JPH08509610A - 干し葡萄に湿潤剤を注入する改良方法 - Google Patents
干し葡萄に湿潤剤を注入する改良方法Info
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Abstract
(57)【要約】
干し葡萄の柔軟性保持特性は、干し葡萄の表面に、好ましくはグリセロールである純粋な食用多価アルコール湿潤剤を、干し葡萄の重量に対して20〜28%の率で塗布することによって改善することができる。次に、湿潤剤を、干し葡萄が約10〜19重量%の量の湿潤剤を吸収するのに十分な時間、真空状態下で時々回転させながら、干し葡萄に注入する。次に、干し葡萄を、湿潤剤溶液から取り出し、その後、7〜20%の水分率にまで乾燥させる。
Description
【発明の詳細な説明】
干し葡萄に湿潤剤を注入する改良方法発明の分野
本発明は、単独または、ケーキミックスやその他類似の小麦粉をベースとする
製品、特に乾燥インスタントセリアル朝食用食品と共に保存される乾燥果実の柔
軟性を達成し、かつこれを維持する方法に関する。より詳しくは、本発明は、乾
燥インスタント朝食用食品との組合せを意図して製造される干し葡萄に、比較的
多量の湿潤剤、特にグリセロールを注入する方法に関する。発明の背景
新鮮な干し葡萄やその他の乾燥果実は、たとえ段ボール容器内でワックス紙や
ホイル中で密封されていた場合においても、おそらくは、水分の損失と化学変化
により、徐々にその柔軟性を失い固くなってゆく。干し葡萄が、それよりも水分
含有率の低いトーストブランやコーンフレーク等の乾燥食品と共に包装される場
合には、柔軟性あるいは柔らかさの損失はより顕著になる。干し葡萄からセリア
ルへの水分の急速な損失を防ぐために、従来は、干し葡萄との包装の前にセリア
ルの水分を増加させる必要があった。しかし、このセリアルを加湿するとそのカ
リカリとした歯触りが大幅に失われ、これは多くのこのような製品において望ま
しくない。
干し葡萄の柔軟性を保持する別の方法としては、グリセロール等の食用湿潤剤
の使用がある。しかし、比較的硬質な外皮を有する干し葡萄などの乾燥果実に対
して単に局所的に湿潤剤を塗布するだけでは、保存状態における果実の柔軟性保
持特性を改善することができず、外皮から僅かな量の湿潤剤が吸収されるだけで
ある。更に、最初に果実に高レベルの水分を添加して柔軟性を改善しても、それ
は従来方式の保存中に急速に失われてしまう。
食用湿潤剤の果実への注入を含む干し葡萄やその他の乾燥果実の処理方法とし
て、様々な方法が知られている。これらの方法には、酸、アルカリ、界面活性剤
、その他類似の添加剤を使用した前処理工程が必要であり、その後、更に単数ま
たは複数のそれら添加剤を除去する工程が必要である等の一以上の不利益がある
。他の注入方法においては、干し葡萄に添加可能な湿潤剤の総量は、一般的に、
10重量%以下である。更に別の方法によれば、より高いレベルの湿潤剤の注入
が可能ではあるが、一般にこれらの方法は均一性の欠如の問題、即ち、湿潤剤の
レベルが不都合に広い範囲で変化したり、あるいは、その完了に2〜3日あるい
はそれ以上かかるプロセスが必
要である、等の問題がある。
米国特許第4,696,824号には、干し葡萄の表面をグリセロールとオイ
ルとでコーティングして、そのバルク取扱およびバルク輸送特性を改善する方法
が開示されている。グリセロール等の湿潤剤による干し葡萄の表面処理は、前述
したように、古くから知られている。しかし、表面処理だけでは、インスタント
セリアル食品などの乾燥製品と共に包装された時における干し葡萄の望ましくな
い乾燥を防ぐことはできない。
米国特許第3,952,112号および第4,103,035号は、干し葡萄
をグリセロール又はグリセロール含有溶液中で約24時間浸漬する方法によって
、干し葡萄をグリセロール(及び他の多価アルコール湿潤剤)で処理する方法を
教示している。通常、干し葡萄の前処理が必要とされる。米国特許第3,952
,112号は、干し葡萄が浸漬工程においてグリセロールを吸収する能力を高め
る様々な前処理方法を教示している。このような前処理工程としては、干し葡萄
を水に漬けたり、真空状態に晒したり、少量の界面活性剤または弱アルカリ等で
処理したりする工程がある。米国特許第4,103,035号においては、前処
理工程として水に浸す工程や酸味剤で処理する工程などが提案されている。これ
らの
特許において教示されている方法を、反応時間と条件とを適切に選択して行うこ
とによって、干し葡萄中において高レベルのグリセロールを達成することが可能
であった。しかしながら、工業条件下においては、干し葡萄のグリセロール含有
量は大幅に変化していた。その結果、所望の高レベルのグリセロール注入が達成
されたものが全部の干し葡萄ではなく、それ故に乾燥セリアルと包装した時に、
それらの内のいくつかにおいては望ましくない程度にまで乾燥してしまっていた
。
米国特許第4,917,910号および第5,000,971号には、グリセ
ロールを干し葡萄の回転床(tumbling bed)に噴霧する第1工程に
よって、高レベルのグリセロールを干し葡萄に注入する方法が記載されている。
しかしながら、高レベルのグリセロール注入を達成するためには、その後、干し
葡萄を静止状態に約4週間維持しなければならないようである。
同じ譲渡人の米国特許出願第07/917,834号は、処理時間の期間を約
24時間に短縮する条件下において、湿潤剤を干し葡萄に注入する方法が開示さ
れている。この方法は、干し葡萄を特定の温度範囲内に維持する調整(temp
ering)工程を含む。しかしながら、湿潤剤の注入をより短時間で行うこと
が可能な方法
を開発することが未だ望まれている。
本発明の主たる課題は、約6時間以上の処理時間を必要とせず、しかも、ほぼ
均一なレベルでグリセロールが注入された製品を製造することを可能にする方法
によって、高レベルのグリセロールを干し葡萄に注入することができる改善され
た方法を提供することにある。発明の要旨
水分含有率が20〜24%に処理された干し葡萄に、純粋なグリセロールを、
干し葡萄の重量に対して約18〜約28%のグリセロール含有量を提供するのに
十分な量を、噴霧する。次に、これらのグリセロール処理された干し葡萄に対し
て、干し葡萄の上方の圧力を低下させて、干し葡萄の重量に対して約10〜19
重量%のグリセロールが干し葡萄に吸収されるのに十分な時間、真空状態下で、
好ましくは時々回転させながら、干し葡萄を維持する注入工程を行う。通常、こ
のレベルの吸収は約6時間以内に達成されることが判った。次に、干し葡萄を、
吸収されなかった湿潤剤溶液から分離し、その後、約11〜約15%の水分率に
まで乾燥させる。詳細な開示
本発明の方法は、米国特許第3,952,112号及び第4,103,035
号に開示された方法の改良方法を提供するものである。この改良方法においては
、すべて注意深く洗い流さなければならない酸、アルカリ、あるいは界面活性剤
を使用しない。この発明は、約6時間以上必要としない工程によって、均一的に
高レベルの湿潤剤を含有する干し葡萄を作ることができる方法を提供するもので
ある。
この方法において使用可能な干し葡萄は、約20〜24%の水分率を有する。
通常、市販されている未処理の干し葡萄の水分率は、約11〜14%であるので
、大抵の場合、所望の水分レベルにまで干し葡萄を再水和化する必要がある。こ
の再水和化工程は、本質的に、干し葡萄を、約170°F(76℃)〜約180
°F(83℃)の高温水浴中にて60〜90秒間浸漬することからなる。水分含
有量を所望のレベルにまで増加させるのに加えて、この再水和化工程には、干し
葡萄の表面から天然ワックスを除去して穴を開ける作用もある。
本発明の方法として使用可能な湿潤剤は、乾燥果実の加工において使用される
通常の湿潤剤である。これら湿潤剤としては、グリセロール、ソルビトール、マ
ンニト
ール等の食用多価アルコール類やこれらの混合物がある。最も一般的に使用され
る湿潤剤は、単体としてのグリセロール、あるいは、ソルビトールと混合したグ
リセロールである。本発明の詳細な説明においては、概して、湿潤剤としてグリ
セロールを使用しているが、本発明は、他の公知の多価アルコール湿潤剤や、例
えば、グリセロールとソルビトールとの混合物などの、グリセロールとの混合物
においても同様に適用可能である。
20〜24%の所望の水分含有量を有する干し葡萄に、純粋なグリセロールを
、約150°F(65℃)〜190°F(88℃)の温度で、干し葡萄の重量に
対して約20〜28%の量で噴霧する。好ましくは、噴霧温度は、170°F(
76℃)〜180°F(82℃)であり、グリセロール含有量は、22〜26%
である。この噴霧工程は、グリセロールが干し葡萄の全表面に確実に噴霧される
ように行われるべきであり、この目的のために、通常、マルチジェット噴霧機構
が使用される。従来式に、この噴霧工程は、真空吸引手段を備えたステンレス鋼
回転タンブラで行われる。
噴霧されたグリセロールの一部のみが干し葡萄に吸収されるので、この噴霧工
程の結果、通常、その大半が、グリセロールとグリセロールでコーティングされ
た干し
葡萄とからなる混合物が作り出される。従って、干し葡萄に十分な量のグリセロ
ールを吸収させるために注入工程が必要である。この注入工程は、真空ポンプを
備えたタンブラ容器中で、約5〜8時間、好ましくは約6時間の期間にわたって
行われる。タンブラ容器内の温度は、約90°F(32℃)〜約110°F(4
4℃)であることが望ましい。該注入工程中において、干し葡萄の表面の周りに
グリセロールを良好に分散させるために、干し葡萄を約2〜5分間回転させるこ
とが非常に望ましい。干し葡萄は、好ましくは、注入工程の始めに、2〜5分間
、好ましくは3分間回転されべきである。好ましくは、前記注入工程の間に、更
に別の3分間の回転が行われる。注入工程の中間時点で、約2〜5分間、好まし
くは約3分間の回転を行うと最も好都合である。従って、注入期間を6時間とす
れば、注入工程の最初の3分間の間に第1回目の回転が行われ、約3時間の間に
第2回目の回転が行われることになる。
注入後、干し葡萄と、吸収されずに残ったグリセロールとを分離する。次に、
干し葡萄を水洗し、乾燥工程に移す。使用されなかったグリセロールはリサイク
ル可能である。注入容器から取り出した干し葡萄は、約10%〜約19%、より
高い可能性てしては12〜16.5%の
グリセロール含有量を有している。水洗後の干し葡萄の水含有量は、約20〜2
4%である。次に、干し葡萄に乾燥工程を行い、約11〜約15%の最終水分含
有量になるようにする。この乾燥工程は、約130°F(54℃)〜180°F
(83℃)、通常、約140°F(60℃)の温度で行われ、約60〜90分間
必要とする。この乾燥は、約170°F(77℃)での第1段階と、140°F
(60℃)での第2段階と、約70°F(21℃)での三段階で行うと好都合で
ある。
更に追加の加工工程として、干し葡萄に、約0.5〜約1%量の食用植物性オ
イルを噴霧し、更に、所望の場合には、砂糖でコーティングすることができる。
本発明は、以下の例を参照することによってより良く理解されるであろう。こ
の例は、例示の目的でのみ記載されているものであり、限定的なものではない。実施例
水分含有量が約11〜14%の原料干し葡萄を、凝集塊をばらばらにする攪拌
/粉砕機構を備えたホッパーに投入した。次に、このホッパーから干し葡萄をコ
ンベア装置に移し、これによって、約175°F(79℃)の温度に維持された
水を収納する再水和化タンクに搬送し
た。ここで、干し葡萄を、約1〜2分間保持し、その後、この水浴から取り出し
た時、その水分含有量は約20〜24%であった。次に、これらの再水和化され
た暖かい干し葡萄を、温度制御ステンレス鋼タンブラに投入した。温度は約10
0°F(38℃)に維持された。160°F〜175°F(71〜77℃)の高
温グリセロールを、高温の干し葡萄に噴霧し、ここで、干し葡萄100ポンドに
対して約18〜22ポンドのグリセロール(約50kgに対して約11〜13k
g)が噴霧されるように、グリセロールの量を調節した。次にタンブラのドアを
閉じ、真空ポンプを作動させた。真空度が約35mmHgに達した時、干し葡萄
の表面にグリセロールが良好に分散されるように、前記混合物を約3分間回転さ
せた。3時間の露出後、前記容器を再び3分間回転させた。この第2回目の回転
後、干し葡萄を前記容器中にて更に3時間保持した。全部で6時間の注入時間後
、前記容器の内容物、即ち、グリセロールを吸収した干し葡萄と、吸収さなれな
かったグリセロールとを、振とう容器に投入し、干し葡萄とグリセロールとを分
離した。
前記干し葡萄を新鮮な水で水洗し、三段階乾燥器でオーブン乾燥した。第1段
階の温度は170°F(77℃)であり、第2段階の温度は140°F、そして
第3段階
の温度は70°F(21℃)であった。全部の乾燥工程は、約90分間要した。
乾燥器から取り出した干し葡萄のグリセロール含有量は12〜16.5%、水分
含有量は11〜14%であった。
上記例は、干し葡萄の柔軟性保持性を改善する方法を教示するものであるが、
当業者は、この方法が、プルーン、アプリコット等の他の乾燥果実にも同様に適
用可能であることを理解するであろう。このような果実は、セリアル製品および
他の製品において有用であり、本発明はこれらの全ての果実を含むものと解され
る。
前述したように、乾燥果実、例えば、干し葡萄が処理される時、これらの果実
の水分含有量は恐らく約18%〜約26%である。これによって、すべての場合
ではないが、いくつかの場合において、乾燥果実の前処理、例えば、それを短時
間熱水に浸漬する、等の前処理が必要となる。乾燥果実を所要の水分含有量とす
るためのその他の方法も、当業者に知られているので、ここで繰り返す必要はな
い。
乾燥果実に付与する純粋食用多価湿潤剤は、例えば、グリセロール(グリセリ
ン)、ソルビトール、プロピレングリコール、マンニトール等であってよい。一
種類以上の多価アルコールの全ての組合せも使用可能である。
乾燥果実に付与される量は変更可能であるが、乾燥果実に対して約18%〜約2
8%の範囲が好ましく、20〜28%が特に好ましい。
本発明のその他の側面は当業者に明らかであろう。従って、ここでは繰り返す
必要がない。
ここに使用した用語および表現は、記載のための用語であって限定のための用
語ではなく、従って、これらの用語および表現を使用するに当たって、図示およ
び記載された特徴構成の均等物を除外する意図は無く、様々な改変も本発明の範
囲内において可能である。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項
【提出日】1994年8月22日
【補正内容】
1. 干し葡萄の柔軟性保持特性を改善する方法であって、以下の工程を有する
、
(1)干し葡萄に水分率約18〜約26%を付与する工程、
(2)前記干し葡萄の表面に、純粋食用多価アルコール湿潤剤を、約150
°F〜190°Fの温度で、干し葡萄の重量に対して約18〜約28%の率で塗
布する工程、
(3)前記干し葡萄に対して、干し葡萄の上方の圧力を低下させ、約10〜
19重量%の前記湿潤剤を干し葡萄に吸収させるべく、約5〜8時間の期間、減
圧条件下において干し葡萄を維持して前記湿潤剤を注入する工程、
(4)前記干し葡萄を回転させる工程、
(5)吸収されなかった湿潤剤溶液から前記干し葡萄を分離する工程、そし
て
(6)その後、前記干し葡萄を約7〜約20%の
水分率にまで乾燥させる工程。
2. 請求項1の方法であって、前記食用多価アルコール湿潤剤は、グリセロー
ル、ソルビトール、プロピレングリコール、マンニトール、及びこれらの混合物
からなるグループから選択される。
3. 請求項1の方法であって、前記食用多価アルコール湿潤剤は、グリセロー
ル又はグリセロールとソルビトールとの混合物である。
4. 請求項3の方法であって、前記食用多価アルコール湿潤剤はグリセロール
である。
5. 請求項3の方法であって、前記干し葡萄は、最初に、100°〜190°
Fの温度の水により、あるいは、約18〜26%の水分率を達成するのに十分な
時間をかけて、水和処理される。
6. 請求項5の方法であって、前記干し葡萄は、約20〜24%の水分率を達
成するために、170°F〜180°Fの温度で水和処理される。
7. 請求項5の方法であって、前記水和処理の時間は約60秒〜約90秒であ
る。
8. 請求項3の方法であって、160°〜180°Fの温度で湿潤剤が前記干
し葡萄の表面に噴霧によって付与される。
9. 請求項8の方法であって、付与される前記湿潤剤の量は、干し葡萄の重量
に対して20〜24%である。
10.請求項3の方法であって、前記注入工程中において、前記干し葡萄は、最
初に、2〜5分間の期間回転される。
11.請求項10の方法であって、前記干し葡萄は、更に、それぞれ2〜5分間
の1回または複数回の追加期間、回転される。
12.請求項12の方法であって、前記回転期間は約3分間である。
13.請求項10の方法であって、前記注入工程は、約90°F〜110°Fの
温度で行われる。
14.請求項13の方法であって、前記注入工程は、約5〜約8時間の期間にわ
たって行われる。
15.請求項10の方法であって、前記干し葡萄に吸収される前記湿潤剤の量は
、約12〜約16.5重量%である。
16.請求項10の方法であって、前記注入工程中の圧力は、約35mmHgで
ある。
17.請求項3の方法であって、前記干し葡萄は、約11〜約15重量%の水分
率に乾燥される。
18.干し葡萄の柔軟性保持特性を改善する方法であっ
て、干し葡萄に約20〜約24%の水分率を付与する工程と、前記干し葡萄に、
グリセロールを、約160°F〜180°Fの温度で、干し葡萄の重量に対して
約18〜約22%の率で噴霧する工程と、前記干し葡萄に対して、約5〜約8時
間の期間中干し葡萄の上方の圧力を約35mmHgにまで低下せる工程と、前記
注入工程の最初において、少なくとも1回、干し葡萄を回転させる工程と、前記
干し葡萄を、この干し葡萄が約12〜約16.5重量%の量のグリセロールを吸
収するのに十分な時間、前記減圧下に維持する工程と、前記干し葡萄を、吸収さ
れなかった湿潤剤溶液から分離する工程と、その後、前記干し葡萄を約11〜約
15重量%の水分率にまで乾燥させる工程とを有する方法。
19.請求項18の方法であって、干し葡萄に約20〜約24%の所要の水分率
を与えるために、干し葡萄に対して、先ず、約170°〜180°Fの温度の水
で水和化処理を行う。
20.請求項19の方法であって、前記水和化工程は、約60〜90秒間の時間
を必要とする。
21.請求項18の方法であって、前記注入工程は、約90°〜110°Fの温
度で約6〜8時間の期間行わ
れ、前記回転は、約2〜5分間の期間行われる。
22.請求項21の方法であって、前記注入工程は約6時間の期間行われ、前記
回転は約3分間の期間行われる。
23.請求項18の方法であって、前記噴霧および注入工程は、真空吸入手段を
備えたタンブラ内で行われる。
24.請求項23の方法であって、前記乾燥工程は、温度約130°〜180°
Fで約60〜約90分間の期間行われる。
25.請求項23の方法であって、前記乾燥工程は、それぞれ約165°〜約1
75°F、約135°〜約145°F、約65°〜約75°Fの一連の互いに独
立した連続乾燥工程において、約60〜約90分間の総処理時間行われる。
26.請求項23の方法であって、更に、約0.5〜約1重量%の表面コーティ
ングを付与するべく前記干し葡萄製品をコーティングする工程を有する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 干し葡萄の柔軟性保持特性を改善する方法であって、以下の工程を有する 、 (1)干し葡萄に水分率約18〜約26%を付与する工程、 (2)前記干し葡萄の表面に、純粋食用多価アルコール湿潤剤を、温度約 150°F〜190°Fで、干し葡萄の重量に対して約18〜約28%の率で塗 布する工程、 (3)前記干し葡萄に対して、干し葡萄の上方の圧力を低下させ、干し葡 萄の重量に対して約10〜19重量%の前記湿潤剤が干し葡萄に吸収されるのに 十分な時間、減圧条件下において干し葡萄を維持して前記湿潤剤を注入する工程 、 (4)吸収されなかった湿潤剤溶液から前記干し葡萄を分離する工程、そ して (5)その後、前記干し葡萄を約7〜約20%の水分率にまで乾燥させる 工程。 2. 請求項1の方法であって、前記干し葡萄は、前記注入工程中において、周 期的に回転される。 3. 請求項2の方法であって、前記食用多価アルコール湿潤剤は、グリセロー ル、ソルビトール、プロピレ ングリコール、マンニトール、及びこれらの混合物からなるグループから選択さ れる。 4. 請求項3の方法であって、前記食用多価アルコール湿潤剤は、グリセロー ル又はグリセロールとソルビトールとの混合物である。 5. 請求項4の方法であって、前記食用多価アルコール湿潤剤は、グリセロー ルである。 6. 請求項4の方法であって、前記干し葡萄は、最初に、100°〜190° Fの温度の水により、あるいは、約18〜26%の水分率を達成するのに十分な 時間をかけて、水和処理される。 7. 請求項6の方法であって、前記干し葡萄は、約20〜24%の水分率を達 成するために、170°〜180°Fの温度で水和処理される。 8. 請求項6の方法であって、前記水和処理の時間は約60秒〜約90秒であ る。 9. 請求項4の方法であって、温度160°〜180°Fで湿潤剤が前記干し 葡萄の表面に噴霧によって付与される。 10.請求項9の方法であって、付与される前記湿潤剤の量は、干し葡萄の重量 に対して20〜24%である。 11.請求項4の方法であって、前記干し葡萄は、前記 注入工程中において、最初に、2〜5分間の期間回転される。 12.請求項11の方法であって、前記干し葡萄は、更に、それぞれ2〜5分間 の1回または複数回の追加期間、回転される。 13.請求項13の方法であって、前記回転期間は約3分間である。 14.請求項11の方法であって、前記注入工程は、約90°F〜110°Fの 温度で行われる。 15.請求項14の方法であって、前記注入工程は、約5〜約8時間の期間にわ たって行われる。 16.請求項11の方法であって、前記干し葡萄に吸収される前記湿潤剤の量は 、約12〜約16.5重量%である。 17.請求項11の方法であって、前記注入工程中の圧力は、約35mmHgで ある。 18.請求項4の方法であって、前記干し葡萄は、約11〜約15重量%の水分 率に乾燥される。 19.干し葡萄の柔軟性保持特性を改善する方法であって、干し葡萄に約20〜 約24%の水分率を付与する工程と、前記干し葡萄に、グリセロールを、約16 0°F〜180°Fの温度で、干し葡萄の重量に 対して約18〜約22%の率で噴霧する工程と、前記干し葡萄に対して、約5〜 約8時間の期間中干し葡萄の上方の圧力を約35mmHgにまで低下せる工程と 、前記注入工程の最初において、少なくとも1回、干し葡萄を回転させる工程と 、前記干し葡萄を、該干し葡萄が、約12〜約16.5重量%の量のグリセロー ルを吸収するのに十分な時間、前記減圧下に維持する工程と、前記干し葡萄を、 吸収されなかった湿潤剤溶液から分離する工程と、その後、前記干し葡萄を約1 1〜約15重量%の水分率にまで乾燥させる工程とを有する方法。 20.請求項19の方法であって、干し葡萄に約20〜24%の所要の水分率を 与えるために、干し葡萄に対して、先ず、約170°〜180°Fの温度の水で 水和化処理を行う。 21.請求項20の方法であって、前記水和化工程は、約60〜90秒間の時間 を必要とする。 22.請求項19の方法であって、前記注入工程は、約90°〜110°Fの温 度で約6〜8時間の期間行われ、前記回転は、約2〜5分間の期間行われる。 23.請求項22の方法であって、前記注入工程は約6時間の期間行われ、前記 回転は約3分間の期間行われ る。 24.請求項19の方法であって、前記噴霧および注入工程は、真空吸入手段を 備えたタンブラ内で行われる。 25.請求項24の方法であって、前記乾燥工程は、温度約130°F〜180 °Fで約60〜約90分間の期間行われる。 26.請求項24の方法であって、前記乾燥工程は、それぞれ約165°〜約1 75°F、約135°〜約145°F、約65°〜約75°Fの一連の互いに独 立した連続乾燥工程において、約60〜約90分間の総処理時間行われる。 27.請求項24の方法であって、更に、約0.5〜約1重量%の表面コーティ ングを付与するべく前記干し葡萄製品をコーティングする工程を有する。
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