JPH08510265A - チオマリノール誘導体、その製法および製造用中間体ならびにその殺菌剤および除草剤としての使用 - Google Patents

チオマリノール誘導体、その製法および製造用中間体ならびにその殺菌剤および除草剤としての使用

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JPH08510265A
JPH08510265A JP7500168A JP50016895A JPH08510265A JP H08510265 A JPH08510265 A JP H08510265A JP 7500168 A JP7500168 A JP 7500168A JP 50016895 A JP50016895 A JP 50016895A JP H08510265 A JPH08510265 A JP H08510265A
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Abstract

(57)【要約】 末端ピロチン基からなる4−ヒドロキシモン酸のエステル誘導体は、有用な抗菌、抗真菌および除草特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 チオマリノール誘導体、その製法および製造用中間体 ならびにその殺菌剤および除草剤としての使用 本発明は抗菌、抗マイコプラズマおよび抗真菌活性を有する一連の新規化合物 、その製法およびヒトおよび獣医学的医薬におけるその使用に、さらにこのよう な化合物の調製において用いる中間体に関する。これらの化合物はまた、除草活 性も有し、したがって農業において有用である。 シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)微生物は、 シュードモン酸A、BおよびCとして知られ、その抗菌性が関心を集める3つの 緊密に関連したテトラヒドロピラニル化合物を産生する。 シュードモン酸A(現在、ムピロシン(mupirocin)として公知)は、 構造(A): を有する。この化合物は、モン酸、すなわち、式(B): [式中、エステル形成基は9−ヒドロキシノナン酸から誘導される] で示される化合物のエステルである。シュードモン酸Aは、主にグラム陽性菌に 対して、またヘモフィルス・インフルエンゼ(Haemophilus influenzae)および モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)などのある種のグラム陰 性菌に対しても良好な抗菌活性を示す。該化合物は細菌イソロイシルt−RNA シンテターゼの選択的可逆的阻害剤として作用し、それにより、細菌の蛋白質合 成が阻害される。該化合物はまた抗マイコプラズマおよび抗真菌活性も有する( メルクインデックス(Merck Index,第11版,1989,993(およびその 引用文献))およびEP0251434−A参照)。この化合物は、スミスクラ イン・ビーチャム(SmithKline Beecham)よりバクトロバン(Bactroban)の商 標で局所製剤として市販されている。系統的使用は不活性であるモン酸への急速 な代謝作用により制限される。最近、モン酸のエステルがまた有用な除草活性を 有することが開示されている(WO93/19599、ゼネカ・リミテッド(Ze neca Ltd))。 シュードモン酸Cは、構造(C): (EP0003069、ビーチャム・グループ社(Beecham Group Ltd))を有 し、C10−C11トランス二重結合の存在により、シュードモン酸Aと区別さ れる。 最近、シュードモン酸と緊密に関連し、抗菌活性を有する、海生微生物により 産生される化合物が報告されている。これらの化合物は、「C」群のC10−C 11トランス二重結合を有し、C−4のヒドロキシル置換基の存在により特徴付 けられる。加えて、エステル形成基は8−ヒドロキシオクタン酸から誘導でき、 その中でカルボキシ末端が複素環を含有するアミンから形成されるアミドとして 存在する。 式(D): [式中、Rは水素またはヒドロキシルを意味する] で示される化合物は、海綿に関連するアルテロモナス(Alteromonas)種により 産生される(スティール・ディー・ビーおよびスティール・エイ・エイ(Stierl e D BおよびStierle A A)、ツー・ハンドレッドス・ナショナル・ミーティング ・オブ・エイ・シー・エス(200th National Meeting of ACS)、ワシントンD C、1990年8月26〜31日およびエクスペリエンティア(Experientia) 、1992、48、1165))。C−4ヒドロキシルの立体化学は、環化誘導 体の分光分析研究に基づき、β−であると推定された。 加えて、チオマリノール(thiomarinol)と称される別の化合物は、アルテロ モナス・ラバ(Alteromonas rava)により産生される。この化合物は、 一般式(E): を有し、立体化学は、共通の各キラル中心の各々でシュードモン酸Cにおける立 体化学と同様である。しかし、4−ヒドロキシル置換基の立体化学は、未確認の ままである(EP0512824−A1、サンキョウ社およびシオザワ(Sankyo Co LtdおよびShiozawa)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオティクス(J Ant ibiotics)、1993(12)、46,1834−1842)。チオマ リノールはグラム陽性およびグラム陰性生物の両方に対して良好な抗菌活性を有 し、ならびにマイコプラズマに対して活性であるようである。末端アミドを形成 するアミンはピロチン、特にホロチンである。そのアセトアミドは公知の抗菌化 合物、チオルチン(メルク・インデックス(Merck Index)、第11版、198 9、1471)およびホロマイシン(メルク・インデックス、第11版、198 9,747)を包含する。チオルチンもまた抗真菌活性を有する。 本発明者らはさらにピロチン誘導体が有用な治療特性を有することを見いだし た。 したがって、本発明は、式(I): [式中、 A1はC(O)OをCONR1と結合させる一群の原子; R1およびR2は、同一または異なって、各々、水素または(C1-6)アルキル 、(C3-7)シクロアルキル、(C2-6)アルケニル、アリール、アリール(C1- 4 )アルキルまたはヘテロサイクリルから選択され、各々、所望により置換され ていてもよい; Xはエポキシ基またはE−二重結合基: を意味する] で示される化合物(「チオマリノール」と称される化合物を除く)を提供する。 式(I)の化合物は、シュードモン酸AおよびCと比較して、絶対効力および /または向上したスペクトルの点にて、改良された抗菌性を有する。 A1の原子結合基は、1またはそれ以上の、炭素環、例えばアリール環におけ る炭素原子を包含しうる炭素原子および/または複素環式環におけるヘテロ原子 を包含しうるヘテロ原子、例えば窒素、硫黄および酸素からなる。 A1の適当な例は、以下のものを包含する: C(R3)(R4);[C(R3)(R4)]m2;[C(R3)(R4)]m23;[C(R3) (R4)]m3;および[C(R3)(R4)]m32であり; ここに、 mは0または1(この場合、mが0である場合は[C(R3)(R4)]mは結合を 表わす); R3およびR4は、同一または異なって、各々、水素または(C1-6)アルキル から選択され; A2は(C3-7)シクロアルキレン基、所望により置換されていてもよいアリー ル基、好ましくはフェニレン、または所望により置換されていてもよいヘテロサ イクリル基であり;および A3は1〜20個の炭素原子、好ましくは4〜9個の炭素原子を有するポリメ チレン鎖であって、該鎖は、所望により、例えば(C1-6)アルキル基で置換さ れていてもよく、該鎖は、所望により、1またはそれ以上の箇所でM基により分 断されていてもよく、この場合、Mは2個のポリメチレン鎖を結合するための1 またはそれ以上の原子の鎖であり、1以上の分断がある場合、そのMは同一また は異なってもよい。 Mの適当な例は、酸素、硫黄または窒素から選択されるヘテロ原子、好ましく は酸素;(C3-7)シクロアルキレン基:炭素−炭素二重結合:炭素−炭素三重 結合;CO;OC(O);C(O)O;NRCO;C(O)NR;NRCONR;NR C(O)O;OC(O)NR;SO2NR;NRSO2;CONRSO2;SO2NRC Oおよびフェニルオキシを包含する(ここに、Rは水素または(C1-6)アルキ ルである)。 適当には、R1は水素または(C1-6)アルキル、好ましくは水素である。 適当には、R2は水素または(C1-6)アルキル、例えばメチル、好ましくは水 素である。 適当には、A1は所望により置換されていてもよいポリメチレン鎖、(CH2n (ここに、nは1〜10の整数、好ましくは5〜9、より好ましくは6、7ま たは8)である。適当な置換基は、特にα−炭素(カルボキシに結合した炭素) 上の(C1-6)アルキルを包含する。 テトラヒドロピラニル環に隣接し、ヒドロキシル基を有する炭素がキラル中心 であり、いずれかの絶対配置を有することは当業者に明らかであろう。本発明は 両方の可能性を包含するものである。好ましくは、ヒドロキシル基は、チオマリ ノールの配置と同じ配置を有する。 (C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキルまたは(C2-6)アルケニル基 またはポリメチレン鎖の適当な置換基は、例えばハロゲン、シアノ、アジド、ニ トロ、カルボキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−ま たはジ−(C1-6)アルキルカルバモイル、スルホ、スルファモイル、モノ−ま たはジ−(C1-6)アルキルスルファモイル、アミノ、モノ−またはジ−(C1-6 )アルキルアミノ、アシルアミノ、ウレイド、(C1-6)アルコキシカルボニル アミノ、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ、アリール、ヘテロサ イクリル、ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、アシルオキシ、オキソ、アシル 、2−テノイル、(C1-6)アルキルチオ、(C1-6)アルキルスルフィニル、( C1-6)アルキルスルホニル、ヒドロキシイミノ、(C1-6)アルコキシイミノ、 ヒドラジノ、ヒドラゾノ、ベンゾヒドロキシモイル、グアニジノ、アミジノおよ びイミノアルキルアミノを包含する。 本明細書において用いる場合、「アリール」なる語は、特記しない限り、所望 により5個までの、好ましくは3個までの置換基で置換されていてもよいフェニ ルまたはナフチルを包含する。アリール基の適当な置換基は、例えば、ハロゲン 、シアノ、(C1-6)アルキル、フェニル、(C1-6)アルコキシ、ハロ(C1-6 )アルキル、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C1-6)アルキルアミノ 、アシルアミノ、ニトロ、カルボキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1 -6 )アルコキシカルボニル(C1-6)アルキル、(C1-6)アルキルカルボニルオ キシ、 (C1-6)アルキルチオ、(C1-6)アルキルスルフィニル、(C1-6)アルキル スルホニル、スルファモイル、モノ−またはジ−(C1-6)アルキルスルファモ イル、カルバモイル、およびモノ−またはジ−(C1-6)アルキルカルバモイル を包含する。 本明細書において用いる場合、「ヘテロサイクリル」なる語は、環中に酸素、 窒素および硫黄から選択される4個までのヘテロ原子を含む芳香族または芳香族 でない単環または縮合環であって、所望により3個までの置換基で置換されてい てもよいものを含む。複素環式環は、適当には4〜7個、好ましく5または6個 の環原子を含有する。縮合複素環式環系は、炭素環式環を含み、わずか1つの複 素環式環を含みさえすればよい。ヘテロサイクリル基の適当な置換基は、アリー ル基に関してすでに定義したもの、ならびにオキソを包含する。 本明細書において用いる場合、「ハロゲン」なる語は、フッ素、塩素、臭素ま たはヨウ素を意味する。 本発明の式(I)の化合物は、医薬組成物において用いることを意図としてい るので、これらはそれぞれ実質的に純粋な形態、例えば少なくとも50%の純度 、より適当には少なくとも75%の純度、好ましくは少なくとも95%の純度( %は重量/重量を基準とする)である。式(I)の化合物の不純な調製物は、医 薬組成物においてより純粋な形態を調製するのに用いられる。本発明の中間体化 合物の純度は必ずしも臨界的であるわけではないが、式(I)の化合物に関して は、実質的に純粋な形態が好ましいことは容易に理解できるであろう。好ましく は、可能な場合はいずれも、本発明の化合物は結晶形態で得られる。 本発明の化合物のうちいくつかの化合物は、有機溶媒から結晶化または再結晶 される場合、結晶化溶媒が結晶生成物中に存在してもよい。本発明はこのような 溶媒和物もその範囲内に含むものである。同様に、本発明の化合物のうちいくつ かの化合物は水を含有する溶媒から結晶化または再結晶させてもよく、その結果 水和生成物が形成されてもよい。本発明は、その範囲内に、化学量論的水和物な らびにさまざまな量の凍結乾燥などのプロセスにより生成される水を含有する化 合物を包含する。 式(I)の化合物はモン酸Aまたはモン酸Cのいずれかの4−ヒドロキシアナ ログのエステルであることは容易に理解できるであろう。モン酸Aは、以下の構 造: を有する4−[(2S,3R,4R,5S)−5−[(2S,3S,4S,5S)−2, 3−エポキシ−5−ヒドロキシ−4−メチルヘキシル]−3,4−ジヒドロキシ テトラヒドロピラン−2−イル]−3−メチル−ブト−(E)−エン酸の名称で ある。 モン酸Cは、以下の構造: を有する4−{(2S,3R,4R,5S)−5−[(4R,5S)−5−ヒドロキ シ−4−メチルヘキシ−2(E)−エニル]−3,4−ジヒドロキシテトラヒド ロピラン−2−イル}−3−メチルブト−2(E)−エン酸の名称である。 したがって、式(I)の化合物の範囲内において、モン酸Aの4−ヒドロキシ アナログのエステルであり、式(II): で示される第1の化合物群、およびモン酸Cの4−ヒドロキシアナログのエステ ルであり、式(III): で示される第2の化合物群がある。 [式中、A1、R2およびR3は前記定義のとおり] 本発明は、式(I)の化合物(以下、「薬剤」と称する)を医薬上または獣医 学上許容される担体または賦形剤と共に含有する医薬または獣医学的組成物を提 供する。該組成物は、いかなる経路による投与用にも処方され、治療する病気に 依存する。該組成物は、例えば、錠剤、カプセル、散剤、顆粒剤、坐剤、トロー チ、および経口、局所用または滅菌非経口懸濁液などを含む液体またはゲル調製 物の形態であってもよい。 経口投与用錠剤およびカプセルは単位投与形態であり、例えば、シロップ、ア カシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガント、またはポリビニルピロリドンな どの結合剤;例えばラクトース、ショ糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシ ウム、ソルビトールまたはグリシンなどの増量剤;錠剤成型滑沢剤、例えばステ アリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤 、例えばジャガイモデンプン、またはラウリル硫酸ナトリウムなどの許容される 湿潤剤などの通常の賦形剤を含んでもよい。錠剤は通常の医薬慣習において周知 の方法により被覆してもよい。経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液 、溶液、乳剤、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、あるいは使用 前に水または他の適当なビヒクルで復元する乾燥製品にしてもよい。このような 液体製剤は、沈殿防止剤、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、 グルコースシロップ、ゼラチン、硬化食用油脂;乳化剤、例えばレシチン、ソル ビタンモノオレアート、またはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含んでいて も よい)、例えばアーモンド油、分別ココナッツ油、油性エステル、グリセリン、 プロピレングリコール、またはエチルアルコール;保存剤、例えばp−ヒドロキ シ安息香酸メチルまたはプロピルあるいはソルビン酸、および所望により通常の フレーバー剤または着色剤等の通常の添加剤を含んでもよい。 皮膚に局所塗布する場合、薬剤を、クリーム、ローションまたは軟膏剤にする 。薬剤に関して用いられるクリームまたは軟膏処方物は、例えば、ハリーのコス メチコロジー(Harry's Cosmeticology)、第7版、ウィルキンソンおよびモア ー(WilkinsonおよびMoore)編集、1982、ジョージ・ゴッドウィン(George Godwin)、ハーロー、イングランド)などの製薬学および美容の標準テキストお よび英国薬局方に記載されている当業界で公知の通常の処方物である。 適当な軟膏処方は、シュードモン酸A(ムピロシン)について、EP0095 897−A(ビーチャム・ブループ・パブリック・リミテッド・カンパニー(Be echam Group plc))に記載されており、ポリエチレングリコールまたはポリエ チレングリコールアナログまたは誘導体、好ましくは所望によりポリエチレング リコール4000と混合していもよいポリエチレングリコール400を包含する 。 坐剤は通常の坐剤基剤、例えばカカオ脂または他のグリセリドを含有する。 非経口投与の場合、該薬剤および滅菌ビヒクルを用いて流動単位投与形態を調 製する。薬剤は、用いるビヒクルおよび濃度に応じて、ビヒクル中に懸濁させる ことができる。有利には、局所麻酔薬、保存剤および緩衝剤などのアジュバント をビヒクル中に溶かすことができる。安定性の向上のために、組成物をバイアル 中に充填し、水を真空下で除去した後に凍結させることができる。凍結乾燥粉末 を次にバイアル中に密封する。薬剤を滅菌ビヒクル中に懸濁させる前に酸化エチ レンに接触させて滅菌できる。有利には、界面活性剤または湿潤剤を組成物中に 配合して、薬剤の均一な分散を促進する。 耳に局所塗布する場合、該薬剤を、水、グリセロール、希エタノール、プロピ レングリコール、ポリエチレングリコールまたは不揮発性油等の適当な液体担体 中懸濁液にする。眼に局所投与する場合、薬剤を適当な滅菌水性または非水性ビ ヒクル中懸濁液として処方する。添加剤、例えばメタ重亜硫酸ナトリウムまたは エデト酸二ナトリウムなどの緩衝剤;酢酸または硝酸フェニル水銀、ベンズアル コニウムクロリドまたはクロルヘキシジンなどの殺菌剤および殺真菌剤を包含す る保存剤;ヒプロメルロースなどの増粘剤を配合してもよい。 局所投与される組成物に関して採用される用量は、もちろん治療される部分の 大きさに依存する。眼および耳の場合、各投与量は、典型的には、薬剤10〜1 00mgの範囲である。 動物における乳房疾患、特にウシ乳腺炎の乳房内治療用獣医学的組成物は、一 般的に薬剤の油性ビヒクル中懸濁液を含有する。 組成物は、適用方法に応じて、0.1〜99重量%、好ましくは10〜60重 量%の薬剤を含有する。組成物が単位投与形態である場合、各投与単位は、好ま しくは50〜500mgの薬剤を含有する。成人ヒト(平均体重約70kg)の 治療に用いる用量は、投与経路および頻度に応じて、好ましくは1日当たり10 0mg〜3gの範囲、例えば1日当たり250mg〜2gである。また、薬剤を ヒト以外の動物に食餌の一部として投与してもよい。この場合、用いる薬剤の量 は、食餌の1重量%未満、好ましくは0.5重量%以下である。動物の食餌は通 常の食品を含み、これに薬剤を添加するかまたは薬剤を食品との混合物のプレミ ックス中に配合する。薬剤を動物に投与する適当な方法は、該薬剤をヒト以外の 動物の飲料水に添加することである。この場合、飲料水中の薬剤の濃度は、約5 〜500mg/ml、例えば5〜200mg/mlであるのが適当である。 本発明の化合物は、治療、特にヒトを含む動物における細菌、マイコプラズマ および/または真菌感染症の治療において有用である。 本発明の化合物は、バクテロイデス(Bacteroides)、例えばビー・フラジリ ス(B.fragilis)BC1、ヘモフィルス(Haemophilus)、例えばエイチ・イン フルエンゼ(H.influenzae)Q1;モラクセラ(Moraxella)、例えばエム・カ タラーリス(M.catarrhalis)1502;ストレプトコッカス(Streptococci) 、例えばエス・ピオゲネス(S.pyogenes)CN10およびエス・ニューモニエ( S.pneumoniae)PU7;スタフィロコッカス(Staphylococci)、例えばエス・ アウレウス(S.aureus)Oxford;エシェリキア(Escherichia)、例えばイー・ コリ(E.Coli)DC0、レジオネラ(Legionella)、例えばエル・ニューモフィ ラ(L.pneumophila);シュードモナス(Pseudomonas)、例えばピー・エルジノ ーサ(P.aeruginosa)Dalgleishおよびエンテロバクター(Enterobacter)、例 えばエント・フェセリス(Ent.faecelis)Iを含むグラム陰性菌およびグラム陽 性菌の両方に対して活性である。加えて、本発明の化合物は、他の抗菌薬、例え ばメチシリン;マクロリデス;アミノグリコシドおよびリンコサミドなどのβ− ラクタム抗生物質に対して耐性(多耐性も含む)であるスタフィロコッカス属生 物、例えばエス・アウレウスおよびスタフィロコッカス属のコアグラーゼ陰性株 、例えばエス・エピデルミディス(S.epidermidis)に対して活性である。した がって、本発明の化合物は、MRSA、MRCNSおよびMRSEの治療におい て有用である。さらに、本発明の化合物は、ムピロシンに対して耐性であるスタ フィロコッカス生物の治療において有用である。治療される細菌感染症は、ヒト における気管感染症、耳炎、髄膜炎、皮膚および軟組織感染症、ウシにおける乳 腺炎、およびブタおよびウシなどの動物における呼吸器感染症を包含する。した がって、別の態様において、本発明はヒトまたはヒト以外の動物における細菌感 染症の治療法であって、このような治療を必要とするヒトまたはヒト以外の動物 において、治療上有効量の前記した式(I)の化合物を投与することからなる方 法を提供する。 本発明の化合物は、ヒトおよび動物におけるマイコプラズマ誘発性感染症、例 えばマイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumonia)(ヒト、原発性異 型肺炎)、マイコプラズマ・ガリセプチカム(Mycoplasma gallisepticum)(ト リ、慢性呼吸器疾患)、マイコプラズマ・ボビス(Mycoplasma bovis)(ウシ、 乳腺炎、呼吸器系疾患および関節炎)、マイコプラズマ・ディスパー(Mycoplas ma dispar)(仔ウシ、肺炎)、マイコプラズマ・ハイポニューモニエ(Mycopla sma hypopneumoniae)(ブタ、家畜地方病性肺炎)、マイコプラズマ・ハイオラ イニス(Mycoplasma hyorhinis)(ブタ、関節炎)およびマイコプラズマ・ヒポ シノビアエ(Mycoplasma hyposinoviae)(ブタ、関節炎)による 感染症に対しても活性である。したがって、さらに別の態様において、本発明は ヒトまたはヒト以外の動物におけるマイコプラズマ感染症の治療法であって、治 療上有効量の前記した式(I)の化合物をこのような治療を必要とするヒトまた はヒト以外の動物に投与することからなる方法を提供する。 加えて、本発明の化合物は、エイズの病因のコファクターとして関与するマイ コプラズマ・ファーメンタンス(Mycoplasma fermentans)により誘起される感 染症の治療において有用である。したがって、さらに別の態様において、本発明 は、エム・ファーメンタンスに感染したヒト、特にHIVにも感染したヒトの治 療法であって、このような治療を必要とするヒトを、抗マイコプラズマ有効量の 式(I)の化合物で処置することからなる方法を提供する。この治療法は式(I )の新規化合物だけでなく、チオマリノールも包含することは明らかであろう。 本発明の化合物はまた、抗真菌活性を有する。該化合物は、例えば他の生物の 中でも、トリコフィトン(Trichophyton)、トリコスポロン(Trichosporon)、 ヘンデルソニュラ(Hendersonula)、ミクロスポラム(Microsporum)、エピデ ルモフィトン(Epidermophyton)、カンジダ(Candida)、クリプトコックス(C ryptococcus)、サッカロミセス(Saccharomyces)、ペシロマイセス(Paecilom yces)およびピチロスポルン(Pityrosporum)属により誘起されるヒトにおける 真菌感染症の治療において用いられる。これらはまた、例えばアスペルギルス( Aspergillus)、コクシジオイデス(Coccidioides)、パラコクシジオイデス(P aracoccidioides)、ヒストプラスマ(Histoplasma)およびブラストミセス(Bl astomyces)種により誘起される種々の他の真菌感染の治療においても用いられ る。したがって、さらに別の態様において、本発明は、ヒトを含む動物における 真菌感染症の治療法であって、抗真菌療法を必要とする患者を有効量の前記した 式(I)の化合物で治療することからなる方法を提供する。この治療法は、式( I)の新規化合物だけでなく、さらにチオマリノールもまた包含することは明ら かであろう。 式(I)の化合物の投与により、有害な毒物学的効果はないと考えられる。 本発明の化合物ならびにチオマリノールは、除草剤としても有用であり、単子 葉植物および双子葉植物を含む広範囲にわたる雑草に対して活性である。多くの 化合物は、作物、特に小麦、大麦、トウモロコシ、ナタネ、サトウダイコンおよ び米において良好な選択性を示す。本発明の除草組成物において用いる化合物は 、好ましくない植物に直接適用(発芽後適用)するのが好ましいが、好ましくな い植物が出現する前に土壌に適用(発芽前適用)してもよい。したがって、さら に別の態様において、本発明は好ましくない植物に重篤な損傷を与えるかまたは 枯らす方法であって、植物または植物の成長培地に除草上有効量の前記した式( I)の化合物またはチオマリノールを適用することからなる方法を提供する。 除草的使用について、本発明の化合物は、さらに液体または固体希釈剤であっ てもよい担体を含有する組成物の形態で用いるのが好ましい。適当なこのような 組成物は、直接用いられるような希釈組成物であっても、使用前に通常水で希釈 する濃縮組成物であってもよい。適当な液体組成物は、活性成分の、所望により 界面活性剤を含有してもよい水中溶液または分散液からなるか、または活性成分 の、水中小滴として分散された水非混和性有機溶媒中溶液または分散液であって もよい。適当な固体組成物は、顆粒または微粉末または分散可能な粉末または顆 粒の形態であってもよく、さらに分散を促進する湿潤剤を含んでもよい。適当な 除草処方剤は当業界で周知である。例えば、WO93/19599(ゼネカ・リ ミテッド(Zeneca Ltd))参照のこと。 除草用途についての適当な適用率は、個々の適用に依存するが、通常、0.0 001〜20kg/ヘクタール、好ましくは0.001〜10kg/ヘクタール 、より好ましくは0.001〜2kg/ヘクタールの範囲内である。 本発明の化合物またはチオマリノールは、単独または個々の用途において補足 的除草活性を有することが好ましい他の除草剤との混合物として用いられる。適 当なこのような補足的除草剤は、WO92/19599(ゼネカ・リミテッド) に開示されている。 式(I)の化合物およびチオマリノールは、当業界において周知の方法を採用 することにより容易に調製できる。式(I)の化合物はモン酸Aまたはモン酸C のいずれかのエステルであり、したがって、GB1587059(ビーチャム・ グループ社(Beecham Group Ltd))においてモン酸Aの他のエステルに関して すでに記載されている方法を採用することにより得られることは容易に理解でき るであろう。適当なこのような方法は、所望により保護されていてもよいモン酸 AまたはCあるいはその活性化誘導体および末端ピロチン基を含む適当な「アル コール」を用いる通常のエステル化工程を含む。 したがって、さらに別の態様において、本発明は式(I)の化合物の製法であ って、式(IV): [式中、Xは前記と同意義であり、Z1、Z2、Z3およびZ4は同一または異なっ て、各々、水素またはヒドロキシル保護基を意味する] で示される酸またはその塩もしくは活性化誘導体を、式(V): [式中、 Y1は反応性エステル化脱離基; A1、R1およびR2は前記と同意義である] で示される化合物で、エステル形成条件下でエステル化し、その後、必要ならば 、ヒドロキシル保護基を除去することからなる。 適当には、Y1はヒドロキシ、ハロゲン、好ましくは臭素またはヨウ素、ある いはスルホネート、好ましくは、ハロゲンまたはスルホネートである。 適当なエステル形成条件は、当該分野において周知であり、例えば、コンプリ ヘンシブ・オーガニック・シンセシス(Comprehensive Organic Synthesis)、 パーガモン・プレス(Pergamon Press)、1991、6、323−380)に記 載されている。適当なエステル形成条件は以下のものを包含する: (a)式(IV)の酸の塩、例えばナトリウムまたは第三アミン塩、例えばトリ エチルアミンを、式(V)の化合物と、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ キシドまたはアセトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒中、例えば0〜100 ℃の範囲にある中程度の温度で反応させるか; (b)式(IV)の酸を式(V)の化合物とアルカリ金属炭酸塩または第三アミ ンなどの塩基の存在下、極性非プロトン性溶媒中、(a)についてと同じ温度で 反応させるか; (c)式(IV)の酸をY1がヒドロキシルである式(V)の化合物と、例えば アゾジカルボキシレートおよび三価リン試薬を用いたミツノブ反応(ミツノブ( Mitsunobu)、シンセシス(Synthesis)1981、1)の脱水条件下に反応させ るか;または (d)式(IV)の酸の活性化誘導体、例えば混合無水物、例えばイソ−ブチル 炭酸無水物またはメタンスルホン酸無水物をY1がヒドロキシルである式(V) の化合物と、適当な塩基、例えばトリエチルアミンなどの第三アミンの存在下に 、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中、中程度の温度、好ましくは− 20〜+20℃の範囲で、あるいは塩基の非存在下で、予め形成されたアルコー ルの塩、例えばマグネシウムまたはリチウムアルコキシドを用いて反応させる。 好ましい条件は、式(IV)の酸のヒドロキシル保護誘導体のナトリウム塩を式 (V)の化合物のハロゲン化物またはスルホン酸塩誘導体と組合せた使用を包含 する。 式(IV)の化合物(4−ヒドロキシモン酸AおよびCならびにそのヒドロキシ ル保護誘導体)およびその(C1-6)アルキルエステルは、式(I)の化合物の 調製における中間体として有用な新規化合物である。したがって、さらなる態様 において、本発明は前記した式(IV)の化合物を提供する。 式(IV)の化合物(4−ヒドロキシモン酸AおよびCならびにそのヒドロキシ ル保護誘導体)および式(VIII)の化合物は、種々の方法にて得ることができる 。 アルテロモナス・ラバ(Alteromonas rava)微生物(EP0512824−A )、サンキョウ社(Sankyo Co.Ltd)を醗酵処理することにより得られるチオマ リノールを注意して加水分解に付し、4−ヒドロキシモン酸Cを得ることができ る。適当には、加水分解は酵素的プロセスまたは全細胞プロセスを用いて行う。 ついで、4−ヒドロキシモン酸Cを、例えば、ジクロロメタンのような溶媒中、 m−クロロ安息香酸を用いる、適当なエポキシ化操作により対応する4−ヒドロ キシモン酸Aに変換してもよい。 式(V)の化合物は新規であり、式(I)の化合物の調製における中間体とし て有用である。したがって、さらに別の態様において、本発明は前記した式(V )の化合物を提供する。 式(V)の化合物はアミド結合を含み、したがって、適当な酸およびアミン前 駆体を用いた通常のアミド形成反応により容易に得られる。適当なこのような方 法は、式(VI): Y21CO2H (VI) [式中、 Y2は保護ヒドロキシル基またはY1(ヒドロキシルを除く); A1は前記と同意義である] で示される酸を、式(VII): [式中、R1およびR2は前記と同意義である] で示されるアミンと、例えば、コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス (Comprehensive Organic Synthesis)、パーガモン・プレス(Pergamon Press )、1991、6、381−417)に記載されているようなアミド形成条件下 で反応させ、その後、必要ならば、ヒドロキシル保護基を除去することからなる 。 特に適当なアミド形成条件は、式(VI)の酸の活性化誘導体、例えばハロゲン 化アシルまたは混合無水物、例えば無水イソ−ブチル炭酸またはメタンスルホン 酸を式(VII)のアミンと、第三アミン、例えばピリジン、2,6−ルチジン、ト リエチルアミンまたは4−ジメチルアミノピリジンのような適当な塩基の存在下 、クロロホルム、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランなどの非プロトン性 溶媒中、中程度の温度、好ましくは−30〜+30℃の温度で反応させることを 包含する。 式(VI)の酸は商業的供給者から直接得られるかまたはかかる供給源より入手 可能な化合物の慣用的修飾により得られる。式(VII)のアミンはGB2170 498A(インペリアル・ケミカル・インダストリーズ社(Imperial ChemicalI ndustries plc))に記載されている方法に従って、あるいはチオルチンまたは ホロマイシンなどの天然源から出発した半合成方法により得られる。 別の方法において、式(I)の化合物は最終工程が適当な酸およびアミン前駆 体間にアミド結合を形成することからなる合成経路により調製される。 したがって、さらなる方法において、式(I)の化合物は、式(VIII): [式中、A1、X、Z1、Z2、Z3およびZ4は前記と同意義である] で示される酸またはその活性化誘導体を、式(VII)のアミンと、アミド形成条 件下で反応させ、その後必要ならばヒドロキシル保護基を除去することからなる 方法により調製される。 適当なアミド形成条件は前記のように当該分野にて周知である。 式(VIII)の化合物は式(I)の化合物の調製における中間体として有用であ る。したがって、さらなる態様において、本発明は、前記した式(VIII)の化合 物およびその(C1-6)アルキルエステルを提供する。式(VIII)の好ましい化 合物は、A1が(CH2nであり、nが6、7または8である化合物またはその 塩を包含する。 式(VIII)の酸は、式(IV)の化合物を式(VI)の化合物(そのカルボキシル 基がカルボキシ保護基により保護されている)と、前記したエステル化条件下で 反応させることにより得ることができる。適当なカルボキシ保護基は「有機合成 における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」、ティ・ダブリ ュ・グリーン(T.W.Greene)、ウィリー-インターサイエンス(Wiley-Interscie nce)、ニューヨーク、第2版、1991に記載されており、低級アルキル、好 ましくは、メチル、アリルおよびテトラヒドロピラニルを包含する。 式(IV)の4−ヒドロキシ酸は、種々の方法により得ることができる。第1の 方法にて、式(IX): [式中、X、Z1、Z2およびZ3は前記と同意義である] で示されるケトンを、まず、例えば、エノール化剤、例えば、リチウムジアルキ ルアミド(例、リチウムジイソプロピルアミド)のような強有機非求核塩基で処 理し、こうして形成されたエノラートを系内でトリイソプロピルシリルトリフラ ートなどの適当な試薬でトラップすることにより、式(X): [式中、R3は低級アルキル、例えばメチルまたはイソプロピル、好ましくはイ ソプロピルであり、X、Z1、Z2およびZ3は前記と同意義である] で示される対応するエノールエーテルに変換する。ついで、該エノールエーテル (X)をα−ヒドロキシ基導入能を有する試薬、例えばジメチルジオキシランと アダムス(Adams)ら、ケム・バー(Chem Ber.)1991、124、2361お よびその引用文献に記載されている操作に従って反応させ、式(XI): [式中、X、Z1、Z2およびZ3は前記と同意義である] で示されるα−ヒドロキシケトンを得る。 ついで、このα−ヒドロキシケトンを、まず、例えば、トリメチルシリルクロ リドおよびトリエチルアミンを用いて、例えば、トリメチルシリルエーテルのよ うなα−ヒドロキシ基を保護し、つづいてGB1587058(ビーチャム・グ ループ社)におけるα−ヒドロキシ置換基を除く前記した操作に類似するオレフ ィン化操作により、式(IV)の酸のエステル誘導体に変換することができる。適 当なかかる操作は、以下の操作を包含する: (a)式(XII): (R4O)(R5O)P(O)CH2CO26 (XII) [式中、R4およびR5は、同一または異なって、各々、(C1-6)アルキル、ア リールまたはアリール(C1-4)アルキル、好ましくはメチルまたはエチルであ り、R6は(C1-6)アルキルを意味する] で示される化合物の金属誘導体、例えばナトリウム誘導体を、ワドスワース−エ モンス(Wadsworth-Emmons)反応にて用いること; (b)式(XII)の化合物より誘導される試薬の代わりに、式(XIII): R789P=CHCO26 (XIII) [式中、R7、R8、R9は、同一または異なって、各々、(C1-6)アルキル、ア リールまたはアリール(C1-4)アルキル、好ましくはフェニルであり、R6は前 記と同意義である] で示されるリン試薬を、ウィッティッヒ反応にて用いること;および (c)式(XIV): R10CH2CO26 (XIV) [式中、R10はトリ(C1-6)アルキルシリル、例えばトリメチルシリルであり 、R6は前記と同意義である] で示される化合物の金属誘導体、例えばリチウム誘導体を、ピーターソン(Pete rson)反応にて用いること。 こうして得られたエステル誘導体は、例えば水性メタノール中、水酸化ナトリ ウムなどの穏やかな塩基条件、またはサブチリシン・カールスバーグ・プロテア ーゼ(Subtilisin Carlsberg Protease)などのヒドロラーゼ酵素を用いる適当 な加水分解により式(IV)の酸に変換してもよい。 式(XI)のα−ヒドロキシケトンはまた、式(VII)、(XIII)または(XIV )(式中、R6はA1CO2(C1-6)アルキル、特に(CH2nCO2(C1-6)ア ルキルであって、nは1〜10の整数である)で示される試薬との反応により、 式(VIII)の酸の(C1-6)アルキルエステル誘導体に変換してもよい。ついで 、(IV)について前記した適当な加水分解(エステル→酸)により、酸を得るこ とができる。 式(XI)のα−ヒドロキシケトンは、式(I)の化合物の製造において有用な 中間体である。したがって、さらなる態様において、本発明は前記した式(XI) の化合物を提供する。 Xがエポキシ基: である式(IX)のケトン、すなわち、「A」群のケトンは、GB1587059 (ビーチャム・グループ)に記載の操作に従い、オゾン分解により、シュードモ ン酸メチルAより容易に得られる。「C」群の対応するケトンは、ヨウ化ナトリ ウム/無水トリフルオロ酢酸、カリウムセレノシアナート(クレイトン(Clayto n)ら、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキン・トランスレー ションI(J Chem Soc Perkin TransI)、1981、287)またはタングステ ンハライド誘導体(コズルカウスキー(Kozlkavski)ら、ジャーナル・オブ・ア メリカン・ケミカル・ソサイエティ(J Amer Chem.Soc.)1980、102、6 580およびシャープレス(Sharpless)ら、ジャーナル・オブ・アメリカン・ ケミカル・ソサイエティ、1992、94、6538)での処理を包含する種々 の方法により、対応する「A」群のケトンより容易に得られる。 第2の方法において、式(IV)の4−ヒドロキシ酸は、式(XV): [式中、R6、X、Z1、Z2およびZ3は前記と同意義である] で示されるエステルを、適当な酸化剤、例えば二酸化セレンで処理することを特 徴とする方法により得られる(マーチ、アドバンスド・オーガニック・ケミスト リー、リアクションズ、メカニズムス・アンド・ストラクチャー(March,Advanc ed Organic Chemistry,reactions,Mechanisms and Structure)、マグローヒル (McGraw Hill)、第3版、627およびその引用文献参照)。式(XV)のエ ステルの製造はGB1587059に記載されている。 第3の方法にて、式(IV)の4−ヒドロキシ酸は、式(XVI): [式中、R11はアリール、好ましくはフェニルであり、R6、X、Z1、Z2およ びZ3は前記と同意義である] で示される化合物を、α,β−不飽和エステルの脱共役能を有する試薬、例えば 2,3−シグマトロピー転位によりγ酸素の導入をもたらす、N−メチルモルホ リンで処理することにより得られる(コンプレヘンシブ・オーガニック・ケミス トリー(Comprehensive Organic Chemistry)、6、4.6章およびその引用文献 参照)。 式(XVI)の化合物は、例えば、ジクロロメタン中のm−クロロ過安息香酸を 用いる、モン酸AまたはCの対応するエステルをリチウムジイソプロピルアミド などの適当な非求核塩基、つづいてジフェニルジスルフィドなどの硫黄求電子剤 で処理すること(R11をフェニルとして得る)により得られる対応のチオエーテ ルを酸化することにより得られる(クリンミン(Crimmin)ら、ジャーナル・オ ブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキン・トランスレーションズI、1985、 549参照)。 式(IV)の酸(「A」群)はまた、式(XVII): [式中、X、Z1、Z2およびZ3は前記と同意義である] で示されるアルデヒドを、式(XVIII): [式中、THPはテトラヒドロピラニル保護基またはその官能性等価基を意味す る] で示される試薬で処理し、式(XIX): [式中、X、Z1、Z2およびZ3は前記と同意義である] で示される中間体を得、ついで、4−ヒドロキシ基を保護し、THP保護基を除 去した後、例えば、二酸化マンガンを用い、ウィリアムス(Williams)ら、ジャ ーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)1986、51、 3916に記載の操作に類似する方法により式(IV)の酸に変換することにより 得ることができる。「A」群の場合、式(XVII)のアルデヒドは式(X)のエ ノールエーテルのオゾン分解により得られる。「C」群の場合、式(XIX)の適 当な中間体はウィリアムスら(前掲)によって記載されている。 式(I)の化合物を合成するための適当な前駆体を得るのに、ヒドロキシ置換 基を導入するための前記した種々の方法は、一般に、立体特異性を欠いており、 したがってヒドロキシル基が両方の配置にある中間体の形成をもたらすことは当 業者にとって明らかであろう。このようなジアステレオマーは、クロマトグラフ ィーまたは分別晶出のような、従来の分離用方法により、合成全体の都合のよい 段階で容易に分離される。ヒドロキシル基が保護された形態であるならば、この 方法は補助されうる。 モン酸Aは、GB1587058(ビーチャム・グループ社(Beecham GroupL td))に記載された方法に従って、その慎重に制御した加水分解によりシュード モン酸Aから容易に得られる。シュードモン酸Cからモン酸Cを得るのに同様の 方法が用いられる(クレイトン・ジェイ・ピー(Clayton J.P.)ら、ジャーナル ・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキン・トランスレーションズI(JCS Pe rkin Trans.I)、1982、2827)。また、モン酸CはEP0003069 (ビーチャム・グループ社(Beecham Group Ltd))に記載された方法に従って 、その脱酸素化によりモン酸Aから得られる。 モン酸Aおよびモン酸Cの式(II)および(III)の化合物およびそのヒドロ キシ保護誘導体は、適当な脱酸素化およびエポキシ化操作により、例えばEP0 003069−A(ビーチャム・グループ・パブリック・リミテッド・カンパニ ー(Beecham Group plc))およびクレイトン・ジェイ・ピー(Clayton J P)ら 、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキン・トランスレーション ズI、1982、2827にてモン酸AおよびCについて記載されている方法に 類似する方法により、容易に内部変換可能であることは容易に理解されるであろ う。 本明細書に記載の種々の方法はまた、以前は、単に醗酵生成物として利用され るだけであった天然生成物、チオマリノールを製造するのに用いることができる 。したがって、さらなる態様において、式(I)の化合物について前記した方法 である、チオマリノールの製法を提供する。 本明細書において用いる場合、「ヒドロキシル保護基」なる語は、分子の残り の部分を損なうことなく除去できる当該分野において公知の基を意味する。適当 なヒドロキシル保護基は「有機合成における保護基」、ティー・ダブリュ・グリ ーン(T.W.Greene)、ウィリー−インターサイエンス(Wiley-Interscience)、 ニューヨーク、第2版、1991に記載されている。 式(IV)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XV)、(XVI)、(XVI I)および(XIX)の化合物のヒドロキシル基は、常法に従って、前記方法のい ずれの段階で保護してもよい。ヒドロキシル保護基は、酵素法を含む、当該分野 で公知の方法により除去される。穏やかな条件下で容易に除去できるので、シリ ル基 が特に適当なヒドロキシル保護基である。このような基は、例えば以下の式: L3SiY;L2SiY2;L3SiNL2;L3SiNHSiL3;L3SiNHCOL;L3 SiO−C(L)=NSiL3;L3SiNHCONHSiL3;LNHCONHSi L3tBuMe2Si−O−SO2−CF3[式中、Meはメチルを表し、tBuはt−ブチルを表し、Yはハロゲン、L基は 、各々、独立して、水素、(C1-6)アルキル、(C1-6)アルコキシ、アリール またはアリール(C1-4)アルキルから選択される] で示されるハロシランおよびシラザンを含む通常のシリル化剤を用いて導入され る。好ましいシリル化剤は、トリメチルシリルクロリドである。特に適当なヒド ロキシル保護基は、トリメチルシリル、トリエチルシリルおよびt−ブチルジメ チルシリル基である。除去の容易さから、トリメチルシリル基が好ましいヒドロ キシル保護基である。 式(IV)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XV)、(XVI)、(XVI I)および(XIX)の化合物のグリコール基は、式(XX): RaC(ORb)(ORc)(ORd) (XX) [式中、Raは水素または(C1-6)アルキル、Rb、RcおよびRdは、各々、( C1-6)アルキルであり、その結果、環状誘導体において、Z2およびZ3は一緒 になって、RbC(ORc)基を形成する] で示される化合物を用いて環状誘導体を形成することにより保護される。適当に はRaは水素、メチル、エチル、n−またはイソ−プロピル;最適には水素であ る。Rb、RcおよびRd基は適当にはメチル、エチル、n−またはイソ−プロピ ル、あるいはn−、iso−、sec−またはt−ブチル;最適にはメチルである。式 (I)の化合物のヒドロキシル基はまた、前記の式(I)の別の化合物に変換す る前に保護してもよい。各場合において、前記保護基は、例えば、クレイトン・ ジェイ・ピー(Clayton J P)ら、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ ・ パーキン・トランスレーションズI、1979、308に記載されているように 、穏やかな酸加水分解、続いてアルカリ加水分解により除去される。 以下の実施例を用いて本発明を説明するが、何ら本発明の範囲を限定するもの ではない。 一般: 以下の調製例および実施例の、プロトンおよび炭素nmrスペクトルデ ータ中に付与されている帰属番号にて、使用の番号付けシステムは、特定の化合 物についての系統付けた番号付けよりも、むしろ天然生成物の化学における規約 に従って、モン酸のそれに基づいている。この番号付けシステムは以下のとおり である: 調製例調製例1 メチル4−ヒドロキシモネートA a) メチル2−フェニルチオモネートA n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M溶液、12.34ml)を、乾燥アル ゴン下、−30℃で、ジイソプロピルアミン(2.77ml)の乾燥テトラヒド ロフラン(THF)(20ml)中撹拌溶液に加えた。−30℃で40分間経過 後、混合物を−78℃に冷却し、メチルトリストリメチルシリルモネートA(9 .19g)の乾燥THF(40ml)中溶液で10分間にわたって滴下処理した 。−78℃で1時間経過後、該撹拌混合物を、ジフェニルジスルフィド(4.3 0g)の乾燥THF(20ml)中溶液で5分間にわたって滴下処理した。混合 物を室温とし、18時間撹拌した。該混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(3 0ml)で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、蒸発させた。 残渣をTHF(420ml)に再び溶かし、塩酸(0.4M水溶液、84ml) で処理した。2分後、該撹拌混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(84ml) で処理した。該混合物を低容量まで蒸発させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を 乾燥(硫酸マグネシウム)で乾燥させ、蒸発させた。残りの油をメタノール/ジ クロロメタン混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、Eお よびZ異性体の1:1混合物として標記化合物を得た(5.9g);δH(CD3 OD)0.94(1.5H,d,J7.1Hz,17-H3)、0.95(1.5H,d,J7.0Hz,17 -H3)、1.20(1.5H,d,J6.3Hz,14-H3)、1.20(1H,d,J6.4Hz,14 -H3)、1.42(1H,m,12-H)、1.68(1H,m,8-H)、2.10(1.5H, s,15-H3)、2.14(1.5H,s,15-H3)、2.65−2.72(1H,m,10-H )、2.72−2.88(3H,m,4-H2および11-H)、3.44(1H,m,6-H) 、3.53(1.5H,s,CO2CH3)、3.56(1.5H,s,CO2Me)、3.6− 3.9(5H,m,5-H,6-H,7-H,13-Hおよび16-H)および7.1−7.4(5H, m,Ar-H);m/z(NH3 +DCI)467(28%,NH+)および484( 100%,MNH4 +)。 b) メチル2−フェニルチオ(6,7,13−O−トリストリメチルシリル)モ ネートA 調製例1aの異性体混合物(5.9g)を乾燥THF(150ml)に溶かし 、トリエチルアミン(5.05ml)、4−ジメチルアミノピリジン(50mg )およびクロロトリメチルシラン(4.6ml)で処理した。室温で2時間経過 後、該混合物をトリエチルアミン(2.6ml)およびクロロトリメチルシラン (2.3ml)で処理した。室温でさらに2.5時間経過後、該混合物を濾過し、 蒸発させて標記化合物のZおよびE異性体の混合物を得た。この混合物を酢酸エ チル/ヘキサン混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、極 性の小さい標記化合物の(Z)−異性体(2.13g)を得た;υmax(KBr) 2955、1718、1250、1124および841cm-1;λmax(EtO H)201.5nm(εm20165)および250.5(εmax10976)nm ;δH(CDCl3)0.10、0.13および0.19(27H,各s,6,7,13-OSi (CH3)3)、0.9(3H,d,J7.0Hz,17-H3)、1.20(3H,d,J6.3Hz, 14-H3)、1.38(1H,m,12-H)、1.57(1H,m,9-H)、1.75(1H, m,9-H)、1.80(1H,m,8-H)、2.15(3H,s,15-H3)、2.58−2 .70(3H,m,4-H,10-Hおよび11-H)、2.76(1H,dd,J2.4および13.8 Hz,4-H)、3.37(1H,dd,J2.4および8.5Hz,6-H)、3.51(1H,d, J11.3Hz,16-H)、3.57(3H,s,CO2CH3)、3.78(2H,m,5-Hお よび7-H)、3.86(2H,m,13-Hおよび16-H)、7.12(1H,m,ArH) および7.26(4H,m,ArH);δc(CDCl3)0.22,0.39および0.5 4(Si-C)、12.47(C-17)、20.87(C-15)、22.06(C-14) 、32.17(C-9)、38.70(C-4)、41.92(C-8)、42.74(C -12)、51.66(OCH3)、55.33(C-10)、59.34(C-11)、6 5.38(C-16)、70.41(C-6)、71.20(C-7)、73.15(C-13 )、75.36(C-5)、122.62(C-2)、125.70、127.90、1 28.79および136.0(芳香族)、154.65(C-3)および167.58 (C-1);m/z(NH3 +DCI)683(20%,MH+)および700(10 0%,MNH4 +)。測定値:M+,682.3222 C33587SSi3としてm /z682.3211。 c) メチル(Z)−(2)−フェニルスルフィニル(6,7,13−O−トリ ストリメチルシリル)モネートA クロロホルム(2ml)中にm−クロロ過安息香酸(126mg)含有の溶液 を、調製例1bの生成物(500mg)のクロロホルム(2.5ml)中撹拌溶 液に少ずつ加えた。(tlcでモニター観察しながら)反応終了後、混合物を飽 和NaHCO3およびブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発さ せた。残渣を酢酸エチル/ヘキサンの混合液で溶出するシリカゲル上のクロマト グラフィーに付し、RおよびSのスルホキシドの1:1混合物(489mg)と して標記化合物を得た;δH(CD3OD)0.92(1.5H,d,J6.9Hz,17-H3 )、0.92(1.5H,d,J7.0Hz,17-H3)、1.19(3H,d,J6.3Hz,14-H3 )、1.35(1H,m,12-H)、1.67(2H,m,9-H2)、1.90(1H,m,8- H)、 2.37(1.5H,s,15-H3)、2.40(1.5H,s,15-H3)、2.50(1H,m, 4-H)、2.73(2H,m,10-Hおよび11-H)、2.82(1H,m,4-H)、3. 4(1/2H,d,J2.4Hz,1/26-H)、3.45(2H,s,CO2CH3および1/2 6- H)、3.50(1.5H,s,CO2CH3)、3.55(1H,m,16-H)、3.71( 1H,m,5-H)、3.78−3.95(3H,m,7-H,13-Hおよび16-H)および7. 5−7.6(5H,m,Ar-H)。 m/zFAB(3-NOBA)721(MNa+)。 d) メチル4−ヒドロキシ(6,7,13−O−トリストリメチルシリル)モ ネートA 調製例1cの生成物(665mg)、N−メチルモルホリン(1.5ml)お よびアセトニトリル/水(3:1、10ml)の混合物を、アルゴン下、6.5 時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチル で抽出した。合した有機層を乾燥(硫酸マグネシウム)で乾燥し、蒸発させ、残 渣を酢酸エチル/ヘキサンの混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィ ーに付し、標記化合物のジアステレオマーの約2:1の混合物(63mg)を得 た;δH(CD3OD)0.91(1H,d,J7.0Hz,17-H3)、0.93(2H,d, J7.0Hz,17-H3)、1.19(1H,d,J6.3Hz,14-H3)、1.20(2H,d, J6.3Hz,14-H3)、1.25−1.45(2H,m,9-Hおよび12-H)、1.6−1 .7(2H,m,9-Hおよび8-H)、2.11(2H,d,J0.7Hz,15-H3)、2.13 (1H,d,J1.1Hz,15-H3)、2.75(2H,m,10-Hおよび11-H)、3.48 (0.33H,d,J11.23Hz,16-H)、3.55(0.66H,d,J11.23Hz,16-H)、 3.67(3H,s,CO2CH3)、3.73(1H,dd,J1.4および9.1Hz,6-H) 、3.9−4.03(3H,m,5-H,7-Hおよび13-H)、4.15、5.98(0.33 H,brs,4-H)、5.98(0.33H,brs,2-H)および6.02(0.66H,t, J1.3Hz,2-H)。m/z(NH3 +DCI)591(20%,MH+)および60 8(25%,MNH4 +)。 e) メチル4−ヒドロキシモネートA 調製例1dの生成物(146mg)をTHF(6ml)に溶かし、塩酸(0. 4M溶液、1.2ml)で処理した。2分経過後、撹拌混合物を飽和炭酸水素ナ トリウム(1.2ml)で処理した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を 分離し、ブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させた。残渣を メタノール/ジクロロメタンの混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフ ィーに付し、2つのフラクションを得た。第1のフラクションは、標記化合物の 極性のより小さい異性体(19mg)を含有した;δH(CDCl3)0.92(3 H,d,J7.1Hz,17-H3)、1.21(3H,d,J6.3Hz,14-H3)、1.34(1H ,m,12-H)、1.72(2H,m,9-H2)、2.01(1H,m,8-H)、2.17( 3H,d,J1.2Hz,15-H3)、2.52(1H,brs,OH,D2O交換)、2.70(1 H,dd,J2.2および8.0Hz,11-H)、2.78(1H,dt,J2.2および6.3Hz,1 0-H)、2.97(1H,brs,OH,D2O交換)、3.31(1H,brs,OH, D2O交換)、3.54(1H,brs,OH,D2O交換)、3.60(1H,dt,J1. 1および12Hz,16-H)、3.64(1H,dd,J6.4および9.3Hz,5-H)、3.7 0(3H,s,CO2CH3)、3.78(1H,dd,J3.3および9.3Hz,6-H)、3. 79(1H,dq,J6.3および6.4Hz,13-H)、3.89(1H,dd,J2.75および 11.6Hz,16-H)、3.94(1H,ddd,J1.1,2.8および3.2Hz,7-H)、4.2 2(1H,ddに崩壊するbrd,J6.5およびc1Hz,D2O交換,4-H)および5. 97(1H,m,2-H):δc(CDCl3)12.8(C-17)、15.0(C-15) 、20.8(C-14)、31.55(C-9)、38.9(C-8)、42.7(C-12) 、51.17(OCH3)、55.74(C-10)、61.33(C-11)、65.6 2(C-16)、67.62(C-6)、70.1(C-7)、71.5(C-13)、75. 6(C-5)、78.95(C-4)、117.21(C-2)、157.1(C-3)お よび167.1(C-1);m/z(NH3 +DCI)375(10%,MH+)、3 92(14%,MNH4 +)。測定値:MH+,375.2017 C18308とし てm/z 375.2019。第2のフラクションは標記化合物のより大きな極 性の異性体(43mg)を含有した;δH(CDCl3)0.92(3H,d,J7.0 Hz,17-H3)、1.21(3H,d,J6.3Hz,14-H3)、1.34(1H,m,12-H) 、1.69(2H,m,9-H2)、2.02(1H,m,8-H)、2.14(3H,d,15-H3 )、2.7−2.82(3H,m,OH,11-Hおよび10-H)、D2O交換で2.73 (1H,dd,J2.2および7.6Hz,10-H)および2.78(1H,dt,J2および5 Hz,11-H)に崩壊し、3.11(1H,s,OH,D2O交換)、3.33(1H,d, J9.2Hz,D2O交換)、3.48(1H,m,OH,D2O交換)、3.61(1H,d, J13.4Hz,16-H)、3.67(1H,dd,J1.7および9.7Hz,5-H)、3.69( 3H,s,CO2CH3)、3.78(1H,m,13-H)、3.86(1H,m,6-H)、3 .88(1H,dd,J2.5および11.65Hz,16-H)、3.99(1H,s,7-H)、4. 29(1H,brd,J8.9Hz,4-H)および6.02(1H,brs,2-H);δc(C DCl3)12.8(C-17)、16.0(C-15)、21.0(C-14)、31.5( C-9)、39.6(C-8)、42.8(C-12)、51.0(OCH3)、55.6( C-10)、61.1(C-11)、64.7(C-6)、65.6(C-16)、70.5( C-7)、71.4(C-13)、73.7(C-4)、75.9(C-5)、115.5( C-2)、158.5(C-3)および167.2(C-1);m/z(NH3 +DCI) 375(15%,MH+)、392(20%,MNH4 +)。測定値:MH+,375. 2017 C18308としてm/z 375.2019。調製例2: 2R,3R,4R,5S−2−ホルミル−3,4−ビス−トリエチルシ リルオキシ−5−(2S,3S−エポキシ−5S−トリエチルシリルオキシ−4 S−メチルヘキシル)テトラヒドロピラン a) 2S,3R,4R,5S−5−(2S,3S−エポキシ−5S−トリエチル シリルオキシ−4S−メチルヘキシル)−2−(2−オキソプロプ−1−イル) −3,4−ビス−トリエチルシリルオキシテトラヒドロピラン シュードモン酸A(23g、46ミリモル)のコリジン(65ml)中溶液に 、−15℃にて、トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(57ml 、255ミリモル)を10分間にわたって加えた。さらに20分経過後、該混合 物を飽和塩化アンモニウム水溶液(270ml)で、つづいてジエチルエーテル (1 80ml)で処理した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。有機層を分離し 、ジエチルエーテルで400mlに希釈した。ついで、この希釈物を10%クエ ン酸水溶液、水および飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し 、減圧下で蒸発させた。 該油状残渣をジクロロメタンに溶かし、−70℃に冷却した。青色が観察され るまでオゾンを通気し、ついでアルゴンを通気して過剰のオゾンを除去した。溶 液をトリフェニルホスフィン(14.46g、55ミリモル)で処理し、混合物 を室温まで加温し、2日間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣をヘキサン中 0〜20%酢酸エチルで溶出するキーゼルゲル(Kieselgel)60上でクロマト グラフィーに付し、無色油として標記化合物(20.7g、70%)を得た;δH (CDCl3):0.56−0.68(18H,m,SiCH2)、0.91−1.02(3 0H,m,SiCH2CH3+17-H3)、1.19(3H,d,J6.4Hz,14-H3)、2. 18(3H,s,15-H3)、2.41(1H,dd,JI0.1,15.2Hz,4-H)、2.64 −2.73(3H,m,10,11,4'-H)、3.40(1H,dd,J2.2,9.2Hz,6-H)、4 .14(1H,dt,J3.0,9.9Hz,5-H)。 b) 2S,3R,4R,5S−2−(Z−2−トリイソプロピルシリルオキシプ ロプ−1−エニル)−3,4−ビストリエチルシリルオキシ−5−(2S,3S− エポキシ−5S−トリエチルシリルオキシ−4S−メチルヘキシル)テトラヒド ロピラン 調製例2aの生成物(0.466g、1.0ミリモル)を乾燥テトラヒドロフラ ン(4ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下、−70℃でリチウムジイソプロピル アミド(0.85ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン(4ml)中溶液に加え た。10分経過後、溶液を−30℃に加温し、その温度で10分間撹拌した。該 溶液を−70℃に再び冷却し、トリイソプロピルトリフルオロメタンスルホネー ト(例えば、アルドリッチ・ケミカル・カンパニー(Aldrich Chemical Company ))(0.268ml、1.0ミリモル)で処理し、−20℃に加温し、この温度 で30分間撹拌した。冷却浴を取り外し、該溶液を30分間にわたって室温に加 温し た。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を乾燥ペンタン(10ml)に溶かし、該混 合物を濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をヘキサン中0〜5%酢酸エチ ルで溶出するキーゼルゲル60上のクロマトグラフィーに付し、無色油として標 記化合物(122mg、15%)を得た;δH(CDCl3):1.21(3H,d, J6.4Hz,14-H3)、1.86(3H,s,15-H3)、2.64−2.71(2H,m,10 -Hおよび11-H)、3.41(1H,dd,J1.8,9.3Hz,6-H)、3.50(1H,d ,J12.3Hz,16-H)、4.39(1H,d,J9.1Hz,4-H)、4.60(1H,tとし て明瞭,J9.2Hz,5-H);m/z(+veイオンFAB、3−NOBA/Na) 823(MNa+,30%)。 c) 2R,3R,4R,5S−2−ホルミル−3,4−ビス−トリエチルシリルオ キシ−5−(2S,3S−エポキシ−5S−トリエチルシリルオキシ−4S−メ チルヘキシル)テトラヒドロピラン 調製例2bの生成物(0.122g、0.15ミリモル)を乾燥ジクロロメタン (10ml)に溶かし、−70℃に再び冷却し、溶液が色相が青色になるまでオ ゾンを通気した。アルゴンを吹き込み、過剰のオゾンを除去し、該溶液をジメチ ルスルフィド(0.040ml、0.55ミリモル)で処理した。冷却浴を取り外 し、該溶液を2時間にわたって室温まで加温した。得られた溶液を水(5ml) 、飽和水性塩化ナトリウム(5ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥 し、減圧下で蒸発させた。残渣をヘキサン中10%酢酸エチルで溶出するキーゼ ルゲル60上のクロマトグラフィーに付し、無色油として標記化合物(11mg 、12%)を得た;δH(CDCl3):1.18(3H,d,J6.4Hz,14-H3)、2 .64−2.70(2H,m,10+11-H)、3.35(1H,d,J6.6Hz,6-H)、3. 50(1H,d,J11.3Hz,16-H)、4.25(1H,dd,J6.6,1.4Hz,5-H)、 9.8(1H,s,CHO);m/z(NH3 +DCI)617(40%,NH+)、6 34(30%,MNH4 +)。調製例3 メチル4−トリメチルシリルオキシ(6,7,13−O−トリストリ メチルシリル)モナートA a) 2S,3R,4R,5S−2−(Z−2−トリイソプロピルシリルオキシプ ロプ−1−エニル)−3,4−ビストリメチルシリルオキシ−5−(2S,3S− エポキシ−5S−トリメチルシリルオキシ−4S−メチルヘキシル)テトラヒド ロピラン 5S−(2S,3S−エポキシ−5S−トリメチルシリルオキシ−4−メチル ヘキシル−3R,3R−ビストリメチルシリルオキシテトラヒドロピラン−2S −イル)アセトン[6,7,13−O−トリストリメチルシリルモノン]GB15 87058(6.16g、12ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン(20ml )中溶液を、アルゴン雰囲気下、−70℃でリチウムジイソプロピルアミド(1 0ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン(20ml)中溶液に加えた。冷却浴を 取り外し、混合物を15分間にわたって室温に加温し、さらに45分間撹拌した 。ついで、トリイソプロピルシリル トリフルオロメタン スルホネ-ト(2.5 5ml、10ミリモル)を加え、該混合物をさらに1時間撹拌した。溶媒を減圧 下で蒸発させ、残渣を乾燥ペンタン(10ml)に溶かし、混合物を濾過した。 濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をヘキサン中2%〜5%酢酸エチルで溶出するキ ーゼルゲル60上のクロマトグラフィーに付し、無色油として標記化合物(2. 86g、42%)を得た;δH(CDCl3)0.91(3H,d,J7.1Hz,17-H3) 、1.21(3H,d,J6.4Hz,14-H3)、1.56(3H,s,CH3)、2.64− 2.68(2H,m,10-Hおよび11-H)、3.42(1H,dd,J2.3,8.3Hz,6-H )、3.49(1H,d,J11.4Hz,16-H)、3.75(1H,brsとして明瞭,7- H)、3.81−3.91(1H,m,13-H)、3.97(1H,d,J11.4Hz,16'-H )、4.38(1H,d,J9.3Hz,4-H)、4.62(1H,tとして明瞭,J9.1Hz, 5-H);m/z674(M+),117(100%)。 b) 3R,4R−ジヒドロキシ−5S−(2S,3S−エポキシ−5S−ヒドロ キシ−4S−メチルヘキシル)−2R−(1−ヒドロキシ−2−オキソプロプ− 1−イル)テトラヒドロピラン ジメチルジオキシラン(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org.Chem.)1987、52、2800)(アセトン中0.08M溶液、15ml )を、−40℃で調製例3aの生成物(0.75g)のジクロロメタン(9ml )中溶液に加えた。混合物の温度を−20℃まで昇温させ、撹拌を30分間続け た。さらに15分間、温度を0℃まで昇温させ、混合物をアルゴンで十分にパー ジした。混合物を蒸発させ、残渣をTHF(18ml)に再び溶かし、塩酸(0 .4M溶液、3.6ml)で処理した。2分経過後、撹拌混合物を飽和炭酸水素ナ トリウム溶液(4ml)で処理した。混合物を蒸発させ、残渣をメタノールでト リチュレートした。混合物を濾過し、濾液を蒸発させ、メタノール/ジクロロメ タンの混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物 のジアステレオマー混合物(3:2)(343mg)を得た; δH(CD3OD)0.94(3H,d,J7.0Hz,17-H3)、1.20(3H,d,J6.4 Hz,14-H3)、1.40(1H,m,12-H)、1.60−1.80(2H,m,9-H2) 、1.91(1H,m,8-H)、2.21および2.2(3H,各々s,COCH3)、2 .70(1H,m,10-H)、2.79(1H,m,11-H)、3.54および3.61(1 H,各々d,J11.3および11.45Hz)、3.75および3.98(5H,m,5-H,6-H ,7-H,13-Hおよび16-H)、4.24(0.4H,d,J2.3Hz,4-H)および4.32 (0.6H,d,J1.7Hz,4-H);m/z(+veイオンFAB,3-NOBA/Na )557(MNa+);δc(CD3OH)12.18(C-18)、27.34および 27.02(C-14)、32.61および32.72(C-9)、41.58および4 1.94(C-8)、43.73(C-12)、56.84および56.92(C-4)、 61.21(C-10)、65.04(C-11)、66.38および66.56(C-16 )、70.67(C-6)、71.59および71.65(C-7)、77.46および 78.28(C-13)、79.10および79.46(C-5)および211.17お よび212.22(C-3);m/z(NH3 +DCI)319(45%,MH+)お よび336(100%,MNH+)測定値:MH+,319.1749 C15267 としての計算値 319.1757。 c) 3R,4R−ビストリメチルシリルオキシ−5S−(2S,3S−エポキシ −4S−メチル−5S−トリメチルシリルオキシヘキシル)−2R−(2−オキ ソ−1−トリメチルシリルオキシプロプ−1−イル)テトラヒドロピラン 調製例3bの生成物(269mg)、トリエチルアミン(0.55ml)、4 −ジメチルアミノピリジン(35mg)およびクロロトリメチルシラン(0.6 1ml)の乾燥THF(9ml)中混合物を室温で2時間撹拌した。該混合物を エーテルで希釈し、濾過し、濾液を蒸発させた。残渣を酢酸エチル/ヘキサンの 混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、2つのフラクショ ンを得た。第1のフラクションは、標記化合物のより極性の小さい異性体(12 1mg)を含有した;υmax(KBr)2956、1730、1251および1 132cm-1;δH(CDCl3)0.02−0.22(36H,m,SiCH3)、0.8 9(3H,d,J7.1Hz,17-H3)、1.18(3H,d,J6.3Hz,14-H3)、1.35− 1.46(1H,m,12-H)、1.48−1.58(1H,m,9-H)、1.58−1.7 (1H,m,9-H)、1.75(1H,bs,8-H)、2.16(3H,d,J1.7Hz,CO CH3)、2.6−2.7(2H,m,10-Hおよび11-H)、3.5(1H,dd,J1およ び11Hz,16-H)、3.79−3.88(3H,m,6-H,7-Hおよび13-H)、3.9 (1H,dd,J1.6および9Hz,5-H)、3.93(1H,dd,J2.6および11.4Hz, 16-H)および4.16(1H,d,J1.6Hz,4-H);δc(CDCl3)12.46( C-17)、20.86(C-14)、27.59(C-15)、31.73(C-9)、41 .71(C-8)、42.6(C-12)、55.34(C-10)、59.45(C-11) 、65.57(C-16)、66.21(C-6)、70.45(C-7)、72.99( C-13)、78.05(C-5)、79.88(C-4)および210.25(C-3); m/z(NH3 +DCI)607(10%,MH+)および624(28%,MNH4 +) ;測定値:C,53.47;H,9.55%、C27587Si4としての計算値 C, 53.42;H,9.63%。第2のフラクションは、標記化合物のより極性の大 きな異性体(180mg)を含有した;υmax(KBr)2957、1735、 1250、1090および841cm-1;δH(CDCl3)0.02−0.26( 36H,m,SiCH3)、0.89(3H,d,J7Hz,17-H3)、1.19(3H,d,J6 .3Hz, 14-H3)、1.35−1.45(1H,m,12-H)、1.53−1.63(1H,m,9- H)、1.72−1.89(2H,m,9−Hおよび8-H)、2.16(3H,s,CO− CH3)、2.62−2.72(2H,m,10-Hおよび11-H)、3.50(1H,d,J 11.4Hz,16-H)、3.81−3.9(3H,m,6-H,13-Hおよび16-H)、3.93 (1H,t,J3.3Hz,7-H)、3.97(1H,dd,J4.5および8.8Hz,5-H)およ び4.38(1H,d,J2.5Hz,4-H);δc(CDCl3)12.46(C-17)、 20.95(C-14)、25.93(C-15)、31.68(C-9)、41.16(C -8)、42.75(C-12)、55.00(C-10)、59.67(C-11)、65. 18(C-16)、66.53(C-6)、70.49(C-7)、73.08(C-13) 、79.1(C-5)、77.37(C-4)および208.23(C-3);m/z( NH3 +DCI)607(5%,MH+)および624(28%,MNH4 +);測定 値:C,53.00;H,9.53%、C27587Si4としての計算値 C,53. 42;H,9.63%。 d) メチル4−トリメチルシリルオキシ(6,7,13−O−トリストリメチル シリル)モナートA メチル ジエチルホスホノアセテート(0.514ml)の乾燥1,2−ジメト キシエタン(3ml)中溶液を、乾燥アルゴン下、5分間にわたって、水素化ナ トリウム(油中60%分散液、86mg)の乾燥THF(3ml)中撹拌懸濁液 に滴下した。反応が終了した後(水素発生が止んだ後)、撹拌混合物を氷浴中に て冷却し、調製例3cの生成物(極性のより小さな異性体、150mg)の乾燥 1,2−ジメトキシエタン(2ml)中溶液で滴下処理した。冷却浴を取り外し 、混合物を18時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)で 処理し、酢酸エチルで抽出した。合した有機層を飽和塩化アンモニウム溶液で洗 浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させ、残渣を酢酸エチル/ヘキサン混 合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物(22m g)を得た。δH(CDCl3)0.02−0.24(36H,m,SiCH3)、0.8 9(3H,d,J7.1Hz,17-H3)、1.19(3H,d,J6.3Hz,14-H3)、1.40 (1H, m,12-H)、1.59−1.69(2H,brm,9-H2)、1.99(1H,brm,8- H)、2.16(3H,s,15-H3)、2.67(2H,m,10-Hおよび11-H)、3. 52(1H,dd,J4.2および11.4Hz,16-H)、3.6−3.78(2H,m,5-Hお よび6-H)、3.78−3.93(3H,m,16-H,13-Hおよび7-H)、4.28(1 H,d,J2.5Hz,4-H)および5.92(1H,s,2-H);m/z(NH3 +DCI )663(12%,MH+)および680(10%,MNH4 +);測定値:M+,6 62.3533 C30628Si4としての計算値 m/z,662.3522。調製例4 エチル4−ヒドロキシモネートA ジイソプロピルアミン(47.7mg、0.47ミリモル)およびヘキサン中の ブチルリチウム(0.39ml、0.47ミリモル)より製造した、アルゴン下、 −70℃でのリチウムジイソプロピルアミドのTHF(4ml)中溶液に、エチ ル2−トリメチルシリルアセテート(75mg、0.47ミリモル)を加え、混 合物を−70℃で30分間撹拌した。(調製例3cにて製造した)極性のより大 きなケトン(238.1mg、0.39ミリモル)のTHF(2.5ml)中溶液 を加え、該混合物を−70℃で45分間撹拌した。ついで、冷却浴の温度を−5 0℃に昇温し、反応温度を−50℃に1時間保持した。塩化アンモニウム溶液( 1ml)を加え、反応混合物を室温に加温した。溶媒を蒸発させ、酢酸エチルを 加え、残りの水を除去した。酢酸エチル溶液を乾燥(無水硫酸マグネシウム)し 、蒸発させた。残りの油(334.2mg)をTHF(15ml)に溶かし、0. 4MHCl(3ml)で2分間処理した。ついで、反応混合物を飽和炭酸水素ナ トリウム溶液(3ml)でクエンチし、溶媒を蒸発させた。エタノールを加え、 固体を濾去し、濾液を蒸発させた。この操作を数回繰り返し、最終段階でMDC を用いた。粗生成物(130.7mg)を溶出液として2〜6%MeOH/MDC を用いるシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して精製し、無色ガム状物とし て標記化合物(53.5mg、35%)を得た。υmax(KBr)3420、28 56、1710、1653、1461および1220cm-1; λmax(EtOH)217.5nm(εm14231);δH(CDCl3)0.93 (3H,d,J7Hz,17-H3)、1.22(3H,d,J6.2Hz,14-H3)、1.27(3 H,t,J5.1Hz,CH2CH3)、1.3−1.42(1H,m,12-H)、1.63−1 .79(2H,m,9-H2)、2.02(1H,brm,8-H)、2.48(1H,OH)、 2.68−2.82(3H,m,10-H,11-H,OH)、2.9−3.02(2H,OH) 、3.62(1H,d,J11.3Hz,16-H)、3.68(1H,dd,J2および11.5Hz, 5-H)、3.79(1H,m,13-H)、3.86(1H,m,6-H)、3.93(1H,d d,J2.5および12Hz,16-H)、4.02(1H,brs,7-H)、4.16(2H,q, J7.6Hz,CH2CH3)、4.28(1H,d,J8.9Hz,4-H)および6.00(1H ,s,2-H);δc(CDCl3)12.82(C-17)、14.35(CH2CH3)、 15.97(C-15)、20.99(C-14)、31.51(C-9)、39.55(C -8)、42.87(C-12)、55.57(C-10)、59.87(C-11)、61. 23(OCH2)、64.83(C-6)、65.53(C-16)、70.57(C-7 )、71.50(C-13)、73.97(C-4)、75.88(C-5)、116.0 5(C-2)、158.03(C-3)および166.75(C-1);m/z(NH3 + DCI)389(48%,MH+)および406(82%,MNH4 +);測定値: MH+,389.2175、C19328としての計算値 m/z,389.2175 。調製例5 メチル4−ヒドロキシモネートA(別の製造) アルゴン下、水素化ナトリウム(油中60%)(210mg、5.28ミリモ ル)の乾燥THF(2ml)中撹拌懸濁液に、メチルジエチルホスホネート(1 .38g、1.2ml、6.6ミリモル)および15−クラウン−5(60mg、 0.26ミリモル)の乾燥ジメトキシエタン(DME)(2ml)中溶液を2分 間にわたって加えた。得られた淡黄色溶液を室温で20分間撹拌し、ついでDM E(1.5ml)中の極性のより大きなケトン(調製例3cに従って製造)(3 00mg、0.66ミリモル)で処理した。反応混合物をゆっくりと70℃に加 熱し、1時間50分経過後、反応物を塩化アンモニウム溶液(3ml)でクエン チし、酢酸エチルで抽出し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)した。蒸発させ て油(500mg)を得、それをTHF(18ml)に溶かし、0.4MHCl (4.2ml)で2分間処理し、ついで飽和炭酸水素ナトリウム溶液(4.2ml )でクエンチした。溶媒を真空下で除去し、メタノールを加え、固体を濾去し、 濾液を蒸発させた。この操作を数回繰り返し、残りの油を3〜5%MeOH/M DCで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、無色ガム状物として 標記化合物(52.1mg、28%)を得た。この化合物のスペクトルおよびク ロマトグラフィー特性は、前記の調製例1eに記載したメチル4−ヒドロキシモ ネートAの極性のより大きな異性体の特性に相当した。調製例6 7−メトキシカルボニルヘプチル−4−ヒドロキシモネートA a) 7−メトキシカルボニルヘプチル−2−ジエチルホスホノアセテート 2−ジエチルホスホノ酢酸(2.25g、11.5ミリモル)(ジェイ・ピー・ クレイトン(J.P.Clayton)ら、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・ パーキンソンI(J.Chem.Soc.PerkinI)1979、308の記載に従って製造) 、メチル8−ヒドロキシオクタノエート(2g、11.5ミリモル)およびジシ クロヘキシルカルボジイミド(2.57g、11.4ミリモル)の酢酸エチル(3 0ml)中溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(30ml) で希釈し、濾過し、濾液を容量が小さくなるまで蒸発させた。トルエン(30m l)を残りの油に加え、濾過し、濾液を蒸発させて粗標記化合物(3.45g) を得た。この物質を、トルエン、10%酢酸エチル/ヘキサンおよび酢酸エチル で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、無色油 として標記化合物(3.26g、80%)を得た。υmax(KBr)2934、1 735、1270および1026cm-1;δH(CDCl3)1.34(12H,m,C H2およびCH3)、1.5(4H,m,CH2)、2.30(2H,t,J7.5Hz,CH2- CO2)、2.96(2H,d,J21.7Hz,PCH2CO2)、3.66(3H,s,CO2 CH3)および4.15(6H,m,CH2O);測定値:M+,352.1653、C1 5297Pとしての計算値:352.1651。測定値:C,50.76;H,7. 43、C15297Pとしての計算値:C,50.98;H,8.27%。 b) 7−メトキシカルボニルヘプチル−4−ヒドロキシモネートA アルゴン下、氷水中に冷却した、水素化ナトリウム(油中60%、128mg 、3.22ミリモル)の乾燥THF(1.5ml)中撹拌溶液に、7−メトキシカ ルボニルヘプチル−2−ホスホノアセテート(1.42g、4.04ミリモル)の 乾燥THF(1.6ml)中溶液を15分間にわたって加えた。反応混合物をゆ っくりと15分間撹拌し、ついで乾燥THF(0.4mlおよび1mlのシリン ジウォッシュ)中の(調製例3cにて製造した)極性のより大きなケトン(24 4.8mg、0.4ミリモル)を10分間にわたって加えた。反応混合物を室温に 加温し、アルゴン下、18時間ゆっくりと撹拌し、ついで小さな氷を含む0.1 Mリン酸塩緩衝液)(pH7)中に注いだ。混合物を酢酸エチル(3x25ml )で抽出し、合した抽出液を容量が小さくなるまで蒸発させ、酢酸エチルを残渣 に加えた。水層を除去し、有機層を蒸発させ、残渣をTHF(15ml)に溶か した。この溶液を0.4MHCl(3ml)で2分間処理し、ついで飽和炭酸水 素ナトリウム溶液(3ml)でクエンチした。THFの蒸発後、酢酸エチルを残 渣に加え、水層を除去し、有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)した。乾燥溶 液を蒸発させて粗生成物(1.4g)を得、それを3%MeOH/MDCで溶出す るシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して精製し、無色ガム状物として標記 化合物(100.8mg、48%)を得た。υmax(KBr)3422、2916 、1735、1715および1215cm-1;λmax(EtOH)218nm(εm 14932);δH(CDCl3/D2O)0.94(3H,d,J7Hz,17-H3)、1 .22(3H,d,J6Hz,14-H3)、1.27−1.43(7H,m,CH2および12-H )、1.57−1.78(6H,m,CH2および9-H2)、2.02(1H,m,8-H) 、2.15(3H,s,15-H3)、2.30(2H,t,J7.5Hz,2'-H2)、2.73( 1H,dd,J2および10Hz,11-H)、2.79(1H,ddd,J2.5および6.5Hz,1 0-H)、3.63(1H,d,J11.5Hz,16-H)、3.66(3H,s,15-H3)、3. 68(1H,dd,J2および9.5Hz,5-H)、3.79(1H,m,13-H)、3.86 (1H,dd,J3.5および9.5Hz,6-H)、3.92(1H,dd,J3および11.5Hz, 16-H)、 4.01(1H,t,J3Hz,7-H)、4.13(2H,dt,J1および7Hz,8'-H)、 4.28(1H,t,J2.5Hz,4-H)および6.00(1H,s,2-H);δc12.8 2(C-17)、16.0(C-15)、21.0(C-14)、24.9、25.89、2 8.67、28.92および29.04(CH2鎖)、31.60(C-9)、34.1 1(C-2')、39.61(C-8)、42.85(C-12)、51.54(OCH3) 、55.67(C-10)、61.16(C-11)、64.05(C-8')、64.77 (C-6)、65.63(C-16)、70.85(C-7)、71.40(C-13)、7 3.88(C-4)、76.02(C-5)、116(C-2)、158.2(C-3)、 167.0(C-1)および174.42(C-1');FAB(グリセロール)、測 定値:MH+,517.2994、C264410としての計算値:m/z,517. 3013。調製例7 7−メトキシカルボニルヘプチル4−ヒドロキシモネートC 7−メトキシカルボニルヘプチル4−ヒドロキシモネートA(340mg、0 .66ミリモル)(前記の調製例6にて製造)のジクロロメタン(10ml)中 溶液を、アルゴン下、ピリジン(0.319ml、320mg、3.95ミリモル )で処理し、ついで氷冷した。トリフルオロアセチルクロリド(0.37ml、 600mg、3.29ミリモル)を加え、混合物を1時間撹拌し、ついでジクロ ロメタン(15ml)と10%炭酸水素ナトリウム溶液(15ml)の間に分配 した。有機層を10%炭酸水素ナトリウム溶液、10%クエン酸溶液、ブライン で洗浄し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)し、7−メトキシカルボニルヘプチル 4−ヒドロキシモネートAの粗テトラトリクロロアセチル誘導体667.3mg を得た。ついでこの物質を以下のようにモネートCに脱酸素化した。アルゴン下 、撹拌無水アセトニトリル(4ml)中の乾燥ヨウ化ナトリウム(900mg、 6ミリモル)に、無水トリフルオロ酢酸(0.256ml、379mg、1.8ミ リモル)を加え、該混合物をさらに5分間撹拌し、ついで氷冷した。ついで、前 記製造のテトラトリクロロアセチル誘導体を3分間にわたって無水アセトニトリ ル(2ml)に加えた。10分経過後、氷浴を取り外し、アルゴン下、該溶液を 暗 室で18時間撹拌した。ついで反応混合物をエーテル(25ml)および中性メ タ重亜硫酸ナトリウム溶液(25ml)中に注いだ。有機層をさらに中性メタ重 亜硫酸ナトリウム溶液、炭酸水素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄し、つい で乾燥(無水硫酸マグネシウム)した。該エーテルを蒸発させて物質314mg を得、それをメタノール(10ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(70mg) と一緒に1時間撹拌し、濾過し、蒸発させた。3〜5%MeOH/MDCで溶出 するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、無色ガム状物として標記化合物 (175.4mg、62%)を得た。υmax(KBr)3413、2930、17 38、1717、1633、1215、1153および1060cm-1;λmax 218.5(εm14235)および201.5(εm11246)nm;δH(CD Cl3/CD3OD)0.93(3H,d,J7Hz,17-H3)、1.08(3H,d,J6Hz ,14-H3)、1.2−1.37(6H,m,CH2)、1.48−1.64(4H,m,CH2 )、1.76(1H,m,8-H)、2.07(3H,s,15-H3)、1.98−1.22 (3H,m,9-H2および12-H)、2.25(2H,t,J7.5Hz,2'-H2)、3.45 −3.52(2H,m,13-Hおよび16-H)、3.58(1/2H,d,J2Hz,1/26-H, CO2Meにより遮蔽された別の二重線)、3.60(3H,s,CO2Me+1/26-H )、3.74(1H,dd,J3および9Hz,16-H)、3.77(1H,dd,J3および 10Hz,5-H)、3.86(1H,t,J3Hz,7-H)、4.02(2H,t,J7Hz,8'- H)、4.22(1H,s,4-H)、5.38(2H,m,10-Hおよび11-H)および5 .96(1H,t,J1.4Hz,2-H);δc(CDCl3/CD3OD)15.46(C-1 7)、16.13(C-15)、19.79(C-14)、24.37、25.35、28. 14、28.39および28.51(CH2鎖)、31.67(C-9)、33.60 (C-2')、41.06(C-8)、43.99(C-12)、51.06(OCH3)、 63.51(C-8')、63.87(C-6)、64.77(C-16)、69.61(C -7)、70.72(C-13)、73.06(C-4)、75.05(C-5)、115. 07(C-2)、128.53(C-10)、134.01(C-11)、158.28( C-3)、166.64(C-1)および174.23(C-1');FAB(グリセロ ール)、測定値:MH+,501.3064、C26449としての計算値: m/z,501.3064。調製例8 7−カルボキシヘプチル4−ヒドロキシモネートA ズブチリシンCarlsberg(25mg)の0.1Mリン酸塩緩衝液(pH7)(9 0ml)中溶液に、7−カルボキシメチルヘプチル4−ヒドロキシモネートA( 94.3mg、0.18ミリモル)のアセトン(10ml)中溶液を加え、該溶液 を室温で48時間撹拌した。容量を約60mlまで減少させ、酢酸エチル(20 ml)を加え、激しく撹拌しながら、水層のpHを0.4Mリン酸で3に調整した 。混合物をMDCで分配し、濾過し、フィルター上の物質を酢酸エチルで洗浄し 、水性濾液を酢酸エチル(3x50ml)で洗浄した。合した有機物を乾燥(無 水硫酸マグネシウム)し、無色ガム状物として標記化合物(78.6mg、81 %)を得た。υmax(KBr)2929、1712、1652および1242cm-1 ;λmax218.5(εm13295)nm;δH(CDCl3)0.95(3H,d, JHz,17-H3)、1.20(3H,d,J6.6Hz,14-H3)、1.29−1.5(7H, m,CH2および12-H)、1.5−1.85(6H,m,CH2および9-H2)、1.8 5−1.98(1H,m,8-H)、2.12(3H,s,15-H3)、2.28(2H,t,J 7.4Hz,2'-H2)、2.73(1H,dd,J2.2および7.6Hz,11-H)、2.82(1 H,dt,J2および6Hz,10-H)、3.59(1H,d,J11.3Hz,16-H)、3. 69(1H,dd,J1.7および9.6Hz,5-H)、3.73−3.9(3H,m,13-H,6- Hおよび16-H)、3.96(1H,t,J3Hz,7-H)、4.09(2H,t,J6.4Hz, 8'-H2)、4.32(1H,brs,4-H)および6.05(1H,t,J1.2Hz,2-H) ;m/z(NH3 +DCI)503(14%,MH+)および520(10%,MNH4 + )。調製例9 7−カルボキシヘプチル4−ヒドロキシモネートC ズブチリシンCarlsberg(pH7の水3ml中、670mg)の溶液を短ビスコ ース製チューブに密封し、pH7の7−カルボキシメチルヘプチル4−ヒドロキ シモネートCの水(160ml)およびアセトン(16ml)中撹拌溶液に入れ た。該撹拌混合物をpH7で0.01M NaOHと一緒にメトローム・オートチ ルトレーション装置に一夜維持した。酵素のチューブを取り出した後、該溶液を 約100mlに濃縮し、そのpHを0.1M HClで3に調整し、該溶液をMD Cで分配した。混合物を濾過し、エマルジョンを取り出し、フィルターを酢酸エ チルで洗浄した。水性濾液をさらに酢酸エチル(2x30ml)で抽出し、合し た有機フラクションを乾燥(無水硫酸マグネシウム)し、無色ガム状物として標 記化合物(132.6mg、85%)を得た。δH(CDCl3/CD3OD)0.8 7(3H,d,J6.8Hz,17-H3)、1.01(3H,d,J6.3Hz,14-H3)、1.1− 1.38(6H,m,CH2)、1.38−1.62(4H,m,CH2)、1.62−1. 75(1H,m,8-H)、1.9−2.23(8H,m,15-H3,12-H,9-H2および2'- H2)、3.46−3.59(2H,m,16-Hおよび13-H)、3.63(1H,d,J2. 8および6.8Hz,H-6)、3.7−3.83(2H,m,5-Hおよび16-H)、3.85 (1H,t,J1Hz,7-H)、4.05(2H,t,J6.1Hz,8'-H)、4.25(1H, s,4-H)、5.31−5.5(2H,m,10-Hおよび11-H)および6.01(1H, s,2−H)。実施例1 6−[4−{5S−(2S,3S−エポキシ−5S−ヒドロキシ−4 S−メチルヘキシル)−3R,4R−ジヒドロキシテトラヒドロピラン−2S− イル}−4−ヒドロキシ−3−メチルーブト−2E−エノイルオキシオクタノイ ルアミノ]−1,2−ジチオロ−[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン 調製例8にて製造した酸(67.5mg、0.13ミリモル)およびトリエチル アミン(15mg、2μl、0.148ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン( 2ml)中撹拌溶液に、アルゴン下、−5℃にて、クロロギ酸イソブチル(18 .13mg、17μl、0.134ミリモル)を加え、該溶液を30分間撹拌した 。さらにトリエチルアミン(5μl)およびクロロギ酸イソブチル(4μl)を 加え、10分間撹拌した後、トリエチルアミン(30mg、42μl、0.30 ミリモル)および6−アミノ−1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4 H)−オン・塩酸塩(35mg、0.168ミリモル)を加えた。1時間経過後 、テトラヒドロフランを加え(1ml)、混合物を室温で24時間撹拌した。反 応混 合物を蒸発乾固し、水(10ml)とMDC(10ml)の間に分配した。褐色 沈殿物を濾去し、放置した。有機相を除去し、水層を酢酸エチル(2x20ml )で抽出し、合した有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)した。褐色沈殿物を 酢酸エチルに溶かし、乾燥(無水硫酸マグネシウム)した。合した乾燥溶液を蒸 発させ、残渣をメタノールを用いてシリカゲルに吸収させた。該シリカをMDC 中に組成されたシリカゲル(2.4g)のカラムに入れ、ついで5〜10%MeO H/MDCで溶出し、標記生成物(20mg、23%)を得た;υmax(KBr) 3435、2865、1645、1527、1212および1050cm-1;λmax (EtOH)214.5(εm28544)、302.5(εm7111)および 391(εm14823)nm;δH(CD3OD)0.94(3H,d,J7Hz,17- H3)、1.20(3H,d,J6.4Hz,14-H3)、1.32−1.48(7H,m,CH2 および12-H)、1.58−1.72(5H,m,CH2および9-H2)、1.78(1H ,m,9-H)、1.92(1H,m,8-H)、2.12(3H,s,15-H3)、2.39(2 H,t,J7.3Hz,2'-H2)、2.72(1H,dd,J4および6Hz,11-H)、2.8 1(1H,m,10-H)、3.59(1H,dt,J1および11Hz,16-H)、3.69(1 H,dd,J2および7.5Hz,5-H)、3.78(1H,dq,J5および6.5Hz,13-H )、3.82(1H,dd,J3および9Hz,6-H)、3.85(1H,dd,J3および1 1Hz,16-H)、3.95(1H,t,J3Hz,7-H)、4.09(2H,m,8'-H2)、 4.32(1H,t,J2Hz,4-H)、6.04(1H,t,J1Hz,2-H)および7.0 5(1H,s,3"-H);m/z(エレクトロスプレー)657(60%,H+);F AB(グリセロール)測定値:MH+,657.2516、C30442102と しての計算値:m/z,657.2516。 C−4ヒドロキシル基の配置は、チオマリノールもまた同じ先駆体(調製例に て記載)から得られるとすれば、チオマリノールにおける配置と同じであると考 えられる。実施例2 6−[4−{5S−(5S−ヒドロキシ−4R−メチルヘキサ−2E −エニル)−3R,4R−ジヒドロキシテトラヒドロピラン−2S−イル}−4 −ヒドロキシ−3−メチルーブト−2E−エノイルオキシオクタノイルアミノ] −1,2−ジチオロ−[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン(チオマリノー ル) 前記の実施例と同様の方法にて、標記化合物を調製例9にて製造した酸(13 2.6mg、0.27ミリモル)から収率51%(89.5mg)にて合成した; 融点103〜104℃(MeOH);元素分析:C3044292・2MeOH として計算値(%):C,54.1;H,7.43;N,3.97;S,9.1;測 定値(%):C,54.43;H,6.81;N,4.19;S,10.19。 υmax(KBr)3403、3053、2928、1645、1525、1216 、1151および1061cm-1;λmax(MeOH)213.5(εm26287 )、301.5(εm3626)および385.5(εm12791)nm;δH( CDCl3/CD3OD)0.92(3H,d,J6.8Hz,17-H3)、1.07(3H,d, J6.3Hz,14-H3)、1.30(6H,brs,CH2)、1.50−1.70(4H,m ,CH2)、1.75(1H,m,8-H)、1.57(3H,s,15-H3)、1.8−2.2 (3H,m,9-H2および12-H)、2.29(2H,t,J7.2Hz,2'-H2)、3.40 −3.56(2H,m,13-Hおよび16-H)、3.6(1H,dd,J2および9.7Hz,6- H)、3.73−3.78(2H,m,5-Hおよび16-H)、3.86(1H,t,J3.2 Hz,7-H)、4.24(1H,t,J2Hz,4-H)、5.37(2H,m,10-Hおよび11 -H)、5.98(1H,s,2-H)および6.99(1H,s,3”-H);m/z(エ レクトロスプレー)639(100%,M−H-);FAB(グリセロール)測 定値:MH+,641.2567、C3044292としての計算値:m/z,6 41.2567。 この物質の1Hnmrは天然のチオマリノールと同じであり、両化合物は、共 に、hPlc;C18カラム上、溶出液(0.05M酢酸アンモニウム中64%Me OH緩衝液(pH4.5))、保持時間(3.2分)、検出(390nm)で溶出 された。実施例3 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b −5(4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドA:異性体A a) 4−ヒドロキシモン酸A:異性体A オルトギ酸トリメチル中の調製例1eの極性の小さい方の生成物を触媒量のト ルエンp−スルホン酸で処理する。0.5時間経過後、溶媒を除去し、油状物を 直ちに1N水酸化ナトリウムに溶かす。65℃にて3時間経過後、溶液を冷却し 、そのpHを濃塩酸で7.0に調整する。メタノールを加え、pHを5N塩酸で2. 0に調整する。0.25時間経過後、pHを上げ、水酸化ナトリウム溶液で3時間 9〜9.5で維持する。hplcは反応の終了を示す。そのpHを7.0に調整す る。該溶液を低容量にまで蒸発させ、塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチルで 層状とし、撹拌しながらpH3に酸性化する。有機相を分離し、乾燥(硫酸マグ ネシウム)し、蒸発させて標記化合物を得る。 b) ナトリウム4−ヒドロキシモネートA:異性体A 水中の実施例3aの生成物を、pH7が得られるまで、炭酸水素ナトリウム固 体で注意して処理する。溶液を低容量まで蒸発させ、凍結乾燥し、標記化合物を 得る。 c) メチル4−ヒドロキシシュードモネートA:異性体 DMF中の実施例3bの生成物および9−ブロモノナン酸メチル(1.3〜2 当量)を70℃で2時間(tlcで反応をモニター観察する)加熱する。反応物 を冷却し、低容量まで蒸発させ、酢酸エチルおよび炭酸水素ナトリウム溶液で処 理する。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)で乾燥 して蒸発させる。残渣をジクロロメタン/メタノールの混合液で溶出するシリカ 上のクロマトグラフィーに付して標記化合物を得る。 d) 4−ヒドロキシシュードモン酸A:異性体A 実施例3cの生成物のアセトン中溶液(0.1ml/mg)を0.1Mリン酸水 素二ナトリウム(1ml/mg;濃塩酸でpH7.0に調整)で希釈し、ズブチリ シンCarlbergプロテアーゼ(0.5当量)で処理した。室温で(tlcおよびh plcでモニターしながら)24時間経過後、溶液を低容量にまで蒸発させ、酢 酸エチルで層状とし、撹拌しながらpH3に酸性化する。有機相を分離し、乾燥 (硫酸マグネシウム)し、蒸発させて標記化合物を得る。 e)4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5 (4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドA:異性体A 実施例3dの生成物のTHF中撹拌溶液を、−10℃でトリエチルアミン(2 当量)およびクロロギ酸イソブチル(1当量)で連続的に処理する。20分経過 後、6−アミノ−4−メチル−1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4 H)−オン・塩酸塩(1当量)を加える。混合物を室温で撹拌し、反応経過をモ ニター(tlc/hplc)する。反応が終了すると、反応混合物を酢酸エチル で希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し、ついで乾燥( 硫酸マグネシウム)し、蒸発させる。残渣をジクロロメタン/メタノールの混合 液で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付す。実施例4 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロー[4,3−b ]−5(4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドA:異性体B a) 4−ヒドロキシモン酸A:異性体B 実施例3aに記載の操作を用いて、調製例1eの極性が大きい方の生成物を標 記化合物に変形した。 b) ナトリウム4−ヒドロキシモネートA:異性体B 実施例3bに記載の操作を用い、実施例4aの生成物を標記化合物に変形する 。 c) メチル4−ヒドロキシシュードモネートA:異性体B 実施例3cに記載の操作を用い、実施例4cの生成物を標記化合物に変形する 。 d) 4−ヒドロキシシュードモン酸A:異性体B 実施例3dに記載の操作を用い、実施例4cの生成物を標記化合物に変形する 。 e) 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]− 5(4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドA:異性体B 実施例3eに記載の操作を用い、実施例4dの生成物を標記化合物に変形する 。実施例5 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b ]−5(4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドC:異性体A a) ジクロロメタンおよびピリジン中の実施例3cの生成物(5.5当量)を トリクロロアセチルクロリド(5当量)で滴下処理する。1時間経過後、該混合 物を水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、クエン酸およびブラインで希釈し、つい で乾燥(硫酸マグネシウム)し、粗アシル化物質に変形する。 無水トリフルオロ酢酸(1当量)を、20℃で、ヨウ化ナトリウム(3.3当 量)およびアセトニトリルの混合物に加える。5分経過後、前記アシル化物質の アセトニトリル中溶液を加え、該混合物を18時間撹拌する。ジエチルエーテル を加え、混合物を水性亜硫酸水素ナトリウム、水性炭酸水素ナトリウムおよびブ ラインで洗浄し、ついで乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させる。ついで残渣 をエタノールに溶かし、炭酸カリウム(8当量)を加える。2時間(モニターし ながら)経過後、酢酸エチルを加え、該混合物を水、ブラインで洗浄し、ついで 乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させる。残渣をメタノール/ジクロロメタン の混合液で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物を得る。 b) 4−ヒドロキシシュードモネートC:異性体A 実施例3dに記載の操作を用い、実施例5aの生成物を標記化合物に変形する 。 c) 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロー[4,3−b]− 5(4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドC:異性体A 実施例3eに記載の操作を用い、実施例5bの生成物を標記化合物に変形する 。実施例6 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b ]−5(4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドC:異性体B a) メチル4−ヒドロキシシュードモネートC:異性体B 実施例5aに記載の操作を用い、実施例4cの生成物を標記化合物に変形する 。 b) 4−ヒドロキシシュードモネートC:異性体B 実施例3dに記載の操作を用い、実施例6aの生成物を標記化合物に変形する 。 c) 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]− 5(4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドC:異性体B 実施例3cに記載の操作を用い、実施例6bの生成物を標記化合物に変形する 。 実施例7 医薬処方 式(I)の化合物 2% ポリエチレングリコール400 59 ポリエチレングリコール4000 39
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ブルーム,ナイジェル・ジョン・ペリーマ ン イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ ーク(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 ブラウン,パメラ イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ ーク(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 オハンロン,ピーター・ジョン イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ ーク(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 オズボーン,ニール・フレデリック イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ ーク(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I): [式中、 A1はC(O)OをCONR1と結合させる一群の原子; R1およびR2は、同一または異なって、各々、水素または(C1-6)アルキル 、(C3-7)シクロアルキル、(C2-6)アルケニル、アリール、アリール(C1- 4 )アルキルまたはヘテロサイクリルから選択され、各々、所望により置換され ていてもよい; Xはエポキシ基またはE−二重結合基: を意味する] で示される、「チオマリノール」と称される化合物を除く化合物。 2. A1が、C(R3)(R4);[C(R3)(R4)]m2;[C(R3)(R4)]m2 3;[C(R3)(R4)]m3;または[C(R3)(R4)]m32であり; ここに、 mが0または1であり; R3およびR4が、同一または異なって、各々、水素または(C1-6)アルキル から選択され; A2が(C3-7)シクロアルキレン基、所望により置換されていてもよいアリー ル基、好ましくはフェニレン、または所望により置換されていてもよいヘテロサ イクリル基であり;および A3が1〜20個の炭素原子、好ましくは4〜9個の炭素原子を有するポリメ チレン鎖であって、該鎖が、所望により、例えば(C1-6)アルキル基で置換さ れていてもよく、該鎖が、所望により、1またはそれ以上の箇所でM基により分 断されていてもよく、この場合、Mは2個のポリメチレン鎖を結合するための1 またはそれ以上の原子の鎖であり、1以上の分断がある場合、そのMは同一また は異なってもよい請求項1記載の化合物。 3. A1が所望により置換されていてもよいポリメチレン鎖(CH2nであ り、ここにnが1〜10の整数である請求項1または2記載の化合物。 4. nが5〜9である請求項3記載の化合物。 5. nが6、7または8である請求項4記載の化合物。 6. R1が水素または(C1-6)アルキルである前記請求項いずれか1つに記 載の化合物。 7. R1が水素である請求項6記載の化合物。 8. R2が水素または(C1-6)アルキルである前記請求項いずれか1つに記 載の化合物。 9. R2が水素である請求項8記載の化合物。 10. 6−[4−{5S−(2S,3S−エポキシ−5S−ヒドロキシ−4S−メチ ルヘキシル)−3R,4R−ジヒドロキシテトラヒドロピラン−2S−イル}− 4−ヒドロキシ−3−メチル−ブト−2E−エノイルオキシオクタノイルアミノ ]−1,2−ジチオロ−[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン; 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5( 4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドA:異性体A; 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5( 4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドA:異性体B; 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5( 4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドC:異性体A; および 4−ヒドロキシ−N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5( 4H)−オキソピロール−6−イル)シュードモンアミドC:異性体B から選択される請求項1記載の式(I)の化合物。 11. 請求項1記載の式(I)の化合物と、医薬上許容される担体または賦形 剤とからなる医薬組成物。 12. 治療にて用いるための請求項1記載の式(I)の化合物。 13. マイコプラズマにより誘起される感染症の治療用医薬の製造における、 請求項1記載の式(I)の化合物の使用。 14. 真菌感染症の治療用医薬の製造における、請求項1記載の式(I)の化 合物の使用。 15. シュードモナス属により誘起される細菌感染症の治療用医薬の製造にお ける、XがE−二重結合である請求項1記載の式(I)の化合物の使用。 16. 請求項1に記載の化合物またはチオマリノールと、除草上許容される担 体とからなる除草剤組成物。 17. 植物または植物の成長培地に、除草上有効量の請求項1に記載の式(I )の化合物またはチオマリノールを付与することからなる、望ましくない植物に 重度の損傷を与えるかまたは枯らす方法。 18. (a)式(IV): [式中、Xは請求項1の記載と同意義であり、Z1、Z2、Z3およびZ4は同一ま たは異なって、各々、水素またはヒドロキシル保護基を意味する] で示される酸またはその塩もしくは活性化誘導体を、式(V): [式中、 Y1は反応性エステル化脱離基; A1、R1およびR2は前記と同意義である] で示される化合物で、エステル形成条件下でエステル化するか、または (b)式(VIII): [式中、A1、X、Z1、Z2、Z3およびZ4は前記と同意義である] で示される酸またはその活性化誘導体を、式(VII): [式中、R1およびR2は前記と同意義である] で示されるアミンと、アミド形成条件下で反応させ、その後、必要ならば、ヒド ロキシル保護基を除去することからなる、請求項1に記載の式(I)の化合物ま たはチオマリノールの製法。 19. 請求項18に記載の式(IV)の化合物またはその(C1-6)アルキルエ ステル。 20. 請求項18に記載の式(V)の化合物。 21. 請求項18に記載の式(VIII)の化合物またはその(C1-6)アルキル エステル。 22. 式(XI): [式中、X、Z1、Z2、Z3およびZ4は請求項20の記載と同意義である] で示される化合物。 23. 式(XVII): [式中、X、Z1、Z2およびZ3は請求項18の記載と同意義である] で示される化合物。 24. メチル4−ヒドロキシモネートA; エチル4−ヒドロキシモネートA; 7−メトキシカルボニルヘプチル4−ヒドロキシモネートA; 7−メトキシカルボニルヘプチル4−ヒドロキシモネートC; 7−カルボキシヘプチル4−ヒドロキシモネートA; 7−カルボキシヘプチル4−ヒドロキシモネートC; 3R,4R−ジヒドロキシオキシ−5S−(2S,3S−エポキシ−4S−メチ ル−5S−ヒドロキシヘキシル)−2R−(2−オキソ−1−ヒドロキシプロプ −1−イル)テトラヒドロピラン; 2(R),3(R),4(R),5(S)−2−ホルミル−3,4−ジヒドロキシ−5−( 2S,3S−エポキシ−5S−ヒドロキシ−4S−メチルヘキシル)テトラヒド ロピラン; およびその対応するヒドロキシ保護誘導体から選択される化合物。 25. いずれか1つの実施例との関連において、実質的に前記されている請求 項1記載の化合物。
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