JPH0851685A - 車載電話機システム用マイクロホン装置 - Google Patents

車載電話機システム用マイクロホン装置

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JPH0851685A
JPH0851685A JP18706194A JP18706194A JPH0851685A JP H0851685 A JPH0851685 A JP H0851685A JP 18706194 A JP18706194 A JP 18706194A JP 18706194 A JP18706194 A JP 18706194A JP H0851685 A JPH0851685 A JP H0851685A
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microphone
support bracket
vehicle
bracket member
fitting
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Toshihisa Matsuda
俊央 松田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車の振動等がハンズフリー通話用のマイクロ
ホンに伝達されて発生するノイズによる通話不能といっ
た事態の発生を防止する。 【構成】 外周部に取付け部3が設けられたマイクロホ
ン2と、取付け部3が相対嵌合される嵌合部11を有
し、マイクロホン2が載置固定されるマイクロホン組付
け部材10と、このマイクロホン組付け部材10と対向
する基部15の一端部に折曲形成された差込み部16を
有し、この差込み部16が車内の適宜の間隙に差し込ま
れて固定される支持ブラケット部材14とを備える。マ
イクロホン組付け部材10と支持ブラケット部材14の
基部15との相対向する主面間にクッション部材13が
介挿配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に搭載
される車載電話機システムを構成するハンズフリー通話
用のマイクロホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話装置は、地上中継局の整備に
よって通話特性の安定が図られ、また電話社会ともいえ
る今日において、車での移動途中での通話が可能なこと
から多忙なビジネスマンを中心として極めて高い普及率
を示している。ところで、運転途中での通話は、一般
に、電話機本体を片手で把持して行われるために片手運
転となり、咄嗟のハンドル操作が遅れてしまうことから
極めて危険である。
【0003】このため、自動車電話装置においては、図
9及び図10に示すように、電話機本体111とは別
に、車内に設置されるハンズフリー用のマイクロホン1
01及びスピーカ113とを備え、ハンドルから手を離
さないままで通話を可能としたシステムが提供されてい
る。すなわち、この自動車電話装置120は、カーバッ
テリー116を電源として、充電器112に装着される
電話機本体111と、飛来電波を捕捉するアンテナ装置
114を備える他に、電話機本体111にはハンズフリ
ーユニットが組み込まれ、このハンズフリーユニットに
接続されるスピーカ113とマイクロホン101とを備
えている。
【0004】相手方の音声を増幅するハンズフリー用の
スピーカ装置113は、助手席の足元等に載置固定され
るとともに、運転席の近傍にはハンズフリー用のマイク
ロホン101が設置されている。ハンズフリーユニット
は、運転途中で着信があった場合に、応答スイッチを操
作することにより、電話機本体111を介さずにマイク
ロホン101及びスピーカ113とによって相手方との
通話を行うことが可能となる。
【0005】マイクロホン101は、接続線115を介
して電話機本体111の通話回路と接続されており、例
えば図10に示すように、運転席側のサイドピラー12
1の上方部に位置して内装シートの端部を挟み込んで固
定するためのトリム部材122によって構成する間隙を
利用した取付け装置100を介して取り付けられてい
る。なお、接続線115についても、外部に露呈しない
ようにトリム部材122の間隙等を利用して配設されて
いる。
【0006】従来のマイクロホン装置100は、図11
に示すように、マイクロホン101と、このマイクロホ
ン101を支持するL字状の支持ブラケツト部材106
とから構成されている。マイクロホン101は、筒状の
本体部に取付け部102が設けられている。この取付け
部102は、本体部の周面に一体に突設した軸状の支持
部103と、この支持部103に嵌め込まれた一対の保
持部材104A、104Bとから構成されている。これ
ら保持部材104A、104Bは、弾性を有する合成樹
脂材料或いはゴム、ポリストマー等によって円盤状に形
成され、支持ブラケツト部材106を挟み込むために間
隙105を構成するようにして支持部103に嵌め込ま
れている。
【0007】支持ブラケツト部材106は、金属板を折
曲して形成され、水平基部107と差込み部108とか
ら構成されている。水平基部107には、その一方側端
部にマイクロホン101を取り付けるための嵌合穴10
9が設けられている。嵌合穴109は、マイクロホン1
01側の支持部103の外径とほぼ等しい穴径を有する
とともに、穴壁の一部が水平基部107の一方側端部に
開放されている。
【0008】マイクロホン101は、支持ブラケツト部
材106の水平基部107の一方側端部側から保持部材
104A、104Bによって水平基部107の上下主面
を挟み込むようにして間隙105を嵌合穴109に嵌め
込むことにより、この支持ブラケツト部材106に組み
付けられる。マイクロホン101を組付けた状態におい
て、支持ブラケツト部材106は、水平基部107に対
して直交する方向に折曲された差込み部108がトリム
部材122によって構成される間隙に差し込まれること
によって、車内に設置される。勿論、マイクロホン10
1は、車内に設置された状態において、図10に示すよ
うに、送話部101Aが運転者側に対向位置される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の自動車電話装置120のマイクロホン装置10
0は、マイクロホン101を取り付けるための支持ブラ
ケット部材106を、車内に取り付けるための差込み部
108とマイクロホン101を支持するための水平基部
107とを一体に形成した構造であるため、走行中の車
の振動が直接マイクロホン101の振動板に伝達されて
しまっていた。
【0010】勿論、マイクロホン101は、保持部材1
04A、104Bを介して支持ブラケット部材106に
組み付けられており、これら保持部材104A、104
Bも車の振動を吸収する作用を奏する。しかしながら、
これら保持部材104A、104Bは、支持ブラケット
部材106の水平基部107をしっかりと挟持してマイ
クロホン101を支持ブラケット部材106に支持する
機能を有する部材であるため、振動の吸収機能が十分に
果たされていない。
【0011】このマイクロホン101の振動板に伝達さ
れた車の振動は、通話ノイズとして相手方に伝達され
る。車の振動は、走行スピードが速くなるほど大きくな
り、また悪路等を走行している場合にも大きくなること
から、通話ノイズも大きくなって、通話の相手方が運転
者の声を聞き分けることができず、通話が不能の事態が
生じるといった問題があった。
【0012】かかる問題点を解決する方法としては、例
えば通話回路にノイズフィルター、オペアンプ等を接続
することによって、回路的な対応も考慮されるが、装置
全体が大幅にコストアップするとともに、通話品質を確
実に保持することがなお困難であった。
【0013】したがって、本発明は、車両の振動等がハ
ンズフリー通話用のマイクロホンに伝達されて発生する
ノイズにより、通話不能といった事態の発生を防止した
車載電話機システム用マイクロホン装置を提供すること
を目的に提案されたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る車載電話機システム用マイクロホン装置は、外
周部に取付け部が設けられたハンズフリー通話用のマイ
クロホンと、前記取付け部が相対嵌合される嵌合部を有
し、マイクロホンが載置固定されるマイクロホン組付け
部材と、このマイクロホン組付け部材と対向する基部の
一端部に折曲形成された差込み部を有し、この差込み部
が車両内の適宜の間隙に差し込まれることによって車両
内に取り付けられる支持ブラケット部材と、支持ブラケ
ット部材の基部とマイクロホン組付け部材との相対向す
る主面間に介挿配置されたクッション部材とを備えて構
成される。
【0015】また、本発明に係る車載電話機システム用
マイクロホン装置は、クッション部材を、上下主面が相
対向する支持ブラケット部材の基部主面とマイクロホン
組付け部材の主面にそれぞれ接合固定されて構成され
る。
【0016】さらに、本発明に係る車載電話機システム
用マイクロホン装置は、クッション部材に、仕切り壁を
介してマイクロホン組付け部材が差し込まれる第1の嵌
合部と、支持ブラケット部材の基部が差し込まれる第2
の嵌合部とを形成して構成する。
【0017】さらにまた、本発明に係る車載電話機シス
テム用マイクロホン装置は、マイクロホン組付け部材
を、マイクロホンに設けた取付け部が嵌合される嵌合部
と幅方向のクリック凸部とが設けられた基部と、連結部
を介してこの基部と相対向された受け部とからなる略コ
字状に形成するとともに、支持ブラケット部材には、基
部の幅方向の両側端部から水平部が互いに対向するよう
にしてL字状の保持片をそれぞれ一体に突設することに
よってマイクロホン組付け部材の差込み空間部を構成
し、マイクロホン組付け部材の基部と受け部との間にク
ッション部材を介挿配置して構成する。
【0018】さらに、本発明に係る車載電話機システム
用マイクロホン装置は、マイクロホン組付け部材を、マ
イクロホンを直交する2方向に対して選択して組付け可
能とする第1の嵌合部と第2の嵌合部とがそれぞれ設け
られた第1の組付け部と第2の組付け部とからなるL字
状の基部と、この基部の一端側を筒状に折曲形成するこ
とによって支持ブラケット部材が差し込まれる差込み空
間部が構成された保持筒部とによって形成するととも
に、支持ブラケット部材には、差込み部の上端部をU字
状に形成するとともに差込み部と相対向する受け部を一
体に形成して構成する。
【0019】
【作用】以上のように構成された本発明に係る車載電話
機システム用マイクロホン装置によれば、嵌合部に取付
け部を相対嵌合してハンズふりー通話用のマイクロホン
を載置固定したマイクロホン組付け部材と、例えば差込
み部を内装シートの端部を挟み込んで固定するためのト
リム部材の間隙に差し込むことによって運転席側のサイ
ドピラーの上方部に位置して固定される支持ブラケット
部材との間にクッション部材を介挿配置したことによ
り、このクッション部材に車の振動が効率的に吸収され
る。したがって、マイクロホンには、その振動板に車の
振動が直接伝達されることもなく、ノイズの発生が防止
され、高速走行時等においても極めて良好な状態でのハ
ンズフリー通話が行われる。
【0020】また、クッション部材には、マイクロホン
組付け部材と支持ブラケット部材とがそれぞれ差し込む
ことによって組み合わされることにより、マイクロホン
の組み付けが極めて簡単に行われる。さらに、マイクロ
ホン組付け部材は、第1の嵌合部と第2の嵌合部とが設
けられることによって、マイクロホンを最適な位置に組
み付け可能とする。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を参照して詳細に説明する。本発明の第1の実施例とし
て図1及び図2に示した車載電話機システム用のマイク
ロホン装置1は、マイクロホン2と、マイクロホン組付
け部材10と、クッション部材13及び支持ブラケット
部材14とから構成される。なお、このマイクロホン装
置1も、上述した自動車電話装置120のハンズフリー
用のマイクロホン装置を構成する装置であり、運転席側
のサイドピラーの上方部に位置して内装シートの端部を
挟み込んで固定するためのトリム部材によって構成する
間隙を利用して車内に取り付けられる。
【0022】マイクロホン2は、接続線8を介して図示
しない電話機本体の通話回路と接続され、上述した従来
のマイクロホンと同様に、筒状の本体部に取付け部3が
設けられている。この取付け部3は、本体部の周面に一
体に突設形成した軸状の支持部4と、この支持部4に嵌
め込まれた一対の保持部材5とから構成されている。保
持部材5は、弾性を有する合成樹脂材料或いはゴム、エ
ラストマー等によって形成され、所定の間隔を以って互
いに対向する円盤状の保持部5A、5Bと、これら保持
部5A、5B間に構成された小径の嵌合部6とからな
る。保持部5A、5Bは、後述するマイクロホン組付け
部材10の板厚寸法よりもやや小間隔を以って対向して
いる。
【0023】マイクロホン組付け部材10は、金属板或
いは合成樹脂材料によって矩形の板状部材として構成さ
れており、一方側縁部よりの位置に嵌合穴11が設けら
れている。この嵌合穴11は、外周部の一部がマイクロ
ホン組付け部材10の一方側縁部に開放されており、こ
の開放部12がマイクロホン2の取付け部3の組付け部
として作用する。また、嵌合穴11は、その穴径寸法が
保持部材5の保持部5A、5Bの外径寸法よりも小径と
されるとともに、嵌合部6の外径寸法とほぼ等しく形成
されている。さらに、開放部12は、開口寸法が嵌合部
6の外径寸法よりもわずかに小さく形成されている。
【0024】マイクロホン2は、取付け3を介してマイ
クロホン組付け部材10に組み付けられる。すなわち、
マイクロホン2は、保持部材5の保持部5A、5Bをマ
イクロホン組付け部材10の上下主面にあてがった状態
で嵌合部6を開放部12に押し込む。保持部材5は、上
述した材料特性によって保持部5A、5B及び嵌合部6
がそれぞれ弾性変形し、嵌合部6が開放部12を通過し
て嵌合穴11に相対嵌合するとともに保持部5A、5B
がマイクロホン組付け部材10を挟持する。これによっ
て、マイクロホン2は、図2に示すように、その送話面
7がマイクロホン組付け部材10の長手方向の一方端部
より突出するようにしてマイクロホン組付け部材10の
長手方向に沿って組み付け支持される。
【0025】支持ブラケツト部材14は、上述した従来
の支持ブラケット部材と同様に、金属薄板を材料とし
て、水平基部15と、この水平基部15に対して直交す
る方向に折曲された差込み部16とから構成されてい
る。支持ブラケツト部材14は、全体の幅寸法がマイク
ロホン組付け部材10の幅寸法とほぼ同等とされてお
り、水平基部15がこのマイクロホン組付け部材10と
対向位置される。
【0026】クッション部材13は、マイクロホン組付
け部材10と支持ブラケツト部材14との間に介挿位置
される。このクッション部材13は、ゴム、エラストマ
ー或いは発泡合成樹脂等の十分な弾性を有する材料によ
って形成されている。また、クッション部材13は、十
分な厚みを有するとともに、マイクロホン組付け部材1
0の幅寸法よりもやや小幅とされかつマイクロホン組付
け部材10の一方端面から嵌合穴11までの間隔よりも
小とされた長さに形成されている。
【0027】このクッション部材13は、図2に示すよ
うに、マイクロホン組付け部材10と支持ブラケツト部
材14の相対する主面に、接着剤或いは両面接着テープ
等によって接合される。この場合、クッション部材13
は、マイクロホン組付け部材10の一端側に位置して接
合されることによって、上述したマイクロホン組付け部
材10に対するマイクロホン2の組み付けを可能として
いる。
【0028】したがって、実施例マイクロホン装置1に
おいては、マイクロホン組付け部材10の自由端側に位
置してマイクロホン2を組み付け支持するとともに、こ
のマイクロホン組付け部材10をクッション部材13を
介して支持ブラケット部材14に片持ち状態で支持して
構成している。このため、マイクロホン装置1は、支持
ブラケット部材14に振動等が加えられた場合でも、ク
ッション部材13による減衰作用は勿論のこと、水平基
部15に片持ち支持されたマイクロホン組付け部材10
での減衰作用或いは保持部材5の各部でこの振動等が吸
収され、マイクロホン2には大幅に減衰された状態で伝
達されることになる。
【0029】以上のように構成された実施例マイクロホ
ン装置1は、支持ブラケット部材14の差込み部16
を、例えば運転席側のサイドピラーの上方部に位置して
内装シートの端部を挟み込んで固定するためのトリム部
材に差し込むことによって、車内に設置される。走行中
の車の振動は、マイクロホン装置1に伝達されるが、上
述したように、マイクロホン2に対して大幅に減衰され
た状態で伝達される。したがって、この実施例マイクロ
ホン装置1を取り付けた車載電話機システムにおいて
は、高速走行或いは悪路の走行等で通話を行った場合で
も、車の振動がマイクロホン2の振動板に伝達されて大
きな通話ノイズとして相手方に伝達されるといった不都
合の発生が防止され、安定したかつ良好な状態で通話を
行うことができる。
【0030】図3及び図4は、本発明の第2の実施例と
して示す車載電話機システム用のマイクロホン装置20
であって、自動車電話装置120のハンズフリー用のマ
イクロホン装置を構成し、運転席側のサイドピラーの上
方部に位置して内装シートの端部を挟み込んで固定する
ためのトリム部材によって構成される間隙を利用して車
内に取り付けられる。このマイクロホン装置20は、マ
イクロホン2と、マイクロホン組付け部材21と、クッ
ション部材25及び支持ブラケット部材31とから構成
される。なお、マイクロホン2については、上述した第
1の実施例マイクロホン装置1と同様であるため、以下
同一符号を付すことによって詳細な説明を省略する。
【0031】マイクロホン組付け部材21は、金属板或
いは合成樹脂材料によって矩形の板状部材として構成さ
れており、長手方向の一端側でかつ一方の側縁部よりに
位置して嵌合穴22が設けられている。この嵌合穴22
は、外周部の一部がマイクロホン組付け部材21の一方
側縁部に開放されており、この開放部23がマイクロホ
ン2の取付け部3の組付け部として作用する。また、嵌
合穴22は、その穴径寸法が保持部材5の保持部5A、
5Bの外径寸法よりも小径とされるとともに、嵌合部6
の外径寸法とほぼ等しく形成されている。さらに、開放
部23は、開口寸法が嵌合部6の外径寸法よりもわずか
に小さく形成されている。
【0032】マイクロホン組付け部材21には、嵌合穴
22に対して中央部よりに位置して、両側縁部にクリッ
ク凸部24A、24Bがそれぞれ一体に形成されてい
る。これらクリック凸部24A、24Bは、マイクロホ
ン組付け部材21を後述するクッション部材25に組み
付ける際に、抜止め作用を奏する。
【0033】なお、このマイクロホン組付け部材21に
は、上述した第1の実施例と同様の方法によって取付け
3を介してマイクロホン2が組み付けられる。すなわ
ち、マイクロホン2は、保持部材5の保持部5A、5B
をマイクロホン組付け部材21の上下主面にあてがった
状態で嵌合部6を開放部23に押し込む。保持部材5
は、保持部5A、5B及び嵌合部6がそれぞれ弾性変形
し、嵌合部6が開放部23を通過して嵌合穴22に相対
嵌合するとともに保持部5A、5Bがマイクロホン組付
け部材21を挟持する。これによって、マイクロホン2
は、図4に示すように、その送話面7がマイクロホン組
付け部材21の長手方向の一方端部より突出するように
してマイクロホン組付け部材21の長手方向に沿って組
み付け支持される。
【0034】支持ブラケツト部材31は、上述した第1
の実施例マイクロホン装置の支持ブラケット部材と同様
に、金属薄板を材料として、水平基部33と、この水平
基部33に対して直交する方向に折曲された差込み部3
2とから構成されている。支持ブラケツト部材31は、
全体の幅寸法がマイクロホン組付け部材21の幅寸法と
ほぼ同等とされており、水平基部33がこのマイクロホ
ン組付け部材21と対向位置される。
【0035】支持ブラケット部材31には、水平基部3
3の先端側に位置した両側縁部にクリック凸部34A、
34Bがそれぞれ一体に形成されている。これらクリッ
ク凸部34A、34Bは、支持ブラケット部材31を後
述するクッション部材25に組み付ける際に、抜止め作
用を奏する。
【0036】クッション部材25は、マイクロホン組付
け部材21と支持ブラケツト部材31との間に介挿位置
される。このクッション部材25は、ゴム、エラストマ
ー或いは発泡合成樹脂等の十分な弾性を有する材料によ
って形成されている。クッション部材25は、マイクロ
ホン組付け部材21の幅寸法よりもやや幅広とされかつ
マイクロホン組付け部材21の一方端面からクリック凸
部24A、24Bまでの間隔よりも小とされた長さに形
成されている。
【0037】クッション部材25は、マイクロホン組付
け部材21が差し込まれる水平方向の第1の差込み溝2
6と、水平方向の隔壁28を介して支持ブラケット部材
31の水平基部33が差し込まれる水平方向の第2の差
込み溝29とが設けられている。第1の差込み溝26を
構成する天井部27には、長手方向の切欠き溝27Aが
設けられている。同様に、第2の差込み溝29を構成す
る底面部30には、長手方向の切欠き溝30Aが設けら
れている。
【0038】第1の差込み溝26は、幅寸法がマイクロ
ホン組付け部材21の幅寸法とほぼ等しく、また高さ寸
法もこのマイクロホン組付け部材21の厚み寸法とほぼ
等しい。同様に、第2の差込み溝29は、幅寸法が支持
ブラケット部材31の幅寸法とほぼ等しく、また高さ寸
法もこの支持ブラケット部材31の厚み寸法とほぼ等し
い。
【0039】以上のように構成されたクッション部材2
5には、マイクロホン2を組み付けたマイクロホン組付
け部材21が第1の差込み溝26に差し込まれ、また支
持ブラケット部材31が第2の差込み溝29に差し込ま
れる。すなわち、マイクロホン組付け部材21は、基端
部側から第1の差込み溝26に差し込まれるが、切欠き
溝27Aの作用によって天井部27が両側に拡張する方
向に弾性変形することにより、クリック凸部24A、2
4Bが第1の差込み溝26中に進入して溝壁と係合する
まで差し込まれる。したがって、マイクロホン組付け部
材21は、図4に示すように、上下主面が天井部27と
隔壁28とによって挟持されて、クッション部材25に
しっかりと組み合わされる。
【0040】支持ブラケット部材31は、水平基部33
の先端部側から第2の差込み溝29に差し込まれるが、
切欠き溝30Aの作用によって底面部30が両側に拡張
する方向に弾性変形することにより、クリック凸部34
A、34Bが第2の差込み溝29中に進入して溝壁と係
合するまで差し込まれる。したがって、支持ブラケット
部材31は、図4に示すように、上下主面が底面部30
と隔壁28とによって挟持されて、クッション部材25
にしっかりと組み合わされる。
【0041】以上のように構成された実施例マイクロホ
ン装置20においては、マイクロホン組付け部材21の
自由端側に位置してマイクロホン2が組み付け支持され
るとともに、このマイクロホン組付け部材21をクッシ
ョン部材25を介して支持ブラケット部材31に片持ち
状態で支持した構成とされる。このため、マイクロホン
取付け装置20は、支持ブラケット部材31に振動等が
加えられた場合でも、クッション部材25による振動の
減衰作用は勿論のこと、このクッション部材25に片持
ち状態でそれぞれ差し込まれた支持ブラケット部材31
の水平基部33及びマイクロホン組付け部材21での減
衰作用或いは保持部材5の各部での減衰作用によって、
この振動等が吸収され、マイクロホン2には大幅に減衰
された状態で伝達されることになる。
【0042】第2の実施例マイクロホン装置20も、支
持ブラケット部材31の差込み部32を、例えば運転席
側のサイドピラーの上方部に位置して内装シートの端部
を挟み込んで固定するためのトリム部材の間隙に差し込
むことによって、車内に設置される。走行中の車の振動
は、マイクロホン装置20に伝達されるが、上述したよ
うに、マイクロホン2に対して大幅に減衰された状態で
伝達される。
【0043】したがって、この実施例マイクロホン装置
20を取り付けた車載電話機システムにおいては、高速
走行或いは悪路の走行等で通話を行った場合でも、車の
振動がマイクロホン2の振動板に伝達されて大きな通話
ノイズとして相手方に伝達されるといった不都合の発生
が防止され、安定かつ良好な状態で通話を行うことがで
きる。また、この第2の実施例マイクロホン装置20
は、上述した第1の実施例マイクロホン装置と比較し
て、クッション部材25を接合するための接着剤を不要
とし、またこのクッション部材25がマイクロホン組付
け部材21及び支持ブラケット部材31の上下主面を挟
持することにより、より効率的な緩衝作用が奏せられ
る。
【0044】図5及び図6は、本発明の第3の実施例と
して示す車載電話機システム用のマイクロホン装置40
であり、このマイクロホン装置40も上述した各実施例
と同様に、自動車電話装置120のハンズフリー用のマ
イクロホン装置を構成し、運転席側のサイドピラーの上
方部に位置して内装シートの端部を挟み込んで固定する
ためのトリム部材によって構成される間隙を利用して車
内に取り付けられる。このマイクロホン装置40は、マ
イクロホン2と、マイクロホン組付け部材41と、クッ
ション部材48及び支持ブラケット部材49とから構成
される。なお、マイクロホン2については、上述した第
1の実施例マイクロホン装置1と同様であるため、以下
同一符号を付すことによって詳細な説明を省略する。
【0045】マイクロホン組付け部材41は、金属板或
いは合成樹脂を材料として、全体略矩形状の上面側のマ
イクロホン組付け部42と、このマイクロホン組付け部
42の一端部に直交する連結部44及びこの連結部44
を介してマイクロホン組付け部42と対向する矩形状の
底面側の受け部43とからなるコ字状に形成されてい
る。マイクロホン組付け部42には、自由端側の一方の
側縁部よりに位置して嵌合穴45が設けられている。
【0046】この嵌合穴45は、外周部の一部がマイク
ロホン組付け部42の一方側縁部に開放されており、こ
の開放部46がマイクロホン2の取付け部3の組付け部
として作用する。また、嵌合穴45は、その穴径寸法が
マイクロホン2に一体に形成された保持部材5の保持部
5A、5Bの外径寸法よりも小径とされるとともに、嵌
合部6の外径寸法とほぼ等しく形成されている。さら
に、開放部46は、開口寸法が嵌合部6の外径寸法より
もわずかに小さく形成されている。
【0047】マイクロホン組付け部42には、嵌合穴4
5に対して基端部よりの略中央部に位置して幅方向の第
1のクリック凸部47Aが膨出形成されるとともに連結
部44との折曲部分にも同様の第2のクリック凸部47
Bが膨出形成されている。これらクリック凸部47A、
47Bは、マイクロホン組付け部材41を後述する支持
ブラケット部材49に組み付ける際に、抜止め作用を奏
する。
【0048】このマイクロホン組付け部材41には、上
述した第1の実施例と同様の方法によって取付け3を介
してマイクロホン2が組み付けられる。すなわち、マイ
クロホン2は、保持部材5の保持部5A、5Bをマイク
ロホン組付け部材41のマイクロホン組付け部42の上
下主面にあてがった状態で嵌合部6を開放部46に押し
込む。保持部材5は、保持部5A、5B及び嵌合部6が
それぞれ弾性変形し、嵌合部6が開放部46を通過して
嵌合穴45に相対嵌合するとともに保持部5A、5Bが
マイクロホン組付け部42の主面を挟持する。これによ
って、マイクロホン2は、図6に示すように、その送話
面7がマイクロホン組付け部材41の長手方向の一方端
部より突出するようにしてマイクロホン組付け部材41
の長手方向に沿って組み付け支持される。
【0049】クッション部材48は、マイクロホン組付
け部材41のマイクロホン組付け部42と受け部43と
の間に介挿位置される。このクッション部材48は、ゴ
ム、エラストマー或いは発泡合成樹脂等の十分な弾性を
有する材料によって形成されている。また、クッション
部材48は、マイクロホン組付け部42と受け部43と
の対向間隔とほぼ等しい厚みを有するとともに、マイク
ロホン組付け部42の幅寸法よりもやや小幅とされかつ
連結部44から第1のクリック凸部47Aまでの間隔よ
りも大とされた長さに形成されている。
【0050】このクッション部材48は、図6に示すよ
うに、マイクロホン組付け部42と受け部43との相対
する主面に、接着剤或いは両面接着テープ等によって接
合されてマイクロホン組付け部材41に組み付けられ
る。この場合、クッション部材48は、マイクロホン組
付け部42の連結部44側に位置して接合されることに
よって、上述したマイクロホン組付け部材41に対する
マイクロホン2の組み付けを可能としている。
【0051】支持ブラケツト部材49は、金属薄板を材
料として、水平基部51と、この水平基部51の一端部
から直交する方向に折曲された差込み部50と、この差
込み部50と反対側に位置して水平基部51の両側端部
に立ち上がり形成された逆L字状の保持部52、53と
から構成されている。保持部52、53は、上端側の水
平部分が互いに向き合うようにして水平基部51から一
体に立ち上がり形成されており、この水平基部51との
間に差込み空間部54を構成している。差込み空間部5
4は、高さ寸法及び幅寸法がマイクロホン組付け部材4
1の高さ寸法、幅寸法とほぼ等しくされている。また、
差込み空間部54は、長さ寸法がマイクロホン組付け部
材41のクリック凸部47A、47Bの対向間隔とほぼ
等しくされている。
【0052】以上のように構成された支持ブラケット部
材49には、マイクロホン2を組み付けたマイクロホン
組付け部材41が連結部44側から差込み空間部54に
差し込まれる。マイクロホン組付け部材41には、マイ
クロホン組付け部42の基端部側に第2のクリック凸部
47Bが膨出形成されているが、保持部52、53の水
平部が両側に拡張する方向に弾性変形することにより、
この第2のクリック凸部47Bが差込み空間部54中を
進入することができる。
【0053】そして、マイクロホン組付け部材41は、
図6に示すように、第2のクリック凸部47Bが差込み
空間部54中を貫通するとこの第2のクリック凸部47
Bと第1のクリック凸部47Aとが保持部52、53の
両端部を挟持することによって、支持ブラケット部材4
9にしっかりと組付け保持される。このようにして支持
ブラケット部材49に組み合わされたマイクロホン組付
け部材41は、マイクロホン組付け部42と受け部43
との間にクッション部材48が介挿配置されることによ
って、十分な弾性を付与された状態でマイク2を支持す
る。
【0054】以上のように構成された第3の実施例マイ
クロホン装置40は、マイクロホン組付け部材41の自
由端側に位置してマイクロホン2が組み付け支持される
とともに、クッション部材48によって弾性を付与され
た状態で支持ブラケット部材49に片持ち状態で支持し
た構成とされる。このため、マイクロホン装置40は、
支持ブラケット部材49に振動等が加えられた場合で
も、クッション部材48の弾性変形による振動等の減衰
作用は勿論のこと、さらに支持ブラケット部材49の水
平基部51の先端側に片持ち支持された状態のマイクロ
ホン組付け部材41或いはマイクロホン2の保持部材5
の各部においてもこの振動等が吸収され、マイクロホン
2には大幅に減衰された状態で伝達されることになる。
【0055】第3の実施例マイクロホン装置40も、支
持ブラケット部材49の差込み部50を、例えば運転席
側のサイドピラーの上方部に位置して内装シートの端部
を挟み込んで固定するためのトリム部材の間隙に差し込
むことによって、車内に設置される。走行中の車の振動
は、マイクロホン装置40に伝達されるが、上述したよ
うに、マイクロホン2に対して大幅に減衰された状態で
伝達される。
【0056】したがって、この実施例マイクロホン装置
40を取り付けた車載電話機システムにおいては、高速
走行或いは悪路の走行等で通話を行った場合でも、車の
振動がマイクロホン2の振動板に伝達されて大きな通話
ノイズとして相手方に伝達されるといった不都合の発生
が防止され、安定かつ良好な状態で通話を行うことがで
きる。また、この第3の実施例マイクロホン装置40
は、マイクロホン2を組み付けたマイクロホン組付け部
材41を支持ブラケット部材49の差込み空間部54に
差し込むといった簡単な操作で組み立てられる。
【0057】図7及び図8は、本発明の第4の実施例と
して示す車載電話機システム用のマイクロホン装置60
であって、このマイクロホン装置60も上述した第1乃
至第3の実施例と同様に、自動車電話装置120のハン
ズフリー用のマイクロホン装置を構成し、運転席側のサ
イドピラーの上方部に位置して内装シートの端部を挟み
込んで固定するためのトリム部材によって構成される間
隙を利用して車内に取り付けられる。このマイクロホン
装置60は、マイクロホン2と、マイクロホン組付け部
材61と、クッション部材75及び支持ブラケット部材
70とから構成される。
【0058】また、この実施例マイクロホン装置60
は、後述するように、マイクロホン2を2方向に対して
選択的に取り付け可能とした構成について特徴を有して
いる。なお、マイクロホン2については、上述した第1
の実施例マイクロホン装置1と同様であるため、以下同
一符号を付すことによって詳細な説明を省略する。
【0059】マイクロホン組付け部材61は、金属板或
いは合成樹脂を材料として、水平状態の第1のマイクロ
ホン組付け部62と、この第1のマイクロホン組付け部
62に対して直交する方向に折曲形成された第2のマイ
クロホン組付け部63と、この第2のマイクロホン組付
け部63の反対側に位置して筒状に形成された取付け部
68とから構成される。マイクロホン組付け部材61
は、第2のマイクロホン組付け部63と取付け部68
が、第1のマイクロホン組付け部62に対してそれぞれ
上下に位置して設けられることによって、側面形状が略
々クランク状を呈して構成されている。
【0060】第1のマイクロホン組付け部62には、第
2のマイクロホン組付け部63が折曲形成された側であ
りかつ一方の側縁部よりに位置して嵌合穴66が設けら
れている。この嵌合穴66は、外周部の一部が第1のマ
イクロホン組付け部62の一方側縁部に開放されてお
り、この開放部67がマイクロホン2の取付け部3の組
付け部として作用する。また、嵌合穴66は、その穴径
寸法がマイクロホン2に一体に形成された保持部材5の
保持部5A、5Bの外径寸法よりも小径とされるととも
に、嵌合部6の外径寸法とほぼ等しく形成されている。
さらに、開放部67は、開口寸法が嵌合部6の外径寸法
よりもわずかに小さく形成されている。
【0061】第2のマイクロホン組付け部63にも、前
記第1のマイクロホン組付け部62の嵌合穴66が設け
られた側縁部側に位置して、嵌合穴64が設けられてい
る。この嵌合穴64もまた、外周部の一部が第2のマイ
クロホン組付け部63の一方側縁部に開放されており、
この開放部65がマイクロホン2の取付け部3の組付け
部として作用する。また、嵌合穴64は、その穴径寸法
がマイクロホン2に一体に形成された保持部材5の保持
部5A、5Bの外径寸法よりも小径とされるとともに、
嵌合部6の外径寸法とほぼ等しく形成されている。さら
に、開放部65は、開口寸法が嵌合部6の外径寸法より
もわずかに小さく形成されている。
【0062】取付け部68は、上述したように、第1の
マイクロホン組付け部62の一端部から、材料板を底面
部側に角筒状に折曲形成された部位として構成され、後
述する支持ブラケット部材70が差し込まれる幅方向に
開口する差込み空間部69が構成されている。
【0063】このマイクロホン組付け部材61には、上
述した各実施例と同様の方法によって取付け3を介して
マイクロホン2が組み付けられる。すなわち、マイクロ
ホン2は、保持部材5の保持部5A、5Bをマイクロホ
ン組付け部材61の第1のマイクロホン組付け部62又
は第2のマイクロホン組付け部63の上下主面にあてが
った状態で嵌合部6を開放部67又は開放部65に押し
込む。保持部材5は、保持部5A、5B及び嵌合部6が
それぞれ弾性変形し、嵌合部6が開放部67又は開放部
65を通過して嵌合穴66又は嵌合穴64に相対嵌合す
るとともに保持部5A、5Bが第1のマイクロホン組付
け部62又は第2のマイクロホン組付け部63の主面を
挟持する。
【0064】マイクロホン2は、図8において実線で示
すように、第1のマイクロホン組付け部62に組み付け
られた状態においては、その送話面7が第1のマイクロ
ホン組付け部62の幅方向の一方端部より突出するよう
にしてマイクロホン組付け部材61に組み付け支持され
る。また、マイクロホン2は、同図において一点鎖線で
示すように、第2のマイクロホン組付け部63に組み付
けられた状態においては、その送話面7が第1のマイク
ロホン組付け部62に対して直交するようにしてマイク
ロホン組付け部材61に組み付け支持される。
【0065】支持ブラケツト部材70は、バネ性を有す
る金属薄板を材料として、水平基部71と、この水平基
部51の一端部側の側縁部から突設された断面略L字状
の連結部73を介して一体に形成された差込み部71と
から構成されている。差込み部71は、連結部73の上
端側からU字状に折曲されて設けられることによって、
水平基部71の主面と対向している。水平基部71は、
幅寸法がマイクロホン組付け部材61の差込み空間部6
9の幅寸法とほぼ等しい。
【0066】クッション部材75は、支持ブラケツト部
材70の水平基部71の幅寸法及び長さ寸法よりもやや
小とされた幅寸法及び長さ寸法を有するとともに、十分
な厚み寸法を有している。このクッション部材75は、
ゴム、エラストマー或いは発泡合成樹脂等の十分な弾性
を有する材料によって形成されている。そして、クッシ
ョン部材75は、一方の主面が接着剤或いは両面接着テ
ープ等によって支持ブラケツト部材70の水平基部71
に接合されるとともに、他方の主面が介添板74と接着
剤或いは両面接着テープ等によって接合されている。
【0067】介添板74は、金属板或いは合成樹脂材料
によって矩形状に形成された部材であって、支持ブラケ
ツト部材70の水平基部71とほぼ等しい外形寸法を有
している。したがって、クッション部材75は、この支
持ブラケツト部材70の水平基部71と介添板74との
間に介挿配置されている。この状態において、水平基部
71、クッション部材75及び介添板74の厚み寸法
は、マイクロホン組付け部材61の差込み空間部69の
高さ寸法よりもやや大とされている。
【0068】なお、介添板74は、支持ブラケツト部材
70の水平基部71との間でクッション部材75を挟み
込むことによって機械的強度を保持するために設けられ
た部材であり、例えばクッション部材75を接合した支
持ブラケツト部材70の水平基部72をマイクロホン組
付け部材61の差込み空間部69に差し込んだ状態にお
いて、クッション部材75と差込み空間部69を構成す
る取付け部68内壁とを接着剤等によって接合するよう
に構成した場合には、特に不要とされる。
【0069】クッション部材75が水平基部72と介添
板74とによって挟み込まれた支持ブラケット部材70
は、マイクロホン組付け部材61の取付け部62に構成
された差込み空間部69中に差し込まれる。支持ブラケ
ット部材70は、上述したように、クッション部材7
5、水平基部72及び介添板74の厚み寸法を差込み空
間部69の高さ寸法よりもやや大としたことにより、差
込み空間部69中に強く押し込むとクッション部材75
が弾性変形し、これによってマイクロホン組付け部材6
1にしっかりと組み合わされる。
【0070】マイクロホン組付け部材61は、取付け部
68に支持ブラケット部材70が組み合わされることに
よって、第1のマイクロホン組付け部62の他端側に形
成された第1の嵌合穴66或いはこの第1のマイクロホ
ン組付け部62から立ち上がり形成された第2のマイク
ロホン組付け部63に設けられた第2の嵌合穴64に組
み付けられるマイクロホン2を片持ち状態で支持するこ
とになる。また、マイクロホン組付け部材61は、支持
ブラケット部材70の水平基部72に接合したクッショ
ン部材75によって、弾性支持された状態となってい
る。
【0071】このため、マイクロホン装置60は、支持
ブラケット部材70に振動等が加えられた場合でも、ク
ッション部材75の弾性変形による振動等の減衰作用は
勿論のこと、支持ブラケット部材70の連結部73と水
平基部72間の減衰作用、片持ち支持された第1のマイ
クロホン組付け部62又は第2のマイクロホン組付け部
63の減衰作用或いはマイクロホン2の保持部材5の各
部での減衰作用によって、この振動等を大幅に減衰した
状態でマイクロホン2に伝達する。
【0072】第4の実施例マイクロホン装置60も、支
持ブラケット部材70の差込み部71を、例えば運転席
側のサイドピラーの上方部に位置して内装シートの端部
を挟み込んで固定するためのトリム部材の間隙に差し込
むことによって、車内に設置される。走行中の車の振動
は、マイクロホン装置60に伝達されるが、上述したよ
うに、マイクロホン2に対して大幅に減衰された状態で
伝達される。
【0073】したがって、この実施例マイクロホン装置
60を取り付けた車載電話機システムにおいては、高速
走行或いは悪路の走行途中で通話をおこなった場合で
も、車の振動がマイクロホン2の振動板に伝達されて大
きな通話ノイズとして相手方に伝達されるといった不都
合の発生が防止され、安定かつ良好な状態での通話を行
うことができる。また、この第4の実施例マイクロホン
装置60は、マイクロホン組付け部材61と支持ブラケ
ット部材70とが差込み操作といった簡単な方法によっ
てしっかりと組み合わされる。
【0074】また、この実施例マイクロホン装置60に
おいては、マイクロホン2を互いに直交する2方向に選
択的に取り付けることができるため、車内での取付け位
置がより最適に選択される。このマイクロホン装置60
は、上述した運転席側のサイドピラーの上部以外にも、
例えば、サンバイザーの端部に設置することも可能であ
る。この場合、支持ブラケット部材70は、差込み部7
1が連結部73とU字状に連結されているため、サンバ
イザーの端部に挟み込むことが可能である。
【0075】本発明は、上述した第1の実施例マイクロ
ホン装置1を基本仕様に、第2の実施例マイクロホン装
置20乃至第4の実施例マイクロホン装置60等に展開
されるが、これら各実施例のマイクロホン組付け部材及
び支持ブラケット部材を適宜組み合わせることによっ
て、他のマイクロホン装置が構成されることは勿論であ
る。例えば第1の実施例マイクロホン装置1に備えられ
る矩形のマイクロホン組付け部材10に代えて、第4の
実施例マイクロホン装置60に備えられるクランク状の
マイクロホン組付け部材61を採用することによって、
マイクロホン2を2方向に取り付けることが可能とな
る。
【0076】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るマイクロホン装置によれば、高速走行或いは悪路の走
行等で車が大きく振動等している状態でハンズフリー通
話を行った場合でも、振動等は大幅に減衰されてマイク
ロホンの振動板へと伝達されることになることから、通
話ノイズを防止することができ、安定かつ良好な状態で
ハンズフリー通話が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例マイクロホン装置の分解
斜視図である。
【図2】同マイクロホン装置において、マイクロホン組
付け部材、クッション部材及び支持ブラケット部材を断
面して示した縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例マイクロホン装置の分解
斜視図である。
【図4】同マイクロホン装置において、マイクロホン組
付け部材、クッション部材及び支持ブラケット部材を断
面して示した縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例マイクロホン装置の分解
斜視図である。
【図6】同マイクロホン装置において、マイクロホン組
付け部材、クッション部材及び支持ブラケット部材を断
面して示した縦断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例マイクロホン装置の分解
斜視図である。
【図8】同マイクロホン装置において、クッション部材
とマイクロホン組付け部材及び支持ブラケット部材の一
部を断面した縦断面図である。
【図9】車載電話機システムの構成を模式的に説明する
図である。
【図10】同載電話機システムが搭載された自動車の運
転席部分の構成を模式的に説明する図である。
【図11】従来のマイクロホン装置を示す一部切欠き斜
視図である。
【符号の説明】
1 マイクロホン装置 2 マイクロホン 3 取付け部 5 保持部材 10 マイクロホン取付け部材 11 嵌合穴 12 開放部 13 クッション部材 14 支持ブラケット部材 15 水平基部 16 差込み部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載電話機システムの電話機本体に接続
    されるマイクロホン装置であって、 外周部に取付け部が設けられたハンブフリー通話用のマ
    イクロホンと、 前記取付け部が相対嵌合される嵌合部を有し、マイクロ
    ホンが載置固定されるマイクロホン組付け部材と、 このマイクロホン組付け部材と対向する基部の一端部に
    折曲形成された差込み部を有し、この差込み部が車両内
    の適宜の間隙に差し込まれる支持ブラケット部材と、 支持ブラケット部材の基部とマイクロホン組付け部材と
    の相対向する主面間に介挿配置されたクッション部材と
    を備える車載電話機システム用マイクロホン装置。
  2. 【請求項2】 クッション部材は、上下主面が相対向す
    る支持ブラケット部材の基部主面とマイクロホン組付け
    部材の主面にそれぞれ接合固定されたことを特徴とする
    請求項1記載の車載電話機システム用マイクロホン装
    置。
  3. 【請求項3】 クッション部材は、仕切り壁を介してマ
    イクロホン組付け部材が差し込まれる第1の嵌合部と、
    支持ブラケット部材の基部が差し込まれる第2の嵌合部
    が形成されたことを特徴とする請求項1記載の車載電話
    機システム用マイクロホン装置。
  4. 【請求項4】 マイクロホン組付け部材は、マイクロホ
    ンに設けた取付け部が嵌合される嵌合部と幅方向のクリ
    ック凸部とが設けられた基部と、連結部を介してこの基
    部と相対向された受け部とからなる略コ字状に形成さ
    れ、 支持ブラケット部材は、基部の幅方向の両側端部から水
    平部が互いに対向するようにしてL字状の保持片をそれ
    ぞれ一体に突設することによってマイクロホン組付け部
    材の差込み空間部が構成され、 マイクロホン組付け部材の基部と受け部との間にクッシ
    ョン部材を介挿配置したことを特徴とする請求項1記載
    の車載電話機システム用マイクロホン装置。
  5. 【請求項5】 マイクロホン組付け部材は、マイクロホ
    ンを直交する2方向に対して選択して組付け可能とする
    第1の嵌合部と第2の嵌合部とがそれぞれ設けられた第
    1の組付け部と第2の組付け部とからなるL字状の基部
    と、この基部の一端側を筒状に折曲形成することによっ
    て支持ブラケット部材が差し込まれる差込み空間部が構
    成された保持筒部とからなり、 支持ブラケット部材は、差込み部の上端部をU字状に形
    成するとともに差込み部と相対向する受け部が一体に形
    成され、 この支持ブラケット部材の受け部主面にクッション部材
    の一方主面を接合固定するとともにクッション部材の他
    方主面を受け部材の主面に接合固定して差込み部を構成
    し、この差込み部をマイクロホン組付け部材の差込み空
    間部に差し込んで組み合わせたことを特徴とする請求項
    1記載の車載電話機システム用マイクロホン装置。
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