JPH08511765A - 標識インターロイキン−8およびその医学的使用 - Google Patents

標識インターロイキン−8およびその医学的使用

Info

Publication number
JPH08511765A
JPH08511765A JP6509411A JP50941194A JPH08511765A JP H08511765 A JPH08511765 A JP H08511765A JP 6509411 A JP6509411 A JP 6509411A JP 50941194 A JP50941194 A JP 50941194A JP H08511765 A JPH08511765 A JP H08511765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cxc chemokine
labeled
target site
iodine
cxc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP6509411A
Other languages
English (en)
Inventor
ライル、レオン・アール
カンクル、スティーヴン・エル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mallinckrodt Inc
University of Michigan
Original Assignee
University of Michigan
Mallinckrodt Medical Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Michigan, Mallinckrodt Medical Inc filed Critical University of Michigan
Publication of JPH08511765A publication Critical patent/JPH08511765A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K51/00Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
    • A61K51/02Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
    • A61K51/04Organic compounds
    • A61K51/08Peptides, e.g. proteins, carriers being peptides, polyamino acids, proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2123/00Preparations for testing in vivo

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Nuclear Medicine (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 標識CXCケモカインを動物体内に導入し、そしてインターロイキン-8受容体分子を含む標的部位に集積させる、動物体内の標的部位を画像化する方法。次に、集積した標識CXCケモカインを検出して体内の前記標的部位を画像化する。

Description

【発明の詳細な説明】 標識インターロイキン-8およびその医学的使用 発明の背景 発明の分野 本発明は、標識ペプチド、放射性薬剤を備えるペプチド、およびその医学的使 用に関する。背景技術の記述 標識ペプチドおよび放射性薬剤を備えるペプチドには、種々の治療的および診 断的な医学上の用途がある。放射性薬剤を備えるペプチドは、腫瘍の処置におい て治療上有用であることが知られている。 標識ペプチドの重要な診断的用途は、画像化薬剤(imaging agent)としての 用途である。例えば、ルバインら(Rubin et al.)の米国特許第4,926,869号明 細書は、標識免疫グロブリンまたはその断片を患者に投与することによる患者の 炎症部位の検出を開示している。標識免疫グロブリンは炎症部位に集積し、それ により公知の画像化技術を利用してその部位の放射性写真による画像化を可能に する。 標識ペプチドおよび放射性薬剤を備えたペプチドを利用した感染部位または炎 症部位の画像化を記述しているその他の出版物は、国際特許公報第90/10463号お よび第90/13317号を包含する。 この分野において、医学的な目的に利用され得る標識ペプチドおよび放射性薬 剤を備えたペプチドの必要性が残っている。 発明の要約 本発明によれば、標識CXCケモカイン(CXC chemokine)が利用されて動物 体内の標的部位が画像化される。標識CXCケモカインは動物体内に導入されて 、インターロイキン-8に相補的な受容体分子を有する標的部位に集積する。そ して、標的部位を画像化するために集積した標識CXCケモカインが検出される 。図面の簡単な説明 図1は、本発明において利用され得るインターロイキン-8の分子の概略を示 す図である。 図2は、インジウム-111で標識されたインターロイキン-8の、ラット大腿 に誘導された炎症領域における集積の画像である。 図3は、沃素-123で標識されたインタ-ロイキン-8の、ラット大腿に誘導 された炎症領域における集積の画像である。 図4は、沃素-125−インターロイキン-8のヒト好中球との生体外での結合 を描写するグラフである。 図5は、炎症画像化薬剤を注入されたラットのガンマカメラ画像による描写で ある。好ましい実施態様の詳細な記述 本発明は、走化性サイトカイン(または“ケモカイン”)である“CXC”族 物質の1種であるインターロイキン-8(IL-8)、それらの類似物、同等物、 誘導体または断片、あるいはインターロイキン-8の受容体に対する特異性を有 するペプチドを利用する(これ以降、これらの物質をCXCケモカイン、インタ ーロイキン-8材料またはIL-8材料と総称することがある)。 走化性サイトカインであるCXC族物質は、これらに制限されるものではない が、インターロイキン-8、マクロファージ炎症性タンパク質-2(MIP−2) 、GROα、GRβOおよびGROを含むGRO(Growth Regulated Gene Prod ucts)、MGSA(Melanoma Growth Simulating Activity)、血小板第4因子 (PF−4)、γ-インターフェロン誘導性タンパク質(γ-IP)、血小板塩基 性タンパク質(Platelet Basic Protein)、結合組織活性化タンパク質(CTA P-III)、β-トロンボグロブリン(β-TG)、好中球活性化ペプチド-2(N AP-2)、チキンv-src誘導性タンパク質(93)、および上皮細胞由来好中球 活性化因子-78(ENA−78)を包含する。 好ましい実施態様において、本発明により利用されるCXCケモカインはヒト インターロイキン-8あるいはその類似物、同等物、断片または誘導体である。 ヒトIL-8は長さが約72アミノ酸残基であり、分子量約8kDであるが、 77残基のものおよび多少はその他の変わった形態のものが存在する。 サイトカインであるインターロイキン-8(IL-8)(好中球活性化タンパク 質-1[NAP-1]、好中球活性化因子[NAF]または好中球走化性因子[N CF]としても知られている。)は種々の炎症性刺激に反応して多くの細胞型に より産生されるが、その刺激はリポポリサッカロイド、インターロイキン-1お よび腫瘍壊死因子を包含する。これは、好中球の動員、集積および活性化を直接 的に媒介する。その生体外における効果は、他の好中球走化性因子(C5a、細 菌性ケモタキシン類、ロイコトリエン類および血小板活性化因子)のそれに類似 している。しかし、これらとは対照的に、IL-8は好中球に対する高度な特異 性を示す。IL-8は安定であり、その効果は長期間作用するが、生物学的系内 において種特異的なものではない。IL-8は、生体内で他のケモタキシン類が その効果を発揮する一般的な経路を示し得る。上記した如く、IL-8の主要な 形態は72アミノ酸残基のポリペプチドであり、これはSDS-ポリアクリルア ミドゲル電気泳動でMr〜8kDaを示す。IL-8は好中球の細胞膜上に豊富に存在 する受容体(細胞当たり20,000〜80,000個)とピコモルからナノモルの親和性で 結合し、これらの細胞を、カルシウムとプロテインキナーゼCを必要とするプロ セス中にGTP結合タンパク質を介して活性化する。結合および活性化の後、I L-8は取り込まれ、そして好中球により急速に分解される。 サイトカイン類である“CXC”族物質の仲間(CXCケモカイン)は、一般 的に催炎活性および修復活性を有するポリペプチドと結合した塩基性ヘパリンで ある。このグループの典型的な物質は大きさ8〜10kDのサイトカイン類であり、 インターロキン-8以外のそれらの物質は、インターロイキン-8と少なくとも約 20〜45%の相同性を有している。 インターロイキン-8のアミノ酸配列を図1に示すが、図中、丸で囲まれた文 字は次のアミノ酸またはその適切な誘導体を表している:Aはアラニンを表し、 Rはアルギニンを表し、Nはアスパラギンを表し、Dはアスパラギン酸を表し、 Cはシステインを表し、Qはグルタミンを表し、Eはグルタミン酸を表し、Gは グリシンを表し、Hはヒスチジンを表し、Iはイソロイシンを表し、Lはロイシ ンを表し、Kはリシンを表し、Fはフェニルアラニンを表し、Pはプロリンを表 し、Sはセリンを表し、Tはスレオニンを表し、Wはトリプトファンを表し、Y はチロシンを表し、そしてVはバリンを表す。 CXCケモカイン族の物質は、一般的に、4つのシステイン残基を有する保存 C-X-C配列の直前にELRアミノ酸配列を有することにより特徴付けられるが 、4つのシステイン残基の最初の2つは、それらの間に存在する可変アミノ酸( X)により隔てられている。 本発明はさらに、逆向き鏡像(retroinverse)または他の非加水分解性結合が 挿入されるか、あるいはD-アミノ酸置換が行われて、天然のL-アミノ酸含有配 列を改変したCXCケモカインの誘導体に適用することもできる。 上記の如く、CXCケモカインは標識または放射性薬剤、例えば、インジウム 、沃素、テクネチウム、レニウム、ガリウム、サマリウム、ホルミウム、イット リウム、銅、コバルトおよびその他を備える。特に好ましい実施態様において、 CXCケモカインは、インジウム-111、沃素-123およびテクネチウム-9 9mからなる群より選ばれる放射標識を備える。 CXCケモカインは、標識または放射性薬剤を備えるためのいかなる適切な手 段をも採用し得る。ペプチドを標識する公知の方法は、フリッツバーグら(Frit zburg et al.)により開発され、それぞれ米国特許第4,965,392号明細書および 第5,037,630号明細書に記載されている、慣用の“キレート後形成法(post-form ed chelate approach)”およびより新規な“キレート先形成法(pre-formed ch elate approach)”を包含するが、これらの教示がここに参考として取り込まれ る。 “キレート先形成法”において、キレート剤は放射性核種と複合体を形成し、次 いでペプチドに結合する。“キレート後形成法”においては、キレート剤は最初 にペプチドに結合し、形成された結合体が放射性核種および還元剤と共にインキ ュベートされる。 本発明に使用するに適切なキレート剤は、下記式(I)および(Ia)で表され るようなトリアミドチオレート(N3S)キレート剤、下記式(II)で表される ようなジアミドジチオレート(N22)および下記式(III)で表されるような ジアミドジフェノール類キレート剤を包含する。 上記において、式(I)、(Ia)、(II)および(III)中のmは1から約10 までの全ての数であり(式(I)、(Ia)および(II)においてはmは約3であ ることが好ましい);式(I)中のPは0または1のいずれかであり;式(Ia) のYは、o-またはp-ニトロフェニル、2-クロロ-4-ニトロフェニル、シアノ メチル、2-メルカプトピリジル、ヒドロキシベンゾトリアゾール、N-ヒドロキ シスクシンイミド、トリクロロフェニル、テトラフルオロフェニル、チオフェニ ル、テト ラフルオロチオフェニル、テトラフルオロフェニル、チオフェニル、テトラフル オロチオフェニル、o-ニトロ-p-スルホフェニルまたはN−ヒドロキシフタル イミド、最も好ましくはテトラフルオロフェニルであり;式(I)および(II) 中のPGは下記官能基からなる群から選ばれる適切な硫黄保護基である[式(II )中の2つのPGは互いに同一であっても異なっていてもよい。]が、その官能 基は、炭素原子数1から約20のS-アシル基、例えばアルカノイル、ベンゾイ ルおよび置換ベンゾイル等(これらの中でもアルカノイルが好ましい);炭素原 子数1から約20のS-アルキル基、例えばベンジル、t-ブチル、トリチル、4 -メトキシベンジルおよび2,4-ジメトキシベンジル等(これらの中でも2,4 -ジメトキシベンジルが好ましい);炭素原子数1から約10のアルコキシアル キル基、例えばメトキシメチル、エトキシエチルおよびテトラヒドロピラニル等 (これらの中でもテトラヒドロピラニルが好ましい);カルバモイル、および炭 素原子数1から約10のアルコキシカルボニル基、例えばt-ブトキシカルボニ ル、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニル等(これらの中でもt-ブト キシカルボニルが好ましい)であり;Xは、カルボキシル、アミノ、イソシアネ ート、イソチオシアネート、イミデート、マレイミデート、クロロカルボニル、 クロロスルホニル、スクシンイミジルオキシカルボニル、ハロアセチルならびに 炭素原子数1から約10のN-アルコキシカルバモイル基、例えばN-メトキシカ ルバモイルおよびt-ブトキシカルバモイル等(式(I)と(II)においてはこ れらの中でもN-メトキシカルバモイルが好ましい)、からなる群から選ばれる カップリング成分であり;ならびに、式(III)のRは、水素ならびに炭素数1 から約10のアルキル基、例えばメチルおよびt-ブチル等(これらの中でもt −ブチルが好ましい)、からなる群より選ばれる。 適切な硫黄保護基は、保護されるべき硫黄原子と共に用いられるときには、ヘ ミチオアセタール基、例えばエトキシエチル、テトラヒドロフラニル、メトキシ メチルおよびテトラヒドロピラニル等を包含する。他の適切な硫黄保護基は、炭 素原子数1から約20のアシル基であり、好ましくはアルカノイルまたはベンゾ イルである。キレート化合物として用い得る他の化合物は、公開番号第0 284 07 1号である欧州特許出願明細書に記載されており、その教示がここに参考とし て取り入れられる。 Tc-99m二官能価キレート等の放射標識されたキレート剤の合成およびそ れに続くIL-8材料への結合は、欧州特許出願公開番号第0 284 071号(supra )明細書および米国特許第4,965,392号(supra)明細書に記載された如き方法、 ならびに米国特許第4,837,003号明細書、同第4,732,974号明細書および同第4,65 9,839号明細書によりカバーされる如き関連技術によっても実施されることがで き、これらの教示がここに参考として取り入れられる。 1つの実施態様によれば、本発明は、適切な標識または放射性薬剤と後続工程 においてキレート化され得る未標識キレート剤と結合したIL-8材料を包含す る。 CXCケモカインのリシンはインジウム-111の運搬に利用され得る。CX Cケモカインのチロシン、沃化フェニル誘導体またはリシン(Bolton-Hunter試 薬使用)は沃素-123の運搬に利用され得る。CXCケモカインのリシンまた は付加遊離システインはテクネチウム-99mの運搬に利用され得る。 他の実施態様において、CXCケモカインはクロラミン−T水和物を利用して 沃素-123等の放射性薬剤で標識される。 さらに他の実施態様において、CXCケモカインはジエチレントリアミンペン タ酢酸等のキレート剤を利用してインジウム-111等の放射性薬剤で標識され る。 CXCケモカインは、標識または放射性薬剤を、ヒトまたは他の哺乳類等の動 物の標的部位に運搬する。 特に好ましい実施態様においては、放射標識されたCXCケモカインは動物体 内に注入されて標的部位、即ち炎症および/または感染の部位に集積することが できる。インターロイキン-8はT-リンパ球、単球、血管内皮およびその他の組 織により産生される好中球の非常に強い走性因子であることが知られている。従 って、放射標識インターロイキン-8は体内における炎症性および感染性疾患の 部位を画像化することに特に適している。そのような部位は対応するインターロ イキン-8材料に相補的な領域を有するインターロイキン-8受容体分子を含む。 放射標識CXCケモカインは、水性媒体等の医薬学的に許容され得る担体と共 に被術者に注入される。一般的に、放射標識されたCXCケモカインの診断的に 有効な投与量は、例えば、年令、身体条件、性別、患者個体における疾患の程度 、存在する場合には雑音(counter indications)、ならびに個々の医師により 調整される変数等の考慮すべき要因によって変化する。例えば、投与量は、約0. 01mg/kgから約2000mg/kgまで変化し得るが、より好ましい実施態様においては約 0.1mg/kgから約1000mg/kgである。最初の毒性学的実験はIL-8の生体内投与に 伴う有意な病徴を示さなかった。 放射標識されたCXCケモカインは被術者に注入した後ほぼ15分間以内に集 積し始めるが、生体内での画像化(in vivo imaging)は、慣用の画像化機器を 利用して注射後24時間まであるいはそれ以降まで実施可能である。公知の画像 化方法は、慣用のガンマカメラ技術、単一光子放射型コンピュータ断層撮影(S PECT)および他の放射核種スキャンを包含する。 標的部位に集積した後、標識CXCケモカインは、通常の身体機能により標的 部位および動物の全身から徐々に除かれる。 本発明は、下記実施例によりさらに説明されるが、これらの実施例は本発明を 制限するものではない。 実施例 1 インターロイキン-8のテクネチウム-99mによる放射標識 2mLの炭酸塩/重炭酸塩緩衝液(pH8.5±0.5)中にIL-8(0.01mmol)を入れ たCXCケモカイン溶液を、0.1mmolの上記式(I)(式中、mは2、pは1、 PGはベンゾイル、およびXはスクシンイミジルオキシカルボニルである)リガ ンドのジメチルホルムアミド溶液(0.5mL)で処理し、全混合物を室温に2時間 保った。次に、混合物を水(2.5mL)で希釈して、水または0.1M重炭酸アンモニ ウム(pH7.5)に対して大規模に透析した。透析後、溶液を凍結乾燥させて所望 のIL-8結合物を得た。 実施例 2 2mLの炭酸塩/重炭酸塩緩衝液(pH8.5±0.5)中にIL-8(0.01mmol)を 入れたCXCケモカイン溶液を、0.1mmolの上記式(II)(式中、mは2、PG は共にベンゾイル、およびXはスクシンイミジルオキシカルボニルである)リガ ンドのジメチルホルムアミド溶液(0.5mL)で処理し、全混合物を室温に2時間 保った。次に、混合物を水(2.5mL)で希釈して、水または0.1M重炭酸アンモニ ウム(pH7.5)に対して大規模に透析した。透析後、溶液を凍結乾燥させて所望 のIL-8結合物を得た。 実施例 3 2mLの炭酸塩/重炭酸塩緩衝液(pH8.5±0.5)中にIL-8(0.01mmol)を入れ たCXCケモカイン溶液を、0.1mmolの上記式(III)(式中、mは4、Xはスク シンイミジルオキシカルボニル、およびRは水素である)リガンドのジメチルホ ルムアミド溶液(0.5mL)で処理し、全混合物を室温に2時間保った。次に、混 合物を水(2.5mL)で希釈して、水または0.1M重炭酸アンモニウム(pH7.5)に対 して大規模に透析した。透析後、溶液を凍結乾燥させて所望のIL-8結合物を 得た。 実施例 4 グルコン酸ナトリウム5mgと塩化第一錫0.1mgとを含む水性溶液100μLに、9 9m-Tc04(過テクネチウム塩;pertechnetate)500μLを添加した。室温下 に約10分間インキュベートした後、実施例1または2のIL-8結合物溶液(p H9.5の0.1M炭酸塩/重炭酸塩緩衝液中1mg/mL濃度)500μLを添加し、混合物全て を37℃で約1時間インキュベートした。所望の標識ペプチドを、未反応の99 mTc-グルコネートおよび他の小分子量不純物から、溶離剤として0.15M Na Clを含有するリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4;以下PBSと称する)を用いた ゲル濾過クロマトグラフィー(セファデックスG-50)により分離した。 実施例 5 ゲンチシン酸(25mg)、イノシトール(10mg)および実施例3のIL-8結合 物(1mg/mL濃度の水溶液500μL)を塩化インジウム(インジウム-III)の0.05M HCl溶液で処理した。溶液を室温下で約30分間インキュベートした。所望 の標識ペプチドを、未反応のインジウム(インジウム-III)塩類および他の小分 子量不純物から、溶離剤として0.15M NaClを含有するホスフィン緩衝生理食 塩水(PBS)を用いたゲル濾過クロマトグラフィー(セファデックスG-50 )により分離した。 実施例 6 IL-8の放射沃素化、クロラミン−T水和物法。 下記の試薬および材料をIL-8の放射沃素化のために準備した: A) クロラミン-T水和物(新鮮な調製物)(FW=227.7)(貯蔵ストックは乾 燥、減圧、暗黒、および周囲温度下に貯蔵。) 1. 10.0mgを計り取り、5.0mLの0.05Mリン酸緩衝液(pH6.8) にて希釈した。 2. 希釈液を1.0mL取り、9.0mLの0.05Mリン酸緩衝液(pH6.8) をメスフラスコ内で添加した。 3. 濃度は0.2mg/mLであり、45μ/exp.=39.5nmole使用した。 B) 0.05Mリン酸ナトリウム緩衝液、二塩基性、pH6.8(FW=268.07)(ク ロラミン-T、メタ重亜硫酸、希釈および反応用)。 1. 1.3404gを計り取り、(水で)80mLに希釈した。 2. pHを6.8に調節し、メスフラスコ内にて総容積を100mLとし た。 C) 0.25Mリン酸ナトリウム緩衝液、二塩基性、pH6.8(FW=268.07)(反 応中にNaI-123を緩衝するための試薬)。 1. 6.7018gを計り取り、(水で)80mLに希釈した。 2. pHを6.8に調節し、メスフラスコ内にて総容積を100mLとし た。 D) メタ重亜硫酸ナトリウム(新鮮な調製物)(FW=190.1)。 1. 20.0mgを計り取り、5.0mLの0.05Mリン酸ナトリウム緩衝液 にて希釈した。 2. この溶液を1.0mL取り、9.0mLの0.05Mリン酸ナトリウム緩 衝液を添加した。 3. 濃度は0.4mg/mLであり、45μL=18.0μg/exp.=94.5nmole 使用した。 E) リン酸緩衝食塩水 1. Sigma社製粉末(PBS)を1リットルのミリポア濾過した水に溶 解した。Sigma製品カタログ番号1000-3。 2. pHが確かに7.4であるか否かをチェックした。 F) BioRad社製AG1-X8アニオン樹脂100-200メッシュ、アセテート形態。 1. 6.4gの樹脂を10mLのPBS中に懸濁してスラリーを調製した。 G) 沃化カリウム溶液(反応に使用する前のクロラミン-Tを試験するため) 1. KIを0.25g計り取り、(水)5.0mLで希釈した。 2. クロラミン-T溶液を数滴KI溶液に添加した。 3. クロラミン-T溶液が反応性であれば、透明から黄色への溶液の色 変わりが観察される。 H) 遠心管 1. Sigma社製1.7mL 容 珪素化ポリプロピレン、カタログ番号 T-3406。 I) 沃化ナトリウム(沃素-123) 1. Mallinckrodt Medical,Inc.製。 J) IL-8(推定FW=8,000) 1. 放射沃素化当たり10μg=1.25nmole使用した。Pepro Tech Inc. 製。 反応開始前に次の調製を実施した: 使用24時間前に、リン酸緩衝食塩水を用いて90%V/V BioRad社製AG1-X8、10 0-200メッシュ、アセテート形態のスラリーを調製した。スラリー2.0mLを小さな AG1-X8カラム内に注ぎ込み、該カラムをリン酸緩衝食塩水10.0mLで 洗浄した。クロラミン-T(新鮮な調製物)45.0μLを5.0%KIにて試験した後 、ハミルトン注射器内に予め吸い上げた。メタ重亜硫酸塩(新鮮な調製物)45.0 μLをハミルトン注射器内に予め吸い上げた。リン酸緩衝食塩水50.0μLをツベル クリン注射器内に予め吸い上げ、その注射器に“R”標識した。リン酸緩衝食塩 水10.0mLをビーカー内へ注ぎ込み、これを前記カラムの脇にセットしてカラムの 溶離液に備えた。 IL-8を、次のとおり沃素-123で標識した: 珪素化微小遠心管反応バイアル(1.7mL)にIL-8(12.5μg)の0.05Mリン 酸緩衝液(pH6.8)溶液0.125mLを添加した。0.25Mリン酸緩衝液(pH6.8)(50. 0μL)を前記反応バイアルに添加して穏やかに撹拌した。20ナノグラムの“冷 (cold)”沃素(20μL)を添加して穏やかに撹拌した。2.0mCiのNal-123 (10〜20μL)を反応バイアルに添加し、穏やかに撹拌した。予め吸い上げてお いたハミルトン注射器から、クロラミン-T(45.0μL)を反応バイアルに添加し 、穏やかに撹拌した。室温で1.5分間インキュベートした。 予め吸い上げておいたハミルトン注射器から、メタ重亜硫酸塩(45.0μL)を 反応バイアルに添加し、穏やかに撹拌した。反応バイアルを、カピンテック用量 キャリブレーター(Capintec dose calibrator)で検定した。 反応混合物を検定した後、全量を調製済みAG1-X8カラム上に配置した。PBS (50μL)を反応バイアルに添加して撹拌した後、これをカラム上の反応混合物 に添加した。カラムの栓を抜き、第1管内に8滴収集した。次に、24個の管に 2滴づつ収集した。Voは恐らく管番号6前後である。1.7mL容珪素化微小遠心管 を用いた。収集画分をカピンテック用量キャリブレーターで検定した。無効な画 分(void volume)より後の主要画分をまとめた。(注:組織分布研究が行われ ている場合には、正確な結果のために、用量検定にはアリコートが用いられなけ ればならない。)試料のTLCを実施して、遊離の沃素-123が存在するかど うかを観察した。極微量のアリコートをゲルマン(Gelman)ITLC-SGストリップ 上にスポッティングし、N-食塩水で8〜10分間展開させた。1.0cmごとの切片 に切断し、オートガンマカウンターにて計測した。未反応沃素-123は溶媒の 先端部またはその付近に泳動しており、タンパク質はスポッティングポイン トに残っており、小さいペプチドは種々のRf値を有して、スポッティングポイ ントまたはその付近に存在した。 実施例 7 IL-8のインジウム−111放射標識。 反応開始前に、下記の試薬および材料を調製した: A) 環状ジエチレントリアミンペンタ酢酸二無水物(C−DTPA)、 FW=357.22を合成して、減圧、室温下でデシケーター内に保存した。 B) 商業的に入手可能なジメチルスルホキシド無水物(DMSO)を18.4 ℃以下で分別凍結してさらに精製した。DMSO20〜25mLをオーブ ンで乾燥させた100mL容ボトル内に入れて密封した。このボトルをス ラリー氷冷水浴内に置き、内容液がボトルの壁面に固化するまで撹拌した 。オーブンで乾燥させたパスツールピペットを用いて残りの液体を除去し た。ボトルを封して、室温下、窒素雰囲気下にデシケーター内に保存した 。アルドリッチ(Aldrich)、27、685−5。 C) 窒素ガスはAircoの第5グレードであった。 D) リン酸緩衝食塩水(PBS) 1. Sigma社製粉末(PBS)を1.0リットルのミリポア濾過水に溶 解した。 2. pHが確かに7.4であるか否かをチェックした。Sigma1000-3。 E) リン酸緩衝食塩水+5.0%BSA(G−25カラムの平衡のため) 1. 10.0mLPBAにBSA0.5gを溶解した。 2. 最終濃度は50.0mg/mLBSAであった。 F) リン酸緩衝食塩水+0.5%BSA(G−25カラムの溶離のため) 1. 50.0mLPBAにBSA0.25gを溶解した。 2. 最終濃度は5.0mg/mLBSAであった。 G) G-25、中級品(medium grade) 1. 所望の量を計り取り、PBS中で24時間膨張させた。 2. 使用前に24時間またはそれ以上かけて脱ガスさせた。 3. 放射標識の24時間前にカラムに注ぎ込み、平衡させて、BSA/ PBA溶液で洗浄した。 4. カラムサイズは実験的に測定した。 H) 0.10Mジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、FW=393.20。 1. DTPA0.393gを計り取り、PBS8.0mL中に入れた。 2. pHを5.4に調製し、メスフラスコ内で総量を10.0mLとした。 (溶解性のために酸性とすることが必要である)Sigma、D-6518。 I) ミリポア濾過した水 J) 塩化インジウム(111-インジウム)(111-InCl3)の0.05N HCl溶液、Nordion International(Kanata、Canada、T209A)社製。 (注:加水分解および痕跡金属による汚染を避けるために、全ての試薬は 最高の純度でなければならず、DMSOは分別凍結により精製されなけれ ばならない。また全てのガラス器具はミリポア濾過した水で約3回洗浄お よびリンスする必要があり、そしてキレート反応に使用されるガラス器具 は約140℃でほぼ24時間オーブンで乾燥した後、デシケーター中で冷 却する必要がある。) 反応は下記の要領で行った: 第1工程において、C-DTPA(11.075mg)を無水DMSO5.0mLに溶解した 。管の口をパラフィルムで覆い、溶液が透明になるまで穏やかに倒立させた。凍 結乾燥させたインターロイキン-8(IL−8)10μgにPBS(pH7.4)0.5mLを 添加した。工程1からのC-DTPA/DMSO0.01mL(22.32μg)を添加した。 室温下に50分間、溶液をインキュベートした。15分間毎に溶液を穏やかに撹 拌した。インキュベート後に、全量を調製済みG-25カラムに入れた。0.20mL 毎の画分を収集した。Voにおける画分および無効な画分より後の幾つかの画分を まとめた。Voの決定のために、ブルー・デキストランを使用した。111−In Cl3をカピンテック用量キャリブレーターで検定し、1.0〜2.0mCiの111-イ ンジウムをIL-8管内にピペッティングして入れた。この管を穏やかに撹拌し 、放射活性の量について検定した。111-インジウム/IL-8 溶液を30分間室温下にインキュベートした。過剰な111-インジウムをキレ ート化させて不溶性沈殿物であるインジウム水酸化物の形成を防いだ。G-25 カラム内の反応混合物をPBSまたは0.50%BSA+PBSのどちらかで溶離さ せた。0.20mL毎の画分を収集した。画分は用量キャリブレーターによる検定また はガンマカウンターによる計測用画分の希釈アリコートの検定のいずれかに供し た。Vo(タンパク質ピーク)における画分と無効な画分より後で放射活性レベル が衰退するまでの画分をまとめた。過剰のキレート111-インジウムはvtまた はその付近で溶離した。ひとまとめにしたVo画分を用量キャリブレーターで検定 し、放射標識効率を計算した。空の反応管も検定して、放射活性の多くが移され たことを確認した。 実施例 8 放射標識IL-8による画像化 白色、雄、体重範囲250〜350gのスプラグ-ダウレイ(Sprague-Dawley)ラッ トを炎症病巣の画像化に使用した。病巣は、n-食塩水に懸濁した2.0%カラギー ナン(イオタ型)300μLを後脚に注射することにより誘導した。もう一方の後脚 を対照として使用し、食塩水300μLを注射した。ラットの胴部にカラギーナンを 腹腔内注射または皮下(sub-Q)注射するかわりに後脚を選んだのは、これらの 研究におけるバックグラウンド活性の存在がより少ないからである。 病巣は放射標識IL-8の注射に先立って、種々の時期に誘導した。放射標識 IL-8を病巣誘導の3〜24時間後に注射したときに、放射活性の吸収におけ る違いが、対照脚と比較して、カラギーナン注射脚において観察された。 定石通り、画像は放射標識注射後3時間にわたって15分毎に連続して得られ た。15分の画像はまた、標識物が動物からきれいに排出されるまでの間、注射 後24時間毎に得られた。 放射核種に応じて異なるカメラおよびコリメーター(collimators)が使用さ れた。123-沃素および111-インジウムに対しては、Siemens社製ZLCオービ ター・カメラおよび140kev、高解像度または中位エネルギーのコリメーターをそ れぞれ使用した。すべてのカメラにおける画像の獲得および貯蔵はより大 型のMicroVAXユニットに接続されたSiemens社製MicroDeltaコンピューターによ り達成されることができるだろう。 図2および図3は、それぞれインジウム-111および沃素-123で標識され たときの、標識IL-8の集積を示している。 実施例 9 Ga-67クエン酸塩薬剤を有する沃素-125標識ヒト組換えインターロイキン-8 (沃素-125−IL-8)とインジウム標識ヒト白血球との、ラット後脚の無菌 性急性炎症病巣を画像化する能力に関する比較 組換えヒトインターロイキン-8はPepro Tech Inc.より入手した。沃素-12 5はNaIの形態でAmersham Corp.から購入した。Ga-67クエン酸塩およびイン ジウム-111-オキシンはMediPhysics.社より入手した。TC-99m タ形態、V型)は、Sigma Chemical Co.(St.louis,MO)より購入した。その 他の全ての薬剤およびサプライは商業的に入手し得る最高グレードのものであっ た。 放射核種供給者の薦めに従ってIL-8を放射沃素化した。典型的には、0.25M リン酸ナトリウム(pH6.8)0.1mL中のIL-8 25〜50μgを、質量等量の非放射 性NaI溶液0.01mLに添加し、続けて、沃化ナトリウムの形態の2mCi(0.02mL) 沃素-125および20nmol(0.01mL)クロラミン-Tを添加した。反応物を混合し 、そして室温下で90秒間穏やかに撹拌した。42nmol(0.02mL)メタ重硫酸ナト リムを添加して反応を終了させた。沃素-125−IL-8を未反応沃素-125 から、Bio-Rad社製AG 1-X8、50-100メッシュの小さなカラム上におけるイオン交 換により分離した。取得した生成物は、使用時まで4℃で貯蔵し、標識後6時間 以内に注射した。 ヒト白血球を健康な提供者から調製し、これをインジウム-111-オキシンで 標識した。また、放射核種供給者の薦めに従ってラット赤血球を生体内で標識し ム塩(Tc-99m)をそれぞれのラットの尾部血管に注入した)。 放射標識効率をBeckman社製ガンマ8000カウンターにて測定し、最終生成物に おけるタンパク質結合沃素-125の割合をITLC-SGストリップ(Gelman社製)上 で80%メタノール水溶液にて展開させるクロマトグラフィーにより定石どおり検 定した。SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動およびオートラジオグラフィ を実施した。非標識IL-8および沃素-125−IL-8に対するヒト好中球の ケモタキシスをボイデンチャンバー検定により評価した。沃素-125−IL-8 と単離されたヒト好中球との特異的および非特異的結合が測定された。 体重範囲200〜250gの雄のスプラグ-ダウレイ(Sprague-Dawley)ラット(Cha rles River社)を、学会の動物保護委員会(the institutional animal care co mmittee)により承認された条件下で、米国実験動物学会(the American Associ ation of Laboratory Animal Science)のガイドラインに従い、複数の小さなグ ループに分けて飼育した。動物には標準的なラット用飼料(Purina社製)を自由 給餌させ、水も自由に飲ませた。病巣誘導、放射性医薬品の注射および画像化の 前に、それぞれのラットの肩胛骨間の領域に、キシラジン13mg/kgおよびケタミ ン87mg/kgを皮下的に投与した。画像獲得中に適当なレベルの鎮静を維持する必 要に応じて、少量のケトミンを付加的に投与した。 急性炎症領域は、カラギーナン懸濁液(2% w/v無菌食塩水溶液)4mLをそれぞ れのラットの左大腿内に皮下注射することにより誘導した。右大腿(対照)には 無菌食塩水4mLを注射した。その24時間後に、それぞれのラットに0.5mL以下 の液中の50〜100μCi放射性医薬品を1回与えたが、これは直接視野下に右外頚 静脈内へ無菌注射することにより投与した。ここに示す結果を得るために、それ ぞれの炎症画像化放射性医薬品を4匹のラットに注射し、そして3匹のラットの 赤血球を生体内で放射標識した。 ガンマカメラによる背部全身の画像は、放射性医薬品注射15分間後に撮り始 め、その後は所定の間隔で注射96時間後まで撮影した。鎮静化させたラットを 2匹づつ仰向けにして、コリメーター上部に保護レイヤーを備える倒立カメラヘ ッドの上部に配置し、そして保護レイヤーにテープで固定して最適な脚位置を維 持 した。それぞれの薬剤に対する、注入活性の既知画分に対応する補正基準液をシ ンチレーションバイアル中で希釈して被験ラットの大腿の厚みに適するようにし て、共働画像化(concurrent imaging)のためにカバー付コリメーター上に配置 した。沃素-125活性およびTc-99m活性の画像は低エネルギー高感度コリ メーターを備えるSimens社製LEMプラス可搬型カメラにて撮影し、そしてインジ ウム-111活性およびGa-67活性の画像は中位エネルギーコリメーターを用いる Simens社製オービターカメラにて撮影した。画像の多くは15分間に亙る時間を かけて得た。 相対的な活性を、それぞれの後脚、補正基準液および画像化時における適当な 背景領域について、コンピューター支援対象領域(region-of-interest)分析に より測定した。局所カウントを背景および物理的崩壊について補正した注入活性 に対する百分率に変換し、注射後経過時間の関数として表した。変換したデータ のグラフおよび統計による分析には、コンピュータープログラムであるエクセル (Microsoft社製)、ミニタブ(Minitab,Inc.製)およびシグマプロット(Jan del Scientific社製)を利用した。IL-8の物理学的および生物学的完全性は 放射標識処理中に充分に保護された。標識混合物からIL-8が物理的に完全に 回収されたとすれば、放射標識効率を14〜45%として、88〜138CI/mmolの比放射 能が達成される。タンパク質結合放射活性は、最終生成物において、総放射活性 の95〜98%であると計測された。SDS-ポリアクリルアミドゲル上における沃 素-125−IL-8の電気泳動度は、非標識IL-8のそれと区別され得るもの であり、そしてボイデンチャンバーによる検定において沃素-125−IL-8の 効果は、好中球ケモタキシスに関して非標識IL-8の≧95%であった。その受 容体結合特性を検定するため、本発明者らは30フォルドの濃度範囲に亙る沃素 -125−IL-8を精製ヒト好中球とインキュベートしたが、それぞれの濃度範 囲において、沃素-125−IL-8単独実験区(3反復)および100フォルド モル過剰の非標識IL-8が存在する実験区(2反復)とを設けた(図4)。競 合物の不存在および存在下における放射能結合の差異として表現した沃素-12 5−IL-8の特異的結合は、観察された結合全体の≧90%であると計測された 。他の研究者の知見と一致して、結合曲線の分析は高親和性受容 体の発生量を示した(細胞当たり最大〜60,000個の結合部位であると評価された ;Kd=8.3E−10M)。 図5は、沃素-125−IL-8、Ga-67クエン酸塩およびインジウム-111標 識ヒト白血球を血管内に注射してから1〜24時間後に得られた個々のラットの 背面画像を示している。これら3種類の薬剤は量的に類似した画像を齎し、注射 後は常に、右脚に比べて不均整に増加した活性を左脚において呈した。 3種類の薬剤すべてにおいて、少なくとも注射後96時間までは、持続性の不 均整が確認された。しかし後脚活性の経時変化は投与薬剤により異なっていた。 左後脚の沃素-125−IL-8活性は、注射1時間後と3時間後の間にそのピー クが存在し、物理的崩壊(%IA)について補正した注入活性の3時間の平均値 および標準偏差は4.8±0.5%であると計算された。その後、活性は概略指数関数 的に衰退した。左後脚におけるインジウム-111-WBC活性も急速に増加し、 注射3時間後までには4.2±0.6%IAの値に達し、その後最終的なプラトー(24 時間後に4.5±0.4%IA)に達した。左後脚Ga-67活性は注射6時間後までの間に 位置時的に9.2±0.5%IAに上昇し、その後急激に約7.5%IAの定常レベルまで衰 退した。 沃素-125−IL-8またはインジウム-111-WBCを注入したラットでは 、全ての画像化時点全てにおいて左後脚の活性が右後脚の活性よりも有意に大き かった(p≦0.05)。Ga-67クエン酸塩を注入したラットでは、左後脚と右後脚の 活性の違いは、注射1時間後以外は全ての時点において有意な違いであった(p +0.2)。 沃素-125−IL-8を与えられたラットは後脚の活性の部位による不均整を 最も明瞭に示したが、その全ての画像化時点の平均の左後脚/右後脚活性比率(L /C)は2.5±0.9であり、有意な時間変数はない。分散分析によれば、この比率が 、Ga-67クエン酸塩またはインジウム-111-WBCのどちらかを与えられたラ ットの対応する比率(1.5±0.3)よりも有意に高い(p<0.001)。 そのような不均整により炎症性病巣に応答する分別脚灌流を計測可能であるか 否かを決定するために、カラギーナン処理した別の3匹のラットにピロリン酸第 一錫とTc-99mを血管内注射して、これらのラットの赤血球を生体内で標識 した。この放射性トレーサーの短い物理的半減期および生体内分解のために、こ の血液プール薬剤と炎症画像化薬剤との間での比較は注射24時間以内に得られ る画像の分析に限られる。予測通り、左後脚における活性は赤血球標識直後に最 も高くなり(平均3.1±1.0%IA)、そして24時間後までに1.6±0.5%IAにまで 衰退した。Tc-99m標識赤血球を有するラットについて注射0時間後と24 時間後の平均L/C比率と標準偏差は1.2±0.2と計算された。この比率は沃素-12 5−IL-8を注射したラットのそれよりも有意に低いが、驚くべきことに、Ga- 67クエン酸塩またはインジウム-111-WBCを受けたラットのL/C比率との有 意な差はない。 上記のことは、沃素-125で標識したヒト組換えインターロイキン-8(沃素 -125−IL-8)が、Ga-67クエン酸塩およびインジウム-111−WBCで標 識されたヒト白血球の両者に比べて、ラット後脚におけるカラギーナン誘導性急 性炎症性病巣の画像化のために好ましいことを明示している。本実施例において 、沃素-125−IL-8の活性は注射後短時間でピークを迎え、そして沃素-1 25−IL-8の目標対非目標(target-to-non-target)活性比率は比較した薬 剤双方の比率または血液プール活性の放射性トレーサーの比率よりも有意に高い 。 沃素-125−IL-8はいかにして炎症性病巣に選択的に出現するかに関する どのような特別な理論とも結び付けずとも、上記観察結果は、生体外での実験を 通して確立されているIL-8と好中球との間の相互作用が沃素-125−IL- 8の生体内における振る舞いにより計測されうることを示唆している。好中球の 豊富な領域へのIL-8の迅速なフラックスは高発生量の高親和性受容体が仲介 するプロセスが機能しているときにはよく起こることであり、そしてその後の病 巣関連活性(lesion-associate activity)における指数的な衰退はプロセス後 のIL-8リガンドの急速な取り込みおよび分解とは矛盾しない。 最初には、本実施例の比較に放射標識された均質なラット白血球を用いる考え であったが、正常ラット血液からインジウム-111で標識した白血球を調製し ようとした本発明者らの試みは、不満足な細胞収量および標識効率という結果に 終わった。外生の刺激された白血球の注入により本発明者らの実験モデルを混乱 させることを避け、不必要にラットから血液を採取することを避けるために、本 発明者らは容易に入手可能な正常ヒト白血球を使用することとした。 IL-8は臨床における核画像化のための幾つかの生得的な利点を示す。生来 的にIL-8を産生するヒトポリペプチドは組換え形態(あるいは合成形態)で 商業的に入手可能であり、そのIL-8は非伝染性かつ非免疫原性で、(細菌性 サイトカイン類と異なり)ヒトにおける毒性効果はしられていない。IL-8は その物理的または生物学的特性を検出可能なように変えることなく容易に放射沃 素化され、そして予備研究は、IL-8を沃素-125またはインジウム-111 で放射標識することによりカラギーナン処理されたラットにおいて本実施例にお いて示されたと同質の画像を得ることができることを示している。IL-8の放 射標識と投与は、血液の取り扱いまたは時間のかかる血液成分の単離を全く包含 しないので、血液によって伝染する感染症に罹患している患者、および緊急に処 置が必要であることが明白な患者においては、IL-8は最も適切な薬剤である と考えられる。IL-8のサイズおよび溶解性は組織中の好中球への接近を容易 にするので、注射してから充分に画像化し得るようになるまでの間に存在するで あろうタイムラグを最少化する。最後に、好中球上の受容体のIL-8に対する 親和性およびその数の多さは、感染性または非感染性病因の急性炎症性病巣にお ける非常な信号増幅を齎すにちがいない。この特徴は、放射標識されたIL-8 を、好中球減少性患者における好中球の病巣集積の検知、および直接放射標識法 のための末梢白血球を単離するためには非常に大量の血液を採取しなければなら ない小児にとって、特に有用なものにする。 インターロイキン-8材料は、本発明に従い標識または放射性薬剤を備えると きには、炎症および感染性疾患の部位を画像化するために特に適切である。上記 実施態様に対して、その細部において種々の改変、変革、手直しを行い得るが、 それらは、説明するためだけのものであって何らの制限をも意図しない前記記述 および図面中にすべて包含されるものである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年4月20日 【補正内容】 補正書の翻訳文 請求の範囲(補正) 1. 動物の体内に標識CXCケモカインまたは該CXCケモカインの受容体 分子を認識する標識ペプチドを導入すること;該CXCケモカインまたは前記標 識ペプチドをその動物体内の標的部位に集積させること、その際に前記標識CX Cケモカインまたは標識ペプチドにより認識され得る受容体分子が前記標的部位 に位置している;および集積した標識ケモカインまたは標識ペプチドを検出して 前記標的部位を画像化すること;を包含する、動物体内の標的部位の画像化方法 。 2. 前記標的部位が、前記動物体の炎症または疾患部分である、請求項1に 記載の方法。 3. 前記標識CXCケモカインが、放射標識CXCケモカインである、請求 項1に記載の方法。 4. 前記CXCケモカインが、インジウム-111、沃素-123、テクネチ ウム-99mまたは銅-62により標識されている、請求項3に記載の方法。 5. 前記インジウム-111が、前記CXCケモカインのリシンにより備え られている、請求項4に記載の方法。 6. 前記CXCケモカインが、キレート剤を利用してインジウム-111に より標識されている、請求項4に記載の方法。 7. 前記キレート剤が、C−DTPAである、請求項6に記載の方法。 8. 前記CXCケモカインが、ヒトインターロイキン-8である、請求項6 に記載の方法。 9. 前記沃素-123が、前記CXCケモカインのチロシン、沃化フェニル 誘導体またはリシンにより備えられている、請求項4に記載の方法。 10. 前記CXCケモカインが、クロラミン-T水和物を利用して沃素-12 3により標識されている、請求項4に記載の方法。 11. 前記CXCケモカインが、ヒトインターロイキン-8である、請求項 10に記載の方法。 12. 前記CXCケモカインが、テクネチウム-99mにより標識されてい る、請求項4に記載の方法。 13. 前記テクネチウム-99mが、前記CXCケモカインのリシンまたは 付加遊離システインにより備えられている、請求項12に記載の方法。 14. 前記CXCケモカインが、キレート剤を利用して標識されている、請 求項1に記載の方法。 15. 前記キレート剤が、トリアミドチオレートリガンド、ジアミドジチオ レートリガンドまたはジアミドジフェノル酸リガンドである、請求項14に記載 の方法。 16. 前記CXCケモカインが、テクネチウム-99mまたは銅-62により 標識され、かつ前記キレート剤がトリアミドチオレートリガンドである、請求項 15に記載の方法。 17. 前記CXCケモカインが、ヒトインターロイキン-8である、請求項 12に記載の方法。 18. 前記CXCケモカインが、ヒトインターロイキン-8である、請求項 1に記載の方法。 19. 標識薬剤を備えるCXCケモカインまたはペプチドを動物の体内に導 入すること、その際に前記ペプチドは前記CXCケモカインの受容体分子を認識 する;および前記標識薬剤を備えるCXCケモカインまたはペプチドを前記標識 CXCケモカインまたは標識ペプチドにより認識され得る受容体分子を含む標的 部位に集積させて前記標識薬剤を前記標的部位に送り込むこと;を包含する、動 物体内の標的部位に標識薬剤を送り込む方法。 20. 放射性薬剤を備えるCXCケモカインまたはペプチドを動物の体内に 導入すること、その際に前記ペプチドは前記CXCケモカインの受容体分子を認 識する;および前記放射性薬剤を備えるCXCケモカインまたはペプチドを前記 標識CXCケモカインまたは標識ペプチドにより認識され得る受容体分子を含む 標的部位に集積させて前記放射性薬剤を前記標的部位に送り込むこと;を包含す る、動物体内の標的部位に放射性薬剤を送り込む方法。 21. 前記受容体分子が、インターロイキン-8受容体分子である、請求項 1、19または20のいずれか1つに記載の方法。 22. 前記CXCケモカインが、好中球活性化ペプチド-2(NAP−2) である、請求項1、19または20のいずれか1つに記載の方法。 23. 前記受容体分子が、インターロイキン-8受容体分子である、請求項 22に記載の方法。 24. インジウム-111、沃素-123およびテクネチウム-99mからな る群より選ばれる標識薬剤を備えるCXCケモカインを含有する組成物。 25. キレート剤と結合したCXCケモカインを含有する組成物。 26. 前記キレート剤が、トリアミドチオレートリガンド、ジアミドジチオ レートリガンドまたはジアミドジフェノル酸リガンドである、請求項25に記載 の組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライル、レオン・アール アメリカ合衆国、ミズーリ州 63119、ウ ェブスター・グローブズ、ウェブスター・ パス・ドライブ 1319 (72)発明者 カンクル、スティーヴン・エル アメリカ合衆国、ミシガン州 48104、ア ン・アーバー、ヨスト・アベニュー 2666

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 動物の体内に標識CXCケモカインを導入すること;該CXCケモカイ ンをその動物体内の標的部位に集積させること、その際に前記標的部位はインタ ーロイキン-8受容体分子を含むものである;および集積した標識CXCケモカ インを検出して前記標的部位を画像化すること;を包含する、動物体内の標的部 位の画像化方法。 2. 前記標的部位が、前記動物体の炎症または疾患部分である、請求項1に 記載の方法。 3. 前記標識CXCケモカインが、放射標識CXCケモカインである、請求 項1に記載の方法。 4. 前記CXCケモカインが、インジウム-111、沃素-123、テクネチ ウム-99mまたは銅-62により標識されている、請求項3に記載の方法。 5. 前記インジウム-111が、前記CXCケモカインのリシンにより備え られている、請求項4に記載の方法。 6. 前記CXCケモカインが、キレート剤を利用してインジウム-111に より標識されている、請求項4に記載の方法。 7. 前記キレート剤が、C−DTPAである、請求項6に記載の方法。 8. 前記CXCケモカインが、ヒトインターロイキン-8である、請求項6 に記載の方法。 9. 前記沃素-123が、前記CXCケモカインのチロシン、沃化フェニル またはリシンにより備えられている、請求項4に記載の方法。 10. 前記CXCケモカインが、クロラミン-T水和物を利用して沃素-12 3により標識されている、請求項4に記載の方法。 11. 前記CXCケモカインが、ヒトインターロイキン-8である、請求項 10に記載の方法。 12. 前記CXCケモカインが、テクネチウム-99mにより標識されてい る、請求項4に記載の方法。 13. 前記テクネチウム-99mが、前記CXCケモカインのリシンまたは 付加遊離システインにより備えられている、請求項12に記載の方法。 14. 前記CXCケモカインが、キレート剤を利用して標識されている、請 求項1に記載の方法。 15. 前記キレート剤が、トリアミドチオレートリガンド、ジアミドジチオ レートリガンドまたはジアミドジフェノル酸リガンドである、請求項14に記載 の方法。 16. 前記CXCケモカインが、テクネチウム-99m、または銅-62によ り標識され、かつ前記キレート剤がトリアミドチオレートリガンドである、請求 項15に記載の方法。 17. 前記CXCケモカインが、ヒトインターロイキン-8である、請求項 12に記載の方法。 18. 前記CXCケモカインが、ヒトインターロイキン-8である、請求項 1に記載の方法。 19. 標識薬剤を備えるCXCケモカインを動物の体内に導入すること、お よび該標識薬剤を備えるCXCケモカインをインターロイキン-8受容体分子を 含む標的部位に集積させて前記標識薬剤を前記標的部位に送り込むことを包含す る、動物体内の標的部位に標識薬剤を送り込む方法。 20. 放射性薬剤を備えるCXCケモカインを動物の体内に導入すること、 および該放射性薬剤を備えるCXCケモカインをインターロイキン-8受容体分 子を含む標的部位に集積させて前記放射性薬剤を前記標的部位に送り込むことを 包含する、動物体内の標的部位に放射性薬剤を送り込む方法。 21. 標識薬剤を備えるCXCケモカインを含有する組成物。 22. 放射性薬剤を備えるCXCケモカインを含有する組成物。 23. 前記放射性薬剤が放射標識薬剤である、請求項22に記載の組成物。 24. 前記放射性薬剤が、インジウム-111、沃素-123およびテクネチ ウム-99mからなる群より選ばれる、請求項23に記載の組成物。 25. キレート剤と結合したCXCケモカインを含有する組成物。 26. 前記キレート剤が、トリアミドチオレートリガンド、ジアミドジチオ レートリガンドまたはジアミドジフェノル酸リガンドである、請求項25に記載 の組成物。
JP6509411A 1992-10-05 1993-10-04 標識インターロイキン−8およびその医学的使用 Ceased JPH08511765A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/956,863 US5346686A (en) 1992-10-05 1992-10-05 Labelled interleukin-8 and medical uses thereof
US07/956,863 1992-10-05
PCT/US1993/009554 WO1994007535A2 (en) 1992-10-05 1993-10-04 Labelled interleukin-8 and medical uses thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08511765A true JPH08511765A (ja) 1996-12-10

Family

ID=25498784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6509411A Ceased JPH08511765A (ja) 1992-10-05 1993-10-04 標識インターロイキン−8およびその医学的使用

Country Status (11)

Country Link
US (1) US5346686A (ja)
EP (1) EP0670736B1 (ja)
JP (1) JPH08511765A (ja)
AT (1) ATE205728T1 (ja)
AU (1) AU686119B2 (ja)
CA (1) CA2146239C (ja)
DE (1) DE69330794T2 (ja)
DK (1) DK0670736T3 (ja)
ES (1) ES2168098T3 (ja)
PT (1) PT670736E (ja)
WO (1) WO1994007535A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075194A (ja) * 1998-07-22 2010-04-08 Osprey Pharmaceuticals Usa Inc 二次的組織損傷ならびにその他の炎症症状および疾患を治療する方法および組成物

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5602301A (en) * 1993-11-16 1997-02-11 Indiana University Foundation Non-human mammal having a graft and methods of delivering protein to myocardial tissue
US6001606A (en) * 1994-03-08 1999-12-14 Human Genome Sciences, Inc. Polynucleotides encoding myeloid progenitor inhibitory factor-1 (MPIF-1) and polypeptides encoded thereby
US6811773B1 (en) 1993-12-22 2004-11-02 Human Genome Sciences, Inc. Human monocyte colony inhibitory factor (M-CIF) polypeptides
US6488925B2 (en) 1993-12-22 2002-12-03 Human Genome Sciences, Inc. Macrophage inflammatory protein-4 (MIP-4) polypeptides
US6451562B1 (en) 1993-12-22 2002-09-17 Human Genome Sciences, Inc. Polypeptides encoding myeloid progenitor inhibitory factor-1 (MPIF-1) polynucleotides
US6495129B1 (en) 1994-03-08 2002-12-17 Human Genome Sciences, Inc. Methods of inhibiting hematopoietic stem cells using human myeloid progenitor inhibitory factor-1 (MPIF-1) (Ckbeta-8/MIP-3)
US5981230A (en) * 1994-08-23 1999-11-09 Human Genome Sciences, Inc. Polynucleotide encoding chemokine β-4
US6391589B1 (en) 1994-08-23 2002-05-21 Human Genome Sciences, Inc. Human chemokine beta-10 mutant polypeptides
US6458349B1 (en) 1995-06-02 2002-10-01 Human Genome Sciences, Inc. Chemokine β-4 polypeptides
US6174995B1 (en) 1994-08-23 2001-01-16 Haodong Li Human chemokines, CKβ4 and CKβ10/MCP-4
US5789539A (en) * 1994-10-26 1998-08-04 Repligen Corporation Chemokine-like proteins and methods of use
JPH10513355A (ja) * 1995-02-08 1998-12-22 ヒューマン・ジェノム・サイエンシズ・インコーポレイテッド ヒトケモカインβ−11およびヒトケモカインα−1
US6139832A (en) 1995-02-08 2000-10-31 Human Genome Sciences, Inc. Leukocyte adhesion inhibitor-1 (LAI-1) Polypeptides
US5994292A (en) * 1995-05-31 1999-11-30 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Interferon-inducible protein 10 is a potent inhibitor of angiogenesis
US6410268B1 (en) 1996-03-18 2002-06-25 Human Genome Sciences, Inc. Polynucleotides encoding chemokine alpha-3
KR20000064765A (ko) * 1996-03-19 2000-11-06 벤슨 로버트 에이치. 케모카인 알파 2
US6290948B1 (en) * 1996-05-14 2001-09-18 Smithkline Beecham Corporation Method of treating sepsis and ARDS using chamohine beta-10
WO1998016254A1 (en) * 1996-10-17 1998-04-23 Immunomedics, Inc. Non-antigenic toxin-conjugate and fusion protein of internalizing receptor system
US6204024B1 (en) 1997-09-12 2001-03-20 Akzo Nobel N.V. CCR5 RNA transcription based amplification assay
US6703488B1 (en) 1998-01-15 2004-03-09 Center For Molecular Medicine And Immunology Antibody/receptor targeting moiety for enhanced delivery of armed ligand
ATE424415T1 (de) * 1998-01-15 2009-03-15 Ct Molecular Med & Immunology BISPEZIFISCHE ßTARGETING MOIETYß UMFASSEND EINEN ANTIKÖRPER GEGEN CEA (CARCINOEMBRYONIC ANTIGEN) UND DIE LIGANDEN-BINDENDE REGION DER IL13REZEPTOR ALPHA UNTEREINHEIT
US7157418B1 (en) 1998-07-22 2007-01-02 Osprey Pharmaceuticals, Ltd. Methods and compositions for treating secondary tissue damage and other inflammatory conditions and disorders
AU2007201755B2 (en) * 1998-07-22 2007-09-20 Osprey Pharmaceuticals Usa, Inc. Conjugates for treating inflammatory disorders and associated tissue damage
US20030215421A1 (en) * 1999-07-21 2003-11-20 Mcdonald John R. Methods and compositions for treating secondary tissue damage and other inflammatory conditions and disorders
AU2003225237A1 (en) * 2002-05-01 2003-11-17 Human Genome Sciences, Inc. Antibodies that specifically bind to chemokine beta-4
EP1437145A1 (en) * 2003-01-07 2004-07-14 Schering AG Enhanced scintigraphic imaging agents for imaging of infection and inflammation
GB0905438D0 (en) * 2009-03-30 2009-05-13 Ge Healthcare Ltd Radiolabelling reagents and methods
PE20140633A1 (es) 2010-11-19 2014-05-30 Eisai Randd Man Co Ltd Anticuerpos neutralizadores anti-ccl20

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4837003A (en) * 1984-09-13 1989-06-06 Mallinckrodt, Inc. Radiolabeled antibody fragments
US4659839A (en) * 1984-10-10 1987-04-21 Mallinckrodt, Inc. Coupling agents for radiolabeled antibody fragments
US5037630A (en) * 1985-01-14 1991-08-06 Neorx Corporation Metal radionuclide labeled proteins for diagnosis and therapy
GB8525974D0 (en) * 1985-10-22 1985-11-27 Nyegaard & Co As Chemical substance
US4926869A (en) * 1986-01-16 1990-05-22 The General Hospital Corporation Method for the diagnosis and treatment of inflammation
US4732974A (en) * 1986-03-05 1988-03-22 Mallinckrodt, Inc. Metal ion labeling of carrier molecules
US4965392A (en) * 1987-03-26 1990-10-23 Neorx Corporation Chelating compounds for metal-radionuclide labeled proteins
ATE106898T1 (de) * 1987-03-26 1994-06-15 Neorx Corp Metall-radionuklid-markierte proteine und glykoproteine zur diagnose und therapie.
US5120525A (en) * 1988-03-29 1992-06-09 Immunomedics, Inc. Radiolabeled antibody cytotoxic therapy of cancer
US4986979A (en) * 1989-03-14 1991-01-22 Neorx Corporation Imaging tissue sites of inflammation
NZ233601A (en) * 1989-05-09 1997-06-24 Gen Hospital Corp N-terminal acylated peptides having an initial sequence met (or nle) -leu-phe and having a detectable label bound through dtpa or edta to a c-terminal lys or pu residue
CA2032499C (en) * 1989-07-20 2002-05-14 Rainer Albert Polypeptide derivatives
AU6747190A (en) * 1989-11-29 1991-06-26 Brigham And Women's Hospital Endothelial-derived il-8
JPH05503512A (ja) * 1989-11-29 1993-06-10 ブリガム・アンド・ウイメンズ・ホスピタル 白血球接着阻害因子としての[ala il―8]↓7↓7
IE913192A1 (en) * 1990-09-12 1992-02-25 Scripps Research Inst Active site of interleukin-8: polypeptide analogs and¹antibodies
US5225180A (en) * 1991-09-10 1993-07-06 Diatech, Inc. Technetium-99m labeled somatostatin-derived peptides for imaging

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075194A (ja) * 1998-07-22 2010-04-08 Osprey Pharmaceuticals Usa Inc 二次的組織損傷ならびにその他の炎症症状および疾患を治療する方法および組成物

Also Published As

Publication number Publication date
DK0670736T3 (da) 2001-11-05
ES2168098T3 (es) 2002-06-01
EP0670736B1 (en) 2001-09-19
CA2146239A1 (en) 1994-04-14
DE69330794D1 (de) 2001-10-25
WO1994007535A2 (en) 1994-04-14
AU5353194A (en) 1994-04-26
CA2146239C (en) 2003-04-01
EP0670736A1 (en) 1995-09-13
DE69330794T2 (de) 2002-05-23
PT670736E (pt) 2002-03-28
WO1994007535A3 (en) 1994-05-11
US5346686A (en) 1994-09-13
AU686119B2 (en) 1998-02-05
ATE205728T1 (de) 2001-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08511765A (ja) 標識インターロイキン−8およびその医学的使用
US5605671A (en) Radiolabeled neutrophil activating peptides for imaging
EP0662843B1 (en) Labelled monocyte chemoattractant protein material and medical uses thereof
ES2212304T3 (es) Agente radioprotector para peptidos marcado con un radioisotopo.
Hoffend et al. Gallium-68-DOTA-albumin as a PET blood-pool marker: experimental evaluation in vivo
TW472149B (en) Labeled chemotactic peptides to image focal sites of infection or inflammation
Bleeker-Rovers et al. Radiolabeled compounds in diagnosis of infectious and inflammatory disease
JPH08507295A (ja) 診断造影用のテクネチウム‐99m標識ペプチド
JP2002534447A (ja) 感染及び炎症をターゲティング及び撮像するための化合物
JPH08509001A (ja) 炎症をイメージングするためのテクネチウム−99m標識ペプチド
van der Laken et al. Imaging of infection in rabbits with radioiodinated interleukin-1 (α and β), its receptor antagonist and a chemotactic peptide: a comparative study
DeNardo et al. 111In-LLP2A-DOTA polyethylene glycol–targeting α4β1 integrin: comparative pharmacokinetics for imaging and therapy of lymphoid malignancies
Corstens et al. Chemotactic peptides: new locomotion for imaging of infection?
WO2023143612A1 (zh) 一种肽脲素衍生物、含其的药物组合物及其应用
Jeong et al. Application of high affinity binding concept to radiolabel avidin with Tc-99m labeled biotin and the effect of pI on biodistribution
WO2004029080A1 (ja) 白血球結合性化合物およびその標識化合物を有効成分とする医薬組成物
EP0788377B1 (en) Radiolabelled glucans
JP3717402B2 (ja) 映像化する方法および組成物
US20030165427A1 (en) Tuftsin metallopeptide analogs and uses thereof
US6824759B2 (en) Radiolabeled vasoactive intestinal peptide analogs for imaging and therapy
KR20060025137A (ko) 펩티드 유도체를 이용한 생체 내 영상화
Singh et al. A simplified kit for instant preparation of technerium-99m human immunoglobulin-G for imaging inflammatory foci
Jiang et al. Localization of abscess with an iodinated synthetic chemotactic peptide
Halpern et al. Pharmacokinetics of an indium-labeled IgG monoclonal antibody over a prolonged period
Ashtari Radiolabeled FMLF—a Valuable Peptide for Diagnostic Imaging

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050726

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060104

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20060522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060704