JPH0859315A - セメント混和剤 - Google Patents
セメント混和剤Info
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- JPH0859315A JPH0859315A JP19703994A JP19703994A JPH0859315A JP H0859315 A JPH0859315 A JP H0859315A JP 19703994 A JP19703994 A JP 19703994A JP 19703994 A JP19703994 A JP 19703994A JP H0859315 A JPH0859315 A JP H0859315A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/20—Resistance against chemical, physical or biological attack
- C04B2111/2092—Resistance against biological degradation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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- C04B2111/20—Resistance against chemical, physical or biological attack
- C04B2111/27—Water resistance, i.e. waterproof or water-repellent materials
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリートおよびモルタル構造物に防藻性
および防水性を共に付与し、構造物の防水効果および防
藻効果を長期間維持することができるセメント混和剤を
提供する。 【構成】 【化15】 で示されるオルガノポリシロキサン類50〜300重量
部、防藻剤防藻剤10〜200重量部を主成分として含
むセメント混和剤をセメントに添加する。式中のRは同
一または異種の炭素数1〜20の1炭化水素基、R1 は
炭素数2以上の1価の炭化水素基、フェニル基、ポリオ
キシアルキレン基および置換基を有する1価の炭化水素
基から選ばれる基であり、m、nは0または正の整数で
ある。
および防水性を共に付与し、構造物の防水効果および防
藻効果を長期間維持することができるセメント混和剤を
提供する。 【構成】 【化15】 で示されるオルガノポリシロキサン類50〜300重量
部、防藻剤防藻剤10〜200重量部を主成分として含
むセメント混和剤をセメントに添加する。式中のRは同
一または異種の炭素数1〜20の1炭化水素基、R1 は
炭素数2以上の1価の炭化水素基、フェニル基、ポリオ
キシアルキレン基および置換基を有する1価の炭化水素
基から選ばれる基であり、m、nは0または正の整数で
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートあるいは
モルタル構造物に、防水性および防藻性を付与するセメ
ント混和剤に関するものである。
モルタル構造物に、防水性および防藻性を付与するセメ
ント混和剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートあるいはモルタルの建築構
造物は塩害、酸性雨、凍害、鉄筋に発生する錆等によっ
て劣化したり、藻類、カビ類が表面に繁殖して美観が損
なわれたりすることがある。このような耐久性の低下
は、構造物内への水分の浸透が原因である。塩化物イオ
ンを含む水が建築構造物の主体構造中に浸透して塩害が
発生し、酸性雨が構造物内部に浸透すれば、主体構造が
中性化し建築構造物はもろくなる。鉄筋が錆びる場合も
あり、錆びればそれだけ構造物の強度は低下する。塩化
物イオンや酸性雨でなくても、主体構造中に浸漬した水
が凍結すれば、その膨張で建築構造物の形状がゆがみ、
変形や亀裂が生じて強度が弱くなるという冷害が生じ
る。したがって、構造物内部への水分の浸透を抑制して
コンクリートあるいはモルタル構造物の劣化を防止する
方法が検討されている。
造物は塩害、酸性雨、凍害、鉄筋に発生する錆等によっ
て劣化したり、藻類、カビ類が表面に繁殖して美観が損
なわれたりすることがある。このような耐久性の低下
は、構造物内への水分の浸透が原因である。塩化物イオ
ンを含む水が建築構造物の主体構造中に浸透して塩害が
発生し、酸性雨が構造物内部に浸透すれば、主体構造が
中性化し建築構造物はもろくなる。鉄筋が錆びる場合も
あり、錆びればそれだけ構造物の強度は低下する。塩化
物イオンや酸性雨でなくても、主体構造中に浸漬した水
が凍結すれば、その膨張で建築構造物の形状がゆがみ、
変形や亀裂が生じて強度が弱くなるという冷害が生じ
る。したがって、構造物内部への水分の浸透を抑制して
コンクリートあるいはモルタル構造物の劣化を防止する
方法が検討されている。
【0003】具体的な劣化防止対策として、外部からの
水分の浸透を防ぐために構造物表面に防水剤を塗布する
方法が知られている。その他、特開平1−160886
号公報および特開平2−16186号公報には、特定の
アルコキシシランおよびアルキルアルコキシシランを構
造物の表面に塗布し、それを内部に含浸させる方法が記
載されている。
水分の浸透を防ぐために構造物表面に防水剤を塗布する
方法が知られている。その他、特開平1−160886
号公報および特開平2−16186号公報には、特定の
アルコキシシランおよびアルキルアルコキシシランを構
造物の表面に塗布し、それを内部に含浸させる方法が記
載されている。
【0004】特定の防水性や撥水性の材料を、塗布した
り含浸したりすると、コンクリートあるいはモルタル構
造物の表面に極めて薄い防水層が形成される。しかしな
がら、この防水層は耐久性がなく時間の経過によって防
水性を喪失する。
り含浸したりすると、コンクリートあるいはモルタル構
造物の表面に極めて薄い防水層が形成される。しかしな
がら、この防水層は耐久性がなく時間の経過によって防
水性を喪失する。
【0005】表面に防水層を形成する方法の他に、撥水
性化合物をセメント組成物中に添加する方法がある。特
公昭44−13037号公報には、アルキルアルコキシ
シランをセメント組成物中に添加する方法が記載されて
いる。特開平2−1601651号公報には、加水分解
性の官能基を含む特定のオルガノポリシロキサンを添加
する方法が記載されている。特開昭58−2252号公
報でもオルガノポリシロキサンを添加する方法が記載さ
れている。
性化合物をセメント組成物中に添加する方法がある。特
公昭44−13037号公報には、アルキルアルコキシ
シランをセメント組成物中に添加する方法が記載されて
いる。特開平2−1601651号公報には、加水分解
性の官能基を含む特定のオルガノポリシロキサンを添加
する方法が記載されている。特開昭58−2252号公
報でもオルガノポリシロキサンを添加する方法が記載さ
れている。
【0006】前記の撥水性化合物は、屋外で暴露される
セメント構造物の中で容易にその撥水性を失ってしまう
ので、構造物の完全な劣化防止にはならない。撥水性を
長期間維持できる量だけ撥水性化合物を添加すると、得
られた構造物の強度は著しく低下する。
セメント構造物の中で容易にその撥水性を失ってしまう
ので、構造物の完全な劣化防止にはならない。撥水性を
長期間維持できる量だけ撥水性化合物を添加すると、得
られた構造物の強度は著しく低下する。
【0007】又、セメント組成物の中で撥水性化合物を
混練する場合、撥水性化合物は親水性が悪いので、水中
への分散性が悪い。このためセメント組成物の中で均一
に混練することは非常に難しく、防水性が局部的にしか
生じない。
混練する場合、撥水性化合物は親水性が悪いので、水中
への分散性が悪い。このためセメント組成物の中で均一
に混練することは非常に難しく、防水性が局部的にしか
生じない。
【0008】その他の撥水性化合物としては、前記の他
にもいくつか知られている。特公昭36−5379号公
報には、オルガノハロシラン処理ケイ酸微粉末をセメン
ト組成物に添加することが、又、特開平2−27574
2号公報には、シリコーンオイル処理シリカ微粉末をセ
メント組成物に添加しようとすることが記載されてい
る。しかしながらオルガノハロシラン処理ケイ酸微粉末
やシリコーンオイル処理シリカ微粉末を実際にセメント
組成物に添加すると、セメント組成物から得られる構造
物の強度はいずれも著しく低下する。特開平6−122
539公報には、強度低下を生じさせないセメント混和
剤が記載されている。このセメント混和剤は構造物に優
れた防水性を付与するが、防藻性がないため構造物の表
面に藻が発生し、構造物の美観が損なわれる。
にもいくつか知られている。特公昭36−5379号公
報には、オルガノハロシラン処理ケイ酸微粉末をセメン
ト組成物に添加することが、又、特開平2−27574
2号公報には、シリコーンオイル処理シリカ微粉末をセ
メント組成物に添加しようとすることが記載されてい
る。しかしながらオルガノハロシラン処理ケイ酸微粉末
やシリコーンオイル処理シリカ微粉末を実際にセメント
組成物に添加すると、セメント組成物から得られる構造
物の強度はいずれも著しく低下する。特開平6−122
539公報には、強度低下を生じさせないセメント混和
剤が記載されている。このセメント混和剤は構造物に優
れた防水性を付与するが、防藻性がないため構造物の表
面に藻が発生し、構造物の美観が損なわれる。
【0009】藻類の発育を抑制する防藻剤には既に公知
な物質もあるが、従来の防藻剤を無機系材料の表面に塗
布した場合、防藻剤は単に表面に付着しているだけなの
で、降雨等により無機材料の表面から除去されてしま
う。防藻剤をセメント組成物に単独で添加した場合に
は、その構造物へ水分が浸透してしまうことがあった。
特開平5−171046号公報には、有機珪素化合物と
防藻剤を主剤とする塗布型の防水剤組成物が記載されて
いるが、塗布型であるため前述したように時間の経過に
より防水作用および防藻作用が喪失することがあった。
な物質もあるが、従来の防藻剤を無機系材料の表面に塗
布した場合、防藻剤は単に表面に付着しているだけなの
で、降雨等により無機材料の表面から除去されてしま
う。防藻剤をセメント組成物に単独で添加した場合に
は、その構造物へ水分が浸透してしまうことがあった。
特開平5−171046号公報には、有機珪素化合物と
防藻剤を主剤とする塗布型の防水剤組成物が記載されて
いるが、塗布型であるため前述したように時間の経過に
より防水作用および防藻作用が喪失することがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の課題を
解決するためなされたもので、コンクリートおよびモル
タル構造物に防藻性および防水性を共に付与し、構造物
の防水効果および防藻効果を長期間維持することができ
るセメント混和剤を提供することを目的とする。
解決するためなされたもので、コンクリートおよびモル
タル構造物に防藻性および防水性を共に付与し、構造物
の防水効果および防藻効果を長期間維持することができ
るセメント混和剤を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明のセメント混和剤は、粉末状または
単繊維状の無機質材料100重量部と、下記式
めになされた本発明のセメント混和剤は、粉末状または
単繊維状の無機質材料100重量部と、下記式
【0012】
【化3】
【0013】で示されるオルガノポリシロキサン類50
〜300重量部と、防藻剤10〜200重量部とを主成
分として含んでいる。式中のRは同一または異種の炭素
数1〜20の1価の炭化水素基、R1 は炭素数2以上の
1価の炭化水素基、フェニル基、ポリオキシアルキレン
基および置換基を有する1価の炭化水素基から選ばれる
基である。なおm、nは0または正の整数である。
〜300重量部と、防藻剤10〜200重量部とを主成
分として含んでいる。式中のRは同一または異種の炭素
数1〜20の1価の炭化水素基、R1 は炭素数2以上の
1価の炭化水素基、フェニル基、ポリオキシアルキレン
基および置換基を有する1価の炭化水素基から選ばれる
基である。なおm、nは0または正の整数である。
【0014】R1 には具体的に、
【0015】
【化4】
【0016】が挙げられる。
【0017】このようなオルガノポリシロキサン類に
は、例えばノナデカメチルトリオクチルデカシロキサン
は、例えばノナデカメチルトリオクチルデカシロキサン
【0018】
【化5】
【0019】テトラテトラコンタメチルヘンエイコサシ
ロキサン
ロキサン
【0020】
【化6】
【0021】が挙げられる。
【0022】無機質材料は前記のオルガノポリシロキサ
ン類と共に混和在中に含まれており、粉末状でも短繊維
状でもよい。具体的な素材には、シリカ、アルミナ、珪
素、炭酸カルシウム、カーボン、ガラスファイバー等が
好ましい。これらは単独で用いられても、組み合わせて
用いられてもよい。
ン類と共に混和在中に含まれており、粉末状でも短繊維
状でもよい。具体的な素材には、シリカ、アルミナ、珪
素、炭酸カルシウム、カーボン、ガラスファイバー等が
好ましい。これらは単独で用いられても、組み合わせて
用いられてもよい。
【0023】無機質材料100重量部は、オルガノポリ
シロキサン類50〜300重量部と配合される。オルガ
ノポリシロキサン類が50重量部未満の場合、セメント
混和剤は構造物に十分な防水性を付与しない。300重
量部を越えるとその量に応じた防水効果がなく、実質的
に不経済となる。
シロキサン類50〜300重量部と配合される。オルガ
ノポリシロキサン類が50重量部未満の場合、セメント
混和剤は構造物に十分な防水性を付与しない。300重
量部を越えるとその量に応じた防水効果がなく、実質的
に不経済となる。
【0024】防藻剤は、防藻作用を有する物質であれば
特に制限はない。オルガノポリシロキサン類との組合せ
で防藻作用を発揮する物質には、例えば3−(3,4−
ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メ
チルウレア、1,1−ジメチル−3−フェニルウレア,
3−(4−クロロフェニル)−1,1−ジメチルウレ
ア、3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−1−
(1−メチル−2−プロピニル)ウレア、1−ブチル−
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチルウレ
ア、1−(2−メチルシクロフェニル)−3−フェニル
ウレア、3−(5−tert−ブチルイソオキサゾール
−3−イル)−1,1−ジメチルウレアのウレア系化合
物が挙げられ、他にもテトラクロルメチルスルホニルピ
リジン、3−ヨード−2−プロピニルブチルカ−バメー
ト、2−メチル−チオ−4−tert−ブチルアミノ−
6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、2−(4
−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、2−n−
オクチル−4−イソチアゾリン、2−クロロ−4,6−
ビス(エチルアミノ)−オクチル−4−イソチアゾリ
ン、2−クロロ−4,6−ビス(エチルアミノ)−1,
3,5−トリアジン、2−〔(4−クロロ−6−エチル
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ〕
−2−メチルプロピオニトリル、テトラクロロイソフタ
ロニトリルが挙げられる。これらの中では、特に下記式
特に制限はない。オルガノポリシロキサン類との組合せ
で防藻作用を発揮する物質には、例えば3−(3,4−
ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メ
チルウレア、1,1−ジメチル−3−フェニルウレア,
3−(4−クロロフェニル)−1,1−ジメチルウレ
ア、3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−1−
(1−メチル−2−プロピニル)ウレア、1−ブチル−
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチルウレ
ア、1−(2−メチルシクロフェニル)−3−フェニル
ウレア、3−(5−tert−ブチルイソオキサゾール
−3−イル)−1,1−ジメチルウレアのウレア系化合
物が挙げられ、他にもテトラクロルメチルスルホニルピ
リジン、3−ヨード−2−プロピニルブチルカ−バメー
ト、2−メチル−チオ−4−tert−ブチルアミノ−
6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、2−(4
−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、2−n−
オクチル−4−イソチアゾリン、2−クロロ−4,6−
ビス(エチルアミノ)−オクチル−4−イソチアゾリ
ン、2−クロロ−4,6−ビス(エチルアミノ)−1,
3,5−トリアジン、2−〔(4−クロロ−6−エチル
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ〕
−2−メチルプロピオニトリル、テトラクロロイソフタ
ロニトリルが挙げられる。これらの中では、特に下記式
【0025】
【化7】
【0026】で示される化合物が好ましい。さらに好ま
しくは、分子中に加水分解性シリル基を含有する化合物
であることが望ましい。加水分解性シリル基は無機系材
料との親和性に優れ、さらに無機系材料の金属元素とS
i−O−M(Mは金属元素)結合を形成して接合するこ
ともできる。防藻剤が無機系材料に接合され固定化され
ると、防水性能の持続力が飛躍的に向上する。このため
混和剤が添加された建築構造物は耐久性、防水性に優れ
たものとなる。このような化合物としては下記式
しくは、分子中に加水分解性シリル基を含有する化合物
であることが望ましい。加水分解性シリル基は無機系材
料との親和性に優れ、さらに無機系材料の金属元素とS
i−O−M(Mは金属元素)結合を形成して接合するこ
ともできる。防藻剤が無機系材料に接合され固定化され
ると、防水性能の持続力が飛躍的に向上する。このため
混和剤が添加された建築構造物は耐久性、防水性に優れ
たものとなる。このような化合物としては下記式
【0027】
【化8】
【0028】が好適に用いられる。式中のR3 、R4 は
それぞれ炭素数1〜4の1価炭化水素基であり、nは
0、1または2である。
それぞれ炭素数1〜4の1価炭化水素基であり、nは
0、1または2である。
【0029】このような加水分解性シリル基を含有する
化合物は、アミノ基、エポキシ基、イソシアネート基、
メタクリル基、ビニル基、メルカプト基等の官能基を有
する有機珪素化合物と、防藻薬剤とを反応させて合成さ
れる。
化合物は、アミノ基、エポキシ基、イソシアネート基、
メタクリル基、ビニル基、メルカプト基等の官能基を有
する有機珪素化合物と、防藻薬剤とを反応させて合成さ
れる。
【0030】具体的には、下記反応式
【0031】
【化9】
【0032】に示されるように、イソシアネート基を含
有しているアルコキシシランと防藻薬剤とを反応させ
る。防藻薬剤は水酸基、1級または2級アミノ基、メル
カプト基、アミド基、尿素基等の活性水素を含有してい
る。反応式中のR3 、R4 およびnは前記式の場合と同
一であり、Zは防藻薬剤残渣である。
有しているアルコキシシランと防藻薬剤とを反応させ
る。防藻薬剤は水酸基、1級または2級アミノ基、メル
カプト基、アミド基、尿素基等の活性水素を含有してい
る。反応式中のR3 、R4 およびnは前記式の場合と同
一であり、Zは防藻薬剤残渣である。
【0033】加水分解性シリル基含有化合物は単独でも
防藻剤としての薬効を示すが、効果の持続性から、本発
明のオルガノポリシロキサン類と組み合わせて使用する
ことが好ましい。
防藻剤としての薬効を示すが、効果の持続性から、本発
明のオルガノポリシロキサン類と組み合わせて使用する
ことが好ましい。
【0034】防藻剤の添加量は、無機質材料100重量
部に対して10〜200重量部である。防藻剤の割合が
10重量部未満の場合、防藻効果が得られない。200
重量部を越える場合、多量に添加した効果がなく実質的
には不経済となる。
部に対して10〜200重量部である。防藻剤の割合が
10重量部未満の場合、防藻効果が得られない。200
重量部を越える場合、多量に添加した効果がなく実質的
には不経済となる。
【0035】本発明の別な態様であるセメント混和剤
は、粉末状または単繊維状の無機質材料100重量部
と、下記式
は、粉末状または単繊維状の無機質材料100重量部
と、下記式
【0036】
【化10】
【0037】で示されるオルガノポリシロキサン類50
〜300重量部と、比表面積50m2/g以下のシリカ
フュ−ム、フライアッシュ、高炉スラグから選ばれる少
なくとも1種類のシリカ質含有材料50〜500重量部
と、防藻剤10〜200重量部とを主成分として含むも
のである。
〜300重量部と、比表面積50m2/g以下のシリカ
フュ−ム、フライアッシュ、高炉スラグから選ばれる少
なくとも1種類のシリカ質含有材料50〜500重量部
と、防藻剤10〜200重量部とを主成分として含むも
のである。
【0038】無機質材料と共に含まれるシリカフュー
ム、高炉スラグ、フライアッシュの比表面積は50m2
/g以下である。セメントを混合して硬化させた場合、
シリカフューム、高炉スラグ、フライアッシュの粒径が
小さく比表面積が広いときには、それだけ硬化物の強度
が向上する。ところが、比表面積が50m2 /gを越え
るとその効果もほぼ限界に達する。むしろ、風等で飛散
し易くなり、粉砕作業や選別作業を難しくしてしまう。
ム、高炉スラグ、フライアッシュの比表面積は50m2
/g以下である。セメントを混合して硬化させた場合、
シリカフューム、高炉スラグ、フライアッシュの粒径が
小さく比表面積が広いときには、それだけ硬化物の強度
が向上する。ところが、比表面積が50m2 /gを越え
るとその効果もほぼ限界に達する。むしろ、風等で飛散
し易くなり、粉砕作業や選別作業を難しくしてしまう。
【0039】シリカフューム、高炉スラグ、フライアッ
シュの添加量は、無機質材料100重量部に対して50
〜500重量部である。50重量部未満の場合、充分な
防水効果がなく、強度も向上しない。500重量部を越
えると、その越えた量に応じた効果はなく、実質的には
不経済となって好ましくない。
シュの添加量は、無機質材料100重量部に対して50
〜500重量部である。50重量部未満の場合、充分な
防水効果がなく、強度も向上しない。500重量部を越
えると、その越えた量に応じた効果はなく、実質的には
不経済となって好ましくない。
【0040】セメント混和剤の具体的な製造方法は、先
ず、無機質材料とオルガノポリシロキサン類とを混合
し、得られた混合物に防藻剤を追加してさらに混合す
る。無機質材料とオルガノポリシロキサン類とを直接攪
拌して混合してもよい。高速攪拌機の中で無機質材料を
攪拌しながら、攪拌機の中にオルガノポリシロキサン類
を添加してもよい。オルガノポリシロキサン類の添加は
ゆっくりした滴下でもよく、スプレーでもよい。撹拌機
には、流動床装置を用いてもよい。
ず、無機質材料とオルガノポリシロキサン類とを混合
し、得られた混合物に防藻剤を追加してさらに混合す
る。無機質材料とオルガノポリシロキサン類とを直接攪
拌して混合してもよい。高速攪拌機の中で無機質材料を
攪拌しながら、攪拌機の中にオルガノポリシロキサン類
を添加してもよい。オルガノポリシロキサン類の添加は
ゆっくりした滴下でもよく、スプレーでもよい。撹拌機
には、流動床装置を用いてもよい。
【0041】防藻剤の添加および混合は、無機質材料と
オルガノポリシロキサン類との混合物に粉体を混合する
ときに使用されているミキサーで直接行えばよい。
オルガノポリシロキサン類との混合物に粉体を混合する
ときに使用されているミキサーで直接行えばよい。
【0042】シリカフューム、フライアッシュ、高炉ス
ラグが含まれるセメント混和剤は、無機質材料とオルガ
ノポリシロキサン類との混合物に防藻剤を追加してさら
に混合した後、シリカフューム等をさらに混合すればよ
い。この場合もミキサーを用い、無機質材料とオルガノ
ポリシロキサン類と防藻剤との混合物に直接追加してい
けばよい。
ラグが含まれるセメント混和剤は、無機質材料とオルガ
ノポリシロキサン類との混合物に防藻剤を追加してさら
に混合した後、シリカフューム等をさらに混合すればよ
い。この場合もミキサーを用い、無機質材料とオルガノ
ポリシロキサン類と防藻剤との混合物に直接追加してい
けばよい。
【0043】セメント混和剤は、通常、セメントに添加
される。セメントには、例えば普通ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメント、早強ポルトランドセ
メント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトラ
ンドセメント、高炉セメント、アルミナセメント、シリ
カセメント、フライアッシュセメントが挙げられる。こ
れらは単独で用いられても、組み合わされて用いられて
もよい。
される。セメントには、例えば普通ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメント、早強ポルトランドセ
メント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトラ
ンドセメント、高炉セメント、アルミナセメント、シリ
カセメント、フライアッシュセメントが挙げられる。こ
れらは単独で用いられても、組み合わされて用いられて
もよい。
【0044】セメントに添加されるセメント混和剤の量
は、セメント100重量部に対して0.1〜30重量
部、特に0.5〜15重量部が好ましい。0.1重量部
未満の場合、十分な防水性や防藻性が発揮されない。3
0重量部を越えた場合、その量に応じた十分な効果がな
く不経済である。
は、セメント100重量部に対して0.1〜30重量
部、特に0.5〜15重量部が好ましい。0.1重量部
未満の場合、十分な防水性や防藻性が発揮されない。3
0重量部を越えた場合、その量に応じた十分な効果がな
く不経済である。
【0045】セメントにセメント混和剤を添加し、さら
に水、骨材等を混ぜてセメント組成物とする。必要に応
じてその他の添加剤を添加してもよい。骨材には、川
砂、川砂利、砕石等の細骨材、その他、粗骨材、軽量骨
材が挙げられる。このような骨材の添加量は、通常、セ
メント100重量部に対して、0〜3000重量部であ
る。加えられる水は粉砕した氷でもよい。水の添加量
は、通常、セメント100重量部に対して20〜80重
量部である。セメント混和剤を水に分散させておき、随
時その分散水とセメントとを混合しても調製は可能であ
る。ただし、好ましくは予めセメントとセメント混和剤
とを直接混合しておき、水は随時必要なときに加える。
に水、骨材等を混ぜてセメント組成物とする。必要に応
じてその他の添加剤を添加してもよい。骨材には、川
砂、川砂利、砕石等の細骨材、その他、粗骨材、軽量骨
材が挙げられる。このような骨材の添加量は、通常、セ
メント100重量部に対して、0〜3000重量部であ
る。加えられる水は粉砕した氷でもよい。水の添加量
は、通常、セメント100重量部に対して20〜80重
量部である。セメント混和剤を水に分散させておき、随
時その分散水とセメントとを混合しても調製は可能であ
る。ただし、好ましくは予めセメントとセメント混和剤
とを直接混合しておき、水は随時必要なときに加える。
【0046】その他の添加剤には、例えばAE剤(空気
連行剤)、分散剤、発砲剤、着色剤、急硬剤、凝結遅延
剤、対化学性剤、防凍剤、養生剤が挙げられる。
連行剤)、分散剤、発砲剤、着色剤、急硬剤、凝結遅延
剤、対化学性剤、防凍剤、養生剤が挙げられる。
【0047】セメント、セメント混和剤、水、骨材、そ
の他の添加剤等を実際に混合するには、ミキサーを用い
ればよい。これらを混合すれば、通常、スラリー状のセ
メント組成物が得られる。スラリー状組成物は型に流し
込んで成形されるか、他の材料に塗布、含浸、吹き付け
することなどによって成形される。常温で自然状態で放
置すれば固化する。必要に応じて低温にしたり、あるい
は高温に加熱してもよい。スチームを加えたり、水中固
化させる場合もある。
の他の添加剤等を実際に混合するには、ミキサーを用い
ればよい。これらを混合すれば、通常、スラリー状のセ
メント組成物が得られる。スラリー状組成物は型に流し
込んで成形されるか、他の材料に塗布、含浸、吹き付け
することなどによって成形される。常温で自然状態で放
置すれば固化する。必要に応じて低温にしたり、あるい
は高温に加熱してもよい。スチームを加えたり、水中固
化させる場合もある。
【0048】
【発明の効果】本発明のセメント混和剤は分散性が良好
で、コンクリートあるいはモルタル構造物に優れた防水
性および防藻性を付与する。構造物の防水性および防藻
性は、時間が経過しても劣化することがない。このため
共に耐久性のある建築構造物が得られる。
で、コンクリートあるいはモルタル構造物に優れた防水
性および防藻性を付与する。構造物の防水性および防藻
性は、時間が経過しても劣化することがない。このため
共に耐久性のある建築構造物が得られる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0050】実施例1 無機質材料である湿式法シリカ粉末(商品名:カープレ
ックス 塩野義製薬(株)製)100重量部とノナデカ
メチルトリオクチルデカシロキサン200重量部とを混
合機に仕込み3時間混合した。このようにして得られた
シリカ粉末/ポリシロキサンの混合物全量に対し、防藻
剤である3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1ジ
メチルウレア50重量部を添加し、1時間混合した。得
られたセメント混和剤に、普通ポルトランドセメントを
さらに添加し混合した。混合比はセメント100重量部
に対して、セメント混和剤3.0重量部とした。セメン
トとセメント混和剤との混合物の中にさらに珪砂を添加
し混合した。珪砂の添加量は、普通ポルトランドセメン
トの3倍の重量とした。次いで、水を加えてさらに混合
し、セメント組成物を得た。水量は、JIS R520
1に従って測定したフロー値が160±2mmとなると
ころを選んだ。
ックス 塩野義製薬(株)製)100重量部とノナデカ
メチルトリオクチルデカシロキサン200重量部とを混
合機に仕込み3時間混合した。このようにして得られた
シリカ粉末/ポリシロキサンの混合物全量に対し、防藻
剤である3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1ジ
メチルウレア50重量部を添加し、1時間混合した。得
られたセメント混和剤に、普通ポルトランドセメントを
さらに添加し混合した。混合比はセメント100重量部
に対して、セメント混和剤3.0重量部とした。セメン
トとセメント混和剤との混合物の中にさらに珪砂を添加
し混合した。珪砂の添加量は、普通ポルトランドセメン
トの3倍の重量とした。次いで、水を加えてさらに混合
し、セメント組成物を得た。水量は、JIS R520
1に従って測定したフロー値が160±2mmとなると
ころを選んだ。
【0051】このセメント組成物を寸法40mm×40
mm×160mmの大きさの型枠に成形し、JIS R
5201(セメントの物理試験方法)、JIS A14
04(建築用セメント防水剤の試験方法)に従って養生
を行ない、成形体を得た。
mm×160mmの大きさの型枠に成形し、JIS R
5201(セメントの物理試験方法)、JIS A14
04(建築用セメント防水剤の試験方法)に従って養生
を行ない、成形体を得た。
【0052】得られた成形体について、JIS R52
01に従い圧縮強度試験を行い、JIS A1401に
従い吸水試験を行ない、その結果を表1に示した。な
お、吸水比は、セメント混和剤を全く添加せずに、セメ
ントと水のみを直接混合して硬化させたセメント硬化物
(比較例1)の吸水力を1とし、それとの比較で示し
た。
01に従い圧縮強度試験を行い、JIS A1401に
従い吸水試験を行ない、その結果を表1に示した。な
お、吸水比は、セメント混和剤を全く添加せずに、セメ
ントと水のみを直接混合して硬化させたセメント硬化物
(比較例1)の吸水力を1とし、それとの比較で示し
た。
【0053】防藻性については、40×40×4mmの
モルタル片をサンプルとし、以下のようにして評価し
た。
モルタル片をサンプルとし、以下のようにして評価し
た。
【0054】直径9cmの殺菌シャーレに藻類用無機塩
寒天培地をいれ、凝固した後、試験体を中央部に置く。
予め液体培地で25℃、10001x、2週間の条件で
培養した各種藻類の混合液を前述のシャーレ内に接種し
た。温度25℃、10001xに設定して、陽光定温機
内で4週間培養し、藻類の発生の程度を目視により調査
し、結果を表1に示す。
寒天培地をいれ、凝固した後、試験体を中央部に置く。
予め液体培地で25℃、10001x、2週間の条件で
培養した各種藻類の混合液を前述のシャーレ内に接種し
た。温度25℃、10001xに設定して、陽光定温機
内で4週間培養し、藻類の発生の程度を目視により調査
し、結果を表1に示す。
【0055】実施例2 セメント混和剤に含まれている3−(3,4−ジクロロ
フェニル)−1,1ジメチルウレアの量を100重量部
にしたことを除いて、実施例1と同様に成形体を作製し
た。成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その
結果を表1に示す。
フェニル)−1,1ジメチルウレアの量を100重量部
にしたことを除いて、実施例1と同様に成形体を作製し
た。成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その
結果を表1に示す。
【0056】実施例3 セメント混和剤に含まれている防藻剤をN−トリメトキ
シシリルプロピルカルバモイル−3−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1,1ジメチルウレアに変えたことを除
いて、実施例1と同様に成形体を作製した。成形体の圧
縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その結果を表1に示
す。
シシリルプロピルカルバモイル−3−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1,1ジメチルウレアに変えたことを除
いて、実施例1と同様に成形体を作製した。成形体の圧
縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その結果を表1に示
す。
【0057】実施例4 無機質材料である湿式法シリカ粉末(商品名:カープレ
ックス 塩野義製薬(株)製)100重量部とノナデカ
メチルトリオクチルデカシロキサン200重量部とを混
合機に仕込み、3時間混合した。得られたシリカ粉末/
ポリシロキサンの混合物全量に対し、防藻剤である3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1ジメチルウレア
50重量部を添加し、1時間混合してシリカ粉末/ポリ
シロキサン/防藻剤の混合物を得た。このようにして得
られた混合物全量に対し、比表面積18m2 /gの高シ
リカ質材料であるシリカフューム(エルケム社製)10
0重量部を添加し、1時間混合してセメント混和剤を調
製した。このセメント混和剤で実施例1と同様の試験を
行ない、その結果を表1に示す。
ックス 塩野義製薬(株)製)100重量部とノナデカ
メチルトリオクチルデカシロキサン200重量部とを混
合機に仕込み、3時間混合した。得られたシリカ粉末/
ポリシロキサンの混合物全量に対し、防藻剤である3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1ジメチルウレア
50重量部を添加し、1時間混合してシリカ粉末/ポリ
シロキサン/防藻剤の混合物を得た。このようにして得
られた混合物全量に対し、比表面積18m2 /gの高シ
リカ質材料であるシリカフューム(エルケム社製)10
0重量部を添加し、1時間混合してセメント混和剤を調
製した。このセメント混和剤で実施例1と同様の試験を
行ない、その結果を表1に示す。
【0058】実施例5 セメント100重量部に添加するセメント混和剤の量を
1.0重量部に変えたことを除いて、実施例4と同様に
成形体を作製した。成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性
を調査し、その結果を表1に示す。
1.0重量部に変えたことを除いて、実施例4と同様に
成形体を作製した。成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性
を調査し、その結果を表1に示す。
【0059】実施例6 湿式法シリカに変え、無機質材料を炭酸カルシウムにし
たことを除いて、実施例4と同様に成形体を作製した。
成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その結果
を表1に示す。
たことを除いて、実施例4と同様に成形体を作製した。
成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その結果
を表1に示す。
【0060】実施例7 セメント混和剤に含まれるシリカフユームの量を300
重量部に変えたことを除いて、実施例4と同様に成形体
を作製した。成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性を調査
し、その結果を表1に示す。
重量部に変えたことを除いて、実施例4と同様に成形体
を作製した。成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性を調査
し、その結果を表1に示す。
【0061】実施例8 セメント混和剤に含まれる防藻剤をN−トリメトキシシ
リルプロピルカルバモイル−3−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−1,1ジメチルウレアに変えたことを除い
て、実施例4と同様に成形体を作製した。成形体の圧縮
強度、吸水比、防藻性を調査し、その結果を表1に示
す。
リルプロピルカルバモイル−3−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−1,1ジメチルウレアに変えたことを除い
て、実施例4と同様に成形体を作製した。成形体の圧縮
強度、吸水比、防藻性を調査し、その結果を表1に示
す。
【0062】実施例9 セメント混和剤に含まれる防藻剤をN−トリメトキシシ
リルプロピルカルバモイル−3−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−1,1ジメチルウレアに変え、さらに防藻剤
の量を100重量部にしたことを除いて、実施例4と同
様に成形体を作製した。成形体の圧縮強度、吸水比、防
藻性を調査し、その結果を表1に示す。
リルプロピルカルバモイル−3−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−1,1ジメチルウレアに変え、さらに防藻剤
の量を100重量部にしたことを除いて、実施例4と同
様に成形体を作製した。成形体の圧縮強度、吸水比、防
藻性を調査し、その結果を表1に示す。
【0063】実施例10 セメント混和剤に含まれるオルガノポリシロキサン類を
テトラテトラコンタメチルヘンエイコサシロキサンに
し、防藻剤をN−トリメトキシシリルプロピルカルバモ
イル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1ジメ
チルウレアに変え、さらに防藻剤の量を100重量部に
したことを除いて、実施例4と同様に成形体を作製し
た。成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その
結果を表1に示す。
テトラテトラコンタメチルヘンエイコサシロキサンに
し、防藻剤をN−トリメトキシシリルプロピルカルバモ
イル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1ジメ
チルウレアに変え、さらに防藻剤の量を100重量部に
したことを除いて、実施例4と同様に成形体を作製し
た。成形体の圧縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その
結果を表1に示す。
【0064】比較例1 セメント混和剤を添加することなく、セメントと水のみ
から実施例1と同様の方法で成形体を作製した。圧縮強
度、吸水比、防藻性を調査し、その結果を表1に示す。
から実施例1と同様の方法で成形体を作製した。圧縮強
度、吸水比、防藻性を調査し、その結果を表1に示す。
【0065】比較例2 実施例1のオルガノポリシロキサンであるノナデカメチ
ルトリオクチルシロキサンを、セメント100重量部に
対し1重量部添加し、実施例1と同様の方法で成形体を
作製した。圧縮強度、吸水比、防藻性をを調査し、その
結果を表1に示す。
ルトリオクチルシロキサンを、セメント100重量部に
対し1重量部添加し、実施例1と同様の方法で成形体を
作製した。圧縮強度、吸水比、防藻性をを調査し、その
結果を表1に示す。
【0066】比較例3 実施例1の防藻剤である3−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−1,1ジメチルウレアを、セメント100重量部
に対し0.5重量部添加して実施例1と同様の方法で成
形体を作製した。圧縮強度、吸水比、防藻性を評価し、
その結果を表1に示す。
ル)−1,1ジメチルウレアを、セメント100重量部
に対し0.5重量部添加して実施例1と同様の方法で成
形体を作製した。圧縮強度、吸水比、防藻性を評価し、
その結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】防藻性能の判定基準は以下に示す通りであ
る。◎は成形体表面に藻の発生が認められないことを示
し、○は成形体表面の藻の発生の有無が不明確であるこ
とを示し、△は成形体表面の10%以下に藻の発生が認
められることを示し、×は成形体表面の10〜50%に
藻の発生が認められることを示し、××は成形体表面の
50%以上に藻の発生が認められることを示している。
る。◎は成形体表面に藻の発生が認められないことを示
し、○は成形体表面の藻の発生の有無が不明確であるこ
とを示し、△は成形体表面の10%以下に藻の発生が認
められることを示し、×は成形体表面の10〜50%に
藻の発生が認められることを示し、××は成形体表面の
50%以上に藻の発生が認められることを示している。
【0069】発生した藻類は、緑藻類であるクロレラ・
ブルガリス(Chlorella vulgaris)、ホルミディウム
s.p.(Hormidium s.p.)藍藻類であるアナベナ(Anab
aena)であった。
ブルガリス(Chlorella vulgaris)、ホルミディウム
s.p.(Hormidium s.p.)藍藻類であるアナベナ(Anab
aena)であった。
【0070】表1の中の(イ)、(ロ)、(ハ)、
(ニ)は以下に示される化合物である。
(ニ)は以下に示される化合物である。
【0071】
【化11】
【0072】
【化12】
【0073】
【化13】
【0074】
【化14】
【0075】実施例1〜9の成形体は、圧縮強度、防水
性、防藻性が共に優れている。比較例1の成形体は実施
例1の成形体と変わらない圧縮強度を持つが、セメント
混和剤が添加されていないので防水性、防藻性が劣った
ものになった。比較例2の成形体は実施例1の成形体と
変わらない圧縮強度、防水性を持つが、防藻剤が含まれ
ていないので防藻性が劣ったものになった。比較例3の
成形体は実施例1の成形体と変わらない圧縮強度、防藻
性を持つが、オルガノポリシロキサンが含まれていない
ので防水性が劣ったものになった。
性、防藻性が共に優れている。比較例1の成形体は実施
例1の成形体と変わらない圧縮強度を持つが、セメント
混和剤が添加されていないので防水性、防藻性が劣った
ものになった。比較例2の成形体は実施例1の成形体と
変わらない圧縮強度、防水性を持つが、防藻剤が含まれ
ていないので防藻性が劣ったものになった。比較例3の
成形体は実施例1の成形体と変わらない圧縮強度、防藻
性を持つが、オルガノポリシロキサンが含まれていない
ので防水性が劣ったものになった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】コンクリートあるいはモルタルの建築構
造物は塩害、酸性雨、凍害、鉄筋に発生する錆等によっ
て劣化したり、藻類、カビ類が表面に繁殖して美観が損
なわれたりすることがある。このような耐久性の低下
は、主として構造物内への水分の浸透が原因である。塩
化物イオンを含む水が建築構造物の主体構造中に浸透し
て塩害が発生し、酸性雨が構造物内部に浸透すれば、主
体構造が中性化し建築構造物はもろくなる。鉄筋が錆び
る場合もあり、錆びればそれだけ構造物の強度は低下す
る。塩化物イオンや酸性雨でなくても、主体構造中に浸
漬した水が凍結すれば、その膨張で建築構造物の形状が
ゆがみ、変形や亀裂が生じて強度が弱くなるという凍害
が生じる。したがって、構造物内部への水分の浸透を抑
制してコンクリートあるいはモルタル構造物の劣化を防
止する方法が検討されている。
造物は塩害、酸性雨、凍害、鉄筋に発生する錆等によっ
て劣化したり、藻類、カビ類が表面に繁殖して美観が損
なわれたりすることがある。このような耐久性の低下
は、主として構造物内への水分の浸透が原因である。塩
化物イオンを含む水が建築構造物の主体構造中に浸透し
て塩害が発生し、酸性雨が構造物内部に浸透すれば、主
体構造が中性化し建築構造物はもろくなる。鉄筋が錆び
る場合もあり、錆びればそれだけ構造物の強度は低下す
る。塩化物イオンや酸性雨でなくても、主体構造中に浸
漬した水が凍結すれば、その膨張で建築構造物の形状が
ゆがみ、変形や亀裂が生じて強度が弱くなるという凍害
が生じる。したがって、構造物内部への水分の浸透を抑
制してコンクリートあるいはモルタル構造物の劣化を防
止する方法が検討されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】表面に防水層を形成する方法の他に、撥水
性化合物をセメント組成物中に添加する方法がある。特
公昭44−13037号公報には、アルキルアルコキシ
シランをセメント組成物中に添加する方法が記載されて
いる。特開平2−160165号公報には、加水分解性
の官能基を含む特定のオルガノポリシロキサンを添加す
る方法が記載されている。特開昭58−2252号公報
でもオルガノポリシロキサンを添加する方法が記載され
ている。
性化合物をセメント組成物中に添加する方法がある。特
公昭44−13037号公報には、アルキルアルコキシ
シランをセメント組成物中に添加する方法が記載されて
いる。特開平2−160165号公報には、加水分解性
の官能基を含む特定のオルガノポリシロキサンを添加す
る方法が記載されている。特開昭58−2252号公報
でもオルガノポリシロキサンを添加する方法が記載され
ている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】防藻剤は、防藻作用を有する物質であれば
特に制限はない。オルガノポリシロキサン類との組合せ
で防藻作用を発揮する物質には、例えば3−(3,4−
ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メ
チルウレア、1,1−ジメチル−3−フェニルウレア,
3−(4−クロロフェニル)−1,1−ジメチルウレ
ア、3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−1−
(1−メチル−2−プロピニル)ウレア、1−ブチル−
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチルウレ
ア、1−(2−メチルフェニル)−3−フェニルウレ
ア、3−(5−tert−ブチルイソオキサゾール−3
−イル)−1,1−ジメチルウレアのウレア系化合物が
挙げられ、他にもテトラクロルメチルスルホニルピリジ
ン、3−ヨード−2−プロピニルブチルカ−バメート、
2−メチル−チオ−4−tert−ブチルアミノ−6−
シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、2−(4−チ
オシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、2−n−オク
チル−4−イソチアゾリン、2−クロロ−4,6−ビス
(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−
〔(4−クロロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリ
アジン−2−イル)アミノ〕−2−メチルプロピオニト
リル、テトラクロロイソフタロニトリルが挙げられる。
これらの中では、特に下記式
特に制限はない。オルガノポリシロキサン類との組合せ
で防藻作用を発揮する物質には、例えば3−(3,4−
ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ−1−メ
チルウレア、1,1−ジメチル−3−フェニルウレア,
3−(4−クロロフェニル)−1,1−ジメチルウレ
ア、3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−1−
(1−メチル−2−プロピニル)ウレア、1−ブチル−
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチルウレ
ア、1−(2−メチルフェニル)−3−フェニルウレ
ア、3−(5−tert−ブチルイソオキサゾール−3
−イル)−1,1−ジメチルウレアのウレア系化合物が
挙げられ、他にもテトラクロルメチルスルホニルピリジ
ン、3−ヨード−2−プロピニルブチルカ−バメート、
2−メチル−チオ−4−tert−ブチルアミノ−6−
シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、2−(4−チ
オシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、2−n−オク
チル−4−イソチアゾリン、2−クロロ−4,6−ビス
(エチルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−
〔(4−クロロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリ
アジン−2−イル)アミノ〕−2−メチルプロピオニト
リル、テトラクロロイソフタロニトリルが挙げられる。
これらの中では、特に下記式
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】セメント混和剤の具体的な製造方法は、先
ず、無機質材料とオルガノポリシロキサン類とを混合
し、得られた混合物に防藻剤を追加してさらに混合す
る。無機質材料とオルガノポリシロキサン類とを直接攪
拌して混合してもよい。高速攪拌機の中で無機質材料を
攪拌しながら、攪拌機の中にオルガノポリシロキサン類
を添加してもよい。オルガノポリシロキサン類の添加は
ゆっくりした滴下でもよく、スプレーでもよい。攪拌機
には、流動床装置を用いてもよい。
ず、無機質材料とオルガノポリシロキサン類とを混合
し、得られた混合物に防藻剤を追加してさらに混合す
る。無機質材料とオルガノポリシロキサン類とを直接攪
拌して混合してもよい。高速攪拌機の中で無機質材料を
攪拌しながら、攪拌機の中にオルガノポリシロキサン類
を添加してもよい。オルガノポリシロキサン類の添加は
ゆっくりした滴下でもよく、スプレーでもよい。攪拌機
には、流動床装置を用いてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】得られた成形体について、JIS R52
01に従い圧縮強度試験を行い、JIS A1404に
従い吸水試験を行ない、その結果を表1に示した。な
お、吸水比は、セメント混和剤を全く添加せずに、セメ
ントと水のみを直接混合して硬化させたセメント硬化物
(比較例1)の吸水力を1とし、それとの比較で示し
た。
01に従い圧縮強度試験を行い、JIS A1404に
従い吸水試験を行ない、その結果を表1に示した。な
お、吸水比は、セメント混和剤を全く添加せずに、セメ
ントと水のみを直接混合して硬化させたセメント硬化物
(比較例1)の吸水力を1とし、それとの比較で示し
た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】比較例2 実施例1のオルガノポリシロキサンであるノナデカメチ
ルトリオクチルシロキサンを、セメント100重量部に
対し1重量部添加し、実施例1と同様の方法で成形体を
作製した。圧縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その結
果を表1に示す。
ルトリオクチルシロキサンを、セメント100重量部に
対し1重量部添加し、実施例1と同様の方法で成形体を
作製した。圧縮強度、吸水比、防藻性を調査し、その結
果を表1に示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】実施例1〜10の成形体は、圧縮強度、防
水性、防藻性が共に優れている。比較例1の成形体は実
施例1の成形体と変わらない圧縮強度を持つが、セメン
ト混和剤が添加されていないので防水性、防藻性が劣っ
たものになった。比較例2の成形体は実施例1の成形体
と変わらない圧縮強度、防水性を持つが、防藻剤が含ま
れていないので防藻性が劣ったものになった。比較例3
の成形体は実施例1の成形体と変わらない圧縮強度、防
藻性を持つが、オルガノポリシロキサンが含まれていな
いので防水性が劣ったものになった。
水性、防藻性が共に優れている。比較例1の成形体は実
施例1の成形体と変わらない圧縮強度を持つが、セメン
ト混和剤が添加されていないので防水性、防藻性が劣っ
たものになった。比較例2の成形体は実施例1の成形体
と変わらない圧縮強度、防水性を持つが、防藻剤が含ま
れていないので防藻性が劣ったものになった。比較例3
の成形体は実施例1の成形体と変わらない圧縮強度、防
藻性を持つが、オルガノポリシロキサンが含まれていな
いので防水性が劣ったものになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 博 東京都千代田区大手町二丁目6番1号 信 越化学工業株式会社内 (72)発明者 坂詰 功晃 東京都千代田区大手町二丁目6番1号 信 越化学工業株式会社内 (72)発明者 遠藤 幹夫 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内
Claims (3)
- 【請求項1】 粉末状または単繊維状の無機質材料10
0重量部と、下記式 【化1】 (式中のRは同一または異種の炭素数1〜20の1価の
炭化水素基、R1 は炭素数2以上の1価の炭化水素基、
フェニル基、ポリオキシアルキレン基および置換基を有
する1価の炭化水素基から選ばれる基、m、nは0また
は正の整数)で示されるオルガノポリシロキサン類50
〜300重量部と、防藻剤10〜200重量部とを主成
分として含むことを特徴とするセメント混和剤。 - 【請求項2】 粉末状または単繊維状の無機質材料10
0重量部と、下記式 【化2】 (式中のRは同一または異種の炭素数1〜20の1価の
炭化水素基、R1 は炭素数2以上の1価の炭化水素基、
フェニル基、ポリオキシアルキレン基および置換基を有
する1価の炭化水素基から選ばれる基、m、nは0また
は正の整数)で示されるオルガノポリシロキサン類50
〜300重量部と、比表面積50m2 /g以下のシリカ
フュ−ム、フライアッシュ、高炉スラグから選ばれる少
なくとも1種類のシリカ質含有材料50〜500重量部
と防藻剤10〜200重量部とを主成分として含むこと
を特徴とするセメント混和剤。 - 【請求項3】 前記防藻剤が分子中に加水分解性シリル
基を有するものであることを特徴とする請求項1または
2に記載のセメント混和剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19703994A JPH0859315A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | セメント混和剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19703994A JPH0859315A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | セメント混和剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0859315A true JPH0859315A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16367714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19703994A Pending JPH0859315A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | セメント混和剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0859315A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007211137A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 防藻性縮合硬化型オルガノポリシロキサン組成物、そのコーティング方法、及び構造物 |
JP2009503188A (ja) * | 2005-07-29 | 2009-01-29 | ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー | 壁板中でのシロキサン重合 |
US20120037044A1 (en) * | 2009-02-26 | 2012-02-16 | Sika Technology Ag | Dry composition comprising a binder and a silicone oil |
US8974595B2 (en) | 2009-02-26 | 2015-03-10 | Sika Technology Ag | Dry composition comprising a binder and a modified vegetable oil |
JP2016507445A (ja) * | 2012-11-01 | 2016-03-10 | ダウ コーニング コーポレーションDow Corning Corporation | 湿潤及び疎水化添加剤 |
CN109626866A (zh) * | 2019-02-18 | 2019-04-16 | 罗定市宏泰建材有限公司 | 一种粉煤灰及其制备方法、混凝土 |
-
1994
- 1994-08-22 JP JP19703994A patent/JPH0859315A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009503188A (ja) * | 2005-07-29 | 2009-01-29 | ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー | 壁板中でのシロキサン重合 |
JP2007211137A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 防藻性縮合硬化型オルガノポリシロキサン組成物、そのコーティング方法、及び構造物 |
JP4711072B2 (ja) * | 2006-02-09 | 2011-06-29 | 信越化学工業株式会社 | 防藻性縮合硬化型オルガノポリシロキサン組成物、そのコーティング方法、及び構造物 |
US20120037044A1 (en) * | 2009-02-26 | 2012-02-16 | Sika Technology Ag | Dry composition comprising a binder and a silicone oil |
US8506700B2 (en) * | 2009-02-26 | 2013-08-13 | Sika Technology Ag | Dry composition comprising a binder and a silicone oil |
US8974595B2 (en) | 2009-02-26 | 2015-03-10 | Sika Technology Ag | Dry composition comprising a binder and a modified vegetable oil |
JP2016507445A (ja) * | 2012-11-01 | 2016-03-10 | ダウ コーニング コーポレーションDow Corning Corporation | 湿潤及び疎水化添加剤 |
CN109626866A (zh) * | 2019-02-18 | 2019-04-16 | 罗定市宏泰建材有限公司 | 一种粉煤灰及其制备方法、混凝土 |
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