JPH08511472A - 液体中の懸濁物の分離方法および分離装置 - Google Patents

液体中の懸濁物の分離方法および分離装置

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JPH08511472A JP7526044A JP52604495A JPH08511472A JP H08511472 A JPH08511472 A JP H08511472A JP 7526044 A JP7526044 A JP 7526044A JP 52604495 A JP52604495 A JP 52604495A JP H08511472 A JPH08511472 A JP H08511472A
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ミュラー,ゲルハルト
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Abstract

(57)【要約】 浮遊沈降法(圧力解放)を用いた、ガス導入反応器内における液体中の懸濁物の分離方法において、懸濁物を含む液体に追加的にガスを導入しつつ、自然上昇するバブルの方向に対向するように0.3m/s以下の流速で導入された懸濁物を含む液体を流す。それから、ガス処理された当該懸濁物を含む液体を、ガス導入反応器の底部から取り出し、さらに浮遊沈降装置に供給する分離方法である。

Description

【発明の詳細な説明】 液体中の懸濁物の分離方法および分離装置 本発明は、ガス導入反応器内における、浮遊沈降法(圧力解放)を用いた、液 体中の懸濁物の分離方法に関する。また、本発明は、上述の方法を実施するため の分離装置に関する。流動状態の廃液中の固形分を、活性段階で、沈殿作用によ り分離することは知られている。 しかしながら、多くの場合、沈殿操作は、ブレイクダウンすることに大変敏感 であり、特にプロセスが極めてゆるやかに行われる場合、活性化スラッジと水の 密度差が不十分なために、敏感である。 たくさんの活性化プラントにおいて、小さなガスバブルは、沈降プロセスにお いて、固形分の沈降を妨害する影響を示し、活性化段階から第2の清澄化段階ま で、スラッジと水との混合物とともに運ばれていくが、かかる小さなガスバブル は、ガスについて飽和して、脱ガスによって形成されるか、さらには第2の清澄 化タンク内でのバイオケミカル反応の結果生じたものである。 沈殿作用の他としては、スラッジと水との混合物から固形分を浮遊沈降させる 方法が知られている。分別は、2つの浮遊沈降方法が行われており、すなわち、 ガス導入浮遊沈降法と圧力解放浮遊沈降法である。 ガス導入浮遊沈降法において、一般的には200〜1000μmの直径のガス バブルの状態におけるガスが、浮遊沈降法のプラントの接触、混合ゾーンにおい てスラッジと水との混合物に導入されることになる。 ガスバブルは、スラッジの固まりの上に堆積し、当該スラッジの固まりを表面 に引き上げることとなる。スキーマー(skimmer)の助けにより、スラッ ジは取り除かれることとなる。ガス導入浮遊沈降法には、ガス導入によって達成 できるバブルの大きさは、スラッジの固まりの大きさと比較して一般的にあまり に大きいため、活性化スラッジプロセスにおいて問題がある。 これらの比較的大きなハブルは、スラッジの固まりにのみ接着する。これは、 有機凝集剤を添加することにより保証することができるが、プロセスコストを付 加的にかなり増加させることとなる。本質的により良いバブルスペクトルは、よ り小さいバブルであるが、圧力解放浮遊沈降法により達成することができる。 このプロセスのガスバブルは、高圧(4〜6bar)で空気を飽和させた液体 の圧力を、解放させることにより発生させることが可能であり、このようにして 、スラッジと水との混合物に均一にガス導入が可能となる。 圧力解放浮遊沈降法において、一般的には、溶解空気の浮遊沈降法であるが、 分離は、2つの変形プロセス、すなわち、完全流れのエアレーションを用いた溶 解空気の浮遊沈降法と部分的流れのエアレーションを用いた溶解空気の浮遊沈降 法において、同様に行われる。 完全流れのエアレーションを用いた溶解空気の浮遊沈降法では、活性化タンク から取り出された、スラッジと水との混合物は、0.5〜6barの空気で飽和 されており、それから浮遊沈降セルの上部の流れの圧力が解放させられる。この プロセスの欠点は、空気を用いて飽和させるコストが高いほか、一方で、プラン トが活性化スラッジによる妨害に敏感な点であり、一方で、活性化スラッジの固 まりをこわしてしまう点である。 部分的流れのエアレーションを用いた、溶解空気の浮遊沈降法では、新鮮水あ るいは、ある程度清澄化された水が、4〜6barの空気で飽和されており、そ れからスラッジと水との混合物と混合され、浮遊沈降プラントの接触および混合 ゾーンにおいて、圧力が解放させられる。このプロセスにおいても、空気を用い て飽和させるコストについては大変高いという問題があった。すなわち、スラッ ジと水との混合物が1m3について、プラントで加圧水が1m3まで必要とされる のである。 以上より、本発明の目的は、圧力解放浮遊沈降装置の利点を有する装置を作り 出すことであり、またかなりの程度、浮遊沈降装置の必要エネルギーを減少させ ることでもある。 かかる目的は、浮遊沈降のためのサスペンジョンを、自然上昇するバブルの方 向に対向するように0.3m/s以下未満の流速で流し、サスペンジョンに追加 的にガスを導入しつつ、それからガス処理された当該サスペンジョンをガス導入 反応器の底部から取り出し、さらには浮遊沈降装置に供給する分離方法により達 成することが可能である。 ガスは、サスペンジョンの中に空気、加圧水、あるいはマイクロバルブと水の 混合物を通過させることにより導入することが可能である。ガス処理されたサス ペンジョンは、浮遊沈降装置に導入される前に、さらにガスを導入することも好 適である。 プロセスを実施するための装置において、ダウンフロー反応器は、高さHの直 径Dに対するスレンダー比率において、H/D> 1となることが好適であり、よ り好適には、H/Dが3〜30の範囲である。 そして、液体深さが5〜30mのガス導入反応器の中にダウンフロー反応器を 設置することが可能である。もちろん、ダウンフロー反応器をガス導入反応器と 浮遊沈降装置の間に連続的に設けることやあるいは浮遊沈降装置そのものに設け ることも可能である。 本発明に基づくプロセスの利点は本質的に、スラッジと水との混合物、すなわ ちサスペンジョン状態におけるガス濃度を、最小限のエネルギー消費において、 かなり増加させることができるということである。 さらに、本プロセスは、追加のガス量を変更させることにより、サスペンジョ ン状態における二酸化炭素濃度に影響を与えることが可能となることである。本 発明は、実施例と比較例を下記のように示しつつ詳細に記載する。 全ての実施例において、清澄された水中の固形分濃度は、30mg/l以下で あり、スラッジの成長速度は15m/h以上であった。 実施例1 不連続的な浮遊沈降装置において、8lのスラッジと水の混合物であって、p Hが6.8、温度が20℃、バイオマス濃度が4g/lであるものを、活性化ス ペースの高さが3.8mの排水処理プラントから導き、公知のプロセスにより、 加圧水(5bar超大気圧)と混合した。必要なスラッジの成長速度は、15m /h以上になり、清澄された水において、固形分濃度で30mg/l以下のもの が、3.5lの加圧水(44.0重量%)の添加により得られた。 実施例2 不連続的な浮遊沈降装置において、8lのスラッジと水の混合物であって、p Hが6.8、温度が20℃、バイオマス濃度が4g/lであるものを、活性化ス ペースの高さが10.0mの排水処理プラントの底部から導いた。固形分の浮遊 沈降にあたり、2.7lの5barの加圧水(35重量%)が、公知のプロセス において、スラッジの成長速度が15m/h以上であって、清澄された水流の固 形分濃度で30mg/l以下となるために必要とされた。 もし、活性化されたスラッジと水の混合物が、本発明によるプロセスである、 スレンダー割合H/Dが5である装置(ダウンフロー型カラム)に、0.6lの 空気が導入され、装置内を上昇するバブルの方向に対向するように通過させられ るならば、不連続的な浮遊沈降法における固形分において、たった1.7lの5 barの加圧水(22重量%)で十分であった。このことは、同じ結果を得るた めに、本発明では60%の加圧水で済むことを意味する。 実施例3 活性化タンクの高さが10mであって、浮遊沈降用の表面積が10m2のセル を有する、連続的な生物化学的な排水処理プラントにおいて、スラッジと水の混 合物であって、40m3/hの速度であって、1m3あたり、乾燥固形分量が4k gとなるように、活性化タンクから導き、浮遊沈降用セルに供給された。 バイオマス(清澄水において30mg/l以下の濃度)と水を適切に分離する ために、14m3/hの速度で5barの加圧水がスラッジと水の混合物に、公 知のプロセスにより供給された。清澄された水の固形分濃度は、24mg/lで あり、目標値以下の値が得られた。 もし、活性化タンクから導かれるスラッジと水の混合物が、本発明によるプロ セスである、高さHが9mで、直径Dが0.4mのスレンダー割合H/Dが22 .5である装置(ダウンフロー型カラム)に、1m3(s.t.p)/hの速度 で空気が導入され、装置内を上昇するバブルの方向に対向するように通過させら れるならば、清澄水において16mg/lの固形分濃度とするために、たった8 m3/hの加圧水で十分であった。 実施例4 高さが20mであって、集中(integrated)されたダウンフロー型 のカラムを有し、浮遊沈降用の表面積が2m2のセルを有するガス導入型の反応 器にスラッジと水の混合物を、10m3/hの速度で通過させた。 バイオマス濃度は、3g/lであった。活性化されたスラッジから、清澄水に おいて固形分濃度を30mg/l未満とするために、1.5m3/hの速度で5 barの加圧水が、公知のプロセスにおいて浮遊沈降用のセルに供給され、スラ ッジの成長速度は15m/h以上であった。その結果、固形分濃度で20mg/ lのものが得られた。 図面には、本発明に基づく装置を、ダイアグラムを含め、実施例の態様として 示す。ガス導入反応器(活性化タンク)1には、排水供給ライン2とガス供給ラ イン3がつながっており、ダウンフロー型の反応器4が設置されている。矢印5 は、スラッジと水の混合物の流れ方向を示し、スラッジと水の混合物への追加ガ ス供給ライン6が設けられている。浮遊沈降セル7(加圧の解除装置は図示せず 。)は、ガス導入反応器1に接続されて、グループ化されている。 本発明の具体例において、装置8は、加圧水を製造したり、スラッジと水の混 合物に加圧水を加えるための装置を示し、接続ライン9が、活性化タンク1と浮 遊沈降用のセル7との間に設けられている。矢印10は、清澄水の流れを示す。 本発明のプロセスによれば、スラッジと水の混合物は、ダウンフロー反応器4 を通して、浮遊沈降用のセル7に供給されるが、ガスは、同時に空気供給ライン 6を通して導入される。 スラッジと水の混合物のダウンフロー反応器4における流れは、自然上昇する バブルの方向に対向するようになっている。流速は、0.01〜0.3m/sの 範囲であり、より好適には、0.05〜0.2m/sである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ツォルン,フリードヘルム ドイツ連邦共和国デー―56370 エベルト シャウゼン,アム・ゲマインデハウス 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 浮遊沈降法(圧力解放)を用いた、ガス導入反応器内における液体中の懸 濁物の分離方法において、 懸濁物を含む液体に追加的にガスを導入しつつ、自然上昇するバブルの方向に対 向するように0.3m/s以下の流速で導入された懸濁物を含む液体を流し、そ れからガス処理された当該懸濁物を含む液体をガス導入反応器の底部から取り出 し、さらに浮遊沈降装置に供給する前記分離方法。 2. 前記ガスが、空気、加圧水あるいは、マイクロバブルと水の混合物であっ て、懸濁物のなかに導入される、請求項1に記載の分離方法。 3. 前記ガス処理された懸濁物を通過させて浮遊沈降装置に供給する前に、さ らにガスを懸濁物中に導入する請求項1または2に記載の分離方法。 4. 前記ダウンフロー型の反応器が、直径Dに対する高さHの比率であるスレ ンダー割合(H/D)が1をこえるものであり、より好適には、3〜30の比率 であり、液体の高さが5〜30mになるようにガス導入反応器に設けられている 、請求項1に記載のプロセスを実施するための分離装置。
JP7526044A 1994-04-11 1995-03-28 液体中の懸濁物の分離方法および分離装置 Pending JPH08511472A (ja)

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