JPH08508499A - Pdgfおよびビタミンdを含有する骨芽細胞の成長を刺激する組成物 - Google Patents

Pdgfおよびビタミンdを含有する骨芽細胞の成長を刺激する組成物

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JPH08508499A JP6522249A JP52224994A JPH08508499A JP H08508499 A JPH08508499 A JP H08508499A JP 6522249 A JP6522249 A JP 6522249A JP 52224994 A JP52224994 A JP 52224994A JP H08508499 A JPH08508499 A JP H08508499A
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Abstract

(57)【要約】 骨芽細胞の成長を刺激する方法および組成物を開示する。血小板誘導成長因子およびビタミンDを含んでなる組成物は、骨芽細胞の成長を剌激するために十分な量で骨芽細胞に適用される。本発明の方法はin vitroで骨芽細胞の成長を促進するために、あるいはin vivoで骨の欠陥の治癒を促進するために使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 PDGFおよびビタミンDを含有する骨芽細胞の成長を剌激する組成物 発明の背景 骨の改造は組織の質量および骨格の構築を維持する動力学的方法である。この 方法は骨の吸収と骨の形成との間の釣り合いであり、2つの細胞の型は主要な演 技者であると考えられる。これらの細胞は溶骨細胞および骨芽細胞である。骨芽 細胞は新しい骨を合成しそして、溶骨細胞が掘った空洞の中に新しい骨を沈積す る。骨芽細胞および溶骨細胞の活性は、成長因子を包含する、系統的および局所 的な、多数の因子により調節される。 骨の恒常性に閏係すると信じられる遣伝暗号の1つは、血小板誘導成長因子( PDGF)である。生物学的に活性なPDGFは成分AおよびB鎖のホモダイマ ーおよびヘテロダイマーである。invitroの研究はPDGFが骨芽細胞の ために有糸分裂誘発因子であることを示した(Adbennagyら、Cell Biol.Internat.Rep. 16(3):235−247、19 92)。PDGFに関連する有糸分裂誘発活性ならびに走化活性は、成長因子を 正常骨芽細胞様細胞(Tuskamotoら、Biochem. Biophy s.Res.Comm.175(3):745−747、1991)および一 次骨芽細胞培養物(Centrellaら、Endocrinol.125(1) :13-19、1989)に添加したとき、証明された。最近の研究は、 骨芽細胞がPDGFのAAイソ形態を生産することを証明した(Zhangら、Am.J.Physiol.261:c348−3 54、1991)。PDGFが骨芽細胞の成長に影響を与える正確なモードはま だ明瞭に理解されていないが、成長因子が正常の骨格の改造および骨折の修復の 両方の調節において重要な役割を演ずるいうコンセンサスが存在するように思わ れる。 PDGFのための治療的応用は、例えば、治癒するために骨芽細胞の増殖を必 要とする損傷、例えば、骨折の処理を包含する。間充織細胞の増殖の刺激および 膜内骨の合成は、骨折の修復の面として示された(Joyceら、36th A nntlal Meeting, Orthpaedic Research Society、February 5−8、1990。ルイジアナ州ニューオ ルレアンス)。 ビタミンDは伝統的にくる病、すなわち、不適切な骨の無機質化の病気、の予 防のために必須であると考えられてきている。この重要性は、、カルシウムの胃 腸の吸収の促進におけるビタミンDの役割および骨の恒常性のための血清カルシ ウムのレベルの重要性に間連する。最近の証拠は骨芽細胞がビタミンD代謝物1 α,25−ジヒドロキシコレカリフェロールのためのレセプターであることを示 唆し、骨芽細胞がホルモンのための主要な標的であることを示す(Sudaら、J.Cell.Biochem.49:53−58、1992)。ビタミンD は骨芽細胞仲介吸収の骨芽細胞による活性化において重要な部分を演ずると信じ られる(Watrousら、Sem. in Artritis and Rh eum.19(1):45−65、1989)。ビタミンDは骨芽細胞のin vitro培養において使用されてきており(Kuriharaら、Endo crinol.118(3):940−947、1986)そしてアルカリ性 ホスファターゼ、すなわち、骨芽細胞の表現型への細胞の分化のマーカー、の増 加に関連づけられた。しかしな がら、ヒトの骨の細胞において、アルカリ性ホスファターゼの剌激は細胞の分化 の滅少に関連づけられた(Huffer、Lab.Investig.59( 4) :418−442、1988)。頭蓋冠の培養において、ビタミンDの添加 は培地の中へのカルシウムの放出を増加し、そして骨の吸収活性に相関関係づけ られた(Bell、J.Clin.Invest.76:1−6、1985) 。オステオカルシン(osteocalcin)、すなわち、骨芽細胞のマーカ ー、の発現はビタミンDの誘発を必要とする(Yoonら、Biochem.27 :8521−8526、1988)。骨の恒常性におけるビタミンDの正確 な役割およびそれが骨芽細胞および溶骨細胞に作用する方法は明らかにすべきま まである。 骨の治癒および再生のプロセスにおいて骨芽細胞は重要な役割を有するので、 これらの細胞の増殖を増強する能力は望ましい目的に止まる。本発明は、次の詳 細な説明および添付図面から明らかなように、この能力および他の有利を提供す る。 発明の要約 本発明は、血小板誘導成長因子(PDGF)を含んでなる組成物の適用により 、骨芽細胞の成長を剌激する方法に関する。1つの態様内で、組成物はPDGF のA鎖を本質的に含まない。関係する態様内で、組成物は組換えPDGF−BB を含む。他の態様内で、細胞をin vitroで成長させる。 本発明の他の面は、PDGFおよびビタミンDを含んでなる組成物の有効量を 患者に投与することからなる、患者における骨の成長を剌激する方法を提供する 。ある種の好ましい態様内で、ビタミンDは9,10−セココレスタ−5,7, 10[19]−トリエン−3−オールまたは1α,25−ジヒドロキシコレカル シフェロール である。 他の面内で、本発明は、PDGFおよびビタミンDを含んでなる組成物の有効 量の存在下に特に骨芽細胞を培養することからなり、前記組成物はPDGFのA 鎖を本質的に含まない、骨芽細胞の成長を剌激する方法を提供する。 本発明のこれらおよび他の面は、次の詳細な説明および添付図面を参照すると 明らかとなるであろう。 図面の簡単な説明 第1図は、ビタミンDが骨芽細胞における3H−チミジンの吸収のPDGF− BBの剌激を増加することを図解する。 第2図は、有糸分裂誘発の2倍の増加を観察するためには、PDGFおよびビ タミンDの両方が同時に存在しなくてはならないことを図解する。 第3図は、PDGFおよびビタミンDの相乗効果がビタミンDの濃度とともに 変化することを図解する。 第4図は、塩基性FGFおよびビタミンDを使用するとき、、相乗効果が存在 しないことを図解する。 第5図は、ビタミンDがスイス(Swiss)3T3線維芽のPDGF誘発の 有糸分裂誘発に影響を与えることを図解する。 第6図は、マウス骨芽細胞系、MC3T3のためのビタミンDの不存在下にお けるよりビタミンDの存在において、PDGFがより大きい倍数で誘発すること を図解する。 第7図は、別々の頭蓋冠の培養物に添加するとき、PDGFおよびビタミンD は骨の吸収を剌激するが、一緒に頭蓋冠の培養物に添加したPDGFおよびビタ ミンDは骨の吸収の減少を示すことを図解する。 発明の詳細な説明 本発明は、PDGFおよびビタミンDが骨芽細胞の成長に対して相乗効果を示 すという本発明者らによる発見に一部分基づく。さらに、本発明者らはPDGF がビタミンD誘発の骨の吸収を抑制できることを発見した。前述したように、骨 芽細胞は一般に骨の形成および骨の恒常性において主要な役割を演ずる。本発明 の方法は、in vitroの細胞培養およびin vivoで(例えば、骨折 の修復において)骨芽細胞の成長を刺激し、これにより治癒を促進するために有 用である。 本発明の関係内で、PDGFはPDGFのAA、BB、およびABイソ型を、 個々にまたは組み合わせで、ならびにそれらの生物学的に活性な類似体を包含す ることが理解されるであろう。さらに、PDGFのBBイソ型はそのウイルスの 相同体(v−sis遣伝子産生物)を包含することが理解される。PDGFは天 然源または組み換え源から得ることができる。組み換えPDGFおよびPDGF の類似体を製造する方法は、米国特許第4,769,322号:米国特許第4, 801,542号;および米国特許第4,766,073号および欧州特許(E P)第282,317号(これらの全体をここに引用によって加える)に記載さ れている。PDGFは、また、細菌の中で生成することができる(参照、Tac kneyら、WO第90/04035号)。天然源からPDGFを精製する方法 は、RainesおよびRoss(J.Biol.Chem.257:515 4−5160、1982)、Hartら(Bjochemistry29:1 66−172、1990)、および米国特許第4,479,896号に記載され ている。 前述の発行された特許のあるものに論じられているように、組み換えPDGF を発現する真核細胞の分泌経路を利用することによっ て、生物学的に活性な物質を直接得ることができる。真核細胞からの適当な遣伝 子産生物の発現および分泌は適切なプロセシングおよびアセンブリーを可能とし 、天然の生物学的に活性なコンフォメーションをもつ分子を生ずる。適当な転写 プロモーターおよび分泌シグナルの配列を利用するかぎり、一般に真核細胞は本 発明の範囲内の使用のために生物学的に活性な形態でPDGFを発現しかつ分泌 することができる。別法において、PDGFのポリペプチド鎮を原核細胞中で発 現させ、単離し、そしてin vitroで組立てて生物学的に活性な分子を生 成する。 酵母中のPDGFの発現のために、DNA配列(例えば、PDGFのA鎖およ びPDGFのB鎖)をエンコードするDNA配列を適当なプロモーターおよび分 泌シグナルの配列に結合する。酵母において利用できるプロモーターは、酵母の アルファ−因子(MFα1)プロモーターおよび酵母トリオースホスフェート・ イソメラーゼ(TPI1)プロモーター(米国特許第4,559,311号)を 包含する。プロモーターは、また、他の酵母遣伝子、例えば、アルコールデヒド ロゲナーゼI(ADH1)またはアルコールデビドロゲナーゼ2(ADH2)か ら得ることができる。また、他の真核生物種のための適当なプロモーターは使用 可能であり、そして当業者において明らかである。PDGF遣伝子産生物の分泌 は、酵母交配フェロモンのアルファ−因子のprepro分泌シグナル配列(K urijanおよびHerskowitz、Cell30:933、1982 ;Jliusら、Cell36:309、1984;およびBrakeら、 roc.Natl.Acad.Sci.USA81:4642、1984)、 または酵母BAR1遣伝子リーダーおよび第3ドメイン配列(参照、米国特許第 5,037,743号)の使用により達成できるが、他の配列シグナル使用でき る。 mRNAの効率よい転写停止およびポリアデニル化を保証するために、酵母ター ミネーター配列、例えば、トリオースホスフェートイソメラーゼターミネーター を添加することができる(AlberおよびKawasaki、J.Mol.A ppl.Genet.:419、1982)。DNA断片の結合方法は詳細 に記載されており(Sambrookら、Molecular Cloning :A Laboratory Manual 、第2版、ColdSpring Harbor Laboratory Press、1989)そして当業者の 水準の範囲内に十分に入る。発現単位構成体の調製後、それらを適当な発現ベク ターの中に挿入する。 培養単位につきいっそう多い生物学的活性を生成するために、宿主細胞内で安 定に維持される発現ベクターを使用することが好ましい。これに関して適当な酵 母の発現ベクターはプラスミドpCPOT(ATCC 39685)およびpM POT2(ATCC 67788)であり、これらは解糖酵素のトリオースホス フェートイソメラーゼをエンコードするシゾサッカラロミセス・ポンベ(Sch izosaccharomyces pombe) の遣伝子(POT1遣伝子) を包含する。遣伝子の含有は、米国特許第4,931,373号(これをここに 引用によって加える)に開示されているように、宿主細胞中の遺伝子の欠失を相 補するその能力のために、TPI遣伝子の欠失を有する宿主細胞の中のプラスミ ドの安定な維持を保証する。 POT1選択可能なマーカーおよび、例えば、TPI1プロモーター、BAR リーダーおよび第3ドメインの配列、PDGFをエンコードする適当なDNA 配列、およびTPI1ターミネーターからなる発現単位を取り込んだDNA構成 体の調製後、構成体はTPI1遣伝子の欠失をもつ酵母宿主の中に形質転換する 。酵母を形質 転換する手順はよく知られており、そして文献に記載されてきている。 形質転換された酵母細胞は、POT1遣伝子を選択可能なマーカーとして利用 するとき、グルコースを含有する普通の複合培地上で成長させることによって選 択することができる。普通の培地、例えば、YEPD(20gのグルコース、2 0gのバクト−ペプトン、10gの酵母エキス/l)を使用することができる。 いったん選択されると、適当な発現構成体を含有する形質転換体を普通の複合培 地上で定常期に成長させ、細胞を遠心または濾過により除去し、そして培地を濃 縮する。PDGFは高度にカチオン性および疎水性のタンパク質である(Rai nesおよびRoss、前掲;Antoniades、Proc.Natl.A cad.Sci.USA78:7314、1981;Deuelら、J.Bi ol.Chem.256:8896、1981)ので、組み換えPDGFは同 様にその精製においてイオン交換クロマトグラフィーの使用を可能とする特性を 有する。例えば、酵母発酵ブロス中の組み換えPDGF−BBを細胞から分離し 、そしてカチオン交換クロマトグラフィーにより分画する。カラムから脱着され たPDGF−BBを酸性化し、そしてバッチの条件下に逆相クロマトグラフィー によりさらに分画する。PDGFを含有する流出液を酸性化し、そして強いカチ オン交換カラムに通過させ、そしてNaCl段階の勾配で溶離する。流出液を集 め、そしてPDGF−BBを(NH42SO4で沈澱させる。生ずる物質をゲル 濾過により脱塩し、そして電荷に従い分離する。流出液を酸性化し、そして強い カチオン交換カラムに適用し、そしてpH8〜10においてNH4HCO3の線状 勾配で溶離する。流出液を集め、そしてPDGF−BBを(NH42SO4の添 加により沈澱させる。生ずる沈澱を酢酸中に溶解し、そしてゲ ル濾過により分画する。流出液を脱塩しそして凍結乾燥する。 酵母細胞以外の真核細胞中の生物学的に活性なタンパク質の発現は、適当な発 現/調節シグナルの使用して当業者により達成されることができる。PDGF配 列の発現を指令することができる転写プロモーターは、特定の真核細胞の型にお ける効率よいおよび/または調節された発現を与えるそれらの能力について選択 する。遺伝子産生物を細胞の分泌経路の中に向けることができるシグナル配列を 、宿主細胞におけるそれらの機能について選択する。他の有用な調節シグナル、 例えば、転写停止シグナル、ポリアデニル化シグナルおよび転写エンハンサー配 列の選択は、個々の当業者にとって明らかである。 組み換えPDGFは天然のPDGFと実質的に同一の生物学的活性を有するこ とが示された。PDGFの基本的生物学的活性、特に応答性細胞の型(線維芽細 胞、骨芽細胞および平滑筋細胞を包含する)における化学走性および有糸分裂誘 発の誘発は、組織の修復におけるその役割を包含する、このタンパク質の生理学 的役割の多数の下に横たわる。 本発明の好ましい態様の範囲内で、PDGFはA鎖を本質的に含まない。PD GFのホモジマーのイソ形態(AAおよびBB)は相同性であるが、同一ではな く、そしてモノマーは12.5〜14.3kD(A鎖)および13〜14kD( B鎖)の分子量を有するが、純度はポリアクリルアミドゲル上の単一の、主要な バンドの収量により確認することができる。 本発明のある種の態様の範囲内で利用されるPDGF組成物は好ましくは実質 的に純粋である、すなわち、それらの治療的使用を妨害する不純物または汚染物 質を一般にに含まない。毒性、抗原性、炎症性、パイロジェン性物質または他の 有害な物質を含まず、そし て90%より大きい、好ましくは99%より大きい純度を有する調製物は特に好 ましい。 ここにおいて使用するとき、ビタミンDは化合物の生物学的に活性な形態およ びin vivoで生物学的に活性な形態に変換されうるその前駆体の両方を呼 ぶ。したがって、ビタミンDは、なかでも、ビタミンD2、ビタミンD3およびそ れらの活性な代謝物を包含すると理解されるであろう。ビタミンD2(9,10 −セコエルゴスタ−5,7,10[19],22−テトラ−3−オール)はビタ ミンDの合成形態(Inhoffen、Angew.Chem.72:875 、1960)であり、そしてその生物学的に活性な形態は25−ヒドロキシエル ゴカルシフェロール(Sudaら、Biochem.Biophys.Res. Comm.35:182、1969)である。また、これらの化合物の他の代 謝可能な形態および類似体を使用することができ、これらは1−α−ヒドロキシ ビタミンD3、25−ヒドロキシビタミンD3、24,25−ジヒドロキシビタミ ンD3、1,25−ジヒドロキシビタミンD3、25−ヒドロキシビタミンD2、 1,25−ジヒドロキシビタミンD2、24,25−ジヒドロキシビタミンD2お よびこの分野において知られている他のものを包含する。好ましい化合物はビタ ミンD3(9,10−セココレスタ−5,7,10[19]−トリエン−3−オ ール)であり、そしてこの化合物の生物学的に活性な形態、すなわち、1α,2 5−ジヒドロキシコレカルシフェロールは最も好ましく、それらの両方は商業的 に入手可能である。 1つの態様内で、本発明はin vivoで骨芽細胞の成長を剌激する働きを する。骨芽細胞が一次培養物、すなわち、細胞の型の異質集団を含有する組織か ら直接得られた培養物、から誘導されることがしばしばある。骨組織からの一次 培養物は溶骨細胞、線維芽 細胞、骨芽細胞の子孫細胞および内皮細胞を含有することができる。一次培養物 はいくつかのこの分野においてよく知られている方法により確立することができ る。例えば、粉砕しそしてコラゲナーゼの存在下にインキュベーションした胎児 頭蓋冠を使用して一次培養物を確立することができる。コラゲナーゼ消化により 解放される細胞を集めそして培養する(Aubinら、J.of Cell B iol.92:452−461、1982)。別法は新しく分離した骨のチッ プを使用し、これらをコラゲナーゼ処理しそして洗浄し、次いで培養して骨にチ ップからの細胞の移動およびコラゲナーゼ処理後に骨芽細胞の成長について選択 する低いCa++の培地の使用を可能とする(Robeyら、Calif.Tis s.37:453−460、1985)。一次培養物内の骨芽細胞の同定は主 として表現型である。骨芽細胞の表現型のマーカーは、アルカリ性ホスファター ゼの発現(Manducaら、J.Bone Min.Res.:281、 1993)、1型コラーゲンの合成(Kuriharaら、Endocrino l.118(3):940−947、1986)、オステオカルシンの産生( Yoonら、前掲)および副甲状腺ホルモンに対する応答(Aubinら、前掲 )を包含する。骨芽細胞は典型的には37℃において5%CO2中で増殖培地の 中で培養し、ここで増殖培地は炭酸源、窒素源、必須アミノ酸、ビタミン、ミネ ラルおよび一般に胎児仔ウシ血清により供給される成長因子を含む。種々の適当 な培地はこの分野において知られている。 本発明は、また、確立された骨芽細胞系の成長を剌激するために使用できる。 このような細胞系の例は次のものを包含ずる:Saos−2、ヒト一次骨原性肉 腫(ATCC No.HTB 85);U−2 OS、ヒト一次骨原性肉腫(A TCC No.HTB 9 64);HOS(TE85)、ヒト骨肉腫(ATCC No.CRL 1427 )およびUMR 106、ラット骨肉腫(ATCCNo.CRL 1661)。 本発明の他の態様において、PDGFおよびビタミンDを含んでなる組成物を 治療薬として使用して骨芽細胞仲介の骨の形成を増強する。本発明の方法は骨の 欠陥および欠損、例えば、閉鎖骨折、解放骨折および非結合骨折において起こる もの、の修復を促進するために;形成外科における骨の治癒を促進するために; 非セメント人工関節および歯の移植片の中への骨の内部成長を刺激するために; 歯周の病気および欠陥の処置において;伸延骨形成の間の骨の形成を増加するた めに;および骨芽細胞の活性の剌激により処置できる他の骨格の疾患、例えば、 オステオポローシスおよび関節炎の処置において;適用することができる。 本発明の組成物は局所的または全身的に投与できる。局所的投与は、障害また は欠陥の部位における注射によるか、あるいはその部位における固体担体の挿入 または取り付けによるか、あるいは粘性液体の直接の、局所的適用によることが できる。 生物学的に活性なPDGFおよびビタミンDの創傷部位への送り出しは、調節 して解放される組成物、例えば、係属中の米国特許出願第07/871,246 号(WIPO公開WO第93/20859号)(この全体をここに引用によって 加える)に記載されている組成物の使用により増強することができる。簡単に述 べると、PDGFを含有する生物分解性フィルム、例えば、ポリ酢酸、ポリグリ コール酸、ポリジオキサノンまたはポリ酢酸/ポリグリコール酸のコポリマーの フィルムを製造しそして取り付けのためにピン、プレート、ネジなどに製作する か、あるいは骨の中に挿入する。これらの組成物は標的部位においてPDGFを 持続的に放出する。50: 50のPLA:PGAフィルムが好ましい。これらのフィルムはさらに担体、例 えば、アルブミン、ポリオキシエチレンソルビタンの洗浄剤またはグルタミン酸 を含むことができる。アルブミンを含有させるとき、PDGF/アルブミンの比 は、一般に、0.125〜2.5μg/mlの間に維持されるであろう。原理的 には、ポリマーの分解を増強する物質はフィルムの中に孔をつくるか、あるいは フィルムへの1または2以上の成長因子の吸収を減少する物質を担体として使用 できる。アルブミンは特に好ましい担体である。担体として有用であるポリオキ シエチレンソルビタンの洗浄剤は、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエー ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビ タンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートおよび ポリオキシエチレンソルビタントリオレエートを包含する。 この型のフィルムは人工装置および外科用移植片のためのコーティングとして 特に有用である。フィルムは、例えば、外科用ネジ、ロッド、ピン、プレートな どの外表面の回りに巻き付けることができる。この型の移植可能な装置を整形外 科において日常的に使用される。フィルムは、また、骨充填物質、例えば、ヒド ロキシアパタイトのブロック、脱ミネラル化骨マトリックスのプラグ、コラーゲ ンマトリックスなどをコーティングするために使用できる。一般に、ここに記載 するフィルムまたは装置は骨に骨折部位において骨に適用される。適用は、一般 に、標準の外科的手順を使用する骨の中への移植または表面への取り付けによる 。 コポリマー、前述の成長因子および担体に加えて、フィルムは他の活性または 不活性の成分を含むことができる。組織の成長または浸潤を促進する因子は特に 重要である。骨の成長を促進する因子、例えば、骨の形態発生タンパク質(米国 特許第4,761,471 号;PCT公開WO第90/11366号)、オステオゲニン(Sampath ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA84:7109−711 3、1987)およびNaF(Tencerら、J.Biomed.Mat.R es.23:571−589、1989)は特に好ましい。 フィルムを負荷するために、PDGFおよび担体を粉剤または液体溶液として フィルムに適用する。例えば、液化PDGFおよびアルブミンをフィルムの1つ の表面の上に均一に分散させ、そしてフィルムを上に折り畳むことができる。別 法において、タンパク質を水溶液(例えば、リン酸塩緩衝液または0.1Mの酢 酸中の)として適用することができ、これらの溶液を乾燥する。 PDGFを含有する生物分解性物質を、また、この分野において知られている 手順に従い種々の移植片に成形することができる。ピン、プレート、ブロック、 ネジなどを、骨折または他の欠陥の部位において骨の中に挿入するか、あるいは 骨に取り付けるために製作することができる。 生物分解性物質は、典型的には、0.0375〜1.25μgのPDGF/m gのコポリマーを含有するように配合する。 PDGFおよび/またはビタミンDの局所的送り出しの別法は、ALZET浸 透圧ミニポンプ(Alza Corp.、カリフォルニア州パロアルト);持続 放出性マトリックス物質、例えば、Wangら(WO第90/11366号)に 開示されているもの;Baoら(WO第92/03125号)に開示されている ような帯電デキストランのビーズ;例えば、Ksanderら(Ann.Sur .211(3):288−294、1990)に開示されているようなコラ ーゲンに基づく送り出し系;Beckら(J.Bone Min.Res. (11) :1257−1265、199 1)に開示されているようなメチルセルロースゲル系およびEdelmanら(Biomaterials12:619−626、1991)に開示されてい るようなアルギン酸塩に基づく系の使用を包含する。骨における持続局所的送り 出しのためのこの分野においてよく知られている他の方法は、含浸できる多孔質 被覆金属プロテーゼおよび治療組成物を内部に混入した固体のプラスチックロッ ドを含む。 本発明の全身的に投与される組成物の送り出しは、PDGFおよびビタミンD の一方または両方をターゲッティング分子に結合することによって増強すること ができる。「ターゲッティング分子」は問題の組織に結合する分子を意味する。 例えば、骨ターゲッティング分子は、テトラサイクリン;カルセイン;ビスホス ホネート;ポリアスパラギン酸;ポリグルタミン酸;アミノホスホ糖類;骨のミ ネラル相に関連することが知られているペプチド、例えば、オステオネクチン、 骨シアロタンパク質およびオステオポンチン;骨特異的抗体;ミネラル結合ドメ インをもつタンパク質などを包含する。参照、例えば、Bentzらの開示(欧 州特許(EP)第0512844号)およびMurakamiら(欧州特許(E P)第0341961号)。 本発明の範囲内で使用する組成物は、製剤学的に許容されうる塩類、殊に有機 酸および鉱酸の塩類を包含する酸付加塩の形態であることができる。このような 塩類の例は、有機酸、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸 、ピルビン酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、 サリチル酸などを包含する。塩基性アミノ酸残基のアミノ酸配列はペプチドを当 業者によく知られている手順に従い適当な酸またはミネラルで処理することによ って調製するか、あるいは所望の塩は適当な酸を凍結 乾燥することによって直接得ることができる。これらの塩類はさらに注射可能な 調製物、局所薬および本発明の組成物の局所的または全身的デリバリーのための 水溶液において使用することができる。注射可能な調製物および局所薬の製造の ための材料および方法は、Remington’s Pharmaceutic al Sciences 、第17版、1985(この全体をここに引用によって 加える)の中に見出すことができる。 本発明の範囲内で、組成物の「有効量」は満足に有意な作用を生成する量であ る。in vitroで骨芽細胞の成長を刺激するために使用するとき、3H− チミジンの取り込みにより測定して、PDGFの存在およびビタミンDの不存在 下に成長した細胞に比較して、少なくとも50%の成長の増加を生成することが 一般に望ましい。治療的使用のために、「有効量」は骨折の修復において治癒速 度の臨床的に有意な増加、オステオポローシスにおける骨の損失の逆転、非結合 骨折における骨の形成および伸延骨形成の剌激および/または増大、人工装置の 中への骨の成長および歯の欠陥の修復の増加および/または加速を提供するため に要求されるPDGFおよびビタミンDを含んでなる組成物の量である。このよ うな量は、一部分、処置すべき特定の状態および当業者にとって明らかな他の因 子に依存するであろう。例えば、オステオポローシスにおいて、骨の形成の増加 は処置群と対照群との間の骨の質量における統計学的に有意な差として発現され る。これは、例えば、骨の質量の10〜20%またはそれ以上の増加として見る ことができる。治癒における臨床的に有意な増加の他の測定は、例えば、破壊の 強さおよび張力、破壊の強さおよびねじれ、4点の曲げについての試験、および この分野においてよく知られている生物機械的試験を包含することができる。処 置の養生法のための一般的指針は、問題の疾患の動物 モデルにおいて実施する実験から得られる。 70kgの患者の全身的処置のためにビタミンDの好ましい投与量の範囲は、 約1ng〜1mg、好ましくは約10ng〜約500μg、そして最も好ましく は約20ng〜1μgである。PDGFと組み合わせたビタミンDの局所的適用 のためのビタミンDについて好ましい投与量の範囲は、約1ng〜1mg、好ま しくは約5ng〜約500μg、そして最も好ましくは約10ng〜100ng である。 70kgの患者の全身的処置のためにPDGFの好ましい投与量の範囲は、約 1pg〜10mg、好ましくは約100pg〜約1mg、最も好ましくは約10 ng〜100μgである。ビタミンDと組み合わせたPDGFの局所的適用のた めの好ましい投与量の範囲は、約1ng〜10mg、好ましくは約1μg〜約1 mg、そして最も好ましくは約10μg〜500ngである。一般に、持続放出 性組成物は述べた範囲の上限における投与量を提供するように配合されるであろ う。投与量は放出速度に調節されるであろう。液体組成物は典型的には1〜10 0μg/mlのPDGF、好ましくは10〜500μg/mlを含有するであろ う。 in vitroで、PDGF濃度について好ましい範囲は約1ng/ml〜 100ng/ml、好ましくは5ng/ml〜40ng/mlそして最も好まし くは6ng/ml〜20ng/mlである。 PDGFおよびビタミンDの相乗効果は6:0.1〜6:1000(PDGF :ビタミンD)、好ましくは6:1〜6:500、より好ましくは6:10〜6 :100、最も好ましくは約6:40の比でPDGFおよびビタミンDを組み合 わせることによって最もく得られることが発見された。 前述の組成物は、処置すべき状態に依存して、1日から6カ月またはそれ以上 にわたって投与される。一般に、投与量は5回/日〜1回/月そして好ましくは 1回/日〜1回/月で、治癒が実質的に完結するまで、投与されるであろう。実 際の処置の養生法は、因子、例えば、患者の年令および一般的状態、処置すべき 状態、および送り出しのルートに依存するであろう。処置の養生法の決定は当業 者のレベルの範囲内である。 本発明を次の非限定的実施例により例示する。実施例I ブタの一次骨芽細胞培養物を確立した。未成熟ブタ(ほぼ30ポンド)の大腿 骨から小柱の骨の部分を取り出した。骨を小さいチップ、ほぼ2×2mmに切断 し、そしてリン酸塩緩衝液(PBS)中で室温において多数回洗浄してすべての 血液を除去した。骨をチップを、ダルベッコ培地(DMEM)(Fred Hu tchinson Cancer Research Center、ワシント ン州シアトル)中で希釈しそして使用前に滅菌濾過した1mg/mlのクロスト リジウム・ヒストリチカム(Clostridium histolyticu )II型コラゲナーゼ(SigmaChemical Co.、ミゾリー州セ ントルイス)の中にいれた。チップをコラゲナーゼ培地の中で37℃において震 盪しながら2時間インキュベーションした。コラゲナーゼのインキュベーション 後、培地を除去し、そして骨のチップをPBSの中に入れ、そして洗浄培地の中 に細胞がそれ以上存在しなくなるまで洗浄した。 チップを10%の胎児仔ウシ血清(FCS)(Hyclone、ユタ州ロウガ ン)、1mMのピルビン酸ナトリウムおよび0.29mg/mlのL−グルタミ ンを含有する低濃度のイーグル−MEM 培地(GIBCO−BRL、マリイランド州ガイサーバーグ)の中に入れ、そし て37℃および5%CO2においてインキュベーションした。培地を4〜5日毎 に交換した。骨のチップからの骨芽細胞の移動は7〜10日に見られた。細胞は いったんコンフルエントになったときアッセイのために直ちに使用し、次いで廃 棄した。 細胞をアルカリ性ホスファターゼの発現について試験して、骨芽細胞の表現型 を確証した。AP組織化学的染色キット(Sigma、ミゾリー州セントルイス )を製造業者の使用説明書に従い使用して、組織化学的染色を実施した。結果は 異質一次細胞集団の30〜70%がアルカリ性ホスファターゼ陽性であり、そし て細胞密度の増加がAP+細胞の百分率を増加することを示した。実施例II ブタ一次骨芽細胞(前述したように調製した)を、PDGF−BB、PDGF −BBおよび1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロール、および1α,2 5−ジヒドロキシコレカルシフェロール単独の存在下に相対的有糸分裂誘発活性 について試験した。有糸分裂誘発活性をRainesおよびRoss(Meth .Enzymology109:749−773、1985)の方法に基づく3 H−チミジンの取り込みの測定によりアッセイした。簡単に述べると、細胞を 3×104細胞/mlの密度で96ウェルのプレート中の10%胎児仔ウシ血清 (FCS)を含有するイーグルMEM培地(GIBCO−BRL、マリイランド 州ガイサーバーグ)の中にプレートし、そして3〜4日間それらを成長させるこ とによって、休止一次ブタ骨芽細胞を得た。培地を除去し、そして0.1%のF CSを含有するDFC(表1)の180μl/ウェルを添加した。ウェルの半分 はそれらに添加された10nMの1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロー ル(Biomol.Research Labs、ペンシルベニア州プライモスミーティング)を有した。細胞を37℃ において5%CO2中で3日間インキュベーションした。1α,25−ジヒドロ キシコレカルシフェロールをエタノール中に溶解させたので、他の組のウェルを 1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの添加により導入したのと等し い量のエタノールを含有する対照として調製した。20μlの10×PDGFを 最終濃度が0.2〜50ng/mlの範囲であるように添加した。添加したPD GF−BBを含まずかつ+/−ビタミンD添加の陰性の対照を構成した。プレー トを37℃において20時間インキュベーションしそして培地を除去した。0. 1%のFCSおよび2μCi/mlの3H−チミジンを含有するDFCの100 μlを各ウェルに添加し、そしてプレートを37℃においてさらに3時間インキ ュベーションした。培地を吸引除去し、そして150μlのトリプシンを各ウェ ルに添加した。細胞が分離するまで(少なくとも10分)プレートを37℃にお いてインキュベーションした。分離した細胞をLKBワラック(Wallac) 1295−001細胞収獲器(LKB Wallac、Pharmacia、マ リイランド州ガイサーバーグ)を使用してフィルターの中に収獲した。フィルタ ーを高周波炉中の加熱により10分間乾燥し、そしてLKBベータプレート(B etaplate)1250シンチレーションカウター(LKB Wallac )中で供給会社が記載するように計数した。 第1図に図解する結果が示すように、PDGF−BBは一次ブタ骨芽細胞培養 物におけるチミジンの吸収を剌激する。最大の剌激は6〜10ng/mlにおい て起こる。10nMの1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールをPDG Fとともに含有させると、チミジンの最大吸収は2倍となる。1α,25−ジヒ ドロキシコレカルシフェロール単独の存在下に、成長の剌激は観察されなかった 。実施例III 相乗成長効果を観察するためには1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロ ールおよびPDGFが同時に存在しなくてはならないかどうかを決定するために 、次の変更を加えて有糸分裂誘発アッセイを実施例11に記載するように実施し た:a)1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの最終濃度は100n Mであった;b)1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールで細胞を前処 理するために使用した培地を除去しそしてPDGFの適当な希釈物 のみを含有する新鮮な培地を添加することによって、PDGFの存在下に1α, 25−ジヒドロキシコレカルシフェロールを含まない追加の組のウェルを調製し た。 第2図に図解する結果が証明するように、有糸分裂誘発の2倍の増加を観察す るためには、PDGFおよび1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの 両方が存在しなくてはならない。実施例IV 一次ブタ骨芽細胞上のPDGF誘発有糸分裂誘発への1α,25−ジヒドロキ シコレカルシフェロールの効果が投与量依存性であるかどうかを決定するために 、次の変更を加えてアッセイを実施例IIに記載するように実施した:a)1α ,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの濃度は0.01nM〜100nM の範囲でありそしてb)PDGFは6.2ng/mlの単一濃度で存在した。第 3図に図解する結果が証明するように、PDGFおよび1α,25−ジヒドロキ シコレカルシフェロールの相乗効果は1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェ ロールの濃度とともに変化する。実施例V ビタミンDを使用して見られる効果がPDGFについて特異的であるかどうか 決定するために、ビタミンDを塩基性線維芽細胞成長因子(FGF)と組み合わ せて試験した。ヒト組み換え塩基性FGF(BR−GIBCO)を、実施例11 に記載する有糸分裂誘発アッセイにおいて、0.4ng/ml〜100ng/m lの濃度範囲で試験した。第4図に図解する結果が示すように、塩基性FGFお よび1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールを使用するとき、効果は存 在しない。実施例VI 線維芽細胞、すなわち、骨からの一次培養物中の潜在的汚染細胞 型が、PDGFおよび1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールを使用し て見られた相乗効果の原因となるかどうかを決定するために、アッセイを実施し た。マウス線維芽細胞の細胞系スイス3T3(ATCC No.CCL92)を 使用して、線維芽細胞を10%のFCSを含有するDMEM中で3×104細胞 /mlの密度でプレートした以外、実施例11に記載するようにアッセイを実施 した。第5図に図解する結果が証明するように、1α,25−ジヒドロキシコレ カルシフェロールはこれらの線維芽細胞のPDGF誘発有糸分裂誘発に影響を与 えない。実施例VII 1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールおよびPDGFの相乗効果が 骨芽細胞において見られることを評価するために、確立された骨芽細胞のマウス 細胞系、MC3T3(Sudaら、J.Cell.Biol.96:191− 198、1983)を使用した。細胞を10%のFCSを含むα−MEM培地( GIBCO−BRL)中で3×104細胞/mlの密度でプレートする以外、本 質的に実施例IIに記載するようにアッセイを実施した。スイス3T3線維芽細 胞および一次ブタ骨芽細胞の両方と対照的に、1α,25−ジヒドロキシコレカ ルシフェロールはMC3T3細胞の成長を阻害した。したがって、データをチミ ジンの吸収の誘発倍数で分析した。誘発倍数はPDGFの存在下に取り込まれた3 H−チミジンのcpm/PDGFの不存在下に得られたものの比として定義さ れる。第6図に図解する結果が示すように、PDGFはビタミンの不存在下より 1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの存在下により大きい誘発倍数 で誘発する。実施例VIII ブタ一次骨培養物中の骨芽細胞がPDGFおよび1α,25−ジ ヒドロキシコレカルシフェロールに対して応答することを評価するために、アッ セイを有糸分裂誘発およびアルカリ性ホスファターゼの発現について実施した。 ブタ一次骨細胞を同一細胞内の3H−チミジンの吸収および骨芽細胞マーカーの アルカリ性ホスファターゼの発現についてアッセイした。次の例外を使用して前 述したようにブタ一次骨細胞をプレートしそして処理した:a)細胞をラブ−テ ク(Lab−tek)チャンバースライドNo.177445(All Wor ld Scientific、ワシントン州シアトル)中でプレートした;b) 100ng/mlのPDGF−BBの単一濃度を使用した;そしてc)10nM の1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの単一濃度を使用した。3H −チミジンの取り込み後、スライドをPBSで3回洗浄し、そして前述したよう にアルカリ性ホスファターゼの発現について染色した。染色後、スライドを空気 乾燥しそしてNTB3エマルジョン(Kodak、ニューヨーク州ロチェスター )で被覆した。エマルジョンを空気乾燥し、そしてスライドを4℃において配置 し、そして1週間露出した。露出後、スライドを室温においてD−19現像液( Kodak)中で5分間現像し、水中ですすぎ、そして急速定着液中で5分間定 着した。原液を水中で1:100に希釈しそして細胞に1分間適用することによ って、スライドをメチレンブルー(Sigma)で対比染色した。 アルカリ性ホスファターゼを発現する細胞(AP+)はそれらのピンク色で同 定されたが、取り込んだ3H−チミジンを有する細胞はそれらの核の上の銀粒子 の蓄積により同定された。PDGF−BBの不存在下に、細胞の2〜4%のみが3 H−チミジンを取り込み、そしてこの百分率は1α,25−ジヒドロキシコレ カルシフェロールの添加により影響を受けなかった。PDGF−BBの添加は、 取 り込まれた3H−チミジンを有する細胞の百分率をほぼ3倍増加した。AP+お よびAP−の両方の細胞はPDGF−BBに対して応答性であった。1α,25 −ジヒドロキシコレカルシフェロールの存在または不存在下にPDGFに応答す る取り込んだ3H−チミジンを有するAP+細胞の百分率を計算した。同様な計 算をAP−細胞について行った。1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロー ルの添加は取り込まれたチミジンを有するAP+細胞の数をほとんど2倍に増加 したが、より適度な増加はAP−細胞について観察された。これらの結果が証明 するように、APのそれらの発現により同定される、培養物中の骨芽細胞は1α ,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールおよびPDGF−BBに対して相乗 的応答を示す。1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールおよびPDGF −BBに対する相乗的応答を示すAP−細胞の同一性は、骨芽細胞がそれらの分 化のすべての段階においてAPを発現しないので、骨芽細胞であるか、あるいは 骨芽細胞でないことがある。 実施例IX ビタミンDは、in vitroの頭蓋冠アッセイに添加したとき、骨の吸収 の効力のある剌激因子であることが知られており、そしてPDGFはこのアッセ イにおいて適度な骨吸収作用を有するこ とが示された。骨の吸収は骨の形成の剌激と矛盾するので、骨の吸収アッセイに おけるPDGFとビタミンDとの相互作用の評価を行った。 矢状縫合とともに頭頂骨を含む頭蓋冠を、4日齢のCD−1マウス(Char les River Laboratories、カリフォルニア州サンディエ ゴ)から集めた。1mlの成長培地(DMEM、0.29mg/mlのL−グル タミン、1mMのピルビン酸ナトリウム、および15%の熱不活性化ウマ血清( HIHS))を有する6ウェルのペトリ皿(American Science Products、イリノイ州マクグローパーク)の中に骨を入れ、そして3 7℃において5%CO2中でおだやかに振とうしながら24時間インキュベーシ ョンした。インキュベーション後、培地をウェルから除去し、そして200ng /mlのPDGF−BB、10-8Mの1α,25−ジヒドロキシコレカルシフ ェロール、あるいはPDGFおよびビタミンDの両方を含有する1.5mlの成 長培地と置換した。5つの骨が各試料群に存在し、そして群を揺動しながら37 ℃、5%CO2において72時間インキュベーションした。インキュベーション 後、培地をウェルから取り出し、そして製造業者の使用説明書に従いNOVA− 7合計のカルシウム分析器(NOVA Biochemical、マサチュセッ ツ州ウォルサム)を使用してCa++レベルについて分析した。試料培地に加えて 、24時間のインキュベーションからの培地を分析して、骨のいずれもが収集プ ロセスの間に損傷されなかったがことを保証した。損傷した骨は高いレベルのカ ルシウムを培地の中に放出し、そして最終の分析において使用しなかった。 第7図に示す結果が示すように、PDGFおよび1α,25−ジヒドロキシコ レカルシフェロールの両方は、頭蓋冠に別々に添加し たとき、骨の吸収を刺激した。しかしながら、PDGFおよび1α,25−ジヒ ドロキシコレカルシフェロールを組み合わせで添加したとき、ビタミンDで見ら れた骨の吸収によるCa++の解放のレベルは減少し、PDGFの阻害作用を示し た。実施例X 多孔質ヒドロキシアパタイトの移植片の中への骨の内部成長を相乗的に増加す るPDGFおよびビタミンDの能力を試験するために、長さ25mmおよび4m mの公称直径の円筒形移植片を190〜230μmの孔大きさの(Interp ore、カリフォルニア州アービン)ヒドロキシアパタイトから機械加工した。 円筒は直径10mmおよび3mmのアンダーカット領域を含有する。移植片をP DGFの溶液に浸漬することによって、移植片にPDGFを付加させ、これは0 .5〜50ng/移植片の投与量を生ずる。ビタミンDをALZETミニポンプ (Alza Corp.)により局所的に投与しそして10〜100ng/移植 片のビタミンDの投与量を生成する。PDGF/ビタミンDの投与量の比は1: 6である。賦形剤を負荷した移植片を対照として使用する。 24匹の平均体重3.5kgの骨格的に成熟したニュージーランド白ウサギを 研究において使用する。5.0mg/kgのキシラジンおよび35.0mg/k gのケタミンを各棘近傍筋の中に半分の投与量で注射することによって、麻酔を 実施する。次いで動物に挿管し、そしてハロタンガスを使用して麻酔を維持する 。 遠位アプローチ(Andersonら、J.Orthop.Res.10: 588−595、1992)を使用して、髄内移植片を挿入する。2.5cmの 横方向の膝蓋骨近傍の切開を行って、膝が膝蓋骨の腱の横方向に沿って入るよう にする。膝蓋骨を脚と中間に延長して変位させる。4.0mmのきり先を大腿骨 の顆の間に、 直接に近位させて導入する。関節軟骨および骨幹端骨をいったん通過したとき、 孔を空けて髄内の位置決めを確証する。移植片を挿入し、そしてその最終位置に 近位的に押す。骨ろうを使用して遠位入口孔をふさぐ。創傷を4−0吸収性縫合 糸およびステンレス鋼の縫合糸で層状に閉じた。 分析は組織学的および生物機械的である。断面の切片を作って移植片を有する 3.5mmの長さの大腿骨の標本を生成し、こうして次の領域を研究できるよう にする:基部の大腿骨の小柱領域に隣接する、ギャップ部位におけるおよび大腿 骨の中央基部の骨内膜の皮質に隣接する。各部位について、標本を2つに切断し 、一方を組織学のために使用し、そして他方を生物機械的研究に使用する。各実 験部位を対側の大腿骨からの賦形剤負荷対照と比較する。 組織学的標本をリン酸塩緩衝化ホルマリン中で固定し、そしてアルコール(E tOH)の上昇する系列中で脱水する:24時間の間95%のEtOH、次いで 各24時間の間100%のEtOH中で3回の交換。最後の100%のEtOH の処理後、標本を2回の交換のキシレン中で各24時間の間清浄にする。プラス チックの埋め込みのための組織の浸潤を実施する。標本をプラスチックロッドに おいて横方向に切断するために配向し、そして室温においてメタクリレートプラ スチックの中に真空デシケーターの中で窒素雰囲気下にBainら(Stain Technol65(4):159、1990)に開示されているように埋 め込んだ。各サンプリング部位から、150μmの切片を低速ダイヤモンド車の ノコギリ(Struers Accutom−2、カリフォルニア州トランス) を使用して調製する。次いで、1200グリットのエメリークロスで被覆した2 枚のガラス板の間で、厚い切片をほぼ30μmに手で磨いた。磨いた切片をイム ノ−マウント(Immuno−Mount )(Shandon、ペンシルベニア州ピッツパーグ)でガラススライド上にマ ウントする。 オリンパス(Olympus)BH−2光/エピフルオレセント顕微鏡(Sc ientific Instrument,Inc.、ワシントン州レドモンド )を有するカメラルシダーを経てインターフェースされたバイオクアント(Bi oquant)骨形態測定プログラム(Biometrics,Inc.、テネ シー州ナッシュビレ)を使用して、移植片の中への骨の内部成長についての区域 の性質および骨の形成の動的指数を決定する。蛍光顕微鏡検査により40×の倍 率で合計の骨の内部成長を測定する。ミネラルの付着および骨の形成のパラメー ターをin vivoの蛍光色素の標識から100×の倍率で決定する。移植片 の界面における平均の標識間の幅を標識間の時間で割って、ミネラルの付着速度 を計算する。新しく形成した骨(すなわち、蛍光色素が結合した骨)の面積を追 跡しそして合計の新しい骨の面積を標識間の時間で割ることによって、合計の骨 の形成速度を決定する。 骨髄の内部成長をプッシュアウト試験を使用して機械的に評価する。試験すべ き標本をインストロン試験装置にマウントし、そして一定の力を0.5mm/秒 で移植片の中央に加える。Knowlessら(Biomaterials 3(8) :491−496、1992)に開示されているように、当業者によく 知られている生物機械的試験法を使用して、移植片をプッシュアウトするために 要求される力を決定する。実施例XI PDGF、ビタミンDまたはPDGFおよびビタミンDの組み合わせを使用し て、新生児のラットの大腿骨および5週齢のマウスの頭蓋冠における骨膜の骨の 形成を剌激するPDGF−BBおよびビ タミンDの能力を試験する。大腿骨における試験のために、使用したPDGFの 投与量の範囲は2〜200ng/日である。使用したビタミンDの投与量の範囲 は20ng〜2μg/日である。新生児のラットの子(2〜3日齢)において骨 膜の中に左大腿骨の中央後面に化合物を連続10日間注射する。対側の大腿骨は 賦形剤の対照として働く。テトラサイクリン(10mg/kg)を第5日に腹腔 内注射しそしてカルセイン(10mg/kg)を第17および22日に腹腔内注 射することによって、骨を組織形態測定のために標識化する。8匹のラットの子 を各処置群のために使用する。第24日に、動物を安楽死させ、そして両方の大 腿骨を取り出し、そして脱カルシウムしない骨の組織形態測定のために処置する 。 PDGF、ビタミンDまたはPDGFとビタミンDとの組み合わせを矢状縫合 の上に横たわる骨膜組織の中に皮下注射することによって、頭蓋冠における骨の 形成の検査を行う。注射を10日間1日1回実施する。使用するPDGFの投与 量範囲は2〜200ng/日である。使用するビタミンDの投与量範囲は20n g〜2μg/日である。第1日にテトラサイクリンを腹腔内注射しそしてカルセ インを第18および25日に腹腔内注射することによって、新しい骨の形成を測 定のために標識化する。マウスを第28日に殺し、そして頭蓋冠を収獲し、そし て組織学的評価のために処理する。 上の発明は理解を明瞭とするために例証および実施例により多少詳細に記載し たが、本発明の範囲内である種の変化および変更を実施できることは明らかであ ろう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.骨芽細胞の成長を刺激するために十分な量のビタミンDと組み合わせて血 小板誘導成長因子(PDGF)を含んでなる組成物を骨芽細胞に適用する、 ことからなる骨芽細胞の成長を剌激する方法。 2.組成物がPDGFのA鎖を本質的に含まない、請求の範囲1の方法。 3.組成物が組換えPDGF−BBを含む、請求の範囲1の方法。 4.骨芽細胞をin vitroで成長させる、請求の範囲1の方法。 5.前記組成物中のPDGFの濃度が1ng/ml〜100ng/mlである 、請求の範囲4の方法。 6.前記組成物中のPDGFの濃度が5ng/ml〜40ng/mlである、 請求の範囲4の方法。 7.前記組成物中のPDGF:ビタミンDの比が6:1〜6:500である、 請求の範囲1の方法。 8.前記組成物中のPDGF:ビタミンDの比が6:10〜6:100である 、請求の範囲1の方法。 9.PDGFおよびビタミンDを含んでなる組成物の有効量を患者に投与する ことからなる、患者における骨の成長を剌激する方法。 10.ビタミンDが9,10−セココレスタ−5,7,10[19]−トリエ ン−3−オールまたは1α,25−ジヒドロキシコレカリフェロールである、請 求の範囲9の方法。 11.組成物を骨の外傷または欠陥に局所的にデリバリーする、請求の範囲9 の方法。 12.前記組成物中のPDGF:ビタミンDの比が6:1〜6: 500である、請求の範囲9の方法。 13.前記組成物中のPDGF:ビタミンDの比が6:10〜6:100であ る、請求の範囲9の方法。 14.PDGFおよびビタミンDを含んでなる組成物の有効量の存在下に特に 骨芽細胞を培養することからなり、前記組成物はPDGFのA鎖を本質的に含ま ない、骨芽細胞の成長を剌激する方法。 15.製剤学的に許容されうる担体の中に血小板誘導成長因子およびビタミン Dを含んでなる製剤組成物。 16.ビタミンDが9,10−セココレスタ−5,7,10[19]−トリエ ン−3−オールまたは1α,25−ジヒドロキシコレカリフェロールである、請 求の範囲15の製剤組成物。 17.前記組成物中のPDGFの濃度が10ng/ml〜500ng/mlで ある、請求の範囲16の製剤組成物。 18.PDGF:ビタミンDの比が6:1〜6:500である、請求の範囲1 6の製剤組成物。 19.PDGF:ビタミンDの比が6:10〜6:100である、請求の範囲 16の製剤組成物。 20.前記組成物がPDGFのA鎮を本質的に含まない、請求の範囲15の製 剤組成物。 21.骨の成長の刺激のための薬物の製造における血小板誘導成長因子および ビタミンDの使用。
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