JPH08510218A - 基層の化粧処理 - Google Patents

基層の化粧処理

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JPH08510218A JP6524934A JP52493494A JPH08510218A JP H08510218 A JPH08510218 A JP H08510218A JP 6524934 A JP6524934 A JP 6524934A JP 52493494 A JP52493494 A JP 52493494A JP H08510218 A JPH08510218 A JP H08510218A
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コシユデル,エザツト
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Abstract

(57)【要約】 (a)少なくとも1つのアズラクトン置換部分に化学的に結合した化粧剤を調製し、(b)1つまたは複数のアズラクトン部分の各々と基層上の1つまた複数の求核反応点の夫々との反応を惹起するためにアズラクトン官能化化粧剤を基層に塗布する、段階を含み、これにより化粧剤の分子が基層に化学的に結合して基層に1つ以上の化粧効果を与えることを特徴とする、化粧剤による基層特に皮膚または毛髪の処理方法が開示されている。1つまたは複数のアズラクトン基と基層との反応によって生じた化学吸着が、従来の化粧剤デリバリー系に比べて有意に延長された持続性を有する化粧効果を与える。

Description

【発明の詳細な説明】基層の化粧処理 本発明は、基層を化粧処理する組成物及び方法、特に繊維の形態またはほぼ平 坦な構造の形態の材料の表面を化粧処理する組成物及び方法に関する。より特定 的には本発明は、材料の化学的性質により、材料表面の処理に用いられる1種以 上の化粧物質と化学的に相互作用する少なくとも1つの求核基を表面に有してい る基層の化粧処理に関する。このような基層の例としては、毛髪、皮膚、爪及び 種々の動物体部例えば角、ひずめ及び羽毛中に見出されるケラチンのようなタン パク質含有材料、絹などの他の天然産生タンパク質含有材料、セルロースまたは セルロース誘導体のような糖由来材料例えば木綿のような天然産物がある。本発 明は特に、触覚的、視覚的またはその他の1つ以上の化粧効果を与える物質を用 いたこれらの各種基層の処理に関する。 毛髪及び布などの繊維状材料がコンディショニング(状態調節)、セッティン グ(形状安定)またはスタイリング(形状付与)のような1つ以上の望ましい化 粧効果を発揮する化粧剤によって処理できることはよく知られており、関連する 技術文献及び特許文献にも十分な記載が見られる。こ のような処理は、繊維状材料のみに留まらず、皮膚のような実質的に平坦な材料 にも拡大されている。これらの処理は従来、所期の1つ以上の効果を与えるため に役立つ1種以上の有効成分を含有する組成物を通常は材料の表面に塗布するこ とによって行われている。このような従来の化粧処理組成物の塗布が所望の結果 を達成するか否かは、本質的に2つの主要な要因に依存する。第一には、基層を 処理すべく用いられる1種以上の有効成分が組成物の形態に調製され、得られた 組成物が、一方では貯蔵安定性であり且つ1種以上の必須処理剤を化粧活性形態 で維持していること、他方では所期の1つ以上の化粧効果を充分に及び経済的に 付与するために(1種以上の)活性成分を基質表面に十分な程度に付着させ得る ことが重要である。第二には、いったん付着した1種以上の化粧活性成分は基層 表面に保持されており、従って処理の完了後に例えば不要な余剰組成物またはそ の残留成分を除去するために基層を濯いだときに、所期の1つ以上の特有の化粧 効果を与えるために十分な1種以上の化粧活性物質が基層表面に結合して維持さ れることが重要である。 被処理基層表面に対する活性物質のこのような結合は一 般には物理吸着である。即ち、(1種以上の)化粧活性成分の分子が水素結合の ような物理的な分子間力によって基層の表面に吸着されている。被処理基層表面 上に活性物質がこの形態で保持されると、達成可能な化粧効果及び経済性に関し て適正な結果が得られることは従来から異論がなく、化粧品の有効性及び経済性 を改良する手段として付着技術自体の改良が最近の主流となっている理由も恐ら くはこれによって説明できるであろう。 しかしながら、既存の化粧品に関連する重要な問題は、これらの製品が特許さ れた進んだ付着系を使用している場合であっても、基層を化粧剤で処理したとき に活性成分が物理的な力によって基層材料に結合するという結合の本質にかかわ る理由によって、化粧剤が所望の塗布部位に保持される期間はしばしば一時的で ある。このような保持の一過性は、化粧活性成分で処理した皮膚、毛髪、他の繊 維または他の基層などを洗浄する必要によってもっと頻繁に惹起される。特定の 化粧活性成分はしばしば、最初から洗浄処理中にまたは洗浄処理直後に基層材料 に塗布され、従って毎回の洗浄毎にこのような化粧処理を繰り返すことをしなけ れば、1回の洗浄から次回の洗浄までの1期間よりも 長い期間の性能または保持をいかなる種類であろうと達成することは難しい。毛 髪、他の繊維または皮膚などに対して刺激が少なく損傷を与え難い化粧処理組成 物及び処理方法(regime)を使用することが確かに最近の趨勢ではあるが、たと えそうであっても、汚れ及び余剰の油分などを除去するための洗浄行為自体が通 常は、特定の化粧効果をある程度長期に持続させるためには保持されることが必 要な有効な化粧剤も除去することになる。 上記に提起された問題は、付着系の改良を目的とする当業界の研究が底流の全 体的な問題をせいぜい部分的にしか解決できないことを意味するだけでなく、化 粧品原料の効率のよくない不経済な使用及び浪費という従来の化粧品技術の重大 な欠点をも証明する。最近の公共意識は環境汚染を避け動植物の健康に危害を加 えないことを次第に重視するようになっており、従って、消費者による使用後に 環境に運ばれるしばしば自然分解性でない合成材料の減量は歓迎すべき進歩であ ると考えられている。 本発明に関連する従来技術としては、欧州特許出願公開EP-A-039273 5(Minnesota Mining and Manufacturing Company) が挙げられる。該特許出願は、錯化剤、触媒、試薬、吸着剤、クロマトグラフィ ーの支持体、及び、タンパク質合成におけるタンパク質を一例とする機能性物質 と反応する生物活性支持体として有用なある種のアズラクトン官能性高分子固体 支持体を開示している。これらの高分子支持体の形成中にアズラクトンを官能化 する重合主鎖として様々な種が開示されているが、開発が望まれる特定の機能を それ自体が有し得るポリマーの使用に関しては開示も示唆もされていない。 欧州特許出願公開EP-A-0435004及びEP-A-0437075(双方 ともDow Corning Corporation)は夫々、毛髪のパーマ ネントウェービングに使用するためのクロロベンジル官能化シロキサン及びアク リル官能化シロキサンを記載している。このような官能化シロキサンは、毛髪タ ンパク質中の還元イオウ-イオウ結合を架橋させる従来のパーマ処理に使用され る酸化剤の代替物質として有用である。しかしながらこれらの双方の明細書の開 示は、膜形成性物質から成るコンディショニング及びボディイング(腰をつける )/セッティング剤のような化粧剤が毛髪に一時的にしか保持されないという問 題には向けられておらず、ある種の架橋剤を還元毛髪構造の架橋という特定用途 に使用する文献によく知られた方法を取り扱っているにすぎない。 上述のごとき情況に留意し、本発明の目的は、上記の諸問題の少なくともいく つかを改良し、被処理基層表面上の化粧剤の保持レベルを改良する手段を開発し 、特定処理による所期の1つ以上の望ましい化粧効果を容易に実現し、実現した 化粧効果を、慣用の塗布及び付着技術を用いた従来の場合よりも有意に長い期間 持続させることであった。 発明者らがここで獲得した意外な知見によれば、しばしば化粧処理の対象とな る基層上の化粧剤のこのような長期保持は、基層の表面に露出した特有官能基に 化粧剤を化学的に結合させるべく作用する特定の分子状「ハンドル」の使用によ って得られる。これによって、化粧剤で処理された基層がしばしば耐えなければ ならない苛酷な塗布後処理に対して実質的により耐性の安定な長期結合が基層と 化粧活性成分との間に形成される。 従って、本発明の第1の目的は、基層に1つ以上の化粧効果を与えるために基 層を化粧剤によって処理する方法を提供することであり、この方法は、 (a)基層上の求核反応点と反応し得る少なくとも1つのアズラクトン置換部 分を化学的に結合させている分子として化粧剤を調製し、 (b)1つまたは複数のアズラクトン部分の各々と基層上の1つまたは複数の 求核反応点の夫々との反応を惹起するためにアズラクトン官能化化粧剤を基層に 塗布する、 段階から成り、 これにより、化粧剤の分子が基層に化学的に結合して基層に1つ以上の化粧効 果を与えることである。 本発明の方法は特に、窒素含有官能基例えば第一または第二アミン基、酸素含 有官能基例えばヒドロキシル基、及びイオウ含有官能基例えばチオール基から選 択された少なくとも1種の求核反応点をその表面に有する基層に使用され得る。 本発明の好ましい実施態様において、基層は、毛髪、皮膚、爪及び他のいくつか の身体部分に見出されるケラチンのようなタンパク質含有物質、絹のような他の 天然産生タンパク質をベースとする物質、またはセルロースもしくはセルロース 誘導体のような糖由来物質例えば木綿のような天然産物から選択された有機材料 である。従って本発明は、従来の種々の化粧処理の対象となっている多様な 基層に使用され得る。本発明による化粧剤塗布の対象となる特に好ましい基層は 、ヒトまたは動物の毛髪、羊毛、木綿、絹及び各種の繊維及び布のような繊維状 材料である。一般に基層の特徴は、その表面に主として遊離アミン基を含むこと であり、これらのアミン基は、特に水性環境中で反応が生じるときに、本発明の 化粧剤のアズラクトン官能化分子と化学的に結合するために特に有用な求核反応 点を提供する。非加水分解性溶媒条件下、例えば非水性、非アルコール性溶媒中 のアズラクトン官能化化粧剤との反応のためには基層表面のヒドロキシル基がよ り重要になるであろう。 本発明のアズラクトン官能化化粧剤は、慣用の形態、例えば水を基材とする溶 液またはエマルジョンの形態の化粧組成物に安定に組み込むために使用でき、且 つ、従来の付着技術及び処理方法によってかかる組成物から容易に対象に付着で き、公知の付着技術及び化粧品処方の要件に関するいくつかの制約をある程度克 服しまたこれらの要件の厳密さをある程度緩和し得る活性種を提供する。 本発明に従って使用されるアズラクトン官能化化粧剤の化粧活性部分は、1つ 以上のアズラクトン置換部分との化 学反応によって官能化され得且つ本発明に従って基層に塗布されて基層と反応し たときに触覚的、視覚的またはその他の1つ以上の化粧効果を与えるいかなる化 粧有効物質でもよい。多くの実施態様において、化粧剤は、化粧特性の少なくと もある程度がその高分子構造に依存する高分子物質であり、従って、化粧剤は、 1つ以上のアズラクトン置換部分によって官能化されてもその正常な化粧機能を 保持しているという利点がある。本発明で使用される活性成分中の化粧活性部分 として適当な高分子化粧剤は一般に膜形成性ポリマーであり、これらは好ましく はコンディショニング剤またはスタイリング/ボディイング/セッティング剤の 範囲に包含されるろう。本発明で使用される官能化化粧剤の化粧活性部分を構成 する適当な材料を以下の本文中に例示しより詳細に説明する。 本発明で使用されるアズラクトン官能化化粧剤の調製方法を、エマルジョンの ような水を基材とする溶液などの形態の化粧組成物に官能化物質を組み込む方法 として以下に記載する。 従って、本発明の別の目的は、基層を処理して1つ以上の化粧効果を基層に与 えるための、基層上の求核反応点と 反応し得る少なくとも1つのアズラクトン置換部分を化学的に結合させている分 子から成る化粧剤の溶解または分散した粒子を含む化粧組成物を提供することで ある。 本発明の更に別の目的は、1つ以上の化粧効果を基層に与えるために、基層上 の求核反応点と反応し得る少なくとも1つのアズラクトン置換部分を化学的に結 合させている分子から成る化粧剤によって基層を処理する化粧剤の使用を提供す ることである。 本発明のいま1つの目的は、上記に定義のアズラクトン官能化化粧剤自体、即 ち、少なくとも1つのアズラクトン置換部分を化学的に結合させている分子から 成り1つ以上の化粧効果を与えるアズラクトン官能化化粧剤を提供することであ る。 本発明の好ましい実施態様及びその種々の目的及び特徴を以下に詳細に説明す る。アズラクトン官能化化粧剤 本発明の種々の目的を特徴付ける化粧剤は、主鎖好ましくは重合主鎖に官能的 、化学的に結合した少なくとも1つのアズラクトンを含み、該主鎖は、処理すべ き基層に付着したときに1つ以上の所望の特有の化粧効果を発揮する。 「アズラクトン」なる用語は以下の基を意味する。式A 〔式中、R1及びR2は同じであっても異なっていてもよく、各々はH、炭素原 子数1〜14のアルキル基特に低級(C1〜C4)アルキル例えばメチル、炭素 原子数3〜14のシクロアルキル基、環炭素原子数5〜12のアリール基、及び 、炭素原子6〜26個を有し且つS、NまたはOから成るヘテロ原子0〜3個を 有するアレニル基から独立に選択されるか、または、R1とR2とはそれらが結合 した炭素原子と一緒に環原子4〜12個を含む炭素環(carbocyclicring)を形 成でき、nは0〜約12、例えば0〜約3の整数である〕。 本発明に従ってアズラクトン官能化化粧剤を好ましい基層、即ちアミン、ヒド ロキシルまたはチオールのような求核基をその表面に少なくとも1つ含んでいる 基層に塗布す ると、アズラクトン基は求核基と反応し、その結果として、以下の反応式によっ て示される開環反応が生じる。反応式1 〔式中、Aはアズラクトン基に結合した化粧活性部分を示し、Sは基層材料を 示し、Nuは基層表面の求核基を示す〕。 この反応によって、アズラクトン官能基に担持された化粧活性部分が基層の求 核基に化学的に結合し、両者間に化学結合が形成される。この化学吸着によって 基層と化粧活性部分との間の結合が生じる。従って、化粧活性成分によっ て与えられる1つ以上の化粧効果は比較的長期間持続し、実質的に永久的に持続 することもある。毛髪及び他の基層の化粧処理が(1つまたは複数の)特有の効 果を与えるべき化粧活性成分の物理吸着に依存していた従来の化粧処理との違い はまさにここにある。従来の系においては基層と化粧剤との間の吸引力及び保持 力がはるかに弱いので、これらの公知の方法では極めて短期間の明らかに一時的 な化粧効果しか得られない。従って、膜形成性化粧材料の場合には、例えば1回 の洗浄から次回の洗浄までの1期間だけの効果しか認められない。 本発明に従って使用される化粧剤材料を製造するためにアズラクトン官能化さ れた化粧活性部分は好ましくはポリマーであり、達成すべき1つ以上の特定化粧 効果次第で広範囲のポリマーが適当である。好ましいポリマーは、特に毛髪及び 他の繊維材料の状態を調節する及び/またはこれらの材料の腰(body)をつける 、形状を保持する、または、形状を付与する、などの目的で従来の化粧処理製品 中で使用される公知の高分子物質である。本発明の化粧剤の化粧活性主鎖を形成 し得る適当な物質の例を以下に挙げる。 (i)シリコーンポリマー、例えば、シロキサンゴム及び樹 脂、揮発性または不揮発性のシリコーン油、アミノ(または他の)官能化シリコ ーン、末端官能化シリコーンポリマー及びその他の化粧組成物に使用される当業 界で公知のケイ素含有ポリマー。適当なシリコーンポリマーの例は、例えばEP -A-0432951(Unilever)、EP-A-0530974(Unil ever)、EP-A-0181773(Procter and Gamble) 及びEP-A-0240350(Procter and Gamble)などの特 許文献に多数公表されている。 (ii)炭化水素ポリマー、例えば、EP-A-0498119(Unilever )に記載されているようなペルアルキル(エン)イル炭化水素材料、例えば、ポ リイソブチレン。 (iii)ペルフルオロ-脂肪族または芳香族化合物、例えばEP-A-048613 5(Unilever)に記載されているペルフルオロポリエーテル材料。 (iv)キトサン及びキトサンベースの材料、例えばEP-A-0403282に記 載されているようなキトサンと各種の酸好ましくはヒドロキシカルボン酸との塩 、ポリアミノグルコース-グリカンポリマー錯体。 (v)GB-A-2161172(Beecham)、GB-A- 2122214(Unilever)及びGB-A-2050166(L’Ore al)に開示されているようなカチオン性ポリマー。 (vi)前項(v)に記載のポリマーに加えて、カチオン性コンディショニングポ リマー、例えば前出のEP-A-0432951及びEP-A-0530974に記 載されているようなグアーゴムのカチオン性誘導体及びセルロースエーテル誘導 体。 (vii)他の公知の膜形成性ポリマー、例えばポリビニルピロリドン/酢酸ビニ ルコポリマー。 (viii)日光遮断物質の反応性誘導体、特にUV吸収剤、例えば活性化アズラク トン部分と反応して本発明で使用されるアズラクトン官能化日光遮断剤を与える PARSOL MCX(ex Givaudan)エステルのアリル誘導体。 (ix)反応性染料または着色剤、例えば活性化アズラクトン部分と反応し得るよ うに誘導体された従来の染料または色素。 上記に言及した公表参考文献の記載内容は参照によって本明細書に含まれるも のとする。 アズラクトン官能化化粧ポリマーは、(a)所望の化粧効 果を与える部分から成る少なくとも1つの反応種と、(b)上記に定義のアズラ クトン基から成る少なくとも1つの反応種とから、当業界で公知の常用の合成経 路によって調製され得る。反応種(a)の特に好ましいファミリーは、ビニル不 飽和を含むもの、例えばシロキサンのようなメタクリロイル置換化粧ポリマー、 例えばポリジメチルシロキサンである。このようなモノマーは、反応体(reacti ve entities)の(b)種としてビニル不飽和アズラクトンと反応するために特 に適当であり、慣用の技術を用いるラジカル付加重合に特に適当である。しかし ながら、当業者に公知であり当業者によって十分に理解されており例えばEP- A-0392735に記載されているような他の重合反応、または他の種類の反 応も使用し得る。該特許の記載内容は参照によって本明細書に含まれるものとす る。 本発明で使用するための、(1つ以上の)化粧効果を与える少なくとも1つの 部分と、処理すべき基層と反応するアズラクトン「ハンドル」を構成する少なく とも1つの部分とから成る生成物は、アズラクトン含有種と化粧活性含有種との 反応によって生成され、この反応は、1種以上の各種間で生じ得る。反応は、種 (a)及び(b)の双方が関与す る共重合反応でもよく、また、得られる材料のいくつかの特性を調節するために 使用される第三のモノマーを加えた三元共重合でもよい。調節される特性として は、求核性基層との反応性、所与の反応媒体中での溶解性または分散性、特定の 程度または組み合わせで1つ以上の所望の化粧効果を生じさせる作用などがある 。典型的な共重合及び三元共重合の反応プロトコルは当業界で公知であり、特定 例を後出の実施例に示す。または反応がグラフト反応の形態でもよく、その場合 には、必要なアズラクトン官能化化粧活性生成物を与えるために、1つ以上の種 (b)が種(a)のポリマーの主鎖にグラフトされるか、または1つ以上の種( a)が種(b)のポリマーの主鎖にグラフトされる。 上記反応または重合の出発原料は、入手容易な市販物質でもよく、または技術 文献及び特許文献に記載された公知の方法及びプロトコルを用いて調製されても よい。 本発明で使用されるアズラクトン官能化化粧剤は、一官能化、即ち、化粧活性 部分が求核性基層と反応する単一のアズラクトン基を含んでいてもよく、または 二官能化もしくは多官能化、即ち化粧活性部分が2つまたはそれ以上のアズラク トン官能基を含んでいてもよい。例えば化粧剤を より高度に基層に化学結合させるためには後者が有用であり、更に、基層の一断 面の隣接構造間または場合によっては異なる基層間例えば毛髪または布繊維のよ うな繊維間の化学結合を生じさせるためにも有用であろう。後者は例えば、従来 技術による毛髪のセッティング及び/またはスタイリング方法に比べてより強力 な毛髪のセッティングを行うために有用であろう。 重合の程度及び/または使用される反応種の数及び特性次第では、組み込まれ た組成物中での安定性、求核性基層との所期の反応性及び溶解性などに関しても 適当な特性を有するアズラクトン官能化化粧剤を製造することが可能である。溶 解度は、所望の化粧処理組成物中への化粧剤の組み込みの容易さを決定するため 、また場合によっては基層上の反応部位に化粧剤をデリバリーする手段を決定す るために重要である。 本発明のいくつかの実施態様において、好ましいアズラクトン官能化物質は、 水溶性物質でもよくまたは水/アルコール混合物例えば水/エタノール混合物に 可溶性の物質でもよい。従って、本発明の組成物は、化粧品中に普通に使用され る追加成分を任意に伴う水性または水/アルコー ル性の溶液またはエマルジョンとして調製され得る。本発明で使用される活性物 質は、選択された調節溶解度特性及び/または分散度特性を有するように製造で き、従って、活性物質デリバリー用の特定の処方及び/または形態の製品に安定 に組み込まれるように適宜製造できる。または、本発明で使用される活性物質が アルコール、炭化水素などの有機溶媒中でのみ可溶性/分散性であってもよい。 このような活性物質は特にムースまたはスプレーの形態の製品を調製するのに適 している。 本発明の別の実施態様では、水不溶性または水/アルコール不溶性のアズラク トン官能化物質も好ましく使用されるであろう。 かかる実施態様及び場合によっては他の実施態様において、アズラクトン官能 化化粧剤に対する適当な溶媒は当業界でよく知られた有機溶媒であり、例えば揮 発性または不非揮発性のシリコーン、炭化水素、などがある。このような溶媒は 、例えば水性または非水性のいずれの基材から成ってもよい最終化粧組成物に組 み込む前に特定のアズラクトン官能化物質を予め溶解するために使用され得る。 概して、本発明の組成物中に存在する任意の追加成分は、 アズラクトン官能化化粧剤の安定性に影響を与えないこと、または組成物が塗布 される基層上の求核基とアズラクトン官能化化粧剤との反応能力を妨害しないこ とが重要である。このような情況で、官能化化粧剤と基層の求核基との反応が水 性反応媒体中のアズラクトン部分の加水分解と競合することは予想できたが、ア ズラクトンと基層の求核基との反応が加水分解よりも優勢であるという知見は意 外であった。これは、製造、保管、運搬及び使用が本来的に比較的廉価で容易で ある水性製品または水基材の製品中に本発明の活性物質をいっそう有効に組み込 むことが可能であることを意味する。アズラクトン官能化化粧剤を含む化粧組成物 本発明のこの特徴において、化粧組成物は、少なくとも1種の上記アズラクト ン官能化化粧剤を、毛髪、皮膚、または他の繊維、織物、布などの他の基層に使 用される化粧処理組成物中に普通に存在する任意の追加成分と共に含んでいる。 1種以上のアズラクトン官能化化粧剤を使用することが可能であり、例えば、異 なる種類の化粧剤に夫々由来する化粧効果の合併を望む場合には、2種以上の使 用も可能である。 組成物は、1種以上のアズラクトン官能化化粧剤を溶解させている水溶液もし くは水/アルコール溶液を基材とする溶液であるか、または、場合によっては有 機溶媒を基材とする溶液であるのが好ましいが、所望または必要に応じて、組成 物が、水不溶性となるように設計された1種以上の官能化化粧剤の安定なエマル ジョンから成ってもよい。これらの双方の場合に、(1種以上の)活性成分を首 尾よく付着させるために慣用の手段を使用する必要があろうが、後述するように 、1種以上の活性成分が特有の化学結合を生じるために十分な時間基層との接触 を維持することができるならば、このような手段を必ずしも使用しなくてもよい 。 1種以上のアズラクトン官能化化粧剤は、その効力が基層による活性成分の物 理吸着に依存する従来の化粧処理組成物中で使用されていた量と同じかそれ以下 の量で本発明の組成物中に存在し得る。従来技術のような単なる物理吸着と対照 的に、化学反応によって基層に保持される物質は増加する傾向を有するので、従 来よりも少ない使用量が可能になったと考えられる。 典型的には、アズラクトン官能化化粧剤は本発明の組成 物中に組成物の約0.00001〜20重量%の量で存在する。量の適当な範囲 は一般に、該当化粧物質に依存する。例えば、アズラクトン官能化シリコーンコ ンディショニング剤は組成物の約0.01〜10重量%の量で存在し、カチオン 性コンディショニングポリマーまたはポリイソブチレンのような他の膜形成性ポ リマーは例えば組成物の約0.01〜10重量%の量で存在し得る。また、ペル フルオロポリエーテル材料は組成物の約0.000001〜0.01重量%の量で 存在し、カチオン性コンディショニングポリマーまたはポリイソブチレンのよう な他の膜形成性ポリマーは例えば組成物の約0.01〜2%の量で存在し得る。 エマルジョンの場合には当業界で周知のように活性成分の乳化粒子を安定させ るために乳化剤が含まれるのが好ましいが、本発明の組成物は、エマルジョンの 形態であるか否かにかかわりなく、化粧剤の(1つまたは複数の)特有の化粧効 果を与えると同時に洗浄作用を与え、及び/または場合によっては、アズラクト ン官能基と基層上の求核基との反応の容易性を強化するために、1種以上の界面 活性剤を含有し得る。 単独でまたは組み合わせて使用され得る好ましい界面活 性剤は、アニオン性、非イオン性、両性及び双性イオン性界面活性剤、並びにそ の混合物から選択される。 適当なアニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェート類、アルキルエーテル スルフェート類、アルカリールスルホネート類、アルカノイルイセチオネート類 、アルキルスクシネート類、アルキルスルホスクシネート類、N-アルコイルサ ルコシネート類、アルキルホスフェート類、アルキルエーテルホスフェート類、 アルキルエーテルカルボキシレート類、及び、アルファ-オレフィンスルホネー ト類、特にそれらのナトリウム、マグネシウム、アンモニウム、並びに、モノ- 、ジ-及びトリエタノールアミン塩である。アルキル及びアシル基は概して、8 〜18個の炭素原子を含み、不飽和でもよい。アルキルエーテルスルフェート類 、アルキルエーテルホスフェート類及びアルキルエーテルカルボキシレート類は 、分子あたり平均で約1〜10個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド 単位、好ましくは分子あたり平均で2〜3個のエチレンオキシド単位を含有し得 る。 適当なアニオン性界面活性剤の例としては、オレイルコハク酸ナトリウム、ラ ウリルスルホコハク酸アンモニウム、 ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル ベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ココイルイセチオン酸ナトリウム、 ラウロイルイセチオン酸ナトリウム及びN-ラウリルサルコシン酸ナトリウムが ある。最も好ましいアニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリ ル硫酸トリエタノールアミン、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、ラウ リルエーテル硫酸ナトリウムIEO、2EO及び3EO、ラウリル硫酸アンモニ ウム、並びに、ラウリルエーテル硫酸アンモニウムIEO、2EO及び3EOが ある。 本発明組成物中に使用するための適当な非イオン性界面活性剤は、脂肪族(C 8−C18)の第一または第二の直鎖状または分枝鎖状アルコール類またはフェ ノール類とアルキレンオキシド類、通常はエチレンオキシドとの、通常は6〜3 0個のエチレンオキシド基を有する縮合物であってもよい。 他の適当な非イオン性界面活性剤としては、モノ-またはジ-アルキルアルカノ ールアミド類がある。その例としては、ココモノ-またはジ-エタノールアミド及 びココモノ-イソプロパノールアミドがある。 別の適当な非イオン性界面活性剤としてはアルキルポリグリコシド類(APG )がある。(任意に架橋基を介して)1つ以上のグリコシル基のブロックに結合 したアルキル基を含むAPGが代表的である。好ましいAPGは次式: RO-(G) 〔式中、Rは飽和または不飽和の分枝状または直鎖状のアルキル基であり、G は糖基である〕によって定義される。 Rは、約C5〜約C20の平均アルキル鎖長を示す。好ましくはRは約C8〜 約C12の平均アルキル鎖長を示す。極めて好ましくは、Rの値は約9.5〜約 10.5の範囲である。GはC5もしくはC6の単糖残基またはC5及びC6の 単糖残基の混合物から選択され、好ましくはグルコシドである。Gはグルコース 、キシロース、ラクトース、フラクトース、マンノース及びその誘導体から成る グループから選択され得る。好ましくはGがグルコースである。 重合度nは約1〜約10またはそれ以上の値を有し得る。好ましくは、nの値 は約1.1〜約2の範囲である。極めて好ましくは、nの値は約1.3〜約1.5 の範囲である。 本発明で使用するための適当なアルキルポリグリコシドは市販されており、例 えば、商品名Oramix NS1 0、ex Seppic;Plantaren 1200及びPlantaren 2000、ex Henkel、などの材料がある。 本発明の組成物に使用するための適当な両性及び双性イオン性界面活性剤とし ては、アルキルアミンオキシド類、アルキルベタイン類、アルキルアミドプロピ ルベタイン類、アルキルスルホベタイン類(スルタイン類)、アルキルグリシネ ート類、アルキルカルボキシグリシネート類、アルキルアンホプロピオネート類 、アルキルアンホグリシネート類、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイ ン類、アシルタウレート類及びアシルグルタメート類があり、これらのアルキル 及びアシル基は約8〜19個の炭素原子を有する。実例としては、ラウリルアミ ンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタイン、好ましくはラウリルベタイ ン、コカミドプロピルベタイン及びコカンホプロピオン酸ナトリウムがある。 (1種または複数の)界面活性剤は、本発明の化粧組成物中に約1〜約40重 量%、好ましくは約2〜約30重量%の総量で存在し得る。 所望または必要に応じて、例えば組成物で処理される基 層に与えられる総体的化粧効果または合併効果を修正するために、本発明組成物 は1種以上の追加の化粧有効剤を含有してもよい。適当な追加の化粧有効剤を以 下に挙げる。 (i)コンディショニング剤、即ち、柔軟性、平滑性、光沢、飛散防止性、帯電 防止性、乾燥及び/または湿潤状態での梳き易さなどの1つ以上の視覚的または 触覚的効果を与える物質、例えば、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー 、揮発性及び/または不揮発性シリコーンもしくはその誘導体、少なくとも1つ の長鎖アルキル基もしくはアルケニル基を有する第四アンモニウム塩、タンパク 質加水分解物、第四級化タンパク質加水分解物、ペルフルオロポリエーテル物質 、脂肪アルコール、及びその混合物。 (ii)スタイリング/セッティング/ボディイング剤、即ち、毛髪もしくは他の 繊維の腰もしくは手触りを改善したり所与の形状もしくはスタイルを保持させた りする材料、例えば各種ポリマー、ゴム及び樹脂のような物質、例えば、接着性 及び/または樹脂系炭化水素物質、例えばペル-アルキル(または-アルケニル) 炭化水素物質、シリコーン/シロキサンゴムまたは樹脂、蝋、キトサン及びその 誘導体、塩及び錯体、並びにその混合物。 (iii)繊維強化剤。 (iv)着色剤及び染色剤。 (v)ふけ防止剤、例えば亜鉛ピリジンチオン、オクトピロックス(商標)、ク リムバゾール(climbazole)。 (vi)日光防御物質、例えば日光遮断剤特にUV吸収剤。 (vii)毛髪成長促進剤または調整剤、例えばジアシルグリセロール類、グルカ ロラクタム類、グルカロラクトン類、ミノキシドル(商標)。 (viii)モイスチャライザー、例えば2-ヒドロキシアルカン酸、その酸性セッ ケン錯体、及びその他の緩和剤、吸蔵剤、保湿剤。 (ix)真珠箔物質及び/または乳白剤。 (x)油、例えば、シリコーン油、オレイン酸、炭化水素、ミリスチン酸イソプ ロピル、オレイルアルコール、オレイン酸塩、スクアレン、ヒマワリ油、ナタネ 油、他の植物油、鉱油。 (xi)タンパク質、ビタミン、栄養素、刺激剤、抗ラジカル剤、収斂剤。 (xii)薬草またはその他の植物抽出物、精油、など。 (xiii)抗微生物剤、例えば抗菌剤または伝染防止剤(anti- infestive agent)。 (xiv)化粧組成物で常用のその他の添加物、例えば緩衝剤及び/またはpH調 整剤、香料、着色剤、防腐剤、タンパク質、など。 本発明の組成物中の官能化化粧剤を基層に最適に化学吸着させるためには概し て組成物のpHが重要であることが知見された。所与の組成物に対する最適のp Hは主として、官能化活性成分の形態及び構造、例えば活性成分に含まれるアズ ラクトン部分が化粧活性単位あたり1つであるかもしくは2つであるか、または 、活性成分がコポリマーであるかターポリマーであるか、などに左右されるであ ろう。 例えばシリコーンコンディショニング剤とビニルアズラクトン化合物とのコポ リマーを官能化化粧剤として含む本発明の組成物の好ましい実施態様において、 化粧組成物の好ましいpHは約8〜12の範囲である。他方、官能化化粧剤がビ ニルアズラクトンとビニルピロリジンと同一シリコーンコンディショニング剤と のモノマー単位をベースとするターポリマーである場合、好ましいpHは約3ま たは4〜約6または7の範囲であろう。 別の理論によって解釈できる可能性も否定はしないが、 最適pHのこの違いは、コポリマーの場合と対照的にターポリマーの場合にはア ズラクトン環の加水分解安定性が低pH下よりも高pH下で著しく低いためであ ると考えられている。コポリマーの場合には逆の現象が観察される。即ち、pH が上昇した条件下では、ポリマーのアズラクトン部分と基層との反応が生じるよ りも速くターポリマーの反応性アズラクトン環の含量が明らかに減少するであろ う。この結果として、基層に共有結合するポリマーは高pH下では低pH下より も少ない。 高低両方のpH範囲条件下で異なる温度で試験したときに基層に結合した化粧 剤の量は対応する有意な違いを示さないことが知見されただけにこの観察はいっ そう意外である。これは、双方の温度で使用可能な求核点全部の反応が生じ、そ の結果として、基層が結合化粧ポリマーによって飽和されたことを意味するもの であろう。 所望または必要に応じて、本発明の組成物は、活性成分のアズラクトン基と基 層の求核基との反応を開始または触媒するための触媒または開始剤を含有し得る 。 本発明の化粧組成物は適当な任意の物理的形態、例えば低粘度から中程度の粘 度の液体、ローション、乳液、ムー ス、スプレー、ジェル及びクリームなどの形態で提供され得る。 所与の基層を本発明の組成物で処理する場合には一般に、アズラクトン官能化 化粧剤と基層の求核部位とが接触し得るような物理的環境を組成物が有している ことが重要である。従って、一方では、組成物の物理的構造は、活性物質と基層 表面とを最大限に接触させ得る構造であるのが望ましく、このような理由から液 体製品が好ましい。他方では、基層と反応し基層に結合するために組成物中の活 性分子が基層との接触を所定の期間維持するような処理計画が特に望ましい。 従って、基層に1つ以上の化粧効果を与えるためにアズラクトン官能化化粧剤 を基層に塗布する本発明の好ましい方法においては、アズラクトン環と基層表面 の求核点との反応を惹起するために活性成分を含有する組成物と基層との接触を 十分な時間維持する段階を含む処理が特に好ましい。 次に、本発明を以下の非限定実施例に基づいて更に詳細に説明する。実施例 以下の実施例では以下のポリマーを使用した。ポリマーI、II及びIII ポリマーIV (注:m、n、p及びqの値は、ポリマー調製反応で使用されるモノマーのモル 比を示しており、ポリマーの構造、即ちランダムコポリマーであるかまたはブロ ックコポリマ ーであるかを示すものではない)。 上記ポリマーを以下の方法によって調製した。ポリマーI、II及びIII 以下の反応体を使用した。 (a)2-ビニル-4,4-ジメチルアズラクトン(ビニルアズラクトン)、SNP E,Inc.,Princeton,NJ.提供; (b)メタクリロイルポリジメチルシロキサン(PDMS)、Chisso C orporation(Silicone Chemicals Group), Tokyo,Japanより入手。 3種のポリマーを調製するために使用した出発物質PDMSの各々のシリコー ン鎖長は各場合で違っており、3種のポリマー生成物に必要なnの値(上記式中 に示す)を与えるように選択した。 窒素吹込口及び還流冷却器を備えた重合容器にビニルアズラクトン(3.5g )、PDMS(8.5g)、AIBN(240mg)及びトルエン(20ml) を充填した。70℃で48時間維持して重合を生起させた。得られた粘性溶液を 盛んに撹拌しながら過剰量のメタノールに滴下して沈殿さ せた。ポリマーを真空下に50℃で4時間乾燥し、NMR及びFT-IR分光法 によって特性決定した。ポリマーIV ビニルアズラクトン(0.5g)、PDMS(11.25g)、ビニルピロリド ン(5.11g)、AIBN(123mg)及びトルエン(60ml)を重合容 器に充填し、重合反応を上記同様に生起させ、同様の方法で精製し特性決定した 。実施例1 有機溶媒(トルエン)中のアズラクトンポリマーI〜IIIによる毛髪の処理 実験手順 赤毛ユーゴスラビア人の束ねた毛髪(ex Raoul,Rondon)の根元 末端から、一端を括った重さ0.25g及び長さ5.4cmの毛髪繊維の束(ヘア ピース)を製造した。アニオン性界面活性剤(SLES 2EO、2%水溶液) に16時間浸漬させてヘアピースを脱脂し、水で濯ぎ、使用前に乾燥させた。 次に、密閉容器中で0.33%のポリマーI〜IIIのトルエン溶液(ヘアピース あたり15ml)にヘアピースを50℃で2時間浸漬させた。各ポリマーの処理 毎に5個のヘア ピースの重複サンプルを使用した。 次に薄葉紙に吸水させてヘアピースを乾燥し、新しいトルエン(5つの各バッ チあたり3×200ml)中で24時間撹拌した。次にヘアピースをプロパン- 2-オール(5つの各バッチあたり3×200ml)中で再度24時間撹拌し、 一夜風乾した。 ヘアピースの末端の括り目を解き、ばらばらの毛髪をプラスチック支持リング に載せ、両面接着テープを用いて毛髪をリングに固定した。次に、毛髪を固定し たプラスチック支持リングを分光計のアルミニウムカップホルダー内に配置し、 ヘアピース上のシリコーンの量をPhillips P1404 X線蛍光分光計 で測定した。 分光計は、既知量のポリジメチルシロキサンを含む毛髪によって予め校正して おいた。結果 各ポリマーの処理に用いた各組5個のヘアピースの重複サンプルで測定した毛 髪上のシリコーンの平均量を次表に示す。 結論 結果は、上記に使用した条件下でトルエン溶液として塗布したシリコーン含有 アズラクトンコポリマーI〜IIIが毛髪と反応して共有結合し得ることを示す。実施例2 ポリマーIIの乳化トルエン溶液による毛髪の処理 実験手順 実施例1と同様にしてヘアピース(0.25g/5.4cm)を調製し、ヘアピ ースあたり0.55gの次の組成物で処理した。 処理あたり5個のヘアピースの重複サンプルを使用した。処理手順としては、 アルミニウム櫛でヘアピース全体にエマルジョンを均等に展着させ、密閉容器内 にヘアピースを入れ、50℃のオーブンに1時間維持した。 次にクリネックス(商品名)ティッシューによってヘアピースからエマルジョ ンを拭い取り、非共有結合ポリマーを毛髪から除去するために以下の厳密な抽出 手順で処理した。 (i)トルエン(ヘアピースあたり100ml)中で3時間撹拌し、クリネック スティッシューで吸収乾燥させ、室温で一夜風乾した。 (ii)蒸留水(ヘアピースあたり2×200ml)中で3時間撹拌し、吸収乾燥 した。 (iii)トルエン(ヘアピースあたり100ml)中で3時間撹 拌し、吸収乾燥した。 (iv)プロパン−2−オール(ヘアピースあたり3×100ml)中で3時間撹 拌し、更に24時間(ヘアピースあたり100ml)撹拌した。 (v)0.1MのHCl(水溶液)中で1時間撹拌し、風乾した。 (vi)トルエン(ヘアピースあたり2×100ml)中で3時間撹拌し、風乾し た。 (vii)0.1MのNa2CO3(水溶液)(ヘアピースあたり100ml)中で1 時間、次いで水(ヘアピースあたり2×100ml)中で1時間撹拌し、室温で 風乾した。 次にヘアピースの括り目を解き、ばらばらの毛髪をプラスチック支持リングに 載せ、実施例1と同様にして毛髪のシリコーン含量を測定した。結果及び結論 各エマルジョンの処理に用いた各組5個のヘアピースの重複サンプルで測定し た毛髪上のシリコーンの平均量を次表に示す。 これらの結果は、ポリマーIIは水の存在下であっても毛髪と反応して共有結合 し得ることを示す(水はポリマーのアズラクトン環に対する求核基として毛髪中 に存在する求核基と競合する)。 他の理論によって解釈できる可能性も否定はしないが、pH11の場合にpH 7の場合よりも多くのポリマーが毛髪に結合することが観察された理由は、以下 の現象の1つまたはそれ以上が生じたためであると考えることができよう。 (i)毛髪中のリシン残基のアミン基、チロシン残基のフェノール基のような重 要な求核基の反応性がpHの上昇に伴って増加する。 (ii)毛髪はpHが高いほど高度に膨潤し、毛髪繊維内へのポリマーの浸透が増 加し、従って、求核部位がポリマーと反応し易くなる。 (iii)pHが高いとき、恐らくは毛髪上に天然に存在する共 有結合脂肪酸の加水分解の結果として、毛髪上でポリマーと反応し得る求核基の 発生が増加する。結論 これらの結果から、以下の結論が得られる。 (i)乳化トルエン溶液として塗布されたシリコーン含有アズラクトンコポリマ ーIIは水の存在下であっても毛髪と反応して共有結合し得る。 (ii)pHの上昇に伴って毛髪に共有結合するポリマーが増加する。実施例3 毛髪に対するアズラクトンポリマーIIIのコンディショニング効果の試験 実験手順及び結果 赤毛ユーゴスラビア人の束ねた毛髪から、6個のヘアピース(6.7g/長さ 25.4cm)を製造し、アニオン性界面活性剤溶液(2%のSLES 2EO) に浸漬させて脱脂した。 ヘアピースに1〜6の番号を付けた。ヘアピース1〜3を対照ヘアピースとし 、以下の手順で処理した。 トルエン(3.8ml)を各ヘアピースに塗布し、夫々の 長さに沿って均等に展着させた。その直後に0.1MのNa2CO3溶液(各ヘア ピースあたり3.2ml)を塗布し、再度均等に展着させた。次にヘアピースを ガラス管に入れ密封し、50℃のオーブンに1時間維持した。 ヘアピース4〜6をヘアピースあたり7gの以下の組成物で処理した。 処理方法としては、このエマルジョンをヘアピースに均等に展着させ、各ヘア ピースをガラス管に入れ密封し、50℃のオーブンで1時間加熱した。 処理後に、全部のヘアピースをガラス管から取り出し、以下の順次抽出手順で 処理した。 (i)繊維間に飛沫同伴された液相の大半を除去するために薄葉紙で拭った。 (ii)プロパン−2−オール(ヘアピースあたり2×200ml)中で3時間撹 拌し、薄葉紙で拭って乾燥し、風乾した。 (iii)トルエン(ヘアピースあたり2×200ml)中で3時間撹拌した。 (iv)プロパン−2−オール(ヘアピースあたり2×200ml)中で24時間 撹拌し、吸収させ、風乾した。 (v)0.1MのHCl(水溶液)(ヘアピースあたり200ml)中で1時間 撹拌し、吸収させて乾燥した。 (vi)プロパン−2−オール(ヘアピースあたり200ml)中で1時間撹拌し た。 (vii)トルエン(ヘアピースあたり200ml)中で1時間撹拌した。 (viii)プロパン−2−オール(ヘアピースあたり200ml)中で5分間撹拌 した。 (ix)0.1MのNa2CO3(水溶液)(ヘアピースあたり200ml)中で1 時間撹拌した。 (x)水(ヘアピースあたり200ml)中で1時間撹拌した。 次にヘアピースを、アニオン性界面活性剤の溶液(16%SLES 2EO、 2×0.5g/ヘアピース)で標準手順に従ってシャンプーし、50℃の循環オ ーブンで1時間乾燥した。 オーブンから取り出したヘアピースを室温で30分間放 冷後に、以下の官能パネル検査を実施した。滑らかな手触り :ペア比較法を用いて12人の熟練検査員のパネルによってヘア ピースの滑らかな手触りを評価した。各パネリストに合計6組のヘアピース対を 与えた。各対は、ヘアピース1〜3及びヘアピース4〜6のグループから各1つ ずつ選択したヘアピースから構成されていた。従って、12人のパネリストに合 計72組のヘアピース対が与えられたことになる。 試験の結果によれば、合計72回の試験中、滑らかな手触りに優れたヘアピー スとしてポリマーIII組成物によって処理したヘアピースが54回選ばれた。こ の結果は99%を上回る信頼性を示す。梳き易さ :12人の熟練検査員のパネルによってヘアピースの梳き易さを評価し た。各パネリストに上記同様に6組のヘアピース対を再度与えた。 この試験の結果によれば、合計72回の試験中、梳き易さに優れたヘアピース としてポリマーIII組成物によって処理したヘアピースが66回選ばれた。この 結果は99%を上回る信頼性を示す。結論 上に用いた条件下でポリマーIIIを乳化トルエン溶液として塗布する毛髪処理 は、毛髪に「永続的な」コンディショニング効果を与えた、即ち、苛酷な溶媒抽 出及びシャンプー後にも効果が残存していた。 この効果は、ポリマーが毛髪に共有結合し、従って抽出手順に耐え得ることに 起因する。実施例水分散性アズラクトンポリマーIVによる毛髪の処理 実験手順 上記同様に、赤毛ユーゴスラビア人の根元末端の束ねた毛髪からヘアピース( 0.25g、長さ5.4cm)を製造し、ヘアピースあたり0.5gの以下の組成 物によって処理した(組成物あたり5個のヘアピースの重複サンプルを2組試験 した)。 処理方法としては、組成物を各ヘアピースに沿って均等に展着させ、容器に密 閉した。各組成物で処理した一方の組の5個のヘアピースを室温で1時間維持し 、各組成物で処理した他方の組のヘアピースを50℃のオーブンで1時間加熱し た。 次いで、全部のヘアピースを50℃の流水によって指で撹拌しながらヘアピー スあたり2分間濯いだ。次に、ヘアピースをSLES 2EO溶液(2%、1組 5個のヘアピースあたり4×500ml)中で24時間撹拌し、50℃の水道水 (ヘアピースあたり1分)で濯ぎ、SLES 2EO(16%、ヘアピースあた り0.5mlでヘアピースあたり2分間)でシャンプーし、50℃の水道水で濯 ぎ(ヘアピースあたり2分間)、一夜風乾した。 次に、前述のようなXRF分光法を用いてヘアピースのシリコーン含量を測定 した。結果及び解釈 使用した2つの温度の分散液A及びBで処理した各組の5個のヘアピースの毛 髪上のシリコーンの平均量を次表に示す。 結果は、使用した全部の条件下で水分散性ポリマーIVが毛髪と反応して毛髪に 共有結合したことを示す。しかしながら、この実施例では、pH11という高p H下ではpH3.7という低pH下よりも毛髪に結合するポリマーが少ないこと が知見された。 他の理論によって解釈できる可能性を否定はしないが、この知見の1つの理由 は、ポリマーのアズラクトン環の加水分解安定性が高pH下では低pH下よりも 顕著に低いためであると考えられる。従って高pH条件では、ポリマーと毛髪と の反応が生じるよりも早くポリマーのアズラクトン環の含量が著しく減少すると 考えられる。この結果として、高pH下では低pH下でよりも毛髪に共有結合す るポリマーが少ない。 別の意外な知見は、使用した双方のpH条件下で、異なる2つの温度下ではシ リコーンの結合量に有意な違いがな いことであった。これは、双方の温度下で、毛髪の使用可能な部位の全部に反応 が生じ、毛髪が結合ポリマーによって飽和したためであろう。結論 結果は、シリコーン含有の水溶性/分散性ポリマーIVが水の存在下で毛髪と反 応して毛髪に共有結合することを示す。しかしながら、アルカリ性条件下では酸 性条件下よりもポリマーの結合が少ないことが知見され、これは、高pH下では ポリマーIVの加水分解安定性が低下し、ポリマーのアズラクトン環の含量が減少 し、その結果として、低pHの場合よりも毛髪に対する結合が少ないことを示唆 する。実施例5 毛髪に対するアズラクトンポリマーIVのコンディショニング効果 実験手順 繰り返してシャンプーし、櫛で梳き、加熱して乾燥させた履歴をもつ6個のヘ アピース、即ち傷んだヘアピース(6.7g/25.4cm)をこの実験に使用し た。ヘアピースに1〜6までの番号を付けた。ヘアピース1〜3を7gの蒸留水 で濡らし、密閉ガラス管に入れ、室温で1時間維 持した(対照ヘアピース)。ヘアピース4〜6をヘアピースあたり7gの自然p H3.7のポリマーIVの5%水溶液/懸濁液で処理した。次に、これらのヘアピ ースをガラス管に入れ、室温で1時間維持した。 次に、全部のヘアピースを指で撹拌しながら50℃の流水でヘアピースあたり 2分間濯いだ。次に、ヘアピースをSLES 2EO溶液(16%)に浸漬させ 、取り出し、ヘアピースあたり2分間シャンプーし、指で撹拌しながら50℃の 水道水で2分間濯ぎ、SLES 2EO溶液(5%)(ヘアピースあたり500 ml)に一夜浸漬させ、50℃の水道水で2分間濯ぎ、次に50℃の循環オーブ ンで1時間乾燥した。 ヘアピースを1時間放冷後、滑らかな手触りと梳き易さとを前記と同様にパネ ル検査した。但し今回の検査では、前回の12人の代わりに6人の熟練パネリス トによって各特性を評価した。結果 滑らかな手触り :この検査の結果によれば、合計36回の試験中、滑らかな手触 りに優れたヘアピースとしてポリマーIVで処理したヘアピースが35回選ばれた 。この結果は 99%を上回る信頼性を示す。梳き易さ :この検査の結果によれば、合計36回の試験中、梳き易さに優れたヘ アピースとしてポリマーIVで処理したヘアピースが36回選ばれた。この結果は 100%の信頼性を示す。結論 室温の水性媒体中のポリマーIVによって毛髪を処理すると、毛髪に「永続的」 コンディショニング効果が与えられた、即ち、水及び界面活性剤水溶液による苛 酷な抽出後にも効果が残存していた。 この効果は、ポリマーが毛髪に共有結合し、従って抽出手順に耐え得ることに 起因する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ポリユカ,ロバート イギリス国、シー・エイチ・2・4・デイ ー・ユー、チエスター、ミツクル・トラツ フオード、リース・クローズ・4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.基層に1つ以上の化粧効果を与えるために基層を化粧剤で処理する方法であ って、 (a)基層上の求核反応点と反応し得る少なくとも1つのアズラクトン置換部分 を化学的に結合させている分子として化粧剤を調製し、 (b)1つまたは複数のアズラクトン部分の各々と基層上の1つまた複数の求核 反応点の夫々との反応を惹起するためにアズラクトン官能化化粧剤を基層に塗布 する、 段階を含んでおり、 これにより化粧剤分子が基層に化学的に結合して基層に1つ以上の化粧効果を 与えることを特徴とする処理方法。 2.基層上の求核反応点が、窒素含有、酸素含有またはイオウ含有の官能基から 成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.基層上の求核反応点が窒素含有官能基から成り、実質的に水性の媒体中で反 応が生起されることを特徴とする請求項2に記載の方法。 4.基層上の求核反応点が酸素含有官能基から成り、実質的に非水性の媒体中で 反応が生起されることを特徴とする 請求項2に記載の方法。 5.基層が毛髪であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 6.1つまたは複数のアズラクトン置換部分の各々が、式: 〔式中、R1及びR2は同じであっても異なっていてもよく、各々が、H、炭素原 子数1〜14のアルキル基、特に低級(C1〜C4)アルキル例えばメチル、炭 素原子数3〜14のシクロアルキル基、環炭素原子数5〜12のアリール基、及 び、炭素原子6〜26個を有し且つS、NまたはOから成るヘテロ原子0〜3個 を有するアレニル基から独立に選択されるか、または、R1とR2とはそれらが結 合した炭素原子と一緒に4〜12個の環原子を含む炭素環を形成でき、nは0〜 12の整数である〕によって定義される基から選択されている請求項1から5の いずれか一項に 記載の方法。 7.化粧剤の化粧活性部分が高分子物質であることを特徴とする請求項1から6 のいずれか一項に記載の方法。 8.基層に1つ以上の化粧効果を与えるために基層を処理する化粧組成物であっ て、前記組成物が、基層上の求核反応点と反応し得る少なくとも1つのアズラク トン置換部分を化学的に結合させている分子から成る化粧剤の溶解粒子または分 散粒子を含むことを特徴とする化粧組成物。 9.基層に1つ以上の化粧効果を与えるために、基層上の求核反応点と反応し得 る少なくとも1つのアズラクトン置換部分を化学的に結合させている分子から成 る化粧剤で基層を処理することを特徴とする化粧剤の使用方法。 10.1つ以上の化粧効果を与えるためのアズラクトン官能化化粧剤であって、 少なくとも1つのアズラクトン置換部分が当該化粧剤の分子に化学的に結合して いることを特徴とするアズラクトン官能化化粧剤。
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