JPH0852753A - 中空構造を有する成形品の射出成形方法 - Google Patents

中空構造を有する成形品の射出成形方法

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JPH0852753A
JPH0852753A JP19056594A JP19056594A JPH0852753A JP H0852753 A JPH0852753 A JP H0852753A JP 19056594 A JP19056594 A JP 19056594A JP 19056594 A JP19056594 A JP 19056594A JP H0852753 A JPH0852753 A JP H0852753A
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真治 木坊子
Akimasa Kaneishi
彰雅 兼石
Isamu Mio
勇 三尾
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高中空率の成形品を成形するための簡便な金
型構造を提供し、更に、高度な外観要求を満足させた美
麗な射出成形品の成形方法を提供する。 【構成】 溶融樹脂の射出中もしくは射出後に、加圧ガ
ス体を溶融樹脂内に注入しながら又は注入した後に、製
品キャビティ厚みを制御する射出成形方法であって、
(1)射出成形用金型は、少なくとも固定型、可動型、
および固定型と可動型の中間に装着された中間型よりな
り、(2)中間型は、固定型と可動型の中間で摺動可能
な構造であり、かつ中間型は、固定型から可動型側にも
しくは可動型から固定型側に付勢可能な手段を有し、
(3)可動型は、中間型を固定型側もしくは可動型側に
付勢させた状態で前後進可能な構造であり、(4)可動
型は、成形機の可動プラテンと連動し、(5)溶融樹脂
の射出中又は加圧ガス体の注入時、該可動プラテンを前
後進させることにより、キャビティ厚みを制御すること
を特徴とする中空構造を有する成形品の射出成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空構造を有する射出
成形品の射出成形方法及び射出成形用金型に関する。更
に詳しくは、金型内に射出注入された溶融樹脂の内部に
加圧ガス体の圧入と金型キャビティの拡大との併用から
なる美麗な外観を呈した中空構造を有する射出成形品の
射出成形方法及び射出成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−9802号公報、およ
び特開平5−84786号公報等に開示されているよう
に、金型キャビティ内に射出注入された溶融樹脂内部へ
加圧ガス体を圧入すると共に、金型キャビティ容積の拡
大を併用することにより、高い中空率の中空構造を有す
る射出成形品の製造方法が知られている。
【0003】特開平3−9802号公報は、一方の金型
が有する金型移動方向に沿った金型キャビティ面と他方
の金型との間に隙間を設けてあり、この両金型間には押
さえ型(本願では中間型を指す)が設けてあり、該隙間
に溶融樹脂を満たした後に、加圧ガス体を流入し、金型
キャビティ容積を拡大することが開示されている。
【0004】しかしながら、特開平3−9802号公報
では、高度の外観要求、或いは、意匠性や機能性等の付
与の為、薄リブやシボ等を有した射出成形品を得る場
合、金型キャビティから成形品への転写性の向上をはか
るため、溶融樹脂射出後に射出圧力を高めた場合、中間
型を固定型に押し付ける手段がないことから、溶融樹脂
が金型分割面から濾洩し、所望の射出成形品が得られな
い場合がある。
【0005】又、特開平5−84786号公報は、移動
型側の金型キャビティ面を構成する可動コア機構が、移
動型を貫通し、且つ、流体シリンダー、ネジ、傾斜面を
有する駆動ブロックによって金型開閉方向に移動可能な
ように可動型に取り付けられた支持具に支持されている
金型装置が開示されている。
【0006】しかしながら、金型キャビティーの拡大方
向が金型開閉方向であるために、金型内へ射出注入され
た溶融樹脂の樹脂圧力に耐え得る力で金型キャビティが
金型開閉方向に開くのを防止する必要があり、或は、可
動コア機構が複雑化してしまうという欠点を有してい
る。
【0007】例えば、前述の金型を使用し、可動コアの
移動を金型に設置された流体圧シリンダーにて行なった
場合、金型構造上、金型キャビティー面を構成する可動
コアにかかる金型開閉方向の樹脂圧力による型開力と同
等以上の押し付け力を流体シリンダーにもたせなくては
ならないため、流体シリンダーの大きさが非常に大きく
なってしまったり、駆動ネジ等は、複雑な可動コア機構
となってしまい、金型製作費が高くなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術における上記したような課題を解決し、高中空率の
成形品を成形するための簡便な金型構造を提供し、更
に、高度な外観要求を満足させた美麗な射出成形品を得
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、射出成形機を使用して、キャビティー内に射出注
入された溶融樹脂の内部に加圧ガス体を圧入し、中空構
造を有する射出成形品を製造する射出成形方法におい
て、成形機の型締機構を精密に制御することにより金型
の開き方向に対してキャビティ厚みを減少、増加可能な
中間型を有する射出成形用金型を用いることにより、上
記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0010】すなわち、本発明は、金型の開き方向に対
してキャビティ厚みを減少、増加可能な射出成形用金型
を用い、溶融樹脂の射出中もしくは射出後に、加圧ガス
体を溶融樹脂内に注入しながら又は注入した後に、キャ
ビティ厚みを制御する射出成形方法であって、(1)該
射出成形用金型は、少なくとも固定型、可動型、および
固定型と可動型の中間に装着された中間型よりなり、
(2)該中間型は、固定型と可動型の中間で摺動可能な
構造であり、かつ該中間型は、固定型から可動型側にも
しくは可動型から固定型側に付勢可能な手段を有し、
(3)該可動型は、中間型を固定型側もしくは可動型側
に付勢させた状態で前後進可能な構造であり、(4)該
可動型は、成形機の可動プラテンと連動する構造であ
り、(5)溶融樹脂の射出中又は加圧ガス体の注入時、
該可動プラテンを前後進させることにより、キャビティ
厚みを制御することを特徴とする中空構造を有する成形
品の射出成形方法及び金型の開き方向に対してキャビテ
ィ厚みを減少、拡大可能な射出成形用金型あって、
(1)金型は、少なくとも固定型、可動型、および固定
型と可動型の中間に装着された中間型よりなり、(2)
該中間型は、固定型と可動型の中間で摺動可能な構造で
あり、かつ該中間型は、固定型から可動型側にもしくは
可動型から固定型側に付勢可能な手段を有し、(3)可
動型は、中間型を固定型側もしくは可動型側に付勢させ
た状態で前後進可能な構造であり、(4)該可動型は、
成形機の可動プラテンと連動し、(5)溶融樹脂の射出
中又は加圧ガス体の注入時、該可動プラテンを前後進す
ることにより、キャビティ厚みが制御できる構造である
ことを特徴とする射出成形用金型関する発明である。
【0011】本発明の実施態様を図1に示すが、本発明
は図1に態様に限定されるものではない。図1中の記号
を以下に示す。 1:固定プラテン 2:可動プラテン 3:固定型 4:可動型 5:中間型 6:可動コア 7:キャビティ 8:樹脂注入口およびガス体注入口 9:型締めラム 10:タイバー
【0012】図1に示すように金型は、固定型3、可動
型4、及び固定型3と可動型4の中間に装着された中間
型5を含む。固定型3は固定プラテン1に、可動型4は
可動プラテン2にそれぞれ固定され、可動プラテン2は
型締めラム9により可動される。樹脂注入口およびガス
体注入口8から、溶融樹脂およびガス体が注入される
が、ガス体の注入口は溶融樹脂の注入口と別であっても
よい。キャビティ7へ溶融樹脂を射出する時、加圧ガス
体を溶融樹脂内に圧入する時、および可動型4と連動し
た射出成形機の可動プラテン2を後退させる時にも、中
間型5を固定型3に付勢する機構は特に複雑なものでは
なく、例えば図1に示すような発条10を用いることが
でき、極めて簡単な構造とすることが可能である。
【0013】発条を用いる場合の諸元は、金型構造上、
金型キャビティ面にかかる金型開閉方向の樹脂圧力と同
等以上の押し付け力と可動型と連動した射出成形機の可
動プラテンを後退させ、成形品の中空部の容積を拡大せ
しめる、その型開きストロークからバネ常数が導かれ、
それに見合った発条を用いれば良い。
【0014】また、前述した発条を用い中間型を固定型
に押し続ける機構には他に、クランプ機構があり、例え
ば図5(金型を閉じた状態)、図6(金型を開いた状
態)に示すような公知のバネ付きラッチあるいは流体ク
ランプを用いることもできる。図4はラッチの取り付け
位置を示す断面模式図である。
【0015】本発明において、溶融樹脂の射出時は、キ
ャビティ厚みを最小限に制御して、溶融樹脂の射出を行
い、加圧ガス体の注入後、あるいは、注入しながら成形
機可動プラテンを前後進させてキャビティ厚みを増加さ
せ(図2)、一定キャビティ厚みにした後は、成形機の
可動プラテンを停止させて樹脂を冷却し、その後離型
(図3)を行う事ができる。
【0016】金型キャビティ内に射出する樹脂量は金型
キャビティを満たさない量、もしくは満たす量のいずれ
でも良いが、金型キャビティ内に満たない量を射出した
後に、加圧ガス体を圧入し、成形品を膨らまし、金型キ
ャビティ形状を賦形させてから、可動型キャビティと連
動した射出成形機の可動プラテンを後退させ、キャビテ
ィの容積を拡大せしめたとき、溶融樹脂が金型キャビテ
ィに十分密着させることができないため、転写不足が生
じることがあり、好ましくは、金型キャビティ内に樹脂
を満たした後に、保圧力を作用させ金型キャビティ面の
賦形を行うと、転写性の向上を図ることができる。
【0017】又、溶融樹脂を射出する前に、該中間型を
固定型あるいは、可動型に付勢させたままキャビティの
最小厚みよりキャビティ厚みを増加させ、溶融樹脂の射
出の際、または、溶融樹脂を射出した後、射出圧縮を行
い溶融樹脂を金型キャビティ全面に賦形させた後、加圧
ガス体を注入するに際し、該中間型は、一方の金型に付
勢させたまま成形機の可動プラテンを前後進させてキャ
ビティ厚みを増加させることもできる。
【0018】本発明に適用できる合成樹脂は特に制限は
なく、射出成形が可能な熱可塑性樹脂、熱可塑性エラス
トマーと各々のアロイや熱硬化性樹脂でも良く、またこ
れらのものと公知の安定剤等の添加剤、フィラー等との
配合物も適用でき、実用的であるが、特に、熱可塑性樹
脂や熱可塑性エラストマーと各々のアロイ及びその配合
物の適用が好ましい。本発明の実施例では、加圧流体注
入に必要な注入口は樹脂注入口と同一箇所であるが、そ
の注入口はその箇所に特に制限はなく、樹脂注入口と別
々の箇所でも良い。
【0019】本発明に適用できる射出成形機は一般の市
販射出成形機に可動プラテンの制御手段を加えることで
実施可能であり、該可動プラテンの制御は樹脂の射出圧
力や保持圧力に対する抗力の発生、射出圧縮の制御性及
び製品厚みを一定に制御するためにサーボ機構を使用し
て制御すると一層効果的である。
【0020】本発明において、固定型、可動型の他、固
定型と可動型の中間に中間型を配設された構成の成形用
金型を用い、溶融樹脂を金型キャビティ内に満たし、更
に射出保持圧力をかけ、或いは、射出圧縮をかけ、該金
型キャビティの転写性を高めた後、その射出中、或い
は、射出後に加圧流体を圧入する時には、該中間型を該
固定型に押し付け、金型分割面からの溶融樹脂の濾洩を
防止し、成形品形状を保ちながら、可動型コアと連動し
た射出成形機の可動プラテンを後退させ、中空構造を有
する射出成形品の容積を拡大せしめる態様では、所望と
する美麗な射出成形品を得るためには、その可動プラテ
ンの速度を制御することは極めて有効な手段である。
【0021】本発明における加圧ガス体とは常温常圧下
でガス状、液状のもので、成形時において成形材料と反
応や混合しないものが望ましい。具体的には窒素ガス、
空気、炭酸ガス、ヘリウム、水等が上げられるが、窒素
ガス、もしくはヘリウム等の不活性ガスが好ましい。
【0022】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例1 図1に示す金型を使用して中空成形品を成形した。図1
の金型において、成形品の肉厚は可動プラテン2が後退
した状態では20mmであり、該可動プラテンに連動し
た可動コア6の移動距離は14mmである。固定型3に
設けられている樹脂注入口およびガス体注入口8は、金
型キャビィティ7に向けて開口している。また、金型の
可動側キャビティ表面には細かなシボ加工を、固定側キ
ャビティ表面には革シボ加工が施されている。図1は金
型を閉じた態様を、図2は中間プレート5を発条7にて
固定型3に押し付け、可動型コア6と連動した射出成形
機の可動プラテン2を後退させた態様を、図3は成形品
を取り出すに際して、固定型3と可動型4を大きく開い
た態様を示す。尚、成形品を取り出す方法は、可動コア
6内に流体圧シリンダー(空気圧)を用いた成形品突き
出し装置を備えている(図示せず)。
【0023】ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリ
ングプラスチックス(株)製、商品名:ユーピロンS3
000R黒色)を射出成形機シリンダー(図示せず)に
て樹脂温度280℃に可塑化、溶融した。可動プラテン
2を前進させ、高圧型締めを行い、溶融したポリカーボ
ネート樹脂を射出圧力1200kgf/cm2 で樹脂注
入口およびガス体注入口8を経て金型キャビティ7内に
満たした。射出保持圧力(800kgf/cm2 )を5
秒かけ、金型キャビティのシボの転写性を高め、その射
出保持圧力終了後、樹脂注入口およびガス体注入口8を
経て金型キャビティ7内に、100kgf/cm2 の圧
縮窒素ガスを圧入した。
【0024】その圧縮窒素ガス圧入の1秒後に、中間プ
レート5を発条7にて固定型3に押し付けたまま、ポリ
カーボネート樹脂の金型分割面からの濾洩を防止し、可
動型コア6と連動した射出成形機の可動プラテン2を1
4mm後退させ、中空構造を有する射出成形品の容積を
拡大せしめた。射出成形品を100秒間冷却した後、成
形品内の圧縮窒素ガスを樹脂注入口およびガス体注入口
8より大気中に解放し、型開きを行い、可動コア6内に
流体圧シリンダー(空気圧)を用いた成形品突き出し装
置で成形品を取りだした。得られた射出成形品(図7に
示す)は、中空構造が形成されており、革シボにおいて
は見事に転写し、ヒケのない美麗な成形品が得られた。
但し、細かなシボ面は若干の転写性不足が認められた。
【0025】実施例2 実施例1と同じ射出成形機、金型を用い成形をおこなっ
た。ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラ
スチックス(株)製、商品名:ユーピロンS3000R
黒色)を射出成形機シリンダー(図示せず)にて樹脂温
度280℃に溶融、可塑化した。可動プラテン2を前進
させ、高圧型締めを行った後に、中間プレート5を固定
型3に押し付けたまま、可動型コア6と連動した可動プ
ラテン2を2mm後退させ、可動プラテンの位置を保持
させた後、溶融したポリカーボネート樹脂を射出圧力1
200kgf/cm2 で樹脂注入口およびガス体注入口
8を経て金型キャビティ7内に満たした。その後直ち
に、可動型コア6と連動した可動プラテン2を型締力1
00トン設定で前進させ、圧縮動作を、2秒間保持し、
金型キャビティのシボの転写性を高め、射出圧縮終了
後、実施例1同様の操作を行った。得られた射出成形品
は、中空構造が形成されており、革シボにおいては見事
に転写し、更に、細かなシボ面も見事に転写し、ヒケの
ない美麗な成形品が得られた。
【0026】比較例1 発条7を外した以外、実施例1と同様のの操作を繰り返
した。ポリカーボネート樹脂を射出圧力1200kgf
/cm2 で樹脂注入口およびガス体注入口8を経て金型
キャビティ7内に満たした後、射出保持圧力(800k
gf/cm2 )を5秒かけ、金型キャビティのシボの転
写性を高め、その射出保持圧力終了後、樹脂注入口およ
びガス体注入口8を経て金型キャビティ7内に、100
kgf/cm2 の圧縮窒素ガスを圧入し、その圧縮窒素
ガス圧入の1秒後に、可動型コア6と連動した射出成形
機の可動プラテン4を後退させた途端、中間プレート5
と固定型3の金型分割面からポリカーボネート樹脂が濾
洩し、所望の射出成形品が得られなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明の成形金型を用いると、特別な流
体シリンダーや複雑な可動コア機構を必要とせずに、美
麗な射出成形品を安定した連続サイクルで所望の中空構
造を有する射出成形品を射出成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で付勢手段として発条を用いた態様
で、金型が閉じた状態を示す射出成形用金型の断面模式
図である。
【図2】 図1に示す射出成形用金型において、可動プ
ラテンが後退した状態を示す射出成形用金型の断面模式
図である。
【図3】 図1に示す射出成形用金型において、成形品
を取り出すに際して固定型と可動型を大きく開いた態様
を示す射出成形用金型の断面模式図である。
【図4】 図5もしくは図6のラッチの取り付け位置を
示す、金型の断面模式図である。
【図5】 本発明で付勢手段として用いるラッチ(金型
を閉じた状態)の模式図である。
【図6】 本発明で付勢手段として用いるラッチ(金型
を開いた状態)の模式図である。
【図7】 実施例1で得られた成形品の断面図である。
【符号の説明】
1 固定プラテン 2 可動プラ
テン 3 固定型 4 可動型 5 中間プレート 6 可動コア 7 キャビティ 8 樹脂注入
口およびガス体注入口 9 型締めラム 10 タイバー
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 22:00 (72)発明者 三尾 勇 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の開き方向に対してキャビティ厚み
    を減少、増加可能な射出成形用金型を用い、溶融樹脂の
    射出中もしくは射出後に、加圧ガス体を溶融樹脂内に注
    入しながら又は注入した後に、製品キャビティ厚みを制
    御する射出成形方法であって、(1)該射出成形用金型
    は、少なくとも固定型、可動型、および固定型と可動型
    の中間に装着された中間型よりなり、(2)該中間型
    は、固定型と可動型の中間で摺動可能な構造であり、か
    つ該中間型は、固定型から可動型側にもしくは可動型か
    ら固定型側に付勢可能な手段を有し、(3)該可動型
    は、中間型を固定型側もしくは可動型側に付勢させた状
    態で前後進可能な構造であり、(4)該可動型は、成形
    機の可動プラテンと連動し、(5)溶融樹脂の射出中又
    は加圧ガス体の注入時、該可動プラテンを前後進させる
    ことにより、キャビティ厚みを制御することを特徴とす
    る中空構造を有する成形品の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 溶融樹脂の射出時は、キャビティ厚みを
    最小限に制御して、溶融樹脂の射出を行い、加圧ガス体
    の注入後、あるいは、注入しながら成形機可動プラテン
    を前後進させてキャビティ厚みを増加させ、一定キャビ
    ティ厚みにした後は、成形機の可動プラテンを停止させ
    て冷却を行う事を特徴とする請求項1記載の中空構造を
    有する成形品の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 溶融樹脂を射出する前に、該中間型を固
    定型あるいは、可動型に付勢させたままキャビティの最
    小厚みよりキャビティ厚みを増加させ、溶融樹脂の射出
    の際、または、溶融樹脂を射出した後、射出圧縮を行い
    溶融樹脂を金型キャビティ全面に賦形させた後、加圧ガ
    ス体を注入するに際し、該中間型は、一方の金型に付勢
    させたまま成形機の可動プラテンを前後進させてキャビ
    ティ厚みを増加させることを特徴とする請求項1もしく
    は請求項2記載の中空構造を有する成形品の射出成形方
    法。
  4. 【請求項4】 金型の開き方向に対してキャビティ厚み
    を減少、増加可能な射出成形用金型あって、(1)金型
    は、少なくとも固定型、可動型、および固定型と可動型
    の中間に装着された中間型よりなり、(2)該中間型
    は、固定型と可動型の中間で摺動可能な構造であり、か
    つ該中間型は、固定型から可動型側にもしくは可動型か
    ら固定型側に付勢可能な手段を有し、(3)可動型は、
    中間型を固定型側もしくは可動型側に付勢させた状態で
    前後進可能な構造であり、(4)該可動型は、成形機の
    可動プラテンと連動し、(5)溶融樹脂の射出中又は加
    圧ガス体の注入時、該可動プラテンを前後進することに
    より、キャビティ厚みが制御できる構造であることを特
    徴とする射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 中間型の付勢手段が発条である請求項4
    記載の射出成形用金型。
  6. 【請求項6】 中間型の付勢手段がクランプ機構である
    請求項4記載の射出成形用金型。
JP19056594A 1994-08-12 1994-08-12 中空構造を有する成形品の射出成形方法及び射出成形用金型 Expired - Fee Related JP3402404B2 (ja)

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