JPH0851765A - 超電導回転子 - Google Patents
超電導回転子Info
- Publication number
- JPH0851765A JPH0851765A JP6188508A JP18850894A JPH0851765A JP H0851765 A JPH0851765 A JP H0851765A JP 6188508 A JP6188508 A JP 6188508A JP 18850894 A JP18850894 A JP 18850894A JP H0851765 A JPH0851765 A JP H0851765A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current lead
- current
- shaft
- superconducting
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductive Dynamoelectric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】侵入熱が少なく、しかも接続抵抗が小さく、且
つ製造上の組立スペースを十分確保することにある。 【構成】液体冷媒が蓄えられる中空部を有し、且つ前記
液体冷媒により冷却される超電導巻線が巻装された巻線
取付軸の両端部を端部軸により支持し、この端部軸の一
方を軸方向に貫通させて導電部の断面積が小さく、且つ
ガス冷媒との伝熱面積の大きな第１の電流リードを設
け、この第１の電流リードと同一軸線上に導電部の断面
積が大きく、且つ立上りスタッドとの接続部の接触面積
が大きな第２の電流リードを同一軸線上に設けると共
に、その端部を接続子により接続し、且つ第２の電流リ
ードを包囲するように第１の電流リードが貫通する端部
軸にコレクタ用継シャフト連結して、このコレクタ用継
シャフトの外周面に取付けられたコレクタリングに第２
の電流リードに立上りスタッドを介して接続される。
つ製造上の組立スペースを十分確保することにある。 【構成】液体冷媒が蓄えられる中空部を有し、且つ前記
液体冷媒により冷却される超電導巻線が巻装された巻線
取付軸の両端部を端部軸により支持し、この端部軸の一
方を軸方向に貫通させて導電部の断面積が小さく、且つ
ガス冷媒との伝熱面積の大きな第１の電流リードを設
け、この第１の電流リードと同一軸線上に導電部の断面
積が大きく、且つ立上りスタッドとの接続部の接触面積
が大きな第２の電流リードを同一軸線上に設けると共
に、その端部を接続子により接続し、且つ第２の電流リ
ードを包囲するように第１の電流リードが貫通する端部
軸にコレクタ用継シャフト連結して、このコレクタ用継
シャフトの外周面に取付けられたコレクタリングに第２
の電流リードに立上りスタッドを介して接続される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子巻線に超電導巻
線を用いた超電導回転子に関する。
線を用いた超電導回転子に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の小容量超電導回転子としては、図
５に示すような構成のものがある。図５において、１は
液体ヘリウムが収納される中空部１ａを有する巻線取付
軸で、この巻線取付軸１には液体ヘリウムにより冷却さ
れる超電導界磁巻線２が巻装されている。また、この巻
線取付軸１の外径側に真空断熱層３を介して外筒４が同
軸的に配設され、これら巻線取付軸１および外筒４の両
端はタービン側端部軸５ａおよびヘリウム・トランスフ
ァ・カップリング（ＨＴＣ）側端部軸５ｂにて支持され
ている。
５に示すような構成のものがある。図５において、１は
液体ヘリウムが収納される中空部１ａを有する巻線取付
軸で、この巻線取付軸１には液体ヘリウムにより冷却さ
れる超電導界磁巻線２が巻装されている。また、この巻
線取付軸１の外径側に真空断熱層３を介して外筒４が同
軸的に配設され、これら巻線取付軸１および外筒４の両
端はタービン側端部軸５ａおよびヘリウム・トランスフ
ァ・カップリング（ＨＴＣ）側端部軸５ｂにて支持され
ている。
【０００３】上記ＨＴＣ側端部軸５ｂにはその軸中心部
を軸方向に貫通させて、巻線取付軸１内への液体ヘリウ
ムの供給および蒸発ガスヘリウムの回収を行うヘリウム
給排管６が設けられている。また、このヘリウム給排管
７の外径側のＨＴＣ側端部軸５ｂに電流リードガイド８
が軸方向に貫通させて配設され、この電流リードガイド
８内に超電導界磁巻線２に電流を供給する管状の電流リ
ード７が挿入されている。
を軸方向に貫通させて、巻線取付軸１内への液体ヘリウ
ムの供給および蒸発ガスヘリウムの回収を行うヘリウム
給排管６が設けられている。また、このヘリウム給排管
７の外径側のＨＴＣ側端部軸５ｂに電流リードガイド８
が軸方向に貫通させて配設され、この電流リードガイド
８内に超電導界磁巻線２に電流を供給する管状の電流リ
ード７が挿入されている。
【０００４】この場合、電流リードガイド８は巻線取付
軸１およびＨＴＣ側端部軸５ｂに溶接され、真空断熱層
３の気密を保っている。また、電流リード７は機内側で
超電導界磁巻線２と接続される。
軸１およびＨＴＣ側端部軸５ｂに溶接され、真空断熱層
３の気密を保っている。また、電流リード７は機内側で
超電導界磁巻線２と接続される。
【０００５】一方、電流リード７の端部は、継手９を介
して立上りスタッド１０によりＨＴＣ側軸端部５ｂの外
周面に取付けられたコレクタリング１１に接続される。
この場合、継手９及び立上りスタッド１０はＨＴＣ側軸
端部５ｂの継手回りの内周面に設けられた絶縁物１２と
立上りスタッド１０がコレクタリング１１側に抜ける貫
通穴に設けられた絶縁物１３により対地絶縁される。
して立上りスタッド１０によりＨＴＣ側軸端部５ｂの外
周面に取付けられたコレクタリング１１に接続される。
この場合、継手９及び立上りスタッド１０はＨＴＣ側軸
端部５ｂの継手回りの内周面に設けられた絶縁物１２と
立上りスタッド１０がコレクタリング１１側に抜ける貫
通穴に設けられた絶縁物１３により対地絶縁される。
【０００６】このような構成の超電導回転子において
は、界磁電流の小さい小容量超電導回転子の場合には問
題ないが、界磁電流の大きい中、大容量超電導回転子で
は次のような問題がある。 （１）電流リード７の通電部は電流密度増大による発生
損失を抑えるため、通電部の断面積を大きくすると低温
側への侵入熱が増加してしまう。 （２）電流リード７と超電導界磁巻線２や立上げスタッ
ド１０との接続部も同様に電流密度を抑えようとすると
接続部の接触面積を電流値に合せて広くする必要がある
ため、それに見合った組立スペースの確保が困難であ
る。 （３）コレクタリング１１に摺接するブラシ数の増加に
見合った分だけコレクタリング外径を大きくしたいが、
周速の関係で大きくできない。また、軸方向にブラシを
増加すると、コレクタリングも長くなり、接続部の組立
がますます困難となる。
は、界磁電流の小さい小容量超電導回転子の場合には問
題ないが、界磁電流の大きい中、大容量超電導回転子で
は次のような問題がある。 （１）電流リード７の通電部は電流密度増大による発生
損失を抑えるため、通電部の断面積を大きくすると低温
側への侵入熱が増加してしまう。 （２）電流リード７と超電導界磁巻線２や立上げスタッ
ド１０との接続部も同様に電流密度を抑えようとすると
接続部の接触面積を電流値に合せて広くする必要がある
ため、それに見合った組立スペースの確保が困難であ
る。 （３）コレクタリング１１に摺接するブラシ数の増加に
見合った分だけコレクタリング外径を大きくしたいが、
周速の関係で大きくできない。また、軸方向にブラシを
増加すると、コレクタリングも長くなり、接続部の組立
がますます困難となる。
【０００７】一方、前述した構成の超電導回転子は、電
流リード７と電流リードガイド８の隙間を通って漏れて
くるガスヘリウムが立上りスタッド絶縁物１３近傍に充
満しているため、近年要求される界磁電流制御型超電導
発電機において、非常に高いフォーシング電圧を印加す
ると、継手回り絶縁物１２と立上りスタッド絶縁物１３
で地絡を引起こす懸念があった。
流リード７と電流リードガイド８の隙間を通って漏れて
くるガスヘリウムが立上りスタッド絶縁物１３近傍に充
満しているため、近年要求される界磁電流制御型超電導
発電機において、非常に高いフォーシング電圧を印加す
ると、継手回り絶縁物１２と立上りスタッド絶縁物１３
で地絡を引起こす懸念があった。
【０００８】そのため、電流リード７と電流リードガイ
ド８の間隙を通って漏れてくるガスヘリウムが継手９、
立上りスタッド１０近傍に充満するのを防止するため、
ＨＴＣ側端部軸５ｂの端面にて、ヘリウムガスシール機
構を設ける必要があるが、現構造では組立スペースの確
保が困難であった。
ド８の間隙を通って漏れてくるガスヘリウムが継手９、
立上りスタッド１０近傍に充満するのを防止するため、
ＨＴＣ側端部軸５ｂの端面にて、ヘリウムガスシール機
構を設ける必要があるが、現構造では組立スペースの確
保が困難であった。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の小容
量超電導回転子の構成を中、大容量超電導回転子及び界
磁電流制御型超電導回転子に適用すると、電流リード通
電部から低温ロータ側への侵入熱が増加する。
量超電導回転子の構成を中、大容量超電導回転子及び界
磁電流制御型超電導回転子に適用すると、電流リード通
電部から低温ロータ側への侵入熱が増加する。
【００１０】また、電流リード接続部（接触面積）の拡
大も組立スペースの制限により大きくすることは望め
ず、またブラシ数の増加によりコレクタリングも軸方向
に長くなり、接続部の組立はますます困難になる。
大も組立スペースの制限により大きくすることは望め
ず、またブラシ数の増加によりコレクタリングも軸方向
に長くなり、接続部の組立はますます困難になる。
【００１１】さらに、ＨＴＣ側端部軸５ｂの端面側にヘ
リウムガスシールド機構を設けることは、組立スペース
の関係で困難であった。本発明は上記のような問題点を
解消するためになされたもので、侵入熱が少なく、しか
も接続抵抗が小さい、製造上組立スペースの十分確保さ
れた信頼性の高い超電導回転子を提供することを目的と
する。
リウムガスシールド機構を設けることは、組立スペース
の関係で困難であった。本発明は上記のような問題点を
解消するためになされたもので、侵入熱が少なく、しか
も接続抵抗が小さい、製造上組立スペースの十分確保さ
れた信頼性の高い超電導回転子を提供することを目的と
する。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、液体冷媒が蓄えられる中空部を有し、且つ
前記液体冷媒により冷却される超電導巻線が巻装された
巻線取付軸と、この巻線取付軸の両端部を支持する端部
軸と、この端部軸の一方を軸方向に貫通させて前記超電
導巻線に接続して設けられ前記巻線取付軸の中空部内よ
りガス冷媒が通気される中空穴を有する第１の電流リー
ドと、この第１の電流リードと同一軸線上に配設され前
記第１の電流リード通して流れるガス冷媒を排気する中
空穴を有する第２の電流リードと、前記第１の電流リー
ド及び第２の電流リードのそれぞれ対峙する端部を電気
的に接続すると共に各中空穴と連通する連通穴を有する
接続子と、前記第２の電流リードを包囲するように設け
られ前記第１の電流リードが貫通する端部軸に連結され
たコレクタ用継シャフトと、このコレクタ用継シャフト
の外周面に取付けられ前記第２の電流リードに立上りス
タッドを介して接続されるコレクタリングとを備え、前
記第１の電流リードは導電部の断面積が小さく、且つガ
ス冷媒との伝熱面積の大きな形状とし、前記第２の電流
リードは導電部の断面積が大きく、且つ前記立上りスタ
ッドとの接続部の接触面積が大きな形状としたものであ
る。
成するため、液体冷媒が蓄えられる中空部を有し、且つ
前記液体冷媒により冷却される超電導巻線が巻装された
巻線取付軸と、この巻線取付軸の両端部を支持する端部
軸と、この端部軸の一方を軸方向に貫通させて前記超電
導巻線に接続して設けられ前記巻線取付軸の中空部内よ
りガス冷媒が通気される中空穴を有する第１の電流リー
ドと、この第１の電流リードと同一軸線上に配設され前
記第１の電流リード通して流れるガス冷媒を排気する中
空穴を有する第２の電流リードと、前記第１の電流リー
ド及び第２の電流リードのそれぞれ対峙する端部を電気
的に接続すると共に各中空穴と連通する連通穴を有する
接続子と、前記第２の電流リードを包囲するように設け
られ前記第１の電流リードが貫通する端部軸に連結され
たコレクタ用継シャフトと、このコレクタ用継シャフト
の外周面に取付けられ前記第２の電流リードに立上りス
タッドを介して接続されるコレクタリングとを備え、前
記第１の電流リードは導電部の断面積が小さく、且つガ
ス冷媒との伝熱面積の大きな形状とし、前記第２の電流
リードは導電部の断面積が大きく、且つ前記立上りスタ
ッドとの接続部の接触面積が大きな形状としたものであ
る。
【００１３】上記構成の超電導回転子において、第１の
電流リードをハニカム状とし、第２の電流リードをカマ
ボコ状にする。上記構成の超電導回転子において、第１
の電流リード側及び第２の電流リード側に左、右のネジ
回りを逆にしたネジ穴をそれぞれ有する構成とし、両電
流リードを接続子にネジ込み方式にて接続する。
電流リードをハニカム状とし、第２の電流リードをカマ
ボコ状にする。上記構成の超電導回転子において、第１
の電流リード側及び第２の電流リード側に左、右のネジ
回りを逆にしたネジ穴をそれぞれ有する構成とし、両電
流リードを接続子にネジ込み方式にて接続する。
【００１４】
【作用】このような構成の超電導回転子にあっては、超
電導巻線に大きな電流を供給する大容量のものにおいて
も低温側となる第１の電流リードの電気抵抗が小さいた
め、導電部の断面積を小さくしても電気損失の発生量が
少なくできると共に、侵入熱も低減でき、高温側となる
第２の電流リードの導体部の断面積を大きくしてあるの
で、発熱を抑えることができる。また、接続子は右ネジ
回りと左ネジ回りの逆ネジ穴を有する構成として第１の
電流リードと第２の電流リードとをネジ込み方式により
接続するようにしているので、その接続抵抗を小さくす
ることができる。
電導巻線に大きな電流を供給する大容量のものにおいて
も低温側となる第１の電流リードの電気抵抗が小さいた
め、導電部の断面積を小さくしても電気損失の発生量が
少なくできると共に、侵入熱も低減でき、高温側となる
第２の電流リードの導体部の断面積を大きくしてあるの
で、発熱を抑えることができる。また、接続子は右ネジ
回りと左ネジ回りの逆ネジ穴を有する構成として第１の
電流リードと第２の電流リードとをネジ込み方式により
接続するようにしているので、その接続抵抗を小さくす
ることができる。
【００１５】従って、超電導巻線に供給される電流の大
きい中、大容量の超電導回転子や、界磁電流型超電導発
電機でのフォーシング電圧を印加しても侵入熱が少な
く、しかも接続抵抗を小さく抑えることが可能となる。
きい中、大容量の超電導回転子や、界磁電流型超電導発
電機でのフォーシング電圧を印加しても侵入熱が少な
く、しかも接続抵抗を小さく抑えることが可能となる。
【００１６】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明による超電導回転子の構成例を示す
断面図であり、図５と同一部分には同一符号を付して示
す。
する。図１は本発明による超電導回転子の構成例を示す
断面図であり、図５と同一部分には同一符号を付して示
す。
【００１７】図１において、１は液体ヘリウムが収納さ
れる中空部１ａを有する巻線取付軸で、この巻線取付軸
１には液体ヘリウムにより冷却される超電導界磁巻線２
が巻装されている。また、この巻線取付軸１の外径側に
真空断熱層３を介して外筒４が同軸的に配設され、これ
ら巻線取付軸１および外筒４の両端はタービン側端部軸
５ａおよびＨＴＣ側端部軸５ｂにて支持されている。
れる中空部１ａを有する巻線取付軸で、この巻線取付軸
１には液体ヘリウムにより冷却される超電導界磁巻線２
が巻装されている。また、この巻線取付軸１の外径側に
真空断熱層３を介して外筒４が同軸的に配設され、これ
ら巻線取付軸１および外筒４の両端はタービン側端部軸
５ａおよびＨＴＣ側端部軸５ｂにて支持されている。
【００１８】上記ＨＴＣ側端部軸５ｂにはコレクタリン
グ用継シャフト５ｃが各々のフランジを介して連結さ
れ、ＨＴＣ側端部軸５ｂおよび筒状のコレクタリング用
継シャフト５ｃの中心部を軸方向に貫通させて巻線取付
軸１内への液体ヘリウムの供給および蒸発ガスヘリウム
の回収を行うヘリウム給排管６が設けられる。
グ用継シャフト５ｃが各々のフランジを介して連結さ
れ、ＨＴＣ側端部軸５ｂおよび筒状のコレクタリング用
継シャフト５ｃの中心部を軸方向に貫通させて巻線取付
軸１内への液体ヘリウムの供給および蒸発ガスヘリウム
の回収を行うヘリウム給排管６が設けられる。
【００１９】このヘリウム給排管７の外径側のＨＴＣ側
端部軸５ｂに電流リードガイド８が軸方向に貫通させて
配設され、この電流リードガイド８内に表面が筒状の絶
縁物１６ａにより覆われたハニカム状電流リード７ａが
挿入される。この場合、電流リードガイド８は巻線取付
軸１およびＨＴＣ側端部軸５ｂに溶接され、真空断熱層
３の気密を保っている。また、このハニカム状電流リー
ド７ａの一端部は機内側の超電導界磁巻線２に接続され
る。
端部軸５ｂに電流リードガイド８が軸方向に貫通させて
配設され、この電流リードガイド８内に表面が筒状の絶
縁物１６ａにより覆われたハニカム状電流リード７ａが
挿入される。この場合、電流リードガイド８は巻線取付
軸１およびＨＴＣ側端部軸５ｂに溶接され、真空断熱層
３の気密を保っている。また、このハニカム状電流リー
ド７ａの一端部は機内側の超電導界磁巻線２に接続され
る。
【００２０】また、コレクタリング用継シャフト５ｃ内
にはハニカム状電流リード７ａと同一軸線上にカマボコ
状電流リード７ｂが配設される。このカマボコ状電流リ
ード７ｂは、図２に示すように半径方向に立上りスタッ
ド接続用ネジ穴１８が設けられると共に、その内外周面
部には筒状の絶縁物１６ｂにより覆われている。
にはハニカム状電流リード７ａと同一軸線上にカマボコ
状電流リード７ｂが配設される。このカマボコ状電流リ
ード７ｂは、図２に示すように半径方向に立上りスタッ
ド接続用ネジ穴１８が設けられると共に、その内外周面
部には筒状の絶縁物１６ｂにより覆われている。
【００２１】これらハニカム状電流リード７ａ及びカマ
ボコ状電流リード７ｂは、図３に示すように対峙するそ
れぞれの端部に接続用ネジ部１９が形成され、その接続
用ネジ部１９を接続子１５の一端側に設けられた右ネジ
穴２０ａと他端側に設けられた左ネジ穴２０ｂにそれぞ
れネジ込むことにより接続され、一体化される。この場
合、接続子１５には左、右のネジ穴２０ａと２０ｂとの
間を連通させてヘリウムガスを通気する連通穴２０ｃが
設けられている。
ボコ状電流リード７ｂは、図３に示すように対峙するそ
れぞれの端部に接続用ネジ部１９が形成され、その接続
用ネジ部１９を接続子１５の一端側に設けられた右ネジ
穴２０ａと他端側に設けられた左ネジ穴２０ｂにそれぞ
れネジ込むことにより接続され、一体化される。この場
合、接続子１５には左、右のネジ穴２０ａと２０ｂとの
間を連通させてヘリウムガスを通気する連通穴２０ｃが
設けられている。
【００２２】他方、カマボコ状電流リード７ｂのＨＴＣ
側に設けられた接続用ネジ穴１８にコレクタ継シャフト
５ｃに設けられた貫通穴より挿入された立上りスタッド
１０をネジ込んで接続し、この立上りスタッド１０によ
りカマボコ状電流リード７ｂがコレクタ継シャフト５ｃ
の外周面に取付けられたコレクタリング１１に接続され
る。この場合、立上りスタッド１０はコレクタ継シャフ
ト５ｃの貫通穴に挿入された立上りスタッド絶縁物１３
により対地絶縁される。
側に設けられた接続用ネジ穴１８にコレクタ継シャフト
５ｃに設けられた貫通穴より挿入された立上りスタッド
１０をネジ込んで接続し、この立上りスタッド１０によ
りカマボコ状電流リード７ｂがコレクタ継シャフト５ｃ
の外周面に取付けられたコレクタリング１１に接続され
る。この場合、立上りスタッド１０はコレクタ継シャフ
ト５ｃの貫通穴に挿入された立上りスタッド絶縁物１３
により対地絶縁される。
【００２３】また、ＨＴＣ側端部軸５ｂのフランジ部に
は、電流リードガイド８とハニカム状電流リード７ａと
の間の隙間を通して漏れてくるガスヘリウムが接続子１
５、カマボコ状電流リード７ｂ、立上りスタッド１０近
傍に充満しないようにするため、ヘリウムガスシール機
構１７が設けられる。
は、電流リードガイド８とハニカム状電流リード７ａと
の間の隙間を通して漏れてくるガスヘリウムが接続子１
５、カマボコ状電流リード７ｂ、立上りスタッド１０近
傍に充満しないようにするため、ヘリウムガスシール機
構１７が設けられる。
【００２４】なお、上記では特に説明しなかったが、図
示からも明らかなように超電導界磁巻線２とコレクタリ
ング１１には電流リードとしてプラス側電流リード及び
マイナス側電流リードがそれぞれ接続され、これらプラ
ス側及びマイナス側電流リードはほぼ１８０度異なる配
置関係になっている。
示からも明らかなように超電導界磁巻線２とコレクタリ
ング１１には電流リードとしてプラス側電流リード及び
マイナス側電流リードがそれぞれ接続され、これらプラ
ス側及びマイナス側電流リードはほぼ１８０度異なる配
置関係になっている。
【００２５】このような構成の超電導回転子において
は、ＨＴＣ側端部軸５ｂ内に設けられるハニカム状電流
リード７ａとＨＴＣ側端部軸５ｂに結合されるコレクタ
リング用継シャフト５ｃ内に設けられるカマボコ状電流
リード７ｂを同一軸線上に配置してこれらを接続子１５
により接続して一体化するようにしたので、コレクタリ
ング用継シャフト５ｃ及びカマボコ状電流リード７ｂが
接続される前であれば、真空断熱層３の気密を保つため
に電流リードガイド８をＨＴＣ側端部軸５ｂに溶接した
り、ＨＴＣ側端部軸５ｂのフランジ部にガスシール機構
１７を設けるための製作上の作業スペースを確保するこ
とができる。
は、ＨＴＣ側端部軸５ｂ内に設けられるハニカム状電流
リード７ａとＨＴＣ側端部軸５ｂに結合されるコレクタ
リング用継シャフト５ｃ内に設けられるカマボコ状電流
リード７ｂを同一軸線上に配置してこれらを接続子１５
により接続して一体化するようにしたので、コレクタリ
ング用継シャフト５ｃ及びカマボコ状電流リード７ｂが
接続される前であれば、真空断熱層３の気密を保つため
に電流リードガイド８をＨＴＣ側端部軸５ｂに溶接した
り、ＨＴＣ側端部軸５ｂのフランジ部にガスシール機構
１７を設けるための製作上の作業スペースを確保するこ
とができる。
【００２６】また、低温側では導体の電気抵抗が小さい
ので、ＨＴＣ側端部軸５ｂ内には導電部の断面積が小さ
く、且つ冷媒ガスヘリウム排気と伝熱ガスヘリウム排気
の伝熱面積の大なるハニカム状電流リード７ａを設ける
ことにより、発生電気抵抗が小さく、侵入熱も低減する
ことができる。他方、高温側となるコレクタリング用継
シャフト５ｃ内には断面積が大きく、立上がりスタッド
１０とのネジ接続（接触）面積の確保が十分可能なカマ
ボコ状電流リード７ｂを設けているので、電気損失の発
生を少なくして発熱を抑えることができる。
ので、ＨＴＣ側端部軸５ｂ内には導電部の断面積が小さ
く、且つ冷媒ガスヘリウム排気と伝熱ガスヘリウム排気
の伝熱面積の大なるハニカム状電流リード７ａを設ける
ことにより、発生電気抵抗が小さく、侵入熱も低減する
ことができる。他方、高温側となるコレクタリング用継
シャフト５ｃ内には断面積が大きく、立上がりスタッド
１０とのネジ接続（接触）面積の確保が十分可能なカマ
ボコ状電流リード７ｂを設けているので、電気損失の発
生を少なくして発熱を抑えることができる。
【００２７】さらに、ハニカム状電流リード７ａとカマ
ボコ状電流リード７ｂとは、図３に示すように各電流リ
ード端に形成されたネジ部１９を接続子１５に有する右
ネジ穴２０ａ及び左ネジ穴２０ｂにネジ込むことにより
接続しているので、ハニカム状電流リード７ａが固定さ
れていても接続子１５を回すことにより、カマボコ状電
流リード７ｂが回ることなく平行移動して図４に示すよ
うに一体化されるので、機械的強度の高い、しかも接続
抵抗の小さい接続が可能となる。
ボコ状電流リード７ｂとは、図３に示すように各電流リ
ード端に形成されたネジ部１９を接続子１５に有する右
ネジ穴２０ａ及び左ネジ穴２０ｂにネジ込むことにより
接続しているので、ハニカム状電流リード７ａが固定さ
れていても接続子１５を回すことにより、カマボコ状電
流リード７ｂが回ることなく平行移動して図４に示すよ
うに一体化されるので、機械的強度の高い、しかも接続
抵抗の小さい接続が可能となる。
【００２８】ここで、組立手順について簡単に述べる
と、ＨＴＣ側端部軸５ｂのフランジ部でのヘリウムガス
シール機構１７の組立は接続子１５によりハニカム状電
流リード７ａとカマボコ状電流リード７ｂとを接続する
前に完了させ、その後接続子１５により両電流リード７
ａ，７ｂを接続してから、コレクタリング継シャフト５
ｃを挿入して結合する。次に立上りスタッド１０をコレ
クタリング１１側より挿入し、カマボコ状電流リード７
ｂの半径方向に明けられた接続面積が十分確保された接
続用ネジ穴１８に締付け、さらに立上りスタッド１０を
コレクタリング１１と接続する。
と、ＨＴＣ側端部軸５ｂのフランジ部でのヘリウムガス
シール機構１７の組立は接続子１５によりハニカム状電
流リード７ａとカマボコ状電流リード７ｂとを接続する
前に完了させ、その後接続子１５により両電流リード７
ａ，７ｂを接続してから、コレクタリング継シャフト５
ｃを挿入して結合する。次に立上りスタッド１０をコレ
クタリング１１側より挿入し、カマボコ状電流リード７
ｂの半径方向に明けられた接続面積が十分確保された接
続用ネジ穴１８に締付け、さらに立上りスタッド１０を
コレクタリング１１と接続する。
【００２９】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、界磁
電流の大きい中、大容量や界磁電流制御型超電導発電機
でのフォーシング電圧が印加されても、侵入熱が少な
く、しかも接続抵抗が小さい、製造上組立スペースの十
分確保された信頼性の高い超電導回転子を提供すること
ができる。
電流の大きい中、大容量や界磁電流制御型超電導発電機
でのフォーシング電圧が印加されても、侵入熱が少な
く、しかも接続抵抗が小さい、製造上組立スペースの十
分確保された信頼性の高い超電導回転子を提供すること
ができる。
【図１】本発明による超電導回転子の一実施例を示す断
面図。
面図。
【図２】同実施例におけるカマボコ状電流リードを示す
横断面図。
横断面図。
【図３】同実施例におけるハニカム状電流リードとカマ
ボコ状電流リードの接続前の構成を示す断面図。
ボコ状電流リードの接続前の構成を示す断面図。
【図４】同実施例において、接続子によりハニカム状電
流リードとカマボコ状電流リードが接続された状態を示
す断面図。
流リードとカマボコ状電流リードが接続された状態を示
す断面図。
【図５】従来の超電導回転子の構成例を示す断面図。
１……巻線取付軸、２……超電導界磁巻線、３……真空
断熱層、４……外筒、５ａ……タービン側端部軸、５ｂ
……ＨＴＣ側端部軸、５ｃ……コレクタリング用継シャ
フト、６……ヘリウム給排管、７ａ……ハニカム状電流
リード、７ｂ……カマボコ状電流リード、８……電流リ
ードガイド、９……継手、１０……立上りスタッド、１
１……コレクタリング、１２……継手回り絶縁物、１３
…立上りスタッド絶縁物、１５……接続子、１６……カ
マボコ状電流リード絶縁物、１７……シール機構、１８
……接続用ネジ孔、１９……接続用ネジ部、２０ａ……
右ネジ孔、２０ｂ……左ネジ孔。
断熱層、４……外筒、５ａ……タービン側端部軸、５ｂ
……ＨＴＣ側端部軸、５ｃ……コレクタリング用継シャ
フト、６……ヘリウム給排管、７ａ……ハニカム状電流
リード、７ｂ……カマボコ状電流リード、８……電流リ
ードガイド、９……継手、１０……立上りスタッド、１
１……コレクタリング、１２……継手回り絶縁物、１３
…立上りスタッド絶縁物、１５……接続子、１６……カ
マボコ状電流リード絶縁物、１７……シール機構、１８
……接続用ネジ孔、１９……接続用ネジ部、２０ａ……
右ネジ孔、２０ｂ……左ネジ孔。
Claims (3)
- 【請求項１】 液体冷媒が蓄えられる中空部を有し、且
つ前記液体冷媒により冷却される超電導巻線が巻装され
た巻線取付軸と、この巻線取付軸の両端部を支持する端
部軸と、この端部軸の一方を軸方向に貫通させ且つ前記
超電導巻線に接続して設けられ前記巻線取付軸の中空部
内よりガス冷媒が通気される中空穴を有する第１の電流
リードと、この第１の電流リードと同一軸線上に配設さ
れ前記第１の電流リードを通して流れるガス冷媒を排気
する中空穴を有する第２の電流リードと、前記第１の電
流リード及び第２の電流リードのそれぞれ対峙する端部
を電気的に接続すると共に各中空穴と連通する連通穴を
有する接続子と、前記第２の電流リードを包囲するよう
に設けられ前記第１の電流リードが貫通する端部軸に連
結されたコレクタ用継シャフトと、このコレクタ用継シ
ャフトの外周面に取付けられ前記第２の電流リードに立
上りスタッドを介して接続されるコレクタリングとを備
え、前記第１の電流リードは導電部の断面積が小さく、
且つガス冷媒との伝熱面積の大きな形状とし、前記第２
の電流リードは導電部の断面積が大きく、且つ前記立上
りスタッドとの接続部の接触面積が大きな形状としたこ
とを特徴とする超電導回転子。 - 【請求項２】 第１の電流リードをハニカム状とし、第
２の電流リードをカマボコ状にしたことを特徴とする請
求項１記載の超電導回転子。 - 【請求項３】 接続子は第１の電流リード側及び第２の
電流リード側に左右のネジ回りを逆にしたネジ穴をそれ
ぞれ有する構成とし、両電流リードを接続子にネジ込み
方式にて接続することを特徴とする請求項１記載の超電
導回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6188508A JPH0851765A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 超電導回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6188508A JPH0851765A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 超電導回転子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0851765A true JPH0851765A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16224955
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6188508A Pending JPH0851765A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 超電導回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0851765A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102019216818A1 (de) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | Siemens Energy Global GmbH & Co. KG | Stromzuführung, supraleitende Spuleneinrichtung und Rotor |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP6188508A patent/JPH0851765A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102019216818A1 (de) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | Siemens Energy Global GmbH & Co. KG | Stromzuführung, supraleitende Spuleneinrichtung und Rotor |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4111746B2 (ja) | 電磁遮蔽体を有する高温超伝導同期ロータ及びその組立方法 | |
| US6605886B2 (en) | High temperature superconductor synchronous rotor coil support insulator | |
| JP4041693B2 (ja) | 真空容器と電磁遮蔽体とを有する高温超伝導ロータ及びその組み立て方法 | |
| JP4298450B2 (ja) | 超電導ケーブルの端末構造 | |
| JP2005012915A (ja) | 超電導ケーブルの接続構造および超電導ケーブル接続用絶縁スペーサー | |
| US20030173862A1 (en) | High temperature super-conducting rotor coil support with split coil housing and assembly method | |
| KR100902434B1 (ko) | 동기식 기계용 로터 | |
| KR100902692B1 (ko) | 동기식 기계용 로터 | |
| JP4002784B2 (ja) | 鉄製コアロータによって支えられた高温超伝導コイル | |
| JPH0851765A (ja) | 超電導回転子 | |
| JP2016067167A (ja) | 断熱管絶縁ユニット、及び超電導ケーブル線路 | |
| JP2001006837A (ja) | 直流超電導ケーブルの分岐構造 | |
| JP2000090998A (ja) | 超電導ケーブルジョイント | |
| US20020171325A1 (en) | High temperature super-conducting rotor coil support and coil support method | |
| JP3125532B2 (ja) | 酸化物超電導体を用いた電流リード | |
| JP3668925B2 (ja) | 超電導回転電機の回転子用電流リード装置 | |
| JP2603002B2 (ja) | 超電導回転電機の回転子 | |
| JPS582123Y2 (ja) | 内部冷却管付電力ケ−ブル接続部 | |
| JPH0514711Y2 (ja) | ||
| JP2667063B2 (ja) | 超電導回転電機の回転子 | |
| JP5672634B2 (ja) | 超電導ケーブルの中間接続構造 | |
| JPH04351460A (ja) | 超電導回転電機の回転子 | |
| JPH05129668A (ja) | 高温超電導体電流リード | |
| JPH06133530A (ja) | 超電導回転電機の回転子 | |
| JPS5980151A (ja) | 超電導回転電機のパワ−リ−ド |