JPH0852389A - ガス式溶射装置 - Google Patents

ガス式溶射装置

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JPH0852389A
JPH0852389A JP20928294A JP20928294A JPH0852389A JP H0852389 A JPH0852389 A JP H0852389A JP 20928294 A JP20928294 A JP 20928294A JP 20928294 A JP20928294 A JP 20928294A JP H0852389 A JPH0852389 A JP H0852389A
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JP
Japan
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gas
surface area
intermediate chamber
compressed air
air
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JP20928294A
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Koichi Akimoto
浩一 秋本
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KOOKEN TECHNO KK
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KOOKEN TECHNO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超高速流の溶射を行えるガス式溶射装置を提供
すること。 【構成】燃料ガスと酸化剤とを用いて燃焼火炎を発生さ
せ、この火炎により材料を溶融させるとともに、圧縮エ
アーを火炎周囲から円環状に噴出させ、微細化された材
料の溶融粒子を素材上に吹きつける。圧縮エアーはその
入口部からスロート部を経て中間室へ流れ、さらに中間
室から円環状の噴出口を介してジェット流として噴出す
る。スロート部の通過面積を入口部および中間室の通過
面積より小さくし、噴出口の通過面積を中間室の通過面
積より小さくする。噴出口とスロート部との通過面積比
を0.7〜3.0とし、噴出口の通過面積を20〜40
mm2 とし、入口部に供給される圧縮エアー圧を5.0
kg/cm2 以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス式溶射装置、特に超
高速流の溶射が行えるガス式溶射装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガス式溶射装置は、プロパンまたはアセ
チレンのような燃料ガスと酸素または空気のような酸化
剤とを使用することによって、燃焼火炎を発生させ、金
属ワイヤー,セラミックロッドまたは粉末などからなる
材料を溶融させ、かつそれをアトマイジングさせるため
圧縮エアーのジェット流を火炎周囲から円環状に噴出さ
せ、それにより微細化された材料の溶融粒子を素材上に
付着させ、皮膜を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス式溶射装置
の場合、材料の溶融粒子速度は、たとえ圧縮エアー圧を
上昇させてもせいぜい約100m/secであり、他の
溶射装置、例えばプラズマ溶射装置やパウダー式高速流
ガス溶射装置(HVOPプロセス)に比べて非常に低
い。この事は、ガス式溶射装置が出現してから今日ま
で、言わば当然で、解決不可能の事とされていた。速度
が低いことにより、密着力が弱い、気孔率が大きい、粒
子が大きい(皮膜面粗度が粗い)、材料によってはヒュ
ームが発生する等の様々な問題点があるため、ガス式溶
射装置は普及率は大きいものの、その使用範囲は限定さ
れていた。また、皮膜の品質に対しても十分満足された
ものではなかった。
【0004】そこで、本発明者は、従来構造のガス式溶
射装置のエアー噴出部の構造を種々変更して実験を行っ
たところ、ある設定条件において、従来に比べて格段に
溶融粒子速度が上昇することを発見した。即ち、エアー
噴出部の構造は、圧縮エアーがその入口部からスロート
部を経て中間室へ流れ、さらに中間室から円環状の噴出
口を介してジェット流として噴出するように構成されて
いる。上記スロート部の通過面積は入口部および中間室
の通過面積より小さく、上記噴出口の通過面積は中間室
の通過面積より小さく設定されている。ところが、噴出
口とスロート部との通過面積比をある範囲とし、かつ噴
出口の通過面積をある範囲に設定し、さらに入口部に供
給される圧縮エアー圧をある値以上にした時、従来では
全く発生しなかったダイヤモンドショックと呼ばれる衝
撃波が発生した。この衝撃波は、溶融粒子速度が超音速
となったことを意味する。
【0005】そこで、本発明の目的は、現在汎用されて
いるガス式溶射装置のエアー噴出部の構造を改良するこ
とにより、超高速流の溶射を行えるようにしたガス式溶
射装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、燃料ガスと酸化剤とを用いて燃焼火炎を
発生させ、この火炎により材料を溶融させるとともに、
圧縮エアーを火炎周囲から円環状に噴出させて材料の溶
融粒子を微細化し、この材料の溶融粒子を素材上に吹き
つけるガス式溶射装置において、圧縮エアーがその入口
部からスロート部を経て中間室へ流れ、さらに中間室か
ら円環状の噴出口を介してジェット流として噴出するよ
うに構成し、スロート部の通過面積を入口部および中間
室の通過面積より小さくし、かつ噴出口の通過面積を中
間室の通過面積より小さくしたものである。そして、噴
出口とスロート部との通過面積比を0.7〜3.0と
し、噴出口の通過面積を20〜40mm2 とし、入口部
に供給される圧縮エアー圧を5.0kg/cm2 以上と
してある。
【0007】
【作用】上記の条件でガス溶射を行うと、圧縮エアーを
微小隙間よりなるスロート部で絞り込むことによって、
大気圧との差を臨界圧の状態にし、その流速を音速まで
加速させる。そして、加速されたエアーは中間室で広が
ることにより、一層加速され、さらに噴出口で絞られる
ことにより、超音速まで加速され、ジェット流となって
火炎周囲から円環状に噴出される。このジェット流が、
燃焼火炎を超音速まで加速するものと考えられる。超音
速ジェット流は等エントロピーの条件を満足していない
が故に、非可逆的な不連続状態となり、所謂ダイヤモン
ド・ショックと呼ばれる垂直衝撃波が発生し、亜音速に
減速されていく現象が生じる。特に、比重量の大きな燃
焼ガス、例えばプロパンやプロピレンのような分子量の
大きなガスを選定した場合、密度変化の割合が大きくな
るため、その衝撃波は目視観察することができ、複数個
(例えば5〜7個程度)のダイヤモンド・ショックとし
て肉眼視できる。この時の燃焼火炎ジェット流の速度
は、例えば500〜600m/secに達すると考えら
れる。
【0008】
【実施例】図1,図2は本発明にかかるガス式溶射装置
の溶射ガンを示す。溶射ガン1の構造は従来のものとほ
ぼ同様である。即ち、溶射ガン1の前端部にはガスヘッ
ド2が設けられ、このガスヘッド2の内部に形成された
3本のガス通路3〜5に圧縮エアー、酸素または空気の
ような酸化剤、プロパン,プロピレン,アセチレンのよ
うな燃料ガスが夫々供給される。
【0009】ガスヘッド2の下部にはバルブハウジング
6が固定され、このハウジング6に上記ガス通路3〜5
を通過するガス流量を調整する3個の流量調整バルブ7
〜9が取り付けられている。圧縮エアーの流量調整バル
ブ7にはハンドル7bが取り付けられている。また、こ
れらバルブ7〜9にはギヤよりなるバルブコア7a〜9
aが夫々取り付けられ、これらバルブコアが互いに噛み
合っている。そのため、ハンドル7bを操作すると、バ
ルブ7だけでなく他のバルブ8,9も同期回転し、圧縮
エアー、酸化剤および燃料ガスの3者が常に所定の流量
比を保持しながら、流量調整される。なお、バルブハン
ドル7bは、全閉位置と点火位置と溶射位置とに切換可
能であり、全閉位置では圧縮エアーと酸化剤と燃料ガス
の全てのガスが閉止され、点火位置では全てのガスの流
量が少量に絞られ、溶射位置では全てのガスの流量が最
大となる。
【0010】ガスヘッド2の上端部前面の中心部には、
先端部が先細状となったノズル10aが固定され、ノズ
ル10aの外周を覆うように、外ネジを有する筒体11
を介してエアキャップボデー12がガスヘッド2に固定
されている。ノズル10aの後部には燃料ガスと酸素と
を混合するガス混合ジェットプラグ10bが位置し、両
部品は内ネジを有する接続筒13によって連結されてい
る。接続筒13の前端部にはエアキャップ14が固定さ
れており、エアキャップ14はノズル10aの外周を取
り囲み、かつノズル10aより前方へ突出している。エ
アキャップ14の外周面には上記エアキャップボデー1
2の先端部内面が密着しており、エアキャップ14の外
周とエアキャップボデー12の内周との間には、円環状
の圧縮エアー貯留室(入口部)15が形成される。上記
ガス通路3を介して送られた圧縮エアーは、エアー噴出
口16から上記室15に入る。
【0011】ノズル10aの軸心部には、材料であるワ
イヤーW(図4参照)を供給するためのワイヤー供給孔
17が形成され、この供給孔17の先端部近傍には、ワ
イヤーWを軸心位置に保持するためのガイド18が固定
されている。なお、ワイヤーWは、図1に示すガイド筒
19を介して溶射ガン1に供給され、ガイド筒19の途
中に設けられた送りローラ20によって所定速度で連続
的に前方へ送られる。
【0012】ジェットプラグ10bのワイヤー供給孔1
7の周囲には、これと平行に燃料ガスと酸化剤との混合
ガスを供給する複数の孔21が形成されている。上記ガ
ス通路4,5を介して個別に送られた酸化剤と燃料ガス
は、ジェットプラグ10bの内部で予混合され、上記孔
21へ送られる。ノズル10aとジェットプラグ10b
との境界部には、上記孔21を流れた混合ガスの混合性
を高めるための環状の混合室22が形成されている。混
合室22で十分に混合されたガスは、ノズル10aに形
成された複数のガス吹出口23から軸心方向に向かって
斜め前方へ吹き出す。
【0013】圧縮エアー貯留室15に入った圧縮エアー
は、図3のように、接続筒13に半径方向に形成された
複数の連通孔24と環状の通路25とを介してエアキャ
ップ14とノズル10aとの隙間に供給される。この隙
間は、スロート部26と中間室27と噴出口28とで構
成されている。圧縮エアーは、室15から連通孔24、
環状通路25を介してスロート部26に供給され、さら
に中間室27を経て円環状の噴出口28からジェット流
としてノズル10aの軸心方向に向かって円環状に噴出
される。容積の大きな圧縮エアー貯留室15に比べてス
ロート部26の通過面積は遙に小さく設定されている。
また、中間室27の通過面積は、スロート部26および
噴出口28の通過面積より大きい。
【0014】ここで、上記構造のガス式溶射装置の動作
を説明する。まず、バルブハンドル7bを全閉位置から
点火位置へ操作すると、ガス通路4,5を介して少量ず
つ供給された酸化剤と燃料ガスは、ジェットプラグ10
bの内部で予混合された後、孔21およびガス吹出口2
3を通り、ノズル10aの軸心部に供給されたワイヤー
Wに向かって噴出される。同時に、ガス通路3を介して
少量ずつ供給された圧縮エアーは、圧縮エアー貯留室1
5から連通孔24、通路25、スロート部26、中間室
27を通り、噴出口28から上記混合ガスの周囲を取り
囲むように軸心部に向かって斜め方向に噴出される。こ
の状態で、燃料ガスに点火すると、燃焼火炎が発生す
る。次に、バルブハンドル7bを点火位置から溶射位置
へ操作すると、図4のように圧縮エアー,酸化剤および
燃料ガスの流量が増大し、燃焼火炎が大きくなる。この
火炎によりワイヤーWは溶融され、周囲を取り巻く圧縮
エアーによってアトマイジングされる。そのため、微細
化されたワイヤーWの溶融粒子は図示しない素材上に吹
き付けられ、ガス溶射が行われる。この時、火炎の中
に、複数のダイヤモンド・ショックDSが発生する。
【0015】従来では、噴出口28から噴出される圧縮
エアーの速度が約100m/sec程度と低いため、溶
融粒子の素材への密着力が弱い、気孔率が大きい、粒子
が大きい(皮膜面粗度が粗い)などの問題があった。こ
れに対し、本発明では、圧縮エアーの通路を後述するよ
うな寸法に設定することにより、圧縮エアーの速度を超
音速まで加速できた。即ち、圧縮エアーを室15で一旦
蓄積することにより、圧力上昇させ、この室15から微
小隙間よりなるスロート部26で絞り込むことによっ
て、大気圧との差が臨界圧の状態となり、その流速を音
速まで加速する。加速されたエアーは中間室27で広が
り、さらに狭い噴出口28を経て超音速まで加速され、
ジェット流となって噴出されると考えられる。
【0016】次に、スロート部26のエアー通過面積S
1 、噴出口28の出口のエアー通過面積S2 、噴出口2
8の入口(中間室27の出口)のエアー通過面積S3
よびスロート部26の軸方向長さlを種々変更した場合
のガス溶射の結果を次表に示す。この中で、Aの場合が
従来装置のものである。なお、ガス通路3に供給される
圧縮エアー圧を5.0kg/cm2 とし、燃料ガスとし
てはプロパンガスを、酸化剤としてはO2 ガスを用い
た。また、ワイヤーとして直径1/8インチのステンレ
スワイヤーを用いた。
【0017】
【表1】
【0018】上表の結果の欄において、◎はダイヤモン
ド・ショックが5〜6個発生した非常に良好な場合、○
はダイヤモンド・ショックが3〜4個発生した良好な場
合、△はダイヤモンド・ショックが発生したか否かの判
定が困難な場合、×はダイヤモンド・ショックが全く発
生しない場合である。なお、良好な結果が得られた例に
おいても、圧縮エアー圧を5.0kg/cm2 未満(例
えば4.5kg/cm2 )とした場合には、ダイヤモン
ド・ショックが発生しなかった。また、圧縮エアー圧を
6.5kg/cm2 にまで上昇させた場合も、上記と同
様の結果が得られた。
【0019】上記結果から分かるように、超音速のジェ
ット流を発生させるには、エアー圧を5.0kg/cm
2 以上とし、S1 ,S2 ,S3 を次の関係に設定する必
要がある。 S1 ,S2 ≦S3 ・・・(1) 0.7≦S2 /S1 ≦3.0 ・・・(2) 20mm2 ≦S2 ≦40mm2 ・・・(3) 噴出口28の出口のエアー通過面積S2 が40mm2
越えると、点火できなかったり、点火しても火炎が収斂
せず、火炎が集中しない結果となる。また、エアー通過
面積S2 が20mm2 未満であれば、火炎が集中して
も、先端部の圧力損失が大きく、超音速までの加速性が
得られない。また、S2 /S1 が0.7未満であれば、
1 部分での十分な絞り効果が得られない。一方、S2
/S1 が3.0を越えると、S1 部分の通過面積が小さ
すぎ、圧力損失が大きくなる。
【0020】図5(a)は従来装置(No. A)によって
ガス溶射を行った素材断面の顕微鏡写真であり、図5
(b)は本発明装置(No. B)によってガス溶射を行っ
た素材断面の拡大顕微鏡写真である。何れも、軟鋼より
なる素材(SS41)に13クロム系ステンレスを材料
とするコーティングを行った例である。燃料ガスとして
プロパンガスを用い、各々の圧力を、プロパンガス:
3.4kg/cm2 ,酸素:3.5kg/cm2 ,圧縮
エアー:6.5kg/cm2 で実施した。また、流量は
プロパンガス:20リットル/分,酸素:100リット
ル/分とした。これら写真から明らかなように、本発明
装置によれば素材表面の皮膜の面粗度が従来に比べて格
段に緻密となっていることが分かる。この緻密さはプラ
ズマ溶射装置のそれよりも優れたものとなっている。
【0021】図6は溶射ガンの第2実施例の構造を示
す。この実施例は、内面に段差のない先細状のテーパ面
14a’を有するエアーキャップ14’を用いたもので
ある。なお、ノズル10aは第1実施例と同一形状のも
のを用いた。図3と同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。この実施例の溶射結果は、表1のMおよび
Nで示されており、上記(1) 〜(3)の条件を満足する場
合には、良好な溶射結果が得られた。
【0022】図7は溶射ガンの第3実施例の構造を示
す。この実施例は、外面に段差のない先細状のテーパ面
10cを有するノズル10a’を用いたものである。な
お、エアーキャップ14は第1実施例と同一形状のもの
を用いた。図3と同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。この実施例の溶射結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2における実験は表1と同一条件で行っ
た。表2から明らかなように、段差のないノズル10
a’を用いた場合も、エアー圧が5.0kg/cm2
上で、(1) 〜(3) の条件を満足する場合には、良好な溶
射結果が得られたことが分かる。
【0025】図8は溶射ガンの第4実施例の構造を示
す。この実施例は、段差のないノズル10a’と段差の
ないエアーキャップ14’とを用いたものである。図3
と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この
実施例の溶射結果は、表2のM’およびN’で示されて
おり、(1) 〜(3)の条件を満足する場合には、良好な溶
射結果が得られた。
【0026】本発明のガス式溶射装置は、亜鉛,アルミ
ニウムのような軟質金属ワイヤーから、ステンレス、
銅、モリブデンなどの殆どの金属ワイヤー材料のガス式
溶射に適用できることは勿論、ロッド状のセラミック材
の溶射、粉末の溶射にも適用が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、スロート部の通過面積を入口部および中間室の
通過面積より小さくし、噴出口の通過面積を中間室の通
過面積より小さくするとともに、噴出口とスロート部と
の通過面積比を0.7〜3.0とし、噴出口の通過面積
を20〜40mm2 とし、入口部に供給される圧縮エア
ー圧を5.0kg/cm2 以上としたので、圧縮エアー
を超音速まで加速でき、このジェット流が燃焼火炎を超
音速まで加速できる。その結果、従来のガス式溶射装置
にはない次のような効果を奏することができる。 (イ)皮膜密着力が従来に比べて格段に向上する。 (ロ)皮膜気孔率が小さくなる。 (ハ)皮膜面粗度が小さくなる。 (ニ)発生ヒュームが少ない。 (ホ)従来のガス式溶射装置と構成が殆ど変わらないの
で、導入が簡単である。 (ヘ)皮膜品質の向上により、適用範囲が広がる。 (ト)運転には特別な高圧ガスを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるガス式溶射装置の溶射ガンの側
面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の溶射ガンの圧縮エアー通路の拡大断面図
である。
【図4】図1の溶射ガンの溶射動作を示す断面図であ
る。
【図5】(a)は従来装置によって溶射された金属組織
の顕微鏡写真であり、(b)は本発明装置によって溶射
された金属組織の顕微鏡写真である。
【図6】本発明の第2実施例における溶射ガンの圧縮エ
アー通路の拡大断面図である。
【図7】本発明の第3実施例における溶射ガンの圧縮エ
アー通路の拡大断面図である。
【図8】本発明の第4実施例における溶射ガンの圧縮エ
アー通路の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 溶射ガン 2 ガスヘッド 3〜5 ガス通路 10a ノズル 10b ガス混合ジェットプラグ 14 エアキャップ 15 圧縮エアー貯留室(入口部) 26 スロート部 27 中間室 28 噴出口 W ワイヤー(材料)
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図5(a)は従来装置(No. A)によって
ガス溶射を行った素材の断面図であり、図5(b)は本
発明装置(No. B)によってガス溶射を行った素材の断
面図である。何れも、軟鋼よりなる素材(SS41)に
13クロム系ステンレスを材料とするコーティングを行
った例である。燃料ガスとしてプロパンガスを用い、各
々の圧力を、プロパンガス:3.4kg/cm2 ,酸
素:3.5kg/cm2,圧縮エアー:6.5kg/c
2 で実施した。また、流量はプロパンガス:20リッ
トル/分,酸素:100リットル/分とした。これら
面図から明らかなように、本発明装置によれば素材表面
の皮膜の面粗度が従来に比べて格段に緻密となっている
ことが分かる。この緻密さはプラズマ溶射装置のそれよ
りも優れたものとなっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】(a)は従来装置によって溶射された金属組織
断面図であり、(b)は本発明装置によって溶射され
た金属組織の断面図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料ガスと酸化剤とを用いて燃焼火炎を発
    生させ、この火炎により材料を溶融させるとともに、圧
    縮エアーを火炎周囲から円環状に噴出させて材料の溶融
    粒子を微細化し、この材料の溶融粒子を素材上に吹きつ
    けるガス式溶射装置において、 圧縮エアーがその入口部からスロート部を経て中間室へ
    流れ、さらに中間室から噴出口を介してジェット流とし
    て噴出するように構成し、 上記スロート部の通過面積を入口部および中間室の通過
    面積より小さく、上記噴出口の通過面積を中間室の通過
    面積より小さくするとともに、 上記噴出口とスロート部との通過面積比を0.7〜3.
    0の範囲とし、 上記噴出口の通過面積を20〜40mm2 とし、 上記入口部に供給される圧縮エアー圧を5.0kg/c
    2 以上としたことを特徴とするガス式溶射装置。
JP20928294A 1994-08-09 1994-08-09 ガス式溶射装置 Pending JPH0852389A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012040539A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Byung Doo Kim 溶射コーティングのための二重ノズルキャップ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012040539A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Byung Doo Kim 溶射コーティングのための二重ノズルキャップ

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