JPH0855796A - 走査露光装置および走査露光方法 - Google Patents

走査露光装置および走査露光方法

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JPH0855796A
JPH0855796A JP7220446A JP22044695A JPH0855796A JP H0855796 A JPH0855796 A JP H0855796A JP 7220446 A JP7220446 A JP 7220446A JP 22044695 A JP22044695 A JP 22044695A JP H0855796 A JPH0855796 A JP H0855796A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走査露光方式で感光基板上に投影露光されるパ
ターン像の質や重ね合せ精度を向上させる。 【解決手段】投影光学系を介してマスクのパターンの一
部分を感光基板上に投影しつつ、マスクと感光基板とを
投影視野に対して相対的に一次元移動させることによっ
てマスクのパターン全体を感光基板上に走査露光する
際、ヨーイングに起因したマスクと感光基板との相対的
な微小回転誤差を補正するために、走査露光中は常に投
影光学系による露光視野の中央領域を中心としてマスク
又は感光基板を微小回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術の属する分野】本発明は、半導体素子や液晶表示
素子等の製造過程中のリソグラフィー工程で使用される
投影露光装置に関し、特にマスクと感光基板とを相対移
動させて露光を行う走査露光装置とその露光方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の投影露光装置には大別し
て2つの方式があり、1つはマスク(レチクル)のパタ
ーン全体を内包し得る露光フィールドを持った投影光学
系を介してウェハやプレート等の感光基板をステップア
ンドリピート方式で露光する方法であり、もう1つはマ
スクと感光基板とを投影光学系を挟んで対向させて円弧
状スリット照明光のマスク照明のもとで相対走査して露
光するスキャン方法である。
【0003】前者のステップアンドリピート露光方式を
採用したステッパーは、最近のリソグラフィー工程で主
流をなす装置であり、後者のスキャン露光方式を採用し
たアライナーにくらべて、解像力、重ね合せ精度、スル
ープット等がいずれも高くなってきており、今後もしば
らくはステッパーが主流であるものと考えられている。
【0004】ところで、最近スキャン露光方式において
も高解像力を達成する新たな方式が、SPIE Vol.1
088 Optical/Laser Microlithography II(198
9)の第424頁〜433頁においてステップアンドス
キャン方式として提案された。ステップアンドスキャン
方式とは、マスク(レチクル)を一次元に走査しつつ、
ウェハをそれと同期した速度で一次元に走査するスキャ
ン方式と、走査露光方向と直交する方向にウェハをステ
ップ移動させる方式とを混用したものである。
【0005】図9は、ステップ&スキャン方式の概念を
説明する図であるが、ここではウェハW上のX方向のシ
ョット領域(1チップ、又はマルチチップ)の並びを円
弧状スリット照明光RILで走査露光し、Y方向につい
てはウェハWをステッピングする。同図中、破線で示し
た矢印がステップ&スキャン(以下、S&Sとする)の
露光順路を表わし、ショット領域SA1 、SA2 、……
SA6 の順にS&S露光を行ない、次にウェハWの中央
にY方向に並んだショット領域SA7 、SA8、……S
A12の順に同様のS&S露光を行なう。
【0006】上記文献に開示されたS&S方式のアライ
ナーでは、円弧状スリット照明光RILで照明されたレ
チクルパターンの像は、1/4倍の縮小投影光学系を介
してウェハW上に結像されるため、レチクルステージの
X方向の走査速度は、ウェハステージのX方向の走査速
度の4倍に精密に制御される。また、円弧状スリット照
明光RILを使うのは、投影光学系として屈折素子と反
射素子とを組み合せた縮小系を用い、光軸から一定距離
だけ離れた像高点の狭い範囲(輪帯状)で各種収差がほ
ぼ零になるという利点を得るためである。そのような反
射縮小投影系の一例は、例えばUSP.4,747,678
に開示されている。
【0007】このような円弧状スリット照明光を使うS
&S露光方式の他に、円形のイメージフィールドを有す
る通常の投影光学系(フル・フィールドタイプ)をS&
S露光方式に応用する試みが、例えば特開平2−229
423号公報で提案された。この公開公報には、レチク
ル(マスク)を照明する露光光の形状を投影レンズ系の
円形フィールドに内接する正六角形にし、その正六角形
の対向する2辺のエッジが走査露光方向と直交する方向
に伸びるようにすることで、スループットをより向上さ
せたS&S露光を実現することが開示されている。
【0008】すなわちこの公開公報においては、スキャ
ン露光方向のレチクル(マスク)照明領域を極力大きく
取ることによって、レチクルステージ、ウェハステージ
の走査速度を、円弧状スリット照明光を使ったS&S露
光方式にくらべて格段に高くできることが示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記、特開平2−22
9423号公報に開示された従来技術によれば、走査露
光方向に関するマスク照明領域を極力広くしてあるた
め、スループット上では有利である。ところが実際のマ
スクステージ、ウェハステージの走査シーケンスを考慮
すると、上記公開公報に開示された装置においても図9
のようなジグザグのS&S方式にせざるを得ない。
【0010】なぜなら、ウェハWの直径を150mm(6
インチ)として、1回の連続したX方向走査のみでウェ
ハ直径分の一列のショット領域の並びの露光を完了しよ
うとすると、1/5倍の投影レンズ系を使うことを前提
としたとき、レチクルの走査方向(X方向)の長さは7
50mm(30インチ)にも達してしまい、このようなレ
チクルの製造が極めて困難だからである。
【0011】仮りにそのようなレチクルが製造できたと
しても、そのレチクルをX方向に走査するレチクルステ
ージのストロークは750mm以上必要であることから、
装置が極めて大型化することは必須である。このため、
上記公開公報のような装置であっても、ジグザグな走査
をせざるを得ない。従って、走査露光方向に隣接したシ
ョット領域、例えば図9中のショット領域SA1 とSA
12とでは、隣りのショット領域内にレチクルパターンが
転写されないようにレチクル上のパターン領域の周辺を
遮光体で広く覆っておく必要があった。
【0012】図10は六角形の照明領域HIL、投影レ
ンズ系の円形イメージフィールドIF、及びレチクルR
の走査露光時の配置を示し、図10(A)は六角形照明
領域HILがレチクルR上のスキャン開始位置に設定さ
れた状態を表し、この状態からレチクルRのみが同図中
の右方向に一次元移動する。そして1回のスキャン終了
時には図10(B)のようになる。
【0013】この図10中でCP1 、CP2 、……CP
6 の夫々はレチクルR上にX方向に並べて形成されたチ
ップパターンであり、これら6つのチップパターンの並
びがX方向の1回のスキャンで露光されるべきショット
領域に対応している。尚、同図中、六角形照明領域HI
Lの中心点はイメージフィールドIFの中心、すなわち
投影レンズ系の光軸AXとほぼ一致している。
【0014】この図10からも明らかなように、レチク
ルR上の走査開始部分や走査終了部分では、パターン領
域の外側に、少なくとも六角形照明領域HILの走査方
向の幅寸法以上の遮光体を必要とする。同時に、レチク
ルR自体も走査方向の寸法が大きくなるとともにレチク
ルステージのX方向の移動ストロークも、チップパター
ンのCP1 〜CP6 全体のX方向の寸法と六角形照明領
域HILの走査方向の寸法との合計分だけ必要となる
等、装置化にあたっての問題点が考えられる。
【0015】さらに重要な問題は、投影光学系が1/4
縮小である場合、レチクルRの走査速度はウェハWの走
査速度に対して4倍になり、レチクルステージとして十
分な直進性を保ちつつより高速な移動性能を持つものを
採用しなければならないことである。特に1回の走査露
光に必要とされる移動ストロークが大きくなればなる
程、レチクルステージの直進性(いわゆるヨーイング特
性)を十分な精度に保つことが難しくなる。
【0016】縮小投影系の場合、レチクルのX,Y方向
の微小変位量はウェハ上では投影倍率分だけ縮小される
が、レチクルやウェハの相対的な回転変位量は縮小され
ることなくウェハ上に転写された像の回転としてそのま
ま反映されてしまう。そこで本発明はそのような問題点
に鑑み、レチクル(マスク)とウェハ(基板)との走査
露光中の相対回転誤差を低減して、転写された像の質を
向上させたスキャン方式(又はS&S方式)の露光装
置、及び走査露光方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を達成する為の手段】本発明は、マスク(レチク
ルR)に形成された回路パターン(CPn)の一部を所
定形状(ブラインド機構20の開口APの形状)に制限
された照明光で照射する照明手段(ランプ2〜コンデン
サーレンズ28)と、照明光により照射された回路パタ
ーンの一部の像を感光基板(W)上に投影する投影光学
系(PL)と、マスクを保持して少なくとも第1方向
(X方向)に移動するマスクステージ(30)と、感光
基板を保持して少なくとも第1方向に移動する基板ステ
ージ(44,46,48)とを備え、マスクステージと
基板ステージとの同期走査によって回路パターンの全体
像を感光基板上に走査露光する装置に適用される。
【0018】そして本発明による装置の特徴的な構成
は、走査露光の間に生じるマスクステージ(30)のヨ
ーイング量を逐次計測する第1干渉計(38)と、走査
露光の間に生じる基板ステージ(48)のヨーイング量
を逐次計測する第2干渉計(50)と、第1干渉計(3
8)と第2干渉計(50)とで計測される各ヨーイング
量の差が一定になるように、マスクと感光基板の少なく
とも一方をマスク上での照明光の照射領域、又は感光基
板上での回路パターンの投影領域を中心としつつ走査露
光中に微小回転補正する制御手段(34、54、10
0)とを設けたことにある。
【0019】さらに本発明は、所定形状(矩形状または
スリット状)の照明光で照射されるマスク(レチクル
R)上の回路パターン(CPn)の一部の像を縮小投影
光学系(PL)を介して感光基板(ウェハW)上に投影
しつつ、マスクを保持するマスクステージ(30)と感
光基板を保持する基板ステージ(44、46、48)と
を縮小投影光学系の投影倍率に応じた速度比(例えば
1:5)で相対的に一次元移動させることにより回路パ
ターンの全体像を感光基板上に走査露光する方法に適用
される。
【0020】そして本発明による方法の特徴的な構成
は、走査露光の際のマスクステージ(30)と基板ステ
ージ(48)との各ヨーイングに起因して生じるマスク
と感光基板との間の微小な相対回転誤差を干渉計(3
8,50)を使って計測する段階と、走査露光中に計測
される相対回転誤差が所定の値に保たれるように、マス
クと感光基板のいずれか一方を走査露光中に常に縮小投
影光学系(PL)の投影視野(イメージフィールドI
F)内の所定領域を中心として微小回転補正する段階と
を設けたことである。
【0021】このように本発明では、走査露光中に生じ
るマスクと感光基板との相対回転誤差が補正されるよう
に走査露光中にマスク等を微小回転する際、その回転中
心を常に投影光学系の投影視野内の所定領域、例えばマ
スク上の照明光照射領域の中央(光軸位置)に設定する
ことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の態様】そこで以下、本発明の各実施例を
図面を参照して説明する。まず図1は、本発明の第1の
実施例による投影露光装置の構成を示し、本実施例で
は、両側テレセントリックで1/5縮小の屈折素子の
み、あるいは屈折素子と反射素子との組み合わせで構成
された投影光学系(以下、簡便のため単に投影レンズと
呼ぶ)PLを使うものとする。
【0023】水銀ランプ2からの露光用照明光は楕円鏡
4で第2焦点に集光される。この第2焦点には、モータ
8によって照明光の遮断と透過とを切り替えるロータリ
ーシャッター6が配置される。シャッター6を通った照
明光束はミラー10で反射され、インプットレンズ12
を介してフライアイレンズ系14に入射する。フライア
イレンズ系14の射出側には、多数の2次光源像が形成
され、各2次光源像からの照明光はビームスプリッタ1
6を介してレンズ系(コンデンサーレンズ)18に入射
する。
【0024】レンズ系18の後側焦点面には、レチクル
ブラインド機構20の可動ブレードBL1 、BL2 、B
L3 、BL4 が図2のように配置されている。4枚のブ
レードBL1 、BL2 、BL3 、BL4 は夫々駆動系2
2によって独立に移動される。本実施例ではブレードB
L1 、BL2 のエッジによってX方向(走査露光方向)
の開口APの幅が決定され、ブレードBL3 、BL4 の
エッジによってY方向(ステッピング方向)の開口AP
の長さが決定されるものとする。
【0025】また、4枚のブレードBL1 〜BL4 の各
エッジで規定された開口APの形状は、投影レンズPL
の円形イメージフィールドIF内に包含されるように定
められる。さて、ブラインド機構20の位置で、照明光
は均一な照度分布となり、ブラインド機構20の開口A
Pを通過した照明光は、レンズ系24、ミラー26、及
びメインコンデンサーレンズ28を介してレチクルRを
照射する。
【0026】このとき、ブラインド機構20の4枚のブ
レードBL1 〜BL4 規定された開口APの像がレチク
ルR下面のパターン面に結像される。尚、レンズ系24
とコンデンサーレンズ28とによって任意の結像倍率を
与えることができるが、ここではブラインド機構20の
開口APを約2倍に拡大してレチクルRに投影している
ものとする。従ってスキャン露光時のレチクルRの走査
速度VrsとレチクルR上に投影されたブラインド機構2
0のブレードBL1 、BL2 のエッジ像の移動速度とを
一致させるためには、ブレードBL1 、BL2 のX方向
の移動速度VblをVrs/2に設定すればよい。
【0027】さて、開口APで規定された照明光を受け
たレチクルRは、コラム32上を少なくともX方向に等
速移動可能なレチクルステージ30に保持される。コラ
ム32は不図示ではあるが、投影レンズPLの鏡筒を固
定するコラムと一体になっている。レチクルステージ3
0は駆動系34によってX方向の一次元走査移動、ヨー
イング補正のための微少回転移動等を行なう。
【0028】またレチクルステージ30の一端にはレー
ザ干渉計38からの測長ビームを反射する移動鏡36が
固定され、レチクルRのX方向の位置とヨーイング量
(微小回転量)がレーザ干渉計38によってリアルタイ
ムに計測される。尚、レーザ干渉計38用の固定鏡(基
準鏡)40は投影レンズPLの鏡筒上端部に固定されて
いる。
【0029】レチクルRに形成されたパターンの像は投
影レンズPLによって1/5に縮小されてウェハW上に
結像される。ウェハWは微小回転可能なウェハホルダ4
4に基準マーク板FMとともに保持される。ホルダ44
は投影レンズPLの光軸AX(Z)方向に微動可能なZ
ステージ46上に設けられる。そしてZステージ46は
X、Y方向に二次元移動するXYステージ48上に設け
られ、このXYステージ48は駆動系54で駆動され
る。
【0030】またXYステージ48の座標位置とヨーイ
ング量(微小回転量)とはレーザ干渉計50によって計
測され、そのレーザ干渉計50のための固定鏡42は投
影レンズPLの鏡筒下端部に固定され、移動鏡52はZ
ステージ46の一端部に固定される。本実施例では投影
倍率を1/5としたので、スキャン露光時のXYステー
ジ48のX方向の移動速度Vwsは、レチクルステージ3
0の速度Vrsの1/5である。さらに本実施例では、レ
チクルRと投影レンズPLとを介してウェハW上のアラ
イメントマーク(又は基準マークFM)を検出するTT
R(スルーザレチクル)方式のアライメントシステム6
0と、レチクルRの下方空間から投影レンズPLを介し
てウェハW上のアライメントマーク(又は基準マークF
M)を検出するTTL(スルーザレンズ)方式のアライ
メントシステム62とを設け、S&S露光の開始前、あ
るいはスキャン露光中にレチクルRとウェハWとの相対
的な位置合せを行なうようにした。
【0031】また図1中に示した光電センサー64は、
基準マークFMを発光タイプにしたとき、その発光マー
クからの光を投影レンズPL、レチクルR、コンデンサ
ーレンズ28、レンズ系24、18、及びビームスプリ
ッタ16を介して受光するもので、XYステージ48の
座標系におけるレチクルRの位置を規定する場合や、各
アライメントシステム60、62の検出中心の位置を規
定する場合に使われる。
【0032】ところでブラインド機構20の開口AP
は、走査方向(X方向)と直交するY方向に関して極力
長くした矩形状(スリット状)にすることによって、X
方向の走査回数、すなわちウェハWのY方向のステッピ
ング回数を少なくすることができる。ただし、レチクル
R上のチップパターンのサイズや形状、配列によって
は、開口APのY方向の長さをブレードBL3 、BL4
の各エッジで変更した方がよいこともある。例えばブレ
ードBL3 、BL4 の対向するエッジが、ウェハW上の
ショット領域を区画するストリートライン上に合致する
ように調整するとよい。このようにすれば、ショット領
域のY方向のサイズ変化に容易に対応できる。
【0033】また1つのショット領域のY方向の寸法が
開口APのY方向の最大寸法以上になる場合は、先の特
開平2−229423号公報にみられるように、ショッ
ト領域の内部でオーバーラップ露光を行なって、露光量
のシームレス化を行なう必要がある。この場合の方法に
ついては後で詳しく述べる。次に本実施例の装置の動作
を説明するが、そのシーケンスと制御は、主制御部10
0によって統括的に管理される。主制御部100の基本
的な動作は、レーザ干渉計38、50からの位置情報、
ヨーイング情報の入力、駆動系34、54内のタコジェ
ネレータ等からの速度情報の入力等に基づいて、スキャ
ン露光時にレチクルステージ30とXYステージ48と
を所定の速度比を保ちつつ、レチクルパターンとウェハ
パターンとの相対位置関係を所定のアライメント誤差内
に押えたまま相対移動させることにある。
【0034】そして本実施例の主制御部100は、その
動作に加えてブラインド機構20の走査方向のブレード
BL1 、BL2 のエッジ位置をレチクルステージ30の
走査と同期してX方向に移動させるように、駆動系22
を連動制御することを大きな特徴としている。尚、走査
露光時の照明光量を一定すると、開口APの走査方向の
最大開き幅が大きくなるにつれてレチクルステージ3
0、XYステージ48の絶対速度は大きくしなければな
らない。原理的には、ウェハW上のレジストに同一露光
量(dose量)を与えるものとしたとき、開口APの幅を
2倍にすると、XYステージ48、レチクルステージ3
0も2倍の速度にしなければならない。
【0035】図3は図1、図2に示した装置に装着可能
なレチクルRとブラインド機構20の開口APとの配置
関係を示し、ここではレチクルR上に4つのチップパタ
ーンCP1 、CP2 、CP3 、CP4 が走査方向に並ん
でいるものとする。各チップパターンはストリートライ
ンに相当する遮光帯で区画され、4つのチップでパター
ンの集合領域(ショット領域)の周辺はストリートライ
ンよりも広い幅Dsbの遮光帯でかこまれている。
【0036】ここで、レチクルR上のショット領域の周
辺の左右の遮光帯をSBl、SBrとし、その外側には
レチクルアライメントマークRM1 、RM2 が形成され
ているものとする。またブラインド機構20の開口AP
は、走査方向(X方向)と直交するY方向に平行に伸び
たブレードBL1 のエッジE1 とブレードBL2 のエッ
ジE2 を有し、このエッジE1 、E2 の走査方向の幅を
Dapとする。さらに開口APのY方向の長さは、レチク
ルR上のショット領域のY方向の幅とほぼ一致し、周辺
のX方向に伸びた遮光帯の中心に開口APの長手方向を
規定するエッジが合致するようにブレードBL3 、BL
4 が設定される。
【0037】次に図4を参照して、本実施例のS&S露
光の様子を説明する。ここでは前提として、図3に示し
たレチクルRとウェハWとをアライメントシステム6
0、62、光電センサー64等を用いて相対位置合せし
たものとする。尚、図4は図3のレチクルRを横からみ
たもので、ここではブラインド機構20のブレードBL
1 、BL2 の動作をわかり易くするために、レチクルR
の直上にブレードBL1、BL2 を図示した。
【0038】まず図4(A)に示すように、レチクルR
をX方向の走査開始点に設定する。同様に、ウェハW上
の対応する1つのショット領域をX方向の走査開始に設
定する。このとき、レチクルRを照明する開口APの像
は、理想的には幅Dapが零であることが望ましいが、ブ
レードBL1 、BL2 のエッジE1 、E2 の出来具合に
よって完全に零にすることは難しい。
【0039】そこで本実施例では、開口APの像のレチ
クル上での幅DapがレチクルRの右側の遮光帯SBrの
幅Dsbよりも狭くなる程度に設定する。通常、遮光帯S
Brの幅Dsbは4〜6mm程度であり、開口APの像のレ
チクル上での幅Dapは1mm程にするとよい。そして、図
4(A)に示すように開口APのX方向の中心を、光軸
AXに対してΔXsだけ、レチクルRの走査進行方向と
逆方向(同図中の左側)にずらしておく。
【0040】この距離ΔXsは、このレチクルRに対す
る開口APの最大開き幅Dapの約半分に設定する。より
詳しく述べると、開口APの長手方向の寸法はレチクル
Rのショット領域のY方向の幅で自ずと決ってしまうた
め、開口APのX方向の幅Dapの最大値DAmax もイメ
ージフィールドIFの直径によって決ってくる。その最
大値はDAmax は主制御部100によって予め計算され
る。さらに図4(A)の走査開始点での開口APの幅
(最小)をDAmin とすると、厳密には、DAmin +2
・ΔXs=DAmax の関係を満たすように距離ΔXsが
決められる。
【0041】次にレチクルステージ30とXYステージ
48とを投影倍率に比例した速度比で互いに逆方向に移
動させる。このとき図4(B)に示すように、ブライン
ド機構20のうち、レチクルRの進行方向のブレードB
L2 のみをレチクルRの移動と同期して動し、ブレード
BL2 のエッジE2 の像が遮光帯SBr上にあるように
する。
【0042】そしてレチクルRの走査が進み、ブレード
BL2 のエッジE2 が図4(C)のように開口APの最
大開き幅を規定する位置に達したら、それ以後ブレード
BL2 の移動を中止する。従ってブラインド機構20の
駆動系22内には各ブレードの移動量と移動速度とをモ
ニターするエンコーダ、タコジェネレータ等が設けら
れ、これらからの位置情報と速度情報とは主制御部10
0に送られ、レチクルステージ30の走査運動と同調さ
せるために使われる。
【0043】こうしてレチクルRは、最大幅の開口AP
を通した照明光で照射されつつ、一定速度でX方向に送
られ、図4(D)の位置までくる。すなわち、レチクル
Rの進行方向と逆方向にあるブレードBL1 のエッジE
1 の像が、レチクルRのショット領域の左側の遮光帯S
Blにかかった時点から図4(E)に示すように、ブレ
ードBL1 のエッジE1 の像をレチクルRの移動速度と
同期させて同一方向に走らせる。
【0044】そして、左側の遮光帯SBlが右側のブレ
ードBL2 のエッジ像によって遮へいされた時点(この
とき左側のブレードBL1 も移動してきて、開口APの
幅Dapは最小値DAmin になっている)で、レチクルス
テージ30とブレードBL1の移動を中止する。以上の
動作によってレチクルの1スキャンによる露光(1ショ
ット分の露光)終了し、シャッター6が閉じられる。た
だしその位置で開口APの幅Dapが遮光帯SBl(又は
SBr)の幅Dsbにくらべて十分に狭く、ウェハWへも
れる照明光を零にすることができるときは、シャッター
6を開いたままにしてもよい。
【0045】次にXYステージ48をY方向にショット
領域の一列分だけステッピングさせ、今までと逆方向に
XYステージ48とレチクルステージ30とを走査し
て、ウェハW上の異なるショット領域に同様のスキャン
露光を行なう。以上の本実施例によれば、レチクルステ
ージ30の走査方向のストロークを最小限にすることが
でき、また走査方向に関するショット領域の両側を規定
する遮光帯SBl、SBrの幅Dsbも少なくて済む等の
利点がある。
【0046】尚、レチクルステージ30が図4(A)の
状態から加速して等速走査になるまでは、ウェハW上で
走査方向に関する露光量むらが発生する。このため、走
査開始時に図4(A)の状態になるまでプリスキャン
(助走)範囲を定める必要もある。その場合、プリスキ
ャンの長さに応じて遮光帯SBr、SBlの幅Dsbを広
げることになる。このことは、1回のスキャン露光終了
時にレチクルステージ30(XYステージ48)の等速
運動を急激に停止させられないことに応じて、オーバー
スキャンを必要とする場合においても同様にあてはまる
ことである。
【0047】ただし、プリスキャン、オーバースキャン
を行なう場合でも、シャッター6を高速にし、開放応答
時間(シャッターの全閉状態から全開までに要する時
間)と閉成応答時間とが十分に短いときは、レチクルス
テージ30がプリスキャン(加速)を完了して本スキャ
ンに入った時点(図4(A)の位置)、又は本スキャン
からオーバーラン(減速)に移った時点で、シャッター
6を連動させて開閉すればよい。
【0048】例えばレチクルステージ30の本スキャン
時の等速走査速度をVrs(mm/sec)、遮光帯SBl、S
Brの幅をDsb(mm)、開口APのレチクルR上での最
小幅をDAmim(mm)とすると、Dsb>DAmin の条件の
もとで、シャッター6の応答時間ts は、次の関係を満
たしていればよい。 (Dsb−DAmin)/Vrs>ts そして本実施例の装置では、レチクルステージ30のヨ
ーイング量とXYステージ48のヨーイング量とがレー
ザ干渉計38、50によって夫々独立に計測されている
ので、2つのヨーイング量の差を主制御部100で求
め、その差が零になるようにレチクルステージ30、又
はウェハホルダー44をスキャン露光中に微小回転させ
る。ただしその場合、微小回転の回転中心は常に開口A
Pの中心(すなわち投影レンズPLの光軸AX)になる
ようにする必要があり、装置の構造を考慮すると、レチ
クルステージ30のX方向のガイド部分を光軸AXを中
心として微小回転させる方式が容易に実現できる。
【0049】図5は、図1、図2に示した装置に装着可
能なレチクルRのパターン配置例を示し、チップパター
ンCP1 、CP2 、CP3 は、図3に示したレチクルR
と同様にスリット状開口APからの照明光を使ったステ
ップ・アンド・スキャン方式でウェハを露光するように
使われる。また同一のレチクルR上に形成された別のチ
ップパターンCP4 、CP5 は、ステップ・アンド・リ
ピート(S&R)方式でウェハを露光するように使われ
る。
【0050】このような使い分けは、ブラインド機構2
0のブレードBL1 〜BL4 による開口APの設定によ
って容易に実現でき、例えばチップパターンCP4 を露
光するときは、レチクルステージ30を移動させてチッ
プパターンCP4 のパターン中心が光軸AXと一致する
ように設定するとともに、開口APの形状をチップパタ
ーンCP4 の外形に合わせるだけでよい。そしてXYス
テージ48のみをステッピングモードで移動させればよ
い。以上のように図5に示したレチクルパターンにする
と、S&S露光とS&R露光とが同一装置によって選択
的に、しかもレチクル交換なしに実行できる。
【0051】図6は、露光すべきレチクル上のチップパ
ターンのスキャン方向と直交する方向(Y方向)のサイ
ズが、投影光学系のイメージフィールドIFに対して大
きくなる場合に対応したブラインド機構20のブレード
BL1 〜BL4 の形状の一例を示し、開口APの走査方
向(X方向)の幅を規定するエッジE1 、E2 は、先の
図2と同様にY方向に平行に伸びているが、開口APの
長手方向を規定するエッジE3 、E4 は互いに平行では
あるが、X軸に対して傾いており、開口APは平行四辺
形(矩形)になる。
【0052】この場合、4枚のブレードBL1 〜BL4
はスキャン露光時のレチクル移動に連動してX、Y方向
に移動する。ただし、スキャン露光方向のブレードBL
1 、BL2 のエッジE1 、E2 の像のX方向の移動速度
Vbxは、レチクルの走査速度Vrsとほぼ同一であるが、
ブレードBL3 、BL4 を動かす必要のあるときは、そ
のエッジE3 、E4 のY方向の移動速度Vbyは、エッジ
E3 、E4 のX軸に対する傾き角をθeとすると、Vby
=Vbx・ tanθeの関係に同期させる必要がある。
【0053】図7は、図6に示した開口形状によるS&
S露光時の走査シーケンスを模式的に示したものであ
る。図7中、開口APはレチクルR上に投影したものと
して考え、その各エッジE1 〜E4 で表示した。また図
6、図7の第2実施例では、ウェハW上に投影すべきレ
チクルR上のチップパターン領域CPが開口APの長手
方向の寸法の約2倍の大きさをもつものとする。このた
め第2実施例ではレチクルステージ30も走査方向と直
交したY方向に精密にステッピングする構造にしてお
く。
【0054】まず、図6中のブレードBL1 、BL2 を
調整して、走査開始上では図7(A)のような状態に設
定する。すなわち、最も幅をせばめた状態の開口APが
レチクルRの右側の遮光帯SBr上に位置するようにす
ると共に、開口APの左側のエッジE1 は、光軸AXか
ら最も離れた位置(開口APをX方向に最も広げたとき
のエッジ位置)に設定する。
【0055】また図7中、走査方向(X方向)にベルト
状に伸びた領域Ad、Asは一回の走査露光では露光量
不足となる部分である。この領域Ad、Asは開口AP
の上下のエッジE3 、E4 がX軸に対して傾いているこ
とによって生じるものであり、各領域Ad、AsのY方
向の幅は、エッジE3 、E4 の傾き角θeとエッジE1
とE2 の最大開口幅DAmax とによって、DAmax ・ t
anθe として一義的に決まる。この露光量ムラとなる領
域Ad、Asのうち、パターン領域CP中に設定される
領域Adに対しては、開口APのエッジE3 、E4 によ
る三角形部分をY方向に関してオーバーラップさせて走
査露光することで、露光量の均一化を図るようにした。
また、他方の領域Asに関しては、ここを丁度レチクル
R上の遮光帯に合せるようにした。
【0056】さて、図7(A)の状態からレチクルRと
エッジE2 (ブレードBL2 )を+X方向(同図中の右
側)にほぼ同じ速度で走らせる。やがて図7(B)に示
すように開口APのX方向の幅が最大となり、エッジE
2 の移動も中止する。この図7(B)の状態では、開口
APの中心と光軸AXとがほぼ一致する。その後はレチ
クルRのみが+X方向に等速移動し、図7(C)のよう
に開口APの左側のエッジE1 が左側の遮光帯SBlに
入った時点から、エッジE1 (ブレードBL1 )レチク
ルRとほぼ同じ速度で右側(+X方向)へ移動する。こ
うして、チップパターン領域CPの下側の約半分が露光
され、レチクルRと開口APとは図7(D)のような状
態で停止する。
【0057】次に、レチクルRを−Y方向に一定量だけ
精密にステッピングさせる。ウェハWは+Y方向に同様
にステッピングされる。すると図7(E)に示すような
状態になる。このときオーバーラップ領域Adがエッジ
E4 で規定される三角形部分で重畳露光されるようにY
方向の相対位置関係が設定される。またこの際、開口A
PのY方向の長さを変える必要があるときは、エッジE
3 (ブレードBL3 )、又はエッジE4 (ブレードBL
4 )をY方向に移動調整する。
【0058】次に、レチクルRを−X方向に走査移動さ
せるとともに、エッジE1 (ブレードBL1 )を−X方
向に連動して移動させる。そして図7(F)のようにエ
ッジE1 、E2 による開口幅が最大となったら、エッジ
E1 の移動を中止し、レチクルRのみを−X方向に引き
続き等速移動させる。以上の動作によって、投影光学系
のイメージフィールドのY方向の寸法以上の大きなチッ
プパターン領域CPをウェハW上に露光することができ
る。しかもオーバーラップ領域Adを設定し、開口AP
の形状によって露光量不足となる両端部分(三角部分)
を2回の走査露光によって重畳露光するので、領域Ad
内の露光量も均一化される。
【0059】図8はブラインド機構20の他のブレード
形状を示し、走査方向を規定するブレードBL1 、BL
2 のエッジE1 、E2 は互いに平行な直線であり、走査
方向と直交する方向のブレードBL3 、BL4 のエッジ
は光軸AXを通るY軸に関して対称な三角形となってい
る。そしてここではブレードBL3 、BL4 のエッジは
互いにY方向に近づけていくと、ほぼ完全に遮光できる
ような相補形状になっている。従って開口APの形状
は、所謂シェブロン形にすることができる。このような
シェブロン形の場合も、両端の三角形部分でオーバーラ
ップ露光を行なうと、同様に均一化が可能である。
【0060】以上の各実施例では投影露光装置を前提と
したが、マスクとウェハとを近接させて、照射エネルギ
ー(X線、等)に対してマスクとウェハを一体に走査す
るプロキシミティーアライナーにおいても同様の方式が
採用できる。以上の通り本発明の各実施例によれば、従
来の走査露光方式のように固定形状の開口(六角形、円
弧状等)を介して照明光をマスクに照射するのではな
く、ブラインド機構20の開口AP(可変視野絞り)の
走査方向の幅をレチクル走査、あるいはウェハ走査と連
動して変化させるので、レチクル上の走査開始部分や走
査終了部分で、レチクルステージを大きくオーバーラン
させなくても、開口APの幅を順次狭くしていくだけ
で、同等のS&S露光方式が実現できる。
【0061】従って、レチクルステージのオーバーラン
が不要、もしくは極めて小さくできるため、レチクルス
テージの移動ストロークも最小限にすることができ、レ
チクル上のパターン形成領域の周辺に形成される遮光体
の幅も従来のレチクルと同程度に少なくてよく、レチク
ル製造時に遮光体(通常はクロム層)中のピンホール欠
陥を検査する手間が低減されるといった利点がある。
【0062】さらにブラインド機構20の開口APをレ
チクル上のパターン形成領域に合わせるような形状に設
定することで、従来と同等のステッパーとしても利用す
ることができる。またブラインド機構20による可変視
野絞りの開口位置や幾何学的な形状を、投影光学系のイ
メージフィールド内で一次元、二次元又は回転方向に変
化させるように構成することによって、様々なチップサ
イズのマスクパターンに瞬時に対応することもできる。
【0063】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、マスクと
感光基板とを投影光学系の像視野に対して相対移動させ
て走査露光する際、マスクと感光基板との相対移動中に
生じる相対回転誤差(ヨーイング)が精密に補正され、
感光基板上に投影された像の質が向上すると言った利点
がある。また感光基板上にすでに形成されたパターン領
域(ショット領域)に重ね合せ露光されるマスクパター
ンの投影像との重ね合せ精度も向上すると言った利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による投影露光装置の構成を示
す図。
【図2】ブラインド機構のブレード形状を示す平面図。
【図3】図1の装置に好適なレチクルのパターン配置を
示す平面図。
【図4】本発明の実施例における走査露光動作を説明す
る図。
【図5】図1の装置に装着可能なレチクルの他のパター
ン配置を示す平面図。
【図6】第2の実施例によるブラインド機構のブレード
形状を示す平面図。
【図7】第2の実施例によるステップ&スキャン露光の
シーケンスを説明する図。
【図8】他のブレード形状を示す平面図。
【図9】円弧状スリット照明光を使った従来のステップ
&スキャン露光方式の概念を説明する図。
【図10(A)、(B)】正六角形照明光を使った従来
のスキャン露光方式を説明する図。
【主要部分の符号の説明】
R レチクル PL 投影光学系 IF 円形イメージフィールド W ウェハ AP 開口 20 ブラインド機構 30 レチクルステージ 34 駆動系 38 レーザ干渉計 48 XYステージ 50 レーザ干渉計 54 駆動系 100 主制御系。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成された回路パターンの一部
    を所定形状に制限された照明光で照射する照明手段と、
    該照明光により照射された前記回路パターンの一部の像
    を感光基板上に投影する投影光学系と、前記マスクを保
    持して少なくとも第1方向に移動するマスクステージ
    と、前記感光基板を保持して少なくとも前記第1方向に
    移動する基板ステージとを備え、前記マスクステージと
    基板ステージとの同期走査によって前記回路パターンの
    全体像を前記感光基板上に走査露光する装置において、 前記走査露光の間に生じる前記マスクステージのヨーイ
    ング量を逐次計測する第1干渉計と;前記走査露光の間
    に生じる前記基板ステージのヨーイング量を逐次計測す
    る第2干渉計と;前記第1干渉計と第2干渉計とで計測
    される各ヨーイング量の差が一定になるように、前記マ
    スクと感光基板の少なくとも一方を前記マスク上での照
    明光の照射領域、又は前記感光基板上での前記回路パタ
    ーンの投影領域を中心としつつ前記走査露光中に微小回
    転補正する制御手段とを備えたことを特徴とする走査露
    光装置。
  2. 【請求項2】 前記投影光学系は円形イメージフィール
    ドを有し、前記制御手段は前記走査露光中の前記マスク
    または感光基板の微小回転補正を常に前記円形イメージ
    フィールド内の光軸位置を中心として行うことを特徴と
    する請求項第1項に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記照明手段は、前記投影光学系の円形
    イメージフィールド内で前記第1方向と直交した方向に
    延びるとともに前記光軸位置を含むように設定される矩
    形状又はスリット状の強度分布の照明光を前記マスクに
    照射するための整形光学部材を有することを特徴とする
    請求項第2項に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記投影光学系は、屈折光学素子のみ又
    は屈折光学素子と反射光学素子の組合わせによって構成
    された両側テレセントリックの縮小投影光学系であるこ
    とを特徴とする請求項第1項に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記走査露光中に計測
    される各ヨーイング量の差を一定にするように前記走査
    露光中に前記マスクステージを微小回転補正することを
    特徴とする請求項第4項に記載の装置。
  6. 【請求項6】 所定形状の照明光で照射されるマスク上
    の回路パターンの一部の像を縮小投影光学系を介して感
    光基板上に投影しつつ、前記マスクを保持するマスクス
    テージと前記感光基板を保持する基板ステージとを前記
    縮小投影光学系の投影倍率に応じた速度比で相対的に一
    次元移動させることにより前記回路パターンの全体像を
    前記感光基板上に走査露光する方法において、 前記走査露光の際の前記マスクステージと基板ステージ
    との各ヨーイングに起因して生じる前記マスクと感光基
    板との間の微小な相対回転誤差を干渉計を使って計測す
    る段階と;前記走査露光中に計測される前記相対回転誤
    差が所定の一定値に保たれるように、前記マスクと感光
    基板のいずれか一方を走査露光中に常に前記縮小投影光
    学系の投影視野内の所定領域を中心にして微小回転補正
    する段階とを含むことを特徴とする走査露光方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006178213A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Sanyo Electric Co Ltd 型の製造方法およびその型を用いて成形された光学素子
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