JPH085567A - 物品の顕微鏡検査装置及び方法 - Google Patents

物品の顕微鏡検査装置及び方法

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JPH085567A
JPH085567A JP13202394A JP13202394A JPH085567A JP H085567 A JPH085567 A JP H085567A JP 13202394 A JP13202394 A JP 13202394A JP 13202394 A JP13202394 A JP 13202394A JP H085567 A JPH085567 A JP H085567A
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カツィール イガル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 VLSIレチクル等の微細及び超微細欠陥を
高精度に検出できる検査方法及び装置を提供する。 【構成】 検査されるべき、かつ基準と比較されるべき
パターン化された対象物(レチクル、ホトマスク、半導
体ウェーハ、フラットパネルディスプレイ等)を検査
し、この対象物の可視的に感知できる特性に関係する情
報を出力する。この可視的に感知できる特性に関係する
2進情報を上記基準の対応する可視的に感知できる特性
に関係する2進レベル情報と比較し、上記対象物の微細
欠陥を精度良く検出し、さらに、上記対象物の可視的に
感知できる特性に関係するグレイレベル情報を上記基準
の対応する可視的に感知できる特性に関係するグレイレ
ベル情報と比較し、上記対象物の超微細欠陥を高精度に
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は物品の顕微鏡検査のた
めの装置及び方法に関し、詳しく言うと、VLSI(超
大規模集積回路)レチクルの欠陥を基準との比較によっ
て検出するための装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VLSI回路を製造する際に使用される
ホトマスク又はレチクルを自動的に検査するための装置
及び方法は文献に記載されており、また、長年にわたり
市販されている。
【0003】これらシステムは一般に、光学的センサを
使用して検査した対象物の電子的表示を行い、他の同様
の対象物又は電子的表示との比較が行えるようにしてい
る。ランダムではない、即ち、反復する欠陥を検出する
ために、一般に、既知の良好な基準との比較が行われ
る。この基準が、検査される物品が製造された際の設計
データベースである場合には、おおむね完全な1組の欠
陥タイプが検出できる。検査システムは、それが検査で
きる異なるタイプの物品、それが使用する基準のタイ
プ、それが検出する欠陥のタイプ及びサイズ、及びそれ
が完全な1つの物品を検査するのに必要な時間、によっ
て特徴付けることができる。近年のVLSI技術は代表
的には単一ダイの5倍のレチクルの0.5ミクロンの欠
陥を10分で検出することを必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】検査装置はレビー(Lev
y)達の米国特許第4,247,203号及び第4,34
7,001号に開示されている。これら特許に記載され
た装置はホトマスクの欠陥を、このホトマスク上の隣接
するダイを同時に比較し、相違を突き止めることによっ
て、捜し出す。既知の良好なダイはこのタイプの検査装
置においては使用されないので、単にランダムな、即
ち、反復しない欠陥のみが一般に識別可能であり、反復
する欠陥は識別できない。
【0005】同じくレビー(Levy)達の米国特許第4,5
79,455号には、特にホトマスクパターンのエッジ
における検査装置の検出効率を改善する試みが記載され
ている。ホトマスクにおける実質的に二重のダイパター
ン間の相違を検出することによって欠陥を識別するため
に、面積減算技術が使用される。7行×7列の隣接する
ピクセルの2つの方形窓マトリックスが単一のホトマス
クにおける2つのダイパターンの対応する面積に対して
形成される。各窓マトリックスの中央の3×3マトリッ
クスは比較マトリックスとして定められ、各窓マトリッ
クスはその境界内に25の独自のサブ組の3×3の隣接
するピクセルを有する。即ち、中央に1つと、この中央
の3×3のサブ組から1つの方向又は両方向に1又は2
ピクセルだけずれている他の24の3×3のサブ組を有
する。
【0006】各サブ組の9つのピクセル値のそれぞれと
対向する比較マトリックスの対応するピクセル値との間
の差の二乗を集約することによって、各マトリックスの
各サブ組に対するエラー値が計算される。欠陥がない場
合、及び2つの表示間のミスアラインメント(不整列)
が2ピクセルより少ない場合には、少なくとも1つのエ
ラー値がスレッショルド(しきい値)エラー値より低
い。1つの比較マトリックスに関する25のエラー値の
いずれもがこのスレッショルド値よりも低い場合には、
欠陥が比較マトリックス内に、又は対向する窓マトリッ
クス内に位置していると想定される。スレッショルドエ
ラーの大きさは窓マトリックス内のエッジの数に従っ
て、エッジ誘発のエラーを補償するために、自動的に変
えられる。
【0007】ウイール(Wihl)達の米国特許第4,53
2,650号には、特にホトマスクパターンのコーナー
(角部)近傍の検査装置の検出効率を改善する試みが記
載されている。検出プロセスは、各表示に対する候補及
び消去情報を発生するために、マトリックス内のベクト
ル勾配を使用することに基づいている。この情報は、得
られるデータを適格化し、欠陥が検出されたか否かを決
定するために、論理的に処理される。
【0008】スペヒト(Specht)達の米国特許第4,80
5,123号には、検査されるべき対象物の選択された
表面積のイメージ内容を表す第1のデータストリームが
この対象物の上記選択された表面積の意図されたイメー
ジ内容を表す第2のデータストリームと比較されるホト
マスク及びレチクル検査装置が記載されている。ある整
数のピクセルのシフト及び、或いはサブピクセル補間法
を使用して、これら2つのデータストリームの記憶され
た部分間のミスアラインメントが検出され、かつ補正さ
れた後、予め定められたスレッショルドを超えるそれら
間の差を検出するためにサブ部分が比較される。
【0009】ダニエルソン(Danielson) 達の米国特許第
4,926,489号には、検査される対象物とデータ
ベース間のミスアラインメントに応答するタイミング制
御手段を含むダイ−データベースレチクル検査システム
が記載されている。このタイミング制御手段は、スキャ
ナ及びデータベースの相対出力信号レートを調節し、そ
れによってミスアラインメントを予め定められた限界値
以下に保持する制御信号を発生するために使用される。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、レチクル、
ホトマスク、半導体ウェーハ、フラットパネルディスプ
レイ及び他のパターン化された物品(対象物)のような
物品における欠陥の検査のための及び欠陥の検出のため
の改良されたシステムを提供しようとするものである。
このシステムは2つ又はそれ以上の段階(ステージ)を
有することが好ましく、これら段階によって対象物品は
個々に、好ましくは対象物品の2進レベル表示を、検査
することによってその微細な欠陥が検査され、また、好
ましくは対象物品のグレイレベル表示を検査することに
よってその超微細欠陥が検査される。
【0011】この2段階の検査システムは、微細な欠陥
の検出に対してと、超微細な欠陥の検出に対して異なる
アルゴリズムを使用することを可能にするという利点を
有する。各アルゴリズムは概してそれが向けられている
サイズの欠陥に対しては最適であるが、しかし、他のサ
イズの欠陥に対しては必ずしも最適ではない。このシス
テムはダイ−データベース比較又はダイ−ダイ比較を行
うことができる。
【0012】また、このシステムは、誤警報率を減じる
ために、及び残りの欠陥をサイズ、面積及びタイプによ
って分類するために、検出された欠陥の再検査用の再検
査装置を含むことが好ましい。このシステムはまた、こ
のシステムを通る情報の流れを検査するような、また、
このシステムのどの構成要素(部品)が誤作動している
かを診断するような、診断機能を実行するための診断装
置を含むことが好ましい。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0014】まず、この発明の好ましい一実施例に従っ
て構成され、かつ動作する検査装置6の概念的なブロッ
ク図である図1及び図2を参照する。これら図1及び図
2は図1の右端と図2の左端がそれぞれ相互接続され、
全体として検査装置6が構成される。この検査装置6は
主制御装置8によって制御され、一般的に、検査される
対象物(物品)を走査し、検査されるチャネルを定める
ための手段、及び基準のダイ又はデータベースのような
基準を提供し、基準チャネルを定めるための手段を含
む。検査装置6はまた、一般的に、検査されるチャネル
及び基準チャネルを整列(アラインメント)させるため
の手段、検査される対象物の欠陥の出力指示を提供する
ために検査されるチャネル及び基準チャネルを比較する
ための手段、及び好ましくはこのシステムの機能を診断
するための手段を含む。
【0015】2つのチャネルを比較するための実時間手
段は、以後「微細」欠陥の検出及び「超微細」欠陥の検
出と称される2つのレベルで動作することが好ましく、
かつまた、実時間で検出された欠陥に関する情報を記録
するように動作することが好ましく、それによって欠陥
検出プロセスの誤警報率を減ずるためにその後のこれら
欠陥の再検査を可能にする。欠陥の再検査は実時間で実
行されないことが好ましい。いったん検出されると、欠
陥は類別及び修復、或いはその一方を行うことができ
る。さらに詳しく言うと、検査装置6は次の構成要素を
含むことが好ましい。
【0016】スキャナ(走査装置)10は検査されるべ
き対象物を電気光学的に走査し、好ましくは8ビット長
の、そのグレイレベルのディジタル表示を出力するよう
に動作する。対象物の走査された部分の表示はnライン
(列)及び各ライン当たりmピクセルの2次元のアレイ
として配列されることが好ましい。各ライン当たりの代
表的なピクセルの数は1024個である。スキャナ10
は連続する等間隔のラインを走査することが好ましい。
単一のラインを走査するのに必要な時間はここでは「ラ
イン時間」と称す。この「ライン時間」は一定ではなく
て、むしろスキャナの瞬時速度の関数として直線的に変
化するものでよい。スキャナ10は図24、図25及び
図26を参照して後で詳細に説明する。
【0017】スキャナ10は、図示するように、このシ
ステムの関連したすべての構成要素に、タイミング制御
装置22を通じて、タイミングの出力指示を提供する。
このタイミング制御装置22はシステムの種々の構成要
素を、スキャナ10のタイミングに従って、同期させる
ように動作する。スキャナのタイミング出力指示は代表
的には次の3つの信号よりなる。 a)検査される対象物の走査が開始される時間を指示す
る「走査スタート」信号 b)現在のラインの走査が開始される時間を指示する
「グラブ(捕獲)ライン」信号 c)現在のピクセルの走査が開始される時間を指示する
「グラブピクセル」信号 の3つである。
【0018】8ビットのスキャナ出力は、本出願人の同
時係属出願(親出願)である米国特許出願第684,5
83号に示され、記載されている2値化システムのよう
な2値化ユニットによって2値化される。なお、この米
国特許出願の開示は参照としてこの明細書に組み入れら
れる。この米国特許出願において説明されているよう
に、2値化ユニット30の出力は、この2値化ユニット
30によって受信されたグレイディジタル表示よりも高
い解像度の検査されるべき対象物の2進ディジタル表示
である。検査されるべき対象物の8ビットグレイ表示
の、2値化ユニット30によって受信されるピクセルは
この明細書ではビッグ(大きな)ピクセル(BP)又は
ラージ(大きな)ピクセル(LP)と称される。検査さ
れるべき対象物の8ビットグレイ表示の、2値化ユニッ
ト30によって提供されるピクセルはこの明細書ではス
モール(小さな)ピクセル(SP)と称される。
【0019】2値化ユニット30の出力はイメージ
(像)遅延補償器34を介して2進欠陥検出器32によ
って受信される。補償器34は2値化ユニット30の出
力を代表的には5×10-4秒の一定の時間期間だけ遅延
させるように動作し、その結果検査された対象物を表す
出力の各部分は、基準に関係する情報の対応する部分と
同時に、2進欠陥検出器32によって受信される。基準
に関係する情報は後で詳細に説明するように、データベ
ースアラインメントメモリ59から2進欠陥検出器32
によって受信される。
【0020】2進欠陥検出器32は微細レベル欠陥検出
器であり、検査される対象物の選択された最小のサイズ
の欠陥、代表的には0.7〜1.4ピクセルの欠陥を検
出するように動作する。2進欠陥検出器32はまた、選
択された最小サイズより若干小さい、ピンホール及びピ
ンドットタイプの欠陥のようなあるタイプの欠陥を検出
するように動作してもよい。
【0021】データベース前処理ステーション36は、
ダイ−データベースプロセスが使用される場合には、検
査を受けている対象物が比較され得るデータベースに関
する情報を記憶するか、又は提供する。代わりに、後で
詳細に説明するように、検査される対象物がダイ−ダイ
プロセスを使用して比較されてもよい。前処理ステーシ
ョン36は代表的には、MEBES又はGDSIIのよ
うなベクトルフォーマット又は多角形フォーマットであ
り得る、かつ比較的高い解像度を有し得るデータベース
を内部フォーマットに変換する。変換されたデータベー
ス情報はローカルエリアネットワーク(LAN)を通じ
て主制御装置8へ与えられる。制御装置8は新しくフォ
ーマット化された情報をベクトル指令を通じてデータベ
ースラスタライザ38へ送る。このデータベースラスタ
ライザ38はデータベースの2進レベルのラスタを提供
する。データベースラスタライザ38によって提供され
るこの2進レベルのデータベースのピクセルはこの明細
書ではスモールピクセル(SP)と呼ばれる。
【0022】別の方法として、データベース以外の基準
を使用してもよい。例えば、検査されるべき対象物が複
数の同一の面積を有する場合には、第1の同一の面積が
他の同一の面積のそれぞれと比較され得る、かつそれに
対する基準として動作し得るダイ−ダイタイプの方法が
使用できる。好ましくは、基準のダイに関するグレイレ
ベル情報の一部分がスキャナ10によって読み出され、
基準ダイメモリ43に記憶される。記憶された情報は、
2値化ユニット30と同様のものでよい2値化ユニット
44によって2値化される。検査されるダイに関する情
報の対応する部分はその後スキャナによって読み出さ
れ、2値化ユニット30によって2値化され、2値化ユ
ニット44の出力と比較される。好ましくは、走査され
たすべての基準ダイ情報は、図23を参照して後で詳細
に説明するように、基準ダイを再走査することなしに検
出された欠陥の後処理を可能にするために、基準ダイメ
モリ43に保持され、放棄されない。
【0023】ミスアラインメント検出メモリ58(後記
参照)に提供される基準情報がダイ−データベース比較
方法の場合のようにデータベースから生じるか、或いは
ダイ−ダイ比較方法の場合のようにダイから生じるかを
選択するためのスイッチ45が設けられることが好まし
い。
【0024】スイッチ45によって選択された2進デー
タベース情報又は2値化基準情報は、ミスアラインメン
ト検出メモリ58、データベースアラインメントメモリ
59、ダイアラインメントメモリ60及びミスアライン
メントコンピュータ61より構成された自動レジストレ
ーション(位置合わせ)サブシステムに与えられる。こ
の自動レジストレーションサブシステムは基準チャネル
と検査される対象物のチャネル間を整列させる又はそれ
ら間のレジストレーションを行うように動作する。自動
レジストレーションサブシステムは、スキャナの一定し
ない速度、システムの振動及び熱ドリフトのような連続
するレジストレーション誤り(ミスレジストレーショ
ン)現象や、ステッピングエラー或いはまばらな幾何構
造(形状)のような検査されるチャネルにおける不連続
性に起因するレジストレーション誤りを補正するように
動作する。
【0025】自動レジストレーションサブシステムにつ
いての上述の記載において、用語「ライン」は、単一の
「ライン時間」中、スキャナ10のCCDアレイによっ
て出力される、代表的には1024ピクセルよりなる個
々のシーケンスのピクセルを指すことを意図している。
【0026】検査される対象物を表す2進データベース
情報及び2値化スキャナ出力は自動レジストレーション
コンピュータ61に入力する。このユニットは、ミスア
ラインメント検出メモリ58とともに、サーボ形式態様
で動作し、基準チャネルと検査されるチャネル間のレジ
ストレーション誤りを計算する。レジストレーション補
正指令がその後データベースアラインメントメモリ59
及びダイアラインメントメモリ60それぞれの内容に与
えられ、それによってデータベース及びダイの整列され
た表示をそれぞれ提供する。これらレジストレーション
補正指令は、どの情報がアラインメントメモリ59及び
60から読み出されるべきであるかによってアドレスを
決定するように働く。
【0027】2つの別個のメモリアレイ、即ち、ミスア
ラインメント検出メモリ58から構成される第1のメモ
リアレイ及びアラインメントメモリ59及び60から構
成される第2のメモリアレイ、を設けることは自動レジ
ストレーションサブシステムに先見能力を与えるという
利点がある。特定すると、基準データストリームの各個
々の部分がレジストレーションコンピュータ61に到達
し、実質的に同時にアライメントメモリ59及び60に
記憶される。アライメントメモリ59及び60によって
導入される「遅延」はレジストレーションコンピュータ
61が適当なレジストレーション指令をアライメントメ
モリ59及び60に発することを可能にし、それによっ
て基準データストリームの個々の部分が欠陥検出器32
及び64(後記参照)に到達する前に個々の部分を整列
させる。この先見能力は、システムがパターン化された
非ブランク面積(領域)を先見することによって、ステ
ッピングエラー或いはまばらな幾何構造のような検査さ
れるデータストリームにおける不連続性中に発生するミ
スアライメントからより急速に回復することを可能にす
る。
【0028】自動レジストレーションの目的は、現在走
査されたデータの周囲のある近傍系に基づいて、オンザ
フライ式に、イメージの2進表示とデータベース間のグ
ローバル(大域的)マッチング(整合)を達成すること
である。レジストレーションベクトルが、データベース
ピクセルに供給されるべき変位を表す走査されたイメー
ジピクセルの各ラインごとに、それらを対応する走査さ
れたイメージピクセルに関して整列させるように、計算
される。
【0029】変位のローカル(局部)測定値が変位のグ
ローバル測定値を計算するために使用される好ましい2
進アライメント方法は次の2つのステップからなる。 1.ローカル変位測定:走査されたイメージの現在のラ
インの周囲の小さな「ローカル」窓における、複数の
軸、好ましくは2つの直交配列された軸、に沿うローカ
ル変位の定量化。ローカル変位を識別し、定量化するた
めに、XORオペレータ及び引き続く軸のそれぞれに沿
うXORオペレータの長さの計数のような任意適当な方
法が使用できる。窓に対する好ましいサイズは約5〜1
0ラインである。この測定は、軸及びコーナー(角部)
に平行でないエッジのような、特別の取扱いを必要とす
るであろう特徴(フィーチャ)を検出するように働く特
徴検出器と協働して、実行されることが好ましい。 2.グローバル変位測定:「グローバル」窓内に含まれ
る複数の「ローカル」窓のそれぞれから導出されたロー
カル測定値を使用して、代表的には約12ラインからな
る現在のラインの周囲の大きな「グローバル」窓におけ
る、2つの直交配列された軸に沿うグローバル変位の定
量化。
【0030】第1のローカルステップを実行するための
好ましい方法は次の通りである。イメージの2進表示は
代表的には、本出願人の同時係属出願である米国特許出
願第684,583号に詳細に説明されているように、
2値化ユニット30内で実行することができるデータベ
ースの解像度と同じ解像度で提供される。イメージIの
データベースDに関するローカル変位は下記の例に例示
されているように、減算I−D及びD−Iを実行し、引
き続いてストリームI−D及びD−Iにおけるランの長
さを決定することによって、計算することができる。こ
の長さはデータベースに関するイメージの相対位置に依
存して正又は負であるということを注記しておく。2進
ピクセルのすべての列ではなくて、ストリームI−D及
びD−Iの各いくつかの隣接する2進ピクセル列の中の
1列のみが複数の軸のそれぞれに沿ってサンプルされる
ことが好ましい。
【0031】例示の目的のため、3×3ピクセルのみを
含むように示された窓におけるローカル変位のサンプル
計算は次の通りである。
【0032】 I D 0111000111100 1001111000001 1111000011111 1001111100001 1110000111111 1001111100001 これら2つのマトリックスはそれぞれ検査される対象物
Iの及び基準又はデータベースDの3つの対応する2進
ピクセル列の部分を表す。サンプルされた又は現在の列
は中間の列である。 x方向における(I−D):011000001111
0 それぞれ長さが2及び4の2つのランが存在する。 x方向における(D−I):000011110000
0 長さが4の1つのランが存在する。
【0033】アナログの計算をy軸のような他の軸に沿
って実行してもよい。フィルタ動作が検出されたランの
長さの値について実行され、それによってこれら長さ値
のあるものがフィルタ除去されることが好ましい。残り
の長さの値はこの明細書では「有効」と称される。
【0034】このフィルタプロセスは次の原理に基づい
ていることが好ましい。第1は、最長の予期されるラン
長さ値を決定するスレッショルド値(しきい値)が定め
られる。このスレッショルド値を超えるラン長さ値はフ
ィルタ除去される。
【0035】第2は、軸及びコーナーに平行でないエッ
ジのような、問題となる特徴を含む「問題帯域(ゾー
ン)」を検出する特徴検出器が設けられる。そのような
問題帯域に一部分であっても重なるラン長さ値はフィル
タ除去される。
【0036】この特徴検出器は基準データにおける2進
形状のエッジに沿ってピクセルを検査し、問題となる特
徴をマークするように動作することが好ましい。これ
は、各エッジピクセルをこのエッジに沿う2つの隣接す
るピクセルと結合する2つのスロープ(傾斜)をそれぞ
れ考慮することによって、実行できる。また、これらス
ロープの値は、個々に及び組み合わせて、軸に関するエ
ッジの配向(オリエンテーション)を示す。スロープの
計算に使用される2つの隣接するピクセルは現在のエッ
ジピクセルに直ぐ隣接する2つのピクセルであってもよ
く、或いは現在のエッジピクセルから1又は2ピクセル
だけ離れていてもよい。
【0037】これら動作は、現在のピクセルのk×k近
傍の大部分の又はすべてのあり得る形状(輪郭)を記憶
するLUTを作成することによって、実現可能である。
ここで、kに対する代表的な値は約3〜5である。LU
Tは各そのような形状を、「コーナー」、「対角線(斜
行)」、即ち、軸に対して非平行、或いは「平行」、即
ち、軸に対して平行、のようにラベルで分類する。「平
行」ラベルはその形状が平行である軸の指示を備えてい
ることが好ましい。「コーナー」及び「対角線」ラベル
はこの明細書では両方とも「無効」ラベルと称される。
「平行」ラベルはこの明細書では「有効」と称される。
【0038】特定の形状が無効とマークされたときに、
無効マークが現在のピクセルに適用されるだけでなく、
サイズが現在のピクセルの約12ラインであり得る近傍
系に伝搬されることが好ましい。これは基準と走査され
た(検査された)チャネル間のミスアライメントを補償
するために行われる。
【0039】スロープ及びコーナー角を計算するための
好ましい方法はエイ・ローゼンフェルド(A. Rosenfeld)
及びエイ・カク(A. Kak)によるディジタル・ピクチャー
・プロセッシング(アカデミック・プレス、1982、
第1巻、257頁以降)に記載されており、この開示は
参照によりこの明細書に組み入れられる。
【0040】フィルタプロセスの第3の原理は、ローカ
ル窓における最長の予期される平均ラン長さ値を決定す
るスレッショルド値が定められるということである。特
定のローカル窓におけるこの平均ラン長さ値がこのスレ
ッショルド値を超える場合には、そのローカル窓におけ
るすべてのラン長さ値がフィルタ除去される。このスレ
ッショルド値は一定でなくてもよい。好ましくは、この
スレッショルド値はブランクラインのような有効ラン長
さを生じさせない現在のラインに先行するラインの数の
増加関数である。
【0041】各ローカル窓に対するローカル変位測定ス
テップの出力は、 (a)有効ランの数、及び (b)ランの長さの代数和 であることが好ましい。
【0042】2進アライメント方法の第2のグローバル
ステップを実行するための好ましい方法は次の通りにグ
ローバルレジストレーションベクトルを計算することに
よるものである。 a.各グローバル窓に対して、そのグローバル窓におけ
るすべての有効ランに対する平均ラン長さが計算され
る。 b.一連のグローバル窓に対する一連の平均ラン長さが
通常の平滑化機能を使用して平滑化されることが好まし
い。
【0043】グローバル窓の幅は少なくとも走査幅の半
分であることが好ましく、その長さは数ダースのライン
でよい。
【0044】平滑化機能は次のいずれかのような任意適
当な機能よりなるものでよい。 1.変位ベクトルの変動の周波数及び振幅を有効ラン長
さの測定数の関数として制限するためのスレッショルド
機能。このスレッショルド値は一定でなくてもよい。好
ましくは、このスレッショルド値はブランクラインのよ
うな有効ラン長さを生じさせない現在のラインに先行す
るラインの数の増加関数である。 2.LMSフィルタのような適応フィルタが変位ベクト
ルにおける周期的な変動をモニタするために使用でき
る。この方法は。殆ど又は全く有効情報が入手できない
ブランクラインの問題を一部分克服するのに使用でき
る。
【0045】今までの記載において、用語「レジストレ
ーション」及び「変位」は一般に交換可能に使用されて
いる。
【0046】ローカル変位測定ステップ及びグローバル
変位計算ステップの様相の詳細な説明をアペンディクス
(参考資料1)として添付する。
【0047】自動レジストレーションサブシステムの好
ましい実施例のソフトウエア・インプリメンテーション
を参考資料2として添付する。
【0048】再び、図1及び図2を参照すると、微細欠
陥検出器32はデータベースアライメントメモリ59か
らの基準の整列された2進表示を受信し、それを検査さ
れるべき対象物を表す2値化ユニット30の2進出力と
比較し、微細欠陥の出力指示を欠陥処理ユニット(欠陥
プロセッサ)62へ提供する。
【0049】以後「MIC」又は顕微鏡ユニットと称さ
れる超微細レベル欠陥検出器64は微細レベル欠陥検出
器32によって検出可能な最小サイズより小さいサイズ
の欠陥を検出するように動作する。超微細欠陥検出器6
4は、それがまた、微細レベル欠陥検出器32によって
定められる最小の欠陥サイズより若干大きいサイズの欠
陥を検出することができるという点で、微細欠陥検出器
32とレンジにおいて若干オーバラップする(重なる)
ことが好ましい。欠陥検出器64は約0.5〜1.5ピ
クセルサイズの欠陥を検出するように動作することが好
ましい。
【0050】好ましくは、微細レベル欠陥検出器32は
基準及び検査された対象物の2進表示を受信し、比較す
るように動作し、他方、超微細レベル欠陥検出器64は
基準及び検査された対象物のグレイレベル表示を受信
し、比較するように動作する。超微細レベル欠陥検出器
64はスイッチ65を介して整列された基準の表示を受
信する。このスイッチ65は、ダイ−データベース比較
法の場合のように、基準情報がデータベースから発せら
れたか、又はダイ−ダイ比較法の場合のように、ダイか
ら発せられたかを選択するように動作する。前者の場合
には、データベースアライメントメモリ59からの基準
データベースの整列された表示が検出器64によって受
信される。後者の場合には、ダイアライメントメモリ6
0からの基準ダイの整列された表示が検出器64によっ
て受信される。
【0051】超微細レベル欠陥検出器64は整列された
表示を、ダイ−データベースプロセスの場合のように、
2進であるならば、グレイレベル表示にグレードアップ
(格上げ)する。微細レベル欠陥検出器64は基準のグ
レイレベル表示をスキャナ10によって提供される検査
された対象物のグレイレベル表示と比較し、超微細レベ
ル欠陥の出力指示を欠陥処理ユニット62へ与える。
【0052】好ましくは、欠陥処理ユニット62は検出
器32及び64からの情報を比較し、単一ピクセルのサ
イズの欠陥のような欠陥が両検出器によって識別される
場合には、この欠陥の「二重(ダブル)指示」が単一指
示に適当に組み合わされるように、動作する。
【0053】図示の実施例においては、欠陥処理ユニッ
ト62は2つの検出器、即ち、微細検出器32及び超微
細検出器64、から欠陥指示を受信する。しかしなが
ら、この欠陥処理ユニットは、2レベルの検出ではなく
てマルチレベルの検出が望まれる場合には、任意の適当
な数及びタイプの検出器からの欠陥指示を受信し得ると
いうことは理解されよう。
【0054】欠陥処理ユニット62は、欠陥検出器32
及び64によって識別された各推定の欠陥のイメージを
実時間で記録するように動作する実時間記録ユニット6
6とインタフェースしている。その後、欠陥検出プロセ
スの誤警報率を減少させるために、ソフトウエアで具現
された欠陥解析アルゴリズムが後処理ユニット67にお
いて使用される。検査された対象物の表示内の比較的に
少数の位置(ロケーション)(推定の欠陥として識別さ
れたもの)のみが解析される必要があるから、後処理ユ
ニット67によって実行される解析は実時間である必要
はなく、それによってより複雑な後処理解析ができる。
後処理ユニット67は図23を参照して後で詳細に記載
する。
【0055】欠陥処理ユニット62は欠陥検出ユニット
32及び64からの各受信した欠陥指示をトリガ信号及
び欠陥座標信号に変換する。これら信号はチャネル68
及び70をそれぞれ通じて欠陥記録ユニット66に与え
られる。トリガ信号は欠陥を識別した構成要素(微細レ
ベルユニット32又は超微細レベルユニット64のいず
れか)を指示する。欠陥座標信号は、好ましくは欠陥が
生じるライン内のライン及びピクセルの指示からなる欠
陥の位置の指示を提供する。
【0056】この発明の好ましい実施例によれば、実時
間記録ユニット66はイメージバス72を通じてシステ
ムの構成要素の実質的に全部の出力バスとインタフェー
スしており、それによってシステム全体中の情報の流れ
の実時間記録を可能にする。種々のシステムの構成要素
によって提供される出力イメージ及び指示の実時間記録
は、検査システム6の種々の構成要素の動作の欠陥をモ
ニタし、診断するように動作する診断メモリ及びプロセ
ッサ76に与えられる。この発明の好ましい実施例によ
れば、診断メモリ及びプロセッサ76は、検査装置6の
すべての構成要素に入力するテストバスとインタフェー
スしており、それによってテストイメージ及びランダム
パターンが検査装置6の任意の構成要素に送り込まれる
ことを可能にする。
【0057】好ましくは、記録ユニット66によって記
録された、個々の欠陥の表示のような、表示をオペレー
タに表示し、それによってオペレータが種々のオペレー
タ制御の動作、例えば欠陥検出システムの診断、欠陥の
検証及び除去、並びに欠陥の分類のような動作、を実行
できるようにするための手段が設けられる。特定の対象
物の特定の部分の表示は、システムがその対象物の異な
る部分を検査している間に、或いはシステムが異なる対
象物を検査しているときでさえ、表示できることが好ま
しい。
【0058】図2の実時間記録ユニット66の好ましい
実施例のソフトウエア・インプリメンテーションを参考
資料3として添付する。
【0059】診断メモリ及びプロセッサ76は検査され
た対象物の表示に対応する合成の及び実時間のイメージ
を記憶するように動作する。これら表示はシステムの外
部から或いは実時間記録ユニット66によって生成する
ことができる。診断メモリ及びプロセッサ76はまた、
テストパターンをテストバス78を通じて選択されたサ
ブシステムに送り込むテストパターン発生器としても動
作可能である。
【0060】主制御装置8の制御のもとで、検査システ
ム6の各構成要素はテストバス78から到来する入力
を、あたかも実質的にそれがイメージバス72からの実
際の入力であるかのように、処理する。任意のそのよう
なプロセスからの出力は実時間記録ユニット66によっ
て記録することができ、かつ後処理ユニット67によっ
て解析することができる。所望ならば、このプロセスの
出力はオペレータに表示することが可能である。診断メ
モリ及びプロセッサ76からテストバス78に沿って転
送されるデータは診断の目的のために特別に発生された
テストパターンからなるものでよい。バス78からの入
力に対する任意のサブシステムの出力を検査することに
よって、各サブシステムの動作は診断でき、かつ検証で
きる。
【0061】要約すると、診断メモリ及びプロセッサ7
6並びにバス72及び78は次の能力を提供する。 A.システムの任意の構成要素に対する「テスト」情報
の提供、及びこの「テスト」がシステムの下流のその構
成要素から進行するときにこの「テスト」情報について
実行された変更(修正)のモニタ。 B.検査システムの第1の構成要素によって受信された
可視情報の第1の表示と検査システムのこの第1の構成
要素によって或いはこの第1の構成要素より検査システ
ムの下流の任意の構成要素によって出力されたその可視
情報の第2の表示との比較。
【0062】上述の診断プロセスの特別の特徴は、検査
システムが検査モードで動作しているときに支配してい
る条件と実質的に同一の条件(タイミング、処理速度、
制御)のもとで診断が行われるということである。
【0063】検査システムが、検査される対象物と基準
間の差の第1の出力指示を提供するための第1の装置
と、検査される対象物の少なくともある面積(領域)の
第2の検査を自動的に実行するための第2の装置との間
に、共働作用を提供し、それによって上記第1の装置に
よって提供された上記差の一部分の出力指示を完成する
ことにより上記第1の装置を補足することが図1及び図
2の実施例の特別の特徴である。この共働作用は少なく
とも2進欠陥検出器32とグレイ欠陥検出器64間に提
供され、また、両検出器32及び64から構成される初
期処理ユニットと実時間欠陥記録ユニット66に関連し
た後処理ユニット67(図23参照)間にも提供され
る。
【0064】対象物の2部分の共働作用検査を提供する
利点、又はもっと一般的にいうと、単一の検査システム
を提供することとは対照的に、共働作用する複数の相互
に補足する検査サブシステムを有する検査システムを提
供する利点は、検査システムの各サブシステムが全体と
してシステムの特定の要件に対して最適化できるという
ことである。例えば、2進欠陥検出器32は、比較的小
さな欠陥の検出の品質及び効率に妥協を行う必要なし
に、比較的大きな欠陥の検出に「専念する」ことができ
る、又はおおむね最適であるように構成することができ
る。グレイ検出器64は、比較的大きな欠陥の検出の品
質及び効率に妥協を行う必要なしに、比較的小さな欠陥
の検出に「専念する」ことができる、又は最適であるよ
うに構成することができる。
【0065】この「専門化」の特徴の他の例は、実時間
欠陥検出器32及び64によって提供される走査及びそ
の後の処理が、例えば検査される対象物が検査されると
きの倍率を減少させることによって、所望のように迅速
に実行できるということである。これは検出の品質を実
質的に下げる必要がない。何故ならば、後処理ユニット
67は速度を犠牲にして精度に専念できるからである。
後処理ユニット67は、走査が行われている減ぜられた
又は増大された精度に従って、その精度を増大又は減少
させるように動作することが好ましい。
【0066】次に、図2の2進欠陥検出器32に対する
好ましいアルゴリズムを概念的に例示する図3(A)〜
(F)を参照する。図3(A)〜(F)に例示されたこ
の特定の例は3ピクセル×3ピクセルの近傍系の例であ
り、この例はこれに限定することを意図するものではな
く、単に理解を容易にするために提供されているという
ことは理解されよう。
【0067】図3(A)はその左側及び右側にそれぞれ
基準及び検査される対象物の対応する位置を例示してい
る。例示された2つの位置は、中央のピクセルが基準
(図3の左側)では陰(斜線)が付けられており、検査
される対象物(図3の右側)には影が付けられていない
という点で相違する。このような相違は、ローカルなレ
ジストレーションミスや電気的ノイズのような種々の誤
りの任意のものに起因する真正の欠陥か又は誤警報であ
り得る。図3(B)は基準及び検査される対象物の上記
対応する位置の2進表示R及びIをそれぞれ例示する。
【0068】図2の2進欠陥検出器32は基準及び検査
される対象物の2進表示間の差を検出するように動作す
る。比較的小さな検出欠陥は誤警報として分類され、フ
ィルタ除去され、そして「侵食される」ことが好まし
い。何故ならば、非常に小さな真正の欠陥は大部分の適
用例において実質的に無害であるからである。フィルタ
段階の後で残った欠陥は真正の欠陥として報知される。
【0069】それ故、2進欠陥検出器32の動作は、次
の2つの逐次の動作からなることが好ましい。 a.DIFF:差を識別すること。 b.EROSION:誤警報を侵食すること。
【0070】これら2つの動作はこの技術分野では知ら
れており、エイ・ローゼンフェルド(A. Rosenfeld)及び
エイ・カク(A. Kak)による「ディジタル・ピクチャー・
プロセッシング」(アカデミック・プレス、1982)
のようなイメージ処理テキストに詳細に記載されてい
る。このエイ・カク達の開示は参照によりこの明細書に
組み入れられる。
【0071】さて、これら2つのオペレータの動作につ
いて図3(A)〜(F)を参照して説明する。
【0072】基準及び検査される対象物の表示における
特定の対の対応する2進ピクセルについて動作するDI
FFオペレータはR及びIの関数として定義される。
【0073】DIFFに対するサンプル式は次の通りで
ある。 DIFF=R×(−I)又は DIFF=I×(−R)又は DIFF=R×(−I)+I(−R) ここで、×、+及び−は論理AND、OR及びNOTオ
ペレータをそれぞれ示す。初めの2つのDIFFオペレ
ータは減算論理オペレータであり、第3番目のDIFF
オペレータはXOR論理オペレータである。(−R)及
び(−I)は図3(C)に例示されている。
【0074】上記3つの選択的なDIFFオペレータの
結果はそれぞれ図3(D)、(E)及び(F)に示され
ている。
【0075】2進表示間の「誤警報」の差はこれら表示
を生成するプロセスでのノイズから生じ得る。ノイズの
量は現在のピクセルの近傍系の関数として変化し得る。
例えば、コーナー近傍のノイズは一般に真っ直ぐなエッ
ジの近傍のノイズよりも大きい。それ故、誤警報から真
正な欠陥を区別するカットオフサイズは自動的に又はユ
ーザによって制御可能である又は選択可能であることが
好ましい。カットオフサイズの選択可能性は、複数のE
ROSIONオペレータを提供し、それらのある組合せ
が自動的に又はユーザによって選択できるようにするこ
とによって、具現化できる。選択は一般にレチクルの幾
何構造及び真正な欠陥と誤警報間の所望の比の関数とし
て決定される。EROSIONオペレータに対するサン
プル式は次の通りである。 A.E4S=P0×P1×P3×P5×P7 B.E4A=P0×P1×P3 C.E8S=P0×P1×P2×P3×P4×P5×P
6×P7×P8 D.E8A=P0×P1×P2×P3 これらの式は、EROSIONオペレータの中心である
2進ピクセルP0及び図示するようにピクセルP1〜P
24からなる5×5近傍系のピクセルを例示する図4
(A)を参照することにより理解できる。
【0076】式Aは、図4(B)に例示されたような2
進形状の周囲全体を侵食し、それによって図4(C)に
示すように2つのピクセルだけその厚さを減少させる対
称単一ステップ4接続のオペレータである。式Bは、2
進形状の周囲の2つの側部のみを侵食し、それによって
1ピクセルだけその厚さを減少させる非対称単一ステッ
プ4接続のオペレータである。式Cは2進形状の周囲全
体を侵食する対称単一ステップ8接続のオペレータであ
る。式Dは2進形状の周囲の2つの側部のみを侵食する
非対称単一ステップ8接続のオペレータである。
【0077】単一ステップオペレータA〜Dのそれぞれ
はP0に直ぐに隣接するピクセルのみを考慮に入れ、そ
れ故、2進形状の周囲の関連した側部から1つのピクセ
ルのみを侵食する。ピクセルP0〜P24の2つの「層
(レイヤー)」を考慮に入れるアナログオペレータは、
それらが周囲の関連する側部から2つのピクセルを侵食
するので、二重ステップオペレータと称される。
【0078】上述したEROSIONオペレータ法の代
わりとして使用できるフィルタ法を次に記載する。
【0079】この方法においては、基準パターンのエッ
ジの周りに「アクセプタンス(受入れ)帯域」が定めら
れる。アクセプタンス帯域内に完全に含まれた差は誤警
報と分類される。少なくとも一部分がアクセプタンス帯
域の外に入る差は真正の欠陥と分類される。この方法を
具現化するオペレータはACCEPTANCEオペレー
タと称される。
【0080】アクセプタンス帯域は2つのサブ帯域、即
ち、2進形状の内側に入る第1の「内部」サブ帯域と、
2進形状の外側にかつこの2進形状に隣接して配置され
ている第2の「外部」サブ帯域、より構成される。サイ
ズdの内部アクセプタンスサブ帯域は、単一ステップE
ROSIONオペレータのd倍を適用することによって
2進形状から侵食される一組のピクセルから構成され
る。
【0081】サイズdの外部アクセプタンスサブ帯域
は、複数dの単一ステップDILATIONオペレータ
が適用されるときに2進形状に加えられるピクセルによ
って形成される。DILATIONオペレータはこの分
野では知られており、エイ・ローゼンフェルド及びエイ
・カクによる「ディジタル・ピクチャー・プロセッシン
グ」(アカデミック・プレス、1982)のようなイメ
ージ処理テキストに詳細に記載されている。このエイ・
カク達の開示は参照によりこの明細書に組み入れられ
る。DILATIONオペレータに対するサンプル式
は、図4(A)に導入された表記法を参照すると、次の
通りである。 1.D4S=P0+P1+P3+P5+P7 2.D8S=P0+P1+P2+P3+P4+P5+P
6+P7+P8 第1の式は単一ステップ4接続のDILATIONオペ
レータを表し、一方、第2の式は単一ステップ8接続の
DILATIONオペレータを表す。
【0082】値dは欠陥の最小のサイズに関係した定数
であっても、或いは基準の2進表示によって形成される
パターンの関数として変化するものでもよい。
【0083】次に、図5(A)〜(I)を参照して、
「アクセプタンス帯域」法の好ましい具現例について記
載する。図5(A)の影のある部分は基準の一部分の2
進形状Rを例示する。図5(B)の影のある部分はRを
このRの外部アクセプタンスサブ帯域に加えることによ
って定められた基準の面積Dを例示する。図5Cの影の
ある部分EはRの外部アクセプタンスサブ帯域を例示す
る。図5(D)の影のある部分は侵食動作の後で残った
面積Fを例示する。図5(E)の影のある部分はRの第
1の内部サブ帯域Gを例示する。
【0084】図5Fの影のある部分は検査される対象物
のRに対応する部分の2進形状Iを例示する。図5Gは
形状Iと形状間の差を例示する。この差はI−R及びR
−Iとして演算できるようにされる。図5(H)及び
(I)はACCEPTANCEオペレータを例示する。
図5(H)はI−Rから外部帯域Eを減算して「誤警
報」帯域H及び「真の欠陥」帯域Jをもたらす態様を示
す。図5(I)はR−Iから内部帯域Gを減算して「誤
警報」帯域K及び「真の欠陥」帯域Lをもたらす態様を
示す。
【0085】次に、図2の超微細レベル欠陥検出器64
を例示する図6を参照する。検査されるチャネル及び基
準チャネルの両方における検出プロセス、並びにこれら
2チャネルを比較するプロセスはすべて完全8ビットグ
レイレベル情報を使用する。これらプロセスは後で詳細
に記載する「トリガ」と呼ばれるマルチピクセルオペレ
ータに基づいていることが好ましい。これら「トリガ」
と呼ばれるマルチピクセルオペレータは1つのピクセル
とその周りのピクセル(エネルギー勾配)間のエネルギ
ーの特定の変動を感知し、かつ小さな欠陥によってのみ
トリガされているだけであるという追加の重要な特徴を
有する。
【0086】図示するように、超微細レベル欠陥検出器
64は代表的にはスキャナ10から検査されるべき対象
物を表す8ビットのグレイレベル情報を受信する。欠陥
検出器64はまた、スイッチ65を通じて、データベー
スアライメントメモリ59からの整列された2進ラスタ
化された情報からなる、又はダイアライメントメモリ6
0からの整列されたグレイ情報からなる基準情報を受信
する。これら2つのタイプの情報のいずれかを選択する
ためのスイッチ103が設けられている。スイッチ10
3はまた、診断モード又は検査モードが選択されること
を可能にするように動作する。
【0087】平滑化ユニット100が設けられ、データ
ベースアライメントメモリ59からの2進情報を8ビッ
トのグレイレベル情報に変換し、それによって検査され
た対象物を表す8ビットのグレイレベル情報との比較を
可能にすることが好ましい。平滑化ユニット100に到
達する情報がダイアラインメントメモリ60からのグレ
イ情報である場合には、情報の平滑化を防止するために
スイッチ103は適当な指令を平滑化ユニット100に
発する。
【0088】検査された対象物及び基準をそれぞれ表す
グレイレベル情報はスイッチ101及び平滑化ユニット
100をそれぞれ介して欠陥感知素子(センサ)102
及び104にそれぞれ与えられる。スイッチ101は診
断モード又は検査モードが選択されることを可能にす
る。診断モードが選択された場合には、欠陥感知素子1
02に与えられるグレイレベル情報はテストバス78
(図1、図2参照)によって提供される。検査モードが
選択された場合には、欠陥感知素子102に与えられる
グレイレベル情報はスキャナ10(図1参照)によって
提供される。
【0089】欠陥感知素子102及び104は実質的に
同一であり、かつ後で詳細に説明する、トリガとも呼ば
れる複数の欠陥検出オペレータに基づいていることが好
ましい。
【0090】欠陥感知素子102は検査された対象物に
おける推定の欠陥に対応する検査された対象物の位置表
示を感知するように動作する。しかしながら、トリガが
また、ある本物の幾何構造に反応し、それによって不所
望な誤警報を生じさせる可能性がある。これら誤警報を
減少させるために、同じトリガを基準情報に供給する欠
陥感知素子104が設けられている。検査される対象物
のデータストリームにトリガを誘発する本物の幾何構造
は同じトリガを基準情報のデータストリームに誘発す
る。
【0091】欠陥比較ユニット106が欠陥センサ10
2から生じるトリガを欠陥センサ104及び擬似欠陥セ
ンサ112(後記参照)から生じるトリガと比較する。
代表的には、欠陥比較ユニット106は、欠陥センサ1
02をトリガし、かつ基準の同じ位置の周りの予め定め
られたサイズの窓に欠陥センサ104又は擬似欠陥セン
サ112のいずれからもトリガが発生されなかったとい
うことが正しいという、検査された対象物の各位置の出
力指示を発生する。代表的な窓サイズは5×5ピクセル
である。一実施例によれば、識別された欠陥は、欠陥セ
ンサ104及び、又は擬似欠陥センサ112によって発
生されたトリガが同じ極性(即ち、両センサが欠陥を
「丘」又は「谷」として識別する)を有する、かつ放棄
されるべき推定の欠陥と同様のTDE値を有する、同じ
方向に沿った推定の欠陥を指示する場合にのみ、放棄さ
れる。用語「TDE」は後で定義される。
【0092】次に、超微細レベル欠陥検出器64の欠陥
センサ102及び104によって使用できる複数のトリ
ガを例示する図7(A)〜(L)を参照する。各トリガ
は4×4ピクセルの近傍系(A−D、0−3)の上に重
ねられる。影の付けられた面積(領域)はレチクルのク
ロムを帯びた又は不透明な領域を描写する。
【0093】複数の欠陥感知トリガは次のトリガi〜 v
iii からなる。 i. その寸法が代表的には4×1ピクセルであり、かつ
図7(A)に太い線で示された狭い垂直方向オペレー
タ。このオペレータは図7(A)、(B)及び(L)に
例示されたタイプの丘又は谷欠陥を検出するのに特に有
用である。 ii.その寸法が代表的には4×2ピクセルであり、かつ
図7(C)に太い線で示された広い垂直方向オペレー
タ。このオペレータは図7(C)及び(D)に例示され
たタイプの丘又は谷欠陥を検出するのに特に有用であ
る。 iii.その寸法が代表的には1×4ピクセルであり、かつ
図7(E)に太い線で示された狭い水平方向オペレー
タ。このオペレータは図7(E)、(J)及び(L)に
例示されたタイプの丘又は谷欠陥を検出するのに特に有
用である。 iv. その寸法が代表的には2×4ピクセルであり、かつ
図7(F)に太い線で示された広い水平方向オペレー
タ。このオペレータは図7(D)及び(F)に例示され
たタイプの丘又は谷欠陥を検出するのに特に有用であ
る。 v. その代表的な形状(輪郭)が図7(G)に太い線で
示されている広い順方向の斜めの対角線(斜行)オペレ
ータ。このオペレータは図7(D)及び(F)に例示さ
れたタイプの丘又は谷欠陥を検出するのに特に有用であ
る。 vi. その代表的な形状(輪郭)が図7(H)に太い線で
示されている広い逆方向の斜めの対角線オペレータ。こ
のオペレータは図7(D)及び(H)に例示されたタイ
プの丘又は谷欠陥を検出するのに特に有用である。 vii.その代表的な形状(輪郭)が図7(I)に太い線で
示されている狭い順方向の斜めの対角線(斜行)オペレ
ータ。このオペレータは図7(D)及び(I)に例示さ
れたタイプの丘又は谷欠陥を検出するのに特に有用であ
る。 viii. その代表的な形状(輪郭)が図7(K)に太い線
で示されている狭い逆方向の斜めの対角線オペレータ。
このオペレータは図7(D)、(K)及び(L)に例示
されたタイプの丘又は谷欠陥を検出するのに特に有用で
ある。
【0094】特定の欠陥を検出するのに有用なオペレー
タがまた、各暗領域が明領域と置換され、かつ各明領域
が暗領域と置換される対応する欠陥を検出するのに有用
であるということを注記しておく。
【0095】中央領域及び2つの周囲領域が上述した8
つのオペレータのそれぞれに対して定められる。8つの
オペレータの各々に対するそれぞれの中心領域は、図7
(A)、(C)、(E)、(F)、(G)、(H)、
(I)及び(K)における行(横列)を定める文字(ア
ルファベット)及び列(縦列)を定める数字によってそ
れぞれ定められる格子(グリッド)表記法を参照する
と、それぞれ次のピクセルからなる。 i. B2、C2 ii. B1、B2、C1、C2 iii. C1、C2 iv. B1、B2、C1、C2 v. B1、B2、C1、C2 vi. B1、B2、C1、C2 vii. B2、C1 viii. B1、C2 8つのオペレータの各々に対する第1及び第2の周囲領
域は、図7(A)、(C)、(E)、(F)、(G)、
(H)、(I)及び(K)における行(横列)を定める
文字(アルファベット)及び列(縦列)を定める数字に
よってそれぞれ定められる格子表記法を参照すると、そ
れぞれ次のピクセルからなる。
【0096】 各オペレータに対して、中央領域ピクセルのエネルギー
レベルの和はCとして表される。例えば、オペレータi
に対して、C=B2+C2。第1の周囲におけるピクセ
ルのエネルギーレベルの重みを付けた又は重みを付けな
い和はP1として表される。例えば、オペレータiに対
して、P1=A2。しかしながら、図7(G)に示すオ
ペレータvに対する好ましい式は重みを付けた和であ
り、P1=A2+2A3+B3。
【0097】第2の周囲におけるピクセルのエネルギー
レベルの重みを付けた又は重みを付けない和はP2とし
て表される。例えば、オペレータiに対して、P2=D
2。しかしながら、図7(G)に示すオペレータに対す
る好ましい式は重みを付けた和であり、P2=C0+2
D0+D1。
【0098】欠陥はオペレータの中央ピクセルのエネル
ギーレベルの和を周囲のそれぞれのエネルギーレベルの
和(重みを付けた又は単純の)と比較することによって
検出される。中央のエネルギーの和が周囲のエネルギー
の和からあるスレッショルド値T以上ずれる場合、中央
領域に存在する欠陥が識別される。ゼロでない正のスレ
ッショルド値の使用が好ましい。何故ならば、このスレ
ッショルド値はノイズを欠陥とする誤認を除去し、ま
た、非常に小さい欠陥をフィルタ除去するからである。
【0099】好ましい一実施例によれば、センサ102
において使用されるスレッショルド値はセンサ104に
おいて使用されるスレッショルド値よりも僅かに高い。
その結果、センサ102をトリガする実質的に任意の推
定の欠陥がまた、センサ104をトリガし、それによっ
て誤警報率を減少させる。検査される対象物チャネルを
トリガする実質的に任意の欠陥でない位置がまた、基準
チャネルをトリガすることを確実にするための追加の又
は代わりの方法は後述する擬似欠陥検出チャネルを提供
することである。
【0100】好ましい実施例によれば、オペレータi〜
ivに対して、丘又は谷の欠陥は、次の条件がそれぞれ保
持される場合に、識別される。 谷:C+T<2×P1でかつC+T<2×P2 丘:C−T>2×P1でかつC−T>2×P2 ここで、周囲の和は、周囲の領域がそれぞれ対応する中
央領域の半分の大きさであるので、2倍され、従って、
周囲のエネルギーレベルが2倍されるときにのみ周囲の
和は中央領域と比較できるということを注記しておく。
【0101】オペレータv〜viiiに対して、丘又は谷の
欠陥は、次の条件がそれぞれ保持される場合に、識別さ
れる。 谷:C+T<P1でかつC+T<P2 丘:C−T>P1でかつC−T>P2 図7(D)の欠陥が0のグレイ値及び4つの白(グレイ
レベル=255)ピクセルB1、B2、C2及びC3に
わたって等しく分布している0.5ピクセルの領域を有
すると仮定すると、図7(D)のピクセルB0〜B3及
びC0〜C3に配置されたオペレータivに対するサンプ
ル計算は次の通りである。 B1=B2=C2=C3=7/8×255=約225 C=900 2×P1=2(A1+B1)=2(255+255)=
1020 2×P2=2(A4+B4)=2(255+255)=
1020 欠陥のサイズは、所望ならば、トータル・デルタ・エネ
ルギー(TDE)と呼ばれる量を定めることによって、
定量化することができる。オペレータのそれぞれに対し
て、TDEは中央ピクセルから両周囲のエネルギーの和
を引き算した合計のエネルギーとして定められる。TD
Eを3つの異なるスレッショルド値と比較することによ
って、検出された欠陥は小、中間或いは大と分類でき
る。
【0102】比較的大きな欠陥は谷のプロフィールの形
成をもたらさず、オペレータはそれによって「トリガ」
されない。単一のエッジもまた、谷又は丘タイプのプロ
フィールの形成をもたらさない。二重エッジのプロフィ
ールもまた、このプロフィールの幅に対するオペレータ
のサイズの比が十分に小さい場合には、オペレータをト
リガしない。
【0103】例えば、垂直方向に配置されたパターンの
エッジに配置された欠陥を検出するためには、垂直方向
の軸に沿った検査が好ましく、これに対し水平方向に配
置されたパターンのエッジに配置された欠陥は水平方向
の軸に沿った検査によって極めて容易に検出される。そ
れ故、欠陥センサ102及び104は、互いに45度ず
つ分離された4つの軸(垂直軸、水平軸、45度軸及び
135度軸と称される)のような複数の軸に沿った検査
されるべき各位置で動作することが好ましい。従って、
各欠陥は特定の1つの軸又は複数の軸に沿っていると特
徴付けることができる。また、欠陥は、検出されたエネ
ルギープロフィールの形状に依存して、谷又は過剰のク
ロム欠陥(図7(B)及び(D)に例示されているピン
ドットのような)或いは丘又は不十分なクロム欠陥(ピ
ンホールのような)と特徴付けることができる。ピンホ
ールやピンドット欠陥のようなおおむね点対称の欠陥は
一般にすべての検出軸に沿って検出されよう。
【0104】上述したタイプi〜viiiの1つの欠陥感知
オペレータは検査される対象物の表示のある本物の(欠
陥のない)特徴によってトリガされることが予期でき
る。例えば、135度より小さいコーナーのような幾何
構造が欠陥センサをトリガするかもしれない。
【0105】この状態は、上に説明したように、検査さ
れる対象物の検出チャネルに平行なかつそれと実質的に
同一の基準の検出チャネルを提供することによって、一
部分修正できる。しかしながら、再び図6を参照して、
欠陥センサ102は検査される対象物の表示における欠
陥でない位置によってトリガされるが、基準の表示にお
ける同一の(欠陥でないことによる)位置は欠陥センサ
104をトリガすることができないということが時々生
じ得る。この状態は、欠陥センサ102及び104が全
く同じに構成されている場合でさえ、起こり得る。何故
ならば、これら2つのセンサはそれらへの入力が全く同
じに発生されないかもしれないという事実により、正確
に同じ入力を受信しないかもしれないからである。例え
ば、図6のセンサ102に対する入力は8ビットの深さ
で走査するスキャナ10によって発生することができ、
他方、図6のセンサ104に対する入力は2進データベ
ース情報を8ビットレベルに変換することによって発生
することができる。また、検査されるべき「欠陥のな
い」対象物がそのデータベースの先行するものと必ずし
も対応しない場合さえある。これは、中でもデータベー
スパターンのコーナーが、検査される対象物が作られた
プロセスの人為構造として、丸められる傾向があるから
である。
【0106】従って、好ましい修正は欠陥センサ104
と平行な、かつ特徴検出器110並びに擬似欠陥センサ
112から構成される基準検出チャネルを提供すること
である。擬似欠陥検出チャネルは、欠陥センサ102に
よって検査された対象物の欠陥として誤認され、かつ欠
陥センサ104をトリガしない実質的に任意の本物の形
状(輪郭)が擬似欠陥検出チャネルに沿うトリガを生じ
させ、それによって推定の欠陥が誤警報として分類され
ることを可能にすることを確実にするため、特別の基準
で設計することができる。
【0107】特徴検出器110はまた、この明細書では
「FDM」と略される「MIC特徴検出器」とも称され
る。FDMは基準ストリームにおける予め定められた幾
何形状(輪郭)を認識するように設計されている。この
予め定められた形状は検査された対象物では有効トリガ
を発生するが、基準では発生しないものを含む。これら
形状に対して、FDMは擬似トリガを生成し、このトリ
ガは基準によって発生されるトリガのストリームに加え
られる。
【0108】一般に、FDMはテンプレートが予め定め
られた形状であり、かつサーチ領域が基準のストリーム
であるテンプレートマッチング動作を実行する。テンプ
レートのサイズは8×8ビットのように大きいことが好
ましいので、単一のルックアップテーブルは実用的では
ないかもしれない。代わりに、いくつかのLUTが1つ
の判断(デシジョン)ツリーに結合されてもよい。判断
ツリーの構造は、認識されるべきテンプレートの数が8
×8ビットの2進組合せの数に関して小さいという事実
に基づいている。特徴検出器110の好ましい実施例は
添付の参考資料4に記載されている。
【0109】図8及び図9は図6の平滑化ユニット10
0、欠陥検出器102及び104、並びに欠陥比較ユニ
ット106の中間レベルのブロック図である。
【0110】図示するように、平滑化ユニット100は
2進レベル−グレイレベル変換器114及びコンボルビ
ング(回旋)ユニット116から構成されることが好ま
しい。2進レベル−グレイレベル変換器114は高解像
度フォーマットの2進フォーマットで提供されるデータ
ベース情報を、2進ピクセル計数のような任意適当な方
法を使用して、低解像度(8ビットのような)グレイレ
ベル情報に変換する。コンボルビングユニット116は
グレイの影の数をさらに増加させ、ガウスの又は任意の
他の適当な関数を使用して、データベース情報(DB)
を平滑化2次元関数でコンボリューションすることによ
って情報の空間的平滑化を行う。
【0111】そのような関数の好ましい具体化例は次の
ような5×5ピクセルのテンプレートTである。
【0112】 コンボリューションはデータベース内の各ピクセル及び
その5×5の周囲近傍系をテンプレートと乗算すること
によって次のように実行される。
【0113】Sum〔(DB)ij(T)ij〕 i,j
=1,… ,5 コンボルビングユニット116は6×6のコンボルビン
グユニットであってもよく、或いは任意の他の適当なデ
ィメンションを有するものでもよい。
【0114】欠陥検出器102は並列に接続された複数
の欠陥検出オペレータユニット、好ましくは8つの欠陥
検出オペレータユニット118、119、120、12
1、122、123、124及び125、から構成され
る。これら8つの欠陥検出オペレータユニットは前述し
た欠陥検出オペレータi〜viiiに基づくものでよい。特
定すると、これら欠陥検出オペレータユニット118、
119、120、121、122、123、124及び
125はオペレータiii 、iv、i 、ii、vii 、v 、viii
及びviにそれぞれ対応する。各欠陥検出オペレータユニ
ットは入力ピクセルのストリームを必要なテンプレート
に掛け渡し、「サスペクト(疑わしい)」領域をトリガ
としてマークするように動作する。
【0115】水平方向に配向された欠陥の指示は欠陥検
出オペレータユニット118及び119によって提供さ
れ、併合ユニット130によって併合される。垂直方向
に配向された欠陥の指示は欠陥検出オペレータユニット
120及び121によって提供され、併合ユニット13
2によって併合される。順方向傾斜の対角線方向に配向
された欠陥の指示は欠陥検出オペレータユニット122
及び123によって提供され、併合ユニット134によ
って併合される。逆方向傾斜の対角線方向に配向された
欠陥の指示は欠陥検出オペレータユニット124及び1
25によって提供され、併合ユニット136によって併
合される。
【0116】図示するように、欠陥検出器104は、ラ
ン時間パラメータ及び欠陥検出オペレータユニットのパ
ラメータを除き、欠陥検出器102と実質的に同一であ
ってもよい。
【0117】欠陥比較ユニット106は代表的には、そ
れに沿って欠陥検査プロセスが行われる複数の方向に対
応する複数のチャネルハンドラより構成される。図示の
実施例においては、水平方向、垂直方向、順対角線方向
及び逆対角線方向にそれぞれ対応する4つのチャネルハ
ンドラ140、142、144及び146が設けられて
いる。
【0118】各方向に対するチャネルハンドラは擬似欠
陥センサ112から及びその方向に関係する欠陥検出器
104内の併合ユニットからトリガされた基準位置に関
する情報を受信する。この情報はその方向に関係する欠
陥検出器102内の併合ユニットから到来するトリガさ
れた被検査対象物の位置に関する情報と比較される。前
述したように、検査された及び基準の両チャネルをトリ
ガした推定の欠陥を放棄した後、複数のチャネルハンド
ラは残りの欠陥に関する情報をLUT148に供給す
る。LUT148は、水平方向、垂直方向、順対角線方
向及び逆対角線方向のような複数の方向のそれぞれに沿
って検出された欠陥に関する情報を併合するように動作
する。LUT148はOR論理機能に基づくものでよ
い。LUT148によって提供される併合された情報は
図2の欠陥処理ユニット62によって受信される。
【0119】次に、欠陥検出オペレータユニット11
8、119、120、121、122、123、124
及び125のそれぞれ好ましい実施例のブロック図であ
る図10〜図17を参照する。上述したように、各欠陥
検出オペレータユニットは入力ピクセルのストリームを
必要なテンプレートに掛け渡し、「サスペクト」領域を
トリガとしてマークするように動作する。8つの欠陥検
出オペレータユニット118、119、120、12
1、122、123、124及び125の8つのテンプ
レートに対する座標系は図7(E)、(F)、(A)、
(C)、(K)、(H)、(I)及び(G)をそれぞれ
参照して上述したように定められた。同じ座標系がこの
明細書では図10〜図17を参照して使用される。
【0120】1×4スパンのテンプレート(C0,C
1,C2,C3)について動作する狭い水平方向欠陥検
出オペレータユニット118のブロック図である図10
を特に参照する。加算器150は、C1とC2の和であ
ってもよい図7(A)〜(K)を参照して上述のように
定めた中央領域の和Cを計算する。図7(A)〜(K)
を参照して上述のように定めた周囲P1及びP2のエネ
ルギーの和は加算器152によって計算される。減算器
154は中央領域の和Cから第1の周囲の和の2倍であ
る2×C0を減算する。減算器156は中央領域の和C
から第2の周囲の和の2倍である2×C3を減算する。
LUT158及び160はそれぞれ、減算器154及び
156のそれぞれの出力をそれぞれのプログラム可能な
スレッショルド値と比較する。減算器162は図7
(A)〜(K)を参照して上述のように定めたTDE値
を計算する。TDE値及びLUT158及び160の比
較結果は論理ユニット164を通じてLUT166によ
って受信される。このLUT166は欠陥/誤警報状
態、TDEレベル及び狭い水平方向のトリガによって検
出された欠陥の極性の出力指示を提供する。
【0121】図11〜図17の欠陥検出オペレータユニ
ットは図10の欠陥検出オペレータユニットと同様に構
成されており、それ故、簡単化するために詳細には説明
しない。
【0122】次に、図8のコンボルビングユニット11
6(以後、コンボルバと略記する)のブロック図である
図18を参照する。このコンボルバは、代表的には4つ
のコンボルビング手段174、176、178及び18
0からなる3×3のコンボルバのアレイ172に接続さ
れた6×6ピクセルスパナ170を含むことが好まし
い。
【0123】データの解像度が図8のユニット114に
おいて減ぜられた後、データは図19に例示された6×
6の窓184に掛け渡される。図19に見られるよう
に、6×6の窓は、コンボルビング手段174、17
6、178及び180をそれぞれ駆動する4つの小さな
3×3ピクセルアレイ186、188、190及び19
2に区分されてもよい。これら4つのコンボルビング手
段の出力は加算器182によって合算され、それによっ
て8ビットグレイレベル出力を提供する。
【0124】次に、図9のチャネルハンドラ140の好
ましい実施例のブロック図である図図20及び図21を
参照する。チャネルハンドラ142、144及び146
はチャネルハンドラ140と同一のものでよい。
【0125】図20及び図21に示すように、チャネル
ハンドラ140は、図6の検出器104及び112から
の基準に関する情報、並びに図6の検出器102からの
被検査対象物に関する情報を並列に受信する。基準情報
の2つのチャネルはOR論理機能によって併合される。
スパン動作が続き、その結果代表的には5×5のディメ
ンションを有する窓をもたらす。終りに、代表的には5
つのトリガ検出器ユニット210、212、214、2
16及び218から構成されるトリガ検出器ユニットの
並列アレイ208が有効な「丘」及び「谷」トリガに対
して窓をサーチする。
【0126】図6の検出器102から到来する被検査対
象物の情報チャネルはセレクタ220を介して時間等化
ユニット222に送られる。この時間等化ユニット22
2は被検査対象物のデータを一定の時間期間だけ遅延さ
せるように動作する。遅延の後、被検査対象物情報はマ
スキングユニット224に供給される。同時に、マスキ
ングユニット224は5つのトリガ検出器ユニット21
0、212、214、216及び218のそれぞれから
2チャネルのデータを受信する。この2チャネルのデー
タは丘欠陥及び谷欠陥をそれぞれ指示する。マスキング
ユニット224は、上述したように、トリガ、代表的に
は同じ極性のかつ類似のTDE値を有するトリガが推定
の欠陥に対応する5×5の窓内に含まれている場合に
は、その推定の欠陥をマスクする又は削除する。
【0127】図20及び図21において、「DL」は1
ラインの遅延を導入するユニットを示し、「R」は1ピ
クセルの遅延を導入するユニットを示す。
【0128】次に、図2の実時間欠陥記録ユニット66
のブロック図である図22を参照する。理解できるよう
に、このユニット66は長さmピクセルのラインバッフ
ァ226を含む。このラインバッファ226はxポイン
タ230及びyポインタ232によってアクセスされる
RAMのようなメモリ228とインタフェースしてい
る。メモリ228は代表的には1K×1Kの2次元アレ
イより構成される。
【0129】この記録ユニット66の動作は次の通りで
ある。各ライン時間中、ラインバッファ226は直列入
力ポート234を通じて入力バス72(図1及び図2参
照)から被検査対象物又は基準の1つのラインの表示を
受信する。各ラインは並列入力ポート236を通じてメ
モリ228の、yポインタ232によって指示されたy
位置に、逐次にロードされる。ラインがメモリ228に
ロードされるときごとに、yポインタはインクリメント
(増分)される。それ故、メモリは、対象物の最も最近
に走査されたラインである、1Kのような、選択された
数のラインを記憶する移動する窓として働く。
【0130】欠陥が生じると、記録ユニット66は欠陥
処理ユニット62(図2参照)によってこの発生を警報
される。欠陥を取り囲む近傍系のピクセルのアドレス
は、この欠陥の位置を識別する欠陥処理ユニット62か
ら到来する座標信号に基づいて、計算される。移動窓2
28の内容のこれらアドレスによって識別された部分
は、X−Yアドレッシングを使用して、制御論理ユニッ
ト238によってランダムアクセスに読み出され、後処
理ユニット67(図2参照)に供給される。初期設定の
ためと、テストのための処理ユニット240が設けられ
ている。
【0131】トリガ及びその位置の指示を受信すると、
記録ユニット66は、イメージバス72(図1及び図2
参照)からの、代表的には32×24ピクセルのサイズ
のその位置の近傍系の表示を記録する。イメージバス7
2の表示は、図示するように、イメージバス72とイン
タフェースするシステムの構成要素の任意の1つによっ
て与えられる表示でよい。制御装置8(図1参照)はど
の表示がイメージバス72にロードされるかを決定する
ように動作する。これら表示は一時メモリ242を介し
て、次の機能の一方又は両方が実行される図2の後処理
ユニット67に送られる。
【0132】(a)推定の欠陥が実際の欠陥であるか誤
警報であるかの決定 (b)これら表示を提供する検査システムのサブシステ
ムの性能を診断し、これらサブシステムの動作が誤警報
率を減少させるために修正できるようにすること。
【0133】次に、図2の後処理ユニット67の概念的
な例示である図23を参照する。後処理ユニット67は
誤警報率低減ユニット250を含む。この誤警報率低減
ユニット250は図2の実時間欠陥記録ユニット66か
ら被検査対象物の複数の位置の実時間記録表示及びこの
複数の位置のそれぞれの座標を受信する。誤警報率低減
ユニット250はまた、基準情報を受信する。この基準
情報は、ダイ−データベース比較の場合には、欠陥座標
によって識別され、かつデータベースラスタライザ56
(図1参照)によって提供される欠陥位置に関係する2
進データベース情報からなるものでよい。代わりに、ダ
イ−ダイ比較法が使用される場合には、基準情報は欠陥
座標によって識別された位置に対応する基準対象物の位
置に関係するグレイ基準情報からなるものでよい。
【0134】誤警報率低減ユニット250は各推定の欠
陥位置を再解析し、誤警報をフィルタ除去し、欠陥メモ
リ252に記憶される真の欠陥の位置を指示する座標の
出力指示を提供する。誤警報率低減ユニット250はま
た、次の規準の少なくともあるものに従って欠陥を分類
することが好ましい。即ち、なくなっている/過剰のク
ロム、エッジ/隔離された/コーナー欠陥、サイズであ
る。誤警報率低減ユニット250によって識別された欠
陥の位置及び分類は欠陥メモリ252に記憶される。記
憶された情報は、SASのような任意適当な統計的ソフ
トウエアパッケージから構成できる統計的解析ユニット
254によって統計的に解析されることが好ましい。
【0135】CRTのようなオペレータディスプレイ2
56が欠陥解析プロセスのオペレータに対してオンライ
ン表示を提供することが好ましい。この表示は誤警報率
低減ユニット250によって解析された欠陥イメージの
表示からなるものであることが好ましい。
【0136】オンラインディスプレイ256はオペレー
タが欠陥イメージを検討し、欠陥分類ユニット258を
通じて欠陥の分類を訂正することを可能にする。ユーザ
もまた、誤警報低減ユニット250によって指示された
特定の推定の欠陥が誤警報であるということをシステム
に指示できることが好ましい。欠陥メモリ252は、レ
チクルを修復するために、例えば米国ニューヨーク州ス
ミスタウンのクオントロニクス(Quantronix)社によって
製造された修復機械のような修復機械(図示せず)とイ
ンタフェースできる。
【0137】欠陥後処理ユニット67はハードウエアで
具現化される図2の欠陥処理ユニット32及び64とは
対照的に、ソフトウエアで具現化されることが好まし
い。後処理ユニット67の好ましい実施例のソフトウエ
アの具体例が添付の参考資料5に示されている。
【0138】誤警報率を低減させ、かつ欠陥を分類する
ための好ましい方法は次の通りである。
【0139】実時間記録ユニット66(図2参照)は被
検査対象物の各推定の欠陥ピクセルの周りのかつこの欠
陥ピクセルを含む領域のサンプルされたグレイイメージ
を、関係する座標とともに記録する。推定の欠陥ピクセ
ルは図2の欠陥検出器32及び64によって報知された
欠陥として定められる。
【0140】誤警報率低減の第1ステップは推定欠陥デ
ータの配置であり、次のサブステップより構成されるも
のでよい。
【0141】データを隣接して配置された又は「接続さ
れた」推定の欠陥ピクセルのグループに密集させるステ
ップと、各密集グループに対して、推定の欠陥ピクセル
の現在の密集グループの近傍に被検査対象物の統一され
たイメージである「被検査推定欠陥イメージ」を構築す
るステップと、記憶されたデータベースから、被検査推
定欠陥イメージに対応するデータベースの部分である
「対応基準イメージ」を抽出するステップ。
【0142】好ましい誤警報率低減方法は次のステップ
からなるものでよい。 1.基準が2進形式で表されない場合には、上に説明し
たように、検査されるイメージ及び基準の2値化。これ
は米国特許出願第684,583号に記載されたアルゴ
リズムを用いて具現化できる。この米国特許出願第68
4,583号の開示はこの明細書に参照により組み入れ
られている。これらアルゴリズムはソフトウエアで具現
化されることが好ましい。
【0143】2.被検査及び基準イメージの2進表示の
グローバルマッチング。このマッチングは、完全な記録
領域が考慮されるという意味においてグローバルであ
る。好ましいグローバルマッチング技術は、テンプレー
トが被検査推定欠陥イメージであり、サーチ窓が基準イ
メージであり、かつマッチング規準が被検査推定欠陥イ
メージ及び基準の対応する部分のXORの領域の最小値
であるテンプレートマッチングである。
【0144】計算負荷を減少させるために、マッチング
プロセスは1回以上繰り返される。第1の繰り返しは、
最初の解像度に関して2〜8のある計数だけ減ぜられた
解像度のような比較的小さな解像度で2つのイメージに
ついて実行される。第1の繰り返しにおいては、サーチ
窓は比較的大きい。その後の繰り返しは、最初の解像度
に戻るまで増大する解像度で2つのイメージについて実
行される。これらその後の繰り返しにおいては、サーチ
窓のサイズは徐々に減少される。マッチング技術はエイ
・ローゼンフェルド及びエイ・カクによるディジタル・
ピクチャー・プロセッシング(アカデミック・プレス、
1982、第2巻、セクション9・4及び12・1)に
記載されている。
【0145】3.被検査及び基準推定イメージの2進表
示のローカルマッチング。このマッチングは、推定欠陥
ピクセルの包囲する矩形に含まれるサブイメージのみが
考慮されるという意味においてローカルである。このス
テップは前に言及したテンプレートマッチングステップ
によって具現化できるが、しかしテンプレート領域はこ
こでは包囲する矩形領域であり、解像度は最初の2進解
像度である。
【0146】4.次の一方又は両方よりなるものでよい
差の測定値を計算すること。 (a)ローカルマッチング後の被検査及び基準イメージ
部分間のXORの領域 (b)ローカルマッチング後の被検査及び基準イメージ
部分間のXORの幅。 幅の測定はこの幅があるスレッショルドを超えるか超え
ないかの指示として演算化することができる。この指示
は予め定められた数のピクセル層を侵食することによっ
て具現化できる。この予め定められた数は、所望の誤警
報率の及び真正の欠陥として分類されるべきである推定
の欠陥の最小のサイズを決定する予め定められたスレッ
ショルドの関数でよい。
【0147】5.欠陥の領域(面積)、サイズ及びタイ
プのインベントリを提供するためのマッチングイメージ
の分類。
【0148】次に、図1のスキャナ10の好ましい一実
施例のブロック図及び概略前面図の組合せである図24
を参照する。図24に示すスキャナ10はこの発明の好
ましい一実施例に従って構成され、かつ動作する。
【0149】スキャナ10は302で指示された2軸位
置決めサブシステム、下部及び上部照明サブシステム3
04及び305、並びにイメージ捕捉サブシステム30
6より構成されている。各サブシステムの構造及び動作
について以下に個々に記載する。
【0150】2軸位置決めサブシステム302は米国ニ
ューヨーク州ホーポージのアノラッド(Anorad)社から市
販されているマイクログライドL250でよく、孔30
9及びリニアモータ(図示せず)を備えた移動台310
を有する御影石のテーブル308、空気ベアリング(図
示せず)及びレーザ干渉計314よりなる。干渉計31
4によって測定される台310の位置は台コントローラ
312に送られる。
【0151】被検査レチクルを保持するための2軸位置
決め可能なかつ回転可能なホルダー316が台310の
上に支持されている。ホルダー316の位置及び配向は
モータコントローラ318によってモータ(図示せず)
を通じて制御される。
【0152】レチクルは御影石テーブル308の下側に
位置する下部照明サブシステム304によって照明され
る。この下部照明サブシステム304については図25
及び図26を参照して詳細に説明する。サブシステム3
04の孔及びフィルタはモータコントローラ318の制
御下でモータ駆動される。
【0153】照明されたレチクルは顕微鏡320で観察
される。顕微鏡320は好ましくは標準倍率である異な
る倍率の複数の対物レンズを備えていることが好まし
い。顕微鏡320によって発生されるレチクルの拡大イ
メージはカメラユニット322のCCDラインアレイセ
ンサによって捕捉される。レチクルは焦点制御ユニット
326によって制御される自動焦点アセンブリ324に
よって焦点に維持される。選択された対物レンズがモー
タコントローラ318によって駆動される顕微鏡モータ
手段(図示せず)の光学軸に関して位置決めされる。
【0154】カメラユニット322のタイミング及び拡
大動作はカメラコントローラ328によって制御され
る。カメラコントローラ328に対するトリガ信号は、
台310の座標を記述する台コントローラ312から受
信した信号に応答して、視覚(ビジョン)ユニット33
0によって発生される。
【0155】カメラコントローラ328は生の(未処理
の)8ビットグレイデータのディジタルビデオ信号を視
覚ユニット330に送信する。視覚ユニット330はこ
のデータを処理し、CCDセンサの応答の非均一性を補
償し、この処理された最終グレイデータの出力を図1の
ユニット30及び22へ供給する。
【0156】顕微鏡320とカメラ322との間に延長
管332が挿入されている。この延長管332は顕微鏡
320によって発生されたイメージを三眼ユニット33
4及びカラーカメラ336へ中継し、イメージをカラー
ディスプレイ338上に表示できるようにする。
【0157】台コントローラ312、モータコントロー
ラ318、焦点コントローラ326及びカメラコントロ
ーラ328の動作は図1の主制御装置8によってスキャ
ナ10に送られる制御データに従ってCPU340によ
って制御される。
【0158】次に、図1のスキャナ10の光学的構成要
素の分解図である図25及び図26を参照する。
【0159】照明サブシステム304は高圧水銀アーク
ランプのようなランプを収容するランプハウジング34
2及び0.5を超えることが好ましい高い開口数を有す
る平行光用レンズ344を含むことが好ましい。ランプ
から発せられた光ビームは2つの「コールドミラー」3
46及び348によって反射される。これらミラー34
6及び348はIR(赤外)光をフィルタ除去し、ま
た、これらミラー346及び348の上の光学系の光学
軸に沿って光ビームを整列させるのに必要な程度の自由
度を提供する。
【0160】光ビームがミラー348で偏向された後、
フォーカスレンズ350は、長い幅の広い光ファイバか
らなるクラッドロッド352の下面にアークランプの拡
大されたイメージを生成する。クラッドロッド352
は、システムが最高の開口数に対する及び異なる厚さの
レチクルに対する可能な最も大きい立体角を必要とする
ときに、その上面の照明がシステムによって必要とされ
る最も幅の広い可能な視野にわたって均一のままである
ように、構成され、配置されている。
【0161】均一な照明の直径の及び開口数の好ましい
値はそれぞれ2.8mm及び0.55である。これら値
は異なる厚さのレチクル354が、補償レンズを使用す
ることなしに、かつ任意の光学素子を移動させることな
しに、照明されることを可能にする。
【0162】クラッドロッド352の上面は、レンズ3
56、358、360及び362からなる全体として3
55で指示されたレンズアセンブリによってイメージが
形成される。レンズ356及び358は視野絞り(フィ
ールドアパーチャ)364の平面にクラッドロッド35
2の上面の中間イメージを発生することによって照明さ
れる視野幅を制御する。レンズ356はクラッドロッド
352から光を集める。レンズ358は、すべての光が
「ビネット風にぼかす」必要なしにクラッドロッド35
2の上面から集められることを可能にする視野レンズで
ある。
【0163】レンズ360及び362はレチクル354
の上面に中間イメージ及び視野絞り364の像を形成す
る。レンズ360は照明システム304の集光レンズで
あるレンズ362に対する視野レンズとして動作する。
集光レンズ362の下側の集光絞り(コンデンサアパー
チャ)366はコンデンサ360の開口数を異なるシス
テム動作モードの特定の要件に調節する。レンズ356
及び362は集光レンズであってもよい。レンズ358
及び360は視野レンズであってもよい。
【0164】レンズアセンブリ355はレチクル354
上に像が形成されるいかなる臨界的な光学表面も持たな
いことが好ましい。レンズアセンブリ355の長さはク
ラッドロッド上面のイメージをテーブル308及び移動
台310を通じてレチクルに「転送する」のに十分であ
る。
【0165】視野絞り364及び集光絞り366の直径
はモータ372及び374によってそれぞれ駆動される
ギア368及び370によってそれぞれ調整される。モ
ータ372及び374はモータ制御ユニット318(図
24参照)によって制御され、御影石テーブルの下側に
位置していることが好ましい。
【0166】検査システム6の特定の動作モードに対す
る照明レベルは連続的に変化するNDフィルタホイール
の使用によって得られる。この分野においてよく知られ
ているように、そのようなフィルタのトランスミッショ
ンはその回転角の関数として変わる。システムに存在す
る実際の照明レベルはカメラ322によって検出され
る。カメラ322はアークライトによる光の発生におけ
る任意の劣化を補償することができる。カメラ322に
よって検出された光レベルを、動作モードのそれぞれに
対するNDフィルタ376の角度位置の関数として校正
することにより、CPUユニット340はシステム内の
照明レベルをモータ制御ユニット318を通じて制御す
ることができる。NDフィルタ376はモータ及びギア
構成(図示せず)のような任意適当な手段によって回転
可能である。
【0167】NDフィルタ378の一部分の上に金属板
378が設けられている。板378は、スキャナが「上
部照明モード」にあるときに、或いはカメラ322の
「暗レベル」校正の間、下部照明システムを遮断するよ
うに動作する。金属板378及びNDフィルタホイール
376は同じモータ及びコントローラによって回転させ
られる。
【0168】光ファイバの光ガイド380がレンズ35
6の横に設けられ、かつクラッドロッド352の上面に
向かって整列され、アーク強度の変化が検出され、測定
されることを可能にしている。光ガイド380の位置は
アークの移動の結果としての変化を最小にする。
【0169】ガイド380はクラッドロッド352から
発せられる光をサンプルし、このサンプルを光検出器3
82に送る。検出器382からの電気信号は、アーク強
度の変化を測定し、かつこれを補償するカメラ制御ユニ
ット328へ送られる。
【0170】顕微鏡320は「無限遠補正」タイプのも
のであることが好ましく、レチクル354の拡大イメー
ジを約103mm上に配置された平面に発生する。顕微
鏡320は主として、回転可能な対物レンズホイール3
86に装着された3つの対物レンズ384と、「ライツ
(Leitz) 」モジュロ−パックLAFユニット390の一
部を形成するレンズのような望遠鏡レンズ388を含
む。
【0171】モジュロ−パックユニット390はさら
に、レチクル354の上面に関する顕微鏡の光学経路に
おける対物レンズの集束エラーを感知するための自動焦
点センサ392を含む。センサ392からのエラー信号
は焦点コントローラ326(図24参照)に送られ、焦
点コントローラ326は補正信号を焦点モータ394に
送る。モータ394の回転移動は、ギア及びスライダ構
成396によって、ナル信号が焦点コントローラ326
によって検出されるまで、対物レンズホイール386の
垂直方向の移動に変換される。
【0172】異なる高さの種々のレチクル354及び対
物レンズ384が焦点センサ392の基準平面を変更す
ることによって適応できる。これはモジュロ−パックユ
ニット390内に組み込まれた、モータコントローラ3
18(図24参照)の制御下でギア及びモータ398に
よって基準平面の高さを設定する焦点オフセットユニッ
ト(図示せず)によって、達成される。顕微鏡320に
よって発生されたレチクルのイメージは、横方向色収
差、非点収差及び湾曲収差のような残留収差を受ける可
能性がある。光学的サブアセンブリ401が、例えば1
024素子のラインアレイよりなるCCDセンサ400
と同じ視野にわたって回折制限イメージを得るために、
使用できる。サブアセンブリ401は代表的には接眼レ
ンズ404及び二重リレーレンズ406よりなる。CC
Dセンサ400は、このセンサ400をシステムの光学
軸に整列させるために3つの並進運動(3つの方向への
運動)と2つの回転運動の自由度を有する固定具407
上に置かれる。
【0173】レチクルのテストの結果の検証するため
に、延長管アセンブリ332(図24参照)がレチクル
のイメージを三眼のユニット334及びカラーTVカメ
ラ336へ搬送するために使用される。延長管332は
プリズムホイール408、クロスレチクル410、レン
ズ312、及びビームスプリッタ414から構成されて
いる。ビームスプリッタ414はビームの一部分を、レ
ンズ416及びミラー417を通じて三眼のユニット3
34へ指向する。ビームスプリッタ414はビームの他
の部分を、レンズ420及びミラー418、422を通
じてカメラ336へ指向する。
【0174】プリズムホイール408はレチクル走査モ
ードにおいてイメージがCCDセンサ400へ直線の経
路で送られるための孔424を備えており、かつレチク
ル検証モードの間イメージを三眼のユニット334及び
カメラ336へ反射させるための2つのプリズム426
及び428を支持している。ホイール408はモータ4
02によって回転させられる。
【0175】レチクルが下部(透過光)照明システム3
04によって照明されるときに、プリズム426が使用
される。レチクルが上部(入射光)照明サブシステム3
05によって照明されるときに、プリズム428がプリ
ズム426の代わりに使用される。プリズム426と4
28の差は、プリズム426がUV光を遮断し、かつ可
視光を安全なレベルに減衰させるようにコーティングが
施されていることである。
【0176】上部照明システム305は御影石テーブル
308の下側に位置付けされることが好ましいタングス
テンハロゲンランプ425を使用してもよい。光は光フ
ァイバの光ガイド426によって伝達される。レチクル
が入射光によって照明されると、スキャナ10は「上部
照明モード」にあると言われ、ランプ342からのすべ
ての透過光はフィルタホイール376及び阻止板378
を回転させることによって阻止される。下部照明システ
ム304からの光が阻止されることを検証するために、
一対の検出器429が三眼ユニット334のカメラ開口
に設けられている。検出器429の出力は制御ユニット
(図示せず)によって受信される。安全なスレッショル
ド値を超える信号が検出された場合には、コーティング
を施された安全保護プリズムが光学経路中に回転させら
れる。
【0177】この明細書及び特許請求の範囲において使
用されている用語「検査される対象物」、「検査された
対象物」、「被検査対象物」、「検査されるべき対象
物」及び「パターン化対象物」は、限定するものではな
いが、次の素子のような実質的に任意の対象物を含むこ
とを意図している。即ち、フラットパネルディスプレ
イ、レチクル、プリント回路板、半導体ウェーハ、及び
ホトマスクである。
【0178】上記用語は、その表面が上記素子の任意の
もののブランクのような連続する外観を有する対象物を
排除することを意図するものではない。
【0179】この発明は特に図示し、かつ上に説明した
ものに限定されないということはこの分野の技術者には
理解されよう。従って、この発明の範囲は特許請求の範
囲によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好ましい一実施例に従って構成さ
れ、かつ動作する装置の一般化したブロック図である。
【図2】この発明の好ましい一実施例に従って構成さ
れ、かつ動作する装置の一般化したブロック図である。
【図3】図2の2進欠陥検出器32に対する好ましいア
ルゴリズムの段階を概念的に例示した図である。
【図4】5×5ピクセルの近傍系及び図2の2進欠陥検
出器32における侵食前と後の2進形状を概念的に例示
した図である。
【図5】図2の2進欠陥検出器32との関連において有
用なノイズフィルタリング方法を概念的に例示した図で
ある。
【図6】図2の超微細レベル欠陥検出器64のブロック
図である。
【図7】図2の超微細レベル欠陥検出器64の好ましい
一実施例において使用された欠陥及び欠陥感知オペレー
タのタイプを概念的に例示した図である。
【図8】図6の平滑化ユニット100及び欠陥検出器1
04のブロック図である。
【図9】図6の欠陥検出器102及び欠陥比較ユニット
106のブロック図である。
【図10】図8及び図9の欠陥検出ユニット118のブ
ロック図である。
【図11】図8及び図9の欠陥検出ユニット119のブ
ロック図である。
【図12】図8及び図9の欠陥検出ユニット120のブ
ロック図である。
【図13】図8及び図9の欠陥検出ユニット121のブ
ロック図である。
【図14】図8及び図9の欠陥検出ユニット122のブ
ロック図である。
【図15】図8及び図9の欠陥検出ユニット123のブ
ロック図である。
【図16】図8及び図9の欠陥検出ユニット124のブ
ロック図である。
【図17】図8及び図9の欠陥検出ユニット125のブ
ロック図である。
【図18】図8のコンボルビングユニット116のブロ
ック図である。
【図19】図8のコンボルビングユニット116によっ
て使用される窓の座標を例示する図である。
【図20】図9のチャネルハンドラ140のブロック図
である。
【図21】図9のチャネルハンドラ140のブロック図
である。
【図22】図2の実時間欠陥記録ユニット66のブロッ
ク図である。
【図23】図2の後処理ユニット67のブロック図であ
る。
【図24】図1のスキャナ10のブロック図及び概略前
面図である。
【図25】図1のスキャナ10の光学的構成要素の分解
図である。
【図26】図1のスキャナ10の光学的構成要素の分解
図である。
【符号の説明】
6 検査装置 8 主制御装置 10 スキャナ 22 タイミング制御装置 30、44 2値化ユニット 32 2進欠陥検出器 34 イメージ遅延補償器 36 データベース前処理ステーション 38 データベースラスタライザ 43 基準ダイメモリ 45 スイッチ 58 ミスアライメント検出メモリ 59 データベースアライメントメモリ 60 ダイアライメントメモリ 61 ミスアライメントコンピュータ 62 欠陥処理ユニット 64 超微細レベル欠陥検出器 65 スイッチ 66 実時間記録ユニット 67 後処理ユニット 100 平滑化ユニット 101、103 スイッチ 102、104 欠陥感知素子 106 欠陥比較ユニット 110 特徴検出器 112 擬似欠陥センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 メイル アロニ イスラエル国 ヘルズリヤ ハコメミュー ト ストリート 1 (72)発明者 アミール アロン イスラエル国 ヤフッド ナインティーン ス ストリート 5 (72)発明者 ヤイル エラン イスラエル国 レホボット スピノザ ス トリート21 (72)発明者 イツァク カツ イスラエル国 ジバット シュミュエル ペレツ ストリート 12エイ. (72)発明者 イガル カツィール イスラエル国 ホロン ヒスタドラット ストリート 58 (72)発明者 ジデオン ローゼンフェルド イスラエル国 テルアビブ ハキスフィン ストリート 14

Claims (77)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査されるべき、かつ基準と比較される
    べきパターン化された対象物を用意する段階と、 前記パターン化された対象物を検査し、このパターン化
    された対象物の可視的に感知できる特性に関係する情報
    の出力を提供する段階と、 前記パターン化された対象物の可視的に感知できる特性
    に関係する2進レベル情報を前記基準の対応する可視的
    に感知できる特性に関係する2進レベル情報と比較する
    段階と、 前記パターン化された対象物の可視的に感知できる特性
    に関係するグレイレベル情報を前記基準の対応する可視
    的に感知できる特性に関係するグレイレベル情報と比較
    する段階とからなることを特徴とする検査方法。
  2. 【請求項2】 検査されるべき、かつ基準と比較される
    べきパターン化された対象物を用意する段階と、 前記パターン化された対象物を検査し、このパターン化
    された対象物の可視的に感知できる特性に関係する情報
    の出力を提供する段階と、 前記パターン化された対象物と前記基準との差の出力指
    示を提供する段階とからなり、該出力指示を提供する段
    階が、 前記パターン化された対象物の可視的に感知できる特性
    に関係する情報における丘プロフィール及び谷プロフィ
    ールを感知する段階と、 前記基準の可視的に感知できる特性に関係する情報にお
    ける丘プロフィール及び谷プロフィールを感知する段階
    と、 少なくとも十分なレベルの丘プロフィール又は谷プロフ
    ィールが前記パターン化された対象物の所定の位置に対
    して感知され、かつ前記基準の対応する位置に対しては
    感知されないときに、欠陥指示を提供する段階と含むこ
    とを特徴とする検査方法。
  3. 【請求項3】 パターン化された対象物と基準との差の
    出力指示を提供するための検査方法において、 検査されるべき、かつ基準と比較されるべきパターン化
    された対象物を用意する段階と、 前記パターン化された対象物の可視的に感知できる特性
    に関係する2進レベル情報を前記基準の対応する可視的
    に感知できる特性に関係する2進レベル情報と比較し、
    前記対象物と前記基準との差を識別する段階と、 選択された大きさの範囲内に入る前記対象物と前記基準
    との差をフィルタ除去する段階とからなることを特徴と
    する検査方法。
  4. 【請求項4】 検査されるべき、かつ基準と比較される
    べきパターン化された対象物を用意する段階と、 前記パターン化された対象物を初めに検査し、このパタ
    ーン化された対象物の可視的に感知できる特性に関係す
    る情報の出力を提供する段階と、 前記パターン化された対象物の可視的に感知できる特性
    に関係する情報を前記基準の対応する可視的に感知でき
    る特性に関係する情報と比較し、あり得る欠陥を表す、
    前記パターン化された対象物と前記基準との差の出力指
    示を提供し、同時に前記パターン化された対象物の、あ
    り得る欠陥が指示される領域の可視的に感知できる特性
    に関する情報を記憶する段階とからなることを特徴とす
    る検査方法。
  5. 【請求項5】 前記記憶された情報を使用して前記パタ
    ーン化された対象物の前記領域の可視的に感知できる特
    性のさらにの検査を自動的に実行する段階をさらに含む
    請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記自動的に実行する段階は、前記領域
    の少なくともあるものの可視的に感知できる特性を基準
    と比較する段階からなる請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記記憶された情報をオペレータに表示
    する段階をさらに含む請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 検査されるべき、かつ基準と比較される
    べきパターン化された対象物を用意する段階と、 前記パターン化された対象物を検査し、このパターン化
    された対象物の可視的に感知できる特性の表示を提供す
    る段階と、 前記パターン化された対象物の可視的に感知できる特性
    の表示を前記基準の可視的に感知できる特性に関係する
    情報と比較し、前記パターン化された対象物と前記基準
    との差の出力指示を提供する段階と、 前記検査する段階及び前記差の出力指示を提供する段階
    の少なくとも一方は、前記表示の少なくとも1つの少な
    くとも1つの変更を逐次に実行し、前記パターン化され
    た対象物及び前記基準の少なくとも一方の、変更されな
    い表示及び少なくとも1つの変更された表示を含む、複
    数の表示を提供する段階を含み、 前記パターン化された対象物を検査する段階及び前記比
    較する段階の少なくとも一方を実行中に、前記複数の表
    示の中から個々のものを比較することによって情報の流
    れを検査する段階とからなることを特徴とする検査方
    法。
  9. 【請求項9】 検査されるべき、かつ基準と比較される
    べきパターン化された対象物を用意する段階と、 前記パターン化された対象物を検査し、このパターン化
    された対象物の可視的に感知できる特性に関係する情報
    の出力を提供する段階と、 前記パターン化された対象物の可視的に感知できる特性
    に関係する情報を前記基準と比較し、前記パターン化さ
    れた対象物と前記基準との差の指示を提供する段階と、 前記パターン化された対象物の少なくともある領域の可
    視的に感知できる特性の第2の検査を自動的に実行し、
    前記情報の出力を提供する段階を、この情報の出力を提
    供する段階によって提供される前記差の出力指示を増強
    することにより補足する段階とからなることを特徴とす
    る検査方法。
  10. 【請求項10】 検査される対象物を基準と比較し、該
    検査される対象物の可視的に感知できる特性に関係する
    情報の出力を提供するための比較手段と、 前記検査される対象物の可視的に感知できる特性に関係
    する2進レベル情報を前記基準の可視的に感知できる特
    性に関係する2進レベル情報と比較するための2進レベ
    ル比較手段と、 前記検査される対象物の可視的に感知できる特性に関係
    するグレイレベル情報を前記基準の可視的に感知できる
    特性に関係するグレイレベル情報と比較するためのグレ
    イレベル比較手段とを具備することを特徴とする検査シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記基準の可視的に感知できる特性に
    関係する情報を提供するための手段をさらに含む請求項
    10に記載の検査システム。
  12. 【請求項12】 前記グレイレベル比較手段は、前記基
    準の可視的に感知できる特性に関係する2進レベル情報
    をグレイレベル情報に変換するための手段を含む請求項
    10に記載の検査システム。
  13. 【請求項13】 前記2進レベル比較手段は、前記検査
    される対象物の可視的に感知できる特性と少なくとも第
    1の最小のサイズの基準の可視的に感知できる特性との
    差を感知するように動作し、前記グレイレベル比較手段
    は、前記検査される対象物の可視的に感知できる特性と
    前記第1の最小のサイズよりも小さい少なくとも第2の
    最小のサイズの基準の可視的に感知できる特性との差を
    感知するように動作する請求項10に記載の検査システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記グレイレベル比較手段は、 前記検査される対象物の可視的に感知できる特性に関係
    する情報における丘プロフィール及び谷プロフィールを
    感知するための第1の手段と、 前記基準の可視的に感知できる特性に関係する情報にお
    ける丘プロフィール及び谷プロフィールを感知するため
    の第2の手段と、 少なくとも十分なレベルの丘プロフィール又は谷プロフ
    ィールが前記検査される対象物の所定の位置に対して感
    知され、かつ前記基準の対応する位置に対しては感知さ
    れないときに、欠陥指示を提供するための手段とを具備
    する請求項10に記載の検査システム。
  15. 【請求項15】 前記欠陥指示を提供するための手段
    は、前記基準の複数の位置における選択された可視的に
    感知できる特徴の存在を指示する選択された情報に応答
    して、それら位置に関しては前記検査される対象物と前
    記基準との差の出力指示の提供を阻止するための手段を
    含む請求項14に記載の検査システム。
  16. 【請求項16】 前記基準及び前記検査される対象物の
    個々の1つにおける前記位置は前記基準及び前記検査さ
    れる対象物の他方の1つにおける前記対応する位置より
    も領域が大きい請求項14に記載の検査システム。
  17. 【請求項17】 前記グレイレベル比較手段は、前記基
    準の複数の位置における選択された可視的に感知できる
    特徴の存在を指示する選択された情報に応答して、それ
    ら位置に関しては前記検査される対象物と前記基準との
    差の出力指示の提供を阻止するための手段を含む請求項
    10に記載の検査システム。
  18. 【請求項18】 前記2進レベル比較手段は、前記検査
    される対象物の可視的に感知できる特性と前記基準の可
    視的に感知できる特性との差の指示を提供するための差
    指示手段を含み、該差指示手段は選択された大きさの範
    囲内の差をフィルタ除去するための手段を含む請求項1
    0に記載の検査システム。
  19. 【請求項19】 前記2進レベル比較手段は、少なくと
    も1つのSUBTRACTION論理オペレータ及び少
    なくとも1つのXOR論理オペレータの少なくとも一方
    を含む請求項18に記載の検査システム。
  20. 【請求項20】 前記フィルタ除去するための手段はE
    ROSIONオペレータを含む請求項18に記載の検査
    システム。
  21. 【請求項21】 前記フィルタ除去するための手段はA
    CCEPTANCEオペレータを含む請求項18に記載
    の検査システム。
  22. 【請求項22】 前記比較するための手段は、前記基準
    のデータベースの先行するものから前記基準の可視的に
    感知できる特性に関係した情報を受信するための手段を
    含む請求項10に記載の検査システム。
  23. 【請求項23】 前記比較するための手段は、前記基準
    を検査し、この基準の可視的に感知できる特性に関係す
    る情報を提供するための手段を含む請求項10に記載の
    検査システム。
  24. 【請求項24】 前記比較するための手段は、 前記基準のデータベースの先行するものから前記基準の
    可視的に感知できる特性に関係した情報を受信するため
    の手段と、 前記基準を検査し、この基準の可視的に感知できる特性
    に関係する情報を提供するための手段と、前記受信する
    ための手段又は前記検査するための手段を選択可能に付
    勢するための手段とからなる請求項10に記載の検査シ
    ステム。
  25. 【請求項25】 前記比較するための手段は、少なくと
    も前記検査される対象物が検査される倍率を変化させる
    ための手段を含む請求項10に記載の検査システム。
  26. 【請求項26】 前記比較するための手段は、少なくと
    も前記検査される対象物の検査に関係する少なくとも1
    つのパラメータを、前記倍率の関数として、自動的に制
    御するための手段をさらに含む請求項25に記載の検査
    システム。
  27. 【請求項27】 検査される対象物を基準と比較し、該
    検査される対象物の可視的に感知できる特性に関係する
    情報の出力を提供するための比較手段と、 前記検査される対象物と前記基準との差の出力指示を提
    供するための手段とを具備し、 該出力指示を提供するための手段は、 前記検査される対象物の可視的に感知できる特性に関係
    する情報における丘プロフィール及び谷プロフィールを
    感知するための第1の手段と、 前記基準の可視的に感知できる特性に関係する情報にお
    ける丘プロフィール及び谷プロフィールを感知するため
    の第2の手段と、 少なくとも十分なレベルの丘プロフィール又は谷プロフ
    ィールが前記検査される対象物の所定の位置に対して感
    知され、かつ前記基準の対応する位置に対しては感知さ
    れないときに、欠陥指示を提供するための手段とを含む
    ことを特徴とする検査システム。
  28. 【請求項28】 前記基準及び前記検査される対象物の
    個々の1つにおける前記位置は前記基準及び前記検査さ
    れる対象物の他方の1つにおける前記対応する位置より
    も領域が大きい請求項27に記載の検査システム。
  29. 【請求項29】 前記第2の手段は前記第1の手段の感
    度よりも高い感度で動作し、それによって前記欠陥指示
    を提供するための手段の誤警報率を低減させる請求項2
    7に記載の検査システム。
  30. 【請求項30】 前記欠陥指示を提供するための手段
    は、前記基準の複数の位置における選択された特徴の存
    在を指示する選択された情報に応答して、それら位置に
    関しては前記検査される対象物と前記基準との差の出力
    指示の提供を阻止するための手段を含む請求項27に記
    載の検査システム。
  31. 【請求項31】 前記比較するための手段は、少なくと
    も前記検査される対象物が検査される倍率を変化させる
    ための手段を含む請求項27に記載の検査システム。
  32. 【請求項32】 前記比較するための手段は、少なくと
    も前記検査される対象物の検査に関係する少なくとも1
    つのパラメータを、前記倍率の関数として、自動的に制
    御するための手段をさらに含む請求項31に記載の検査
    システム。
  33. 【請求項33】 検査される対象物と基準との差の出力
    指示を提供するための検査システムにおいて、 前記検査される対象物の可視的に感知できる特性に関係
    する2進レベル情報を前記基準の対応する可視的に感知
    できる特性に関係する2進レベル情報と比較するための
    2進レベル比較手段と、 前記検査される対象物と前記基準との差の出力指示を提
    供するための手段とを具備し、 前記出力指示を提供するための手段は、選択された大き
    さの範囲内の前記検査される対象物と前記基準との差を
    フィルタ除去するための手段を含むことを特徴とする検
    査システム。
  34. 【請求項34】 前記フィルタ除去するための手段は、
    少なくとも1つのSUBTRACTION論理オペレー
    タ及び少なくとも1つのXOR論理オペレータの少なく
    とも一方を含む請求項33に記載の検査システム。
  35. 【請求項35】 前記フィルタ除去するための手段はE
    ROSIONオペレータを含む請求項33に記載の検査
    システム。
  36. 【請求項36】 前記フィルタ除去するための手段はA
    CCEPTANCEオペレータを含む請求項33に記載
    の検査システム。
  37. 【請求項37】 前記検査される対象物を最初に検査
    し、この検査される対象物の可視的に感知できる特性に
    関係する情報の出力を提供するための手段と、 前記検査される対象物と基準との差の出力指示を提供
    し、同時に前記検査される対象物の、あり得る欠陥が指
    示される領域の可視的に感知できる特性に関する情報を
    記憶するための手段とを具備することを特徴とする検査
    システム。
  38. 【請求項38】 前記記憶された情報を使用して前記検
    査される対象物の前記領域の可視的に感知できる特性の
    さらにの検査を自動的に実行するためのさらにの検査手
    段を含む請求項37に記載の検査システム。
  39. 【請求項39】 前記自動的に実行するための手段は、
    前記領域の少なくともあるものの可視的に感知できる特
    性を基準と比較するための手段を含む請求項38に記載
    の検査システム。
  40. 【請求項40】 前記記憶された情報をオペレータに表
    示するための手段をさらに含む請求項37に記載の検査
    システム。
  41. 【請求項41】 前記基準の可視的に感知できる特性に
    関係する情報を提供するための手段をさらに含む請求項
    37に記載の検査システム。
  42. 【請求項42】 前記記憶するための手段は、前記最初
    に検査するための手段によって提供された前記情報を記
    憶するように動作する請求項37に記載の検査システ
    ム。
  43. 【請求項43】 前記記憶するための手段は、前記差の
    出力指示を提供するための手段から受信した前記検査さ
    れる対象物と前記基準との差の出力指示を記憶するよう
    に動作する請求項37に記載の検査システム。
  44. 【請求項44】 前記さらにの検査手段は、少なくとも
    1つの規準に従って前記あり得る欠陥の少なくともある
    ものを分類するための手段を含む請求項38に記載の検
    査システム。
  45. 【請求項45】 前記さらにの検査手段は、検査される
    対象物の領域の可視的に感知できる特性の前記さらにの
    検査が、前記出力指示を提供するための手段が動作して
    いる間に、開始できるという点に特徴を有する請求項3
    8に記載の検査システム。
  46. 【請求項46】 前記さらにの検査手段は、検査される
    対象物の領域の可視的に感知できる特性の前記さらにの
    検査が、前記出力指示を提供するための手段が前記検査
    される対象物について動作している間に、開始できると
    いう点に特徴を有する請求項45に記載の検査システ
    ム。
  47. 【請求項47】 前記最初に検査するための手段は、前
    記基準のデータベースの先行するものから前記基準の可
    視的に感知できる特性に関係した情報を受信するための
    手段を含む請求項37に記載の検査システム。
  48. 【請求項48】 前記検査するための手段は、前記基準
    を検査し、前記基準の可視的に感知できる特性に関係す
    る情報を提供するための手段を含む請求項37に記載の
    検査システム。
  49. 【請求項49】 前記最初に検査するための手段は、前
    記基準のデータベースの先行するものから前記基準の可
    視的に感知できる特性に関係する情報を受信するための
    手段と、前記基準を検査し、この基準の可視的に感知で
    きる特性に関係する情報を提供するための手段の一方を
    選択可能に付勢するための手段を含む請求項37に記載
    の検査システム。
  50. 【請求項50】 前記検査するための手段は、少なくと
    も前記検査される対象物が検査される倍率を変化させる
    ための手段を含む請求項37に記載の検査システム。
  51. 【請求項51】 前記検査するための手段は、少なくと
    も前記検査される対象物の検査に関係する少なくとも1
    つのパラメータを、前記倍率の関数として、自動的に制
    御するための手段をさらに含む請求項50に記載の検査
    システム。
  52. 【請求項52】 検査される対象物の可視的に感知でき
    る特性の少なくとも1つの表示を提供するための手段
    と、 前記検査される対象物の前記少なくとも1つの表示の個
    々の1つを基準と比較し、差の出力指示を提供するため
    の第1の手段と、 前記少なくとも1つの表示の個々の1つを基準と比較
    し、それによって前記第1の手段によって提供された前
    記差の指示を増強することにより前記第1の手段を補足
    するための第2の手段とを具備することを特徴とする検
    査システム。
  53. 【請求項53】 検査される対象物を検査し、この検査
    される対象物の可視的に感知できる特性の表示を提供す
    るための検査手段と、 前記検査される対象物と基準の可視的に感知できる特性
    の表示との差の出力指示を提供するための差指示手段
    と、 前記検査するための手段及び前記差指示手段の少なくと
    も一方は、それぞれが前記表示の1つを変更する少なく
    とも1つの表示変更サブシステムを定め、それによって
    前記検査される対象物及び前記基準の少なくとも一方
    の、変更されない表示及び少なくとも1つの変更された
    表示を含む、複数の表示を定め、 前記検査するための手段及び前記差指示手段を通じて、
    前記複数の表示の中から個々のものを比較することによ
    って、情報の流れを検査するための情報の流れ検査手段
    と、 を具備することを特徴とする検査システム。
  54. 【請求項54】 前記情報の流れ検査手段は、前記少な
    くとも1つのサブシステムの選択された1つに直接入力
    を提供するための手段を含む請求項53に記載の検査シ
    ステム。
  55. 【請求項55】 前記入力は、前記選択されたサブシス
    テムの上流のサブシステムによって提供された前記検査
    される対象物及び基準の一方の可視的に感知できる特性
    の表示からなる請求項54に記載の検査システム。
  56. 【請求項56】 前記入力はテストパターンからなる請
    求項54に記載の検査システム。
  57. 【請求項57】 前記情報の流れ検査手段は、前記少な
    くとも1つのサブシステムの選択された1つの出力を検
    査するための手段を含む請求項53に記載の検査システ
    ム。
  58. 【請求項58】 選択された対象物の可視的に感知でき
    る特性に関係する情報の表示を前記少なくとも1つのサ
    ブシステムの選択された1つに提供し、それによって前
    記選択された対象物の可視的に感知できる特性に関係し
    た情報の複数の表示を提供するための手段をさらに含む
    請求項53に記載の検査システム。
  59. 【請求項59】 前記検査するための手段は、少なくと
    も前記検査される対象物が検査される倍率を変化させる
    ための手段を含む請求項53に記載の検査システム。
  60. 【請求項60】 前記検査するための手段は、少なくと
    も前記検査される対象物の検査に関係する少なくとも1
    つのパラメータを、前記倍率の関数として、自動的に制
    御するための手段をさらに含む請求項59に記載の検査
    システム。
  61. 【請求項61】 検査される対象物を基準と比較し、前
    記検査される対象物の可視的に感知できる特性に関係す
    る情報の出力を提供するための手段と、 前記検査される対象物と前記基準との差の指示を提供す
    るための第1の手段と、 前記検査される対象物の少なくともある領域の可視的に
    感知できる特性の第2の検査を自動的に実行し、前記第
    1の手段を補足するための第2の手段であって、前記第
    1の手段によって提供された前記差の指示を増強するた
    めの手段を含む第2の手段とを具備することを特徴とす
    る検査システム。
  62. 【請求項62】 前記増強するための手段は、前記検査
    される対象物の少なくともある領域における前記差の出
    力指示の提供を阻止し、それによって前記第1の手段の
    誤警報率を低減させるための手段を含む請求項61に記
    載の検査システム。
  63. 【請求項63】 前記第2の手段は、前記第1の手段に
    よって検出されなかった前記検査される対象物と前記基
    準との差の出力指示を提供するための手段を含む請求項
    61に記載の検査システム。
  64. 【請求項64】 検査されるべきパターン化された対象
    物に関係する2進レベル情報を提供し、それによって検
    査される対象物のチャネルを定めるための手段と、 基準に関係する2進レベル情報を提供し、それによって
    基準のチャネルを定めるための手段と、 前記2進レベル情報を使用して前記検査される対象物の
    チャネル及び前記基準のチャネルを整列させるための手
    段とを具備することを特徴とするアラインメント装置。
  65. 【請求項65】 前記整列させるための手段は、 前記検査される対象物に関係する前記2進レベル情報の
    一部分を前記基準に関係する前記2進レベル情報の対応
    する部分と比較し、それによってミスアラインメントの
    出力指示を提供するための第1の手段と、 前記第1の手段からの前記ミスアラインメントの出力指
    示を受信し、前記検査される対象物及び前記基準に関係
    する前記2進レベル情報の前記対応する部分を整列させ
    るための第2の手段とからなる請求項64に記載のアラ
    インメント装置。
  66. 【請求項66】 検査されるべきパターン化された対象
    物に関係する2進レベル情報を提供し、それによって検
    査される対象物のチャネルを定める段階と、 基準に関係する2進レベル情報を提供し、それによって
    基準のチャネルを定める段階と、 前記2進レベル情報を使用して前記検査される対象物の
    チャネル及び前記基準のチャネルを整列させる段階とか
    らなることを特徴とするアラインメント方法。
  67. 【請求項67】 前記整列させるための段階は、 前記検査される対象物に関係する前記2進レベル情報の
    一部分を前記基準に関係する前記2進レベル情報の対応
    する部分と比較し、それによってミスアラインメントの
    出力指示を提供する段階と、 前記検査される対象物及び前記基準に関係する前記2進
    レベル情報の前記対応する部分を整列させる段階とから
    なる請求項66に記載のアラインメント方法。
  68. 【請求項68】 複数のサブシステムを含み、該複数の
    サブシステムの中からの各個々のサブシステムが処理さ
    れるべき情報の第1の表示を受信し、かつこの処理され
    るべき情報の第2の表示を出力するように動作する情報
    処理システムの動作を診断するための診断装置におい
    て、 前記複数の表示の中からの個々の表示を比較するための
    情報の流れ診断手段を具備することを特徴とする診断装
    置。
  69. 【請求項69】 前記情報の流れ診断手段を前記情報処
    理システムと同期させるための同期手段を含む請求項6
    8に記載の診断装置。
  70. 【請求項70】 前記情報の流れ診断手段を前記情報処
    理システムと電子的に一体化するための電子的一体化手
    段を含む請求項68に記載の診断装置。
  71. 【請求項71】 前記情報の流れ診断手段は、前記複数
    の表示の中からの個々の表示を実時間で比較するための
    手段を含む請求項68に記載の診断装置。
  72. 【請求項72】 当該装置は、入力を前記少なくとも1
    つのサブシステムの選択された1つに直接提供するため
    の手段をさらに含む請求項68に記載の診断装置。
  73. 【請求項73】 当該装置は、前記少なくとも1つのサ
    ブシステムの選択された1つから出力を受信するための
    手段をさらに含む請求項68に記載の診断装置。
  74. 【請求項74】 前記受信するための手段は、 前記少なくとも1つのサブシステムの前記選択された1
    つの前記出力を記録するための手段と、 前記記録された出力のオフライン処理を行うための手段
    とからなる請求項73に記載の診断装置。
  75. 【請求項75】 前記基準を検査するための手段は、前
    記検査される対象物を検査するとともに前記基準を検査
    するための単一の光学ヘッドからなる請求項23に記載
    の検査システム。
  76. 【請求項76】 前記単一の光学ヘッドは、前記検査さ
    れる対象物の一部分と前記基準の対応する部分とを同時
    に検査する請求項75に記載の検査システム。
  77. 【請求項77】 前記基準を検査するための手段は、前
    記基準の少なくとも一部分の可視的に感知できる特性に
    関係する情報を記録するための手段をさらに含む請求項
    75に記載の検査システム。
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JP2002365026A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Sigma Technos Kk 基板検査装置

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