【発明の詳細な説明】
移動通信装置
技術分野
本件出願の対象は、遠距離通信装置、かつとくに、車両に搭載され得るポケツ
ト電話に関するものである。
発明の背景
世界的に評判の多くの製造業者があらゆる種類の移動またはポケツト電話を製
造しかつ売買しており、それらの電話等はすべて特別な利点を提供しているが、
使用者のあらゆる条件により、使用者が直面しているあらゆる使用状況に対する
解決を提供し得るものはない。
実際に、軽量・小型でかつそれゆえ持ち運びされ易い、いわゆる「携帯」電話
が利用し得るが、それらの自主性(autonomy)は比較的短く、かつとくにそれら
は車のどこにそれらを付加するか判らないので自動車を運転しているときに使用
できない。また後述のごとく、それらの自主性は、バツテリを再充電や取替えし
ないで延長して使用する場合には余りにも短かい。とくに、それらは、「ハンド
フリー」装置(すなわち前記携帯電話を片手で保持しないで電話交信の間中ドラ
イバに彼の車を運転させる空間的に拡散するマイクロホンまたは拡声器)を備え
ていない。次のような場合は現在のところまだ黙認されているけれども、明らか
に安全性の理由からやがて許されなくなるであろう。すなわち、ドライバが電話
交信に集中しなければならないとき、片手のみ利用して車両を慎重かつ安全に運
転し、同時に他方の片手で携帯電話を保持して会話をするといった場合である。
この場合もはや車を慎重かつ安全に運転することできないからである。さらに、
「ハンドフリー」装置の欠点は、装置が車中以外のどこかで使用されるときや何
人かが会話に加わろうとするときに利用出来ないことである。
また通常の車に永続的に取り付けられた自動車電話や、一般に「ハンドフリー
」装置を備えていたりする自動車電話もある。これらの装置は車への永続的な取
り付けを必要としかつそれゆえ携帯電話としては使用され得ず、それらは事実上
車両に永続的に取着される電話セツトである。これらの電話は車両への取り付け
作業を必要とする。
さらに他の電話セツトとして、どこででも使用され得る携帯型のものがある。
それらは大型のバツテリのためそれらの自主性は十分であるが、それらはかなり
嵩(かさ)張り、重く、稀には「ハンドフリー」装置を備えないものもある。そ
の結果、それらの電話セツトは何人かの間の会議に使用されることができずかつ
車中での使用は、それらを所定位置に保持するための手段が設けられておらず、
したがってそれゆえそれらは荒っぽい運転の間やカーブ等において倒れることが
起こりうるとうい問題があった。これらの装置は小型のアタツシエケースのサイ
ズを有しかつそれゆえ嵩張りかつ重く、したがつてそれらは、別荘の中かまたは
永続的な二台目の電話セツトとして以外にはだんだんと使用されなくなってきて
いる。
本発明の目的は遠距離通信装置であり、かつとくに、車中でかつ会議用に使用
され得るポケツト電話を提供することである。
ポケツト電話はポケツト無線電話の「ハンドフリー」の自動車電話への瞬時の
変換、または所望されるときかつまた瞬時に、ポケツト電話をまた「ハンドフリ
ー」でかつ両手が塞がっているときにまたは互いに離れれた2つの作業班間の電
話会議を組織するのに使用され得る家庭用電話への瞬時の変換を行うことのでき
るもので、120グラム以下の付属品重量を含んでいる。
「ハンドフリー」ポケツト装置をポケツト無線電話に試したりかつ付加したり
する試みが、過去何回か行われたが、これらの試みはすべて失敗した。というの
も、「ハンドフリー」装置の十分な小型化により付随してラルセン作用(the La
rsen effect)が創出されるのでこれを除去するために、「ハンドフリー」装置
の十分な小型化は達成されることができなかったからである。
本発明の装置は、上述した装置の欠点を克服しかつ請求の範囲第1項の特徴に
より定義される。
図面の簡単な説明
添付図面は本発明による電話装置の考えられ得る幾つかの実施例を概略的にか
つ例として示す。
第1図は電話装置およびポケツト電話の第1実施例を示す斜視図である。
第2図は多機能コネクタまたは支持体に収容される「ハンドフリー」回路の1
部分を示す配線図である。
第3図はケースまたは支持体に収容される「ハンドフリー」装置の電子回路の
1部分を示す配線図である。
第4図は本発明による電話装置の第2実施例を示す斜視図である。
第5図は本発明による電話装置の第3実施例を示す斜視図である。
第6図は第5図に示した第3実施例の支持体に収容される電子回路の配線図で
ある。
発明を実施するための最良の形態
本発明によるポケツト遠距離通信装置は、充電可能なバツテリにより延長され
た自主性を有し、そしてこの型の高技術装置により利用し得るすべてのオプシヨ
ンを組み込んでいるポケツト電話を包含している。本装置はそのアンテナに取り
付けられる、「ネーテルC」型、「テレコム2000」または他のいずれかから
なることができる。
本ポケツト電話はとくに、同時に車両内に永続的な取り付けをしなくても「ハ
ンドフリー」装置を有する自動車電話として使用されるように、車両に搭載する
のに十分に適している。本ポケツト電話はまたとくに、同様に永続的な取り付け
をしなくても何人もの参加する会議に十分に使用できる。
第1図ないし第3図に示される第1実施例において、このポケツト電話1は多
機能コネクタ5および単一ケーブル2によつて「ハンドフリー」ケース3および
一般に「シガレツトライター」型からなる、低電圧電源プラグ4に機械的にかつ
電気的に接続される。
「ハンドフリー」装置の本体は、とくに、ほぼ4cm×2cmの小さいケース
の形状を有し、ポケツト無線電話のエレクトロニクスに適用される電子プリント
回路を包含する。この回路は、電話の種々の素子間で、予め定めた計画にしたが
つて信号を管理しかつ分配し、その電源レベルは7ないし30Vの範囲である。
他の考え得る変更において、このハウジングの内外に、電話セツトが短い距離に
ありかつ使用者に目視し得るとき、パートナーの明瞭な聞き取りを可能にするオ
ーデイオ拡散器がある。
電気ケーブル2は、電源およびその組み込まれたバツフアの充電を保証するた
めに、「シガレツトライター」プラグとポケツト電話1との間の接続を保証する
電気導体を有する。
最後に、この電気ケーブル2は同時に「ハンドフリー」ケース3の機械的な支
持体を備えている。このために、「ハンドフリー」ケース3は「シガレツトライ
ター」プラグ4の近傍に配置されそして電気ケーブル2またはこのプラグ4を「
ハンドフリー」ケースへ接続する部分の少なくともその覆いは機械的に抵抗力が
ありかつ比較的堅固である。したがつて、プラグ4が車両の「シガレツトライタ
ー」ジヤツク内に係合されるとき、堅固なケーブルのこの部分は支持体としてか
つ「ハンドフリー」ケース用固定手段として作用する。
逆に、「ハンドフリー」ケースをポケツト電話へ接続するケーブル2の他の部
分は、一般的な慣行であるように、ポケツト電話1の取り扱いを容易にするため
に、柔軟でかつ延長可能である。
ケーブル2の端部はコネクタ5によつてポケツト電話1に接続される。このコ
ネクタは、第2図に示される、本装置の「ハンドフリー」電気考え得るの1部分
を支持しそしてとくにマイクロホン6およびその関連の回路を包含する。コネク
タ5がポケツト電話セツト1に接続されるとき、マイクロホン6は自動的にオン
される一方、電話に組み込まれたマイクロホンは自動的にオフされる。
このコネクタ5はその接続ピンa...gによつてポケツト電話1に差し込ま
れかつ多重ケーブル2bによりケース3に接続される。スイツチSは外部アンテ
ナまたは装置の内部アンテナの作動を可能にする。
ポケツト電話はそのうえ車両のダツシユボードの表面に取り付けかつそれを動
くことができないように座席に配置するための固定部材を備えている。この固定
部材は、圧力を少し加えるだけで滑らかな表面へそれを取り付けることが出来る
ポケツト電話に取着された吸い込みカツプとして作ると良い。
この固定部材はまた、ポケツト電話に取着されかつ使用者が望む所に取着され
る繊維支持フツクの対応する細長い片と協働する繊維支持フツクとして形成され
ても良い。繊維支持フツクからなるこの第2の細長い片は、例えば1つの非滑動
面を有する小さいシヨツトにより負荷される、例えば重いパツドに取着され得る
。かくしてポケツト電話をどこへでも固定するかまたはパツドを下に置きかつそ
れに電話セツトを適用することができる。
ポケツト電話およびコネクタを支持するるその電源ケーブル、「ハンドフリー
」ケースおよび「シガレツトライター」プラグにより形成される構体はごく僅か
な空間しか必要としない。その構体は非常に小さいバツグ中に保管され得る。こ
のことは、たとえ使用者が電気網により充電しかつ給電する装置および電話を取
着するための部材、すなわち、吸い込みカツプまたはパツドを好むとしても当て
はまる。
かくして、非常に小さいサイズからなる万能のポケツト電話が得られる。
したがつて、固着しなくても車両で使用するために主として設計されるこの装
置はまた車両外のポケツト電話としても使用され得る。
この装置は220Vの電気網への接続用の電気コードを備えた220V/12
V変圧器−整流器および車のシガレツトライターのジヤツクと同一のジヤツクを
含むように設計される。
かくして、使用者は彼のポケツト電話に電力を供給しかつ電源ケースおよびか
かる変圧器を使用することにより、彼の車以外のどこでもそのバツテリを充電す
ることができる。それゆえこのポケツト電話を何人かを伴う会議用の特別に拡散
する拡声器を有する電話として使用することができる。したがつてこの電話を車
内のおよび会議室または家庭において特別に拡散するる拡声器を有する「ハンド
フリー」電話として使用することが可能である。
したがつて、この装置は、現存する装置のどのような欠点をも有することなく
、特別に拡散する拡声器を有する自動車電話およびポケツト電話に提起されるあ
らゆる要件を満足させる。
これは、とくに、「ハンドフリー」ケース3およびコネクタ5のマイクロホン
6およびそれらの関連の反ラルセン回路からのPH拡声器の物理的切離しにより
達成され、電話1が本装置に接続されるとき、電話1自体のマイクロホンおよび
拡声器に置き換える。
本装置は、その使用のいずれにかんしても特別な取り付けを必要とすることな
く、自動車電話セツトとしてまたはポケツト電話として使用され得る。120グ
ラムのみの重量である装置は非常に軽量でありかつもちろん、その能力および使
用の容易さをすべて保持しながら、移動電話より非常に嵩張らない。ポケツト電
話が上述した「ハンドフリー」装置から除去されるとき、それは再びその初期の
重量を有するる一方、ポケツト電話としてのその機能の全体およびその移動製を
保持し;車中において、それは車両への固定取り付けを必要とせず、「ハンドフ
リー」装置および特殊な反ラルセン回路を有しそして簡単でかつ新規である保持
または固定手段、例えば吸い込みカツプまたはパツドを備えている。そのうえ、
同時にバツテリの充電を保証する、車両の「シガレツトライター」ジヤツクから
電力供給されることができ、その結果ポケツト電話の充填可能なバツテリの全能
力がポケツト電話が別個に使用されるとき常に利用し得る。会議室において使用
されるとき、ポケツト電話は補助変圧器を介して220Vの電気網に接続され得
る。
個々の使用者に関して、この装置はそのうえ、これが取り付けを必要とせずか
つ物品が購入される時点で将来同様になされ得る適宜な管理によりダイヤル番号
が割り当てられるとすぐ瞬時に使用に供えるので、ストア、シヨツプ、スーパー
マーケツト等において使用され得る。
車を貸しかつ数千の車両を管理する会社の場合に、この装置は同様により好都
合となる。「ハンドフリー」装置をまたは同様に電話をすべての車に備えている
かかる会社においては問題がなく、それはさらに顧客が利用し得るとれば、電話
を備えた豪華な車を高い値段で単に借りることができることを意味する。
本発明において提案された装置(ポケツト無線電話+ポケツト「ハンドフリー
」装置)によれば、この装置は車のレンタルから独立して借りられかつ豪華な車
にまたは顧客により選択された標準の車に配置され得る。
1.完全な「ハンドフリー」電話装置が車の「シガレツトライター」ジヤツク
に接続されかつ取り付けコストも、また追加の物品の購入もなしに、簡単にかつ
適切に、世界の電話装置に直接アクセスすることができる。
2.使用者が、直接かつ技術者の助けなしに、他の車に変え、かつ彼の電話を
完全に信頼し得る方法で他の車において、または彼の車の外の他の場所において
使用し続けることができる。
3.使用者が歩くかまたは列車、タクシーまたは船で旅行することを決めるな
らば、彼は自分のポケツト電話を、追加のバツテリおよびバツテリを時々充電す
るための小さな通常の電源プラグとともに多分旅行用バツグの中に入れて持って
行く。
4.車貸出し会社により顧客に提供されるオプシヨンおよび自由度は、かなり
増加すると思われる。なぜなら、顧客が全車両から車を選択する可能性を有しか
つそれにも拘わらずすべての車が永続的な装置を備える必要なく、携帯電話の利
益を享受するからである。車貸出し会社に関していえば、この利点は、すなわち
、各車両に固着される通常の「ハンドフリー」標準装置を取り付けるコストの約
80%の節約を呈示する。
5.使用者はまた補助変圧器を経由して220V電気網へポケツト電話を接続
しかつ彼の自由でいずれの事務所または構内でも特別に拡散する拡声器を備えた
電話を有することができる。
第1図ないし第3図に示された実施例において、携帯遠距離通信装置を形成す
る構体はポケツト電話1および低電圧電源/「ハンドフリー」装置からなる。
低電圧電源/「ハンドフリー」装置は低電圧電源ジヤツクに差し込むために設
計された「シガレツトライター」プラグ4、「ハンドフリー装置」3および一方
でポケツト電話1を「ハンドフリー」マイクロホンおよびその関連回路を組み込
んでいる多機能コネクタ5を経由して「ハンドフリー」ケース3に、かつ他方で
、この「ハンドフリー」ケース3を低電圧電源プラグ4に接続する電気ケーブル
2を包含する。この電気ケーブルはプラグ4と「ハンドフリー」ケース3との間
の比較的堅固でかつ短い第1部分2a、および「ハンドフリー」装置3とコネク
タ5との間の柔軟で延長可能でかつ比較的長い第2部分2bを含んでいる。
この構体は使用者に彼の耳に対して受話器を置かねばならないことなくポケツ
ト無線電話で会話させる。使用者は、受話器が使用者の全視野中にあるとすれば
、受話器をその支持体上に置いたままにすることができる。
これは、ケース3およびコネクタ5内にそれぞれ収納される、特殊な拡声器お
よび特殊なマイクロホンにすべて接続される、幾つかの高品質のフイルタおよび
種々の低雑音増幅器回路を包含する高性能の電子回路の使用により可能とされる
。回路が小型化されるとしても、装置はラルセン作用の痕跡なしに同時送受話式
通信において、100%適切かつ明瞭である通信を生じるようになされ得る。
第2図は、BFIN入力がポケツト電話1から到来する低い周波数の信号を受
信する、082型の集積された増幅器U1およびU2を使用する2つの増幅器を
包含する、ケース3中に収納される電子回路を示す。この増幅器系の出力は調整
可能なポテンシヨメータP1を介して拡声器HPに供給するとくにMC3401
9型の集積回路U3を包含する濾過回路に供給される。この電子回路は拡声器H
Pとコネクタ5に組み込まれるマイクロホンとの間の発振寄生または干渉の回避
および抑制を可能にする。
そのうえ、低電圧電源はこれが「ハンドフリー」装置に接続されるとき同様に
ポケツト電話に給電するように組み込まれ、それは電気ケーブル2の部分2aと
ポケツト電話1との間の多機能コネクタ5の使用に必要な接続数の減少を可能に
する。この供給は「ハンドフリー」装置の電子回路およびポケツト無線電話1の
バツテリの再充電の同時給電を可能にし、その結果ポケツト無線電話は外部電源
なしに常に使用に備え得る。
この低電圧電源は2つのリード線VBATINにより「シガレツトライター」
プラグに接続されかつ接地され、そしてこの電源はポケツト電話および集積回路
U3に電力供給するための第1電圧+V、ならびに「ハンドフリー」電子回路に
電力供給するための第2電圧+V/2を発生する。
明らかなごとく、この実施例はケーブル2中の導電体の数を部分2aの2つの
導体へのかつケーブル2の部分2bの3つの導体への制限を可能にする。
電源および拡声器の「ハンドフリー」電子回路の構体は小さい堅固なケース中
に収納される。
図示の実施例において、多機能コネクタ5はポケツト電話1への電源/「ハン
ドフリー」装置2,3,4の接続を可能にしかつマイクロホンおよびその関連回
路を組み込んでいる。
手短に、提案された「ハンドフリー」装置は、
a)移動セルラー電話にぴつたり嵌合する成形されたコネクタ。該コネクタは
反ラルセン回路、前置増幅器およびフイルタを包含する。また、振動伝達を阻止
するためにとくに設計された注入シリコン膜内に保持されるマイクロホンが組み
込まれ、振動伝達は、かかる手段なしで、音響が放出されるとき背景雑音を発生
する。
b)「装置管理」プリント回路、「迅速充電」回路(1時間に0から90%)
、その増幅器を有する拡声器およびボツクスの1側で2mmだけ突出する小さい
鋸歯状歯付き輪によつて調整可能なポテンシヨメータを組み込んでいるコンパク
トな成形されたボツクス。
c)車の「シガレツトライター」プラグ。
d)部分5から部分3を通って延びかつ部分4で終端する軽い螺旋形状のケー
ブルを包含する。
第4図は本発明による遠距離通信装置の第2実施例を示す。この実施例におい
て、移動電話またはポケツト電話1は、例えば自己接着の細長い片または繊維支
持フツクにより、車両のダツシユボードの構成要素に取着され得る支持体10上
に配置され得る。この支持体10は、その下方部に、無線電話のコネクタに対応
しかつその作動、すなわち、その電力供給およびその固有のバツテリの充電のた
めに車両のシガレツトライタージヤツクに差し込まれ得るコネクタを包含する。
この支持体10の下方部は、第1実施例のコネクタ5と同一の方法において、支
持体上への無線電話の配置時自動的にオンされるマイクホン11を包含し、ポケ
ツト電話に組み込まれたマイクロホンはオフされる。
支持体10の下方部は、第1実施例において、ケース3内に配置された拡声器
12を包含する。
電子充電回路および第2図および第3図に示した回路と同様な反ラルセン回路
がこの実施例に含まれ、支持体10を形成する本体内に成形されるかまたは埋め
込まれる。
螺旋形状のコード13は支持体、その電子回路、コネクタ、マイクロホン11
および拡声器をシガレツトライターのプラグ14に接続する。
この第2実施例は、支持体10が車両内部に取り外し可能またはそうでなく固
定されかつシガレツトライターに接続され得るので、使用者にとつて同様により
便利であり、すなわち、使用者は彼が車に乗るとき彼のポケツト電話を支持体上
に置くことのみを必要とする。
したがつて、よりコンパクトでかつ使用し易いこの第2実施例において、装置
はとくにマイクロホン、反ラルセン回路、増幅器および支持体内に収納されたバ
ツテリ用迅速充電器(1時間に0から90%)を包含する。この装置は拡声器お
よびマイクロホンを適切に近接させることを可能にし、そのことはさらに、ラル
セン作用を回避しながら、装置の小型化を容易にする。一体に作られた成形され
た支持体は装置を収容しかつ最大で15×6.5×4cmを測定し、そしてモデ
ルに依存して、同様にさらに大きさを減じることが可能である。支持体は連続の
螺旋形状コードによつてシガレツトライターに接続される。その合計重量は約2
00g(螺旋形状のコードおよびそれを車のシガレツトライターに接続するその
コネクタに関して)からなる。異なる変更の各々において、装置は多くの最近の
移動/ポケツト電話セツトと完全に両立し得る。
この装置は望ましくないすべての雑音、ラルセン作用、口笛のような音、ざわ
つきおよび他の背景雑音を除去し、装置は簡単に、正確にかつ同一の品質度によ
り接続されるセルラー電話網を介して受信されかつ放出されるすべての音響を伝
達する。
最も高性能な実施例でかつまた好適な設計である遠距離通信装置の第5図およ
び第6図に示される第3実施例は、プラグ23へ延長可能なリード線22により
接続される、支持体21上に配置され得る移動電話20を包含し、ここでシガレ
ツトライターのプラグは、使用されている車両のシガレツトライターの場合に直
接、マイクロガイド電気網への接続の場合に変圧器を介して電気エネルギ源への
電気的接続を可能にする。
支持体21は該支持体を車両のダツシユボードまたは会議テーブルに固定する
ための手段を含む。支持体は、移動電話20のバツテリを充電しかつ組み込まれ
た拡声器およびマイクロホンをオフする機能を設けるために、移動電話に差し込
まれ得る、移動電話20の電気接続または接点と協働する通常の電気接続または
接点を含んでいる。組み込まれた拡声器およびマイクロホンは、移動電話20が
支持体21上に置かれるとき、支持体21に取り付けられた拡声器24およびマ
イクロホン25,26により置き換えられる。
拡声器24に関連するマイクロホン25,26の幾何学的および/または空間
的位置決めは重要である。対称的な配置が実質上同一の強さで各マイクロホンへ
の拡声器24のオーデイオ信号の伝達を保証するのに必須である。
マイクロホン25,26はさらに指向的なまたは選択的な方法においてそれら
の周囲から音響を受信するような方法において位置決めまたは設計され、マイク
ロホン25は支持体の左側から到来する音響を非常に多く感知し、一方マイクロ
ホン26は支持体21の右側から到来する音響を非常に多く感知する。
この第3実施例の電子回路は第6図に略示される。
2つのマイクロホン25,26は端子M1+,M1−およびM2+,M2−に
接続され、これに反して端子FL3,FL4,FL6,Bat+およびBat−
は、移動電話20が支持体21上に置かれるとき、移動電話20の接点と協働す
るためら設計された支持体接点21に接続される。
マイクロホン25,26の信号が、その出力信号がマイクロホン25,26に
より出力される信号の差に対応する、差動増幅器IC4A,LM833Nの入力
に供給されることが理解され得る。
したがつて、これらのマイクロホン25,26が拡声器24により緊張させら
れるとき、それらの出力信号はそれらがこの拡声器24に対して対称的に位置決
めされるので実質上互いに打ち消し合う。しかしながら、マイクロホンが、支持
体21に対して決して中心に位置決めされない、電話の使用者から生ずる信号を
供給するとき、マイクロホン25,26間の差が電話装置の機能に十分な値の信
号を発生する。
したがつて、拡声器に対する2つのマイクロホンの対称的な配置および差動増
幅器の使用により実質上発振寄生およびラルセン作用のすべての問題が簡単で、
理性的でかつ有効である方法において除去される。
この第3実施例の作用は以下の通りである。
支持体21への移動電話20の挿入時、このために設計されたスイツチが拡声
器24および外部マイクロホン25,26のオンを生じる。迅速充電器がまたオ
ンされかつ必要ならば、移動電話に包含されるバツテリの充電を許容する。装置
のエレクトロニクスの部分を形成する回路は前記エレクトロニクスの適正な作用
に必要な電圧を調整する。本装置の説明を容易にするために、3つの主要な部分
を検討すべきである。
1.パートナーの受信機回路:
受信されているメツセージに対応する移動電話20により発生される信号は適
切な接続により、重要な構成要素である回路IC5に招来される。この構成要素
の主要機能は、装置のマイクロホン、使用者の信号の伝送回路、パートナーの受
信機回路ならびにこの同一のパートナーのマイクロホンにより追随される彼の拡
声器および装置の使用者の拡声器までのすべての回路を包含するループが記載さ
れたループの全体の利得が十分な値に達するとき発振(発振寄生またはラルセン
作用)を開始することを防止することにある。処理後かつ回路IC3により実施
される増幅後、この信号は意図された目的に適切であるるオーデイオ出力を発生
する、拡声器HPを作動するのに使用される。
2.信号処理回路:
この回路の機能を説明するために、装置が、付与されたどのような時間でも、
以下の3つの状態の1つにあることが可能であることを考慮すべきである。
すなわち、 a)伝送(使用者が話している)
b)受信(パートナーが話している)
c)待機状態(パートナーも使用者も話しをしていない)。
これらの状態の各々に処理回路の一定の内部条件が対応する。簡単にするため
に、マイクロホンの増幅は伝送状態の間中最大であり;マイクロホンのこの最大
利得に対応する信号用の拡声器の最小増幅が対応する。同一の方法において、装
置が受信状態にあるとき、パートナーの信号の増幅がこの拡声器で最大でありか
つ拡声器でのこの最大利得に使用者のマイクロホンの信号の最小増幅が対応する
。待機状態において、中間増幅レベルが、再び発振寄生またはラルセン作用を防
止するために、定義される。
拡声器に対して、ならびに装置の前面に対して対称的に取り付けられる2つの
マイクロホンの使用はこの利用モードにおいて幾つかの利点を提供する。
1)拡声器により伝送された音響信号は各マイクロホンにより実質上同一の方
法において受信される。差動増幅器は、除去しないならば、とくに発振寄生を発
生した信号の顕著な減少を結果として生じる、拡声器から到来する共通の構成要
素の減衰を可能にする。
2)周囲雑音の一定の減衰がこの方法において等しく得られる。
3)マイクロホンの位置により、前部座席の乗客による利用が申し分ない。
4)装置は、変更なしに、右側または左側に操舵輪を有する車両に関係なく使
用され得る。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年3月2日
【補正内容】
請求の範囲
1.ポケツト無線電話(20)、電力を供給する装置およびこの無線電話用の
ハンドフリー装置、ならびに前記電力供給装置を低電圧電源プラグ(23)に接
続する電気ケーブル(2)を含む遠距離通信装置において、さらに前記無線電話
(20)用の支持体(21)を含み、この支持体に前記無線電話がこの支持体(
21)に収容される前記電源装置への接続のために差し込まれることができそし
てこの支持体がさらに前記支持体に収容される電気回路、拡声器(24)および
この拡声器(24)に関連して対称的に位置決めされる2つのマイクロホン(2
5,26)により形成される「ハンドフリー」装置を含むことを特徴とする遠距
離通信装置。
2.前記電源プラグが「シガレツトライター」型からなることを特徴とする請
求の範囲第1項に記載の遠距離通信装置。
3.前記無線電話の差し込みがその拡声器のかつその固有のマイクロホンのオ
フをそして前記支持体に取り付けられた拡声器(24)のおよび補助マイクロホ
ン(25,26)のオンを生じることを特徴とする請求の範囲第1項または第2
項に記載の遠距離通信装置。
4.前記支持体が拡声器(24)および該拡声器(24)に対してかつ前記支
持体(21)の前面に対して対称的に配置される2つのマイクロホン(25,2
6)を包含することを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項
に記載の遠距離通信装置。
5.前記マイクロホン(25,26)により出力される信号が、その出力信号
が「マイクロホン」信号として使用される、差動増幅器の入力に供給されること
を特徴とする請求の範囲第4項に記載の遠距離通信装置。
6.前記マイクロホンが指向性であることを特徴とする請求の範囲第5項に記
載の遠距離通信装置。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G
B,GE,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU
,LV,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,
PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TT,U
A,US,UZ,VN
(72)発明者 シャフール,ルドルフ
スイス国 ツェー・ハー―2300 ラ・ショ
ー―ドゥ―フォン、リュ・デゥ・セルニ
ル・アントワーヌ 9