JPH08508171A - 食物を室温で保存する方法 - Google Patents

食物を室温で保存する方法

Info

Publication number
JPH08508171A
JPH08508171A JP6524588A JP52458894A JPH08508171A JP H08508171 A JPH08508171 A JP H08508171A JP 6524588 A JP6524588 A JP 6524588A JP 52458894 A JP52458894 A JP 52458894A JP H08508171 A JPH08508171 A JP H08508171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
pouch
fermentation
container
fermented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6524588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2904585B2 (ja
Inventor
アダムズ,ジェームズ・アール
キッテル,イヴァン・ディー
ハンリン,ジョン・エイチ
スポンテリ,クリストファー・シー
メイヤー,ブライアン・ケイ
コー,サンディ・エス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Campbell Soup Co
Original Assignee
Campbell Soup Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Campbell Soup Co filed Critical Campbell Soup Co
Publication of JPH08508171A publication Critical patent/JPH08508171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2904585B2 publication Critical patent/JP2904585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B9/00Preservation of edible seeds, e.g. cereals
    • A23B9/16Preserving with chemicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B7/00Preservation or chemical ripening of fruit or vegetables
    • A23B7/005Preserving by heating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B7/00Preservation or chemical ripening of fruit or vegetables
    • A23B7/10Preserving with acids; Acid fermentation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B7/00Preservation or chemical ripening of fruit or vegetables
    • A23B7/14Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10
    • A23B7/144Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10 in the form of gases, e.g. fumigation; Compositions or apparatus therefor
    • A23B7/148Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10 in the form of gases, e.g. fumigation; Compositions or apparatus therefor in a controlled atmosphere, e.g. partial vacuum, comprising only CO2, N2, O2 or H2O
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B9/00Preservation of edible seeds, e.g. cereals
    • A23B9/02Preserving by heating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B9/00Preservation of edible seeds, e.g. cereals
    • A23B9/16Preserving with chemicals
    • A23B9/18Preserving with chemicals in the form of gases, e.g. fumigation; Compositions or apparatus therefor
    • A23B9/20Preserving with chemicals in the form of gases, e.g. fumigation; Compositions or apparatus therefor in a controlled atmosphere, e.g. partial vacuum, comprising only CO2, N2, O2 or H2O

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、果物、野菜およびウリ科植物の果実のような食物を化学防腐剤の必要なしに室温で長期間貯蔵する保存方法に関する。これら食物は少くとも大半の糖質を除去するために発酵され、発酵された食物は内発的触媒酵素を不活性化するために加熱され、そして加熱処理された食物は容器に入れられ、その上部空間を最小にしてシールされる。この防腐剤を含まない食物は有意の損耗または腐敗なしに6か月以上の長期間輸送または貯蔵に応じられる。

Description

【発明の詳細な説明】 食物を室温で保存する方法 発明の背景 1.発明の分野 この発明は食物を室温で長期間保存する方法に関する。この方法を用いると、 果物、野菜、ウリ科植物の果実(gourds)のような食物、そして食肉や魚 さえも化学保存剤を全く必要とせずに非冷蔵出荷および貯蔵用に包装し、準備す ることができる。 2.背景説明 大半の食物は時間が経つにつれて腐敗しやすくなり、貯蔵期間は限られ、従っ てそうなる前に販売しなければならず、さもないと破棄しなければならなくなる 。特に、果物と野菜は腐りやすく、何等かの形で冷凍または冷蔵しなければ、長 期間貯蔵することは殆ど不可能である。通常、これらの食物は、繁雑で、しばし ば費用のかかる方法を用いることによってだけ保存することができる。より一般 的な方法のあるものは、脱水処理、塩漬け、酸処理、凍結乾燥、低温殺菌または 缶詰加工である。これらは全て食物を保存する有用な方法であるが、それぞれ欠 点を持っている。例えば、多くの食物は低温殺菌できない。塩漬けおよび酸処理 は数百年の間無事に行われてきたが、特定の食物では行えないし、栄養価の不可 逆的損失なしに脱水処理できる食物は非常に少ない。その他の方法は食物を非常 に不味くする。 最も普通に、そして広く用いられている食物の保存法の一つは、防腐剤の使用 を伴う方法である。防腐剤は腐りやすい食物の腐敗と壊変を抑制する作用のある 化学物質である。化学防腐剤は、一度食物に包含されると、もし含まれていなけ れば増殖して食物を食用に適しなくする微生物に不都合な環境を簡単に創り出す 。簡単な防腐剤の幾つかは比較的無害であるが、他のものはより大きな危険を伴 う。例えば、亜硝酸塩、ソルビン酸塩および安息香酸塩は、新鮮な果物、野菜、 肉類、油類およびジュース類などの食品に広く使用されており、これらは全て日 常的に消費されている。しかし、これらの化学試薬は特定の人には過敏性反応を 起こすことがある。これは、希にしか起きなくても、極く少量の服用量でも耐え られな い人が集団の中に常に存在するから、避けることが明らかに望ましい。 また、工業界には防腐×剤の使用を止めようとする重要な傾向がある。防腐剤 は高価であり、そのコストが食品のコストに追加される。このコストを下げるこ とは明らかに望ましいことである。更に、消費者は全ての添加化学物質を含まな い製品をだんだん要求して来ている。防腐剤の使用を止めることができれば、極 めて望ましい製品が製造されることになろう。本発明の要約 本発明は、現在行われている方策と設計に関連する諸問題と不利な点を克服し 、化学防腐剤を使用しないで食物を室温で長期間貯蔵するための新しい保存法を 提供するものである。 本発明の一つの態様は、果物、野菜、ウリ科植物の果実、食用獣肉類、そして 魚をも含めて食物を長期間保存する方法に関する。一度、食物を発酵させてその 糖質分の少くとも大部分を除去する。この発酵させた食物を加熱して、内発的触 媒酵素を不活性化し、そして包装の上部空隙を減らすために、真空に近い条件で 容器に包装する。本発明の推奨される態様はキュウリであり、本発明の方法で処 理されたキュウリは少くとも6か月間保存できる。 本発明のもう一つの態様は本発明の方法で包装された食品に関する。果物、野 菜、ウリ科植物の果実のような食物は、本発明に従って処理されると室温で6か 月以上安定である。 本発明のその他の態様および利点は、一部は、以下の説明により示され、そし て一部はこの説明から明らかになるか、または本発明の実施から習得され得るで あろう。図面の簡単な説明 図1は防腐剤を含まないピクルスの酵母菌およびかびの数である。 図2は防腐剤を含まないピクルスの口当たり感(texture)の評価であ る。 図3は防腐剤を含まないピクルスの外観の評価である。 図4は防腐剤を含まないピクルスの風味の評価である。発明の説明 本明細書で具体的且つ広く説明されるように、本発明は化学防腐剤を使用しな いで室温で長期間貯蔵するための食品の保存法を含む。食物が長期間安定であれ ば、廃棄物が減り、雑菌混入の危険が減り、従ってより安定で変化しない食品が 提供されることになる。さらに、防腐剤を用いなければ、食物は一層健康的にな り、より好ましく、美味になり、そして化学的に保存された食物に関連する危険 を伴わなくなる。 本発明の一つの態様は、もし本発明の方法が適用されなければ腐敗しやすい食 物を、室温で長期間保存するための方法に関する。この方法は、果物、野菜、ウ リ科植物の果実とマメ科植物の果菜、米穀類、魚、魚加工品、食用獣肉および食 用飼鳥肉のような食品の貯蔵に有用である。望ましくは、この食物は人参、キャ ベツ、大豆、胡淑、カリフラワー、花托を含めてアーチチョーク類(朝鮮アザミ )、玉葱、トマト、サヤエンドウ、ビート、ブロッコリ、芽キャベツ、オクラ、 ジャガイモ、アオイマメ、インゲンマメおよびササゲ豆を含めて豆類、大根、ト ウモロコシ、アスパラガス、ヤシの実並びにエンドウ豆より成る群から選ばれる 野菜である。より望ましくは、これら食物はキュウリなどのウリ科植物の果実ま たはグリーン・オリーブのような果物である。本発明の方法で処理したキュウリ はピクルスと呼ばれ、イノンドの実で味付けした酢づけ、フレッシュ・パック品 、ガーキンの実の酢づけ、甘味の酢づけ、コシャー(Kosher)、キムチま たはこれらに類するタイプのピクルスであることができる。分かり易くするため に、残りの説明は推奨される態様であるキュウリの保存を参照して行われるが、 開示される態様と利点は他のタイプの食物にも同じように適用できる。 キュウリを収穫し、輸送と加工のためにブッシェルかご(bushels)に 集める。集荷後、キュウリは貯蔵することができるか、条件が許せば、例えば大 きさによる選別、検査、等級付け、洗浄およびそれらに類する操作によって直ぐ に加工することができ、開放タンクに入れられる。このタンクに、例えばキュウ リが柔らかくなるのを防ぎ、起きると考えられる微生物の増殖のタイプと程度を 左右する、塩溶液のような液体を満たす。キャベツのような野菜を発酵させるに は高い塩濃度が用いられるが、人参、オリーブおよびキュウリのようなより締ま った野菜では、低い塩濃度が望ましい。塩溶液は約10%から約15%の塩化ナ トリウムを含む水から成るが、発酵中に野菜が柔らかくなるのを防ぐ塩化カルシ ウム、または塩溶液のpHを4.5以下、望ましくは約4.2以下に低下させ、 発酵中に酸を産生するバクテリアの増殖を助ける氷酢酸若しくはビネガーまたは 乳酸のような酸などの追加の化学薬品を含んでいても良い。発酵中、タンクは炭 酸ガスが蓄積するのを防ぐために、空気または不活性ガス、例えば窒素でパージ される。有用な発酵法の例は米国特許第3,865,351号、同第3,932 ,674号および同第5,002,778号明細書に見いだされる。これらの米 国特許を特に本明細書で引用して参照するものとする。発酵はその食物に自生す る微生物相を用いて開始され、進められる。全ての発酵は自然過程であるが、こ の方法は時には自然発酵と呼ばれる。代替法として、発酵は純粋なバクテリアの スターター培養菌を用いて開始させることもできる。スターター培養菌は、活発 に成長している一種または数種の微生物の純粋の培養菌である。キュウリのタン クに添加すると、これらの培養菌は直ちに発酵を開始させる。例えば、凍結乾燥 または冷凍した休眠スターター培養菌も用いることができるが、それらは単に発 酵が始まる迄により長い時間が必要なだけである。これらの微生物は、普通、希 望のバクテリアが優位に立つのを急速に確立するために、キュウリのタンク中に 存在することができる他の任意の微生物を圧倒するのに十分な量で添加される。 推奨されるスターター培養菌はストレプトコッカス(Streptococcu s)、ロイコノストック(Leuconostoc)、ペディオコッカス(Pe diococcus)、ラクトバチルス(Lactobacillus)、ラク トコッカス(Lactococcus)、マイクロコッカス(Micrococ cus)、サッカロマイセス(Saccharomyces)、アスペルギルス (Aspergillus)およびそれらの組合わせの種から成る群から選ばれ る。推奨される微生物の種に含まれる幾つかはラクトバチルス プランタラム( Lactobacillus plantarum)、ペディオコッカス アシ ディラクテイシ(Pediococcus acidilactici)、ペデ ィオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosace us)またはペディオコッカス セレビシアエ(Pediococcus ce revisiae)である。 特定の風味、硬さ(consistency)、締まり(crispness )または特定の結果が希望されるこれら食物では、一種または数種の特定の微生 物を用いるホモ発酵またはヘテロ発酵が推奨される。その食物の正常の微生物相 を用いる発酵過程は複雑で、四つの段階、即ち開始段階、第1発酵段階、第2発 酵段階および後発酵段階に分けることができる。開始段階では各種の微生物がタ ンク内の支配を狙って競争する。大規模な増殖と、そのタンクの微生物間での競 争により、第1発酵段階での過半数を押さえる一種または数種の特定の微生物の 優位が達成される。普通、数時間から数日の短い期間に、酸を産生するバクテリ が優勢になる。これらのバクテリアは大半の他の微生物の増殖を抑制する大量の 酸を分泌する。第1発酵工程の終りに残存の糖質が含まれているなら、第2発酵 段階でその糖質分を減らし、より低くする。第2発酵は酵母菌のような微生物で 行われる。 発酵は約1〜10週間続くが、約3週間が望ましい。発酵の終点は糖質試験で 決められる。生成物の糖質含有量は非常に低いところの、約0.25%未満であ るのがよい。若し糖質が0.25%より多ければ、発酵が続行される。発酵後、 キュウリを洗い、若し必要なら、例えば処理タンクに移してさらに処理し(即ち 、検査し、等級分けし、種類分けし、およびこれらに類する操作を行い)、そし て水を満たす。 処理タンクの中で、この発酵処理したキュウリと水を約130°Fから約15 0°Fの温度で約10分から約2時間加熱する。望ましくは、このキュウリは約 140°Fの温度で約40分間加熱される。 この工程は、存在する可能性のある、ポリガラクトウロナーゼおよび食物の軟 化に関連する他の酵素のような分解酵素を不活性化し、その発酵されたキュウリ を脱塩し、全微生物含有量を低下させる。加熱により、ピクルスの塩含有量は約 6%から約3%に約50%低下する。場合によっては、加熱時に着色剤をタンク に添加することができる。 約100°Fに冷やし、この加熱、脱塩したピクルスのタンクを空にし、この 食品を種類分けする。種類分けは大きさ、色、重さ、口当たり感または特定の食 物のタイプに適する任意の他の方法で行うことができる。この段階で食物は、普 通、例えばスラッシング装置(slashing)、チッパー、マーセレーター (macerators)およびこれらに類する装置を用いて希望の大きさと形 に切られる。別法では、キュウリは発酵前のようなより早い段階で切られ、スラ イスされ、または他の方法で加工される。 ピクルスとそれをカバーする塩溶液を約50:50から約90:10(固体: 液体)の割合で容器に入れる。固体と液体の比は、例えばイーグル・スケール( eagle scale)のような電子スケールで決められ、測定される。この 段階で香辛料、着色料、その他の追加成分を添加することができる。各追加成分 は、容器に雑菌または糖質を持ち込まないことを保証するためにチェックされる 。この容器は、例えばガラス、プラスチックまたはセラミック製の固定パウチ( fixed pouch)、或いは、例えばプラスチックまたはこれに類する材 料製の可撓性パウチであることができる。この容器は、望ましくはポリエチレン またはポリスチレンプラスチック製、そしてより望ましくは、総容積約80液体 オンス(fluid ounce)のポリエチレンプラスチック製の可撓性プラ スチックパウチであるフレックスパックTM(FlexPakTM)のパウチ[ブラ シック・フーズ社(Vlasic Foods)]である。可撓性パウチは上部 の空隙量を非常に小さくして容易に且つ安全にシールすることができる。フレッ クスパックTMパウチのシーリングは、このパウチの開放端を覆ってプラスチック の層を置き、所定の場所を熱でシールすることにより行われる。シーリングは、 包装内の上部空隙を最小にするために、真空に近い条件で行われる。本発明の方 法で調製された包装物の上部空隙は、その容器の総容積の約0.2%未満である ことが望ましい。フレックスパックTMの上部空隙は容積5cm3以下である。代 替法として、固定容器を用いても良い。これらの容器は充填され、きつくシール される。これらは約0.2%未満の上部空隙を有し、漏れを防ぐために密封され る。 このようにして貯蔵されたピクルスは少くとも約二か月、望ましくは約三か月 、より望ましくは少くとも約六か月のような長期間、有意な程度に腐敗すること なく保存することができる。腐敗の程度は、パウチ中のかびなどの糸状菌の量ま たは酵母菌の増殖によって求めることができる。望ましい方法は、雑菌混入の指 標 としてかびおよび酵母菌のような望ましくない微生物の増加を調べる方法である 。 ひと月間隔、または、希望によっては、より短い間隔でパウチから食物および /または液の試料を取り出す。固体の試料は培養液に入れられ、例えばブレンダ ーまたはストマッチャー(stomacher)の中で潰される。液試料と潰し た固体試料を、フィトン酵母抽出寒天(phytone yeast extr act agar:PYEA)またはバレイショ‐デキストロース寒天のような 酵母菌および/またはかび選択性の寒天を入れた標準ペトリ皿に拡げる。成長し たコロニーの数を数え、試料当たりのコロニーの数を外挿してグラム当たりの微 生物の総数を求める。 ピクルスの液を切り、外観、風味および口当たり感を調べる。一般に、これら のパラメータはボランティアまたは専門家の審査員の集団によって決められる。 全ての場合、色、風味および外観は少くとも許容できる程度であり、新鮮なピク ルス対照試料と同じように良好なことも多い。 次の実施例は本発明の実施態様を例示するために提示されるが、これらを、本 発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。実施例 実施例1 防腐剤を含まないピクルスの製造‐発酵工程 傷のないキュウリを集め、等級分けし、大きさで分け、類別し、そして開放エ アタンクに詰めた。これらタンクを、キュウリを浸すのに十分な量の塩溶液(N aCl・11.25%、CaCl2、酢酸でpH4.2)で満たした。発酵はキ ュウリの表面の天然の微生物相で開始され、室温(約20〜25℃)で21日間 (平均)行われた。この発酵工程の間、タンクは空気でパージされた。21日後 、この時点でピクルスと呼ばれようになる発酵されたキュウリの糖質含有量は、 クリニテスト5滴試験法(Clintest 5−drop assay)[エ イムズ社(Ames Corp.)]を用いて調べて負(糖質、0.25%未満 )であった。これらのピクルスを発酵タンクから取り出して、真水を満たした加 工タンクに入れた。実施例2 防腐剤を含まないピクルスの製造‐加熱および加工工程 ピクルスを加工タンク中で加熱し、140°Fで40分保持した。タンクを約 100°Fに放冷し、試料の糖質含有量を再び調べたところ、クリニテスト5滴 試験法で再び0.25%未満であった。ピクルスを加工タンクから取り出し、ス ライスにし、次いで可能性のある汚染の指標として糖質含有量を再度調べたとこ ろ、また0.25%未満で、負であった。スライスしたピクルスを物理的欠陥に ついてふるい分けし、イーグルスケールに搬送し、容器に充填した。実施例3 防腐剤を含まないピクルスの製造‐包装工程 スライスしたピクルスのチップを80液体オンスのフレックスパックTM(ポリ スチレンまたはポリエチレンのパウチ)に充填した。真空に近い条件でパウチの 開放端を加熱素子に押し付け、閉じたそのプラスチックを融解、融着させること によりそのパウチをシールした。パウチの上部空隙はどのパウチでも約5cm3 以下(<0.2%)であった。このパウチは室温で暗所に6か月間置かれた。毎 月試料を開封し、クリニテスト法を用いて糖質含有量を調べた。どの月も試験結 果は負であった。実施例4 防腐剤を含まないピクルスの製造‐混入雑菌試験 ひと月間隔で、個々のパウチを開封し、液体および固体の試料を取り出した。 各試料について、酵母菌とかびの増殖を調べた。液体試料は、ペプトン‐水の溶 液で10倍に稀釈し、直接PYEAプレートに塗布した。固体試料をペプトン‐ 水の溶液中に入れ、ストマッチャー[ラブライン社(Labline)]に約1 分入れ、次いでPYEAプレートに塗り付けた。これらプレートをインキュベー タ中で80°Fで4〜5日間保温培養し、発生したコロニーの数を数えた。酵母 菌とかびの数を数え、6か月の全期間についてチャートを作成した(図1)。調 べた全期間に亘って、酵母菌とかびのコロニーには有意の増加は認められなかっ た。実施例5 防腐剤を含まないピクルスの製造‐官能試験 これらピクルスの色、外観および風味を調べた。試料はひと月間隔で採取され 、食品技術の専門家集団によって判定された。これらピクルス試料の色、全体の 外観および風味が求められた。これら専門家は、ピクルスを対照試料同様に良好 (9‐10)、許容できる(6‐8)、許容できない(3‐5)または不合格( 1‐2)の4等級て判定した。対照試料は風味料を含む同じ溶液中で35°F で保存した試料であった。 ソルビン酸カリウム(0.035%)添加または無添加で製造し、35°F( 対照試料)または86°Fで保存したピクルスについて結果を求めた。この高い 方の温度は老化過程を人為的に促進し、酵母菌とかびの増殖を増大させる試験と して選ばれた。ソルビン酸カリウムが存在しない場合、口当たり感(図2)、外 観(図3)および風味(図4)はそれぞれ許容できるか、または対照試料と同じ 程度に良好と見做され、本発明の方法により室温で長期間保存できて、新鮮な同 等物と性質が殆ど同じである製品が製造されることを示す。 本明細書に開示された本発明の説明と実施を慎重に考察すれば、本発明の他の 態様または利用はこの技術分野の習熟者に明らかになるであろう。この説明と実 施例は単に例示のためと考えられるべきで、本発明の真の範囲と精神は以下の請 求の範囲に示されるものである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年5月5日 【補正内容】補正された用紙(差し替え用紙)第6〜10頁の翻訳文:原翻訳文第5頁13行 〜第9頁12行(発酵は・・・示されるものである。)と差し替える 発酵は約1〜10週間続くが、約3週間が望ましい。発酵の終点は糖質試験で 決められる。生成物の糖質含有量は非常に低いところの、約0.25%未満であ るのがよい。若し糖質が0.25%より多ければ、発酵が続行される。発酵後、 キュウリを洗い、若し必要なら、例えば処理タンクに移してさらに処理し(即ち 、検査し、等級分けし、種類分けし、およびこれらに類する操作を行い)、そし て水を満たす。 処理タンクの中で、この発酵処理したキュウリと水を約130°Fから約15 0°Fの温度で約10分から約2時間加熱する。望ましくは、このキュウリは約 140°Fの温度で約40分間加熱される。 この工程は、存在する可能性のある、ポリガラクトウロナーゼおよび食物の軟 化に関連する他の酵素のような分解酵素を不活性化し、その発酵されたキュウリ を脱塩し、全微生物含有量を低下させる。水の添加の故に、ピクルスの塩含有量 は約6%から約3%に約50%低下される。場合によっては、加熱時に着色剤を タンクに添加することができる。 約100°Fに冷やし、この加熱、脱塩したピクルスのタンクを空にし、この 食品を種類分けする。種類分けは大きさ、色、重さ、口当たり感または特定の食 物のタイプに適する任意の他の方法で行うことができる。この段階で食物は、普 通、例えばスラッシング装置(slashing)、チッパー、マーセレーター (macerators)およびこれらに類する装置を用いて希望の大きさと形 に切られる。別法では、キュウリは発酵前のようなより早い段階で切られ、スラ イスされ、または他の方法で加工される。 ピクルスとそれをカバーする塩溶液を約50:50から約90:10(固体: 液体)の割合で容器に入れる。固体と液体の比は、例えばイーグル・スケール( eagle scale)のような電子スケールで決められ、測定される。この 段階で香辛料、着色料、その他の追加成分を添加することができる。各追加成分 は、容器に雑菌または糖質を持ち込まないことを保証するためにチェックされ る。この容器は、例えばガラス、プラスチックまたはセラミック製の固定パウチ (fixed pouch)、或いは、例えばプラスチックまたはこれに類する 材料製の可撓性パウチであることができる。この容器は、望ましくはポリエチレ ンまたはポリスチレンプラスチック製、そしてより望ましくは、総容積約80液 体オンス(fluid ounce)のポリエチレンプラスチック製の可撓性プ ラスチックパウチであるフレックスパックTM(FlexPakTM)のパウチ[ブ ラシック・フーズ社(Vlasic Foods)]である。可撓性パウチは上 部の空隙量を非常に小さくして容易に且つ安全にシールすることができる。フレ ックスパックTMパウチのシーリングは、このパウチの開放端を覆ってプラスチッ クの層を置き、所定の場所を熱でシールすることにより行われる。シーリングは 、包装内の上部空隙を最小にするために、真空に近い条件で行われる。本発明の 方法で調製された包装物の上部空隙は、その容器の総容積の約0.2%未満であ ることが望ましい。フレックスパックTMの上部空隙は容積5cm3以下である。 代替法として、固定容器を用いても良い。これらの容器は充填され、きつくシー ルされる。これらは約0.2%未満の上部空隙を有し、漏れを防ぐために密封さ れる。 このようにして貯蔵されたピクルスは少くとも約二か月、望ましくは約三か月 、より望ましくは少くとも約六か月のような長期間、有意な程度に腐敗すること なく保存することができる。腐敗の程度は、パウチ中のかびなどの糸状菌の量ま たは酵母菌の増殖によって求めることができる。望ましい方法は、雑菌混入の指 標としてかびおよび酵母菌のような望ましくない微生物の増加を調べる方法であ る。 ひと月間隔、または、希望によっては、より短い間隔でパウチから食物および /または液の試料を取り出す。固体の試料は培養液に入れられ、例えばブレンダ ーまたはストマッチャー(stomacher)の中で潰される。液試料と潰し た固体試料を、フィトン酵母抽出寒天(phytone yeast extr act agar:PYEA)またはバレイショ‐デキストロース寒天のような 酵母菌および/またはかび選択性の寒天を入れた標準ペトリ皿に拡げる。成長し たコロニーの数を数え、試料当たりのコロニーの数を外挿してグラム当たりの微 生物の総数を求める。 ピクルスの液を切り、外観、風味および口当たり感を調べる。一般に、これら のパラメータはボランティアまたは専門家の審査員の集団によって決められる。 全ての場合、色、風味および外観は少くとも許容できる程度であり、新鮮なピク ルス対照試料と同じように良好なことも多い。 次の実施例は本発明の実施態様を例示するために提示されるが、これらを、本 発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。実施例 実施例1 防腐剤を含まないピクルスの製造‐発酵工程 傷のないキュウリを集め、等級分けし、大きさで分け、類別し、そして開放エ アタンクに詰めた。これらタンクを、キュウリを浸すのに十分な量の塩溶液(N aCl・11.25%、CaCl2、酢酸でpH4.2)で満たした。発酵はキ ュウリの表面の天然の微生物相で開始され、室温(約20〜25℃)で21日間 (平均)行われた。この発酵工程の間、タンクは空気でパージされた。21日後 、この時点でピクルスと呼ばれようになる発酵されたキュウリの糖質含有量は、 クリニテスト5滴試験法(Clintest 5−drop assay)[エ イムズ社(Ames Corp.):クエン酸を基剤とする糖質含有量の試験法 ]を用いて調べて負(糖質、0.25%未満)であった。これらのピクルスを発 酵タンクから取り出して、真水を満たした加工タンクに入れた。実施例2 防腐剤を含まないピクルスの製造‐加熱および加工工程 ピクルスを加工タンク中で加熱し、140°Fで40分保持した。タンクを約 100°Fに放冷し、試料の糖質含有量を再び調べたところ、クリニテスト5滴 試験法で再び0.25%未満であった。ピクルスを加工タンクから取り出し、ス ライスにし、次いで可能性のある汚染の指標として糖質含有量を再度調べたとこ ろ、また0.25%未満で、負であった。スライスしたピクルスを物理的欠陥に ついてふるい分けし、イーグルスケールに搬送し、容器に充填した。実施例3 防腐剤を含まないピクルスの製造‐包装工程 スライスしたピクルスのチップを、香辛料を含むカバー用塩溶液を有する80 液体オンスのフレックスパックTM(ポリスチレンまたはポリエチレンのパウチ) に充填した。真空に近い条件でパウチの開放端を加熱素子に押し付け、閉じたそ のプラスチックを融解、融着させることによりそのパウチをシールした。パウチ の上部空隙はどのパウチでも約5cm3以下(<0.2%)であった。このパウ チは室温で暗所に6か月間置かれた。毎月試料を開封し、クリニテスト法を用い て糖質含有量を調べた。どの月も試験結果は負であった。実施例4 防腐剤を含まないピクルスの製造‐混入雑菌試験 ひと月間隔で、個々のパウチを開封し、液体および固体の試料を取り出した。 各試料について、酵母菌とかびの増殖を調べた。液体試料は、ペプトン‐水の溶 液で10倍に稀釈し、直接PYEAプレートに塗布した。固体試料をペプトン‐ 水の溶液中に入れ、ストマッチャー[ラブライン社(Labline)]に約1 分入れ、次いでPYEAプレートに塗り付けた。これらプレートをインキュベー タ中で80°Fで4〜5日間保温培養し、発生したコロニーの数を数えた。酵母 菌とかびの数を数え、6か月の全期間についてチャートを作成した(図1)。調 べた全期間に亘って、酵母菌とかびのコロニーには有意の増加は認められなかっ た。実施例5 防腐剤を含まないピクルスの製造‐官能試験 これらピクルスの色、外観および風味を調べた。試料はひと月間隔で採取され 、食品技術の専門家集団によって判定された。これらピクルス試料の色、全体の 外観および風味が求められた。これら専門家は、ピクルスを対照試料同様に良好 (9‐10)、許容できる(6‐8)、許容できない(3‐5)または不合格( 1‐2)の4等級て判定した。対照試料は風味料を含む同じ溶液中で35°Fで 保存した試料であった。 ソルビン酸カリウム(0.035%)添加または無添加で製造し、35°F( 対照試料)または86°Fで保存したピクルスについて結果を求めた。この高い 方の温度は老化過程を人為的に促進し、酵母菌とかびの増殖を増大させる試験と して選ばれた。ソルビン酸カリウムが存在しない場合、口当たり感(図2)、外 観(図3)および風味(図4)はそれぞれ許容できるか、または対照試料と同じ 程度に良好と見做され、本発明の方法により室温で長期間保存できて、新鮮な同 等物と性質が殆ど同じである製品が製造されることを示す。 本明細書に開示された本発明の説明と実施を慎重に考察すれば、本発明の他の 態様または利用はこの技術分野の習熟者に明らかになるであろう。この説明と実 施例は単に例示のためと考えられるべきで、本発明の真の範囲と精神は以下の請 求の範囲に示されるものである。補正された用紙(差し替え用紙)第11〜13頁(クレーム)の翻訳文:原翻訳 文第10〜12頁と差し替える 請求の範囲 1.次の: a)食物から塩溶液中での発酵によって少くとも大半の糖質を除去し; b)その塩溶液を除去し、そして内発的触媒酵素を不活性化するためにこの発 酵した食物を水中で加熱し; c)この食物をカバー用塩溶液が入っている容器に包装し;そして d)この容器を包装の上部空隙を最小にするためにシールする; 各工程を含んでなる、化学防腐剤を用いずに室温で長期間貯蔵するための食物の 保存法。 2.食物が果物、野菜またはウリ科植物の果実である、請求の範囲第1項に記 載の方法。 3.果物がオリーブである、請求の範囲第2項に記載の方法。 4.野菜が人参、キャベツ、大豆、胡権、カリフラワー、アーチチョークおよ び玉葱より成る群から選ばれる、請求の範囲第2項に記載の方法。 5.ウリ科植物の果実がキュウリである、請求の範囲第2項に記載の方法。 6.長期貯蔵期間が少くとも約3か月である、請求の範囲第1項に記載の方法 。 7.長期貯蔵期間が少くとも約6か月である、請求の範囲第1項に記載の方法 。 8.発酵がその食物に自生する微生物相で行われる、請求の範囲第1項に記載 の方法。 9.発酵がストレプトコッカス、ロイコノストック、ペディオコッカス、ラク トバチルス、ラクトコッカス、マイクロコッカス、サッカロマイセス、アスペル ギルスの種およびそれらの組合わせより成る群から選ばれる培養菌を添加するこ とによって行われる、請求の範囲第1項に記載の方法。 10.ラクトバチルスの種がラクトバチルス プランタラムである、請求の範 囲第9項に記載の方法。 11.ペディオコッカスの種がペディオコッカス アシディラクティシ、ペデ ィオコッカス ペントサセウスまたはペディオコッカス セレビシアエである、 請求の範囲第9項に記載の方法。 12.発酵された食物が約130〜約150°Fで約10分〜約2時間加熱さ れる、請求の範囲第1項に記載の方法。 13.発酵された食物が約140°Fで約40分間加熱される、請求の範囲第 1項に記載の方法。 14.水中での加熱が発酵された食物の塩含有量を低下させる、請求の範囲第 1項に記載の方法。 15.発酵された食物の塩含有量が約50%低下される、請求の範囲第14項 に記載の方法。 16.不活性化される分解酵素がポリガラクトウロナーゼである、請求の範囲 第1項に記載の方法。 17.容器が可撓性のパウチである、請求の範囲第1項に記載の方法。 18.可撓性のパウチがポリエチレンまたはポリスチレン・プラスチック製で ある、請求の範囲第17項に記載の方法。 19.可撓性パウチがそのプラスチックパウチの開放端を加熱して融着させる ことによりシールされる、請求の範囲第18項に記載の方法。 20.シールされた容器が約0.2容量%の上部空隙を有する、請求の範囲第 1項に記載の方法。 21.カバー用塩溶液が水と、所望によっては塩、香辛料および着色料を含み 、その塩は約3%と言う均等な塩濃度をもたらすのに十分な量である、請求の範 囲第1項に記載の方法。 22.容器が約5cm3の上部空隙を有する、請求の範囲第1項に記載の方法 。 23.請求の範囲第1項に記載の方法で製造された、防腐剤を含まない食物。 24.次の; a)食物から塩溶液中での発酵により少くとも大半の糖質を除去し; b)その塩溶液を除去し、そして過剰の塩を減少させ、かつ自生する分解酵素 を不活性化するためにその発酵された食物を水中で約140°Fにおいて約40 分間加熱し; c)この食物をカバー用塩溶液が入っている可撓性のパウチに包装し:そして d)包装の上部空隙を最小にするために、真空に近い条件でそのパウチをシー ルする各工程; を含んでなる、化学防腐剤を用いずに食物を室温で長期間保存する方法。 25.請求の範囲第24項に記載の方法で保存された食物。 26.キュウリ、オリーブ、人参、大豆、胡繊、カリフラワー、玉葱、アーチ チョークの花托、キャベツまたはそれらの組合わせからなる請求の範囲第25項 に記載の食物。 27.カバー用塩溶液が水と、所望によっては塩、香辛料および着色料を含み 、その塩は約3%と言う均等な塩濃度をもたらすのに十分な量である、請求の範 囲第24項に記載の方法。 【手続補正書】 【提出日】1996年2月20日 【補正内容】 1.平成7年11月6日付「補正書の翻訳文提出書」の[請求の範囲]を次の通 り補正します。 『1.次の: a)食物から塩溶液中での発酵によって少なくとも大半の糖質を除去し; b)その発酵された食物を自生する異化酵素を不活性化するために加熱し; c)この食物をカバー用塩溶液が入っている容器に包装し;そして d)この容器を包装の上部空隙を最小にするようにシールする; 各工程を含んでなる、食物を化学防腐剤を用いずに室温で長期間貯蔵するための 保存法。 2.食物が果物、野菜またはウリ科植物の果実である、請求の範囲第1項又は 第9項に記載の方法。 3.ウリ科植物の果実がキュウリである、請求の範囲第2項に記載の方法。 4.貯蔵食物を少なくとも約3か月貯蔵することができる、請求の範囲第1項 又は第9項に記載の方法。 5.発酵が食物に自生する微生物相で行われるか、又はストレプトコッカス、 ロイコノストック、ペディオコッカス、ラクトバチルス、ラクトコッカス、マイ クロコッカス、サッカロマイセス、アスペルギルスの種およびそれらの組み合わ せより成る群から選ばれる培養菌を添加することによって行われる、請求の範囲 第1項又は第9項に記載の方法。 6.発酵された食物が約130〜約150°Fで約10分〜約2時間加熱され る、請求の範囲第1項に記載の方法。 7.容器が可撓性のパウチである請求の範囲第1項又は第9項に記載の方法。 8.シールされた容器が約0.2容量%の上部空隙を有する、請求の範囲第1 項又は第9項に記載の方法。 9.次の: a)食物から塩溶液中での発酵により少なくとも大半の糖質を除去し; b)その塩溶液を除去し、そしてその発酵された食物を自生する異化酵素を不 活性化するために水中で約140°Fにおいて約40分間加熱し、この場合その 水は、加熱後に、ある一定の塩含有量を有し、かつpHが約4.5以下となって おり; c)この加熱された食物をカバー用塩溶液が入っている可撓性のパウチに包装 し;そして d)包装の上部空隙を最小にするように真空に近い条件でそのパウチをシール する; 各工程を含んで成る、食物を化学防腐剤を用いずに室温で長期間貯蔵するための 保存法。 10.カバー用塩溶液が水、塩、香辛料、着色料又はそれらの組み合わせを含 む、請求の範囲第1項又は第9項に記載の方法。 11.請求の範囲第1項又は第9項に記載の方法で保存された食物。 12.キュウリ、オリーブ、人参、大豆、胡淑、カリフラワー、玉葱、アーチ チョークの花托、キャベツまたはそれらの組み合わせから成る、請求の範囲第1 1項に記載の食物。』 2.平成7年11月6日付「補正書の翻訳文提出書」第1頁13行の「分解酵素 」を『分解酵素(catabolic enzyme)、即ち異化酵素』と補正します。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンリン,ジョン・エイチ アメリカ合衆国ニュージャージー州08053, マールトン,バーチウッド・ドライブ 36 (72)発明者 スポンテリ,クリストファー・シー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19087, ラドナー,クリケット・レーン 581 (72)発明者 メイヤー,ブライアン・ケイ アメリカ合衆国ニュージャージー州08004, アトコ,ブルックビュー・ドライブ 29 (72)発明者 コー,サンディ・エス アメリカ合衆国ペンシルバニア州19001, アビントン,エッジヒル・ロード 1340

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次の: a)食物から発酵によって少くとも大半の糖質を除去し; b)内発的触媒酵素を不活性化するためにこの発酵した食物を加熱し; c)この加熱した食物を容器に包装し;そして d)この容器を包装の上部空隙を最小にするために真空に近い条件でシールす る; 各工程を含んでなる、化学防腐剤を用いずに室温で長期間貯蔵するための食物の 保存法。 2.食物が果物、野菜またはウリ科植物の果実である、請求の範囲第1項に記 載の方法。 3.果物がオリーブである、請求の範囲第2項に記載の方法。 4.野菜が人参、キャベツ、大豆、胡淑、カリフラワー、アーチチョークおよ び玉葱より成る群から選ばれる、請求の範囲第2項に記載の方法。 5.ウリ科植物の果実がキュウリである、請求の範囲第2項に記載の方法。 6.保存食物が少くとも約3か月間保存できる、請求の範囲第1項に記載の方 法。 7.保存食物が少くとも約6か月間保存できる、請求の範囲第1項に記載の方 法。 8.発酵がその食物に自生する微生物相で行われる、請求の範囲第1項に記載 の方法。 9.発酵がストレプトコッカス、ロイコノストック、ペディオコッカス、ラク トバチルス、ラクトコッカス、マイクロコッカス、サッカロマイセスS、アスペ ルギルスの種およびそれらの組合わせより成る群から選ばれる培養菌を添加する ことによって行われる、請求の範囲第1項に記載の方法。 10.ラクトバチルスの種がラクトバチルス プランタラムである、請求の範 囲第9項に記載の方法。 11.ペディオコッカスの種がペディオコッカス アシディラクティシ、ペデ ィオコッカス ペントサセウスまたはペディオコッカス セレビシアエである、 請求の範囲第9項に記載の方法。 12.発酵された食物が約130〜約150°Fで約10分〜約2時間加熱さ れる、請求の範囲第1項に記載の方法。 13.発酵された食物が約140°Fで約40分間加熱される、請求の範囲第 1項に記載の方法。 14.加熱工程が発酵された食物の塩含有量も低下させる、請求の範囲第1項 に記載の方法。 15.発酵された食物の塩含有量が約50%低下される、請求の範囲第14項 に記載の方法。 16.不活性化される分解酵素がポリガラクトウロナーゼである、請求の範囲 第1項に記載の方法。 17.容器が可撓性のパウチである、請求の範囲第1項に記載の方法。 18.可撓性のパウチがポリエチレンまたはポリスチレン・プラスチック製で ある、請求の範囲第17項に記載の方法。 19.包装がプラスチックパウチの開放端を加熱して融着させることによりシ ールされる、請求の範囲第18項に記載の方法。 20.シールされた容器が約0.2容量%の上部空隙を有する、請求の範囲第 1項に記載の方法。 21.可撓性のパウチがフレックスパックTMのパウチである、請求の範囲第1 7項に記載の方法。 22.フレックスパックTMのパウチが約5cm3の上部空隙を有する、請求の 範囲第21項に記載の方法。 23.請求の範囲第1項に記載の方法で製造された、長期間保存用に包装され た、防腐剤を含まない食物。 24.次の; a)食物から発酵により少くとも大半の糖質を除去し; b)過剰の塩を抽出し、そして自生する分解酵素を不活性化するためにその発 酵された食物を約140°Fで約40分間加熱し; c)この加熱された食物を可撓性のパウチに包装し:そして d)包装の上部空隙を最小にするために、真空に近い条件でそのパウチをシー ルする各工程; を含んでなる、化学防腐剤を用いずに食物を室温で長期間保存する方法。 25.請求の範囲第24項に記載の方法で保存され、貯蔵された食物。 26.キュウリ、オリーブ、人参、大豆、胡棋、カリフラワー、玉葱、アーチ チョークの花托、キャベツまたはそれらの組合わせからなる請求の範囲第25項 に記載の食物。
JP6524588A 1993-05-03 1994-05-02 食物を室温で保存する方法 Expired - Lifetime JP2904585B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US055,106 1987-05-28
US5510693A 1993-05-03 1993-05-03
US08/055,106 1993-05-03
PCT/US1994/004783 WO1994024877A1 (en) 1993-05-03 1994-05-02 Methods for preserving foods at ambient temperatures

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08508171A true JPH08508171A (ja) 1996-09-03
JP2904585B2 JP2904585B2 (ja) 1999-06-14

Family

ID=21995642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6524588A Expired - Lifetime JP2904585B2 (ja) 1993-05-03 1994-05-02 食物を室温で保存する方法

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0700252B1 (ja)
JP (1) JP2904585B2 (ja)
AT (1) ATE198974T1 (ja)
AU (1) AU689109B2 (ja)
CA (1) CA2161335C (ja)
DE (1) DE69426646D1 (ja)
WO (1) WO1994024877A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097222A (ja) * 2003-08-26 2005-04-14 Toyo Shinyaku:Kk タマネギ発酵物
JP2015077107A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 株式会社センコー技研 清涼飲料及びアルコール飲料
JPWO2015102095A1 (ja) * 2014-01-04 2017-03-23 靖幸 山田 日欧伝統食科学の融合
WO2023120684A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 味の素株式会社 野菜の食感改良剤およびそれを用いる野菜の食感の改良方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474942B1 (ko) * 2001-05-17 2005-03-08 (주)유진사이언스 헬리코박터 파이로리의 생육을 저해하는 김치 유산균 및 이를 함유하는 위장 보호 고기능성 식품
GB201710334D0 (en) * 2017-06-28 2017-08-09 Marcatus Qed Inc Food container

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1374435A (fr) * 1963-08-09 1964-10-09 Libby Condiments végétaux conservés au vinaigre au fenouil fermenté
US3480448A (en) * 1966-10-10 1969-11-25 Us Agriculture Pure culture fermentation of green olives
US3403032A (en) * 1967-10-04 1968-09-24 Agriculture Usa Pure culture fermentation process for pickled cucumbers
US5151286A (en) * 1990-03-15 1992-09-29 Campbell Soup Company Process for packaging acidified vegetable
CH680972A5 (ja) * 1990-09-28 1992-12-31 Nestle Sa

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097222A (ja) * 2003-08-26 2005-04-14 Toyo Shinyaku:Kk タマネギ発酵物
JP2015077107A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 株式会社センコー技研 清涼飲料及びアルコール飲料
JPWO2015102095A1 (ja) * 2014-01-04 2017-03-23 靖幸 山田 日欧伝統食科学の融合
WO2023120684A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 味の素株式会社 野菜の食感改良剤およびそれを用いる野菜の食感の改良方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0700252A4 (en) 1997-01-15
JP2904585B2 (ja) 1999-06-14
DE69426646D1 (de) 2001-03-08
ATE198974T1 (de) 2001-02-15
AU6779094A (en) 1994-11-21
CA2161335C (en) 1997-11-04
AU689109B2 (en) 1998-03-26
CA2161335A1 (en) 1994-11-10
EP0700252B1 (en) 2001-01-31
EP0700252A1 (en) 1996-03-13
WO1994024877A1 (en) 1994-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Harris The microbiology of vegetable fermentations
Brackett Microbiological spoilage and pathogens in minimally processed refrigerated fruits and vegetables
US4883674A (en) Controlled atmosphere cut fruit package and method
CA2051834C (en) Food product
Adams et al. Fermentation parameters involved in the production of lactic acid preserved fish‐glucose substrates
CA1288276C (en) Preservation of foodstuffs
JP2904585B2 (ja) 食物を室温で保存する方法
US4202912A (en) Process for preserving vegetables used to make kimchee
Hao et al. Microbiological quality and production of botulinal toxin in film-packaged broccoli, carrots, and green beans
US4855153A (en) Prolonging the shelf life of fresh root vegetables
EP0221489B1 (en) Prolonging the shelf life of fresh root vegetables
Ghnimi et al. Vegetable fermentation and pickling
US3480448A (en) Pure culture fermentation of green olives
Burrows Production of thermally processed and frozen fruit
US5002778A (en) Microbial product and process for producing same from vegetable brine
Shin et al. Growth of Clostridium perfringens spores inoculated in sous-vide processed Korean traditional Galbijjim under different storage conditions
Abdullahi et al. Microbial spoilage of food in industry: A review
Jay The microbial spoilage of foods
JP2001299202A (ja) 真空調理とうもろこし、およびとうもろこしの真空調理方法
Roberts et al. Vegetables and vegetable products
Franzetti et al. Microbial quality indicators in minimally processed stick carrots
RU2653045C1 (ru) Способ увеличения сроков хранения свежих фруктов и овощей
Khetarpaul Food microbiology
TWM609206U (zh) 封裝容器後殺系統
Cantwell et al. Postharvest Technology of Horticultural Crops: Fresh-Cut and Processed Horticultural Products