JPH0853273A - エレベータ用リニアモータの接続方式 - Google Patents

エレベータ用リニアモータの接続方式

Info

Publication number
JPH0853273A
JPH0853273A JP18844094A JP18844094A JPH0853273A JP H0853273 A JPH0853273 A JP H0853273A JP 18844094 A JP18844094 A JP 18844094A JP 18844094 A JP18844094 A JP 18844094A JP H0853273 A JPH0853273 A JP H0853273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
armatures
linear motor
secondary conductor
series
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18844094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimimoto Mizuno
公元 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP18844094A priority Critical patent/JPH0853273A/ja
Publication of JPH0853273A publication Critical patent/JPH0853273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニアモータにより駆動するエレベータの容
量が増加し、速度が等しく、最大推力が所定の2倍必要
とされるとき、リニアモータ駆動エレベータを大型の製
造上でも、保守の面でも取り扱いが困難な電機子を開発
することなく、標準化された小型で取り扱いが容易な同
一の電機子を使用することにより実現することを目的と
する。 【構成】 この発明のリニアエレベータの電機子の接続
方式は、エレベータ容量が所定の速度、所定の推力の場
合、対向する一組の電機子の一次巻線を直列に接続し、
速度が所定の速度と同じかそれ以下で、推力が所定の推
力の最大で2倍要する場合、対向する電機子を二組に
し、二次導体の一方の側の電機子の一次巻線を直列に接
続し、他方の側の電機子も同じく直列に接続し、二次導
体の両側の直列接続した電機子間の接続は並列に接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリニアモータ駆動エレ
ベータのリニアモータの電機子接続方式に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のロープ式エレベータ装置の概要を
図10に示す。図10において、1はエレベータの巻上
げ機である。2はエレベータロープの位置をずらすそら
せ車である。3はエレベータの篭及び、釣合おもりをつ
るロープ、4はエレベータの篭5をガイドする篭用レー
ル、6は釣合おもり7をガイドする釣合おもり用のレー
ルである。以上のような構成のエレベータ装置では、エ
レベータ昇降路上部に設置されている機械室内部のトラ
クションを持つ、巻上げ機1の回転モータを駆動するこ
とによりエレベータを昇降させていた。
【0003】しかし、前述した従来のロープ式エレベー
タは昇降路頂部に機械室があるため、日照権が問題とな
るビルでは近年リニアモータを利用したリニアモータ駆
動エレベータが採用されている。リニアモータとして両
側式平板リニア誘導モータを利用したエレベータの一例
として文献1 水野、石井 平成5年度電気学会全国大
会講演論文集S.10−3−1「リニアドライブのAC
ドライブ応用(1)リニアモータエレベータ」に記載さ
れている両側式平板リニア誘導モータを応用したエレベ
ータを図11に示す。図11では釣合おもり7aの片側
に両側式平板リニア誘導モータ12、別の片側に挟み式
ブレーキ8を配置している。13はアルミニウム等で構
成された平板2次導体である。9は下部バッファーであ
る。10は釣合おもりの下部バッファーである。11は
釣合おもりに組込まれたガイドローラである。このよう
なリニアモータエレベータに利用する両側式平板リニア
モータの電機子の接続方式の一般的な一例を図12にし
めす。図12の電機子12a,12bは同一電機子で4
極構成の分布巻形状になっている。図12にしめした巻
線配置からわかるように左右の電機子12a,12bは
通常同一の電機子を利用し、左右の電機子が発生する磁
気回路の磁束の向きを同一とするために左側の電機子
と、右側の電機子のU相とW相は互いに逆に接続されて
いる。また3相電機子U,V,Wの巻線の逆端X,Y,
ZはY結線となるように短絡されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニアモータ駆
動エレベータは以上のように、構成されているので、エ
レベータ容量が増加し、推力が不足する場合には電機子
巻線、極数等を変更した大形電機子が利用されてきた
が、電機子の種類が増加したり、重量が増加し、エレベ
ータ昇降路のような狭い空間での作業が難しかったりす
るといった欠点があった。又、図13にしめしたように
単に両側式平板リニアモータを2組並列接続した場合に
は、2次導体の継目50等では2次抵抗がアンバランス
になり2組の両側式平板リニアモータ12e,12fの
電流がアンバランスになるといった欠点があった。この
発明は以上の問題点を解決するためにおこなわれたもの
で、電機子の大形化を行うことなく、電機子及び電機子
内の一次巻線の接続方式において、エレベータの必要と
する速度、最大推力に対応したエレベータ用リニアモー
タを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるエレベ
ータ用リニアモータの接続方式は、昇降路にリニアモー
タの二次導体を設置し、インバータに接続された前記リ
ニアモータの複数相の一次巻線からなる電機子を前記二
次導体に対向配置し、前記対向する電機子間の一次巻線
の接続は各々の電機子が発生する磁束の方向が一致する
ように接続され、前記二次導体と電機子との間に発生す
る推力により駆動されるリニアモータ駆動エレベータに
おいて、エレベータ容量が所定の速度、所定の推力の場
合、前記対向する一組の電機子の複数相の一次巻線を各
々直列に接続し、速度が前記所定の速度と同じかそれ以
下で、推力が前記所定の推力の最大で2倍要する場合、
前記対向する電機子を二組にし、前記二次導体の一方の
側の電機子の各相の一次巻線を直列に接続し、他方の側
の電機子も同じく直列に接続し、前記二次導体の両側の
各相を直列接続した電機子間の接続は各々の相を並列に
接続するものである。
【0006】また、昇降路にリニアモータの二次導体を
設置し、インバータに接続された前記リニアモータの複
数相の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配
置し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の
電機子が発生する磁束の方向が一致するように接続さ
れ、前記二次導体と電機子との間に発生する推力により
駆動されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、前記
対向する一組の電機子の複数相の一次巻線を各々直列に
接続するか、または、前記対向する電機子を二組にし、
前記二次導体の一方の側の電機子の各相の一次巻線を直
列に接続し、他方の側の電機子も同じく直列に接続し、
前記二次導体の両側の各相を直列接続した電機子間の接
続は各々の相を並列に接続するか、いずれか一つの接続
を行うものである。
【0007】また、昇降路にリニアモータの二次導体を
設置し、インバータに接続された前記リニアモータの複
数相の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配
置し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の
電機子が発生する磁束の方向が一致するように接続さ
れ、前記二次導体と電機子との間に発生する推力により
駆動されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、各々
の電機子の各相の一次巻線は、各々の電機子の有する極
と同数の極に2N(N≧1の整数)本に分割され、エレ
ベータ容量が所定の速度、所定の推力の場合、各々の電
機子内の分割された各相の一次巻線は、各々直列に接続
され、前記二次導体をはさんで対向する電機子間の接続
は各相直列に接続し、速度が前記所定の速度と同じかそ
れ以下で、推力が前記所定の推力の最大で2N倍要する
場合、前記電機子を前記二次導体に対して片側に2N個
反対側に同数の2N個配置し、各々の電機子内の分割さ
れた各々の相の一次巻線は並列に接続し、各々の電機子
間の接続は各々の相に対して直列に接続するものであ
る。
【0008】また、昇降路にリニアモータの二次導体を
設置し、インバータに接続された前記リニアモータの複
数相の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配
置し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の
電機子が発生する磁束の方向が一致するように接続さ
れ、前記二次導体と電機子との間に発生する推力により
駆動されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、各々
の電機子の各相の一次巻線は、各々の電機子の有する極
と同数の極に2N(N≧1の整数)本に分割され、エレ
ベータ容量が所定の速度、所定の推力の場合、各々の電
機子内の分割された各相の一次巻線は、各々直列に接続
され、前記二次導体をはさんで対向する電機子間の接続
は各相直列に接続し、速度が前記所定の速度と同じかそ
れ以下で、推力が前記所定の推力の最大で4N倍要する
場合、前記電機子を前記二次導体に対して片側に4N個
反対側に同数の4N個配置し、各々の電機子内の分割さ
れた各々の相の一次巻線は並列に接続し、前記二次導体
の両側に各々4N個配列された電機子間の接続は各々の
相に対して直列に接続し、前記二つの直列に接続された
4N個の電機子両側間の接続は各々の相に対して並列と
するものである。
【0009】また、昇降路にリニアモータの二次導体を
設置し、インバータに接続された前記リニアモータの複
数相の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配
置し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の
電機子が発生する磁束の方向が一致するように接続さ
れ、前記二次導体と電機子との間に発生する推力により
駆動されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、各々
の電機子の各相の一次巻線は、各々の電機子の有する極
と同数の極にN(N≧2の整数)本に分割され、エレベ
ータ容量が所定の速度、所定の推力の場合、各々の電機
子内の分割された各相の一次巻線は、各々直列に接続さ
れ、前記二次導体をはさんで対向する電機子間の接続は
各相並列に接続し、速度が前記所定の速度と同じかそれ
以下で、推力が前記所定の推力の最大でN倍要する場
合、前記電機子を前記二次導体に対して片側にN個反対
側に同数のN個配置し、各々の電機子内の分割された各
々の相の一次巻線は並列に接続し、各々の電機子間の接
続は各々の相に対して直列に接続し、前記二つの直列に
接続されたN個の電機子両側間の接続は各々の相に対し
て並列とするものである。
【0010】
【作用】この発明におけるエレベータ用リニアモータの
接続方式は、エレベータ容量が所定の速度、所定の推力
の場合、対向する一組の電機子の一次巻線を各々直列に
接続し、速度が前記所定の速度と同じかそれ以下で、推
力が所定の推力の最大で2倍要する場合、対向する電機
子を二組にし、二次導体の一方の側の電機子の一次巻線
を直列に接続し、他方の側の電機子も同じく直列に接続
し、二次導体の両側の直列接続した電機子間の接続は並
列に接続することにより、エレベータ最大推力が所定の
大きさの場合と所定の2倍の最大推力を必要とする場合
とで、速度が同一または同一以下の条件下、駆動インバ
ータ電圧が一定で各電機子に印加される電圧が同一とな
る。また、電機子が二組で構成される場合は、二次導体
に継ぎ目が存在したとき、推力リップルの影響が少な
い。
【0011】また、電機子の一次巻線は、各々の電機子
の有する極と同数の極に2N本に分割され、エレベータ
容量が所定の速度、所定の推力の場合、電機子内の分割
された一次巻線は、直列に接続され、二次導体をはさん
で対向する電機子間の接続は直列に接続し、速度が所定
の速度と同じかそれ以下で、推力が所定の推力の最大で
2N倍要する場合、電機子を二次導体に対して片側に2
N個反対側に同数の2N個配置し、電機子内の分割され
た一次巻線は並列に接続し、電機子間の接続は直列に接
続することにより、エレベータの最大推力が所定の大き
さの場合と所定の2N倍の最大推力を必要とする場合と
で、速度が同一または同一以下の条件下、駆動インバー
タ電圧が一定で各電機子に印加される電圧が同一とな
る。
【0012】また、電機子の一次巻線は、電機子の有す
る極と同数の極に2N本に分割され、エレベータ容量が
所定の速度、所定の推力の場合、電機子内の分割された
一次巻線は、直列に接続され、二次導体をはさんで対向
する電機子間の接続は直列に接続し、速度が所定の速度
と同じかそれ以下で、推力が所定の推力の最大で4N倍
要する場合、電機子を二次導体に対して片側に4N個反
対側に同数の4N個配置し、電機子内の分割された一次
巻線は並列に接続し、電機子間の接続は直列に接続し、
二つの直列に接続された4N個の電機子両側間の接続は
並列とすることにより、エレベータの最大推力が所定の
大きさの場合と所定の4N倍の最大推力を必要とする場
合とで、速度が同一または同一以下の条件下、駆動イン
バータ電圧が一定で各電機子に印加される電圧が同一と
なる。
【0013】また、電機子の一次巻線は、電機子の有す
る極と同数の極に4N本に分割され、エレベータ容量が
所定の速度、所定の推力の場合、電機子内の分割された
一次巻線は、直列に接続され、二次導体をはさんで対向
する電機子間の接続は並列に接続し、速度が所定の速度
と同じかそれ以下で、推力が所定の推力の最大でN倍要
する場合、電機子を二次導体に対して片側にN個反対側
に同数のN個配置し、電機子内の分割された一次巻線は
並列に接続し、電機子間の接続は直列に接続し、二つの
直列に接続されたN個の電機子両側間の接続は並列とす
ることにより、エレベータの最大推力が所定の大きさの
場合と所定のN倍の最大推力を必要とする場合とで、速
度が同一または同一以下の条件下、駆動インバータ電圧
が一定で各電機子に印加される電圧が同一となる。
【0014】
【実施例】以下この発明の実施例を図に従って説明す
る。 実施例1.図1、図2は、この発明の実施例1によるエ
レベータ用リニアモータの電機子の接続方式を示す構成
図である。図1、2中15は建物側に敷設されている電
流制御機能を持つリニアモータ駆動インバータである。
14は釣合おもりに敷設されているリニアモータへの給
電ケーブルである。16,17は同じ外形、一次巻線を
持つ電機子である。リニアモータの電機子16、17は
図にしめしたように、直列に接続されている。但し電機
子巻線は前述したように左右同一の電機子を利用するた
め、3相の一次巻線のU,W相は左右逆に接続されてい
る。このように接続された両側式リニアモータの最大推
力をf、速度vとした時の駆動インバータの中性点に対
する1相の電圧をV、電機子電流をIとすると、片側の
1台の1相の電機子の一次巻線にかかる電圧はV/2と
なる。次にリニアモータエレベータの容量が増加し、図
1の電機子巻線仕様を持つリニアモータにより駆動され
るリニアモータエレベータの推力を2fにするこの発明
の巻線接続を図2に示す。図2は図1と同一の電機子に
より構成される2組4台のリニアモータの電機子18,
19、及び20,21を2次導体13をはさみ、お互い
に対向させ両側式平板リニアモータを2組構成し、左側
電機子18,20又、右側電機子19,21をそれぞれ
3相各々直列に接続し、かつ左右の各2つの電機子を並
列に接続する。このように接続することにより、駆動イ
ンバータ15により電流制御をおこないインバータ電流
を2Iとなるように制御すれば、左右の電機子により構
成される磁気回路、インピーダンスは図1とおなじにな
るため電機子18,20に流れる電流と電機子19,2
1に流れる電流は等しくなるためIとなる。また、その
時の中性点に対する1相の電圧は図1と同様にV、各電
機子の一次巻線にかかる電圧は図1の時と同様V/2と
なる。また図2にしめしたように2次導体の継目15が
電機子20,21の間にあり2次抵抗が変動した場合に
も電機子18,20から構成されるインピーダンスと電
機子19,21から構成されるインピーダンスは等しく
なるため、左右の電流はIと等しくなる。以上により、
エレベータ容量が増加し、最大推力が所定の2倍必要と
され、速度が等しいリニアモータ駆動エレベータを大型
の製造上でも、保守の面でも取り扱いが困難な電機子を
開発することなく、標準化された小型で取り扱いが容易
な同一の電機子を使用することにより実現できる。また
18,19から構成される両側式平板リニアモータは継
目50が電機子20,21から構成される両側式平板リ
ニアモータの間にある場合も正常に動作し、20,21
の電機子の影響をうけないため、2次導体の継目での推
力リップルの影響が少ない等の利点も発生する。
【0015】実施例2.図3、図4及び図5は、この発
明の実施例2によるエレベータ用リニアモータの電機子
の接続方式を示す構成図である。図3,4及び5の電機
子22〜35は同一の電機子で図1の16,17の電機
子と同一のものであるが、電機子の一次巻線は各相電機
子の持つ極数と等しくU,X,U1,X1と或るいは
Z,W,Z1,W1と2分割されている。左右の電機子
は同一のものであるが同じ電機子を両側式で利用する場
合はU相とW相を逆に接続する必要があるため、左右便
宜上巻き線記号は異ならせてある。また図3、図4、図
5では1相分の接続をしめし、他相分は省略してある
が、前記1相分と同様に接続する。両側式リニアモータ
の基本接続を図3のように電機子内直列接続、電機子間
も直列接続する構成として、最大推力F、駆動インバー
タ電圧V、駆動電流Iで設計しておけば、左右の電機子
の磁気回路は同一であるため、1つの電機子の一次巻線
に加わる電圧は(1/4)・V、駆動電流Iとなる。こ
の電機子を利用して図4のごとく、電機子を4個、両側
式リニアモータとして2組の構成とし、電機子内のコイ
ルは並列接続、電機子間は4個直列接続とする。このよ
うに接続することにより、1つの電機子コイルに加わる
電圧、電流は図3と同様(1/4)・V、駆動電流Iと
なり、最大推力2F、駆動インバータ電圧V、駆動電流
2Iと推力が2倍のリニアモータの構成が可能となる。
また、電機子を利用して図5のごとく、電機子を8個、
両側式リニアモータとして4組の構成とし、電機子内の
コイルは並列接続、電機子間は2次導体13の片側各々
4個直列接続両側の各々4個の電機子は並列接続するこ
とにより、1つの電機子の一次巻線に加わる電圧、電流
は図3と同様(1/4)・V、駆動電流Iとなり、最大
推力4F、駆動インバータ電圧V、駆動電流4Iと、推
力が4倍のリニアモータの構成が可能となる。両側式リ
ニアモータの左右の電機子は2次導体Bに継目がある位
置においても対面する2つの磁気回路が共通となるた
め、左右の電流はほぼ等しく分流するため、図5の各電
機子には各2Iの電流が流れる。この接続方式を一般化
すれば、図3の電機子の接続方式において、電機子の一
次巻線を2N(N≧1の整数)分割すれば、前述した図
4と同一接続により同一電機子を4N個使用することに
より最大推力2N・F、駆動インバータ電圧V、駆動電
流8N・Iと推力が2N倍のリニアモータの構成が可能
となる。図5と同一接続により同一電機子を8N個使用
することにより最大推力4N・F、駆動図5と同一接続
により同一電機子を8N個使用することにより最大推力
4N・F、駆動インバータ電圧V、駆動電流8N・Iと
推力が4N倍のリニアモータの構成が可能となる。以上
により、エレベータ容量が増加し、最大推力が所定の何
倍も必要とされ、速度が等しいリニアモータ駆動エレベ
ータを大型の製造上でも、保守の面でも取り扱いが困難
な電機子を開発することなく、標準化された小型で取り
扱いが容易な同一の電機子を使用することにより実現で
きる。
【0016】実施例3.図6、図7、図8及び図9はこ
の発明の実施例3によるエレベータ用リニアモータの電
機子の接続方式を示す構成図である。この図の電機子3
6〜49は同一のものであり、図6の両側式リニアモー
タの両側の電機子36,37では1相分の一次巻線がU
2,X2,U3,X3と或るいはW2,Z2,W3,Z
3のごとく2分割されている電機子の一次巻線を同一電
機子内は直列接続とし、両側の電機子は並列接続されて
いる。前記1相分の他の相についても同様に接続されて
いる。このような構成として、最大推力F、駆動インバ
ータ電圧V、駆動電流Iで設計しておけば、左右の電機
子の磁気回路は同一であるため、1つの電機子コイルに
加わる電圧は(1/2)・V、駆動電流I/2となる。
この電機子を利用して図7のごとく、電機子を4個、両
側式リニアモータとして2組の構成とし、電機子内の一
次巻線は並列接続、電機子間38と40間、39と41
間は各々直列接続とし、両側間並列接続する。このよう
に接続することにより、1つの電機子コイルに加わる電
圧、電流は図2aと同様(1/2)・V、駆動電流I/
2となり、最大推力2F、駆動インバータ電圧V、駆動
電流2Iと推力が2倍のリニアモータの構成が可能とな
る。また、図8にしめしたごとく、電機子42,43の
一次巻線を3分割すれば、図9のごとく、電機子を6
個、両側式リニアモータとして3組の構成とし、電機子
内の一次巻線は並列接続、電機子間44と46と48
間、45と47と49間は各々直列接続とし、両側間並
列接続する。このように接続することにより、1つの電
機子一次巻線に加わる電圧、電流は図8と同様(1/
3)・V、駆動電流I/3となり、最大推力3F、駆動
インバータ電圧V、駆動電流3Iと推力が3倍のリニア
モータの構成が可能となる。この分割方法を一般化して
図6,8接続の電機子の一次巻線を電機子の持つ極数と
等しくN(N≧1の整数)分割することにより、同一電
機子を2N個準備し、図7,図9のように接続すること
によりもとの電機子の持つ推力のN倍のリニアモータが
可能となる。以上により、大型の製造上でも、保守の面
でも取り扱いが困難な電機子を開発することなく、標準
化された小型で取り扱いが容易な同一の電機子を使用す
ることにより、速度が等しく最大推力が所定のN倍必要
とされるリニアモータ駆動エレベータを実現できる。こ
の実施例では両側式平板式リニアモータで説明したが他
の円筒式リニアモータ、片側式平板リニアモータ、同期
式リニアモータ等他のリニアモータでも応用可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、エレ
ベータ容量が所定の速度、所定の推力場合、対向する一
組の電機子の一次巻線を直列に接続し、速度が所定の速
度と同じかそれ以下で、推力が所定の推力の最大で2倍
要する場合、対向する電機子を二組にし、二次導体の一
方の側の電機子の一次巻線を直列に接続し、他方の側の
電機子も同じく直列に接続し、二次導体の両側の直列接
続した電機子間の接続は並列に接続することにより、駆
動インバータ電圧が一定で各電機子に印加される電圧が
同一となるため、エレベータ容量が増加し、最大推力が
所定の2倍必要とされ、速度が等しいリニアモータ駆動
エレベータを大型の製造上でも保守の面でも取り扱いが
困難な電機子を開発することなく、標準化された小型で
取り扱いが容易な同一の電機子を使用することにより実
現できるとともに、二次導体に継ぎ目が存在したとき、
推力リップルの影響が少なくエレベータを安定して走行
させる効果がある。
【0018】また、電機子の一次巻線は、各々の電機子
の有する極と同数の極に2N本に分割され、エレベータ
容量が所定の速度、所定の推力の場合、電機子内の分割
された一次巻線は、直列に接続され、二次導体をはさん
で対向する電機子間の接続は直列に接続し、速度が所定
の速度と同じかそれ以下で、推力が所定の推力の最大で
2N倍要する場合、電機子を二次導体に対して片側に2
N個反対側に同数の2N個配置し、電機子内の分割され
た一次巻線は並列に接続し、電機子間の接続は直列に接
続することにより、駆動インバータ電圧が一定で各電機
子に印加される電圧が同一となるため、エレベータ容量
が増加し、最大推力が所定の2N倍必要とされ、速度が
等しいリニアモータ駆動エレベータを大型の製造上で
も、保守の面でも取り扱いが困難な電機子を開発するこ
となく、標準化された小型で取り扱いが容易な同一の電
機子を利用することにより実現できる。
【0019】また、電機子の一次巻線は、電機子の有す
る極と同数の極に2N本に分割され、エレベータ容量が
所定の速度、所定の推力の場合、電機子内の分割された
一次巻線は、直列に接続され、二次導体をはさんで対向
する電機子間の接続は直列に接続し、速度が所定の速度
と同じかそれ以下で、推力が所定の推力の最大で4N倍
要する場合、電機子を二次導体に対して片側に4N個反
対側に同数の4N個配置し、電機子内の分割された一次
巻線は並列に接続し、電機子間の接続は直列に接続し、
二つの直列に接続された4N個の電機子両側間の接続は
並列とすることにより、駆動インバータ電圧が一定で各
電機子に印加される電圧が同一となるため、エレベータ
容量が増加し、最大推力が所定の4N倍必要とされ、速
度等しいリニアモータ駆動エレベータを大型の製造上で
も、保守の面でも取り扱いが困難な電機子を開発するこ
となく、標準化された小型で取り扱いが容易な同一の電
機子を使用することにより実現できる。
【0020】また、電機子の一次巻線は、電機子の有す
る極と同数の極にN(N≧2の整数)本に分割され、エ
レベータ容量が所定の速度、所定の推力の場合、電機子
内の分割された一次巻線は、直列に接続され、二次導体
をはさんで対向する電機子間の接続は並列に接続し、速
度が所定の速度と同じかそれ以下で、推力が所定の推力
の最大でN倍要する場合、電機子を二次導体に対して片
側にN個反対側に同数のN個配置し、電機子内の分割さ
れた一次巻線は並列に接続し、電機子間の接続は直列に
接続し、二つの直列に接続されたN個の電機子両側間の
接続は並列とすることにより、速度が同一または同一以
下の条件下、駆動インバータ電圧が一定で各電機子に印
加される電圧が同一となるため、大型の製造上でも、保
守の面でも取り扱いが困難な電機子を開発することな
く、標準化された小型で取り扱いが容易な同一の電機子
を使用することにより、速度が等しく最大推力が所定の
N倍必要とされるリニアモータ駆動エレベータを実現で
きる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による電機子を2台利用
したリニアモータの電機子接続方式を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施例1による電機子を4台利用
したリニアモータの電機子接続方式を示す構成図であ
る。
【図3】 この発明の実施例2によるリニアモータの電
機子の接続方式の一例を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施例2によるリニアモータの電
機子の接続方式の他の例を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施例2によるリニアモータの電
機子の接続方式のさらに他の例を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施例3によるリニアモータの電
機子の接続方式の第一の例を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施例3によるリニアモータの電
機子の接続方式の第二の例を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施例3によるリニアモータの電
機子の接続方式の第三の例を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施例3によるリニアモータの電
機子の接続方式の第四の例を示す構成図である。
【図10】 従来の巻上げ機を有するロープ式エレベー
タを示す斜視図である。
【図11】 従来のリニアモータ駆動エレベータの斜視
図である。
【図12】 従来のリニアモータの接続を示す構成図で
ある。
【図13】 従来のリニアモータで電機子を4台利用し
た場合の電機子接続方式を示す構成図である。
【符号の説明】
16〜49 電機子、15 インバータ、13 二次導
体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路にリニアモータの二次導体を設置
    し、インバータに接続された前記リニアモータの複数相
    の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配置
    し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の電
    機子が発生する磁束の方向が一致するように接続され、
    前記二次導体と電機子との間に発生する推力により駆動
    されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、エレベー
    タ容量が所定の速度、所定の推力の場合、前記対向する
    一組の電機子の複数相の一次巻線を各々直列に接続し、
    速度が前記所定の速度と同じかそれ以下で、推力が前記
    所定の推力の最大で2倍要する場合、前記対向する電機
    子を二組にし、前記二次導体を挟んで位置する電機子の
    一方の側の各相の一次巻線を直列に接続し、他方の側の
    電機子も同じく直列に接続し、前記二次導体の各相を直
    列接続した両側の電機子間の接続は各々の相を並列に接
    続することを特徴とするエレベータ用リニアモータの接
    続方式。
  2. 【請求項2】 昇降路にリニアモータの二次導体を設置
    し、インバータに接続された前記リニアモータの複数相
    の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配置
    し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の電
    機子が発生する磁束の方向が一致するように接続され、
    前記二次導体と電機子との間に発生する推力により駆動
    されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、前記対向
    する一組の電機子の複数相の一次巻線を各々直列に接続
    するか、または、前記対向する電機子を二組にし、前記
    二次導体の一方の側に位置する電機子の各相の一次巻線
    を直列に接続し、他方の側の電機子も同じく直列に接続
    し、前記二次導体の両側の各相を直列接続した電機子間
    の接続は各々の相を並列に接続するか、いずれか一つの
    接続を行うことを特徴とするエレベータ用リニアモータ
    の接続方式。
  3. 【請求項3】 昇降路にリニアモータの二次導体を設置
    し、インバータに接続された前記リニアモータの複数相
    の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配置
    し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の電
    機子が発生する磁束の方向が一致するように接続され、
    前記二次導体と電機子との間に発生する推力により駆動
    されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、各々の電
    機子の各相の一次巻線は、各々の電機子の有する極と同
    数の極に2N(N≧1の整数)本に分割され、エレベー
    タ容量が所定の速度、所定の推力の場合、各々の電機子
    内の分割された各相の一次巻線は、各々直列に接続さ
    れ、前記二次導体をはさんで対向する電機子間の接続は
    各相直列に接続し、速度が前記所定の速度と同じかそれ
    以下で、推力が前記所定の推力の最大で2N倍要する場
    合、前記電機子を前記二次導体に対して片側に2N個反
    対側に同数の2N個配置し、各々の電機子内の分割され
    た各々の相の一次巻線は並列に接続し、各々の電機子間
    の接続は各々の相に対して直列に接続することを特徴と
    するエレベータ用リニアモータの接続方式。
  4. 【請求項4】 昇降路にリニアモータの二次導体を設置
    し、インバータに接続された前記リニアモータの複数相
    の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配置
    し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の電
    機子が発生する磁束の方向が一致するように接続され、
    前記二次導体と電機子との間に発生する推力により駆動
    されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、各々の電
    機子の各相の一次巻線は、各々の電機子の有する極と同
    数の極に2N(N≧1の整数)本に分割され、エレベー
    タ容量が所定の速度、所定の推力の場合、各々の電機子
    内の分割された各相の一次巻線は、各々直列に接続さ
    れ、前記二次導体をはさんで対向する電機子間の接続は
    各相直列に接続し、速度が前記所定の速度と同じかそれ
    以下で、推力が前記所定の推力の最大で4N倍要する場
    合、前記電機子を前記二次導体に対して片側に4N個反
    対側に同数の4N個配置し、各々の電機子内の分割され
    た各々の相の一次巻線は並列に接続し、前記二次導体の
    両側に各々4N個配列された電機子間の接続は各々の相
    に対して直列に接続し、前記二つの直列に接続された4
    N個の電機子両側間の接続は各々の相に対して並列とす
    ることを特徴とするエレベータ用リニアモータの接続方
    式。
  5. 【請求項5】 昇降路にリニアモータの二次導体を設置
    し、インバータに接続された前記リニアモータの複数相
    の一次巻線からなる電機子を前記二次導体に対向配置
    し、前記対向する電機子間の一次巻線の接続は各々の電
    機子が発生する磁束の方向が一致するように接続され、
    前記二次導体と電機子との間に発生する推力により駆動
    されるリニアモータ駆動エレベータにおいて、各々の電
    機子の各相の一次巻線は、各々の電機子の有する極と同
    数の極にN(N≧2の整数)本に分割され、エレベータ
    容量が所定の速度、所定の推力の場合、各々の電機子内
    の分割された各相の一次巻線は、各々直列に接続され、
    前記二次導体をはさんで対向する電機子間の接続は各相
    並列に接続し、速度が前記所定の速度と同じかそれ以下
    で、推力が前記所定の推力の最大でN倍要する場合、前
    記電機子を前記二次導体に対して片側にN個反対側に同
    数のN個配置し、各々の電機子内の分割された各々の相
    の一次巻線は並列に接続し、各々の電機子間の接続は各
    々の相に対して直列に接続し、前記二つの直列に接続さ
    れたN個の電機子両側間の接続は各々の相に対して並列
    とすることを特徴とするエレベータ用リニアモータの接
    続方式。
JP18844094A 1994-08-10 1994-08-10 エレベータ用リニアモータの接続方式 Pending JPH0853273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18844094A JPH0853273A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 エレベータ用リニアモータの接続方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18844094A JPH0853273A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 エレベータ用リニアモータの接続方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0853273A true JPH0853273A (ja) 1996-02-27

Family

ID=16223724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18844094A Pending JPH0853273A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 エレベータ用リニアモータの接続方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0853273A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109484946A (zh) * 2017-09-12 2019-03-19 株式会社日立制作所 电梯以及电梯的控制方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109484946A (zh) * 2017-09-12 2019-03-19 株式会社日立制作所 电梯以及电梯的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0923802B1 (en) Permanent magnet direct current (pmdc) machine with integral reconfigurable winding control
CN101043197B (zh) 驱动电路
US6429562B2 (en) Motor/generator
Osama et al. A new inverter control scheme for induction motor drives requiring wide speed range
CN1258128A (zh) 在逆变器故障之后多绕组感应电机的削减操作
US4393344A (en) Squirrel cage induction motors
JPS60500556A (ja) 冗長複チヤンネル電動機および発電機
CN115833431A (zh) 多动子双边永磁直线电机及其分段供电方法
US6310417B1 (en) Hybrid-secondary uncluttered induction machine
US4656410A (en) Construction of single-phase electric rotating machine
CN104600951B (zh) 初级电励磁串联磁路双边直线电机
CN104578506B (zh) 次级分段式磁路互补型初级电励磁直线电机
JPH0853273A (ja) エレベータ用リニアモータの接続方式
CN111355383A (zh) 一种提升机低频直驱高压变频器
JPH0551163B2 (ja)
CN1326311C (zh) 永久磁体型同步电动机
JP2006089225A (ja) エレベータ装置
Okayasu et al. Novel integrated motor design that supports phase and pole changes using multiphase or single-phase inverters
JPH088791B2 (ja) 交流電動機給電システム
CN204334283U (zh) 初级电励磁串联磁路双边直线电机
JPH09182394A (ja) 交流電動機給電システム
CA1251255A (en) Brushless asynchronous alternating current machine controllable by secondary excitation
JPH0891740A (ja) リニアモ−タエレベ−タ装置
JPS6399798A (ja) かご形誘導電動機
JPS59222096A (ja) 回転電機制御装置