JPH085490B2 - 自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルム - Google Patents
自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルムInfo
- Publication number
- JPH085490B2 JPH085490B2 JP63024155A JP2415588A JPH085490B2 JP H085490 B2 JPH085490 B2 JP H085490B2 JP 63024155 A JP63024155 A JP 63024155A JP 2415588 A JP2415588 A JP 2415588A JP H085490 B2 JPH085490 B2 JP H085490B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- tan
- automatic packaging
- packaged
- packaging
- Prior art date
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- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被包装物の外面が繊維、もしくは繊維製品
であって、これらの被包装物を自動包装機にかけて包装
する場合に用いるフイルムであり、特にフイルムが被包
装物や自動包装機の各機械、器具等と接触する際の滑り
適性に優れた熱可塑性樹脂製フイルムに関する。
であって、これらの被包装物を自動包装機にかけて包装
する場合に用いるフイルムであり、特にフイルムが被包
装物や自動包装機の各機械、器具等と接触する際の滑り
適性に優れた熱可塑性樹脂製フイルムに関する。
(従来の技術) 従来、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂、或いはこれらの熱
可塑性樹脂の二種以上の混合物から製せられたフイルム
が、自動包装機用フイルム、即ち長尺状のフイルムを連
続的に繰り出しながら、一方ではこのフイルムの上に例
えば生理用ナプキン、靴下その他外面が繊維、もしくは
繊維製品からなる被包装物を逐次供給して、一個ずづこ
れらの小物を自動的に包装する機械に用いるフイルムと
して汎用されている。所で、これらのフイルムは樹脂本
来の性質、成形方法等によりその表面特性が異なるもの
であるが、自動包装機に於ける適合性(以下これを「包
装適性」という)特にフイルムが被包装物や自動包装機
の各機械、器具と接触する際の滑りを良くする為、オレ
イン酸アミド等の脂肪酸アミドやシリカを滑り剤として
予め樹脂中に、或いは成形時に混入しているのが現状で
あり、これらの滑り剤はフイルムに成形されると徐々に
フイルムの表裏両面に浸出してその効果を発揮するので
ある。
ル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂、或いはこれらの熱
可塑性樹脂の二種以上の混合物から製せられたフイルム
が、自動包装機用フイルム、即ち長尺状のフイルムを連
続的に繰り出しながら、一方ではこのフイルムの上に例
えば生理用ナプキン、靴下その他外面が繊維、もしくは
繊維製品からなる被包装物を逐次供給して、一個ずづこ
れらの小物を自動的に包装する機械に用いるフイルムと
して汎用されている。所で、これらのフイルムは樹脂本
来の性質、成形方法等によりその表面特性が異なるもの
であるが、自動包装機に於ける適合性(以下これを「包
装適性」という)特にフイルムが被包装物や自動包装機
の各機械、器具と接触する際の滑りを良くする為、オレ
イン酸アミド等の脂肪酸アミドやシリカを滑り剤として
予め樹脂中に、或いは成形時に混入しているのが現状で
あり、これらの滑り剤はフイルムに成形されると徐々に
フイルムの表裏両面に浸出してその効果を発揮するので
ある。
(本発明が解決しようとする課題) ところが、包装適性は前述の如く自動包装機の各機
械、器具と接触する際の滑り性のみならず、被包装物と
の滑り性も必要であって、これが不適正であると包装性
能が上がらず、特に最近では自動包装機の性能が向上し
てその包装スピードは200〜500個/分であり、且つこれ
らの製品の包装工程はその被包装物の製造工程と直結し
ているので包装工程に於いて一旦トラブルが発生する
と、その為に被る損害も大きく、自動包装機に使用する
フイルムの包装適性特にその滑り性は採用に当たって慎
重に吟味されるが、前述の通り、滑り剤はフイルムの表
裏両面にほぼ均等に浸出するのでその滑り性も表裏ほぼ
均等である。従って、フイルムの自動包装機に要求され
る滑り性と、被包装物のそれとが同じであれば問題は無
いが、殆どの場合両者には差があって、一方に合わせれ
ば他方に適合しないという問題があった。
械、器具と接触する際の滑り性のみならず、被包装物と
の滑り性も必要であって、これが不適正であると包装性
能が上がらず、特に最近では自動包装機の性能が向上し
てその包装スピードは200〜500個/分であり、且つこれ
らの製品の包装工程はその被包装物の製造工程と直結し
ているので包装工程に於いて一旦トラブルが発生する
と、その為に被る損害も大きく、自動包装機に使用する
フイルムの包装適性特にその滑り性は採用に当たって慎
重に吟味されるが、前述の通り、滑り剤はフイルムの表
裏両面にほぼ均等に浸出するのでその滑り性も表裏ほぼ
均等である。従って、フイルムの自動包装機に要求され
る滑り性と、被包装物のそれとが同じであれば問題は無
いが、殆どの場合両者には差があって、一方に合わせれ
ば他方に適合しないという問題があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は、叙上の如き従来技術の欠点を解決するため
になされたものであって、片面に平均粗度2〜10μの粗
面加工がほどこされたフイルムであり、加工面(A)と
加工面(A)とを重ね合わせたときの静摩擦係数〔tan
θ(A−A)〕と、非加工面(B)と非加工面(B)と
を重ね合わせたときの静摩擦係数〔tanθ(B−B)〕
が、次式 tanθ(A−A)<0.4 tanθ(B−B)>0.7 を満足する関係にあることを特徴とするものである。
になされたものであって、片面に平均粗度2〜10μの粗
面加工がほどこされたフイルムであり、加工面(A)と
加工面(A)とを重ね合わせたときの静摩擦係数〔tan
θ(A−A)〕と、非加工面(B)と非加工面(B)と
を重ね合わせたときの静摩擦係数〔tanθ(B−B)〕
が、次式 tanθ(A−A)<0.4 tanθ(B−B)>0.7 を満足する関係にあることを特徴とするものである。
即ち、本発明では、自動包装機との滑り性を滑り剤の
みに頼ることなく、更に機械的方法によってフイルムの
表裏の滑り性を、自動包装機と接する面(A面)と、被
包装物と接する面(B面)とをそれぞれに適したものに
加工するのである。
みに頼ることなく、更に機械的方法によってフイルムの
表裏の滑り性を、自動包装機と接する面(A面)と、被
包装物と接する面(B面)とをそれぞれに適したものに
加工するのである。
しかして、自動包装機と接するA面は、金属製ロール
や金属製ガイド板と接する為比較的その滑り性に優れて
いる必要があり、実験を重ねた結果その平均粗度は2〜
10μ、好ましくは2〜5μの範囲にあり、更にその面と
金属面(D)との静摩擦係数がtanθ(A−D)<0.4、
好ましくはtanθ(A−D)<0.3の範囲にあることも必
要であることが判明した。A面の平均粗度が2μに満た
ないときは、有効な滑り性が得られず、10μを越えると
フイルムの強度低下をもたらす。又、金属製ロールや金
属製ガイド板の面(D)との静摩擦係数を、上記の範囲
内にする為には、自動包装機と接するA面とA面とを重
ね合わせたときの静摩擦係数がtanθ(A−A)<0.4、
好ましくはtanθ(A−A)<0.25でなければならず、t
anθ(A−A)≧0.4の関係にあると、滑り難く適正な
包装適性が得られない。
や金属製ガイド板と接する為比較的その滑り性に優れて
いる必要があり、実験を重ねた結果その平均粗度は2〜
10μ、好ましくは2〜5μの範囲にあり、更にその面と
金属面(D)との静摩擦係数がtanθ(A−D)<0.4、
好ましくはtanθ(A−D)<0.3の範囲にあることも必
要であることが判明した。A面の平均粗度が2μに満た
ないときは、有効な滑り性が得られず、10μを越えると
フイルムの強度低下をもたらす。又、金属製ロールや金
属製ガイド板の面(D)との静摩擦係数を、上記の範囲
内にする為には、自動包装機と接するA面とA面とを重
ね合わせたときの静摩擦係数がtanθ(A−A)<0.4、
好ましくはtanθ(A−A)<0.25でなければならず、t
anθ(A−A)≧0.4の関係にあると、滑り難く適正な
包装適性が得られない。
又、被包装物(C)とこれに接するB面との静摩擦係
数は、tanθ(B−C)<0.3の範囲になければならず、
その為には、B面とB面とを重ね合わせたときの静摩擦
係数が、tanθ(B−B)>0.7の範囲にあることが必要
であって、この範囲を越えると適正な滑り性が得られな
い。
数は、tanθ(B−C)<0.3の範囲になければならず、
その為には、B面とB面とを重ね合わせたときの静摩擦
係数が、tanθ(B−B)>0.7の範囲にあることが必要
であって、この範囲を越えると適正な滑り性が得られな
い。
本発明に於いて、片面の平均粗度が2〜10μのフイル
ムを作る方法としては、例えばポリエチレン樹脂製フイ
ルムの場合、Tダイから押し出されたフイルムを一対の
ピンチロールで冷却し且つ巻き取るに当たり、一方のロ
ールは鏡面仕上げのロールを用い、他方のロールは平均
粗度が2〜10μとなるようなゴムロールを用いれば良
い。
ムを作る方法としては、例えばポリエチレン樹脂製フイ
ルムの場合、Tダイから押し出されたフイルムを一対の
ピンチロールで冷却し且つ巻き取るに当たり、一方のロ
ールは鏡面仕上げのロールを用い、他方のロールは平均
粗度が2〜10μとなるようなゴムロールを用いれば良
い。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては、包装品の
品質特性如何により適宜選択使用されるが、例えば、ポ
リオレフイン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等を単独
で、或いはこれらの混合物を主原料とし、必要に応じて
これに静電防止剤、滑り剤、顔料等を添加する。通常ポ
リオレフイン系樹脂の場合その密度は0.920〜0.940g/cm
3のものが用いられ、密度がこれに満たないときは腰が
柔らかくて包装適性に劣り、それを越えると腰が固くな
って包装品としての品質特性に劣る。
品質特性如何により適宜選択使用されるが、例えば、ポ
リオレフイン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等を単独
で、或いはこれらの混合物を主原料とし、必要に応じて
これに静電防止剤、滑り剤、顔料等を添加する。通常ポ
リオレフイン系樹脂の場合その密度は0.920〜0.940g/cm
3のものが用いられ、密度がこれに満たないときは腰が
柔らかくて包装適性に劣り、それを越えると腰が固くな
って包装品としての品質特性に劣る。
(作用) 本発明フイルムは、片面に平均粗度2〜10μの粗面加
工がほどこされたフイルムであり、加工面(A)と加工
面(A)とを重ね合わせたときの静摩擦係数がtanθ<
0.4の範囲にあり、非加工面(B)と非加工面(B)と
を重ね合わせたときの静摩擦係数がtanθ>0.7の範囲に
あるので、自動包装機と接する加工面(A)側は包装ラ
インにある機械、器具上を摺動するとき、或いは非加工
面(B)側が被包装物と接するときに、各々その適正な
滑り性が与えられている故に何らのトラブルも発生しな
い。
工がほどこされたフイルムであり、加工面(A)と加工
面(A)とを重ね合わせたときの静摩擦係数がtanθ<
0.4の範囲にあり、非加工面(B)と非加工面(B)と
を重ね合わせたときの静摩擦係数がtanθ>0.7の範囲に
あるので、自動包装機と接する加工面(A)側は包装ラ
インにある機械、器具上を摺動するとき、或いは非加工
面(B)側が被包装物と接するときに、各々その適正な
滑り性が与えられている故に何らのトラブルも発生しな
い。
(実施例) 以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
尚、以下に述べる各実施例は、何れも被包装物が生理用
ナプキンであって、内部には吸収構造物がありその外表
面側は不織布とホットメルトカバー用グラフィン紙等か
らなる繊維製シートで覆われた構造のものである。又、
自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルムは、ポリエチレン
フイルムである。
ナプキンであって、内部には吸収構造物がありその外表
面側は不織布とホットメルトカバー用グラフィン紙等か
らなる繊維製シートで覆われた構造のものである。又、
自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルムは、ポリエチレン
フイルムである。
しかして、本実施例で使用する自動包装機を第1図に
示す。同機はオリオン機械製ピロー方式製袋機であっ
て、図示しない該フイルムの巻重体から連続的にフイル
ム1を繰り出しつつ、複数本のガイドロールを経てステ
ンレス製の三角形の板からなる第一のフオーマー2の上
面を通過し、次いで第2図にも示すように、ほぼ角筒状
をなす第二のフオーマー3の内面に、フイルム1のA面
(粗面加工面)を摺動しつつ逐次筒状に折り畳み、且つ
該第二のフオーマー2上に穿設されたシール孔4を利用
して、センターシール用ロール5を挿入し、フイルムの
両耳をシールして筒状のフイルムにすると共に、一方ベ
ルトコンベアー6で送られてくる被包装物7は第二のフ
オーマー2の中を通って筒状のフイルム内に送りこま
れ、フイルムの移動に伴って前方に進む。次にキャタピ
ラ式シール機8で、そのシールバー9により被包装物7
の前後がシール且つ切断されて送り出されるという工程
を経る。
示す。同機はオリオン機械製ピロー方式製袋機であっ
て、図示しない該フイルムの巻重体から連続的にフイル
ム1を繰り出しつつ、複数本のガイドロールを経てステ
ンレス製の三角形の板からなる第一のフオーマー2の上
面を通過し、次いで第2図にも示すように、ほぼ角筒状
をなす第二のフオーマー3の内面に、フイルム1のA面
(粗面加工面)を摺動しつつ逐次筒状に折り畳み、且つ
該第二のフオーマー2上に穿設されたシール孔4を利用
して、センターシール用ロール5を挿入し、フイルムの
両耳をシールして筒状のフイルムにすると共に、一方ベ
ルトコンベアー6で送られてくる被包装物7は第二のフ
オーマー2の中を通って筒状のフイルム内に送りこま
れ、フイルムの移動に伴って前方に進む。次にキャタピ
ラ式シール機8で、そのシールバー9により被包装物7
の前後がシール且つ切断されて送り出されるという工程
を経る。
尚このとき、フイルム1の加工面(A)側は各フオー
マーと接し、非加工面(B)側は被包装物7と接する側
に位置するように予め巻重体を設置しておくことが必要
である。
マーと接し、非加工面(B)側は被包装物7と接する側
に位置するように予め巻重体を設置しておくことが必要
である。
実施例1. MFR2.0、密度0.924g/cm3の低密度ポリエチレンを65mm
φの押出機、Tダイを用いてフイルム状に押し出すと共
に、押し出し直後にシリコーンゴム製で、表面硬度75°
のゴムロールと、表面粗さが0.4Sの鏡面仕上げの金属ロ
ールとで圧接引き取り、厚さ20μのフイルムを得、上述
の被包装物及び製袋機を用いて包装テストを実施した。
そのときの包装ライン速度は400個/分であった。
φの押出機、Tダイを用いてフイルム状に押し出すと共
に、押し出し直後にシリコーンゴム製で、表面硬度75°
のゴムロールと、表面粗さが0.4Sの鏡面仕上げの金属ロ
ールとで圧接引き取り、厚さ20μのフイルムを得、上述
の被包装物及び製袋機を用いて包装テストを実施した。
そのときの包装ライン速度は400個/分であった。
実施例2. 実施例1で用いた低密度ポリエチレン100重量部に対
し、滑り剤としてオレイン酸アミド0.01重量部を混合し
たものをフイルム用樹脂用原料として用いた以外は実施
例1と同様にして包装テストを実施した。
し、滑り剤としてオレイン酸アミド0.01重量部を混合し
たものをフイルム用樹脂用原料として用いた以外は実施
例1と同様にして包装テストを実施した。
実施例3. フイルム用樹脂用原料として、実施例2の配合にMFR
2.0、密度0.969g/cm3の高密度ポリエチレン20重量部を
追加混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして
包装テストを実施した。
2.0、密度0.969g/cm3の高密度ポリエチレン20重量部を
追加混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして
包装テストを実施した。
比較例1. フイルム成形方法として粗面加工を施さないインフレ
ーション法を採用した以外は、実施例1と同様にして包
装テストを実施した。
ーション法を採用した以外は、実施例1と同様にして包
装テストを実施した。
比較例2. フイルム成形方法として粗面加工を施さないインフレ
ーション法を採用した以外は、実施例2と同様にして包
装テストを実施した。
ーション法を採用した以外は、実施例2と同様にして包
装テストを実施した。
比較例3. フイルム成形方法として通常の粗面加工を施さないT
ダイ法を採用した以外は、実施例2と同様にして包装テ
ストを実施した。
ダイ法を採用した以外は、実施例2と同様にして包装テ
ストを実施した。
叙上の各実施例及び比較例の静摩擦係数、降伏点強度
及び実用試験結果を次表に示す。
及び実用試験結果を次表に示す。
註1.上記表に於いて、A面の平均表面粗度は、小坂研究
所製SE-3A型の表面粗度計を用いて測定。
所製SE-3A型の表面粗度計を用いて測定。
註2.同上に於いて、降伏点強度はASTM.D-882に準拠。
註3.同上に於いて、実用試験の評価方法は、実包装テス
トにより各1000個の試料を作成し、シール強度について
は、シール不良の無いものを各50個取り出し、試験片と
して幅50mm、チャック間距離50mm、中央にシール部が位
置するようにして引張試験機を用いて実施。
トにより各1000個の試料を作成し、シール強度について
は、シール不良の無いものを各50個取り出し、試験片と
して幅50mm、チャック間距離50mm、中央にシール部が位
置するようにして引張試験機を用いて実施。
又、破袋率については、1000個の試料全部について前
後2ケ所のシール部を目視で観察し、シールされていな
い部分のあるものをシール不良とした。
後2ケ所のシール部を目視で観察し、シールされていな
い部分のあるものをシール不良とした。
しかして、包装テストに於ける各実施例及び比較例で
の状況を観察すると、各実施例ではシール機でシールす
る際に、被包装物が前後シールバーの中央に位置するの
に対し、各比較例では包装ラインの前方に被包装物がず
れる傾向にあり、この状態でシールを行うと、包装ライ
ンの前方に位置するシールバーによるシール部には異常
な張力がかかり、破袋し易くなる。
の状況を観察すると、各実施例ではシール機でシールす
る際に、被包装物が前後シールバーの中央に位置するの
に対し、各比較例では包装ラインの前方に被包装物がず
れる傾向にあり、この状態でシールを行うと、包装ライ
ンの前方に位置するシールバーによるシール部には異常
な張力がかかり、破袋し易くなる。
これは、フイルムと被包装物又はフイルムと自動包装
機との滑り性が適正でない為である。
機との滑り性が適正でない為である。
(効果) 本発明は、自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルムとし
て、片面に平均粗度2〜10μの粗面加工がほどこされた
フイルムであり、加工面(A)と加工面(A)とを重ね
合わせたときの静摩擦係数〔tanθ(A−A)〕と、非
加工面(B)と非加工面(B)とを重ね合わせたときの
静摩擦係数〔tanθ(B−B)〕が、次式 tanθ(A−A)<0.4 tanθ(B−B)>0.7 を満足する関係にあるフイルムを用いるので、自動包装
機および繊維もしくは繊維製品からなる被包装物の何れ
に対しても適正な滑り性を具有しており、包装工程に於
けるトラブルは全く発生せず、包装効率の向上を図るこ
とができる。
て、片面に平均粗度2〜10μの粗面加工がほどこされた
フイルムであり、加工面(A)と加工面(A)とを重ね
合わせたときの静摩擦係数〔tanθ(A−A)〕と、非
加工面(B)と非加工面(B)とを重ね合わせたときの
静摩擦係数〔tanθ(B−B)〕が、次式 tanθ(A−A)<0.4 tanθ(B−B)>0.7 を満足する関係にあるフイルムを用いるので、自動包装
機および繊維もしくは繊維製品からなる被包装物の何れ
に対しても適正な滑り性を具有しており、包装工程に於
けるトラブルは全く発生せず、包装効率の向上を図るこ
とができる。
第1図は、本発明自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルム
を用いて行う包装工程の一例を示す概略説明図、第2図
は、同上第1図に於いて破線で示した部分Cのみを示す
拡大斜視図である。 1……フイルム、2……第一のフオーマー、3……第二
のフオーマー、6……ベルトコンベヤー、7……被包装
物、8……シール機、9……シールバー。
を用いて行う包装工程の一例を示す概略説明図、第2図
は、同上第1図に於いて破線で示した部分Cのみを示す
拡大斜視図である。 1……フイルム、2……第一のフオーマー、3……第二
のフオーマー、6……ベルトコンベヤー、7……被包装
物、8……シール機、9……シールバー。
Claims (1)
- 【請求項1】片面に平均粗度2〜10μの粗面加工がほど
こされたフイルムであり、加工面(A)と加工面(A)
とを重ね合わせたときの静摩擦係数〔tanθ(A−
A)〕と、非加工面(B)と非加工面(B)とを重ね合
わせたときの静摩擦係数〔tanθ(B−B)〕が、次式 tanθ(A−A)<0.4 tanθ(B−B)>0.7 を満足する関係にあることを特徴とする自動包装機用熱
可塑性樹脂製フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63024155A JPH085490B2 (ja) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | 自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63024155A JPH085490B2 (ja) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | 自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01199865A JPH01199865A (ja) | 1989-08-11 |
JPH085490B2 true JPH085490B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=12130452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63024155A Expired - Lifetime JPH085490B2 (ja) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | 自動包装機用熱可塑性樹脂製フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085490B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3931299C2 (de) * | 1989-09-20 | 1998-07-02 | Targor Gmbh | Kunststoff-Formteil mit genarbter Oberfläche und verbesserter Kratzfestigkeit |
JP2008102271A (ja) | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Nitto Denko Corp | 表面保護フィルムおよび表面保護フィルム付き光学フィルム |
JP6054570B1 (ja) * | 2015-08-07 | 2016-12-27 | 株式会社アイセロ | 物品搬送用のフィルム |
-
1988
- 1988-02-03 JP JP63024155A patent/JPH085490B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01199865A (ja) | 1989-08-11 |
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