JPH0855435A - ディジタル信号磁気記録再生装置 - Google Patents

ディジタル信号磁気記録再生装置

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JPH0855435A
JPH0855435A JP19147894A JP19147894A JPH0855435A JP H0855435 A JPH0855435 A JP H0855435A JP 19147894 A JP19147894 A JP 19147894A JP 19147894 A JP19147894 A JP 19147894A JP H0855435 A JPH0855435 A JP H0855435A
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signal
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digital signal
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JP19147894A
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Hiroshi Tatsumi
洋 巽
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビットごとの復号において簡単な回路構成を
付加するだけで、複雑な誤り訂正装置を構成することな
く、高密度記録化に伴うS/Nの劣化に対するマージン
を大きくし、誤り率を改善する。 【構成】 AGC回路8から出力される再生信号は、極
性判定回路9と3値検出回路10とPLL回路12に供
給される。AGC回路8から出力される再生信号は、ロ
ーパスフィルタにより不要な帯域は十分カットされてい
るものとする。極性判定回路9により再生波形の進きを
検出し、再生信号の極性を判定する。この極性判定回路
9の出力と3値検出回路10の出力、およびPLL回路
から出力されるクロックとが、さらにデータ識別装置1
1に供給される。データ識別装置11では、それらの情
報を基にデータの復号を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号磁気記
録再生装置に関し、より詳細には、ディジタルビデオ信
号等のディジタル信号を磁気記録媒体に記録したものを
再生するのに好適なディジタル信号磁気記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】高密度ディジタル磁気記録にパーシャル
レスポンス方式の適用が各方面で試みられ、特にパーシ
ャルレスポンス(1,0,-1)方式[以下、PR(1,0,
-1)方式と記す]は直流成分がないこと、S/N比が良
いことなど、優れた特徴をもっているため、近年注目を
集めている。
【0003】このことは、例えば、特開平1−1027
77号公報及び特公昭58−340002号公報に記載
されている。また、高密度記録化には記録媒体の高性能
化が必要不可欠である。蒸着テープは高密度磁気記録に
適した媒体であるが、低域成分の記録再生が充分にでき
ない特性(低域欠損効果)を有する。しかも、回転ヘッ
ド及び回転トランスを使用する場合では、直流成分の伝
送が困難である。そこで、PR(1,0,-1)方式は、
この方式がもつ伝送系の周波数スペクトラムが直流成分
を持たないため、前記の蒸着テープが持つ低域欠損効果
や直流成分の伝送の問題を回避できる。さらに、ナイキ
スト周波数成分も持たないため、検出点でのS/N比も
改善される。
【0004】前記特開平1−102777号公報では、
蒸着テープを用いた高密度磁気記録再生にPR(1,0,-
1)方式を使用することを特徴としている。また、特公
昭58−340002号公報においても、高密度磁気記
録再生にPR(1,0,-1)方式を適用した内容のもので
あるが、前記直流成分の伝送の問題を回避するために、
PR(1,0,-1)プリコード(1/(1−D2))を行っ
た後、さらに1−Dの変換を行い、記録媒体に記録する
方式を採っている。ここで、Dは1ビット遅延を表す。
しかし、これらの従来技術は3値識別を行うため、記録
再生で起こるレベル変動によって誤りが発生するという
点や、高密度記録化に伴うS/Nの劣化によるマージン
について考慮されていない。
【0005】図5及び図6は、磁気記録再生にPR(1,
0,-1)方式を適用した場合の記録再生の原理を説明す
るための図で、図中、71は入力端子、72はディジタ
ル加算器、73,74は遅延素子、75は記録アンプ、
76a,76bは磁気ヘッド、77は磁気テープ、78
は再生アンプ、79は等化装置、80はアナログ遅延素
子、81はアナログ加算器、82はLPF(ローパスフ
ィルタ)、83は3値検出回路、84はPLL(Phase
Locked Loop)回路、85はデータ・ラッチ回路、86
は出力端子である。
【0006】PR(1,0,-1)方式は、再生時に信号を
識別できるようにするために、記録時に1/(1−D2
のプリコーティングと呼ばれる変換を行ってから記録を
行う。図5において、端子71には、DCフリーやラン
レングス制限等の信号処理を行った後のディジタル信号
が供給される。この信号は、mod.2のディジタル加算器
72(以下、mod.2加算器と略記する)に供給され、こ
のmod.2加算器72の出力がディジタルの1ビット遅延
素子73および74を介してmod.2加算器72に帰還さ
れている。このmod.2加算器72から出力されるプリコ
ード信号は、記録回路75により磁気ヘッド76aに最
適な記録電流が供給され、磁気テープ77に記録され
る。
【0007】再生では、磁気テープ77に記録されてい
るディジタル信号は、磁気ヘッド76bにより検出さ
れ、再生アンプ78により信号処理可能なレベルまで増
幅される。磁気ヘッド76は微分特性をもつため、ヘッ
ドと磁気テープにおける磁気記録再生の過程、すなわち
電磁変換系により1−Dの特性が実現される。しかし、
この電磁変換系での周波数特性が悪い、すなわち高域成
分の少ない系では、符号間干渉が離れた符号にまで生じ
る。そのため、等化装置79が設けられ、該等化装置7
9にて高域補償され、電磁変換系の周波数特性が補正さ
れ、1−Dの特性が実現可能となる。
【0008】さらに、等化装置79の出力は、1ビット
のアナログ遅延素子80を介した信号とともに、アナロ
グ加算器81に供給される。これによって、1+Dのエ
ンコードが行われ、上述の記録時に行うプリコードの特
性と前記電磁変換系の特性と合わせて、 1/(1−D2)×(1−D)×(1+D)=1 となり、伝達関数“1”の伝送が行われると共に、PR
(1,0,-1)方式の3値信号が形成される。
【0009】アナログ加算器81からの出力は、ベッセ
ルフィルタ等のLPF(ローパスフィルタ)82により
帯域制限された後、3値検出回路83により2値データ
に変換される。その後、この2値データはPLL回路8
4から抽出されたタイミング・クロックに従って、デー
タ・ラッチ回路85によりラッチされ、記録データが復
号され、出力端子86から出力される。
【0010】図6は、従来の3値検出回路の構成図で、
図中、91,92は比較器、93はOR回路、94は出
力端子である。図5のLPF82より出力された再生信
号は、図6の3値検出回路において、比較器91の非反
転端子と比較器92の反転端子に入力され、比較器91
では正のしきい値+Tと比較され、比較器92では負の
しきい値−Tとレベル比較が行われる。比較器91と比
較器92からの出力は、その後OR回路93に入力され
る。その結果、+T以上の信号と−T以下の信号は
“1”、それ以外は“0”と判定されたディジタル・デ
ータが出力端子94から出力される。このしきい値は、
通常、波形の振幅の約1/2に設定される。
【0011】図7(a)〜(f)は、従来の3値検出回路
におけるアナログの再生波形からディジタル・データが
得られる過程について説明するためのタイミングチャー
トである。いま、図7(a)に示す再生信号が3値検出
回路内の比較器91と比較器92に供給されているもの
とする。図7(a)に示す再生信号の振幅が正のしきい
値+Tより大きい時は“1”、小さい時は“0”となる
正レベル信号(図7(b))と、負のしきい値−Tより小
さい時は“1”、大きい時は“0”となる負レベル信号
(図7(c))が、前記比較器91と比較器92から出力
される。正レベル信号(図7(b))と負レベル信号(図
7(c))の論理和により合成された検出データ(図7
(d))は、検出データ(図7(d))と同期した同期クロ
ック(図7(e))によりデータ・ラッチされて復号デー
タ(図7(f))が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来方式
によるディジタル磁気記録検出装置では、3値検出回路
において基準となる正負のしきい値(±T)と識別点で
の再生信号とのレベル比較のみでデータを検出している
ため、いわゆるアイパターンの開口率を上げて、ノイズ
のマージンを大きくとる必要がある。また、ジッタ成分
の大きい系では同期クロックの時間軸方向のゆれも大き
くなるため、データをラッチする際の時間マージンが小
さくなる。すなわち、符号間干渉やジッタ成分が大きい
とその影響を受け、アイパターンの開口率が下がり、そ
の結果、誤り率が増加するという欠点があった。
【0013】そこで、このビット復号による誤り率の劣
化を改善するために、“1”と“-1”は“0”を幾つ
かはさんで必ず交互に現れるという磁化反転の規則性を
利用して誤り訂正を行う方式も提案されている(例え
ば、特開平4−248169号公報参照)。この方式で
は、3値検出部において必要であるしきい値を通常レベ
ルで用いるしきい値±Tだけでなく、このしきい値±T
よりも少し低いレベルに設定されたもう一種類のしきい
値を設け、再生信号のレベル変動(急激な低下)を検出
している。さらに、“1”と“-1”は“0”を幾つか
はさんで必ず交互に現れるという規則性を利用するため
に、PR(1,0,-1)方式のビット復号後、さらにPR
(1,0,-1)プリコーダとPR(1,-1)変換器を必要
とし、誤り訂正を行うために“1”と“-1”の間に挟
む“0”の数が多くなると、ほぼ比例して回路規模が大
きくなるという問題点を有している。
【0014】また、先の出願である特願平5−3341
6号による発明では、基本的なビット復号に差分回路を
設けた簡単な回路構成を付加するだけで、ビット復号の
性能を改善しようとしている。しかし、この方式では、
S/Nの劣化に対するマージンを大きく取れないという
欠点を有している。
【0015】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、ビットごとの復号において簡単な回路構成を
付加するだけで、複雑な誤り訂正装置を構成することな
く、高密度記録化に伴うS/Nの劣化に対するマージン
を大きくし、誤り率を改善するようにしたディジタル信
号磁気記録再生装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)磁気記録媒体から磁気ヘッドによ
り検出された再生信号を、ある所定の正負のしきい値と
レベル比較して元のディジタル記録信号にビットごとに
復号するビット復号を有したディジタル信号磁気記録再
生装置において、ある所定の遅延時間を有する第一の遅
延素子と、該第一の遅延素子に供給される再生信号と、
前記第一の遅延素子から出力される出力信号とのレベル
の大小から再生信号の波形の極性を判定する極性判定回
路と、前記再生信号をある所定のしきい値とレベル比較
して3値データに変換する3値検出回路と、該3値検出
回路および前記極性判定回路から出力されるディジタル
信号とのタイミングを調整するための第二の遅延素子
と、前記3値検出回路および前記極性判定回路から出力
されるディジタル信号と再生信号に同期したクロックと
を基に、記録データの復号を行うデータ識別装置とを具
備すること、更には、(2)前記データ識別装置が、前
記3値検出回路および前記極性判定回路から出力される
ディジタル信号と再生信号に同期したクロックとを基
に、極大点でありかつ前記3値検出回路からの信号が
“1”である時、もしくは極小点でありかつ前記3値検
出回路からの信号が“-1”である時のみ“1”と判断
し、極大点でも極小点でもない時は、前記3値検出回路
から出力される信号が“1”あるいは“-1”であって
も“0”と判断すること、更には、(3)前記極性判定
回路は、アナログの遅延素子とアナログの減算器により
アナログの一階差分信号を形成し、該差分信号の3値レ
ベル変換により極性判定を行うことを特徴としたもので
ある。
【0017】
【作用】前記構成を有する本発明のディジタル信号磁気
記録再生装置は、従来の3値検出回路における波形とし
きい値とのレベル比較のみでデータ検出を行うビット復
号に加えて、極性判定回路により波形の極大・極小点を
検出し、データ識別装置において、極大点の前後で検出
点での再生波形がしきい値(T)を越えても、あるいは
極小点の前後で検出点での再生波形がしきい値(-T)
よりも小さくても、“1”と判断せずに“0”と判断す
ることにより、前記3値検出回路でのしきい値を従来の
しきい値(±T)の最適値よりも小さく設定することが
でき、ノイズに対するマージンをあげることができるよ
うにするものである。
【0018】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明によるディジタル信号磁気記録再
生装置の一実施例を説明するための構成図で、図中、1
は入力端子、2はプリコーダ、3は記録アンプ、4a,
4bは磁気ヘッド、5は磁気テープ、6は再生アンプ、
7は等化装置、8はAGC(Automatic Gain Control:
自動利得制御)回路、9は極性判定回路、10は3値検
出回路、11はデータ識別装置、12はPLL(Phase
Locked Loop:位相同期ループ)回路、13は出力端子
である。
【0019】前記記録再生で起こる再生信号のレベル変
動による誤りの発生は、AGC回路によりその影響を除
去でき、一般によく用いられている。本発明の実施例の
説明では、AGC回路を含めて考える。図1において、
端子1からAGC回路8までの構成と、PLL回路12
は従来技術と同等であるので説明を省略し、それ以外の
回路構成について詳述する。AGC回路8から出力され
る再生信号は、極性判定回路9と3値検出回路10とP
LL回路12に供給される。
【0020】ここで、AGC回路8から出力される再生
信号は、ベッセルフィルタ等のローパスフィルタによ
り、不要な帯域は十分カットされているものとする。極
性判定回路9により再生波形の傾きを検出し、再生信号
の極性を判定する。この極性判定回路9の出力と3値検
出回路10の出力、およびPLL回路から出力されるク
ロックとが、さらにデータ識別装置11に供給される。
データ識別装置11では、それらの情報を基にデータの
復号を行う。
【0021】次に、データ検出方式の動作原理を説明す
る。図2(a)〜(k)は、検出点におけるアナログの再
生波形から復号データを得るまでの過程を示すタイミン
グチャートである。図2(a)に示す再生信号から正レ
ベル信号(図2(b))と負レベル信号(図2(c))を得
て、同期クロック(図2(d))のタイミングで検出デー
タ(図2(e))を得る手法は、従来の3値検出方式と同
じである。
【0022】本発明では、極性判定回路により再生波形
が極大点であれば“1”、極大点でなければ“0”の2
値で表現される極大点信号(図2(i))と、極小点であ
れば“1”、極小点でなければ“0”の2値で表現され
る極小点信号(図2(j))が出力され、これらの情報と
前記検出データとから、データ識別装置11により記録
データが復号される。ここで、図2(a)に示す再生信
号の振幅がノイズにより再生波形の点線で示す如く変化
したとすると、正レベル信号(図2(b))も図中の点線
で示すように、振幅が正のしきい値よりも大きい期間が
短くなるため時間マージンが減少し、“1”であるとこ
ろを“0”と誤ってしまう可能性が高くなる。
【0023】そこで、本発明では、正負のしきい値を通
常定めている波形の振幅の約1/2よりもさらに下げて
(図中では±TL)ノイズに対する影響を抑え、“1”
と判断するための時間マージンをあげる手法を採る。し
かし、その場合、検出点での振幅が“0”となるべき所
が、ノイズによりしきい値を越える確率が増加する結
果、“0”であるところを“1”と誤る可能性が増加す
る。従って、上記手法により検出される検出データ(図
2(h))と極大点信号(図2(i))および極小点信号
(図2(j))とを用いて、波形が極大点であり、かつ波
形の振幅が正のしきい値(+TL)より大きい時、ま
た、波形が極小点であり、かつ波形の振幅が負のしきい
値(-TL)より小さい時は“1”と判断するようにす
る。
【0024】そして、それ以外の時、例えば、波形の振
幅が正のしきい値(+TL)より大きくても、波形が極
大点でない時は“0”と判断する。また、逆に図2
(i)の極大点信号の中の点線で示すように、誤って波
形が極大点であると見なしても波形の振幅が正のしきい
値(+TL)より小さければ、同様に“0”と判断する
ように構成されたデータ識別装置11により、正しい復
号データ(図2(k))を得ることができるようになる。
【0025】図3は、図1に示す極性判定回路と3値検
出回路とデータ識別装置の具体的な回路構成図(実施例
1)で、図中、21は入力端子、22は第1の遅延素
子、23は第2の遅延素子、24はアナログ減算器、2
5は第2の3値レベル比較回路、26は第1の3値レベ
ル比較回路、27〜30はラッチ回路、31,32はラ
ッチ回路、33〜36はAND回路、37はOR回路、
38は出力端子、39は入力端子で、その他、図1と同
じ作用をする部分は同一の符号を付してある。
【0026】入力端子21には、PR(1,-1)の伝送
路、すなわち1−Dとなるように等化装置7により電磁
変換系の周波数特性が補正され、さらにAGC回路8に
よって再生信号の振幅変動を抑え、かつローパスフィル
タにより、不要な帯域が十分カットされた再生信号X
(n)が供給されている。この再生信号X(n)は、1
ビットの第1アナログ遅延素子22とアナログ減算器2
4に供給され、第1の遅延素子22からの出力X(n-1)
もアナログ減算器24に供給されている。
【0027】前記アナログ減算器24からは、X(n)
−X(n-1)の減算結果であるアナログ波形が出力され
る。このアナログ減算器からの出力波形を基に、再生信
号X(n-1)が増加中であるか減少中であるかを判断する
ために、第1の3値レベル比較回路26に供給され、あ
る一定のしきい値(±Ts)とレベル比較された後、デ
ィジタル信号に変換される。
【0028】この第1の3値レベル比較回路26では、
上しきい値+Tsよりも大きい時には“1”、小さい時
には“0”となるディジタル信号Spと、下しきい値−
Tsよりも小さい時には“1”、大きい時には“0”と
なるディジタル信号Smを出力する。すなわち、ディジ
タル信号Spは、再生信号(X(n-1))が増加中である時
は“1”、それ以外の時は“0”となる。一方、ディジ
タル信号Smは、再生信号(X(n-1))が減少中である時
は“1”、それ以外の時は“0”となる。
【0029】第1の遅延素子22からの出力X(n-1)
は、さらに第2の遅延素子23に供給され、第2の遅延
素子23からの出力は、前記第1の3値レベル比較器と
は別の第2の3値レベル比較回路25に供給されてい
る。第2の3値レベル比較回路25では、前記しきい値
±Tsとは別のある一定のしきい値±Tとのレベル比較
が行われ、上しきい値+Tよりも大きい時には“1”、
小さい時には“0”となるディジタル信号XHを出力す
る。ここで、第2の遅延素子23は、これらSp,S
m,XH,XLのディジタル信号を基に正しいディジタ
ル信号を復号するために、Sp,SmとXH,XLとの
タイミングを調整するためのものであり、遅延量として
は、1/2ビット前後の値で最適な値を選ぶと良い。
【0030】第1の3値レベル比較回路26、すなわ
ち、図1の極性判定回路9に相当からの出力Sp,Sm
と、第2の3値レベル比較回路25の、すなわち図1の
3値検出回路10に相当からの出力XH,XLと、さら
にPLL回路12から出力されるクロックとが、データ
識別装置11に供給される。該データ識別装置11は、
ラッチ回路とAND回路とOR回路とから構成され、P
LL回路12から出力されるクロックは入力端子39に
入力されている。前記各ディジタル信号XL,XH,S
p,Smは、それぞれラッチ回路27〜30によりラッ
チされる。ラッチ回路29によりラッチされた信号Sp
は、さらに後段のラッチ回路31により1ビット遅れて
ラッチされる。ラッチ回路29の出力とラッチ回路31
の反転の出力がAND回路33に供給される。そして、
ラッチ回路27からの出力XLと前記AND回路33か
らの出力がともにAND回路35に供給される。
【0031】一方、ラッチ回路30によりラッチされた
信号Smも同様に、後段のラッチ回路32で1ビット遅
れてラッチされ、ラッチ回路30の出力とラッチ回路3
2の反転の出力がAND回路34に供給される。そし
て、ラッチ回路28からの出力XHと前記AND回路3
4からの出力がAND回路36に供給されている。最後
にAND回路35の出力とAND回路36の出力がOR
回路37に供給されて、正しいディジタル信号がOR回
路37の出力端子38から取り出される。以上のよう
に、極性判定回路9とデータ識別装置11の簡単な回路
構成を付加するだけで、従来のビット復号よりも誤り率
が少ない信頼性の高いディジタル信号磁気記録再生装置
が実現できる。
【0032】PR(1,-1)の伝送路(1−D)から出
力される信号は、磁化反転の相関を有するため、前記の
構成をそのまま利用できる。しかし、以上の構成は、P
R(1,0,-1)方式においても適用できる。すなわち、
PR(1,0,-1)方式の伝送路(1−D2)を(1−D)
と(1+D)とに分け、(1−D)の伝送路はPR(1,
-1)の伝送路と全く同じであるため、(1−D)まで
を前記実施例1の構成とすれば良い。そして、(1+
D)は、その後、ディジタル的に処理を行えばよい。あ
るいは、PR(1,0,-1)方式は、データ系列を奇数列
と偶数列に分けると、二つのPR(1,-1)方式の合成と
考えられるので、奇数列と偶数列とで別々に処理するこ
とによって(この場合、アナログ遅延素子1の遅延量は
2ビットになり、アナログ遅延素子2の遅延量は1ビッ
ト前後の値で最適な値を選べば良い)、前記実施例1の
構成を利用できる。
【0033】図4は、図1に示す極性判定回路と3値検
出回路とデータ識別装置の他の具体的な回路構成図(実
施例2)で、図中、41は入力端子、42は第1の遅延
素子、43は第2の遅延素子、44は第3の遅延素子、
45,46はアナログ減算器、47は第3の3値レベル
比較回路、48は第2の3値レベル比較回路、49は第
1の3値レベル比較回路、50〜55はラッチ回路、5
6〜59はAND回路、60はOR回路、61は出力端
子、62は入力端子で、その他、図1と同じ作用をする
部分は同一の符号を付してある。
【0034】実施例1で述べたように、実施例2もPR
(1,-1)方式においてもPR(1,0,-1)方式において
も適用可能であるが、以下、PR(1,-1)方式を用いた
場合について説明する。図4の入力端子41には、実施
例1で述べたように、PR(1,-1)方式の伝送路(1−
D)を満足するように、磁気ヘッドのf特が補正され、
かつ振幅変動が抑えられた再生信号X(n)が供給され
ている。この再生信号X(n)は、1ビットの第1のア
ナログ遅延素子42と第2のアナログ遅延素子43に縦
列接続されており、この再生信号X(n)と第1のアナ
ログ遅延素子42から出力されるX(n-1)は、アナログ
減算器45に供給される。また、前記再生信号X(n-1)
と第2のアナログ遅延素子43から出力されるX(n-2)
がアナログ減算器46に供給される。アナログ減算器4
5からは、X(n)−X(n-1)の減算結果であるアナロ
グ波形が出力され、アナログ減算器46からは、X(n-
1)−X(n-2)の減算結果であるアナログ波形が出力され
る。
【0035】アナログ減算器45からの出力信号は、第
1の3値レベル比較回路49と、アナログ減算器46か
らの出力信号は第2の3値レベル比較回路48に供給さ
れ、ある一定のしきい値(±Ts)とレベル比較された
後、ディジタル信号に変換される。第1の3値レベル比
較回路49と第2の3値レベル比較回路48からは、実
施例1で詳述したように、再生信号(X(n-1))が増加
中である時は“1”で、それ以外の時は“0”となるデ
ィジタル信号Sp1,Sp2と、再生信号(X(n-1))
が減少中である時は“1”で、それ以外の時は“0”と
なるディジタル信号Sm1,Sm2がそれぞれ出力され
る。再生信号(X(n-1))は、さらに第3のアナログ遅
延素子44を介して第3の3値レベル比較回路47に入
力され、前記しきい値±Tsとは別のしきい値±Tとレ
ベル比較される。
【0036】その結果、再生信号X(n-1)が上しきい値
+Tよりも大きい時は“1”、小さい時は“0”となる
ディジタル信号XHと、再生信号X(n-1)が下しきい値
−Tよりも小さい時は“1”、大きい時は“0”となる
ディジタル信号XLが出力される。ここで、第3のアナ
ログ遅延素子44は、ディジタル信号XH,HLとディ
ジタル信号Sp1,Sm1,Sp2,Sm2とのタイミ
ングを調整するものであり、遅延量としては1/2ビッ
ト前後の最適な値を選ぶと良い。
【0037】次に、実施例2でのデコーダの構成につい
て説明する。ディジタル信号XH,XL,Sp1,Sm
1,Sp2,Sm2は、PLL回路から抽出したクロッ
クのタイミングで、ラッチ回路50〜55によりそれぞ
れラッチされる。ラッチ回路52によりラッチされたデ
ィジタル信号Sp2とラッチ回路54によりラッチされ
たディジタル信号Sm1は、AND回路56に供給され
る。ここでのAND回路56からのディジタル信号が、
“1”の時はその時刻での再生波形(X(n-1))は極大
点であることを示し、“0”の時は極大点でないことを
示す。このAND回路56の出力とラッチ回路50によ
りラッチされたディジタル信号XHとが、さらにAND
回路58に供給される。
【0038】一方、ラッチ回路53によりラッチされた
ディジタル信号Sm2と、ラッチ回路55によりラッチ
されたディジタル信号Sp1とがAND回路57に供給
される。ここでのAND回路57からのディジタル信号
は、“1”の時はその時刻での再生波形(X(n-1))は
極小点であることを示し、“0”の時は極小点でないこ
とを示す。このAND回路57の出力とラッチ回路51
によりラッチされたディジタル信号XLとは、さらにA
ND回路59に供給される。そして最後に、AND回路
58の出力とAND回路59の出力がOR回路60に供
給されて、正しいディジタル信号がOR回路60の出力
端子61から取り出される。
【0039】以上のように、パーシャルレスポンス方式
において、3値のレベル比較によるビット復号を行うた
めの回路構成に加えて、差分検出による極性判定回路を
設け、極大・極小点の前後において波形の振幅がしきい
値を越えても、従来のビット復号では“1”と判断する
ところを“0”と訂正する機能をもったデータ識別装置
とを具備しているので、ノイズマージンが向上し、S/
N的にも有利となり、誤り率の改善を図ることができ
る。
【0040】このように、本発明は、PR(1,-1)方式
やPR(1,0,-1)方式の両方式にも適用でき、従来の
ビット復号に差分検出による極性判定回路とデータ識別
装置を付加するだけの簡単な構成により、波形の極大点
の前後で上しきい値(+T)を越えても、あるいは波形
の極小点の前後で下しきい値(-T)よりも小さくて
も、“1”と判断せず“0”と判断するため、前記しき
い値(±T)を従来のビット復号における最適値よりも
小さく定めることができる。従って、高密度記録化に伴
うS/Nの劣化によるノイズに対するマージンが向上す
るため、従来方式でのビット復号よりもさらにS/N的
に有利となる。なお、前記極性判定回路や前記3値検出
回路は、アナログ回路以外にA/Dコンバータやサンプ
ル・ホールドなどのディジタル回路によっても簡単に構
成できる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、PR(1,-1)方式やPR(1,0,-1)方式の
ビット復号に差分検出による極性判定回路とデータ識別
装置を付加するだけの簡単な構成で、PR(1,-1)方式
やPR(1,0,-1)方式の単純なビット復号よりもS/
N的に有利となり、誤り率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル磁気記録再生装置の一
実施例を説明するための構成図である。
【図2】本発明におけるアナログや再生波形から復号デ
ータを得るまでの過程を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】図1における極性判定回路と3値検出回路とデ
ータ識別装置の具体的な回路構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図1における極性判定回路と3値検出回路とデ
ータ識別装置の具体的な回路構成を示すブロック図であ
る。
【図5】PR(1,0,-1)方式を適用した従来方式によ
るディジタル磁気記録再生装置の構成を示すブロック図
である。
【図6】従来のビット復号に使用する3値検出回路の回
路構成を示すブロック図である。
【図7】従来のアナログ再生波形から復号データを得る
もので過程を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…入力端子、2…プリコーダ、3…記録アンプ、4
a,4b…磁気ヘッド、5…磁気テープ、6…再生アン
プ、7…等化装置、8…AGC(Automatic Gain Contr
ol:自動利得制御)回路、9…極性判定回路、10…3
値検出回路、11…データ識別装置、12…PLL(Ph
ase Locked Loop:位相同期ループ)回路、13…出力
端子、21…入力端子、22…第1の遅延素子、23…
第2の遅延素子、24…アナログ減算器、25…第2の
3値レベル比較回路、26…第1の3値レベル比較回
路、27,28,29,30…ラッチ回路、31,32
…ラッチ回路、33,34,35,36…AND回路、
37…OR回路、38…出力端子、39…入力端子。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体から磁気ヘッドにより検出
    された再生信号を、ある所定の正負のしきい値とレベル
    比較して元のディジタル記録信号にビットごとに復号す
    るビット復号を有したディジタル信号磁気記録再生装置
    において、ある所定の遅延時間を有する第一の遅延素子
    と、該第一の遅延素子に供給される再生信号と、前記第
    一の遅延素子から出力される出力信号とのレベルの大小
    から再生信号の波形の極性を判定する極性判定回路と、
    前記再生信号をある所定のしきい値とレベル比較して3
    値データに変換する3値検出回路と、該3値検出回路お
    よび前記極性判定回路から出力されるディジタル信号と
    のタイミングを調整するための第二の遅延素子と、前記
    3値検出回路および前記極性判定回路から出力されるデ
    ィジタル信号と再生信号に同期したクロックとを基に、
    記録データの復号を行うデータ識別装置とを具備するこ
    とを特徴とするディジタル信号磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記データ識別装置が、前記3値検出回
    路および前記極性判定回路から出力されるディジタル信
    号と再生信号に同期したクロックとを基に、極大点であ
    りかつ前記3値検出回路からの信号が“1”である時、
    もしくは極小点でありかつ前記3値検出回路からの信号
    が“-1”である時のみ“1”と判断し、極大点でも極
    小点でもない時は、前記3値検出回路から出力される信
    号が“1”あるいは“-1”であっても“0”と判断す
    ることを特徴とする請求項1記載のディジタル信号磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記極性判定回路は、アナログの遅延素
    子とアナログの減算器によりアナログの一階差分信号を
    形成し、該差分信号の3値レベル変換により極性判定を
    行うことを特徴とする請求項1記載のディジタル信号磁
    気記録再生装置。
JP19147894A 1994-08-15 1994-08-15 ディジタル信号磁気記録再生装置 Pending JPH0855435A (ja)

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