JPH08510503A - 金属構造体の腐食防止法及び装置 - Google Patents

金属構造体の腐食防止法及び装置

Info

Publication number
JPH08510503A
JPH08510503A JP6521190A JP52119094A JPH08510503A JP H08510503 A JPH08510503 A JP H08510503A JP 6521190 A JP6521190 A JP 6521190A JP 52119094 A JP52119094 A JP 52119094A JP H08510503 A JPH08510503 A JP H08510503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
power supply
zinc
metal structure
supply means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6521190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3183889B2 (ja
Inventor
ジェイ リフェ,ウィリアム
Original Assignee
ジェイ リフェ,ウィリアム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジェイ リフェ,ウィリアム filed Critical ジェイ リフェ,ウィリアム
Publication of JPH08510503A publication Critical patent/JPH08510503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3183889B2 publication Critical patent/JP3183889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/08Anti-corrosive paints

Abstract

(57)【要約】 腐食環境にある金属構造体の表面の腐食防止用システムであって、(a)金属構造体の外部表面の少なくとも一部と導電的に接し、外部表面と腐食的環境との間の中間層を形成する導電性亜鉛シリケート被覆、及び、(b)前記金属構造体に直接接続された負極端子と、前記金属構造体の離れた部分にキャパシタまたは抵抗体を介して接続された正極端子とを有する電源手段からなる正味負のバイアスを金属構造体に強制する手段とからなることを特徴とするシステム、及び、このシステムを用いた腐食防止法。

Description

【発明の詳細な説明】 金属構造体の腐食防止法及び装置 発明の属する技術分野 本発明は、金属構造体の腐食を防止する方法及びシステム全般に関する。 背景技術 大型金属構造体を構成するとき、スチール(steel)は経済的な点から選択さ れる材料であるが、残念なことにスチールは時間経過によって腐食する傾向があ る。 腐食を抑制する多くの方法が過去数世紀に渡って発展してきており、特に腐食 性環境における金属構造体の寿命を延ばすための方法に重きが置かれていた。こ れらの方法は典型的には保護被膜を有しており、この保護被膜はスチールのよう な第一鉄(ferrous)材料、及びアルミニウムのような非第一鉄材料の耐腐食性 を向上させ、より高価な合金を使用する必要をなくすという考え方に基づいて用 いられている。よって、それらは性能を向上させ、かつコストを低減する。しか し、そのような保護被膜は、いくらかのピンホール(pitfall)を持つのが普通 である。 保護被膜は、2つのカテゴリーに大きく分類される。これらのカテゴリーのう ちの最大のものは、塗料のような典型的な被膜であり、環境に対する物理的な障 壁として作用する。第2のカテゴリーは、亜鉛やカドミウムといった犠牲的被膜 であり、基盤材料を攻撃から防ぐために優先的に腐食されるよう設計されたもの である。 カソード保護(cathodic protection)及び被膜はともに、腐食を軽減または 防止することを主目的とする工業的制御であるが、各工程は異なる。カソード保 護は、通常の電気化学的腐食反応に対抗するために外部電源から電流を導入する ことによって腐食を防止するが、被膜は、自然発生するアノード及びカソード間 、即ちガルバノ・カップル(galvanic couple)内に腐食電流または電子が流れ ることを防 止するための障壁を形成する。これらの各方法は効果が限られている。被膜は、 最も広く用いられる一般的な腐食防止法である(レオンら(Leon,et al.)、米 国特許番号3,562,124、及び、林ら(Hayashi,et al.)、米国特許番 号4,219,358参照)。しかし、カソード保護は、埋設または浸漬された 数百から数千マイルのパイプまたはエーカーズ(acres)のスチール表面の保護 に使用されていた。 カソード保護の技術は、金属表面に十分なカソード電流を供給し、そのアノー ド溶出速度を無視できる程度にすることによって腐食を減少させるために用いら れる(例えば、プリア(Pryor)、米国特許番号3,574,801;ウェイソ ン(Wasson)、米国特許番号3,864,234;メイス(Maes)、米国特許番 号4,381,981;ウィルソンら(Wilson,el al.)、米国特許番号4,8 36,768:ウェブスター(Webster)、米国特許番号4,863,578; 及び、スチュアートら(Stewart,et al.)、米国特許番号4,957,612 参照)。このカソード保護の考え方は、表面上の局所的アノードとカソードとの 間の電位差を、カソードをアノード電位に分極させるのに十分な電流をかけて補 償することによって作用する。即ち、カソード電流を流す効果は、アノードとし て作用しつづける面積を減少させることであって、そのような残存したアノード の腐食速度を低下させるのではない。完全な保護は、すべてのアノードが補償さ れたときに達成される。電気化学的見地から、このことは、保護されるべき金属 に十分な電子が供給され、金属がイオン化即ち溶液中に出てゆく傾向が中和され ることを示している。 しかし、被膜の支持者とカソード保護の支持者の間には、強い意見の対立があ る。”被膜のみ”の支持者は、カソード保護の利点を割り引いて見る側に立ち、 スチールの保護には良好に適用された被膜のみが必要であるとしばしば主張して いる。一方、カソード保護の支持者は、良好に設計されたカソード保護システム の装置によって、浸漬または埋設された金属構造体を最も良く保護することがで きるとしばしば主張している。一方のタイプが他方より優れている多くの条件が ある。しかし実際は、通常に起こる条件のほとんどでは、最も良い従来の腐食保 護は、両者の組み合わせである。しかし、両者の考え方を組み合わせても問題が 生ずる。 従来の無機亜鉛被覆は、取り入れられた亜鉛を制限された犠牲腐食させて、腐 食過程の間に基盤のスチールから電子を取り去るのを妨げるのに十分な自由電子 を供給することによって機能していた。米国において、工業的雰囲気に晒される 通常の条件下で、天候によって4から6年の間スチールを腐食から防ぐには、2 ミルの被膜が必要であると考えられる。食塩水に半浸漬(submerge)されるとき 、同様な被膜では、基盤のスチールを1から2年しか腐食防止できない。ガード 型のハイウェイ橋や自動車の下体(underbody)の保護に用いるとき、無機亜鉛 は有効でないことがわかっている。なぜならば、塩化物や水分と連続的に接触す ることが、被膜中の金属亜鉛の犠牲と種々の有機トップ・コートの膨れ落ちを促 進するからである。 無機亜鉛被覆の上の有機トップ・コートの破壊は、強制されたカソード保護が 同時に試みられているような場合に特に厳しい。一般に、無機亜鉛被覆の上の有 機トップ・コートにおけるトップ・コートの問題は、亜鉛に接した有機コーティ ングを通して水の侵入が起こること、及び、腐食過程において有機トップ・コー トを膨れ落ちさせるのに十分な水素が発生することであった。無機亜鉛被膜上の 有機トップ・コートの破壊は、強制されたカソード保護が同時に試みられている ような場合に特に厳しい。強制されたカソード保護がシステムに適用されたとき 、電圧によるトップ・コートのエレクトロエンドメーシス(electroendomesis) 及び膨れ落ちが、電流を流さないときより早く起こる。 ガルバノ腐食において、導体またはn型半導体を有する金属(不動態フィルム 、スケール(scales)、等)は、表面フィルムがカソード反応を助長することが できるので、腐食過程にガルバノ的影響を与えることによって、局所的な攻撃を 受けるという点で危険である。言うまでもなく、不導体やp型半導体フィルムは 危険ではない。アルミニウムは明らかな例外であり、その結果、トンネリングま たは表面状態によって電子移動を助長する極めて薄いフィルム(ニッケル及び銅 )を伴う。しかし、局所的な腐食に対するガルバノ的影響は、それが水の系で起 こるときは、カソード材料がH+の還元を助長する能力を持つことを必要とする 。これは、n型半導体、真性導体または縮退導体、または極めて薄いフィルの場 合に非 常に類似している。 腐食生成物、特に固体は、それらが電極として寄与する能力によって3つの異 なるカテゴリーに分類されるが、これら3つのカテゴリーは、絶縁体、半導体、 及び導体である。カテゴリーを分割する線は極めて不明瞭であり、特別な酸化物 または硫化物はその化学量論的比率による導電率の範囲を示す。 既に示したように、腐食は一般に、海水のようなイオン化可能物質の導電性溶 液に金属表面を浸漬したときの、アノード(酸化)部位とカソード(還元)部位 の間のガルバノ・カップルの発達である。このガルバノ・カップルは、腐食して いる金属を通して、アノード部位での酸化により形成されたイオンから、カソー ド部位の還元可能なイオンへ電子を移動させる。それらの結果として、すべての 最初の金属が、より低い化学的エネルギー状態に変換されるまで、金属はアノー ドにおいてその種々の化合物に変換され、種々のイオンの還元がカソードで起こ る。 発明の開示 従って、本発明の目的は、半導体技術を用い、外部アノード、電解液、及び電 流を流すことが不要な、金属構造体の腐食防止法を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、金属構造体を腐食から保護するシステムを提供する ことにあり、このシステムは最少のシステム保守で長期間の保護を可能にする。 本発明のさらなる目的は、水に半浸漬した、空気に晒した、またはその両方の いずれかの金属構造体の腐食防止法及びソステムを提供することにある。 本発明の他の目的は、海洋生物による構造物の腐敗防止にも機能する海洋構造 物の腐食防止法及びシステムを提供することにある。 本発明のこれら及び他の目的は、腐食的環境にある金属構造体の表面の腐食防 止システムの発見によって達成され、このシステムは以下からなる。 (a)金属構造体の外部表面の少なくとも一部と導電的に接する導電性亜鉛シ リケート(zinc silicate)被膜であって、この導電性亜鉛シリケート被膜は、 外部表面と腐食的環境との間の中間層を形成する。 (b)正味負の(net negative)バイアスを金属構造体に強制する手段であっ て、この手段は、前記金属構造体に直接接続された負極端子と、前記金属構造体 の前記負極端子から部分にキャパシタまたは抵抗体を介して接続された正極端子 とを有する電源手段からなる。 また、腐食防止法の発見によっても達成され、この方法は以下からなる。 1)金属構造体の外部表面を清浄する。 2)外部表面を、無機亜鉛シリケートをベースとする被膜で被覆する。 3)正味負のバイアスを金属構造体に導入して維持する。 発明の簡単な説明 本発明のさらに完全な評価、及びそれに伴う多くの利点も同様に、以下の添付 図面を考慮しながら、下記の詳細な説明を参照することによって理解されるであ ろう。 図1は、鉄構造体上の本発明の被膜の模式的な図である。 図2は、本発明の被膜の多孔質微細構造の模式的な図である。 図3から8は、下記表11に示したデータを得るために用いた装置構成を示す。 発明の実施に最適な形態 本発明は、腐食環境にある金属構造体の表面の腐食防止用システムに関し、こ の構造体は外部表面を有し、このシステムは、 (a)金属構造体の外部表面の少なくとも一部と導電的に接し、外部表面と腐 食的環境との間の中間層を形成する導電性亜鉛シリケート被膜、及び、 (b)前記金属構造体に直接接続された負極端子と、前記金属構造体の腐食端 子と離れた部分にキャパシタまたは抵抗体を介して接続された正極端子とを有す る電源手段からなる正味負のバイアスを金属構造体に強制する手段とからなる。 また、本発明は、腐食防止法にも関し、この方法は、 1)金属構造体の外部表面を清浄し、 2)外部表面を、無機亜鉛シリケートをベースとする被膜で被覆し、 3)正味負のバイアスを金属構造体に導入して維持することからなる。 本発明のシステムは、2つの独立した要素からなる。(1)亜鉛シリケートを ベースとする被膜と、(2)被膜が施された金属構造体に正味負のバイアスを強 制する手段である。一般に亜鉛シリケート被膜は、金属表面を、好ましくは商業 的なブラスト(blast)仕上げにまでグリット(grit)・ブラストによって清浄 してから適用される。金属表面をグリット・ブラストまたは同様な方法で清浄し たとき、その表面には0.1ミルから数ミルまでの溝やへこみが多数できる。本 発明の亜鉛をベースとする被膜は、金属のグリット・ブラストから生ずるピット (pits)の深さより大きく、少なくとも2ミルの深さで、好ましくは2から10 ミル、最も好ましくは7から9ミルの厚さで適用しなければならない。 本発明の亜鉛シリケートに基づく被覆は、ここで参考文献として取り入れるW .リッフェ(W.Riffe)の米国特許番号5,009,757に開示されている被 膜と同じでもよい。無機亜鉛被膜の基礎となる構成ブロックは、シリカ、酸素、 及び亜鉛である。液体状態では、それらは、ナトリウムシリケートなどの金属シ リケートあるいはエチルシリケートなどの有機シリケートの比較的小さな分子で ある。これらの実質的なモノマー材料は、シリカ−酸素−亜鉛構造に架橋し、こ れがすべての無機亜鉛被覆のフィルム形成剤即ちバインダーである。本発明に用 いるのに好適な無機亜鉛被覆は、種々の市販されているアルカリシリケートまた はアルカリ加水分解シリケート型である。そのような市販の塗料のひとつは、カ ーボリン社(Carboline,Inc.)製のカーボジンク(Carbozinc)D7 WBTMで ある。 無機亜鉛被覆を形成するには3つの段階がある。第1の反応は、被覆を表面に 塗布した後、被覆中のシリケートを蒸発によって濃縮することである。溶媒が蒸 発すると、シリケート分子と酸化亜鉛とは接近し、互いに反応する位置になる。 この最初の溶媒蒸発により、金属構造体の表面に最初の析出ができる。この蒸発 は、加熱、表面への空気の吹き付け、または自然蒸発といった、適当な手段によ って実行される。 第2の反応は、亜鉛と鉄の酸化であり、これが亜鉛及び鉄酸化物のシリケート 分子との反応を開始させ、亜鉛シリケートポリマーを形成する。 第3の反応はフィルム反応の完結であり、亜鉛イオンを連続的に形成して亜鉛 シリケートポリマーのサイズを増大させ、それを架橋させて極めて不溶で、高抵 抗な三次元構造にする。この反応は、被覆の寿命を通して続き、1から3日で使 用可能な架橋レベルに達する。そのような構造を、図1に模式的に示した。この コヒーレント(coherent)な薄フィルムの形成は、無機化学では比較的ユニーク は反応である。無機物質は、一般にコヒーレントな薄フィルムを形成しないから である。他の通常の無機フィルムは、セラミック・エナメルを生成するために基 盤金属に無機材料を溶融することによって形成されるものだけである。 この無機亜鉛シリケート被膜を適用する前には、75%を越えない亜鉛ダスト またはパウダーを含んでいるのが好ましい。フィルムの乾燥にあたって、乾燥フ ィルムの亜鉛含有量は少なくとも80重量%、好ましくは80−92%、さらに 好ましくは85−89重量%でなければならない。乾燥フィルムの亜鉛含有量が 92%を越えると、フィルムの完全性が悪影響を受ける。 酸化亜鉛の半導体特性の向上は、結晶格子の修飾を通して達成されることがわ かった。純粋な酸化亜鉛の格子は、亜鉛と酸素イオンの周期的な配列(Zno) からなる。これらのイオンの電荷は、結晶構造の強力なイオン結合を形成し、導 電性は示さない。自由電子が無いので導電性は低く、この材料は絶縁体である。 酸化亜鉛の半導体特性を向上させるひとつの方法は、高温((約400−900 ℃)で一酸化炭素や水素といった還元剤と反応させて部分的に還元した間質(in terstitial)亜鉛原子を含めることである。取り除かれる酸素各原子は、ひとつ の亜鉛と2つの電子を放出する。この亜鉛原子は、酸素原子間の空隙に移動し、 よって、”間質原子”が設計される。この原子の電荷及び電子の配置は、最近半 世紀の間、研究者の間で議論されてきた。間質亜鉛原子は、主に温度によって多 種類の電荷(Zn)Zn+、及びZn++)を持つことができ、それによって自由 電子の数が変化する。例えば室温では、原子はZn+で存在し、電荷キャリアと して1個の電子を放出する。間質亜鉛イオンZn+(”過剰亜鉛”と呼称する) は、結晶の導電性に寄与する。実際に、そのような導電性が過剰亜鉛の濃度に等 しいとする研究者も存在する。 本発明のシステムにおいて形成される界面電界は、外部からかけられた電圧に はよらず、金属−半導体において内蔵されたものであることに注目すべきである 。金属表面が、適宜にドープされた半導体と接し、金属及び金属半導体及び金属 −酸化物(絶縁体)−半導体構造を形成するとき、金属表面は、正の極性(dipo le)のホストとなる。これらの界面空間電荷層が、内蔵電場となり、電気エネル ギーバンドの曲がりを生ずる。全てのバンドの曲がりは、活性な電気的障壁とし て定義される。さらに、金属表面に被覆する半導体材料を選択することによって 、従来の不活性な障壁と新規の活性な障壁の両方を実現することができる。 金属表面は、正に荷電した極性層、及び、金属−酸化物(絶縁体)−p半導体 (MOS)配置における結びついた活性な電気的障壁を発展させることもできる 。活性な電気的障壁は、金属表面から酸化種への全電子移動を禁止し、酸化/腐 食の可能性を低減させる。さらに、電気的障壁は、多孔質及びピンホールを持つ 領域において有効である。これらの領域では、(場の偏向効果(field fringing effects)による)限られた電場が、電子移動を妨げると思われる。 酸化亜鉛で被覆された亜鉛金属は、酸化物からベース金属ではなく、ベース金 属から酸化物へ電子が流れやすいダイオードのように振る舞うことがわかった。 本発明の無機亜鉛シリケート被覆の場合、スチール基盤から移動するすべての電 子は、酸化鉄層を横切って、鉄シリケート層へ移動し、さらに亜鉛シリケート層 を通って亜鉛金属に入らなければならない。しかし、亜鉛イオンが亜鉛金属の表 面から液体に入るならば、固体−液体界面における表面腐食は起こりうる。そう するために、電子は、アノード中心の酸化亜鉛から出発し、酸化亜鉛/亜鉛シリ ケート層を通ってカソード領域に移動しなければならない。 被膜表面における金属亜鉛の腐食を防止するための従来の方法では、ガルバノ 的に犠牲となる、または、金属を腐食させるのに対抗した電気的に伝達された電 圧及び電流を提供する外部アノードを設けることにより、亜鉛表面に過剰な電子 を供給していた。 本発明の方法では、これに代わる腐食制御の方法を提供するものであり、イオ ン化する亜鉛から表面/水界面への電子の流れを阻止することによる。これは、 腐食するアノード部位からカソード部位への電子の流れを阻止し、無機亜鉛シリ ケート被膜への微少な内部電流を確立することによってなされる。腐食過程にお いて、最初の電子及び亜鉛イオンは、通常は酸化亜鉛である間質亜鉛から生成さ れる。しかし、亜鉛金属からn型半導体酸化亜鉛を通してこれらの材料の連続的 な置換が起こらねばならない。亜鉛ダスト上の酸化亜鉛と、亜鉛シリケート/ナ トリウムシリケート/鉄シリケート/酸化鉄を通したスチール中の基盤鉄への結 合との間の結合において、n−p−n半導体活性が存在する。 pn接合ダイオードがp−側で負(−)に、N−側で正(+)にバイアスされ たとき、電流の流れは阻止される。従来のシリコン・ダイオードでは、電流値は 1.0μA以下まで降下する。これは同時に、接合の涸渇領域において約40p Fのキャパシタを形成する。本発明のシステムでも、ほぼ同様の値が得られた。 これは、基盤金属がキャパシチブ(capacitive)回路において負にバイアスされ たとき、無機亜鉛シリケート被覆のpn接合が、表面/水界面への間質電子の最 初の移動から正電荷を見るので可能になる。よって、p−側は、負電位を見、n −側は正電位を見、そして腐食電流は、極めて僅かな量の”逆電流(back curre nt)”を除いて停止する。これは、半自己バイアス(semi-self-biasing)機構 と考えることができる。被覆表面への電子の流れを阻止することにより、典型的 には無機亜鉛シリケート被覆である亜鉛の犠牲腐食は禁止され、金属基盤に対す る腐食保護を低下させることなく、被覆の寿命は大いに延長される。 本発明のシステムは、以下の点で従来の腐食制御法とは実質的に異なる。即ち 、従来のカソード保護システムのような単純な電子置換を通した、あるいは、従 来の塗布被膜のような化学種による化学的酸化/還元反応を排除するが、腐食に 必須な界面電流を電気的に供給することである。下地の構造体を保護的に隔離し ていない点において、連続的な雰囲気による分解を受ける塗料フィルムがないよ うな従来の実施からの完全な離脱を構成する。 本発明の被覆の亜鉛ダストは、酸化亜鉛がn−型半導体となり亜鉛金属がp− 型半導体となる亜鉛金属と酸化亜鉛界面にpn接合を形成する。これは、電解効 果トランジスタ(FET)を効率的に形成する。 完成した被膜を図2に模式的に示す。図2は、本発明の亜鉛シリケート被膜( 4)の多孔性を表している。亜鉛粒子(1)は、酸化亜鉛層(2)で被覆され、 種々の酸化物被膜粒子が、不溶性の重金属シリケートバインダー(3)に囲まれ ている。この被膜と構造金属との界面(5)において、不溶性の金属シリケート 層は、スチール構造体の場合は、不溶性の鉄シリケート層である。 本発明の亜鉛シリケート被膜の構造は、金属酸化物半導体電解効果トランジス タ(MOSFET)に類似している。すべての金属酸化物半導体電解効果トラン ジスタ(MOSFET)は、”n”または”p”型材料である。MOSFETは 、そのソースとドレインとの間に電気的接触を持たない。ガラス様の絶縁層が、 ゲートの金属接触を構造体の残りの部分から分離している。これは、以下のよう に作動する。”p−n”接合において、空間電荷障壁が存在する。この空間電荷 領域は、通常のキャリア密度が、接合における平衡のための熱力学的な要求によ って涸渇されるものである。この空間電荷領域が、サンプルの大きなフラクショ ンを含んでいるとき、そのサンプルの抵抗を調節する手段は容易に得られる。な ぜならば、接合上の電圧を変化させることにより、空間電荷領域の幅を大きな範 囲で変動させることができるからである。ゲート上の真正な電圧を増加させるこ とによって、ソースからドレインに電流が流れる導電性領域の断面を減少させる ことができる。空間電荷障壁を、大きな間隔(0.01cm以上)に延ばすこと は困難なので、そのような素子は小型にするか、または、空間電荷障壁が全導電 性領域に渡って延ばせるような小さな領域に分割しなければならない。 ゲートに種々の電圧をかけたときの電圧分布は、以下のポイズン(Poisson) の式に従う。 d2V/dx2 = 4πρ(x)/κ ここで、pは点xにおける空間電荷密度であり、Vは電圧の値であり、Voは”ピ ンチオフ(pinch-off)”電圧である。κはイオン雰囲気半径、1/κの逆数で あるが、このイオン雰囲気半径は、荷電した表面から、表面との電気的相互作用 の大部分が起こると考えられる溶液中への距離と定義される。イオン雰囲気半径 は、デバイ長(Debye length)として知られ、電気二重層の有効厚さである。 本発明のシステムは、0.0007から0.0014cmの径の亜鉛ダスト粒子 と、約0.0001cmのゲート厚という寸法にすることにより、要求される小 さな領域を得た。 本発明の被覆は、シリケートに囲まれて絶縁された、n−酸化物に隣接するp −金属である。全構造体は、そこから電圧をかけることのできるスチール基盤” ゲート”であるように作用する。従来の犠牲保護法では、被膜に含まれる亜鉛は 、結局マトリクスから涸渇され、被膜の最終的な欠陥を招いて基盤スチールが腐 食を始める。亜鉛の涸渇は、酸化亜鉛層を介する電子の欠失及び亜鉛イオンの欠 失によって生ずる。 本発明の亜鉛シリケート被覆の半導体特性を示す十分な証拠がある。通常、金 属の温度を上昇させると、その抵抗値も上昇する。しかし、本発明の亜鉛シリケ ート被膜を加熱すると、その抵抗値は低下する。これは、熱が間質ホール(hole s)及び電子の移動に影響し、電流を増大させる典型的な半導体に非常に類似し ている。 さらに、亜鉛シリケートを、連続的に配列したR−C回路のキャパンタと置換 したとき、被膜は微分器の特性を示し、そのトランジスタpn−接合のキャパシ チブ効果を示した。 従来のFETでは、伝えられた信号の周波数が増加すると、FETのゲートを 通る電流が増加する。これは、RC−回路のキャパシタの緩和時間を、FETの ゲートにおいて、良く知られた”ピンチ効果(pinch effect)”を起こすのに十 分な時間とするのが不可能であることによる。本システムでは、本発明の被覆を 通して伝えられる信号の周波数が増大すると、抵抗値が低下し、よって流れる電 流が増加する。 しかし、従来のFETにおいては、FETのゲートが外部電場を感知すると、 FETのトランジスタにおける高インピーダンス領域の次元が増加し、臨界値( boundary)を横切るホール及び電子の流れが厳格に制限されるか完全に阻止され る。類似の効果が本発明の被覆でも得られる。スチール・プレートを本発明のシ リケート被膜で被覆し、荷電していない被覆したプレートを、接続リードによっ てFET回路を含むエレクトロメータに接続するとき、そのエレクトロメータは 、エレクトロメータ内部のFET回路を通って流れる電気量を示す。静電的に荷 電した棒を用いて、被覆された金属プレートに静電荷を伝えるとき、メータは即 座に電流が流れないことを示す。これは、荷電した棒から供給された電子がエレ ク トロメータの内部FET回路に伝わり、FETのゲートに電流のピンチオフを生 じさせるからである。しかし、被覆されたスチール構造体が、バッテリーのよう な外部電源によってバイアスされているときは、亜鉛シリケート被膜の酸化亜鉛 /亜鉛粒子が、バイアス下で、多数の小さなFETであるように機能し、それに よって、棒からエレクトロメータへの被覆したスチール・プレートを介する電子 の流れを遮断し、エレクトロメータの内部FET回路に、もう一度電流が流れる ことを表示させる。 従来の犠牲的システムを、水または空気中の水分に接しさせると、亜鉛上の酸 化物層を透過し、アノード腐食セルが開始される。亜鉛イオンによって後に残さ れた電子は、酸化物層を泳動して表面の還元部位に達する。亜鉛/酸化亜鉛界面 における腐食/イオン化を停止させるためには、電子の移動を低減させねばなら ない。本発明において、これは、システムを横切る正味負のバイアスを強制する ことによって達成される。このバイアス電場が基盤スチールにかけられると、酸 化物層は電子の流れに近づき、従って、イオンが生成されずに腐食が停止する。 よって、基盤のバイアスは、被膜が電子の流れの障害となるようにし、亜鉛粒子 の腐食を、従来の被覆システムより数倍の量で低減させる。 シリケートは、それ自体、天然の腐食防止剤である。しかし、実質的に亜鉛及 び酸化亜鉛無しで、腐食防止をシリケートの存在にのみ頼った場合、そのような 被覆は、シリケートの高い溶解性によって数日しかもたないであろう。しかしな がら、本発明の調剤にシリケートを存在させることによって得られる利点のひと つは、この天然の腐食防止性であり、主に、金属構造体に負のバイアスを伝える 手段の電力が低下したときに有効である。そのような場合、本発明の被膜は、電 力が再貯蔵されるまで保護を保ち、それは、シリケートの天然の腐食防止性能に よって向上される。 本発明の金属構造体は、腐食防止を必要とする任意の金属構造体でよい。その ような金属構造体の例は、金属乗り物部品、橋梁、鉄道接続機構、コンテナ、パ イプ、及び金属塔を含む。金属乗り物部品の例は、自動車、航空機、列車、タン クのような軍事的陸上乗り物、及び、船舶及び他の海洋乗り物を含んでいる。コ ンテナの例としては、精製装置コンテナ、貯蔵サイロ、及び貯蔵ビン(bins)が あ る。 スチールから無機亜鉛シリケートシステムを通って移動する電流値は僅かであ る。いくつかの大きさのアイデアは、スチール・パイプ導電体から隣接する水へ の電流の移動を用いた類推から進めることができる。 水を含んだパイプを流れる電流は、パイプ内面の腐食を促進しない。水(また は海水)に比較して高い導電性のCNは、腐食を促進するのに十分な、パイプ/ 水界面を横切る腐食電流の生成を、ほとんど不可能にする。例えば、任意の導電 体の単位長さ当たりの抵抗は、p/Aである。ここで、pは抵抗値であり、Aは 断面積である。よって、それに含まれる水によって運ばれる電流値に対する金属 パイプによって運ばれる電流値の比は、pwm/pmwである。ここで、添字w 及びmは、各々、水及び金属を表す。鉄では、pmは約10-5Ω/cmであり、 飲料水では、pwは104Ω/cm程度である。水の断面積を、パイプの断面積の 10倍と仮定すると、パイプを流れる電流が1Aであるときは、水を流れる電流 は約10-8Aに過ぎない。パイプから離れて水中に入るこの小さな電流が、腐食 を無視できるようにする。もし、海水を輸送するならば、pw=20Ω/cmで あって、パイプで運ばれる電流に対する水で運ばれる電流の比は2×10-5とな り、電流のほとんどが金属パイプによって運ばれること、並びにパイプの内表面 に迷い出る腐食電流がほとんど無いことを示している。 新鮮な水の抵抗値は104Ωであり、塩水では20Ω/cmに過ぎないが、非 常に導電性の高いスチールから水への電流の移動は、比率で10-5であることに 注意すべきである。無機亜鉛シリケート被覆した構造体の場合は、下の表に示す ように抵抗値が非常に高い。 本発明のシステムで用いる値は、本発明のシステムの接地(ground)から測定 したとき、半浸漬では、0.01μA(10-8A)であり、導電性のパイプから 隣接して流れる水への電流の移動の値とほぼ等しい。 本発明の被膜は、4つの異なる方法で腐食を防止する。それらは、3つの従来 法と電気化学を基にした第4の機構であり、これは本発明のスラスト(thrust) である。第1の従来法では、亜鉛シリケート被膜は、水分が被覆した基盤に到達 することを防止する典型的な障害として作用する。第2では、基盤に隣接してボ イドが存在し、水分がこれらのボイドを通して侵入するとき、自由なシリカが以 下のような防止剤として作用する。 亜鉛は、腐食防止剤として有効であり、アルカリ性が制限されていない(pH が8以上)のに近い条件下で、シリカの取り込みに貢献できる。このような条件 下では、以下の化学反応が起こると考えられる。 Na2SiO3 + 2H2CO3 = 2NaHCO3 + H2SiO3 5Zn-2 + 2HCO3 - + 8OH- = 2ZnCo3・3Zn(OH)2 + 2H2O 2ZnCO3・3Zn(OH)2 + 3H2SiO3 = 2ZnCO3・3ZnSiO3 + 6H2O よって、アルカリ条件下では、被覆/亜鉛界面において透過した液体は塩基で あり、化学反応を妨げるものは無い。 第3の従来法では、被膜中の亜鉛が、既に述べたようなカソード保護を提供す るための犠牲層として作用する。スチールと海水のカソード保護の最も可能性の ある機構は、保護されるべき金属の全表面に渡って、酸素還元や水素発生といっ たカソード反応を調整するための適宜な外部電源からの十分な数の電子である。 カソード保護無しでは、カソード表面で酸素と反応する電子は、アノード領域( 金属基盤表面)における腐食によって供給されなければならない。付加的な電子 が外部電源から供給されると、酸素還元反応は、これらの付加的な電子によって 調整され、元のアノードから要求されるのは少なくなる。これは、元のアノード のいくつかをカソードに変換させ、外部電流が増加するにつれて残ったアノード からカソード表面に達する電流が減少し、実質的にすべてのアノードが消えるま では、全カソード電流密度は変化せず、金属表面全体の電流密度は増加する。 上述した腐食防止の3つの従来法では、まず第一に、耐水性の高い塗料フィル ムを用いることにより、水分が金属表面に近づくのを防止することによってガル バノ・カップルを防止するという考え方である。第二に、防止剤は、腐食部位に おける化学反応を阻害するために用いられ、第三に、基盤のより好ましい金属を 腐食から保護するために、他の金属が犠牲的に酸化される。 しかしながら本発明の方法は、腐食の抑制に利用されてこなかった電気化学に 基づく第4の機構によっている。本発明の方法は、アノードのイオン化部位から 金属を通って還元カソード部位への電子の移動を阻止することによる。よって、 金属マトリクス中の金属原子が電子を失うのが不可能な場合、金属中の負電荷の 所定のレベルが確立されたときにイオン化が消滅する。従来の強制されたカソー ド保護システムでは、ある外部電源から導入された電子があふれ、金属の全表面 がカソードとなる。そうなると、隣接した溶液中の正イオンの還元が進み、ガス が発生したり種々の沈殿が形成されたりする。そのようなカソード保護の最も大 きな欠点は、大量で連続的な電気の供給が必要なことである。 本発明のシステムでは、基盤に電荷を供給することにより、金属基盤上の無機 亜鉛シリケート被膜内に、電気的に負のバイアスが確立される。被覆マトリクス は導電性であるので、電場は、亜鉛パウダーの亜鉛金属成分内に誘導される。亜 鉛/酸化亜鉛は弱いpn接合を形成し、ここで、かけられた電荷と僅かな表面イ オン化が逆バイアスを生じ、結果的に、亜鉛/酸化亜鉛から還元部位への電子の 移動が有効にブロックされる。よって、負の電荷は被覆中のZn金属内で増加す るが、被覆は全体として、基盤金属に比較して部分的に正の電荷を持っているの で、腐食が停止される。これは実質的にカソード保護とは異なり、電子は過剰に 供給されるのではなく、被覆/水界面に近づくのを拒絶され、また、かけられる 電荷は、電流ではなく静電荷である。 本発明で得られる重要な利点は、無機亜鉛シリケート被膜のマトリクス内の亜 鉛の腐食を防止することにより、被覆の寿命が、従来の亜鉛シリケート被膜保護 システムの数倍も延びることである。これは、水中でカソード電流をかけること を通しても達成することができるが、実質的な電流が要求され、制御するのが困 難である。さらに、そのようなカソードシステムは、実質的にガルバノ・カップ ルが無い水上の金属構造体を保護するのに、何の利点も持たない。本発明の方法 は、最初は被膜に作用するので、腐食媒体が、カソード保護を行うには不十分な 水分以外を含まない空気である場合の雰囲気腐食を防止する。このことは、強度 を増すように設計されたことに伴って腐食性の平たい領域を有する新造船の内部 表面のような表面を保護するとき、自動車部品、橋梁、及び列車を保護するとき に極めて重要になる。 例えば、本発明の方法は、高い塩水含有量にためにコンデンセーションが最も 腐食されやすく、同時に、カソード保護を機能させるには水分が十分でないよう な新造船の内部表面を保護するのに用いられる。本発明の負のバイアスを伝える こと無しに、無機亜鉛シリケート被覆の亜鉛は即座に溶出し、船底へのコンデン セートの流れによって浸食される。しかし、電気的に負のバイアスを金属基盤に かけることにより、この溶出が停止される。 さらに、船の基盤スチール上の電荷は、船板の電気系統に、船内のライト・バ ルブをオンにする以上の影響を与えないし敵の検知装置に検知される信号も生じ ない。電場が、被覆を越えて知覚されるように放出しないからである。亜鉛の吸 収特性は良く知られており、EMシールドや電気的囲い(electronics enclosur es)にしばしば用いられる。よって、本発明のシステムが適用された海岸ベース (shore-based)の構造体は、検出可能なEM放出を発しない。 本システムでは、強制されたカソード保護とは異なり、実質的に電流が流れな い。金属構造体は、キャパシタンスの充電と同様の方法で電気的に荷電されるが 、金属基盤と酸化亜鉛は、電流が実質的に流れないようにpnまたはnpn半導 体の方法で反対にバイアスされる。電場は、被覆及び構造体の内部にあるので、 適用される有機トップコートに加水分解の浸透攻撃がほとんど無く、強制された カソードシステムで見られるような半浸漬した表面での石灰質の堆積が無い。 本発明において正味負のバイアスをかける手段は、基盤金属からではなく基盤 金属への電子の流れに好ましい全電子の流れを起こすのに十分な正味負のバイア スを提供できるいかなる手段でも良い。正味負のバイアスをかける好ましい手段 は、バッテリー、好ましくは12ボルトのバッテリー、及び太陽電池のような直 流(DC)電源手段、及び、交流(AC)電源手段を含んでいる。好ましく用い られるのは、0.5から30Vの電圧を発生する電源手段であり、最も好ましく は10から20Vである。本発明の電源手段は、保護されるべき金属構造体に直 接接続される負極端子を有する。電源手段の正極端子は、キャパシタまたは抵抗 を介して金属構造体に接続され、金属構造体の負極端子の接続とは離れた部分に 接続される。本発明は、端子間距離が増加すると低下するような電流の発生によ らないので、端子間の距離は臨界的ではなく、正極端子と負極端子とが互いに接 触せず、電源をショートさせなければよい。正極端子の接続は、負極端子の接続 の位置から0.01から30メートル離れて配置するのが好ましく、最も好まし いのは、負極端子の接続位置から5から10メートルである。 正味負のバイアスの源は、直流でも交流でも良く、設計した応答による。水に 接しない金属構造体への適用では、腐食を防止し、被覆の寿命を延ばすために、 すべての時間に渡って負のバイアスを用いるのが好ましい。しかし、水中での使 用では、サイクルの70から100%、好ましくはサイクルの85%以上は負の バイアスをかけ、0から30%、好ましくは15%以下は正のバイアスをかける ような交流バイアスを用いるのが有利である。この方法で交流バイアスを用いる ことにより、本発明の耐腐食特性は、本発明の被膜の、米国特許番号5,009 ,757に開示されたような耐汚染特性を伴う。 本発明の方法は、システムの寿命を自己管理する。従来のカソード保護システ ムのような、周期的にモニターし制御するための電流も電圧も無い。さらに、強 制されたカソード保護システムのように、本発明が制御をはずれて支持構造体に 重大な損害を与える可能性もない。従って、被膜の寿命を劣化させるのは、風あ るいは耐水性の傷しかない。被膜の耐傷性は、ガルバノ化より幾分優れており、 被膜の延命は数十年の範囲で延ばされる。 本発明の一般的な説明に加えて、ここに与える特別な実施例を参照して更なる 理解が得られる。実施例は、単に例示のために提供するものであり、他に特別に 限定するものではない。 実施例 本発明の接地した及び接地しないアセンブリ(assenblies)を、負にバイアス する効果を示すため、以下の実験を行った。 3/16”のマイルドなスチールプレートを、サンド・ブラスト(sandblast )し、0.004”の本発明の無機亜鉛シリケート被膜で被覆した。これに電極 を接続して、海水と同じ濃度になるように塩を添加した水で満たした容器に配置 した。本発明に従って負にバイアスされるプレートは、12ボルトのDCバッテ リーに接続し、図3=8に示すように、プレートとバッテリーの正極端子の間に 1.0μFのキャパシタを介した。 図3−8は、表IIに示すデータを得るために用いた構成を示す。各場合にお いて、バイアスされたプレートと同じ方法で用意された接地プレートを用い、こ の接地プレートは長い銅ワイヤで地面に接続されている。図3は、強制されたカ ソード電荷を用いる試料プレートに接地した負のバイアスを供給するために用い られる構成を示す。図4は、強制されたアノード電荷を用いる試料プレートに接 地した負のバイアスを供給するために用いられる構成を示す。図5及び6は、各 々強制されたカソード及びアノード電荷を用いる試料プレートに接地しない負の バイアスをかけるために用いられる構成を示す。図7及び8は、各々強制された カソード及びアノード電荷を用いる試料プレートに接地しない正のバイアスをか けるために用いられる構成を示す。得られた結果を表IIに示す。バイアスされ たアセンブリにアノードまたはカソード電圧をかける乾電池は、1.6V DC を発生する。0.8V DCは、塩水中のスチール/亜鉛のイオン化抑制のため に通常許容される値である。報告に添付したμAの値は、1.603V DC乾 電池バッテリーとの比較における値から概算した。 バイアスしたアセンブリにアノード電圧をかけることは、亜鉛及び被覆が、隣 接する水中に溶出する傾向を促すと予想される。腐食防止の観点からは、このタ イプの電気化学活性を最小にするのが望ましい。しかし、上記の表に見られるよ うに、本発明のシステムで、アノード電圧下でイオン化に対する最も大きな抵抗 (最大のKΩ)を与えるのは、負のバイアスを有する接地したアセンブリであり 、引き続いて、負のバイアスを有する接地しないアセンブリ、正のバイアスを有 する接地バイアスの順である。非接地アセンブリでは、負のバイアスを有するも のの方が、正のバイアスを有するものよりも良好な酸化及び還元に対する耐性を 持つ。 非接地アセンブリに対して上記の測定を行うとき、正のバイアスの測定を第一 に行った。正のバイアス数の測定に続いて、バイアスは負のバイアスに転換され た。転換から10分以内に、負のバイアスのアセンブリの測定を行った。このこ とは、バイアスをかけた後、バイアスの効果を確立するために、長い時間遅れが 要求されないことを示している。 接地手段を通してかけられたバイアスから隔離して金属表面のみにかけたバイ アスを比較すると、接地したシステムは、接地しないシステムより、電子の流れ に対する抵抗が約12.7KΩ大きいことがわかった。 補足実験において、上述の実験のバイアスされた及びバイアスされないプレー トの両方を、同時にスズ金属プレートに置き換えた。バイアスされた及びバイア スされないスズ金属プレートは、ともに強制された電流に対して同じ抵抗を示し た。このことは、観察された効果が、本発明の亜鉛シリケート被覆によるもので あり、実験に用いた回路によるものでないことを示している。 明らかに、上述した教示を基に、本発明に多くの修飾及び変形を施すことがで きる。従って、後述の請求の範囲内で、本発明は、ここに特に記載された以外に も実施できると理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SK,TJ,TT, UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.腐食環境にある金属構造体表面の腐食防止用システムにおいて、 (a)金属構造体の外部表面の少なくとも一部と導電的に接し、外部表面と腐 食的環境との間の中間層を形成する導電性亜鉛シリケート被膜、及び、 (b)前記金属構造体に直接接続された負極端子と、前記負極端子と離れた位 置でキャパシタまたは抵抗体を介して前記金属構造体に接続された正極端子とを 有する電源手段からなる正味負のバイアスを金属構造体に強制する手段とからな ることを特徴とするシステム。 2.前記金属構造体が、第一鉄金属及び導電性非−第一鉄金属からなる群から選 択される金属からなることを特徴とする請求項1記載のシステム。 3.前記金属がスチールであることを特徴とする請求項2記載のシステム。 4.前記金属がアルミニウムであることを特徴とする請求項2記載のシステム。 5.前記電源手段が、前記システムに0.5から30Vをかけることを特徴とす る請求項1記載のシステム。 6.前記電源手段が、前記システムに10から20Vをかけることを特徴とする 請求項1記載のシステム。 7.前記電源手段が、バッテリー及び太陽電池からなる群から選択される直流電 源手段であることを特徴とする請求項1記載のシステム。 8.前記電源手段が、交流電源手段であることを特徴とする請求項1記載のシス テム。 9.前記電源手段が、バッテリーであることを特徴とする請求項7記載のシステ ム。 10.前記電源手段が、太陽電池であることを特徴とする請求項7記載のシステ ム。 11.前記金属構造体が、金属乗り物部品、橋梁部材、鉄道結合機構、精製装置 、コンテナ及び金属塔からなる群から選択されることを特徴とする請求項1記載 のシステム。 12.前記亜鉛シリケート被膜が、乾燥被膜中80から92重量%の量の亜鉛を 含むことを特徴とする請求項1記載のシステム。 13.前記亜鉛シリケート被膜が、乾燥被膜中85から89重量%の量の亜鉛を 含むことを特徴とする請求項1記載のシステム。 14.腐食環境にある金属構造体の表面の腐食防止法において、 金属構造体の外部表面の少なくとも一部と導電的に接し、外部表面と腐食的環 境との間の中間層を形成するようにされた導電性亜鉛シリケート被膜を表面に有 する金属構造体に、表面の腐食を防止するのに十分な正味負のバイアスを前記金 属構造体に導入して維持することからなることを特徴とする方法。 15.前記正味負のバイアスが、前記金属構造体に直接接続された負極端子と、 前記金属構造体の離れた部分にキャパシタまたは抵抗体を介して接続された正極 端子とを有する電源手段からなる手段によって導入され維持されることを特徴と する請求項14記載の方法。 16.前記電源手段が、前記システムに0.5から30Vをかけることを特徴と する請求項15記載の方法。 17.前記電源手段が、前記システムに10から20Vをかけることを特徴とす る請求項15記載の方法。 18.前記電源手段が、バッテリー及び太陽電池からなる群から選択される直流 電源手段であることを特徴とする請求項15記載の方法。 19.前記電源手段が、交流電源手段であることを特徴とする請求項15記載の 方法。 20.前記電源手段が、バッテリーであることを特徴とする請求項18記載の方 法。 21.前記電源手段が、太陽電池であることを特徴とする請求項18記載の方法 。 22.前記コンテナが、貯蔵サイロ及び貯蔵ビンからなる群から選択されること を特徴とする請求項11記載のシステム。 23.前記金属乗り物部品が、乗用車、トラック、タンク、海洋乗り物、列車、 及び航空機の群から選択される乗り物の金属部品であることを特徴とする請求項 11記載のシステム。 24.前記正味負のバイアスが、半導体特性を有する前記亜鉛シリケートを供給 するのに十分であることを特徴とする請求項14記載の方法。
JP52119094A 1993-03-19 1994-03-21 金属構造体の腐食防止法及び装置 Expired - Fee Related JP3183889B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US034,783 1993-03-19
US08/034,783 1993-03-19
US08/034,783 US5352342A (en) 1993-03-19 1993-03-19 Method and apparatus for preventing corrosion of metal structures
PCT/US1994/002801 WO1994021843A1 (en) 1993-03-19 1994-03-21 Method and apparatus for preventing corrosion of metal structures

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08510503A true JPH08510503A (ja) 1996-11-05
JP3183889B2 JP3183889B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=21878573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52119094A Expired - Fee Related JP3183889B2 (ja) 1993-03-19 1994-03-21 金属構造体の腐食防止法及び装置

Country Status (16)

Country Link
US (2) US5352342A (ja)
EP (1) EP0690933B1 (ja)
JP (1) JP3183889B2 (ja)
KR (1) KR100325385B1 (ja)
AT (1) ATE204032T1 (ja)
AU (1) AU728739B2 (ja)
CA (1) CA2158558C (ja)
DE (1) DE69429937T2 (ja)
DK (1) DK0690933T3 (ja)
ES (1) ES2162624T3 (ja)
IL (1) IL108990A0 (ja)
PT (1) PT690933E (ja)
SA (1) SA94150014B1 (ja)
TW (1) TW245746B (ja)
WO (1) WO1994021843A1 (ja)
ZA (1) ZA941892B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519725A (ja) * 1999-12-09 2003-06-24 アプライド・セミコンダクター・インク 導電性構造の腐食を防止する方法及びそのシステム
JP2004504488A (ja) * 2000-07-18 2004-02-12 アプライド・セミコンダクター・インク 生物医学的デバイス及び構造体のファウリング及び腐食を防止する方法及びシステム
KR100897320B1 (ko) * 2001-06-08 2009-05-14 어플라이드 세미컨덕터, 인크. 반도체성 중합체 시스템, 이를 채용한 디바이스, 및부식을 제어하는 데에 있어서의 그것의 사용 방법

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5650060A (en) * 1994-01-28 1997-07-22 Minnesota Mining And Manufacturing Company Ionically conductive agent, system for cathodic protection of galvanically active metals, and method and apparatus for using same
US6080334A (en) 1994-10-21 2000-06-27 Elisha Technologies Co Llc Corrosion resistant buffer system for metal products
US5750071A (en) * 1995-06-08 1998-05-12 Lucent Technologies Inc. Corrosion protection employing alternating voltage
JP2958751B2 (ja) * 1996-07-03 1999-10-06 本田技研工業株式会社 電気防食法
US6322687B1 (en) 1997-01-31 2001-11-27 Elisha Technologies Co Llc Electrolytic process for forming a mineral
US6153080A (en) * 1997-01-31 2000-11-28 Elisha Technologies Co Llc Electrolytic process for forming a mineral
US6592738B2 (en) 1997-01-31 2003-07-15 Elisha Holding Llc Electrolytic process for treating a conductive surface and products formed thereby
US6599643B2 (en) 1997-01-31 2003-07-29 Elisha Holding Llc Energy enhanced process for treating a conductive surface and products formed thereby
EP1785510A1 (en) 1997-01-31 2007-05-16 Elisha Holding LLC Electrodeposition medium
US6149794A (en) * 1997-01-31 2000-11-21 Elisha Technologies Co Llc Method for cathodically treating an electrically conductive zinc surface
US6551491B2 (en) 2000-06-02 2003-04-22 Applied Semiconductor, Inc. Method and system of preventing corrosion of conductive structures
US6508349B1 (en) 2001-02-23 2003-01-21 Scott J. Lewin Parking meter with electric grounding arrangement for corrosion reduction
US6693441B2 (en) * 2001-11-30 2004-02-17 Stmicroelectronics, Inc. Capacitive fingerprint sensor with protective coating containing a conductive suspension
CN1692178A (zh) * 2002-02-05 2005-11-02 以利沙控股有限公司 一种处理金属表面的方法以及由此形成的产品
US20040188262A1 (en) * 2002-02-05 2004-09-30 Heimann Robert L. Method for treating metallic surfaces and products formed thereby
US6866770B2 (en) * 2002-06-03 2005-03-15 Corrosion Restoration Technologies, Inc. Protective ground mat for induced potentials and method therefor
US7244498B2 (en) * 2002-06-12 2007-07-17 Tda Research, Inc. Nanoparticles modified with multiple organic acids
US6933046B1 (en) * 2002-06-12 2005-08-23 Tda Research, Inc. Releasable corrosion inhibitor compositions
US20040134795A1 (en) * 2002-08-15 2004-07-15 Demarco Daniel R. System and method for protecting metals
US6811681B2 (en) * 2002-11-12 2004-11-02 Applied Semiconductor International Ltd. Semiconductive corrosion and fouling control apparatus, system, and method
JP4472325B2 (ja) * 2003-12-25 2010-06-02 三和パッキング工業株式会社 緩衝装置
KR100463438B1 (ko) * 2004-11-03 2004-12-23 김동진 다량의 이온을 발생시키는 스트리머 방전형 피뢰침
US7318889B2 (en) * 2005-06-02 2008-01-15 Applied Semiconductor International, Ltd. Apparatus, system and method for extending the life of sacrificial anodes on cathodic protection systems
US8496511B2 (en) 2010-07-15 2013-07-30 3M Innovative Properties Company Cathodically-protected pad conditioner and method of use
CA3061869A1 (en) 2017-05-01 2018-11-08 Farzad HASHEMI Cathodic protection of metal substrates
WO2019025316A1 (en) * 2017-08-04 2019-02-07 Ørsted Wind Power A/S CATHODIC PROTECTION FOR STEEL SUPPORT STRUCTURES OF WIND TURBINES AT SEA
US10290719B1 (en) 2017-12-27 2019-05-14 International Business Machines Corporation Indium gallium arsenide metal oxide semiconductor field effect transistor having a low contact resistance to metal electrode

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US129971A (en) * 1872-07-30 Improvement in telegraphing
US126356A (en) * 1872-04-30 Improvement in collecting electricity for telegraphing
US414943A (en) * 1889-11-12 Mark w
US28793A (en) * 1860-06-19 Improved method of utilizing atmospheric electricjty
US911260A (en) * 1907-06-26 1909-02-02 Walter I Pennock Apparatus for collecting atmospheric electricity.
US2584623A (en) * 1947-05-06 1952-02-05 William R Schneider System and method for protecting pipes and other current conducting structures against electrolytic corrosion
US2813242A (en) * 1954-03-12 1957-11-12 Lloyd R Crump Powering electrical devices with energy abstracted from the atmosphere
US3205381A (en) * 1962-03-09 1965-09-07 Leslie G Smith Ionospheric battery
US3581148A (en) * 1969-06-04 1971-05-25 Roger Raoul Brignet Direct current static transformer
US3612898A (en) * 1969-06-24 1971-10-12 Signal Oil & Gas Co Pulsed cathodic protection apparatus and method
DE2451315A1 (de) * 1974-10-29 1976-05-06 Leopold Dr Vorreiter Verfahren und vorrichtung zur gewinnung von luftelektrizitaet und blitzenergie
JPS5236064A (en) * 1975-09-17 1977-03-19 Seiko Instr & Electronics Ltd Battery watch
SU571786A1 (ru) * 1975-12-29 1977-09-05 Харьковский авиационный институт Зар дное устройство наручных электронных часов
US4136309A (en) * 1977-07-01 1979-01-23 Galberth Robert L Power output control circuit for solar-powered cathodic protection system
DE3621810A1 (de) * 1986-06-28 1988-02-18 Johannes Chr Koziol Feldeffektenergiezelle
US5009757A (en) * 1988-01-19 1991-04-23 Marine Environmental Research, Inc. Electrochemical system for the prevention of fouling on steel structures in seawater
US5055165A (en) * 1988-01-19 1991-10-08 Marine Environmental Research, Inc. Method and apparatus for the prevention of fouling and/or corrosion of structures in seawater, brackish water and fresh water

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519725A (ja) * 1999-12-09 2003-06-24 アプライド・セミコンダクター・インク 導電性構造の腐食を防止する方法及びそのシステム
JP2004504488A (ja) * 2000-07-18 2004-02-12 アプライド・セミコンダクター・インク 生物医学的デバイス及び構造体のファウリング及び腐食を防止する方法及びシステム
JP4668511B2 (ja) * 2000-07-18 2011-04-13 アプライド・セミコンダクター・インク 生物医学的デバイス及び構造体のファウリング及び腐食を防止する方法及びシステム
KR100897320B1 (ko) * 2001-06-08 2009-05-14 어플라이드 세미컨덕터, 인크. 반도체성 중합체 시스템, 이를 채용한 디바이스, 및부식을 제어하는 데에 있어서의 그것의 사용 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3183889B2 (ja) 2001-07-09
US5478451A (en) 1995-12-26
EP0690933B1 (en) 2001-08-08
EP0690933A4 (en) 1996-06-26
WO1994021843A1 (en) 1994-09-29
CA2158558C (en) 2005-06-07
PT690933E (pt) 2002-01-30
ES2162624T3 (es) 2002-01-01
TW245746B (ja) 1995-04-21
IL108990A0 (en) 1994-06-24
ATE204032T1 (de) 2001-08-15
DE69429937T2 (de) 2002-06-13
DE69429937D1 (de) 2002-03-28
SA94150014B1 (ar) 2006-11-11
CA2158558A1 (en) 1994-09-29
ZA941892B (en) 1994-10-18
KR100325385B1 (ko) 2002-06-29
DK0690933T3 (da) 2001-11-05
EP0690933A1 (en) 1996-01-10
US5352342A (en) 1994-10-04
AU6408794A (en) 1994-10-11
AU728739B2 (en) 2001-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08510503A (ja) 金属構造体の腐食防止法及び装置
US6402933B1 (en) Method and system of preventing corrosion of conductive structures
CA2450024C (en) Semiconductive polymeric system, devices incorporating the same, and its use in controlling corrosion
CA2393611C (en) Method and system of preventing corrosion of conductive structures
US6551491B2 (en) Method and system of preventing corrosion of conductive structures
AU2002348505A1 (en) Semiconductive polymeric system, devices incorporating the same, and its use in controlling corrosion
US4529664A (en) Method of producing improved metal-filled organic coatings and product thereof
US3091580A (en) Corrosion protection
AU2005227402B2 (en) Semiconductive polymeric system, devices incorporating the same, and its use in controlling corrosion
Luna et al. Electrochemical Evaluation of 18 Gauge Galvanized Steel Exposed to the Poza Rica Atmosphere
Vigdorovitch et al. Kinetics of Electrode Processes on Metals Coated with Hydrocarbon Films in Solutions of Electrolytes
Yanardağ et al. The effect of organic compounds on the corrosion of zinc in aqueous soultions
KR20100093517A (ko) 고밀도 금속 산화물 층의 생성 방법 및 이 방법에 의해 생성된 금속 산화물 층
Evans Corrosion or Protection at Gaps in Metallic Coatings on Steel
Wolstenholme Some Investigations into the Anti-Corrosion Properties of Zinc Dust Paints
JPS6089588A (ja) 金属充てん有機コーテイングおよびその製法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090427

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees