JPH08511024A - 眼内圧を低下させる方法および組成物 - Google Patents

眼内圧を低下させる方法および組成物

Info

Publication number
JPH08511024A
JPH08511024A JP7501977A JP50197795A JPH08511024A JP H08511024 A JPH08511024 A JP H08511024A JP 7501977 A JP7501977 A JP 7501977A JP 50197795 A JP50197795 A JP 50197795A JP H08511024 A JPH08511024 A JP H08511024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
intraocular pressure
compound
quinine
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7501977A
Other languages
English (en)
Inventor
ソージェンテ,ニーノ
バキット,チャールズ
Original Assignee
バイディ ファーマシューティカルズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/096,799 external-priority patent/US5629345A/en
Application filed by バイディ ファーマシューティカルズ filed Critical バイディ ファーマシューティカルズ
Publication of JPH08511024A publication Critical patent/JPH08511024A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/12Ketones
    • A61K31/121Ketones acyclic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • A61K31/20Carboxylic acids, e.g. valproic acid having a carboxyl group bound to a chain of seven or more carbon atoms, e.g. stearic, palmitic, arachidic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • A61K31/49Cinchonan derivatives, e.g. quinine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/54Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one sulfur as the ring hetero atoms, e.g. sulthiame
    • A61K31/5415Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one sulfur as the ring hetero atoms, e.g. sulthiame ortho- or peri-condensed with carbocyclic ring systems, e.g. phenothiazine, chlorpromazine, piroxicam
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/64Sulfonylureas, e.g. glibenclamide, tolbutamide, chlorpropamide
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • A61P27/06Antiglaucoma agents or miotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 眼内圧を低下させるために眼に投与するためのキニーネ化合物を眼に許容される担体の中に混入する。このような配合物は緑内障および/または眼内圧の増加に関係する他の疾患のために特に適する。

Description

【発明の詳細な説明】 眼内圧を低下させる方法および組成物 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、一般に、眼内圧を低下させる方法および組成物に関し、さらに詳し くは緑内障の処置のためにキニーネおよびキニジン、およびATP感受性K+チ ャンネル阻害因子を眼に投与して眼内圧低下させることに関する。 緑内障は、眼内圧、すなわち、眼の前眼房内の圧力、の増加として発現される 眼の疾患である。このような圧力の増加は前眼房からの眼房水の不適切な輸送か ら生じ、悪い圧力の増加を生ずると現在信じられている。未処置のまま放置する 場合、緑内障は究極的には影響を受けた眼における視力の損失に導くであろう。 現在の処置法は、眼の中に小さいレーザー透過孔を形成して過剰の圧力を解放す ること、ならびに眼内圧を低下させるための全身的および局所的薬物を使用する ことを包含する。本発明にとって特に重要であることは、緑内障の処置のために 局所的に適用された薬物が、ピロカルビン、コリン作動性;マレイン酸チモロー ル、β−アドレナリン作動性レセプターの遮断薬;エピネフリン、α−およびβ −アドレナリン作動性レセプターの作用物質;ジピベフリン、エピネフリンのプ ロドラッグ;および臭化デメカリウム、コリンエステラーゼ阻害因子を包含する ことである。これらの薬物は一般に有効であるが、局所的に投与したときでさえ 、それらは有意な悪い副作用を有することがある。眼への局所的投与は、このよ うな望ましくない全身的影響に導く有意な吸収を生ずる。 したがって、緑内障および眼内圧の増加に関係する他の疾患の処置に有用であ る追加の薬物を提供することは、特に局所的に適用するとき、このような薬物が 、現在の薬物に比較して、より少ない副作用を有するか、あるいは副作用を減少 しいる場合、望ましいであろう。このような薬物は安全であり、比較的無毒であ り、そして局所的に、注射により、あるいは眼のインサートにより眼投与するた めに適当な担体または賦形剤の中に混入することができるべきである。これらお よび他の目的は、いっそう詳しく後述するように、本発明の方法および組成物に より満足されるであろう。 発明の要約 患者の眼における眼内圧を低下させる新規な方法および組成物が発見された。 組成物は、眼内圧が増加した眼に投与したとき、眼内圧を低下させるために有効 な量で、非リン酸塩の眼に許容される担体の中に存在する少なくとも1種のキニ ーネ化合物を含んでなることができる。キニーネ化合物は好ましくはキニーネ、 キニジン、およびそれらの治療的に同等の塩類および誘導体であり、そして好ま しくは組成物の中に約0.1〜5w%の濃度で存在する。特定の配合物は、局所 的適用、注射、および眼のインサート中の組み合わせのために適当であるものを 包含する。あるいは、組成物は、眼内圧が増加した眼に投与したとき、眼内圧を 低下させるために有効量で、眼に許容される担体の中に存在する少なくとも1種 のATP感受性K+チャンネル阻害化合物を含んでなることができる。ATP感 受性K+チャンネル阻害化合物は好ましくはスルホニル尿素化合物であり、より 好ましくはグリベンクラミド、グリピジド、トルブタミド、およびトラザミド、 およびそれらの治療的に同等の塩類および誘導体から成る群より選択され、そし て好ましくは組成物の中に 約0.1〜5w%の濃度で存在する。特定の配合物は、局所的適用、注射、およ び眼のインサート中の組み合わせのために適当であるものを包含する。 本発明による方法は、眼内圧を低下させるために有効な量でこのような化合物 を眼に直接投与することからなる。適当な投与法は、局所的適用、注射および眼 のインサートまたは同等の配合物を使用する時限放出を包含する。 第1の面において、本発明の方法および組成物は緑内障の処置のために特に有 用であり、そして先行の緑内障の処置の方法および組成物の制限の多くを克服す る。 特定の態様の説明 第1の面において、本発明の方法および組成物は、患者、特にヒト患者である が、他の哺乳動物の宿主を包含する患者の眼における緑内障および眼内圧の増加 を発現する他の状態の処置に意図される。緑内障は、眼を損傷することがある眼 内圧レベルの増加により特徴づけられる眼の疾患の1グループを包含する用語で ある。低眼圧の緑内障の場合において、眼内圧の増加はしばしば20mm/Hg を越え、そしてこのような圧力の増加は18mm/Hgより低く低下させること が望ましい。眼内圧は処置前に患者が示した眼内圧より低く低下させることが望 ましい。緑内障の疾患は医学の文献によく記載されている。参照、例えば、Le ibowitzら(1980)Surv.Ophthamol.24(Supp l.):366−400およびLeske(1983)Am.J.Epidem iol.118:166−191。眼内圧のレベルの増加を生ずる他の状態は、 白内障の手術、ステロイドの処置、および眼内圧を引き起こすことが知られてい る他の薬物を使用する処置を包含する。 本発明の方法および組成物は、好ましくは眼内圧を前述したように管理可能なレ ベルに低下させるために、このような状態を処置することを意図する。眼内圧は 普通の眼圧測定技術により測定することができる。特に便利な眼内圧測定法は、 Mincklerら(1987)Am.J.Ophthamol.104:16 8−173に記載されているようなトノ−ペン(Tono−Pen)の使用であ る。 本発明の方法および組成物は、患者または宿主の眼にキニーネ化合物を直接投 与することに頼る。本発明に有用であるキニーネ化合物は、キニーネ(6’−メ トキシシンコナン−9−オール)、キニジン(β−キニーネ、キニーネの対掌体 の形態)、およびそれらの治療的に同等の塩類および誘導体を包含する。キニー ネおよびキニジンに加えて、特に有用な塩類および誘導体は、硫酸キニーネ、硫 酸キニーネ酸、重硫酸キニーネ、塩酸キニーネ尿素、炭酸キニーネ、エチル炭酸 キニーネ、グルコン酸キニーネ、ヨウ化水素酸キニーネ、臭化水素酸キニーネ、 塩酸キニーネ、硫酸キニジン、グルコン酸キニジン、およびキニーネポリガラク ツロネートを包含する。キニーネおよびキニジンはよく知られている薬物であり 、特許および医学の文献に詳細に記載されており、そしてキニーネおよびキニジ ンの両方の治療的に同等の形態はよく知られている。 第2の面において、本発明の方法および組成物は、ATP感受性K+チャンネ ル阻害化合物を患者の宿主の眼に直接投与することに頼る。眼内圧の増加の状態 の処置に有用である適当なATP感受性K+チャンネル阻害化合物は、スルホニ ル尿素、例えば、グリベンクラミド、グリピジド、トルブタミド、およびトラザ ミド(これらの化合物の各々はMerck Index、第10版に記載されて おり、適当な源の情報が提供されている)、およびそれらの治療的 に同等の塩類および誘導体を包含する。 治療的に同等の塩類および誘導体は、生物学的活性、すなわち、眼内圧を低下 させる能力を保持し、処置された宿主に対して生物学に許容されることができ、 そして治療的使用に不適当とさせる他の性質もたない、本発明の化合物の塩類お よび誘導体である。治療的に同等の塩類および誘導体の製造は、普通のテキスト 、例えば、Remington’s Pharmaceutical Scie nces、Mack Publishing Comapny、ペンシルバニア 州イーストン、第16版、1982、に記載されているように、製剤分野におい てよく知られている。 ATP感受性K+チャンネルは、同定されてきているほぼ15K+チャンネルの 1つである。ATP感受性K+チャンネルは細胞内のATPにより調節され、こ うしてそれはATPの不存在下に自発的に活性でありそして膜の細胞形質側にお けるATP濃度を増加させることによって閉じられる。ATP感受性K+チャン ネルは眼内Ca+2により活性されず、そしてチャンネルのゲーティング(gat ing)は膜のポテンシャルに対して独立にである。チャンネルはK+に対して 選択的であり、そしてそれはスルホニル尿素化合物、例えば、グリベンクラミド 、グリピジド、トルブタミド、およびトラザミドなどにより選択的に阻害される 。他の選択的ATP感受性K+チャンネル阻害因子は将来同定され、そして本発 明の方法において有用であることが期待される。ATP感受性K+チャンネルは 心臓の細胞、骨格筋および平滑筋、ニューロンおよび膵臓のβ−細胞において同 定されてきている。ATP感受性K+チャンネルが多数の細胞の中に見出される 可能性が非常にあり、そして以後の実験の節の中に存在するデータは眼の中のこ のようなチャンネルの存在を示す。こうして、眼をATP感受性K+チャンネル の選択的阻 害因子で処置するとき、眼内圧の減少は起こり、そして眼をK+チャンネルのオ ープナー(opener)で処置するとき、眼内圧の増加は起こる。 本発明の方法によれば、このようなキニーネおよびATP感受性K+チャンネ ル阻害化合物を患者の眼への直接投与に適当な組成物の中に混入する。「直接投 与」は、組成物を眼に局所的に適用するか、あるいは注射または点滴注入により 適用することを意味する。このような直接投与は、全身的投与形態、例えば、経 口的または非経口的投与、例えば、筋肉内、皮下、または腹腔内の注射を包含し ない。組成物の直接投与は化合物を眼の中に直接導入し、こうして化合物を前眼 房の中に輸送し、ここで化合物は、最も可能的には、前眼房からの眼房水の輸送 または放出を増強するか、あるいは眼房水の産生を減少することによって、眼内 圧を低下させるために有効であることを意図する。 活性化合物は眼に、特に眼内圧が前もって増加している、すなわち、約20m m/Hgより上に、通常18mm/Hgより上にあるか、あるいは眼の神経に対 する損傷が認められるとき、眼内圧を低下させるために有効な量でかつスケジュ ールで投与されるであろう。このような低下について要求されるキニーネまたは ATP感受性K+チャンネル阻害化合物の量は、初期の圧力増加の程度、患者の 状態、投与される特定の化合物の活性などを包含する、ある数の因子に依存し、 例証的量は典型的には約50μg〜5mg/投与量(すなわち、組成物の単一の 適用)の範囲であり、通常250μg〜1mg/投与量である。 このような投与は、便利には、約0.1重量%〜5重量%の範囲の濃度でキニ ーネ化合物を適当な眼に許容される担体の中に存在させた組成物を使用すること によって達成することができる。5重量 %より上の濃度は潜在的に毒性であり、そして一般に回避すべきである。特定の 配合物はより詳細に後述する。 また、調節放出性の配合物および物体の中に混入することが可能であり、ここ で化合物の合計量は経時的に、例えば、数分または数時間にわたって放出される 。典型的には、キニーネまたはATP感受性K+チャンネル阻害化合物の合計の 投与量は非調節放出性配合物について前述した限界内あるであろうが、ある場合 において、特に調節放出性配合物が比較的より長い時間にわたって作用する場合 、より大きいことがある。本発明の組成物とともに使用するために適当な調節放 出性物体は、商業的に販売者、例えば、アルザ・コーポレーション(Alza Corporation)、パロ・アルト(Palo Alto)、カリフォル ニア州(OcusertRの商品名で販売されている)およびオクレックス・コ ーポレーション(Oculex Corporation)、パロ・アルト(P alo Alto)、カリフォルニア州から入手可能な固体の眼のインサートを 包含する。 他の調節放出性配合物は、所望の調節放出性特性を有する、水溶性ポリマーお よび多孔質ポリマーを包含する、ポリマーの担体に基づくことができる。特に適 当なポリマーの担体は、種々のセルロース誘導体、例えば、メチルセルロース、 ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどを包 含する。適当な多孔質ポリマーの担体は、アクリル酸、ポリアクリル酸、エチル アクリレート、メチルメタクリレート、ポリアクリルアミドなどのポリマーおよ びコポリマーとして形成することができる。また、ある種の天然のバイオポリマ ー、例えば、ゼラチン、アルギン酸塩、ペクチン、寒天、澱粉などを使用するこ とができる。広範な種類の調節放出性担体はこの分野において知られており、そ して本発明と ともに使用するために入手可能である。 本発明のキニーネまたはATP感受性K+チャンネル阻害化合物を送出すため の局所的組成物は、典型的には、有機および無機の両方の担体を包含する、適当 な眼に許容される担体の中に存在するキニーネ化合物を含んでなる。例証的眼に 許容される担体は、水、緩衝化水溶液、水と不混和性溶媒との等張混合物、例え ば、アルカノール、アリールアルカノール、植物油、ポリアルカレングリコール 、石油に基づくジェリー、エチルセルロース、オレイン酸エチル、カルボキシメ チルセルロース、ポリビニルピロリドン、イソプロピルミリステートなどを包含 する。配合物はリン酸塩類を含有しないこと、およびリン酸塩以外の緩衝剤のみ を使用することが重要である。適当な緩衝剤は、塩化ナトリウム、ホウ酸ナトリ ウム、酢酸ナトリウム、グルコン酸塩などを包含する。リン酸塩イオンの存在下 にキニーネの溶解度が低いために、リン酸塩緩衝剤は不適当である。 本発明の配合物は、また、眼に許容される補助成分、例えば、乳化剤、防腐剤 、湿潤剤、チキソトロープ剤(例えば、ポリエチレングリコール、抗微生物剤、 キレート剤など)を含有することができる。特に適当な抗微生物剤は、第四アン モニウム化合物、塩化ベンザルコニウム、フェニル水銀塩、チメロサル、メチル パラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール、フェニルエタノール、ソル ビタン、モノラウレート、オレイン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレ ンソルビタンモノラウレート、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、モノチオ グリセロールなどを包含する。エチレンジアミン四酢酸(EDTA)は適当なキ レート剤である。 次の配合物は本発明の組成物の例証である。これらの配合物は例示のみであり 、そして本発明の範囲を限定すること意図せずそして そのように解釈すべきではない。 処方1 緑内障を局所的に処置するか、あるいは眼内圧を減少するための、眼によりよ く許容される無菌の溶液を次のようにして調製する: 成分 キニーネ 100μg〜20mg 塩化ナトリウム 8mg ホウ酸 1mg 塩化ベンザルコニウム 0.1mg 塩酸/水酸化ナトリウム pH7.0 注射のための水(適量) 1ml 処方2 緑内障を局所的に処置するか、あるいは眼内圧を減少するための無菌の溶液を 、キニーネの代わりにキニジンを使用する以外、処方1に記載するように調製す る。 処方3 緑内障を処置するか、あるいは眼内圧を減少するとき使用するための注射用溶 液を次のようにして調製する: 成分 キニジン 100μg〜20mg メチルパラベン 1mg プロピルパラベン 1mg 塩化ナトリウム 5mg 注射のための水(適量) 1ml 処方4 緑内障を処置するか、あるいは眼内圧を減少するための注射用溶液を、キニー ネの代わりにキニジンを使用する以外、処方3に記載 するように調製する。 処方5 緑内障を局所的に処置するか、あるいは眼内圧を減少するための、眼によりよ く許容される無菌の溶液を次のようにして調製する: 成分 グリベンクラミド 100μg〜20mg 塩化ナトリウム 8mg ホウ酸 1mg 塩化ベンザルコニウム 0.1mg 塩酸/水酸化ナトリウム pH7.0 注射のための水(適量) 1ml 処方6 緑内障を処置するか、あるいは眼内圧を減少するとき使用するための注射用溶 液を次のようにして調製する: 成分 グリベンクラミド 100μg〜20mg メチルパラベン 1mg プロピルパラベン 1mg 塩化ナトリウム 5mg 注射のための水(適量) 1ml 以下の実施例を例示のために提供するが、これらは本発明を限定しない。 実験キニーネ化合物 キニーネおよびキニジンの配合物を、正常のウサギにおける眼内圧を低下させ る能力について試験した。配合物は無菌の蒸留水中の溶液として調製しそして次 のようにして投与した。70匹のニュー ジーランド白ウサギを4つの群に分割した:25匹のウサギを賦形剤で処置した ;20匹をチモロールで処置した;15匹を賦形剤(8mgのNaCl、1.0 mgのホウ酸、pH7.3、水で1mlにした)中に溶解したキニーネで処置し た;および10匹を前記賦形剤中に溶解したキニジンで処置した。各動物に2つ の投与量、各40μl、で2分の間隔で80μlの溶液を投与した。溶液の投与 前(「0」時間)および投与後1および2時間に、トノ−ペン(Tono−pe n)で眼内圧を決定した。結果を表1に記載する。 ATP感受性K+チャンネル阻害化合物 ATP感受性K+チャンネルの阻害因子の配合物(表2)を、正常のウサギに おける眼内圧を減少するそれらの能力について試験した。ジアゾキシド、K+チ ャンネルのオープナー(opener) を、正常のウサギにおいて眼内圧を増加するその能力について試験した。配合物 はNaCl/ホウ酸塩の緩衝液(0.8mgのNaCl、1.0mgのホウ酸、 pH7.2、水で1mlにした)中で調製しそして次のようにして試験した。7 0匹のニュージーランド白ウサギを7つの群に分割した:25匹のウサギを賦形 剤で処置した;20匹をチモラールで処置した;10匹をグリベンクラミドで処 置した;5匹をトラザミドで処置した;10匹をトルブタミドで処置した;5匹 をクロルプロパミドで処置した;および5匹をジアゾキシドで処置した。各動物 に2つの投与量、各40μl、で2分の間隔で80μlの溶液を投与した。溶液 の投与前(「0」時間)および投与後1および2時間に、トノ−ペン(Tono −Pen)で眼内圧を決定した。結果を表2に記載する。 表2に示す結果が透明に示すように、ATP感受性K+チャンネルの阻害因子 は眼内圧を低下させる。ATP感受性K+チャンネルの選択的阻害因子である、 4種類のスルホニル尿素のうちで、トル ブタミドおよびトラザミドはグリベンクラミドおよびクロルプロパミドよりも有 効であるように思われる。しかしながら、これらの化合物は水溶液の中に不溶性 であるので、眼内圧を低下させるときのこれらの化合物の活性は、それらが可溶 性である賦形剤中で投与するとき、非常に異なることがある。ATP感受性K+ チャンネルの選択的阻害因子であるスルホニル尿素は眼内圧を低下させるので、 そしてK+チャンネルのオープナーであるジアゾキシドは眼内圧を増加するので 、眼内圧は少なくとも一部分細胞内/細胞外のカリウムの比であるように思われ る。 上の本発明を多少詳細に例示および実施例により、理解を明瞭とするために記 載したが、明らかなように、ある種の変化および変更を添付した請求の範囲の範 囲内で実施することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.眼内圧が増加し緑内障たまたは低眼圧の緑内障を有する眼に投与したとき 、眼内圧を低下させるために有効量で、キニーネ化合物およびATP感受性K+ チャンネル阻害化合物の許容される担体から成る群より選択される活性化合物を 含んでなる、眼内圧を低下させるために眼の前眼房に投与するための製剤組成物 。 2.活性化合物が担体の中に0.1〜5重量%の濃度で存在する、請求の範囲 1の製剤組成物。 3.50μg〜5mgの活性化合物を有する単一投与形態の、請求の範囲1の 製剤組成物。 4.活性化合物がキニーネまたはキニジンである、請求の範囲1の製剤組成物 。 5.活性化合物がグリベンクラミド、グリピジド、トルブタミド、およびトラ ザミド、クロルプロパミドまたは他のスルホニル尿素、およびそれらの治療的に 同等の塩類および誘導体から成る群より選択されるATP感受性K-チャンネル 阻害化合物である、請求の範囲1の製剤組成物。 6.担体が眼に局所的に適用するために適当である、請求の範囲1の製剤組成 物。 7.担体を眼の前眼房の中に注入するために適当である、請求の範囲1の製剤 組成物。 8.キニーネ化合物が眼のインサートの中に存在する、請求の範囲1の製剤組 成物。 9.患者の眼の眼内圧を低下させるために有効量で、非リン酸塩の眼に許容さ れる担体の中に存在するキニーネ化合物またはATP感受性K+チャンネル阻害 化合物を眼に投与することからなる、患 者の眼内圧を低下させる方法。 10.キニーネ化合物を眼に局所的に適用することによって投与する、請求の 範囲9の方法。 11.キニーネ化合物を前眼房の中に注入することによって投与する、請求の 範囲9の方法。 12.キニーネ化合物を眼のインサートを使用して投与する、請求の範囲9の 方法。 13.担体を眼に局所的に適用するために適当である、請求の範囲10の製剤 組成物。 14.担体が眼の前眼房の中への注入するために適当である、請求の範囲10 の製剤組成物。 15.キニーネ化合物が眼のインサートの中に存在する、請求の範囲10の製 剤組成物。
JP7501977A 1993-06-08 1994-06-03 眼内圧を低下させる方法および組成物 Pending JPH08511024A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US7380293A 1993-06-08 1993-06-08
US08/096,799 US5629345A (en) 1993-07-23 1993-07-23 Methods and compositions for ATP-sensitive K+ channel inhibition for lowering intraocular pressure
US08/073,802 1993-07-23
US08/096,799 1993-07-23
PCT/US1994/006278 WO1994028900A1 (en) 1993-06-08 1994-06-03 Methods and compositions for lowering intraocular pressure

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08511024A true JPH08511024A (ja) 1996-11-19

Family

ID=26754897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7501977A Pending JPH08511024A (ja) 1993-06-08 1994-06-03 眼内圧を低下させる方法および組成物

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0724443A4 (ja)
JP (1) JPH08511024A (ja)
AU (1) AU7099194A (ja)
CA (1) CA2164733A1 (ja)
WO (1) WO1994028900A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5573758A (en) * 1995-04-28 1996-11-12 Allergan Method for reducing intraocular pressure in the mammalian eye by administration of potassium channel blockers
ID19891A (id) * 1996-08-02 1998-08-20 Senju Pharma Co Komposisi gangguan peredaran anti-okular
CA2396319A1 (en) 2000-01-18 2001-07-26 Merck & Co., Inc. Ophthalmic compositions for treating ocular hypertension
US6548535B2 (en) 2000-01-18 2003-04-15 Merck & Co., Inc. Method for treating ocular hypertension
EP1515974A4 (en) 2002-06-17 2007-02-28 Merck & Co Inc NOVEL MAXI K CHANNEL BLOCKERS, METHODS OF USE, AND METHODS OF MANUFACTURING THE SAME
US7528163B2 (en) 2002-11-08 2009-05-05 Merck & Co. Inc. Ophthalmic compositions for treating ocular hypertension
US7196082B2 (en) 2002-11-08 2007-03-27 Merck & Co. Inc. Ophthalmic compositions for treating ocular hypertension
CN1791402A (zh) 2003-03-27 2006-06-21 麦克公司 治疗眼高压的眼科组合物
CA2537119A1 (en) 2003-09-02 2005-03-10 Merck & Co., Inc. Ophthalmic compositions for treating ocular hypertension
CN1842335A (zh) 2003-09-04 2006-10-04 默克公司 用于治疗高眼压的眼用组合物
EP1663987B1 (en) 2003-09-04 2009-03-18 Merck & Co., Inc. Ophthalmic compositions for treating ocular hypertension
EP1771170A4 (en) 2004-07-20 2009-07-08 Merck & Co Inc OPHTHALMIC COMPOSITIONS FOR THE TREATMENT OF OCCULAR HYPERTONIA

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2558728B1 (fr) * 1984-01-26 1986-06-06 Sanofi Sa Composition pharmaceutique antipaludeenne a base de quinine, quinidine et cinchonine
FR2568473B1 (fr) * 1984-08-03 1987-05-15 Vaillant Defresne Laboratoire Nouvelle composition a base de formiate de quinine
US4895807A (en) * 1986-12-31 1990-01-23 Cherksey Bruce D Membrane channel protein and related therapeutic compounds
CA2044853C (en) * 1990-07-19 2004-11-09 Susan A. Greenfield Method for treating parkinson's disease employing an atp-sensitive potassium channel blocker
CA2044855A1 (en) * 1990-07-20 1992-01-21 Kerry P. S. J. Murphy Method for treating insult to neurons prone to parkinson's degeneration employing an atp-sensitive potassium channel blocker
CA2139779A1 (en) * 1992-07-17 1994-02-03 Ralph A. Rivero Substituted biphenylmethylimidazopyridines

Also Published As

Publication number Publication date
AU7099194A (en) 1995-01-03
EP0724443A4 (en) 1997-09-10
EP0724443A1 (en) 1996-08-07
CA2164733A1 (en) 1994-12-22
WO1994028900A1 (en) 1994-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4476140A (en) Composition and method for treatment of glaucoma
Lee et al. Effect of prostaglandin F2 alpha on aqueous humor dynamics of rabbit, cat, and monkey.
EP1100480B1 (en) Muscarinic antagonists in the treatment of presbyopia
CA1332811C (en) Treatment of ocular hypertension with class i calcium channel blocking agents
AU619554B2 (en) Antiglaucoma compositions containing combinations of alpha-2 agonists and beta-blockers
EP0825863B1 (en) Method for reducing intraocular pressure in the mammalian eye by administration of potassium channel blockers
JPH0468288B2 (ja)
JPS63313728A (ja) プロスタグランジンとアドレナリン性遮断剤との組合せからなる眼圧降下用組成物
US5122522A (en) Treatment and control of ocular development
JPH08511024A (ja) 眼内圧を低下させる方法および組成物
WO1989010757A1 (en) New ophthalmic preparation for treating glaucoma
US5212168A (en) Method of and solution for treating glaucoma
US5578638A (en) Treatment of glaucoma and ocular hypertension with β3 -adrenergic agonists
US5637604A (en) Treatment and control of ocular development
EP0308460B1 (en) A composition for the topical treatment of glaucoma or ocular hypertension
US5965620A (en) Methods and compositions for ATP-sensitive K+ channel inhibition for lowering intraocular pressure
US5266580A (en) Treatment of low pressure glaucoma and ischemic retinal degeneration with droperidol
US4315024A (en) Compositions and method for treating red eye
US5252568A (en) Treatment of low pressure glaucoma and ischemic retinal degeneration with loxapine
US5252607A (en) Treatment of low pressure glaucoma and ischemic retinal degeneration
US5629345A (en) Methods and compositions for ATP-sensitive K+ channel inhibition for lowering intraocular pressure
US3644647A (en) Treatment of glaucoma employing 5-(3-methylaminopropyl - 5h - dibenzo(a b) cycloheptene
US5563171A (en) Treatment of glaucoma and ocular hypertension with β3-adrenergic agonists
JPH04247036A (ja) 縮瞳をおこすことなく眼圧を下げる治療方法
EP0456988B1 (en) Use of naproxen as mydriatic agent