JPH08508170A - 軟体動物毒素を含む生物学的制御剤 - Google Patents

軟体動物毒素を含む生物学的制御剤

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JPH08508170A JP6521800A JP52180094A JPH08508170A JP H08508170 A JPH08508170 A JP H08508170A JP 6521800 A JP6521800 A JP 6521800A JP 52180094 A JP52180094 A JP 52180094A JP H08508170 A JPH08508170 A JP H08508170A
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ウィンダス,ジョン・デイヴィッド
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アーレイ,ファーガス・ジェラルド・ポール
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ゼネカ・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、適当な宿主生物、例えば、バキュロウイルスのゲノム中に組込まれた場合に昆虫に対して毒性のペプチドタンパク質を発現することができる、該タンパク質が、軟体動物、例えば、イモガイ属種に由来するペプチド毒素と同一であるかまたは構造的および機能的に似ている新規の合成DNAを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 軟体動物毒素を含む生物学的制御剤 本発明は、農業の昆虫等病害虫に対して毒性であるタンパク質をコードしてい るDNA配列および前記ペプチドの少なくとも一つの発現のためのプロモーター の制御下の異種遺伝子を含むゲノムを有する生物学的制御剤に関する。特に、本 発明は、生物学的制御剤、更に詳しくは、昆虫に対して毒性であるペプチドまた は小タンパク質(以下、「タンパク質」と称する)を発現することができる異種 遺伝子を含み、該タンパク質が軟体動物由来のタンパク質であるかまたは機能的 にそれと均等である生物学的制御剤に関する。 生物学的制御剤という用語によって、昆虫と共存させた場合に昆虫に感染し、 その正常な生化学的過程を妨げ、最終的に昆虫を死滅させることができる任意の ウイルス、原核生物または真核生物を意味する。本発明の範囲内の適当な生物学 的制御剤としては、昆虫の細菌、ウイルスおよび真菌病原体に基づくものがある 。細菌病原体としては、例えば、バチルス属(Bacillus)種、例えば、 B.サリンジエンシス(thuringiensis)、B.セレウス(cer eus)等がある。適当な昆虫ウイルス病原体としては、バキュロウイルスおよ び昆虫ポックスウイルス、例えば、オートグラファ・カリフォルニカ(Auto grapha californica)およびアムサクタ・モーライ(Ams acta moorei)等がある。昆虫の真菌病原体としては、例えば、ハク キョウサン病菌属(Beauvaria)種、例えば、B.バシアナ(bass iana)がある。 ウイルス、特に、異種遺伝子の発現が極めて有効なプロモーター制御下にある ものが特に好ましい。オートグラファ・カリフォルニカなどのバキュロウイルス の場合、プロモーターはポリヘドリン遺伝子のためのものである。アムサクタ・ モーライなどの昆虫ポックスウイルスの場合、プロモーターはスフェロイジン遺 伝子(spheroidin gene)のためのものである。 或いは、生物学的制御剤は、昆虫に対して毒性であるタンパク質であって、軟 体類由来のタンパク質であるかまたは機能的にそれと均等である該タンパク質を 発現することができる遺伝子を組み込むようにゲノムが変更されている遺伝的に 修飾された植物内部寄生植物でありうる。このような内部寄生植物を植物と共存 させた場合、そのタンパク質は植物中の内部寄生植物によって発現され、そして その植物を食べるまたはその中に住む昆虫に対して毒性作用を及ぼすことができ る。 更に別の変形において、生物学的制御剤は、植物自体、特に、昆虫に対して毒 性であるタンパク質であって、軟体動物に由来するタンパク質であるかまたは機 能的にそれと均等である該タンパク質を発現することができる遺伝子の組み込み によって植物ゲノムが変更されている食品または繊維製品用に栽培された耕作植 物でありうる。 近年、海生腹足類動物(marine gastropods、別名“Con e Snails”)のイモガイ属(Conus)のメンバー(「イモガイ」) の毒素は、極めて多様な範囲の生物学的作用を有する新規の低分子量神経活性ペ プチドの豊富な源として認識されている(オリベラ(Olivera)ら(19 90)Science 249 257〜263、オリベラ(1991) J. Biol.Chem. 266 22067〜22070)。この属のメンバーは 、極めて特殊な且つしばしば極めて選択的なペプチド毒素を少数の基本形または フレームワーク、すなわち、 CC...C...C、 C...C...CC...C...C、 CC...C...C...CC (但し、Cはシステイン残基を表わし且つ「...」は3〜10アミノ酸長さの アミノ酸の短い部分を示す) から発生させることによって脊椎動物(魚)および無脊椎動物(軟体動物、蠕虫 類および甲殻類)両方の餌食を捕るのに明らかに適応されている(オリベラら( 1990) Science 249 257〜263)。種々の系列のコノト キシン(例えば、α−コノトキシン、μ−コノトキシンおよびω−コノトキシン )は、それらが含むシステイン残基のパターンによって主として区別され、それ によって認識されることができる。α−コノトキシンで代表されるこれらの系 列のいくつかは極めて類似の構造を有し、いずれもニコチン性アセチルコリン受 容体の拮抗作用によって作用すると考えられる。1−コノトキシンによって代表 される他のものは構造がかなり異なり、実際、類似性追求によって、特徴的なω −コノトキシン型システインモチーフの存在およびしばしば「ベンドプロモーテ ィング(bend promoting)」アミノ酸(グリシンおよびプロリン )の配置に基づいてはるかに大きい系列のペプチドと構造的に関係していると認 識されている。この更に大きい系列に含まれるのは、「キングコング(King Kong)」系列のコノトキシン(ヒリアード(Hillyard)ら(198 9) Biochemistry 28 358〜361、ウッドワード(Wo odward)ら(1990) EMBO J.9 1015〜1020);ク モ毒素、例えば、μ−アガトキシン類(μ−agatoxins);サソリ毒素 、例えば、クルタトキシン(Curtatoxin)2およびブサス・ペプ(B uthus Pep)2;抗微生物性タンパク質、例えば、ミラビリス・ヤラパ (Mirabilis jalapa)の種子由来のMj−AMP1(カミュー (Cammue)ら(1992) J.Biol.Chem.267 2228 〜2233);並びにバキュロウイルスAcMNPVによってコードされた未知 の機能を有するペプチド(CTL)(エルドリッジ(Eldridge)ら、 .Virology (1992)6563〜6571)までのような種である。 この関係を下記の配列表並びに表1および2に示す。 (「--」は、隣接するアミノ酸残基間の直接結合を示す) ω−コノトキシン自体は電圧ゲートCa2+チャンネルによって作用すると考え られるが、更に遠縁の系列メンバーの作用機序はしばしば異なるかまたは現在の ところ知られていない。表1おび表2に示されたように、ω−コノトキシン関連 ペプチドが全て同様の標的を有する場合、それらペプチドのこの大きい系列のメ ンバーのアミノ酸配列の相違は全く驚くべきことであると考えられる。これらの 生物学的活性の相違はむしろ、基本的なω−コノトキシン分子フレームワークが 、有効な小タンパク質/ペプチドリガンドを構築するための特に変化しやすい根 拠であることを示すものとして受けとられるかもしれない。ω−コノトキシン系 列の若干の更に遠縁のメンバーの活性および由来(クモおよびサソリ毒)が与え られた場合、いくつかのものが殺虫活性を示すことがあることは驚くべきことで はない。しかしながら、演繹的に、それらが生息する海洋環境が与えられた場合 、昆虫活性コノトキシンがイモガイにとって特に好都合であると考える理由はほ とんどない。したがって、全く意外なことに、コノトキシンが昆虫活性または昆 虫選択的神経ペプチドを与えることがあるかどうかに関する問題は、未解決で且 つなお大部分は未着手の問題を残している。したがって、例えば、本発明者が承 知している唯一の報告において、「キングコング」毒素(TxIAと称する)を 含むコヌス・テクスティル・ネオバリクス(Conus textileneo varicus)の毒から単離された近縁毒素群は、クロバエ(サルコファガ・ ファルクラタ(Sarcophaga falculata))幼虫における注 入実験によって殺虫活性が評価された(ファインジルバー(Fainzilbe r)ら(1991) Eur.J.Biochem.202 589〜595) 。活性は検出されなかったが、軟体動物に対する強力な作用は、はるかに低い投 与量で明らかであった。 ファインジルバーらの報告にもかかわらず、本発明者は、後にKK−0[配列 番号16](ウッドワードら(1990)EMBO J.9 1015〜102 0)と称する軟体動物および甲殻類活性「キングコング」コノトキシン(ヒリア ードら(1989)Biochemistry)並びに1988年10月24〜 28日の毒素動物に関するジャク・モノ会議(the Conferences Jacques Monod on Toxines Animals)(オ ソア、フランス)において報告された二つの関連ペプチドKK−1[配列番号1 7]およびKK−2[配列番号18]が昆虫系において何等かの活性を有したか どうかを確証するための研究を開始した。以下の実施例1に詳述されるように、 KK−0、KK−1およびKK−2の報告された配列に対応する合成ペプチド( 図7を参照されたい)を製造し、そして成体のペリプラナタ・アメリカーナ(P eriplanata americana)(目:ディクティオプテラ(Di ctyoptera))並びに幼生のヘリオシス・ビレセンス(Helioth is virescens)およびトリコプルシア・ニ(Trichoplus ia ni)(目:鱗翅目(Lepidoptera))の検体中に注入するこ とによって評価した。標品KK−0およびKK−1は両方とも、被験種それぞれ において明確な殺虫活性および/または麻痺誘発活性を示した。 TxIA(KK−0と均等)がサルコファガ・ファルクラタ(目:ディプテラ (Diptera)幼虫に効果なく注入されたファインジルバーらの結果に照ら して、本発明者は、観察した殺虫作用がKK−0および/またはKK−1の固有 の性質であったかどうかはなお幾分疑わしいと考えた。合成ペプチド標品は十分 に精製されたが、それらの高システイン含量、結果として凝集する性質および間 違って折りたたまれた構造を形成するありそうな性質のために、それらの化学合 成には若干の問題があった。したがって、本発明者が観察した殺虫活性は、用い られた合成法の結果であったかもしれない。 本発明者は、したがって、コヌス・テクスティル由来のタンパク質KK−0お よびKK−1の前駆物質をコードしている遺伝子をバキュロウイルス(AcMN PV)発現系において発現させることによってそれらの殺虫性および可能性の研 究を広げてきた。ここで、本発明者は、KK−0前駆物質をコードしている遺伝 子が、バキュロウイルスが感受性昆虫宿主を無力にするのに必要な時間をかなり 短縮することができるという知見を最初に報告する。バキュロウイルスの作用速 度のこの改良は、独特の麻痺経過に続く致死に始まり、そして同様の発育段階に おいてKK−0組換えウイルスを与えられた感受性鱗翅類幼虫(susceptible le pidpteran larvae)の大きさを、野生型幼虫を与えられた対照幼虫と比較してか なり減少させる。これらの作用は、適当なウイルス製剤を噴霧された宿主植物を 感受性幼虫が食べることによって感染した場合に明らかな作物保護効果をもたら す。この作物保護効果は、実証されるように、同様の投与量の野生型ウイルスに よって達成されうるよりも優れている。 バキュロウイルスの性質のこのような改良は、「キングコング」(KK−0) コノトキシン、すなわち、おそらく合成中の分泌経路に入り、しかも少なくとも コヌス・テクスティル中で成熟KK−0を生産するように引続き操作されるプロ トキシンとして最初に製造されうる78アミノ酸タンパク質の推定上の天然前駆 物質を順にコードすると考えられるmRNA分子をコードするように設計された 合成遺伝子[配列番号1]を用いて得られた(ウッドワードら(1990)EM BO J. 9 1015〜1020)。この研究に本発明者が用いた合成遺伝子 は、コヌス・テクスティルKK−0遺伝子の天然ヌクレオチド配列を考慮するこ となく設計された。遺伝子はむしろ、天然KK−0前駆物質をコードするが、お そらくは昆虫細胞系において効率よく発現されるし、操作するのに好都合でもあ ることを確実にするように設計された(実施例2の詳細を参照されたい)。した がって、本発明者はコヌス・テクスティルからの天然KK−0遺伝子またはcD NAを用いなかったが、しかしながら、このような配列、またはKK−0前駆物 質をコードすることができる別の合成遺伝子がバキュロウイルス宿主の作用速度 を増加させるのに等しく有効ではないと考える理由はない。本発明者が実際に用 いた合成遺伝子(sKK−0)は、天然KK−0 mRANのコーディング配列 と77%のヌクレオチド配列しか一致していない。 sKK−0遺伝子を発現するオートグラファ・カリフォルニカ多重包膜核多面 体ウイルス(Autographa californica Multiply Enveloped Nuclear Polyhedros is Virus)(AcMNPV)に基づく組換えバキュロウイルスの性質についての 本発明者の研究の表面的に意外な態様は、該ウイルスの性質が、遺伝子を発現さ せるのに用いられるプロモーターに極めて依存性であるという知見であった。s KK−0遺伝子が、強力で極めて遅いp10プロモーターから転写されるような 位置にあるポリヘドリンプラス(吸蔵)ウイルスは、生物学的活性の増加を示さ ない。対照的に、ポリヘドリンプラス(ポリヘドリン+またはpol+)および 、別の極めて遅いポリヘドリンプロモーターがsKK−0発現を駆動するポリヘ ドリンマイナス(ポリヘドリン-またはpol−/非吸蔵)ウイルスは両方とも 、作用速度を明確に改良する。文献先例は、p10(スチュワート(Stewa rt)ら(1991) Nature 352 85〜88、マックチェン(M cCutchen)ら(1991) Biotechnology 9 848 852)かまたはポリヘドリンプロモーター(トマルスキ(Tomalski )およびミラー(Miller)(1991) Nature 352 82〜 85および(1992) Biotechnology 10 545〜549 )が、殺虫性遺伝子産物に対して適当な発現レベルを与えることができると予想 されたことを示唆した。更に、最近公開された特許出願は、実質的な証拠を全く 与えていないが、これらのプロモーターが、「寄生性ハチ、ブラコン・ヘベター 由来殺虫性毒素(Insecticidal Toxins from the Parasitic Wasp Bracon hebetor)」 (WO9 3/18145)かまたは「プレクトリューリス・トリスティス由来殺虫性毒素 (Insecticidal Toxins from Plectreury s tristis)」(EP 0556160A2)を発現する場合に殺虫活 性を増加させることができると推定されると考えられる。本発明者は、sKK− 0遺伝子が組換えAcMNPVにおいてp10プロモーターから発現された場合 に殺虫作用引き起こさない理由を承知していないが、最も考えられる説明として は、ハイブリッドであるポリヘドリン/sKK−0およびp10/sKK−0m RNAに対する特異な安定作用であるかもしれない。KK−0をコードしている が異なるヌクレオチド配列を有する別の遺伝子によって同様の作用が見られるか または見られないかを結論付ける根拠は存在しない。同様に、このような作用が KK−0遺伝子系に独特であると考える演繹的理由は存在しない。本発明者は、 プロモーター/毒素遺伝子組合わせがウイルス効力の向上に希望を与えることに 関して、バキュロウイルス技術が断定できる段階に達していないと結論している 。 KK−0の前駆物質をコードしている遺伝子を発現する能力をバキュロウイル ス(AcMNPV)に与えることによってそれらの作用速度を増加させることに 本発明者が成功したのとは対照的に、今のところ本発明者は、KK−1前駆物質 を発現するように設計されたウイルスについて同様の改良を見ていない(実施例 14を参照されたい)。更に、この結果は、KK−1の化学的に合成された試料 の注入によって得られた励みになる結果と、KK−0およびKK−1の前駆物質 部分をコードしている推定上のシグナル配列の配列決定(ウッドワードら)が、 前にsKK−0遺伝子と一緒にうまく用いられたように、KK−1前駆物質のこ の部分をコードする同様の遺伝子配列を本発明者が正確に用いることを可能にし たという事実との両方を幾分意外にも与えると考えられる。sKK−0発現を駆 動するポリヘドリンおよびp10プロモーターの異なる能力を用いる実験に基づ いて、本発明者は、sKK−1遺伝子を用いる研究が信頼しうる発現を達成する 可能性を最大限に利用するようにポリヘドリンプロモーター/sKK−0発現構 築物を組み立てることを更に選択した。適当な遺伝子構築物が与えられたとして も、KK−1が組換え体バキュロウイルス殺虫剤の効力を増大させることができ ると決定的に結論を下すには不十分なsKK−1で着手した研究を考慮するとは いえ、それにもかかわらず、本発明者は、何等かのコノトキシンまたはコノトキ シン関連ペプチドをコードしている遺伝子がバキュロウイルス活性を増大させる 能力を有するとは考えられないということを、得られた結果が強調していると考 える。このような結論は、AcMNPVによって発現された天然「コノトキシン 様」ペプチドをコードするが、遺伝子切除実験(エルドリッジら、J.Viro logy (1992)6563〜6571)によって確証されうるかぎりでは生 物学的作用がないと考えられるCtl(コノトキシン様)遺伝子を用いる実験と 一致する。表1および表2で示されたように、CTLおよびKK−1は両方とも 明らかにω−コノトキシン系列のメンバーであるが、明らかに両方ともKK−0 (<40%)または系列の任意の他のメンバーとの絶対的一致水準は低いにすぎ ない。実際に、種子由来の抗微生物性タンパク質Mj−AMP1は系列の他のメ ンバーと均等の類似性を有する。したがって、この研究は、コノトキシンおよび コノトキシン様ペプチドをコードしている遺伝子が、バキュロウイルス活性を増 大させることができる種を探求するのに潜在的に有益な分野であることを教示し ているが、そのように分類されたどの遺伝子も有効であることが明らかであると いうことを示しているものと解することはできない。 KK−0が害虫を無力にするように働く作用の態様を考える場合、それが昆虫 および軟体動物両方の均等の標的タンパク質を認識している可能性を考える必要 がある。しかしながら、軟体動物と甲殻類と昆虫との間の進化論的相違を考える と、昆虫におけるKK−0標的の構造がコヌス・テクスティルの天然海産餌食に おいて見出されるのと正確に一致したならば極めて驚くべきことであろう。した がって、KK−0が昆虫標的のための完全なリガンドであるように生成されてい るとは考えられない。したがって、KK−0タンパク質は、軟体動物または甲殻 類標的に対立するものとしてそれが昆虫標的タンパク質の特異性を一層大きくさ せることができることによって殺虫剤として更に強化されうる可能性が強い。こ のような展開は、当業者が熟知している種々のタンパク質工学技術アプローチに よって達成されうる。潜在的に、最も強力なこの種の方法は、近年開発されてき ているペプチドライブラリー法の一つであることは明らかであると考えられる。 このようなアプローチは、最大6個までのアミノ酸を無作為抽出し、同時に、生 成されたペプチド集団(最大6.4x107までの変異型)から高特異性変異型 を選択するための比較的簡単な方法を示している。6個のアミノ酸は27分の6 すなわち22%のKK−0ペプチドを含むと考えられる。したがって、本発明者 はKK−0と最大 100−22=78%の相同性 であるタンパク質をコードしている遺伝子が、増強された、昆虫または鱗翅類に も選択的なKK−0変異型を探求するのに常識的でも実用的でもある範囲である と断言する。したがって、このような範囲は本発明の範囲内に包含されると考え られる。 本発明は、したがって、第一の態様において、感受性害虫に対して適当に投与 された場合に殺虫作用を与えるためのコヌス・テクスティルKK−0およびKK −1タンパク質の合成製剤の使用を提供する。 第二の態様において、本発明は、感受性昆虫宿主に対して親の野生型バキュロ ウイルス宿主に対するよりも早い時期に無力化作用を与えることによって組換え バキュロウイルスの作用速度を増加させるための、コヌス・テクスティルKK− 0コノトキシンの前駆物質をコードする天然、合成または半合成遺伝子の使用を 提供する。バキュロウイルスは、オートグラファ・カリフォルニカ多重包膜核多 面体ウイルス(AcMNPV)、または適当な遺伝子工学または操作技術が利用 可能である若しくは開発される、そして必要ならば発現のためにKK−0遺伝子 が入れられる前後関係を最大限利用するような範囲が存在する任意の他のウイル ス種であってよい。 もう一つの態様において、本発明は、コヌス・テクスティルKK−0コノトキ シンの前駆物質をコードしている天然、合成または半合成遺伝子の発現を駆動す るための、p10プロモーターよりもむしろバキュロウイルスポリヘドリンプロ モーターの使用を提供する。 更にもう一つの態様において、本発明は、種々の周知の技術によって構築され うる、しかも高性能プロモーター(AcMNPV p10プロモーター以外のA cMNPVポリヘドリンプロモーターを含む)から発現された場合に組換えバキ ュロウイルスの作用速度を明確に増加させるKK−0コノトキシン前駆物質をコ ードする合成遺伝子の設計を提供する。 したがって、本発明は、図1で示された配列を有するタンパク質を発現するこ とができる遺伝子をコードしている合成DNAまたはその機能性均等物若しくは 遺伝コードの同義性によって許容されるその変異型を提供する。更に、本発明は 、図1および図2に示された配列を有する合成DNAまたはその機能性均等物若 しくは遺伝コードの同義性によって許容されるその変異型を提供する。 もう一つの態様において、本発明は、本明細書中前記の昆虫集団を制御する方 法であって、毒素が、昆虫に対して毒性作用する請求項1若しくは請求項2に記 載のDNA配列によって発現されたペプチドまたはそのフラグメント若しくは変 異型である上記方法を提供する。 更に、本発明は、組換え生物学的制御剤が、AcMNPV、任意の他のバキュ ロウイルス、昆虫ポックスウイルス、任意の他の昆虫病原ウイルス、ボーベリア ・バシアナ(Beauveria bassiana)、メタリジウム・アニソ プリエ(Metarhizium anisopliae)、任意の他の適当な 昆虫病原真菌かまたは任意の適当な植物宿主を基剤としていようといまいと、そ の 制御剤の効力を増加させるコノトキシン遺伝子を用いる最適手段を確実にするた めの発現単位構造/機能(プロモーター/KK−0コノトキシン遺伝子組合わせ )の半経験的(semi−empirical)スクリーニングの使用を提供す る。 特に、本発明は、殺虫性生物学的制御剤の有効性を増加させるための、コヌス ・テクスティルKK−0のそれと77%より大の類似性を有するタンパク質若し くはペプチド、または該タンパク質若しくはペプチドの前駆物質をコードしてい る任意の遺伝子の使用を提供する。このような遺伝子は、制限されないが、イモ ガイ、クモ、サソリおよび種子を含む任意の適当な天然源から選択することがで きるしまたは任意の適当なタンパク質工学技術によって生じることができる。 本発明は、更に、成長植物などの場所にいる昆虫集団を、これらの昆虫に対し て毒性のペプチドを該昆虫または該昆虫の場所に対して投与することによって制 御する方法であって、該ペプチドが、イモガイ属、例えば、コヌス・テクスティ ルなどの軟体動物に由来するKK−0またはKK−1ペプチドと機能的に均等で あり且つそれとの相同性が77%より大である上記方法を提供する。 更にもう一つの態様において、本発明は、図1に示された配列を有するタンパ ク質を発現することができる遺伝子をコードしているDNA配列またはその機能 性均等物若しくは遺伝コードの同義性によって許容されるその変異型を包含する 、或いは図1または図2で示された配列を有するDNAまたはその機能性均等物 若しくは遺伝コードの同義性によって許容されるその変異型を包含する伝達ベク ターを提供する。プラスミド、例えば、バキュロウイルスゲノムの修飾に関連し て用いるのに適当なプラスミド中の好ましい伝達ベクターはpVL1392とし て知られるものなどである。他のプラスミドベクターとしては、例えば、pAc UW21として知られるものがある。 図1および図2のDNA配列を包含するpVL1392に基づくプラスミドを 大腸菌(Escherichia coli)中に導入し、そして1993年3 月12日にナショナル・コレクション・オブ・インダストリアル・アンド・マリ ン・バクテリア(the National Collection ofIn dustrial and Marine Bacteria)、アバディーン 、英国に受託番号NCIMB40540として寄託した。 本発明の種々の態様を以下の実施例によって例証する。 実施例1 「キングコング」(KK−0)、KK−1およびKK−2ペプチドの合成製剤の 生物学的評価 KK−0、KK−1およびKK−2ペプチドの合成製剤の生物学的活性の予備 的評価を、ゴキブリ成虫(ペリプラネタ・アメリカーナ(Periplanet a americana):ブラッティデエ(Blattidae):ディクテ ィオプテラ)および第5令タバコバドウォーム(tobaccobudworm )幼虫(ヘリオシス・ビレセンス:ヤガ科(Noctuidae):鱗翅目)を 用いる一連の注入実験において行なった。 該タンパク質は、蒸留水および一般的に注入用に用いられる標準的な水性緩衝 液中に不溶性であることが判明した。KK−0およびKK−1を0.1M重炭酸 アンモニウム中に10mg/mlの濃度で懸濁させた。静かに1時間撹拌後、懸 濁液を0.2μmフィルターによって濾過した。目視評価は、KK−0製品の約 50%が可溶化されたがKK−1製品はほとんど溶解しなかったことを示した。 このことは、種々のタンパク質を正確に定量し且つ直接的に投与率を比較するこ とを難しくした。しかしながら、与えられる最大用量を推定することは可能であ った。KK−2は極めて疎水性であり、粗製品10mg/mlの濃度でDMSO 中に溶解させた。 タバコバドウォーム幼虫(TBW)に、15mm33ゲージ針を備えた10μ 1ハミルトン(Hamilton)シリンジを用いて注射した。平均体重約30 0mgの第5令初期幼虫に、それぞれの処置について1〜4μlを注射した。典 型的に、それぞれの処置について少なくとも5重反復試験で行なった。雄ゴキブ リ成虫に、15mm27ゲージ針を備えた50μlハミルトンシリンジを用いて 注射した。各被験動物に、1〜10μl用量の試験溶液を与え、平均体重は約8 40mgであった。対照昆虫には等容量の適当な溶媒を注射した。 注射後、餌が供給されている容器中において処置済み昆虫を制御条件下(25 ℃、65%RH)で最大72時間まで飼育した。観察を定期的に行なって、何等 かの異常症状をチェックした。タバコバドウォーム H.ビレセンス幼虫へのKK−0およびKK−1両方の注射は、独特の「締ま りのない麻痺状態」を引き起こした(表III)。典型的に、症状はほぼ注射直 後に観察され、幼虫は「麻酔」されたように見えた。影響があった幼虫は、立っ ていることおよび/または協調された足並みをとることができなかった。更に、 それらは、仰向けに置かれた場合に起き上がることができなかったし、刺激(木 製カクテルスティックで軽くつつくこと)に対しても口器および尾脚の限られた 微かな動きしかできなかった。「麻酔状態」のピークにおいて、影響があった幼 虫は締まりがなく柔軟であった。これらの作用は比較的短期間であったが、しか しながら、通常、注射後5〜10分間までに完全に回復した。全ての幼虫が処置 後24時間(24HAT)で活動し且つ正常になった。高用量の注射は、症状の 苛酷さおよび期間の両方を増加させた。症状はKK−0によって更に顕著である ように見えた。 KK−2タンパク質をH.ビレセンス幼虫にタンパク質約10μg/匹(すな わち、タンパク質33μg/mg(幼虫))の最大用量に等しい1回量で注射後 に異常な作用は見られなかった。ゴキブリ 3種類のタンパク質はいずれも、ゴキブリにおいて独特の且つ衰弱作用を生じ た(表IV)。それぞれの場合において、作用の苛酷さは、注射されたタンパク 質懸濁液の量に伴って増加した。 ゴキブリへのKK−0タンパク質懸濁液の注射は、最初に激しい震えを引き起 こした後、協調の損失、麻痺およびノックダウンを引き起こした。作用は最初に 後脚で観察されたが、すぐに中脚に、そして最後に前脚に広がって昆虫を虚脱状 態にさせた。他の症状としては背部湾曲化があった。影響があった昆虫は回復す ることができなかったし、22HATまでに死滅した。KK−1タンパク質を注 射された昆虫は同様の症状を示したが、その作用はタンパク質懸濁液1μlの最 低用量で僅かに苛酷さが少ないように思われた。 異常な作用は、KK−2タンパク質2μlおよび5μlを注射された昆虫にお いても簡単に観察された。症状としては、背部の湾曲化、羽を下げることおよび 協調運動の損失が挙げられ、注射して数分以内に引き起こされた。作用は一時的 であるように見え、影響があった昆虫は、注射後20分までに完全に回復したよ うに見えた。しかしながら、これらの処置における被験動物はいずれも72HA Tで死滅した。最低量(1μl容量)で処置された昆虫では異常な症状が記録さ れず、全ての昆虫が72HATで活動し且つ正常であった。 これらの観察は引続きの実験で確証され、そしてコノトキシンタンパク質がゴ キブリおよびTBW幼虫に対して殺虫活性を有することを実証した。 実施例2 合成キングコング(sKK−0)コノトキシン遺伝子設計 天然KK−0遺伝子のコドン使用が昆虫細胞における発現に特に有利であると 考える演繹的理由はなかったので、本発明者は、新規の合成(sKK−0)遺伝 子を設計することを決めた。これは、TRANSL、RESTRIおよびMUT SITEのようなPCジーン(PCGene)TM(インテリジェネテクス(In telligenetics)、700イースト・カミーノレアール、マウンテ ン・ビュー、カルフォルニア)プログラムの助けによって着手された。 sKK−0遺伝子の特徴は下記であった。 ・ ウッドワードらによるcDNAクロ−ニング実験((1990)EMBO J.9 1015〜1020)によって記載されたKK−0ペプチドのアミノ 酸配列[配列番号2]を正確にコードした。 ・ KK−0プロペプチドをコードするのに用いられたコドンは、それらが好 ましいかまたは少なくとも昆虫(キイロショウジョウバエ(Drosophil a melanogaster))および酵母(サッカロミセス・セレビシエ( Saccharomyces cerevisiae))でしばしば見出される ので、発現実験を後者の生物で行なうことができるかもしれないと考えられたこ とから選択された(アシュバーナー(Ashburner)ら(1984)De velop.Genetics 295〜312;イケムラ(Ikemur a)(1985)Mol.Biol.Evol.2 13〜34;シャープ(S harp)(1986)Nucleic Acids Research 14 5125〜5143)。 ・ 翻訳開始コドン(ATG)の直前のヌクレオチド配列は、コザク(Koz ak)((コザク(1981)Nucleic Acids Research 5233〜5252;コザク(1984)Nucleic Acids R esearch 12 857〜873;コザク(1986)Cell 442 83〜292;コザク(1987)J.Mol.Biol.196 947〜9 50)によって定義された動物mRNAの好ましい配列とぴったり対合する。 ・ コヌク・テクスティルによってKK−0プロペプチドをコードするのに用 いられたコドンは全く無視された。(結果として、sKK−0および天然KK− 0遺伝子の全体としての相同性は77.2%にすぎない)。 ・ 隣接する制限酵素認識部位(上流のBglIIおよび下流のXmaIII およびBamHI)を設計中に組み入れて、最初に選択されたバキュロウイルス トランスファーベクターpVL1392(インビトロジェン・コーポレーション (InVitrogen Corporation)、3985ソレント・バリ ー・ブルバール、サン・ディエゴ、カリフォルニア)中への直接クローニングを 促進した。これらの酵素によるクローニングは、このトランスファーベクターに よって運ばれるAcMNPVポリヘドリンプロモーターから直接的に遺伝子を転 写する可能性をもたらすと予想された(図4を参照されたい)。 ・ いくつか追加の独特のヘキサヌクレオチド認識配列部位を、sKK−0配 列中の遺伝子中の位置ではあるが、コードされたアミノ酸配列に影響を及ぼさな い位置に組み入れた。これらの部位を包含して、組換え体の特性決定および可能 な引続きの遺伝子操作を容易にした(実施例14を参照されたい)。組み込まれ た部位が特に好ましくないコドンの包含を引き起こすことはなかった。 得られたsKK−0配列[配列番号1]を、KK−0プロペプチドのコーディ ング配列を強調している図1および制限酵素認識部位の位置を強調している図2 に示す。 実施例3 sKK−0遺伝子の合成 sKK−0遺伝子の組み立てに選択された計画は、図1および図2に示された DNAフラグメントをコードしている重複相補オリゴヌクレオチドの合成に続い て、DNAポリメラーゼに媒介された一本鎖部分の完成および豊富な量の完成し た遺伝子フラグメント(図3を参照されたい)を生じさせるポリメラーゼ連鎖反 応(PCR)増幅を必要とした。 例えば、完成したsKK−0 DNAフラグメントを一緒にコードしている4 種類のオリゴヌクレオチド(ConoA、ConoB、ConoC、ConoD )[配列番号3、4、5、6]を、標準法によってアプライド・バイオシステム ズ(Applied Biosystems)380B DNA合成機で合成し た。ConoAおよびConoDの5′30および28ヌクレオチドと同一の2 種類の追加の更に短いオリゴヌクレオチドConoPCR1およびConoPC R2[配列番号7、8]を更に合成してPCRプライマーとして用いた。それぞ れのオリゴヌクレオチドを55℃で約8時間のインキュベーションによって脱保 護した後、真空下で乾燥させた。次に、それらをTE緩衝液(10mMトリス/ HCl(pH8.0)、1mM EDTA)200μl中に溶解させ、UV分光 学(約20μg/mlに等しい1OD260単位/ml)によって濃度を測定し、 そしてTEで希釈して約10μM原液とした。これらを使用するまで−20℃で 貯蔵した。次に、sKK−0合成反応は、 (1)10μMのConoAおよびConoBそれぞれ5μlを、滅菌500 μlポリプロピレン製コニカルミクロ遠心管中において5μlの10mM dG TP、10mM dATP、10mM dCTP、10mM TTPおよび5μ lの500mM KCl、100mMトリス−HCl(8.5)、15mMMg Cl2、0.1%ゼラチンと一緒に混合し、水を加えて49μlにし、そしてT aq DNAポリメラーゼ(パーキン・エルマー・シータス(Perkin/E lmer Cetus)1μl(5単位)を加えた後、軽パラフィン油(シグマ (Sigma))を2滴上に置いた。次に、試験管に蓋をし、それをテクンPH C−1プログラマブル・ドリブロック(Techne PHC−1 Progr ammable Dri−Block)R中に入れ、そして以下の温度サイクル 1.1′ @94℃ 1′ @55℃ 4′ @73℃ を5回施した後、7′@73℃の最後のインキュベーション時間を施した。 (2)10μMのConoCおよびConoDそれぞれ5μlを混合し且つ前 記(1)の場合と全く同様に処理した。 (3)反応(1)生成物0.5μlをとり、反応(2)生成物0.5μlと混 合し、そして反応(1)生成物5μlを反応(2)生成物と混合した。次に、そ れぞれの混合物に対して、10μlの10μM ConoPCR1;10μlの 10μM ConoPCR2;10μlの500mM KCl、100mMトリ ス−HCl(8.5)、15mM MgCl2、0.1%ゼラチン;10μlの 10mM dGTP、10mM dATP、10mM dCTP、10mM T TPを加え、次に水を加えて99μlにした後、Taq DNAポリメラーゼ( パーキン・エルマー・シータス)1μl(5単位)を加え、そして最後に軽パラ フィン油2滴を上に置いた。平行して、PCRプライマー、反応1または反応2 生成物を欠いた対照反応を用意した。次に、反応に、テクン・プログラマブル・ ドリブロックR中において以下の温度サイクル 1.1′ @94℃ 1′ @68℃ 4′ @73℃ を25回施した後、7′@73℃の最後のインキュベーション時間を施した。 次に、反応3生成物の10μlアリコートについての分析用アガロースゲル電 気泳動は、必要なDNAフラグメントおよびオリゴヌクレオチド全部を含んだこ れらの反応においてのみ約270bpフラグメントが生成されたことを確証した 。次に、各DNAフラグメントの残りを等量の水飽和フェノール(2回)でフェ ノール抽出し、続いて等量の水飽和n−ブタノール(2回)で抽出した後、エタ ノール沈殿によって回収した。 実施例4 pVL1392/sKK−0組換え体トランスファーベクターの組立て 回収後、上記PCR生成物それぞれに、製造業者推奨規格にしたがってBgl IIIおよびEclXI(XmaIIIのアイソシゾマー)制限酵素による消化 を施した。平行して、商業的に入手可能なバキュロウイルス(AcMNPV)ト ランスファーベクター(インビトロジェン)であるpVL1392の5μgアリ コートを同様に処理した。次に、制限消化物を、臭化エチジウム0.5μg/m l含有分離用0.8%アガロース/トリス酢酸電気泳動ゲルに流した。PCR生 成物および直鎖状ベクターDNAフラグメントをUV照射下においてゲルから切 り取った。次に、それらを、シリコーン処理されたグラスウールを介する遠心分 離およびエタノール沈殿によって回収した。次に、単離されたインサートおよび ベクターDNAフラグメントのアリコートを適当な緩衝液条件(サムブルック( Sambrook)J.、フリッチュ(Fritsch)E.F.およびマニア ティス(Maniatis)T.(1989)「分子クローニング。実験室マニ ュアル(Molecular Cloning:A LaboratoryMa nual)」、コールド・スプリング・ハーバー・プレス(Cold Spri ng Harbor Press))においてT4リガーゼと一緒に混合した。 次に、連結反応混合物を用いて標準法(サムブルックら、同書)によってコンピ テントDH5α細胞を形質転換した。アンピシリン10μg/ml含有L寒天平 板上で一晩中増殖させることによって子孫形質転換細胞を選択した。 次に、形質転換細胞を、sKK−0遺伝子に対して相補的な配列の存在につい て、標準法によるハイボンド(HyBond)−N(アマーシャム・インターナ ショナル(Amersham International))フィルターでの コロニーハイブリッド形成によってスクリーニングした。用いられたハイブリッ ド形成プローブは、g32P−ATP(アマーシャム・インターナショナル)およ びT4ポリヌクレオチドキナーゼ(ノーサンブリア・バイオロジカルズ・リミテ ッド(Northumbria Biologicals Ltd.))を用い る処理によって5′リン酸化されたオリゴヌクレオチドConoBであった。プ ラスミドDNAを6種類の強くハイブリッド形成したコロニーから製造した。こ れらのDNAの制限分析は、3種類がほぼsKK−0に予想された寸法および特 徴を有するインサートを含むpVL1392誘導体であったことを示唆した。 次に、選択されたpVL1392組換え体(#2.2、#5.2および#6. 1)に存在するインサートの配列を、シークエナーゼ(Sequenase)TM (USB、クリーヴランド、オハイオ)キットと、BglIIおよびXmaII I認識部位に隣接するpVL1392の部分に対してハイブリッド形成するよう に且つこれらの部位の間に導入された何等かのインサートの配列決定を可能にす るように設計された2種類の合成オリゴヌクレオチドプライマー(pVL139 2FORおよびpVL1392REV)[配列番号13、14]とを用いてチェ ックした(図4を参照されたい)。3種類の組換え体の内の一つ(#2.2)に おけるインサート[配列番号15]の配列は、予想された方法でクローン化され たsKK−0について予想されたものと正確に対合した(図5を参照されたい) 。他のプラスミドは、僅かな配列変化(突然変異)を伴うインサートを含んでい た。 AcMNPVポリヘドリンプロモーターの転写制御下の遺伝子sKK−0を含 むトランスファーベクターpVL1392の誘導体である組換え体#2.2は、 したがって、引続きの実験全てに対して選択された。組換え体プラスミドpVL 1392/sKK−0 #2.2を有する大腸菌DH5α培養物は、ナショナル ・コレクション・オブ・インダストリアル・アンド・マリン・バクテリア、アバ ディーン、英国に受託番号NCIMB40540として寄託されている。 実施例5 sKK−0を有する組換え体(ポリヘドリンマイナス)AcMNPVの生成 例えば、キング(King)およびパシー(Posse)(1992)「バキ ュロウイルス発現システム。実験室手引き(The Baculovirus Expression System:A Laboratory Guide )」(チャプマン・アンド・ホール(Chapman & Hall))に記載 のような標準的なバキュロウイルス技術を用いて、ポリヘドリンプロモーターの 転写制御下のsKK−0を有するが、機能性ポリヘドリン遺伝子を欠いている組 換え体AcMNPVウイルスを、約200ngのSaul(ベーリンガー(Bo ehringer)、マンハイム)で直鎖状にされたAcMNPV.lacZ( パシーおよびハワード(1987) Nucleic Acids Resea rch 15 10233〜10248)および1μgのpVL1392/sK K−0 #2.2 DNAを用いるSf21細胞の同時トランスフェクションに よって生成した。最初に、組換え体ウイルスの選択は、Sf21細胞単層培養に おい て生じたプラーク中において組換え体lacZ−ウイルスがX−gal(ギブコ (GIBCO)/BRL、グランド・アイランド、ニューヨーク)を代謝できな いことに基づいた。lacZ−ウイルスなどの6種類(「CONO−A」、「C ONO−B」、「CONO−C」、「CONO−D」、「CONO−D」および 「CONO−E」)を採取し且つSf21細胞上で再度平板培養して、それらを 均一になるまで精製し且つそれらがβガラクトシダーゼを合成できないことを確 証した。次に、それぞれ精製されたウイルスの小規模(約4ml)培養を、25 cm2組織培養フラスコ(ビビー(Bibby)、ストーン(Stone)、ス タッフス(Staffs))中のTC100/7.5%ウシ胎児血清培地(両方 ともギブコ/BRL製)4ml中に1.5x106個のSf21細胞を播種し、 28℃で一晩中インキュベーションし、単一の精製プラークを採取することによ って回収されたウイルスの50%を加え、そして28℃で更に6日間インキュベ ーションを続けることによって調製した。次に、これらのウイルス原液それぞれ のアリコートをバイオアッセイ用とした(実施例6を参照されたい)。同様のア リコートを用いて、物理的分析のためのウイルスDNAの小試料を調製した(キ ングおよびパシー(1992)同書)。 予期されるsKK−0/AcMNPV組換え体を用いて行なわれる診断用物理 的分析は下記であった。 (a)sKK−0および平行してβガラクトシダーゼ遺伝子特異的プライマー を用いるPCR実験。 (b)ClaIおよびBglIIで処理され、1%アガロースゲル上の電気泳 動によって分別され、ハイボンド−Nフィルターに移され、そして単離されたラ ンダムプライムドα32P−dCTP標識sKK−0プローブとハイブリッド形成 されたウイルスDNAについてのサザンブロット分析。 これらの実験は、ウイルス「CONO−C」が予想された物理的特徴を全て有 するsKK−0遺伝子を含み且つβガラクトシダーゼ遺伝子を欠いていたことを 確証した。他の予期される組換え体ウイルスはsKK−0遺伝子を欠いていた。 実施例6 予期されるAcMNPV/pVL1392/sKK−0組換え体ウイルスのバイ オアッセイ 推定上のAcMNPV/pVL1392/sKK−0ウイルスの生物学的活性 を、後期ヘリオシス・ビレセンス幼虫を用いる一連の注入実験において評価した 。精製された非吸蔵ウイルスのアリコートを第4令または第5令H.ビレセンス 幼虫に、15mm33ゲージ針を備えた10μlハミルトンシリンジを用いて注 射した。典型的に、1μl容量の標準的な量のウイルス懸濁液による処置につい て少なくとも5匹の幼虫に注射した。対照昆虫には均等な量のAcMNPV/p VL1392/lacZウイルス、AcMNPV野生型または滅菌水を注射した 。注射後、幼虫を人工試料で別々に維持し、その後24時間間隔で更に7日間調 べた。それぞれの評価に際し、生きている幼虫および死んだ幼虫の数を記録した 。生き残った幼虫の何等かの異常症状および/または行動反応を調べた。 最初に、実施例5に記載のように生成された6種類の推定上のAcMNPV/ pVL1392/sKK−0クローンを検査した。AcMNPV/pVL139 2/sKK−0 CONO−Cの1種類のみが何等かの異常な作用を示した。生 物学的知見は、CONO−Cウイルスのみが、予想された物理的特徴全部を有す るsKK−0遺伝子を有していたことを示した実施例5に記載された物理的分析 を確証した。更に、AcMNPV/pVL1392/sKK−0 CONO−C の生物学的性質を特徴化する注入検定を、滴定されたウイルス原液を用いて行な った。 第4令初期H.ビレセンス幼虫に対するAcMNPV/pVL1392/sK K−0 CONO−CおよびAcMNPV/pVL1392/lacZウイルス の生物学的効力を比較するデータを表Vに示す。処置後72時間(72HAT) で、AcMNPV/pVL1392/sKK−0 CONO−Cによって処置さ れた幼虫の4/11が完全にかまたは部分的に締まりのない麻痺状態を示した。 「締まりのない麻痺状態」として分類された幼虫は瀕死状態、すなわち、立って いる、起き上がるまたは歩くことができなかったし且つ刺激に反応して口器およ び尾脚の極めて微かな動きしかできなかった。「部分的に麻酔状態」の幼虫は、 体の中央部および後部の局部的麻痺を示したが、頭部および口器を含む前部は刺 激に対して正常に反応することができた。これらの幼虫は、仰向けに置かれた場 合に起き上がることができなかったししかも限られた動きしかできなかったが、 動作は鈍く且つほとんど調製されていなかった。96HATにおいて、AcMN PV/pVL1392/sKK−0 CONO Cウイルスによって処置された 幼虫は全て、死滅するかまたは異常な症状を示した。対照的に、AcMNPV/ pVL1392/lacZ対照ウイルスを注射された幼虫は全て、96HATに おいて生きていて且つ普通に行動していて、これらの幼虫の1/10は120H ATで死滅し、6/10の幼虫は144HATで死滅した。lacZ遺伝子を有 するAcMNPV/pVL1392誘導体の殺生速度は野生型ウイルスよりも遅 い。典型的に、野生型AcMNPVは、120HAT以上でかなりの致死率を引 き起こし始める。したがって、AcMNPV/pVL1392/sKK−0 C ONO C構築物は、AcMNPV野生型よりもAcMNPV/pVL1392 /lacZ対照ウイルスよりも速い作用速度およびそれゆえの高い殺虫効果を有 すると結論することができる。 実施例7 pAcUW21/sKK−0組換え体トランスファーベクターの組立て 経口的に感染することがあり、それゆえ用量反応作用についておよび作物保護 効果の評価について実際的評価が可能であると考えられるポリヘドリン+(吸蔵 )組換え体AcMNPV/sKK−0誘導体を製造する目的で、本発明者は、最 初にpAcUW21トランスファーベクター(AMSバイオテクノロジー(Bi otechnology)(UK)Ltd.)を用いることを選択した。このト ランスファーベクターは、強力な後期p10プロモーターの制御下の昆虫選択性 毒素遺伝子の発現のために促進された生物学的作用を与えることができる組換え 体ウイルスを製造するのに従来うまく用いられたトランスファーベクターpAc UW2bの簡単な誘導体(パシー(Possee)R.D.、個人通信)である (スチュワートら(1991) Nature 352 85〜88;マックチ ェンら(1991) Biotechnology 848〜852)。 pAcUW21中に導入するための適当なsKK−0インサートを放出させる ために、pVL1392/sKK−0 #2.2プラスミドDNAの20μgア リコートに、EcoRIおよびBglII制限酵素による消化を施した。平行し て、pAcUW21トランスファーベクターDNAの10pgアリコートを同様 に処理した。次に、制限消化物を、臭化エチジウム0.5μg/ml含有分離用 1%アガロース/トリス酢酸電気泳動ゲルに流した。放出されたsKK−0イン サート(約282塩基対)および直鎖状ベクターDNAをUV照射下においてゲ ルから切り取った。次に、それらを、シリコーン処理されたグラスウールを介す る遠心分離およびエタノール沈殿によって回収した。 次に、単離されたsKK−0インサートおよびpAcUW21ベクターDNA フラグメントのアリコートを適当な緩衝液条件(サムブルックら(1989)「 分子クローニング。実験室マニュアル」(コールド・スプリング・ハーバー・プ レス)中)においてT4リガーゼと一緒に混合した。次に、連結反応混合物を用 いて標準法(サムブルックら、同書)によってコンピテントDH5α細胞を形質 転換した。アンピシリン100μg/ml含有L寒天平板上で一晩中増殖させる ことによって子孫形質転換細胞を選択した。プラスミドDNAを6種類の推定上 の組換え体コロニーから製造した。これらのDNAの制限分析は、6種類前部が sKK−0に予想された寸法および特徴を有するインサートを含むpAcUW2 1誘導体であったことを示唆した。 次に、上記6種類の組換え体の内の二つ(#A1および#A2)に存在するイ ンサートの配列を、シークエナーゼTM(USB、クリーヴランド、オハイオ)キ ットと、sKK−0インサートに対してハイブリッド形成するように設計された 2種類の合成オリゴヌクレオチドプライマーとを用いてチェックした。両方のク ローンのインサートの配列は、目的の方法でクローン化されたsKK−0につい て予想されたものと正確に対合した。 したがって、AcMNPV p10プロモーターの転写制御下の遺伝子sKK −0を含むトランスファーベクターpAcUW21の誘導体である組換え体#A 1は、引続きの実験用に選択された。この組換え体トランスファーベクターもま た、天然ポリヘドリンプロモーターの制御下のそのままのAcMNPVポリヘド リン遺伝子を有する。 実施例8 p10プロモーター/sKK−0遺伝子発現単位を有する組換え体(ポリヘドリ ンプラス)AcMNPVの生成 標準的なバキュロウイルス技術(キングおよびパシー(1992)「バキュロ ウイルス発現システム。実験室手引き」(チャプマン・アンド・ホール))を用 いて、p10プロモーターの転写制御下のsKK−0遺伝子を有するポリヘドリ ン+(吸蔵)AcMNPV誘導体を生成した。これは、200ngのSaul( ベーリンガー、マンハイム)で直鎖状にされたAcMNPV.lacZ(パシー およびハワード(1987) Nucleic Acids Research 15 10233〜10248)および1μgのpAcUW21/sKK−0 組換え体#A1 DNAを用いるSf21細胞の同時トランスフェクションによ って達成された。次に、候補組換え体AcMNPV/sKK−0ウイルスを、S f21細胞単層上のプラーク精製(キングおよびパシー(1992)同書)によ り、ウイルスがX−gal(ギブコ/BRL、グランド・アイランド、ニューヨ ーク)を代謝できないことおよび顕微鏡で判定されるポリヘドラ(ウイルス吸蔵 体)を生産する能力をスクリーニングして選択した。このような6種類のlac Z−ウイルス(AcMNPV/pAcUW21/sKK−0 #1、AcMNP V/pAcUW21/sKK−0 #2、AcMNPV/pAcUW21/sK K−0 #3、AcMNPV/pAcUW21/sKK−0 #4、AcMNP V/pAcUW21/sKK−0 #5およびAcMNPV/pAcUW21/ sKK−0 #6)を採取した。次に、第二プラーク検定を上記6種類のクロー ンについてSf21細胞単層上で行なってそれらが均一になるまで精製し、そし てそれらがβガラクトシダーゼを合成できないことおよびポリヘドラを生産する それらの能力を確証した。 次に、精製されたウイルスそれぞれの小規模培養を実施例5に記載のように調 製した。次に、これらのウイルス原液それぞれのアリコートをバイオアッセイ用 にした(実施例9を参照されたい)。同様のアリコートを用いて、物理的分析の ためのウイルスDNAの小試料を調製した。 サザンブロット分析を、予期されるAcMNPV/pAcUW21/sKK− 0ウイルスDNAについて行なった。これらのDNAは、(a)HindIII 並びに(b)EcoRIおよびBamHIで処理され、1%アガロースゲル上の 電気泳動によって分別され、ハイボンド−Nフィルターに移され、そして単離さ れたランダムプライムドα32P−dCTP標識sKK−0プローブとハイブリッ ド形成した。 これらの実験は、ウイルスAcMNPV/pAcUW21/sKK−0 #1 、AcMNPV/pAcUW21/sKK−0 #4およびAcMNPV/pA cUW21/sKK−0 #5がそれそれ、予想された物理的特徴を全て有する sKK−0遺伝子を含み、βガラクトシダーゼ遺伝子を欠き、そしてポリヘドリ ン+ウイルス粒子を生産したことを確証した。 ウイルスAcMNPV/pAcUW21/sKK−0 #1は引続きの全ての 実験用に選択された。 実施例9 予期されるAcMNPV/pAcUW21/sKK−0組換え体ウイルスのバイ オアッセイ 推定上のAcMNPV/pAcUW21/sKK−0ウイルスの生物学的性質 を、ヘリオシス・ビレセンスに対する一連の注入および経口投与実験において評 価した。精製された非吸蔵ウイルス原液を用いる注入検定を、実施例6に概説し た方法を用いて行なった。精製ポリヘドラを用いる経口投与試験は、ヒューズ( Hughes)およびウッド(Wood)((1981) J.Inverte br.Pathol.37 ,54)によって開発された所化したばかりの幼虫の ための小滴給養法(droplet feeding method)の変法を 用いて行なわれた。 実施例8に記載のように生成された6種類の推定上のAcMNPV/pAcU W21/sKK−0ウイルスについての予備的注入実験は、3種類のクローン( AcMNPV/pAcUW21/sKK−0 #1、#4および#5)のみがs KK−0遺伝子を有していたことを示した。これらのウイルスで処理された幼虫 のいくつかは、AcMNPV/pVL1392/sKK−0 CONO Cウイ ルスで処理された昆虫において観察されたのと最初は類似しているように見られ た異常な症状を示した。しかしながら、AcMNPV/pCUW21/sKK− 0 #1についての引続きの実験は、これらの「異常な」作用が、概して、十分 に定義されなかったし且つ特に衰弱させることはなかったということおよびAc MNPV/pCUW21/sKK−0 #1は作用速度または殺虫作用に関して 野生型AcMNPVにまさる顕著な利点を示さなかったということを確証した。 AcMNPV/pAcUW21/sKK−0 #1および野生型AcMNPVの 生物学的効力を比較する経口投与実験は、これらの知見を確証した。 実施例10 組換え体AcMNPVの生成のためのAcUW1−PH DNAの製造 sKK−0遺伝子がp10プロモーターから発現されたポリヘドリンプラスA cMNPV誘導体(実施例7、8および9)と比較して、sKK−0遺伝子がポ リヘドリンプロモーターから発現されるポリヘドリンマイナスAcMNPV誘導 体(実施例4、5および6)の異なる性質を考慮して、本発明者は、sKK−0 遺伝子がポリヘドリンプロモーターから発現されたポリヘドリンプラス誘導体を 構築して、改良された殺虫性効力がポリヘドリンプロモーター/sKK−0発現 単位によっては達成されうるがp10プロモーター/sKK−0発現単位によっ ては達成されないかどうかを確証することに決めた。 ポリヘドリンプロモーター/sKK−0発現単位の受容体として選択されたウ イルスは、AcUW1−PHであった(ウェイアー(Weyer)ら(1990 ) J.Gen.Virol.71 1525〜1534および図6を参照され たい)。このウイルスは、p10プロモーター/ポリヘドリン遺伝子発現単位を 野生型AcMNPV中のp10遺伝子によって占有された遺伝子座に有し且つ通 常はポリヘドリン遺伝子によって占有された場所にポリヘドリンプロモーター/ lacZ指示遺伝子発現単位を有する。したがって、それは、AcMNPV吸蔵 体を有する細胞を含み且つX−Gal指示薬(ギブコ/BRL)グランド・アイ ランド、ニューヨーク)の存在下で青色に染色されるプラークをSf21細胞単 層上に形成する。したがって、pVL1392/sKK−0 #2.2組換え体 トランファーベクターのポリヘドリンプロモーター/sKK−0発現単位による ポリヘドリンプロモーター/lacZ発現単位の置換は、ポリヘドリンプロモー ター/sKK−0遺伝子発現単位を有するポリヘドリンプラスAcMNPV誘導 体を製造する好都合な手段であると期待された。 未知のタイターを有するAcUW1−PH原液は、R.D.パシー博士(NE RCインスティトゥート・オブ・ヴァイロロジー・アンド・エンバイロンメンタ ル・マイクロバイオロジー(Institute of Virology a nd Environmental Microbiology),マンスフィ ールド・ロード、オックスフォード)によって快く提供された。次に、このウイ ルスの小規模増幅培養を、25cm2組織培養フラスコ(ビビー、ストーン、ス タッフス)中のTC100/10%ウシ胎児血清培地(両方ともギブコ/BRL 製)4ml中に1.5x106個のSf21細胞を3ロット播種し、28℃で一 晩中インキュベーションした後、原液ウイルスの1/10希釈アリコート50μ l、5μlおよび5μlを一つ一つのフラスコに加え、そして28℃で更に6日 間インキュベーションを続けることによって調製した。これらの小規模増幅を、 標準的なプラーク検定技術(キングおよびパシー(1992)「バキュロウイル ス発現システム。実験室手引き」(チャプマン・アンド・ホール))を用いて滴 定した。得られたプラークは全て封入体を含み且つX−Galの存在下で青色に 染色された。最初の投入量50μlの培養から生成されたウイルス原液のタイタ ーは2.3x107pfu/mlであり、それを用いてAcUW1−PHの更に 大きい200mlスピナー貯蔵培養物を製造し、それからウイルス原液を精製し た後、ウイルスDNAを標準法(キングおよびパシー(1992)同書並びにパ シーおよびハワード(1987) Nucleic Acids Resear ch 15 10233〜10248)によって製造した。次に、直鎖状AcU W1−PH原液を、製造業者推奨規格にしたがってSaul(ベーリンガー・マ ンハイム)を用いてウイルスDNA 3μgを消化することによって製造したが 、この酵素はAcMNPV.lacZの場合と同様にβガラクトシダーゼ遺伝子 内部のみを開裂するので、これは組換え体AcMNPV子孫の生産および検出を 容易にする方法であると期待された(キングおよびパシー(1992)同書)。 実施例11 ポリヘドリンプロモーター/sKK−0遺伝子発現単位を有する組換え体(ポリ ヘドリンプラス)AcMNPVの生成 次に、標準的なバキュロウイルス技術(キングおよびパシー(1992)同書 )を用いて、活性ポリヘドリン遺伝子と一緒にポリヘドリンプロモーターの転写 制御下のsKK−0を有する組換え体AcMNPVウイルスを、pVL1392 /sKK−0 #2.2からのポリヘドリンプロモーター/sKK−0発現モジ ュールのための受容体としてSaulで直鎖状にされたAcUW1−PHウイル スDNAを用いることによって生成した。これは、実施例10に記載のように製 造された200ngのSaulで直鎖状にされたAcUW1−PH DNAと、 1μgのpVL1392/sKK−0 #2.2 DNAとを用いるSf21細 胞の同時トランスフェクションによって達成された。ウイルスがSf21細胞単 層培養を生成する場合、プラーク検定技術を用いて、X−gal(ギブコ/BR L、グランド・アイランド、ニューヨーク)を代謝する能力を欠くが、封入体( ポリヘドラ)を生産する能力を維持したウイルスについて最初にスクリーニング することによって組換え体ウイルスを選択した。このような6種類のlacZ− ウイルス(AcUW1−PH/KKO #1、AcUW1−PH/KKO #2 、AcUW1−PH/KKO #3、AcUW1−PH/KKO #4、AcU W1−PH/KKO #5およびAcUW1−PH/KKO #6)を採取した 。次に、第二プラーク検定を上記6種類のクローンそれぞれについてSf21上 で行なってそれらが均一になるまで精製し、そしてそれらがβガラクトシダーゼ を合成できないことおよびポリヘドラを生産するそれらの能力を確証した。精製 されたウイルスそれぞれの小規模培養を実施例5に概説された方法によって調製 した。次に、これらのウイルス原液それぞれのアリコートをバイオアッセイ用に した(実施例12を参照されたい)。平行して、小規模ウイルス原液のアリコー トを用いて、物理的分析のためのウイルスDNAの小試料を調製した。 サザンブロット分析を、予期されるAcUW1−PH/pVL1392/sK K−0ウイルスDNAについて行なった。これらのDNAをBglIIおよびB scI(ClaIのアイソシゾマー)で処理し、1.4%アガロースゲル上の電 気泳動によって分別し、ハイボンド−Nフィルターに移し、そして単離されたラ ンダムプライムドα32P−dCTP標識sKK−0プローブとハイブリッド形成 させた。これらの実験は、ウイルスAcUW1−PH/sKK−0 #2、Ac UW1−PH/sKK−0 #4、AcUW1−PH/sKK−0 #5および AcUW1−PH/sKK−0 #6がそれぞれ、予想された物理的特徴を全て 有するsKK−0遺伝子を含み、βガラクトシダーゼ遺伝子を欠き、そしてポリ ヘドリン+ウイルス粒子を生産したことを確証した。 ウイルスAcUW1−PH/sKK−0 #2を引続きの実験用に選択した。 実施例12 予期されるAcUW1−PH/pVL1392/sKK−0組換え体ウイルスの バイオアッセイ 推定上のAcUW1−PH/pVL1392/sKK−0組換え体ウイルスの 生物学的効力を、ヘリオシス・ビレセンス幼虫に対する一連の注入および経口投 与実験において評価した。精製された非吸蔵ウイルス原液を用いる注入検定を、 実施例6に記載した方法を用いて行なった。精製ポリヘドラを用いる経口投与実 験は、実施例9に記載の小滴給養検定の変法を用いて行なわれた。 実施例11に記載のように生成された6種類の推定上のAcUW1−PH/p VL1392/sKK−0ウイルスの生物学的活性を比較する予備的注入実験は 、ウイルスAcUW1−PH/sKK−0 #2、AcUW1−PH/sKK− 0 #4、AcUW1−PH/sKK−0 #5およびAcUW1−PH/sK K−0 #6のみが、野生型ウイルスと比較して高い殺菌作用を有するかもしれ ないことを示した。AcUW1−PH/pVL1392/sKK−0 #2を、 スケールアップおよび更に特性決定するのに選択した。 注入検定データは、AcUW1−PH/pVL1392/sKK−0 #2ウ イルスで処理された幼虫が72HATから以後、異常な症状を示したことを示し た(表VI)。96HATまでに大部分の幼虫が死滅し、生き残ったものだけが 麻痺状態にあった。全ての幼虫が144HATまでに死滅した。対照的に、野生 型AcMNPVで処理された幼虫においては、50%の幼虫が死滅した120H ATまでに異常作用は見られず;野生型AcMNPVについては144HATで 100%致死率を記録した。 精製されたポリヘドラを用いてAcUW1−PH/pVL1392/sKK− 0および野生型AcMNPVの生物学的効力を比較するために一連の経口投与実 験を行なった。いずれの場合にも、AcUW1−PH/pVL1392/sKK −0 #2は野生型よりも有意に速い殺生速度およびそれゆえの改良された殺虫 作用を有することが分かった。AcUW1−PH/pVL1392/sKK−0 ウイルスで処理された幼虫は、72HATから以後、麻痺症状を示し且つ死滅し 始めた(表VII)。用量応答データのプロビット分析は、AcUW1−PH/ pVL1392/sKK−0 #2の殺生速度が72および96HATにおいて 野生型AcMNPVのそれよりも有意に速かったが、120HATまでには野生 型ウイルスが追いついたことを確証した。 実施例13 KK−1コノトキシンをコードしている合成遺伝子の構築およびクローニング ウッドワードら(1990) EMBO J.9 1015〜1020によっ て報告されたように、イモガイのコヌス・テクスティルは、「キングコング」毒 素系列に属すると示され且つ実施例1に記載の一連の低分子量神経活性ペプチド を生産し、KK−0およびKK−1両方の化学的に合成された製剤は害虫種の一 団への注入に対して有意の作用を示した。実施例2、3、4、5、6、10、1 1および12に記載された実験から得られた、合成KK−0遺伝子を発現する能 力を有するAcMNPV誘導体が実質的に改良された殺虫活性を有する更に別の 根拠が与えられると、本発明者は、更に、組換え体AcMNPVウイルスの性質 に影響を及ぼすKK−1の能力を研究した。 KK−1毒素mRNAの配列は、ウッドワードら(同書)によって、コヌス・ テクスティル毒腺調製試料についてのcDNAクローニングおよび特性決定実験 の結果としてのKK−0 mRNAの配列と一緒に記載された。これらの実験は 、成熟KK−0および予想の成熟KK−1が約26%の同一性しかないが(表2 を参照されたい)、それらは、実質的に更に高い水準の相同性を有し且つ明らか にタンパク質系列のメンバーである可能なプレプロトキシンから処理されること を示した。具体的に、KK−1 mRNAは、成熟毒素に対応するC末端部分に おいて26%しかない水準と比較して、N末端の51アミノ酸をコードしている 部分のKK−0(78アミノ酸)と高水準の配列相同性(88〜92%)を有す る77アミノ酸のプロペプチドをコードする。仮定のシグナル配列部分(ハイジ ュン(Heijne)(1986) Nucleic Acids Resea rch 14 4683〜4690による1〜(約)22残基)中のアミノ酸同 一性は100%である。 合成KK−1遺伝子(sKK−1)遺伝子の設計計画において、プレプロKK −0およびプレプロKK−1の仮定のシグナル配列の絶対的同一性が与えられる ならば、本発明者はKK−1のプロトキシン部分をコードしている合成DNAフ ラグメントを構築することだけ選択する。 更に詳しくは、本発明者は、このような遺伝子操作目的のために元のsKK− 0遺伝子中に組み入れられたPstIおよびXmaIII制限部位に隣接された この部分をコードしているDNAフラグメントを設計した(図2を参照されたい )。 これらの特徴は、 既存のKK−0構築物の同一で且つ明らかに有効なシグナル配列コーディング 部分を利用することによって本発明者が組み立てに必要とした新規の合成KK− 1(sKK−1)遺伝子の最小量までの減少を可能にするように設計された。 sKK−1遺伝子フラグメント用に開発された基本的な設計を図8に概説する 。 このDNAフラグメントの設計の追加の特徴としては、下記が挙げられる。 * ワダ(Wada)ら(1992)(Nucleic Acids Res earch 20 補遺 2111〜2118)によって公開されたデータに基 づく昆虫優先/好適コドン使用の選択。 * フラグメントの一次クローニング、特性決定および引続きの操作を容易に するための追加のフランキングEcoRIおよびBamHI制限部位の包含。 図9において、本発明者は、新規の合成sKK−1フラグメントの配列[配列 番号23]と、プロKK−0[配列番号25]の対応する配列と比較して主要な 読み取り枠(プロKK−1)[配列番号24]によってコードされたアミノ酸と を一緒に示す。 前記で論及され且つ図8に示された新規のsKK−1プロトキシン遺伝子を組 み立てるために、本発明者は、sKK−0遺伝子を構築するのに前にうまく用い られた方法を応用することを選択する。 例えば、図10に示されたように、相補的DNA鎖をコードし且つ21bpの オーバーラップを有するsKK−1の完成した196ntを互いに包含する2種 類の合成オリゴヌクレオチド、SYNKK1A(111マー)[配列番号26] およびSYNKK1B(106マー)[配列番号27]を合成した。更に、SY NKK1AおよびSYNKK1Bのアニーリング後の完成したsKK−1フラグ メントの増幅を可能にするようにPCRプライマーとして作用することができる し且つTaq DNAポリメラーゼによる修復をフィルインすると考えられる2 種類の追加のオリゴヌクレオチド(KK1PCR1およびKK1PCR2)[配 列番号28、29]を製造した。 実施例3に記載のこれらのオリゴヌクレオチドの合成、脱保護などの後、それ らを、sKK−0遺伝子フラグメントについて前に記載されたのと同様の方法で 用いた。しかしながら、sKK−1フラグメントは(4種類よりもむしろ)2種 類の重複オリゴヌクレオチドだけから組み立てられていたので、この場合、1種 類だけの「5回路PCR修復」反応を行なった後、その修復反応生成物0.5μ lまたは5μlの接種材料を用いる25回路増幅段階へと進行した。 前記のようにsKK−0遺伝子を用いるこれらの反応および適当な制御は期待 通り正確に進行した。必要なオリゴヌクレオチドが全て含まれた場合、実質的な 量(数μg)の新規の約200bp DNAフラグメントが生成された。個々の オリゴヌクレオチドの脱落はこのフラグメントを生成させなかった。 新規のsKK−1 DNAフラグメントをクローン化することを試みる前に、 標準法によるフェノール抽出およびエタノール沈殿によってそれを処理した(サ ムブルックら(1989)「分子クローニング。実験室マニュアル」(コールド ・スプリング・ハーバー・プレス)中)。 このように製造されたsKK−1遺伝子フラグメントは、天然KK−1遺伝子 のシグナルペプチド以外の成熟および仮定のプロ配列をコードするだけであるべ きである。その構造を実証し且つ更に働く材料を得るために、最初にそれをEc oRIおよびBamHI制限酵素で消化した(図8および11を参照されたい) 。次に、それを、sKK−1フラグメントを調節するおよび操作するのに特に好 都合にさせる別のポリリンカー配列[配列番号30]を有するpUC19の簡単 な誘導体であるpMMSIBのEcoRIおよびBamHI部位にそれをクロー ン化した(図12を参照されたい)。この連結反応生成物をコンピテント大腸菌 DH5α細胞中に形質転換し、そして12種類の推定上の組換え体を更に分析す るために採取した。上記クローンを、インサートを放出させるクローニング酵素 を用いる制限酵素分析によって分析した。次に、明確で正確な寸法のインサート を含む6種類のクローンを、本質的には実施例4に記載のように、このpUC1 9誘導体のポリリンカー部分に隣接した部分を認識するいわゆる普遍的および逆 M13配列決定用プライマーを用いる配列分析用に選択した。6種類の組換え体 の内の一つ(pMMS/KK−1 #3.2)は、期待される方法でクローン化 されたsKK−1に予想されるものに正確に対合したインサートを有した。この クローンを、以下のようにsKK−0のプロペプチドコーディング配列に対する 融合による完成sKK−1遺伝子の最終的な組立てに用いた。 クローンpMMS/KK−1 #3.2のPstI/BamHIフラグメント を単離し、そして製造業者推奨規格にしたがってPstI/BamHIで消化さ れたpVL1392/sKK−0 #2.2ベクター中にサブクローン化して( 図13を参照されたい)、pVL1392トランスファーベクター中において完 成プレプロKK−1−次転写物をコードしている、すなわち、sKK−0のシグ ナル配列並びにsKK−1のプロおよび成熟配列を含んでいる遺伝子フラグメン トを提供した。次に、連結反応生成物をコンピテント大腸菌DH5α細胞中に形 質転換し、そして12種類の推定上の組換え体を更に分析するために採取した。 上記クローンを、pVL1392/sKK−0クローンを切断するのみでpVL 1392/sKK−1組換え体を切断すべきでないクローニング酵素およびEc oRIを用いる制限酵素開裂によって分析した。この分析に基づいて、配列分析 用に2種類のクローンを選択した。これらの組換え体の内の一つ(pVL139 2/sKK−1 #1)は期待された配列を有しており、組換え体AcMNPV 組立て用に選択された。 実施例14 ポリヘドリンプロモーター/sKK−1遺伝子発現単位を有する組換え体(ポリ ヘドリンマイナス)AcMNPVの生成 ここで用いた方法は、実施例4に記載されたのと同様であった。 したがって、実施例4に記載の方法を用いて、6種類の推定上のAcMNPV /pVL1392/sKK−1(単離物1〜6)組換え体ウイルスを製造した。 次に、物理的分析を行なって、ウイルスがそのままのsKK−1遺伝子を有して いたことを確証した。前記のように、生物学的検定は全6種類のウイルスについ て行なった。 結果は下記であった。 6種類の可能なpVL1392/sKK−1の内の3種類(1、5および6) の単離物は、完成したsKK−1遺伝子を有していた。 これらのウイルスは、H.ビレセンス幼虫に注入された場合に殺虫活性の増加 を全く示さなかった。 配列表 (1)一般情報: (i)出願人:ゼネカ・リミテッド(ZENECA LIMITED) (ii)発明の名称:生物学的制御剤 (iii)配列の数:37 (iv)宛先: (A)住所:ICIグループ・パテンツ・サービシズ・デパートメント(I CI GROUP PATENTS SERVICESDEPARTMENT) (B)地区:私書箱6、シャイア・パーク、ベッサマー・ロード(SHIR E PARK,BESSAMER ROAD) (C)市名:ウェルウィン・ガーデン・シティー (D)州名:ハートフォードシャー (E)国名:英国 (F)郵便番号:AL7 1HD (v)コンピューター読取り形式: (A)中型:フロッピーディスク (B)コンピューター:IBM PC適合 (C)操作システム:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウェア:パテントイン・リリース(PatentInRele ase)#1.0、バージョン#1.25 (vi)現行出願資料: (A)出願番号: (B)出願日: (C)分類: (vii)先行出願資料: (A)出願番号:GB 9306295.8 (B)出願日:1993年3月22日 (viii)弁理士/代理人情報: (A)氏名:ビショップ,ニゲル,ディー(BISHOP,NIGEL D ) (B)登録番号:GEN AUTHN 31434 (C)照会/事件整理番号:PPD37491 (ix)通信情報: (A)電話:(+44)0707 323400 (B)ファクシミリ:(+44)0707 337454 (C)テレックス:94028500 ICIC G (2)配列番号(SEQ ID NO):1の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:269塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子種類:cDNA (iv)アンチセンス:なし (xi)配列記載:配列番号:1: (2)配列番号:2の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:78アミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (C)鎖:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子種類:ペプチド (xi)配列記載:配列番号:2: (2)配列番号:3の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:84塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子種類:cDNA (iv)アンチセンス:なし (xi)配列記載:配列番号:3: (2)配列番号:4の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:89塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子種類:cDNA (iv)アンチセンス:なし (xi)配列記載:配列番号:4: (2)配列番号:5の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:89塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子種類:cDNA (iv)アンチセンス:なし (xi)配列記載:配列番号:5: (2)配列番号:6の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:73塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子種類:cDNA (xi)配列記載:配列番号:6: (2)配列番号:7の情報: 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【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年3月8日 【補正内容】 原請求の範囲を以下の新請求の範囲に全文差し替える 請求の範囲 1. タンパク質を発現することができる遺伝子をコードし且つ配列番号1で 示される配列を有する合成DNA。 2. タンパク質を発現することができ且つ配列番号1で示される配列との相 同性が77%より大である請求項1に記載の合成DNA。 3. 一定の場所の昆虫集団を制御する方法であって、昆虫に対して毒性のタ ンパク質を該昆虫または該場所に対して投与することを含み、該タンパク質は、 昆虫において毒性作用を有する軟体動物に由来するタンパク質またはそのフラグ メント若しくは変異体であるかまたはそれと機能的に均等である上記方法。 4. 軟体動物がイモガイ属(Conus)のイモガイ種である請求項3に記 載の方法。 5.毒素が、配列番号1で示されるDNA配列から発現されたタンパク質、ま たはその機能的均等物若しくは遺伝子コードの同義性によって許容されるその変 異型である請求項3または4に記載の方法。 6. DNA配列が配列番号1で示されるDNA配列に対して75%より大で ある相同性を有する請求項5に記載の方法。 7. 毒素が、昆虫において毒性作用を有する配列番号2で示されるアミノ酸 配列を有するタンパク質、或いはその機能的均等物またはそのフラグメント若し くは変異型である請求項3または4に記載の方法。 8. ウイルス、原核性または真核性宿主生物を含む生物学的制御剤であって 、該生物のゲノムが、昆虫に対して毒性であるタンパク質を発現することができ る、軟体動物に由来するDNA配列または均等な作用を有する合成DNA配列の 組込みによって修飾されている上記生物学的制御剤。 9. 軟体動物がイモガイ属の種である請求項8に記載の生物学的制御剤。 10.毒素が、配列番号1で示されるDNA配列から発現されたタンパク質、 またはその機能的均等物若しくは遺伝子コードの同義性によって許容されるその 変異型である請求項8または9に記載の生物学的制御剤。 11.DNA配列が配列番号1で示されるDNA配列に対して75%より大で ある相同性を有する請求項10に記載の生物学的制御剤。 12.毒素が、昆虫において毒性作用を有する配列番号2で示されるアミノ酸 配列を有するタンパク質、或いはその機能的均等物またはそのフラグメント若し くは変異型である請求項8または9に記載の生物学的制御剤。 13.宿主生物がバキュロウイルスまたは昆虫ポックスウイルスである請求項 8〜12のいずれか1項に記載の生物学的制御剤。 14.宿主生物がバキュロウイルスであり且つタンパク質の発現がポリヘドリ ンプロモーターの制御下にある請求項13に記載の生物学的制御剤。 15.宿主生物がバキュロウイルスであり且つタンパク質の発現がp10プロ モーターの制御下にある請求項13に記載の生物学的制御剤。 16.宿主生物が昆虫ポックスウイルスであり且つタンパク質の発現がスフェ ロイジンプロモーターの制御下にある請求項13に記載の生物学的制御剤。 17.宿主生物が、昆虫に感染しているまたは昆虫と共生的関係にある細菌ま たは真菌生物である請求項8〜12のいずれか1項に記載の生物学的制御剤。 18.宿主生物が、バチルス・サリンジエンシス(Bacillus thu ringiensis)である請求項17に記載の生物学的制御剤。 19.宿主生物が、ボーバリア・バシアナ(Beauvaria bassi ana)である請求項17に記載の生物学的制御剤。 20.宿主生物が植物内部寄生性植物である請求項8〜12のいずれか1項に 記載の生物学的制御剤。 21.タンパク質を請求項8〜20のいずれか1項に記載の生物学的制御剤の 形で前記場所に対して投与する請求項3〜7のいずれか1項に記載の方法。 22.生物学的制御剤が植物内部寄生性植物であり且つ前記場所が植物または 植物の種子である請求項21に記載の方法。 23.植物であって、そのゲノムが、昆虫に対して毒性でありしかも昆虫によ って加えられた損害に対して該植物の感受性を少なくするタンパク質を発現する ことができる、軟体動物に由来するDNA配列または均等な作用を有する合成D NA配列の組込みによって修飾されている上記植物。 24.伝達ベクターであって、昆虫において毒性作用を有する、配列番号2で 示されるタンパク質を発現することができる遺伝子をコードしている合成DNA 、またはその機能的均等物、またはそのフラグメント、またはは変異型を含む上 記伝達ベクター。 25.タンパク質を、配列番号1で示される配列を有するDNA配列、または その機能的均等物、または遺伝子コードの同義性によって許容されるその変異型 から発現させる請求項24に記載の伝達ベクター。 26.DNA配列が配列番号1で示されるDNA配列に対して75%より大で ある相同性を有する請求項25に記載の伝達ベクター。 27.プラスミドである請求項24〜26のいずれか1項に記載の伝達ベクタ ー。 28.プラスミドがpVL1392またはpAcUW21である請求項27に 記載の伝達ベクター。 29.請求項27または28に記載のプラスミドベクターを含む細菌宿主生物 。 30.宿主が大腸菌(Escherichia coli)であり且つプラス ミドがPVL1392である請求項29に記載のプラスミドベクターを含む細菌 宿主生物。 31.JHCC8002(NCIMB 40540)の特性を有する請求項2 9に記載のプラスミドベクターを含む細菌宿主生物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A01N 63/00 8931−4B C12N 7/00 C12N 7/00 9281−4B 5/00 B (C12N 1/21 C12R 1:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,L K,LV,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO ,RU,SD,SK,UA,US,UZ,VN (72)発明者 アーレイ,ファーガス・ジェラルド・ポー ル イギリス国サウサンプトン エスオー2 1アールエス,ハイフィールド,グロスヴ ナー・ガーデンズ 7 (72)発明者 ゲスト,フィリッパ・ジェーン イギリス国バークシャー アールジー12 7ディーエイチ,ブラックネル,クロウソ ーン・ロード,スプリングヒル・コート 6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 図1に示された配列を有するタンパク質を発現することができる遺伝子 をコードしている合成DNA、またはその機能性均等物若しくはその遺伝子コー ドの同義性によって許容されるその変異型。 2. 図1および図2に示された配列を有する合成DNA、またはその機能性 均等物若しくはこの遺伝子コードの同義性によって許容されるその変異型。 3. 図1に示された配列との相同性が75%より大であるタンパク質を発現 することができる請求項1に記載の合成DNA。 4. 一定の場所の昆虫集団を制御する方法であって、昆虫に対して毒性のペ プチドタンパク質を該昆虫または場所に対して投与することを含み、該タンパク 質は、昆虫において毒性作用を有する軟体動物に由来するペプチドタンパク質ま たはそのフラグメント若しくは変異体であるかまたはそれと機能的に均等であり 且つそれとの相同性が75%より大である上記方法。 5. 軟体動物がイモガイ属(Conus)のイモガイ種である請求項4に記 載の方法。 6. 毒素が、昆虫において毒性作用を有する請求項1または請求項2に記載 のDNA配列によって発現されるペプチドタンパク質、またはそのフラグメント 若しくは変異体である請求項4に記載の方法。 7. ウイルス、原核性または真核性宿主生物を含む生物学的制御剤であって 、該生物のゲノムが、軟体動物に由来するDNA配列、または均等な作用を有す る合成DNA配列の組込みによって修飾されており、且つ昆虫に対して毒性であ るペプチドタンパク質を発現することができる上記生物学的制御剤。 8. 軟体動物がイモガイ属の種である請求項7に記載の生物学的制御剤。 9. 宿主生物がバキュロウイルスまたは昆虫ポックスウイルスである請求項 7に記載の生物学的制御剤。 10.宿主生物がバキュロウイルスであり且つペプチドタンパク質の発現がポ リヘドリンプロモーターの制御下にある請求項9に記載の生物学的制御剤。 11.宿主生物がバキュロウイルスであり且つペプチドタンパク質の発現がp 10プロモーターの制御下である請求項9に記載の生物学的制御剤。 12.宿主生物が昆虫ポックスウイルスであり且つペプチドタンパク質の発現 がスフェロイジンプロモーターの制御下にある請求項9に記載の生物学的制御剤 。 13.宿主生物が、昆虫に感染しているまたは昆虫と共生的関係にある細菌ま たは真菌生物である請求項7に記載の生物学的制御剤。 14.宿主生物が、バチルス・サリンジエンシス(Bacillusthur ingiensis)である請求項13に記載の生物学的制御剤。 15.宿主生物が、ボーバリア・バシアナ(Beauvariabassia na)である請求項13に記載の生物学的制御剤。 16.宿主生物が植物内部寄生性植物である請求項13に記載の生物学的制御 剤。 17.ペプチドタンパク質を請求項7に記載の生物学的制御剤の形で前記場所 に対して投与する請求項4に記載の方法。 18.生物学的制御剤が植物内部寄生性植物であり且つ前記場所が植物または 植物の種子である請求項17に記載の方法。 19.植物であって、そのゲノムが、昆虫に対して毒性であり、しかも昆虫に よって加えられた損害に対して該植物の感受性を少なくするペプチドタンパク質 を発現することができる、軟体動物に由来するDNA配列または均等な作用を有 する合成DNA配列の組込みによって修飾されている上記植物。 20.請求項1に記載のDNA配列を含む伝達ベクター。 21.プラスミドである請求項20に記載の伝達ベクター。 22.プラスミドがpVL1392またはpAcUW21である請求項21に 記載の伝達ベクター。 23.バキュロウイルスを含み、そのゲノムが請求項1に記載の配列の組込み によって修飾されている請求項7に記載の生物学的制御剤。 24.請求項21に記載のプラスミドベクターを含む細菌宿主生物。 25.宿主が大腸菌(Escherichia coli)であり且つプラス ミドがPVL1392である請求項24に記載のプラスミドベクターを含む細菌 宿主生物。 26.JHCC8002(NCIMB 40540)の特性を有する請求項2 4に記載のプラスミドベクターを含む細菌宿主生物。
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