025】そして、頭頂部分に圧接可能なパッド部材
を備えることで、HMDの上下方向のずれが一層防止さ
れるとともに、装着感がさらに向上する。
【0026】また、後部フレームの中央部から、ディス
プレイ装置に接続されるコードを延出させることで、前
部の重量と後部の重量とのバランスを取ることがより容
易となる。従って、頭部に装着した際の前後左右のバラ
ンスを向上することができ、HMDの装着感が向上す
る。
【0027】そしてまた、頭部よりも上方に、前記コー
ドの端部を位置させることで、コードがプレイヤーの足
回りにおける妨げになることが抑制される。また、コー
ドの前記一端が、プレーヤーの頭部より上方で支持され
ることになるため、コードの重量がHMDに加わること
を軽減することができ、例えば、後頭部側にHMDが下
降し、前頭部側に浮き上がるといったことが抑制され
る。このため、より快適にゲームを行うことができる。
【0028】さらに、前記締結装置および解除装置を後
部フレームの中央部から偏移した位置に設置する(オフ
セット)ことで、プレイヤーがこれら装置をさらに操作
し易くすることができ、また、前記コードと、締結装置
や解除装置とが、互いに干渉し合うことも防止できる。
【0029】また、前記コードと、前記給排管とを一体
化することで、HMDの構造が複雑になることが防止さ
れるとともに、給排管がプレイヤーの邪魔になることが
防止される。
【0030】そしてまた、コードの後部フレームとは反
対側の端部を、コード調整装置に接続することで、当該
コードの長さは、例えば、コードにかかる張力に応じ
て、すなわち、プレーヤの動きに応じて調整される。こ
のため、コードがプレーヤーの動作の妨げになることが
抑制されるとともに、コードが絡まることが防止され
る。
【0031】また、ディスプレイ画面の前面にUVカッ
トフィルタを配設することで、目に対する負担を軽減す
ることができる。
【0032】そしてまた、頭部に装着した際に、目およ
び耳とある程度の距離を介してディスプレイ装置ならび
にスピーカを配設することで、当該ディスプレイ装置お
よびスピーカとが、プレーヤーと直接接触することが防
止される。
【0033】そしてまた、外側ケーシングをフレーム本
体に対して着脱自在に構成することにより、この外側ケ
ーシングを所望により簡単に取り替えることができる。
従って、簡単にモデルチェンジが可能となる。
【0034】
【実施例】次に、本発明に係る実施例を図面を参照しな
がら説明する。
【0035】(実施例1)図1は本発明の実施例1に係
る装着装置を備えたHMDの斜視図、図2は図1に示す
HMDの平面図、図3は図2のX−X断面図、図4は図
3のY−Y断面図、図5は図1に示すHMDの一部背面
図、図6は図5のZ−Z断面図である。
【0036】図1ないし図6に示すHMD1は、所望の
映像を映し出すディスプレイ装置2と、このディスプレ
イ装置2を頭部に装着・支持するための装着装置10
と、を備えて構成されている。
【0037】装着装置10は、前頭部を包囲可能であっ
て、頭部に装着した際に、両目および両耳を覆うことが
できるとともに、前頭部の形状に対応した内側R形状を
備えた中空の略半リング形状を有する前部フレーム12
と、後頭部を包囲可能であって、後頭部の形状に対応し
た内側R形状を備えた中空の略半リング形状を有する後
部フレーム14と、前記前部フレーム12と後部フレー
ム14との両端部に配設され、前部フレーム12と後部
フレーム14とを、頭部の前後方向に移動自在に連結す
る連結装置30Aおよび30Bと、を備えている。
【0038】前部フレーム12は、頭部に装着した際に
両目に対向する位置に、ディスプレイ装置2が配設され
ている。このディスプレイ装置2は、HMD1を頭部に
装着した際に、ディスプレイ画面3が、目と所定の程度
の距離を介して配設されるように、前部フレーム12の
内側面に凹設されている。このようにすることで、プレ
ーヤーの目と、ディスプレイ装置2とが直接接触するこ
とを防止でき、衛生的に優れたものになる。また、ディ
スプレイ画面3の前面(目に近接する側)に、UVカッ
トフィルタを配設すれば、プレーヤーの目にかかる負担
を軽減することができる。
【0039】また、前記フレーム12は、両耳に対向す
る位置に、所定の音声を出力するスピーカ4が配設され
ている。このスピーカ4は、HMD1を頭部に装着した
際に、耳から所定の距離を介して配設されるように、前
部フレーム12の内側面に凹設されている。このように
することで、プレーヤーの耳とスピーカ4とが直接接触
することを防止でき、衛生的に優れたものになる。
【0040】図2にも示すように、前部フレーム12の
内側であって、こめかみに対応する位置には、側頭部の
回りに周設される一対のベルト16Aおよび16Bの端
部が固定されている。このベルト16Aおよび16Bの
取り付け端部には、HMD1を頭部に装着した際に、両
こめかみに圧接されるパッド材18Aおよび18Bが、
内側に向けて突出形成されている。また、前部フレーム
12の中央には、前頭部から頭頂に沿ってR形状を備え
かつ頭頂近傍まで延出されたサポート部材22が配設さ
れている。このサポート部材22の頭頂側先端には、頭
頂部と圧接可能なパッド材24が設けられている。さら
に、前部フレーム12の前頭部(特に、額)に対応する
部分には、前頭部と圧接可能なパッド材26が配設され
ている。
【0041】この前部フレーム12は、特に図示しない
が、外側となる部分、すなわち外側ケーシング120A
が、内側となる本体部分、すなわち、前述したディスプ
レイ装置2、ベルト16Aおよび16B、スピーカ4等
が設けられている前部フレーム12の本体部分120B
に対して着脱自在に構成されている。この実施例では、
外側ケーシング120Aは、前部フレーム12の本体1
20Bに、ねじ等により着脱自在に固定されている。な
お、両者を互いに係合可能な係合部材によって、ねじ等
を使用することなく着脱自在にしてもよい。
【0042】外側ケーシング120Aを前部フレーム1
2本体120Bに対して着脱自在に構成することによ
り、外側ケーシング120Aを必要に応じて簡単に交換
することができ、例えば、モデルチェンジに簡単に対応
することができる。
【0043】前記ベルト16Aおよび16Bの前記取り
付け端の他端である自由端側には、図5に示すようにラ
ック32Aおよび32Bが形成されている。このラック
32Aおよび32Bは、後に詳細するベルト締結装置2
0のピニオン34と常時かみ合っているように、当該ベ
ルト締結装置20まで導入されている。すなわち、ベル
ト16Aおよび16Bは、ベルト締結装置20をベルト
締結解除方向へ最大に作動させて、前部フレーム12と
後部フレーム14とを前後頭部方向に最大限に移動させ
ている場合でも、ピニオン34と、ラック32Aおよび
32Bとが、かみ合っている状態を保持できる長さを備
えている。
【0044】次に、前記ベルト締結装置20を詳細に説
明する。後部フレーム14は、図2に示すように、右後
頭部に対応した位置、すなわち、後部フレーム14の中
央部から右側に偏移(オフセット)した位置に、ベルト
締結装置20を備えている。このように、ベルト締結装
置20を後部フレーム14の中央部から右側に偏移した
位置に配設することで、プレーヤーがベルト締結装置2
0をコード46に妨げられることなく容易に操作するこ
とが可能となる。また、後述するように、コード46を
後部フレーム14の中央部から延出させることが可能と
なる。このベルト締結装置20は、図5および図6に示
すように、ピニオン34に回転力を付与するシャフト3
6と、シャフト36を回転させるハンドル38と、を備
えている。
【0045】シャフト36は、ねじ35により後部フレ
ーム14に固定されたハウジング37内に、前部フレー
ム12側先端側に向けて突出可能な状態で内設されてい
る。シャフト36の前部フレーム12側先端には、断面
が正六角形からなる嵌合部分40が形成されており、こ
の嵌合部分40が、ピニオン34の中央部に開口されて
いる正六角形の穴に着脱自在(この構成は、後に詳細す
る。)に嵌合するようになっている。すなわち、シャフ
トの回転は、嵌合部分40を介してピニオン34に伝達
されるようになっている。また、シャフト36には、嵌
合部分40をピニオン34の中央部に開口された穴に嵌
合させた際に、ピニオン34のハンドル38側端面に当
接するように、フランジ39が設けられており、このフ
ランジ39とハウジング37との径方向内側に幾分突出
した小径部37Bのピニオン34側端面との間には、フ
ランジ39を前部フレーム12側に付勢する弾性部材で
あるコイルスプリング41が介装されている。
【0046】シャフト36の他端寄りには、シャフト3
6を回転させる回転部材としてのハンドル38に、六角
ナット42およびボルト44(シャフト36に一体形成
されている)を介して固定されている。前記ハウジング
37のハンドル38側端部は、後部フレーム14からハ
ンドル38側に直角に突出する中空状の突出フランジ3
7Aとして形成されている。この突出フランジ37A
は、ハンドル38の厚さ方向に形成されている周溝内に
嵌装されている。そして、ハンドル38の突出フランジ
側内壁38Aおよび突出フランジ37Aのハンドル38
側内壁には、互いに歯合するギヤが形成されている。そ
して、ハンドル38を回すと、スプリング41の付勢に
抗してハンドル38がピニオン34から離間する方向に
後退し、しかしながら、突出フランジ37Aの歯と内壁
38Aの歯とのかみ合いを維持したままハンドル38が
突出フランジ37Aの回りを回転する。このとき、ハン
ドル38は、シャフト36を回転させ、この回転をピニ
オン34に伝える。
【0047】一方、ハンドル38の非操作時は、ハンド
ル38とハウジング37の突出フランジ37Aとが歯合
して、ハンドル38がロックされている。従って、前記
ピニオン34は、ベルト16Aおよび16Bの先端に設
けられているラック32Aおよび32Bとかみ合って回
転している。図5に示すハンドル38を時計方向に回転
すると、ラック32Bは矢印R方向に、ラック32Aは
矢印L方向に、同時に移動し、ラック32Aおよび32
Bを頭部に締結させる方向に移動する。また、このハン
ドル38を反時計方向に回転すると、この締結が解除さ
れる。
【0048】なお、ハンドル38には、これを回転させ
る際に指が当接して回転しやすくするために設けられた
凹部38Bが形成されている。
【0049】前記ベルト締結装置20においては、ハン
ドル38を手前(前部フレーム12と反対側)に引く
と、コイルスプリング41の付勢に抗してフランジ39
が図6の左方向に移動し、嵌合部分40がピニオン34
の中央部に開口された穴から脱嵌し、両者の嵌合が一気
に外れる構造となっている。すなわち、嵌合部分40と
前記穴との嵌合が外れると、ピニオン34がフリーな状
態となって、ベルト16Aおよび16Bの締結が簡単に
解除される。すなわち、本発明の解除装置は、ベルト締
結装置20と一体に構成されている。
【0050】後部フレーム14の後頭部に対応する部分
には、後頭部と圧接可能なパッド材45が配設されてい
る(図1参照)。
【0051】また、後部フレーム14の略中央部には、
ディスプレイ装置2に接続されるコード46が延出され
ている。このコード46は、図3に示すように、HMD
1を頭部に装着した際に、該頭部より上方にある接続部
分(例えば、ディスプレイ画面3に映し出される映像等
を制御するコントロール装置の接続部分)等に接続され
る。このため、HMD1を装着した際に、コード46の
後部フレーム14とは反対側の端部が、常に頭より上方
に位置することになるため、コード46がプレーヤーの
妨げになることを抑制することができる。また、コード
46の重量を、前記接続部分で支えることになるため、
コード46の重量の大部分がフレームに加わることを軽
減することができる。
【0052】さらに、前記コード46の後部フレーム1
4から離れた側の先端を、コード46にかかる張力に応
じてコード46の巻き取りおよび巻き戻しを行うコード
調整装置に接続してもよい。このコード調整装置として
は、例えば、HMD1を装着したプレーヤーが、コード
46の先端部分が接続されている装置から離れる方向に
動いて、コード46に張力(テンション)をかけた場合
には、その張力に応じてコード46を巻き戻し、後部フ
レーム14から延出するコード46の長さを長くし、プ
レーヤーの前記動きが停止して前記張力がかからなくな
ると、コード46の巻き戻しを停止し、コード46を巻
き取るように構成されているもの等が挙げられる。この
ように、コード調整装置を設置することで、コード46
は、プレーヤの動きに応じて、後部フレーム14から延
出するコード46の長さが調整されるため、コード46
がプレーヤーの妨げになることをさらに抑制するととも
に、コード46の絡まりを防止する。
【0053】この後部フレーム14も前部フレーム12
と同様に、外側ケーシング140Aが、内側となる本体
部分140Bに対して着脱自在に構成され、前部フレー
ム12と同様に、ねじ等により着脱自在に固定されてい
る。また、側面についても同様に外側ケーシングを着脱
自在に構成してもよい。
【0054】前記連結装置30は、図1に示すように、
前部フレーム12の両端部に固定された第一の係合部材
50Aおよび50Bと、後部フレーム14の両端部に固
定された第二の係合部材60Aおよび60Bと、を備え
ている。
【0055】第一の係合部材50Aおよび50Bは、図
2ないし図4に示すように側頭部に対応した内側R形状
を備えた中空のハウジング51と、ハウジング51の内
側に固定されかつ後に詳細する第二の係合部材60Aお
よび60Bのレール61と係合し、前記ハンドル38の
操作に応じてレール61上を進退移動するスライダ52
と、を備えている。
【0056】第二の係合部材60Aおよび60Bは、側
頭部に対応した内側R形状を備え、かつその内部にハウ
ジング51を進退自在に挿入可能な大きさを備えた中空
形状のハウジング62と、ハウジング62の内側にねじ
63により固定されたレール61と、を備えている。レ
ール61は、その前部フレーム12側がハウジング51
内に延出した状態で配設されている。一定幅のスライダ
52がレール61上を移動することにより、前記ハウジ
ング51が、ハウジング62内を進退運動するように構
成されており、この進退運動によって連結装置30自身
の前後方向長さが変更されるようになっている。
【0057】前記前部フレーム12の内壁12A(図2
参照)のコの字状端部12Bには、前記レール61の端
部より一回り大きい切穴(図示せず)が設けられてお
り、前記ベルト16Aおよび16Bが締結されて前後の
フレームが接近した時に、この切穴からレール61が前
部フレーム12の空間12C内に弾性変形しながら進入
する(一点鎖線参照)。これにより、スライダ52がレ
ール61に沿って後部フレーム14側に移動し、HMD
1を頭部に装着することを可能にする。
【0058】次に、本実施例に係る装着装置を搭載した
HMD1の具体的動作について説明する。
【0059】HMD1を頭部に装着する際には、先ず、
ベルト締結装置20のダイヤル38を引いて、嵌合部分
40と、ピニオン34の中央部に開口された穴との嵌合
を解除した後、ベルト16Aおよびベルト16Bを適当
な長さに伸ばして連結装置30の長さを伸ばし、装着し
やすい大きさまで装着装置10の径を広げる。次に、H
MD1を頭部の装着すべき位置にセットし、パッド材1
8Aおよび18Bをこめかみに、パッド材26を額に、
パッド材24を頭頂に当接させた後、ベルト締結装置2
0のダイヤル38を押し込んで、嵌合部分40と、ピニ
オン34の中央部に開口された穴とを嵌合させる。
【0060】次いで、ダイヤル38を回す。この動作に
より、ピニオン34とラック32Aおよび32Bがかみ
合って、ラック32Aは図5の矢印L方向に、ラック3
2Bは図5の矢印R方向に移動し、ベルト16Aおよび
16Bの長さを徐々に短くする。この結果、ベルト16
Aおよび16Bが側頭部を締め付け始め、これと同時
に、係合部52がレール61上を後方に移動し、ハウジ
ング51がハウジング62内に挿入されて、連結部材3
0自身の長さが短くなり、前部フレーム12と、後部フ
レーム14との間が縮まり、パッド材45が、後頭部に
当接される。さらに、ダイヤル38を回すと、前部フレ
ーム12により前頭部が、後部フレーム14により後頭
部が締め付けられ、ベルト16Aおよび16Bにより側
頭部が締め付けられる。
【0061】このように、装着装置10により、前頭
部、後頭部および側頭部を確実に締め付けることができ
る。このため、頭を激しく動かしてもHMD1が頭部か
らずれることがない。また、こめかみをパッド材18A
および18Bが、額をパッド材26が、後頭部をパッド
材45が、頭頂をパッド材24が、それぞれ圧接するた
め、優れたフィット感を得ることができる。
【0062】次に、HMD1が、頭を激しく動かしても
ずれないことを確認してダイヤル38の回転を停止す
る。ここで、ベルト締結装置20は、プレーヤーが操作
しやすい場所(後部フレーム14の中央より右側)に設
けられているため、HDM1をさらに容易に装着するこ
とができる。
【0063】一方、HMD1を頭部から取り外す際に
は、ダイヤル38を引いて、嵌合部分40と、ピニオン
34の中央部に開口されている穴との嵌合を解除し、ピ
ニオン34をフリーの状態にする。このようにすること
で、ラック32Aおよび32Bは、前記と逆の方向に移
動して、ベルト16Aおよび16Bを緩め、連結装置3
0の長さを伸ばして、装着装置10の径を広げる。
【0064】なお、実施例1では、ベルト締結装置20
に、嵌合部分40とピニオン34に開口した穴との嵌合
を外すことで、ベルト16Aおよび16Bの締結を簡単
に緩和する機構を設けたが、これに限らず、たとえば、
ダイヤル38を反時計方向に回転することで、ベルト1
6Aおよび16Bの締結を解除するなどの解除機構を設
けてもよい。
【0065】また、実施例1では、第一の係合部材50
Aおよび50Bと、第二の係合部材60Aおよび60B
と、からなる連結装置30について説明したが、これに
限定されるものではなく、本発明に係る連結装置は、前
部フレームと後部フレームとを前後頭部方向に移動自在
に連結することが可能な構造を有していればよい。
【0066】そして、実施例1では、ベルト16Aおよ
び16Bの両端に設けたラック32Aおよび32Bとか
み合うピニオン34を備えたベルト締結装置について説
明したが、これに限らず、本発明に係るベルト締結装置
は、ベルト16Aおよび16Bの長さを調整してベルト
16Aおよび16Bを締結することが可能な構造を有し
ていればよい。
【0067】また、実施例1では、前部フレーム12本
体120Bと、前部フレーム12の外側となる部分12
0Aとの着脱、および後部フレーム14本体140B
と、後部フレーム14の外側となる部分140Bとの着
脱を、ねじ等の固定部材を使用して行う場合について説
明したが、これに限らず、前部フレーム12本体120
B(後部フレーム14本体140B)と、前部フレーム
12の外側となる部分120A(後部フレーム14の外
側となる部分140A)に、互いに係合し合う係合部を
設け、この係合部を係合させることで、両者を着脱自在
に固定する等、他の方法を採用してもよい。また、フレ
ーム本体と、フレームの外側となる部分とに分割しなく
てもよい。
【0068】(実施例2)次に、本発明に係る実施例2
について図面を参照して説明する。
【0069】図7は、本発明の実施例2に係るHMDの
平面図である。なお、実施例2では、実施例1と同様の
部材には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0070】実施例2に係るHMD1と、実施例1に係
るHMDとの相違点は、図7に示すように、パッド材4
5の代わりに、後部フレーム14の後頭部に対応する位
置にエアーバック145を配設し、パット材18Aおよ
び18Bの代わりに、前部フレーム12の側頭部に対応
する位置と、後部フレーム14の側頭部に対応する位置
に渡って、エアーバック118Aおよび118Bを配設
した点である。
【0071】前記エアーバック145は、その中に収容
される空気の量により、図7の実線および一点鎖線が示
す範囲で拡縮自在となっている。このエアーバック14
5には、これに空気を供給し、かつエアーバック145
から空気を排出する給排管141が接続されている。こ
の給排管141は、コード46とともに、同一の外管1
46内に収容され(両者は一体化され)ている。そし
て、給排管141の先端は、エアバック145内に対す
る空気の給排を行う給排源であるコンプレッサ(図示せ
ず)に接続されている。
【0072】また、エアーバック145の両端には、エ
アーバック118Aおよび118Bに連通する給排管1
42および143が接続されている。すなわち、エアバ
ック141と118Aおよび118Bは、給排管142
および143を介して連通されている。前記エアバック
118Aおよび118Bも、図7の実線および一点鎖線
が示すように、その中に収容される空気の量により拡縮
自在となっており、このエアーバック118Aおよび1
18Bには、給排管142および143を介してエアー
バック145から空気が供給され、排出される。
【0073】このエアバック118A、118Bおよび
145を構成する素材は、頭部に対するフィット感に優
れ、空気を透過させない素材であれば、例えば、伸縮自
在なゴムや樹脂等う使用してもよく、また、ナイロンや
ビニール等を使用してもよい。
【0074】次に、実施例2に係るHMD1の具体的動
作について説明する。
【0075】先ず、実施例1と同様に、連結装置30の
長さを伸ばし、装着しやすい大きさまで装着装置10の
径を広げる。この時、エアバック118A、118Bお
よび145内に収容されている空気量を予め少なくして
おけば、装着装置10の径を広げる際に、エアバック1
18A、118Bおよび145が邪魔になることがな
い。
【0076】次に、HMD1を頭部の装着すべき位置に
セットし、パッド材26を額に、パッド材24を頭頂に
当接させた後、実施例1と同様にダイヤル38を回し、
前頭部、後頭部および側頭部に大略締め付ける。
【0077】次いで、図示しないコンプレッサを作動さ
せて、給排管141を介してエアバック145に空気を
供給するとともに、給排管142および143を介して
エアバック118Bおよび118Aに空気を供給する。
このようにすることで、エアバック145、118Aお
よび118Bは拡大し、プレーヤーの頭の形やフレーム
の形状等により、頭と各フレームとの間に形成された隙
間を埋める。このため、プレーヤーの頭の形に関わら
ず、さらに確実に頭部に装着することができる。この結
果、頭を激しく動かしてもHMD1が頭部からずれるこ
とがない。また、額をパッド材26が、エアーバック1
18Aおよび118Bが側頭部を、エアーバック145
が後頭部を、パッド材45が頭頂を、それぞれ圧接する
ため、優れたフィット感を得ることができる。
【0078】次に、HMD1が、頭を激しく動かしても
ずれないことを確認してコンプレッサの作動を停止す
る。
【0079】一方、HMD1を頭部から取り外す際に
は、図示しない開放弁を開いてコンプレッサを作動し
て、エアバック118A、118Bおよび145内の空
気を排出した後、ダイヤル38を引いて、実施例1と同
様に装着装置10の径を広げる。
【0080】なお、実施例2では、実施例1に示す各フ
レームの内側(内周側)にエアバック118A、118
Bおよび145を配設した構造について説明したが、こ
れに限らず、いかなるタイプのHMDにも本発明に係る
エアバックを適用することができる。
【0081】また、実施例2では、側頭部に対応する部
分および後頭部に対応する部分にエアバックを設けた場
合について説明したが、これに限らず、エアバックは、
少なくとも側頭部に圧接可能な位置に配設されていれ
ば、例えば、HMD1の内側全体(頭と対応する部分)
にわたって配設してもよい。
【0082】そしてまた、コード46と給排管141は
同軸に配設してもよく、コード46と、給排管141と
を同一の外管内に収納してもよい。また、両者は、必ず
しも一体化しなくてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
HMDによれば、ディスプレイ装置は、剛性のある前部
フレームに支持されかつ前部フレーム、後部フレームお
よびベルトにより頭部に固定される。すなわち、ベルト
を締結するだけで、両フレームを前頭部および後頭部に
確実に固定することができると同時に、ベルトを側頭部
に確実に固定することができる。この結果、たとえ、頭
を激しく動かすことがあっても、HMDが頭部から外れ
ることを防止できるとともに、装着感を向上することが
できる。
【0084】また、前記第一の係合部材または第二の係
合部材のいずれか一方がレールを備え、他方が当該レー
ルと係合して移動するスライダを備えてなることで、前
記効果に加え、両係合部材の構造を簡略化することがで
きるとともに、フレームの移動をスムーズに行うことが
できる。
【0085】そして、前記両ベルトの端部にラックを設
け、前記締結装置に当該ラックとかみ合うピニオンを配
設することで、さらに簡単に前頭部、後頭部、および側
頭部を締め付けることができる。また、こめかみ部分に
圧接可能なパッド部材を備えることで、水平方向のずれ
がさらに防止されるとともに、装着感がより向上する。
【0086】また、前記エアバックと給排装置とを備え
ることにより、空気量による無段階の締め付け調整が行
え、水平方向のずれをさらに確実に防止できるととも
に、より高い装着感が得られる。また、空気量に応じた
圧力変化により、所望の圧力での締め付けが可能とな
り、前記締め付け作業の自動制御が可能となるととも
に、緊急時等に前記空気を強制的に排出することが可能
となる。
【0087】そして、頭頂部分に圧接可能なパッド部材
を備えることで、HMDの上下方向のずれが一層防止さ
れるとともに、装着感がさらに向上する。
【0088】また、後部フレームの中央部から、ディス
プレイ装置に接続されるコードを延出させることで、前
後左右のバランスを向上することができ、HMDの装着
感を向上することが可能となる。
【0089】そしてまた、頭部よりも上方に、前記コー
ドの端部を位置させることで、より快適にゲームを行う
ことができる。さらに、前記締結装置および解除装置を
後部フレームの中央部から偏移した位置に設置すること
で、プレイヤーがこれら装置をさらに操作し易くするこ
とができ、また、前記コードと、締結装置や解除装置と
が、互いに干渉し合うことも防止できる。
【0090】また、前記コードと、前記給排管とを一体
化することで、HMDの構造を簡略化できるとともに、
給排管がプレイヤーの邪魔になることが防止される。
【0091】そしてまた、コードの後部フレームとは反
対側の端部を、コード調整装置に接続することで、コー
ドがプレーヤーの動作の妨げになることを抑制できると
ともに、コードが絡まることを防止できる。
【0092】また、ディスプレイ画面の前面にUVカッ
トフィルタを配設することで、目に対する負担を軽減す
ることができる。ディスプレイ装置およびスピーカを、
プレーヤーと直接接触しない位置に配設することで、衛
生的に優れたものとなる。
【0093】そしてまた、外側ケーシングをフレーム本
体に対して着脱自在に構成することにより、この外側ケ
ーシングを所望により簡単に取り替えることができる。
従って、簡単にモデルチェンジが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るHMDの斜視図であ
る。
【図2】図1に示すHMDの平面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】図3のY−Y断面図である。
【図5】図1に示すHMDの一部背面図である。
【図6】図5のZ−Z断面図である。
【図7】本発明の実施例2に係るHMDの平面図である
【符号の説明】
1 HMD 10 装着装置 12 前部フレーム 14 後部フレーム 16A ベルト 16B ベルト 20 ベルト締結装置 30 連結装置 118A、118B、145 エアバック

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面にディスプレイ装置を備え、前頭部
    を包囲する前部フレームと、後頭部を包囲する後部フレ
    ームと、前記前部フレームと後部フレームとを頭部の前
    後方向に移動自在に連結する連結装置と、前記前部フレ
    ームおよび後部フレームの両内側に配設され、側頭部の
    回りに周設されるベルトと、当該ベルトを締結する締結
    装置と、この締結を解除する解除装置と、を備えるヘッ
    ドマウンテッドディスプレイ。
  2. 【請求項2】 前記連結装置が、前記前部フレームの両
    側に配設された第一の係合部材と、後部フレームの両側
    に配設されかつ前記第一の係合部材と係合しながら頭部
    の前後方向に相対移動する第二の係合部材と、を備える
    請求項1記載のヘッドマウンテッドディスプレイ。
  3. 【請求項3】 前記第一の係合部材または第二の係合部
    材のいずれか一方がレールを備え、他方が当該レールと
    係合して移動するスライダを備える請求項2記載のヘッ
    ドマウンテッドディスプレイ。
  4. 【請求項4】 前記ベルトを一対有し、各ベルトの前記
    締結装置側端部にラックを設け、当該締結装置は、当該
    ラックとかみ合うピニオンを備える請求項1ないし請求
    項3のいずれか一項に記載のヘッドマウンテッドディス
    プレイ。
  5. 【請求項5】 頭部に装着した際に、こめかみ部分に圧
    接可能なパッド部材を備えた請求項1ないし請求項4の
    いずれか一項に記載のヘッドマウンテッドディスプレ
    イ。
  6. 【請求項6】 頭部に装着した際に、空気の注入量に応
    じて拡縮し、少なくとも側頭部に圧接可能なエアバック
    と、当該エアバックに対して空気の供給および排出を行
    う給排装置と、を備える請求項1ないし請求項5のいず
    れか一項に記載のヘッドマウンテッドディスプレイ。
  7. 【請求項7】 頭部に装着した際に、頭頂部分に圧接可
    能なパッド部材を備える請求項1ないし請求項6のいず
    れか一項に記載のヘッドマウンテッドディスプレイ。
  8. 【請求項8】 前記後部フレームの中央部から、前記デ
    ィスプレイ装置に接続されるコードを延出した請求項1
    ないし請求項7のいずれか一項に記載のヘッドマウンテ
    ッドディスプレイ。
  9. 【請求項9】 前記コードの後部フレームとは反対側の
    端部が、後部フレーム側の端部より上方に位置してなる
    請求項8記載のヘッドマウンテッドディスプレイ。
  10. 【請求項10】 前記締結装置および解除装置を、後部
    フレームの中央部から偏移した位置に設置する請求項1
    ないし請求項9のいずれか一項に記載のヘッドマウンテ
    ッドディスプレイ。
  11. 【請求項11】 前記コードと前記給排管とを一体化し
    てなる請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載
    のヘッドマウンテッドディスプレイ。
  12. 【請求項12】 前記コードの後部フレームとは反対側
    端部を、当該コードの巻き取りおよび巻き戻しを行うコ
    ード調整装置を接続してなる請求項8ないし請求項11
    のいずれか一項に記載のヘッドマウンテッドディスプレ
    イ。
  13. 【請求項13】 前記ディスプレイ装置のディスプレイ
    画面の前面に、UVカットフィルタを配設してなる請求
    項1ないし請求項12のいずれか一項に記載のヘッドマ
    ウンテッドディスプレイ。
  14. 【請求項14】 頭部に装着した際に、目から所定の距
    離を介して前記ディスプレイ装置を配設し、かつ耳から
    所定の距離を介してスピーカを配設してなる請求項1な
    いし請求項13のいずれか一項に記載のヘッドマウンテ
    ッドディスプレイ。
  15. 【請求項15】 前記各フレームは、フレーム本体と外
    側ケーシングとを備え、外側ケーシングが、前記フレー
    ム本体に対して着脱自在に構成されてなる請求項1ない
    し請求項14のいずれか一項に記載のヘッドマウンテッ
    ドディスプレイ。
  16. 【請求項16】 前面にディスプレイ装置を備えかつ当
    該ディスプレイ装置を頭部に支持する支持体を備えるヘ
    ッドマウンテッドディスプレイにおいて、前記支持体の
    内側に、空気の注入量に応じて拡縮するとともに、拡張
    時に該頭部に圧接可能なエアバックを設けかつ当該エア
    バックに、該エアバックに対する空気の供給および排出
    を行う給排装置を接続してなるヘッドマウンテッドディ
    スプレイ。
  17. 【請求項17】 前面にディスプレイ装置を備えかつ当
    該ディスプレイ装置を頭部に支持する支持体を備えるヘ
    ッドマウンテッドディスプレイにおいて、頭部に装着し
    た際に、目から所定の距離を介して前記ディスプレイ装
    置を配設し、かつ耳から所定の距離を介してスピーカを
    配設してなるヘッドマウンテッドディスプレイ。
JP6157587A 1994-04-21 1994-07-08 ヘッドマウンテッドディスプレイ Withdrawn JPH085953A (ja)

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