JPH0858256A - 平版印刷版用アルミニウム支持体 - Google Patents

平版印刷版用アルミニウム支持体

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JPH0858256A
JPH0858256A JP19687694A JP19687694A JPH0858256A JP H0858256 A JPH0858256 A JP H0858256A JP 19687694 A JP19687694 A JP 19687694A JP 19687694 A JP19687694 A JP 19687694A JP H0858256 A JPH0858256 A JP H0858256A
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JP
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printing plate
surface area
water
aluminum support
surface shape
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JP19687694A
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Yoshihiro Koya
美廣 小屋
Hiroshi Tomiyasu
寛 富安
Junji Masai
純次 正井
Shinichi Matsubara
真一 松原
Hideyuki Nakai
英之 中井
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記に定義される表面積差が32%以上90
%以下の範囲の表面形状であることを特徴とする平版印
刷版用アルミニウム支持体。 表面積差:水平(xy)方向の分解能が0.1μmであ
るAFM(原子間力顕微鏡)を用いて50μm平方の測
定範囲で砂目が現れている平版印刷版用アルミニウム支
持体の表面形状を測定し、近似3点法により求めた表面
積をa1 とし、上部投影面積をa0 とした時a1 −a0
/a0 ×100の値を%単位で表示したもの 【効果】 本発明によれば保水性に優れ、地汚れのな
い優れた平版印刷版を製造する為の好適な支持体を提供
することが可能であり、しかもその好適な支持体を適確
に選定し、判定し、もしくは制御することが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版用支持体に関
する。詳しくはアルミニウム又はその合金板よりなる耐
刷性及び保水性の秀れた平版印刷版用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷版特にオフセット印刷版用支
持体としてはアルミニウム又はその合金板(以下アルミ
板と称す)が使用されているが、該支持体はその上に設
けられる感光層と適度の接着性を有し、かつ、親水性及
び保水性を有していることが必要とされる。この目的の
内、接着性や保水性に関しては、支持体表面を均一かつ
緻密な砂目を有する様に粗面化処理が行われている。該
粗面化法としては、ロール状金属ワイヤーやナイロンブ
ラシを回転させておこなうワイヤーグレイン、ブラシグ
レインや研磨材を表面に衝突させておこなうブラストグ
レイン、液体に研磨剤を分散させた研磨液(スラリー
液)を圧縮空気や高圧液体とともにノズル内または外で
合流させ加速吹き付けする方法等の機械的粗面化方法が
提案されている。
【0003】一方、電解グレイニングと称される電気化
学的エッチング法もあり、電解液の流れや極間距離等電
場の均一性に留意し、電流の制御のみで均一なピットと
粗さが得られる方法である。この他、機械的粗面化の欠
点を補うため、機械的粗面化と電気化学的粗面化を組み
合わせることも行われるが、両処理工程の間に十分な化
学エッチングが必要である。機械的研磨方法に関して
は、特開昭48−33911号公報に記載のロールブラ
シや特開昭50−136104号公報に記載の液体ホー
ニングの例があり、電気化学的粗面化法を用いた場合で
の均一性を得ることについては特開昭58−22125
4号,特開昭59−93850号,特開昭59−220
395号,特開昭59−220396号各公報等のアル
ミ板の組成及び金属間化合物の析出のコントロールに関
するもの、特開昭60−215725号,特開昭61−
272357号各公報等の組成に加え中間焼鈍温度や圧
延率のコントロールに関するもの、特開昭52−586
02号公報等の陰陽電気量比のコントロール、特開昭6
0−21298号公報等の浴組成コントロール、特開昭
58−207400号公報等の周波数コントロールに関
するものが見られる。
【0004】また機械研磨と電気化学的研磨方法を組み
合わせたものとしては特開昭54−63902号,特開
昭56−28893号各公報等が報告されている。これ
らいずれの方法に於いても、水をいかに保持しインキと
のバランスを保つかが大きな問題であり、保水性と称さ
れて平版印刷用支持体の重要な必要特性である。それ
故、表面をどの様にするか即ち、単に粗さ(Ra)だけ
でなく特開昭55−128494号公報に見られる開口
径の累積度曲線を規定したもの、特開昭59−1829
67号公報に代表される電気化学的粗面化によって形成
されるピットの大きさ及び分布等を規定することが行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】平版印刷版用アルミニ
ウム支持体に要求される種々の性質のうち保水性は、非
画線部に水を保持しておく能力を示しており、水の供給
が少なくなり部分的に水が欠如した場合に非画線部に発
生するインキ付着による汚れの防止、及び、インキを紙
に十分転写してより鮮明な画像を得ようとした時に版上
での汚れの発生なく高いインキ盛り性を得るには必須事
項であり、また水が多すぎた場合でもインキの中に水が
入り過ぎて印刷での水負け等の印刷欠陥が生じない様に
貯水能力を有していることが重要である。即ち、水の供
給と貯水の能力が保水性であり、この水量の許容幅が平
版印刷版の価値を決めているといっても過言ではない。
この保水性を決定している水の供給能力は、水路が形成
されているかに左右され、一方、貯水能力はピットの深
さと形に大きく左右されると考えられ、前述した各種粗
面化によって形成される形状が大きく影響していること
は明らかである。
【0006】特開昭59−182967号公報には大き
いピットと小さいピットの組合せにより保水性が高めら
れることが開示されている。また、特開昭55−128
494号公報には深さ分布による制御が開示されてい
る。しかしながらこれら保水性を高めるための手法はい
ずれも制御が難しく適応するのが困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は保水性を高
めるのに最も好適な特性につき検討を重ねた結果、ある
特定の測定方法に基づく表面積値が最も有効であること
を見出し、本発明に到達した。即ち、本発明の要旨は、
下記に定義される表面積差が32%以上90%以下の範
囲の表面形状であることを特徴とする平版印刷版用アル
ミニウム支持体にある。
【0008】表面積差:水平(xy)方向の分解能が
0.1μmであるAFM(原子間力顕微鏡)を用いて5
0μm平方の測定範囲で砂目が現れている平版印刷版用
アルミニウム支持体の表面形状を測定し、近似3点法に
より求めた表面積をa1 とし、上部投影面積をa0 とし
た時a1 −a0 /a0 ×100の値を%単位で表示した
もの
【0009】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。発明者らの考
察によれば、水は直接表面に保持される故、表面積が大
きい方がより多くの水を保持出来ることが予想され、表
面積を正確に測ることは保水性を定量的に述べることを
可能にする良好な手法と考えられる。そこで発明者らは
まず第一に表面積について定量化を試み、まず保水性を
評価するのにどの倍率で見るべきか検討を行った。表面
積測定は、BET法での表面ガス吸着測定法から、光学
顕微鏡による断面写真による表面の道のりの展開まで精
度等の比較を行なった。通常の接触式表面粗さ計では接
触針先端の形状に制約を受け表面積を求める手法として
は精度的な限界があり、又、エリプソメータや通常3次
元SEMと呼ばれる反射電子線や2次電子線を利用した
場合も平版印刷用支持体での粗面に対しては傾斜や影の
影響で表面積を求める手法としては精度的に不十分であ
った。一方、BET法と呼ばれる分子を表面に吸着させ
て表面積を求める手法は精度的には高いと考えられる
が、陽極酸化皮膜のポア内面積まで測定するため後述す
るような粗面化工程で得られる形状との対応が出来なく
なってしまい形状の表面積を得る手法としては不適当で
あった。発明者らは種々調査検討し平版印刷版用支持体
の表面積を求める手法としては、AFM(原子間力顕微
鏡)を利用し表面形状測定装置が最も信頼性の高いデー
タを与えることを見い出した。(原子間力顕微鏡につい
てはC.Binnig,C.F.Quate and
CH.Gerber Phys.Rev.Lett.
930(1986)を参照。)
【0010】本装置では、原子間力が働く距離まで針を
上下振動しながら近づくため、急峻な傾斜を持つ印刷版
形状にも十分対応可能である。但しAFMでは測定範囲
や求める精度(画素数)により最小分解能が決まるの
で、平版印刷用アルミニウム板で平均的表面形状の情報
を得る測定範囲及び分解能については十分な留意が必要
である。そこで次に発明者らは観察倍率について検討
し、3000倍の拡大で見られる表面積が実際の印刷性
能等と良く一致していることを見いだした。
【0011】ところで、同じ表面積を持つ場合でも、そ
の形状が同一とは限らない。しかし印刷版の表面形状は
前述した種々の粗面化法によって異なっており、その形
状が保水性と強い関連を持っていることも事実である。
そこで発明者らはさらに形状の複雑さについて定量化を
検討し、近年開発された自然界に存在する物質の集合表
面、人為的及び人工的に構築した物質の集合表面の形状
を定量化するフラクタル次元解析が最適であることを見
い出した。これについてもAFM測定が有効であり、ま
た保水性との関連では表面積測定と同様3000倍下で
の測定が最適であることを確認した。具体的にはAFM
によって求められる3次元立体像から、ボックスカウテ
ィング法に基づいてフラクタル次元次数を計算している
が、その結果フラクタル次元が2.29以上2.40以
下で良好な保水性を示すことを見い出したものである。
【0012】(フラクタル次元に関してはB.B.Ma
ndelbrot,Practals(Freema
n,SanFrancisco 1977)を参照。)
ボックスカウティング法フラクタル次元を簡単に説明す
ると、先ず、測定対象である3次元形状を含む空間(直
方体)を設定し、この空間を一辺の長さdの立方体で区
切り、その時、表面形状と交差している立方体を数えて
この数をN(d)とする。dを次々に変化させていくと
それに伴い、N(d)も次式を満たしながら変化してい
く。
【0013】N(d)=μ*d-k ここでμは正の定数、kがフラクタル次元である。即
ち、本発明者らは種々の平版印刷版用支持体を作製し表
面をAFM測定した結果、表面積差、そして更にはフラ
クタル次元が特定の範囲にある平版印刷版用アルミニウ
ム支持体が高い保水性をもつことを見いだし本発明に至
ったものである。
【0014】発明に適用されるアルミニウム板としては
純アルミニウム及び、アルミニウム合金板が含まれる。
アルミニウム合金板としては種々のものが使用でき、例
えば珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜
鉛、鉛、ビスマス、ニッケルなどの金属とアルミニウム
の合金が用いられる。通常はJISH5002の105
0材(Fe:0.5以下Si:0.5以下その他0.5
以下残Al:99.5重量%以上)が用いられる。これ
らの材質の選択によっても、粗面化の条件が左右される
ため重要である。
【0015】アルミ板を粗面化するに先立ち、アルミ板
に周知の前処理を行い、圧延油の除去と表面の洗浄等を
行う。その方法は例えばトリクレン等の溶剤や、界面活
性剤、及び、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ・エッチング剤を用いる方法等があげられる。ま
た、アルカリで脱脂処理した場合にはスマットが発生す
るので、これを硝酸、硫酸に浸漬処理することが好まし
い。
【0016】次にこれらアルミ板は均一緻密な砂目を有
する様に粗面化処理が行われるが、粗面化法としてはロ
ール状金属ワイヤーやナトリウムブラシを回転させて行
うワイヤーグレイン、ブラシグレインや研磨材を表面に
衝突させて行うブラストグレイン等の機械的粗面化方法
や電解グレインと称される電気化学的粗面化方法、さら
にはこれらの粗面化法を組み合わせた方法及び中間に比
較的強い化学的粗面化を組合せた方法などが提案されて
いる。
【0017】これらの方法を任意に選択し、各種条件を
変更して本願の範囲に入る表面性状のものが得られる条
件を確定し、その条件で製造することができる。尚、こ
の場合、粗面化処理前の前処理の条件にも左右されるた
め、条件を固定して行なう必要がある。その中でも、好
ましい手法としては電気化学的粗面化であり、これは使
用する電源、電圧、電気量、処理時間等を正確にコント
ロールすることにより再現性良く本発明の表面積及びフ
ラクタル係数で定める形状が得られるためである。この
場合電解液としては硝酸のみの水溶液が好ましいが必要
により塩酸、硫酸、クエン酸、酒石酸等の各種有機酸を
加えることが出来る。硝酸水溶液の濃度としては1〜1
0重量%が好ましい。塩酸を主体とした水溶液を用いて
もよいが大きい表面積差を取ることが比較的難しい。こ
れは塩酸水溶液による粗面化では、平均5〜10μmの
大きな比較的均一でクレータ状のピットが形成され前述
した定義での表面積を大きくすることが出来ず、また同
じ理由により形状の複雑さを取り難いためである。好適
な電気化学的粗面化方法としては十分な脱脂処理を行っ
た後、1〜3重量%の硝酸のみの水溶液を用い、正弦波
の交流を用い電気量180〜1,300C/dm2 の範
囲から選択することが好ましい。AFM測定による好ま
しい表面積差は32%以上90%以下であり、32%以
下では十分な保水性を得ることが出来ず、印刷時の湿し
水供給量を絞った場合、印刷で非画線部に汚れが発生し
やすい。一方90%以上では結果的に表面が荒れてしま
う為製版現像時非画線部の抜けが悪く結果的に地汚れと
なるので好ましくない。
【0018】またAFM測定によるフラクタル次元は
2.29以上2.40以下が好ましい。これ以上では表
面積差と保水性が劣り、これ以上では地汚れが発生し好
ましくない。この他、表面の平均粗さ(Ra)を制御す
ることは印刷性能に対しては重要で、好ましい値として
は0.40〜0.80μmで、0.40μm以下では十
分な粗面化が行われず保水性が劣り、一方0.80μm
以上では粗すぎて現像性が劣り、結果的に汚れ等の印刷
性能が低下する。
【0019】また電解処理を行った後には化学的な処理
を行うことが好ましい。この目的は、電気化学的粗面化
処理でできた表面に残存しているスマット等を取り除く
ためである。化学的に処理する方法としては、アルミニ
ウムを溶解する酸またはアルカリ水溶液に浸漬処理する
方法等があり、先に説明した機械的粗面化処理した後の
化学処理の場合と同様にして行うことができる。またア
ルカリで処理した場合にはこれによるスマットも発生す
るので、これを硝酸、硫酸等に浸漬処理することが好ま
しい。
【0020】以上のように処理されたアルミニウム板は
更に、常法に従って硫酸、燐酸などの水溶液中での電解
処理による陽極酸化処理、しかる後に必要に応じて親水
化または不活性化のために熱水処理、珪酸塩、酢酸塩、
親水性高分子化合物を含有する水溶液中に浸漬処理等を
行うことができる。このようにして得られたアルミニウ
ムまたはその合金板に常法に従って感光層を設けて感光
性平版印刷版を得ることができる。これを製版処理して
得た平版印刷版は優れた性能を有している。
【0021】ここで適用される感光層の感光物質は特に
限定されるものではなく、一般的に周知のものが適用で
き、例えば親水性ポリマーとジアゾニウム塩からなる組
成物、キノンジアジド化合物とアルカリ可溶性樹脂から
なる組成物、活性光線の照射により二量化する不飽和カ
ルボン酸、例えばけい皮酸、フェニレンジアクリル酸を
その構成成分とするポリマー、活性光線の照射により重
合反応を起こす化合物とバインダーポリマーとの組成物
あるいはアジド系感光性組成物等が挙げられる。
【0022】以上、詳述した通り、本発明によれば著し
く保水性に優れた平版印刷版を提供することが可能であ
り、又地汚れによる耐刷性の制約を受けない優れた平版
印刷版を提供することが可能となる。更には本発明によ
れば保水性に優れ、地汚れのない優れた平版印刷版を製
造する為の好適な支持体を提供することが可能であり、
しかもその好適な支持体を適確に選定し、判定し、もし
くは制御することが可能である。
【0023】〔実施例1〜3、比較例1〜3〕以下本発
明を実施例に基づいてより具体的に説明するが、本発明
はその要旨を越えない限り、下記実施例によって限定さ
れるものではない。
【0024】〔試料A〜C〕JIS1050のアルミ板
0.3mm厚を用いて、まず3重量%カセイソーダ水溶
液65℃で45秒間処理し、これを水洗した後30重量
%硝酸30℃に10秒浸漬して中和し、硝酸2重量%水
溶液35℃を用い、正弦波交流電源にて60Hzのもと
600,800,1000C/dm2 の3条件の電気量
にて電気化学的粗面化を行った。
【0025】〔試料D〕JIS1050のアルミ板0.
3mm厚を用いてカセイソーダ水溶液による脱脂、水
洗、酸性水溶液中和、水洗を行った後、#220のシリ
カを用いた濃度10重量%のスラリーをナイロンブラシ
により機械的に粗面化し、その後カセイソーダ水溶液に
て化学研磨、水洗、酸性中和した後試料A〜Cと同じ溶
液、電源を用いて電気化学的粗面化処理を行った。電気
量は480C/dm2 であった。
【0026】〔試料E〕電気化学的粗面化処理を行わな
いことを除けば試料Dと全く同じ処理を行った。
【0027】〔試料F〕JIS1050のアルミ板0.
3mm厚を用いてカセイソーダ水溶液による脱脂、水
洗、酸性水溶液中和、水洗を行い塩酸1.5重量%水溶
液を用い正弦波交流電源にて240C/dm2 の条件の
電気量にて電気化学的粗面化を行った。A〜Fの試料は
何れもアルカリによるデスマット処理、水洗の後濃度3
0重量%、温度35℃の硫酸水溶液を用い直流電源にて
皮膜重量16mg/dm2 のアルマイト処理を行った。
次にこれらの試料は水洗、アルカリ中和、水洗の後、通
常のポジ型感光層を塗布し平版印刷版を作製した。
【0028】得られたA〜Fの試料は、現像後ハイデル
ベルグ印刷試験機を用いて、湿し水が多すぎた時に発生
する水負けと、少なすぎる時の画像細線部の絡み発生か
ら、湿し水の許容量範囲の幅(ラチチュード)を決定
し、この幅の大なる程保水性が高いとした。この幅を5
段階で評価し最も幅の高い方から1,2,3,4,5と
した。
【0029】又A〜Fの試料は、現像後AFM測定を行
い、表面積差及びボックスカウンティング法によるフラ
クタル次元を求めた。AFM測定は一辺50μmの領域
を一辺512点に分割して行った。それゆえ水平(x
y)方向の分解能は0.1μmまでである。これらの結
果を表−1に示す。本発明による表面積差とフラクタル
次元を持つ試料A、B、Cは高い保水性を有しているこ
とが示されており、本発明が平版印刷版用アルミニウム
支持体として優れていることが理解される。
【0030】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正井 純次 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 松原 真一 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 中井 英之 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に定義される表面積差が32%以上
    90%以下の範囲の表面形状であることを特徴とする平
    版印刷版用アルミニウム支持体。 表面積差:水平(xy)方向の分解能が0.1μmであ
    るAFM(原子間力顕微鏡)を用いて50μm平方の測
    定範囲で砂目が現れている平版印刷版用アルミニウム支
    持体の表面形状を測定し、近似3点法により求めた表面
    積をa1 とし、上部投影面積をa0 とした時a1 −a0
    /a0 ×100の値を%単位で表示したもの。
  2. 【請求項2】 前記表面形状が、ボックスカウンティン
    グ法でのフラクタル次元で2.29以上2.40以下の
    範囲にあることを特徴とする請求項1記載の平版印刷版
    用アルミニウム支持体。
JP19687694A 1994-08-22 1994-08-22 平版印刷版用アルミニウム支持体 Pending JPH0858256A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0816118A1 (en) * 1996-07-05 1998-01-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Aluminum support for lithographic printing plate

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