JPH0857166A - 自動車レース等における車両別通過計測装置 - Google Patents

自動車レース等における車両別通過計測装置

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JPH0857166A
JPH0857166A JP6201793A JP20179394A JPH0857166A JP H0857166 A JPH0857166 A JP H0857166A JP 6201793 A JP6201793 A JP 6201793A JP 20179394 A JP20179394 A JP 20179394A JP H0857166 A JPH0857166 A JP H0857166A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車レース等の車両別通過計測装置におい
て、短時間送受信でビット照合が可能であり、走行車両
側では搭載バッテリの消耗を低減すること。 【構成】 車両別通過計測装置100はパルス位相変調
方式(PPM)を採用した双方向光通信システムで、質
問機である走行路側装置10と応答機である車両側装置
20とから成る。走行路側装置10は、所定間隔で連続
2発のパルスから成る質問パルス発光QLを所定周期で
繰り返す光発振器32と、車両側装置20からの応答発
光ALの有無を検出して質問パルス発光時点と応答パル
ス発光の受光時点との時間差を計測する光受信機34
と、その時間差から通過車両を割り出す通過車両識別部
50とを有している。車両側装置20は、走行路側装置
10からの質問パルス発光QLの有無を検出する光受信
機60と、質問パルス発光の受光時点から車両別の時間
差の後、所定間隔で連続2発のパルスから成る応答パル
スALを発光する応答発光器70と、応答発光器70の
車両別の異なる時間差を設定する車両別応答時間差設定
部80とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車レースやモータ
バイク・レース等の車両別通過計測装置に関し、特に、
光送受信方式の車両別通過計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車レース等における車両別通過(順
位等)計測装置としては、実開平3−47680号公報
に開示の自動車レース等における無人計測装置が知られ
ている。この無人計測装置は、車両の適所に、光線発振
部と車両毎に異なるビットコードを設定する車両別コー
ド設定部を備えた光線発振器を取付け、走行路側には、
通過車両の光線発振器から発振される光線を受信し電気
信号に変換する光電的検出器と、光電的検出器からの信
号を処理して車両別コードに対応する当該車両を割り出
す通過車両識別器を設けたものである。
【0003】車両の光線発振部からは車両別コードを含
む光線が走行中常時発振し続けているため、車両が走行
通路側に設置された光電的検出器の近傍を横切る際、そ
の瞬間に当該車両の光線発振器からの光線が光電的検出
器に受光される。そして、この光電的検出器が光線を電
気信号に変換して通過車両識別器に送り、通過車両識別
器においては、信号に含まれる車両別コードが電気的に
識別され、通過車両の特定ができるようになっている。
このため、通過順位やラップタイム等の確定迄を無人化
することができると共に、車両のボディーカラー,車両
の大きさの大小,霧・もや等の気象条件や昼夜等の明度
条件に関係なく、多数の車両の各周回順位を正確に判定
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無人計測装置にあっては、次のような問題点があっ
た。
【0005】 各車両毎に異なるビットコード(短波
長パルスと長波長パルスの組合せのパルス幅変調(PW
M))の光線が走行中常時発振されるようになってい
る。ところが、走行路側の光電的検出器においては、走
行車両までの距離の如何により光線受光強度等が異なる
ため、通過車両識別器側では波形歪防止用の自動利得制
御(AGC)回路を設け、これに対応してビットコード
のうちスタートビットを確実に認識させる目的で自動利
得制御のためのプリアンブル部(確認用パルス)をビッ
トコードに先立って発振させる必要がある。
【0006】しかし、このプリアンブル部の送信期間
は、走行車両と走行路側の光電的検出器との指向性や距
離等の空間的関係のすべてを考慮してAGC回路が安定
するに必要な時間であり、これに加えてビットコードの
送信時間も車両数が多くなるにつれビット数が増えて長
くなっていくので、プリアンブル部及びビットコードか
ら成るフレームデータの送信期間(1発振周期)はどう
しても長いという問題点があった。例えば時速200k
m走行の場合、1m走行に要する時間は18msである
から、仮に2m範囲のセンスエリアを通過するには36
msとなり、この時間内に誤り受信のチェックのために
上記フレームデータを2回以上送信させる必要がある
が、フレームデータが長すぎるので、現実には1回の発
信回数に留まっているというのが実情であり、誤動作チ
ェックのビット照合が不可能で、順位決定の信頼性に欠
ける。例えばフレームデータの途中から走行路側の光電
的検出器に受光するような場合には、ビットコード全部
の受信もできず、通過車両の順位欠落ミスを生じるおそ
れがある。
【0007】 上記の従来技術においては、走行路側
では光電的検出器(光受信機)のみを装備し、また走行
車両側では光線発振部(光発信機)のみを搭載すれば良
く、簡易な単方向型光送受信装置で済むという利点を有
するものの、走行車両ではビットコードを含む光線を所
定周期で常時発振し続けている必要があるため、継続的
な発光に費やす電力が走行期間中失われ続けることにな
り、車載バッテリの消耗に直結している。
【0008】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、走行路側では車両通過時の誤り受信をチェックする
ビット照合が可能で順位決定の信頼性を高めることがで
き、また走行車両側では消費電力の低減が可能となる自
動車レース等の車両別通過計測装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、自動車レース等の車両別通過計測装置に
おいて、走行路側に設置される質問機である走行路側装
置と車両毎に搭載される応答機である車両側装置とから
成り、双方向通信方式でパルス位相変調型の光通信を採
用するものである。即ち、上記走行路側装置は、質問パ
ルス発光を所定周期で繰り返す光発振手段と、上記車両
側装置からの応答パルス光線を受光して上記質問パルス
発光の時点と当該応答パルス発光の受光時点との時間差
を計測する光受信手段と、上記時間差に基づき通過車両
を割り出す通過車両識別手段とを有して成る。他方、上
記車両側装置は、上記走行路側装置からの上記質問パル
ス光線を受光する光受信手段と、上記質問パルス発光の
受光時点から車両別時間差の後、上記応答パルスを発光
する応答発光手段と、上記応答発光手段の上記車両別時
間差を設定する車両別応答時間差設定手段とを有して成
る。
【0010】ここで、質問パルス及び応答パルスである
ことを確実に識別するためには、次の構成を採用するこ
とが望ましい。即ち、本発明において、上記走行路側装
置の上記光発振手段は、第1の時間間隔で少なくとも連
続2発のパルスから成る質問パルスを生成する連続パル
ス生成手段を有していると共に、上記走行路側装置の上
記光受信手段は、第2の時間間隔で少なくとも連続2発
のパルスから成る応答パルスの受光の有無を検出する応
答パルス間隔検出手段を有しており、また、上記車両側
装置の光受信手段は、第1の時間間隔で少なくとも連続
2発のパルスから成る質問パルスの受光の有無を検出す
る質問パルス間隔検出手段を有していると共に、上記車
両側装置の上記応答発光手段は、第2の時間間隔で少な
くとも連続2発のパルスから成る応答パルスを生成する
連続パルス生成手段を有していることを特徴とする。
【0011】更に、本発明においては、上記走行路側装
置の上記光受信手段が応答パルス幅検出手段を有してい
る共に、上記車両側装置の上記光受信手段が質問パルス
幅検出手段を有していることが望ましい。そして、一般
的には、第1の時間間隔と第2の時間間隔は相等しい。
【0012】
【作用】走行路側装置の光発振手段は質問パルス発光を
所定周期で繰り返している。このため、そのセンスエリ
ア内を通過する車両の光受信手段には質問パルスの光線
が照射されるため、その光受信手段は質問パルス光線を
受光し、これを契機に応答発光手段が質問パルス発光の
受光時点から車両別時間差の後応答パルスの発光を行な
う。この車両別時間差は車両別応答時間差設定手段によ
って車両別コードとなっている。この応答発光を走行路
側装置の光受信手段が受光すると、質問パルス発光の時
点と当該応答パルス発光の受光時点との時間差を計測
し、通過車両識別手段がこの時間差に基づき通過車両を
割り出す。このように、本発明では質問機である走行路
側装置と応答機である車両側装置とから成り、双方向方
式でパルス位相変調型の光通信を採用するものである。
車両別に異なる応答時間差を多数の車両に割り当てて
も、1応答時間が短縮できるので、これによってセンス
エリア内における双方向通信の回数も複数回になり、ビ
ット照合による順位決定の信頼性を向上させることがで
きる。更にまた、車両側装置では周回毎のセンスエリア
内で質問発光パルスを受信したときにのみ、応答発光を
するようになっており、センスエリア外では消灯状態の
ままである。従って、車両側装置での消費電力が従来に
比して頗る低減でき、搭載バッテリの消耗を抑制でき
る。
【0013】ここで、質問パルスを第1の時間間隔で少
なくとも連続2発のパルスから形成すると共に、応答パ
ルスを第2の時間間隔で少なくとも連続2発のパルスか
ら形成する場合には、連続パルス生成手段とパルス間隔
検出手段との採用により、質問パルス及び応答パルスで
あることを容易且つ迅速に判別できる。この点からも、
1応答時間の短縮に寄与している。
【0014】更に、走行路側装置及び車両側装置にパル
ス幅検出手段を備えた構成によれば、パルス間隔検出手
段が誤って連続した2発のノイズを質問パルス及び応答
パルスと認識した場合でも、ノイズではパルス幅を有し
ていないため、パルス幅検出手段がそれを識別できるの
で、誤認動作を有効的に防止できる。
【0015】第1の時間間隔と第2の時間間隔とが異な
る場合は、質問パルス光の反射光が走行路側装置自身の
光受信手段に入来して誤動作する危険を防止できるが、
装置構成の簡略化と低コスト化のためには、第1の時間
間隔と第2の時間間隔を等しくすることもできる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例に係る自動車レー
ス等の車両別通過計測装置を概念的に示すブロック図で
ある。本例の車両別通過計測装置100は、パルスの位
相を変調するパルス位相変調又はパルス位置変調方式
(PPM)を採用した双方向光通信システムで、走行路
側のゴールのゲート等に設置される質問機の走行路側装
置10と、走行路を周回する自動車レース等の競争車両
毎に搭載される応答機の車両側装置20とから成る。
【0018】走行路側装置10は、質問パルスの繰り返
し発光を行なう光発振器32及び応答パルスの光線を受
光しそれと質問パルスとの時間差(パルス位相)を検出
する光受信機34から成る1又は2以上の光送受信ユニ
ット30(1)〜(n)と、光発振器32の質問パルス
発光の発振周期を決定する発振回路40と、質問パルス
と応答パルスとの時間差を基に通過車両を割り出す通過
車両識別部50とを有している。
【0019】車両側装置20は、走行路側装置10の光
発振器32からの質問パルスの光線を受光して電気信号
に変換する光受信機60と、質問パルスの受光時点から
車両別の固有の時間差の後応答発光する応答発光器70
と、応答発光器70の車両別の異なる時間差を設定する
車両別応答時間差設定部80と、光受信機60及び応答
発光器70に所要の発振信号を供給する発振回路90と
を有している。
【0020】複数の光送受信ユニット30は、図2に示
す如く、レース場のゴールに設置されたゲート95に真
下に向けて間隔W1で横並び配置されている。光送受信
ユニット30の光発振器32の走行路幅員方向のセンス
エリア角はαで、走行路面上のセンスエリア幅W2は走
行車両96の横幅W3よりも広くなっている。また、隣
接する光送受信ユニット30,30同士のセンスエリア
はクロス領域(図示ハッチング部分)を共有している。
このため、ゴールの幅員のどの部分も横並び光送受信ユ
ニット30のいずれかの光発振器32のセンスエリアに
含まれている。
【0021】また、図3に示す如く、光送受信ユニット
30の光発振器32の走行路方向のセンスエリア角はβ
で、本例では車両96に搭載された車両側装置20の光
受信機60が2m以上のセンスエリア内を必ず通過する
ようしている。
【0022】走行路側装置10の詳細な構成を図4に示
す。この図において、発振回路40は、456KHz
(周期2.2μs)の源振クロックパルスCLを発振す
る水晶発振子を備える主発振器(自励発振器)41と、
その源振クロックパルスCLを1/12分周して周波数
38KHz(周期26.4μs)でデューティ比50%
の発振パルスOSを作る1/12分周回路42と、発振
パルスOSをカウントアップ値380迄カウントして周
波数100Hz(周期10ms)でデューティ比2/3
80の質問タイミングパルスQTを発生する10msリ
トリガカウンタの質問タイミング回路43と、発振パル
スOSを1/2分周して応答時間差(パルス位相)を計
時するための位相計測用クロックパルスCPを作成する
1/2分周回路44と、発振パルスOSと質問タイミン
グパルスQTの論理積をとり連続2発の発振パルスOS
から成る質問パルスQを作る論理積ゲート45とを有し
ている。
【0023】そして、複数の光発振器32(1)〜32
(n)は、質問パルスQのパルス信号を電流増幅する電
流増幅器32aと、質問パルスQの生成により発光して
波長940nmにピークを持つ狭帯域赤外線の質問パル
ス光をセンスエリア内へ照射する発光ダイオード等の発
光素子32bとを有している。発振回路40と光発振器
32は、赤外線光を発振パルスOSで変調する光送信機
を構成している。
【0024】走行路側装置10の光受信機34(1)〜
34(n)の各々は、車両側装置20の応答発光器70
から応答発光した赤外線パルス光を受光して電気信号に
変換するフォトトランジスタ等の受光素子34aと、そ
の電気信号を増幅する緩衝増幅器34bと、その応答信
号の入力波形を方形波に整形するシュミットトリガ型コ
ンパレータの波形整形器34cと、その入力信号Aに含
まれる正規の応答パルスを検出するロジック・フィルタ
の応答パルス検出回路34dと、質問タイミングパルス
QTでセットされると共に応答パルスAの検出パルスD
TでリセットされるR−Sフリップフロップの応答時間
差確定回路34eと、応答時間差確定回路34eの出力
Q5でリセットされ位相計測用クロックパルスCPをカ
ウントして応答時間差を検出する時間差計測回路34f
とを有している。
【0025】また、通過車両識別部50は、各応答時間
差確定回路34eからの出力Q5を割り込み信号として
受ける多入力論理和ゲート51と、その割り込み信号が
入力されるとチップセレクタ52から当該割り込み元の
時間差検出回路34fを選択するように制御すると共
に、その時間差計測回路34fから時間差に相当するカ
ウント値を読み込み、その読み込まれた値から通過車両
を識別する順位決定処理及びラップタイム処理等を実行
するマイクロコンピュータ(CPU)53と、このマイ
クロコンピュータ53に伝送線路54aを介して接続さ
れたホストコンピュータ54とを有している。
【0026】各応答パルス検出回路34d及び後述する
質問パルス検出回路64は同様な構成を有しており、図
5に示す如く、応答パルス(質問パルス)の入力パルス
Aをデータ入力としてその立ち上がりにQ出力が反転す
るD型フリップフロップ34daと、コンデンサC1
び抵抗R1 を有し、応答パルス(質問パルス)の立ち上
がりを契機に所定時定数のパルス幅を持つ1発のパルス
を生成するワンショットマルチバイブレータ34db
と、そのパルスの立ち下がりに同期して狭いパルス幅で
負極性のリセットパルスRSを生成するパルス整形回路
34dcと、D型フリップフロップ34daのQ出力Q
1と456KHzの源振クロックパルスCLとの論理積
をとる論理積ゲート34deと、入力パルスAと源振ク
ロックパルスCLとの論理積をとる論理積ゲート34d
fと、論理積ゲート34deの出力パルスをカウントす
るパルス間隔計測用カウンタ34dgと、論理積ゲート
34dfの出力パルスをカウントするパルス幅計測用カ
ウンタ34dhと、パルス間隔計測用カウンタ34dg
の計数値が許容数値11〜13に達したか否かを比較し
て判定するパルス間隔適否判定回路34diと、パルス
幅計測用カウンタ34dhの計数値が許容数値3〜9に
達したか否かを比較して判定するパルス幅適否判定回路
34djと、パルス間隔適否判定回路34di及びパル
ス幅適否判定回路34djの両者から適合信号が送出さ
れると共に2発目の応答パルス(質問パルス)の到来時
に応答パルス(質問パルス)の検出パルスDTを生成す
る論理積ゲート34dkとを有している。
【0027】上記のパルス整形回路34dcは、D型フ
リップフロップ34daのQ出力Q2の波形を鈍らす抵
抗R2 とコンデンサC2 から成る積分回路Sと、その積
分信号とD型フリップフロップ34dbのQ(バー)出
力Q3を入力としてリセットパルスRSを出力するナン
ド(NAND)ゲートGとから構成されている。なお、
リセットパルスRSはD型フリップフロップ34daや
カウンタ34dg,34dh,適否判定回路34di,
34djから成るPLD(プログラマバブル・ロジック
・デバイス)のリセット端子に供給される。
【0028】他方、車両側装置20の光受信機60は、
図6に示す如く、走行路側装置10の光発振器32が質
問パルス発光した赤外線光を受光して電気信号に変換す
るフォトトランジスタ等の受光素子61と、その電気信
号を増幅する緩衝増幅器62と、その質問信号の入力波
形を方形波に整形するシュミットトリガ型コンパレータ
の波形整形器63と、その入力信号Aに含まれる正規の
質問パルスを検出し検出パルスDTを出力する質問パル
ス検出回路64とを有している。この質問パルス検出回
路64は図5に示す応答パルス検出回路34dと同様な
構成を有しており、入来パルスが質問パルスであるか否
かを検出するものである。
【0029】車両側装置20の発振回路90は、走行路
側の発振回路40と同様な構成で、456KHz(周期
2.2μs)の源振クロックパルスCLを発振する水晶
発振子を備える主発振器91と、その源振クロックパル
スCLを1/12分周して周波数38KHz(周期2
6.4μs)でデューティ比50%の発振パルスOSを
作る1/12分周回路92と、発振パルスOSを1/2
分周して応答時間差(パルス位相)の計時単位となる位
相計測用クロックパルスCPを作成する1/2分周回路
93とを有している。
【0030】車両側装置20の応答発光器70は、質問
パルス検出回路64からの検出パルスDTを極性反転さ
せるインバータ71と、その反転パルス(負極性パル
ス)でQ出力がセットされるD型フリップフロップ72
と、そのQ出力の立ち上がり時に狭いパルス幅のロード
制御パルスLDを生成するロード制御パルス生成回路7
3と、ロード制御パルスLDの入来により車両別応答時
間差設定部80で設定された車両別時間差データ(コー
ドデータ)を取り込みプリセットされ、位相計測用クロ
ックパルスCPを減数カウントするカスケード接続の4
ビットダウンカウンタ74a,74bと、カウンタ74
a,74bの両ボロー信号Mの論理積をとり応答発光タ
イミングを決定する論理積ゲート75と、論理積ゲート
75の出力ATと発振パルスOSとの論理積をとり発振
パルスOSのパルス間隔で2連のパルスから成る応答パ
ルスAPを生成する論理積ゲート76と、応答パルスA
Pのパルス信号を電流増幅する電流増幅器77と、応答
パルスAPの生成により発光して波長940nmにピー
クを持つ狭帯域赤外線の応答パルス光を走行路側装置1
0へ照射する発光ダイオード等の発光素子78と、応答
パルスAPからD型フリップフロップ72をリセットす
るリセットパルスRS2を生成するリセットパルス生成
回路79とを有している。
【0031】ここでロード制御パルス生成回路73は、
D型フリップフロップ72のQ(バー)出力の波形を鈍
らす抵抗R3 とコンデンサC3 から成る積分回路Sと、
その積分信号とD型フリップフロップ72のQ出力を入
力としてロード制御パルスLDを出力するナンド(NA
ND)ゲートGとから構成されている。
【0032】またリセットパルス生成回路79は、応答
パルスAPを極性反転させるインバータ79aと、その
反転パルスの立ち下がりでQ出力Q4が反転するD型フ
リップフロップ79b、そのQ出力Q4の立ち下がりに
同期して負極性のリセットパルスRS2を生成するパル
ス整形回路79cとを有している。
【0033】そしてこのパルス整形回路79cは、D型
フリップフロップ79のQ出力Q4の波形を鈍らす抵抗
4 とコンデンサC4 から成る積分回路Sと、その積分
信号とD型フリップフロップ72のQ(バー)出力を入
力としてリセットパルスRS2を出力するナンド(NA
ND)ゲートGとから構成されている。
【0034】車両別応答時間差設定部80は、4ビット
ダウンカウンタ74a,74bのビット端子A〜Dのそ
れぞれをプルダウン又はプルアップ接続に設定可能な設
定スイッチSW1,SW2であり、4ビットダウンカウ
ンタ74a,74bのプリセット値(初期値)を選択す
るものである。
【0035】次に、本実施例に係る車両別通過計測装置
の動作について図7〜図10を参照しつつ説明する。
【0036】走行路側装置10の主発振器41は、図7
に示す如く、456KHz(周期2.2μs)の源振ク
ロックパルスCLを発振しており、そして1/12分周
回路42からは周波数38KHz(周期t=26.4μ
s)でデューティ比50%の発振パルスOSが生成され
ている。この発振パルスOSは質問タイミング回路43
でカウントされ、図7に示す如く、2tの高レベル期間
と378tの低レベル期間から成る周期T=10msの
質問タイミングパルスQTが生成されている。
【0037】そして、この質問タイミングパルスQTの
発生のたびに質問パルス発光が促される。発振パルスO
Sと質問タイミングパルスQTの論理積をとり質問パル
ス群を生成する論理積ゲート45からは、図7に示す如
く、時間差(位相差)tの連続2発の質問パルスQが周
期T=10ms毎に送出される。最初(1番目)の質問
パルスは位相基準となるパルスで、2番目の質問パルス
は質問パルスであることを意義付ける固有の位相量(本
例ではt=26.4μs)を持たせるパルスである。従
って、並列接続のすべての発光素子32bからは同時的
に質問パルス光が発振しており、図7に示す如く、時間
差t間隔で連続2回の質問パルス発光QLが周期T=1
0ms毎にゴール路面のセンスエリア内へ照射されてい
る。
【0038】ここで、10ms毎に質問パルス発光QL
が繰り返されているので、2mのセンスエリア内を車両
が時速200kmで通過するには36msを要すること
から、質問パルスの送信繰り返し回数は3.6回とな
る。しかし、質問タイミングパルスQTのデューティ比
は2t/378t=1/189であることから、質問パ
ルスの部分(2t)の送信回数は確実に完全3回となっ
ている。従って、ビット照合(多数決論理)に必要な3
回の送信回数が実現できており、後述するように、通過
車両の順位決定の信頼性を高めることができる。
【0039】次に、質問パルス発光QLの光線がセンス
エリア内を通過するある車両の車両側装置20の受光素
子61に到達すると、緩衝増幅器62の出力波形は図8
に示す如く連続2発の受光パルスALが周期T=10m
s毎に現れている。光受信機60が受光した受光パルス
ALはシュミットトリガ型コンパレータの波形整形器6
3によって図8に示す方形波Aに整形される。即ち、ヒ
ステリシス機能を持たせて立ち上がり・立ち下がり時の
チャタリングを防止するために、シュミットトリガ型コ
ンパレータは図8の受光パルスQLの立ち上がり過程で
は上昇しきい値(UTP:Upper Trip Point)で2値化
し、また受光パルスQLの立ち下がり過程では下昇しき
い値(LTP:Lower Trip Point)で2値化する。
【0040】ところで、受光パルスQLの波形は、外来
光等の雑音によって歪んでおり、パルス幅は長短変化し
ているのでデューティ比は50%から大きく変化してい
るものの、連続2発の質問パルスQの間隔(周期t=2
6.4μs)に対して受光パルスの間隔は殆ど変化する
ことがない。このため、車両側装置20では走行路側の
応答パルス検出回路34dと同様な構成に係る質問パル
ス検出回路64によって間隔26.4μsの連続する2
発の受光パルスを質問パルスであると認定するようにし
ており、質問パルスであるときには次のようにして2番
目の受光パルスに同期して検出パルスDTが出力され
る。
【0041】まず、最初の受光パルスA(1)が図5に
示す質問パルス検出回路64のD型フリップフロップ3
4daのクロック入力端子CKに印加すると、図9に示
す如く、D型フリップフロップ34daのQ出力Q1が
立ち上がって高レベルになり、次に第2番目の受光パル
スA(2)がD型フリップフロップ34daのクロック
入力端子CKに印加すると、Q出力Q1が立ち下がって
低レベルとなる。従って、このD型フリップフロップ3
4daのQ出力Q1の高レベル期間を計時することで質
問パルスの到来有無を検出できる訳である。Q出力Q1
の高レベル期間では論理積ゲート34deが開き、図9
のXに示す如く、源振クロックパルスCLを通過させ
る。また、最初の受光パルスA(1)の高レベル期間で
は論理積ゲート34dfが開き、図9のYに示す如く、
源振クロックパルスCLを通過させる。今、図9では論
理積ゲート34deの出力Xには連続12発の源振クロ
ックパルスが現れており、論理積ゲート34dfの出力
Yには連続3発の源振クロックパルスが現れている。論
理積ゲート34deの出力Xはパルス間隔計測用カウン
タ34dgで計数され、論理積ゲート34dfの出力Y
はパルス幅計測用カウンタ34dhで計数される。パル
ス間隔計測用カウンタ34dgの計数値は許容数値11
〜13内に収まっているか否かがパルス間隔適否判定回
路34diで判定される。受光パルスAの間隔(位相
差)が正規にt=26.4μsにあるときでも、最初の
源振クロックパルスCLの途中から始まったときには、
源振クロックパルス1個が欠落する場合もあり、また受
光パルス間隔がtから多少ずれている場合もあるので、
むしろ正規の質問パルスを拒否しないために本例では1
2±1を許容数値としている。
【0042】しかしながら、D型フリップフロップ34
daは質問パルスの受光パルスAによってセットされる
だけでなく、波形整形器63の出力にヒゲ状のノイズが
含まれていればフリップフロップ動作をしてしまう。従
って、たまたま間隔t=26.4μs前後で2発のノイ
ズがD型フリップフロップ34daに入来するときに
は、パルス間隔適否判定回路34diから適合である旨
の信号が出力されるおそれがある。このような誤認を解
消するために、本例では論理積ゲート34df,パルス
幅計測用カウンタ34dh及びパルス幅適否判定回路3
4djが設けられている。即ち、受光パルスがヒゲ状の
ノイズであれば、高レベル期間つまりパルス幅を有して
いないことから、本例では受光パルスAの高レベル期間
では論理積ゲート34dfが開き、図9のYのように源
振クロックパルスCLを通過させ、パルス幅計測用カウ
ンタ34dhで受光パルスAの高レベル期間に含まれる
源振クロックパルス数を計数して、その計数値が許容数
値3〜9内にあるか否かをパルス幅適否判定回路34d
jで判定している。完全にヒゲ状のノイズであれば、パ
ルス幅計測用カウンタ34dhの計数値はゼロである。
互いに近接したノイズ群の発生も考慮すると、計数値1
〜2のパルス幅は疑わしい。他方、本来的には質問パル
スのデューティ比は50%であるので、歪み無い受光パ
ルスのデューティ比は50%であるから、パルス幅は理
想的には計数値6となるべきである。しかし前述したよ
うに外乱光等で波形歪みが生じているので、中央値6の
前後の値も許容数値とすべきである。従って、本例では
許容数値6±3としてある。このように、本例では受光
パルスの間隔の適否判別とパルス幅の適否判別による2
重の間引き手段で質問パルス到来の有無を検出してお
り、質問パルス到来の有無が判定されたときには、図9
に示すように、論理積ゲート34dkから検出パルスD
Tが第2番目の受光パルスに同期して出力される。
【0043】なお、受光パルスAが到来してワンショッ
トマルチバイブレータ34dbのB端子に印加すると、
このワンショットマルチバイブレータ34dbは抵抗R
1 とコンデンサC1 で決定される時定数(例えば53μ
s)のパルス幅のQ出力Q2を送出する。このため、第
2番目の受光パルスA(2)の到来後においてQ出力Q
2が立ち下がると共にQ(バー)出力Q3が立ち上が
る。Q出力Q2は積分回路Sで積分されて波形鈍りを呈
してナンドゲート34dcの一方の入力に印加されてい
るため、図9に示す如く、Q出力Q2の立ち下がりに同
期してリセットパルスRSが立ち下がった後、再びリセ
ットパルスRSは立ち上がる。ノイズによる誤動作を防
止するため、この負論理のリセットパルスRSによって
D型フリップフロップやカンウタ34dg,34dh、
判定回路34di,34dj及び論理積ゲート34dk
から成るPLD(プログラマブル・ロジック・デバイ
ス)がリセットされる。
【0044】このように、質問パルス検出回路64によ
って正規の質問パルスの到来が確認されて検出パルスD
Tが発生すると、インバータ71で反転された負極性パ
ルスによってD型フリップフロップ72のQ出力qが図
8に示す如く立ち上がる。このQ出力qの立ち上がり時
には、ロード制御パルス生成回路73が、前述した質問
パルス検出回路64におけるリセットパルス形成回路3
4dcの動作と同様に、ロード制御パルスLDを生成す
るため、この時点t0 で設定スイッチSW1,SW2で
設定されたプリセット値(車両別コードデータ)がダウ
ンカウンタ74a,74bへロードされてプリセットさ
れる。本例では4ビットのダウンカウンタ74a,74
bをカスケード接続して8ビットダウンカウンタを構成
してあるため、28 =256通りの車両コードが設定で
き、256台の車両識別が可能となっている。この4ビ
ットのダウンカウンタ74a,74bはプリセット値を
位相計時用パルスCPが印加される度に1ずつの減数を
行なう。例えばプリセット値が4の場合、図8に示すよ
うに、パルスCPの発生のたびに計数値Nが4→3→2
→1となって、最後に、4発目のパルスCPの到来時点
で8ビッドダウンカンタの計数値Nは0となる。この計
数値ゼロの期間(計数値255になる前の期間)は、4
ビットのダウンカウンタ74a,74bの両者からボロ
ー信号Mが発生し、論理積ゲート75から応答発光タイ
ミングパルスATが生じる。この応答発光タイミングパ
ルスATのパルス幅は計時用パルスCPの1周期(=2
t)であるので、論理積ゲート76から連続2発の発振
パルスOSの応答発光パルスAPが生成され、そのパル
ス信号は電流増幅器77で電流増幅された後、発光ダイ
オード等の発光素子78から走行路側装置10の送受信
ユニット30に向けて赤外線の連続2発の応答発光パル
スAPが照射されることになる。
【0045】なお、応答発光パルスAPがインバータ7
9aを経たパルスによってパルス生成回路79bである
D型フリップフロップのQ出力がQ4セットされる。即
ち、1番目の応答発光パルスAPの立ち下がりでQ出力
Q4が立ち上がり、2番目の応答発光パルスAPの立ち
下がりでQ出力Q4が立ち下がる。そして、前述した質
問パルス検出回路64におけるリセットパルス形成回路
34dcの動作と同様に、Q出力Q4の立ち下がり時に
負極性のリセットパルスRS2が発生し、これによって
D型フリップフロップ72がリセットされると共に、そ
のQ出力Q4の立ち下がりでD型フリップフロップ79
bがリセットされる。
【0046】このように、車両側装置20は、連続2発
のパルスから成る質問発光パルスを受光した時点(実質
上、走行路側装置10の発光時点と同じ時点)から車両
別コードデータに応じた時間差(位相計時用パルスCP
の整数倍)の後、間隔tの連続2発の応答発光が完了す
る。なお、この応答発光パルスの間隔は質問発光パルス
の間隔と異なっていても良い。
【0047】ところで、走行路側装置10では質問タイ
ミングパルスQTの立ち下がりで応答時間差確定回路3
4eであるフラグ用のR−Sフリップフロップの出力Q
5がセット状態となる。このセット状態は連続した2発
の質問発光パルスが送出完了したことを意味している。
出力Q5の立ち上がりによって時間差計測回路34f
(1)のアップカウンタがリセットされる。ここで、応
答発光パルスAPが受光素子34a(1)〜(n)のう
ち受光素子34a(1)に到来したとすると、その電気
信号は緩衝増幅器34b(1)で増幅され、シュミット
トリガ型コンパレータの波形整形器34c(1)からは
図10に示す方形の受光パルスAが出力される。そして
車両側装置20の質問パルス検出回路64の場合と同様
に、応答パルス検出回路34d(1)によって2番目の
受光パルスに同期して検出パルスDTが出力される。こ
の応答パルスの検出パルスDTの発生で応答時間差確定
回路34e(1)はリセット状態に戻る。従って、応答
時間差確定回路34e(1)の出力Q5の高レベルの期
間は車両側からの応答パルスの応答時間差に相当してい
る。出力Q5の高レベルの期間では位相計時用パルスC
Pが時間差計測回路34f(1)のクロック入力CKに
印加されているため、出力Q5が立ち下がる迄に計数値
COが増え続ける。ここで、車両別コードデータが
「4」の車両から応答発光を受光したとすれば、出力Q
5の立ち下がり時では計数値COが「4」となってい
る。出力Q5の立ち下がると、多入力論理和ゲート51
を介して割り込み信号がマイクロコンピュータ53へ送
出されるため、マイクロコンピュータ53はサブルーチ
ンにジャンプしてその実行処理に移行し、チップセクタ
52をして割り込み元である時間差計測回路34f
(1)にチップセレクト信号を出してこれを選択し、そ
の計数値CO=4を読み込む。これによって応答発光を
受光した光受信機34(1)と、割り込み信号が発生し
た時点(車両通過時点)と、通過車両の車両別コードが
収集されたことになる。これによって車両順位、通過時
刻、周回時間、ラップタイム等の算出処理等が行なわれ
る。
【0048】ここで、例えば受光素子34a(1)と子
34a(2)が車両別コード「4」の応答発光を同時点
で受光したとすれば、マイクロコンピュータ53には異
なる割り込み元の割り込み信号が2つかかることになる
が、マイクロコンピュータ53のマシンサイクルは高速
であるため、時間差計測回路34f(1)と34f
(2)からそれぞれの計数値を読み込む。そして両計数
値が一致している場合は片方を捨て去り、異なっている
ときには同時に異なる車両が通過したものとして一旦は
取り扱われるが、前述したように、10msの間隔で2
mのセンスエリアでは、質問発光と応答発光の双方向送
受信が最低3回可能で、多数決論理でのビット照合が可
能となっているので、一旦取り込まれたデータも捨て去
られることがある。また、多数の車両が同時に通過した
場合は、図2に示した横並びの多数の送受信ユニット3
0の配置であり、センスエリアにオーバーラップ領域が
存在するため、いずれの車両の通過事実を取りこぼすこ
となく捕捉可能である。
【0049】以上のように、本例では連続2発の質問発
光と連続2発の応答発光から成る双方向通信方式を採用
すると共に、質問発光時点から応答発光時点迄の応答時
間差を車両別コードとするパルス位相変調方式を採用し
ている。質問発光の時間間隔と応答発光の時間間隔を検
出することで容易且つ瞬時に質問発光と応答発光の有無
確認ができるため、応答時間差に割り当てる時間が長く
なっていので、多数(例えば256台)の車両に異なる
コードを割り振ることができると共に、双方向通信の回
数も複数回できるようになっているので、順位決定の信
頼性を向上させることができる。更にまた、車両側装置
20では周回毎のセンスエリア内で質問発光パルスを受
信したときに、応答発光をするようになっており、セン
スエリア外では消灯状態のままである。従って、車両側
装置20での消費電力が従来に比して頗る軽減されてお
り、車両にとって大切な搭載バッテリの消耗を抑制でき
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、自動車
レース等の車両別通過計測装置において、走行路側に設
置される質問機である走行路側装置と車両毎に搭載され
る応答機である車両側装置とから構成し、パルス位相変
調型双方向光通信を採用した点に特徴を有するものであ
る。従って、次のような特有の効果を奏する。
【0051】 車両別に異なる応答時間差を多数の車
両に割り当てても、1応答時間が短縮できるので、これ
によって双方向通信の回数も複数回できるようになり、
従前に比して、ビット照合による順位決定の信頼性を向
上させることができる。
【0052】 更にまた、車両側装置では周回毎のセ
ンスエリア内で質問発光パルスを受信したときにのみ、
応答発光をするようになっており、センスエリア外では
消灯状態のままである。従って、車両側装置での消費電
力が従来に比して頗る低減でき、搭載バッテリの消耗を
抑制できる。
【0053】 連続パルス生成手段とパルス間隔検出
手段との採用により、質問パルス及び応答パルスである
ことを容易且つ迅速に判別できる。この点からも、1応
答時間の短縮に寄与している。
【0054】 更に、走行路側装置及び車両側装置に
パルス幅検出手段を備えた構成によれば、パルス間隔検
出手段が誤って連続した2発のノイズを質問パルス及び
応答パルスと認識した場合でも、ノイズではパルス幅を
有していないため、パルス幅検出手段がそれを確認でき
るので、S/N比が向上し、誤認動作を有効的に防止で
きる。
【0055】 第1の時間間隔と第2の時間間隔とが
異なる場合は、質問パルス光の反射光が走行路側装置自
身の光受信手段に入来して誤動作する危険を防止でき
る。他方、第1の時間間隔と第2の時間間隔とが相等し
い場合は、部品共通化による装置構成の簡略化と低コス
ト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動車レース等の車両
別通過計測装置を概念的に示すブロック図である。
【図2】同車両別通過計測装置における複数の光送受信
ユニットのゲートでの取付け態様を示す正面図である。
【図3】同光送受信ユニットのゲートでの取付け態様を
示す側面面である。
【図4】同車両別通過計測装置における走行路側装置の
詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】同車両別通過計測装置における走行路側装置及
び車両側装置のパルス検出回路の詳細を示すブロック図
である。
【図6】同車両別通過計測装置における車両側装置の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図7】同走行路側装置において質問発光迄の各種信号
の波形を示すタイミングチャートである。
【図8】同車両側装置において各種信号の波形を示すタ
イミングチャートである。
【図9】同車両側装置の質問パルス検出回路において各
種信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図10】同走行路側装置において応答発光パルスの受
光から応答時間差の検出迄の各種信号の波形を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
100…車両別通過計測装置 10…走行路側装置(質問機) 20…車両側装置(応答機) 30…光送受信ユニット 32…光発振器 32a…電流増幅器 32b…発光素子 34…光受信機 34a…受光素子 34b…緩衝増幅器 34c…波形整形器 34d…応答パルス検出回路 34e…応答時間差確定回路 34f…時間差計測回路 34da…D型フリップフロップ 34db…ワンショットマルチバイブレータ 34dc…パルス整形回路 34de,34df…論理積ゲート 34dg…パルス間隔計測用カウンタ 34dh…パルス幅計測用カウンタ 34di…パルス間隔適否判定回路 34dj…パルス幅適否判定回路 34dk…論理積ゲート 40…発振回路 41…主発振器 42…1/12分周回路 43…質問タイミング回路 44…1/2分周回路 45…論理積ゲート 50…通過車両識別部 51…多入力論理和ゲート 52…チップセレクタ 53…マイクロコンピュータ(CPU) 54a…伝送線路 54…ホストコンピュータ 60…光受信機 61…受光素子 62…緩衝増幅器 63…波形整形器 64…質問パルス検出回路 70…応答発光器 71…インバータ 72…D型フリップフロップ 73…ロード制御パルス生成回路 74a,74b…4ビットダウンカウンタ 75,76…論理積ゲート 77…電流増幅器 78…発光素子 79…リセットパルス生成回路 79…aインバータ 79b…D型フリップフロップ 79c…パルス整形回路。 80…車両別応答時間差設定部 SW1,SW2…車両別時間差設定スイッチ 90…発振回路 91…受光素子 92…1/12分周回路 93…1/2分周回路 95…ゲート 96…車両 C1 ,C2 ,C3 ,C4 …コンデンサ R1 ,R2 ,R3 ,R4 …抵抗 S…積分回路 G…ナンド(NAND)ゲート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行路側に設置される質問機である走行
    路側装置と車両毎に搭載される応答機である車両側装置
    とから成るパルス位相変調型光双方向通信方式の自動車
    レース等における車両別通過計測装置であって、 前記走行路側装置は、質問パルス発光を所定周期で繰り
    返す光発振手段と、前記車両側装置からの応答パルス光
    線を受光して前記質問パルス発光の時点と当該応答パル
    ス発光の受光時点との時間差を計測する光受信手段と、
    前記時間差に基づき通過車両を割り出す通過車両識別手
    段とを有して成ると共に、前記車両側装置は、前記走行
    路側装置からの前記質問パルス光線を受光する光受信手
    段と、前記質問パルス発光の受光時点から車両別時間差
    の後、前記応答パルスを発光する応答発光手段と、前記
    応答発光手段の前記車両別時間差を設定する車両別応答
    時間差設定手段とを有して成ることを特徴とする自動車
    レース等における車両別通過計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車レース等におけ
    る車両別通過計測装置において、前記走行路側装置の前
    記光発振手段は第1の時間間隔で少なくとも連続2発の
    パルスから成る前記質問パルスを生成する連続パルス生
    成手段を有していると共に、前記走行路側装置の前記光
    受信手段は第2の時間間隔で少なくとも連続2発のパル
    スから成る前記応答パルスの受光の有無を検出する応答
    パルス間隔検出手段を有しており、前記車両側装置の光
    受信手段は、第1の時間間隔で少なくとも連続2発のパ
    ルスから成る前記質問パルスの受光の有無を検出する質
    問パルス間隔検出手段を有していると共に、前記車両側
    装置の前記応答発光手段は第2の時間間隔で少なくとも
    連続2発のパルスから成る前記応答パルスを生成する連
    続パルス生成手段を有していることを特徴とする自動車
    レース等における車両別通過計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の自動車レース等におけ
    る車両別通過計測装置において、前記走行路側装置の前
    記光受信手段は、応答パルス幅検出手段を有している共
    に、前記車両側装置の光受信手段は、質問パルス幅検出
    手段を有していることを特徴とする自動車レース等にお
    ける車両別通過計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の自動車レ
    ース等における車両別通過計測装置において、前記第1
    の期間間隔と前記第2の時間間隔は相等しいことを特徴
    とする車両別通過計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020092326A (ko) * 2002-11-15 2002-12-11 주식회사 비솔 경정경주의 플라잉 판정시스템
KR20020092327A (ko) * 2002-11-15 2002-12-11 주식회사 비솔 경주경기의 착순판정시스템
JP4797116B1 (ja) * 2010-12-14 2011-10-19 株式会社日立製作所 通過タイム計測装置、システムおよび方法
KR20230087258A (ko) * 2021-12-09 2023-06-16 (주)모노리스 주행 경로 주행차 랩타임 측정시스템

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