JPH085697A - 電力ケーブル絶縁接続部への部分放電測定用箔電極取付方法 - Google Patents

電力ケーブル絶縁接続部への部分放電測定用箔電極取付方法

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JPH085697A
JPH085697A JP13470994A JP13470994A JPH085697A JP H085697 A JPH085697 A JP H085697A JP 13470994 A JP13470994 A JP 13470994A JP 13470994 A JP13470994 A JP 13470994A JP H085697 A JPH085697 A JP H085697A
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foil electrode
power cable
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JP13470994A
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Yasuhiro Takahashi
康弘 高橋
Masao Shiseki
誠男 志関
Kazuo Watanabe
和夫 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サージ電圧による防食層の絶縁破壊を回避で
きる電力ケーブル絶縁接続部への部分放電測定用箔電極
取付方法を提供する。 【構成】 先ず、電力ケーブル接続部の保護管2上に半
導電ACPテープを巻き付け、第1の半導電層4を形成
する。その後、保護管2上に銅箔又はアルミニウム箔か
らなる箔電極5を取り付け、更に箔電極5の縁部に半導
電Cテープを巻き付け、第2の半導電層6を形成して、
半導電層4,6により箔電極5の縁部を挟み込む。次い
で、箔電極5上にPVC(塩化ビニル)テープ7を巻き
付け、箔電極5を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの絶縁接
続部に部分放電測定用の箔電極を取り付ける電力ケーブ
ル絶縁接続部への部分放電測定用箔電極取付方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブル内に発生する部分放
電(Partial Discharge ;PD)を検出する部分放電検
出装置として、例えば同調式検出法及びAE(アコース
ティック・エミッション)センサを使用する方法による
ものが提案されている。
【0003】同調式検出法を用いた同調式検出装置は、
電力ケーブルの終端部の内部導体と金属遮蔽層との間
に、結合コンデンサ及び検出インピーダンスを直列に接
続し、前記検出インピーダンスの両端に生じた電位差を
数百kHzの同調周波数を持つ同調増幅器によって取り
出すようにしたものである。
【0004】しかしながら、この同調式検出装置は、電
力ケーブルの内部導体から信号を取り出す必要があるた
め、活線下での検出は困難であり、専用の結合コンデン
サも必要であるという問題点がある。また、この装置に
おける同調周波数は、数百kHzであるため、周囲のノ
イズの影響を受け易く、シールドルーム内の実験では良
好な検出精度が得られるものの、布設後のケーブルへの
適用は難しいという欠点もある。
【0005】一方、AEセンサを使用する検出装置は、
部分放電によって絶縁体内部を伝搬する弾性波をAEセ
ンサで検出するものであるが、この装置では、電気的な
ノイズによる影響を受けない反面、超音波が直進性を有
しているために強い指向性を有し、検出位置によっては
検出感度が極端に低下するという問題点がある。
【0006】これらの欠点を解消した部分放電検出方法
として、電力ケーブルの接続部において、金属遮蔽層を
絶縁し、部分放電発生時に絶縁部を挟む両金属遮蔽層間
に発生する電位差を、前記両金属遮蔽層間に接続された
検出インピーダンスによって検出する検出法も提案され
ている(「南池上線 275kV CVケーブル線路の部分
放電試験結果」;勝田他、電気学会絶縁材料研究会資料
EIM−90−20)。
【0007】しかしながら、この方法は、金属遮蔽層が
絶縁された接続部のみに適用を限定され、また金属遮蔽
層を非接地状態にするために、短絡事故発生時の安全性
に欠けるという問題点がある。また、装置が大型にな
り、測定に熟練を要するという欠点もある。
【0008】そこで、本願発明者等は、部分放電により
発生し、電力ケーブルの内部導体及び金属遮蔽層をケー
ブル長手方向に伝搬する広帯域の信号(以下、部分放電
信号という)を共振回路により検出する共振型部分放電
検出装置を提案した(特願平2-310197号)。この共振型
部分放電検出装置においては、電力ケーブルのシースの
外周面に配置され電力ケーブルの金属遮蔽層と結合容量
を構成する電極と、この電極に接続されたコイルとによ
り前記共振回路を構成し、部分放電センサとしている。
【0009】図2は、この種の部分放電センサを電力ケ
ーブルの絶縁接続部に適用した例を示す模式図である。
2本の電力ケーブル11の接続部には、接続部を保護す
るために絶縁接続箱10が取り付けられる。この絶縁接
続箱10は、絶縁筒1と、この絶縁筒1の両側に配置さ
れた保護管(金属筒)2とにより構成されている。な
お、保護管12の外周面には、塩化ビニル(PVC)被
覆層が設けられている。
【0010】部分放電センサは、保護管2の周面に取り
付けられた銅箔又はアルミニウム箔からなる箔電極12
と、この箔電極12に接続された検出インピーダンス
(コイル)13とにより構成される。電力ケーブルの接
続部で部分放電が発生すると、それに伴って部分放電信
号が発生し、電力ケーブルを長手方向に伝搬する。箔電
極12及び検出インピーダンス13により構成される共
振回路は、前記部分放電信号のうち、ノイズ成分が少な
い帯域の信号を選択的に検出する。
【0011】なお、部分放電センサを校正するときに
は、この図2に示すように、保護管2に箔電極14を取
り付け、校正器15からこの箔電極14を介して基準信
号を電力ケーブルに注入し、この基準信号を箔電極12
及び検出インピーダンス13により構成される部分放電
センサで検出する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の絶縁接続部への部分放電測定用箔電極取付方法
においては、以下に示す問題点がある。即ち、図3に示
すように、例えば絶縁筒1の両側の保護管2に箔電極1
2を取り付け、この箔電極12間に検出インピーダンス
13を接続した場合に、サージ電圧により絶縁筒1の両
側の電位差が極めて大きくなると、箔電極12のエッジ
部(図中矢印Aで示す部分)に電界が集中して、保護管
2の表面の防食層3が絶縁破壊する虞れがある。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、サージ電圧による防食層の絶縁破壊を回避
できる電力ケーブル絶縁接続部への部分放電測定用箔電
極取付方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電力ケーブ
ル絶縁接続部への部分放電測定用箔電極取付方法は、電
力ケーブル絶縁接続部の箔電極取付予定領域の縁部に第
1の半導電層を形成する工程と、前記箔電極取付予定領
域上に金属箔からなる箔電極を取り付ける工程と、この
箔電極の縁部上に第2の半導電層を形成する工程と、を
有することを特徴とする。
【0015】なお、本願においては半導電層とは、材料
規格FS640に規定された半導電材料又はそれと同等
の抵抗率を有する材料により形成された層をいう。例え
ば、半導電ACP(Adhesive Semi-conductive Cross-L
inked Polyethylene)テープ及び半導電C(カーボン)
テープの場合は、夫々材料規格FS645−102及び
FS645−216により、抵抗率が105 Ω・m以下
(20℃のとき)であることが規定されている。
【0016】
【作用】本発明においては、箔電極の縁部の下側及び上
側に夫々第1及び第2の半導電層を形成し、これらの半
導電層により箔電極の縁部を挟み込む。これにより、サ
ージ電圧が発生した場合の箔電極の縁部における電界の
集中が緩和され、防食層の破壊を回避できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施例に係る電力
ケーブル絶縁接続部への部分放電測定用箔電極取付方法
を示す模式図である。絶縁接続箱は、従来と同様に、絶
縁筒1と、この絶縁筒1の両側に配置された保護管2と
により構成されており、保護管2の表面には防食層3が
設けられている。
【0018】先ず、保護管2の周面上の箔電極5を取り
付けるべき領域のケーブル長手方向の両端部に、半導電
ACPテープを巻き付け、第1の半導電層4を形成す
る。次に、保護管2の周面上に、銅箔又はアルミニウム
箔からなる箔電極5を取り付ける。この場合に、箔電極
5の縁部を半導電層4上に配置する。
【0019】次に、箔電極5のケーブル長手方向の両側
部に半導電C(カーボン)テープを巻き付け、第2の半
導電層6を形成する。これにより、箔電極5の縁部は半
導電層5,6に挟み込まれる。次いで、箔電極5を被覆
するようにして、絶縁性のPVCテープ7を巻き付け、
このPVCテープ7により箔電極5の全体を保護する。
これにより、電力ケーブル絶縁接続部への部分放電測定
用箔電極の取り付けが完了する。
【0020】本実施例においては、箔電極5の縁部が半
導電層4,6により挟み込まれているため、サージ電圧
が発生した場合に、これらの半導電層4,6により箔電
極5の縁部にかかる電界が緩和される。従って、保護管
2の外周面に設けられた防食層3の絶縁破壊を確実に回
避することができる。また、本実施例においては、防食
層の絶縁破壊を抑制できるので、防食層の厚さを従来よ
りも薄くすることができる。これにより、絶縁接続部の
放熱性を向上させることができるという効果を奏する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、部
分放電測定用箔電極の縁部を第1及び第2の半導電層に
より挟み込むので、サージ電圧発生時に箔電極の縁部に
かかる電界が緩和される。これにより、保護管の周面に
形成された防食層の絶縁破壊を確実に回避することがで
きるという効果を奏する。また、本発明によれば、防食
層の厚さを薄くすることが可能であり、これにより接続
部の放熱性を向上させることができるという効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る絶縁接続部への部分放電
測定用箔電極取付方法を示す模式図である。
【図2】部分放電センサを電力ケーブルの絶縁接続部に
適用した例を示す模式図である。
【図3】従来の問題点を示す模式図である。
【符号の説明】
1;絶縁筒 2;保護管 3;防食層 4,6;半導電層 5,12,14;箔電極 7;PVCテープ 11;電力ケーブル 13;検出インピーダンス 15;校正器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル絶縁接続部の箔電極取付予
    定領域の縁部に第1の半導電層を形成する工程と、前記
    箔電極取付予定領域上に金属箔からなる箔電極を取り付
    ける工程と、この箔電極の縁部上に第2の半導電層を形
    成する工程と、を有することを特徴とする電力ケーブル
    絶縁接続部への部分放電測定用箔電極取付方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000007866A (ja) * 1998-06-19 2000-01-11 Tatsuno Kagaku:Kk 管材保護・表示用非粘着テープ及びその製造方法
WO2011118923A3 (en) * 2010-03-22 2012-01-05 Ls Cable Ltd. Apparatus for predicting defect location of cable and method thereof
US9640904B2 (en) 2011-12-21 2017-05-02 3M Innovative Properties Company Sensored cable for a power network
CN108519543A (zh) * 2018-03-05 2018-09-11 广东电网有限责任公司佛山供电局 一种插入式电缆接头局放传感器及其安装方法

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