JPH08511519A - 化粧メーキャップ組成物 - Google Patents

化粧メーキャップ組成物

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JPH08511519A JP7501793A JP50179394A JPH08511519A JP H08511519 A JPH08511519 A JP H08511519A JP 7501793 A JP7501793 A JP 7501793A JP 50179394 A JP50179394 A JP 50179394A JP H08511519 A JPH08511519 A JP H08511519A
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アンドリュー ジャクボビック,デイビッド
イゴー‐ケメネス,カタリーネ
エル‐ノカリー,マグダ
リー バター,マイケル
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Abstract

(57)【要約】 シリコーン相、保湿剤、顔料と、製品中又は皮膚上でスメクチックリオトロピック液晶を形成することができる有機両親媒性物質を含んだ、油中水型エマルジョン形態のメーキャップ組成物。そのメーキャップ組成物は、改善された製品安定性及びのび(spreadability)と一緒に、優れた短期及び長期潤い性ど皮膚感を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 化粧メーキャップ組成物 発明の分野 本発明は化粧メーキャップ組成物、更に詳しくは改善されたモイスチャライズ 効能を有した着色ファンデーションメーキャップ組成物及びブラッシャー(頬紅 )に関する。組成物は液晶を形成することができる両親媒性物質を配合している 。 発明の背景 ファンデーション組成物は、皮膚のトーン及びテクスチャーを均等にし、窪み 、欠陥、細かなライン等を隠すために、顔と体の他の部分に適用することができ る。ファンデーション組成物は皮膚に潤いを与え、皮膚の油レベルのバランスを 保ち、日光、風及び過酷な環境の有害作用から保護するためにも適用される。 メーキャップ組成物は液体又はクリーム懸濁液、エマルジョン、ゲル、圧縮パ ウダー又は無水油及びワックス組成物の形で通常市販されている。 米国特許第3,444,291号明細書は65〜75重量部の微結晶ワックス 及び約25〜35部の鉱油を含有した組成物を適用することにより皮膚空洞を埋 めてカモフラージュする方法について開示している。その組成物は、ユーザーの 皮膚の色に合う着色剤、好ましくはコールタール色素、例えばD&CレッドNo. 17を含有している。 拡がり性、流動性及び非グリース性のある化粧カバーアップ(cover-up)組成物 は米国特許第4,486,405号明細書で示されている。その組成物は実質上 同一濃度で存在する第一及び第二アルコキシル化界面活性剤の存在により特徴付 けられる。 米国特許第4,804,532号明細書は、従来の組成物で用いられた場合よ りもかなり低い濃度で結晶シリカを利用した顔用化粧パウダーについて示してい る。ブラッシュ又は顔用コーティングとして用いられるこのパウダーは、皮膚シ ワ、ライン及び窪みを隠す上で有効であると記されている。その組成物は色相及 び希釈相の混合物である。色相は結晶シリカを着色剤とブレンドすることにより 形成される。得られた色相は、組成物を形成するために、タルク及びマイカのよ うな真珠光沢物質から本質的に形成された希釈相とミックスされる。 かなり高濃度の真珠光沢物質を有したファンデーション組成物の使用は、米国 特許第3,978,207号明細書で示されている。このファンデーション、圧 縮パウダー組成物は、マイカのような真珠光沢物質と、艶消しパール効果、即ち 光沢のある外観を示す結合油との存在により特徴付けられる。このファンデーシ ョンの色は真珠光沢物質により決まる。 米国特許第4,659,562号明細書は、微細シリカ混合物5〜95重量% 及び微細ポリエチレン繊維約5〜95重量%の完全混合物を結合剤として含有し た化粧メーキャップ組成物について開示している。その組成物は、それが適用さ れた皮膚の領域でその均一性を維持すると記されている。即ち、それは“防シワ 性”(creaseproof)であると記されている。’562特許の組成物は真珠光沢 剤と混合させて着色剤を含有している。 Nakamuraら,Preprints of the XIVth I.F.S.C.C.Congress,Barcelona,1986,Vo l.1,51-63(1986)では球状シリカとポリジメチルシロキサンを利用した新規メー キャップ組成物について記載している。この組合せは、比較されたメーキャップ ファンデーションよりも大きな程度までシワのみえる度合いを減少させるファン デーションを供すると述べられている。シワのみえる度合いのこの減少は、球状 シリカとポリジメチルシロキサンの新規使用により高められた光学的ぼかし(opt ical blurring)により起きる。 米国特許第5,143,722号明細書は、ポリシロキサンでコートされた顔 料、シリコーン相、水相及びポリジオルガノシロキサン‐ポリオキシアルキレン コポリマー界面活性剤を含有する油中水型エマルジョンを含んだ化粧メーキャッ プ組成物について開示している。 油中水型エマルジョン形態のファンデーションは周知であり、良好な被覆性(c overage)と、良好な皮膚感、耐用性(wear)及び外観を示す。しかしながら、これ らは保湿の観点からは成功でなかった。 過去に、水溶性ポリグリセリルメタクリレート潤滑剤及びグリセリンのような 保湿剤は、モイスチャライズ剤としての使用のため、スキン及びヘアゲル組成物 中に配合された。これらの組成物は、従来の化粧クリーム及びローション組成物 と比較して、潤い、吸収性、皮膚感、残留物及びスキンケア特性の点で改善を示 した。しかしながら、短期及び長期双方で高い潤いと、高いエマルジョン安定性 、皮膚感及び拡がり性に関する必要性もまだある。 液晶は物質の特別な相である。液晶相は固相と等方性液相との境界間に存在す る(即ち、三次元秩序的結晶状態と無秩序溶解状態との間にある中間相)。液晶 状態のとき、固相の分子秩序特性の一部は分子会合構造と遠距離分子間秩序のせ いで液体状態に留められる。液晶中間相を形成する一部化合物の能力はほぼ1世 紀前に観察されていた。そのときから、液晶性質を示す多くの化合物が合成され て、薬物、フレーバー、栄養剤及び他の化合物用のデリバリービヒクルとして封 入及び作用させるために用いられた。 したがって、本発明の主目的は、液晶を形成することができる両親媒性物質を 含んだ、油中水型エマルジョン、特にシリコーン中水型エマルジョン形態のメー キャップ組成物を提供することである。 良好な製品安定性、良好な皮膚感及び良好な拡がり性と一緒に改善された短期 及び長期潤い性を示すシリコーン中水型エマルジョン形態の着色メーキャップ組 成物を提供することも、本発明の目的である。 本発明の別の目的は、保湿剤を含有して、改善された潤い効能を示す、エマル ジョン形メーキャップ組成物を提供することである。 発明の要旨 本発明の一面によれば、 a)揮発性シリコーン、非揮発性シリコーン及びそれらの混合物から選択され るシリコーン油約1〜約50重量%、 b)保湿剤約0.1〜約30重量%、 c)顔料約0.1〜約25重量%、及び d)製品中又は皮膚上でスメクチックリオトロピック液晶を形成することがで きる有機両親媒性物質約0.1〜約20重量%を含んだ油中水型エマルジョン形 態のメーキャップ組成物が提供される。 本発明の油中水型エマルジョンは、優れた皮膚感、拡がり性(のび)(spreada bility)及び製品安定性と一緒に改善された短期及び長期潤い性を示す。 本発明のもう1つの面によれば、 a)保湿剤約0.1〜約30重量%、 b)顔料約0〜約25重量%、 c)製品中又は皮膚上でスメクチックリオトロピック液晶を形成することがで きる有機両親媒性物質約0.1〜約20重量%、及び d)水 を含んだゲル又はエマルジョン形態のメーキャップ組成物が提供される。 すべてのレベル及び比率は、他で指摘されないかぎり、全組成物の重量による 。しかも、鎖長及びアルコキシル化の程度も重量平均ベースで特定されている。 発明の具体的な説明 本発明の一面によるメーキャップ組成物は、揮発性及び/又は非揮発性シリコ ーン、保湿剤、顔料と、製品中又は皮膚上でリオトロピック液晶を形成すること ができる有機両親媒性物質の混合物からなる。その組成物は油中水型エマルジョ ンの形態である。 油中水型エマルジョンの第一必須成分は、好ましい態様のとき揮発性シリコー ン及び非揮発性シリコーンの混合物からなるシリコーン油である。シリコーン油 は約1〜約50重量%の量で存在する。適切な揮発性シリコーン油には環状及び 直鎖揮発性ポリオルガノシロキサンがある(本明細書で用いられる“揮発性”と は、環境条件下で測定しうる蒸気圧を有する物質に関する)。 様々な揮発性シリコーンの記載はToddら,'Volatile Silicone Fluids for Cos metics',91,Cosmetics and Toiletries,27-32(1976)でみられる。 好ましい環状シリコーンには、約3〜約9のケイ素原子、好ましくは約4〜約 5のケイ素原子を含んだポリジメチルシロキサンがある。好ましい直鎖シリコー ン油には、約3〜約9のケイ素原子を含んだポリジメチルシロキサンがある。直 鎖揮発性シリコーンは通常25℃で約5センチストークス以下の粘度を有し、一 方環状物質は約10センチストークス以下の粘度を有する。本発明で有用なシリ コーン油の例にはダウ・コーニング344、ダウ・コーニング21330、ダウ ・コーニング345及びダウ・コーニング200〔ダウ・コーニング社(Dow Cor ning Corporation)製〕;シリコーン7207及びシリコーン7158〔ユニオ ン・カーバイド社(Union Carbide Corporation)製〕;SF202〔ゼネラル・ エレクトリック(General Electric)製〕;SWS‐03314〔ストーファー・ ケミカル(Stauffer Chemical)製〕がある。 適切な非揮発性シリコーンは、25℃で、好ましくは約1000〜約2,00 0,000mm2s-1、更に好ましくは約10,000〜約1,800,000mm2s-1 、更に一層好ましくは約100,000〜約1,500,000mm2s-1の平均 粘度を有する。しかしながら、それより低粘度の非揮発性シリコーンコンディシ ョニング剤も使用できる。 粘度はDow Corning Corporate Test Method CTM0004,july 29,1970で示された ようなガラスキャピラリー粘度計により測定できる。本発明で使用に適した非揮 発性シリコーン液には、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポ リアルキルアリールシロキサン、アミノ官能置換基のあるポリシロキサン、ポリ エーテルシロキサンコポリマー及びそれらの混合物がある。本発明で有用なシロ キサンは、例えばメチル、ヒドロキシル、エチレンオキシド、プロピレンオキシ ド、アミノ及びカルボキシルを含めたいくつかの部分で末端封鎖してもよい。し かしながら、スキンコンディショニング性質を有する他のシリコーン液も使用で きる。使用できる非揮発性ポリアルキルシロキサン液には、例えばポリジメチル シロキサンがある。これらのシロキサンは、例えばビスカシル(Viscasil)(RTM) シリーズとしてゼネラル・エレクトリック社から、及びダウ・コーニング200 シリーズとしてダウ・コーニングから市販されている。好ましくは、粘度は25 ℃で約10〜約100,000mm2s-1の範囲内である。使用できるポリアルキル アリールシロキサン液には、例えばポリメチルフェニルシロキサンがある。これ らのシロキサンは、例えばSF1075メチルフェニル液としてゼネラル・エレ クトリック社から、及び556コスメチック・グレード液(Cosmetic Grade Flui d)としてダウ・コーニングから市販されている。使用できるポリエーテルシロキ サンコポリマーには、例えばポリプロピレンオキシド改質ジメチルポリシロキサ ン(例えば、ダウ・コーニングDC‐1248)があるが、エチレンオキシド又 はエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物も用いてよい。 適切なシリコーン液について開示する参考文献にはGreenの米国特許第2,8 26,551号;1976年6月22日付で発行されたDrakoffの米国特許第3 ,964,500号;Paderの米国特許第4,364,837号;Woolstonの英 国特許第849,433号明細書がある。加えて、Silicone Compounds,Petrarc h Systems Inc.発行,1984では適切なシリコーン液の広範囲な(排他的な意味で は ない)リストを示している。 本発明で使用上好ましい非揮発性シリコーンには、少くとも1つのポリジオル ガノシロキサンセグメント及び少くとも1つのポリオキシアルキレンセグメント を含むポリジオルガノシロキサン‐ポリオキシアルキレンコポリマーがある;上 記ポリジオルガノシロキサンセグメントは: RbSiO(4-b)/2 シロキサン単位から本質的になり、上記式中bは約0〜約3の値を有し、コポリ マー中すべてのシロキサン単位について約2のR基/ケイ素の平均値であり、R はメチル、エチル、ビニル、フェニルと上記ポリオキシアルキレンセグメントを ポリジオルガノシロキサンセグメントに結合させる二価基から選択される基を表 し、全R基の少くとも約95%はメチルである;上記ポリオキシアルキレンセグ メントは少くとも約1000の平均分子量を有し、約0〜約50モル%ポリオキ シプロピレン単位及び約50〜約100モル%ポリオキシエチレン単位からなり 、上記ポリオキシアルキレンセグメントの少くとも1つの末端部分は上記ポリジ オルガノシロキサンセグメントに結合され、上記ポリジオルガノシロキサンセグ メントに結合されていない上記ポリオキシアルキレンセグメントの末端部分は末 端基で化合されている;上記コポリマーにおけるポリジオルガノシロキサンセグ メント対ポリオキシアルキレンセグメントの重量比は約2〜約8の値を有する。 このようなポリマーは米国特許第4,268,499号明細書で記載されている 。 本発明で使用上更に好ましいのは、下記一般式を有するポリジオルガノシロキ サン‐ポリオキシアルキレンコポリマーである: 上記式中x及びyは、ポリジオルガノシロキサンセグメント対ポリオキシアルキ レンセグメントの重量比が約2〜約8であって、a:(a+b)のモル比が約0 .5〜約1であるように選択される;Rは特に水素;ヒドロキシル;メチル、エ チル、プロピル、ブチル、ベンジルのようなアルキル;フェニルのようなアリー ル;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシのようなアルコキシ;ベンジル オキシ;フェノキシのようなアリールオキシ;ビニルオキシ及びアリルオキシの ようなアルケニルオキシ;アセトキシ、アクリルオキシ及びプロピオノキシのよ うなアシルオキシ;ジメチルアミノのようなアミノから選択される鎖末端基であ る。 コポリマーにおけるセグメントの数及び平均分子量は、コポリマーにおけるポ リジオルガノシロキサンセグメント対ポリオキシアルキレンセグメントの重量比 が好ましくは約2.5〜約4.0であるような程度である。 適切なコポリマーはベッカー‐ケミー社(Wacker-Chemie GmbH),Geschaftsbere ich S,Postfach D-8000 Munich 22から商品名ベルシル(Belsil)(RTM)及びTh. ゴールドシュミッツ社(Th.Goldschmidt Ltd.),Tego House,Victoria Road,Ruisl ip,Middlesex,HA4 OYLからアビル(Abil)(RTM)として市販されている。本発明で 使用上特に好ましいのはベルシル(RTM)6031、アビル(RTM)B88183及び DC3225Cである。本発明で好ましいシリコーンはそのCTFA名でジメチ コンコポリオールとして知られる。 シリコーン油相は、好ましくは組成物の約2〜約25重量%、更に好ましくは 約5〜約15%の非揮発性シリコーンを含む。 本組成物の必須成分は保湿剤又は保湿剤の混合物である。本保湿剤又は保湿剤 の混合物は、組成物の約0.1〜約30重量%、好ましくは約5〜約25%、更 に好ましくは約10〜約20%の量で存在する。適切な保湿剤は25℃で300 ,000〜1,100,000cpsの粘度;25℃で1〜1.2g/mlの比重、5 .0〜5.5のpH;33〜58%の結合水含有率;5〜20%の自由水含有率 を有するグリセリン及びポリグリセリルメタクリレート潤滑剤から選択される。 好ましい態様において、保湿剤は多相水中油中保湿剤分散液を形成するように 油中水型エマルジョンの油相中に少くとも一部配合される。油相は、組成物ベー スで、好ましくは約0.1〜約10重量%、更に好ましくは約0.1〜約3%の 保湿剤を含む。適切には、保湿剤は粒状親油性又は疎水性キャリア物質との混合 物の形で油相中に導入されるか、又はその中に配合される。保湿剤は液晶内部溶 媒相で導入することもできる。 望ましい性質を有するポリグリセリルメタクリレート潤滑剤は、ガーディアン ・ケミカル社(Guardian Chemical Corporation)から商標名“ルブラジェル”(Lu brajel)として販売されている。“ルブラジェルDV”、“ルブラジェルMS” 及び“ルブラジェルCG”として特定される“ルブラジェル”が本発明で好まし い。これらの商標名で販売されるゲル化剤は約1%プロピレングリコールを含有 している。 他の適切な保湿剤にはソルビトール、パンテノール、プロピレングリコール、 ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、アルコキシル化グルコース誘導体 、例えばグルカム(Glucam)(RTM)E−20、ヘキサントリオール、グルコースエ ーテル及びそれらの混合物がある。尿素も内部水相で保湿剤として適切に加えら れる。 パンテノールモイスチャライザーは、D‐パンテノール〔(R)‐2,4‐ジ ヒドロキシ‐N‐(3‐ヒドロキシプロピル)‐3,3‐ジメチルブタミド〕、 DL‐パンテノール、パントテン酸カルシウム、ローヤルゼリー、パンテチン、 パントテイン、パンテニルエチルエーテル、パンガミン酸、ピリドキシン、パン トイルラクトース及びビタミンB複合体から選択できる。 本発明で好ましい保湿剤はグリセリンである。化学的に、グリセリンは1,2 ,3‐プロパントリオールであって、市販製品である。 本組成物の別の必須成分は、製品中で、あるいは製品が環境又は高温で皮膚に 適用されたとき、スメクチックリオトロピック結晶を形成することができる有機 両親媒性物質である。好ましくは、両親媒性物質は約20〜約40℃範囲の温度 でスメクチックリオトロピック液晶を形成することができる。両親媒性物質は約 0.1〜約20重量%、好ましくは約0.1〜約10%のレベルで存在する。 本発明で使用に適した液晶形成両親媒性物質は親水性及び親油性双方のグルー プを含み、表面又は界面で吸着する顕著な傾向を示し、即ちそれらは界面活性で ある。界面活性物質は、それらが水性媒体中でイオン化するかどうかに基づき、 ノニオン系(無電荷)、アニオン系(負電荷)、カチオン系(正電荷)及び両性 (両電荷)に分けられる。 文献において、液晶は異方性液体、物質の第四状態、界面活性剤会合構造又は 中間相とも呼ばれる。それらの用語はしばしば互換的に用いられる。本明細書で 用いられる“液晶”という用語は、他で指摘されないかぎり、“スメクチックリ オトロピック液晶”を意味する。“リオトロピック”という用語は、極性溶媒を 含有した液晶系を意味する。本発明の好ましい態様において、極性溶媒は水又は 水中保湿剤の溶液である。スメクチックリオトロピック液晶は、サーモトロピッ ク、熱、磁気誘導又はコレステリック液晶と区別される。本発明で用いられる液 晶は、好ましくはラメラ、六方、棒状又はビヒクル構造あるいはそれらの混合で ある。両親媒性物質/極性溶媒は実質上1相であり、即ち少くとも90%は液晶 の形をとる。 本発明の組成物で利用される液晶相は様々な方法で特定できる。液晶相は剪断 下で流動し、その等方性溶液相の粘度とは有意に異なる粘度で特徴付けられる。 硬質ゲルは液晶のように剪断下で流動しない。しかも、偏光顕微鏡で観察したと き、液晶は例えば平面ラメラ複屈折のような同定可能な複屈折を示し、一方等方 性溶液及び硬質ゲルは偏光下で観察したとき、双方とも暗視野を示す。 液晶を特定するために適した他の手段には、X線回折、NMRスペクトル測定 及び透過型電子顕微鏡観察がある。 一般的に、本発明で使用上好ましい有機両親媒性物質は、式X‐Yを有する液 体、半固体又はワックス状の水分散性物質として記載でき、ここでXは親水性、 特にノニオン系部分を表し、Yは親油性部分を表す。 本発明で使用に適した有機両親媒性物質には、約2〜約12、好ましくは約4 〜約8の範囲内で重量平均HLB(親水性‐親油性バランス)を有するものがあ る。 本発明で用いられる好ましい有機両親媒性物質は、オレイル、ラノリル、テト ラデシル、ヘキサデシル、イソステアリル、ラウリル又はアルキルフェニル鎖の ような約12〜約30の炭素原子を有する、長い飽和又は不飽和分岐鎖又は直鎖 親油性鎖を有する。液晶相を形成する両親媒性物質の親水基がノニオン基である とき、ポリオキシエチレン、ポリグリセロール、ポリオールエステル、オキシア ルキル化された又はされていない、例えばポリオキシアルキル化ソルビトール又 は糖エステルが使用できる。液晶相を形成する両親媒性物質の親水基がイオン基 であるとき、有利にはレシチンでみられるようなホスファチジルコリン残基が親 水基として使用できる。 本発明で使用上好ましいノニオン系両親媒性成分は: (1)下記式を有する直鎖又は分岐鎖ポリグリセロールのエーテル: R‐(Gly)n‐OH (上記式中nは1〜6の整数であり、Rは炭素原子12〜30の脂肪族直鎖又は 分岐鎖飽和又は不飽和鎖、ラノリンアルコールの炭化水素基及び長鎖αジオール の2‐ヒドロキシアルキル残基から選択され、Glyはグリセロール残基を表す ); (2)ポリエトキシル化脂肪アルコール、例えば式R1(C24O)xOHの化 合物(R1はC12‐C30直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニルであり、xは平 均して約0〜約20、好ましくは約0.1〜約6、更に好ましくは約1〜約4で ある); (3)ポリオールエステル、ポリアルコキシル化ポリオールエステル及びそれ らの混合物(ポリオールは好ましくは糖、C2−C6アルキレングリコール、グリ セロール、ポリグリセロール、ソルビトール、ソルビタン、ポリエチレングリコ ール及びポリプロピレングリコールから選択され、ポリアルコキシル化ポリオー ルエステルはポリオールエステル1モル当たり約2〜約20、好ましくは約2〜 約4モルのアルキレンオキシド(特に、エチレンオキシド)を含む); (4)天然及び合成ホスホグリセリド、糖脂質及びスフィンゴ脂質、例えばセ レブロシド、セラミド及びレシチン; から選択される。 本発明で使用に適した他の有機両親媒性物質の例には、下記のようなC8‐C3 0 アルキル及びアシル保有両性、アニオン系、カチオン系及びノニオン系界面活 性剤がある。両性 N‐アルキルアミノ酸(例えば、N‐アルキルアミノ酢酸ナトリウム); N‐ラウロイルグルタミン酸コレステロールエステル〔例えば、エルデュ(Eldew ) CL‐301味の素〕アニオン系 アシルグルタメート(例えば、ジナトリウムN‐ラウロイルグルタメート); サルコシネート(例えば、ナトリウムラウリルサルコシネート)〔グレース(Gra ce),セピック(Seppic)〕; タウレート(例えば、ナトリウムラウリルタウレート、ナトリウムメチルココイ ルタウレート); カルボン酸及び塩(例えば、オレイン酸カリウム;ラウリン酸カリウム; 10‐ウンデセン酸カリウム;11‐p‐スチリル‐ウンデカン酸カリウム) ; エトキシル化カルボン酸塩(例えば、ナトリウムカルボキシメチルアルキルエト キシレート); エーテルカルボン酸; リン酸エステル及び塩(例えば、レシチン、DEA‐オレス‐10‐ホスフェー ト; アシルイセチオネート(例えば、2‐ラウロイルオキシエタンスルホン酸ナトリ ウム); アルカンスルホネート(例えば、分岐鎖状x‐アルカンスルホン酸ナトリウム( x/1)); スルホサクシネート、例えば ナトリウムジブチルスルホサクシネート、 ナトリウムジ‐2‐ペンチルスルホサクシネート、 ナトリウムジ‐2‐エチルブチルスルホサクシネート、 ナトリウムジヘキシルスルホサクシネート、 ナトリウムジ‐2‐エチルヘキシルスルホサクシネート(AOT)、 ナトリウムジ‐2‐エチルドデシルスルホサクシネート、 ナトリウムジ‐2‐エチルオクタデシルスルホサクシネート、 ジオクチルナトリウムスルホサクシネート、 ジナトリウムラウレススルホサクシネート〔マッカネートE1(MacKanate E1) 、マッキンタイアグループ社(Mclntyre Group Ltd.)〕、 硫酸エステル(例えば、2‐エチルヘプタ‐6‐エニル硫酸ナトリウム、 11‐ヘンエイコシル硫酸ナトリウム、9‐ヘプタデシル硫酸ナトリウム)、 アルキルサルフェート(例えば、MEAラウリルサルフェートのようなMEAア ルキルサルフェート)カチオン系 アルキルイミダゾリン(例えば、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン、ステ アリルヒドロキシエチルイミダゾリン〔供給業者アクゾ(Akzo)、ファインテック ス(Finetex)及びヘキスト(Hoechst)〕; エトキシル化アミン(例えば、PEG‐n‐アルキルアミン、PEG‐n‐アル キルアミノプロピルアミン、ポロキサミン、PEG‐ココポリアミン、PEG‐ 15タロウアミン); アルキルアミン(例えば、ジメチルアルキルアミン、ジヒドロキシエチルアルキ ルアミンジオレエート) 四級化物: アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩(例えば、ステアラルコニウムクロリ ド); アルキルベタイン(例えば、ドデシルジメチルアンモニオアセテート、オレイル ベタイン); ヘテロ環式アンモニウム塩(例えば、アルキルエチルモルホリニウムエトサルフ ェート); テトラアルキルアンモニウム塩〔例えば、ジメチルジステアリル四級 アンモニウムクロリド(ウィッコ(witco)〕; ビスイソステアラミドプロピルヒドロキシプロピルジアンモニウムクロリド〔ス ケア・ケミカルズ(Scher Chemicals)のスケアコクァット(Schercoquat)2IAP )〕; 1,8‐ビス(デシルジメチルアンモニオ)‐3,6‐ジオキサオクタンジトシ レートノニオン系界面活性剤 エトキシル化グリセリド; モノグリセリド(例えば、モノオレイン、モノリノレイン、モノラウリン、1‐ ドデカノイルーグリセロールモノラウリン、1,13‐ドコセノイル‐グリセロ ールモノエルシン); ジグリセリド脂肪酸(例えば、ジグリセロールモノイソステアレート コスモル (Cosmol)41、分別化、日清製油社); ポリグリセリルエステル〔例えば、トリグリセロールモノオレエート(グライン ドステッド(Grindsted)TS‐T122)、ジグリセロールモノオレエート(グ ラインドステッドTST−T101)〕; 多価アルコールエステル及びエーテル〔例えば、スクロースモノオレエート(リ ョート(Ryoto),三菱化成フード社)、セトステアリルグルコシド(モンタノール (Montanol)、セピック)、β‐オクチルグルコフラノシドエステル、C10‐C16 アルキルグルコシド(ヘンケル(Henkel))〕; リン酸のジエステル(例えば、ナトリウムジオレイルホスフェート); アルキルアミドプロピルベタイン(例えば、ココアミドプロピルベタイン); アミド〔例えば、N‐(ドデカノイルアミノエチル)‐2‐ピロリドン〕; アミドオキシド:例えば1,1‐ジヒドロペルフルオロオクチルジメチルアミン オキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、2‐ヒドロキシドデシル ジメチルアミンオキシド、2‐ヒドロキシドデシルビス(2‐ヒドロキシエチル )アミンオキシド、2‐ヒドロキシ‐4‐オキサヘキサデシルジメチルアミンオ キシド; エトキシル化アミド(例えば、PEG‐n‐アシルアミド); アンモニオホスフェート(例えば、ジデカノイルレシチン); アミン(例えば、オクチルアミン); アンモニオアミド:例えばN‐トリメチルアンモニオデカンアミデート、N‐ト リメチルアンモニオドデカンアミデート; アンモニオカルボキシレート:例えばドデシルジメチルアンモニオアセテート、 6‐ジドデシルメチルアンモニオヘキサノエート; ホスホン酸及びリン酸エステル及びアミド:例えばメチル‐N‐メチルドデシル ホスホンアミデート、ジメチルドデシルホスホネート、ドデシルメチルメチルホ スホネート、N,N‐ジメチルドデシルホスホン酸ジアミド; エトキシル化アルコール; ポリオキシエチレン(C8):例えばペンタオキシエチレングリコールp‐n‐ オクチルフェニルエーテル、ヘキサオキシエチレングリコールp‐n‐オクチル フェニルエーテル、ノナオキシエチレングリコールp‐n‐オクチルフェニルエ ーテル; ポリオキシエチレン(C10):例えばペンタオキシエチレングリコールp‐n‐ デシルフェニルエーテル、デシルグリセリルエーテル、4‐オキサテトラデカン ‐1,2‐ジオール、ノナオキシエチレングリコールp‐n‐デシルフェニルエ ーテル; ポリオキシエチレン(C11):例えばテトラオキシエチレングリコールウンデシ ルエーテル; ポリオキシエチレン(C12):例えば3,6,9,13‐テトラオキサペンタコ サン‐1,11‐ジオール、3,6,10‐トリオキサドコサン‐1,8‐ジオ ール、3,6,9,12,16‐ペンタオキサオクタコサン‐1,14‐ジオー ル、3,6,9,12,15‐ペンタオキサノナコサン‐1,17‐ジオール、 3,7‐ジオキサノナデカン‐1,5‐ジオール、3,6,12,15,19‐ ヘキサオキサヘントリアコンタン‐1,16‐ジオール、ペンタオキシエチレン グリコールドデシルエーテル、モノオキシエチレングリコールp‐n‐ドデシル フェニルエーテル; ポリオキシエチレン(C14):例えば3,6,9,12,16‐ペンタオキサオ クタコサン‐1,14‐ジオール、3,6,9,12,15,19‐ヘキサオキ サトリアコンタン‐1,17‐ジオール; スルホンジイミン:例えばデシルメチルスルホンジイミン; スルホキシド:例えば3‐デシルオキシ‐2‐ヒドロキシプロピルメチルスルホ キシド、4‐デシルオキシ‐3‐ヒドロキシブチルメチルスルホキシド; スルホキシイミン:例えばN‐メチルドデシルメチルスルホキシイミン 本発明で使用上高度に好ましい有機両親媒性物質は、糖エステル、ポリアルコ キシル化糖エステル及びホスファチド、例えばレシチンから選択される。 本発明で有用な糖エステルは環状ポリヒドロキシ糖のヒドロカルビル及びアル キルポリオキシアルキレンエステルとして分類でき、その場合に糖部分における ヒドロキシル基の1以上はアシル又はポリオキシアルキレン基で置換されている 。ヒドロカルビル糖エステルは、酸又は酸ハライドを糖と共に加熱することによ り、即ち単純なエステル化反応により、周知の方式で製造できる。 糖エステルの製造で用いられる糖には当業界で周知の単糖、二糖及びオリゴ糖 、例えば右旋性及び左旋性形のグルコース、フルクトース、マンノース、ガラク トース、アラビノース及びキシロースがある。典型的二糖にはマルトース、セリ ビオース、ラクトース及びトレハロースがある。典型的三糖にはラフィノース及 び ゲンチアノースがある。二糖、特にスクロースが本発明で使用上好ましい。 スクロースは、本発明で有用なスクロースエステルを与えるために、その8つ のヒドロキシル基のうち1以上でエステル化できる。スクロースが1:1モル比 でエステル化剤と混合されたときには、スクロースモノエステルが形成され、エ ステル化剤対スクロースの比率が2:1以上であるときには、ジ、トリ等のエス テルが最大オクタエステル以内で形成される。 本発明で好ましい糖エステルは、1:1及び3:1のエステル化剤対糖のモル 比で糖のエステル化により製造されたもの、即ちモノアシルとジ又はそれ以上の アシル糖エステルである。特に好ましいのは、アシル置換基が約8〜約20の炭 素原子と0、1又は2つの不飽和部分を含んだモノ、ジ及びトリアシル糖エステ ルとそれらの混合物である。モノアシル及びジアシル糖エステルの中では、アシ ル基が約8〜約20の炭素原子を含んだ二糖、特にスクロースの各エステルが特 に好ましい。本発明の好ましい糖エステルはスクロースモノオクタノエート、ス クロースモノデカノエート、スクロースモノラウレート、スクロースモノミリス テート、スクロースモノパルミテート、スクロースモノステアレート、スクロー スモノオレエート、スクロースモノリノレエート、スクロースジオレエート、ス クロースジパルミテート、スクロースジステアレート、スクロースジラウレート 、スクロースジリノレエート及びそれらの混合物である。スクロースオレエート 及びパルミテートが本組成物で特に有効であるとわかった。モノアシルとジ、ト リ及びそれ以上のアシル糖エステルとの混合物において、モノ及びジアシルエス テルは全糖エステル混合物の好ましくは少くとも約40重量%、更に好ましくは 約50〜約95%である。 本発明の組成物で使用に適した他の糖エステルは、1つのヒドロキシル基がC8 ‐C18アルキル基で置換され、糖分子上にあるヒドロキシル基の1以上が部分 〔(CH2x‐O〕y(xは2〜約4、好ましくは2の整数であり、yは約 1〜約50、好ましくは8〜30のポリオキシアルキレン置換基である)を含む エステル又はエーテル置換基で置換されているアルキルポリオキシアルキレン糖 エステルである。本発明で特に好ましいのは、ポリオキシアルキレン置換基が約 8〜約30のポリオキシエチレン基を含むポリオキシエチレン置換基である糖エ ステルである。ソルビタンが糖部分であるこのような物質は商品名“ツイーン” (Tween)で市販されている。このような混合エステルは、望ましい物質を得るた めに、最初に糖をヒドロカルビル酸ハライドで1:1モル比でアシル化し、その 後対応ポリオキシアルキレン酸ハライド又はアルキレンオキシドと反応させるこ とにより製造できる。ポリオキシアルキレン基が約20以内のアルキレンオキシ ド部分を含んだ、二糖、特にスクロースの簡単なポリオキシアルキレンエステル は、本発明でもう1つの有用なクラスの糖エステルである。このクラスの好まし い糖エステルは20モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたソルビトール トリオレエートである。糖エステルと他のポリオールエステル、例えばグリセロ ールエステルとの混合物、例えばパーム油スクログリセリド〔ローヌ・ポーレン (Rhone-Poulenc)〕も本発明で使用に適している。 本明細書で用いられる“レシチン”という用語は、ホスファチドである物質に 関する。天然又は合成ホスファチドが使用できる。ホスファチジルコリン又はレ シチンはリン酸のコリンエステルと2つの脂肪酸、通常16〜20の炭素と4以 内の二重結合を有する長鎖飽和又は不飽和脂肪酸でエステル化されたグリセリン である。ラメラ又は六方液晶を形成できる他のホスファチドも、レシチンの代わ りに又はそれと組合せて使用できる。これらのホスファチドはレシチン中にある ような2つの脂肪酸とのグリセロールエステルであるが、コリンはエタノールア ミン(セファリン)、セリン(アミノプロパン酸;ホスファチジルセリン)又は イノシトール(ホスファチジルイノシトール)に代わっている。本発明はレシチ ンで例示されるが、これら他のホスファチドも本発明で使用できることが理解さ れるべきである。 様々なレシチンが使用できる。アメリカン・レシチン・カンパニー(American Lecithin Company)はナッターマン・ホスホリピッド(Nattermann Phospholipid) 、ホスホリパン(Phospholipan)80及びホサール(Phosal)75を供給している。 単独で又はこれらと組合せて使用できる他のレシチンは:セントラル・ソーヤ(C entral Soya)からのアクチフラ(Actifla)シリーズ、セントロキャップ(Centroca p)シリーズ、セントラルCa、セントロール(Centrol)シリーズ、セントロレン( Centrolene)、セントロレックス(Centrolex)、セントロミックス(Centromix)、 セントロフェース(Centrophase)及びセントロールフィル(Centrolphll)シリーズ ;アメリカン・レシチンからのアルコレック(Alcolec)及びアルコレック439 ‐C;カナダ・パッカーズ(Canada Packers)からのカナスパーサ(Canaspersa)、 アメリカン・レシチンからのレキシン(Lexin)K及びナチピド(Natipide);W. A.クリアリー社(W.A.Cleary Co.)からのL‐クリアレート(L-Clearate)、クリ アレートLV及びクリアレートWDである。レシチンはエタノール、脂肪酸、ト リグリセリド及び他の溶媒に溶解して供給される。それらは通常レシチンの混合 物であり、供給される溶液の15〜50%の範囲である。 天然及び合成双方のレシチンが使用できる。天然レシチンはヒマワリ種子、大 豆、サフラワー種子及び綿実のような脂肪種子から得られる。レシチンは精製プ ロセス中に油から分離される。 有機両親媒性化合物は、実質的レベルの保湿剤、特にグリセリンを含有し、適 用特性に対して有害作用を有して、粘着性及び皮膚感の否定面を出すことがある メーキャップ組成物の拡がり性を改善する上で本発明では特に貴重であることが わかった。 したがって、本発明の第二面によれば、 a)保湿剤約0.1〜約30重量%、 b)顔料約0〜約25重量%、 c)製品中又は皮膚上でスメクチックリオトロピック液晶を形成することがで きる有機両親媒性物質約0.1〜約20重量%、及び d)水 を含んだゲル又はエマルジョン形態のメーキャップ組成物が提供される。 この種類の高度に好ましい組成物において、保湿剤(特に、グリセリン又は他 のC2‐C6ポリオール)は約10〜約20重量%のレベルで存在する。ゲル形組 成物は、好ましくは約0.01〜約10%の親水性ゲル化剤も含有している。 本発明でもう1つの望ましい成分は顔料である。本発明で使用に適した顔料は 無機及び/又は有機である。顔料という用語の中には、艶消仕上剤及び光散乱剤 のような低い色又は艶を有する物質も含まれる。適切な顔料の例は酸化鉄、アシ ルグルタメート酸化鉄、群青、D&C色素、カルミン及びそれらの混合物である 。ファンデーション又はブラスターのいずれであるか、メーキャップ組成物のタ イプに依存して、顔料の混合物が通常用いられる。 ファンデーション組成物は少くとも1種の艶消仕上剤を含有することもできる 。艶消仕上剤の機能は皮膚欠陥を隠して輝きを減らすためである。このような化 粧品上許容される無機剤、即ちCTFA Cosmetic Ingredient Dictionary,Third Ed .,に含まれるもの、例えばシリカ、水和シリカ、シリコーン処理シリカビーズ、 マイカ、タルク、ポリエチレン、二酸化チタン、ベントナイト、ヘクトライト、 カオリン、チョーク、ケイ藻土、アタパルジャイト等が利用できる。艶消仕上剤 として特に有用なものには、硫酸バリウムでコートされたチタン化マイカ(二酸 化チタンでコートされたマイカ)のような低艶顔料である。艶消仕上剤として有 用な無機成分の中には低艶顔料、タルク、ポリエチレン、水和シリカ、カオリン 、二酸化チタン及びそれらの混合物が特に好ましい。光散乱剤として本発明で使 用に適した物質は、約100ミクロン以内、好ましくは約5〜約50ミクロンの 粒 度を有する球形無機物質、例えば球形シリカ粒子として通常記載することができ る。 顔料の全濃度は全組成物の約0.1〜約25重量%、好ましくは約1〜約10 重量%であり、正確な濃度は望ましいシェードを出すためファンデーションメー キャップ又はブラッシャーで使用上選択される顔料の具体的混合物にある程度依 存している。好ましい組成物は約2〜約20重量%の二酸化チタン、最も好まし くは約5〜約10重量%の二酸化チタンを含有している。 潤い、皮膚感、皮膚外観及びエマルジョン適合性の観点から本発明で使用上好 ましい顔料は処理顔料である。顔料はアミノ酸、シリコーン、レシチン及びエス テル油のような化合物で処理できる。更に好ましい顔料はシリコーン(ポリシロ キサン)処理顔料である。 本発明の組成物の残部は脱イオン水である。組成物は、好ましくは約30〜約 95重量%、更に好ましくは約40〜約80%の油相と、約5〜約70重量%、 更に好ましくは約20〜約60%の水相を含んでいる。 本発明のメーキャップ組成物は粒状架橋疎水性アクリレート又はメタクリレー トコポリマーも含むことができる。このコポリマーは、有効な潤い効果を出すの を助けながら、輝きを減少させて油を抑制する上で、特に貴重である。架橋疎水 性ポリマーは好ましくはコポリマー格子の形をとり、少くとも1種の活性成分が コポリマー格子中に均一に分散されて、その中に捕捉されている。一方、疎水性 ポリマーは多孔質粒子の形をとり、約50〜500、好ましくは100〜300 m2/g範囲の表面積(N2‐BET)を有して、活性成分をそこで吸収することが できる。 架橋疎水性ポリマーは本発明で用いられるとき、好ましくは約0.1〜約10 重量%の量で存在し、好ましくは外部のシリコーン含有油相中に配合される。活 性成分は皮膚適合性油、皮膚適合性保湿剤、皮膚軟化剤、モイスチャライジング 剤及び日焼け止め剤の1種以上又は混合物である。ポリマー物質は粉末の形態を とり、その粉末は粒子の混合系である。粉末粒子の系は、平均径約1ミクロン以 下の単位粒子、平均径約20〜100ミクロン範囲の融合単位粒子の凝集物及び 平均径約200〜1200ミクロン範囲の融合凝集物の集塊の集合体を含んだ格 子を形成している。 活性成分用のキャリアとして使用できる本発明の粉末物質は、架橋“吸収後” 疎水性ポリマー格子として広義に記載できる。粉末は固体、液体又は気体の形態 をとった活性剤を捕捉してその中に分散させていることが好ましい。格子は粒状 形をとり、活性物質を担持したときに易流動性分離固体粒子を形成する。格子は 既定量の活性物質を含有していてよい。ポリマーは下記構造式を有する: 上記においてx対yの比率は80:20であり、R′は‐CH2CH2‐であり、 R″は‐(CH211CH3である。 疎水性ポリマーは高度架橋ポリマー、更に具体的には高度架橋ポリメタクリレ ートコポリマーである。その物質はUSA、ミシガン州、ミッドランドのダウ・ コーニング社により製造され、商標名ポリトラップ(POLYTRAP)(RTM)として販売 されている。それは超軽質易流動性白色粉末であり、粒子は高レベルの親油性液 体及び一部の親水性液体を吸収して、同時に易流動性粉末特徴を維持することが できる。粉末構造は20〜100ミクロンの凝集物に融合された1ミクロン以下 の単位粒子の格子からなり、凝集物は約200〜約1200ミクロンサイズの大 粒子又は集合体にルースに(loosely)集塊化される。ポリマー粉末はその重量の 4倍も多い液体、エマルジョン、分散物又は溶融固体物を含有することができる 。 ポリマー粉末への活性剤の吸着はステンレススチールミキシングボウル及びス プーンを用いて行うことができ、その場合に活性剤が粉末に加えられて、スプー ンが活性剤をポリマー粉末中に静かに混ぜるために用いられる。低粘度液体は、 ポリマーを含有した密封しうる容器に液体を加えて、その後粘稠性が出るまでそ の物質をタンブリングすることにより吸着させてもよい。リボン又はツインコー ンブレンダーのように更に精巧なブレンド装置も用いることができる。本発明で 使用上好ましい活性成分はグリセリンである。好ましくは、保湿剤:キャリアの 重量比は約1:4〜約3:1である。 高度架橋ポリメタクリレートコポリマーとしてマイクロスポンジズ(Microspon ges)5647も適切である。これは約0.01〜約0.05μmの孔径及び20 0〜300m2/gの表面積を有する架橋疎水性ポリマーの全体的球状粒子の形をと っている。しかも、それは好ましくは上記レベルで保湿剤を担持している。 本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約10%、更に好ましくは約0. 02〜約2%、特に約0.02〜約0.5%のレベルで親水性ゲル化剤も含有す ることができる。ゲル化剤は、好ましくは少くとも約4000mPa.s、更 に好ましくは少くとも約10,000mPa.s、特に少くとも50,000mPa.s の粘度(1%水溶液、20℃、ブルックフィールド(Brookfield)RVT)を有す る。 適切な親水性ゲル化剤は水溶性又はコロイド水溶性ポリマーとして通常記載で き、それにはセルロースエーテル(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチ ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ポリビニルピロリドン 、ポリビニルアルコール、ポリクォータニウム(Polyquaternium)‐10、グアー ガム、ヒドロキシプロピルグアーガム及びキサンタンガムがある。 適切な親水性ゲル化剤の中には、カルボポール(Carbopol)樹脂の商標名でB. F.グッドリッチ社(B.F.Goodrich Company)により販売されるカルボキシビニル ポリマーとアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマーである。これらの樹脂は、 例えばポリアリルスクロース又はポリアリルペンタエリトリトールのような架橋 剤0.75〜2.00%で架橋されたアクリル酸のコロイド水溶性ポリアルケニ ルポリエーテル架橋ポリマーから本質的になる。例としてはカルボポール934 、カルボポール940、カルボポール950、カルボポール980、カルボポー ル951及びカルボポール981がある。カルボポール934は各スクロース分 子当たり平均で約5.8のアリル基を有するスクロースのポリアリルエーテル約 1%で架橋されたアクリル酸の水溶性ポリマーである。商品名カルボポール13 82、カルボポール1342及びペムレン(Pemulen)TR‐1として入手しうる 両親媒性質を有したアクリル酸の疎水性改質架橋ポリマー(CTFA名:アクリ レート/10‐30アルキルアクリレートクロスポリマー)も本発明で使用に適 している。ポリアルケニルポリエーテル架橋アクリル酸ポリマー及び疎水性改質 架橋アクリル酸ポリマーの組合せも本発明で使用上適切である。本発明で使用に 向いた他の適切なゲル化剤は、トリヒドロキシステアリン及びアルミニウムマグ ネシウムヒドロキシステアレートのようなオレオゲルである。本発明のゲル化剤 は 常温及び高温双方で優れた安定特性を示す上で特に貴重である。 本発明で酸性基保有親水性ゲル化剤を中和する上で使用に適した中和剤には水 酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノエタノールアミン 、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンがある。 本発明のメーキャップ組成物は皮膚軟化剤を更に含むことができる。本発明の 組成物に適した皮膚軟化剤には鉱物、植物及び動物油、脂肪及びワックス、脂肪 酸エステル、脂肪アルコール、アルキレングリコール及びポリアルキレングリコ ールエーテル及びエステル、脂肪酸とそれらの混合物から選択される天然及び合 成油がある。 本発明で使用に適した皮膚軟化剤には、例えば場合によりヒドロキシ置換され たC8‐C50不飽和脂肪酸及びそのエステル、C8‐C30飽和脂肪酸のC1‐C24 エステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル及びオクチル ドデシルミリステート〔ウィケノール(Wickenol)142〕、蜜ロウ、飽和及び不 飽和脂肪アルコール、例えばベヘニルアルコール及びセチルアルコール、炭化水 素、例えば鉱油、ワセリン及びスクアラン、脂肪ソルビタンエステル(1976 年10月26日付で発行されたSeidenの米国特許第3988255号明細書参照 )、ラノリン及びラノリン誘導体、例えばラノリンアルコール、エトキシル化、 ヒドロキシル化及びアセチル化ラノリン、コレステロール及びそれらの誘導体、 動物及び植物トリグリセリド、例えばアーモンド油、ピーナツ油、小麦麦芽油、 亜麻仁油、ハホバ油、アプリコットピット(pit)油、クルミ油、パームナッツ油 、ピスタシオナッツ油、ゴマ種子油、菜種油、ケード(cade)油、コーン油、ピー チピット油、ケシ種子油、マツ油、ヒマシ油、大豆油、アボカド油、サフラワー 油、ココナツ油、ハシバミ実油、オリーブ油、ブドウ種子油及びヒマワリ種子油 と、ダイマー及びトリマー酸のC1‐C24エステル、例えばジイソプロピルダイ メレート(dimerate)、ジイソステアリルマレート、ジイソステアリルダイメ レート及びトリイソステアリルトリメレート(trimerate)がある。 好ましい皮膚軟化剤はセテアリルイソノナノエート、イソプロピルパルミテー ト、イソプロピルイソステアレート、セチルオクタノエート、セチルアセテート 、トリオクチルシトレート、PEGイソセテス‐3アセテート、ジオクチルマレ エート、プロピレングリコールジカプリレート/ジカプレート、カプリル酸/カ プリン酸トリグリセリド、鉱油、PPG‐20メチルグルコースエーテル、ラノ リンアルコール及びそれらの混合物から選択される。これらの皮膚軟化剤は独立 して又は混合して用いられ、本発明の組成物中約1〜約30重量%の量で存在で き、好ましくは全組成物の約5〜約15重量%の量で存在する。 組成物は、例えば香料、フィラー、例えばナイロン、日焼け止め剤、保存剤、 タンパク質、酸化防止剤、キレート化剤及び油中水型乳化剤のような追加物質も 適宜に含有することができる。 メーキャップ組成物のもう1つの任意成分は1種以上の紫外線吸収剤である。 しばしば日焼け止め剤として記載される紫外線吸収剤は、組成物の全重量に基づ き、約1〜約12重量%範囲の濃度で存在できる。好ましくは、UV吸収剤は約 2〜約8重量%である。更に好ましくは、UV吸収剤は約4〜約6重量%範囲の 濃度で組成物中に存在できる。本発明で使用に適した紫外線吸収剤の中では、ベ ンゾフェノン‐3、オクチルジメチルPABA〔パジメート(Padimate)O〕及び それらの混合物が特に好ましい。 キレート化剤もメーキャップ組成物中に配合できる。キレート化剤は好ましく は組成物の全重量に基づき約0.02〜約0.10重量%範囲の濃度で組成物中 に存在する。好ましくは、キレート化剤は組成物の全重量に基づき約0.03〜 約0.07重量%範囲の濃度で存在する。組成物中に含有させてよいキレート化 剤にはEDTA三ナトリウムがある。 ファンデーション組成物でもう1つの任意だが、好ましい成分は、1種以上の 保存剤である。ファンデーション組成物中の保存剤濃度は、組成物の全重量に基 づくと、約0.2〜約0.8重量%、好ましくは約0.4〜約0.6重量%の範 囲内である。本発明で使用に適した保存剤にはジアゾリジニル尿素、メチルパラ ベン、エチルパラベン及びそれらの混合物がある。 本発明のメーキャップ組成物はファンデーション、ブラッシャー、コンシーラ ー(concealer)、コンパクトパウダー等、好ましくはファンデーション及びブラ ッシャーの形態をとることができる。 下記表は本発明のメーキャップ組成物について説明するために示されている。 表に掲載された様々な成分を各グループに分けて、各グループの諸成分を一緒 にミックスしてから、下記操作に従い残りのグループに加える。 第一ステップにおいて、相Aの成分の混合物を均一になるまで剪断ミキシング 下で約5分間攪拌する。高速剪断ミキシング下で、相Bの物質をAに徐々に加え 、バッチを分散するまで20分間ミックスする。 相C、その後相Dの成分を分散するまで高速剪断ミキシング下で相A及びBの 混合物にゆっくり加える。シリカをこの時点で加え、混合物中に分散させる。 得られたバッチを90℃に加熱してから、相Eの成分を加える。容器を55℃ に冷却し、プレミックスされた相Fを加える。バッチを均一になるまでミックス する。混合液を30℃に冷却し、相Gを加える。 相Hのプレミックスはすべての成分を完全に溶解するまでミックスすることに より作る。30℃で相Hのプレミックスを高剪断下でバッチ混合物に加え、表面 に過剰の水が確かに存在しないようにする。次いで混合物を15分間粉砕する。 最後に、相I、J、K及びLを希釈物として加える。 得られたメーキャップ組成物を直ちにパッケージ化する。 例のメーキャップ組成物は、改善された潤い性、拡がり性、製品安定性及び皮 膚感効果と、少い輝き、粘着性及び改善された皮膚外観を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ, TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 イゴー‐ケメネス,カタリーネ イギリス国サリー、ソープ、グリーン、ロ ーズ、コテージ(番地なし) (72)発明者 エル‐ノカリー,マグダ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ベッドフォード、アベニュ、2357 (72)発明者 バター,マイケル リー アメリカ合衆国オハイオ州、オケアナ、カ リフォルニア、ロード、4159

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a)揮発性シリコーン、非揮発性シリコーン及びそれらの混合物から選 択されるシリコーン油約1〜約50重量%、 b)保湿剤約0.1〜約30重量%、 c)顔料約0.1〜約25重量%、及び d)製品中又は皮膚上でスメクチックリオトロピック液晶を形成することがで きる有機両親媒性物質約0.1〜約20重量% を含んだ、油中水型エマルジョン形態のメーキャップ組成物。 2. 両親媒性物質がポリオールエステル、アルコキシル化ポリオールエステ ル及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載のメーキャップ組成物。 3. 有機両親媒性物質が糖エステル、特にスクロースオレエート、パルミテ ート及びそれらの混合物から選択されるエステルからなる、請求項2に記載のメ ーキャップ組成物。 4. 揮発性シリコーン油が25℃で約10センチストークス以下の粘度を有 する環状ポリオルガノシロキサン、約5センチストークス以下の粘度を有する直 鎖ポリオルガノシロキサン及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載 のメーキャップ組成物。 5. 揮発性シリコーン油が、約3〜約9のケイ素原子を含んだ、好ましくは 約4〜約5のケイ素原子を含んだ環状ポリジメチルシロキサンと、約3〜約9の ケイ素原子を含んだ直鎖ポリジメチルシロキサンから選択される、請求項4に記 載のメーキャップ組成物。 6. 非揮発性シリコーン油が少くとも1つのポリジオルガノシロキサンセグ メント及び少くとも1つのポリオキシアルキレンセグメントを含むポリジオルガ ノシロキサン‐ポリオキシアルキレンコポリマーからなる、請求項1に記載のメ ーキャップ組成物。 7. ポリジオルガノシロキサン‐ポリオキシアルキレンコポリマーがジメチ コンコポリオールである、請求項6に記載のメーキャップ組成物。 8. 保湿剤が25℃で約300,000〜1,100,000cpsの粘度を 有するグリセリン及びポリグリセリルメタクリレート潤滑剤とそれらの混合物か ら選択される、請求項1に記載のメーキャップ組成物。 9. 保湿剤がグリセリンである、請求項8に記載のメーキャップ組成物。 10. 約0.1〜約10重量%の液晶形成有機両親媒性物質を含んでいる、 請求項1〜9のいずれか一項に記載のメーキャップ組成物。 11. シリコーン油が組成物の約2〜約25重量%、好ましくは約5〜約1 5%の非揮発性シリコーンを含んでいる、請求項1に記載のメーキャップ組成物 。 12. 顔料がシリコーン処理されている、請求項1〜11のいずれか一項に 記載のメーキャップ組成物。 13. 組成物の約5〜約25重量%の保湿剤を含んでいる、請求項1〜12 のいずれか一項に記載のメーキャップ組成物。 14. 約0.1〜約10重量%の架橋疎水性アクリレート又はメタクリレー トコポリマーを更に含んでいる、請求項1〜13のいずれか一項に記載のメーキ ャップ組成物。 15. 架橋疎水性コポリマーが格子の形をとり、少くとも1種の活性成分が コポリマー格子中に均一に分散及び捕捉され、活性成分が皮膚適合性油、皮膚適 合性保湿剤、皮膚軟化剤、モイスチャライジング剤及び日焼け止め剤から選択さ れる、請求項14に記載のメーキャップ組成物。 16. 活性成分が保湿剤から選択され、好ましくはグリセリンである、請求 項15に記載のメーキャップ組成物。 17. シリカ、水和シリカ、マイカ、タルク、ポリエチレン、二酸化チタン 、ベントナイト、ヘクトライト、カオリン、チョーク、ケイ藻土、アタパルジャ イト及びそれらの混合物から選択される艶消仕上剤約0.1〜約10重量%を更 に含んでいる、請求項1〜16のいずれか一項に記載のメーキャップ組成物。 18. 艶消仕上剤がシリカ又は水和シリカから選択される、請求項17に記 載のメーキャップ組成物。 19. 鉱物、植物及び動物油、脂肪及びワックス、脂肪酸エステル、脂肪ア ルコール、アルキレングリコール及びポリアルキレングリコールエーテル及びエ ステル、脂肪酸とそれらの混合物から選択される天然及び合成油である皮膚軟化 剤約1〜約15重量%を更に含んでいる、請求項1〜18のいずれか一項に記載 のメーキャップ組成物。 20. 皮膚軟化剤がイソプロピルパルミテート、イソプロピルイソステアレ ート、ジオクチルマレエート、プロピレングリコールジカプリレート/プロピレ ングリコールジカプレート、カプリル酸トリグリセリド/カプリン酸トリグリセ リド、スクアラン、鉱油、セテアリルイソノナノエート、ラノリンアルコール及 びそれらの混合物から選択される、請求項19に記載のメーキャップ組成物。 21. 油相が組成物ベースで約0.1〜約10重量%、好ましくは約0.1 〜約3%の保湿剤を含んでいる、請求項1〜20のいずれか一項に記載のメーキ ャップ組成物。 22. 約30〜約95重量%、好ましくは約40〜約80%の油相と、約5 〜約70重量%、好ましくは約20〜約60%の水相を含んでいる、請求項1〜 21のいずれか一項に記載のメーキャップ組成物。 23. 1種以上の紫外線吸収剤を更に含んでいる、請求項1〜22のいずれ か一項に記載のメーキャップ組成物。 24. a)保湿剤約0.1〜約30重量%、 b)顔料約0〜約25重量%、 c)製品中又は皮膚上でスメクチックリオトロピック液晶を形成することがで きる有機両親媒性物質約0.1〜約20重量%、及び d)水 を含んだゲル又はエマルジョン形態のメーキャップ組成物。 25. 約10〜約20重量%の保湿剤を含んでいる、請求項24に記載のメ ーキャップ組成物。
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