JPH0852213A - 注射器 - Google Patents

注射器

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JPH0852213A
JPH0852213A JP6190700A JP19070094A JPH0852213A JP H0852213 A JPH0852213 A JP H0852213A JP 6190700 A JP6190700 A JP 6190700A JP 19070094 A JP19070094 A JP 19070094A JP H0852213 A JPH0852213 A JP H0852213A
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JP
Japan
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opening
syringe
covering member
needle
peripheral wall
Prior art date
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Pending
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JP6190700A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Noguchi
哲男 野口
Morihiro Sudo
守弘 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikyo Seiko Kk
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Daikyo Seiko Kk
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daikyo Seiko Kk, Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Daikyo Seiko Kk
Priority to JP6190700A priority Critical patent/JPH0852213A/ja
Publication of JPH0852213A publication Critical patent/JPH0852213A/ja
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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/28Syringe ampoules or carpules, i.e. ampoules or carpules provided with a needle
    • A61M5/284Syringe ampoules or carpules, i.e. ampoules or carpules provided with a needle comprising means for injection of two or more media, e.g. by mixing
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    • A61M5/178Syringes
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    • A61M2005/3103Leak prevention means for distal end of syringes, i.e. syringe end for mounting a needle
    • A61M2005/3104Caps for syringes without needle

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 針部2にてシール26を剥がす一方、本体部
1にて蓋部材12を先端キャップ11から外す。蓋部材
12が先端キャップ11の一部に熔着されているので、
フランジ12aに指を引っ掛けて外すだけで、その熔着
部分が蓋部材12とともに先端キャップ11から外れ、
ゴム栓10はその部分が開放される。この状態で、針基
23を先端キャップ11にねじ込んで螺合させととも
に、針基23内の針管22をゴム栓10の開放部分に差
し込む。針基23が先端キャップ11に完全に螺合した
状態では、針管22の刃先22bが注射筒3内に達して
いる。そして、針カバー25を取り去り、さらに針基2
3から針管カバー24を外して使用する。 【効果】 注射筒3の封止部6における無菌性を確保す
ることができる。先端キャップ11が注射針21を支持
する機能を兼ねて部品点数の削減が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射筒の先端開口部を
封止する構造を改良した注射器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用医薬品の一形態としてのキット注
射器は、最近、その開発が盛んになってきた。従来、キ
ット注射器としてのディスポーザブルタイプの注射器
は、注射筒内に薬液が充填されており、1回限りの使用
に供されるものである。このような注射器では、注射筒
内に薬液を封止するために、注射筒の先端開口部にゴム
栓が装着されていた。また、ゴム栓の抜けを防止するた
めに、ゴム栓がアルミキャップにて保持されるものもあ
った。
【0003】ところが、このような封止構造では、ゴム
栓に直接針を取り付けることができなかったり、ゴム栓
において針が接触する部分の無菌性を確保することがで
きない。このため、アルコール等によるゴム栓の殺菌処
理を行なわなければならず、使用が簡便化されたディス
ポーザブルタイプの注射器としては不向きである。
【0004】注射器先端部分の無菌性を確保する最も簡
単な方法としては、注射器全体を無菌環境下で包装する
ことが挙げられるが、そのためには、包装設備だけでな
く、内容物の検査設備を始めとして多くの設備を無菌室
内に設置する必要がある。
【0005】これらの問題点は、例えば、実公昭52−
19432号公報や実公平2−12997号公報に開示
されているカートリッジ式の注射器における封止構造に
て解消される。
【0006】実公昭52−19432号の考案に係る注
射器では、注射筒の先端部にゴム栓があてられており、
このゴム栓の周縁がキャップにより保持される封止構造
が採用されている。この注射器では、針を支持する針支
持体が注射筒の先端部に支持される構造になっており、
この針支持体内に形成される中空部内にゴム栓が配され
ている。そして、この中空部における無菌性を確保する
ために、注射筒と針支持体との結合部分が熱収縮のカバ
ーで被覆されている。
【0007】また、実公平2−12997号の考案に係
る注射器では、カートリッジの先端部がゴム栓で密封さ
れるとともにキャップで覆われる構造を採用しており、
封止部分の無菌性が確保されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
注射器では、カバーにより上記の結合部分を覆う必要が
あり、製造に手間がかかるという不都合があった。ま
た、この注射器におけるキャップは、無菌性を保持する
ためになんら関与しておらず、単にゴム栓を保持する機
能しか有していない。このように、上記の注射器では、
カバー、キャップ、針支持体等の部品が必要であり、部
品点数が増加し、そのため製造工程も複雑になるという
不都合があった。
【0009】一方、後者の注射器では、キャップがゴム
栓を被覆するものであるので無菌性を保持する機能を有
しているものの、やはりキャップを専用に設ける必要が
あり、部品点数の増加を招来するものであった。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、注射筒の先端開口部における無菌性を確保
しつつ、その無菌性を簡単な構造にて保持することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の注射器は、注射
筒の先端開口部が、ゴム栓により封止され、このゴム栓
とともに開口被覆部材により密閉状に被覆される注射器
において、上記の課題を解決するために、前記の各請求
項に記載した構成を採用していることを特徴としてい
る。
【0012】すなわち、請求項1に記載の注射器は、上
記開口被覆部材に注射針を支持する支持部が設けられて
いる。
【0013】請求項2に記載の注射器は、請求項1に記
載の注射器であって、上記注射針の針基が螺合外嵌され
るように上記開口被覆部材の外周壁に形成されるネジ部
が上記支持部となる。
【0014】請求項3に記載の注射器は、請求項1に記
載の注射器であって、上記開口被覆部が、少なくとも上
記ゴム栓を上記注射筒の先端開口部の端面に押圧すると
ともに、上記ゴム栓の上記先端開口部を被覆する部分を
開放させるように取り外し自在に形成される開放部を有
している。
【0015】請求項4に記載の注射器は、請求項3に記
載の注射器であって、上記開口被覆部材における上記先
端開口部側の外端面を覆う蓋部材が、上記開放部と熔着
されている。
【0016】一方、請求項5に記載の注射器は、請求項
1に記載の注射器であって、上記開口被覆部材の外壁に
形成され、上記注射針の針基が外嵌される筒部が上記支
持部となる。
【0017】請求項6に記載の注射器は、請求項5に記
載の注射器であって、上記先端開口部とともにこの先端
開口部から所定範囲の外周壁まで上記ゴム栓により覆わ
れる一方、そのゴム栓の外周壁が上記開口被覆部材の内
周壁により押圧されている。
【0018】請求項7に記載の注射器は、請求項5に記
載の注射器であって、上記筒部を密封する密封部材が上
記開口被覆部材に取り付けられている。
【0019】請求項8に記載の注射器は、請求項7に記
載の注射器であって、上記密封部材が、上記開口被覆部
材の外径より大きい内径に形成されるとともに、内周壁
にて上記開口被覆部材の外周壁に薄肉状に熔着されてい
る。
【0020】請求項9に記載の注射器は、請求項8に記
載の注射器であって、上記開口被覆部材が上記注射筒の
軸方向に沿ってスライド自在に設けられており、上記開
口被覆部材内における上記先端開口部側に空間が形成さ
れる一方、上記筒部内に通じる針管部が上記の空間内で
上記開口被覆部材の内壁から上記先端開口部に向けて突
出して設けられている。
【0021】請求項10に記載の注射器は、請求項9に
記載の注射器であって、上記注射筒の外周壁に形成され
た環状溝に係合する係合突起が上記開口被覆部材の内周
壁に形成され、上記環状溝が上記針管部を上記ゴム栓に
貫通させない位置と貫通させる位置との二か所に設けら
れている。
【0022】請求項11に記載の注射器は、請求項10
に記載の注射器であって、上記開口被覆部材における外
周壁に上記密封部材の熔着部分より上記注射筒に近い側
に鍔部が設けられている。
【0023】
【作用】上記の請求項1に記載の注射器では、注射筒の
先端開口部が、このゴム栓とともに開口被覆部材により
密閉状に被覆されているので、上記の先端開口部の無菌
性を確保することができる。しかも、この注射器では、
開口被覆部材に注射針を支持する支持部が設けられてい
ることで、開口被覆部材が注射針を支持する機能を兼ね
ることになり、部品点数を削減することができる。ま
た、注射器の製造時には、通常の薬物充填機構により薬
物を充填し密封することができるので、製造設備が大袈
裟になることもない。
【0024】請求項2に記載の注射器では、支持部とし
て、開口被覆部材の外周壁に注射針の針基が螺合外嵌さ
れるネジ部が形成されているので、注射針の支持が開口
被覆部材と針基との結合により容易に行なわれる。
【0025】請求項3に記載の注射器では、少なくとも
上記ゴム栓が開口被覆部により注射筒の先端開口部の端
面に押圧されることで、先端開口部の密閉性が向上し、
無菌性をより高めることができる。しかも、開口被覆部
に設けられる開放部を取り外すことによりゴム栓の一部
が開放されるので、注射器の使用時に先端開口部と針基
とを結合する際に、無菌性を最大限に保持したまま針基
内に突出した針管の刃先をゴム栓の開放部分に突き刺す
ことができる。
【0026】請求項4に記載の注射器では、その開口被
覆部材が、本体部と別体に形成されて本体部の上記先端
開口部側の外端面を覆う蓋部材を有し、この蓋部材が開
放部と熔着されているので、蓋部材を剥がすことによ
り、開放部が蓋部材とともに取り外される。このよう
に、蓋部材を設けることにより、開放部の取り外しを容
易に行なうことができる。
【0027】請求項5に記載の注射器では、他の支持部
として、開口被覆部材の外壁に上記注射針の針基が外嵌
される筒部が設けられているので、注射針の支持が筒部
と針基との結合により容易に行なわれる。
【0028】請求項6に記載の注射器では、ゴム栓の外
周壁が開口被覆部材の内周壁により押圧されているの
で、ゴム栓の外周壁での注射筒の密閉性が向上し、より
無菌性を高めることができる。
【0029】請求項7に記載の注射器では、密封部材に
より筒部が密封されるので、筒部の無菌性を確保するこ
とができる。
【0030】請求項8に記載の注射器では、密封部材の
開口被覆部材への取り付けが、密封部材の内周壁が開口
被覆部材の外周壁に薄肉状に熔着されることによりなさ
れるので、開口被覆部材から密封部材を容易に取り外す
ことができる。
【0031】請求項9に記載の注射器では、開口被覆部
材がスライド自在に設けられる一方、針管部が開口被覆
部材内の空間において先端開口部に向けて突出している
ので、注射器の使用時に、開口被覆部材をスライドさせ
ることにより針管部がゴム栓を貫通して、注射筒内の薬
液が筒部を介して注射針に導かれる。このように、スラ
イド動作だけで、注射針の注射筒への装着を行なうこと
ができる。
【0032】請求項10に記載の注射器では、開口被覆
部の内周壁に形成された係合突起と注射筒の外周壁に形
成された環状溝との係合により、開口被覆部の注射筒へ
の保持が確実になされる。しかも、注射筒における環状
溝が針管部をゴム栓に貫通させない位置と貫通させる位
置との二か所に設けられるので、係合位置の位置決めを
容易に行なうことができる。
【0033】請求項11に記載の注射器では、開口被覆
部材における外周壁に密封部材の開口端部より注射筒に
近い側に鍔部が設けられているので、密封部材を注射筒
側に押し込んで密封部材を開口被覆部材から取り外すこ
とにより、密封部材が開口被覆部材の外周壁に沿ってス
ライドする。そして、密封部材が鍔部に当接して、開口
被覆部材全体を注射筒側に押し込むことにより、開口被
覆部材が針管部をゴム栓に貫通さる位置に移動する。こ
のように、密封部材の取り外しと同時に、開口被覆部材
の注射筒への装着を行なうことができる。
【0034】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の第1実施例について図1ないし図
4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0035】本実施例に係る注射器は、図1に示すよう
に、使用前において、本体部1と、針部2とが分離され
ている。
【0036】本体部1は、ガラスまたは樹脂により形成
される注射筒3を有している。この注射筒3は、両端が
開口して一定の内径で円筒状をなす筒体4を有してお
り、この筒体4の一端側の開口部周縁にフランジ5が設
けられ、他端側に封止部6が設けられている。
【0037】筒体4内には、ゴム製のガスケット7がほ
ぼ中央部の内壁に密接して配されるとともに、ゴム製の
ガスケット8がフランジ5の内壁に付近で密接して配さ
れている。このガスケット8には、プランジャーロッド
9がねじ嵌合により取り付けられている。また、筒体4
内には、ガスケット7が配される位置から封止部6寄り
に、図2にも示すようなバイパス溝4a・4aが、筒体
4の中心軸方向に沿って互いに平行に形成されている。
これらのバイパス溝4a・4aは、互いに対向する位置
に設けられており、ガスケット7の厚みより長く形成さ
れている。
【0038】一方、封止部6は、開口部から所定長さの
範囲で形成されており、大径部6aと小径部6bとを有
している。大径部6aは、筒体4の他端から形成されて
おり、筒体4の先端に向かうほど外径が細くなってい
る。この大径部6aの端縁には、環状のフランジ部6c
が形成されている。一方、小径部6bは、大径部6aの
最小の外径より小さい一定の外径で、フランジ部6cに
続いて形成されており、開口部が注射筒3における先端
開口部になっている。また、小径部6bは、ゴム栓10
により開口部を含めて全体が被覆されている。さらに、
小径部6bは、ゴム栓10とともに先端キャップ11に
より被覆されている。
【0039】開口被覆部材としての先端キャップ11
は、内壁がほぼゴム栓10に密着しており、内壁面全体
でゴム栓10を小径部6bに押圧するようになってい
る。また、先端キャップ11は、外周壁に支持部として
のネジ部11aが設けられており、後述する針基23が
螺合外嵌されるようになっている。さらに、先端キャッ
プ11は、図3の(a)および(b)に示すように、開
口端内周縁に内側に突出する係合爪11b…が等間隔を
おいて6個設けられており、これらの係合爪11b…が
封止部6のフランジ部6cに係合することで封止部6に
保持されている。
【0040】上記の先端キャップ11は、端面の中央部
に円盤部11cを有している。開放部としての円盤部1
1cは、その外周縁に薄肉部11dが形成されることに
より、先端キャップ11の他の部分と区別して設けられ
ている。
【0041】上記の先端キャップ11には、円盤部11
cが設けられる端面に蓋部材12が取り付けられてい
る。この蓋部材12は、外周縁にフランジ12aを有す
るとともに、内端面が上記の円盤部11cにのみ熔着さ
れている。この熔着は、例えば、蓋部材12の内端面と
円盤部11cとの間に図示しない熔着フィルムを介装
し、高周波や超音波等による加熱でその熔着フィルムを
溶融させることによりなされる。
【0042】上記の先端キャップ11および蓋部材12
は、樹脂、ゴム、アルミニウム等の金属が単独あるいは
組み合わされて形成されるが、廃棄物問題の観点から、
全ての材料を可燃性のもので統一してもよい。例えば、
樹脂を材料とする場合、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネイト等の医療器具として使用可能な種
々のものが適用されるが、環状オレフィン系化合物また
は架橋多環式炭化水素系化合物を重合体成分とする樹脂
(以下、環状樹脂と称する)が特に好ましい。
【0043】この環状樹脂は、耐薬品性、透明性、耐熱
性等に優れており、注射器の材料として好適な性質を具
備している。また、環状樹脂は、比較的固い樹脂である
ため、ある程度以下の薄い皮膜に形成されると、通常の
(人の手による)力で容易に皮膜を破壊することができ
る。
【0044】上記のように構成される本体部1において
は、注射筒4内でガスケット7およびゴム栓10により
密閉されて形成される第1チャンバー13には、粉末状
の薬剤Aが封入されている。一方、ガスケット7・8に
より密閉されて形成される第2チャンバー14には、薬
剤Aを溶解させる溶解液Bが充填されている。
【0045】針部2は、注射針21を有している。この
注射針21は、両端に刃先22a・22bを有する両頭
の針管22が針基23に取り付けられてなるものであ
る。針管22は、針基23が前述の先端キャップ11に
外嵌されたときに、刃先22bがゴム栓10を貫通して
注射筒4の内部に到達するように、針基23の内孔部に
突出して配されている。
【0046】上記の針基23は、内孔部の周壁に前述の
先端キャップ11のネジ部11aと螺合するネジ部23
aが形成されている。また、この針基23には、針管2
2を保護するために、針管22全体を被覆する針管カバ
ー24が取り付けられている。さらに、上記の注射針2
1の無菌性を確保するために、針管カバー24を含めた
注射針21の全体が、針カバー25内に収められた上
で、針カバー25の一端の開口部がシール26により密
封されている。
【0047】針カバー25は、開口部周辺で針基23に
遊嵌されるとともに、図示しないが、内周壁に設けられ
た複数の突起が、針基23の外周壁に設けれた数本の縦
溝に噛み合うことにより、針基23に固定されている。
【0048】上記のように構成される注射器の製造時に
おいては、筒体4内にガスケット7を嵌入した後、薬液
を封止部6の開口から筒体4内に充填し、その薬液を凍
結乾燥させて薬剤Aを得る。この状態で、封止部6をゴ
ム栓10で封止して、蓋部材12が熔着された先端キャ
ップ11の組み付けを行なう。そして、溶解液Bをフラ
ンジ5側の開口から筒体4内に充填し、さらにガスケッ
ト8により密栓する。
【0049】すでに粉末状態である薬剤Aをそのまま使
用する場合は、あらかじめ封止部6を上記と同様に封止
し、先端キャップ11を組み付けてから、筒体4内に薬
剤Aを投入する。そして、ガスケット7を嵌入して薬剤
Aを封入した後は、上記と同様にして溶解液Bを充填す
る。
【0050】ゴム栓10、先端キャップ11および蓋部
材12の滅菌は、筒体4への組み付け時に行なわれる。
滅菌方法としては、オートクレーブが一般的であるが、
γ線や電子線の照射、ガス滅菌等も目的によっては使用
が可能である。
【0051】続いて、本注射器を使用する場合は、ま
ず、針部2にてシール26を剥がす一方、本体部1にて
先端キャップ11から蓋部材12を外す。蓋部材12が
先端キャップ11の円盤部11cに熔着されているの
で、フランジ12aに指を引っ掛けて外すだけで、薄肉
部11dが簡単に破壊され、円盤部11cが蓋部材12
とともに先端キャップ11から外れる。これにより、ゴ
ム栓10は円盤部11cがあった部分のみ開放される。
【0052】この状態で、針基23を先端キャップ11
にねじ込んで螺合させとともに、針基23内の針管22
をゴム栓10の開放部分に差し込む。針基23が先端キ
ャップ11に完全に螺合した状態では、針管22の刃先
22bが注射筒3内に達している。
【0053】続いて、針カバー25を取り去った後、プ
ランジャーロッド9を図1における矢印方向に押し込む
ことにより、第2チャンバー14内の液圧が高まって、
ガスケット7も矢印方向に押し出される。このガスケッ
ト7がバイパス溝4a・4aに達して第1および第2チ
ャンバー13・14を連通させると、第2チャンバー1
4内の溶解液Bが、バイパス溝4a・4aとガスケット
7の外周壁とによって形成される通路を通じて第1チャ
ンバー13内に流れ込む。
【0054】このようにして、溶解液Bが全て第1チャ
ンバー13に流れ込むと、ガスケット7・8が密着した
状態になる一方、第1チャンバー13内では溶解液Bに
薬剤Aが溶解して薬液となる。投与時には、針基23か
ら針管カバー24を外し、プランジャーロッド9をさら
に押し込むことで、薬液は、ガスケット7・8により押
し出され、針管22内を通じて刃先22aから外部に射
出される。
【0055】ここで、本実施例の変形例について説明す
る。
【0056】この変形例に係る注射器は、図4に示すよ
うに、小径部6bの開口部がゴム栓31にて封止されて
いる。ゴム栓31は、円形をなす保持部31aと、この
保持部31aの中央部に設けられる凹部31bとからな
っている。保持部31aは、小径部6bの外径とほぼ同
じ外径であり、先端キャップ11の内底面により小径部
6bの端縁に押圧されている。一方、凹部31bは、小
径部6bの内径とほぼ同じ外径であり、小径部6b内に
挿入されて、小径部6bの内周壁と密着している。
【0057】このようなゴム栓31では、保持部31a
と凹部31bとが小径部6bに密着することにより、注
射筒4の小径部6bにおける無菌性を高度に保持するこ
とができる。また、ゴム栓31は、前記のゴム栓10の
ように小径部6bを外周側から覆わないので、少ない材
料で作製することができる。
【0058】以上述べたように、本実施例に係る注射器
は、注射筒4における封止部6が、ゴム栓10とともに
先端キャップ11により密閉状に被覆されているので、
封止部6における無菌性を確保することができる。
【0059】また、本注射器では、先端キャップ11に
ネジ部11aが形成されていることにより、容易に注射
針21を本体部1に装着することができる。このよう
に、先端キャップ11が注射針21を装着(支持する)
する機能を兼ねることにより、部品点数の削減が可能に
なる。
【0060】さらに、本注射器では、ゴム栓10が先端
キャップ11により小径部6bに押圧されているので、
小径部6bにおける密閉性が向上し、注射筒4内の無菌
性をより高めることができる。しかも、蓋部材12を外
すだけで、円盤部11cが先端キャップ11から簡単に
分離されるので、注射器の使用時に円盤部11cの分離
で開放されたゴム栓10に針管22を差し込むことによ
り、注射針21を本体部1に容易に装着することができ
る。
【0061】〔実施例2〕本発明の第2の実施例につい
て図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0062】本実施例に係る注射器は、図5に示すよう
に、注射筒41を備えている。この注射筒41は、両端
が開口して一定の内径で円筒状をなす筒体42を有して
いる。この筒体42は、ガラスまたは樹脂により全体が
ほぼ同一の内径で形成されており、一端側の開口部周縁
にはフランジ43が設けられている。筒体42内には、
ゴム製のガスケット44が内壁に密接して配されてい
る。このガスケット44には、プランジャーロッド45
がねじ嵌合により取り付けられている。
【0063】一方、筒体42の他端側には、開口部から
所定長さの範囲で大径部46aと小径部46bとを有す
る封止部46が設けられている。大径部46aは、筒体
42の外径より小さい外径で、筒体42の他端から形成
されており、外周壁の二か所に間隔をおいて環状溝46
c・46dが形成されている。
【0064】小径部46bは、大径部46aの外径より
小さい外径で、大径部46aの端から形成されており、
この開口部が注射筒41における先端開口部になってい
る。また、小径部46bは、ゴム栓47により開口部を
含めて全体が被覆された上、ゴム栓47とともに先端キ
ャップ48により被覆されている。さらに、小径部46
bの根元部分には、括れ部46eが形成されており、こ
の括れ部46eにゴム栓47の開口端縁における内周壁
に環状に設けられた係合凸部47aが係合することによ
り、ゴム栓47が先端キャップ48に保持されるように
なっている。
【0065】先端キャップ48は、全体が大径部46a
の外径とほぼ同一の内径の筒状の部材であり、一端が開
口する一方、他端が閉塞する構造になっている。この先
端キャップ48は、閉塞した端面の外壁中央部に注射筒
41の中心軸方向に延びる装着筒部48aを有してい
る。支持部(筒部)としての装着筒部48aは、内部が
外方に開口する中空部分を有しており、図示しない針基
が外嵌されて装着されるようになっている。この装着筒
部48aは、先端開口部を含め大部分がゴムキャップ4
9により被覆されている。
【0066】また、先端キャップ48は、開口端縁にお
ける内周壁に前記の第1の実施例における係合爪11b
…(図3参照)と同様に、複数の係合爪48b…が設け
られている。先端キャップ48は、係合突起としてのこ
れらの係合爪48b…が上記の環状溝46cに係合する
ことにより、大径部46aに保持されている。
【0067】上記の先端キャップ48は、内壁のほぼ半
分までゴム栓47に密着しており、この密着部分でゴム
栓47を小径部46bの外周壁に押圧するようになって
いる。先端キャップ48の内周壁におけるゴム栓47に
接触していない部分と内底面とゴム栓47の外端面とで
空間50が形成されている。この空間50には、先端キ
ャップ48の内底面の中央部から注射筒41の中心軸方
向に突出する内針部48cが配されている。針管部とし
ての内針部48cは、一端が空間50内に開口し、他端
が前記の装着筒部48a内に通じる通路を内部に有して
いる。
【0068】先端キャップ48の外周壁には、全周にわ
たってフランジ部48dが形成されるとともに、このフ
ランジ部48dと間隔をおいた装着筒部48a側に全周
にわたって突起部48eが形成されている。
【0069】先端キャップ48には、装着筒部48aを
密封するように先端カバー51が取り付けられている。
先端カバー51は、先端キャップ48と同様、一端が開
放された筒状の部材であり、先端キャップ48の外径よ
りやや大きい内径となるように形成されている。この先
端カバー51は、開口端縁の内周壁が上記の突起部48
eと薄肉状に熔着されている。
【0070】上記の先端キャップ48および先端カバー
51は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネ
イト等の樹脂が適用されるが、上記のような薄肉状の熔
着部分を形成するには、前述の環状樹脂が特に好まし
い。
【0071】注射筒41においては、ガスケット44お
よびゴム栓47により密閉されて形成されるチャンバー
52に薬液Cが充填されている。
【0072】上記のように構成される注射器の製造時に
おいては、あらかじめゴム栓47および先端キャップ4
8を筒体41に組み付けておき、フランジ43側の開口
から薬液Cを充填し、ガスケット44により密栓する。
あるいは、ガスケット44を筒体41内に嵌入した後に
封止部46の開口から薬液Cを充填し、ゴム栓47およ
び先端キャップ48を筒体41に組み付ける。
【0073】ゴム栓47および先端キャップ48の滅菌
は、筒体41の滅菌と別に行なってもよいし、あるいは
ゴム栓47および先端キャップ48を筒体41に組み付
けた状態で行なってもよい。
【0074】続いて、本注射器を使用する際には、ま
ず、先端カバー51を図中の矢印方向に押し込むかある
いは逆方向に引き抜くなどによって、先端カバー51を
取り外す。このとき、先端キャップ48と薄肉状に熔着
された部分が容易に破壊され、先端カバー51が先端キ
ャップ48と分離する。
【0075】先端カバー51を矢印方向にさらに押し込
めば、先端キャップ48は、先端カバー51の開口端縁
がフランジ部48dに当接することにより、係合爪48
b…が環状溝46cから外れて矢印方向にスライドす
る。そして、係合爪48b…が環状溝46dに係合した
時点で先端キャップ48の押し込みをやめると、先端キ
ャップ48はこの位置で大径部46bに保持される。一
方、内針部48cは、先端キャップ48のスライドとと
もに、ゴム栓47を貫通して注射筒41内に達する。
【0076】このようにして、先端キャップ48を介し
ての注射筒41からの通液状態が確保されると、先端カ
バー51を取り去って、装着筒部48aからゴムキャッ
プ49を取り外し、その装着筒部48aに注射針を装着
する。この状態で、プランジャーロッド45を押し込む
と、チャンバー52に充填された薬液Cが内針部48c
を通じて装着筒部48aから注射針に供給される。
【0077】装着筒部48には注射針が装着されていな
いので、ユーザーが所望する注射針の使用が可能にな
る。例えば、市販されている汎用のディスポーザブル注
射針であれば、どのようなものでも使用できる。
【0078】以上述べたように、本実施例に係る注射器
は、先端キャップ48に装着筒部48aが設けられてい
るので、注射針の装着(支持)が筒部と針基との結合に
より容易になされる。
【0079】また、本注射器では、未使用状態でゴム栓
47の外周壁が先端キャップ48の内周壁により押圧さ
れているので、ゴム栓47の周壁部と注射筒41の小径
部46bとの密閉性が向上し、この部分での無菌性を高
めることができる。
【0080】また、本注射器では、先端キャップ48に
装着筒部48aを密封する先端カバー51が取り付けら
れているので、装着筒部48aの無菌性を確保すること
ができる。しかも、先端カバー51の先端キャップ48
への取り付けが、薄肉状の熔着によりなされるので、無
菌性を高度に保持できるだけでなく、先端カバー51を
先端キャップ48から容易に取り外すことができる。
【0081】また、本注射器では、先端キャップ48が
スライド自在に大径部46aに取り付けられているの
で、注射器の使用時に、先端キャップ48を上記のよう
にスライドさせることにより内針部48cにゴム栓47
を貫通させることができる。このように、先端キャップ
48のスライド動作だけで、注射針の注射筒41への装
着を容易に行なうことができる。
【0082】さらに、本注射器では、環状溝46c・4
6dと係合爪48b…との係合により、先端キャップ4
8を注射筒41に確実に保持することができる。しか
も、環状溝46c・46dが、内針部48cをゴム栓4
7に貫通させない位置と貫通させる位置との二か所に設
けられるので、係合位置の位置決めが容易になる。
【0083】〔実施例3〕本発明の第3の実施例につい
て図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、本実施例の構成要素で、前記の第2の実施例の構成
要素と同等の機能を有するものについては、同一の符号
を付記してその説明を省略する。
【0084】本実施例に係る注射器は、図6に示すよう
に、装着筒部48aに注射針61がすでに装着されてい
る。注射針61は、針管62と、この針管62を保持す
る針基63とからなり、針基63が装着筒部48aに外
嵌されることにより先端キャップ48に装着されてい
る。ディスポーザブルタイプの注射器では、通常、薬液
Cに最も適した注射針61が使用されるので、先端キャ
ップ48の注射筒41への装着後、すぐに注射器を使用
することができる。
【0085】また、この注射器では、注射針61を密封
するように密封部材としての針カバー64が取り付けら
れている。針カバー64は、一端が開放された先端カバ
ー51と同じ内径の筒状の部材であり、注射針61の全
体を被覆するような大きさに形成されている。この針カ
バー64も、先端カバー51(図5参照)と同等の材料
により形成されており、先端カバー51と同様に、開口
端縁の内周壁が上記の突起部48eと薄肉状に熔着され
ている。
【0086】本注射器を使用する際には、針カバー64
を図中の矢印方向に押し込むかあるいは引き抜くことに
より、先端キャップ48と薄肉状に熔着された部分が容
易に破壊され、針カバー64の取り外しがなされる。針
カバー64を矢印方向に押し込む場合は、さらなる押し
込みにより、針カバー64の開口端縁がフランジ部48
dに当接して先端キャップ48を移動させる。そして、
係合爪48b…が環状溝46dに係合した時点で針カバ
ー64の押し込みをやめると、先端キャップ48はこの
位置で大径部46bに保持される。
【0087】このように、本実施例に係る注射器では、
注射針61が先端キャップ48にすでに装着されている
ので、針カバー64を押し込むことにより、先端キャッ
プ48をスライドさせることができ、注射針61の注射
筒41への装着を容易に行なうことができる。
【0088】なお、本実施例および前記の第2実施例に
示した注射器は、1チャンバー型であるが、これに限ら
ず、前記の第1の実施例の注射器と同様に2チャンバー
型であってもよい。また、第1の実施例における注射器
は、逆に1チャンバー型であってもよい。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の注射器は、注射筒の先端開口部をこの先端開口部を封
止するゴム栓とともに密閉状に被覆する開口被覆部材に
注射針を支持する支持部が設けられている構成である。
【0090】これにより、上記の先端開口部の無菌性を
確保することができるとともに、開口被覆部材が注射針
を支持する機能を兼ねて部品点数を削減することができ
る。また、注射器の製造時には、通常の設備で薬物の充
填・密封を行なうことができ、設備が大袈裟になること
はない。したがって、無菌性が高く、低廉で、かつ製造
が容易な注射器を提供することができるという効果を奏
する。
【0091】本発明の請求項2に記載の注射器は、上記
の請求項1に記載の注射器であって、上記注射針の針基
が螺合外嵌されるように上記開口被覆部材の外周壁に形
成されるネジ部が上記支持部となる構成であるので、注
射針の支持を容易に行なうことができるという効果を奏
する。
【0092】本発明の請求項3に記載の注射器は、上記
の請求項1に記載の注射器であって、上記開口被覆部
が、少なくとも上記ゴム栓を上記注射筒の先端開口部の
端面に押圧するとともに、上記ゴム栓の上記先端開口部
を被覆する部分を開放させるように取り外し自在に形成
される開放部を有している構成である。
【0093】これにより、先端開口部の密閉性が向上す
るとともに、開口被覆部に設けられる開放部を取り外す
ことによりゴム栓の一部が開放されて針基内に突出した
針管の刃先を突き刺す部分が確保される。したがって、
注射筒の無菌性をより高めることができるという効果を
奏する。
【0094】本発明の請求項4に記載の注射器は、上記
の請求項3に記載の注射器であって、上記開口被覆部材
における上記先端開口部側の外端面を覆う蓋部材が、上
記開放部と熔着される構成であるので、蓋部材を剥がす
ことにより開放部の取り外しを容易に行なうことがで
き、注射針の注射筒への装着を容易に行なうことができ
るという効果を奏する。
【0095】本発明の請求項5に記載の注射器は、上記
の請求項1に記載の注射器であって、上記開口被覆部材
の外壁に形成され、上記注射針の針基が外嵌される筒部
が上記支持部となる構成であるので、注射針の支持を容
易に行なうことができるという効果を奏する。
【0096】本発明の請求項6に記載の注射器は、上記
の請求項5に記載の注射器であって、上記先端開口部と
ともにこの先端開口部から所定範囲の外周壁まで上記ゴ
ム栓により覆われる一方、そのゴム栓の外周壁が上記開
口被覆部材の内周壁により押圧されている構成であるの
で、ゴム栓の外周壁での注射筒の密閉性が向上し、より
無菌性を高めることができるという効果を奏する。
【0097】本発明の請求項7に記載の注射器は、上記
の請求項5に記載の注射器であって、上記筒部を密封す
る密封部材が上記開口被覆部材に取り付けられている構
成であるので、筒部の無菌性を確保することができると
いう効果を奏する。
【0098】本発明の請求項8に記載の注射器は、上記
の請求項7に記載の注射器であって、上記密封部材が、
上記開口被覆部材の外径より大きい内径に形成されると
ともに、内周壁にて上記開口被覆部材の外周壁に薄肉状
に熔着されている構成であるので、開口被覆部材から密
封部材を容易に取り外すことができ、注射器の取り扱い
が容易になるという効果を奏する。
【0099】本発明の請求項9に記載の注射器は、上記
の請求項8に記載の注射器であって、上記開口被覆部材
が上記注射筒の軸方向に沿ってスライド自在に設けられ
ており、上記開口被覆部材内における上記先端開口部側
に空間が形成される一方、上記筒部内に通じる針管部が
上記の空間内で上記開口被覆部材の内壁から上記先端開
口部に向けて突出して設けられている構成であるので、
スライド動作だけで注射針の注射筒への装着を行なうこ
とができ、注射器の取り扱いが容易になるという効果を
奏する。
【0100】本発明の請求項10に記載の注射器は、上
記の請求項9に記載の注射器であって、上記注射筒の外
周壁に形成された環状溝に係合する係合突起が上記開口
被覆部材の内周壁に形成され、上記環状溝が上記針管部
を上記ゴム栓に貫通させない位置と貫通させる位置との
二か所に設けられている構成であるので、開口被覆部の
注射筒への保持が確実になされるとともに、係合位置の
位置決めを容易に行なうことができる。したがって、注
射筒の無菌性および注射器の取り扱い性の向上を図るこ
とができるという効果を奏する。
【0101】本発明の請求項11に記載の注射器は、上
記の請求項10に記載の注射器であって、上記開口被覆
部材における外周壁に上記密封部材の熔着部分より上記
注射筒に近い側に鍔部が設けられている構成であるの
で、密封部材を注射筒側に押し込むことにより、密封部
材の取り外しと、開口被覆部材のスライド動作を行なう
ことができる。したがって、注射針の注射筒への装着を
簡単にして、注射器の取り扱いが容易になるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る注射器の構成を示す
注射筒の中心軸に沿った縦断面図である。
【図2】図1の注射器におけるバイパス溝を示す注射筒
の中心軸に垂直な断面図である。
【図3】図1の注射器における先端キャップおよび蓋部
材の構成を示す半断面図である。
【図4】本発明の第1実施例についての変形例に係る注
射器の封止構造を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る注射器の構成を示す
注射筒の中心軸に沿った縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る注射器の構成を示す
注射筒の中心軸に沿った縦断面図である。
【符号の説明】
3 注射筒 6 封止部 6a 大径部 6b 小径部 10 ゴム栓 11 先端キャップ 11a ネジ部(支持部) 11c 円盤部(開放部) 12 蓋部材 21 注射針 22 針管 22b 刃先 23 針基 25 針カバー(針密封部材) 26 シール(針密封部材) 31 ゴム栓 41 注射筒 46 封止部 46a 大径部 46b 小径部 46c 環状溝 46d 環状溝 47 ゴム栓 48 先端キャップ 48a 装着筒部(筒部) 48b 係合爪 48c 内針部(針管部) 48d フランジ部(鍔部) 48e 突起部 50 空間 51 先端カバー(密封部材) 61 注射針 64 針カバー(密封部材)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注射筒の先端開口部が、ゴム栓により封止
    され、このゴム栓とともに開口被覆部材により密閉状に
    被覆される注射器において、 上記開口被覆部材に注射針を支持する支持部が設けられ
    ていることを特徴とする注射器。
  2. 【請求項2】上記注射針の針基が螺合外嵌されるように
    上記開口被覆部材の外周壁に形成されるネジ部が上記支
    持部となることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
  3. 【請求項3】上記開口被覆部が、少なくとも上記ゴム栓
    を上記注射筒の先端開口部の端面に押圧するとともに、
    上記ゴム栓の上記先端開口部を被覆する部分を開放させ
    るように取り外し自在に形成される開放部を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の注射器。
  4. 【請求項4】上記開口被覆部材における上記先端開口部
    側の外端面を覆う蓋部材が、上記開放部と熔着されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の注射器。
  5. 【請求項5】上記開口被覆部材の外壁に形成され、上記
    注射針の針基が外嵌される筒部が上記支持部となること
    を特徴とする請求項1に記載の注射器。
  6. 【請求項6】上記先端開口部とともにこの先端開口部か
    ら所定範囲の外周壁まで上記ゴム栓により覆われる一
    方、そのゴム栓の外周壁が上記開口被覆部材の内周壁に
    より押圧されていることを特徴とする請求項5に記載の
    注射器。
  7. 【請求項7】上記筒部を密封する密封部材が上記開口被
    覆部材に取り付けられていることを特徴とする請求項5
    に記載の注射器。
  8. 【請求項8】上記密封部材が、上記開口被覆部材の外径
    より大きい内径に形成されるとともに、内周壁にて上記
    開口被覆部材の外周壁に薄肉状に熔着されていることを
    特徴とする請求項7に記載の注射器。
  9. 【請求項9】上記開口被覆部材が上記注射筒の軸方向に
    沿ってスライド自在に設けられており、上記開口被覆部
    材内における上記先端開口部側に空間が形成される一
    方、上記筒部内に通じる針管部が上記の空間内で上記開
    口被覆部材の内壁から上記先端開口部に向けて突出して
    設けられていることを特徴とする請求項8に記載の注射
    器。
  10. 【請求項10】上記注射筒の外周壁に形成された環状溝
    に係合する係合突起が上記開口被覆部材の内周壁に形成
    され、上記環状溝が上記針管部を上記ゴム栓に貫通させ
    ない位置と貫通させる位置との二か所に設けられている
    ことを特徴とする請求項9に記載の注射器。
  11. 【請求項11】上記開口被覆部材における外周壁に上記
    密封部材の熔着部分より上記注射筒に近い側に鍔部が設
    けられていることを特徴とする請求項10に記載の注射
    器。
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