JPH08508908A - 合成キャスト用テープに使用する水溶性フィルム - Google Patents

合成キャスト用テープに使用する水溶性フィルム

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JPH08508908A
JPH08508908A JP6523151A JP52315194A JPH08508908A JP H08508908 A JPH08508908 A JP H08508908A JP 6523151 A JP6523151 A JP 6523151A JP 52315194 A JP52315194 A JP 52315194A JP H08508908 A JPH08508908 A JP H08508908A
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ティー. ショルツ,マシュー
エー. バーマン,マーク
シー. バーティザル,デニス
ディー. デルモア,マイケル
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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    • A61L15/12Stiffening bandages containing macromolecular materials

Abstract

(57)【要約】 本発明は水溶性ライナーを組み込んだ新規キャスト用テープを提供する。本発明のライナーは以下の目的を含む数多くの目的に使用してよい:樹脂の望ましくない滞留を防止するためにキャスト用テープ内の中間層として使用すること;水に浸された時にキャスト用テープを滑らかにするために中間ライナーとして使用すること;着色樹脂の層から層への移動を防止すること又はライナー上に予め印刷した模様を隣接するキャスト用テープに転写することのいずれかによって装飾的なキャスト用テープを製造する方法に使用すること;物品の隣接層間での接着を防止するためにキャスト用物品中の中間ライナーとして使用すること;及びパッケージからのキャスト用テープのロールの取り出しを容易にするために剥離ライナーとして使用すること。本発明に使用されるライナーは速やかに水に溶解しするものであって、連続的又は半連続的なシート構造として与える。

Description

【発明の詳細な説明】 合成キャスト用テープに使用する水溶性フィルム 発明の属する技術分野 多くの種類の整形外科用のキャスト用材料(casting material)が、骨折又は 負傷した身体の部分を固定するための用途に開発されてきた。この目的のために 開発された初期のキャスト用材料の幾つかには、メッシュ繊維(例えば綿ガーゼ )とメッシュ繊維の開口部及び表面に練込まれる焼石膏からなるギプス包帯の使 用が含まれる。 しかしながら、焼石膏キャストは、低比強度を含む多くの付随する短所を有し 、結果として完成したキャストは非常に重く且つ嵩高くなる。更に、焼石膏キャ ストは一般に水中で砕解するので、水と接触することを含む水浴(bathing)、 シャワー(showering)又は他の活動を回避することが必要とされる。更に、焼 石膏キャストは通気性でないために、キャストと皮膚との間に閉じ込められた湿 気の蒸発及び除去を著しく容易にするキャスト下の空気循環が妨げられる。これ によって、しばしば皮膚のふやけ、炎症又は感染が起こる。このような及び他の 短所が刺激となって、焼石膏より改良された特性を有する整形外科用キャスト用 材料のためのキャスト技術が研究されてきた。 例えば、米国特許第4,502,479号(Garwood et al.)及び米国特許第 4,441,262号(Von Bonin et al.)に記載されているように、ポリイソ シアネートプレポリマーが整形外科用キャスト用材料の樹脂として配合されたと きに有用であることが発見されたときに、当該技術分野において重大な進歩が達 成された。米 国特許第4,502,479号には、ポリウレタンのようなポリイソシアネート プレポリマー樹脂を含浸した高弾性率の繊維(例えばガラス繊維)から製造され たメリヤス生地を含む整形外科用キャスト用材料が記載されている。米国特許第 4,502,479号に記載の方法で製造される整形外科用キャスト用材料は、 比強度がより大きいこと及び通気性により優れていることを含む重大な改良を焼 石膏整形外科用キャストに与える。米国特許第4,667,661号(Scholz e t al.)には、更に潤滑剤を含むキャスト用テープが開示されている。適用する ことが容易であり、且つ適用者の手袋をあてがった手に樹脂を粘着せずに滑らか に成形されるキャスト用材料を潤滑剤は提供する。 メリヤス生地でないポリエステル布を用いた整形外科用包帯の例は、米国特許 第3,972,323号(Boricheski)(焼石膏結合剤を含有)及び米国特許第 4,841,958号(Ersfeld et al.)に記載されている。しかしながら、米 国特許第4,841,958号に記載されているポリエステル布基材は、ガラス 繊維キャストよりも幾分小さな強度で、且つ弱い剛さのキャストを生じる原因と なる。荷重支持用整形外科用キャストにするためには、これらのキャスト用材料 は、より多層のキャスト用テープをそれ自体に必要とする。 硬化性樹脂を含浸した繊維を含む「ロール状」のキャスト用テープが幾つか開 示されている。水で活性化されるレドックス反応によって硬化する遊離基アクリ レート又はアクリルアミド官能価樹脂をベースとする材料(例えば米国特許第4 ,672,956号参照)、並びにテープ上に塗布された一成分と、別の封止さ れたアンプルに入れられた別の反応性成分との二部分系(米国特許第4,498 ,467号参照)が例として含まれる。しかしながら、商業的に成 功を収めたキャスト用テープは、イソシアネート官能価ポリウレタンプレポリマ ーをベースとした材料を一般に含む。これらのロール状キャスト用テープの全て に共通していることは、メリヤス、織布又は不織布材料のような繊維裏地に粘性 液体樹脂を含浸することである。裏地は天然もしくは合成繊維又はこれらの両方 を含んでよい。一般に、樹脂は毛管力によって裏地に支持(すなわち保持)され る。しかし、適用されたキャスト中において適切な層間積層を確実にするために 、裏地が実際に保持しうるよりも多量の樹脂を適用することがしばしば必要であ る。更に、ロールの巻出し及び患者の身体部分への材料の整合を容易にするよう な塗布及び作業特性を簡易にするために、しばしば故意に樹脂の粘度を低下させ る。しかし残念ながら、重力によってロールの層間及び下方への樹脂の移動が引 起こされる。この移動はしばしば樹脂の「滞留」と呼ばれる。 充填材入り熱可塑性結晶性固体ポリウレタンを含むキャスト用材料が米国特許 第4,473,671号(Green)に開示されている。整形外科用キャスト用材 料はその使用時において、その中のポリマーが変形するほど十分に柔らかくなる ような十分高い温度に加熱される。整形外科用キャスト用材料は身体部分の表面 形に適合するように成形され、次いで室温に冷却される。米国特許第4,454 ,873号(Laufenberg)には、熱可塑性材料及び(ポリ)エチレンオキシド被 覆を含む整形外科用キャスト用材料が開示されている。キャスト材料の成形時に おいて、被覆は隣接する回旋状のキャスト材料の付着を防止すると考えられてい る。 硬化性樹脂及びキャスト下の詰物層(undercast padding layer)を保持して いる一体型のチューブ状嵩高メリヤス裏地を含むチューブ状キャストシステム( tubular casting system)は国際特許出願第90/14060号(Blott et al. )に開示されている。詰物 層と樹脂支持層との間の、水溶性であるが樹脂不浸透性のバリヤー層が論じられ ている。 前記記載から、整形外科用キャスト用材料に必要とされているものは、焼石膏 の成形性、高比強度及び優れた通気性を有し、そして適用時に不粘着性の非焼石 膏材料であることが理解されるであろう。実際に焼石膏を使用しないこと、そし てこれによって焼石膏に固有の上記不都合が排除されることの利点を共に提供す ることによって当該技術分野において重大な進歩がもたらされるであろう。樹脂 の滞留を起こさないキャスト用材料を提供することによって、当該技術分野にお いて更なる進歩がもたらされるであろう。このような整形外科用キャスト材料及 びその製造方法を本明細書中に開示し申請する。 関連する出願 以下の米国特許出願は本発明の譲受け人によって本出願と同時に出願された関 連性を有するものである:新規キャスト用材料−第08/049,007号;新 規キャスト用材料及びその製造方法−第08/048,891号;及び新規キャ スト用テープ及び樹脂並びにその製造方法−第08/048,656号。以下の 出願も関連性を有する:水硬化性樹脂組成物−第08/008,743号;整形 外科用支持材料及び方法−第08/008,678号;及び整形外科用キャスト 用テープのためのマイクロファイバー−第08/008,755号。 発明の要旨 本発明は、水溶性「ライナー」が組む込まれた新規キャスト用テープを提供す る。本発明のライナーを以下を含む多種の目的のため に使用することができる:樹脂の望ましくない「滞留」を防止するためにキャス ト用テープ物品中の中間フィルムライナー(interlayer film liner)として使 用すること;水に浸漬したときにキャスト用テープを滑らかにする中間ライナー として使用すること;着色樹脂の層から層への移動を防止すること、又はライナ ー上に予め印刷した模様を隣接するキャスト用テープに転写することのいずれか によって装飾的なキャスト用テープを製造する方法に使用すること;キャスト用 テープ物品の隣接層間での接着を防止するためにキャスト用テープ物品中の中間 ライナーとして使用すること;及びキャスト用テープのロールをそのパッケージ から容易に取り出すために剥離ライナー(release liner)として使用すること 。好ましい態様は数多くのこれらの恩恵によって達成される。本発明に使用され るライナーは速やかに水に溶解するものであって、連続又は半連続的なシート状 構造として与えられる。 図面の簡単な説明 本発明は添付の図面によってより明確に理解されるであろう。 図1は、キャスト用材料及び水溶性ライナーフィルムを含むロール状のキャス ト用テープの透視図である。 図2及び3は、キャスト用材料及び水溶性ライナーフィルムを含むキャスト用 テープの透視図である。 図4は、水溶性バッグ中のロール状キャスト用テープの透視図である。 図1には、キャスト用材料2及び不堅牢水溶性ライナー3を含む、部分的に巻 き取られていないロール状のキャスト用テープ1が示されている。図2及び3に は、その両主要表面に隣接する不堅牢水溶性ライナー3を持つキャスト用材料2 がシートの形態にある透視 図である。図2は、水溶性ライナー3の単一シートがキャスト用材料2の両主要 表面を覆っている状態を描写している。図3は、二枚の別々の水溶性ライナー3 がキャスト用材料2の各々の側面に配置された状態を描写している。所望であれ ば、接着剤又は他の溶接方法のような封止手段を用いてライナー3を封じてよい 。代わりに、キャスト用材料を包装するために、ライナーがチューブ状であって よい(図には示されていない)。図4は、水溶性の袋5に包装されたロール状の キャスト用テープ4を表している。 発明の詳細な説明 本発明は整形外科用キャスト用材料並びにそのような整形外科用キャスト用材 料の製造及び使用方法に関し、前記材料は水溶性ライナー、硬化性樹脂シート及 び繊維スクリム(fiber scrim)を含む。特に、本発明に使用されるライナーは 、改良された取扱特性もしくは樹脂をより分配すること(これによって樹脂の滞 留による樹脂不足域がより少ないキャストが提供される)又はこれらの両方をキ ャスト用材料に与えることを可能にする重要な特性及び物理的特性を有するもの である。本発明の整形外科用キャスト用材料は改良された潤滑性もしくはロール の巻出しの容易さ又はこれらの両方をも有する。 適用時に滑らかであるが、貯蔵時において樹脂の滞留が殆ど無いか又は無いキ ャスト用製品が必要とされている。このような製品は心地よく且つ装飾的外観を 有することが好ましい。不堅牢水溶性ライナーを含むキャスト用製品はこれらの 望ましい特性を有することが見出された。このようなライナーをキャスト用テー プで巻取り、不透湿性のパウチ(pouch)内に貯蔵してよい。ライナーがフィル ムとして存在する場合には、層間での樹脂の移動及びこれによる樹 脂の望ましくない滞留を防止する。使用時においてロールが水に浸漬又は接触し たときに、ライナーは溶解して水溶性ポリマー溶液を形成する。それ故に水溶性 ポリマー溶液はキャスト用材料の適用及び成形時に潤滑効果を与える。ライナー は水に速やかに溶解し、60秒未満、好ましくは30秒未満、更に好ましくは1 0秒未満で周囲温度の水に効果的に溶解することが好ましい。「効果的に溶解す る」とは、ライナーが望ましい使用条件下で水と混合されたときに、潤滑効果を 与えるほど又はキャスト用材料の層と層との接着を可能にするほど十分にライナ ーが水に溶解することを意味する。望ましい使用条件下において水と混合された ときに均質な液体混合物を形成するようにライナーが溶解することが更に好まし い。 本発明の材料及び組成物を副木(そえぎ)及びテープを含む様々な形態に加工 してよい。副木として加工する場合には、材料は寸法どおりに切られたスラブ又 は連続的な長い形状のものとして提供される。テープとして加工する場合には、 テープの凝集性又は団結性を更に強化するためにスクリム又は繊維材料を含む材 料が好ましい。 現在のところより好ましい本発明の材料及び組成物を、テープの隣接層同士を 隔てるライナーとして不堅牢水溶性ウェブに使用する(例えばテープをロールと して提供するときに)。「ライナー」の組込みは、例えば、予め潤滑化したシー トを与えること、樹脂の移動を防止すること(これによって樹脂の滞留を制限す る)、又は装飾的な模様を材料に与えることを含む幾つかの目的に役立つ。 好適な水溶性ライナーは、ポリビニルアルコール(「PVA」)及びPVAの コポリマー(本明細書中においてポリビニルアルコールなる語句は、例えばポリ ビニルアセテートの加水分解により誘導されるコポリマーを意味する、但し加水 分解の程度は好ましくは5 0%超、より好ましくは80%超である)、ポリアクリルアミド類、アクリル酸 含有ポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル ロース及びヒドロキシエチルセルロースのようなセルロースエーテルポリマー、 ポリエチルオキサゾリン、ポリエチレンオキシド(本明細書中において「ポリエ チレンオキシド」及び「ポリエチレングリコール」は同意語である)、ポリエチ レンオキシド及びポリプロピレンオキシドのランダム共重合体及びブロック共重 合体、ポリエチレングリコールのエステル及びウレタン又はポリエチレングリコ ール並びにポリプロピレングリコールポリマー等のようなポリマーから成る。 好ましくは、ライナーは速やかに水に溶解するものであって、水に暴露された 時に60秒未満で効果的に溶解し、より好ましくはライナーは水に暴露された時 に30秒未満で溶解し、最も好ましくは水に暴露された時に10秒未満で溶解す るものである。好ましいライナーは水に溶解したときにテープに潤滑効果を与え る。 加工に適する十分な柔軟性を有するライナーが好ましい。幾つかのライナー材 料は、ライナーとして使用するための適度の柔軟性を達成するために可塑剤が混 合されることを要してよい。好適な可塑剤をポリマー成分に対して「内在的(in ternally)」又は「外在的(externally)」にライナーと混入してよい。「内在 的」にライナーに混入される可塑剤の例は、ビニルアセテートとポリエチレング リコールモノメタクリレート(可塑剤)の共重合の次にPVAに加水分解するこ とによって形成されるポリマーであり、次いでフィルムとして抽出される。「外 在的」にライナーに混入される可塑剤の例は、グリコール又は他のエステルのよ うな小さな分子を溶融重合体に混合することである。可塑剤は、好ましい水硬化 性樹脂との使用のために非常に乾燥していることが好ましい。しかしながら、熱 可塑性キャスト用材料にとって低濃度の水は可塑剤として機能する。 好適なライナーフィルムには連続又は不連続フィルムが含まれる。好適な不連 続フィルムには、溶融インフレートPVAフィルムのような織又は不織フィルム が含まれる。不織布のような不連続な形態である場合には、非常に暴露表面積が 大きいためにライナーの溶解が容易になる。更に、細孔構造は加工を容易にする 優れた柔軟性をも与える。使用時において、製品が水と接触すると即座にライナ ーが溶解し始めるので、ライナーの除去を必要とせず、又これは臨床医さえも気 付かない。キャスト用テープの層間積層を妨害しうるポリマー溶液の過剰な生成 を防ぐために、ライナーは薄く保たれているものが好ましい。連続的なフィルム ライナーは、好ましくは100μm未満、より好ましくは60μm未満、最も好 ましくは25μm未満の厚さを有する。ライナーはそれ自体で潤滑を与えるが、 米国特許第4,667,661号に開示されているような潤滑剤を組成物中に更 に加えてよい。 水硬化性キャスト用テープとの使用に現在のところ最も好ましい0ライナーは 三井プラスチック社(ニューヨーク州ホワイトプレーン所在)から入手可能な厚 さ17ミクロンのアイセロ・ソルブロン(Aicello Solublon)PVAフィルムSA グレードである。しかし、このフィルムは乾燥している場合であってもイソシア ネート官能価水硬化性樹脂(「ヒドロキシル」官能価を有するために)と反応す る可能性があるが、この反応は即座に起こらないことが確認された。このような ライナーと樹脂との望ましくない反応は、ライナーと樹脂を別々の「相」に保つ こと(すなわち、好ましくはライナーが樹脂に本質的に不溶性であるべきこと) によって防ぐことが可能であると信じられている。 樹脂の移動を防止する目的のために、好ましくはライナーが連続フィルムであ って、且つロールの横断面にわたってキャスト用テープの層とライナーの層が互 い違いになるようにキャスト用テープに沿って巻取られることが好ましい。代わ りに、巻取り操作時にキャスト用テープの両面にライナーを重ねてよい。キャス ト用テープの両面にライナーを重ねた場合には、樹脂の滞留及び移動を防止する ために片側又は両側の端を封止してよい。このような封止が無い場合及び本発明 の利点を十分に引き出すために、キャスト用テープのロールを直立よりもむしろ 横たえて保存することが好ましい。 米国特許第5,052,380号に開示されているような着色樹脂で選択的に 塗装することによってテープ上に模様を配置することも可能である。例えば、様 々な着色樹脂をテープの部分に塗布することによって装飾的な縞模様のテープを 製造することができる。代わりに、様々な模様を(例えば、水玉模様、動物等) を付けるためにテープに下地の色(例えば、白地)を塗り、次いで、直接的又は 間接的な転写方法によって対照色を上塗りしてよい。 最終的には、キャスト用テープのロールをそのパッケージから取出すことを容 易にするために、本発明の水溶性ライナーを使用してもよい。例えば、アルミニ ウム箔ラミネートパウチ、缶、又は他のパッケージ内に挿入する前に、テープの ロールの外側をフィルムで包装してよい。フィルムは好ましくは(樹脂含浸キャ スト用テープとは対照的に)不粘着性であるために、フィルムを包装の側面に粘 着させずにパウチ又はパッケージから取り出すことは容易である。代わりにキャ スト用テープのロールを水溶性ライナー材料から製造した袋に入れてよい。次い で、ロール及び袋を第二の慣用的なパウチに入れ、シールしてよい。内側の袋は テープのロールを外側のパウチの内面と隔離する役目を果たす。その後に外側の パウチを開封 した時に、ロールと内側の袋を容易に取り出しうる。ついで樹脂の硬化を開始さ せるために、内側の袋及びテープのロールを水中に直接入れる。内側の袋は速や かに溶解するために、内側の袋からロールを引き離す必要はない。代わりに、ロ ールが解けることを防ぐために、キャスト用材料のロールの周囲を水溶性ライナ ー材料で包装してよい。ロール及びバンドをその後に水に浸漬したときにバンド が溶解することによってロールが巻き出ることを防止する。潤滑性、パウチから の取り出しの容易さ等の本発明の幾つかの利点を達成するために、不連続的なラ イナー材料を使用してよい。例えば、溶融インフレーションPVA不織布シート を使用してよい。 本発明のキャスト用材料に使用される硬化性樹脂は、整形外科用キャストの機 能要求を満たしうる硬化性樹脂の好ましくは何れかである。明白なことであるが 、樹脂又は熱可塑性シートは、硬化又は固化時に、大量の有毒な蒸気を発生しな いという意味において患者又はキャストを適用する者に対して無毒でなくてはな らず、そしてまた化学的刺激もしくは硬化時の過剰な発熱によって皮膚の炎症を 起こすものであってはならない。更に、樹脂は、いったん適用されるとキャスト の急速な硬化を確実にするために硬化剤と十分に反応性でなければならないが、 キャストの適用及び成形をするための十分な作業時間を与えないほど反応性であ ってはならない。第一に、キャスト用材料は可撓性及び成形性を有するものであ って、それ自体に接着するものでなくてはならない。更にまた、キャストの適用 完了後に短時間で硬化又は半硬化し、着用者の動作によってキャストが受ける荷 重及び応力を支えるほど強固である必要がある。このように材料は、数分間で液 体又は粘性状態から固体状態への変化を経なければならない。 好ましい樹脂は水で硬化するものである。現在のところ好ましい 樹脂は、米国特許第4,131,114号に開示されているようなポリイソシア ネートとポリオールの反応によって硬化するウレタン樹脂である。当業者に公知 の数多くのクラスの水硬化性樹脂が適切であり、ポリウレタン、シアノアクリレ ートエステル、及び感湿性触媒と併用されたときに、トリアルコキシ−又はトリ ハロ−シラン基でその末端が末端基化されるエポキシ樹脂又はプレポリマーが含 まれる。例えば、米国特許第3,932,526号には、1,1−ビス(パーフ ルオロメチルスルホニル)−2−アリルエチレンの重合によって微量の水を含む エポキシ樹脂が生成されることが開示されている。以下に続く記載は硬化性樹脂 として水硬化性イソシアネート官能価プレポリマー、水反応性液体有機金属化合 物、又はアルコキシシラン末端ポリウレタンオリゴマーを使用する本発明の現在 のところ好ましい態様に主に関する。 整形外科用キャスト用テープの硬化を活性化させるために水を使用することが 最も便利且つ安全であり、そして整形外科医及びキャスト担当医にとって扱いや すいが、水硬化性樹脂以外の樹脂システムを使用してよい。グリシジルメタクリ レートとビスフェノールA(4,4’−イソプロピリデンジフェノール)との縮 合によって誘導されるビス−メタクリレートエステルのような二官能性アクリレ ート類又はメタクリレート類を包帯に含浸する米国特許第3,908,644号 に開示されているような樹脂が好適である。前記樹脂は第三級アミンと有機過酸 化物の溶液で湿潤することにより硬化する。また、水は触媒を含んでよい。例え ば、米国特許第3,630,194号には、包帯を酸化剤及び還元剤の水溶液に 浸漬することによってその重合が開始される(当業者にはレドックス開始システ ムとして知られている)アクリルアミドを含浸した整形外科用テープが提案され ている。このような包帯に必要とされる強度、剛さ、 及び硬化の割合のような要素が前記特許に開示されている。 本発明に使用される現在のところより好ましい樹脂は、水硬化性のイソシアネ ート官能価プレポリマーである。例えば、米国特許第4,411,262号及び 米国特許第4,502,479号には、この型の好適なシステムが開示されてい る。米国特許第4,667,661号及び米国特許出願第07/376,421 号には、現在のところより好ましい樹脂システムが開示されている。本明細書中 において水硬化性イソシアネート官能価プレポリマーは、ポリイソシアネート化 合物と反応性水素化合物又はオリゴマー(例えば、「ポリオール」)との反応に より誘導されるプレポリマーを意味する。本明細書中において反応性水素化合物 とは、例えば、Chemistry of Organic Compounds by Carl R.Noller,Chap 6, pp.121-122(1957)に記載されている、広く公知のゼレビチノフ(Zerevitinov )試験に従う活性水素化合物を含有する化合物を意味する。前記プレポリマーは 十分なイソシアネート官能価を有し、水に曝されたとき、例えば、水蒸気又は好 ましくは液体の水に曝されたときに硬化する。 イソシアネートとポリオールとの反応によって形成されるポリイソシアネート プレポリマーを使用することが現在のところより好ましい。トルエンジイソシア ネート(TDI)のようなより高揮発性の材料よりも、ジフェニルメタンジイソ シアネート(MDI)のような低揮発性のイソシアネートを使用することが好ま しい。好適なイソシアネート類には、2,4−トルエンジイソシアネート、2, 6−トルエンジイソシアネート、及びこれらの異性体の混合物、4,4’−ジフ ェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 、及びこれらの異性体とできる限り少量の2,2’−ジフェニルメタンジイソシ アネート(一般的な市販入 手可能なジフェニルメタンジイソシアネート)との混合物、及びアニリンとホル ムアルデヒドとの縮合生成物のホスゲン化により誘導されるような芳香族ポリイ ソシアネート類とこれらの混合物が含まれる。プレポリマーシステムに使用され る一般的なポリオール類には、ポリプロピレンエーテルグリコール[アルコ・ケ ミカル(Arco Chemical)社から入手可能なアルコル(Arcol)(登録商標)PPG 及びBASF Wyandotte社から入手可能なプルラコル(Pluracol)(登録商標)]、 ポリテトラメチレンエーテルグリコール[クエッカー・オーツ・カンパニー(Qu aker Oats Co.)から入手可能なポリメグ(Polymeg)(登録商標)、又はデラ ウェア州ウィルミントン所在のデュポン・ドネムアース・イー・アイ・カンパニ ー(Du Pont de Nemours,E.I.,Co.)から入手可能なテレサン(Terethane)( 登録商標)]、ポリカプロラクトンジオール[ユニオンカーバイド社(Union Ca rbide)から入手可能なポリオールのトーン(Tone)(登録商標)シリーズ]、 及びポリエステルポリオール[フッカー・ケミカル・カンパニー(Hooker Chemi cal Co.)のルコ(Ruco)部門から入手可能なルコフレックス(Rucoflex)(登 録商標)ポリオールのような、ジカルボン酸とジオールのエステル化によって得 られるヒドロキシ末端ポリエステル類]が含まれる。高分子量のポリオール類を 使用することによって、硬化後の樹脂の剛度を低下させることができる。 本発明のキャスト用材料に有用な樹脂の例には、ダウ・ケミカル・カンパニー (Dow Chemical Company)から入手可能なイソネート(Isonate)(登録商標)2 143L(約73%のMDIを含有する、ジ−及びトリ−イソシアネートの混合物) として知られているイソシアネート、及びユニオン・カーバイド社(Union Carb ide)から入手可能なニアックス(Niax)(登録商標)PPG725として知られて いるポリプロピレンオキシドポリオールが使用される。材料の保存寿命を長くす るために、0.01〜1.0重量%(樹脂の合計重量を基準)の塩化ベンゾイル 又は他の適切な安定化剤を含むことが好ましい。 いったん水硬化剤に曝された樹脂の反応性は、適切な触媒の使用によって調節 することができる。(1)樹脂のバルクへの水の更なる浸透を妨ぐ硬いフィルム を樹脂表面上に急速に形成する程;又は(2)適用及び成形が完了する前にキャ ストが硬くなる程に、反応性が大きすぎてはならない。米国特許第4,705, 840号に記載されているように、約0.05〜約5重量%(樹脂の合計重量を 基準)の濃度の4−[2−[1−メチル−2−(4−モルフォリニル)エトキシ ]エチル]−モルフォリン(MEMPE)を用いて調製したときに優れた結果が 得られた。 樹脂の発泡は、キャストの気孔率及びキャストの全体的な強度を低下させるた めに、最小限度にされるべきである。発泡は、例えば、水がイソシアネート基と 反応した結果として二酸化炭素が放出された時に形成される。発泡を最低限度に 抑えるための一つの方法は、プレポリマー中のイソシアネート基の濃度を下げる ことである。しかしながら、反応性、作業性能、及び極限強さを保持するために は、適切な濃度のイソシアネート基が必要である。樹脂含有率が低いときに発泡 は少ないが、強度及び剥離抵抗のようなキャストの望ましい特性にとって適切な 樹脂含有率が必要とされる。発泡を最低限にするための実際的な方法は、シリコ ーンアンチホーム(Anti-foam)A[ダウ・コーニング(Dow Corning)社製]、 又はアンチホーム(Anti-foam)1400シリコーン液体[ダウ・コーニング(Dow C orning)社製]のような消泡剤を樹脂に添加することである。ダウ・コーニング ・アンチホーム(Dow Corning Anti-foam)1400 のようなシリコーン液体を約0.05〜1.0重量%の濃度で使用することが特 に好ましい。発泡を減らすために、ヨーロッパ特許出願公開第0407056号 に開示されているように、疎水性ポリマー粒子の安定な分散体を含む水硬化性樹 脂を使用してもよい。 米国特許第4,667,661号に記載されているような、キャスト用材料が 、硬化前及び硬化時に低粘着性を示し、さらに受容可能な強度及び積層強度を有 するキャストを形成するように追加の潤滑剤を樹脂に加えてよい。好適な潤滑剤 には:樹脂システムと共有結合的に結合する親水性類;硬化性樹脂と不相溶性の 、界面活性剤、複数の親水性基を含むポリマー、及びポリシロキサンを含む添加 剤;並びに上記成分の混合物が含まれる。本発明のライナーの潤滑効果によって 、望ましい潤滑程度を与えるためには、(米国特許第4,667,661号に教 示されているのに比べて)より低濃度の追加的な潤滑剤が必要とされるであろう 。 本発明の現在のところ好ましい樹脂には、水反応性の液体有機金属化合物のよ うな非イソシアネート系樹脂も含まれる。これらの樹脂は、イソシアネート系樹 脂システムの代替物として特に好ましい。整形外科用キャストに使用するのに好 適な水硬化性樹脂組成物は、水反応性の液体有機金属化合物と有機重合体から成 る。有機金属化合物は樹脂の粘度を低下させるものであって、式(R1 O)xM R(y-x)で表される(但し、式中各々のR1は独立にC1〜C100の炭化水素基であ って、任意に主鎖は1〜50個の非パーオキシ基である−O−、−S−、−C( O)−、又は−N−基で介されている;各々のR2は水素及びC1〜C100の炭化 水素基から成る群より独立に選ばれ、任意に主鎖は1〜50個の非パーオキシ基 である−O−、−S−、−C(O)−、又は−N−基で介されている;xは1〜 yの整数であり;yはMの価数であり;Mはホウ素、アルミ ニウム、シリコン、又はチタンである)。有機重合体は付加重合体又は縮合重合 体の何れでもよい。付加重合体は有機重合体の構成要素として使用されることが 好ましい。特に有用な付加重合体はエチレン的不飽和モノマーから製造されるも のである。このような付加重合体を形成するような市販入手可能なモノマーには 、制限はないが、エチレン、イソブチレン、1−ヘキサン、クロロトリフルオロ エチレン、塩化ビニリデン、ブタジエン、イソプレン、スチレン、ビニルナフタ レン、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、テトラヒドロフ ルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ポリ(エチレンオキシド)モノ アクリレート、ヘプタフルオロブチルアクリレート、アクリル酸、メチルメタク リレート、2−ジメチルアミノエチルメタクリレート、3−メタクリロキシプロ ピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、イソブチルメタクリレート、イタコ ン酸、ビニルアセテート、ビニルステアレート、N,N−ジメチルアクリルアミ ド、tert−ブチルアクリルアミド、アクリロニトリル、イソブチルビニルエーテ ル、ビニルピロリドン、ビニルアズラクトン、グリシジルメタクリレート、2− イソシアナトエチルメタクリレート、無水マレイン酸、ビニルトリエトキシシラ ン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、及び3−(トリメトキシシ リル)プロピルメタクリレートが含まれる。加水分解可能な官能基を有するポリ マーが好ましい。これらの組成物の水硬化(water cure)を促進するために酸又 は塩基触媒を使用してよい。強酸触媒が好ましい。水反応性の液体有機金属化合 物のより詳細な説明は、係続米国特許出願第08/008,743号及び同08 /008,678号に開示されている。 本発明の現在のところより好ましい樹脂には、同時係続米国特許出願「新規キ ャスト用テープ及び樹脂並びにその製造方法」第08 /048,656号に開示されている水硬化性のアルコキシシラン末端オリゴマ ーが含まれる。これらの樹脂組成物は無溶剤であることが好ましい。 好ましい樹脂組成物は安定、すなわち非反応性であって、約40℃未満の温度 において粘度があまり増大しない。更に、好ましい樹脂組成物は、水に曝される と約10〜100℃、好ましくは約20〜50℃の温度において硬化して硬化材 料を形成することができる。好ましい樹脂組成物には、低粘度の水反応性アルコ キシシラン末端ポリマーが含まれる。平均のアルコキシシラン官能価は少なくと も1であり、好ましくは少なくとも2であるが4以内である。各々のアルコキシ シラン基は2又は3個の加水分解可能な基を有してよい。 水反応性ポリマーは、加水分解可能な末端アルコキシシラン基を有し、好まし くは下式で表される: 但し上式中、 Qはポリオール残基である; Wは−NHC(O)−X(R2 2-n-q)−又は−XC(O)NH−である; X=−O−、−N−、又は−S−; Yは−O−、−N−、−S−、カルバミルチオ(−SC(O)NH−)、カル バメート(−OC(O)NH)、又はウレイド、及びN−置換ウレイド(−NH C(O)NH−)である; R1は置換又は無置換の二価結合基であるC1〜C100の炭化水素基であって、 任意に1〜50個の非パーオキシド基である−O− 、−C(O)−、−S−、−SO2−、−NR6−、アミド(−C(O)−NH− )、ウレイド(−NHC(O)−NH−)、カルバメート(−O−C(O)NH −)、カルバミルチオ(−S−C(O)−NH−)、無置換又はN−置換のアロ ファネート(−NH−C(O)−N(C(O)−O−)−),無置換又はN−置 換の(NH−C(O)−N(C(O)−N−)−)、及びN−置換イソシアヌレ ート基で介されている; R2は存在(n=1の場合)又は存在せず(n=2の場合)、H及びC1〜C20 の炭化水素基からなる群より選ばれ、任意に1〜10個の非パーオキシド基であ る−O−、−C(O)−、−S−、−SO2−又は−N(R6)−基で介されてい る; R3は置換又は無置換の二価結合基であるC1〜C20の炭化水素基であって、任 意に1〜5個の非パーオキシド基である−O−、−C(O)−、−S−、−SO2 −、又は−N(R6)−基で介されている; R4はC1〜C6の炭化水素基又は−N=C(R72である; 各々のR5及びR7は独立にC1〜C6の炭化水素基である; R6はC1〜C6の炭化水素基又は水素である; n=1〜2及びq=0〜1であって、但しXがNに等しい場合にはn+q=1 であり、XがS又はOに等しい場合にはn+q=2である; u=(ポリオール樹脂の官能価)=0〜6、但しu=0の場合には、式Iの化 合物は下式で表される: 但し、上式中 m=2〜3;及び z=1〜3である。 各々の「R3−Si(OR4m」部分は同一又は異なっていることが可能であ る。好ましい組成物は、ビス(トリメトキシシリルプロピル)アミンのような、 高官能価アルコキシシランで末端封鎖されたトルエンジイソシアネート(「TD I」)ベースのプレポリマーから成る。 一般に好ましいプレポリマーは、ポリオールと反応性ポリイソシアネートから 形成されるものであって、遊離NCO値は1.9〜9.0%の範囲であり、ポリ プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、及び/又はポリエステ ルエーテルポリオールを含む。最も好ましいジイソシアネートプレポリマーは、 ポリウレタングリコールを含むものであるが、ポリテトラメチレングリコール、 ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、及びこれらのランダム又 はブロック共重合体のようなポリエーテルポリオール類、並びに米国特許出願第 07/376,421号に開示されているようなポリマーポリオール類が含まれ る。ポリブタジエンポリオール類及びポリイソプレンポリオール類のようなポリ オレフィンポリオール類、並びにジェファミン(Jeffamine)及びポラミン(Pol amine)材料のような芳香族及び脂肪族末端「ポリオール」、低分子量のジオー ル類、チオール類等を使用してもよい。これらのポリオール類の混合物及び配合 物が有用である。好ましい平均のポリオール官能価は1.8〜3であり、より好 ましくは2〜2.5であるが、ポリオールの官能価の場合には4以上であっても 有用である。 好ましいポリイソシアネートは異なる反応性を有するもの、すなわち同一分子 内で少なくとも一個のイソシアネート基が一個以上のイソシアネート基よりも2 倍以上に非常に反応性が高いものである 。好ましいイソシアネートは2〜3の官能価を有し、一方、特に好ましい材料は 2〜2.3の官能価を有する。現在のところ好ましいイソシアネート類はTDI である。メチレンジイソシアネート(「MDI」)及びホルムアルデヒドとアニ リンとの縮合生成物をベースとするポリイソシアネート類のような他の芳香族イ ソシアネート類は潜在的に有用である。脂肪族イソシアネート類は有用であり、 紫外線への安定性が特に関係する適用に対しては特に好ましい。ヘキサメチレン イソシアネート(「HMDI」)、メチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソ シアネート)、テトラメチルキシレンイソシアネート(「TMXDI」)、及び キシレンイソシアネートのトリマー及びビウレット付加物のような材料を使用す ることができる。イソホロンジイソシアネート等のような材料は、イソシアネー ト基の反応性と異なるために恐らく有用であろう。 本発明の好ましい反応性シランはビス(トリメトキシシリルプロピル)アミン であるが、アミノプロピルトリメトキシシラン(「A−1110」)、N−β− (アミノエチル)−γ−アミノプロピル−トリメトキシシラン(「A−1120 」)、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(「Y−11167」)、イ ソシアナトプロピルトリメトキシシラン等のような他の反応性シランを使用する ことができる。本発明に有用なシランにとって重大な要素は以下を有することで あることは注意すべき点である: 少なくとも一個の活性水素基(W=−XC(O)NH−の時を除く); 少なくとも一のシラン官能価;及び 少なくとも2(及び好ましくは3)個の加水分解可能な基をシラン中に有する こと。 好ましいシラン類は、トリメトキシ−及びトリエトキシシランで あるが、他のトリアルコキシ、アルキルジアルコキシ、アリールジアルコキシ、 及びオキシミノシランを使用することができる。広範囲の平均シラン官能価(例 えば、2〜4又はそれ以上)を有するものを製造するために、様々な組合わせ及 び割合でこれらをTDIベースのプレポリマーと反応させることもできる。 樹脂中の他の重要な添加剤は水硬化性樹脂のための触媒である。これらのシラ ン硬化システムにとって、アルコキシシラン基の十分に速い加水分解、次いでそ の結果として生成したシラノール類のその後の縮合によるシロキサン付加物の形 成を確実にするためには、置換グアニジン及び特にN,N,N’,N’−テトラ メチルグアニジン(「TMG」)が好ましい触媒であることが見出された。しか しながら、1,8−ジアゾビシクロ[5,4,0]ウンデカン−7−オン(「D BU」)、トリエチルアミン、イミダゾール類、ピペラジン類等のような他の塩 基性第三級アミン系触媒を本樹脂システム中に使用することができる。スルホン 酸(アルキル及びパーフルオロアルキルを含む)、カルボン酸(アルキル及びパ ーフルオロアルキルを含む)、リン酸、ホウ酸等のような酸触媒を本樹脂システ ム中に使用することもできる。更に、錫、コバルト、ビスマス、鉛、亜鉛又はチ タンのリガンド(ligands)のような様々な金属触媒は、シラン硬化の技術分野 で公知であり、それ自体又は上記の触媒と組む合わせて本樹脂システム中に使用 することができる。 本発明のキャスト用テープは、本発明の譲受け人によって本出願と同時に出願 された同時係続米国特許出願第08/049,007号:発明の名称「新規キャ スト用材料」に記載されているような充填剤を含んでよい。前記出願書類中に記 載されているように、凝集性及び好ましくは多孔質の複合テープが形成されるよ うに、硬化性樹脂を適切な充填剤と混合してよい。その凝集性を更に高めるため に、このような複合テープは軽量の布スクリムを含んでよい。 代わりに、硬化性樹脂は、硬化性樹脂を塗布することが可能なスクリム又は繊 維状シート材料を含んでよい。前記シートは、僅かに部分的に樹脂で含浸される ように好ましくは開口されている。好適なシートの例は、天然又は合成の繊維又 は材料から成る不織布、織布、又はメリヤス生地である。前記シートは代わりに 「スクリム」又は「裏地」として引用される。 ガラス繊維裏地が望ましい場合において、米国特許第4,502,479;4 ,609,578;4,668,563及び5,014,403号並びに米国特 許出願第07/976,402号に開示されているようなメリヤスガラス繊維生 地を適切なシートとして使用してよい。この型の特に好ましいシートは多種存在 し、好適なスクリムとして、米国特許第4,609,578号(Reed)に開示さ れているようなヒートセット布が存在する。米国特許第4,609,578号の 範囲に属するメリヤスガラス繊維スクリムの一つの例は、スコッチキャスト(Sc otchcast)(登録商標)2メリヤスガラス繊維スクリム(ミネソタ州セントポー ル所在の3M社製)として知られているものである。スコッチキャスト(登録商 標)2メリヤスガラス繊維スクリムは3M社のスコッチキャスト(登録商標)2 及びスコッチキャスト(登録商標)プラス整形外科用キャスト用材料の製造に使 用されている。 本発明の好適な非ガラス繊維裏地には、天然有機繊維;動物性材料;天然物ベ ースの有機ポリマー繊維;及び合成ポリマー繊維から成る繊維が含まれる。本発 明の織物に使用するのに好適な天然有機繊維には:アセテート、アズロン、レー ヨン、及びトリアセテート;並びにアバカ、綿、亜麻、大麻、ジュート、カッポ ク、リネン、ラミー、及びサイザル麻のような植物性材料が含まれる。好適な動 物性材料には、羊毛、モヘア、ビキューナ、他の動物の毛、及び絹が含まれる。 現在のところ好ましい有機繊維には綿及び羊毛が含まれる。綿及びレーヨンが現 在のところ最も好ましい。 人工的に製造される好適な有機ポリマーには:アクリル系誘導体、アラミド、 ナイロン、オレフィン(例えば、ポリ(1−ブテン)、ポリエチレン、ポリ(3 −メチル−1−ブテン)、ポリ(1−ペンテン)、ポリプロピレン、及びポリス チレン)、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ(ビニルアルコー ル)、ポリ(塩化ビニル)、及びポリ(塩化ビニリジン)が含まれる。現在のと ころ好ましい合成ポリマー繊維には:アクリル系誘導体、ナイロン、ポリエチレ ン、ポリプロピレン、及びポリエステルが含まれる。現在のところ最も好ましい 合成ポリマー繊維には:ナイロン及びポリエステルが含まれる。有機繊維から製 造されるメリヤスの織布又は不織布シートに関しては、例えば、米国特許第4, 940,047;4,984,566;及び4,841,958号(Ersfeld et al.)に記載されている。 以下の例は本発明の理解を助けるために提示したものであって、本発明の範囲 を制限するものであると解釈されるべきではない。他に記載がないかぎり、全て の部数及び百分率は重量に基づく。 実施例 例1:潤滑性を与えるためのPVAフィルムライナーの使用 乾燥環境下(相対湿度4%未満)において市販入手可能な7.62cm幅のス コッチキャスト(登録商標)2キャスティングテープ(ミネソタ州セントポール 所在の3M社から入手可能)をパウチから取り出し、その芯から巻き戻し、次い で層間に水溶性ライナーを組み込みながら再び巻いた。ライナーは厚さ17ミクロ ンのアイセロ ・ソルブロン(Aicello Solublon)PVAフィルムSAグレード(ニューヨーク 州ホワイトプレーン所在の三井プラスチック社から入手可能)として入手可能な ポリ(ビニルアルコール)(PVA)ライナーであった。使用前にライナーを7 .62cmの幅に細長く切断し、そしてオーブン内にて120℃の温度で20時 間乾燥させた。フィルムは乾燥工程によって非常に脆くなったが、過剰な張力が 加えられない限り破断することなく組み込まれていた。ライナー付きのキャステ ィングテープのロールをアルミニウム箔ポリエチレンラミネートパウチに使用時 まで封入した。 ロールをパウチから取り出し、周囲温度の水に浸し、水中で3回絞った。この ロールを取り出して過剰の水を除去するために更に絞った。このロールを直径5 .08cmのマンドレルに適用した。少量のライナーの残留物がロールの最初の 方に存在していたが、ロールの更に中心部では確認されなかった。ロールの巻き 出しは、市販入手可能なスコッチキャスト2のロールよりも容易であった。更に 、テープは適用時及び成形時に滑らかであった。適用者の手に粘着することなし にキャストをその表面全体に擦り合わせることができ、硬化時及び硬化後に互い に良く接着した。 例2:パッケージからロールを容易に取り出すためのPVAライナー 7.62cm幅のスコッチキャスト(登録商標)プラスキャスティングテープ (ミネソタ州セントポール所在の3M社から入手可能)をパウチから取り出し、 その周囲に例1に記載のように調製したPVAフィルムの層を適用した。このロ ールをパウチ内に戻し入れ数日間貯蔵した。次いで、通常の方法でこのロールを パウチから取り出すと、パウチの内面に粘着することなく簡単に取り出されるこ とが見出された。このロールを例1のように水に浸すとPVAフィ ルムは溶解し及びテープは硬化し、そして正常に堅くなった。 例3:印刷した着色樹脂の移行を防止するためのPVAライナーの使用 市販入手可能なスコッチキャストプラスのロールを乾燥環境下(相対湿度4% 未満)で巻き出し、次いで水玉模様を付けた。50部のリアクチント・ダーク・ ブルー(Reactint Dark Blue)8119反応性染料[サウスカロライナ州インマン所 在のミリカンリサーチ・コーポレーション(Millikan Research Corp.)]と5 0部のジブチルフタレートの混合物を用いてこの模様を付けた。連続気泡ポリウ レタンフォームスポンジアプリケーターを使用し、このアプリケーターを着色剤 で飽和させることによって染料と可塑剤の混合物を樹脂被覆テープに塗布し、次 いで着色剤の点を手で塗布した。二つのロールを市販入手可能なPVAフィルム と例1に記載のように巻いた。第一のロールは厚さ40ミクロンのアイセロ・ソル ブロン(Aicello Solublon)PVAフィルムKBN(ニューヨーク州ホワイトプ レーン所在の三井プラスチック社から入手可能)を用いて巻いた。第二のロール は50ミクロンの厚さを有する同様のフィルムを用いて巻いた。これらのロール をアルミニウム箔ポリエチレンラミネートパウチ内に封入した状態で水平に置き 、数日間保存した。これらのロールを例1に記載したのと同様な方法で評価した 。フィルムは速やかに溶解し、水玉模様は層から層へと移行せずにテープ上に残 った。更に、PVAは滑らかな触感を製品に与えた。 例4:印刷した模様をキャスト用テープに転写するためのPVAライナーの使 カリフォルニア州ガーデナ所在のラジアントカラー社から入手可能なマゼンタ (magenta)SD-MG2484シルクスクリーンインク(顔料と結合剤の炭化水素溶液を 含有)を例1に記載した乾燥PVAラ イナーの表面上に水玉模様状に塗布した。例3に記載したのと同様の連続気泡ポ リウレタンフォームスポンジアプリケーターを使用してこの模様を付けた。イン クを乾燥させ、次いで印刷したライナーを例1と同様にスコッチキャスト2キャ スティングテープのロールに巻き入れ、そしてアルミニウム箔パウチ内に封入し た。 着色剤としてリアクチントマルーン(Reactint Maroon)#846(カリフォルニ ア州ガーデナ所在のラジアントカラー社から入手可能)を用いて前記方法を繰り 返した。浮出し文字「S」のゴム印を用いて染料を塗布した。結合剤中に染料が 「固着」しなかったので、ライナー/キャスティングテープを巻いた時に多少の 像のにじみが生じたが、上記の顔料では生じなかった。 例1に記載のキャスト用テープの硬化方法を用いて、両製品を評価した。イン クの水玉模様はテープ上にきれいに転写されたが、リアクチント染料(reactint dye)はにじむ傾向があった。この比較例において、印刷されたインクは染料に 比べてより望ましい。 例5:様々な水溶性フィルムの溶解速度 水溶性フィルムを「溶解」するために要する時間を以下の試験方法によって評 価した。一層のフィルムを切り出し、ミリポアフィルターホルダー(Millipore Filter Holder)[マサチューセッツ州ベッドフォード所在のミリポア・コーポ レーション(Millipore Corp.)製のパート4#、但し標準的フィルタースクリ ーンの無いもの]の中心に固定し、適切に固定した3.5cmの直径のフィルム の試験片を準備した。水20ミリリットルを前記固定体の側面に沿って固定体の 上部まで(フィルムの約2cm上部まで)徐々に注入した。水がフィルムを溶解 するまでの時間及びフィルムを「漏出(break-through)」(すなわち、流れ通 り抜ける)までの時間を記録した。溶解時間を10個の試料の平均漏出時間とし て記録し、そ して下表5Aに示した。 上記試験からフィルムの溶解に要する時間の有効な推測値が得られる。しかし ながら、本発明の代替的な態様として、キャスト用材料と水溶性ライナー材料を 直接ラミネートする代わりに、まずライナーの分離フィルムを使用してよい。後 にキャスト用材料からこのライナーフィルムを剥がすこと及び上記の試験を行う ことは、不可能でないにしても難しいであろう。これらのライナー材料を評価す るために、機能試験(すなわち、使用条件下でキャスト用テープを直接評価する 、及びライナーが潤滑効果を与えるために要する時間 を測定する)、又は上記「漏出」試験の変更された試験のいずれかを用いること が許容される。例えば、ミリポアフィルター(Millipore filter)の下部表面に ライナーフィルムを直接形成し(キャスト用材料上に見出されるのと同様の厚さ で)、次いで漏出試験を実施してよい。代わりに、他の好適な孔質支持体の下部 表面にライナーフィルムを形成し、次いで上記の試験のために、このラミネート をミリポア装置(Millipore apparatus)に配置してよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バーマン,マーク エー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし) (72)発明者 バーティザル,デニス シー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし) (72)発明者 デルモア,マイケル ディー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の物品を含む整形外科用キャスト用物品: シート; 前記シート上に塗布された硬化性樹脂;及び 水溶性ライナー; 但し、前記ライナーは前記樹脂被覆シートと接触しており、前記シートは硬化前 に可撓性であり且つ成形可能であり、そして硬化後において少なくとも半硬質で ある。 2.前記水溶性ライナーが、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、 ポリアクリルアミド類、ポリアクリル酸類、ヒドロキシプロピルメチルセルロー ス、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースを含むセル ロースエーテルポリマー類、ポリエチルオキサゾリン、ポリエチレンオキシド、 ポリエチレンオキシド共重合体及びポリプロピレンオキシド共重合体、ポリエチ レンオキシドのエステルもしくはポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシ ドのポリマーのエステル並びにポリエチレンオキシドのウレタンもしくはポリエ チレンオキシドとポリプロピレンオキシドのポリマーのウレタンからなる群より 選ばれるポリマーを含む請求項1記載の整形外科用キャスト用物品。 3.前記水溶性ライナーが水に曝された時に30秒未満で効果的に溶解するも のであり、前記水溶性ライナーが前記樹脂被覆シートの少なくとも一つの主要表 面を覆っている上記請求項のいずれか一項記載の整形外科用キャスト用物品。 4.前記水溶性ライナーが60μm未満の厚さを有する上記請求項のいずれか 一項記載の整形外科用キャスト用物品。 5.前記硬化性樹脂がイソシアネート官能価プレポリマー類を含 有する水硬化性樹脂であり、前記水溶性ライナーが前記樹脂被覆シートの少なく とも一つの主要表面を覆っている請求項1〜4のいずれか一項記載の整形外科用 キャスト用物品。 6.前記硬化性樹脂が水反応性液体有機金属化合物及びアルコキシシラン末端 ポリウレタンオリゴマー類からなる群より選ばれる水硬化性樹脂であり、前記水 溶性ライナーが前記樹脂被覆シートの少なくとも一つの主要表面を覆っている請 求項1〜4のいずれか一項記載の整形外科用キャスト用物品。 7.テープが巻かれた状態にある時に、前記硬化性樹脂シートがロールの形態 にあり、前記水溶性ライナーがテープの隣接層間を隔てている上記請求項いずれ か一項記載の整形外科用キャスト用物品。 8.テープが巻き出された状態にある時に、前記ライナーが前記硬化性樹脂シ ートの両主要表面を覆っている上記請求項のいずれか一項記載の整形外科用キャ スト用物品。 9.前記ライナーが前記硬化性樹脂シートの一つ以上の端を封止する上記請求 項のいずれか一項記載の整形外科用キャスト用物品。 10.前記ライナーが可塑剤を更に含む上記請求項のいずれか一項記載の整形外 科用キャスト用物品。 11.前記硬化性樹脂が水硬化性であり、前記物品が更にスクリムを含み、前記 スクリムは:無機繊維;天然有機繊維;動物性材料;天然物ベースの有機ポリマ ー繊維;及び合成ポリマー繊維からなる群より選ばれる繊維を含む請求項1記載 の整形外科用キャスト用物品。 12.前記硬化性樹脂シートがロールの形態にあり、前記水溶性ライナーが前記 ロールの外側円筒面を部分的に覆うシートの形態にある請求項1〜6のいずれか 一項記載の整形外科用キャスト用物品。 13.前記硬化性樹脂シートがロールの形態にあり、前記水溶性ライナーが袋の 形態にあって、硬化性樹脂シートの前記ロール及び前記袋が外側のパウチの内部 に入れられた時に前記ロールの主要表面が前記パウチと直接接触しないように硬 化性樹脂シートのロールを覆う請求項1〜6のいずれか一項記載の整形外科用キ ャスト用物品。 14.以下の工程を含む身体の部分を包囲する方法: キャスト用物品を水と接触させることにより前記物品の硬化を開始する工程、 但し前記物品はシート、前記シートを被覆する硬化性樹脂、及び水溶性ライナー を含み、前記ライナーは前記樹脂被覆シートと接触しており、前記シートは硬化 前に可撓性且つ成形可能であり、そして硬化後において少なくとも半硬質且つ強 固である; 身体の部分を前記物品で包む工程;及び 前記物品が整形外科用キャスト用材料として使用されるように、身体の部分を 包んだ物品を成形する工程。 15.前記水溶性ライナーが水に曝されたときに30秒未満で効果的に溶解する 請求項14記載の身体の部分を包囲する方法。 16.前記水溶性ライナーが60μm未満の厚さを有する請求項14又は15の いずれか一項記載の身体の部分を包囲する方法。 17.前記水溶性ライナーが水に曝されたときに60秒未満で効果的に溶解し、 前記硬化性樹脂がイソシアネート官能価プレポリマーを含有する水硬化性樹脂で ある請求項14記載の身体の部分を包囲する方法。 18.前記水溶性ライナーが水に曝されたときに60秒未満で効果的に溶解し、 前記硬化性樹脂が水反応性液体有機金属化合物及びアルコキシシラン末端ポリウ レタンオリゴマー類からなる群より選ばれる水硬化性樹脂である請求項14記載 の身体の部分を包囲する方 法。 19.前記硬化性樹脂シートがロールの形態にあり、前記水溶性ライナーが袋の 形態にあって、硬化性樹脂シートの前記ロール及び前記袋が外側のパウチの内部 に入れられた時に前記ロールの主要表面が前記パウチと直接接触しないように硬 化性樹脂シートのロールを覆っている請求項14記載の身体の部分を包囲する方 法。 20.以下の工程を含むキャスト用テープを装飾する方法: 水溶性フィルムを着色染料又は顔料を含む装飾的模様で被覆する工程; 前記フィルムと前記キャスト用テープとが接触するように配置する工程;及び 前記ライナーを溶解させる工程。
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