JPH0857485A - 循環温浴機 - Google Patents

循環温浴機

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Publication number
JPH0857485A
JPH0857485A JP19551394A JP19551394A JPH0857485A JP H0857485 A JPH0857485 A JP H0857485A JP 19551394 A JP19551394 A JP 19551394A JP 19551394 A JP19551394 A JP 19551394A JP H0857485 A JPH0857485 A JP H0857485A
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JP
Japan
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bath water
bath
water
conductivity
electric conductivity
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Pending
Application number
JP19551394A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihisa Suzuki
昭央 鈴木
Yoshio Kunieda
喜男 國枝
Naohisa Kinoshita
尚久 木下
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0857485A publication Critical patent/JPH0857485A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴用水中の浄化溶液を常に適正な濃度に保つ
ことができ、人体に対する安全性の高い循環温浴機を提
供すること。 【構成】 装置本体12内の入水路25に設けられた伝
導度計27が、入水路25を通過する浴用水中に含まれ
る浄化溶液の濃度(電気伝導度)を検出する(S3)。
その検出された電気伝導度が、適正な範囲内か否かを判
断し(S4)、適正な範囲よりも低い場合は(S4:
Y)、添加ポンプ22を駆動し、浴用水に浄化溶液を添
加する(S5,S6)。さらに、所定時間の経過後、再
び浴用水の電気伝導度を検出し(S8)、浴用水中の浄
化溶液の濃度が回復しているか否かを判断する(S
9)。ここで、回復している場合は(S9:Y)、添加
ポンプ22の駆動を停止し(S10,S11)、回復し
ていない場合は(S9:N)、S6に戻り、回復するま
で浄化溶液の添加を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽内の浴用水を循環
させ、浄化及び保温を行なうための循環温浴機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の循環温浴機としては、図
7に示すようなものが存在する。
【0003】図7に示すように、循環温浴機1の本体内
部には、浴槽内の浴用水を汲み上げて循環させるための
循環ポンプ2、浴用水に添加する浄化溶液を貯留する容
器3、循環している浴用水に対して前記浄化溶液を添加
するための添加ポンプ4、浄化剤として機能する多数の
多孔質セラミック粒5aと、フィルター5bとを格納す
る浄化槽5、及びヒーター6aを備えた加熱槽6が設け
られている。
【0004】また、循環温浴機1本体とは別に、浴用水
の吸い込み口7aと吹き出し口7bとを有するユニット
7が、浴槽8の壁に吸着盤7cにより取り付けられてお
り、吸い込み口7aに接続された入水ホース9aを介し
て、浴用水が前記循環ポンプ2に供給され、循環温浴機
1本体から排出された浴用水は、出水ホース9bを介し
て、吹き出し口7bから再び浴槽8に戻されるように構
成されている。
【0005】そして、循環ポンプ2により浴槽8から吸
い上げられた浴用水には、循環温浴機1本体内におい
て、前記添加ポンプ4により一定量の浄化溶液が添加さ
れる。これによって、浴用水中の有機物が析出・凝集
し、浄化槽5内のフィルター5bや多孔質セラミック5
aによって、析出・凝集した有機物が除去される。さら
に、浄化された浴用水は加熱槽6に送られ、加熱槽6内
のヒーター6aにより所望の温度まで加熱昇温された
後、出水ホース9bを介して吸い出しユニット7の吹き
出し口7aから浴槽8に再び戻される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような循環温浴機によれば、添加ポンプ4により浴用
水に添加される浄化溶液は、予め決められた時間、ある
いは通水量毎に一定量ずつ添加されるように構成されて
いた。従って、浴用水が多量に汲み出されたり、追加さ
れた場合、あるいは浴槽8の容積の違い等の理由によ
り、浴用水中の浄化溶液の濃度を、適正な濃度に保つこ
とが難しいという問題があった。
【0007】このため、例えば、浄化溶液の濃度が適正
値より低くなった場合、浴用水の浄化機能が十分に働か
ず、所定の浄化効果を得ることができないという欠点が
あった。また、逆に、浄化溶液の濃度が適正値より高く
なった場合、過剰の浄化溶液の混入により浴用水の酸性
度が高くなり、入浴者に対して身体的な不具合が生じる
可能性があった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、浴用水中に含まれる浄化溶液の
濃度を常に適正な値に保つことができ、しかも、十分な
浄化能力を有すると共に、人体に対して安全な循環温浴
機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の循環温浴機は、浴槽から吸い上げられた浴用
水に浄化溶液を添加し、浴用水を適正な水質に保持する
ことが可能な循環温浴機において、前記浴用水に前記浄
化溶液を添加するための添加手段と、前記浴槽から前記
添加手段に至るまでの浴用水の循環経路に設けられ、前
記浴用水の電気伝導度を検出するための検出手段と、前
記検出手段の検出結果に基づき、前記浴用水の電気伝導
度が所定の範囲内か否かを判断する判断手段と、前記判
断手段により、前記浴用水の電気伝導度が所定の範囲よ
りも小さいと判断された場合、浴用水の電気伝導度が前
記所定の範囲内になるまで、浴用水に浄化溶液を添加す
るように前記添加手段を制御する制御手段を備えてい
る。
【0010】また、前記電気伝導度の所定の範囲内にお
いて、所望の電気伝導度の値を設定するための設定手段
を備え、前記判断手段は、前記検出手段によって検出さ
れた電気伝導度の値が、前記設定手段によって設定され
た値であるか否かを判断し、前記制御手段は、前記判断
手段によって電気伝導度が設定された値より小さいと判
断された場合、浴用水の電気伝導度が前記所望の電気伝
導度になるまで、浴用水に浄化溶液を添加するように前
記添加手段を制御することが望ましい。
【0011】さらに、前記検出手段は、一定の電圧が印
加された一対の電極間を流れる電流の値を利用して、前
記電気伝導度を検出することが望ましい。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明の循環温浴機によれ
ば、浴槽から添加手段に至るまでの浴用水の循環経路に
設けられた検出手段が、浴用水の電気伝導度を検出し、
その検出された電気伝導度が、所定の範囲内か否かを判
断手段が判断する。そして、検出された電気伝導度が、
所定の範囲よりも小さいと判断された場合、制御手段
が、浴用水の電気伝導度が前記所定の範囲になるまで浴
用水に浄化溶液を添加するように、前記添加手段を制御
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0014】本実施例の循環温浴機11は、図2に示す
ように、浴槽14内の浴用水の浄化と温度調節を行なう
装置本体12と、浴槽14内の浴用水を入水ホース13
aを介して装置本体12へ供給したり、装置本体12内
において浄化・加温された浴用水を出水ホース13bを
介して再び浴槽14へ戻す吸い出しユニット15とから
構成されている。
【0015】また、装置本体12へは、漏電ブレーカ1
6とこれに接続された電源ケーブル17を介して電力が
供給される。装置本体12には、アース18がアースケ
ーブル18aを介して電気的に接続されており、漏電や
感電に対する保護が施されている。
【0016】さらに、装置本体12は、浴槽14の縁の
部分に設置して使用され、吸い出しユニット15は、浴
用水中に浸漬するように浴槽14の側壁部に接着盤によ
り取り付けられている。
【0017】吸い出しユニット15は、図3に示すよう
に、全体としてほぼ矩形状をなすユニットケース15a
に、このユニットケース15aに接続され、浴用水を汲
み出す吸い込み口15b、装置本体12内において浄化
・加温された浴用水を排出し、再び浴槽14に戻す吹き
出し口15c、及びユニットケース15aを浴槽14の
側壁部に接着固定するための接着盤15dが設けられて
いる。そして、この吹い出しユニット15は、全体が浴
用水中に浸漬するように、浴槽14に取り付けられる。
【0018】また、ユニットケース15a内部において
は、浴用水を装置本体12へ供給するための入水ホース
13aが吸い込み口15bに接続されており、装置本体
12内で浄化・加温された浴用水を還流させるための出
水ホース13bが吹き出し口15cに接続されており、
浴槽14内の浴用水が、吸い込み口15bから吸い込ま
れ、入水ホース3を通って装置本体12内に供給され、
装置本体12内で浄化・加温された浴用水が、出水ホー
ス13bを通って、吹き出し口15cから再び浴槽14
に戻されるように構成されている。
【0019】次に、装置本体12の内部構成について、
図1に基づいて説明する。
【0020】図1に示すように、装置本体12は、浴用
水を汲み上げて装置内に循環させるための循環ポンプ2
0、浄化溶液を貯蔵する容器21、循環している浴用水
に浄化溶液を添加する添加ポンプ22、浴用水を浄化す
るための浄化槽23、及び浄化された浴用水を加熱・保
温する加熱槽24が、それぞれ適当な流路により連通さ
れている。そして、添加ポンプ22が、本発明の添加手
段を構成している。
【0021】浴槽14から吸い上げられた浴用水は、入
水ホース13aを通って装置本体12内の入水路25に
流れ込み、入水路25に接続された循環ポンプ20内に
流入する。循環ポンプ20には、筒状流路33が接続さ
れており、この筒状流路33を通過した浴用水は、浄化
槽23に流入する。ここで、筒状流路の中間部分には、
容器21内に貯蔵されている浄化溶液を浴用水に添加す
るための添加ポンプ22が連結されており、添加ポンプ
22により汲み出された浄化溶液が、筒状流路33と直
接連結する添加口35から、筒状流路33を通過する浴
用水に対して添加されるように構成されている。浄化溶
液が添加された浴用水は、浴用水中に含まれる有機物が
析出・凝集されてフロック化し、そのフロック化した有
機物が、浄化槽23において除去される。
【0022】浄化槽23内部には、浴用水の浄化を行な
うフィルター23aと多孔質セラミック粒23bとが収
容されている。この場合、フィルター23aと多孔質セ
ラミック23bは、浄化槽23の上部の蓋34を解放し
た状態で出し入れ可能に形成されている。尚、浄化槽2
3は、全体として円筒形状であり、蓋34は浄化槽23
の外側筒状壁の上端外周部に、螺合により締め付け固定
されるように構成されている。
【0023】また、浄化槽23の下端には、加熱槽24
が接続されており、浄化槽23で浄化された浴用水は、
この加熱槽24に流入する。の加熱槽24内には、ヒー
ター37が設けられており、加熱装置24から流入した
浴用水は、ヒーター37にによって、所定の温度に加熱
されるようになっている。本実施例においては、装置本
体12内を循環する浴用水の温度を検出する温度センサ
(図示しない)が設けられており、この温度センサによ
る検出結果に基づいて、所定の温度にまで加熱されるよ
うに構成されている。
【0024】さらに、本実施例の循環温浴機において
は、装置内の循環する浴用水の電気伝導度を検出可能な
伝導度計27が、前記入水路25中に設置されている。
この伝導度計27が、本発明の検出手段を構成してい
る。
【0025】この伝導度計27は、図4(a),(b)
に示すように、円柱状の一対の電極28、この一対の電
極28を設置する固定基板29、及び前記一対の電極2
8に直流電圧を印加するための接続ケーブル30から構
成されたセンサ部27aと、前記接続ケーブル30を介
して一対の電極28に印加する直流電圧を発生すると共
に、その接続ケーブル30に流れる電流を計測する電源
装置部(図示せず)とから構成されている。
【0026】尚、一対の電極28の材質としては、白
金、金、銀等の導電性材料が好適に用いられる。さら
に、この一対の電極28は、近接して固定基板29に設
置され、この一対の電極28の流路と反対側に位置する
接続端子部には、接続ケーブル30が接続されている。
これにより、一対の電極28に必要な直流電圧を印加可
能であり、同時に、この一対の電極28間に流れる電流
を計測可能になっている。そして、図4(c)に示すよ
うに、伝導度計27のセンサ部27aは、一対の電極2
8が循環する浴用水中に浸漬されるようにして固定基板
29ごとネジで締め付けて入水路25へ設置され、浴用
水の流路の一部を構成している。
【0027】このように、本実施例の伝導度計27は、
近接して設置された一対の電極28が、浴用水中に浸漬
された簡単な構成を有しているので、その取り扱いが容
易であると共に、装置が非常に小型で、流路の妨害もな
いので、その設置性に優れている。さらに、浴用水の電
気伝導度の変化に対する応答も直接的で、その計測を速
く正確に行うことができる。
【0028】次に、本実施例の循環温浴機の電気的制御
構成を図5に基づいて説明する。
【0029】この電気回路は、漏電事故を防止するため
の漏電ブレーカ16、主スイッチ、装置の過電流防止の
ためのヒューズ、家庭用交流電圧を所望の電圧に変換す
るトランス、トランスの出力電圧を整流し直流電圧を発
生する整流回路等から構成される電源回路38、浴用水
の保温温度を設定可能な温度設定回路39、浄化溶液を
添加する添加ポンプ22や浴用水の保温や加熱を行なう
ヒーター37の駆動状態を制御可能な制御回路41によ
り構成される。この制御回路41が、本発明の制御手段
を構成している。
【0030】さらに、電気回路は、制御回路41からの
命令信号に基づいて、実際に、ON/OFF制御するこ
とで添加ポンプ22に駆動電圧を印加するスイッチ回路
42と、同様にして、ヒーター37に駆動電圧を印加す
る別のスイッチ回路43とを備えている。即ち、循環す
る浴用水の電気伝導度を検出する伝導度計27と、循環
する浴用水の温度を検出する温度センサ(図示せず)
と、浴用水の保温温度を設定する温度設定回路39とが
制御回路41に接続され、循環ポンプ20と、浄化溶液
を添加する添加ポンプ22と、浴用水の保温・加熱を行
なうヒーター37とが電源回路38に接続されており、
このうち、添加ポンプ22とヒーター37とが制御回路
41によって制御可能になっている。
【0031】次に、上記のような構成を有する循環温浴
機の動作について説明する。
【0032】尚、循環温浴機11は、予め電源が投入さ
れおり、既に、連続的に運転されているものとする。
【0033】浴槽14中の浴用水は、循環ポンプ20に
より汲み上げられ、浴用水中に浸漬固定された吸い出し
ユニット15の吸い込み口15bから、入水ホース13
aを介して、入水路25から循環温浴機11の装置本体
12内に供給される。この時、この入水路25に設置さ
れた伝導度計27により、浴用水の電気伝導度が検出さ
れ、これに関する情報信号が、制御回路41に対して出
力される。
【0034】ここで、本実施例の場合、この伝導度計2
7は、上記したように、近接して設置された一対の電極
28が、循環する浴用水中に浸漬されるように設置さ
れ、この一対の電極28間に一定の電圧を印加してお
き、この時に流れる電流を計測することで、浴用水の電
気伝導度を求めている。
【0035】一般に、溶液の電気伝導度κは、iを溶液
に含まれるイオン、Zi をイオンiのイオン価(符号も
含む)、Ci をイオンiのモル濃度、λi をイオンiの
当量イオン伝導率とすると、下記のような計算式数1に
より与えられる。
【0036】
【数1】
【0037】即ち、電気伝導度κは、浴用水中のイオン
種とその濃度により決まる。ところで、lを一対の電極
28の間の電極間距離、φを一対の電極28間に印加さ
れる電圧、Fをファラデー定数、Ui をイオンiのイオ
ン移動度とすると、電圧φを印加した時に、一対に電極
28の間に流れる電流jは、下記のような計算式数2に
より与えられる。
【0038】
【数2】
【0039】この計算式数2中のφ/lの項は、電極間
の電場の強さに対応する。さらに、計算式数1と計算式
数2より、次式数3が得られる。
【0040】
【数3】
【0041】ここで、浴用水中のイオン種の構成元素が
同じならば、イオン移動度Ui は定数と考えてよく、フ
ァラデー定数Fや電極間距離lも定数であるので、電気
伝導度κは、電流と電圧の関数であることがわかる。さ
らに、本実施例では、一対の電極28に印加される電圧
は一定であるので、この時に流れる電流の計測により、
浴用水の電気伝導度κに対応した信号が、伝導度計27
より出力されることになる。
【0042】さらに、入水路25に流入した浴用水は、
循環ポンプ20により吸引され、筒状流路33に排出さ
れる。浴用水は、この筒状流路33を通過中に、必要に
応じて添加ポンプ22によって容器21から汲み出され
た浄化溶液の添加を受け、図1中矢印Xで示すように、
浄化槽23側に流れ込む。続いて、浄化槽23に供給さ
れた浴用水は、フィルタ23a及び多孔質セラミック2
3bを通過することにより、浴用水中に含まれるフロッ
ク化した有機物が除去される。この浄化された浴用水
は、さらに、加熱槽24内に供給され、加熱槽24に設
置されたヒーター37により必要に応じて加熱される。
この後、浴用水は、出水路26とこれに接続された出水
ホース13bを通って、吸い出しユニット15の吹き出
し口15cから再び浴槽14内に戻る。
【0043】ここで、筒状流路33を通過する浴用水に
対して添加される浄化溶液の添加量は、入水路25に設
置された伝導度計27による浴用水の電気伝導度の検出
結果に基づいて行なわれる。上記したように、伝導度計
27は、入水路25に流れる浴用水の電気伝導度を検出
すると、これに関する情報信号を制御回路41に対して
出力する。制御回路41は、予め格納されている浴用水
の適正な電気伝導度に関する基準信号と、伝導度計27
からの浴用水の電気伝導度に関する情報信号とを比較演
算等の処理を行ない、これらの基準信号と情報信号と
が、ある適正範囲内で一致するまで、添加ポンプ22を
駆動可能にするための命令信号をスイッチ回路42に対
して出力し、筒状流路33を通過する浴用水に対して浄
化溶液の添加を行なう。
【0044】その後、予め格納されている浴用水の電気
伝導度の適正範囲内に、伝導度計27により検出された
電気伝導度が一致した場合、添加ポンプ22の駆動を停
止するための命令信号をスイッチ回路42に対して出力
し、浴用水への浄化溶液の添加を止める。
【0045】これによって、浴用水の汲み出しや追加等
によって、浴用水中の浄化溶液の濃度が変動しても、迅
速に浄化溶液の濃度を適正値まで戻すことができる。
【0046】ここで、本実施例の伝導度計27による電
気伝導度の検出値に基づく、浴用水中の浄化溶液の濃度
の制御方法について、図6に示すフローチャートに基づ
いて説明する。
【0047】使用者によって循環温浴機11の電源が投
入されると、循環ポンプ20による浴用水の汲み出しが
開始される(ステップ1:以下、S1と略称する。他の
ステップも同様に略称する)。そして、制御回路41内
のタイマーによって、設定時間が経過したことが計測さ
れると(S2:Y)、伝導度計27によって、筒状流路
33を通過する浴用水の電気伝導度の検出が行なわれる
(S3)。検出された電気伝導度に基づいて、浴用水中
の浄化溶液の濃度に変化が有るか否かが判断され(S
4)、濃度に変化がない場合には(S4:N)、S1に
戻り、設定時間が経過する毎に浴用水の電気伝導度の検
出を行なう。
【0048】ここで、S4において、浴用水中の浄化溶
液の濃度に変化があると判断された場合(S4:Y)、
制御回路41は、スイッチ回路42に対して信号を出力
し(S5)、添加ポンプ22の駆動を開始するように制
御する(S6)。そして、設定時間が経過すると(S
7:Y)、再び、伝導度計27による浴用水の電気伝導
度の検出を行なう(S8)。S8で検出された浴用水の
電気伝導度に基づいて、浴用水中の浄化溶液の濃度が適
正範囲まで回復したか否かが、S9において判断され、
回復していないと判断された場合(S9:N)、S6に
戻り、浴用水への浄化溶液の添加を継続する。浄化溶液
の濃度が適正範囲まで回復した判断された場合(S9:
Y)、制御回路41は、スイッチ回路42に対して信号
を出力し(S10)、添加ポンプ22の駆動を停止する
ように制御し(S11)、S1に戻る。
【0049】そして、上記処理におけるS4及びS9
が、本発明の判断手段として機能している。
【0050】このようにして、本実施例の循環温浴機1
1においては、装置本体12内の循環する浴用水の電気
伝導度の検出を、定期的に行い、その検出結果に基づい
て、浴槽14内の浴用水中の浄化溶液が、常に適正な濃
度に保たれるように構成されているので、浴用水の浄化
が十分に行なわれ、快適な入浴環境を持続させることが
できる。また、浴用水中の浄化溶液の濃度が、人体に対
して害のない程度の濃度に保たれるので、人体に対する
安全性も確保することができる。
【0051】また、その他の実施例として、次のような
ものがある。
【0052】上記の実施例においては、浄化溶液の濃度
の適正範囲を、制御回路41に基準情報として格納し、
伝導度計27からの検出値と比較することにより、浄化
溶液の添加を制御していたが、浴用水中の浄化溶液の濃
度(電気伝導度)を、使用者によって設定可能な伝導度
設定回路(図示せず)を備え、この伝導度設定回路から
の設定状況に基づいて、浄化溶液の添加を制御するよう
に構成しても良い。
【0053】例えば、上記実施例における電気伝導度の
適正範囲を、さらに細かく5段階に分け、5つの基準値
を予め決定しておき、使用者によって前記5つの基準値
に対応して設けられたスイッチ(図示せず)の内の一つ
が選択されると、そのスイッチに対応する基準値が選択
される。このスイッチが、本発明の設定手段を構成して
いる。
【0054】そして、循環温浴機11の動作が開始され
ると、上記実施例と同様に、入水路を通過する浴用水の
電気伝導度が、伝導度計によって検出され、その検出さ
れた電気伝導度と、使用者によって選択された電気伝導
度との比較を行なう。比較の結果、検出された電気伝導
度が、選択された電気伝導度よりも低い場合は、浴用水
中の浄化溶液の濃度が低いので、制御回路が添加ポンプ
を駆動し、浴用水の電気伝導度が、使用者により選択さ
れた電気伝導度と一致するまで浄化溶液を添加するよう
に制御する。
【0055】この制御方法によれば、浴用水の電気伝導
度を適正な範囲内で任意に設定できるので、浴用水の汚
染度に応じた浄化処理を行なうことができ、より迅速
に、且つ効率よく浴用水の浄化を行なうことができる。
即ち、浴用水の汚染がひどい場合には、スイッチ5を選
択することにより、電気伝導度を高く設定しておく。こ
れによって、浴用水中の浄化溶液の濃度が高くなり、浄
化が急速に行なわれることになる。
【0056】尚、本発明は、上述した実施例の限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、
種々の変更を加えることができる。
【0057】例えば、図6中のステップS2及びステッ
プS7において、時間の検出を行なっているが、各ステ
ップの設定時間は同じでも異なっていても良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の循環温浴機によれば、検出手段が循環する浴用水
の電気伝導度を検出し、制御手段が、検出手段からの検
出結果に基づいて、添加手段の駆動状態を制御する構成
としたので、浴用水中に含まれる浄化溶液の濃度を適正
な値に保つことができ、浴用水を十分に浄化することが
でき、また、人体に対する安全性を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の循環温浴機の装置本体要部の断面図
である。
【図2】本実施例の循環温浴機を浴槽に設置した状態を
示す斜視図である。
【図3】循環温浴機の吹き出しユニットの断面図であ
る。
【図4】本実施例の伝導度計の構成を示す説明図であ
る。
【図5】本実施例の循環温浴機の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図6】本実施例の循環温浴機の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】従来の循環温浴機の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11 循環温浴機 12 装置本体 14 浴槽 15 吹き出しユニット 22 添加ポンプ 27 伝導度計 28 一対の電極 41 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A47K 3/00 H F24H 9/00 W

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽から吸い上げられた浴用水に浄化溶
    液を添加し、浴用水を適正な水質に保持することが可能
    な循環温浴機において、 前記浴用水に前記浄化溶液を添加するための添加手段
    と、 前記浴槽から前記添加手段に至るまでの浴用水の循環経
    路に設けられ、前記浴用水の電気伝導度を検出するため
    の検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づき、前記浴用水の電気伝
    導度が所定の範囲内か否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記浴用水の電気伝導度が所定の
    範囲よりも小さいと判断された場合、浴用水の電気伝導
    度が前記所定の範囲内になるまで、浴用水に浄化溶液を
    添加するように前記添加手段を制御する制御手段を備え
    たことを特徴とする循環温浴機。
  2. 【請求項2】 前記電気伝導度の所定の範囲内におい
    て、所望の電気伝導度の値を設定するための設定手段を
    備え、 前記判断手段は、前記検出手段によって検出された電気
    伝導度の値が、前記設定手段によって設定された値であ
    るか否かを判断し、前記制御手段は、前記判断手段によ
    って電気伝導度が設定された値より小さいと判断された
    場合、浴用水の電気伝導度が前記所望の電気伝導度にな
    るまで、浴用水に浄化溶液を添加するように前記添加手
    段を制御することを特徴とする請求項1に記載の循環温
    浴機。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、一定の電圧が印加され
    た一対の電極間を流れる電流の値を利用して、前記電気
    伝導度を検出することを特徴とする請求項1に記載の循
    環温浴機。
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