JPH08510223A - デオキシチオマリノール誘導体、その製法および製造用中間体ならびにその殺菌剤および除草剤としての使用 - Google Patents

デオキシチオマリノール誘導体、その製法および製造用中間体ならびにその殺菌剤および除草剤としての使用

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JPH08510223A JP6524955A JP52495594A JPH08510223A JP H08510223 A JPH08510223 A JP H08510223A JP 6524955 A JP6524955 A JP 6524955A JP 52495594 A JP52495594 A JP 52495594A JP H08510223 A JPH08510223 A JP H08510223A
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Abstract

(57)【要約】 末端ピロチン基からなる式(I)のモン酸のエステル誘導体は有用な抗菌、抗真菌および除草特性を有する。中間体もまた特許請求の対象である。

Description

【発明の詳細な説明】 デオキシチオマリノール誘導体、その製法および製造用中間体ならびに その殺菌剤および除草剤としての使用 本発明は抗菌、抗マイコプラズマおよび抗真菌活性を有する新規化合物群、そ の調製法およびヒトおよび獣医学的医薬におけるその使用に関し、またこのよう な化合物の調製において用いる中間体に関する。これらの化合物は、除草活性も 有し、したがって農業において有用である。 シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)微生物はシ ュードモン酸A、BおよびCとして知られ、その抗菌性が関心を集める3つの緊 密に関連したテトラヒドロピラニル化合物を産生する。 シュードモン酸A(ムピロシン)は構造(A): を有する。これは、すなわち、式(B)の化合物であるモン酸: [式中、エステル形成ラジカルは9−ヒドロキシノナン酸由来である]のエステ ルである。シュードモン酸Aは、主にグラム陽性菌に対して、またヘモフィルス ・インフルエンゼ(Haemophilus influenzae)およびモラクセラ・カタラーリス (Moraxella catarrhalis)などのある種のグラム陰性菌に対しても良好な抗菌 活性を示す。これは細菌イソロイシルt−RNAシンテターゼの選択的可逆的阻 害剤として作用し、それにより、細菌の蛋白合成を阻害する。これはまた抗マイ コプラズマおよび抗真菌活性も有する(メルクインデックス(Merck Index,第 11版,1989,993(およびその文献))およびEP0251434−A 参照)。この化合物は、スミスクライン・ビーチャム(SmithKline Beecham)よ りバクトロバン(Bactroban)の商標で局所処方物として市販されている。系統 的使用は不活性なモン酸への急速な代謝により制限される。最近、モン酸のエス テルも有用な除草活性を有することが見いだされている(WO93/19599 、ゼネカ・リミテッド(Zeneca Ltd))。 シュードモン酸Cは構造(C): (EP0003069、ビーチャム・グループ社(Beecham Group Ltd))を有 し、C10−C11トランス二重結合の存在により、シュードモン酸Aと区別さ れる。 最近、シュードモン酸と緊密に関連し、抗菌活性を有する、海生微生物により 産生される化合物が報告されている。これらの化合物は、「C」群のC10−C 11トランス二重結合を有し、C−4のヒドロキシル置換基の存在により特徴付 けられる。さらに、エステル形成ラジカルは8−ヒドロキシオクタン酸から誘導 でき、その中でカルボキシ末端が複素環を含有するアミンから形成されるアミド として存在する。 式(D): [式中、Rは水素またはヒドロキシルを意味する] で示される化合物は、海綿に関連するアルテロモナス(Alteromonas)種により 産生される(スティール・ディー・ビーおよびスティール・エイ・エイ(Stierl e D BおよびStierle A A)、ツー・ハンドレッドス・ナショナル・ミーティング ・オブ・エイ・シー・エス(200th National Meeting of ACS)、ワシントンD C、1990年8月26〜31日およびエクスペリエンティア(Experientia) 、1992、48、1165))。C−4ヒドロキシルの立体化学は、分光分析 研究に基づくとβ−であると推定される。 さらに、チオマリノールという名の別の化合物は、アルテロモナス・ラバ(Al teromonas rava)により産生される。この化合物は、一般式(E): を有し、立体化学は、共通の各キラル中心でシュードモン酸Cにおけるのと同様 である。しかし、4−ヒドロキシル置換基の立体化学は、未確認のままである( EP0512824−A1、サンキョウ社およびシオザワ(Sankyo Co Ltdおよ びShiozawa)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオティクス(J Antibiotics) ,1993(12),46,1834−1842)。チオマリノールはグラム陽 性およびグラム陰性生物の両方に対して良好な抗菌活性を有し、マイコプラズマ に対しても活性であると言われている。末端アミドを形成するアミンはピロチン 、特にホロチンである。そのアセトアミドは公知の抗菌化合物チオルチン(メル クインデックス(Merck Index)、第11版、1989,1471)およびホロ マイシン(メルクインデックス、第11版、1989,747)を包含する。チ オルチンも抗真菌活性を有する。 本発明者らはさらにピロチン誘導体が有用な治療特性を有することを見いだし た。 したがって、本発明は、式(I): [式中、 A1はC(O)OをCONR1と結合させる原子の基; R1およびR2は同一または異なって、水素または(C1-6)アルキル、(C3-7) シクロアルキル、(C2-6)アルケニル、アリール、アリール(C1-4)アルキル またはヘテロサイクリルから選択され、それは、各々、所望により置換されてい てもよい; Xはエポキシ基またはE−二重結合基: を意味する] で示される化合物を提供する。 式(I)の化合物は、シュードモン酸AおよびCと比較して、絶対効力および /または向上したスペクトルの点により、向上した抗菌性を有する。 A1の原子結合基は、1またはそれ以上の、炭素環、例えばアリール環におけ る炭素原子を包含しうる炭素原子および/または複素環式環におけるヘテロ原子 を包含しうるヘテロ原子、例えば窒素、硫黄および酸素からなる。 A1の適当な例としては、以下のものが挙げられる: C(R3)(R4);[C(R3)(R4)]m2;[C(R3)(R4)]m23;[C(R3)( R4)]m3;および[C(R3)(R4)]m32; ここに、 mは0または1(この場合、mが0である場合は[C(R3)(R4)]mは結 合を表わす); R3およびR4は同一または異なって、それぞれ水素または(C1-6)アルキル から選択される; A2は(C3-7)シクロアルキレン基、所望により置換されていてもよいアリー ル基、好ましくはフェニレン、または所望により置換されていてもよいヘテロサ イクリル基; A3は1〜20個の炭素原子、好ましくは4〜9個の炭素原子を有するポリメ チレン鎖であって、該鎖は、所望により、例えば(C1-6)アルキル基で置換さ れていてもよく、該鎖は、所望により、1またはそれ以上の箇所でM基で分断さ れていてもよく、この場合、 Mは2個のポリメチレン鎖を結合するための1またはそれ以上の原子の鎖であ り、1以上の分断がある場合、そのMは同一または異なってもよい。 Mの適当な例としては、酸素、イオウまたは窒素から選択されるヘテロ原子、 好ましくは酸素;(C3-7)シクロアルキレン基;炭素−炭素二重結合;炭素− 炭素三重結合;CO;OC(O);C(O)O;NRCO;C(O)NR;NRCON R;NRC(O)O;OC(O)NR;SO2NR;NRSO2;CONRSO2;S O2NRCOおよびフェニルオキシが挙げられる(ここに、Rは水素または(C1 -6 )アルキルである)。 適当には、R1は水素または(C1-6)アルキル、好ましくは水素である。 適当には、R2は水素または(C1-6)アルキル、例えばメチル、好ましくは水 素である。 適当には、A1は所望により置換されていてもよいポリメチレン鎖(CH2n (ここに、nは1〜10の整数、好ましくは5〜9、より好ましくは6、7また は8)である。適当な置換基は、特にα−炭素(カルボキシに結合した炭素)上 の(C1-6)アルキルを包含する。Xがエポキシ基である式(I)の化合物(A 群)において、A1は好ましくは、(CH27または(CH28であり、一方、 XがE−二重結合である式(I)の化合物(C群)において、A1は好ましくは 、(CH26または(CH27である。 (C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C2-6)アルケニル基また はポリメチレン鎖の適当な置換基は、例えばハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ 、カルボキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−または ジ−(C1-6)アルキルカルバモイル、スルホ、スルファモイル、モノ−または ジ−(C1-6)アルキルスルファモイル、アミノ、モノ−またはジ−(C1-6)ア ルキルアミノ、アシルアミノ、ウレイド、(C1-6)アルコキシカルボニルアミ ノ、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ、アリール、ヘテロサイク リル、ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、アシルオキシ、オキソ、アシル、2 −テノイル、(C1-6)アルキルチオ、(C1-6)アルキルスルフィニル、(C1- 6 )アルキルスルホニル、ヒドロキシイミノ、(C1-6)アルコキシイミノ、ヒド ラジノ、ヒドラゾノ、ベンゾヒドロキシモイル、グアニジノ、アミジノおよびイ ミノアルキルアミノを包含する。 本明細書において用いる場合、「アリール」なる語は、特記しない限り、所望 により5個までの、好ましくは3個までの置換基で置換されていてもよいフェニ ルまたはナフチルを包含する。アリール基の適当な置換基は、例えば、ハロゲン 、シアノ、(C1-6)アルキル、フェニル、(C1-6)アルコキシ、ハロ(C1-6 )アルキル、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ−(C1-6)アルキルアミノ 、アシルアミノ、ニトロ、カルボキシ、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1 -6 )アルコキシカルボニル(C1-6)アルキル、(C1-6)アルキルカルボニルオ キシ、(C1-6)アルキルチオ、(C1-6)アルキルスルフィニル、(C1-6)ア ルキルスルホニル、スルファモイル、モノ−またはジ−(C1-6)アルキルスル ファモイル、カルバモイル、およびモノ−またはジ−(C1-6)アルキルカルバ モイルを包含する。 本明細書において用いる場合、「ヘテロサイクリル」なる語は、環中に酸素、 窒素およびイオウから選択される4個までのヘテロ原子を含む芳香族または芳香 族でない単環または縮合環であって、所望により3個までの置換基で置換されて いてもよいものを含む。複素環は、適当には4〜7個、好ましく5または6個の 環原子を含有する。縮合複素環系は、炭素環を含み、1個の複素環を含みさえす ればよい。ヘテロサイクリル基の適当な置換基は、アリール基に関してすでに定 義したもの、ならびにオキソを包含する。 本明細書において用いる場合、「ハロゲン」なる語は、フッ素、塩素、臭素ま たはヨウ素を意味する。 本発明の式(I)の化合物は、医薬組成物において用いることを目的としてい るので、これらはそれぞれ実質的に純粋な形態、例えば少なくとも50%の純度 、より適当には少なくとも75%の純度、好ましくは少なくとも95%の純度( %は重量/重量を基準とする)である。式(I)の化合物の不純な調製物は、医 薬組成物においてより純粋な形態を調製するのに用いられる。本発明の中間体化 合物の純度はあまり重要でないが、式(I)の化合物に関しては、実質的に純粋 な形態が好ましいことは容易に理解できるであろう。好ましくは、可能な場合は いずれも、本発明の化合物は結晶形態で得られる。 本発明の化合物のいくつかは、有機溶媒から結晶化または再結晶される場合、 結晶化溶媒が結晶生成物中に存在してもよい。本発明はこのような溶媒和物もそ の範囲内に含む。同様に、本発明の化合物のうちいくつかの化合物は水を含有す る溶媒から結晶化または再結晶させてもよく、その結果水和生成物を形成しうる 。本発明は、その範囲内に、化学量論的水和物ならびにさまざまな量の凍結乾燥 などのプロセスにより生成される水を含有する化合物を含む。 式(I)の化合物はモン酸Aまたはモン酸Cのいずれかのエステルであること は容易に理解できるであろう。モン酸Aは、以下の構造: を有する4−[(2S,3R,4R,5S)−5−[(2S,4S,5S)−2,3− エポキシ−5−ヒドロキシ−4−メチルヘキシル]−3,4−ジヒドロキシテト ラヒドロピラン−2−イル]−3−メチル−ブト−(E)−エン酸の名称である 。 モン酸Cは、以下の構造: を有する4−{(2S,3R,4R,5S)−5−[(4S,5S)−5−ヒドロキ シ−4−メチルヘキシ−2(E)−エニル]−3,4−ジヒドロキシテトラヒド ロピラン−2−イル}−3−メチルブト−2(E)−エン酸の名称である。 したがって、式(I)の化合物の範囲内において、モン酸Aのエステルであり 、式(II): で示される第1の化合物群、およびモン酸Cのエステルであり、式(III): で示される第2の化合物群がある。 [式中、A1、R2およびR3は前記定義のとおり] 本発明は、式(I)の化合物(以下、「薬剤」と称する)を医薬上または獣医 学上許容される担体または賦形剤と共に含有する医薬または獣医学的組成物を提 供する。該組成物は、いかなる経路による投与用にも処方され、治療する病気に 依存する。該組成物は、例えば、錠剤、カプセル、散剤、顆粒剤、坐剤、トロー チ、および経口、局所用または滅菌非経口懸濁液などを含む液体またはゲル調製 物の形態であってもよい。 経口投与用錠剤およびカプセルは単位投与形態であり、例えば、シロップ、ア カシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガント、またはポリビニルピロリドンな どの結合剤;例えばラクトース、砂糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウ ム、ソルビトールまたはグリシンなどの増量剤;例えばステアリン酸マグネシウ ム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカなどの錠剤成型滑沢剤;例え ばジャガイモデンプンなどの崩壊剤、またはラウリル硫酸ナトリウムなどの許容 される湿潤剤などの通常の賦形剤を含んでもよい。錠剤は通常の医薬実施例にお いて周知の方法によりコートしてもよい。経口液体製剤は、例えば、水性または 油性懸濁液、溶液、乳剤、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、あ るいは使用前に水または他の適当なビヒクルで復元する乾燥製品にしてもよい。 このような液体製剤は、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、グ ルコースシロップ、ゼラチン、硬化食用油脂などの懸濁化剤;例えばレシチン、 ソルビタンモノオレアート、またはアカシアなどの乳化剤;例えばアーモンド油 、分別ココナッツ油、油性エステル、グリセリン、プロピレングリコール、また はエチルアルコールなどの非水性ビヒクル(食用油を含んでもよい);p−ヒド ロキシ安息香酸メチルまたはプロピルまたはソルビン酸などの防腐剤、および所 望により通常の矯味矯臭剤または着色剤等の通常の添加剤を含んでもよい。 皮膚への局所塗布に関しては、薬剤を、クリーム、ローションまたは軟膏剤に する。薬剤に関して用いられるクリームまたは軟膏処方物は、例えば、ハリーの コスメチコロジー(Harry's Cosmeticology)、第7版、ウィルキンソンおよび モアー(WilkinsonおよびMoore)編集、1982、ジョージ・ゴッドウィン(Ge orge Godwin)、ハーロー、イングランド)などの製薬学および美容の標準テキ ストおよび英国薬局方に記載されている当業界で公知の通常の処方物である。 適当な軟膏処方物は、シュードモン酸A(ムピロシン)に関してはEP009 5897−A(ビーチャム・ブループ・パブリック・リミテッド・カンパニー( Beecham Groupplc))に記載され、ポリエチレングリコールまたはポリエチ レングリコールアナログまたは誘導体、好ましくは所望によりポリエチレングリ コール4000と混合していもよいポリエチレングリコール400を含む。 坐剤は通常の坐剤基剤、例えばカカオ脂または他のグリセリドを含む。 非経口投与に関しては、該薬剤および滅菌ビヒクルを用いて流動単位投与形態 を調製する。薬剤は、用いたビヒクルおよび濃度に応じて、ビヒクル中に懸濁で きる。有利には、局所麻酔薬、防腐剤および緩衝剤などのアジュバントをビヒク ル中に溶解できる。安定性の向上のために、組成物をバイアル中に充填した後凍 結し、水を真空下で除去できる。凍結乾燥粉末を次にバイアル中に密封する。薬 剤を滅菌ビヒクル中に懸濁する前に酸化エチレンに接触させて滅菌できる。有利 には、界面活性剤または湿潤剤を組成物中に配合して、薬剤の均一な分散を促進 する。 耳への局所適用に関しては、該薬剤を、水、グリセロール、希エタノール、プ ロピレングリコール、ポリエチレングリコールまたは不揮発性油等の適当な液体 担体中懸濁液にする。眼への局所適用に関しては、薬剤を適当な滅菌水性または 非水性ビヒクル中懸濁液として処方する。添加剤、例えばメタ重亜硫酸ナトリウ ムまたはエデト酸二ナトリウムなどの緩衝剤;酢酸または硝酸フェニル水銀、ベ ンズアルコニウムクロリドまたはクロルヘキシジンなどの殺菌剤および殺真菌剤 を含む防腐剤;ヒプロメルロースなどの増粘剤を配合してもよい。 局所投与される組成物に関して採用される用量は、もちろん治療部分の大きさ に依存する。眼および耳に関しては、各投与量は、典型的には、薬剤10〜10 0mgの範囲である。 動物における乳房疾患、特にウシ乳腺炎の乳房内治療用獣医学的組成物は、一 般的に薬剤の油性ビヒクル中懸濁液を含有する。 組成物は、適用方法に応じて、0.1〜99重量%、好ましくは10〜60重 量%の薬剤を含有する。組成物が単位投与形態である場合、各投与単位は好まし くは50〜500mgの薬剤を含有する。成人ヒト(平均体重約70kg)の治 療に用いる用量は、投与経路および頻度に応じて、好ましくは1日当たり100 mg〜3gの範囲、例えば1日当たり250mg〜2gである。あるいは、薬剤 をヒト以外の動物に食餌の一部として投与してもよい。この場合、用いる薬剤の 量は、食餌の1重量%未満、好ましくは0.5重量%以下である。動物の食餌は 通常の食品を含み、これに薬剤を添加するかまたは薬剤を食品との混合物のプレ ミックス中に配合する。動物への薬剤の適当な投与方法は、ヒト以外の動物の飲 料水に添加することである。この場合、飲料水中の薬剤の濃度は、約5〜500 mg/ml、例えば5〜200mg/mlが適当である。 本発明の化合物は、治療、特にヒトを含む動物における細菌、マイコプラズマ および/または真菌感染症の治療において有用である。 本発明の化合物は、バクテロイデス(Bacteroides)、例えばビー・フラジリ ス(B.fragilis)BC1、ヘモフィルス(Haemophilus)、例えばエイチ・イン フルエンゼ(H.influenzae)Q1;モラクセラ(Moraxella)、例えばエム・カ タラーリス(M.catarrhalis)1502;ストレプトコッカス(Streptococci) 、例えばエス・ピオゲネス(S.pyogenes)CN10およびエス・ニューモニエ( S.pneumoniae)PU7;スタフィロコッカス(Staphylococci)、例えばエス・ アウレウス(S.aureus)Oxford;エシェリキア(Escherichia)、例えばイー・ コリ(E.Coli)DC0、レジオネラ(Legionella)、例えばエル・ニューモフィ ラ(L.pneumophila);シュードモナス(Pseudomonas)、例えばピー・エルジノ ーサ(P.aeruginosa)Dalgleishおよびエンテロバクター(Enterobacter)、例 えばエンテロバクター・フェセリス(Ent.faecelis)Iを含むグラム陰性菌およ びグラム陽性菌の両方に対して活性である。一般に、A群の化合物は、C群の対 応する化合物と比較した場合、C群の化合物がより活性であるピー・エルジノー サに対する活性を除いては、優れた抗菌活性を有することが判明している。さら に、本発明の化合物は、他の抗菌薬、例えばメチシリン;マクロリデス;アミノ グリコシドおよびリンコサミドなどのβ−ラクタム抗生物質に対して耐性(多耐 性も含む)であるスタフィロコッカス属生物、例えばエス・アウレウスおよびス タフィロコッカス属のコアグラーゼ陰性株、例えばエス・エピデルミディス(S. epidermidis)に対して活性である。したがって、本発明の化合物は、MRSA 、MRCNSおよびMRSEの治療において有用である。さらに、本発明の 化合物は、ムピロシンに対して耐性であるスタフィロコッカス生物の治療におい て有用である。治療される細菌感染症としては、ヒトにおける気管感染症、耳炎 、髄膜炎、皮膚および軟組織感染症、ウシにおける乳腺炎、およびブタおよびウ シなどの動物における呼吸器感染症が挙げられる。したがって、別の態様におい て、本発明はヒトまたはヒト以外の動物における細菌感染症の治療法であって、 このような治療を必要とするヒトまたはヒト以外の動物において、治療上有効量 の前記定義の式(I)の化合物を投与することからなる方法を提供する。 本発明の化合物は、ヒトおよび動物におけるマイコプラズマ誘発性感染症、例 えばマイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumonia)(ヒト、原発性異 型肺炎)、マイコプラズマ・ガリセプチカム(Mycoplasma gallisepticum)(ト リ、慢性呼吸器疾患)、マイコプラズマ・ボビス(Mycoplasma bovis)(ウシ、 乳腺炎、呼吸器系疾患および関節炎)、マイコプラズマ・ディスパー(Mycoplas ma dispar)(仔ウシ、肺炎)、マイコプラズマ・ハイポニューモニエ(Mycopla sma hypopneumoniae)(ブタ、家畜地方病性肺炎)、マイコプラズマ・ハイオラ イニス(Mycoplasma hyorhinis)(ブタ、関節炎)およびマイコプラズマ・ヒポ シノビアエ(Mycoplasma hyposinoviae)(ブタ、関節炎)による感染症に対し ても活性である。したがって、さらに別の態様において本発明はヒトまたはヒト 以外の動物におけるマイコプラズマ感染症の治療法であって、治療上有効量の前 記定義の式(I)の化合物をこのような治療を必要とするヒトまたはヒト以外の 動物に投与することからなる方法を提供する。 さらに、本発明の化合物は、エイズの病因のコファクターとして関与するマイ コプラズマ・ファーメンタンス(Mycoplasma fermentans)により起こる感染症 の治療において有用である。したがって、更に別の態様において、本発明は、エ ム・ファーメンタンスに感染したヒト、特にHIVにも感染したヒトの治療法で あって、このような治療を必要とするヒトを、抗マイコプラズマ有効量の式(I )の化合物で処置することからなる方法を提供する。 本発明の化合物は、抗真菌活性も有する。該化合物は、例えば他の生物の中で も、トリコフィトン(Trichophyton)、トリコスポロン(Trichosporon)、ヘン デルソニュラ(Hendersonula)、ミクロスポラム(Microsporum)、エピデルモ フィトン(Epidermophyton)、カンジダ(Candida)、クリプトコックス(Crypt ococcus)、サッカロミセス(Saccharomyces)、ペシロマイセス(Paecilomyces )およびピチロスポルン(Pityrosporum)属により起こるヒトにおける真菌感染 症の治療において用いられる。これらはまた、例えばアスペルギルス(Aspergil lus)、コクシジオイデス(Coccidioides)、パラコクシジオイデス(Paracocci dioides)、ヒストプラスマ(Histoplasma)およびブラストミセス(Blastomyce s)種により起こる種々の他の真菌感染の治療においても用いられる。したがっ て、さらに別の態様において、本発明は、ヒトを含む動物における真菌感染症の 治療法であって、抗真菌療法を必要とする患者を有効量の前記定義の式(I)の 化合物で治療することからなる方法を提供する。 式(I)の化合物の投与により、有害な毒物学的効果はないと考えられる。 本発明の化合物は、除草剤としても有用であり、単子葉植物および双子葉植物 を含む広範囲にわたる雑草に対して活性である。多くの化合物は、作物、特に、 小麦、大麦、トウモロコシ、ナタネ、サトウダイコンおよび米において良好な選 択性を示す。本発明の除草組成物において用いる化合物は、好ましくない植物に 直接適用(発芽後適用)するのが好ましいが、好ましくない植物が出現する前に 土壌に適用(発芽前適用)してもよい。したがって、さらに別の態様において、 本発明は好ましくない植物に重篤な損傷を与えるかまたは枯らす方法であって、 植物または植物の成長培地に除草的に有効量の前記定義の式(I)の化合物を適 用することからなる方法を提供する。 除草的使用に関して、本発明の化合物は、さらに液体または固体希釈剤であっ てもよい担体を含有する組成物の形態で用いるのが好ましい。適当なこのような 組成物は、直接用いられるような希釈組成物であっても、使用前に通常水で希釈 する濃縮組成物であってもよい。適当な液体組成物は、活性成分の、所望により 界面活性剤を含有してもよい水中溶液または分散液からなるか、または活性成分 の、水中小滴として分散された水非混和性有機溶媒中溶液または分散液であって もよい。適当な固体組成物は、顆粒または微粉末または分散可能な粉末または顆 粒の形態であってもよく、さらに分散を促進する湿潤剤を含んでもよい。適当な 除草処方剤は当業界で周知である。例えば、WO93/19599(ゼネカ・リ ミテッド(Zeneca Ltd))参照。 除草用途についての適当な適用率は、個々の適用に依存するが、通常、0.0 001〜20kg/ヘクタール、好ましくは0.001〜10kg/ヘクタール 、より好ましくは0.001〜2kg/ヘクタールの範囲内である。 本発明の化合物は、単独または特定の用途において補足的除草活性を有する他 の除草剤との混合物として用いられる。適当なこのような補足的除草剤は、WO 92/19599(ゼネカ・リミテッド)に開示されている。 式(I)の化合物は、当業界において周知の方法を採用することにより容易に 調製できる。式(I)の化合物はモン酸Aまたはモン酸Cのいずれかのエステル であり、したがって、GB1587059(ビーチャム・グループ社(Beecham Group Ltd))においてモン酸Aの他のエステルに関してすでに記載されている 方法を採用することにより得られることは容易に理解できるであろう。適当なこ のような方法は、所望により保護されていてもよいモン酸AまたはCまたはその 活性化誘導体および末端ピロチン基を含む適当な「アルコール」を用いる通常の エステル化工程を含む。 したがって、さらに別の態様において、本発明は式(I)の化合物の製法であ って、式(IV): [式中、Xは前記定義のとおり、Z1、Z2およびZ3は同一または異なって、そ れぞれが水素またはヒドロキシル保護基を意味する] で示される酸またはその塩または活性化誘導体を、式(V): [式中、 Y1は反応性エステル化脱離基; A1、R1およびR2は前記定義のとおり] で示される化合物でエステル形成条件下でエステル化し;その後、必要ならば、 ヒドロキシル保護基を除去することからなる。 適当には、Y1はヒドロキシ、ハロゲン、好ましくは臭素またはヨウ素、ある いはスルホネート、好ましくは、ハロゲンまたはスルホネートである。 適当なエステル形成条件は当業界で周知であり、例えば、コンプリヘンシブ・ オーガニック・シンセシス(Comprehensive Organic Synthesis)、パーガモン ・プレス(Pergamon Press)、1991、6、323−380)に記載されてい る。適当なエステル形成条件は以下のものを包含する: (a) 式(IV)の酸の塩、例えばナトリウムまたは第三アミン塩、例えばトリ エチルアミンを、式(V)の化合物と、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ キシドまたはアセトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒中、例えば0〜100 ℃の範囲にある中程度の温度で反応させるか; (b) 式(IV)の酸を式(V)の化合物とアルカリ金属炭酸塩または第三アミ ンなどの塩基の存在下、極性非プロトン性溶媒中、(a)に関するのと同じ温度 で反応させるか; (c) 式(IV)の酸をY1がヒドロキシルである式(V)の化合物と、例えば アゾジカルボキシレートおよび三価リン試薬を用いたミツノブ反応(ミツノブ( Mitsunobu)、シンセシス(Synthesis)1981、1)の脱水条件下に反応させ るか;または (d) 式(IV)の酸の活性化誘導体、例えば混合無水物、例えばイソ−ブチル 炭酸無水物またはメタンスルホン酸無水物をY1がヒドロキシルである式(V) の化合物と、適当な塩基、例えばトリエチルアミンなどの第三アミンの存在下に 、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中、中程度の温度、好ましくは− 20〜+20℃の範囲で、あるいは塩基の非存在下で、予め形成されたアルコー ルの塩、例えばマグネシウムまたはリチウムアルコキシドを用いて反応させる。 好ましい条件は、式(IV)の酸のヒドロキシル保護誘導体のナトリウム塩を式 (V)の化合物のハロゲン化物またはスルホン酸塩誘導体と組合せた使用を包含 する。 式(V)の化合物は新規であり、式(I)の化合物の調製における中間体とし て有用である。したがって、さらに別の態様において、本発明は前記の式(V) の化合物を提供する。 式(V)の化合物はアミド結合を含み、したがって、適当な酸およびアミン前 駆体を用いた通常のアミド形成反応により容易に得られる。適当なこのようなプ ロセスは、式(IV): Y21CO2H (IV) [式中、 Y2は保護ヒドロキシル基またはY1(ヒドロキシルを除く); A1は前記と同じ] で示される酸またはその活性化誘導体または塩を、式(VII): [式中、R1およびR2は前記と同じ] で示されるアミンと、例えば、コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス( Comprehensive Organic Synthesis)、パーガモン・プレス(Pergamon Press) 、 1991、6、381−417)に記載されているようなアミド形成条件下で反 応させることからなる。 特に適当なアミド形成条件は、式(VI)の酸の活性化誘導体、例えばハロゲン 化アシルまたは混合無水物、例えば無水イソ−ブチル炭酸またはメタンスルホン 酸を式(VII)のアミンと、第三アミン、例えばピリジン、2,6−ルチジンまた は4−ジメチルアミノピリジンのような適当な塩基の存在下で、クロロホルム、 ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中、中程度の 温度、好ましくは−30〜+30℃の温度で反応させることからなる。 式(VI)の酸は市販品から直接得られるかまたは市販の化合物の慣用的修飾に より得られるω−ヒドロキシルカルボン酸またはその誘導体である。式(VII) のアミンはGB2170498A(インペリアル・ケミカル・インダストリーズ 社(Imperial Chemical Industries plc))に記載されているプロセスにしたが って、あるいはチオルチンまたはホロマイシンなどの天然原から出発した半合成 プロセスにより得られる。 別のプロセスにおいて、式(I)の化合物は最終工程が適当な酸およびアミン 前駆体間にアミド結合を形成することからなる経路により調製される。 したがって、別のプロセスにおいて、式(I)の化合物は、式(VIII): [式中、A1、X、Z1、Z2およびZ3は前記と同じ] で示される酸またはその活性化誘導体を前記の式(VII)のアミンとアミド形成 条件下で反応させ、その後必要ならばヒドロキシル保護基を除去することからな るプロセスにより調製される。 適当なアミド形成条件は前記のように当業界で周知である。 式(VIII)の化合物は式の化合物の調製における中間体として有用である。し た がって、さらに別の態様において、本発明は、シュードモン酸AおよびCおよび そのヒドロキシル保護誘導体(A1=(CH28)以外の前記の式(VIII)の化 合物を提供する。式(VIII)の酸は、式(IV)の化合物をカルボキシル基をカル ボキシ保護基により保護した式(VI)の化合物で前記のエステル化条件下で処理 することにより得られる。適当なカルボキシ保護基は「有機合成における保護基 」(Protective Groups in Organic Synthesis)、ティー・ダブリュ・グリーン (T.W.Greene)、ウィリー−インターサイエンス(Wiley-Interscience)、ニ ューヨーク、第2版、1991に記載されており、低級アルキル、好ましくは、 メチル、アリルおよびテトラヒドロピラニルを包含する。 モン酸Aはシュードモン酸Aから,GB1587058(ビーチャム・グルー プ社(Beecham Group Ltd))に記載されたプロセスにより、その慎重に制御し た加水分解により容易に得られる。シュードモン酸Cからモン酸Cを得るのに同 様のプロセスが用いられる(クレイトン・ジェイ・ピー(Clayton J.P.)ら、ジ ャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキン・トランスレーションズI (JCS Perkin Trans.I)、1982、2827)。あるいは、モン酸Cはモン酸 AからEP0003069(ビーチャム・グループ社(Beecham Group Ltd)) に記載されたプロセスに従って、その脱酸素化により得られる。 モン酸Aおよびモン酸Cの誘導体、例えば本発明の化合物は、例えばEP00 03069−A(ビーチャム・グループ・パブリック・リミテッド・カンパニー (Beecham Group plc)およびクレイトン・ジェイ・ピー(Clayton J P)ら、ジ ャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキン・トランスレーションズI 、1982、2827)により記載されている方法などの適当な脱酸素化(A→ C)およびエポキシ化(C→A)により容易に内部変換可能であることは容易に 理解できるであろう。 本明細書において用いる場合、「ヒドロキシル保護基」なる語は、分子の残り の部分を損なうことなく除去できる当業界で公知の基を意味する。適当なヒドロ キシル保護基は「有機合成における保護基」、ティー・ダブリュ・グリーン、ウ ィリー−インターサイエンス、ニューヨーク、第2版、1991)に記載されて い る。 モン酸AおよびCならびに式(VIII)の化合物のヒドロキシル基は、通常の方 法を用いて、前記プロセスのいずれの段階で保護してもよい。ヒドロキシル保護 基は、酵素法を含む、当業界で公知の方法により除去される。穏やかな条件下で 容易に除去できるので、シリル基が特に適当なヒドロキシル保護基である。この ような基は、例えば以下の式: L3SiY;L2SiY2;L3SiNL2;L3SiNHSiL3;L3SiNHCO L;L3SiO−C(L)=NSiL3;L3SiNHCONHSiL3;LNHC ONHSiL3tBuMe2Si−O−SO2−CF3[式中、Meはメチルを表し、tBuはt−ブチルを表し、Yはハロゲン、各L 基は独立して、水素、(C1-6)アルキル、(C1-6)アルコキシ、アリールまた はアリール(C1-4)アルキルから選択される] で示されるハロシランおよびシラザンを含む通常のシリル化試薬を用いて導入さ れる。好ましいシリル化試薬は、トリメチルシリルクロリドである。特に適当な ヒドロキシル保護基は、トリメチルシリル、トリエチルシリルおよびt−ブチル ジメチルシリル基である。除去の容易さから、トリメチルシリル基が好ましいヒ ドロキシル保護基である。 モン酸AおよびCならびに式(VIII)の化合物のグリコール基は、式(IX): RaC(ORb)(ORc)(ORd) (IX) [式中、Raは水素または(C1-6)アルキル、Rb、RcおよびRdは、各々、( C1-6)アルキルであり、その結果、環状誘導体において、Z2およびZ3は一緒 になって、RbC(ORc)基を形成する] で示される化合物を用いて環状誘導体を形成することにより保護する。適当には Raは水素、メチル、エチル、n−またはイソ−プロピル;最適には水素である 。Rb、RcおよびRd基は適当にはメチル、エチル、n−またはイソ−プロピル 、 あるいはn−、iso−、sec−またはt−ブチル;最適にはメチルである。式(I )の化合物のヒドロキシル基も、前記の式(I)の別の化合物に変換する前に保 護してもよい。各場合において、前記保護基は、例えば、クレイトン・ジェイ・ ピー(Clayton J P)ら、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキ ン・トランスレーションズI、1979、308に記載されているように、穏や かな酸加水分解、続いてアルカリ加水分解により除去される。 以下の実施例で本発明を説明するが、本発明の範囲をなんら制限するものでは ない。 調製例1 6−(8−ブロモオクタノイルアミノ)−4−メチル−1,2−ジ チオロ[4,3−b]−ピロール−5(4H)−オン:6−アミノ−4−メチル −1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン塩酸塩(ジャーナ ル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J Amer ChemSoc)、1955 、77、2861)(50mg、0.225ミリモル)、ピリジン(0.1ml、 1.24ミリモル)およびクロロホルム(2ml)の攪拌混合物に、8−ブロモ オクタノイルクロリド(150mg、0.622ミリモル)を添加し、攪拌を1 0分間続けた。反応混合物を蒸発乾固させ、トルエン(約10ml)を残渣に添 加し、トルエンを蒸発させた。このプロセスを繰り返した。残渣をシリカ上クロ マトグラフィーに付し、0〜2%ジクロロメタン−メタノールで溶出し、続いて 主要黄色生成物の2回目のクロマトグラフィー(ジクロロメタンで溶出)により 、黄色固体の標記化合物を得た(64.7mg、73%)。υmax(KBr)/c m-1 3261s(NH)、1660および1646(CO);δH(250M z;CDCl3;Me4Si)1.3−1.55(6H,m,CH2)、1.62−1 .8(2H,m,CH2)、1.8−1.96(2H,,CH2CH2CO)、2.36 (2H,t,J7.3Hz,CH2CO)、3.29(3H,s,NMe)、3.33( 2H,t,J6.8Hz,CH2Br)、6.59(1H,s,3−H)、7.75(1 H,s,NHCO);λmax(MeOH)/nm 388(εm/dm3モル-1cm- 1 10011)、312.5(3609)、245.5(5654);m/z(E I)(測定値M+390.0083 C1419BrN222としての計算値m/ z 3 90.0071) 調製例2 モン酸エチルC トリクロロアセチルクロリド(3.3ml、3 0ミリモル)を、ジクロロメタン(50ml)およびピリジン(2.6ml、3 2.5ミリモル)の混合物中モン酸エチルA(2.8g、7.5ミリモル)を含有 する溶液に20℃で滴下した。20℃で1時間後、溶液を連続して、水性炭酸水 素ナトリウム、水性クエン酸で2回、および食塩水で洗浄し、蒸発乾固させて、 粗トリス−(トリクロロ酢酸塩)を得た。無水トリフルオロ酢酸(1.0ml、 7ミリモル)を、ヨウ化ナトリウム(3.5g、25ミリモル)およびアセトニ トリル(20ml)の混合物に20℃で添加した。20℃で5分後、アセトニト リル中の前記トリス−(トリクロロ酢酸塩)(10ml)を添加し、溶液を20 ℃で18時間攪拌した。ジエチルエーテル(100ml)を添加し、混合物を水 性亜硫酸水素ナトリウムで2回、水性炭酸水素ナトリウムで2回、および食塩水 で洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させて粗保護オレフィンを得た。この粗物質をエタ ノール(50ml)中に溶解し、炭酸カリウム(7g、50ミリモル)を添加し た。20℃で2時間攪拌した後、酢酸エチル(200ml)を添加し、混合物を 水、次に食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させた。シリカゲル上のクロマトグ ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン混合物で溶出して、標記オレフィンを得 た(2.0g、75%)、融点97℃(ジエチルエーテルから)。(文献値96. 5〜97℃、クレイトンら、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パー キン・トランスレーションズI、1982、2827)。 調製例3 シュードモン酸メチルC 全く同様の方法で、シュードモン酸メ チルA(10.6g、20ミリモル)をシュードモン酸メチルCに変換した(7. 5g、75%)[既にクレイトンら(ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエテ ィ・パーキン・トランスレーションズI、1982、2827)により報告され ているものと同じ]。 調製例4 シュードン酸C シュードモン酸メチルC(390mg)のアセ トン(39ml)中溶液を、0.1M 燐酸水素二ナトリウム(350ml、濃 塩酸でpH7.0に調節)で希釈し、サブチリシンカールスバーグプロテアーゼ (Subtilisin Car1sberg Protease)(150mg)で処理した。室温で24時 間後、溶液を蒸発させて少量にし(約50ml)、酢酸エチル(50ml)の層 を重ね、5M 塩酸でpH3に酸性化した。水性相を酢酸エチル(50ml)で 抽出した。合した有機相を乾燥し(MgSO4)、蒸発させて、標記化合物を得 た(360mg、95%)。 実施例1 6−[4−{5S−(2S,3S−エポキシ−5S−ヒドロキシ− 4S−メチルヘキシル)−3R,4R−ジヒドロキシ−テトラヒドロピラン−2 S−イル}−3−メチルブト−2E−エノイル−オキシオクタノイルアミノ−4 −メチル−1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン (a) ジメチルホルムアミド中モン酸ナトリウムA(100mg、0.273 ミリモル)および6−(8−ブロモオクタノイル−アミノ)−4−メチル−1, 2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン(100mg、0.25 6ミリモル)を、70℃でアルゴン雰囲気下30分間攪拌しながら加熱した。反 応混合物を室温に冷却し、ジメチルホルムアミドを真空下に除去し、生成物をシ リカ上クロマトグラフィー(0−5%メタノール−ジクロロメタンで溶出)によ り精製して、黄色ガム状の標記化合物を得た(9.5mg、7%)。 (b) 5S−(2S,3S−エポキシ−5S−ヒドロキシ−4S−メチルヘキ シル)−3R,4R−ジヒドロキシテトラヒドロピラン−2S−イル)−3−メ チル−ブト−E−エノイル−オキシオクタン酸ナトリウム(65mg、0.12 7ミリモル)を0.5M HCl(0.255ml)およびメタノール(1ml) で処理し、溶液を蒸発乾固させた。残渣にTHF(1ml)およびトリエチルア ミン(19μl、0.14ミリモル)を添加し、攪拌溶液を0℃に冷却した。ク ロロギ酸イソブチル(19μl、0.14ミリモル)を添加し、混合物を0℃で 20分間攪拌し、次にピリジン(10μl、0.126ミリモル)を添加し、続 いて6−アミノ−4−メチル−1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4 H)−オン塩酸塩(30mg、0.125ミリモル)を添加した。20分後、ク ロロホルム(1ml)を反応混合物に添加し、混合物を室温で一夜攪拌する。反 応混合物を蒸発乾固させ、生成物をシリカ上クロマトグラフィー(0−4%メタ ノール−ジクロロメタンで溶出)により精製して、標記化合物(27.6mg) を得、これは分析的hplcにより測定すると純度80%であった(Nova PakTM 18カラム;10cm×5mm、20%溶液Aおよび80%溶液Bで溶出、38 6nmで検出)[溶液A:10%メタノール、90%NH4Ac緩衝液(pH4. 5);溶液B:70%メタノール、30%溶液A]。生成物を調製的hplc( C18Partisilカラム 20cm×20mm、65%溶液Cおよび35%溶液D で溶出、386nmで検出)。[溶液C:90%メタノール、10%NH4Ac 緩衝液pH4.5;溶液D:35%NH4Ac緩衝液 pH4.5、65%メタノ ール]を用いて精製して、標記化合物を得た(15.1mg、>90%純度(h plcによる)、収率18%)。 (c) (a)および(b)において調製した生成物を合し、シリカ上クロマト グラフィー(20%酢酸エチル−ヘキサンで溶出)に付し、標記化合物を得た( 7.3mg、純度88.7%(hplcによる))。λmax(MeOH)/nm3 91(εm/dm3モル-1cm-15694)および303(4540);δH(4 00MHz;CDCl3;Me4Si)0.94(3H,d,J7Hz,17−H)、 1.22(3H,d,J6.3Hz,12−H)、1.36(8H,s,CH2)、1.5 6−1.87(m,CH2および9−H)、2.01(m,8−H)、2.21(3H ,s,15−H)、2.27−2.45(4H,m,4−H,14−HおよびCH2CO )、2.58(1H,dd,J3および14.5Hz,4−H)、2.69(1H,d d,J2および8Hz,11−H)、2.88(1H,dt,J2および7Hz,10 −H)、3.35(3H,s,NMe)、3.48(1H,m,16−H)、3.55 (1H,dd,J2.5および12,6−H)、3.7−3.98(4H,m,5−H, 13−H,16−Hおよび7−H)、4.08(3H,t,J6.5,OCH2)、5 .76(1 NH);m/z(EI)(測定値M+654 C3146282としての計算値 654)。 実施例2 6−[4−{5S−(5S−ヒドロキシ−4R−メチルヘキシ−2 E−エニル)−3R,4R−ジヒドロキシテトラ−ヒドロピラン−2S−イル} −3−メチル−ブト−2E−エノイル−オキシオクタノイルアミノ]−4−メチ ル−1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン この化合物を実施例1aに記載した方法により、モン酸ナトリウムCおよび6 −(8−ブロモオクタノイルアミノ)−4−メチル−1,2−ジチオロ[4,3− b]ピロール−5(4H)−オンから調製して黄色ガム状物質を得た(収率4. 3%)。λmax(MeOH)/nm 387.5(εm/dm3モル-1cm-1106 59)、314.5(5329);δH(400MHz;CDCl3;Me4Si) 0.99(3H,d,J7Hz,17−H)、1.15(d,J6Hz,14−H)、1 .35(6H,brs,CH2)、1.58−1.74(4H,m,CH2)、1.83( 1H,m,8−H)、2.05−2.27(3H,m,9−Hおよび12−H)、2. 21(3H,d,J1.3Hz,15−H)、2.29(1H,ddd,J1,8,14. 6Hz,4−H)、2.33(2H,t,J8Hz,CH2CO)、2.6(1H,dd d,J1,3,14.6Hz,4−H)、3.34(3H,s,NMe)、3.45(1 H,dd,J3および9Hz,6−H)、3.51(1H,dd,J2および11Hz ,16−H)、3.55(1H,m,13−H)、3.71(1H,dt,J3.2よび 9Hz,5−H)、3.79(1H,dd,J3および11Hz,16−H)、3.8 9(1H,t,J3.4Hz,7−H)、4.07(2H,t,J6.5Hz,OCH2) 、5.38−5.5(2H,m,10および11H)、5.76(1H,d,J0.8H z,2 m/z(EI)[測定値M+638.2698 C3146282としての計算 値m/z638.2696]。 実施例3 N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)−シュードモナミドA −10℃のシュードモン酸A(250mg、0.5ミリモル)およびトリエチ ルアミン(0.15ml、1ミリモル)の乾燥THF(5ml)中攪拌溶液をク ロロギ酸イソブチル(65μl、0.5ミリモル)で処理した。20分後、6− アミノ−4−メチル−1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)−オ ン塩酸塩(104mg、0.5ミリモル)を添加した。混合物を室温で2時間攪 拌し、酢酸エチル(50ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20m l)、水(2×20ml)、飽和塩化ナトリウム溶液(20ml)で洗浄し、乾 燥し(硫酸マグネシウム)、蒸発乾固させた。残渣をシリカ上クロマトグラフィ ー(0−7%メタノール−ジクロロメタンで溶出)に付し、標記化合物を得た( 130mg、39%)。υmax(CH2Cl2)/cm-1 3393 br、29 32、1707、1668、1225、1152;δH(250MHz;CD3O D;Me4Si)0.94(3H,d,J7Hz,17−H)、1.19(3H,d,J 6.5Hz,14−H)、1.37(9H,m,4×CH2および12−H)、1.6 8(6H,m,2×CH2および9−H)、1.94(1H,m,8−H)、2.18 (3H,s,15−H)、2.18−3.15(6H,m,CH2,4−H,10−H,1 1−H)、3.35(3H,s,NMe)、3.50−3.90(6H,m,5−H,6 −H,7−H,13−H,16−H)、4.06(3H,t,J6.5Hz,OCH2) 、5.73(1 (C−17)、19.31(C−15)、20.34(C−14)、26.64( C−3')、27.01(C−7')、28.06(C−4")、29.77(C−8 ')、30.10−30.19(C−4',5',6')、33.00(C−9)、36. 60(C−2')、41.65(C−8)、43.74(C−12)、43.92( C−4)、56.9(C−10)、61.31(C−11)、64.82(C−9' )、66.37(C−16)、70.03(C−6)、70.74(C−13)、 71.61(C−7)、76.24(C−5)、112.83(C−3")、115 .44(C−6a")、118.35(C−2)、135.88(C−3a")、1 37.60(C−6")、158.92(C−3)、168.36、168.61( C−1,C−5")、174.20(C−1');m/z(EI)(測定値M+,6 68.2813 C3248292としての計算値M,668.2801)。 実施例4 N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)−シュードモナミドC −10℃のシュードモン酸C(242mg、0.5ミリモル)およびトリエチ ルアミン(0.15ml、1ミリモル)の乾燥THF(5ml)中攪拌溶液をク ロロギ酸イソブチル(65μl、0.5ミリモル)で処理した。20分後、6− アミノ−4−メチル−1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)−オ ン塩酸塩(104mg、0.5ミリモル)を添加した。混合物を室温で4時間攪 拌した。混合物を後処理し、実施例3に記載したようにクロマトグラフィーに付 して、標記化合物を得た(163mg、50%)。υmax(KBr)/cm-1 3265br、2855、1674、1229;δH(250MHz;CDCl3 ;Me4Si)0.97(3H,d,J6Hz,17−H)、1.16(3H,d,J6 Hz,14−H)、1.33(9H,m,4×CH2,12−H)、1.64(6H,m ,2×CH2,9−H)、1.86(1H,m,8−H)、2.22(3H,s,15− H)、2.10−2.70(4H,m,CH2,4−H),3.36(3H,s,NMe )、3.40−3.95(6H,m,5−H,6−H,7−H,13−H,16−H)、 4.08(2H,t,J6.5Hz,OCH2)、5.31−5.36(2H,m,10− H,11 5(1H,s,NH);δc(CDCl3)16.72(C−17)、19.32(C −15)、20.46(C−14)、25.48(C−3')、25.99(C−7 ')、27.97(C−4")、28.67(C−8')、29.10(C−4',5', 6')、32.45(C−9)、36.44(C−2')、42.00(C−8)、 43.13(C−4)、44.78(C−12)、63.68(C−9')、64. 92(C−16)、69.01(C−6)、70.51(C−7)、71.30( C−13)、74.96(C−5)、109.61(C−3")、114.61(C −6a")、117.63(C−2)、129.50(C−11)、133.34( C−3a")、134.57(C−10)、136.63(C−6")、157.0 0(C−3)、166.94、167.25(C−1,C−5")、171.97 (C−1');m/z(EI)(測定値M+,652.2856 C324828 2としての計算値M,652.2852)。 実施例5 4−(4−メチル−1,2−ジチオロ[4,3−b]−5(4H)− オキソピロール−6−イル)カルバモイルブチルモネートA (a) 4−メトキシカルボニルブチルモネートA モン酸ナトリウムA (0.403g、1.1ミリモル)を乾燥ジメチルホルムアミド(13ml)中に 溶解し、5−ブロモ吉草酸メチル(0.31ml、2.2ミリモル)を添加した。 混合物を70℃に2時間加熱し、次に真空下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル中 に溶かし、希炭酸水素ナトリウム溶液、および食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発さ せて、粗生成物(0.74g)を得た。これをシリカ(22g)上カラムクロマ トグラフィー(0−4%ジクロロメタン中メタノールで溶出)により精製して、 無色粘稠性油状の標記化合物を得た(0.469g、93%)。υmax(KBr) 3463、2960、1737、1714、1151cm-1;λmax(EtOH )220nm(εm12878);δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.1 Hz,17−H3)、1.20(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、1.6−1.8 (6H,m,9−H2、2'−H2、3'−H2)、2.18(3H,s,15−H3)、 2.37(2H,t,J7.0Hz,4'−H2),3.65(3H,s,OMe)、4.0 8(2H,d,J6.0Hz,1'−H2)、5.74(1H,s,2−H);δc(CD3 OD)12.3(C−17)、17.3(C−15)、20.3(C−14)、2 2.6(C−3')、29.2(C−2')、32.8(C−9)、34.3(C−4 ')、41.7(C−8)、43.7(C−12)、43.9(C−4)、51.8 (OCH3)、56.9(C−10)、61.3(C−11)、64.3(C−1' )、66.4(C−16)、70.0(C−6)、70.7(C−7)、71.6( C−13)、76.2(C−5)、118.2(C−2)、159.2(C−3) 、168.2(C−1)、175.6(C−5');m/z(NH3DCI)476 (MNH4 +,13%)、459(MH+,5)、232(30)、150(100 )。 (b) 4−カルボキシブチルモネートA 4−メトキシカルボニルブチ ルモネートA(0.20g、0.44ミリモル)をアセトン(20ml)中に溶解 し、燐酸水素二ナトリウム緩衝溶液(0.1M、pH7、180ml)を添加し 、続いてサブチリシンカールスバーグ酵素(0.100g)を添加した。この透 明 溶液を42時間攪拌し、真空下で体積を減じて少量にし、酢酸エチルを積層し、 希燐酸でpH3.5に調節した。混合物をセライトを通して濾過し、相を分離し 、水性相を酢酸エチルで抽出した(3回)。合した有機抽出物を食塩水で洗浄し 、乾燥し、蒸発させて、無色粘稠性油状物を得た(0.199g、100%)。 δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.0Hz,17−H3)、1.20(3H, d,J6.4Hz,14−H3)、1.64.−1.8(6H,m,9−H2,2'−H2、 3'−H2)、2.18(3H,d,J1.0Hz,15−H3)、2.33(2H,t,J 6.8Hz,4'−H2)、4.4−4.15(2H,m,1'−H2)、5.75(1H, s,2−H);m/z(NH3DCI)462(MNH4 +,27%)、445(M H+,11)および279(100)。 (c) 4−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)カルバモイルブチルモネートA 4−カルボキ シブチルモネートA(0.125g、0.28ミリモル)を乾燥テトラヒドロフラ ン(15ml)およびトリエチルアミン(0.043ml、0.31ミリモル)中 に溶解し、氷浴中で冷却し、クロロギ酸イソブチル(0.036ml、0.28ミ リモル)で処理した。混合物を半時間攪拌し、次にトリエチルアミン(0.05 3ml、0.38ミリモル)を添加し、続いて6−アミノ−4−メチル−1,2− ジチオロ−[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン塩酸塩(0.075g、0 .34ミリモル)を添加した。混合物を室温で5時間半攪拌し、酢酸エチルで希 釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液、および食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させた 。黄色残渣をシリカ上に吸着させ、シリカ(8g)上カラムクロマトグラフィー (0−6%ジクロロメタン中メタノールで溶出)に付して精製して、黄色泡状の 標記化合物を得た(0.095g、56%)。υmax(KBr)3420、292 6、1707、1647、1602、1228、1150cm-1; λmax(EtOH)213(εm23878)および390nm(10175); δH(CD3OD)0.94(3H,d,J7.1Hz,17−H3)、1.19(3H, d,J6.2Hz,14−H3)、1.36−1.45(1H,m,12−H)、1.6 2−1.79(6H,m,9−H2、2'−H2、3'−H2)、1.93−2.0(1H , m,8−H)、2.17(3H,d,J1.0Hz,15−H3)、2.22(1H,d d,J14.6,9.7Hz,4−H)、2.44(2H,t,J7.0Hz,4'-H2) 、2.62(1H,brd,J14.1Hz,4−H)、2.71(1H,dd,J7. 6,2.2Hz,11−H)、2.80(1H,dt,J5.8,2.2Hz,10−H) 、3.34(3H,s,NMe)、3.35−3.41(1H,m,6−H)、3.55 (1H,dd,J11.5,1.4Hz,16−H)、3.69−3.90(4H,m,5 −H,7−H,13−H,16−H)、4.11(2H,t,J5.9Hz,1'−H2) 、5.75(1H,s,2−H)、7.20(1H,s,3"−H);δc(CD3OD )12.3(C−17)、19.3(C−15)、20.4(C−14)、23.4 (C−3')、28.1(NCH3)、29.4(C−2')、33.0(C−9) 、36.1(C−4')、41.7(C−8)、43.8(C−12)、44.0( C−4)、56.9(C−10)、61.4(C−11)、64.4(C−1')、 66.4(C−16)、70.1(C−6)、70.8(C−7)、71.7(C− 13)、76.2(C−5)、112.9(C−3")、115.5(C−6a") 、118.3(C−2)、135.9(C−3a")、137.7(C−6")、1 59.2(C−3)、168.3(C−1)、168.6(C−5")、173.8 (C−5');m/z(EI)612(M+,6%)、368(2)および186 (100)。 (測定値M+,612.2168 C2840292としての計算値M,612. 2175)。 実施例6 (4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オ キソピロール−6−イル)カルバモイルメチルモネートA (a)メトキシカルボニルメチルモネートA モン酸ナトリウムA(0.6 1g、1.67ミリモル)およびブロモ酢酸メチル(0.32ml、3.34ミリ モル)を実施例5aに記載したように反応させて、無色粘稠性油状の標記化合物 を得た(0.604g、87%)。δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.0 Hz,17−H3)、1.20(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、2.20(3H ,d,J1.1Hz,15−H2)、3.74(3H,s,OMe)、4.64(2H,s, 1'−H2)、5.84(1H,s,2−H);δc(CD3OD)12.3(C− 17)、19.4(C−15)、20.3(C−14)、33.0(C−9)、4 1.7(C−8)、43.7(C−12)、44.0(C−4)、52.6(OCH3 )、56.9(C−10)、61.0(C−1')、61.3(C−11)、66. 4(C−16)、70.0(C−6)、70.7(C−7)、71.6(C−13 )、76.2(C−5)、117.1(C−2)、161.2(C−3)、167. 1(C−1)、170.5(C−2');m/z(EI)417(MH+,2%)、 416(M+,0.2)、227(55)、111(100)、69(95);m /z(NH3DCI)434(MNH4 +,100%)および417(MH+,10) 。(測定値M+:416.2041 C20329としての計算値M,416.20 46)。 (b)4−カルボキシメチルモネートA 実施例5bに記載された方法を用 いて標記化合物を調製する。生成物は無色粘稠性油状物である(0.130g、 75%);δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.1Hz,17−H3)、1. 20(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、2.20(3H,d,J0.8Hz,15 −H3)、4.60(2H,s,1'−H2)、5.85(1H,s,2−H)。 (c) (4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オ キソピロール−6−イル)カルバモイルメチルモネートA 実施例5cに記載 された方法を用いて標記化合物を調製した。生成物はオレンジ色固体である(0 .108g)が、純粋でない。したがって、シリカ(8g)上カラムクロマトグ ラフィー(蒸留酢酸メチルで溶出)により再精製し、オレンジ色固体の純粋な生 成物を得た(0.080g、46%)。υmax(KBr)3414、3240、2 927、1722、1648、1615、1145cm-1;λmax(EtOH)3 89(εm9229)および217nm(21159);δH(CD3OD)0.9 4(3H,d,J7.1Hz,17−H3)、1.20(3H,d,J6.4Hz,14− H3)、1.36−1.45(1H,m,12−H)、1.63−1.75(6H,m, 9−H2)、1.92−2.00(1H,m,8−H)、2.22(3H,d,J0.7H z,15−H3)、2.29(1H,dd,J14.4,9.6Hz,4−H)、2.65 −2.75(2H,m,4−H,11−H)、2.81(1H,td,J5.7,2.2 Hz,10−H)、3.35(3H,d,J1.4Hz,NCH3)、3.38(1H, dd,J8.9,3.1Hz,6−H)、3.56(1H,brd,J10.7Hz,16 −H)、3.72−3.92(4H,m,5−H,7−H,13−H,16−H)、4. 72(2H,s,1'−H2)、5.91(1H,s,2−H)、7.25(1H,s,3 "−H);δc(CD3OD)12.3(C−17)、19.5(C−15)、20. 3(C−14)、28.1(NCH3)、33.0(C−9)、41.7(C−8) 、43.8(C−12)、44.1(C−4)、56.9(C−10)、61.3( C−11)、62.6(C−1')、66.4(C−16)、70.0(C−6)、 70.7(C−7)、71.6(C−13)、76.2(C−5)、113.5(C −3")、114.5(C−6a")、117.2(C−2)、136.3(C−3 a")、137.6(C−6")、161.6(C−3)、166.8(C−1)、 168.0(C−5")、168.4(C−2');m/z570(8%)、326 (3)、244(70)および186(100)。(測定値M+,570.171 6 C2534292としての計算値M,570.1706)。 実施例7 10−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H )−オキソピロール−6−イル)カルバモイルデシルモネートA (a)10−カルボキシデシルモネートA モン酸ナトリウムA(0.55 g、1.5ミリモル)を乾燥ジメチルホルムアミド(15ml)中に溶解し、1 1−ブロモウンデカン酸(3,4,5,6−テトラヒドロピラン−2−イル)(1. 05g、3ミリモル)を添加した。混合物を70℃に半時間加熱し、次に真空下 で蒸発させる。残渣を酢酸エチル中に溶かし、希炭酸水素ナトリウム溶液、およ び食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させて、粗生成物を得た。これをシリカ(36 g)上カラムクロマトグラフィー(0−4%ジクロロメタン中メタノールで溶出 )に付して精製し、10−(3,4,5,6−テトラヒドロピラン−2−イルオキ シカルボニル)デシルモネートAを得た(0.830g、90%)。 δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.1Hz,17−H3)、1.20(3H, d,J6.4Hz,14−H3)、2.18(3H,d,J0.9Hz,15−H3)、 2.36(2H,t,J7.3Hz,10'−H2),4.06(2H,t,J6.6Hz, 1' −H2)、5.73(1H,s,2−H)および5.92(1H,brs,2"−H)。 このエステル(0.77g、1.26ミリモル)をメタノール(20ml)および 水(15ml)中に溶解し、氷酢酸(2滴)を添加する。混合物を2時間45分 攪拌し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、エーテルで洗浄した(3回)。 水性相を1.5M燐酸でpH3.4に調節し、酢酸エチルで抽出した(3回)。合 した有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させて、無色粘稠性油状の標記 化合物を得た(0.67g、100%)。υmax(CH2Cl2)2927、170 7、1648、1226、1152cm-1;λmax(EtOH)221nm(εm 12620);δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.1Hz,17−H3)、 1.20(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、1.3−1.75(19H,m,12 −H,9−H2,2'−9'−H2)、2.18(3H,d,J0.9Hz,15−H3)、 2.27(2H,t,J7.4Hz,10'−H2),4.06(2H,t,J6.5Hz, 1'−H2)、5.74(1H,s,2−H);δc(CD3OD)12.3(C−17 )、19.3(C−15)、20.3(C−14)、26.1(C−9')、27. 1(C−3')、29.8(C−2')、30.2、30.3、30.3、30.4、 30.5(C−4',5',6',7',8')、33.0(C−9)、35.0(C−10 ')、41.6(C−8)、43.7(C−12)、43.9(C−4)、56.9 (C−10)、61.3(C−11)、64.8(C−1')、66.4(C−16 )、70.0(C−6)、70.7(C−7)、71.6(C−13)、76.2( C−5)、118.3(C−2)、159.0(C−3)、168.4(C−1) 、177.7(C−11');m/z(FAB,チオグリセロール)546(MN H4 +)および529(MH+);(FAB,3−NOBA/Na)573(M+2 Na+)および551(M+Na+)。 (b) 10−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H )−オキソピロール−6−イル)カルバモイルデシルモネートA 反応物を2 2時間攪拌する以外は実施例5cに記載した方法を用い、標記化合物を調製した 。生成物はオレンジ色泡状物であった(0.126g、60%)。υmax(KBr )3430、3265、2927、1710、1650、1602および122 8 cm-1;λmax(EtOH)210(εm26208)、312(3953)およ び391nm(10542);δH(CD3OD)0.94(3H,d,J7.1Hz ,17−H3)、1.20(3H,d,J6.5Hz,14−H3)、1.28−1.75 (19H,m,12−H,9−H2、2'−9'−H2)、1.91−2.00(1H,m ,8−H)、2.18(3H,d,J1.0Hz,15−H3)、2.21(1H,dd, J8.7,14.5Hz,4−H)、2.38(2H,t,J7.5Hz,10'−H2) 、2.64(1H,brd,J14.3Hz,4−H)、2.71(1H,dd,J7. 6,2.2Hz,11−H)、2.81(1H,td,J5.8,2.2Hz,10−H) 、3.35(3H,s,NCH3)、3.35−3.40(1H,m,6−H)、3.5 6(1H,brd,J11.5Hz,16−H)、3.7−3.9(4H,m,5,7,1 3,16−H)、4.05(2H,t,J6.5Hz,1'−H2)、5.73(1H,s ,2−H)、7.23(1H,s,3"−H):δc(CD3OD)12.3(C−17 )、19.3(C−15)、20.3(C−14)、26.7(C−9')、27. 1(C−3')、28.1(NCH3)、29.8(C−2')、30.2−30.5 (C−4',5',6',7',8')、33.0(C−9)、36.6(C−10')、4 1.7(C−8)、43.7(C−12)、43.9(C−4)、56.9(C−1 0)、61.3(C−11)、64.9(C−1')、66.4(C−16)、70 .0(C−6)、70.7(C−7)、71.6(C−13)、76.2(C−5) 、112.9(C−3")、115.4(C−6a")、118.4(C−2)、1 35.9(C−3a")、137.6(C−6")、159.0(C−3)、168. 4(C−1)、168.6(C−5")、174.3(C−11');m/z696 (M+,2%)、370(8)および186(100)。(測定値:M+,696. 3129 C3452292としての計算値M,696.3114)。 実施例8 4−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピロ ール−6−イル)カルバモイルブチルモネートC (a) 4−メトキシカルボニルブチルモネートC モン酸ナトリウムC (0.30g、0.86ミリモル)および5−ブロモ吉草酸メチル(0.2ml 、 1.7ミリモル)を、反応時間を15分にする以外は実施例5aに記載したとお りに反応させて、無色粘稠性油状の標記化合物を得た(0.275g、73%) 。δH(CDCl3)0.95(3H,d,J6.84Hz,17−H3)、1.15( 3H,d,J6.25Hz,14−H3)、1.55−1.9(8H,m,9−H2、2− H2、3'−H2,12−H,18−H)、2.2(3H,s,15−H3)、2.55( 1H,d,J15.27Hz,4'−H2),3.6(3H,s,OMe)、4.05(2 H,t,J6.03Hz,1'−H2)、5.4−5.6(2H,m,10−H,11−H )、5.7(1H,s,2−H);υmax(KBr)3441、2924、1737 、1715、1151cm-1;λmax(EtOH)219nm(εm15125) ;m/z(NH3DCI)460(MNH4 +,11%)、443(MH+,15)、 232(30)、115(100)。 (b) 4−カルボキシブチルモネートC 4−メトキシカルボニルブチ ルモネートC(0.214g、0.48ミリモル)をアセトン(22ml)中に溶 解し、燐酸水素二ナトリウム(0.1M、pH7、198ml)を添加し、続い てプロテアーゼサブチリシンカールスバーグ酵素(0.11g)を添加した。こ の透明溶液を暗所で88時間攪拌し、真空下で体積を減じ、希塩酸(5M)でp H2に調節し、固体塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチルで抽出し(3回)、 食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。無色残渣をシリカ(8g)上カラムクロ マトグラフィー(0−7%ジクロロメタン中メタノールで溶出)に付して精製し 、無色油状の標記化合物を得た(0.162g、79%)。δH(CDCl3)0. 95(3H,d,J6.83Hz,17−H3)、1.15(3H,d,J6.27Hz, 14−H3)、1.6−1.85(4H,m,9−H2,12−H、8−H)、2.2( 3H,s,15−H3)、4.05−4.2(2H,m,1'−H2)、5.35−5.5 (2H,m,10−H,11−H)、5.7(1H,s,2−H);υmax(KBr) 3414、2924、1715、1645、1152cm-1;λmax(EtOH )221nm(εm13186);m/z(NH3DCI)446(MNH4 +,2 2%)、429(MH+,26)、117(75)、101(100)。 (c) 4−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)カルバモイルブチルモネートC 4−カルボキ シブチルモネートC(0.100g、0.23ミリモル)をテトラヒドロフラン( 12ml)中に溶解し、トリエチルアミン(0.03ml、0.23ミリモル) を添加し、氷浴中で冷却し、クロロギ酸イソブチル(0.03ml、0.23ミリ モル)で処理した。混合物を半時間攪拌し、次にトリエチルアミン(0.05m l、0.31ミリモル)を添加し、続いて6−アミノ−4−メチル−1,2−ジチ オロ−[4,3−b]−ピロール−5(4H)−オン塩酸塩(0.062g、0. 28ミリモル)を添加した。混合物を室温で16時間攪拌し、酢酸エチルで希釈 し、炭酸水素ナトリウム水溶液、および食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。 黄色残渣をシリカ(8g)上に吸着させ、0−6%ジクロロメタン中メタノール で溶出して、黄色油状の標記化合物を得た(0.048g、35%)。υmax( KBr)3402、2956、1712、1644、1228、1050cm-1 ;λmax(EtOH)207(εm28704)および390nm(11146) ;δH(CDCl3)0.95(3H,d,J6.83Hz,17−H3)、1.15( 3H,d,J6.26Hz,14−H3)、1.6−1.9(4H,m,8−H,9−H2, 12−H)、2.05−2.4(7H,m,15−H3,2'−H2、3'−H)、2.5 −2.6(3H,m,4'−H2、4−H)、2.8(1H,d,J7.64Hz,4−H )、3.35(3H,s,N−Me)、3.4−3.55(6H,m,6−OH,7−O H,13−OH,5−H,7−H,13−H)、3.6−3.85(3H,m,6−H, 16−H2)、4.0(2H,t,J5.75Hz,1'−H2)、5.3−5.5(2H ,m,10−H,11−H)、5.75(1H,s,2−H)、6.6(1H,s,3"− H)、17.85(1H,s,N−H);δc(CD3OD)16.6(C−17)、 19.3(C−15)、20.3(C−14)、23.4(C−3')、28.1( NCH3)、29.3(C−2')、33.7(C−9)、36.1(C−4')、4 3.8(C−8)、44.1(C−4)、45.3(C−12)、64.4(C−1 ')、65.7(C−16)、69.9(C−6)、71.6(C−7)、72.1 (C−13)、76.1(C−5)、118.2(C−2)、129.7(C−1 1)、135.8(C−10)、137.6(C−6")、159.3(C−3)、 168.3(C−1)、168.7(C−5")、173.8(C−5');m/z (EI)596(M+,3%)、277(70)、44(100)。 実施例9 4−(メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オ キソピロール−6−イル)カルバモイルメチルモネートC (a) メトキシカルボニルメチルモネートC メトキシカルボニルメチ ルモネートA(0.36g、0.87ミリモル)を氷浴中乾燥ジクロロメタン(6 ml)中に溶解し、ピリジン(0.4ml、4.57ミリモル)およびトリクロロ アセチルクロリド(0.4ml、3.65ミリモル)を添加した。反応物を半時間 攪拌し、水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、クエン酸溶液(5%水中)、飽和塩 化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させて、無色油状物を得た(0.72 98%)。これを乾燥アトニトリル(5ml)中、氷浴中で冷却したアセトニト リル(5ml)中に溶解したヨウ化ナトリウム(0.637g、4.25ミリモル )および無水トリフルオロ酢酸(0.17ml、1.19ミリモル)の混合物に滴 下した。反応物を暗所に4℃で54時間放置した。ジエチルエーテルで希釈し、 メタ亜硫酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、水酸化ナトリウム溶液(10%)でp H7にし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発さ せて、淡黄色油状物を得た(0.673g)。粗(6,7,13−トリストリクロ ロアセチル)メトキシカルボニルメチルモネートCをメタノール(4ml)中に 溶解し、炭酸カリウム(0.332g、2.4ミリモル)を添加した。反応物を室 温で2時間攪拌し、酢酸エチル、炭酸水素ナトリウムおよび水で希釈し、有機層 を水、食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。黄色残渣をシリカ(6g)上カラ ムクロマトグラフィー(0−6%ジクロロメタン中メタノールで溶出)に付して 精製し、無色油状の標記化合物を得た(0.108g、31%)。υmax(KBr )3415、2923、1759、1725、1145cm-1;λmax(EtO H)222(εm13669);293(403);δH(CD3OD)0.95( 3H,d,J6.93Hz,17−H3)、1.05(3H,d,J6.37Hz,14− H3)、1.75(1H,s,8−H)、3.75(3H,s,OMe)、4.55(2 H,s,1'−H2)、5.4(2H,m,10−H,11−H)、5.8(1H,s,2 −H); m/z(FAB)401(MH+,8%)、307(34%)、154(100% )。 (b) カルボキシメチルモネートC 実施例8bに記載した方法を用い て標記化合物を調製した。生成物は無色油状物であった(0.075g、85% )。δH(CD3Cl)0.95(3H,d,J6.62Hz,17−H3)、1.05 (3H,d,J5.93Hz,14−H3)、4.55(2H,s,1'−H2)、5.8 (1H,s,2−H);υmax(KBr)3423、2926、1725、164 5、1146cm-1。 (c) (4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オ キソピロール−6−イル)カルバモイルメチルモネートC 実施例8cに記載 した方法を用いて標記化合物を調製した。生成物は黄色固体であった(0.05 6g、53%)。υmax(KBr)3380、2926、1719、1646、 1144cm-1;λmax(EtOH)216nm(εm23772)、313(4 267)、388(11520);δH(CD3OD)0.95(3H,d,J6.8 8Hz,17−H3)、1.1(3H,d,J6.35Hz,14−H3)、1.7(1 H,m,8−H)、2.1(3H,m,9−H2、12−H)、2.2(3H,s,15 −H3)、2.25(1H,d,J9.6Hz,4−H)、2.6(1H,d,J14.2 Hz,4"−H)、3.85(3H,s,N−CH3)、3.45(1H,d,J11.6 Hz,16−H)、3.6(1H,m,6−H)、3.7−3.85(4H,m,5−H ,7H,13−H,16"−H)、4.65(2H,s,1'−H2)、5.35(2H, m,10−H,11−H)、5.9(1H,s,2−H)、7.3(1H,s,3"−H );δc(CD3OD)16.55(C−17)、19.54(C−15)、20. 25(C−14)、28.09(N−CH3)、33.60(C−9)、43.59 (C−8)、44.19(C−4)、45.18(C−12)、62.54(C− 1')、65.66(C−16)、69.83(C−13)、71.46(C−6) 、72.01(C−7)、75.96(C−5)、114.45(C−3")、11 7.02(C−2)、129.57(C−11)、135.68(C−10)、1 36.47(C−3")、137.4(C−6")、161.59(C−3)、16 6.73 (C−2')、167.93(C−1)、168.41(C−5");m/z(EI )554(M+,9%)、244(51)、49(100)。(測定値:M+,5 54.1766。C253428としての計算値:M,554.1757)。 実施例10 10−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4 H)−オキソピロール−6−イル)カルバモイルデシルモネートC (a) 10−メトキシカルボニルデシルモネートC 実施例8aに記載 した方法を用いて標記化合物を調製した。生成物は無色粘稠性油状物であった( 0.404g、79%)。δH(CD3OD)0.95(3H,d,J6.88Hz,1 7−H3)、1.1(3H,d,J6.36Hz,14−H3)、2.25(2H,t,J 7.36Hz,10'−H2),3.6(3H,s,OMe)、4.0(2H,t,J6.6 2Hz,1'−H2)、5.4(2H,m,10−H,11−H)、5.7(1H,s,2 −H);λmax(EtOH)218nm(εm17054);υmax(KBr)3 448、2953、1735、1712、1165cm-1;m/z(チオグリセ ロール)544(MNH4 +,62%)、527(MH+,85%)、293(10 0)。 (b) 10−カルボキシデシルモネートC テトラヒドロフラン(2m l)中前記エステル(0.158g、0.3ミリモル)に水酸化ナトリウム水溶 液(2.5Mを3.6ml、0.9ミリモル)を滴下した。反応物を2時間半室温 で攪拌し、真空下で蒸発させて少量にし、塩酸でpH2にし、酢酸エチルで抽出 し、乾燥し、蒸発させ、シリカ(8g)上カラムクロマトグラフィー(溶離剤と して0−20%ジクロロメタン中メタノールを用いる)に付して精製し、無色油 状の標記化合物を得た(0.14g、70%)。δH(CD3OD)0.95(3H ,d,J6.94Hz,17−H3)、1.05(3H,d,J6.35Hz,14−H3 )、4.0(2H,t,J6.5Hz,1'−H2),5.4(2H,m,10−H,11 −H)、5.75(1H,s,2−H);λmax(EtOH)219nm(εm14 950)、201(12714);m/z(EI)513(MH+、12%), 266(33%),111(100%)。 (c) 10−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)カルバモイルデシルモネートC 実施例8cに 記載した方法を用い、標記化合物を調製した。生成物はオレンジ色泡状物であっ た(0.069g、56%)。υmax(KBr)3402、2924、1711、 1646、1600、1149cm-1;λmax(EtOH)213(εm2559 7)、312(4920)、390(10520);δH(CD3OD)0.95 (3H,d,J6.9Hz,17−H3)、1.1(3H,d,J6.36Hz,14−H3 )、1.2(12H,s,3'−H2,4'−H2,5'−H2,6'−H2,7'−H2,8'− H2)、1.5(6H,m,8−H,12−H,2'−H2,9'−H2)、2.05(6H ,m,4−H,9−H2,15−H3)、2.3(2H,t,J7.5Hz,10'−H2) 、2.6(1H,d,J14.01Hz,4−H)、3.35(3H,s,N−Me)、 3.4(1H,d,J7.11Hz,16−H)、3.5(1H,m,6−H)、3.6 (4H,m,5−H,7−H,13−H,16−H)、4.0(2H,t,J6.51H z,1'−H2)、5.4(2H,m,10−H,11−H)、5.7(1H,s,2−H )、7.2(1H,s,3"−H);δc(CD3OD)16.65(C−17)、1 9.34(C−15)、20.33(C−14)、26.73(C−9')、27. 13(C−3')、28.056(N−CH3)、29.85(C−2')、30.1 9−30.43(C−4',C−5',C−6',C−7',C−8')、33.71(C −9)、36.63(C−10')、43.75(C−8)、44.11(C−4) 、45.32(C−12)、64.85(C−1')、65.74(C−16)、6 9.94(C−6)、71.56(C−7)、172.13(C−13)、76.1 4(C−5)、112.9(C−3")、115.48(C−6a")、118.3 3(C−2)、129.71(C−11)、135.80(C−10)、137. 65(C−6")、159.06(C−3)、168.41(C−1)、168.6 8(C−5")、174.32(C−11');m/z(3−NOBA/NA)7 03(MNa+,7%)、329(54%)、175(100%)。(測定値M+, 680.3180 C3452282としての計算値M,680.3165) 実施例11 N−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)−シュードモナミドA 実施例3に記載した方法によりシュードモン酸Aの無水物および6−アミノ− 1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)オン塩酸塩の混合物から標 記化合物を収率33%で得た。λmax(EtOH)/nm387(εm10528 )および302.5(3220);δH(250MHz;CD3OD;Me4Si) 0.94(3H,d,J7Hz,17−H3)、1.19(3H,d,J6.4Hz,14 −H3)、1.37(9H,m,4×CH2および12−H)、1.68(6H,m,2 ×CH2および9−H2)、1.94(1H,m,8−H)、2.18(3H,s,1 5−H3)、2.18−2.85(6H,m,CH2,4−H2,10−H,11−H)、 3.30−3.90(6H,m,5−H,6−H,7−H,13−H,16−H2)、4. 06(2H,t,J6.5Hz,OCH2)、5.73(H,s,2−H)、7.07( (C−15)、18.76(C−14)、25.12(C−3')、25.45(C −7')、28.20−28.64(C−4',5',6',8',4")、31.43(C −9)、35.03(C−2')、40.13(C−8)、42.20(C−12) 、42.36(C−4)、55.35(C−10)、59.73(C−11)、6 3.26(C−9')、64.80(C−16)、66.46(C−6)、69.1 8(C−13)、70.05(C−7)、74.65(C−5)、112.02( C−3")、114.30(C−6a")、116.79(C−2)、133.54 (C−3a")、136.38(C−6")、157.39(C−3)、166.6 1(C−5")、166.64(C−1)、172.79(C−1')。 実施例12 N−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)−シュードモナミドC 実施例4に記載した方法によりシュードモン酸Cの無水物および6−アミノ− 1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)オン塩酸塩の混合物から標 記化合物を収率17%で得た。υmax(KBr)/cm-1、3392br、29 25、1643;λmax(EtOH)/nm387(εm11009)および30 5.5(3290);δH(250MHz;CD3OD;Me4Si)0.99(3 H, d,J7Hz,17−H3)、1.09(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、1.3 7(9H,m,4×CH2,12−H)、1.40−1.85(7H,m,2×CH2,8 −H,9−H2)、2.18(3H,s,15−H3)、2.20−2.73(4H,m, CH2,4−H2),3.35−3.90(6H,m,5−H,6−H,7−H,13−H ,16−H2)、4.06(2H,t,J6.5Hz,OCH2)、5.40−5.47( 2H,m,10−H,11−H)、5.74(1H,s,2−H)、7.08(1H, 実施例13 6−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H )−オキソピロール−6−イル)カルバモイルヘキシルモネートA (a) 6−カルボキシヘキシルモネートA 実施例7aに記載した方法 を用いて標記化合物を調製する。モン酸ナトリウムA(0.293g、0.8ミリ モル)を7−ブロモヘプタン酸(3,4,5,6−テトラヒドロピラン−2−イル )(0.21g、0.71ミリモル)と反応させて、6−(3,4,5,6−テトラ ヒドロピラン−2−イルオキシ−カルボニル)ヘキシルモネートAを得た(0. 281g、71%)。この物質を脱保護して、無色油状の標記化合物を得た(0 .231g、100%)。υmax(KBr)3465、2936、1710、16 47、1153cm-1;λmax(EtOH)219nm(εm14518);δH( CD3OD)0.94(3H,d,J7.0Hz,17−H3)、1.20(3H,d,J 6.4Hz,14−H3)、2.17(3H,d,J0.9Hz,15−H3)、2.29 (2H,t,J7.3Hz,6'−H2),4.07(2H,t,J6.5Hz,1'−H2 )、5.74(1H,s,2−H);δc(CD3OD)12.2(C−17)、19 .2(C−15)、20.3(C−14)、25.9(C−5')、26.8(C− 4')、29.6および29.8(C−2'および3')、32.9(C−9)、34 .8(C−6')、41.7(C−8)、43.7(C−12)、43.9(C−4 )、56.9(C−10)、61.2(C−11)、64.7(C−1')、66. 3(C−16)、70.0(C−6)、70.7(C−7)、71.6(C−13 )、76.1(C−5)、118.3(C−2)、159.0(C−3)、16 8.3(C−1)、177.6(C−7');m/z472(M+,1%)、244 (8)、227(52)、111(95)および69(100)(測定値:M+, 472.2679 C24409としての計算値 M,472.2672)。 (b) 6−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)カルバモイルヘキシルモネートA 反応物を1 8時間攪拌する以外は実施例5cに記載した方法を用いて標記化合物を調製した 。生成物はオレンジ色固体であった(0.135g、78%)。υmax(KBr) 3431、1654、1642、1601、1228cm-1;λmax(EtOH )213(εm24780)、312(4053)および389nm(1038 5);δH(CD3OD)0.96(3H,d,J7.1Hz,17−H3)、1.22 (3H,d,J6.4Hz,14−H3)、1.37−1.49(5H,m,12−H,3 '−H2,4'−H2)、1.62−1.78(6H,m,9−H2、2'−H2,5'−H2 )、1.92−2.01(1H,m,8−H)、2.19(3H,s,15−H3)、 2.24(1H,dd,J14.4,9.7Hz,4−H)、2.42(2H,t,J7. 4Hz,6'−H2)、2.65(1H,br.d,J14.1Hz,4−H)、2.73 (1H,dd,J7.6,1.9Hz,11−H)、2.83(1H,dt,J5.6,1. 9Hz,10−H)、3.36(3H,s,NCH3)、3.36−3.42(1H,m ,6−H)、3.58(1H,brd,J11.3Hz,16−H)、3.72−3.9 3(4H,m,5,7,13,16−H)、4.09(2H,t,J6.5Hz,1'−H2 )、5.75(1H,s,2−H)、7.24(1H,s,3"−H);δc(CD3O D)12.3(C−17)、19.3(C−15)、20.3C−14)、26.6 (C−5')、26.9(C−3')、28.1(NCH3)、29.6(C−4') 、29.8(C−2')、33.0(C−9)、36.5(C−6')、41.7(C −8)、43.8(C−12)、43.9(C−4)、56.9(C−10)、6 1.3(C−11)、64.7(C−1')、66.4(C−16)、70.0(C −6)、70.7(C−7)、71.6(C−13)、76.2(C−5)、11 2.9(C−3")、115.4(C−6a")、118.3(C−2)、135.9 (C−3a")、137.6(C−6")、159.1(C−3)、168.3(C −1)、168.6(C−5")および174.1(C−7');m/z640(M+ ,4%)、396(2)および186(100)。(測定値:M+,640.24 87 C3044292としての計算値M,640.2488)。 実施例14 6−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H )−オキソピロール−6−イル)カルバモイルヘキシルモネートC (a) 6−メトキシカルボニルヘキシルモネートA 実施例5aに記載 したようにモン酸ナトリウムA(1.281g、3.5ミリモル)を7−ブロモヘ プタン酸メチル(1.55g、7ミリモル)と半時間反応させて、無色油状の標 記化合物を得た(1.664g、98%)。δH(CD3OD)0.95(3H,d, J7.0Hz,17−H3)、1.20(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、2.1 8(3H,d,J0.9Hz,15−H3)、2.33(2H,d,J7.4Hz,6'− H2),3.65(3H,s,CO2CH3)、4.07(2H,t,J6.5Hz,1'− H2)、5.74(1H,s,2−H);m/z486(M+,0.1%)、468( 0.3)、242(12)および111(100)。(測定値:M+,486.28 30 C25429としての計算値 M,486.2829)。 (b) 6−メトキシカルボニルヘキシルモネートC 実施例9aに記載 した方法を用いて標記化合物を調製した。生成物は淡黄色油状物であった(1. 380g、93%)。υmax(KBr)3459、2930、1737、171 5および1151cm-1;λmax(EtOH)220nm(εm13942);δH (CD3OD)0.99(3H,d,J6.9Hz,17−H3)、1.09(3H,d ,J6.4Hz,14−H3)、2.18(3H,d,J0.7Hz,15−H3)、2. 33(2H,d,J7.4Hz,6'−H2),2.66(1H,br.d,J14.3H z,4−H)、3.65(3H,s,CO2CH3)、4.07(2H,t,J6.5Hz ,1'−H2)、5.36−5.52(2H,m,10,11−H)、5.74(1H,s ,2−H);δc(CD3OD)16.6(C−17)、19.3(C−15)、2 0.3(C−14)、25.9(C−5')、26.7(C−4')、29.6(C −3')、29.7(C−2')、33.6(C−9)、34.7(C−6')、43 .7(C−8)、44.1(C−4)、45.2(C−12)、52.0(OCH3 )、 64.7(C−1')、65.7(C−16)、69.9(C−6)、71.5(C −7)、72.1(C−13)、76.1(C−5)、118.2(C−2)、1 29.6(C−11)、135.7(C−10)、159.1(C−3)、168. 3(C−1)、175.9(C−7');m/z471(MH+,8%)、453( 6)、111(97)、95(93)および82(100);m/z(NH3,D CI)488(MNH4 +,72%)および471(MH+,100)。 (c) 6−カルボキシヘキシルモネートC 実施例10bに記載した方 法を用いて標記化合物を調製した。生成物は無色油状物であった(0.50g、 69%)。δH(CD3OD)0.99(3H,d,J6.9Hz,17−H3)、1. 09(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、2.18(3H,s,15−H3)、2. 29(2H,t,J7.4Hz,6'−H2),2.66(1H,br.d,J14.4H z,4−H)、4.07(2H,d,J6.5Hz,1'−H2)、5.39−5.56( 2H,m,10,11−H)および5.74(1H,s,2−H);m/z457(M H+,3%)、456(0.1)、111(98)、95(95)および82(1 00)。(測定値:M+,456.2728 C24408としての計算値M,4 56.2723)。 (d) 6−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)カルバモイルヘキシルモネートC 反応物を1 7時間攪拌する以外は実施例5cに記載した方法を用いて標記化合物を調製した 。精製物はオレンジ色泡状物であった(0.106g、46%)。υmax(KBr )3415、2928、1705、1602、1229cm-1;λmax(EtO H)206(εm24293)、311(4007)および391nm(105 49);δH(CD3OD)0.99(3H,t,J6.9Hz,17−H3)、1.0 9(3H,t,J6.4Hz,14−H3)、1.36−1.48(4H,m,3'−H2, 4'−H2)、1.61−1.82(5H,m,12−H,2'−H2,5'−H2)、2. 08−2.28(7H,m,8−H,9−H2、4−H,15−H3)、2.39(2H ,t,J7.4Hz,6'−H2)、2.65(1H,br.d,J14.4Hz,4−H) 、3.35(3H,s,NCH3)、3.3−3.4(1H,m,6−H)、3.50( 1H,br.d, J11.2Hz,16−H)、3.54−3.86(4H,m,5,7,13,16−H )、4.08(2H,t,J6.5Hz,1'−H2)、5.41−5.49(2H,m, 10−H,11−H)、5.74(1H,s,2−H)、7.25(1H,s,3"−H );δc(CD3OD)16.6(C−17)、19.3(C−15)、20.3( C−14)、26.6(C−5')、26.8(C−4')、28.1(NCH3)、 29.6(C−3')、29.8(C−2')、33.7(C−9)、36.5(C− 6')、43.7(C−8)、44.1(C−4)、45.3(C−12)、64. 7(C−1')、65.7(C−16)、69.9(C−6)、71.5(C−7) 、72.1(C−13)、76.1(C−5)、112.9(C−3")、115. 4(C−6a")、118.3(C−2)、129.7(C−11)、135.8( C−10)、135.9(C−3a")、137.6(C−6")、159.1(C −3)、168.4(C−1)、168.6(C−5")および174.1(C−7 ');m/z624(M+,8%)および186(100)。(測定値:M+,62 4.2515 C3044282としての計算値 M,624.2539)。 実施例15 9−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H )−オキソピロール−6−イル)カルバモイルノニルモネートA (a) 9−カルボキシノニルモネートA 実施例7aに記載した方法を 用いて標記化合物を調製した。モン酸ナトリウムA(0.366g、1モル)を 10−ブロモデカン酸(3,4,5,6−テトラヒドロピラン−2−イル)(0.4 02g、1.2ミリモル)と反応させて、9−(3,4,5,6−テトラヒドロピラ ン−2−イルオキシカルボニル)ノニルモネートAを得た(0.510g、85 %)。この物質を脱保護して、無色油状の標記化合物を得た(0.320g、7 5%)。δH(CD3OD)0.94(3H,d,J7.0Hz,17−H3)、1.2 0(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、2.18(3H,d,J0.9Hz,15− H3)、2.27(2H,d,J7.4Hz,9'−H2),4.07(2H,d,J6.5 Hz,1'−H2)、5.74(1H,s,2−H);m/z(FAB,チオグリセロ ール)532(MNH4 +)および515(MH+)。 (b) 9−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) ーオキソピロール−6−イル)カルバモイルノニルモネートA 反応物を21 時間攪拌する以外は実施例5cに記載した方法を用いて標記化合物を調製した。 生成物はオレンジ色泡状物であった(0.202g、74%)。υmax(KBr) 3422、2926、1708、1648、1603、1228cm-1;λmax (EtOH)214(εm22720)、311(3873)および391nm (10327);δH(CD3OD)0.94(3H,d,J7.0Hz,17−H3) 、1.19(3H,d,J6.5Hz,14−H3)、1.30−1.48(11H,m, 12−H,3'−7'−H2)、1.57−1.73(6H,m,9−H2、2'−H2,8 '−H2)、1.9−2.0(1H,m,8−H)、2.17(3H,d,J0.9Hz, 15−H3)、2.21(1H,dd,J9.6,14.5Hz,4−H)、2.38( 2H,t,J7.4Hz,9'−H2)、2.64(1H,brd,J14.5Hz,4− H)、2.71(1H,dd,J7.6,2.2Hz,11−H)、2.81(1H,d t,J5.8,2.2Hz,10−H)、3.3−3.4(1H,m,6−H)、3.35 (3H,s,NCH3)、3.56(1H,br.d,J11.6Hz,16−H)、3. 67−3.90(4H,m,5,7,13,16−H)、4.05(2H,t,J6.5H z,1'−H2)、5.73(1H,s,2−H)、7.24(1H,s,3"−H);δc (CD3OD)12.3(C−17)、19.3(C−15)、20.3(C−1 4)、26.7(C−8')、27.0(C−3')、28.1(NCH3)、29. 8(C−2')、30.2−30.4(C−4',5',6',7)、33.0(C−9) 、36.6(C−9')、41.7(C−8)、43.7(C−12)、43.9( C−4)、56.9(C−10)、61.3(C−11)、64.8(C−1')、 66.4(C−16)、70.0(C−6)、70.7(C−7)、71.6(C− 13)、76.2(C−5)、113.0(C−3")、115.4(C−6a") 、118.3(C−2)、135.9(C−3a")、137.6(C−6")、1 59.0(C−3)、168.4(C−1)、168.6(C−5")および174 .3(C−10');m/z682(M+,1%)および188(100)。(測定 値:M+,682.2963 C3350292としての計算値 M,682.2 958)。 実施例16 9−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H )−オキソピロール−6−イル)カルバモイルノニルモネートC (a) 6−メトキシカルボニルノニルモネートA モン酸ナトリウムA (1.281g、3.5ミリモル)および10−ブロモデカン酸メチル(1.83 4g、7ミリモル)を実施例5aに記載したように40分間反応させて、無色油 状の標記化合物を得た(1.300g、70%)。δH(CD3OD)0.94(3 H,d,J7.1Hz,17−H3)、1.20(3H,d,J6.5Hz,14−H3) 、2.18(3H,d,J1.1Hz,15−H3)、2.31(2H,t,J7.4Hz ,9'−H2),3.64(3H,s,CO2CH3)、4.06(2H,t,J6.5H z,1'−H2)および5.74(1H,s,2−H);m/z528(M+,0.1% )、510(0.3)、284(25)、227(70)および111(100 )。(測定値:M+,528.3301 C28489としての計算値 M,52 8.3298)。 (b) 9−メトキシカルボニルノニルモネートC 実施例9aに記載し た方法を用いて標記化合物を調製した。生成物は淡黄色油状物であった(1.4 00g、96%)。δH(CD3OD)0.99(3H,d,J6.9Hz,17−H3 )、1.09(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、2.18(3H,d,J1.1H z,15−H3)、2.31(2H,t,J7.4Hz,9'−H2),2.66(1H, br.d,J14.4Hz,4−H)、3.64(3H,s,CO2CH3)、4.07( 2H,d,J6.6Hz,1'−H2)、5.36−5.52(2H,m,10−H,11 −H)および5.74(1H,s,2−H);δc(CD3OD)16.6(C−17 )、19.3(C−15)、20.3(C−14)、26.0(C−8')、27. 0(C−2')、29.8−30.4(C−3',4',5',6',7')、33.7(C −9)、34.8(C−9')、43.7(C−8)、44.0(C−4)、45. 3(C−12)、52.0(OCH3)、64.8(C−1')、65.7(C−1 6)、69.9(C−6)、71.5(C−7)、72.1(C−13)、76.1 (C−5)、118.3(C−2)、129.7(C−11)、135.8(C −10)、159.1(C−3)、168.4(C−1)および176.0(C− 10');m/z 513(MH+,0.4%)、512(M+,0.2%)、494 (0.5)、284(15)、111(82)および55(100)。(測定値 :M+,512.3352 C28488としての計算値 M,512.3349) 。 (c) 9−カルボキシノニルモネートC 実施例10bに記載した方法 を用いて標記化合物を調製した。生成物は無色油状物であった(0.493g、 61%)。δH(CD3OD)0.99(3H,d,J7.3Hz,17−H3)、1. 09(3H,d,J6.5Hz,14−H3)、2.18(3H,d,J1.1Hz,15 −H3)、2.27(2H,t,J7.4Hz,9'−H2)、2.66(1H,br.d, J14.4Hz,4−H)、4.07(2H,t,J6.5Hz,1'−H2)、5.39 −5.51(2H,m,10−H,11−H)および5.74(1H,s,2−H); m/z(NH3,DCI)516(MNH4 +,5%)、499(MH+,40%)お よび74(100)。 (d) 9−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)カルバモイルノニルモネートC 反応物を18 時間攪拌する以外は実施例5cに記載した方法を用いて標記化合物を調製した。 生成物はオレンジ色泡状物であった(0.178g、70%)。υmax(KBr) 3418、2925、1709、1647、1602および1228cm-1;λ max(EtOH)204(εm25069)、214(24767)、312(4 289)および390nm(10632);δH(CD3OD)0.95(3H,d ,J6.9Hz,17−H3)、1.05(3H,d,J6.3Hz,14−H3)、1. 19−1.39(10H,m,3'−7'−H2)、1.50−1.64(4H,m,2' −H2,8'−H2)、1.66−1.76(1H,m,12−H)、2.03−2.23 (7H,m,8−H,9−H2,4−H,15−H3)、2.34(2H,t,J7.4H z,9'−H2)、2.62(1H,br.d,J14.3Hz,4−H)、3.29(3 H,s,NCH3)、3.25−3.35(1H,m,6−H)、3.46(1H,br. d,J11.3Hz,16−H)、3.52−3.81(4H,m,5,7,13, 16−H)、4.01(2H,d,J6.5Hz,1'−H2)、5.32−5.46( 2H,m,10−H,11−H)、5.70(1H,s,2−H)および7.17(1 H,s,3"−H);δc(CD3OD)16.6(C−17)、19.3(C−15 )、20.3(C−14)、26.7(C−8')、27.0(C−2')、28.1 (NCH3)、29.8−30.4(C−3'−C−7')、33.6(C−9)、3 6.6(C−9')、43.7(C−8)、44.0(C−4)、45.2(C−1 2)、64.8(C−1')、65.7(C−16)、69.9(C−6)、71. 5(C−7)、72.1(C−13)、76.1(C−5)、112.9(C−3" )、115.4(C−6a")、118.3(C−2)、129.6(C−11)、 135.7(C−10)、135.9(C−3a")、137.6(C−6")、1 59.0(C−3)、168.4(C−1)、168.6(C−5")および174 .2(C−10');m/z666(M+,5%)、356(9)および186(1 00)。(測定値:M+,666.3014 C3350282としての計算値 M,666.3009)。 実施例17 8−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H )−オキソピロール−6−イル)7−オキソカルバモイルオクチルモネートA (a) 5−ブロモペント−1−オキシ酢酸メチル グリコール酸メチル (1.24ml、16ミリモル)を乾燥ジメチルホルムアミド(8ml)中に溶 解し、水素化ナトリウム(60%)(0.685g、17.6ミリモル)を添加し た。混合物を40℃で2時間加熱し、つぎにジブロモヘキサン(4.9ml、3 2ミリモル)を添加した。混合物を40℃で2時間半加熱した。混合物をジエチ ルエーテルで希釈し、水および食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。無色残渣 をシリカ(26g)上カラムクロマトグラフィー(0−7%ヘキサン中酢酸エチ ルで溶出)に付して精製し、無色油状の標記化合物を得た(1.19g、29% )。δH(CDCl3)1.35−1.55(4H,m,2×CH2)、1.57−1. 70(2H,m,CH2CH2,CH2Br)、1.83−1.95(2H,m,CH2C H2O)、3.4(2H,t,J6.8Hz,CH2Br)、3.51(2H,t,J6. 4Hz,CH2O)、3.75(3H,s,CH3O)、4.10(2H,s,COCH2 O)。 (b) 8−メトキシカルボニル−7−オキサオクチルモネートA モン 酸ナトリウムA(1.72g、4.7ミリモル)を乾燥ジメチルホルムアミド(4 0ml)中に溶解し、5−ブロモペント−1−オキシ酢酸メチル(1.19g、 4.7ミリモル)を添加した。混合物を70℃で50分間加熱し、冷却し、酢酸 エチルで希釈した。溶液を水、炭酸水素ナトリウム溶液、食塩水で洗浄し、乾燥 し、蒸発させた。残渣をシリカ(40g)上カラムクロマトグラフィー(0−8 %ジクロロメタン中メタノールで溶出)に付して精製し、無色油状の標記化合物 を得た(1.638g、68%)。υmax(KBr)3460、2959、175 4、1454、1148cm-1;λmax(EtOH)219.5nm(εm153 80);δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.0Hz,17−H3)、1.2 5(3H,d,J6.5Hz,14−H3)、1.38−1.52(5H,m,12H,4 '−H2,3'−H2)、1.58−1.75(6H,m,9−H2,5'−H2,2'−H2) 、1.90−2.05(1H,m,8−H)、2.20(3H,s,15−H3)、2. 25(1H,br.d,J9.6Hz,4"−H)、2.67(1H,br.d,J14. 5Hz,4−H)、2.75(1H,dd,J2.3,5.4Hz,11−H)、2.3 2(1H,dt,J3.5,5.6Hz,10−H)、3.40(1H,d,J3.1Hz ,6−H)、3.55(2H,t,J6.4Hz,6'−H2)、3.60(1H,s,1 6"−H)、3.70−3.90(7H,m,5,7,13,16H,O−CH3)、4. 10−4.50(4H,m,1'−H2,8'−H2)、5.75(1H,s,2−H); m/z(NH3DCI)517(MH+,12%)、327(100%)。;δc( CD3OD)12.3(C−17)、19.3(C−15)、20.4(C−14) 、26.7(C−4')、26.9(C−3')、29.8(C−2')、30.5( C−5')、33.0(C−9)、41.7(C−8)、43.8(C−12)、4 4.0(C−4)、52.2(C−18)、56.9(C−10)、61.3(C− 11)、64.7(C−6')、66.4(C−16)、68.8(C−3')、7 0.0(C−6)、70.7(C−13)、71.6(C−7)、72.7(C−8 ')、76.2(C−5)、118.3(C−2)、159.0(C−3)、166 .4(C−9')、172.9(C−1) (c) 8−カルボキシ−7−オキサオクチルモネートA 8−メトキシ カルボニル−7−オキサオクチルモネートA(0.40g、0.78ミリモル)を アセトン(40ml)中に溶解し、燐酸水素ニナトリウム緩衝溶液(0.1M、 pH7、360ml)を添加し、続いてプロテアーゼサブチリシンカールスバー グ酵素(0.160g)を添加した。この透明溶液を100時間攪拌し、真空下 で少量にし、酢酸エチルで抽出し、希燐酸で水性層をpH3.5に調節した。該 混合物をセライトを通して濾過し、相を分離し、水性相を酸エチルで抽出した( 3回)。合した有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させて、無色粘稠性 油状の標記化合物を得た(0.223g、57%)。υmax(KBr)3448、 2930、1712、1455、1149cm-1;λmax(EtOH)219n m(εm14059);δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.1Hz)、1. 25(3H,d,J6.4Hz,14−H3)、1.45−1.55(5H,m,12− H,4'−H2,3'−H2)、1.58−1.75(6H,m,9−H2,2'−H2,5'− H2)、1.9−2.05(1H,m,8−H)、2.19(3H,s,15−H3)、 2.25(1H,br.d,J9.7Hz,4"−H),2.65(1H,br.d,J1 4.2Hz,4−H)、2.75(1H,dd,J2.3,5.4Hz,11−H)、2. 85(1H,d,t,J2.1Hz,10−H)、3.48(1H,d,J3.1Hz,6 −H)、3.55(2H,t,J6.5Hz,6'−H2)、3.60(1H,s,16" −H)、3.70−3.92(4H、m,5,7,13,16−H)、4.05−4.1 5(4H,m,1'−H2,8'−H2)、5.75(1H,s,2−H);m/z(NH3 DCI)503(MH+,14%)、96(100%)。 (d) 8−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H) −オキソピロール−6−イル)7−オキサカルバモイルオクチルモネートA 8−カルボキシ−7−オキサオクチルモネートA(0.10g、0.2ミリモル) を乾燥テトラヒドロフラン(4ml)およびトリエチルアミン(0.03ml、 0.22ミリモル)中に溶解し、氷浴中で冷却し、クロロギ酸イソブチル(0.0 25ml、0.2ミリモル)で処理した。混合物を1時間室温で攪拌し、次にト リエチルアミン(0.036ml、0.25ミリモル)を添加し、続いて6−アミ ノ−4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−ピロール−5(4H)−オ ン塩酸塩(0.06g、0.24ミリモル)を添加した。反応物を室温で一夜攪拌 し、酢酸エチルで希釈し、クロリド水溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。黄色 残渣をシリカ上に吸着させ、シリカ(3g)上カラムクロマトグラフィー(0− 5%ジクロロメタン中メタノールで溶出)に付して精製し、黄色油状の標記化合 物を得た(0.107g、80%)。υmax(KBr)3438、2925、16 54、1149cm-1;λmax(EtOH)209.5nm(εm22550); δH(CD3OD)0.95(3H,d,J7.1Hz,17−H3)、1.25(3H, d,J6.4Hz,14−H3)、1.38−1.55(5H,m,12−H,3'−H2, 4'−H2)、1.65−1.78(6H,m,9−H2,2'−H2,5'−H2)、1.9 0−2.05(1H,m,8−H)、2.20(3H,s,15−H3)、2.25(1 H,br.d,J9.8Hz,4"−H),2.65(1H,br.d,J14.5Hz,4 −H)、2.70−2.75(1H,m,11−H)、2.78−2.85(1H,m, 10−H)、3.48(4H,m,6−H,N−Me)、3.55(1H,s,16"− H2)、3.65(2H,t,J6.3Hz,6'−H2)、3.70−3.91(4H, m,5,7,13,16−H)、4.05−4.15(4H,m,1'−H2,8'−H2) 、5.75(1H,s,2−H)、7.45(1H,s,S−CH−C)。 実施例18 6−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルヘキシルモネートC 反応物を18時間攪拌 する以外は実施例5cに記載した方法を用いて標記化合物を調製した。生成物は オレンジ色ガム状物であった(44mg、27%)。υmax(KBr)3420 、3067、1645、1595、1527、1225、1150および105 0cm-1;λmax(EtOH)216(εm21049)、299.5(3437 )、389.5(11169);δH(CD3OD)0.99(3H,d,J6.9H z,17−H3)、1.09(3H,d,J6.3Hz,14−H3)、1.37−1.4 6(4H,m,3'−,4'−H2)、1.6−1.83(5H,m,8−H,2'−,5'− H2)、2.08−2.29(7H,m,4−H,9−H2,12−H,15H3)、2. 39(3H,t,J7.3Hz,6'−H2)、2.64(1H,brd,J16.8Hz ,4−H)、 3.3(6H,溶媒ピークで部分的に不鮮明)、3.50(1H,d,J10.7Hz ,16−H)、3.60(1H,m,13−H)、3.72(1H,dt,J2.4およ び9.4Hz,5−H)、3.75(1H,dd,J2.5および7.9Hz,16−H )、3.83(1H,t,J3Hz,7−H)、4.08(2H,t,J6.5Hz,1' −H2)、5.4−5.5(2H,m,10−H,11−H)、5.74(1H,s,2 −H)および7.05(1H,s,3"−H);m/z610(M+,1%)、105 (62)および213(100)。(測定値M+,610.2380 C2942282としての計算値610.2383)。 実施例19 7−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルヘプチルモネートC 実施例5cに記載した 方法を用いて標記化合物を調製した。生成物は黄色泡状物で56%の収率で得た 。λmax(EtOH)387(εm11250)および303nm(3471); δH(CD3OD)1.01(3H,d,J6.9Hz,17−H3)、1.11(3H, d,J6.4Hz,14−H3)、1.41(6H,br.s,(CH23)、1.60 −1.85(5H,m,12−H,(CH22)、2.1−2.3(7H,m,15− H3,8−H,9−H2,4−H)、2.40(2H,t,J7.4Hz,CH2)、2.6 7(1H,d,J14.2Hz,4−H)、3.37(1H,dd,J9.2および3. 2Hz,6−H)、3.52(1H,d,J11.2Hz,16−H)、3.57−3. 86(4H,m,5−H,7−H,13−H,16−H)、4.09(2H,t,J6. 5Hz,CH2)、5.38−5.53(2H,m,10−H,11−H)、5.76( 1H,s, 3044282としての計算値M,624.2539)。 実施例20 7−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルヘプチルモネートA 実施例5cに記載した 方法を用いて標記化合物を調製した。生成物は黄色泡状物で、収率45%で得た 。λmax(EtOH)390nm(εm8326);δH(CD3OD)0.96( 3H,d,J7.1Hz,17−H3)、1.21(3H,d,J6.4Hz,14−H3 )、1.41(7H,bs,12−H,(CH23)、1.60−1.77(6H,m, 9−H2, (CH22)、1.90−2.03(1H,m,8−H)、2.16−2.30(4H ,s+m,15−H3,4−H)、2.40(2H,t,J7.5Hz,CH2)、2.6 5(1H,d,J14.3Hz,4−H)、2.72(1H,dd,J7.6および2. 1Hz,11−H)、2.74−2.88(1H,m,10−H)、3.37(1H, dd,J8.9および3.1Hz,6−H)、3.57(1H,d,J11.4Hz,1 6−H)、3.70−3.90(4H,m,5−H,7−H,13−H,16−H)、 4.09(2H,t,J6.5Hz,CH2)、5.75(1H,br.s,2−H)、7 .0 としての計算値M,640.2488)。 実施例21 医薬処方物 式(I)の化合物 2% ポリエチレングリコール400 59 ポリエチレングリコール4000 39
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SI,SK,UA,US,U Z,VN (72)発明者 ベスト,デズモンド・ジョン イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ ーク(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 ブルーム,ナイジェル・ジョン・ペリーマ ン イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ ーク(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 オーハンロン,ピーター・ジョン イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ ーク(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 オズボーン,ニール・フレデリック イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ ーク(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I): [式中、 A1はC(O)OをCONR1と結合させる一群の原子; R1およびR2は、同一または異なって、各々、水素または(C1-6)アルキル 、(C3-7)シクロアルキル、(C2-6)アルケニル、アリール、アリール(C1- 4 )アルキルまたはヘテロサイクリルから選択され、各々、所望により置換され ていてもよい; Xはエポキシ基またはE−二重結合基: を意味する] で示される化合物。 2. A1がC(R3)(R4);[C(R3)(R4)]m2;[C(R3)(R4)]m23 ;[C(R3)(R4)]m3;または[C(R3)(R4)]m32であり、 ここに、 mが0または1; R3およびR4が同一または異なって、各々、水素または(C1-6)アルキルか ら選択され; A2が(C3-7)シクロアルキレン基、所望により置換されていてもよいアリー ル基、好ましくはフェニレン、または所望により置換されていてもよいヘテロサ イクリル基;および A3が1〜20個の炭素原子、好ましくは4〜9個の炭素原子を有するポリメ チレン鎖であって、該鎖は所望により、例えば(C1-6)アルキル基で置換され ていてもよく、該鎖は、1またはそれ以上の箇所でM基で分断されていてもよく 、この場合、Mは2個のポリメチレン鎖を結合するための1またはそれ以上の原 子であり、1以上の分断がある場合は、同一または異なってもよい請求項1記載 の化合物。 3. A1が所望により置換されていてもよいポリメチレン鎖(CH2n(こ こに、nは1から10の整数)である請求項1または2記載の化合物。 4. nが5から9である請求項3記載の化合物。 5. nが6、7または8である請求項4記載の化合物。 6. nが7または8であり、Xがエポキシ基である請求項5記載の化合物。 7. nが6または7であり、XがE−二重結合である請求項5記載の化合物 。 8. R1が水素または(C1-6)アルキルである前記請求項のいずれか1つに 記載の化合物。 9. R1が水素である請求項8記載の化合物。 10. R2が水素または(C1-6)アルキルである前記請求項のいずれか1つに 記載の化合物。 11. R2が水素である請求項10記載の化合物。 12. 6−[4−{5S−(2S,3S−エポキシ−5S−ヒドロキシ−4S−メチ ルヘキシル)−3R,4R−ジヒドロキシテトラヒドロピラン−2S−イル}− 3−メチル−ブト−2E−エノイル−オキシオクタノイルアミノ−4−メチル− 1,2−ジチオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン; 6−[4−{5S−(5S−ヒドロキシ−4R−メチルヘキシ−2E−エニル )−3R,4R−ジヒドロキシテトラヒドロピラン−2S−イル}−3−メチル −ブト−2E−エノイル−オキシオクタノイルアミノ]−4−メチル−1,2− ジ チオロ[4,3−b]ピロール−5(4H)−オン; N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)シュードモナミドA; N−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)シュードモナミドC; 4−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルブチルモネートA; (4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピロー ル−6−イル)カルバモイルメチルモネートA; 10−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソ ピロール−6−イル)カルバモイルデシルモネートA; 4−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルブチルモネートC; (4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピロー ル−6−イル)カルバモイルメチルモネートC; 10−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソ ピロール−6−イル)カルバモイルデシルモネートC; N−(1,2−ジチオロー[4,3−b]−5(4H)−オキソピロール−6− イル)シュードモナミドA; N−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピロール−6− イル)シュードモナミドC; 6−(4−メチル−1,2−ジチオロー[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルヘキシルモネートA; 6−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルヘキシルモネートC; 9−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルノニルモネートA; 9−(4−メチル−1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)カルバモイルノニルモネートC; 8−(4−メチル−1,2−ジチオロー[4,3−b]−5(4H)−オキソピ ロール−6−イル)−7−オキサカルバモイルオクチルモネートA; 6−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピロール−6− イル)カルバモイルヘキシルモネートC; 7−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピロール−6− イル)カルバモイルヘプチルモネートC;および 7−(1,2−ジチオロ−[4,3−b]−5(4H)−オキソピロール−6− イル)カルバモイルヘプチルモネートA から選択される式(I)で示される化合物。 13. 請求項1に記載の式(I)の化合物と、医薬上許容される担体または賦 形剤とからなる医薬組成物。 14. 治療において用いる請求項1に記載の式(I)の化合物。 15. マイコプラズマにより誘起される感染症の治療用医薬の製造における請 求項1に記載の式(I)の化合物の使用。 16. 真菌感染症の治療用医薬の製造における請求項1に記載の式(I)の化 合物の使用。 17. シュードモナス属(Pseudomonas sp.)により誘起される細菌感染症の 治療用医薬の製造における、XがE−二重結合である請求項1に記載の式(I) の化合物の使用。 18. 請求項1に記載の式(I)の化合物と、除草上許容される担体とからな る除草組成物。 19. 植物または植物の成長培地に、除草上有効量の請求項1に記載の式(I )の化合物を適用することからなる、望ましくない植物に重篤な損害を与えるか または枯らす方法。 20. (a)式(IV): [式中、Xは請求項1における記載と同意義であり、Z1、Z2およびZ3は、同 一または異なって、各々、水素またはヒドロキシル保護基を意味する] で示される酸またはその塩もしくはその活性化誘導体を、式(V): [式中、 Y1は反応性エステル化脱離基、および A1、R1およびR2は請求項1の記載と同意義である] で示される化合物と、エステル化条件下でエステル化し、その後、必要ならばヒ ドロキシル保護基を除去するか;または (b)式(VIII): [式中、A1、X、Z1、Z2およびZ3は前記と同意義である] で示される酸またはその活性化誘導体を、式(VII): [式中、R1およびR2は前記と同意義である] で示されるアミンと、アミド形成条件下で反応させ、その後、必要ならばヒドロ キシル保護基を除去することからなる、請求項1に記載の式(I)の化合物の製 法。 21. 請求項20に記載の式(V)の化合物。 22. 請求項20に記載の式(VIII)の化合物。 23. 実質的に実施例のいずれか1つに記載の請求項1に記載の化合物。
JP6524955A 1993-05-13 1994-05-10 デオキシチオマリノール誘導体、その製法および製造用中間体ならびにその殺菌剤および除草剤としての使用 Pending JPH08510223A (ja)

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