JPH085111A - 冷暖房設備 - Google Patents

冷暖房設備

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JPH085111A
JPH085111A JP6138665A JP13866594A JPH085111A JP H085111 A JPH085111 A JP H085111A JP 6138665 A JP6138665 A JP 6138665A JP 13866594 A JP13866594 A JP 13866594A JP H085111 A JPH085111 A JP H085111A
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一昭 山本
Kazutoshi Soga
一利 曽我
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビル等に備えられた冷暖房負荷設備に温度一
定の冷熱媒体を供給することができる冷暖房設備を提供
する。 【構成】 循環水の送出量が固定の吸収冷凍機1及び氷
蓄熱装置2と、循環水の送出量が可変の氷蓄熱装置3と
を設け、供給ライン4と返送ライン14との間のバイパ
スライン6に設けた流量調整弁5を、供給ライン4の圧
力センサ18の測定値に応じて圧力調節計8により開閉
し、冷房負荷設備10に循環水を一定圧で供給する。返
送ライン14には帰還温度センサ19を設けて、これに
よる測定温度に基づき温度調節計9及び流量調節計12
を介して氷蓄熱装置3の流量調整弁11を調節し、吸収
冷凍機1及び氷蓄熱装置2,3に帰還する循環水の温度
が一定となるように制御する。吸収冷凍機1及び氷蓄熱
装置2に帰還する循環水の温度が一定となれば、吸収冷
凍機1及び氷蓄熱装置2から冷房負荷設備10に送出さ
れる循環水の温度も一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷房及び暖房の何れか
又は両方を行うことができる冷暖房設備に関し、より詳
細には、冷温水機(本明細書において、冷房については
吸収冷凍機等を、暖房についてはヒートポンプ等を意味
する広い概念をいう)と、蓄熱装置(本明細書におい
て、夜間等の電力の安価なときに予め蓄熱しておくため
の設備で、冷房については氷蓄熱装置等を、暖房につい
ては温水蓄熱装置等をいう)とを備えた冷暖房設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、地域冷暖房等に使用されてい
る冷暖房設備として、通常の冷温水機に加えて、深夜電
力等を利用して冷却又は加熱した媒体を用いて昼間(通
常、8〜22時の時間帯)の冷暖房を行う蓄熱装置を備
えたものが知られている。深夜電力を利用する蓄熱装置
を備えることにより冷暖房に要するランニングコストを
低減させることができるので、近年このタイプの冷暖房
設備が増加している。
【0003】この種の冷暖房設備では、蓄熱装置の蓄熱
量をベースロード用として使用し、冷温水機の熱量をバ
リアブルロード(「ピークロード」とも呼ばれる)とし
て使用している。ここで、「ベースロード」とは、図5
に示すように所望負荷熱量Qに対してQ1 で示すよう
な、各単位時間毎に予め割りつけた基礎熱源的に用いる
負荷熱量をいい、同じく「バリアブルロード」とは、所
望負荷熱量Qに対してQ2 で示すような、各単位時間に
おいて所望負荷熱量Qと上記ベースロードQ1 との差の
分を分担するために用いる負荷熱量をいう。
【0004】また、特開平4−158137号公報に
は、図6に示すように、1又は複数の冷温水機の熱量を
負荷曲線aに内接する部分にベースロードとして割当
て、複数の蓄熱装置を負荷曲線aに外接する部分にバリ
アブルロードとして割当てる冷暖房設備が開示されてい
る。この冷暖房設備では、予想される負荷曲線aに対し
て蓄熱装置と冷温水機の台数を制御することにより、所
望の冷暖房が行われている。
【0005】上述の何れの冷暖房設備に於いても、連続
的に変動する冷暖房負荷に対して、定格流量で運転され
る冷温水機又は蓄熱装置をオンオフ制御してその稼働台
数を増減させるため、ビル等に設置されている冷暖房負
荷設備に対して供給される冷熱媒体の流量に急激な増減
が生ずる。このような急激な流量変化に対応するため、
通常、冷熱媒体の供給ラインと返送ラインとの間には冷
熱媒体のバイパスラインが設けられている。
【0006】図7はこのようなバイパスラインを設けた
従来の冷暖房設備の概念図である。
【0007】この冷暖房設備では、定格運転を行う冷温
水機42及び蓄熱装置43から供給される冷熱媒体が供
給ライン4を介して冷暖房負荷設備40へ供給され、再
び返送ライン14を介して冷温水機42及び蓄熱装置4
3に返送される。供給ライン4と返送ライン14との間
にはバイパスライン6が設けられ、バイパスライン6に
は流量調整弁5が設けられている。供給ライン4のバイ
パスライン6より上流側には、圧力センサ18と圧力調
節計8とが設けられている。この種の冷暖房設備では、
理想的な運転状態に於いては冷暖房負荷設備40に供給
される冷熱媒体の温度及び圧力はほぼ一定であり、冷熱
媒体の流量を制御することにより冷暖房負荷設備40に
対する受給熱量の調節が行われている。冷暖房負荷設備
40に供給される冷熱媒体の流量の調節は、圧力調節計
8が圧力センサ18によって検出された供給ライン4に
於ける圧力に基づいてバイパスライン6の流量調整弁5
を調節して冷熱媒体のバイパス量を増減させることによ
り行われている。
【0008】上述のようにバイパスライン6は、冷温水
機42又は蓄熱装置43から供給される過剰の冷熱媒体
をバイパスさせることにより、冷温水機42又は蓄熱装
置43の起動及び停止による冷熱媒体の流量の急激な変
化に対する緩衝作用を果しているが、冷暖房負荷設備4
0に於ける急激な負荷変動に対する緩衝作用をも果し得
るように、常に一定量以上の冷熱媒体をバイパスさせて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の冷暖房設備に於
いては、冷温水機42及び蓄熱装置43には冷暖房負荷
設備40から返送される冷熱媒体とバイパスライン6か
らバイパスされる冷熱媒体とが帰還している。冷温水機
42又は蓄熱装置43の起動及び停止により供給される
冷熱媒体の流量が急激に増減すると、上述のように冷暖
房負荷設備40を介することなくバイパスライン6から
バイパスされる冷熱媒体の流量が増減するため、冷温水
機42及び蓄熱装置43に供給される冷熱媒体の温度が
急激に変化する。定格流量で運転される冷温水機42及
び蓄熱装置43では、冷温水機42及び蓄熱装置43に
供給される冷熱媒体の温度の変動に応じて、冷温水機4
2及び蓄熱装置43から送出される冷熱媒体が設定温度
となるように冷温水機42及び蓄熱装置43の内部で冷
暖房能力を制御している。蓄熱装置43はこの温度の変
動に対する応答が早いのに対して、冷温水機42はこの
温度の変動に対する応答が遅いため、冷温水機42に供
給される冷熱媒体の温度に急激な変化があると、その変
化に追従できず、冷温水機42から送出される冷熱媒体
の温度が変動する。冷温水機42からの冷熱媒体の温度
が変動すると、冷暖房負荷設備40に供給される冷熱媒
体の温度が変動することになる。
【0010】即ち、上述の冷暖房設備に於いては、冷温
水機42又は蓄熱装置43の起動及び停止による冷熱媒
体の流量の増減により、冷温水機42及び蓄熱装置43
に供給される冷熱媒体の温度が変化すると、冷温水機4
2及び蓄熱装置43から送出される冷熱媒体の温度も変
化し、最終的に冷暖房負荷設備40を備えたビル等に於
いて適正な冷暖房が行われない。
【0011】また、冷暖房設備を実際に運転すると冷温
水機42及び蓄熱装置43に帰還する冷熱媒体の温度は
大きく変動しているため、冷温水機42の温度の外乱に
対する応答の遅さとも相俟って、更に冷暖房負荷設備4
0に供給される冷熱媒体の温度変化が大きくなる。加え
て、このような冷暖房設備では冷暖房負荷予測に基づい
て運転されることがあるが、この負荷予測が外れた場合
にも予測どおりの時間に冷温水機42が起動されるた
め、更に冷熱媒体の供給の過剰又は過少が生じ、冷暖房
負荷設備40に供給される冷熱媒体に大きな温度変化が
生じることになる。
【0012】本発明はこのような従来の冷暖房設備の問
題点を解決するものであり、本発明の目的は、ビル等に
備えられた冷暖房負荷設備に温度一定の冷熱媒体を供給
することができる冷暖房設備を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の冷暖房設備は、
冷暖房負荷設備の負荷の増減に応じてオンオフされる一
又は複数の冷熱媒体の送出量が固定の冷温水機から、供
給ライン及び返送ラインを介して前記冷熱媒体を前記冷
暖房負荷設備に循環させると共に、前記供給ラインと前
記返送ラインとの間を短絡するバイパスラインに所定量
の前記冷熱媒体をバイパスさせて、前記冷暖房負荷設備
に対する受給熱量を制御する冷暖房設備であって、前記
冷熱媒体の送出量が可変の一又は複数の蓄熱装置を備え
たことを特徴とする。
【0014】また、本発明の冷暖房設備は、冷暖房負荷
設備の負荷の増減に応じてオンオフされる一又は複数の
冷熱媒体の送出量が固定の冷温水機から、供給ライン及
び返送ラインを介して前記冷熱媒体を前記冷暖房負荷設
備に循環させると共に、前記供給ラインと前記返送ライ
ンとの間を短絡するバイパスラインに所定量の前記冷熱
媒体をバイパスさせて、前記冷暖房負荷設備に対する受
給熱量を制御する冷暖房設備であって、(a)前記冷熱
媒体の送出量を調節する流量調節手段を有する少なくと
も一の蓄熱装置と、(b)前記返送ラインの前記バイパ
スラインより下流側に設置され、前記バイパスライン及
び前記冷暖房負荷設備から前記冷温水機及び前記蓄熱装
置に帰還する前記冷熱媒体の温度を測定する帰還温度セ
ンサと、(c)該帰還温度センサで測定された温度に応
じて前記流量調節手段を制御して前記蓄熱装置から送出
される前記冷熱媒体の送出量を調節することにより、前
記供給ラインに於ける前記冷熱媒体の温度を一定に保つ
ように制御を行う流量制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0015】更に、本発明の冷暖房設備は、冷暖房負荷
設備の負荷の増減に応じてオンオフされる一又は複数の
冷熱媒体の送出量が固定の冷温水機から、供給ライン及
び返送ラインを介して前記冷熱媒体を前記冷暖房負荷設
備に循環させると共に、前記供給ラインと前記返送ライ
ンとの間を短絡するバイパスラインに所定量の前記冷熱
媒体をバイパスさせて、前記冷暖房負荷設備に対する受
給熱量を制御する冷暖房設備であって、(a)前記各冷
温水機に設けられた冷熱媒体の流量FARi を測定する流
量センサと、(b)前記冷熱媒体の送出量を調節する流
量調節手段を有する少なくとも一の蓄熱装置と、(c)
前記冷温水機及び前記蓄熱装置から前記冷暖房負荷設備
に供給される前記冷熱媒体の温度TP を測定する供給温
度センサと、(d)前記供給ラインの前記バイパスライ
ンより下流側に設置され、前記冷暖房負荷設備へ供給さ
れる前記冷熱媒体の流量FL を測定する供給流量センサ
と、(e)前記返送ラインの前記バイパスラインより上
流側に設置され、前記冷暖房負荷設備から返送される前
記冷熱媒体の温度TL を測定する返送温度センサと、
(f)前記流量センサで測定された前記各冷温水機に於
ける前記冷熱媒体の流量FARi の合計ΣFARi 、前記温
度TP 、前記温度TL 、前記流量FL 、及び前記バイパ
スライン及び前記冷暖房負荷設備から前記冷温水機及び
前記蓄熱装置に帰還する前記冷熱媒体の温度TR の設定
値TR ’を用いて下記の式から流量FICを求め、
【0016】
【数1】
【0017】前記蓄熱装置に於ける前記冷熱媒体の流量
が該流量FICとなるように流量調節手段を調節するこ
とにより、前記供給ラインに於ける前記冷熱媒体の温度
を一定に保つように制御を行う流量制御手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0018】また、上記構成に於いて、前記バイパスラ
イン及び前記冷暖房負荷設備から前記冷温水機及び前記
蓄熱装置に帰還する前記冷熱媒体の温度TR を測定する
帰還温度センサを更に備え、前記流量制御手段に代え
て、(g)前記流量センサで測定された前記各冷温水機
に於ける前記冷熱媒体の流量FARi の合計ΣFARi 、前
記温度TP 、前記温度TL 、前記流量FL 、及び前記温
度TR の設定値TR ’を用いて下記の式から流量FIC
求め、
【0019】
【数2】
【0020】該流量FICと前記冷温水機及び前記蓄熱装
置に帰還する前記冷熱媒体の前記温度TR とに基づいて
流量調節手段を調節することにより、前記供給ラインに
於ける前記冷熱媒体の温度を一定に保つように制御を行
う流量制御手段を備えたことを特徴とする更に、上記何
れの構成に於いても、前記冷温水機のうちの少なくとも
一の装置に代えて、冷熱媒体の送出量が固定の蓄熱装置
を備えた構成としてもよい。
【0021】
【作用】本発明は、冷暖房負荷設備の負荷の増減に応じ
てオンオフされる冷熱媒体の送出量が固定の冷温水機を
備え、冷暖房負荷設備に対する受給熱量がバイパスライ
ンにバイパスされる冷熱媒体の流量調節により制御され
る冷暖房設備に適用されるものである。本発明の冷暖房
設備は、冷温水機の冷暖房能力の冷暖房負荷変動に対す
る応答が遅く、温度制御が困難であるのに対し、夜間電
力を利用して蓄熱を行う蓄熱装置の冷暖房能力は、冷暖
房負荷変動に対する応答が早く、温度制御が容易であ
り、冷熱媒体の送出量を広範囲に変化させることができ
る点に着目して為されたものである。
【0022】請求項1の発明に係る冷暖房設備では、冷
熱媒体の送出量が固定の冷温水機は、冷暖房負荷設備に
対する受給熱量の大まかな制御に使用され、冷熱媒体の
送出量が可変の蓄熱装置は冷暖房負荷設備に対する受給
熱量の微調整に使用される。
【0023】冷熱媒体の送出量が可変の蓄熱装置を備え
たことにより、冷暖房負荷設備に於ける冷暖房能力の調
節を容易に行うことができる。
【0024】請求項2の発明に係る冷暖房設備は、定格
流量で運転している各冷温水機に帰還する冷熱媒体の温
度を一定とすれば、冷温水機の冷暖房負荷変動に対する
応答の遅さの影響がなくなり、各冷温水機から送出され
る冷熱媒体の温度も一定になることに着目したものであ
る。この冷暖房設備では、冷温水機及び蓄熱装置に帰還
する冷熱媒体の温度が帰還温度センサによって測定さ
れ、これに応じて流量制御手段が流量調節手段を制御し
て蓄熱装置から送出される冷熱媒体の流量を増減させ
る。
【0025】具体的には、冷房設備においては、冷温水
機及び蓄熱装置に帰還する冷熱媒体の温度が所定値より
高ければ、蓄熱装置から送出される冷熱媒体の流量を増
加させる。また、冷温水機及び蓄熱装置に帰還する冷熱
媒体の温度が所定値より低ければ、蓄熱装置から送出さ
れる冷熱媒体の流量を減少させる。暖房設備において
は、冷温水機及び蓄熱装置に帰還する冷熱媒体の温度が
所定値より高ければ、蓄熱装置から送出される冷熱媒体
の流量を減少させる。また、冷温水機及び蓄熱装置に帰
還する冷熱媒体の温度が所定値より低ければ、蓄熱装置
から逆出される冷熱媒体の流量を増加させる。バイパス
ラインは、蓄熱装置から送出される冷熱媒体の流量の増
減により生じた冷熱媒体の圧力変動を抑えるため、蓄熱
装置から送出される冷熱媒体の流量の増減に応じてバイ
パス量を増減させる。つまり、冷温水機及び蓄熱装置に
帰還する冷熱媒体の温度の変動に応じて、冷暖房負荷設
備から帰還する冷熱媒体に合流するバイバスラインの冷
熱媒体の流量が、冷温水機及び蓄熱装置に帰還する冷熱
媒体の温度の変動を打ち消すように増減される。この動
作を繰返すことで、冷温水機及び蓄熱装置に帰還する冷
熱媒体の温度が所定値に制御され、最終的に冷暖房負荷
設備に供給される冷熱媒体の温度を一定に制御すること
ができる。
【0026】請求項3の発明に係る冷暖房設備は、冷暖
房負荷設備に於ける冷熱媒体の流量、冷暖房負荷設備の
入口及び出口に於ける冷熱媒体の温度、並びに冷温水機
及び蓄熱装置への帰還温度の設定値に基づいて、冷温水
機及び蓄熱装置に帰還する温度を一定にするために冷温
水機及び蓄熱装置から送出されるべき冷熱媒体の全流量
を求め、これから全冷温水機の冷熱媒体の流量を差引く
ことにより、蓄熱装置に於ける冷熱媒体の流量を求める
ものである。具体的には、各冷温水機に於ける冷熱媒体
の流量FARi は流量センサで測定され、冷温水機及び蓄
熱装置から冷暖房負荷設備に供給される冷熱媒体の温度
P (冷暖房負荷設備の入口温度)は供給温度センサで
測定され、冷暖房負荷設備へ供給される冷熱媒体の流量
L は供給流量センサで測定され、更に冷暖房負荷設備
から返送される冷熱媒体の温度TL (冷暖房負荷設備の
出口温度)は返送温度センサで測定される。また、冷温
水機及び蓄熱装置に帰還する冷熱媒体の温度TR の設定
値はTR ’で表される。
【0027】流量制御手段は、流量FARi の合計ΣF
ARi 、温度TP 、TL 、及びTR の設定値TR ’、並び
に流量FL を用いて下記の式から流量FICを求める。
【0028】
【数3】
【0029】次に、流量制御手段は、蓄熱装置に於ける
冷熱媒体の流量が上記で求めた流量FICとなるように蓄
熱装置に設けられた流量調節手段の調節を行う。このよ
うに流量調節手段の調節を行うことにより、冷温水機及
び蓄熱装置に帰還する冷熱媒体の温度が所定値に制御さ
れ、最終的に冷暖房負荷設備に供給される冷熱媒体の温
度を一定に制御することができる。
【0030】請求項4の発明に係る冷暖房設備に於いて
は、流量制御手段は上記で求めた流量FICと、冷温水機
及び蓄熱装置に帰還する冷熱媒体の温度を測定する帰還
温度センサにより測定された温度TR にと基づいて、蓄
熱装置に於ける冷熱媒体の流量の制御を行うものであ
る。この温度TR に基づく流量制御を加えることによ
り、流量FICのみによって制御を行う場合に生じる帰還
冷熱媒体の温度のオフセット(定常偏差)を解消するこ
とができる。
【0031】上記構成に於いて、冷温水機のうちの少な
くとも一の装置が、定格運転される冷熱媒体の送出量が
固定の蓄熱装置である構成としてもよい。この構成によ
れば、蓄熱装置の台数を増加させることができるので、
夜間電力を有効に利用し得る冷暖房設備を得ることがで
きる。
【0032】
【実施例】本発明の冷暖房設備を実施例に基づいて、図
面を参照しながら説明する。以下の実施例では、本発明
を冷房設備に適用した場合について説明するが、本発明
は以下の実施例に限定されるものではなく、冷房及び暖
房の何れか一方又は両方を行う冷暖房設備に適用するこ
とができる。
【0033】図1に本発明の第1の実施例に係る冷房設
備の概略構成を示す。この冷房設備は、複数の吸収冷凍
機1,1…と2台の氷蓄熱装置2,3とを備えている。
吸収冷凍機1と氷蓄熱装置2は、一定の冷房能力を発揮
するように冷熱媒体である循環水の送出量を固定して使
用される。本実施例では吸収冷凍機1と氷蓄熱装置2と
が冷温水機に相当し、氷蓄熱装置3は蓄熱装置に相当し
ている。氷蓄熱装置3は循環水の流量を調整するための
流量調整弁11を備え、氷蓄熱装置3に於ける循環水の
送出量は、流量調節計12の設定値に従い流量調整弁1
1によって調節される。本実施例では、前述の図6に示
すように、気象データ等から得られるその日の予測負荷
曲線aに対して、吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置2の熱量
が負荷曲線aに内接するベースロードとして割当てられ
る。氷蓄熱装置3の熱量はバリアブルロードとして割当
てられる。
【0034】吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置2,3には冷
房負荷設備10へ循環水を供給する供給ライン4と、冷
房負荷設備10から循環水を返送する返送ライン14が
接続されている。供給ライン4と返送ライン14との間
にはバイパスライン6が設けられ、バイパスライン6上
には流量調整弁5が設けられている。また、供給ライン
4のバイパスライン6より上流側には圧力センサ18が
設けられ、圧力センサ18には圧力調節計8が接続され
ている。圧力調節計8は流量調整弁5の開閉を制御して
いる。
【0035】また、返送ライン14のバイパスライン6
より下流側には帰還温度センサ19が設けられ、帰還温
度センサ19には流量制御手段として機能する温度調節
計9が接続されている。氷蓄熱装置3の流量を調節する
流量調節計12の設定値は、帰還温度センサ19で測定
された温度に基づき、温度調節計9によって設定され
る。本実施例では流量調節計12及び温度調節計9が流
量制御手段として機能している。なお、本実施例では、
流量調整弁11が流量調節計12及び温度調節計9によ
ってカスケード制御される構成を採用したが、温度調節
計9によって直接流量調整弁11を制御してもよい。ま
た、本実施例では氷蓄熱装置3の循環水の流量を調節す
るために流量調整弁11を用いたが、氷蓄熱装置3のポ
ンプとしてインバータモータを用いたポンプを使用して
もよい。
【0036】本実施例では吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置
2に流量調節計15,15…が設けられており、これら
の流量調節計15は、吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置2に
於ける循環水の送出量が定格流量となるように流量調節
弁13を制御している。従って、流量調節弁13及び流
量調節計15は、個々の吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置2
に於ける循環水の送出量を可変にする機能を有していな
い。
【0037】以上の構成を有する本実施例の冷房設備
は、図6に示すようなその日の予測負荷曲線aに従って
運転される。定常状態、即ち、所定台数の吸収冷凍機1
及び氷蓄熱装置2が稼働してある程度の時間が経過し、
冷房負荷設備10へ供給される循環水の温度がほぼ一定
している状態では、バイパスライン6の流量に急激な変
化は生じない。
【0038】この状態から、図6の予測負荷曲線aに従
い、稼働台数制御装置20の制御の下に吸収冷凍機1の
一つが運転を開始又は停止すると、供給ライン4には急
激な圧力上昇又は圧力低下が生じる。この圧力変動は供
給ライン4上の圧力センサ18を介して圧力調節計8で
検出され、圧力調節計8は流量調整弁5を調節してバイ
パスライン6に於ける循環水のバイパス量を増減させ、
冷房負荷設備10に供給される循環水の圧力を一定に保
つように制御を行なう。
【0039】バイパスライン6からバイパスされる循環
水の流量が増減すると、返送ライン14を介して吸収冷
凍機1及び氷蓄熱装置2,3に帰還してくる循環水の温
度も上下する。温度調節計9は帰還温度センサ19を介
してこの循環水の温度変化を検出し、帰還する循環水の
温度が高い場合には氷蓄熱装置3から送出される循環水
の量を増加させるように流量調節計12を介して流量調
整弁11を調節する。
【0040】同様に、帰還する循環水の温度が低い場合
には氷蓄熱装置3から送出される循環水の量を減少させ
るように流量調整弁11を調節する。このように氷蓄熱
装置3からの循環水の送出量を制御しながら循環水の循
環を繰返すことにより、吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置
2,3に帰還する循環水の温度が一定に制御され、その
結果、冷房負荷設備10に供給される冷熱媒体の温度は
一定となる。
【0041】前述の図1の実施例の冷房設備は、比較的
簡単な構成で循環水の温度制御を行うことができるとい
う利点を有しているが、全ての外乱が吸収冷凍機1及び
氷蓄熱装置2,3に帰還する循環水の温度に反映される
まで温度制御が行われないため、循環水の温度が一定と
なるまである程度の時間を有する。この点を解消したの
が以下の第2の実施例に示す冷房設備である。
【0042】図2は本発明の第2の実施例に係る冷房設
備の概略構成を示している。本実施例の冷房設備は、前
述の図1の冷房設備とは以下の点で相違している。即
ち、本実施例では温度調節計9及び帰還温度センサ19
を有しておらず、また、各吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置
2には流量センサ17,17…が備えられ、供給ライン
4のバイパスライン6より下流側には供給流量センサ2
1及び供給温度センサ22が備えられ、返送ライン14
のバイパスライン6より上流側には返送温度センサ23
が備えられ、更に、流量制御手段として機能する流量制
御装置30が備えられている。これら以外の点では図1
と図2の冷房設備は同様の構成を有しており、対応する
要素には同じ符号が付されている。
【0043】上述の流量センサ17は各吸収冷凍機1及
び氷蓄熱装置2から送出される循環水の流量FARi を測
定し、供給流量センサ21は冷房負荷設備に供給される
冷熱媒体の流量FL を測定する。また、供給温度センサ
22は冷房負荷設備10に供給される冷熱媒体の温度T
P を測定し、返送温度センサ23は冷房負荷設備から返
送される冷熱媒体の温度TL を測定する。吸収冷凍機1
及び氷蓄熱装置2,3に帰還する冷熱媒体の温度TR
設定値をTR ’とする。
【0044】本実施例の冷房設備では、氷蓄熱装置3に
設けられた流量調節計12は流量制御装置30によって
制御される。流量制御装置30は、上述の流量FL 、温
度TP ,TL 、及び温度TR の設定値TR ’に基づいて
吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置2,3に帰還する循環水の
温度TR を一定にするために、吸収冷凍機1及び氷蓄熱
装置2,3から送出されるべき循環水の全流量を求め、
これから稼働している吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置2の
冷熱媒体の流量FARi を差引くことにより、氷蓄熱装置
3に於ける冷熱媒体の流量FICを求めるものである。
【0045】具体的には、氷蓄熱装置3に於ける冷熱媒
体の流量FICは、以下の式によって求められる。
【0046】
【数4】
【0047】ここで、ΣFARi は吸収冷凍機1及び氷蓄
熱装置2から送出される循環水の全流量である。上記
(1)式は以下のようにして求められる。図2のバイパ
スライン6が返送ライン14に合流する合流点Aに於い
ては、以下の式が成立する。即ち、
【0048】
【数5】
【0049】ここで、FB 及びTB はバイパスライン6
に於ける循環水の流量及び温度である。また、
【0050】
【数6】
【0051】(2)式から(5)式より
【0052】
【数7】
【0053】(6)式から
【0054】
【数8】
【0055】(7)式より、吸収冷凍機1及び氷蓄熱装
置2,3に帰還する循環水の温度TR を一定にするに
は、温度TR の設定値をTR ’とすると、冷房負荷設備
10に於ける流量FL の増減に応じて流量FP を(TL
−TP )/(TR ’−TP )の比率で増減させればよい
ことになる。ここで、吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置2の
循環水の送出量は一定なので、流量FP の増減には氷蓄
熱装置3の循環水の送出量FICを変化させることで対応
すればよい。従って、以下の式が成立する。
【0056】
【数9】
【0057】この(8)式に(7)式を代入すれば前述
の(1)式が得られる。従って、流量制御装置30は
(1)式に従って氷蓄熱装置3からの循環水の送出量F
ICが変化するように流量調節計12を制御すれば、帰還
する循環水の温度TR を一定(設定値TR ’)にするこ
とができる。温度TR が一定となれば冷房負荷設備10
に供給される循環水の温度も一定となる。
【0058】図4は(8)式の関係が実際の冷房設備で
どのように成立しているかを示している。なお、同図で
は簡単のために、循環水の送出量が固定の氷蓄熱装置2
は考慮していない。同図に於ける縦軸は循環水の流量及
び吸収冷凍機1の稼働台数であり、横軸は時間である。
破線Lは図6の予測負荷曲線aに、冷房負荷設備10の
負荷変動に対する一定の補償用バイパス流量を加えた負
荷曲線に基づいて実際に起動される吸収冷凍機1の稼働
台数を表しており、実際に吸収冷凍機1から送出される
全循環水ΣFARi は、この破線Lから冷凍機起動時間Δ
T(通常の吸収冷凍機では約30分)だけ遅れて現れ、
破線Lとほぼ同じステップ形状を成している。そして、
増加する冷房負荷設備10への循環水の流量FL に対
し、ステップ形状の全循環水ΣFARi を補完するように
流量FICが氷蓄熱装置3から供給される。これにより、
吸収冷凍機1及び氷蓄熱装置3から供給される循環水の
流量FP はほぼ流量FL に平行し、流量FP と流量FL
の差として表されるバイパス流量FB もほぼ一定とな
る。バイパス流量FB が一定となると、吸収冷凍機1へ
の温度の外乱が小さくなり、吸収冷凍機1から送出され
る循環水の温度も一定となる。なお、図4では流量FL
の増加に伴いバイパス流量FB が僅かに増加している
が、これは、(3)式から、温度TR を一定とするに
は、温度TL ,TB が変化しなければ、流量FL の増加
に応じてバイパス流量FB も一定の比率で増加すること
が必要であるからである。
【0059】上述の図2の構成では、吸収冷凍機1及び
氷蓄熱装置2,3に帰還する循環水の温度TR を一定に
することができるが、温度TR の設定値TR ’に対して
オフセット(定常偏差)が生じる場合がある。図2の構
成では温度TR を直接検知して補償する機能が無いた
め、このオフセットを解消することはできない。この点
を解消したのが以下の第3の実施例に示す冷房設備であ
る。
【0060】図3は本発明の第3の実施例に係る冷房設
備の概略構成を示している。本実施例の冷房設備は、図
2の冷房設備に図1の冷房設備の構成を加えたものであ
り、帰還温度センサ19には温度調節計9が取付けら
れ、氷蓄熱装置3の循環水の送出量を調節する流量調節
計12の流量設定値は、偏差演算器31によって設定さ
れる。温度調節計9で実際の帰還循環水の温度と帰還循
環水の設定温度TR ’との差、即ちオフセット値を算出
し、偏差演算器31は流量制御装置30からの流量調整
弁11に対する設定値をこのオフセット値を用いて補正
する。そして、この補正値に基づいて流量調節計12を
介して流量調整弁11を制御する。
【0061】
【発明の効果】本発明の冷暖房設備では、定格流量で運
転を行う冷温水機に帰還する冷熱媒体の温度が一定とな
るため、冷温水機に対する温度の外乱が小さくなる。従
って、冷温水機からビル等に設置された冷房負荷設備に
供給される冷熱媒体の温度も一定となり、冷房負荷設備
は安定した冷暖房を行うことができる。また、蓄熱装置
の冷暖房能力は冷暖房負荷に対する応答が早いため、冷
房負荷設備に於ける負荷の変動に対しても素早く追従す
ることができる。更に、冷暖房負荷予測に基づいて稼働
する冷暖房設備では、予測精度が低いために冷温水機の
起動及び停止のタイミングがずれても、蓄熱装置により
適切な冷暖房を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る冷房設備の概略構
成図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る冷房設備の概略構
成図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る冷房設備の概略構
成図である。
【図4】図2の冷房設備の各部に於ける流量の関係を示
す図である。
【図5】冷温水機の熱量をバリアブルロードとして用
い、蓄熱装置の蓄熱量をベースロードとして用いる従来
の冷暖房設備に於ける熱量の配分を示す図である。
【図6】蓄熱装置の蓄熱量をバリアブルロードとして用
い、冷温水機の熱量をベースロードとして用いる従来の
冷暖房設備に於ける熱量の配分を示す図である。
【図7】バイパスラインを設けた従来の冷暖房設備の概
念図である。
【符号の説明】
1…吸収冷凍機 2…氷蓄熱装置 3…氷蓄熱装置 4…供給ライン4 5…流量調整弁 6…バイパスライン 8…圧力調節計 9…温度調節計 10…冷房負荷設備 11…流量調整弁 12…流量調節計 14…返送ライン14 17…流量センサ 18…圧力センサ 19…帰還温度センサ 20…稼働台数制御装置 21…供給流量センサ 22…供給温度センサ 23…返送温度センサ 30…流量制御装置 31…偏差演算器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷暖房負荷設備の負荷の増減に応じてオ
    ンオフされる一又は複数の冷熱媒体の送出量が固定の冷
    温水機から、供給ライン及び返送ラインを介して前記冷
    熱媒体を前記冷暖房負荷設備に循環させると共に、前記
    供給ラインと前記返送ラインとの間を短絡するバイパス
    ラインに所定量の前記冷熱媒体をバイパスさせて、前記
    冷暖房負荷設備に対する受給熱量を制御する冷暖房設備
    であって、前記冷熱媒体の送出量が可変の一又は複数の
    蓄熱装置を備えたことを特徴とする冷暖房設備。
  2. 【請求項2】 冷暖房負荷設備の負荷の増減に応じてオ
    ンオフされる一又は複数の冷熱媒体の送出量が固定の冷
    温水機から、供給ライン及び返送ラインを介して前記冷
    熱媒体を前記冷暖房負荷設備に循環させると共に、前記
    供給ラインと前記返送ラインとの間を短絡するバイパス
    ラインに所定量の前記冷熱媒体をバイパスさせて、前記
    冷暖房負荷設備に対する受給熱量を制御する冷暖房設備
    であって、(a)前記冷熱媒体の送出量を調節する流量
    調節手段を有する少なくとも一の蓄熱装置と、(b)前
    記返送ラインの前記バイパスラインより下流側に設置さ
    れ、前記バイパスライン及び前記冷暖房負荷設備から前
    記冷温水機及び前記蓄熱装置に帰還する前記冷熱媒体の
    温度を測定する帰還温度センサと、(c)該帰還温度セ
    ンサで測定された温度に応じて前記流量調節手段を制御
    して前記蓄熱装置から送出される前記冷熱媒体の送出量
    を調節することにより、前記供給ラインに於ける前記冷
    熱媒体の温度を一定に保つように制御を行う流量制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする冷暖房設備。
  3. 【請求項3】 冷暖房負荷設備の負荷の増減に応じてオ
    ンオフされる一又は複数の冷熱媒体の送出量が固定の冷
    温水機から、供給ライン及び返送ラインを介して前記冷
    熱媒体を前記冷暖房負荷設備に循環させると共に、前記
    供給ラインと前記返送ラインとの間を短絡するバイパス
    ラインに所定量の前記冷熱媒体をバイパスさせて、前記
    冷暖房負荷設備に対する受給熱量を制御する冷暖房設備
    であって、(a)前記各冷温水機に設けられた冷熱媒体
    の流量FARi を測定する流量センサと、(b)前記冷熱
    媒体の送出量を調節する流量調節手段を有する少なくと
    も一の蓄熱装置と、(c)前記冷温水機及び前記蓄熱装
    置から前記冷暖房負荷設備に供給される前記冷熱媒体の
    温度TP を測定する供給温度センサと、(d)前記供給
    ラインの前記バイパスラインより下流側に設置され、前
    記冷暖房負荷設備へ供給される前記冷熱媒体の流量FL
    を測定する供給流量センサと、(e)前記返送ラインの
    前記バイパスラインより上流側に設置され、前記冷暖房
    負荷設備から返送される前記冷熱媒体の温度TL を測定
    する返送温度センサと、(f)前記流量センサで測定さ
    れた前記各冷温水機に於ける前記冷熱媒体の流量FARi
    の合計ΣFARi 、前記温度TP 、前記温度TL 、前記流
    量FL 、及び前記バイパスライン及び前記冷暖房負荷設
    備から前記冷温水機及び前記蓄熱装置に帰還する前記冷
    熱媒体の温度TR の設定値TR ’を用いて下記の式から
    流量FICを求め、 FIC=(FL ×( TL −TP ) /( TR ’−TP ) )−
    ΣFARi 前記蓄熱装置に於ける前記冷熱媒体の流量が該流量FIC
    となるように流量調節手段を調節することにより、前記
    供給ラインに於ける前記冷熱媒体の温度を一定に保つよ
    うに制御を行う流量制御手段と、 を備えたことを特徴とする冷暖房設備。
  4. 【請求項4】 前記バイパスライン及び前記冷暖房負荷
    設備から前記冷温水機及び前記蓄熱装置に帰還する前記
    冷熱媒体の温度TR を測定する帰還温度センサを更に備
    え、 前記流量制御手段に代えて、(g)前記流量センサで測
    定された前記各冷温水機に於ける前記冷熱媒体の流量F
    ARi の合計ΣFARi 、前記温度TP 、前記温度TL 、前
    記流量FL 、及び前記温度TR の設定値TR ’を用いて
    下記の式から流量FICを求め、 FIC=(FL ×(TL −TP )/(TR ’−TP ))−
    ΣFARi 該流量FICと前記冷温水機及び前記蓄熱装置に帰還する
    前記冷熱媒体の前記温度TR とに基づいて流量調節手段
    を調節することにより、前記供給ラインに於ける前記冷
    熱媒体の温度を一定に保つように制御を行う流量制御手
    段を備えたことを特徴とする請求項3記載の冷暖房設
    備。
  5. 【請求項5】 前記冷温水機のうちの少なくとも一の装
    置に代えて、冷熱媒体の送出量が固定の蓄熱装置を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至4記載の冷暖房設備。
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