JPH08509675A - 熱可塑性電気溶接スリーブ用プラグ形電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 両用プラグ形電気コネクタは電源装置と、内蔵された加熱部品（Ｅ）及びプリント配線板（４）の上の電子清報担体（Ｉ）を有する電気溶接スリーブ（Ｍ）との間に両用接続を構成するために使用される。コネクタは溶接のための強電流コネクタ及びデータ伝送のための弱電流コネクタからなる。強電流コネクタはピン・ジャック継手からなり、ピン（１１）は電気溶接スリーブ（Ｍ）に、ジャック（８１）は両用プラグ（Ｂ）にある。弱電流コネクタのためにプリント配線板（４）にスルーホール接続孔（４１）があり、これに両用プラグ（Ｂ）の尖った細い、ばね付きのプラグピン（９０）を差し込むことができる。弱電流コネクタのプラグ受け（２）は直接にプリント配線板（４）にあるから、電気溶接スリーブ（Ｍ）の両用プラグ受け（Ａ）の大きさが最小に制限され、その結果簡単で低廉な製造が生じる。

Description

【発明の詳細な説明】 熱可塑性電気溶接スリーブ用プラグ形電気コネクタ 本発明は、溶接のための強電流コネクタ及び電源装置と電気溶接可能な結合部 材としての熱可塑性電気溶接スリーブとの間のデータ伝送のための弱電流コネク タを構成し、その際スリーブが内蔵された加熱部品及び電子情報担体を有する両 用プラグ形電気コネクタに関する。 電気溶接スリーブは熱可塑性プラスチックの管路部材の連結のために使用され る。電気溶接スリーブはそのために内蔵された加熱部品、例えば抵抗線からなる 電熱コイルを有する。この電熱コイルを介して電流回路を閉じると、発生した熱 が管又は管路部材と電気溶接スリーブの境界帯の材料の加熱を生じ、こうしてこ れらが互いに結合される。完全な溶接継手を作るには、電源装置から供給される 溶接エネルギーを当該の電気溶接スリーブに最適に適合させなければならない。 電源装置が自動的に電気溶接スリーブを識別し、これに適正な溶接エネルギーを 明確に割当てることができるように、電子情報担体を有する電気溶接スリーブが 知られている。例えばコード化した抵抗又はマイクロチップからなるこの情報担 体には、溶接のために必要なデータが記憶されており、これを電源装置が読み取 ることができる。 このようにして溶接過程の前に、電源装置と電気溶接スリーブの間に２つの異 なる電流接続を行わなければならない。これは溶接のための強電流又は電源電流 接続とデータ伝送のための弱電流又は制御電流接続である。 同時に強電流接続も弱電流接続も行う、電源装置と電気溶接スリーブのプラグ 形コネクタがＧＢ−Ａ−２’１３７’０２６により知られている。電気溶接スリ ーブは溶接電流接続のための２本のピンを有する。これらのピンの一方に、情報 担体即ちコード抵抗と結合された別の細いピンが隣接して配設されている。強電 流コネクタの太いピン及び弱電流コネクタの細いピンのためのジャックがこの両 用プラグ形コネクタの相手片である。溶接電流コネクタの別の単一のピンには相 手片として１個のジャックを有する簡単な強電流プラグが使用される。 特許出願人はコード抵抗による型式識別を許容するだけでなく、電気溶接スリ ーブとデータ記録を有する電源装置との間の完全な双方向データ交換も可能にす る新規な電気溶接スリーブを開発した。プリント配線板上のスイッチ回路の接続 端子は通常、接点と接続ケーブルを経て多極ソケットに導かれ、これに対応する 多極プラグをこの多極ソケットに差し込むことができる。この在来の接続形式は 、電気溶接スリーブでの応用においては場所の理由からもコストの理由からも実 現されない。 そこで本発明は、上記の困難を克服する冒頭に挙げた種類の電気溶接スリーブ 用プラグ形コネクタを提供することを課題とする。 この課題は、スリーブ側にプリント配線板があって、これに情報担体があり、 その際プリント配線板のスルーホール接続穴が弱電流接続のためのプラグ受けの 形の接触可能性を形成し、電源装置側では弱電流プラグがピンを有する、請求項 １の上位概念による両用プラグ形コネクタによって解決される。 上記の解決策は、データ伝送のための接続は電気溶接スリーブの全寿命の間に 二三の少数の回数だけ行えばよいので、通常存立する品質基準はこの場合該当し ないという認識から出発する。 図面に本発明の主題の実施例を示し、以下の明細書で説明する。 図１は電気溶接スリーブの概略図、 図２は強電流及び弱電流接続のための両用プラグソケットを拡大図で示す電気 溶接スリーブの一部の横断面図、 図３は電気溶接スリーブのプラグ受けの平面図 図４は強電流及び弱電流接続のための両用プラグの図、 図５は両用プラグの一部の横断面図、 図６は両用プラグの平面図、 図７は両用プラグの別の実施形態の横断面図、 図８はこの実施形態の平面図を示す。 図１には、電熱コイルの形の内蔵された加熱部品Ｅ及び電子情報担体Ｉを有す る電気溶接可能な結合部材としての電気溶接スリーブＭが示されている。電気溶 接スリーブＭから２本のピン１１が突出し、その際両方のピンは夫々プラスチッ クの保護カラー１０によって取囲まれている。各ピン１１は電熱コイルの抵抗線 の末端と結合されている。保護カラー１０の１つの近傍に情報担体Ｉが配設され ている。 図２で明らかなように、情報担体Ｉは電気溶接スリーブＭの空欠部３にある。 空欠部３はプラスチック製の保護及び案内環状壁３２を有し、この環状壁３２は ピン１１の周囲の保護カラー１０とほぼ同じ高さを有し、この保護カラー１０に 隣接する。空欠部３はその内周の所定の高さに２個の一巡する又は中断した、プ ラスチックで突設されたリブ３０、３１を有する。これらのリブの間に、本例で は円形のプリント配線板４があるから、下側のリブ３０は台座として、上側のリ ブ３１は固定手段として使用される。情報担体Ｉ自体はこのプリント配線板４の 上にあるから、プリント配線板４によって閉鎖された空欠部３の自由空間の中に 突出する。情報担体を有するプリント配線板４はこうして電気溶接スリーブの製 造の後にこの空欠部に押し込むことができ、こうして固定される。プリント配線 板４が常に同じ整列を有するように、位置決め部材がある。図３が示すように、 プリント配線板４は周囲の単数又は複数の場所に凹陥部４０を有する。これに対 する相手片は、内周の単数又は複数の場所に突設された、例えばプラスチック製 の単数個又は複数個の位置決め突子である。そのほかプリント配線板４に例えば 円形に配列されたスルーホール接続孔４１がある。このスルーホール接続孔４１ は、空欠部３の開放側から接近しやすいように配列されている。この実施例では ６個のこのようなスルーホール接続孔４１がある。 このようにして電気溶接スリーブは２つの異なるプラグ受け又は接触可能子を 有する。一方の受けは、電源装置と電気溶接スリーブの間の強電流コネクタの一 方の部分を構成するための１本のピンからなる単純なプラグ受けＡ’である。こ の受けに市販のプラグとジャックを挿着することができる。他方の受けは、一方 では強電流接続の他方の部分を構成するために使用され、他方では情報担体４に 接続する両用プラグ受けＡである。 図４に、電源装置と電気溶接スリーブの間に接続を作るために使用される両用 プラグＢを示す。プラグＢは例えばリブ付きの把手５を有し、この把手でプラグ Ｂを保持し、両用プラグ受けＡに差し込むことができる。プラグＢは電源装置側 が引抜き止め付き閉鎖部材６によって閉鎖されており、電源装置と結合された又 は結合可能な絶縁ケーブルＣがこの閉鎖部材６から出ている。両用プラグＢはス リーブ側に頭部７を有し、ここにプラグ部材が配設されている。 図５はこの頭部７の横断面図、図６は平面図を示す。頭部はスリット入りジャ ック８１を有する。ジャック８１も保護カラー８０によって取り囲まれている。 保護カラー８０の外部でジャック８１のかたわらに細いプラグピン９０が弾設さ れている。プラグピン９０は前端部に尖端を有することができる。最適な接触を 保証するために、プラグピン９０の尖端は場合によって存在する酸化物膜を刺し 通すために使用される。この実施例では６個のこのようなプラグピン９０がある 。ジャック８１とプラグピン９０の長さは、ジャック８１が細いピン９０から張 り出すように設計することが好ましい。 プラグＢの個々の部材の配列は、電気溶接スリーブＭのプラグ受けＡの当該の 相手片に対応する。 即ち電気溶接スリーブのピン１１はプラグのジャック８１に、ジャック８１の 周囲の保護カラー８０はピン１１の保護カラー１０に嵌合する。ジャック８１は スリット入りであるから、コネクタには半径方向にばね力が働き、電気接触を保 証する。両用プラグ形コネクタはこうして溶接のための強電流接続を行う。 プラグＢの細い、尖端を有するピン９０はプリント配線板４のスルーホール接 続孔４１に嵌合する。プラグピンは従来慣用のようにプラグ受けに挿入されない で、これの上に載置されるだけである。しかしプラグピン９０はばね力が働くか ら、それでも電気接触が保証される。両用プラグ形コネクタのこの部分はこのよ うにして情報担体と電源装置の間のデータ転送のための弱電流接続をなす。 図７及び８に本発明に基づくプラグ形コネクタのプラグの別の実施形態を示す 。プラグは上述の実施形態と対照的に、プラグの円形でなく楕円形の外形を有す る。スリーブの中にある、ここに図示しないプラグ受けの配列と構造はそれに対 応する。この実施形態によって場所をとらないプラグ形コネクタが得られる。 このようにして両用プラグＢは強電流又は溶接電流接続８のためのプラグと、 弱電流又は制御電流接続９のためのプラグからなり、これらのプラグは保護カラ ー８０で互いに絶縁される。一方、電気溶接スリーブＭは強電流プラグのための プラグ受け１と弱電流プラグのためのプラグ受け２を備えた両用プラグ受けＡを 有する。２つのプラグ受け１，２はプラスチック壁によって互いに絶縁されてい る。 両用プラグ形コネクタは強電流部及び弱電流部のための２つの別様に成形され た部分を有するから、明確であり、過って接続されることはあり得ない。更に弱 電流部（９）と強電流部（８）は電源装置側が分離不能な一体をなす。それによ って電気溶接可能な結合部材の明確な、手操作の及ばないエネルギー配給が保証 される。強電流接続のためのプラグのジャック８１は弱電流接続のための尖った プラグピン９０から張り出しており、こうしてまず強電流プラグ受け１の保護カ ラー１０の中に押し込まれるから、差し込むときに細いプラグピン９０が案内さ れる。細いプラグピン９０は曲げられたり、プリント配線板４を損傷したりする ことはない。プラグピン９０は、万一ハンダで詰まった場合の孔を貫通すること ができるように、前方に尖っている。 このようにして本発明に基づく両用プラグ形コネクタによって弱電流プラグ９ が情報担体Ｉを有するプリント配線板４に直接差し込むことができる。プラグ受 けとしての補助部材例えば補助ジャックや、プリント印刷板を受けるための電気 接続バーは必要でない。それによって電気溶接スリーブのプラグ受けＡの大きさ が最小に制限される。更にプラグ受けＡを簡単かつ低廉に製造することができる 。 本発明に基づくプラグ形コネクタは他の電気溶接可能な熱可塑性結合部材、例 えば電気溶接取付部品又はタッピングスリーブにも適用される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ， ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｓ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 溶接のための強電流接続及び電源装置と電気溶接可能な結合部材として の熱可塑性電気溶接スリーブ（Ｍ）との間のデータ伝送のための弱電流接続を構 成し、その際スリーブは内蔵された加熱部品（Ｅ）及び電子清報担体（Ｉ）を有 する両用プラグ形電気コネクタにおいて、スリーブ側にプリント配線板（４）が あり、その上に情報担体（Ｉ）があって、プリント配線板（４）のスルーホール 接続孔（４１）が弱電流接続のためのプラグ受けの形の接触可能子を形成し、電 源装置側では弱電流プラグ（９）がピン（９０）を有することを特徴とするプラ グ形コネクタ。 ２． ピン（９０）が少なくとも１個の尖端を有することを特徴とする請求項 １に記載のプラグ形コネクタ。 ３． 強電流接続がピン・ジャック継手であることを特徴とする請求項１に記 載のプラグ形コネクタ。 ４． ジャック（８１）に半径方向にばね力が働くことを特徴とする請求項３ に記載のプラグ形コネクタ。 ５． 強電流接続をなす部分（８，８１）が弱電流接続をなす部分（９，９０ ）から突出することを特徴とする請求項１に記載のプラグ形コネクタ。 ６． プリント配線板（４）を位置決め部材（４０）により電気溶接スリーブ （Ｍ）に明確に固定することができることを特徴とする請求項１に記載のプラグ 形コネクタ。 ７． 弱電流プラグ（９）のピン（９０）に接点ばねが働くことを特徴とする 請求項１に記載のプラグ形コネクタ。 ８． 強電流接続のための部分（１１，８１）が弱電流接続のための部分（４ １，９０）からプラスチック壁（１０，８０）によって隔離されていること を特徴とする請求項１に記載のプラグ形コネクタ。 ９． コネクタを明確に構成するために弱電流部分（４１，９０）と強電流部 分（１１，８１）が別様に成形されていることを特徴とする請求項１に記載のプ ラグ形コネクタ。 １０． 電源装置側で弱電流部（９）と強電流部（８）が分離不能な一体をな すことを特徴とする請求項１に記載のプラグ形コネクタ。