JPH08510171A - 圧力溶浸鋳造方法及び圧力溶浸鋳造装置 - Google Patents

圧力溶浸鋳造方法及び圧力溶浸鋳造装置

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JPH08510171A JP6525628A JP52562894A JPH08510171A JP H08510171 A JPH08510171 A JP H08510171A JP 6525628 A JP6525628 A JP 6525628A JP 52562894 A JP52562894 A JP 52562894A JP H08510171 A JPH08510171 A JP H08510171A
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Abstract

(57)【要約】 鋳型キャビティ20及び浸透物チャージ14の予備加熱、排気ステップが、鋳型キャビティ20が浸透物で満たされる圧力容器とは別の容器内で実行され、これに大きな最終物品のスループットが達成される圧力溶浸鋳造方法が提供される。圧力溶浸鋳造装置も同様に提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 圧力溶浸鋳造方法及び圧力溶浸鋳造装置 発明の背景 1.発明の分野 この発明は、圧力溶浸鋳造法及び圧力溶浸鋳造装置に関する。 2.従来技術の説明 クックによる米国特許5,111,870号、5,111,871号に記載されているような現在 使用されている圧力溶浸処理では、また、クック等による1991年発行のマテリア ルサイセンスエンジニアリング、A144、189〜206ページに掲載された「メタルマ トリクス複合材の圧力溶浸鋳造」等の圧力溶浸鋳造(pressure infiltration ca sting)の現状から概ね判断すると、荒成型品(preform)を含む冷間鋳型(cold mold)が圧力容器と真空炉の機能を兼ね備えたものとして作用する加工機械に 装填される。金属であり得る一固体浸透物チャージは、荒成型品の上部に据え置 かれ、フィルターによって荒成型品から分離される。そのフィルターは、十分に 低い透過性(permeability)を有し、荒成型品内への早期の浸透物の侵入を防止 するためにその液体浸透物で濡れ難く、浸透物に不純物が入るのを防ぐために浸 透物に対して化学的不活性であるという特徴を有している。フィルターはまた、 浸透物チャージの温度及び荒成型品の温度が独立して制御されるように断熱材と して機能する。 次に、荒成型品は加熱され、固体浸透物チャージは圧力容器/真空炉内におい て真空下で溶融される。浸透物は真空内で溶融し且つ鋳型はガス透過性ではない ので、鋳型キャビティ内に含まれる荒成型品内で真空は絶縁されている。 そして、圧力容器/真空炉は加圧され、加圧された鋳型外部と鋳型内部内に含 まれる荒成型品内で絶縁された真空との間に圧力勾配が生じる。この圧力差によ って溶浸処理が起こる。 溶浸が終了すると、処理の最後の段階で、溶浸された荒成型品の凝固が行る。 溶浸された荒成型品の凝固は、方向性のある凝固をもたらすのに適した温度勾配 を与えることにより、圧力容器/真空炉内で実行される。クライアー等によるマ テリアルサイエンス、26(1991年)の2519〜2526ページに記載された「圧力溶融 による鋳造粒子補強金属(cast particle-reinforced metals)の製造」に開示 されたような、溶浸された荒成型品の冷領域(chill zone)への下降、又はその 代わりに、クックによる米国特許5,111,870号,5,111,871号に開示されたような 、荒成型品に接触させるために冷却された冷装置を上昇させるといった、圧力溶 浸処理において方向性のある凝固を得るための様々な方法が現状技術において公 知である。圧力溶浸処理の方向性凝固の間に、溶浸された荒成型品の熱い領域に ある液体浸透物は最後に凝固し、溶浸された荒成型品の残りが凝固するに際に、 スプルー及び多くの小孔をもたらす貯蔵庫として働く。 従来の圧力溶浸処理のこれらの3つのステップ、荒成型品及び浸透物チャージ の加熱及び排気と、荒成型品への溶浸と、溶浸された荒成型品の凝固との3つの ステップの実行には、それぞれ異なった時間がかかる。荒成型品及び浸透物チャ ージの加熱及び排気のステップは最も長い時間を要し、溶浸された荒成型品の凝 固は荒成型品及び浸透物チャージの加熱及び排気よりも短い時間ですみ、荒成型 品の圧力溶浸は最も短い時間でよい。例えば、従来の圧力溶浸方法を使用した場 合に典型的に見られる、2インチx4インチx8インチの鋳型キャビティと、60 0グラムのアルミニウム浸透物と、炭化ケイ素粒状荒成型品とを用いると、荒成 型品を予め加熱し、アルミニウム浸透物充填を真空下で溶融するのに約2〜約3 時間の範囲の時間を要し、加熱された荒成型品に溶融したアルミニウム浸透物を 浸透させるのに約1分未満の時間が必要であり、鋳型の温度をアルミニウム浸透 物固相温度より低い温度に冷却するのに約6分未満の時間を要する。鋳型が圧力 容器/真空炉から取り出されると、圧力容器/真空炉はこの3つのステップの圧 力溶浸処理を再度実行するのに使用される。 従来の圧力溶浸処理は非常に効果的で、制御可能な処理ではあるが、最終的に 得られる圧力溶浸物品のスループットは、圧力溶浸処理の最も遅いステップ、即 ち、荒成型品を加熱し浸透物チャージを溶融するステップによって生来限定され るものであり、上記の例で示したように、その時間は、他の2つのステップ、荒 成型品への溶浸と溶浸された荒成型品の凝固を合わせたたかだか16分の全時間と 比較すると、3時間と長いものである。圧力容器/真空炉の圧力溶浸性能は、圧 力溶浸処理のその最も時間が短い2つのステップの間、必要なだけではあるが、 この加工機械は、圧力溶浸処理のステップが要するほとんどの時間の間、常に使 用されている。何故ならば、それは、荒成型品及び浸透物の加熱及び排気にも使 用されるからである。 従って、既存の圧力溶浸方法によれば、荒成型品及び浸透物の加熱及び排気は 、圧力溶浸と同様に、同一の圧力容器/真空炉成形装置で順次実行されるので、 実際に加工機械の圧力容器機能が圧力溶浸及び凝固ステップの迅速な実行に単に 必要な場合に、荒成型品及び浸透物の加熱及び排気のために、圧力溶浸鋳造処理 の全ての3つのステップを行う多重目的の加工機械を占有してしまう。これらの 既存の圧力溶浸処理は、その最も遅いステップ、荒成型品及び浸透物の加熱によ って限定されてしまう。 従って、最終物品のスループットが溶浸鋳型キャビティの凝固速度によっての み限定され、鋳型キャビティ及び浸透物の加熱、排気のステップが、鋳型キャビ ティ溶浸及び溶浸鋳型キャビティの凝固ステップとは別に他の装置内で実行され る、迅速で経済的な圧力溶浸処理が必要である。 発明の要約 この発明は、処理時間及び最終物品スループットの基本的な限界、即ち、充満 した鋳型/溶浸された荒成型品の凝固速度で動作する迅速且つ経済的な圧力溶浸 処理を提供する。かかる大きなスループットは、鋳型キャビティへの充填及び充 満した鋳型キャビティの凝固が実行される圧力容器とは別の炉及び/又は真空炉 内において、荒成型品を含み得る鋳型キャビティ及び浸透物を加熱、排気するこ とによって達成される。 この発明の一態様では、荒成型品を含み得る鋳型キャビティ及び浸透物チャー ジを設けるステップ(1)と、予め加熱された鋳型キャビティと溶融した浸透物 チャージとを形成するために、鋳型キャビティ及び浸透物チャージを加熱容器内 で予め加熱するステップ(2)と、予め加熱された鋳型キャビティ及び溶融した 浸透物チャージを圧力容器へと移送するステップ(3)と、溶融した浸透物チャ ージが予め加熱した鋳型キャビティを満たし且つ鋳型キャビティの精細な形状へ と溶融 した浸透物チャージを誘導して充満した鋳型キャビティを生成するように圧力容 器を加圧するステップ(4)と、溶融した浸透物が凝固し、最終物品を形成する ように充満した鋳型キャビティを冷却するステップ(5)とを含む圧力溶浸鋳造 方法が提供される。 この発明の他の態様では、予め加熱された鋳型キャビティ及び溶融した浸透物 チャージを得るべく荒成型品を含み得る鋳型キャビティ及び浸透物チャージを加 熱する第1の加熱容器(1)と、鋳型キャビティに加圧下で溶融浸透物チャージ を満たして充満された鋳型キャビティを得る圧力容器(2)と、鋳型キャビティ 及び溶融した浸透物チャージを第1の加熱容器から圧力容器へ移送する間に保持 する移送チェンバ(3)と、最終物品を得るために充満された鋳型キャビティを 冷却する冷却チェンバ(4)とを備えた圧力溶浸鋳造装置が提供される。 この発明は、充填鋳型キャビティ及び/又は溶浸された荒成型品の凝固速度に よってのみ制限される最終物品の大きなスループットが達成されるように、圧力 溶浸が行われる圧力容器とは別に設けられた加熱容器内で、荒成型品を含み得る 鋳型キャビティ及び浸透物チャージが加熱、排気される圧力溶浸鋳造方法を得る ことを目的とする。 この発明はさらに、別々に設けられた加熱容器及び圧力容器とともに、加熱さ れた鋳型キャビティ及び浸透物を圧力溶浸を行うために加熱容器から圧力容器へ と運ぶ移送チェンバを備えた圧力溶浸鋳造装置を得ることを目的とする。従って 、単一の多目的容器が多目的容器機能のいずれか1つのみの実行の間に独占され ないように、鋳型キャビティ及び浸透物が別々の容器内で加熱、溶浸され、充填 鋳型キャビティ及び/又は溶浸された荒成型品の凝固速度によってのみ制限され る最終物品の最大スループットを得ることが可能となる。 この発明の他のさらなる目的、特徴及び利点は、以下の好ましい実施例の記述 によって、当業者には明らかであろう。 図面の簡単な説明 図1は、荒成型品及び溶融浸透物を真空炉内で加熱、排気する様子を示す概略 断面図である。 図2は、排気管を用いて荒成型品及び溶融浸透物を真空炉内で加熱、排気する 様子を示す概略断面図である。 図3は、荒成型品を含む鋳型及び溶融浸透物を加熱、排気し、加熱、排気され た鋳型を圧力容器へ移送する移送コンテナを含むシステムを示す概略断面図であ る。 図4は、荒成型品を含む鋳型及び溶融浸透物を加熱、排気し、加熱、排気され た鋳型を圧力容器へ移送する移送コンテナを含むシステムを示す概略断面図であ る。 図5は、予め加熱され、予め排気された荒成型品の圧力容器内での圧力溶浸の 様子を示す概略断面図である。 図6は、溶浸された荒成型品の圧力容器内での冷却の様子を示す図である。 図7は、真空炉内で保持された荒成型品及び溶融浸透物を含む加熱、排気され た鋳型を示す概略断面図である。 図8は、真空炉から圧力炉へ移動のために用意された予め加熱され、予め排気 された荒成型品及び溶融浸透物を含む鋳型を示す概略断面図である。 図9は、図8の線A−Aに沿った概略図である。 図10は、予め加熱され、予め排気された荒成型品の圧力容器内での圧力溶浸 の様子を示す概略断面図である。 図11は、溶浸された荒成型品の圧力容器内での冷却の様子を示す概略断面図 である。 図12は、圧力容器の内部、及び鋳型容器を含む加熱容器の内部を示す概略図 である。 図13は、図12に示した鋳型容器の内部を示す概略断面図である。 図14は、図13に示した鋳型容器の内部の一部の拡大図を示す概略断面図で ある。 発明の詳細な説明 この発明によれば、予め加熱された鋳型キャビティと溶融した浸透物チャージ とを生成するように、荒成型品を含み得る鋳型キャビティ及び浸透物チャージを 第1の加熱容器で予め加熱し、溶融した浸透物が最終的な成型品を形成するよう に冷却される充満した鋳型キャビティを生成すべく、溶融した浸透物チャージが 予め加熱した鋳型キャビティ内へ浸透するように加圧された圧力容器へ、予め加 熱された鋳型キャビティ及び溶融した浸透物チャージを移送する、物品を鋳造す る圧力溶浸方法が提供される。 この発明はまた、鋳型キャビティ及び浸透物チャージを含み加熱された鋳型キ ャビティ及び溶融した浸透物チャージを得るためにこれらを加熱するチェンバを 含む第1の加熱容器と、加熱された鋳型キャビティ及び溶融した浸透物チャージ を、これらが第1の加熱容器から取り除かれ別の圧力容器に移送される際に、収 容する移送チェンバと、最終物品を得るために充満された鋳型キャビティ及び/ 又は溶浸された荒成型品を凝固する冷却チェンバとを備えた圧力溶浸鋳造装置を 提供する。 鋳型キャビティ溶浸が行われる圧力容器とは別の炉及び/又は真空炉において 、選択的に荒成型品を含む鋳型キャビティと浸透物チャージとを加熱、排気する ことにより、この発明の方法及び装置の両方は、充満された鋳型キャビティ及び /又は溶浸された荒成型品の凝固速度によってのみ限定される圧力溶浸した物品 の大きなスループットを得るものである。既に加熱済みの鋳型キャビティが溶融 浸透物で満たされている間には、選択的に荒成型品を含む鋳型キャビティ及び浸 透物チャージを加熱できず排気できないのは当然のことである同一の多目的容器 内で圧力溶浸鋳造処理の全てのステップが順次実行される圧力溶浸鋳造方法とは 異なり、この発明の方法及び装置の両方は、圧力溶浸鋳造処理のステップのそれ ぞれが別に実行され得る独立した容器を有している。この発明の方法及び装置は 、他の既に加熱された鋳型キャビティ及び浸透物チャージが別の専用の圧力容器 内で圧力溶浸される間に、鋳型キャビティ及び浸透物チャージを専用の加熱容器 内で加熱する、「並行処理」をより効率的に行う。 この明細書及び特許請求の範囲において使用されているように、用語「荒成型 品(ないし中間加工品又は予備成形品)(preform)」とは、連続的なファイバ 補強(continuous fiber reinforcement)、1次的な粒子補強相(primary part iculate reinforcement phase)、又は、連続的なファイバ補強相に、溶浸され た荒成型品を形成すべく連続的に溶浸され得る2次的な粒子補強相を組み合わせ たものを含む多孔性の固体のことをいう。 また、以下で使用されるように、用語「溶浸(ないし浸透)(infiltration) 」とは、溶融した液体の圧力下で、溶融した金属、金属合金、又は金属間化合物 から成る溶融浸透物チャージを鋳型キャビティ又は加圧下の荒成型品内へ注入す ることをいう。 この発明の方法によれば、加熱容器は開成され、荒成型品を含み得る予め加熱 された鋳型キャビティ及び溶融浸透物チャージは、加熱容器から取り出され、装 填の後に荒成型品を含む予め加熱された鋳型キャビティに溶融した浸透物チャー ジを充填し又は浸透させるための加圧の際に閉じられる開いた圧力容器へと移送 される。 従って、この発明の方法及び装置を使用することにより、重力を用いて成形す る鋳造方法で得られるものより、優れた表面クオリティ、より良い公差、よい薄 い部分、及びより複雑で精細な形状を有する未補強の鋳造物を生成することがで きる。また、同一の方法及び装置を用いるが、鋳型キャビティ内へ荒成型品を導 入することにより、補強された鋳造品を製造することができる。 荒成型品は、モノフィラメントファイバ補強材又はマルチフィラメント単線フ ァイバ補強材のような連続ファイバ補強材を含み得る。連続ファイバ補強材の典 型的な割合は、約0.15から約0.85の間であり、より好ましくは、約0.30から約0. 65の間であり、最も好ましい場合には、約0.40から約0.60の間である。 スラリースパンアルミナ(slurry-spun alumlna)、ソルーゲル誘導アルミナ (sol-gel derived alumina)、サファイア、イットリウムアルミニウムガーネ ット(YAG)、イットリウムーアルミナ共晶、ダイボライド(diboride)チタニ ウム、窒化ボロン、炭化ボロン及び炭化チタニウムモノフィラメントのようなモ ノフィラメントファイバ補強材はこの発明の処理に使用するのに適している。モ ノフィラメントファイバの径は、約50μmから約250μmの範囲にあり、より好ま しくは、約75μmから約200μmの範囲にあり、最も好ましい場合には、約100μm から約150μmの範囲にある。 適切なマルチフィラメント単線ファイバ補強材は、酸化アルミニウム、炭化ケ イ素、有機金属誘導炭化ケイ素(organometallic-derived silicon carbide)、 ピッチベースト黒鉛炭素(pitch-based graphitic carbon)、有機金属誘導窒化 ケイ素(organometallic-derived silicon nitride)、ポリアクリロニトリルベ ースト(polyacrylonitrile(PAN)-based)、有機金属誘導炭化チタニウム、又 は、有機金属誘導炭化チタニウムと有機金属炭化ケイ素の混合したものを含み得 る。マルチフィラメント単線の個々のファイバは、約3μmから約50μmの範囲に ある個々のファイバ径を有しており、より好ましくは、約6μmから約30μmの範 囲であり、最も好ましい場合には、約10μmから約20μmの範囲の径を有する。 荒成型品は、ダイボライドチタニウム又は酸化アルミニウムのようなセラミッ ク等の第1の粒子補強相、Mo、W、Cr、Nb又はTaのような高融点金属、及び、ダ イボライドチタニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、窒化ボロン、炭 化ケイ素、炭化チタニウム、炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化タングス テン、炭化ニオブ、炭化ボロン、窒化チタニウム、窒化ジルコニウム、窒化ハフ ニウム、又はダイアモンド粒子補強材のような耐熱性材料を含んでいる。 荒成型品はまた、セラミック、高融点金属、又は耐熱材料であり得る第2の粒 子補強相、即ち、溶融浸透物チャージと反応しないもろい材料を含んでいるハイ ブリッドな荒成型品であり得る。セラミックの第二の粒子補強相は、ダイボライ ドチタニウム及び酸化アルミニウムを含む場合がある。高融点金属の第2の粒子 補強相は、Mo,W,Cr,Nb及びTaであり得る。耐熱材料の第2の粒子補強相は、 ダイボライドチタニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、窒化ボロン、 炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化チタニウム、炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム 、炭化タングステン、炭化ニオブ、炭化ボロン、窒化チタニウム、窒化ジルコニ ウム、及び窒化ハフニウムであり得る。第2の粒子補強相は、ファイバ内部の空 間の約0.50から約0.80の範囲の体積割合でハイブリッド荒成型品のファイバ内部 の空間に存在し、より好ましくは、約0.50から約0.70の範囲の体積割合で存在し ている。この場合、連続ファイバ補強材は、約0.20から約0.80の範囲の体積割合 で存在し、より好ましくは、約0.30から約0.70の範囲で、最も好ましい場合には 、約0.40から約0.60の範囲の体積割合で存在している。 浸透物チャージは、アルミニウム、シリコン、マグネシウム、ニッケル、亜鉛 、銅、鉄、錫、銀、金、プラチナ、ロジウム、シリコン、チタン、クロム、コバ ルト、バナジウム、ニオブ、モリブデン、ジルコニウム及びそれらの合金のよう な金属、又は、NiAl,Ni3Al,TiAl,FeAl,Fe3Al,CoAl及びCO3Alのような金属間化合 物であり得る。 この発明の方法は、連続的に補強された複合材料、既に述べた補強材を含む粒 子補強且つハイブリッド補強された複合材を用意するために使用され得、また、 反応性溶浸によってバルクの複合材を用意するために使用され得る。反応性溶浸 処理において、荒成型品は溶融浸透物チャージとの反応によって燃え尽き、複合 物のバルクを生成する。例えば、カーボン荒成型品に、シリコン溶融浸透物が浸 透すると、炭化ケイ素のバルクを形成する。 この発明の一実施例によれば、荒成型品及び溶融浸透物チャージに含まれたト ラップガスが、これらの荒成型品及び溶融浸透物チャージからトラップガスを取 り除くべく排気される真空加熱容器内で、荒成型品及び溶融浸透物チャージを予 め加熱することによって取り除かれる。 この発明の他の実施例によれば、荒成型品及び浸透物チャージが加熱される加 熱容器内に、荒成型品内のファイバ表面を保護するために、酸素、周囲空気、圧 縮空気、アルゴン、ヘリウム、又は窒素雰囲気等の選択されたガス雰囲気が設け られる。溶融浸透物チャージは、荒成型品内に注がれ得るように荒成型品の上に 位置づけられる。 荒成型品及び浸透物チャージが選択された雰囲気の加熱容器内で加熱された後 に、予め加熱された荒成型品及び溶融した浸透物チャージは加熱容器から取り出 され、予め加熱された荒成型品内で真空を絶縁するように荒成型品及び溶融浸透 物チャージからトラップされているガスを取り除くべく、溶融浸透物チャージを 溶融状態に保持するために加熱される真空容器へと移送される。 図1は、加熱容器の不活性雰囲気内にある荒成型品及び浸透物チャージを予め 加熱するステップを概略的示している。炉10は、スチール、合成石英、アルミ ナ、若しくは他の金属、又はガス不透過のセラミックスのような材料から形成さ れたガス不透過である鋳型容器12を取り囲んでいる。容器内では、溶融浸透物 チャージ14が、約15%から約85%のおおよその多孔率を有する、アルミナステ ープルファイバ、ファイバグラス、ムライトファイバ、カーボンファイバ、Fibe rfrax(トレードマーク)、炭化ケイ素フォーム(foam)、カーボンフォーム、 アルミナフォーム、又はジルコニアフォームから成るフィルタ6によって主要な 荒成型品15から分離されている。通常、低体積率のフィルタが使用される。鋳 型容器12が排気のために真空容器内に据え置かれると、荒成型品15内にトラ ップされた溶融ガスは、荒成型品15及び鋳型キャビティ20内で真空が隔離し て保たれるように、取り除かれる。気泡18は排気中に溶融金属内を移動し、こ れにより、荒成型品を含む鋳型キャビティの排気をもたらす。溶融浸透物チャー ジ14が鋳型容器12の表面24と出会う表面22において真空密閉が達成され るので、真空は保たれる。真空容器内で到達する典型的な真空レベルは、約10μ mHgから約1mmHgの範囲にある。 荒成型品及び鋳型キャビティは、溶融浸透物チャージ内に図2に概略的に示す ような荒成型品と流体的に接触する排気管を設けることによって排気され得る。 図2において、排気管26はフィルタ16内にその先端が据え置かれるように設 けられている。ファイバ製の排気管プラグ17は、フィルタ16を構成するのに 使用され、溶融浸透物チャージが排気管26内に侵入し且つそこから真空装置へ 侵入することを防止する材料と同一又は同様な材料で作られている。排気管26 の終端27は、図示されていない真空装置に接続されている。スチール、合成石 英、アルミナ、又は溶融浸透物及び荒成型品と化学的な反応を起こさない他のガ ス不透過な材料でできている排気管26は、浸透物チャージ14が溶融され荒成 型品15が予め加熱された後に浸透物チャージ14及び荒成型品15が鋳型容器 12内へと装填され据え置かれた際に、荒成型品15の上部に設けられる。排気 管26は、荒成型品15及び溶融浸透物チャージ14が圧力容器へと移送される 前に、取り外される。 この発明の他の実施例によれば、浸透物チャージ及び荒成型品は別々に加熱さ れ、浸透物チャージは溶融浸透物を形成すべく浸透物用加熱容器内で加熱され、 荒成型品は予め加熱された荒成型品を形成すべく、荒成型品を排気する真空装置 を含む荒成型品用加熱容器内で加熱される。溶融浸透物チャージを荒成型品用加 熱容器内へと導き、排気管を含む荒成型品内へとその溶融浸透物を注ぎ込むこと 等によって、予め加熱された荒成型品と溶融した浸透物チャージとは接触する。 この際、予め加熱された荒成型品及び溶融した浸透物チャージの圧力容器への移 送前にその浸透物を含む荒成型品の排気が選択的に行われる。溶融浸透物チャー ジが加圧ステップの間に液体のままであるように、圧力容器は加熱され、予め加 熱された荒成型品及び溶融浸透物チャージと熱的に接触する。この代わりに、圧 力容器は周囲温度(即ち、圧力溶浸鋳造装置の外部環境温度)で維持され得、溶 融浸透物チャージが加圧ステップ(4)の間に液体のままであるように、予め加 熱された荒成型品及び溶融浸透物チャージが圧力容器の内部でこれから絶縁され た状態であってもよい。 図3及び4に概略的に示すように、絶縁され且つ加熱された移送コンテナが、 溶融浸透物チャージが溶融したままで且つ予め加熱された荒成型品が冷えないよ うに予め加熱された荒成型品及び溶融浸透物チャージを加熱容器から圧力容器へ と移送するために設けられている。 図3及び4は、真空加熱容器からの取り出し及び圧力容器への移送のための移 送チェンバへの、予め排気、予め加熱された荒成型品及び溶融浸透物チャージの 装填を概略的に示している。 図3において、真空が鋳型キャビティ20及び荒成型品15内で隔離されて形 成されるように、予め加熱された荒成型品15は、鋳型容器12内でフィルタ1 6によって溶融浸透物チャージ14から離隔されている。鋳型容器12はアルミ ナファイバ、Saffil(トレードマーク)、Fiberfrax(トレードマーク)又はジ ルコニアウールのような耐熱性材料のファイバから成る絶縁キャップ30を備え 且つ炉構成要素10間に設けられており、予め加熱された荒成型品15を適当な 高温状態に維持し、溶融浸透物チャージ14を溶融状態に保持する。鋳型容器1 2は、真空ベルジャー出口36において真空ベルジャー34から引っぱり出され る、典型的にはスチールロッドである油圧式(又は水圧式)のエクストラクタ3 2上に設けられる。鋳型容器12は、典型的にはカルボランダム社製のFiberfra x(トレードマーク)のようなアルミナケイ酸塩(alumina-silicate)ファイバ 、ICI社製のSaffil(トレードマーク)のようなスパンーアルミナステープル ファイバ(spun-alumina staple fiber)、又はジルコニアウールで作られた絶 縁プレート38によって油圧式(又は水圧式)のエクストラクタ32から熱的に 絶縁されている。油圧式(又は水圧式)のエクストラクタ32が矢印40の方向 に下降する際に、鋳型容器12は鋳型移送チェンバ42内に据え置かれる。鋳型 移送チェンバ42は、典型的にはスチールのような金属から成り、おおよそ0.03 0インチの厚さの鋳型移送チェンバ外壁43、典型的にはアルミナファイバ、Saf fil(トレードマーク)、Fiberfrax(トレードマーク)、又はジルコニアウール のような絶縁材料45から成り、おおよそ1インチの厚さの鋳型移送チェンバ内 壁44、及びアルミナファイバ、Saffil(トレードマーク)、Fiberfrax(トレ ードマーク)、又はジルコニアウールのような絶縁材料から成り、おおよそ0.5 インチの厚さの鋳型移送チェンバ底板41から成る。また、これに代わって、鋳 型移送容器内壁44は、荒成型品及び溶融浸透物チャージの温度を浸透物チャー ジの液相温度以上に維持するために、Fe-Cr合金、ニクロム(トレードマーク) 、Ni-Cr合金材料、Kanthal(トレードマーク)、FeCrAlY合金、SiC、若しくはSu perKanthal(トレードマーク)、又はMoSi2材料から成る図示していない電気抵 抗ヒータを含んでいる。鋳型容器は、また、誘導によって加熱され得る。 図4は、第1のサスペンションロッド47、第2のサスペンションロッド49 及び第1のベールサスペンションフック51を含む、ベール取付解放機構46を 備えた鋳型移送コンテナ42を示す。 鋳型移送コンテナ42が真空ベルジャー34から取り出された後に、図5に概 略的に示すように、溶融浸透物チャージ及び荒成型品の温度を所望のレベルに維 持する鋳型移送容器42は、圧力容器50内へ装填され、圧力容器50内で圧力 容器ベール取付フック52に取り付けられる。絶縁プレート38は、継続する処 理ステップにおいて、鋳型容器12の底部が絶縁されないように油圧式(又は水 圧式の)エクストラクタ32に取り付けられままである。圧力容器50は、典型 的には、スチール又はステンレススチールのような材料から成る。 窒素、アルゴン、又はヘリウムのような加圧されたガスが、次に、図示してい ないガスリザーバから加圧ガス入り口54を介して、圧力容器50内へと導入さ れる。その圧力は、典型的には、約3atmから約1500atmの範囲にあり、より好ま しくは、約20atmから約500atmの範囲にあり、最も好ましくは、処理が経済的に 実現可能であって溶融浸透物チャージ14を荒成型品15内へとより迅速に浸透 させるのに十分な圧力である約50atmから約150atmの範囲にある。真空は元々は 鋳型キャビティ20内で隔離されて保たれていたので、鋳型チェンバ12内の隔 離された真空と加圧ガス56を含む圧力容器50の内部55との間には圧力差が 生じる。この圧力差は、溶融浸透物チャージ14をフィルタ16を通過させ非常 に早い速度、約1分から数分のオーダの時間内で荒成型品15内へと浸透させる のに十分なものである。 溶融浸透物チャージ14による荒成型品15の浸透が、処理の経験から明らか な所望の程度で且つ当該技術者に周知の計算値に到達すると、油圧式エクストラ クタ32は、鋳型容器12の底部に接触するように移動させられる。そして、ベ ール取付解放機構46は、鋳型容器12が冷領域58内へ又は図示されていない 冷プレート上へと降下されるように解放される。図示されていない他の実施例で は、エクストラクタ32は、鋳型容器12と接触した際に必要な凝固勾配を与え るように水冷されている。 荒成型品15に浸透しない余分な溶融浸透物チャージ56は、図6に示されて いるように荒成型品15より上に“ホットトップ”57を形成する。凝固による 金属収縮が“ホットトップ”57内の溶融金属だまりから連続的に補充されるよ うに、“ホットトップ”57は適当な温度勾配を保証する。このように供給され る金属収縮によって、荒成型品キャビティ内の収縮性多孔(shrinkage porosity )が防げる。収縮性多孔が除去されるように、凝固勾配が選択され維持される。 第2のサスペンションロッド49がベールの第2のサスペンションフック39に おいて第1のサスペンションロッド47との係合から解放されるようにエクスト ラクタ機構32が矢印60の方向に下降するにつれて鋳型容器12は冷領域58 へと下降する際の溶浸された荒成型品15の方向性凝固をもたらすのに必要な熱 的勾配が、“ホットトップ”57の存在により得られる。 冷領域58は鋳型容器12と熱的に接触する、流体力学的に冷却された金属プ レートから構成されていおり、溶浸された荒成型品の方向性凝固が起こる圧力容 器50の一セクションである。溶浸された荒成型品の凝固の間の圧力容器内で維 持される典型的な圧力は、約50atmから約125atmの範囲にある。溶浸された荒成 型品15の方向性凝固を達成するために使用される温度勾配は、アルミニウム合 金では、約550℃から約650℃の範囲にある。これに代わって、冷領域58は、冷 温度を制御するために、且つ、凝固される材料の以下の特性、即ち、荒成型品1 5内のファイバ間の間隔、浸透物の固相温度、浸透物の液相温度を考慮すること によって決定される溶融荒成型品15内の選択された凝固速度を達成するために 調節されるヒータを有している。 また、凝固は、圧力容器とは別に設けられ、既に述べた冷領域の如何なる構成 部品又は全ての構成部品を含む冷容器内でも実行され得る。 凝固はまた、溶融荒成型品の周囲にガスを流すことによっても達成される。こ のガスには、ガス圧力が溶浸を起こすのに十分なレベルにあり、荒成型品内へと 浸透物を導くのに使用されるものと同じガスが使用され得る。 この発明の圧力溶浸鋳造装置は、予め加熱された荒成型品及び溶融した浸透物 チャージを得るべく荒成型品及び浸透物チャージを加熱する独立した加熱容器と 、溶浸された荒成型品を得るべく荒成型品に溶融した浸透物チャージを浸透させ る独立した圧力容器と、加熱容器から圧力容器への移送の間に予め加熱された荒 成型品及び溶融した浸透物チャージを保持する移送チェンバと、最終物品を形成 するために溶浸された荒成型品を冷却する冷却器とを備えている。この装置のよ り好ましい実施例では、加熱容器は、加熱容器を排気し、荒成型品及び浸透物チ ャージからトラップされているガスを取り除く真空装置を備えている。 より好ましい実施例では、加熱容器は、浸透物チャージが銅又はスチールの場 合には、アルゴン、窒素、若しくはヘリウム、又は還元ガスのような不活性ガス 、又は周囲大気(空気)である選択された雰囲気を含む。この実施例では、予め 加熱された荒成型品及び溶融浸透物内にトラップされた如何なるガスも取り除く べく予め加熱された荒成型品及び溶融浸透物チャージを排気する真空容器が設け られている。 真空容器は、ヒータを含み、予め加熱された荒成型品及び溶融浸透物を含む鋳 型容器と熱的に接触し得る。これに代わって、真空容器は加熱されず、予め加熱 された荒成型品及び溶融浸透物チャージを含む鋳型容器から絶縁されていてもよ い。真空容器は、荒成型品と流体的に接触するように荒成型品の表面近傍に挿入 された排気管を有している。耐熱性のファイバ材料製のプラグが、荒成型品の排 気中に真空装置内へと溶融浸透物チャージが吸引されることを防止するために、 排気管に挿入されている。排気管は予め加熱された荒成型品及び溶融浸透物チャ ージ内からトラップされたガスを取り除くために真空装置に接続されている。排 気管は、以下のものに限定されるものではないが、スチールか、アルミナ、ムラ イト、若しくはジルコニアのようなセラミックか、合成石英又はガラスのような 材料から成る。予め加熱された荒成型品及び溶融浸透物チャージの排気を行うに は、約1μmHgから約1mmHgの範囲の真空で通常は十分である。 選択的には、浸透物チャージは加熱容器内のコンテナ内に保持され、溶融浸透 物チャージは予め加熱された荒成型品内へとコンテナから注ぎ込まれる。 他の実施例において、荒成型品用加熱容器と浸透物用加熱容器とが別々に設け られており、荒成型品用加熱容器はさらに荒成型品を排気する真空装置を備えて いる。 圧力容器は、予め加熱された荒成型品を加熱し、溶融浸透物チャージを液体状 態で保持する加熱装置を備えている。圧力容器は、これに代わって、周囲温度で 維持され、圧力容器を予め加熱された荒成型品及び溶融浸透物チャージから絶縁 する絶縁物を備えていてもよい。圧力容器は、溶浸のために加圧ガスを導入する ためのガス入り口を備えており、また、約1atmから約1500atmの範囲の、より好 ましくは、約20atmから約500atmの範囲の、最も好ましくは、約50atmから約150a tmの範囲のガス圧力に耐えるスチールのような材料から成る。未補強鋳造(unre inforced castings)の溶浸のためには、また、精細な形状を含む複雑な鋳型に 浸透材を充填するためには、おおよそ1atmから約5atmの圧力で十分である。 移送チェンバは、加熱容器から圧力容器へ予め加熱された荒成型品及び溶融浸 透物を移送するために設けられており、移送チェンバは、予め加熱された荒成型 品及び溶融浸透物チャージが加熱容器から圧力容器への移送の間に冷却してしま うことを防止する絶縁物を備えているか、または、予め加熱された荒成型品及び 溶融浸透物チャージを所望の温度に維持する電気抵抗ヒータを備えている。 移送チェンバは、図6に示すように、鋳型容器を含む鋳型容器保持チェンバと 、加熱容器サスペンション部材と、圧力容器サスペンション部材と、脱着可能に 鋳型容器保持チェンバを加熱容器サスペンション部材及び圧力容器サスペンショ ン部材からつり下げ、鋳型容器チェンバに接続された第1のサスペンションロッ ドと、脱着可能に鋳型容器を第1のサスペンション部材からつり下げ、鋳型容器 に接続された第2のサスペンションロッドとを有するベール移送チェンバとして 構成される。 これに代わって、移送チェンバは、図7に示すような、共通移送ヘッド移送チ ェンバ(common transfer head transfer chamber)であってもよい。共通移送 ヘッド鋳型移送チェンバは、図7から10に概略的に示されているように、予め 加熱され、予め排気された荒成型品及び溶融浸透物チャージを加熱又は真空容器 から圧力溶浸容器へと移送するために使用され、予め加熱された荒成型品及び溶 融浸透物チャージを所望の温度に維持するために絶縁されるか、または、ヒータ を含んでいる。 図7は、サーモカップル及び圧力ゲージを含む機器を収容し金属又は絶縁材料 から作られている移動キャップ71から共通移送ヘッドサスペンションチェンバ 72によって吊り下げられた鋳型容器12を含む真空加熱容器70を示している 。共通移送ヘッドサスペンションチェンバ72は、加熱及び/又は排気の間に鋳 型容器12を保持する支持部材61を備え、これらの支持部材は、共通移送ヘッ ド鋳型移送チェンバ76が鋳型容器12を移送チェンバ76内へと摺動させるよ うに持ち上げられる際に邪魔にならないように回転されるロッド又は棒でできて いる。鋳型容器12はフィルタ16によって浸透物チャージ14から分離されて いる荒成型品15を含んでおり、絶縁キャップ30によって蓋をされている。共 通移送ヘッドサスペンションチェンバ72は、荒成型品15を予め加熱し且つ浸 透物チャージ14を溶融浸透物チャージとなるように溶融する多領域の炉要素1 0によって囲まれた空間内で鋳型容器12及びその内容物とを保持している。 真空加熱容器70が排気されると、荒成型品15は排気され、真空が鋳型容器 キャビティ20内で離隔して保持される。真空加熱容器70は、また、共通移送 ヘッド鋳型移送チェンバ76を予め加熱する予備加熱用炉要素74を備えている 。 共通移送ヘッド鋳型移送チェンバ76は、典型的には約660℃から約750℃の範 囲の鋳造処理温度に耐えられるスチール又はステンレススチール等の材料ででき た共通移送ヘッド鋳型移送チェンバ外壁78と、予め加熱された荒成型品及び溶 融浸透物チャージを浸透物チャージの液相温度以上の温度に維持するのに十分な 絶縁性能を有し、約0.50インチから約2インチの範囲の厚さを有する、アルミナ ファイバ、Fiberfrax(トレードマーク)、Saffil(トレードマーク)、又はジ ルコニアウール等の絶縁材料で構成された共通移送ヘッド鋳型移送チェンバ内壁 80とを有している。チェンバ内壁80はまた、予め加熱された荒成型品15及 び溶融浸透物チャージ14を所望の温度に維持するためのヒータを備えていても よい。 共通移送ヘッド鋳型移送チェンバベースプレート82は、典型的には、スチー ル又はステンレススチール等の材料から構成されており、油圧式(又は水圧式) 共通移送ヘッド鋳型移送ロッド84上に設けられている。移送チェンバベースプ レート82は、移送ロッド84上に、当業者には公知の方法で、取り外し可能な ように取り付けられる。また、移送チェンバベースプレート82は、これを移送 ロッドの頂上部83に取り付ける際に、移送ロッド上部83の対応する穴へ挿入 され、当該移送チェンバベースプレート82の底部から突き出ている1つ以上の ピンを含んでいる。移送チェンバベースプレート82が移送ロッド上部83に取 り付けられると、移送ロッド84は、共通移送ヘッド鋳型移送チェンバ76を図 8に示す矢印86の方向に持ち上げるのに用いられ、共通移送ヘッド鋳型移送チ ェンバ76は差込機構を用いて共通移送ヘッドサスペンションチェンバ72と係 合する。その差込機構によれば、移送ロッド84が矢印87の方向に60度適当 な回転をすると、外部の差込機構スロット73が移送チェンバベースプレート8 2上のそれとかみ合う支持タブと係合する。 図9は図8の線A−Aに沿った差込機構91の図を示す。図9には、移送チェ ンバベースプレート82に加工された支持タブ85が外側の差込機構の取付スロ ット73の位置からはずれるように回転される際の、係合位置にある差込機構9 1が示されている。差込機構91が図9に示されているような係合状態にある場 合、移送チェンバベースプレート82は、共通移送ヘッドサスペンションチェン バ72と接続される。移送ロッド84は60度回転されると、スロット73及び タブ85は整列し、これによって共通移送ヘッドサスペンションチェンバ72か ら移送チェンバベースプレート82を取り外す。 鋳型移送チェンバ76は、予め加熱された荒成型品15が圧力を加えることに より溶融浸透物チャージ14で浸透されるまで、予め加熱された荒成型品15及 び溶融浸透物チャージ14を所望の温度に維持する。 油圧式(又は水圧式)共通移送ヘッド鋳型移送チェンバロッド84を使用する と、共通移送ヘッドサスペンションチェンバ72及び鋳型容器12を囲む共通移 送ヘッド鋳型移送チェンバ76は、図10に示すように、圧力容器90へと移動 され、そこで、共通移送ヘッド鋳型移送チェンバ76は共通移送ヘッドサスペン ションチェンバ72と係合し、この際に、移送ロッド84は共通移送ヘッド鋳型 移送チェンバベースプレート82から取り外し可能となる。典型的には100atmの 圧力の窒素のような加圧ガスが、図示されていない加圧ガスリザーバから加圧ガ ス入口92を介して圧力容器90内へ導入されると、加圧容器90内の圧力と鋳 型キャビティ20内の圧力との間に圧力差が生じる。この際、鋳型キャビティ内 では、溶融浸透物チャージ14を予め加熱した荒成型品15に浸透させる結果を もたらす真空加熱チェンバ70内の鋳型容器12の排気によって、真空が既に隔 離されて保持されている。 金属チャージの量は、荒成型品15及び鋳型キャビティ20が完全に浸透され た後に適当な量の溶融チャージがホットトップ94のままであるように、計算さ れる。溶融浸透物チャージの液相温度に近い温度に加熱された荒成型品はほとん ど、典型的には1分未満の間に溶浸される。 溶浸が所望のレベルを超えると、“ホットトップ”94を生成するために適当 な量の残留の溶融浸透物チャージ14を残し、再度水冷される共通移送ヘッド鋳 型移送チェンバの油圧式(又は水圧式)移送ロッド84が移送チェンバベースプ レート82と係合し、移送ロッド84は鋳型容器12及び溶浸された荒成型品1 5と熱的に接触し、方向性凝固に適した温度勾配が得られる。 これに代わって、図11に示すように、溶浸された荒成型品15、フィルタ1 6及び“ホットトップ”94を含む鋳型容器12が、移送チェンバ76を共通移 送ヘッドサスペンションチェンバ72により移送キャップ71から吊り下げられ た状態に維持するように図示していない支持部材を移動させること等によって、 共通移送ヘッドサスペンションチェンバ72から解放される。鋳型容器12は、 次に、矢印96の方向に、冷領域98の方へ引き出され、溶浸された荒成型品1 5の方向性凝固が図11に示すように起こる。 冷領域98は、銅、モリブデン、タングステン、スチールのような金属、又は グラファイトのような非金属のような高熱伝導材料から成る冷プレート100か ら構成される。冷プレート100は、選択的に、図示していない内部流体循環路 を備えており、冷プレート100を選択された温度に維持し、凝固する溶浸され た荒成型品15から凝固熱を連続的に運び去るために冷却流体が連続的に冷プレ ート100を循環される。冷プレート100は、また、冷領域98の温度を制御 し、制御され且つ選択された凝固速度を得るために使用される図示されていない 冷却チェンバヒータを備えている。下部の冷ベースプレート102は、移送ロッ ドサポート104に取り付けられ、これと熱的に接触しており、これにより、移 送ロッドサポート104は鋳型容器ベース106から熱を取り去る。下部の冷ベ ースプレート102は水冷されている。下部の冷ベースプレート102は単独で 使用されるか、又は冷プレート100と併用されるが、このことは凝固のための 所望の温度勾配に依存する。下部の冷ベースプレート102は、移送ロッド84 に接続され、それと熱的に接触している。冷ベースプレート102は、冷ベース プレート102を溶浸された荒成型品まで上昇させるか又は溶浸された荒成型品 を冷ベースプレート102上に下降させるかによって、溶浸された荒成型品へ接 触させられる。また、移送ロッド84は水冷されている。 他の実施例では、凝固は、圧力容器とは別に設けられており、既に述べた冷領 域98の構成部品を備えた冷容器内で実施される。溶浸された荒成型品の凝固は 、また、圧力容器の外にある冷プレート上で溶浸された荒成型品を冷却すること によって行われる。 他の好ましい実施例では、図12に概略的に示すように、真空であるか又は制 御された雰囲気の炉である加熱容器110及びこれとは別の圧力容器112が水 平に配置されており、これらはレール移送システム114によって互いに接続さ れている。レール移送システム114は、鋳型容器116を連続的な方法で加熱 容器110から圧力容器112へと移動させ、圧力溶浸処理において鋳型容器及 び荒成型品の連続的で高ボリュームな周期的な処理を容易なものとする。 鋳型容器116は、鋳型、荒成型品、及び溶融浸透物チャージを収容しており 、鋳型及び荒成型品を加熱容器110から圧力容器112へ移送する移送チェン バとして働き、シュー115上をレース移送システム114伝いに移動する。鋳 型容器116は、選択的に排気のために1つ以上の図示していない排気管を使用 して、加熱容器110内で予め加熱され且つ予め排気される。排気が終了すると 、排気管は取り外され、鋳型容器116は、レール移送システム114を使用し て、加熱容器110から圧力容器112へと移送される。 鋳型容器116が圧力容器112へ導入されると、加圧ガスが圧力容器112 内に導入され、図13の鋳型容器116の内部を示す概略図に示されているよう な鋳型容器116内に含まれた溶融浸透物118が、同様に鋳型容器116内に 含まれ図12に示す荒成型品119へと浸透する。溶浸が終了した後、鋳型容器 116は水循環装置128によって水冷される冷ブロック126と接触される。 冷ブロック126は鋳型容器の一全側部と接触するので、熱移動は効率的に行わ れる。 鋳型容器116は、溶浸された荒成型品を凝固させる数種の方法で圧力容器1 12内に設けられた冷ブロック126に接触させられる。加熱容器110からの 下り坂を設け、鋳型容器116をレース移送システム114から外して冷ブロッ ク126上へと押し出すことによって、鋳型容器116はレース移送システム1 14から外れて冷ブロック126上へと摺動される。また、冷ブロック126が 持ち上げられ、これによって鋳型容器116をレールシステム114から外して 上昇させ、冷ブロックを鋳型容器116と接触させることも可能である。これに 代わって、鋳型容器116を溶浸処理の開始から冷ブロック126と接触させ、 冷ブロック126と熱的に接触している間に溶融浸透物チャージで浸透されても よい。 図13は、加熱及び排気ステップの間の鋳型容器116の内部を示す概略断面 図であり、上部絶縁層131を含み、スチールから成る熱伝導性の鋳型容器内部 壁136,137及び138を囲む絶縁された鋳型容器外壁130,132及び 134を示している。鋳型容器は116は、その壁が熱伝導性であり、ガス不透 過性であるように構成されている。ファイバ層140が容器内部壁137と鋳型 120との間に設けられており、これはフィルタ142と同一のファイバ絶縁材 料から成る。加熱容器110での加熱の間であって圧力容器112での溶浸の前 に、ファイバ層140は絶縁物として作用する。溶浸の間、ファイバ層140も 溶融浸透物118で浸透され、それ故、もし溶融浸透物118が金属又は他の熱 伝導性材料であるならば、ファイバ層140は熱伝導性となる。溶浸されると、 ファイバ層140は鋳型120と冷ブロック126との間での熱移動を容易なも のとする。 図14は、図13に概略的に示された鋳型容器の内部の一部の拡大概略断面図 であり、加えて、スプルー154から荒成型品ゲート152を介して溶融浸透物 が供給される鋳型120内に含まれる複数の荒成型品150を示している。鋳型 120及び荒成型品150を排気するための真空排気管156がフィルタ142 内に内蔵されている。複数の真空排気管を設けてもよい。 ここであえて強調するが、上記した全ての方法及び装置を用いる場合、荒成型 品を除去し、その代わりに、所望の鋳造形状を有する空の鋳型キャビティを使用 することによって、未補強の鋳造物を生成できる。 この発明の方法及び装置をさらに例証するために、以下に具体例を示す。それ ら具体例で使用される装置の特別な処理条件及び設計の詳細はこの発明を例示的 に示すものでありこれらに限定されるものではない。 具体例1 この具体例は、荒成型品中の残留ガスに起因する小孔を発生させることなく最 終の複合材料成形品を製造する溶浸の前に、荒成型品がどのように予め排気され るかを示している。 1.5インチ径の合成石英鋳型容器にSiCパウダー荒成型品を装填し、これでその 合成石英鋳型容器の底から4インチまで満たした。既に述べたフィルタ材料のい ずれか一つのフィルタがSiCパウダー荒成型品の上部に据え置かれ、固体アルミ ニウムの固体浸透物チャージがそのフィルター材の上に載置された。 次に、固体アルミニウムの固体浸透物チャージが溶融し溶融アルミニウムから 成る溶融浸透物チャージを得るまで、既に述べた不活性ガス雰囲気のいずれか1 つの不活性雰囲気中で装填された鋳型容器を加熱した。そして、SiCパウダー荒 成型品をアルミニウム浸透物チャージの液相温度まで予め加熱した。 溶融アルミニウムから成る溶融浸透物チャージと予め加熱されたSiCパウダー 荒成型品とを含む鋳型容器は、さらに、SiCパウダー荒成型品にトラップされた ガスを泡立てて溶融アルミニウムから成る溶融浸透物チャージを介して取り除く ために排気された。排気は、おおよそ10分間実行された。 鋳型容器の排気が終了した後、合成石英容器を含む容器を加圧し、溶融アルミ ニウムから成る溶融浸透物チャージを荒成型品内へと浸透させた。 所望のレベルまでの溶浸が終了した後、溶浸された荒成型品を凝固させ最終鋳 造品を得た。 できあがった鋳造品の多孔性及び凝固の完全性について検査を行った。その結 果、健全で完全に溶浸していることが明らかになり、残留ガスの小孔の存在を示 す証拠は何もなく、全てのトラップされていたガスは溶浸以前に実行された排気 ステップの間に完全に取り除かれたことを示すものであった。 具体例2 この具体例は、残留トラップガスによる小孔の存在を示す証拠は何もない最終 物品を得るための圧力溶浸処理の排気ステップにおいて荒成型品を排気するのに 排気管がどのように使用されるかを示すものである。 まず、合成石英鋳型容器に、SiC600グリットパウダー荒成型品を装填した。0. 75インチ厚のFiberfrax(トレードマーク)材料から成るフィルタをSiCパウダー 荒成型品上に載置した。そして、合成石英排気管(6mm即ち0.25インチの内径) を、荒成型品表面に最も近い端部が図2に概略的に示すごとく荒成型品表面から 約0.25インチになるようにフィルタ材料内に挿入した。合成石英管の他の端部は 真空に接続した。合成石英排気管は、同様にFiberfrax(トレードマーク)材料 から成る0.5インチのプラグで包まれており、これによって継続する排気ステッ プ中に溶融浸透物チャージが管を介して真空ポンプへと吸い上げられてしまうこ とを防止する。そして、固体アルミニウムから成る固体浸透物チャージをフィル タより上であって合成石英排気管周囲に載置した。 装填された鋳型を、次に、アルミニウムから成る固体浸透物チャージの液相温 度より高い温度にまでアルゴン雰囲気中で加熱した。 固体アルミニウムから成る固体融浸透物チャージが完全に溶融し、液体アルミ ニウムから成る溶融浸透物チャージを形成した後、バルブを用いて合成石英排気 管を真空に連通させ荒成型品及び鋳型容器を排気した。約10分間の排気管を介 した荒成型品及び鋳型容器の排気の後に、排気管を手動で荒成型品及び鋳型容器 から取り外した。 予め加熱された荒成型品及び溶融浸透物チャージを次に800psiの窒素雰囲気に さらして加圧し、SiCパウダー荒成型品を完全に溶浸させた。そして、溶浸され た荒成型品を凝固させ、最終鋳造品を得た。 最終の鋳造品を調べた結果、SiCパウダー荒成型品が完全に溶浸され、残留ト ラップガスによる小孔の存在を示す証拠は何もないことが明らかになった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.鋳型キャビティ及び浸透物チャージを設けるステップ(1)と、前記鋳型キ ャビティ及び前記浸透物チャージを加熱容器内で予め加熱して予め加熱された鋳 型キャビティと溶融した浸透物チャージとを形成するステップ(2)と、前記予 め加熱された鋳型キャビティ及び前記溶融した浸透物チャージを前記加熱容器か ら圧力容器へと移送するステップ(3)と、前記圧力容器を加圧して前記溶融し た浸透物チャージで前記予め加熱した鋳型キャビティを満たし充満した鋳型キャ ビティを生成するステップ(4)と、前記溶浸した鋳型キャビティを冷却して前 記溶融した浸透物を凝固させ最終物品を形成するステップ(5)とを含む圧力溶 浸鋳造方法。 2.前記鋳型キャビティは、溶浸された荒成型品を形成すべく、ステップ(4) において溶浸され得る荒成型品を含む請求項1記載の圧力溶浸鋳造方法。 3.前記荒成型品は、モノフィラメントファイバ補強材及びマルチフィラメント 単線ファイバ補強材から成るグループから選択された連続ファイバ補強材を含む 請求項2記載の圧力溶浸鋳造方法。 4.前記ファイバ補強材は、スラリースパンアルミナ、ソルーゲル誘導アルミナ 、サファイア、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)、イットリウムー アルミナ共晶、ダイボライドチタニウム、窒化ボロン、炭化ボロン及び炭化チタ ニウムモノフィラメントファイバ補強材から成るグループから選択されたモノフ ィラメントファイバ補強材である請求項3記載の圧力溶浸鋳造方法。 5.前記マルチフィラメント単線ファイバ補強材は、酸化アルミニウム、炭化ケ イ素、有機金属誘導炭化ケイ素、ピッチベースト黒鉛炭素、有機金属誘導窒化ケ イ素、ポリアクリロニトリル(PAN)ベースト、及び、有機金属誘導炭化チタニ ウムと有機金属誘導炭化ケイ素の混合したマルチフィラメント単線ファイバ補強 材から成るグループから選択されたマルチフィラメント単線ファイバ補強材であ る請求項3記載の圧力溶浸鋳造方法。 6.前記荒成型品は、第1の粒子補強相を含む請求項2記載の圧力溶浸鋳造方法 。 7.前記第1の粒子補強相は、Mo、W、Cr、Nb又はTaから成るグループから選択 される高融点金属である請求項6記載の圧力溶浸鋳造方法。 8.前記第1の粒子補強相は、ダイボライドチタニウム、酸化アルミニウム、酸 化イットリウム、窒化ボロン、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化チタニウム、炭化 ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化タングステン、炭化ニオブ、炭化ボロン、 窒化チタニウム、窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、及びダイアモンドから成 るグループから選択される耐熱性材料である請求項6記載の圧力溶浸鋳造方法。 9.前記荒成型品は、第2の粒子補強相をさらに含んでおり、ハイブリッドな荒 成型品である請求項3記載の圧力溶浸鋳造方法。 10.前記第2の粒子補強相は、Mo,W,Cr,Nb及びTaから成るグループから選 択された高融点金属である請求項9記載の圧力溶浸鋳造方法。 11.前記第2の粒子補強相は、ダイボライドチタニウム、酸化アルミニウム、 酸化イットリウム、窒化ボロン、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化チタニウム、炭 化ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化タングステン、炭化ニオブ、炭化ボロン 、窒化チタニウム、窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、及びダイアモンドから 成るグループから選択された耐熱材料である請求項9記載の圧力溶浸鋳造方法。 12.前記浸透物チャージは、アルミニウム、シリコン、マグネシウム、ニッケ ル、亜鉛、銅、鉄、錫、銀、金、プラチナ、ロジウム、シリコン、チタン、クロ ム、コバルト、バナジウム、ニオブ、モリブデン、ジルコニウム及びそれらの合 金から成るグループから選択された金属である請求項1記載の圧力溶浸鋳造方法 。 13.前記浸透物チャージは、NiAl,Ni3Al,TiAl,FeAl,Fe3Al,CoAl及びCO3Alから 成るグループから選択された金属間化合物である請求項1記載の圧力溶浸鋳造方 法。 14.前記溶融浸透物は、前記荒成型品より上部に位置づけられ、前記荒成型品 内に流れ込む請求項2記載の圧力溶浸鋳造方法。 15.前記荒成型品及び前記溶融浸透物チャージは、トラップガスを含んでおり 、前記荒成型品及び前記浸透物チャージを予め加熱するステップ(2)は、前記 加熱容器を排気して前記荒成型品及び前記溶融浸透物チャージから前記トラップ ガ スを取り除くステップをさらに含む請求項2記載の圧力溶浸鋳造方法。 16.ステップ(2)は、前記加熱容器内に選択されたガス雰囲気を与えるステ ップをさらに含む請求項2記載の圧力溶浸鋳造方法。 17.前記選択されたガス雰囲気は、アルゴン、窒素、酸素、還元ガス、周囲空 気、圧縮空気、及びヘリウムガス雰囲気、並びにこれらの混合物から成るグルー プから選択されたものである請求項16記載の圧力溶浸鋳造方法。 18.前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸透物チャージを前記加熱容器 から前記予め加熱された荒成型品内で真空を隔離して設けるように排気される真 空容器へと移送するステップをさらに含む請求項16記載の圧力溶浸鋳造方法。 19.前記予め加熱された荒成型品と流体的に接触する排気管を位置決めし、前 記予め加熱された荒成型品及び前記溶融した浸透物チャージを前記加熱容器から 前記圧力容器へと移送するステップ(3)の前に前記排気管を取り外すステップ をさらに含む請求項18記載の圧力溶浸鋳造方法。 20.ステップ(1)は、前記荒成型品及び前記浸透物チャージを鋳型容器内に 装填するステップをさらに含んでおり、前記排気管は前記荒成型品及び前記浸透 物チャージを装填するステップの間に位置決めされる請求項19記載の圧力溶浸 鋳造方法。 21.前記排気管は前記荒成型品及び前記浸透物チャージを予め加熱するステッ プ(2)の後に位置決めされる請求項19記載の圧力溶浸鋳造方法。 22.ステップ(2)において、前記浸透物チャージは浸透物用加熱容器内で加 熱されて前記溶融浸透物チャージを形成し、前記荒成型品は荒成型品用加熱容器 内で加熱されて前記予め加熱された荒成型品を形成する請求項2記載の圧力溶浸 鋳造方法。 23.前記荒成型品用加熱容器は前記荒成型品を排気するための真空装置を備え ている請求項22記載の圧力溶浸鋳造方法。 24.前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融した浸透物チャージを前記圧力 容器へと移送するステップ(3)の前に、前記溶融浸透物チャージを前記予め加 熱された荒成型品に与えるステップをさらに含む請求項23記載の圧力溶浸鋳造 方法。 25.前記溶浸された荒成型品を冷却するステップ(5)まで前記溶融浸透物チ ャージが流体であるように、前記圧力容器は加熱され前記予め加熱された荒成型 品及び前記溶融浸透物チャージと熱的に接触する請求項2記載の圧力溶浸鋳造方 法。 26.前記溶浸された荒成型品を冷却するステップ(5)まで前記溶融浸透物が 流体であるように、前記圧力容器は周囲温度に維持され前記予め加熱された荒成 型品及び前記溶融浸透物チャージは前記圧力容器から絶縁されている請求項2記 載の圧力溶浸鋳造方法。 27.ステップ(3)は、前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸透物チャ ージを前記加熱容器から前記圧力容器へと移送するための絶縁された移送コンテ ナを設けるステップをさらに含む請求項26記載の圧力溶浸鋳造方法。 28.ステップ(3)は、前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸透物チャ ージを前記加熱容器から前記圧力容器へと移送するための加熱された移送コンテ ナを設けるステップをさらに含む請求項26記載の圧力溶浸鋳造方法。 29.前記圧力容器を加圧するステップ(4)は、前記溶融浸透物チャージを前 記荒成型品へ流入させるのに十分な圧力差を生じさせるのに選択された圧力で実 行される請求項2記載の圧力溶浸鋳造方法。 30.前記圧力は、約1atmから約1500atmの範囲にあり、より好ましくは、約20a tmから約500atmの範囲にあり、最も好ましくは約50atmから約150atmの範囲にあ る請求項29記載の圧力溶浸鋳造方法。 31.前記溶浸された荒成型品を冷却するステップ(5)は、前記溶融浸透物が 選択された凝固速度で凝固するように、前記溶浸された荒成型品を前記圧力容器 から取り出して冷容器へと移すステップをさらに含む請求項2記載の圧力溶浸鋳 造方法。 32.前記溶浸された荒成型品を冷却するステップ(5)は、前記溶融浸透物が 選択された凝固速度で凝固するように、前記圧力容器内に冷領域を設け、前記溶 浸された荒成型品を前記冷領域へと引き出すステップをさらに含む請求項2記載 の圧力溶浸鋳造方法。 33.前記溶浸された荒成型品を冷却するステップ(5)は、前記溶融浸透物が 選 択された凝固速度で凝固するように、前記荒成型品の周囲にガスを流すステップ をさらに含む請求項2記載の圧力溶浸鋳造方法。 34.前記溶浸された荒成型品上にホットトップを設けることにより、前記選択 された凝固速度を制御するステップをさらに含む請求項32記載の圧力溶浸鋳造 方法。 35.鋳型キャビティ及び浸透物チャージを加熱して予め加熱された鋳型キャビ ティ及び溶融した浸透物チャージを形成し、前記鋳型キャビティ及び前記浸透物 チャージを収容する鋳型容器を含む加熱容器(1)と、前記鋳型キャビティに加 圧下で前記溶融浸透物チャージを満たして充満された鋳型キャビティを得る圧力 容器(2)と、前記予め加熱された鋳型容器及び前記溶融した浸透物チャージを 前記加熱容器から前記圧力容器へ移送する間に保持する移送チェンバ(3)と、 前記充満された鋳型キャビティを冷却して最終物品を得る冷却器(4)とを備え た圧力溶浸鋳造装置。 36.前記鋳型キャビティは、溶浸された荒成型品を形成するために溶浸され得 る荒成型品をさらに含む請求項35記載の圧力溶浸鋳造装置。 37.前記加熱容器は、前記加熱容器を排気し、前記荒成型品及び前記溶融浸透 物チャージからトラップされたガスを取り除く真空装置をさらに含む請求項36 記載の圧力溶浸鋳造装置。 38.前記加熱容器内は選択されたガス雰囲気をさらに含む請求項36記載の圧 力溶浸鋳造装置。 39.前記選択されたガス雰囲気は、アルゴン、窒素、ヘリウム、還元ガス、周 囲大気雰囲気、並びにこれらの混合物から成るグループから選択された雰囲気で ある請求項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 40.前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸透物チャージを排気し前記予 め加熱された荒成型品内で真空を隔離して設ける真空容器をさらに備えた請求項 39記載の圧力溶浸鋳造装置。 41.前記真空容器は、前記荒成型品を排気すべく該荒成型品と流体的に接触す る排気管をさらに含む請求項40記載の圧力溶浸鋳造装置。 42.前記加熱容器は、前記溶融浸透物チャージを前記荒成型品の上部で保持し 、前記予め加熱された荒成型品へ前記溶融浸透物チャージを注ぐコンテナをさら に備えた請求項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 43.前記加熱容器は、前記浸透物チャージを溶融する浸透物用加熱容器と、前 記荒成型品を加熱する荒成型品用加熱容器とをさらに備えた請求項36記載の圧 力溶浸鋳造装置。 44.前記荒成型品用加熱容器は、前記荒成型品を排気する真空装置をさらに備 えた請求項43記載の圧力溶浸鋳造装置。 45.前記圧力容器は、前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸透物チャー ジを加熱するヒータをさらに備えた請求項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 46.前記圧力容器は、前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸透物チャー ジを前記圧力容器から絶縁する絶縁物をさらに備えた請求項36記載の圧力溶浸 鋳造装置。 47.前記圧力容器は、ガス圧力が約1atmから約1500atmの範囲、より好ましく は、約20atmから約500atmの範囲、最も好ましくは約50atmから約150atmの範囲に ある、前記圧力容器内に含まれるガスにより及ぼされるガス圧力に耐える請求項 36記載の圧力溶浸鋳造装置。 48.前記移送チェンバは、前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸透物チ ャージが前記加熱容器から前記圧力容器への移送中に冷却することを防止する絶 縁物をさらに備えた請求項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 49.前記移送チェンバは、前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸透物チ ャージを加熱するヒータさらに備えた請求項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 50.前記移送チェンバは、ベール移送チェンバである請求項36記載の圧力溶 浸鋳造装置。 51.前記ベール移送チェンバは、前記鋳型容器を収容する鋳型容器保持チェン バ(1)と、加熱容器サスペンション部材(2)と、圧力容器サスペンション部 材(3)と、脱着可能に前記鋳型容器保持チェンバを前記加熱容器サスペンショ ン部材及び前記圧力容器サスペンション部材からつり下げ、前記鋳型容器保持チ ェンバに接続された第1のサスペンションロッド(4)と、前記第1のサスペン ションロッドに接続された第1のサスペンション部材(5)と、脱着可能に前記 鋳型容器 を前記第1のサスペンション部材からつり下げ、前記鋳型容器に接続された第2 のサスペンションロッド(6)とを備えた請求項50記載の圧力溶浸鋳造装置。 52.前記鋳型容器保持チェンバはチェンバ内壁及びチェンバ外壁をさらに備え 、前記鋳型容器を絶縁すべく絶縁層が前記チェンバ内壁と前記チェンバ外壁との 間に設けられており、前記鋳型容器が前記チェンバ内壁を密閉する絶縁カバーを さらに備えた請求項51記載の圧力溶浸鋳造装置。 53.前記鋳型容器保持チェンバは前記予め加熱された荒成型品及び前記溶融浸 透物チャージを加熱するヒータをさらに備えた請求項52記載の圧力溶浸鋳造装 置。 54.前記移送チェンバは共通移送ヘッド移送チェンバである請求項36記載の 圧力溶浸鋳造装置。 55.前記共通移送ヘッド移送チェンバは、前記鋳型容器を収容し、サスペンシ ョンチェンバ係合部材を有する共通移送ヘッドサスペンションチェンバ(1)と 、鋳型容器保持チェンバベースプレートを含む共通移送ヘッド鋳型容器保持チェ ンバ(2)と、前記鋳型容器保持チェンバベースプレートに接続されており、前 記共通移送ヘッド鋳型容器保持チェンバを並進移動させ前記共通移送ヘッドサス ペンションチェンバに接触させる共通移送ヘッド移送ロッド(3)とを備えた請 求項54記載の圧力溶浸鋳造装置。 56.前記共通移送ヘッド鋳型容器保持チェンバは、共通移送ヘッド鋳型容器保 持チェンバ壁をさらに備え、前記鋳型容器を絶縁すべく共通移送ヘッド絶縁層が 前記共通移送ヘッド鋳型容器保持チェンバ壁間に設けられており、前記鋳型容器 が前記共通移送ヘッド絶縁層を密閉する絶縁カバーをさらに備えた請求項55記 載の圧力溶浸鋳造装置。 57.前記共通移送ヘッド鋳型容器保持チェンバは、前記予め加熱された荒成型 品及び前記溶融浸透物チャージを加熱するヒータをさらに備えた請求項55記載 の圧力溶浸鋳造装置。 58.前記共通移送ヘッド鋳型容器保持チェンバベースプレートは、前記共通移 送ヘッド鋳型容器保持チェンバを前記サスペンションチェンバ係合部材と係合さ せ且つそれとの係合を解くための差込係合及び解放機構をさらに備えた請求項5 5記載の圧力溶浸鋳造装置。 59.前記冷却器は、前記溶浸された荒成型品を方向づけて凝固するべく前記溶 浸された荒成型品と接触する冷プレートをさらに備えた請求項36記載の圧力溶 浸鋳造装置。 60.前記冷却器は、制御され且つ選択された凝固速度を得るために冷却チェン バヒータをさらに備えた請求項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 61.前記移送チェンバは、レール移送システムを用いて前記加熱用から前記圧 力容器へと移送される請求項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 62.前記移送チェンバは、鋳型及び該鋳型内に含まれる荒成型品を備えた請求 項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 63.前記冷却器は前記圧力容器内の冷領域である請求項36記載の圧力溶浸鋳 造装置。 64.前記冷却器は冷却容器である請求項36記載の圧力溶浸鋳造装置。 65.前記冷却器は、前記溶融浸透物が選択された凝固速度で凝固するように前 記溶浸された荒成型品の周囲を流れるガス冷却媒体を備えた請求項36記載の圧 力溶浸鋳造装置。
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