JPH08510762A - 塩基性線維芽細胞成長因子の精製プロセス - Google Patents

塩基性線維芽細胞成長因子の精製プロセス

Info

Publication number
JPH08510762A
JPH08510762A JP8504976A JP50497696A JPH08510762A JP H08510762 A JPH08510762 A JP H08510762A JP 8504976 A JP8504976 A JP 8504976A JP 50497696 A JP50497696 A JP 50497696A JP H08510762 A JPH08510762 A JP H08510762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bfgf
cation exchange
matrix
elution
fraction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8504976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3509104B2 (ja
Inventor
ジェイ. シェイドル,ポウラ
ビー. シルバーネス,ケイト
エス. キング,ロバート
Original Assignee
サイオス ノバ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サイオス ノバ インコーポレイテッド filed Critical サイオス ノバ インコーポレイテッド
Publication of JPH08510762A publication Critical patent/JPH08510762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3509104B2 publication Critical patent/JP3509104B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/475Growth factors; Growth regulators
    • C07K14/50Fibroblast growth factor [FGF]
    • C07K14/503Fibroblast growth factor [FGF] basic FGF [bFGF]

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は塩基性線維芽細胞成長因子を精製する方法に関する。この方法は、強カチオン交換クロマトグラフィー、続いて疎水的相互作用クロマトグラフィー、次いで、弱カチオン交換クロマトグラフィーの使用を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 塩基性線維芽細胞成長因子の精製プロセス 技術分野 本発明はタンパク質の単離および精製に関する。特に、本発明は、強および弱 の両カチオン交換ならびに疎水的相互作用クロマトグラフィーを用いる塩基性線 維芽細胞成長因子の単離および精製の改良された方法に関する。発明の背景 塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)は、有効な分裂促進効果を有することを示 し、それゆえ、組織の再生または修復にその使用を示唆する。 天然bFGFを精製する多数の方法が記載されている。天然のbFGFはヘパリンに対 して親和性を有することを示すので、ヘパリンを用いるアフィニティークロマト グラフィーは、bFGFの精製に有効な方法であることが見出された。Burgessら、A nnu. Rev. Biochem. 58:575-606(1989)。しかし、このアプローチの欠点は、 最終容量の精製bFGFがヘパリンを含まないことの確認が困難であることである。 ヘパリンは、抗凝血活性を有する生物学的に活性な物質なので、微量のヘパリン の混入でさえも非常に好ましくない。 Shingら、J. Bio1. Chem. 263:9059-9062(1988)は、2つのタイプのFGFであ る塩基性FGFおよび酸性FGFのそれぞれのヘパリンに対する親和性およびそれらの 等電点(pI)に基づいた2つのタイプのFGFの分離を記載する。ヘパリンクロマ トグラフィーが、粗細胞培養物に由来するライゼートまたは下垂体、副腎髄質、 および脳組織のような組織のいずれかに由来する天然FGFを精製するために用い られた。GospodarowiczおよびMescher(1981)Advances in Neurology: Neurofi bromatosis , Riccardi V.MおよびMulvihill J.J.編、Vol.29, p.149 Raven Pres s, New York。組換えbFGFが生産され、再度ヘパリンアフィニティーHPLCを用い て精製された。Masaharuら、Biochem. Biophys. Res Commun. 151:701-708(198 8)。Masaharuらは、タンパク質を安定化し、ヘパリンアフィニティーHPLCから のbFGF溶 出の不均一度を減少する試みのために、部位指向性変異誘発を用いて、成熟bFGF タンパク質の4つのシステイン残基をセリン残基に変化させたが、いくつかの改 変タンパク質では生物学的活性が残存していた。 Scheuermannら、米国特許第5,136,025号(以下「'025特許」)の開示は、その 全てが参考として本明細書中に援用されており、それは組換えヒトbFGF多量体を 発現するEscherichia coliを回収し、ヘパリンが存在しない金属キレートアフィ ニティーカラムクロマトグラフィーを用いてbFGFを精製する方法を開示する。'0 25特許は、公知のbFGF精製法で用いるヘパリンが、インビボでbFGFとの親和性、 bFGFの取り込み速度、および薬学動力学に影響し得ることを特記した。'025特許 で開示された方法は、98%純度で混入物汚染のないタンパク質を生じる。簡単に 説明すれば、この方法は、以下のとおりである:組換えbFGFを含む粗抽出物を、 bFGFがその塩基性pIのために結合するカチオン交換体を含む最初のクロマトグラ フィー工程に供する。この最初のカラムから回収したタンパク質は、約80%bFGF である。部分的に精製したbFGFを、多量体形態のbFGFおよびレベルが減少した混 入物を含む調製物を生じる金属キレートアフィニティーマトリックスに適用する 。低分子量(MW)の混入物が存在する場合、さらなるクロマトグラフィー工程、 例えば、ゲル濾過を用いる。ゲル濾過サイズ排除樹脂により、bFGF凝集体を含む より高MWの種を、より低MWの混入物から分離する。bFGFを含む画分は、bFGF多量 体を解離するために化学的に還元される。次いで、十分に解離および還元された bFGFモノマーは、いかなる高MWの混入物からも単離され得る。このような単離は 、より高いMWの混入物からモノマー性bFGFを分離するゲル濾過カラムによって行 われ得る。金属キレートアフィニティーカラムクロマトグラフィープロセスの欠 点は、金属が、生成物の酸化、凝集、およびペプチド結合加水分解を与え、結果 としてモノマー性生成物の収率が低下することである。従って、さらなるプロセ ッシング工程が、凝集体を除去するために必要である。発明の開示 本発明の方法を用いると、bFGFは、ヘパリンまたは金属キレートアフィニティ ークロマトグラフィーのいずれも用いなくても、逆相高性能液体クロマトグラフ ィー(「RP-HPLC」)分析による評価されるように本質的に均質になるまで精製 され得ることが分かった。このように、高収率のbFGFがさらに迅速なプロセスで 得られる。さらに、bFGFは、以前の方法よりかなり緩和されたプロセッシング条 件に供される。 本発明は、天然または組換えbFGF(そのフラグメントまたはアナログを含む) を含むサンプルから精製bFGFを回収する改良した方法を提供する。方法は以下の 工程を包含する: (a)bFGF含有溶液を強カチオン交換マトリックスと接触させる工程; (b)この強カチオン交換マトリックスから、多数の画分を、bFGFを含む少な くとも1つの画分で溶出する工程; (c)bFGFを含有する強カチオン交換マトリックス画分を疎水的相互作用マト リックスと接触させる工程; (d)この疎水的相互作用マトリックスから、多数の画分を、bFGFを含む少な くとも1つの画分で溶出する工程; (e)bFGFを含有する疎水的相互作用マトリックス画分を弱カチオン交換マト リックスと接触させる工程; (f)この弱カチオン交換マトリックスから、多数の画分を、bFGFを含む少な くとも1つの画分で溶出する工程;および (g)bFGFを含有する弱カチオン交換マトリックス画分から精製bFGFを回収す る工程。図面の簡単な説明 図1は、実例となる精製のスキームを示すフローチャートである。 図2Aおよび図2Bは、生成物bFGFの逆相(図2A)パターンおよびイオン交 換溶出(図2B)パターンの分析グラフを示す。発明の実施様式 A.定義 「bFGF」は、天然に存在するかまたは組換え的に生産されるかのいすれかであ る塩基性線維芽細胞成長因子を意味する。bFGFは、'025特許の図1に示す配列に 相同または実質的に相同である。あるいは、bFGFは本明細書中のアッセイまたは 当業者に公知の他のアッセイに示す生物学的活性を有する。「bFGF」はまた、同 様の生物学的活性を有するがアミノ酸残基の欠失、付加、伸長、または交換のよ うな偶発的または意図的に誘導した変化を含み得るbFGFのアナログタンパク質お よびフラグメントを含み得る。このようなアナログの例は、例えば、1またはそ れ以上のシステイン残基を他のアミノ酸残基と置換し、分子内架橋結合または間 違った分子内ジスルフィド結合を形成する部位を除去したタンパク質を含む。シ ステインの中性アミノ酸、例えば、グリシン、バリン、アラニン、ロイシン、イ ソロイシン、セリン、チロシン、またはメチオニンへの変換は、好ましいアプロ ーチである。セリンおよびアラニンは、システインに化学的に相同なので、より 好ましい置換である。生物学的活性を有する1つの変異体形態では、78位および 96位のシステイン残基がセリンに変化している。N末端欠失アナログを含む他の bFGFアナログは、1989年1月12日に公開されたPCT出願WO89/00198に記載されて おり、この出願の関連部分は参考として本明細書中に援用される。さらに、bFGF は、当該分野で公知の任意の方法により化学的に改変され得る。本明細書で使用 するように、「bFGF」は、上記の形態および全ての天然に存在するまたは組換え 形態、完全なタンパク質およびその生物学的活性なアナログおよびフラグメント を含む。 本明細書で使用するように、用語「哺乳動物」は、任意の哺乳動物種を意味す るが、好ましくはヒトである。 「精製」または「純粋な」は、組換え体または天然の状態に見られるように通 常付随する物質を含まない物質を意味する。従って、例えば、「純粋な」bFGFは 、そのインサイチュ環境で通常結合しているDNA、宿主細胞タンパク質、または 脂質を含まないbFGFを意味する。もちろん、「純粋な」bFGFは、共有結合で結合 した物質を含み得る。「純粋な」bFGFは、少なくとも約75%、さらに好ましくは 少なくとも約90%、および最も好ましくは少なくとも約98%である純度を意味す る。 「カチオン交換クロマトグラフィー」または「カチオン交換体」は、荷電基を 有するクロマトグラフィー樹脂を、精製されるべき混合物中の荷電成分を選択的 に結合し、放出するために使用する精製方法を意味する。カチオン交換体は、カ チオン(正に荷電した種)を結合し、それゆえに、活性または結合相として負に 荷電したリガンドを有する。「強カチオン交換クロマトグラフィー」は、広いpH 範囲(約5と7.5との間)にわたり完全にイオン化される樹脂を意味する;すな わち、媒体の特徴はpHで大きく変化しない。強カチオン交換体の例は、硫酸塩、 スルホプロピル(SP)、トリスアクリル(Trisacryl)などを含む。「弱カチオ ン交換クロマトグラフィー」は、解離程度およびそのため交換能がpHで大きく変 化する樹脂を意味する。代表的には、弱カチオン交換体は、その解離定数を越え るpHでイオン化されるだけである。従って、弱カチオン交換体は、狭いpH範囲( 約6と7との間)で作動する。弱カチオン交換体の例は、カルボキシメチル(CM )、ホスホノ、およびポリアスパラギン酸などを含む。 「疎水的相互作用クロマトグラフィー」(HIC)は、水性緩衝液で行われるク ロマトグラフィーの様式を意味する。タンパク質のような成分は、疎水的相互作 用を介してHICカラムに結合する。HICは逆相(RP)クロマトグラフィーに使用さ れるのと同じクロマトグラフィー樹脂を使用し得る。HICは、低または高圧で行 い得る。しかし、RPクロマトグラフィーとは異なり、カラムは、高塩濃度を用い る水性緩衝液の存在下で平衡化され、そして低塩濃度を用いる水性緩衝液の存在 下で溶出される。低圧での適用のための代表的なHIC樹脂は、Pharmaciaのフェニ ル-セファロース、およびTosohaasのブチル、フェニル、およびエーテルToyopea rl650系列樹脂を含む。 B.一般的な方法 記載した全ての方法は、当業者に慣例的に公知および使用される方法であり、 そしてYostら、Practical Liquid Chromatography, Perkin-Elmer Corporation (1980)中に見られ得る。 1.bFGFの出発供給源:組換え生産タンパク質 組換えDNA技術の利用を通じて、bFGFの十分な供給は、今や創傷、手術、火傷 、骨折、または神経学的変性の結果として外傷した組織を修復するために製造さ れ 得る。 bFGFは、参考として本明細書に援用される1987年3月26日に公開されたPCT公 開WO87/01728に開示されるとおり、組換え方法により生産され得る。Abrahamら 、Science, 233:545(1986)およびAbrahamら、The EMBO Journal 5:2523(198 6)もまた参照のこと。組換え生産タンパク質は、E. coliを含むが、これに限定 されない細菌宿主系で発現され得る。 細胞ライゼートの調製は、約2℃から10℃の温度で、約0.01M EDTA(エチレン ジアミン四酢酸)の細胞溶解緩衝液、約0.1〜約0.2M NaCl;約0.02〜約0.05Mリ ン酸緩衝液;および約0.005MDTT(ジチオトレイトール)中、約7.5のpHで宿主細 胞を溶解することにより行われ得る。次いで、細胞ライゼートは、30CDシステム (Manton-Gaulin, Inc.,Everett, Mass.)を含むが、これに限定されない任意 の便利な手法によりホモジナイズされる。30CDシステムは、約12,000〜約15,000 psig、約1〜3L/分の流速で用いられ、80〜90%の溶解を生じる。あるいは、タ ンパク質は宿主細胞により周囲の培地に分泌され、それにより細胞溶解手順が不 必要となる。 2.bFGFの出発供給源:組織供給源からの単離 本発明で使用するためのbFGFはまた、種々の動物の下垂体からの抽出および続 く濃縮技術により得られ得る。ヘパリンに対する強い親和性および塩基性pIを有 する13,000〜18,000MWの多くの内皮細胞分裂促進因子が、哺乳動物供給源から単 離されている(これらの分裂促進因子のまとめについては、Foxら、J. Biol. Ch emistry 263:18452-18458(1988)参照)。これらの全ての因子は、N末端プロ セッシングの程度だけが異なる形態のbFGFであることが公知である。下垂体組織 から単離されるように、bFGFは16,500MWの一本鎖非グリコシル化タンパク質であ る。 3.bFGFの精製 一旦、bFGFの粗単離物が上記の方法または他の任意の適切な手段により得られ ると、本発明の精製手順が使用され得る。図1は、本発明の実例となる実施態様 のフローチャートである。好ましい方法は、3つのクロマトグラフィー工程を使 用する。 第一の工程は、bFGFがその塩基性pIのために結合する強カチオン交換体を包含 する。bFGF分子またはbFGFと宿主細胞タンパク質との間の分子間ジスルフィド結 合形成を破壊しまたは妨げるため、そしてbFGFの樹脂への結合効率を高めるため に、還元剤を細胞抽出緩衝液に含み得る。適切な還元剤の例は、DTT、β-メルカ プトエタノール、およびシステインを含むがこれらに限定されない。強カチオン 交換クロマトグラフィーは、約2℃〜約25℃、好ましくは約4℃の温度で、約6 〜8のpH、好ましくは約7.5の緩衝液中で実施される。このような緩衝液の例は 、リン酸ナトリウムおよびイミダゾール-HCl緩衝液を含むがこれらに限定されな い。溶出は、段階または勾配、好ましくは段階であり得る。カラムマトリックス は、スルホプロピル−アガロース、デキストラン、およびアクリルアミドマトリ ックスを含むがこれらに限定されないカチオン交換樹脂を含む。例えば、スルホ プロピル−セファロースファーストフロー(sulphopropyl-Sepharose Fast Flow )、スルホプロピル−セファデックス、トリスアクリルなどが挙げられ、好まし くはスルホプロピル−セファロースファーストフローである。bFGFは、低塩濃度 (0.1MNaCl, 0.05Mリン酸ナトリウムpH7.5,好ましくは10mM EDTAおよび5mM DTT をともなう)で結合され、高塩濃度(0.5M NaCl,0.05Mリン酸ナトリウムpH7.5 ,好ましくは1.0mMEDTAをともなう)で溶出される。KCl、Na2SO4などを含むがこ れらに限定されない他の適切な塩は、結合および溶出のためにNaClの代わりに用 いられ得る。この工程はbFGFを7〜8倍精製し、そしてまた、bFGFが約70%と85 %との間の純度になるように、エンドトキシンおよび核酸レベルを実質的に減少 させる。この工程は、バッチ様式およびカラムで行われ得る。 第二の工程はbFGFをさらに精製するために疎水的相互作用クロマトグラフィー の使用を包含する。上記の強カチオン交換クロマトグラフィープロセスのイオン 交換溶出物はその伝導性を調節するために緩衝液で処理され、そしてクロマトグ ラフィーはブチル-HIC樹脂上で、好ましくは周囲の温度で行われるが、4℃で行 われ得る。緩衝液は0〜5mMEDTAを含む;好ましくは1.4〜1.5M硫酸アンモニウム および0.01〜0.1Mリン酸カリウムをともなう硫酸アンモニウム/リン酸カリウム 緩衝液であるが、硫酸ナトリウム、KCl、高NaCl、または他の強塩もまた含み 得る。別の緩衝液もまた用いられ得、リン酸ナトリウム、イミダゾール-HCl、ク エン酸ナトリウム、および酢酸ナトリウムを含むがこれらに限定されない。HIC は5と7.2との間のpH、好ましくは6と7との間のpHで行われ得る。bFGFの他の 混入物からの単離は、塩勾配の減少を用いて達成される。段階溶出または勾配溶 出のいずれかが利用され得る。カラムマトリックスは、アガロース、シリカ、ま たはポリマー性樹脂を含むがこれらに限定されない。カラムマトリックスは、ブ チル、オクチル、フェニル、アセチル、または他の低級(1〜8C)アルキルを 含むがこれらに限定されない官能基が結合している。 上記の勾配HIC工程は、RP-HPLCにより約85%と95%との間の均質性までbFGFを 精製し、90%より高い純度のbFGFを生じる。純度はRP-HPLCにより分析され、RP- HPLCはアクトニチル(actonitile)/0.1% TFA勾配30〜45%を用いるVydac C4カ ラムで30分間にわたり行われる。ピークの検出は215nmでモニターされる。 HICからの勾配溶出の代替物はイソクラティックHICであり、そこではbFGFかHI C樹脂に結合せずに、不純物が結合する。この方法により、RP-HPLCにより約80% と90%との間の均質性にあり、約90%と95%との間の純度のbFGFであるbFGFが生 じる。 第三の工程は、FGF凝集体および分解生成物ならびに宿主細胞タンパク質からb FGFをさらに精製するために、弱カチオン交換クロマトグラフィーの使用を含む 。精製bFGFを含むHIC溶出液は、任意の便利な手段、例えば限外濾過を用いて濃 縮され、次いで、緩衝液を低塩緩衝液に交換し、そしてイオン交換カラムにかけ られる。低塩緩衝液は、1mM EDTAをともなう0.1M硫酸アンモニウム、0.02Mリン 酸カリウム、pH6.0であり得る。NaClおよびNa2SO4を含むがこれらに限定されな い他の塩は用いられ得る。酢酸塩、クエン酸塩、およびイミダゾールを含むがこ れらに限定されない他の緩衝液もまた用いられ得る。 弱カチオン交換クロマトグラフィーは、約2℃〜約25℃、好ましくは約15〜20 ℃の温度、約5〜7.5のpH、好ましくは約6のpHを有する緩衝液中で実施される 。カルボキシル(COO-)交換基およびシリカへのポリアスパラギン酸結合に基づ く弱カチオン交換体(例えば、PolyCAT A、PolyLC Inc.,Columbia,MDから入手 、およびBakerbond弱カチオン交換体、J.T. Baker,Phillipsburg,N.J.から入 手)は、 この適用において有用であることが示されている。カラムマトリックスの粒子サ イズ(5〜25μm)および孔サイズ(300または1000Å)の範囲は、受容可能な分 解特徴を全て示した。bFGFは、イソクラティックまたは緩やかな勾配溶出様式( すなわち、0.5mM/分)のカチオン交換塩(例えば、ナトリウムまたはアンモニウ ム)を用いて、一定pH(6.0〜7.5の範囲)および約4cm/分〜約10cm/分までの線 形速度で溶出される。 生成物bFGFは、AおよびBと称する小さなピークおよび主要なピークに溶出さ れる。ピークAは酸化されたFGF混入物を含むが、一方ピークBは、上記のよう にRP-HPLCで分析する場合、約95%より大きい、好ましくは約97〜98%の単一ピ ークのbFGFである(図2参照)。FGF凝集体は、存在するならば、ピークBより 後に溶出する。 4.混入についての試験 精製後のbFGFの活性は、種々のアッセイ、例えば、副腎皮質内皮細胞アッセイ (ACEアッセイ)またはベビーハムスター腎臓-21((BHK)-21)マイクロタイタ ー細胞増殖アッセイにより測定され得る。さらに、最終生成物の混入についての 試験は、純度をモニターすることを意図しており、例えば、リムルス変形細胞ラ イゼート(LAL)アッセイ、残存核酸混入範囲、E. coli宿主細胞タンパク質アッ セイ、および発熱物質についてのウサギアッセイが挙げられる。 C.実施例 以下の実施例は、発明を説明するが限定しないことが意図される。 実施例1 組換えヒトbFGFを、本明細書で参考として援用される共同所有の米国特許第5, 136.025号に記載のとおり、E. coli Bで発現した。細胞を収集し、そしてProsta kデバイス(Millipore,Bedford,MA)の正接流濾過(tangential flow filtrat ion)により洗浄した。凍結した細胞塊、約2kgを解凍し、3倍容量の0.05Mリン 酸ナトリウム緩衝液pH7.5および0.1M NaClに4℃で再懸濁した。EDTA(0.5M)お よび DTT(1M)をそれぞれ最終濃度10mMおよび5mMまで添加した。細胞のスラリーをMa nton Gaulin CD30ホモジナイザーを用いてホモジナイズすることにより溶解した 。工程1−強カチオン交換クロマトグラフィー 細胞ライゼートを、0.05Mリン酸ナトリウム、0.1M NaCl、pH7.5、1mM EDTAを 用いて4℃で撹拌バッチ様式で平衡化したSP-セファロースファーストフロー樹 脂(Pharmacia)と直接接触させた。インキュベーションは4℃で60分間(撹拌 )行い、bFGFを樹脂に結合させた。次いで、樹脂を沈澱させ、非結合化合物、細 胞デブリ、および緩衝液を除去するためにデカントした。緩衝液での2回の洗浄 を同様に行った。次いで、樹脂をカラム(18×90cm、IBF/Sepracor Inc.)に充 填し、そしてさらに0.05Mリン酸ナトリウムpH7.5、1mM EDTA中0.22M NaClでさ らに洗浄した。この工程は特定の宿主細胞タンパク質混入物を溶出した。次いで 、bFGFを出発緩衝液中0.5M NaClを用いて溶出させた。 最初の1.9kgの細胞塊(これは210グラムの全タンパク質を含む(Bradford ass ay))から、14.7gまたは約7%のタンパク質およびほぼ全てのbFGFが結合およ び溶出画分中に得られた。この物質は、Molecular Devices Threshold Machine を用いる免疫学的アッセイに基づき、約80%bFGFであった。従って、細胞デブリ の効率的な除去が、分離濾過工程を用いずに達成された。工程2−疎水的相互作用クロマトグラフィー 次の工程は疎水的相互作用クロマトグラフィー(HIC)を利用した。上記の0.5 M溶出液を「緩衝液A」(緩衝液Aは0.1Mリン酸カリウム、および1mM EDTA、pH6 .5である)中3M硫酸アンモニウムで1:1に希釈した。粒子除去フィルターを 通して濾過した後、100mlのスルホプロピル0.5M溶出プール中のタンパク質15mg を、緩衝液A中1.5M硫酸アンモニウムで平衡化した10ml(1.6cm×5cm)ブチル6 50M To SoHaas(Philadelphia,PA)カラムにかけた。タンパク質を流した後、 カラムを緩衝液A中1.5M硫酸アンモニウムで洗浄した。カラムおよび全ての緩衝 液は室温であった。結合タンパク質の溶出を、緩衝液A中の1.4Mおよび1.3M硫酸 アンモニウム、水、および水酸化ナトリウムを用いて段階様式で行った。画分を RP-HPLCに よりbFGF均質性についてアッセイし、そして純度のためにプールした。85%より 大きい主要ピークbFGFで50〜70%の収率が達成された。工程3−弱カチオン交換クロマトグラフィー 次の工程は弱イオン交換クロマトグラフィーを利用した。HIC工程からの溶出 液を脱塩化し、限外濾過系−Minitan(Millipore,Bedford,MA)により濃縮し た。HICカラムの溶出液由来のbFGFの精製に用いるカラムは、polyCAT Aと称され る4.6×200mmの弱カチオン交換体であり、それはポリアスパラギン酸でコートさ れた5μmの1000Åシリカ充填からなる(PolyLC、Columbia,MD)。結合タンパ ク質の溶出を、20mMリン酸カリウムおよび1mM EDTA中の線形勾配の硫酸アンモ ニウム、pH6を用いて行った。2重の勾配は、1.6mM硫酸アンモニウム/分の最 初の緩やかな勾配、および次いで120mM硫酸アンモニウム/分から最終濃度400mM 硫酸アンモニウムからなった。生成物の溶出パターンを図2に示す。95%より高 い主要ピークbFGFで、約60%の収率が達成された。 実施例2 実施例1の2kgの細胞ライゼートを、0.05Mリン酸ナトリウム、0.1M NaCl、pH 7.5、1mM EDTAを用いて4℃で撹拌バッチ様式で平衡化したSP-セファロースフ ァーストフロー樹脂(Pharmacia)と直接接触させた。インキュベーションは4 ℃で60分間(撹拌)行った。次いで、その上に緩衝液のスペースを有する安定な 充填ベッドが得られるまで、樹脂を含むライゼートをカラム(18×90cm、IBF/Se pracorInc.)にゆっくりな流速で充填した。次いで、ほとんどの細胞デブリをカ ラムから目視的に除去し、流出液が透明になるまで、樹脂ベッドを、上流および 下流を交互に用いて0.05Mリン酸ナトリウム、0.1M NaCl、pH7.5、および1mM ED TAで洗浄した。これは流れの方向の4つの変化を必要とした。次いで、カラムを 0.05Mリン酸ナトリウム、pH7.5、1mM EDTA中0.22M NaClで洗浄した。次いで、b FGFを出発緩衝液中0.5M NaClを用いて溶出した。 最初の2.0kgの細胞塊から、約6.5%のタンパク質およびほぼ全てのbFGFが結合 および溶出画分に得られた。この物質は、Molecular Devices Threshold Machin eを用いる免疫学的アッセイに基づき、約80%bFGFであった。従って、細胞デブ リの効率的な除去が、分離濾過工程を用いずに達成された。 実施例3 HIC精製−段階勾配方法 bFGFの精製を実施例1のように実施したが、工程2のプロセッシング条件を以 下のように変更した。 強カチオン交換体由来の溶出液を、緩衝液A中3M硫酸アンモニウムで1:1に 希釈した。この物質を粒子除去フィルターに通した。緩衝液A中1.5M硫酸アンモ ニウムで平衡化した後、実施例2に記載のカラムに200ml中30mgのタンパク質を 流した。次いで、カラムを平衡緩衝液で洗浄し、続いて、緩衝液A中1.25M、0.9 M、および0.5M硫酸アンモニウム、水、および水酸化ナトリウムを用いて段階様 式で、結合タンパク質の溶出を行った。RP-HPLCにより決定されたところ、85% の主要ピークbFGFで、53%の収率が達成された。 実施例4 bFGFの精製を実施例1のように実施したが、工程2のプロセッシング条件を以 下のように変更した。 強カチオン交換体由来の溶出液を、緩衝液A中3M硫酸アンモニウムで1:1に 希釈した。粒子除去フィルターを通して濾過した後、100mlのスルホプロピル0.5 M NaCl緩衝液溶出プール(下降側)中の960mgのタンパク質を、緩衝液A中1.5M 硫酸アンモニウムで平衡化した159ml(4.5cm×10cm)ブチル650S ToSoHaas(Phl ladelphia,PA)カラムにかけた。タンパク質を流した後、カラムを緩衝液A中 の1.5M硫酸アンモニウムで洗浄した。カラムおよび全ての緩衝液は室温であった 。結合タンパク質の溶出を以下のような段階様式で行った:全て緩衝液A、0.5M 水酸化ナトリウム、20%エタノール、および30%プロピレングリコール中の1.5M ;1.3M;1.25M;1.1M;0.9M;0.7M;0.45M;および0.0M硫酸アンモニウム。収率 は、RP-HPLCにより測定されたところ85%の主要ピークbFGFで、プールされた画 分に依存して62%と81%との間にあった。 実施例5 bFGFの精製を実施例1のように実施したが、工程2のプロセッシング条件を以 下のように変更した。 強カチオン交換体由来の溶出液を、緩衝液A中3M硫酸アンモニウムで1:1に 希釈した。粒子除去フィルターを通して濾過した後、85mlのスルホプロピル0.5M NaCl緩衝液溶出プール(上昇側)中の85mgのタンパク質を、緩衝液A中1.5M硫 酸アンモニウムで平衡化した159ml(4.5cm×10cm)ブチル650S ToSoHaas(Phlla delphia,PA)カラムにかけた。タンパク質を流した後、カラムを緩衝液A中1.5 M硫酸アンモニウムで洗浄した。カラムおよび全ての緩衝液は室温であった。結 合タンパク質の溶出を以下のような段階様式で行った:全て緩衝液A;0.5M水酸 化ナトリウム;および30%プロピレングリコール中の1.5M;1.3M;1.25M;0.9M ;0.7M;0.45M;および0.0M硫酸アンモニウム。収率は、RP-HPLCにより測定され たところ、85%の主要ピークbFGFで15%であった。負荷物質中に低いパーセント の生成物が存在するので、収率は低かった。 実施例6 bFGFの精製を実施例1のように実施したが、工程2のプロセッシング条件を以 下のように変更した。 強カチオン交換体由来の溶出液を、緩衝液A中3M硫酸アンモニウムで1:1に 希釈した。粒子除去フィルターを通して濾過した後、1000mlのスルホプロピル0. 5M NaCl緩衝液溶出プール中の1026mgのタンパク質を、緩衝液A中1.5M硫酸アン モニウムで平衡化した159ml(4.5cm×10cm)ブチル650S ToSoHaas(Philadelphi a,PA)カラムにかけた。タンパク質を流した後、カラムを緩衝液A中1.5M硫酸 アンモニウムで洗浄した。カラムおよび全ての緩衝液は室温であった。結合タン パク質の溶出を以下のような段階様式で行った:全て緩衝液A中の1.5M;1.3M; 1.25M;1.1M;0.9M;0.45M;および0.0M硫酸アンモニウム。RP-HPLCにより測定 されたところ85%より高い主要ピークbFGFで92%の収率が達成された。 実施例7 HIC精製−イソクラティック方法 bFGFの精製を実施例1のように実施したが、工程2のプロセッシング条件を以 下のように変更した。 強カチオン交換体由来の溶出液を、100mM KPi、1.5M硫酸アンモニウム、1mM EDTA、pH6.5で3:5に希釈し、硫酸アンモニウム濃度を0.9Mにした。ブチル-65 0M ToSoHaas樹脂(Philadelphia,PA)を用いて、5ml(1.0cm×6.5cm)カラム に100mM KPi、0.9M硫酸アンモニウム、1mM EDTA、pH6.5を注ぎ、平衡化した。次 いで、このカラムをPharmacia FPLC系に取り付けた。平衡化のさらに10分後、20 ml(37mgのタンパク質)の上記の負荷物質をカラムにかけた。次いで、この系を イソクラティック条件(100mM KPi、0.9M硫酸アンモニウム、1mM EDTA、pH6.5 )でさらに30分間洗浄し、UVでモニターしたクロマトグラフィートレースを基線 まで戻した。さらに10分間にわたり、硫酸アンモニウム濃度を連続勾配を用いて ゼロまで減少させ、従ってHIC樹脂に結合した混入しているタンパク質の放出を 促進する。 2ml画分をクロマトグラフィートレースの全コースにわたり回収し、3番目毎 の画分を、標準としてBSAを用いてBradford法(Biorad,Richmond,CA)により タンパク質濃度についてアッセイした。次いで、これらの画分をSDS-PAGEにより 分析した。ゲルの可視分析から、画分を純度のためにプールし、そしてBradford により物質収支目的のために再度アッセイした。これはカラムの96%からのタン パク質回収、および80%の主要ピークbFGFでの92%の収率を示した。 ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)は、bF GFを含む画分において、上記の段階溶出手順で既に認められたより宿主細胞混入 レベルがわずかに高いこと(目視観察)を示した。このことは、本明細書に記載 したイソクラティック方法が、段階方法で使用する硫酸アンモニウム洗浄工程を 欠くという事実に起因するようである。この方法は、有意なレベルの混入物を除 去することを示した。 実施例8 弱カチオン交換クロマトグラフィー bFGFの精製を実施例1のように実施したが、工程2および3のプロセッシング 条件を以下のように変更した。 疎水的相互作用マトリックス由来の溶出液(実施例3参照)を、ポリ(アスパ ラギン酸)でコートされた5μMの1000Åシリカ充填からなる分析スケール(4.6 ×200mm)IE-HPLCカラム(PolyCAT A、PolyLC,Inc.、Columbia,MDから入手) にかけた。試料を、20mMリン酸カリウムおよび1mM EDTA中の2重勾配の硫酸ア ンモニウムを用いてpH6.0で溶出した。2重勾配は、1.6mM(NH42SO4/分の最 初の緩やかな勾配から120mM(NH42SO4/分から最終濃度400mM(NH42SO4まで からなった。ピーク画分を、上昇側で収集を開始することおよび降下側で収集を 停止することにより最大ピークについて用手収集した。収率は、95%より大きい 主要ピークbFGFで約60%であった。 実施例9 弱カチオン交換クロマトグラフィーのスケール増大研究 スケール増大研究で分離を最大にするために、他の不純物から主要ピークのbF GFを分離するのに最適な溶出条件について試験するため、21mm内径(I.D.)の調 製スケールの弱カチオン交換カラムで上記のようにイソクラティック溶出を用い て研究を行った。これらの研究に基づいて、300Å、12μm粒子と1000Å、15〜25 μm粒子との間の分離(最も近い不純物に対する主要ピークbFGF)における違い は、5mg/ml以下のカラム容量のローディングでごくわずかであった。イソクラ ティック溶出で見られるテーリング効果を減少させるさらに最適な溶出条件は、 110mM〜125mM(NH42SO4から開始する0.5mM以下の(NH42SO4/分の緩やかな 勾配であることが分かった。 当業者に明らかな本発明の実施のための上記の様式の改変は、以下の請求の範 囲内であることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キング,ロバート エス. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94555, フレモント,オネイル テラス 34196

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.bFGFを含むサンプルから精製bFGFを回収する方法であって、該方法は本質的 に以下の工程からなる: (a)bFGF含有溶液を強カチオン交換マトリックスと接触させる工程; (b)該強カチオン交換マトリックスから、多数の画分を、bFGFを含む少なく とも1つの画分で溶出する工程; (c)bFGFを含有する強カチオン交換マトリックス画分を疎水的相互作用マト リックスと接触させる工程; (d)該疎水的相互作用マトリックスから、多数の画分を、bFGFを含む少なく とも1つの画分で溶出する工程; (e)bFGFを含有する疎水的相互作用マトリックス画分を弱カチオン交換マト リックスと接触させる工程; (f)該弱カチオン交換マトリックスから、多数の画分を、bFGFを含む少なく とも1つの画分で溶出する工程;および (g)bFGFを含有する弱カチオン交換マトリックス画分から精製bFGFを回収す る工程。 2.前記強カチオン交換マトリックスがスルホプロピル−アガロース、デキスト ラン、およびアクリルアミドマトリックスらなる群から選択される、請求項1に 記載の方法。 3.前記疎水的相互作用マトリックスが、フェニル、アセチル、および(1〜8 C)アルキルからなる群から選択される官能基に結合しているアガロース、シリ カ、およびポリマー性樹脂からなる群から選択される支持体を含む、請求項1に 記載の方法。 4.前記弱カチオン交換マトリックスがカルボキシル官能基に結合したシリカ支 持体を含む、請求項1に記載の方法。 5.各溶出工程が約2℃と25℃との間の温度で行われる、請求項1に記載の方法 。 6.前記接触工程、工程a、c、およびe、ならびに前記溶出工程、工程b、d 、およびfが約6と8との間のpHで行われる、請求項1に記載の方法。 7.前記精製bFGFがタンパク質アナログを含み、ここで1またはそれ以上のシス テイン残基が中性アミノ酸残基により置換され、該タンパク質アナログが天然bF GFの生物学的活性を示す、請求項1に記載の方法。 8.前記精製bFGFが天然bFGFのアミノ末端欠失アナログを含む、請求項1に記載 の方法。 9.前記官能基がポリアスパラギン酸である、請求項4に記載の方法。
JP50497696A 1994-07-18 1994-07-18 塩基性線維芽細胞成長因子の精製プロセス Expired - Lifetime JP3509104B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1994/008016 WO1996002562A1 (en) 1993-04-12 1994-07-18 Process for the purification of basic fibroblast growth factor

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4069699A Division JPH11315097A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 塩基性線維芽細胞成長因子の精製プロセス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08510762A true JPH08510762A (ja) 1996-11-12
JP3509104B2 JP3509104B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=22242753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50497696A Expired - Lifetime JP3509104B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 塩基性線維芽細胞成長因子の精製プロセス

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5331095A (ja)
EP (1) EP0720618B1 (ja)
JP (1) JP3509104B2 (ja)
AT (1) ATE240969T1 (ja)
CA (1) CA2170885C (ja)
DE (1) DE69432706T2 (ja)
WO (1) WO1996002562A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017066082A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 片山化学工業株式会社 bFGFの精製方法およびbFGFの製造方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5331095A (en) * 1993-04-12 1994-07-19 Scios Nova Inc. Process for purification of basic fibroblast growth factor
US6008328A (en) * 1994-10-13 1999-12-28 Amgen Inc. Method for purifying keratinocyte growth factors
US6274712B1 (en) 1997-12-23 2001-08-14 3-Dimensional Pharmaceuticals, Inc. Analogs of human basic fibroblast growth factor mutated at one or more of the positions glutamute 89, aspartate 101 or leucine 137
WO2002057296A1 (en) * 2001-01-16 2002-07-25 Københavns Universitet A method for refolding of proteins
DE102005033250A1 (de) * 2005-07-15 2007-01-18 Bioceuticals Arzneimittel Ag Verfahren zur Reinigung von G-CSF
NZ568809A (en) 2005-12-22 2011-08-26 Genentech Inc Recovering and purification of VEGF proteins from prokaryotic cells using polyanionic agents
RU2439076C2 (ru) 2006-07-14 2012-01-10 Дженентек, Инк. Способ выделения повторно свернутого рекомбинантного белка из культуры прокариотических клеток (варианты)
IL210162A0 (en) * 2010-12-21 2011-03-31 Omrix Biopharmaceuticals Viral inactivated platelet extract, use and preparation thereof
JP6292718B2 (ja) * 2011-07-01 2018-03-14 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 凝集ポリペプチドから単量体ポリペプチドを分離するための方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4444760A (en) * 1983-06-17 1984-04-24 Merck & Co., Inc. Purification and characterization of a protein fibroblast growth factor
US4785079A (en) * 1984-11-09 1988-11-15 The Salk Institute For Biological Studies Isolation of fibroblast growth factor
US5171842A (en) * 1988-01-25 1992-12-15 American Cyanamid Company Heparin-binding brain mitogens
WO1989008117A1 (en) * 1988-02-24 1989-09-08 Yuen Shing Heparin-copper bi-affinity chromatography of fibroblast growth factors
US5120715A (en) * 1988-12-12 1992-06-09 Takeda Chemical Industries, Ltd. Method for purifying fibroblast growth factor protein
US5130418A (en) * 1989-05-02 1992-07-14 California Biotechnology Inc. Method to stabilize basic fibroblast growth factor
CA2020654A1 (en) * 1989-07-07 1991-01-08 Yohko Akiyama Stabilized fgf composition and production thereof
CA2020720A1 (en) * 1989-07-13 1991-01-14 Shigeko Yamazaki Method for the purification of therapeutically active recombinant acidic fibroblast growth factor
US5043431A (en) * 1989-09-11 1991-08-27 Codon Method and apparatus for the production of TGF-β
US5136025A (en) * 1990-04-04 1992-08-04 California Biotechnology Inc. Method to purify basic fibroblast growth factor
US5331095A (en) * 1993-04-12 1994-07-19 Scios Nova Inc. Process for purification of basic fibroblast growth factor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017066082A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 片山化学工業株式会社 bFGFの精製方法およびbFGFの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1996002562A1 (en) 1996-02-01
DE69432706T2 (de) 2004-03-25
US5331095A (en) 1994-07-19
EP0720618A4 (en) 1997-12-03
EP0720618A1 (en) 1996-07-10
CA2170885A1 (en) 1996-02-01
ATE240969T1 (de) 2003-06-15
DE69432706D1 (de) 2003-06-26
EP0720618B1 (en) 2003-05-21
CA2170885C (en) 2004-05-04
JP3509104B2 (ja) 2004-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3676817B2 (ja) 新規因子ix精製法
KR101761168B1 (ko) 재조합 fsh 정제 방법
EP0467992A1 (en) Process for purifying a protein
EP3436473A1 (en) A process for purification of fc-fusion proteins
KR20130010474A (ko) 응고인자 ⅸ와 같은 비타민 k 의존성 단백질을 정제하는 방법
WO2019184368A1 (zh) 一种高纯度rhNGF的制备方法
JPH08510762A (ja) 塩基性線維芽細胞成長因子の精製プロセス
WO1999031120A1 (en) Novel tgf-beta protein purification methods
EP1681298B1 (en) Methods for purifying highly anionic proteins
KR960009051B1 (ko) 사람의 뇨로부터의 유용 단백질의 동시 제조방법
AU2001249515A1 (en) Methods for purifying highly anionic proteins
JP6232130B2 (ja) ダルベポエチンアルファの精製方法
KR101687686B1 (ko) Pth를 정제하는 방법
US20240101598A1 (en) Methods for the purification of refolded fc-peptide fusion protein
CA2498886C (en) Process for decreasing aggregate levels of pegylated protein
JP3200850B2 (ja) ヒトbcdfの精製法
JP2022023814A (ja) 組換え生産された三量体型のrsvタンパク質の精製方法
JP2022023813A (ja) 組換え生産されたrsvタンパク質の精製方法における陰イオン交換クロマトグラフィー用洗浄溶液の改良
WO2019184366A1 (zh) 疏水层析动态清除重组人神经生长因子前体的方法
KR840001516B1 (ko) 인체 섬유아세포 인터페론의 제조방법
JP6647220B2 (ja) Hmg−up(超高純度グレードのヒト閉経期ゴナドトロピン)を得るための方法及び夾雑物を含まない組成物
WO2019077432A1 (en) IMPROVED PURIFICATION METHOD OF RECOMBINANT PTH (1-34)
JPH11315097A (ja) 塩基性線維芽細胞成長因子の精製プロセス
US20210002341A1 (en) Method for removing n-terminal truncated and abnormal variants in rhngf
WO1999061474A1 (fr) Activine humaine purifiee et son procede de production

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031222

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term