JP2006525118A - 溶射プロセス用装置 - Google Patents

溶射プロセス用装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006525118A
JP2006525118A JP2006513330A JP2006513330A JP2006525118A JP 2006525118 A JP2006525118 A JP 2006525118A JP 2006513330 A JP2006513330 A JP 2006513330A JP 2006513330 A JP2006513330 A JP 2006513330A JP 2006525118 A JP2006525118 A JP 2006525118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conical
range
inches
wall
spray gun
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2006513330A
Other languages
English (en)
Inventor
セドフ、ヴィクター
ソープ、リチャード
Original Assignee
プラックセアー エス.ティ.テクノロジー、 インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by プラックセアー エス.ティ.テクノロジー、 インコーポレイテッド filed Critical プラックセアー エス.ティ.テクノロジー、 インコーポレイテッド
Publication of JP2006525118A publication Critical patent/JP2006525118A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B7/00Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
    • B05B7/16Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas incorporating means for heating or cooling the material to be sprayed
    • B05B7/20Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas incorporating means for heating or cooling the material to be sprayed by flame or combustion
    • B05B7/201Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas incorporating means for heating or cooling the material to be sprayed by flame or combustion downstream of the nozzle
    • B05B7/205Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas incorporating means for heating or cooling the material to be sprayed by flame or combustion downstream of the nozzle the material to be sprayed being originally a particulate material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C4/00Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge
    • C23C4/12Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge characterised by the method of spraying
    • C23C4/129Flame spraying

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nozzles (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)

Abstract

溶射ガン用の改良されたデザインは、噴霧器70、102、燃焼チャンバ10,104、連結管30,106、及びバレル50,108を含む。基材を溶射する方法も含まれる。基材を溶射する一方法は、少なくとも1つの燃料流及び少なくとも1つの酸化剤流を、溶射材を形成するために改良されたデザインの溶射ガンに導く工程と、皮膜を付着させるために溶射材を表面に向ける工程を含む。

Description

この装置は一般に溶射に、より詳しくは、溶射ガンの改良されたデザインに関する。
溶射ガンが、高エネルギ流体流で運搬された溶射材を投射して皮膜するプロセスに使用されている。溶射は、フレーム溶射、メタライジング、高速酸素燃料溶射(H.V.O.F)、高速空気燃料溶射(H.V.A.F)としても知られている。皮膜材料は通常、金属、セラミック、又はセメント・タイプの材料である。高エネルギ流体流は通常、皮膜材料を高速で基材目標物に対し推進し、運搬するための燃焼ガスを含む。皮膜材料は、周囲空気中を音速又はそれ以上であろう速度で移動することができる。
溶射で付着された皮膜は、皮膜粒子が基材表面に高速度で衝突することから生ずる主として機械的な接着によって基材に接着すると考えられる。基材に高速の皮膜粒子を衝突させることによって、皮膜粒子の運動エネルギのうちのいくらかは、皮膜粒子が基材と衝突するときに結果として熱に変換されることも理論づけされている。運動エネルギから変換されるこの熱は、皮膜材料が基材に接着する助けになると考えられ、時には「マイクロボンディング」と呼ばれる。
溶射燃焼ガスは通常、熱を放出し高温の加圧されたガス流を発生させる、燃料と酸化剤の燃焼から結果として生ずる高温火炎ジェットによって供給される。溶射ガンは時には、酸素とプロパン、酸素と水素、酸素とケロシン、及びケロシンと空気などの燃焼成分、又は反応剤を使用する。燃料及び酸素源は燃焼ゾーン内に噴射され、そこでそれらは圧力及び温度の下に燃焼反応で反応し、高温加圧ガス流を発生させ、それらは燃焼ゾーンから高速流体流内へと導かれる。金属、セラミック、又はセメントなどの皮膜材料は、流体流内に導入される。高温加圧ガスは、燃焼ゾーンから流体ノズルへ下り、皮膜材料粒子を目標基材内に推進させる。しばしば、いくつかの衝突波光輝が溶射ガンから出る高速流体流内に現れ、高温加圧ガスが目標基材に向かって音速の数倍の速度で移動していることを示している。
しかしながら、溶射ガンが稼働する高温状態の下では、熱損失が高くなる可能性がある。燃料及び酸素消費量も高くなる可能性が有り、これが運転費用を増加させる。したがって、改善された稼働効率を有する溶射ガンが求められている。
一実施例では、本発明は溶射ガン用の噴霧器を含み、噴霧器は点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を含む。
一実施例では、本発明は溶射ガン用の燃焼チャンバを含み、燃焼チャンバはシリンダ部分、シリンダ部分と隣接する狭くなる円錐ゾーン、及び広くなる円錐ゾーンを備える。シリンダ部分は、直径に対する長さの比が約1.3と約2の間の範囲内であり、流体がシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有する。狭くなる円錐ゾーンは、約5.08mm(0.2インチ)と約8.89mm(0.350インチ)の間の範囲内の直径を有する円形のノズル・オリフィスを形成するように、シリンダ部分の出口から内側に向けてテーパのついた内壁を有する。狭くなる円錐ゾーンは内壁が約80°と約100°の間の範囲内の円錐角で狭くなる第1の円錐部分、及び内壁が約40°と約60°の間の範囲内の円錐角で狭くなる第2の円錐部分を含む、少なくとも2つの円錐部分を含む。広くなる円錐ゾーンは、円形ノズル・オリフィスに隣接しており、広くなる円錐ゾーンの内壁は、約8°と約17°の間の範囲内の円錐角で外側に向かってラッパ状に開いている。
別の実施例では、本発明は燃焼チャンバを出て溶射ガンに入る排気流中に粉体を噴射するための連結管を含む。連結管は、第1の部分及び第2の部分を含む、少なくとも2つの隣接する部分を有する中空の円筒を備えている。第1の部分の直径の第2の部分の直径に対する比は、約1.1と約1.3の範囲内にある。連結管は第2の部分の内壁への少なくとも2つの粉体入口孔も含む。粉体入口孔は対向しない配置である。
さらに別の実施例では、本発明は溶射材が流れることができる中空の中央穴を有する溶射ガン用のバレルを含む。バレルは、中央穴の半径方向軸に向かって収束する円錐状の入口部分、この円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分、及び中央穴の放射軸から離れてラッパ状に開く円錐状出口部分を含む。円筒状の部分の長さはバレルの全長の少なくとも半分である。
さらに別の実施例では、本発明は溶射材がそこを通り流れることができる中空の、全長50.8mm(2インチ)又はそれ未満の中央穴を有する溶射ガン用のバレルを含む。バレルは、中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状の入口部分、及びこの円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分を含む。
別の実施例では、本発明は溶射ガンを含む。この実施例での溶射ガンは、点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を有する噴霧器を含む。この実施例の溶射ガンは、燃焼チャンバも含む。燃焼チャンバは、流体がそこを通りシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有するシリンダ部分、円形のノズル・オリフィスを形成するようにシリンダ部分の出口から内側に向けてテーパのついている内壁を有し、かつ、等しくない円錐角を有する少なくとも2つの円錐部分を含む、シリンダ部分に隣接する狭くなる円錐ゾーン、及び円形ノズル・オリフィスに隣接する広くなる円錐ゾーンを含む。この実施例の溶射ガンは、燃焼チャンバから離れる排気流内に粉体を注入するための連結管も含む。連結管は、異なる直径を有する内壁を持つ少なくとも2つの隣接する部分を有する中空の円筒と、第2の部分の内壁に開口する少なくとも2つの粉体入口孔を含む。この粉体入口孔は、対向しない配置である。この実施例の溶射ガンは、そこを通り溶射材が流れることができる中空の中央穴を有するバレルを含む。このバレルは、中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状入口部分、及び円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分を含む。
別の実施例では、溶射方法は、溶射材を形成し、皮膜を付着させるための表面に対し溶射材を向ける溶射ガンに少なくとも1つの燃料流と少なくとも1つの酸化材流を導く工程を含む。この実施例の溶射ガンは、点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を有する噴霧器、溶射ガンの燃焼チャンバ、燃焼チャンバから離れる排気流内に粉体を注入するための連結管、及び溶射材がそこを通り流れることができる中空の中央穴を有するバレルを含む。この実施例の燃焼チャンバは、流体がそこを通りシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有するシリンダ部分、円形のノズル・オリフィスを形成するようにシリンダ部分の出口から内側に向けてテーパのついている内壁を有し、かつ、等しくない円錐角を有する少なくとも2つの円錐部分を含む、シリンダ部分に隣接する狭くなる円錐ゾーン、及び円形ノズル・オリフィスに隣接する広くなる円錐ゾーンを含む。この実施例の連結管は、異なる直径を有する内壁を持つ、少なくとも2つの隣接する部分を有する中空の円筒と、第2の部分の内壁に開口する、対向しない配置である少なくとも2つの粉体入口孔を含む。この実施例のバレルは、中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状入口部分、及びこの円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分を含む。
本発明は多くの利点を有する。1つの利点は、既知の装置を超えるバレル・ローディング量の削減である。バレル・ローディングは、バレルの壁の内側にくっつく熱粉体のプロセスに与えられる術語である。さらに、この装置によって高硬度及び高強度を有する皮膜の付着が可能になる。さらなる利点は、粉体堆積効率及び供給速度の増大、燃料及び酸素消費量の削減、及び基材への低い熱移動を含む。さらに、冷却材システムに失われる熱がより少なく、したがって、より小さな、かつより安価な冷却器を使用することができる。
本発明の、前述の、及び他の目的、特徴、及び利点は、添付の図面に示された、本発明の好ましい実施例の、以下のより詳細な説明から明らかになるであろう。図面中、同一の参照番号は、異なる図を通して同じ部品を示す。図面は必ずしも縮尺どおりではなく、本発明の原理を示すことが強調されている。他に指摘がない場合は、全てのパーセント及び割合は重量による。
この装置は一般に溶射に関する。より詳しくは、この装置は溶射ガンの改良された設計に関する。この装置は、噴霧器、燃焼チャンバ、連結管、及びバレルを含む溶射ガン用の改良されたデザインを含む。この溶射ガンの様々な部分用の構造の、適切な材料の例には、銅、青銅、鋼、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル・ベースの金属合金、セラミックス、セラミックス合金、及びそれらの組み合わせが含まれる。
この装置は、燃料及び酸化剤が、安定し連続した方法で親密に混合し燃焼するように、それらを燃焼チャンバ内に噴射する噴霧器を含む。適切な燃料の例には、炭化水素ガス(例えば、メタン、エタン、プロパン、及びブタン)、水素、石油ベースの燃料(例えば、燃料油及びケロシン)が含まれる。一実施例では、この燃料はケロシンを含む。適切な酸化剤の例には、空気、酸素、過酸化水素、及び亜酸化窒素が含まれる。別の実施例では、酸化剤は酸素を含む。
一実施例では、装置は溶射ガン用の噴霧器を含み、噴霧器は、点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を含む。装置の一実施例を、噴霧器70の側面断面の概略図を示す図1に示す。噴霧器70は、スパーク・プラグ72である点火源及び取り付けアセンブリ76を含む。スパーク・プラグ72は、電極74を含む。取り付けアセンブリ76は、電極74の周りに配置される複数の噴霧化孔78を含む。
一実施例では、電極及び噴霧化孔を含む取り付けアセンブリの端部は、燃焼チャンバ内に挿入される。図2は、電極及び噴霧化孔を含む噴霧器70の端部の断面図を示す。噴霧化孔78は、電極74の周りに単一の円形形状で配置される。しかしながら、この装置の噴霧化孔の正確な配置は、単一の円形には限定されない。この孔の多くの配置が適切である。いくつかの実施例では、噴霧化孔は、点火源の周りにいく重かの円で、楕円形で、又は任意の対称的なパターンで配置される。
一実施例では、取り付けアセンブリは、約7個と約12個の間の噴霧化孔を含む。別の実施例では、噴霧化孔各々は、約0.51mmと約1.19mm(約0.02インチと約0.047インチ)の間の範囲内の直径を有する。さらに別の実施例では、噴霧化孔は、点火源を取り囲むように配置される。
この装置は、噴霧化された混合物が燃焼ガスを形成するように燃焼される燃焼チャンバも含む。燃焼チャンバは、シリンダ部分、狭くなる円錐ゾーン、及び広くなる円錐ゾーンを含む、少なくとも3つの異なる部分を有する。
この装置の一実施例を、燃焼チャンバ10を示す図3に示す。燃焼チャンバ10は、L0に入口、L1に出口、及び直径D1を有する中空の円筒区域であるシリンダ部分2を含む。(L1での)シリンダ部分2は、狭くなる円錐ゾーン4に隣接している。一実施例では、噴霧器(図3に図示せず)は、シリンダ部分の入口に連結される。別の実施例では、シリンダ部分の内壁は、直径に対する長さ比(すなわち、|L1−L0|/D1)が約1.3と約2の間の範囲内にある。さらに別の実施例では、直径に対する長さ比は約1.4と約1.7の間の範囲内にある。さらに別の実施例では、直径D1は、約38.1mmと約50.8mm(約1.5インチと約2インチ)の間の範囲内にある。
シリンダ部分2は、狭くなる円錐ゾーン4に隣接している。狭くなる円錐ゾーン4は、円形のノズル・オリフィス6を形成するように、シリンダ部分2の出口から内側に向けてテーパのついている内壁を有する。狭くなる円錐ゾーンの幾何形状は、円形ノズル・オリフィス6を通る高温流のスムースな移行をもたらし、燃焼チャンバ2及び円形ノズル・オリフィス6の内壁上への燃料粒子の衝突を減少させるように構成されている。円形ノズル・オリフィス6は直径D3を有する。標準の圧縮流体の公式を使用して、直径D3が燃焼チャンバ2の圧力、並びに排気燃焼ガスの速度及び温度を制御するように選択される。一実施例では、直径D3は、約5.08mmと約8.89mm(約0.2インチと約0.35インチ)の間の範囲内にある。
一実施例では、狭くなる円錐ゾーンは、複数の円錐を含む。図3に示す実施例の狭くなる円錐ゾーン4は、第1の円錐部分8(L1からL2まで)及び第2の円錐部分12(L2からL3まで)を含む、少なくとも2つの隣接する円錐部分を有する。第1の円錐部分8は、チャンバの内壁が直径D2を有するまで円錐角α1でテーパがついている。第2の円錐部分12は、第1の円錐部分8に隣接し、チャンバの内壁が直径D3を有する円形ノズル・オリフィス6を形成するまで、円錐角α2でテーパのついた内壁を有する。一実施例では、円錐角α1は約80°と約100°の間の範囲内にある。別の実施例では、円錐角α1は約85°と約95°の間の範囲内にある。さらに別の実施例では、円錐角α1は約40°と約60°の間の範囲内にある。さらに別の実施例では、円錐角α1は約45°と約55°の間の範囲内にある。
一実施例では、狭くなる円錐ゾーンは、2つの円錐より多い、例えば、連続して円錐角が減少する3つ、4つ、又は5つの円錐部分から構成される。別の実施例では、少なくとも2つの連続する円錐部分は隣接せず、追加の円筒状の、又はほぼ円筒状の部分によって分離されている。
狭くなる円錐ゾーン4は、広くなる円錐ゾーン14に隣接する。広くなる円錐ゾーン14は、その内壁が直径D4を有するまで円錐角α3で外側に向かってラッパ状に開く内壁を有する。一実施例では、直径D4は、約7.62mmと約12.7mm(約0.3インチと約0.5インチ)の間の範囲内にある。別の実施例では、円錐角α3は約8°と約17°の間の範囲内にある。
いくつかの実施例では、狭くなる円錐ゾーン及び広くなる円錐ゾーンの内壁のいくつか又は全てが、凸状又は凹状の曲線で収束し又は広がる。
この装置は、燃焼チャンバと流体連通する連結管も含み、この連結管は対向しない配置の少なくとも2つの粉体入口孔を有する。この連結管の目的の1つは、燃焼ガス流中に粉体材料を注入することである。粉体材料は搬送ガスによって推進される。搬送ガス及び粉体材料の流れは粉体入口孔を通り燃焼ガス流内に導かれる。適切な粉体材料の例には、金属、金属合金、炭化物、金属皮膜炭化物、セラミック、セメント・タイプの材料、及びそれらの組み合わせがある。一実施例では、粉体材料の粒子は約55μmより小さな平均粒子寸法を有する。別の実施例では、粉体材料の粒子は、炭化物材料に対し約15μmと約40μm、金属材料に対し約22μmと約53μmの間の範囲内の平均粒子寸法を有する。さらに別の実施例では、粉体材料は、約11μmより小さな寸法を有するかなり多量の粒子を含む。さらに別の実施例では、この粉体材料は、約5μmより小さな寸法を有するかなり多量の粒子を含む。適切な搬送ガスの例には、不活性ガス(例えば、ヘリウム又はアルゴン)、窒素、空気、2酸化炭素、及び水素又は炭化水素ガス(例えば、メタン、エタン、プロパン、プロピレン、及びブタン)などの反応ガスがある。
連結管の一実施例を、図4に連結管30として示す。連結管30は、L5での入口からL7までの部分にわたる第1の部分32を含む少なくとも2つの隣接する部分を有する中空の円筒である。第1の部分32のL5からL6までの部分は、L6からL7までの部分の直径D6より大きな直径D5を有する。いくつかの実施例では、直径D5は、溶射ガンの前部分、例えば、燃焼チャンバ出口部分の挿入を可能にするように十分に広い。別の実施例では、直径D6は、連結管の第1の部分を通して1つの連続する平らな内壁をもたらすことができるように、挿入された前部分の内壁の直径と一致している。さらに別の実施例では、直径D6は、約7.62mmと約12.7mm(約0.3インチと0.5インチ)の間の範囲内にある。
連結管30は、L7での第1の部分の出口からL8での連結管30の出口までの部分にわたる第2の部分34を含み、かつ、直径D6より大きな直径D7を有する内壁を有する。いくつかの実施例では、D7のD6に対する比は、約1.1と約1.3の間の範囲内にある。連結管30は、第2の部分34の内壁に開口する少なくとも2つの粉体入口孔36を含む。このより大きな直径D7は、粉体入口孔36の開口部で負圧ゾーンを作り出すためのものである。この負圧ゾーンは、粉体材料の燃焼ガス流中への注入を増進させる。
直径D6からD7への移行は、図4の実施例に示すように、やや唐突であり、ほとんど90°である。しかしながらいくつかの実施例では、連結管での直径D6からD7への移行は、それほど唐突ではない。例えば、移行は直角でない、又は曲線であることができ、その角度及び曲線は、粉体入口孔の開口部で負圧ゾーンが作り出されるように、結果として内壁直径の拡大となっている。
連結管の粉体入口孔は、2つの入口のどれもが直接180°互いから離れないように、第2の部分の内部円周の周りに対向しない配置で配置される。この配置は、搬送ガス及び粉体粒子の重複する流れが第2の部分の内部で直接衝突することを防止する。図5は、2つの粉体注入孔36が第2の部分の円周の周りに互いに直角に配置される一実施例を示す。図6は、3つの粉体注入孔36が第2の部分の円周の周りに連続する60°の角度で配置される別の実施例を示す。
一実施例では、搬送ガス/粉体材料流が燃焼ガス流内に流れの軸線に対して90°でない角度で注入されるように、粉体入口孔は第2の部分の内壁に対し直角でない角度に配置される。別の実施例では、搬送ガス/粉体材料流が、流れの軸線に対して約80°と約90°の間の範囲内の、上流側又は下流側角度のいずれかで燃焼ガス流内に入るように、粉体入口孔は垂直から約10°の角度で傾斜している。さらに別の実施例では、搬送ガス/粉体材料流が、上流方向に約89°と下流方向に約80°の間の範囲内の角度で燃焼ガス流内に入るように、燃焼ガス流中に粉体を注入するための粉体入口孔は、流れの軸線に対して下流方向に約10°と上流方向に約1°の間の角度で傾斜している。いくつかの実施例では、粉体入口孔はある角度で傾斜しており、それが、搬送ガス/粉体材料流を半径又は直径に沿う以外のある軌跡に沿って連結管の内部に入らせる。例えば、この角度は、搬送ガス/粉体材料流を連結管の内部を横切る弦の軌跡を辿らせることが可能である。
この装置は、燃焼ガス、搬送ガス、及び粉体材料の組合された流れを濃縮化した地点上に導くためのバレルも含む。
この装置の一実施例を、バレル50の図示として図7に示す。バレル50は、L9での入口で始まりL12での出口で終わる、その中を溶射材が流れることができる中空の中央穴を有する。いくつかの実施例では、バレルの全長(すなわち、|L12−L9|)は、約25.4mmと約304.8mm(約1インチと12インチ)の間の範囲内にある。別の実施例では、バレルの全長は、約25.4mmと約203.2mm(約1インチと約8インチ)の間の範囲内にある。
バレル50は、L9でのバレル50の入口で開始しL10で終わる円錐形状の部分である円錐状入口部分52を含む。円錐状入口部分52の内壁は、中央穴の放射軸に向かって角度α4で収束する。いくつかの実施例では、角度α4は、約1.5°と約3°の間の範囲内にある。他の実施例では、約1.5°と約2.5°の間の範囲内にある。
バレル50は、円錐状入口部分52に隣接するシリンダ部分54も含む。シリンダ部分54は、L10からL11まで続く、直径D8を有する中空円筒である。いくつかの実施例では、直径D8は,約6.35mmと約15.24mm(約0.25インチと約0.6インチ)の間の範囲内にある。別の実施例では、シリンダ部分の長さ(すなわち、|L11−L10|)は、バレルの全長の少なくとも半分である。
バレル50は、L11の所のシリンダ部分54の出口で開始し、L12の所のバレル50の出口で終わる円錐形状の部分である、円錐状出口部分56を含む。円錐状出口部分56の内壁は、角度α5で中央穴の放射軸から離れてラッパ状に開く。いくつかの実施例では、角度α5は、約0.5°と約5°の間の範囲内にある。別の実施例では、角度α5は、約0.5°と約1.5°の間の範囲内にある。
いくつかの実施例では、バレルの円錐状の出口部分は省略される。さらに別の実施例では、バレル全長は、50.8mm(2インチ)又はそれより短く、円錐状の出口部分が省略される。いくつかの実施例では、円錐状入口部分又は円錐状出口部分の内壁は、凸状又は凹状の曲線で収束又は広がる。
この装置の一実施例を、溶射ガン100の側面断面図を示す図8に示す。溶射ガン100は、(L13からL15に跨る)噴霧器102、及び(L14からL20に跨る)燃焼チャンバ104、(L19からL22に跨る)連結管106、及び(L21からL25に跨る)バレル108を含む。噴霧器102は、燃焼チャンバ104の一端を形成し、スパーク・プラグ110の電極(図8に図示せず)及び噴霧化孔(図8に図示せず)が燃焼チャンバ104の内側に配置されるように配置されている。燃焼チャンバ104の広くなる円錐ゾーン112は、L18からL20にまで跨り、連結管106の第1の部分内に挿入されたL19からL20にまで跨る部分を有する。バレル108も連結管106に取り付けられている。
一実施例では、この装置は、溶射ガンの燃焼チャンバ、燃焼チャンバを離れる排気流中に粉体を注入するための連結管、及びその中を通り溶射材が流れることができる中空の中央穴を有するバレルを備える溶射ガンも含む。この実施例の燃焼チャンバは、それを通して流体がシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有するシリンダ部分、円形のノズル・オリフィスを形成するようにシリンダ部分の出口から内側に向けてテーパのついている内壁を有し、かつ、等しくない円錐角を有する少なくとも2つの円錐部分を含むシリンダ部分に隣接する狭くなる円錐状部分、及び円形ノズル・オリフィスに隣接する広くなる円錐ゾーンを含む。この実施例の連結管は、異なる直径を有する内壁を持つ少なくとも2つの隣接する部分を有する中空の円筒と、第2の部分の内壁に開口する対向しない配置である少なくとも2つの粉体入口孔を含む。この実施例のバレルは、中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状入口部分、及びこの円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分を含む。
この発明は、基材の表面に皮膜を付着させるための溶射方法を含む。一実施例では、この方法は、燃焼ガス流を形成するように少なくとも1つの燃料を少なくとも1つの酸化剤と燃焼させる工程と、溶射材を形成するように燃焼ガス流内に粉体を導く工程と、皮膜を付着させるために表面に対し溶射材を向ける工程とを含む。
一実施例では、燃料及び酸化剤が噴霧器に取り付けられた燃焼チャンバの内側で燃焼させられる。別の実施例では、燃料はケロシンであり、酸化剤は酸素である。
一実施例では、燃焼プロセスは、点火源としてスパーク・プラグを備える噴霧器に酸素の低流量(例えば、約19.8scmh(約700scfh))を最初に導くことによって開始される。酸素は噴霧器を通り複数の噴霧化孔を介して燃焼チャンバ内に流れ込む。次いで電流がスパーク・プラグに送られ、低流量(例えば、約1.9リットル/時又はそれ未満(約0.5ガロン/時又はそれ未満)の燃料が噴霧器に導入される。この燃料は噴霧器を通り燃焼チャンバ内に流れ込む。燃焼チャンバ内の燃料と酸素の噴霧化された混合物は、噴霧化された燃料の濃度が燃焼可能な範囲に達するとスパーク・プラグの電極によって点火される。この結果発生する炎は、電極から全混合物にわたり外側に移動し、電極の周りに配置された噴霧化孔のちょうど外側で噴霧化された混合物のせん断効果によって作り出される低速渦流区域内で安定化する。この高温の循環する渦流区域が高温ガスを保持し、この後の燃焼プロセスのための連続点火源として働く。次いでスパーク・プラグへの電流はオフにされる。スパーク・プラグによる最初の点火プロセスは低流量を使用するので、点火に際しての最初の圧力上昇は十分低く、燃料及び酸素の流れに悪影響を及ぼさない。この低流量が燃焼プロセスの開始中に発生する騒音を低下させるのにも役立つ。燃焼プロセスが開始された後で、酸素及び燃料の流量は通常の動作レベルに増加される。酸素及び燃料の通常の動作レベルは、燃料の種類及び使用される酸化剤、並びに特定の用途の要求によって変動する。一実施例では、通常動作レベルでの酸化剤流量は、約34scmh又はそれ未満(約1200scfh又はそれ未満)である。別の実施例では、通常動作レベルでの燃料流量は、約15.9リットル/時又はそれ未満(約4.2ガロン/時又はそれ未満)である。さらに別の実施例では、通常動作レベルでの燃料流量は、約20.8リットル/時又はそれ未満(約5.5ガロン/時又はそれ未満)である。一実施例では、噴霧化孔からの噴霧化された燃料、噴霧化された酸化剤、又は噴霧化された燃料及び酸化剤の混合物の直線速度は少なくとも225m/秒である。別の実施例では、噴霧化孔から外に出る直線速度は約330m/秒である。
いくつかの実施例では、噴霧化孔の一部分は酸素のみ燃焼チャンバ内に導き、一方、別の部分は燃料を導く。別の実施例では、噴霧化孔は酸化剤及び燃料の両方を燃焼チャンバ内に導く。
一実施例では、燃焼プロセスは、燃焼チャンバのシリンダ部分から燃焼チャンバの狭くなる円錐状区域内に流れ込む燃焼ガスを生成させる。狭くなる円錐状区域の幾何形状は、未燃焼の燃料粒子の内壁上への衝突を減少させ、それによって燃焼プロセス中に発生する煤及び炭素付着の量を減少させる。狭くなる円錐状区域の幾何形状も、高温、高速の燃焼ガスのスムースな流れを可能にする。燃焼ガスは狭くなる円錐区域の円形のノズル・オリフィスを通過し、広くなる円錐ゾーン内に入る。
一実施例では、燃焼ガスは、燃焼チャンバの拡大する円錐ゾーンから連結管の第1の部分内に流れ込む。次いで、燃焼ガスは連結管の第2の部分内に流れ込む。第2の部分で、粉体入口孔を通る搬送ガスの2つ又はそれを越える流れが、溶射材を形成するように、粉体を燃焼ガス流内に供給する。各入口孔を介して導入される粉体の量は、溶射プロセスの要求によって変動する。一実施例では、各入口孔を通る搬送ガス流量は、約0.57scmhと約0.68scmh(約20scfhと約24scfh)の間の範囲内にある。別の実施例では、各入口孔を通る搬送ガス流量は、約0.28scmhと約0.42scmh(約10scfhと約15scfh)の間の範囲内にある。一実施例では、各入口孔を通る粉体流量は、約9.1kg/時(約20ポンド/時)より少ない。さらに別の実施例では、各入口孔を通る粉体流量は、約4.54kg/時と約6.81kg/時(約10ポンド/時と約15ポンド/時)の間の範囲内にある。
第2の部分の内壁の増大する直径は、負圧(例えば、大気圧以下の圧力)の区域を作り出し、それは、粉体入口孔から燃焼ガス流への粉体の流れを高める。粉体入口孔の対向しない配置は、燃焼ガス流への粉体流の導入に関連する乱流を減少させる。この対向しない配置は、溶射ガンの内壁に衝突する粉体の量も減少させ、それによってバレル・ローディングも減少させる。
一実施例では、溶射流は、連結管の第2の部分からバレルの円錐状入口部分内に流れ込む。円錐入口部分の内壁の収束が、結果として、より高温、より高圧、かつ、より低速の溶射材流を作る。次いで、溶射材流はバレルの円筒状の部分を通り流れる。バレルが円錐状出口部分を有しない場合は、溶射材はバレルの円筒状の部分を通りガンを出て、皮膜される基材に付着する。
バレルが円錐状出口部分を有している場合は、溶射材はバレルの円筒状の部分を離れ、円錐状出口部分に入る。溶射材は、広くなる内壁に起因して円錐状出口部分内で膨張する。この膨張が、溶射材、したがって溶射される粉体粒子の速度を増加させ、一方、その圧力及び温度を低下させる。低下した温度はまた、バレル・ローディング、バレル・エロージョン、又はその両方を減少させる。溶射材は次いで、ガンを離れ皮膜される基材に付着する。円錐状出口部分により生じるより低い温度は、溶射される基材への熱移動量を減少させる。
いくつかの実施例では、熱は冷却システムによって溶射ガンのある部分又は全ての部分から取り除かれる。別の実施例では、冷却システムは、熱伝達流体として水を使用する。さらに別の実施例では、冷却剤システムへの水の流量は、約37.9リットル/分(約10ガロン/分)より少ない。別の実施例では、水は約48.9℃(約120°F)より低い温度で冷却システムを離れる。さらに別の実施例では、水は約15.6℃から約34.4℃(約60°Fから約94°F)の範囲内の温度で冷却システムを離れる。いくつかの実施例では、冷却剤システムは熱伝達流体を冷却するために冷却機を使用する。
一実施例では、この発明は、表面に皮膜を付着させるための溶射方法も含む。一実施例では、この溶射方法は、噴霧化された混合物を形成するために少なくとも1つの燃料流及び少なくとも1つの酸化剤流を、点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を含む噴霧器に導く工程を含む。噴霧化された混合物は燃焼ガス流を形成するように燃焼させられる。粉体が溶射材を形成するように燃焼ガス流内に導かれる。この溶射材が、皮膜を付着させるために表面に向けられる。
別の実施例では、溶射方法は、燃焼ガス流を形成するために少なくとも1つの燃料と少なくとも1つの酸化剤を、燃焼チャンバ内で燃焼させる工程を含む。この燃焼チャンバは、そこを通り燃焼ガス流がシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有するシリンダ部分、円形のノズル・オリフィスを形成するようにシリンダ部分の出口から内側に向けてテーパのついた内壁を有し、等しくない円錐角を有する少なくとも2つの円錐状部分を含む、シリンダ部分に隣接する狭くなる円錐状ゾーン、及び円形のノズル・オリフィスに隣接する広くなる円錐状ゾーンを含む。粉体が溶射材を形成するように燃焼ガス流内に導かれる。この溶射材が、皮膜を付着させるために表面に向けられる。
別の実施例では、溶射方法は燃焼ガス流を連結管に導く工程を含む。この連結管は、第1の部分及び第2の部分を含み、第1の部分の直径の第2の部分の直径に対する比が約1.1と約1.3の範囲内の少なくとも2つの隣接する部分を有する中空の円筒、及び第2の部分の内壁に開口する、対向しない配置である少なくとも2つの粉体入口孔を含む。粉体が溶射材を形成するように燃焼ガス流内に導かれる。この溶射材が、皮膜を付着させるために表面に向けられる。
一実施例では、溶射方法は、燃焼ガス及び粉体を含む溶射材をバレルを介し導く工程を含む。このバレルは、中央孔の放射軸に向けて収束する円錐状の入口部分及びこの円錐状の入口部分に隣接する円筒状の部分を含む。別の実施例では、この円筒状部分の長さは、バレル全長の少なくとも半分である。さらに別の実施例では、このバレルは、中央穴の放射軸から離れてラッパ状に開く、円錐状の出口部分を含む。溶射材が、皮膜を付着させるために表面に向けられる。
別の実施例では、溶射方法は、溶射材を形成するように、少なくとも1つの燃料流と少なくとも1つの酸化材流を溶射ガンに導く工程と、皮膜を付着させるために表面に対し溶射材を向ける工程を含む。この実施例の溶射ガンは、点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を有する噴霧器、溶射ガンの燃焼チャンバ、燃焼チャンバから離れる排気流内に粉体を注入するための連結管、及び溶射材がそこを通り流れることができる中空の中央穴を有するバレルを含む。この実施例の燃焼チャンバは、流体がそこを通りシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有するシリンダ部分、円形のノズル・オリフィスを形成するようにシリンダ部分の出口から内側に向けてテーパのついている内壁を有し、かつ、等しくない円錐角を有する少なくとも2つの円錐部分を含む、円筒状の部分に隣接する狭くなる円錐ゾーン、及び円形ノズル・オリフィスに隣接する広くなる円錐ゾーンを含む。この実施例の連結管は、異なる直径を有する内壁を持つ、少なくとも2つの隣接する部分を有する中空円筒と、第2の部分の内壁に開口する、対向しない配置である少なくとも2つの粉体入口孔を含む。この実施例のバレルは、中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状入口部分、及びこの円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分を含む。
本発明を、その好ましい実施例を参照して具体的に示し、説明してきたが、この分野の技術者は、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲を逸脱することなく、本発明に形態及び詳細の様々な変更を行なうことができることを理解するであろう。
溶射プロセス用装置のための噴霧器の側断面の概略図。 溶射プロセス用装置のための噴霧器の端面断面の概略図。 溶射プロセス用装置のための燃焼チャンバの側断面の概略図。 溶射プロセス用装置のための連結管の側断面の概略図。 連結管の一実施例の端面断面の概略図。 連結管の第2の実施例の端面断面の概略図。 溶射プロセス用装置のためのバレルの側断面の概略図。 溶射プロセス用の溶射ガンの側断面の概略図。

Claims (12)

  1. A)点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を有する噴霧器と、
    B)溶射ガン用の燃焼チャンバであって、
    i)流体がそこを通りシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有するシリンダ部分と、
    ii)円形のノズル・オリフィスを形成するように前記シリンダ部分の前記出口から内側に向けてテーパのついている内壁を有し、かつ、等しくない円錐角を有する少なくとも2つの円錐部分を含む、前記シリンダ部分に隣接する狭くなる円錐ゾーンと、
    iii)前記円形ノズル・オリフィスに隣接する広くなる円錐ゾーンとを含む燃焼チャンバと、
    C)前記燃焼チャンバから離れる排気流内に粉体を注入するための連結管であって、
    i)異なる直径を有する内壁を持つ、少なくとも2つの隣接する部分を有する中空の円筒と、
    ii)第2の部分の内壁に開口する、対向しない配置である少なくとも2つの粉体入口孔とを含む連結管と、
    D)そこを通り溶射材が流れることができる中空の中央穴を有するバレルであって、
    i)中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状の入口部分と、
    ii)前記円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分とを含むバレルとを備える溶射ガン。
  2. 前記噴霧器内の複数の噴霧化孔が7個と12個の間の注入孔を含み、各注入孔が約0.51mm(0.02インチ)と約1.19mm(0.047インチ)との間の範囲内の直径を有し、かつ、前記点火源が少なくとも1つのスパーク・プラグを含む、請求項1に記載の溶射ガン。
  3. 前記燃焼チャンバが
    A)約1.3と約2の間の範囲内の直径に対する長さ比を有し、かつ、そこを通り流体がシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有する前記シリンダ部分と、
    B)前記シリンダ部分に隣接する狭くなる円錐ゾーンであって、前記狭くなる円錐ゾーンが、約5.08mm(0.2インチ)と約8.89mm(0.35インチ)との間の範囲内の直径の円形のノズル・オリフィスを形成するように、前記シリンダ部分の前記出口から内側に向けてテーパのついている内壁を有し、かつ、前記狭くなる円錐ゾーンが、
    i)前記内壁が約80°と約100°の間の範囲内の円錐角で狭くなる、第1の円錐部分と、
    ii)前記内壁が約40°と約60°の間の範囲内の円錐角で狭くなる、第2の円錐部分とを含む少なくとも2つの円錐部分を含む、狭くなる円錐ゾーンと、
    C)円形のノズル・オリフィスに隣接する広くなる円錐ゾーンであって、前記広くなる円錐ゾーンの内壁が約8°と約17°の間の範囲内の円錐角で外側に向かってラッパ状に開く円錐ゾーンとを備える、請求項1に記載の溶射ガン。
  4. 前記シリンダ部分が約1.4と約1.7の間の範囲内の直径に対する長さ比を有し、かつ、前記シリンダ部分が約38.1mm(1.5インチ)と約50.8mm(2インチ)との間の範囲内の直径を有し、前記第1の円錐部分が約80°と約95°の間の範囲内の円錐角で狭くなり、前記第2の円錐部分が約45°と約55°の間の範囲内の円錐角で狭くなり、前記広くなる円錐ゾーンが直径が約7.62mm(0.3インチ)と約12.7mm(0.5インチ)との間の範囲内の直径に外側に向かってラッパ状に開く、請求項3に記載の溶射ガン。
  5. 前記連結管が、
    A)第1の部分及び第2の部分を含む少なくとも2つの隣接する部分を有し、前記第1の部分の直径の、前記第2の部分の直径に対する比が、約1.1と約1.3の間の範囲内にある中空の円筒と、
    B)第2の部分の内壁に開口する、対向しない配置である、少なくとも2つの粉体入口孔とを備える、請求項1に記載の溶射ガン。
  6. 前記第2の部分が前記第2の部分の円周の周りに少なくとも約90°の間隔を有する2つの粉体注入孔、又は前記第2の部分が、各部分が前記第2の部分の前記円周の周りに他の2つの入口孔から少なくとも約60°の間隔を有することができるように向いている3つの粉体注入孔を有し、前記注入孔の少なくとも1つが、約80°から約90°の範囲内の角度で前記内壁を切り取り、又は前記注入孔の少なくとも1つが、約90°の角度で前記内壁を切り取る、請求項5に記載の連結管。
  7. 前記バレルが、
    A)前記中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状入口部分と、
    B)前記円錐状入口部分に隣接し、その長さがバレル全長の少なくとも半分である円筒状の部分と、
    C)前記中央穴の放射軸から離れて外側方向にラッパ状に開く円錐状出口部分とを備える、請求項1に記載の溶射ガン。
  8. 前記収束する入口部分が約1.5°から約3°の範囲内にある円錐角を有し、又は前記収束する入口部分が約1.5°から約2.5°の範囲内にある円錐角を有し、前記バレルが長さで、約25.4mm(1インチ)から約304.8mm(12インチ)の範囲内にあり、また前記バレルが長さで、約25.4mm(1インチ)から約203.2mm(8インチ)の範囲内にあり、前記円錐状の出口部分が前記中央穴の放射軸から離れて外側方向に約0.5°から約5°の範囲の円錐角でラッパ状に開き、又は前記円錐状の出口部分が前記中央穴の放射軸から離れて外側方向に約0.5°から約1.5°の範囲の円錐角でラッパ状に開き、前記シリンダ部分が約6.35mm(0.25インチ)から約15.24mm(0.6インチ)の範囲内の内径を有し、又は前記シリンダ部分が約6.35mm(0.25インチ)から約12.7mm(0.5インチ)の範囲内の内径を有する、請求項7に記載の溶射ガン。
  9. 前記バレルが、
    A)前記中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状入口部分と、
    B)前記円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分とを備える、請求項1に記載の溶射ガン。
  10. 前記収束する入口部分が約1.5°から約3°の範囲内にある円錐角を有し、又は前記収束する入口部分が約1.5°から約2.5°の範囲内にある円錐角を有し、前記シリンダ部分が約6.35mm(0.25インチ)から約15.24mm(0.6インチ)の範囲内の内径を有し、又は前記シリンダ部分が約6.35mm(0.25インチ)から約12.7mm(0.5インチ)の範囲内の内径を有する、請求項9に記載の溶射ガン。
  11. 皮膜を表面に付着させるための溶射方法であって、前記方法が、
    A)溶射材を形成する溶射ガンに少なくとも1つの燃料流と少なくとも1つの酸化材流を導く工程を含み、前記溶射ガンが、
    i)点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を有する噴霧器と、
    ii)溶射ガン用の燃焼チャンバであって、
    1)流体がそこを通りシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有する、シリンダ部分と、
    2)円形のノズル・オリフィスを形成するように前記シリンダ部分の前記出口から内側に向けてテーパのついている内壁を有し、かつ、等しくない円錐角を有する少なくとも2つの円錐部分を含む、前記シリンダ部分に隣接する狭くなる円錐ゾーンと、
    3)前記円形ノズル・オリフィスに隣接する広くなる円錐ゾーンとを含む燃焼チャンバと、
    iii)前記燃焼チャンバから離れる排気流内に粉体を注入するための連結管であって、
    1)異なる直径を有する内壁を持つ、少なくとも2つの隣接する部分を有する中空の円筒と、
    2)第2の部分の内壁に開口する、対向しない配置である少なくとも2つの粉体入口孔とを含む連結管と、
    iv)そこを通り溶射材が流れることができる中空の中央穴を有するバレルであって、
    1)前記中央穴の放射軸に向かって収束する円錐状の入口部分と、
    2)前記円錐状入口部分に隣接する円筒状の部分とを含むバレルとを備える工程と、
    B)前記皮膜を付着させるために前記溶射材を前記表面に向ける工程とを含む、溶射方法。
  12. A)点火源の周りに配置された複数の噴霧化孔を有する噴霧器と、
    B)燃焼チャンバであって、
    i)直径に対する長さの比が約1.3と約2の間の範囲内であり、流体がシリンダ部分を出るように流れることができる出口を有するシリンダ部分と、
    ii)前記シリンダ部分に隣接し、約5.08mm(0.2インチ)と約8.89mm(0.350インチ)の間の範囲内の直径を有する円形のノズル・オリフィスを形成するように、前記シリンダ部分の前記出口から内側に向けてテーパのついた内壁を有し、
    a)前記内壁が約80°と約100°の間の範囲内の円錐角で狭くなる第1の円錐部分と、
    b)前記内壁が約40°と約60°の間の範囲内の円錐角で狭くなる第2の円錐部分とを含む少なくとも2つの円錐状部分を含む、狭くなる円錐ゾーンと、
    iii)前記円形ノズル・オリフィスに隣接し、内壁が約8°と約17°の間の範囲内の円錐角で外側に向かってラッパ状に開いている広くなる円錐ゾーンとを備える燃焼チャンバと、
    C)連結管であって、
    i)第1の部分及び第2の部分を含む少なくとも2つの隣接する部分を有し、前記第1の部分の直径の前記第2の部分の直径に対する比は、約1.1と約1.3の範囲内にある中空の円筒と、
    ii)前記第2の部分の前記内壁に開口し、対向しない配置である少なくとも2つの粉体入口孔開口部とを含む連結管と、
    D)バレルであって、
    i)前記中央穴の前記放射軸に向かって収束する円錐状の入口部分と、
    ii)前記円錐状入口部分に隣接し、長さが前記バレルの全長の少なくとも半分である円筒状の部分と、
    iii)前記中央穴の前記放射軸から離れてラッパ状に開く円錐状出口部分とを備えるバレル、から選択される溶射ガンの構成部品。
JP2006513330A 2003-05-02 2004-04-26 溶射プロセス用装置 Abandoned JP2006525118A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US42918403A 2003-05-02 2003-05-02
PCT/US2004/012810 WO2004098790A1 (en) 2003-05-02 2004-04-26 Apparatus for thermal spray processes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006525118A true JP2006525118A (ja) 2006-11-09

Family

ID=33434834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006513330A Abandoned JP2006525118A (ja) 2003-05-02 2004-04-26 溶射プロセス用装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1638698A4 (ja)
JP (1) JP2006525118A (ja)
CN (1) CN100537051C (ja)
WO (1) WO2004098790A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037720A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 トーカロ株式会社 溶射皮膜の形成方法、高速フレーム溶射装置、及び高速フレーム溶射用ノズル

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010034594A1 (de) 2010-08-17 2012-02-23 Manroland Ag Zylinder einer Druckmaschine mit mindestens einem Spannkanal und Verfahren zur Herstellung eines Zylinders

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4869936A (en) * 1987-12-28 1989-09-26 Amoco Corporation Apparatus and process for producing high density thermal spray coatings
US5082179A (en) * 1988-04-28 1992-01-21 Castolin S.A. Method of flame-spraying of powdered materials and flame-spraying apparatus for carrying out that method
US5019686A (en) * 1988-09-20 1991-05-28 Alloy Metals, Inc. High-velocity flame spray apparatus and method of forming materials
US5120582A (en) * 1991-01-16 1992-06-09 Browning James A Maximum combustion energy conversion air fuel internal burner
US5520334A (en) * 1993-01-21 1996-05-28 White; Randall R. Air and fuel mixing chamber for a tuneable high velocity thermal spray gun
DE4429142B4 (de) * 1994-08-17 2004-11-18 Matthäus Götz Düsenspritzkopf zum Hochgeschwindigkeitsflammspritzen so wie Verfahren zur Verarbeitung von Beschichtungspulvern
US5834066A (en) * 1996-07-17 1998-11-10 Huhne & Kunzli GmbH Oberflachentechnik Spraying material feeding means for flame spraying burner
US6231969B1 (en) * 1997-08-11 2001-05-15 Drexel University Corrosion, oxidation and/or wear-resistant coatings
US6003788A (en) * 1998-05-14 1999-12-21 Tafa Incorporated Thermal spray gun with improved thermal efficiency and nozzle/barrel wear resistance
DE10222660A1 (de) * 2002-05-22 2003-12-04 Linde Ag Verfahren und Vorrichtung zum Hochgeschwindigkeits-Flammspritzen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037720A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 トーカロ株式会社 溶射皮膜の形成方法、高速フレーム溶射装置、及び高速フレーム溶射用ノズル
JP7165939B2 (ja) 2018-09-03 2022-11-07 トーカロ株式会社 溶射皮膜の形成方法、高速フレーム溶射装置、及び高速フレーム溶射用ノズル

Also Published As

Publication number Publication date
WO2004098790A1 (en) 2004-11-18
CN100537051C (zh) 2009-09-09
EP1638698A1 (en) 2006-03-29
CN1816398A (zh) 2006-08-09
EP1638698A4 (en) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5019686A (en) High-velocity flame spray apparatus and method of forming materials
AU605002B2 (en) Apparatus and process for producing high density thermal spray coatings
JP3927287B2 (ja) 酸素燃料バーナー
US5330798A (en) Thermal spray method and apparatus for optimizing flame jet temperature
US4634611A (en) Flame spray method and apparatus
US5206059A (en) Method of forming metal-matrix composites and composite materials
US5148986A (en) High pressure thermal spray gun
US20110229649A1 (en) Supersonic material flame spray method and apparatus
US4836447A (en) Duct-stabilized flame-spray method and apparatus
US7989023B2 (en) Method of improving mixing of axial injection in thermal spray guns
US4358053A (en) Flame spraying device with rocket acceleration
WO2009155702A1 (en) Low-temperature oxy-fuel spray system and method for depositing layers using same
US20090256010A1 (en) Cold gas-dynamic spray nozzle
JP4908854B2 (ja) 液体燃料式hvof溶射ガンとバーナーデザイン
CN114525464B (zh) 一种基于旋转爆震的喷涂装置
US5384164A (en) Flame sprayed coatings of material from solid wire or rods
SG174545A1 (en) Nozzle for a thermal spray gun and method of thermal spraying
JP7165939B2 (ja) 溶射皮膜の形成方法、高速フレーム溶射装置、及び高速フレーム溶射用ノズル
CN107904541A (zh) 一种超音速火焰喷涂方法及喷涂装置
US5531590A (en) Shock-stabilized supersonic flame-jet method and apparatus
JPH06312149A (ja) 溶射による高密度酸素コーティング
JP2000028111A (ja) 燃料インジェクタ―、並びにこれを使用したバ―ナ
JP2006525118A (ja) 溶射プロセス用装置
CN207596939U (zh) 一种超音速火焰喷涂装置
CN112742620A (zh) 高速含氧空气燃料热喷涂装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070426

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20090813