JPH0853249A - 2枚取り巻取機の張力制御方法および装置 - Google Patents

2枚取り巻取機の張力制御方法および装置

Info

Publication number
JPH0853249A
JPH0853249A JP18928694A JP18928694A JPH0853249A JP H0853249 A JPH0853249 A JP H0853249A JP 18928694 A JP18928694 A JP 18928694A JP 18928694 A JP18928694 A JP 18928694A JP H0853249 A JPH0853249 A JP H0853249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
electric motor
detector
operation amount
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18928694A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Sasaki
順一 佐々木
Shoji Matsumura
昭治 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP18928694A priority Critical patent/JPH0853249A/ja
Publication of JPH0853249A publication Critical patent/JPH0853249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単な装置で実施できる2枚取り巻取
機の張力制御方法を提供すること。 【構成】 2分割された帯状体S1 、S2 の幅方向全体
を横切って延在する一本の張力検出ローラ19を設け、
張力検出ローラ19の両端に設けられた第一の張力検出
器25と27とにより張力T1 、T2 を検出し、この検
出張力T1 、T2と制御目標値Ttとの偏差ΔTに基づ
いて第一及び第二の電動機5、7の操作量を当該二つの
電動機の操作量の平均値MVhとして算出し、第一の張
力検出器25により検出される張力T1 と第二の張力検
出器27により検出される張力T2との相違量Δtに基
づいて補正操作量ΔMVを算出し、第一及び第二の電動
機25、27の一方の操作量MV1 を補正操作量ΔMV
によって増量補正し、他方の操作量MV2 を補正操作量
ΔMVによって減量補正し、補正後の操作量によって第
一および第二の電動機5、7の出力制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚取り巻取機の張力
制御方法および装置に関し、特にプラスチックスフィル
ムおよびシート成形機のインライン2枚取りする巻取機
の張力制御方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックスフィルムおよびシート成
形機のインライン2枚取りする巻取機は、幅方向に2分
割された帯状体(以下、この帯状体を左右の帯状体と言
う)を第一の電動機と第二の電動機により個別に駆動さ
れる個別の第一の巻取軸と第二の巻取軸に巻き取る。
【0003】従来、このような2枚取り巻取機における
張力制御は、左右の帯状体について張力検出ローラを左
右個別に設け、この左右の張力検出ローラの各々の両端
部に設けられた張力検出器により左右の帯状体の張力を
各々個別に検出し、この検出張力と制御目標値との偏差
により前記第一の電動機と第二の電動機の操作量を個別
に演算し、この操作量によって前記第一電動機と前記第
二の電動機の出力を制御をすることにより行われてい
る。
【0004】この場合の電動機の出力制御はトルク制御
であるから、帯状体の移動速度(ライン速度)と巻取軸
の回転数より巻取軸における帯状体の巻径を算出し、操
作量に、その巻径と、電動機と巻取軸とのギヤ比とをか
け算して操作量をトルク指令値に変換して電動機の出力
制御部(トルク制御部)へ出力することが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の2枚取り巻取機
においては、2個の張力検出ローラと合計4個の張力検
出器が必要である。
【0006】また幅方向に2分割された左右の帯状体は
互いに幅方向に近接し、同一平面上を走行する左右の帯
状体間に大きい間隙がないため、両端部に張力検出器を
接続された張力検出ローラを各帯状体毎に配置するため
には、左右の帯状体の走行経路を上下にずらして各帯状
体の両側に配置スペースを確保する必要がある。このた
め帯状体の走行を案内するガイドローラの本数が増え、
張力検出機構が複雑になる。
【0007】本発明は、上述の如き問題点に着目してな
されたものであり、張力検出ローラの配置のために左右
の帯状体の走行経路を上下にずらす必要がなく、ガイド
ローラの必要本数を削減でき、また張力検出器の必要数
を従来のものに比して半減でき、張力検出機構を簡素化
できる2枚取り巻取機の張力制御方法および当該方法の
実施に使用する張力制御装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成す
るため、請求項1による本発明の2枚取り巻取機の張力
制御方法は、幅方向に2分割された帯状体を第一の電動
機と第二の電動機により個別に駆動される個別の第一の
巻取軸と第二の巻取軸に巻き取る2枚取り巻取機の張力
制御方法において、2分割された帯状体の幅方向全体を
横切って延在する一本の張力検出ローラを設け、前記張
力検出ローラの一端に設けられた第一の張力検出器と前
記張力検出ローラの他端に設けられた第二の張力検出器
の各々により張力を検出し、この検出張力と制御目標値
との偏差に基づいて前記第一及び第二の電動機の操作量
を当該二つの電動機の操作量の平均値として算出し、前
記第一の張力検出器により検出される張力と前記第二の
張力検出器により検出される張力との相違量に基づいて
補正操作量を算出し、前記第一及び第二の電動機の一方
の操作量を前記補正操作量によって増量補正し、他方の
操作量を前記補正操作量によって減量補正し、補正後の
操作量によって前記第一電動機と前記第二の電動機の出
力制御を行うことを特徴としている。
【0009】また上述の如き目的を達成するため、請求
項2による本発明の2枚取り巻取機の張力制御方法は、
幅方向に2分割された帯状体を第一の電動機と第二の電
動機により個別に駆動される個別の第一の巻取軸と第二
の巻取軸に巻き取る2枚取り巻取機の張力制御方法にお
いて、2分割された帯状体の幅方向全体を横切って延在
する一本の張力検出ローラを設け、前記張力検出ローラ
の一端に設けられた第一の張力検出器と前記張力検出ロ
ーラの他端に設けられた第二の張力検出器の各々により
張力を検出し、この検出張力に基づいて前記第一の張力
検出器および前記第二の張力検出器の位置と2分割され
た帯状体の各々の幅方向中央位置との離間距離によるモ
ーメント比により前記帯状体の各々の幅方向中央位置に
おける張力を演算し、この演算張力と制御目標値との偏
差により前記第一電動機と前記第二の電動機の各々の操
作量を算出し、この操作量によって前記第一電動機と前
記第二の電動機の出力制御を行うことを特徴としてい
る。
【0010】請求項3による本発明の2枚取り巻取機の
張力制御方法では、前記帯状体の各々の幅方向中央位置
における張力演算を下式に従って行うことを特徴として
いる。
【0011】
【数2】Tc1 ={L2 ・L・T1 −(L−L2 )L・
T2 }/{L2 (L−L1 )−L1 (L−L2 )} Tc2 ={L1 ・L・T1 −(L−L1 )L・T2 }/
{L1 (L−L2 )−L2 (L−L1 )} 但し、L=第一の張力検出器の配置位置と第二の張力検
出器の配置位置との離間距離、L1 =第一の張力検出器
の配置位置と当該第一の張力検出器側の帯状体の幅方向
中央位置との離間距離、L2 =第一の張力検出器の配置
位置と第二の張力検出器側の帯状体の幅方向中央位置と
の離間距離、T1 =第一の張力検出器による検出張力、
T2 =第二の張力検出器による検出張力、Tc1 =第一
の張力検出器側の帯状体の張力、Tc2 =第二の張力検
出器側の帯状体の張力である。
【0012】また上述の如き目的を達成するため、請求
項4による本発明の2枚取り巻取機の張力制御装置は、
幅方向に2分割された帯状体を第一の電動機と第二の電
動機により個別に駆動される個別の第一の巻取軸と第二
の巻取軸に巻き取る2枚取り巻取機の張力制御装置にお
いて、2分割された帯状体の幅方向全体を横切って延在
する一本の張力検出ローラと、前記張力検出ローラの一
端に設けられた第一の張力検出器と、前記張力検出ロー
ラの他端に設けられた第二の張力検出器と、前記第一の
張力検出器と前記第二の張力検出器の各々により検出さ
れる張力と制御目標値との偏差に基づいて前記第一及び
第二の電動機の操作量を当該二つの電動機の操作量の平
均値として算出する総合操作量演算部と、前記第一の張
力検出器により検出される張力と前記第二の張力検出器
により検出される張力との相違量に基づいて補正操作量
を算出する補正操作量演算部と、前記第一及び第二の電
動機の一方の操作量を前記補正操作量によって増量補正
し、他方の操作量を前記補正操作量によって減量補正す
る操作量補正部と、補正後の操作量によって前記第一電
動機と前記第二の電動機の出力制御を行う出力制御部と
を有していることを特徴としている。
【0013】また上述の如き目的を達成するため、請求
項5による本発明の2枚取り巻取機の張力制御装置は、
幅方向に2分割された帯状体を第一の電動機と第二の電
動機により個別に駆動される個別の第一の巻取軸と第二
の巻取軸に巻き取る2枚取り巻取機の張力制御装置にお
いて、2分割された帯状体の幅方向全体を横切って延在
する一本の張力検出ローラと、前記張力検出ローラの一
端に設けられた第一の張力検出器と、前記張力検出ロー
ラの他端に設けられた第二の張力検出器と、前記第一の
張力検出器と前記第二の張力検出器の各々により検出さ
れる張力に基づいて前記第一の張力検出器および前記第
二の張力検出器の位置と2分割された帯状体の各々の幅
方向中央位置との離間距離によるモーメント比により前
記帯状体の各々の幅方向中央位置における張力を演算す
る張力演算部と、前記張力演算部により算出された演算
張力と制御目標値との偏差により前記第一電動機と前記
第二の電動機の各々の操作量を算出する操作量演算部
と、前記操作量によって前記第一電動機と前記第二の電
動機の出力制御を行う出力制御部とを有していることを
特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1による2枚取り巻取機の張力制御方法
によれば、2分割された帯状体の幅方向全体を横切って
延在する一本の張力検出ローラの両端に設けられた第一
の張力検出器と第二の張力検出器の各々により検出され
る張力と制御目標値との偏差に基づいて第一及び第二の
電動機の操作量を当該二つの電動機の操作量の平均値と
して算出し、また第一の張力検出器により検出される張
力と第二の張力検出器により検出される張力との相違量
に基づいて補正操作量を算出することが行われ、この補
正操作量によって第一及び第二の電動機の一方の操作量
を増量補正し、他方の操作量を減量補正し、この補正後
の操作量によって第一電動機と第二の電動機の出力制御
が行われることにより、第一の張力検出器と第二の張力
検出器とにより検出される張力が共に制御目標値になる
よう、張力フィードバック制御式に第一電動機と第二の
電動機による第一の巻取軸と第二の巻取軸の回転駆動が
制御される。
【0015】請求項2による2枚取り巻取機の張力制御
方法によれば、2分割された帯状体の幅方向全体を横切
って延在する一本の張力検出ローラの両端に設けられた
第一の張力検出器と第二の張力検出器の各々により検出
される張力に基づいて第一の張力検出器および第二の張
力検出器の位置と2分割された帯状体の各々の幅方向中
央位置との離間距離によるモーメント比により帯状体の
各々の幅方向中央位置における張力を演算し、この演算
張力と制御目標値との偏差により第一電動機と第二の電
動機の各々の操作量を算出することが行われ、この操作
量によって第一電動機と前記第二の電動機の出力制御が
行われることにより、2分割された帯状体の各々の幅寸
法が同一でなくとも、第一の張力検出器と第二の張力検
出器とにより検出される張力が共に制御目標値になるよ
う、張力フィードバック制御式に第一電動機と第二の電
動機による第一の巻取軸と第二の巻取軸の回転駆動が制
御される。
【0016】請求項3による2枚取り巻取機の張力制御
方法は、上述のモーメント比による帯状体の各々の幅方
向中央位置における張力演算のための演算式を特定した
ものであり、この演算式では、単純な四則演算により張
力演算が適切に行われる。
【0017】請求項4による本発明の2枚取り巻取機の
張力制御装置では、2分割された帯状体の幅方向全体を
横切って延在する一本の張力検出ローラの両端に設けら
れた第一の張力検出器と第二の張力検出器により張力の
検出が行われ、総合操作量演算部によって第一の張力検
出器と第二の張力検出器の各々により検出される張力と
制御目標値との偏差に基づいて第一及び第二の電動機の
操作量を当該二つの電動機の操作量の平均値として算出
することが行われ、また補正操作量演算部によって第一
の張力検出器により検出される張力と第二の張力検出器
により検出される張力との相違量に基づいて補正操作量
が算出され、この補正操作量によって操作量補正部が第
一及び第二の電動機の一方の操作量を増量補正し、他方
の操作量を減量補正し、出力制御部が補正後の操作量に
よって第一電動機と第二の電動機の出力制御を行う。
【0018】請求項5による本発明の2枚取り巻取機の
張力制御装置では、2分割された帯状体の幅方向全体を
横切って延在する一本の張力検出ローラの両端に設けら
れた第一の張力検出器と第二の張力検出器により張力の
検出が行われ、張力演算部によって第一の張力検出器と
第二の張力検出器の各々により検出される張力に基づい
て第一の張力検出器および前記第二の張力検出器の位置
と2分割された帯状体の各々の幅方向中央位置との離間
距離によるモーメント比により帯状体の各々の幅方向中
央位置における張力が演算され、操作量演算部が張力演
算部により算出された演算張力と制御目標値との偏差に
より第一電動機と第二の電動機の各々の操作量を算出
し、出力制御部が操作量演算部により算出された操作量
によって第一電動機と第二の電動機の出力制御を行う。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0020】図1は本発明による2枚取り巻取機の張力
制御装置の一実施例を示している。2枚取り巻取機は同
一軸線上に第一の巻取軸1と第二の巻取軸3とを個別の
独立駆動軸として有している。第一の巻取軸1は、第一
の電動機5によって回転駆動され、幅方向に2分割され
た帯状体S1 、S2 のうちの一方の帯状体S1 を巻き取
る。第二の巻取軸3は、第二の電動機7によって回転駆
動され、幅方向に2分割された帯状体S1 、S2 のうち
の他方の帯状体S2 を巻き取る。
【0021】第一の電動機5と第二の電動機7は各々個
別のトルク制御装置9、11と接続され、第一の電動機
5はトルク制御装置9によりトルクを制御され、第二の
電動機7はトルク制御装置11によりトルクを制御され
る。
【0022】トルク制御装置9、11は、プロセスコン
トローラ13のD/A変換器15、17と接続され、プ
ロセスコントローラ13よりトルク指令Tq1 、Tq2
を入力し、各々トルク指令Tq1 、Tq2 に応じて第一
の電動機5、第二の電動機7のトルクを個別に制御す
る。
【0023】帯状体S1 、S2 の走行経路の途中には帯
状体S1 、S2 の幅方向全体を横切って延在する一本の
張力検出ローラ19およびガイドローラ21、23が回
転可能に配置されている。張力検出ローラ19の一端に
は第一の張力検出器25が、他端には第二の張力検出器
27が各々設けられており、第一の張力検出器25は当
該張力検出器25に作用する張力T1 を検出し、第二の
張力検出器27は当該張力検出器27に作用する張力T
2 を検出する。第一の張力検出器25、第二の張力検出
器27はプロセスコントローラ13のA/D変換器2
9、31と接続され、これら張力検出器25、27が検
出する張力T1 、T2 はA/D変換器29、31よりプ
ロセスコントローラ13の張力和演算部33と張力差演
算部35とに入力される。
【0024】張力和演算部33は第一の張力検出器25
が検出した張力T1 と第二の張力検出器27が検出した
張力T2 と合計値T=T1 +T2 なる演算を行い、合計
値Tを偏差演算部37へ出力する。偏差演算部37は、
張力設定器39により設定される制御目標値TtをA/
D変換器41より入力し、偏差ΔT=Tt−Tなる演算
を行い、偏差ΔTをPI演算部43へ出力する。
【0025】PI演算部43は、偏差ΔTに基づいて比
例制御演算と積分制御演算とを行い、PI動作による操
作量MVを算出する。操作量MVは2分割演算部45に
入力され、2分割演算部45は操作量MVを2分の1に
し、操作量MVh=MV/2を算出し、操作量MVhを
操作量補正部47、49の双方へ出力する。この操作量
MVhは、第一及び第二の電動機5、7の操作量の平均
値である。
【0026】ここに、張力和演算部33と偏差演算部3
7とPI演算部43、2分割演算部45とにより総合操
作操作量演算部が構成される。
【0027】張力差演算部35は第一の張力検出器25
が検出した張力T1 と第二の張力検出器27が検出した
張力T2 と差(相違量)Δt=T2 −T1 なる減算演算
を行い、相違量ΔtをPI演算部51へ出力する。
【0028】PI演算部51は、相違量Δtに基づいて
比例制御演算と積分制御演算とを行い、PI動作による
補正操作量ΔMVを算出し、補正操作量ΔMVを操作量
補正部47、49の双方へ出力する。
【0029】ここに、張力差演算部35とPI演算部5
1とにより補正操作量演算部が構成される。
【0030】操作量補正部47は、操作量MVhに補正
操作量ΔMVを加算する増量補正演算を行って第一の電
動機5の操作量MV1 を算出し、操作量MV1 をトルク
指令演算部53へ出力する。
【0031】これに対し操作量補正部49は操作量MV
hより補正操作量ΔMVを減算する減量補正演算を行っ
て第二の電動機7の操作量MV2 を算出し、操作量MV
2 をトルク指令演算部55へ出力する。
【0032】プロセスコントローラ13は、3個のカウ
ンタインタフェース57、59、61と、巻径演算部6
3、65とを有している。
【0033】カウンタインタフェース57は張力検出ロ
ーラ19に接続されたパルス発生器67が発生するパル
スをカウントし、そのカウント数を帯状体S1 、S2 の
走行速度Vとして巻径演算部63、65へ出力する。
【0034】カウンタインタフェース59は第一の電動
機5に接続されたパルス発生器69が発生するパルスを
カウントし、そのカウント数を第一の巻取軸1の単位時
間当たりの回転数N1 として巻径演算部63へ出力す
る。もう一つのカウンタインタフェース61は第二の電
動機7に接続されたパルス発生器71が発生するパルス
をカウントし、そのカウント数を第二の巻取軸1の単位
時間当たりの回転数N2として巻径演算部65へ出力す
る。
【0035】巻径演算部63は、V/(2π・N1 )な
る演算を行って第一の巻取軸1における帯状体S1 の巻
径R1 を算出し、巻径R1 をトルク指令演算部53へ出
力する。
【0036】巻径演算部65は、V/(2π・N2 )な
る演算を行って第二の巻取軸3における帯状体S2 の巻
径R2 を算出し、巻径R2 をトルク指令演算部55へ出
力する。
【0037】トルク指令演算部53は下式により第一の
電動機5のトルク指令Tq1 を演算し、トルク指令Tq
1 をD/A変換器15よりトルク制御装置9へ出力す
る。
【0038】Tq1 =MV1 ・R1 ・K トルク指令演算部55は下式により第二の電動機7のト
ルク指令Tq2 を演算し、トルク指令Tq2 をD/A変
換器17よりトルク制御装置11へ出力する。
【0039】Tq2 =MV2 ・R2 ・K なお、Kは第一および第二の電動機5、7と第一および
第二の巻取軸1、3との間のギヤー比であり、これはシ
ステムパラメータとして予めプロセスコントローラ13
に設定されている。
【0040】これにより第一の電動機5はトルク指令T
q1 に応じて駆動され、第二の電動機5はトルク指令T
q2 に応じて駆動され、この張力フィードバック制御に
よる電動機駆動により、第一の張力検出器25と第二の
張力検出器27により検出される張力T1 、T2 の和が
制御目標値Ttになり、第一および第二の巻取軸1、3
は各々制御目標値Tt、即ち設定張力をもって帯状体S
1 、S2 を巻取るようになる。
【0041】図2は本発明による2枚取り巻取機の張力
制御装置の他の実施例を示している。尚、図2に於い
て、図1に対応する部分は図1に付した符号と同一の符
号により示し、上述の実施例との相違点のみを重点的に
説明する。
【0042】この実施例では、プロセスコントローラ1
3は張力演算部73を有している。
【0043】張力演算部73は、第一の張力検出器25
が検出する張力T1 と第二の張力検出器27が検出する
張力T2 をA/D変換器29、31より入力し、距離設
定器75により設定される離間距離L1 、L2 をA/D
変換器77より入力し、下式に従って第一の張力検出器
25側の帯状体S1 の張力Tc1 と第二の張力検出器2
7側の帯状体S2 の張力Tc2 とを演算する。
【0044】
【数3】Tc1 ={L2 ・L・T1 −(L−L2 )L・
T2 }/{L2 (L−L1 )−L1 (L−L2 )} Tc2 ={L1 ・L・T1 −(L−L1 )L・T2 }/
{L1 (L−L2 )−L2 (L−L1 )} 但し、L=第一の張力検出器25の配置位置と第二の張
力検出器27の配置位置との離間距離、L1 =第一の張
力検出器25の配置位置と当該第一の張力検出器25側
の帯状体S1 の幅方向中央位置との離間距離、L2 =第
一の張力検出器25の配置位置と第二の張力検出器27
側の帯状体S2 の幅方向中央位置との離間距離であり、
これら離間距離は図3に例示されている。
【0045】この張力演算は、第一の張力検出器25お
よび第二の張力検出器27の位置と2分割された帯状体
S1 、S2 の各々の幅方向中央位置との離間距離による
モーメント比による張力演算であり、第一の張力検出器
25の配置位置を支点としたモーメント計算式はL・T
2 =L1 ・Tc1 +L2 ・Tc2 となり、第二の張力検
出器27の配置位置を支点としたモーメント計算式はL
・T1 =(L−L1 )Tc1 +(L−L2 )Tc2 とな
る。このモーメント計算式より下式が導かれ、上述の張
力Tc1 とTc2 の演算式が成立する。
【0046】
【数4】L2 ・L・T1 =L2 (L−L1 )Tc1 +L
2 (L−L2 )Tc2 (L−L2 )L・T2 =L1 (L−L2 )Tc1 +L2
(L−L2 )Tc2 張力演算部73により算出された張力Tc1 は偏差演算
部37aに、張力Tc2 はもう一つの偏差演算部37b
に各々入力される。偏差演算部37aは、張力設定器3
9aにより設定される制御目標値Tt1 をA/D変換器
41aより入力し、偏差ΔT1 =Tt1 −Tc1 なる演
算を行い、偏差ΔT1 をPI演算部43aへ出力する。
偏差演算部37bは、張力設定器39bにより設定され
る制御目標値Tt2 をA/D変換器41bより入力し、
偏差ΔT2 =Tt2 −Tc2 なる減算演算を行い、偏差
ΔT2 をPI演算部43bへ出力する。
【0047】PI演算部43aは、偏差ΔT1 に基づい
て比例制御演算と積分制御演算とを行い、PI動作によ
る第一の電動機5の操作量MV1 を算出し、操作量MV
1 を第一の電動機5のトルク指令演算部53へ出力す
る。
【0048】PI演算部43bは、偏差ΔT2 に基づい
て比例制御演算と積分制御演算とを行い、PI動作によ
る第二の電動機5の操作量MV2 を算出し、操作量MV
2 を第二の電動機7のトルク指令演算部55へ出力す
る。
【0049】トルク指令演算部53、55は上述の実施
例と同様に第一の電動機5のトルク指令Tq1 を演算
し、トルク指令Tq1 をD/A変換器15よりトルク制
御装置9へ出力し、トルク指令演算部55も上述の実施
例と同様に第二の電動機7のトルク指令Tq2 を演算
し、トルク指令Tq2 をD/A変換器17よりトルク制
御装置11へ出力する。
【0050】これにより第一の電動機5はトルク指令T
q1 に応じて駆動され、第二の電動機5はトルク指令T
q2 に応じて駆動され、この張力フィードバック制御に
よる電動機駆動により、第一の巻取軸1は制御目標値T
t1 による設定張力をもって帯状体S1 を巻取り、第二
の巻取軸3は制御目標値Tt2 による設定張力をもって
帯状体S2 を巻取るようになる。
【0051】以上に於ては、本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明は、これらに限定される
ものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による2枚取り巻取機の張力制御方法および装置によれ
ば、2分割された帯状体の幅方向全体を横切って延在す
る一本の張力検出ローラの両端に設けられた第一の張力
検出器と第二の張力検出器の各々により検出される張力
によって第一の巻取軸および第二の巻取軸に各々帯状体
設定張力をもって帯状体の巻取りが良好に行われ、帯状
体毎に個別の張力検出ローラを設ける必要がないから、
張力検出ローラの配置のために左右の帯状体の走行経路
を上下にずらす必要がなく、ガイドローラの必要本数が
削減される。また張力検出器の必要数が従来のものに比
して半分になり、これらのことから張力検出機構が簡素
化され、2枚取り巻取機の大幅なコストダウンが図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2枚取り巻取機の張力制御装置の
一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明による2枚取り巻取機の張力制御装置の
他の実施例を示す構成図である。
【図3】張力検出器と各帯状体の幅方向中央位置との離
間距離を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第一の巻取軸 3 第二の巻取軸 5 第一の電動機 7 第二の電動機 9、11 トルク制御装置 13 プロセスコントローラ 19 張力検出ローラ19 25 第一の張力検出器 27 第二の張力検出器 33 張力和演算部 35 張力差演算部 37、37a、37b 偏差演算部 43、43a、43b 51 PI演算部 45 2分割演算部 47、49 操作量補正部 53、55 トルク指令演算部 63、65 巻径演算部 73 張力演算部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向に2分割された帯状体を第一の電
    動機と第二の電動機により個別に駆動される個別の第一
    の巻取軸と第二の巻取軸に巻き取る2枚取り巻取機の張
    力制御方法において、 2分割された帯状体の幅方向全体を横切って延在する一
    本の張力検出ローラを設け、前記張力検出ローラの一端
    に設けられた第一の張力検出器と前記張力検出ローラの
    他端に設けられた第二の張力検出器の各々により張力を
    検出し、この検出張力と制御目標値との偏差に基づいて
    前記第一及び第二の電動機の操作量を当該二つの電動機
    の操作量の平均値として算出し、前記第一の張力検出器
    により検出される張力と前記第二の張力検出器により検
    出される張力との相違量に基づいて補正操作量を算出
    し、前記第一及び第二の電動機の一方の操作量を前記補
    正操作量によって増量補正し、他方の操作量を前記補正
    操作量によって減量補正し、補正後の操作量によって前
    記第一電動機と前記第二の電動機の出力制御を行うこと
    を特徴とする2枚取り巻取機の張力制御方法。
  2. 【請求項2】 幅方向に2分割された帯状体を第一の電
    動機と第二の電動機により個別に駆動される個別の第一
    の巻取軸と第二の巻取軸に巻き取る2枚取り巻取機の張
    力制御方法において、 2分割された帯状体の幅方向全体を横切って延在する一
    本の張力検出ローラを設け、前記張力検出ローラの一端
    に設けられた第一の張力検出器と前記張力検出ローラの
    他端に設けられた第二の張力検出器の各々により張力を
    検出し、この検出張力に基づいて前記第一の張力検出器
    および前記第二の張力検出器の位置と2分割された帯状
    体の各々の幅方向中央位置との離間距離によるモーメン
    ト比により前記帯状体の各々の幅方向中央位置における
    張力を演算し、この演算張力と制御目標値との偏差によ
    り前記第一電動機と前記第二の電動機の各々の操作量を
    算出し、この操作量によって前記第一電動機と前記第二
    の電動機の出力制御を行うことを特徴とする2枚取り巻
    取機の張力制御方法。
  3. 【請求項3】 前記帯状体の各々の幅方向中央位置にお
    ける張力演算を下式に従って行うことを特徴とする請求
    項2記載の2枚取り巻取機の張力制御方法。 【数1】Tc1 ={L2 ・L・T1 −(L−L2 )L・
    T2 }/{L2 (L−L1 )−L1 (L−L2 )} Tc2 ={L1 ・L・T1 −(L−L1 )L・T2 }/
    {L1 (L−L2 )−L2 (L−L1 )} 但し、L=第一の張力検出器の配置位置と第二の張力検
    出器の配置位置との離間距離、L1 =第一の張力検出器
    の配置位置と当該第一の張力検出器側の帯状体の幅方向
    中央位置との離間距離、L2 =第一の張力検出器の配置
    位置と第二の張力検出器側の帯状体の幅方向中央位置と
    の離間距離、T1 =第一の張力検出器による検出張力、
    T2 =第二の張力検出器による検出張力、Tc1 =第一
    の張力検出器側の帯状体の張力、Tc2 =第二の張力検
    出器側の帯状体の張力である。
  4. 【請求項4】 幅方向に2分割された帯状体を第一の電
    動機と第二の電動機により個別に駆動される個別の第一
    の巻取軸と第二の巻取軸に巻き取る2枚取り巻取機の張
    力制御装置において、 2分割された帯状体の幅方向全体を横切って延在する一
    本の張力検出ローラと、 前記張力検出ローラの一端に設けられた第一の張力検出
    器と、 前記張力検出ローラの他端に設けられた第二の張力検出
    器と、 前記第一の張力検出器と前記第二の張力検出器の各々に
    より検出される張力と制御目標値との偏差に基づいて前
    記第一及び第二の電動機の操作量を当該二つの電動機の
    操作量の平均値として算出する総合操作量演算部と、 前記第一の張力検出器により検出される張力と前記第二
    の張力検出器により検出される張力との相違量に基づい
    て補正操作量を算出する補正操作量演算部と、 前記第一及び第二の電動機の一方の操作量を前記補正操
    作量によって増量補正し、他方の操作量を前記補正操作
    量によって減量補正する操作量補正部と、 補正後の操作量によって前記第一電動機と前記第二の電
    動機の出力制御を行う出力制御部と、 を有していることを特徴とする2枚取り巻取機の張力制
    御装置。
  5. 【請求項5】 幅方向に2分割された帯状体を第一の電
    動機と第二の電動機により個別に駆動される個別の第一
    の巻取軸と第二の巻取軸に巻き取る2枚取り巻取機の張
    力制御装置において、 2分割された帯状体の幅方向全体を横切って延在する一
    本の張力検出ローラと、 前記張力検出ローラの一端に設けられた第一の張力検出
    器と、 前記張力検出ローラの他端に設けられた第二の張力検出
    器と、 前記第一の張力検出器と前記第二の張力検出器の各々に
    より検出される張力に基づいて前記第一の張力検出器お
    よび前記第二の張力検出器の位置と2分割された帯状体
    の各々の幅方向中央位置との離間距離によるモーメント
    比により前記帯状体の各々の幅方向中央位置における張
    力を演算する張力演算部と、 前記張力演算部により算出された演算張力と制御目標値
    との偏差により前記第一電動機と前記第二の電動機の各
    々の操作量を算出する操作量演算部と、 前記操作量によって前記第一電動機と前記第二の電動機
    の出力制御を行う出力制御部と、 を有していることを特徴とする2枚取り巻取機の張力制
    御装置。
JP18928694A 1994-08-11 1994-08-11 2枚取り巻取機の張力制御方法および装置 Pending JPH0853249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18928694A JPH0853249A (ja) 1994-08-11 1994-08-11 2枚取り巻取機の張力制御方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18928694A JPH0853249A (ja) 1994-08-11 1994-08-11 2枚取り巻取機の張力制御方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0853249A true JPH0853249A (ja) 1996-02-27

Family

ID=16238788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18928694A Pending JPH0853249A (ja) 1994-08-11 1994-08-11 2枚取り巻取機の張力制御方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0853249A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100302364B1 (ko) * 1996-12-09 2001-12-28 이구택 열연스트립권취제어방법
CN110154553A (zh) * 2015-08-26 2019-08-23 精工爱普生株式会社 印刷装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100302364B1 (ko) * 1996-12-09 2001-12-28 이구택 열연스트립권취제어방법
CN110154553A (zh) * 2015-08-26 2019-08-23 精工爱普生株式会社 印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2943101B2 (ja) ターンバー装置
US7992688B2 (en) Door device for an elevator
JP4554480B2 (ja) モーター制御装置
JPH0853249A (ja) 2枚取り巻取機の張力制御方法および装置
JP4792785B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2961453B2 (ja) 印刷機械の最適張力演算装置
JPH0442310B2 (ja)
JPH01187160A (ja) ウェブ走行位置制御装置
US6966474B2 (en) Web accumulator having limited torque disturbance
JP6152671B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2000103556A (ja) シート巻き戻し張力制御方法
JPS59118642A (ja) フイルム用印刷機における可動ロ−ルの駆動装置
JP3073633B2 (ja) 圧延機の自動板厚制御方法
JP3903376B2 (ja) ブライドルロール制御装置
JPH10297805A (ja) 帯状材料供給リールの駆動制御方法および装置
JPS63256209A (ja) 圧延機の伸び率制御装置
JPH03256962A (ja) 巻取機の張力制御装置
JP3910264B2 (ja) 圧延制御装置
JPH03288752A (ja) 帯状シート分割巻取装置の巻取張力制御装置
JP2001233517A (ja) フィルム搬送装置及びフィルム蛇行修正方法
JPH0596315A (ja) 連続圧延機の制御装置
JPS60106615A (ja) 圧延機用デフレクタロ−ルの駆動方法
JPS59229223A (ja) 板厚制御装置
JPH07323312A (ja) 電動機の速度制御装置及び圧延材の張力制御装置
JPH05116823A (ja) シート状材料の張力制御装置