JPH0851029A - 可変インダクタンス装置 - Google Patents

可変インダクタンス装置

Info

Publication number
JPH0851029A
JPH0851029A JP18575494A JP18575494A JPH0851029A JP H0851029 A JPH0851029 A JP H0851029A JP 18575494 A JP18575494 A JP 18575494A JP 18575494 A JP18575494 A JP 18575494A JP H0851029 A JPH0851029 A JP H0851029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable
transformer
voltage
inductance
closed loop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18575494A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Wakasugi
不二男 若杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIDEN KOGYO KK
Original Assignee
SEIDEN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEIDEN KOGYO KK filed Critical SEIDEN KOGYO KK
Priority to JP18575494A priority Critical patent/JPH0851029A/ja
Publication of JPH0851029A publication Critical patent/JPH0851029A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ac-Ac Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の磁気抵抗を変化させる可変インダクタ
ンスの欠点を除去した新規な方法による可変インダクタ
ンス装置とすることを目的とする。 【構成】 1次コイルと2次コイルを巻回した2つの変
成器の1次コイルを直列接続したインダクタンスとす
る。2次コイルは誘起電圧が打消されるような極性で閉
ループを形成し、その閉ループ内に可変電圧を直列挿入
する。この可変電圧を操作して閉ループに流れる電流を
調整し、インダクタンスの値を変える可変インダクタン
ス装置である。かくすることにより、騒音や感電の危険
性のない小型の可変インダクタンスとすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変インダクタンス装
置に係わり、特に低周波の高圧回路に用いて好適な可変
インダクスンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インダクタンスを共振回路に用いて共振
させるためには、そのインダクタンスの値を可変し得る
ようにしなければならない。商用線路電圧を電源とする
ような低周波回路内のインダクタンスは大きな値を必要
とするために、小型電源変圧器に用いられるような鉄芯
にコイルを巻いた構造となっている。このような構造の
インダクタンスを可変する方法としては、磁気回路に空
隙を設けて、その空隙に磁性体を出し入れして磁気抵抗
を変化させる方法がある。他の方法としては、鉄芯の磁
化特性の非直線性を利用して、直流を重畳して磁気抵抗
を変化させる方法がある。
【0003】この可変インダクタンス装置の一応用例と
して、絶縁材料の耐圧試験への応用がある。すなわち、
絶縁材料は誘電体であるので容量を有している。したが
って、耐圧試験のための高電圧回路を特別に用意するこ
となく、絶縁材料の容量とインダクタンスとで直列共振
回路を形成し、絶縁材料の両端に高電圧を得る方法が用
いられる。このような場合、直列共振させるために可変
インダクタンス装置が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような可変イン
ダクタンス装置において、空隙長を調整する方法は、空
隙に出し入れする磁性体が振動して騒音が発生するとい
う問題がある。また、直流を重畳する方法は、直流を流
すコイルが高電圧回路に接し、インダクタンスを可変す
る調整回路がこのコイルに接続されているので、厳重な
絶縁が必要とされるため構造が大きくなるという問題が
ある。
【0005】本発明は、以上のような問題を解決するた
めに、電気的手段を用いた新規な可変方法を提供し、可
変調整回路を高電圧回路と安全に絶縁分離して、可変し
得るようにした可変インダクタンス装置とすることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】2つの鉄芯にそれぞれ1
次コイルを巻回し、それらを直列接続して1つのインダ
クタンスとして用いる。両方の鉄芯には2次コイルを巻
回し第1と第2の変成器とする。第1と第2の変成器の
2次コイルを、それぞれの誘起する電圧が互いに打消し
合うような極性で接続し、閉ループを形成する。また、
摺動変圧器を用いて一方の2次コイルの誘起する電圧に
比例する可変電圧を得て、この電圧を前記の閉ループに
直列的に挿入する。この場合、閉ループに電流が流れな
いような電圧が得られるように可変電圧の可変範囲を選
定し、その上で可変電圧を調整することによって閉ルー
プ内の電流を制御するようにする。
【0007】
【作用】インダクタンスである直列接続した1次コイル
の両端に電圧が加わったとき、第1と第2の変成器のそ
れぞれの2次コイルには電圧が誘起する。この2次コイ
ルは逆極性で接続されているので、その差電圧と直列挿
入された可変電圧の総和が閉ループ内の電圧となり、2
次コイルの有するインピーダンスで定まる電流が流れる
が、可変電圧を調整することによって閉ループ内の電流
を零とすることができる。このとき、第1の第2の変成
器の2次側はオープンの状態に等しいので、1次コイル
側より見たインダクタンスの値は、2次側のインピーダ
ンスとは無関係に、1次コイルの巻数及び鉄芯の断面積
や透磁率等の諸定数でのみ定まる値である。
【0008】可変電圧を調整すると閉ループ内に電流が
流れるので、相互インダクタンスの作用により1次コイ
ルに流れる電流が増加し、インダクタンスの値は見掛け
上減少したことになる。すなわち、閉ループ内の電流が
零のとき、インダクタンスは最大で、可変電圧の調整に
より閉ループ内に電流を流すことによってインダクタン
スの値を可変することができる。
【0009】インダクタンスを高圧回路に用いても、可
変電圧の調整回路のある2次コイル側は低電圧回路とす
ることができるので、高電圧の危険のない調整回路を有
する可変インダクタンス装置となる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の可変インダクタンス装置の実
施例である。図1において、端子1と2は可変インダク
タンスの両端子で、インダクタンスは第1の変成器3の
1次コイル4と第2の変成器5の1次コイル6との直列
回路である。すなわち、2つの変成器の1次コイルを合
せて1つのインダクタンスとして用いるものである。第
1と第2の変成器3と5はそれぞれ2次コイル7と8を
有している。第1の変成器3の2次コイルには摺動変圧
器9の1次コイル10が並列的に接続され、摺動変圧器
9の2次コイル11側は可変し得るようになっている。
それぞれの2次コイル7、8、11は直列接続されてい
て閉ループを形成し、2次コイル7と2次コイル8とは
誘起電圧が互いに打消すような極性で接続されている。
すなわち、2次コイル7、8、11の電圧をV1
2 、V3 とするとき、閉ループ内の電圧Vは、V=V
1 −V2 ±V3 となるようになっている。V3 は可変電
圧である。
【0011】可変電圧V3 を調整することによって、V
=0の状態にすると、閉ループには電流が流れないので
閉ループはオープンと等価になる。したがって、インダ
クタンスの値は、第1と第2の変成器3と5の1次コイ
ル4と6のインダクタンスの値のみで定まる。可変電圧
3 を変化させると閉ループ内には電圧が挿入されたこ
とになり、閉ループのインピーダンスで定まる電流が流
れる。この電流は第1と第2の変成器3と5の相互イン
ダクタンスにより、それぞれの1次コイル4と6に流れ
る電流を増加させるので、1次コイル4と6よりなるイ
ンダクタンスは見掛け上その値が減少したことになる。
【0012】以上のように、可変電圧を調整することに
よって、閉ループに電流の流れない状態とするとインダ
クタンスは最大となり、閉ループに電流を流すと、電流
の増加にともなってインダクタンスは減少することにな
るので、可変電圧により調整される可変インダクタンス
装置とすることができる。
【0013】このように閉ループに流れる電流によって
可変インダクタンスとするのであるから、閉ループのイ
ンピーダンスは誘導性であって抵抗成分は極力少なくな
るように変成器は設計される。
【0014】図2は、以上のような可変インダクタンス
装置を耐圧試験回路に応用した一例である。図におい
て、耐圧試験に付される試料は誘電体であるので、容量
21で示してある。この容量と直列共振回路を形成する
可変インダクタンスである第1と第2の変成器22と2
3の1次コイル(右側のコイル)は直列接続され、この
直列共振回路に交流電圧が加えられる。この電圧は端子
24と25に加えられた商用周波電源から摺動変圧器2
6及び絶縁変圧器27を介して得られたものである。
【0015】図1の閉ループに相当する部分は、図1と
同一符号で示すV1 、V2 、V3 の直列回路である。可
変電圧V3 は、電圧V1 を絶縁変圧器28、摺動変圧器
29、絶縁変圧器30を通して得ている。摺動変圧器2
9を調整することにより可変電圧V3 が得られる。絶縁
変圧器28及び30は可変インダクタンスの調整回路で
ある摺動変圧器29を高圧回路から絶縁分離するために
用いられる。
【0016】以上のような回路において、まず、摺動変
圧器26により適当な交流の低電圧が直列共振回路に加
わるようにする。しかる後、摺動変圧器29を調整する
と、前述のような理由により変成器22及び23の1次
コイルで形成されるインダクタンスの値が変化し、ある
値で容量21と直列共振を起こし容量21の両端に高い
電圧が発生する。この電圧が耐圧試験の規定の電圧にな
るように摺動変圧器26を調整し、耐圧試験を終了す
る。
【0017】
【発明の効果】以上のように、2つの変成器の1次コイ
ルを直列接続した可変インダクタンス装置とし、2つの
2次コイルの電圧を打消すようにしているので、2次コ
イルに流れる電流は小電流であり、そのため変成器の容
積は小さくでき、2次コイル側は低電圧回路とすること
ができるので、調整回路と高圧回路との絶縁分離が簡単
で、全体として小型の可変インダクタンス装置とするこ
とができる。また、従来の機械的方法あるいは直流を重
畳する方法のような騒音や高圧の危険性の問題もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変インダクタンス装置の実施例であ
る。
【図2】本発明の可変インダクタンス装置の耐圧試験回
路への応用例である。
【符号の説明】
1、2 可変インダクタンスの端子 3 第1の変成器 4 第1の変成器の1次コイル 5 第2の変成器 6 第2の変成器の1次コイル 7 第1の変成器の2次コイル 8 第2の変成器の2次コイル 9 摺動変圧器 10 摺動変圧器の1次コイル 11 摺動変圧器の2次コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の変成器の1次コイルと第2の変成
    器の1次コイルとを直列接続する手段と、第1の変成器
    の2次コイルと第2の変成器の2次コイルとを、それぞ
    れが誘起する電圧を互いに打消すように閉ループに接続
    する手段と、前記第1の変成器の2次コイルの端子電圧
    に比例する可変電圧を前記閉ループ内に直列接続する手
    段とを有し、前記可変電圧を調整して、前記第1の変成
    器の1次コイルと第2の変成器の1次コイルとを直列接
    続したインダクタンスの値を可変とすることを特徴とす
    る可変インダクタンス装置。
JP18575494A 1994-08-08 1994-08-08 可変インダクタンス装置 Withdrawn JPH0851029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18575494A JPH0851029A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 可変インダクタンス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18575494A JPH0851029A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 可変インダクタンス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0851029A true JPH0851029A (ja) 1996-02-20

Family

ID=16176287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18575494A Withdrawn JPH0851029A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 可変インダクタンス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0851029A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117524634A (zh) * 2023-12-26 2024-02-06 通用技术集团工程设计有限公司 一种可调式变压器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117524634A (zh) * 2023-12-26 2024-02-06 通用技术集团工程设计有限公司 一种可调式变压器
CN117524634B (zh) * 2023-12-26 2024-05-24 通用技术集团工程设计有限公司 一种可调式变压器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11587726B2 (en) Coupled inductor structure
EP1082735B1 (en) Variable inductor
US6856230B2 (en) Harmonic filtering circuit with special transformer
Noda et al. Accurate modeling of core-type distribution transformers for electromagnetic transient studies
KR970701876A (ko) 전기적으로 제어가능한 유도자(an electrically controllable inductor)
JPH0487570A (ja) 高周波インバータ
JPH0851029A (ja) 可変インダクタンス装置
CA1263159A (en) Oscillating flux transformer
US1706139A (en) Current transformer
Himata et al. Residual Magnetic Flux of Three-Phase Three-Leg Transformer for Controlled Switching
JP2003168612A (ja) 三相形電磁機器
RU189077U1 (ru) Каскадный трансформатор отбора мощности
EP0844626B1 (en) Transformer
US20070090909A1 (en) Inductive devices and transformers utilizing the Tru-Scale reactance transformation system for improved power systems
Marks Conventional magnets-II
Parker et al. 2.5 Magnetic Materials for Inductive Processes
JP2000058357A (ja) 交流変流器の製造方法
JP2003068539A (ja) 電磁機器
JPH0677065A (ja) 差動トランス
RU1814098C (ru) Оправка к намоточному станку дл изготовлени обмоток
JP2022038455A (ja) 磁性体の損失測定方法
Baek Design Considerations of High Voltage and High Frequency Transformer for Solid State Transformer Application
Hempstead et al. 13 Magnetic-Core
CN115910566A (zh) 一种磁集成混合配电变压器
JPS6022592Y2 (ja) 漏洩型単相変圧器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106