JPH08507943A - カテーテル固定システム - Google Patents

カテーテル固定システム

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JPH08507943A JP6521258A JP52125894A JPH08507943A JP H08507943 A JPH08507943 A JP H08507943A JP 6521258 A JP6521258 A JP 6521258A JP 52125894 A JP52125894 A JP 52125894A JP H08507943 A JPH08507943 A JP H08507943A
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Abstract

(57)【要約】 カテーテル(14)と流体供給チューブ(12)と相互接続を患者の皮膚に確実に固定するためのカテーテル固定システム(10)が提供される。該固定システムは、種々の位置でカテーテルアダプター(22)を受け入れることができるように構成された保持具(20)を備えている。前記アダプター(22)は、カテーテル(14)と流体供給チューブ(12)を相互に接続する。前記固定システム(10)はさらに、可撓性を有する粘着固定パッド(16)を備えており、該固定パッドは、保持具(20)と共にチューブクリップ(24)を支持している。保持具(20)は、スナップ留め方法で前記アダプター(22)を受け入れるよう構成されたチャンネル(44)を備えている。保持具(20)はまた、複数の横向きスロット(50)を有している。各スロット(50)は、前記アダプター(22)が前記チャンネル(44)内でスライドするのことを防止するための前記アダプター(22)の径方向部材(例えば、環状カラー(200))を受け入れて且つこれを捕捉できる寸法とされている。

Description

【発明の詳細な説明】 カテーテル固定システム 発明の背景 発明の分野 本発明は全体として、経皮カテーテル挿入システム、特に留置カテーテル(in dwelling catheter)とチューブとの相互接続を確実に行い、相互接続部分を確 実に患者の皮膚に固定するためのカテーテル固定システムに関する。関連技術の説明 患者の治療に於いては、患者の血流や特定の器官、若しくは体内の特定の位置 に流体を直接供給するために、或いは患者の生体機能を監視するために、経皮挿 入カテーテルが一般的に使用される。例えば動脈カテーテルは患者の血流中に直 接流体及び/又は薬物を導くために一般的に使用されている。硬膜外カテーテル (epidural catheters)は、硬膜外の空間に麻酔剤を導いて患者の特定部分を麻 酔するために一般的に使用されている。脈管間カテーテルは、動脈の血圧を監視 するために一般的に使用されているものである。 流体(例えば、非経口液(parenteral liquid)、薬物又は麻酔)は通常、患 者の上方に取り付けられた容器から流れされる。流体はチューブを通り、留置カ テーテルに流 れる。一般的にカテーテル及び流体用チューブは、米国特許第4,224,93 7号明細書に記載されたタイプの従来型ルアータイプコネクタにより、除去可能 に取り付けられる。 一般的な使用時に於いては、看護婦(士)又は医者等、健康管理サービスを提 供するもの(以下説明の簡単化のため、本明細書に於いては健康管理サービスを 行う者のことを単に“看護人”と呼ぶが、これにより意味が限定されることはな いものとする)は、患者の皮膚上の適所に於いてカテーテルを保持するために、 接着剤又は外科用テープを使用する。チューブとカテーテルとの接続は、同様に テープを使用することにより保持されている。 看護人はまた、安全ループ部をチューブに設ける場合があり、こうすることに より、チューブに懸かる如何なる張りもカニューレに伝わらず、安全ループのた わみに吸収される。典型的に看護人は、ループ部を患者の皮膚に緩くテーピング する。 全体としてこのテーピング作業は、健康管理サービス提供者の貴重な時間の内 の何分間かを奪ってしまう。更に看護人はテーピング作業時には手袋を外すのが 一般的だが、これはほとんどの看護人が手袋を付けたままでテーピングを行うこ とに困難を感じ煩わしく思うかである。 カテーテル挿入作業には、通常、カテーテルと流体供給チューブとの接続を頻 繁に切り放すことが必要となる。例えば静脈へのカテーテルは、患者の健康状態 にもよるが、何日もの間維持されることが多い。流体の無菌状態を維持し、しか も流体がチューブ内を自由に流れる状態を維持するために、カテーテルのチュー ブは一般的に24時間から48時間毎に取り替えられる。このように看護人は頻 繁にチューブを交換し、何度も接続部をテーピングし直すさなければならない。 またカテーテルを患者の皮膚に固定する該テープは、カニューレ挿入地点を覆っ てしまうことが多い。看護人は、挿入地点に於いて炎症や感染症が発生していな いかを確かめるためにテープを剥がさなければならず、そして再び上記テーピン グ作業を繰り返すさければならない。 こうして貴重な時間の大部分は、大量の外科用テープを留置カテーテルに張り 付けるために費消されてしまう。外科用テープの張り付けと剥離とを頻繁も行わ なければならないことにより、患者の皮膚は挿入領域部で擦過傷を起こしてしま うのが共通してみられるところである。 最近では、カテーテルシステムの安定性を改善し、外科用テープを頻繁に張り 付けたり剥がしたりする必要のないカテーテル挿入システムが数多く開発されて いる。そのよ うなシステムの一つに、本発明者の米国特許第5,192,273号明細書に開 示されたものがあり、参考までにここに引用する。 この米国特許(’273)は、カテーテルを流体供給チューブに相互接続する ためのアダプタを開示する。該アダプタは、接着パッドによって患者の皮膚に取 り付けられたベース部にスナップ係合する。つまり、看護人は、上方を向くベー ス部の脚部の間にアダプタを押し込むのである。アダプタ脚部に設けられた戻り 止めは、アダプタ本体部の対応環状溝にスライド嵌入し、アダプタをベース部に 保持する。 このベース部は、アダプタを適所に確実に保持しうるものであるが、アダプタ の環状溝とベース部の戻り止めとを位置決め・位置合わせすることは看護人にと って困難なことである。緊急事態ともなれば、アダプタをベース部に適切に載置 することは、ますます困難なものとなるであろう。また看護人やその他の健康管 理サービス提供者は、如何にしてカテーテルアダプタをベース部に係合するかに ついて煩わしくも判断しなければならない。 発明の概要 本発明のカテーテル固定システムは、位置又は技術によ って適用範囲が限定されることのない(not position ortechnique−sensitive )アダプタを提供する。即ち看護人は、カテーテルアダプタを保持具の略上部に 位置させて、該アダプタを保持具に押しばめするだけでよい。取り付けに要する ことは、アダプタを保持具に対し位置合わせすることだけである。 本発明の好適な実施例に従えば、前記保持具は、一対の長手方向対向壁を備え ている。各壁はスロット列を備えており、該スロット列は、他方の側壁の対向ス ロットに対し横方向に於いて位置合わせされている。各スロットは、カテーテル アダプタの一部分(例えば、支持アームや環状カラー若しくはフランジ)が、双 方の壁の間に形成された中央チャンネルを跨いで対向するスロットに挿入され得 るような寸法とされている。このようにして位置決めされたアダプタは、保持具 の長手方向に対し略平行となる方向への移動が阻止される。 中央チャンネルは全体的にU字形であり、前記壁の湾曲形状部によって形成さ れている。チャンネルの軸線は、保持具の長手方向の軸に対して全体的に平行な 垂直平面に存する。該チャンネルは、長手方向対向壁の間に設けられており、円 形の一部が切断された断面形状を有する。該中央チャンネルは、その断面がチャ ンネル軸線回りに1800 以上の角度を有する円弧をもって延ひ、アダプタ本体部が該チャンネル内に位置 決する場合には、前記長手方向壁が、アダプタが横方向に若しくは(保持具の長 手方向軸に対して垂直となる)縦方向のいずれにも移動しないようにする。 チャンネルの軸線及びチャンネル底面は、好ましくは留置カテーテルの挿入角 と実質的に等しい角度で水平面に対して傾きを持っている設けられている。好ま しくはこの挿入角は、5°から30°の範囲にある。 本発明の更に他の特徴に従えば、患者の皮膚上で(カテーテルとチューブとを 相互に接続する)カテーテルアダプタを確実に保持するためのカテーテル固定シ ステムが提供される。該固定システムは、長手方向に延びるレールを有するベー ス部と、カテーテルアダプタを受け入れこれを保持する構成とされた保持具とを 備えている。該保持具は、保持具がベース部上をスライドできるように前記レー ルを受け入れる構成とされた溝を備えている。該固定システムはさらに、保持具 がカテーテルアダプタを保持した状態でベース部上をスライドしないようにする 連結部材を備えている。 好ましくは該連結部材は、複数の歯と爪とを備えている。該爪は、歯をアダプ タを保持する保持具と係合させる。望ましくは該爪は、アダプタが該保持具内に あるときにアダ プタが曲げる可撓性フィンガから延びている。 本発明の更に他の特徴に従えばカテーテル固定システムは、カテーテルアダプ タと、保持具と、患者の皮膚に固着して保持具を支持するベースパッドとを備え ている。該カテーテルアダプタは、半径方向に延びる支持アームに接続された管 状本体部を備えている。支持アームは、該管状本体部に対して回動するクリップ に接続している。 前記保持具は、一対の長手方向対向壁部を備えている。各壁は、スロット列を 有している。各スロットは、カテーテルアダプタの支持アームの一部分が該スロ ット内を延びることができるような寸法とされている。該スロットは支持アーム が保持具の長手方向に全体として平行な方向に移動することを防止する。 保持具は更に、長手方向軸に対して全体的に平行な軸を中心に保持具内を延び る中央チャンネルを備えている。 該チャンネルは、長手方向対向壁の間に設けられており、円形の一部が切断さ れた断面形状を有する。該中央チャンネルの断面は、略180°以上の角度で管 状本体部を囲むことができるような寸法とされている。 固定システムは更に、チューブの一部分を受け入れることができる構成とされ ているチューブクリップを備えている。該固定システムはまた、アダプタによっ てチューブに 接続された微孔(microbore)チューブを固定するための複数の保持具を有する Sクリップを備えたものとすることができる。 好ましい実施例に於いて固定システムは、長手方向に延びるレールを有するベ ース部を更に備えている。保持具は該レールを受け入れることができる対応形状 溝を備えている。該保持具はレールを溝内に位置させた状態で前記ベース部をス ライドする。 固定システムは更に、保持具がアダプタを保持する状態でベース部をスライド しないようにする連結部材を備えたものとすることができる。該連結部材は、望 ましくは歯列と爪とを備えている。 患者にカテーテルを固定するための好ましい方法に従えば、ベース部が留置カ テーテル近傍に設けられる。保持具が、留置カテーテルに対する所望の位置に保 持具を位置させるためにベース部上をスライドされる。アダプタは保持具に対し て移動することを防止するため保持具に挿入されており、該保持具及び前記ベー ス部は、アダプタが留置カテーテルに対して移動することを防ぐために連結状態 とされている。 好ましい実施例に於いてはアダプタは、保持具に挿入されるに伴い片持ちフィ ンガを曲げる。該フィンガの曲げに より爪が歯列と係合する。歯と爪とが相互に係合することで、保持具のベース部 上でのスライドが防止される。アダプタを保持具から除去すると、保持具はベー ス部上を自由にスライドすることができる。 望ましくは前記方法は更に、カテーテルアダプタを留置カテーテルに装着する 工程を含む。アダプタの遠位端は、カテーテルハブの近傍端に挿入されており、 該近傍端は、スライド可能にアダプタに装着されたクリップによって係合される 。該クリップは、アダプタ上をその直前直後スライドされてカテーテルハブを握 持する。クリップをこのように設けられているので、カテーテルハブとの係合状 態を固定する適所でロックされる。 本発明の更に他の特徴に従えば、患者の身体の管腔内に留置カテーテルを固定 し、該留置カテーテルとチューブとを相互に接続するためのカテーテル固定シス テムが提供される。該カテーテル固定システムは、遠位端及び近位端との間で画 定される全体的に管状形の本体部を有するカテーテルアダプタを備えている。遠 位部は、カテーテルの近位端と係合できるような構成とされており、近位端は供 給チューブの近位端と接続できる構成とされている。カテーテルアダプタは更に 、管状本体部の外周面から半径方向へ突出する径方向部材を備えている。 カテーテル固定システムの保持具は、アダプタの管状本体部をスナップ嵌合状 態で受け入れることができる構成とされた長手方向チャンネルを備えている。該 保持具は更に、、複数の横向きスロットを備えており、該スロットは保持具をチ ャンネル内に位置させた状態でアダプタの径方向部材を受け入れこれを捕捉する ことができるような寸法とされている。保持具は、スロットの一つが径方向部材 を受け入れるときに、アダプタが長手方向にスライドしないようにする。 好適な実施例に於いて前記径方向部材は、クリップと管状本体部とを接続する 支持アーム備えている。他の好ましい実施例に於いて前記径方向部材は、管状本 体部を取り囲む環状カラーを備えている。 本発明の更に他の特徴に従えば、固定パッド(anchor pad)を備えたカテーテ ル固定システムが提供される。該固定パッドは、セルロース発泡(cellulose fo am)層、接着層によって形成されたラミネート構造を有する。好ましくは該固定 パッドは、接着剤によって保持具又はチューブクリップの取り付けることを容易 にするために、粗面若しくは多孔質上面を有している。該上面を形成するために 、上記発泡層に編織加工等された(woven)繊維(例えば、紙など)を取り付け ることとしてもよい。或いは代替的に上 面を形成するために、発泡層の上面をコロナ放電処理することも可能である。 固定パッドは全体的として平行な遠位及び近位端によって形成される台形形状 を有している。遠位端は、近位端よりも長いいものとなっている。遠位端から固 定パッド内にノッチが延びており、該ノッチは健康管理サービス提供者がカテー テルの回りのアンカーパッドを配置した状態でカテーテルカニューレを視認する ことを可能とする十分な寸法を有している。 好ましくは前記固定パッドは、留置カテーテルに対する固定パッドの好ましい 配向方向を示す印(例えば矢印、図言葉など)を備えている。好ましくは固定パ ッドは、丸みを付けられた角を有しており、前記長手方向側縁部は、凹状形とな っている。望ましくは固定パッドは、カテーテルアダプタを受け入れる保持具を 支持している。好ましくは該保持具は、固定パッドのノッチと位置合わせされて いる。 留置カテーテル/チューブ相互接続部を患者に固定するための好適な方法に従 えば、径方向部材を備えた全体的に管状形の本体部を有するアダプタが提供され る。固定パッドにはまた、接着性バッキングが設けられている。固定パッドは、 アダプタを受け入れることができる構成とされた保持具を支持しており、横向き スロット列を有している。 固定パッドは、留置カテーテルの近傍で患者の皮膚に装着される。アダプタの径 方向部材は、前記スロット列に位置される。保持具は曲げられると、チャンネル がアダプタを受け入れるに十分な寸法となるまで該チャンネルを開口させ、そう してアダプタが該チャンネルに挿入される。径方向部材は、スロットの一つに挿 入される。すると保持具は非曲げ状態に戻る(spring back)ので、前記管状本 体部は保持具内に捕捉される。 本発明の他の方法は、保持具を支持する固定パッドを設ける工程を含んでいる 。保持具はカテーテルアダプタを受け入れることができる構成とされている。固 定パッドは、長尺の遠位端と短尺の近位端によって形成される台形形状を有して いる。固定パッドは更に、接着性バッキングを備えている。固定パッドは、短尺 の近位側が留置カテーテルに全体的に隣接するように患者の皮膚に位置される。 固定パッドは患者の皮膚に装着される。 図面の簡単な説明 以下、本発明の上記特徴及び他の特徴点について、好適な実施例の図面を参照 しつつ説明するが、同実施例は本発明を限定するためのものではなくあくまで例 示するためのものに過ぎない。ここで: 図1は、患者の手の甲に装着された本発明の好適な実施 例に従うカテーテル固定システムの斜視図であり; 図2は、図1のカテーテル固定システムの平面図であり; 図3は、図2のカテーテル固定システムの保持具の平面図であり; 図4aは、図3の保持具の正面図であり; 図4bは、図3の保持具の背面図であり; 図5は、図3の保持具の側面図であり; 図6は、本発明の他の好適な実施例に従うカテーテル固定システムの平面図で あり; 図7aは、図6のカテーテル固定システムの保持具とレールとの組立体の正面 図であり; 図7bは、図6の保持具とレールとの組立体の側面図であり; 図8は、図7aの8−8線に沿う保持具とレールとの組立体の断面図であり; 図9は、本発明の他の好適な実施例に従うカテーテル固定システムの平面図で あり; 図10は、図9の10−10線に沿うカテーテル固定システムのSクリップの 側面図であり; 図11は、本発明の他の好適な実施例に従うカテーテル固定システムの上部斜 視図であり; 図12は、保持具によって保持されたアダプタを示す、図11のカテーテル固 定システムの平面図であり; 図13aは、図12の保持具の側面図であり; 図13bは、図12の保持具の平面図であり;そして 図14は、図11の固定システムと共に使用することのできるカテーテルアダ プタの他の実施例の斜視図である。 好ましい実施例の詳細な説明 図1は本発明に係るカテーテル固定装置10の斜視図である。固定装置10は チューブ12(例えば流体供給チューブ)を留置カテーテル(indwelling cathe ter)14に堅固に連結し、カテーテルを留置の所望の位置に保つ。固定装置1 0は、固定装置10の構成部材の正確な整列若しくは位置決めを必要とすること なく、カテーテル14及び患者に対して素早く装着できるように作られている。 さらに、外科用テープを使用することなくカテーテル用の装置を堅固に固定す ることが出来る。カテーテル適用の大部分の場合において、固定装置の患者への 装着は一度だけで済む。流体供給チューブ12は、静脈カテーテルのために24 乃至48時間ごとに取り替えられるが、患者に取り付けられた固定装置10の構 成部材は、そのまま残る。従って、多くの場合において外科用テープを貼り着け たり、患者の肌から取り外したりする必要がない。 カテーテル固定装置10は使用時に患者の肌に接着する粘着底面18を備える 可撓性パッド16を主な要素として備えている。パッド16は保持具20をサポ ートする。保持具20は、留置カテーテル14のハブ30と流体供給容器(図に は示していない)につながれている流体供給チューブ12とを連結するカテーテ ルアダプタ22を受け入れ適所に固定するように形成されている。容器は、重力 若しくは圧力により患者に流体が投与されるように保たれる。チューブを通って 流れる流体を制限するためにクランプ(図には示していない)が使用されること もある。パッド16は、チューブ12の一部を支持するために使用されるチュー ブクリップ24を支持することもできる。 図1は患者の手(2点鎖線で示されている)の甲に配置されたカテーテル固定 装置を示しているが、本発明は患者の体の他の場所におけるカテーテル用にも適 用できる。例えば固定装置10は、手首の内側上で撓骨動脈につないで使用する ことができる。本発明は、後に詳細に説明するように、硬膜外のカテーテル用と して使用し、患者の胴体の背部に配置することもできる。 図1は、以下の説明の理解を容易にするために、カテーテル固定装置10に関 する長手方向軸、厚さ方向軸、幅方向軸を示している。さらに、ここでは「長手 方向」とは長 手方向軸に対して実質的に平行な方向をいうように使用される。「幅方向」及び 「厚さ方向」はそれぞれ幅方向軸及び厚さ方向軸に関して使われる。また、「近 位の」及び「遠位の」はチューブ12(図1参照)に取り付けられた流体供給容 器への近接度に関して使用される。カテーテル固定装置10の個々の構成は以下 詳細に説明される。カテーテルアダプタ 図1はカテーテル14と相互に連結されているカテーテルアダプタ22を示し ている。図2はカテーテル14から分離されたカテーテルアダプタ22を示して いる。これらの図は米国特許第5,193,273号に開示されたタイプのようなアダプ タ22を示しているが、本発明に係るカテーテル固定装置10とともに他のタイ プのアダプタも使用することができる。例えば、図11で示され、後に説明され る形態のようにカテーテルアダプタ22はルアータイプ(lure-type)のアダプ タ22でもよく、また、図14で示され、後に説明されるようにルアーロックタ イプ(lure-lock type)のアダプタ22であってもよい。この技術分野における 当業者であれば、固定装置10の個々の適用(例えば静脈用、動脈用、硬膜外用 等)に基づく本願のカテーテル固定装置10とともに使用すべきカテーテルアダ プタ22の形態を容易に選択できるものと思われる。 図2において最もよく表されているように、アダプタ22は遠位端26及び近 位端28の間の管状本体部25を備えている。近位端28はチューブ12の遠位 端を受け入れるようにされている。1つの例示的態様では、少なくとも一部にお いて、流体供給チューブは本体部の近位端28に永続的に取り付けられる。図2 に示すようにチューブの近位端は流体供給ライン12への連結のために標準ルア ータイプのコネクタを備えていてもよい。 遠位端26は、カテーテル14(図1参照)の近位ハブ30又は所定のルアー タイプコネクタと係合するように形成されている。図2には標準ルアータイプの カテーテルハブ30と嵌合するように形成された円錐台の形状を有するアダプタ の遠位端が示されているが、遠位端26は例えばタフィーボースト(Toughy-bou rst)アダプタのような他のタイプのカテーテルコネクタと係合するように形成 することもできる。 支持アーム32は管状本体部25から外側へ片持ちの形式で延びている。支持 アーム32は、管状本体部25の長手方向の軸に全体的に平行にかつ該軸から間 隔を開けて延びるクリップ支持部材(図には示していない)をアーム32の径方 向に外側の端部上で支持する。 図2はさらにカテーテルアダプタのクリップ34を示し ている。クリップ34はクリップ支持部材に取り付けられ、その上を長手方向に スライドする。クリップ34はカテーテルハブ30の外面に係合する全体的にフ ォーク形状の遠位ラッチ36と、アダプタ22をカテーテルハブ30に堅固に取 り付けるための遠位ハブカラー38(図1参照)とを備えている。 クリップ支持部材とクリップ34の間の相互に係合する構造は、クリップ34 の近位方向へのスライドを可能とするが、遠位方向にスライドすることは妨げる 。相互に係合する部材は、望ましくは、クリップ支持部材の上部表面に配置され たつめ車の歯の並び(図には示していない)と、クリップ34に付けられた爪( 図には示していない)とにより構成される。爪は、参照として既に述べた米国特 許第5,193,273号の説明で論じられているように、クリップ34から片持ちの形 式で延び、クリップ34の遠位方向への移動を防止するために爪車の歯と係合す る。 管状本体部25、支持アーム32及びクリップ支持部材は望ましくは、例えば 透明カーボネートのような堅固であるが幾分可撓性を持って成形されたプラスチ ックにより一体的に作られる。支持アームは望ましくは十分な弾力性を持ち、曲 げることができる。クリップ34の近位端を管状本体部25に向けて押すとクリ ップ34のラッチ36は管 状本体部25から遠ざかるように動く。このように、クリップ34は管状本体部 25に関して回動することとなる。 再び図2を参照すると、クリップ支持部材は、望ましくはクリップ支持部材の 内側面上でクリップ34の近位端の近くに配置された突起40を備えている。突 起は距離Lで支持アームから離されている。突起40は、以下で詳細に説明する ように保持具20によって固定されたときには、クリップ34が振れるのを防止 する。参考までに本明細書にて紹介した米国特許No.5,193,273のおいて十分に説 明されているように、突起40は疲労を軽減するために支持アーム32のふれの 度合いを制限する働きも有する。カテーテルアダプタの保持具 図3乃至5は保持具20を示す。保持具20は、対向する長手方向壁46に挟ま れた中央チャンネル44を確定する全体的に平行六面体の形状を有する。中央チ ャンネル44は、保持具の長手方向軸に対して概ね平行な軸に沿って保持具20 全体に延びている。 図4に最もよく示されているように、中央チャンネル44は、上部開口47を 有する概ねU字型の形状を設けるために上部端が切られた全体的に円状の断面を 備えている。中央チャンネル44は、カテーテルアダプタ22の管状本体部を受 け入れるのに適した直径を有する。望ましい実施 例においては、中央チャンネル44の直径は管状本体部の直径に一致若しくはわ ずかに大きくされる。 断面において、中央チャンネル44はその軸線回りに180度より大きい弧を もって延びているため、窓47の厚さ方向の長さは中央チャンネル44の直径よ りも小さい。1つの例示的態様において、中央チャンネル44はその軸線に関し て約200度の弧を描くように延びる。 図5は、望ましくは保持具20の底面に関して傾いた中央チャンネルの軸線を 示している。底面48と軸線により形成される挿入角θは45度以下である。挿 入角θは好ましくは0度から30の範囲内である。静脈に使用するための実施例 においては、角度θは望ましくは7度近くである動脈に使用するための実施例に おいては、挿入角θは望ましくは約22度である。さらなる実施例において、末 梢挿入中心カテーテル(PICC)用としては、挿入角θは好ましくは0度であ る。 長手方向壁46は実質的には相互に同じものである。それぞれの壁46の幅方 向に測った厚さは、支持アーム32の長さより短い。従って、壁46は、管状本 体部25が中央チャンネル44に挿入されたときには、管状本体部25とクリッ プ34との間に挟まる形となる。長手方向に図ったそれぞれの壁の長さは好まし くは保持具20の長さに一 致する。 それぞれの壁46は同一のスロット50の列を備える。列は少なくとも2つの スロット50からなり、スロットの数は20を越えない。より望ましくは、列は 7個以下のスロットからなる。本願の図に示される実施例においては、列は4つ のスロットからなる。 それぞれのスロット50は以下に詳細に説明するようにアダプタ22の長手方 向の移動を防止するために、カテーテルアダプタ22の支持アーム32を受け入 れ可能な大きさにされている。それぞれのスロット50は望ましくは矩形の形状 をしている。図3に見られるように、スロット50は(長手方向に測ると)望ま しくは、以下に説明するように支持アーム32を受け入れるために長手方向に測 った支持アーム32の幅よりわずかに大きい。 図5で示されるように、それぞれのスロット50は長手方向壁46の上部エッ ジ54及び中央チャンネル44の底面56の間を厚さ方向に測った高さを有する 。スロット50の高さは望ましくは支持アーム32の高さとほぼ等しく、支持ア ームは厚さ方向には保持具20からはみ出さない。 スロット50の間隔Sは中央上において望ましくは支持アーム32及びカテー テルアダプタ22の突起40との間隔L(図2参照)の約半分である。 図3に示されるように、一番遠位にあるスロット50と保持具20の遠位端の 間隔Xは支持アーム32とその一番近位部に配置されたラッチ36との長手方向 の間隔Y(図2参照)よりも短い。この間隔は、支持アーム32が一番遠位のス ロット50に中に残りラッチ36が保持具の遠位端の遠位部でカテーテルハブ3 0を保持することを可能とする。 図5は、スロット50の中を傾斜する面取り部58の列からなる長手方向壁4 6の上部エッジ50を示している。即ち、スロット50を囲む長手方向壁46の 上部エッジ50の部分は、一対の面取り部58を備える。面取り部58は、以下 に説明するように、スロット50の中にカテーテルアダプタ22の支持アーム3 2を容易に挿入できるようにするために、スロット50に向けて下に傾斜してい る。 図3及び5に示されるように、それぞれの長手方向壁46はさらに保持具20 の近位端上に設けられた切欠き部60を備える。切欠き部60はアダプタ22の 突起40を受け入れれる大きさである。幅方向に測った切欠き部60の深さは望 ましくは突起40の高さ(即ち、突起が内側表面からはみ出す長さ)よりわずか に大きくされる。 切欠き部60は長手方向には、スロット間の間隔Sにほぼ等しい距離だけ一番 近位のスロット50から離される。 従って、後に詳細に説明するように、支持アームは2つの最近位スロット50の いずれかの中に配置される時には、突起40は切欠き部60の中に入ることとな る。 図3及び4は保持具20のキー溝62を示している。キー溝62は、後に詳細 に説明するように、保持具20からのカテーテルアダプタ22の取り外しを容易 にする。キー溝62は保持具20の近位端に設けられる。キー溝62は保持具2 0の中を中央チャンネル44の底面から保持具の底面に向けて延びる。キー溝6 2は中央チャンネルの直径よりも短い厚さ方向の幅を持ち、より好ましくは中央 チャンネル44の直径の3分の2にほぼ等しい幅を持つ。キー溝62の長手方向 の長さは望ましくは、長手方向壁の中の切欠き部60の長手方向の長さにほぼ等 しい。 保持具20は比較的硬い材料(例えばポリカーボネート)で作られるが、看護 人がアダプタ24を保持具20の中央チャンネル44に押し込むときに、アダプ タ22が長手方向壁46の上部エッジ54が押し開けられるように、幾分可撓性 を持った材料で作られる。アダプタ22が中央チャンネル44に置かれると、壁 46の上部エッジ54はアダプタ22を保持具内に堅固に固定するために元の位 置に戻る。 接着剤により保持具20はベースパッド16に取り付け られる。代わりに、保持具20は同じ様な手段(例えば保持具20をベースパッ ド16の中に固定若しくは組み込む手段)によってベースパッド16に取り付け ることもできる。ベースパッド 図1に示されるように、可撓性のベースパッド16は、上部の紙若しくは他の編 織物若しくはそれ以外の布の層64、中央の発泡セルロース層66、及び底部の 接着層18からなるラミネート構造を有する。代わりに、可撓性パッド16は底 部接着層及び上部発泡セルロース層から構成されていても良い。発泡セルロース の上部は、技術的には既に知られている電荷によって泡を処理するコロナ放電に より粗面化にされる。ベースパッド16の粗面若しくは多孔性の上部は、保持具 20をパッド16に取り付ける際に、エポキシ樹脂の接着力を向上させる。 使用前には望ましくは、剥離可能な紙又はプラスチックのバッキング(図には 示していない)が底部接着層を覆っている。バッキングは、以下に説明するよう に、望ましくは裂けにくく、パッド16を患者の肌に付けやすくするために多数 の小片に分割されている。望ましくは、バッキングは一度に底部接着層の半分だ けを露出させるために可撓性ベースパッドの中央線に沿って分かれている。バッ キン グは、好適には、接着層18からのバッキングの剥離を容易にするために、ベー スパッド16の少なくとも一端を超えて延びている。 図2に示されるように、1つ若しくはそれ以上のタップ67は、可撓性のベー スパッド16を越えて延びるバッキングの一部に取り付けられる。実施例におい て、タブ67は可撓性のベースパッド16と同様ラミネート構造を有している。 タブ67は、点の形状、言葉、図、若しくはベースパッド16からバッキングを 除去するときの指の置き場所を示すような印を有する。 看護人は、好ましくは印の位置でタブ67を握り、底部接着層18の半分から バッキングを剥離する。次に看護人は、患者にベースパッド16を接着させるた めに底部層18を患者の肌に置く。上部層64を軽く押すと、ベースパッド16 と患者の肌がよく接着する。ベースパッド16は、その可撓性のため、ベースパ ッド16が接着する局部の表面の外形と同じになる。その後、看護人はパッド1 6の他の半分のためにこの手順を繰り返す。代わりに、看護人はパッド16を患 者の肌に付ける前にパッド16からバッキングを完全に除去することもできる。 ベースパッド16は望ましくは、パッド16上の保持具の位置より遠位で且つ カテーテルのカニューレを挿入する 位置付近にノッチ68を備える。ノッチ68は、カテーテル設置場所が目に見え る大きさとされる。 図2に見られるように、ベースパッド16は望ましくは、カテーテル設置場所 に関してベースパッド16の適切な方向を示す矢印の形状をした印70を備える 。図は矢印の形状をした印を示しているが、例えば言葉や他の絵のように他の形 状の印を同じように使用することもできると思われる。図1に示されるように、 適切な使用方法においては、印70は留置カテーテルに近い側の方向を指すか若 しくは留置カテーテルに関するパッド16の適切な位置を示す。 実施例として、ベースパッドのラミネート構造は、望ましくは、3M社から購 入できる(商品番号9777L)もののように医療的使用に耐えうるグレードの ポリビニールクロライド発泡テープの上で、3M社からMICROPORE(商品番号1 530)として購入できる超微孔性レーヨンのようなペーパーテープをロールで 圧着することにより作られる。発泡テープは好ましくは、底面ライナー若しくは バッキングを備える。ベースパッド16及びタップ67はその後、発泡層とペー パー層からなるラミネートシートからくり抜かれる。しかし、タップとベースパ ッド16の間のバッキングは望ましくは、タブ67がベースパッド16の接着部 分を覆うバッキングについたまま残すために切断され ない。バッキングはその後、パッド16の中央線及びタブ67間に沿って2つに 切断される。チューブクリップ 図1及び2はチューブクリップ24を示す。クリップ24は、技術としては既 に知られているようなセーフティループを作るために流体供給チューブを固定す る。 チューブクリップはベースパッドに接着若しくは埋め込みを施される板状のベ ース72を備える。チューブクリップ24は、左手又は右手の装着に合わせるた め、ベースパッド16上で保持具20のいずれかのサイドに配置される。図6に 示されているように固定装置10はさらに、保持具20に関して第1チューブク リップと反対側のサイドに配置された第2チューブクリップを備えていても良い 。 クリップ24は上側オリフィス76を形成するように切られた全体的に円状の 断面を有する外形を持つ溝74を備える。溝74の直径は望ましくは、堅固な連 結を確実にするために、流体供給チューブの直径よりもわずかに小さくされる。 以下に説明するように、緩く押すことにより、若しくはチューブ12を引いてチ ューブクリップのオリフィス76を通すことにより、溝74はオリフィス76を 介して流体供給チューブ12の一部を受け入れる。クリップ24は、チューブ1 2を溝74内に置き、チューブ12のほ とんどの部分を取り囲む。 図2に見られるように、溝の上部エッジはクリップ24の近位端及び遠位端に テーパー状の端77を備える。それぞれのテーパ一端77は溝のサイドエッジと 上側エッジの滑らかな移行を形成し、サイドエッジからクリップ24の中央に向 けて幅方向の広さが先細となっている。テーパー端77は看護人がクリップ24 を横切ってチューブを引くときに溝74内に流体供給チューブ12を案内する。 従って、看護人はチューブ12をクリップ24内に入れるときにチューブ12を 摘む必要がない。また、チューブ12をクリップ24内に入れるために看護人が チューブ12を摘む必要がある場合に典型的に起こることであるが、チューブ1 2を入れるときに看護人の手袋がクリップ24に突き刺さることもない。スライドクランプ 図1及び2に示されているように、カテーテル固定装置10は望ましくはさら に、技術的に知られているようなチューブを通る流体の流れを制限するためのス ライドクランプを備える。クランプ78は、一端において、流体供給チューブを 受け入れるための開口80を備え、他端においては、タブ82を備える。クラン プ78は、開口を確定する一組のとがった先84によって形成される全体的にフ ォー ク型の形状を有している。チューブ12はとがった先84の間を通って、流体供 給チューブの直径よりもわずかに大きい直径を有する開口80にはいる。 とがった先84は、開口80の中に開くテーパー状のスロット86を形成する ように、タブ82の方向に一緒に集まる。チューブ12中の流体の流れをブロッ クするようにチューブ12をスロット86の中に配置して、とがった先84はチ ューブを挟んで閉ざす。しかし、クランプ78は、チューブ12が開口80を貫 く状態でチューブ上をスライドする。 タブ82は望ましくは、保持具20のキー溝62の形状と全体的に一致する矩 形の形状を備えている。タブ82は望ましくは、保持具20からアダプタ22を 引き上げれるように、厚さ方向に測って、キー溝62の遠位端の厚さより大きい 厚さを備える。以下に詳細に説明するように、タブ82は保持具20からアダプ タ22を取り外すために使用することができる。保持具の位置調整機構 図6乃至8は本発明に係る他の望ましい実施例によるカテーテル固定装置10 aを示している。適当な場所については、理解を容易にするため2つの実施例の 同様な部分を示すように添え字”a”を伴った同様の参照番号が使用され ている。 カテーテル固定装置10aは前記固定装置10と実質的には同一であり、さら に保持具の位置調節機構90が加わっている。 図8において最もよく示されるように、位置調節機構90はベース92とベー ス92及び保持具20aとを連結する連動機構94とを備えている。保持具20 aはベース92上をスライドし、連動機構94は保持具20aを長手方向の所望 の位置でベース92に固定する。従って、パッド16を患者の肌に取り付けた後 でも、調節機構により、カテーテル14に関する保持具20の正確な位置を決め ることができる。 ベース92は全体的に平行六面体の形状を有しており、レール96を備える。 図7にはレール96が望ましくは「ハトの尾」型の断面を有することが示されて いる。即ち、レール96は平らな上エッジ98及び上エッジ98からレール96 の中央に向けて内側に角付けされた一対の対向するサイドエッジ100を備えて いる。レール96はベース92の遠位端102からベースの近位端104より若 干短い点までベース92の長手方向の長さに沿って延びている。ベース92はレ ール96の近位端付近の近位端104に一対の止部106を備える。 接着剤によりベース92はベースパッド16aに接着される。代わりに、ベー ス92は同様の手段(例えばベース92をベースパッド16aの中に埋め込む若 しくは織り込む手段)によってベースパッド16aに取り付けることもできる。 前記の説明に従って形成される保持具20aはさらに、レール96の断面の形 状と一致する断面の溝108を備える。保持具の溝108は保持具20aがベー ス92上でスライドできるが保持具20aがベース92から離れて厚さ方向に移 動することはないようにベースのレール96を受け入れる。ベースの止部106 は近位方向に対する保持具の長手方向の移動も制限する。 連動機構94はベース92の上側表面112上に配置された多数の歯110と 、保持具20aに連結する爪114を備える。歯110は望ましくは全体的に矩 形の断面を有しており、ベース92の長手方向の軸に沿って連続的に並んでいる 。それぞれの歯110の上エッジは、爪114が付近の歯110によって形成さ れる凹所116に容易に係合できるようにするための丸溝112を備える。それ ぞれの歯110の長手方向の長さは望ましくはベース92の長手方向の軸に全体 的に垂直に延びる。 爪114は、歯110の間として画定される凹所116 に挿入でき且つ係合するような形状を有する。爪114は望ましくは長手方向に 測って凹所116の長さよりわずかに短い長さを有する。 保持具20aは、保持具のベース面48aと溝の底面56aの間に延びる隙間 118を備える。可撓性のフィンガー120は片持ちの形状で保持具20aから 保持具の隙間56aに延びる。可撓性フィンガー120はその遠位端において爪 114を支持する。図8は遠位方向に延びるフィンガー120を示しているが、 代わりにフィンガー120が近位端方向に延びることも同様に可能である。 可撓性フィンガー120は望ましくは、溝の底面56aを越えてフィンガー1 20が撓まない状態で中央チャンネル44の中に延びている。フィンガー120 の片持ちの性質により、フィンガー120が下方へ撓むことができ、突起122 は保持具の底面56aの下となる。フィンガー120が十分に撓むと、爪114 は歯の並び110に係合する。即ち、爪114は歯110の間によって画定され る凹所116の中に入っている。爪114と歯110との係合は、保持具20a がベース92上でスライドするのを防止する。S−クリップ 図9及び10は本発明のさらなる実施の態様によるカテ ーテル固定装置を示す。適当な場所において、添え字”b”を伴った同じ番号は 、理解を容易にするため実施例の同じ部分を示すように用いられている。 カテーテル固定装置10bは実質的には既に最初に説明された固定装置10と 同一であるが、微孔(microbore)若しくは小孔(small bore)チューブ126 を保持するためのS−クリップが追加されている。以下で詳細に説明するように 、微孔性チューブは通常、硬膜外カテーテルを行う場合に使用される。 S−クリップ124は、底面132から延びる弓状の直立壁130によって画 定される全体的にU字型のチャンネル128を備える。図10に最もよく示され るように、S−クリップはさらに複数の保持具134を備え、それぞれの保持具 134は円筒形の軸によって支持される球形のヘッド136を備える。軸138 は底面132から延びる。保持具の軸138は、微孔チューブ126の直径より わずかに大きい距離によって、互いに離れて且つ直立壁130から離れて配置さ れる。保持具134は、また、微孔チューブ126よりわずかに小さい距離で、 球形のヘッド136が互いに且つ直立壁130から離れるようにも配置される。 図10に最もよく示されるように、保持具のヘッド136は、一度微孔チューブ 126が保持具134の間及び 直立壁130との間に曲がりくねって入れられると、厚さ方向において微孔チュ ーブ126がS−クリップから脱落するのを防止する。 接着剤が、S−クリップ124の底面132をベースパッド16bに接着する 。代わりに、底面132は同様の手段(例えば、底面132をベースパッド16 bの中に埋め込む若しくは織り込む手段)によって、ベースパッド16bに取り 付けられてもよい。 固定装置10の構成部材は、ベースパッド16を除いて(即ち、保持具20、 チューブクリップ24、アダプタ22、スライドクランプ78、ベース92及び S−クリップ124)、当業者によく知られている手段により変更を加えて構成 されてもよい。例えば、それぞれ個々の構成部材は、射出成形により一体的に形 成されてもよい。構成部材は、望ましくは、耐久性のある可撓性材料で構成され 、より望ましくは、全体的に不活性で無毒の材料によって構成される。望ましい 実施例においては、構成部材は、例えばポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポ リプロピレン、ポリウレタン、テトラフルオロエチレン(例えば登録商標TEF LON)、ポリテトラフルオロエチレン(PTEFとしても知られている)、ア セタール系樹脂(例えば登録商標DELRIN)、クロロトリフルオロエチレン (例えば 登録商標KEL−F)、ナイロン又は同様のポリマーのようなプラスチックを用 いてモールド成形される。使用方法 使用方法の以下の説明は図1及び2を参照しつつ行い、まず静脈カテーテルか ら始める。しかし、以下に説明するように、固定装置10は他のカテーテル処理 においても使用できるものと理解される。使用方法の説明は、本発明の上述の説 明を付け足すものであり、従って、両方方を一緒に読むべきである。 看護人は、一般的には、カテーテル14を静脈上の所望の位置に置くことから カテーテルの設置を始める。看護人はカテーテル14のカニューレ部分を介して 、所望の挿入角で患者の肌の中にニードル若しくは他の針(stylus)を挿入する 。静脈に使用するためには、カテーテルは、一般的に、ほぼ7度の挿入角を有す る。次に看護人は、カテーテル14のカニューレを患者の中に挿入し、ニードル 若しくは針(stylus)を引き抜く。カテーテルのハブ30は肌の上にさらされた ままである。 看護人は、アダプタ26の遠位端をカテーテルハブ30の中に挿入する。クリ ップ34は、アダプタの遠位端26をカテーテルハブ中に挿入することを妨げな いように、最も遠位端にスライド可能に取り付けられる。 看護人は次に、カテーテルハブ30と係合させるために、クリップ34を近位 方向にスライドさせる。このようにポジションを手で選ぶことにより、クリップ 34はアダプタ22をカテーテル14に堅固に固定する。アダプタ22の爪歯は 爪と協働して、クリップ34の遠位方向への移動を防止し、クリップ34を手で 選んだ位置に保持する。 看護人は、ベースパッド16の底部接着面18をはじめに覆っているペーパー バッキングを剥がして、パッド16を留置カテーテル付近の患者の肌に付ける。 詳細には、看護人は保持具20付近のバッキングタブ67を握る。タブ67上の 印69は看護人がタブ67を握るべき場所を示している。看護人は次に、タブ6 7を引いて、底部接着層18の半分からバッキングを剥がす。看護人は、印70 (例えば矢印)がカテーテル14の方向を指すようにして、パッド16のスロッ ト68をカテーテルのカニューレ14の周りに配置する。看護人は次に、ベース パッド16が患者に接着するように、底部層18を患者の肌に置く。上部層64 を軽く押さえればベースパッド16は患者の肌によく接着する。ベースパッド1 6はその可撓性のため、ベースパッド16が接着する局所面の形状に一致する。 看護人は次に、ベースパッド16の他の半分のためにこの手順を繰り返す。代 わりに、看護人は、ベースパッド1 6を患者の肌に付ける前に、パッド16からバッキングを完全に剥がすこともで きる。 看護人は、クリップ34が管状本体部25の横に配置されるように(即ち、支 持アーム32が幅方向に延びるように)アダプタ22を方向付けして、ラッチ3 6が保持具の遠位端より遠位に配置されるように、アダプタの支持アーム32を 保持具のスロット50の列上に置く。 看護人は次に、アダプタ22をパッドのノッチ68付近に配置された保持具2 0の中にスナップ係合させる。その間、アダプタ22は支持アーム32が幅方向 に延びるようにして保持具20の長手方向壁46の間でプレスされる。看護人が アダプタ22を保持具20の中に押し込むと、長手方向壁46のスロット50の 周りの丸いエッジ58は支持アーム32をスロット50の一つにガイドする。 上述のように、チャンネル46の開口47は、幅方向に測って管状本体部25 の直径よりも小さい幅を有している。幅方向壁46は従って、幅方向において外 側に撓む。一度アダプタ22の管状本体部25が保持具20の中央チャンネル4 4内に置かれると、幅方向壁46はそこでアダプタ22とスナップ係合するため に跳ね返る。保持具20の壁46は、従って、アダプタ22の意図しない厚さ方 向及び幅方向の移動を防止する。 この場所で、アダプタ22の突起40は、支持アーム32が挿入されているス ロット50の近くで、スロット50若しくは切欠き部60内に位置している。突 起40は長手方向壁46の一部と係合し、該長手方向壁は切欠き部若しくはスロ ット50を形成して、クリップ34が管状本体部25に関して振れるのを防止す る。従って、突起40により、ラッチ36がカテーテルハブ30と係合したまま 残る。支持アーム32が挿入されるスロット50はアダプタ22が長手方向にス ライドするのを防止する。即ち、スロット50は中央チャンネル内に固定された ときのアダプタ22の長手方向の移動を防止する。 保持具20の人間工学的デザインは、保持具20に挿入されるアダプタ22に 様々な位置をとらせることができ、保持具22は技術若しくは位置に応じて用途 が限られるということがない。即ち、看護人は、支持アームが配置されているサ イドに関わりなく、そして特定のスロット50に関する支持アームの位置に関わ りなく、簡単にアダプタ22を保持具20の中に入れることができる。支持アー ム32がスロット50の列上に置かれる限り、壁46の丸いエッジ58は支持ア ーム32をスロット50内に案内する。アダプタ22の突起40も付近のスロッ ト50又は切欠き部60内に進入する。 支持アーム32は、保持具20のスロット50内に延びるので、アダプタ22 は低い外形を呈することとなる。即ち、アダプタ22の支持アーム32は、厚さ 方向に測った固定装置10の全高を減らすために、幅方向に延びる。アダプタ2 2のこの位置は、周りの動きによる装置10への干渉の危険を減らす。しかし、 保持具20は、支持アーム32が厚さ方向に延びるような位置にアダプタ22が 回転すること、または保持具20の反対側上にアダプタクリップ34が位置する ように、元の位置に対して180度回転することを許容する。 一度低い外形になるように配置されると、アダプタ22は、通常は、アダプタ 22及びその結合チューブ12が取り外され、別のものが取り付けられるまでこ の位置のままである。 図1に示されるように、技術的には知られているように、看護人は、流体供給 チューブ中に安全ループを作り、チューブ12の一部をチューブクリップ24に 挿入することにより安全ループを患者に固定することもできる。安全ループは、 アダプタ22及び/又はカテーテル14が引かれるのを防止するため、流体供給 チューブに与えられるテンションを吸収する。 看護人は、アダプタ本体部25を保持具20から取り除 くためにスライドクランプ78を使用することができる。看護人は、スライドク ランプ78のタブ82を、保持具20の近位端上にあるキー溝62に挿入する。 タブ82は厚さ方向に測ってキー溝62の深さよりも厚いため、看護人がタブ8 2をキー溝62へ遠位方向に挿入すると、タブ62が管状本体部25を中央チャ ンネル44から離すこととなる。看護人はさらに、管状本体部25の近位端を保 持具20の上部開口47の外にてこ上げするために、スライドクランプ78を使 用することができる。アダプタ22の近位端を保持具20から離すことによって 、看護人はアダプタ22の遠位端を保持具20から簡単に取り出すことができる 。代わりに、看護人は、片手でパッド16を押さえつけてチューブ12を引き上 げることによっても管状本体部25を取り外すことができる。 図6乃至8は、特に動脈カテーテルに適しているカテーテル固定装置を示して いる。カテーテル14aが保つべき挿入角(即ち、カテーテル14aが患者の中 に突き出す角度)が不安定であるため、保持具20aが所望の挿入角でカテーテ ル14aを保持するように保持具20aを正確に位置決めすることは有益である 。動脈カテーテルのために好ましい挿入角の範囲は一般的には、約5度から30 度である。挿入角は望ましくは約15度から約25度の範囲で あり、より好ましくは、約22度である。 看護人は、静脈カテーテルに関する上述の方法と同様の方法によりカテーテル カニューレを動脈に挿入する。看護人はその後にアダプタ22aを先に説明した ように留置カテーテルに接続する。看護人は、また、上述のような方法により、 可撓性パッド16aを患者に接着する。もし望むのであれば、看護人は、ミシン 目142に沿ってパッド16aを裂くことにより、パッド16aを患者に付ける 前にパッド16aのウィング140の1つを除去することもできる。 看護人は、クリップ34aが管状本体部25aの横側に配置されるように(即 ち、支持アーム32aが幅方向に延びるように)アダプタ22aの方向を決め、 ラッチ36aが保持具の遠位端より遠位に配置されるように、保持具のスロット 50aの列の上方にアダプタの支持アーム32aを置く。もし、看護人が留置カ テーテルに近すぎる位置に若しくは離れすぎた位置にパッド16aを付けてしま った場合でも、看護人は、アダプタの支持アーム32aの下に保持具のスロット 50aがくるように保持具20aを所望の位置にスライドさせることができる。 看護人は次にパッドのノッチ68a付近に置かれた保持具20aの中にアダプ タ22aをスナップ係合させる。こ のようにして、長手方向壁46aのスロット50aの周りの面取りされたエッジ 58aはスロット50aの1つの中に支持アーム32aを案内する。保持具20 aは、支持アーム32aの下でスロット50aに対応した正確な位置へ長手方向 に自動的にスライドする。アダプタ22aは、従って、カテーテル14aをほと んど動かすことなく保持具20aの中にスナップ係合する。 管状本体部25aは、フィンガー120の突起122と接し、アダプタの管状 本体部25aが中央チャンネル44aにスナップ係合するようにフィンガー12 0が下側に撓む。次に、爪114は、アダプタ20aを支えつつアダプタの長手 方向の移動を防止する歯110の列と係合する。もし看護人が−−好ましくはス ライドクランプタブ82aを使用して−−アダプタ22aを除去した場合には、 フィンガー120は撓みのない状態にスプリングバックして、保持具20aはレ ール96上で自由にスライドする。爪114は通常の状態では歯110の列と係 合しない。 カテーテル14aに接続されたカテーテルアダプタ22aの下で保持具20a を正確に位置決めすることが可能であるため、看護人はカテーテル14aを安定 な状態で保持することができ、保持具20aがアダプタ22aをつまりカテーテ ル14aを正確な挿入角で保持することを確実と することができる。保持具20aの長手方向の位置の調整ができなくても、看護 人は、ベースパッド16a、つまり保持具20aを留置カテーテル14aに関し て適切に配置するまえであれば、再配置を行うことができる。 硬膜外カテーテル処置のためには、例えば麻酔医が、硬膜を介して硬膜外の場 所の中に微孔性チューブ126の遠位端を挿入する。微孔性チューブ126の近 位端は通常麻酔を流す流体供給チューブと連結するためのタフィーボースト(to Ughy-b0UrSt)アダプタ144を備える。微孔性チューブ126と流体供給チュ ーブ144との接続は保たれたままで且つ微孔性チューブ126の遠位端は適所 に残ることが必要である。もし硬膜が空気で運ばれる細菌にさらされると、髄膜 炎が起こる。従って、微孔性チューブ126と流体供給チューブ12bの相互の 連結を堅固にする必要があり、微孔性チューブ126は流体供給チューブ12b 及びアダプタ22bにかかるテンションがかからないようにすべきである。 図9及び10は、特に硬膜外カテーテルに適しているカテーテル固定装置を示 している。医者は、アダプタ22bを微孔性チューブに連結し、ベースパッド1 6bを患者の背中に取り付ける点を除いては、静脈カテーテルに関する上述の方 法と同様の方法によって、本発明に係る固定装置 を使用する。医者は、まず保持具134と壁130の間にチューブ126を押し 入れ、次に第1及び第2保持具134の間にチューブを巻き込むことにより、S −クリップに微孔性チューブ126を順に沿わせる。軽く押せばチューブ126 は保持具の間に填る。医者は、次に第2保持具134と第2壁130の間にチュ ーブを戻して巻き付け、その間にチューブ126を押しつける。S−クリップは 、微孔性チューブ126を適所に固定し、微孔性チューブ126がしかるべき状 態で挿入されているときに、アダプタ22b及び/又は流体供給チューブ12b 上のテンションが微孔性チューブに及ぶのを防止する。他の実施例 上記で触れたように、上記開示されたアダプタに加え、他のタイプのアダプタ をも本カテーテル固定システムに使用することできる。図11及び図12は、本 発明の更に他の実施例に従うカテーテル固定システムを示している。適当と考え られる場合には、理解の促進のため、実施例中の同様の部材を指し示すに当たっ ては、添付文字“c”を付した同様の参照番号を使用している。 上述のカテーテル固定システムと同様、ここでのカテーテル固定システム10 cは、患者の皮膚に固着する接着性底面18cを有する可撓性固定パッド16c を備えている。 該パッド16cは、保持具20cを支持している。該保持具20cは、留置カテ ーテル14cに接続するカテーテルアダプタ22cを受け入れこれを適所に固定 することができる構成とされている。パッド16aも、チューブ12cの一部を 保持するために使用されるチューブクリップ24cを支持するものとすることが できる。 図11は、遠位端(distal end)26cと近位端(proximal end)28cとの 間で画定された全体的に管状形の本体部25cを備えたアダプタ22cを示して いる。近位端28cは、チューブ12cの遠位端を受け入れることができるよう にされている。例示的実施例に於いては流体供給チューブ12cの少なくとも一 部が、本体部の近位端28cに永久装着されている。 遠位端26cは、(図示しない)留置カテーテル14cの近位端に係合できる ような構成とされている。図11及び図12は、(図示しない)標準的なルアー タイプカテーテルハブ30cと係合できる構成とされた円錐台状のアダプタ22 cの遠位端26cを示すが、該遠位端26cは、他のタイプのコネクタとも係合 し得るような構成とすることも可能である。 図14は、カテーテルアダプタ22dの遠位端26dの他の形状を示す。ここ でも整合性を確保するため、図11 のカテーテルアダプタの部品と同様の図14のカテーテルアダプタの部品を指し 示す場合には“d”との添付文字を付した同様の参照番号を使用している。 カテーテルアダプタ22dは、カテーテルアダプタ22dの本体部25dに装 着され該カテーテルアダプタ26dの遠位端26dを取り囲む標準的なルアーロ ックタイプの取り付け部220を備えている。好ましくは該ルアーロックタイプ の取り付け部220は、カテーテルアダプタ本体部25dを中心にして回動でき るように装着されている。 図示されている実施例に於いて該取り付け部220は、近位端222側が閉じ られた、全体的に管状の形状を有している。閉じられた側の端部222は、以下 で説明するように、アダプタ本体部25dの一部を受け入れるに十分な大きさを 有する開口部224を備えている。取り付け部220は、(図示しない)従来型 の雌形ルアーロック取り付け部のネジ部と係合するために従来型の内ネジ部22 6を有している。 望ましくはアダプタ本体部25dは、取り付け部220の閉じられた側の端部 222の一部を受け入れて取り付け部220とアダプタ本体部25dとを相互に 接続するための環状溝228を備えている。この相互接続によっても、取り付け 部220はアダプタ本体部25dを中心にして回 動することが可能となる。 カテーテルアダプタ22dを組み立てに際し、本体部25dの台形状遠位端2 6dが、取り付け部の閉じられた側の端部222の開口部224に挿入される。 次に本体部25dが取り付け部220内に押し込まれて、閉鎖側端部222を心 持ち湾曲させ、該閉鎖側端部222が本体部25dの管状溝228にスナップ嵌 合する。この状態にあるとき本体部25dは、取り付け部220の一部分を捕捉 してこれらの部材を相互に接続する。 図11を参照するに、アダプタ22cは、管状本体部25cの近位端及び遠位 端28c及び26cの間に環状カラー200を備えている。図14のアダプタ2 2dも、同じ様な環状カラー200dを備えている。図11のアダプタ22cの カラー200及び図14のアダプタ22dのカラー200dは、実質的に同一の ものであり、従って、これら両方の実施例に対し本明細書に於ける説明が等しく 適用されることが理解できよう。 好ましくはカラー200は、近位端28cよりも遠位端26cにより近い位置 にある。好ましくは近位端26cとカラー200との間隔は、上述のアダプタ2 2の近位端26と支持アーム32との間の間隔に大凡等しい。このように本保持 具20cは、上述した全てのスタイルのカテーテ ルアダプタと共に使用することができるのである。 環状カラー200は半径方向外側に拡がっており、管状本体部25cを囲んで いる。環状カラー200は、保持具壁46cのスロット50cの幅より若干小さ い厚みを長手方向に有しているので、以下で詳細に説明するようにカラー200 は保持具壁46cのスロット50c内に嵌入できる。 好ましくはアダプタ22cは、耐久性を有し生物学的適用可能性を有するプラ スチック材料からなる。より好ましくは該アダプタ22cは、透明性プラスチッ クで構成されているので、看護人がアダプタ22cを通して泡又は逆流を監視す ることができる。例示的実施例に於いてアダプタは、ポリカーボネートを射出成 形して構成されるが、当業者であれば該アダプタを公知の他の構成方法によって 形成できることを容易に理解できるであろう。 図11及び図12はまた、上述の保持具20と実質的に同一の保持具20cを 示している。保持具20cは、一対の対向する長手方向壁46cの間に介在して 設けられた中央チャンネルを備えている。該中央チャンネル44cは、保持具2 0cの長手方向軸に全体として平行な軸に沿って保持具20c内を延びている。 中央チャンネルの軸44cは全体的に円形の形状を有し、 上端が切り取られて開口部47cが形成されている。中央本体部44cは、カテ ーテルアダプタ22cの管状本体部部25cを受け入れることができるような大 きさの直径を有している。好適な実施例に於いて該中央チャンネル44cの直径 は、全体として管状本体部25cのそれと適合するものとされている。 中央チャンネル44cは、その断面に於いて、チャンネルの軸回りに180° 以上の円弧をもって延びており、開口部47cの横方向長さは中央チャンネル4 4cの直径より小さいものとなっている。例示的実施例に於いて中央チャンネル 44cの断面形状は、チャンネルの軸回りに略200°の円弧をもって延びてい る。 図13aに於いて最もよく表されるているが、望ましくもチャンネル軸は、保 持具20cのベース面48cに対して傾いている。ベース面48cとチャンネル 軸との間に形成される挿入角θは、45°未満である。望ましくは該挿入角θは 、5°から30°の範囲にある。例示的実施例に於いて該角度θは、好ましくも 7°に大凡等しいものとなっている。 長手方向壁46cは、実質的に同一のものである。本保持具20cがクリップ 34に接続された支持アーム32を備えた上記アダプタ22と環状カラー200 を備えた本ア ダプタ22cの双方を受容できることが望ましいので、各壁46cの横方向の厚 みは、アダプタ22の支持アーム32の長さよりも小さい。好ましくは該壁46 cの横方向の厚みは、カラー200が管状本体部25cの外周面から半径方向へ 延びる距離(即ち半径方向の高さ)よりも大きい。好ましくは各壁46cの長手 方向の長さは、保持具20cの長さと同様にして延びている。 各壁46cは、同型のスロット列50cを備えている。該スロット列は、少な くとも2個(2)以上であって20個(20)を超えない数のスロット50cを 備えている。より好ましくは該スロット列は、7個(7)未満のスロット50c を備えている。図に示す例示的実施例に於いて該スロット列は、4個(4)のス ロット50cを備えている。 上述したように各スロット50cは、カテーテルアダプタ22の支持アーム3 2のみならす、アダプタ22cのカラー200を受け入れて各アダプタ22及び 22cが長手方向にずれないような寸法とされている。望ましくは各スロット5 0cは、矩形状の形状を有している。図12に見られるようにスロット50cは 外面52cから延び、壁46cを貫通して中央チャンネル44cに開口している 。望ましくはスロット50cの長手方向への幅は、支持アーム32の幅及びカラ ー200の幅より若干大きいものとなっ ている。 図13aに示すように各スロット50cは、長手方向壁46cの上端部54c から中央チャンネル44cの底部56cの下の地点まで縦方向に延びている。従 ってスロット50cの縦方向の高さは、保持具20cの上端部54cとチャンネ ル底部56cとの間の距離よりも大きい。図13bに示すように保持具20cは 更に、横向き溝列202を備えており、該溝202は対向スロット50cの間を 延びてチャンネルの底面56cから保持具20c内に延びている。対向スロット 50c及び溝202は、こうして横向きのチャンネル部を形成しており、該チャ ンネル部は、横方向に保持具内を延びて上端部54cからチャンネルの底面56 cの下の地点まで保持具20cを切り込んでいる。望ましくは溝202は、カラ ー200の一部を受け入れることができるような寸法とされているので、管状本 体部25cが中央チャンネル44c内に載置された状態にあっては、カラー20 0は対向スロット50cの間を延び、さらには溝202内に嵌入している。こう して溝202は、環状カラー200の半径方向の高さより大きい深さを、中央チ ャンネル44cの下部表面56cと該溝の底部との間に縦方向に備えている。 図13bは、中央のスロット50c間の間隔Sが望まし くも支持アーム32とカテーテルアダプタ22の突出部40との間の距離L(図 2参照)の約半分に等しい状態を示している。望ましくは近位端26c及び遠位 端28cに対する保持具20cの位置関係は、上記保持具22との関連で説明し た間隔及び位置に応じて決められるので、本保持具22cは、クリップ34を備 える上記アダプタ22と共に使用することが可能である。 図11及び図13aは、保持具20との関連で説明したように形成され設けら れる一連の面取り部58cを備えた各長手方向壁46cの上端部を示している。 上述したように面取り部58cは、スロット50c方向に下向きに傾斜しており 、上述のカテーテルアダプタ22の支持アーム32、又は本カテーテルアダプタ 22cの環状カラー200のいずれかのスロット50cへの挿入を容易にするも のである。 図11−図13bに於いて示すように 各長手方向壁46cは更に、保持具2 0cの近位端に配置されたレリーフ部60cを備えている。望ましくは該レリー フ60c部の形状及び配置は、保持具20についての上述の説明に従うものであ る。図11は更に、上述したように、保持具20cからカテーテルアダプタ22 cの取り外しを容易にするキー溝62cを保持具20cが追加して備えたものと する ことができることを示している。望ましくは該キー溝62cも、保持具20に関 してなした上記説明に従い位置決めされ形成される。 保持具20cは、比較的硬質のプラスチック材料から構成されるが、看護人が アダプタ22cを保持具20cの中央チャンネル44cに押し込む時に、アダプ タ22cが長手方向壁46cの上端部54を外側に押しやることができる程度に は弾力性を有している。望ましくは保持具20cは、ポリカーボネートを射出成 形することにより形成される。アダプタ22cが中央チャンネル44c内にある ときには、壁46cの上端部54cは、元の位置に戻ろうと内向きにスナップす るのでアダプタ22cを確実に保持具20c内に保持する。 好ましくは接着剤により、保持具20cは固定パッド16cに装着される。或 いは保持具20cは、同様の手段、例えば保持具を固定パッド16cに埋め込ん だり縫いつけたりするなどして固定パッド16cに装着することも可能である。 図11は、上部の紙製、又はその他の編織製若しくは非編織製の布層64cと 底部接着剤層18cとを備え、間にセルロース発泡層66cを設けた可撓性ラミ ネート構造を有する固定パッド16cを示している。或いは可撓性ベー スパッド16は、接着底部剤層18と上部セルロース発泡層とを備えたものとす ることができる。当該技術分野に於いてはよく知られるところだが、発泡層の上 面は、低電荷を用いたコロナ放電処理をすることにより粗面に仕上げられている 。発泡層66cは、患者の皮膚と硬質のプラスチック製保持具20cとチューブ クランプ24cとの緩衝部を形成している。接着剤層18cは、患者の皮膚の状 態に応じて発汗性又は非発汗性材料を含んだものとすることができる。医療用と して適当な品質を備えた発汗性接着剤を有する発泡性テープは、NDM製造業者 から商業的に入手することができる。 望ましくは(図示しない)剥離可能紙又はプラスチック性バッキングが、使用 前の底部接着剤層18を覆っている。上述したように、また図12に於いて示し たように、好ましくは該バッキングは、複数の片に分割されており、パッド16 から該バッキングを容易に剥離できるようにするためのタブ67cを備えている 。タブ67cは、剥離可能バッキングをパッド16cから剥がす場合に、対応す るタブ67cのどこを掴めばよいのかを教えるための印69c(例えばドット、 文書、矢印等)を備えている。 図12に於いてもっとも良く示されるように、望ましくは固定パッド16は、 角の部分が丸みを帯びた全体的に台 形の形状を有している。望ましくは固定パッド16cの遠位端206は、近位端 204の幅よりも広い幅を横方向に有している。遠位端206が長いものであれ 、関節や脊柱等のような凸凹に接触する部分にもそれだけ長い部分にわたって接 着できる。しかし全体的に台形の形状とすることにより、患者に装着された固定 パッド16cの全体寸法を最小のものとすることができる。台形形状とすること で、外観は小さく見えるが正方形パッドと変わらない大きさのパッドが提供され ることにもなる。好ましくは固定パッド16cの長手方向の側部208は、近位 端206から遠位端204にかけてテーパー状となっており、より好ましくは凹 状部を有している。 固定パッドは、固定パッド16cの近位端204に沿う部分であってカテーテ ルカニューレの挿入地点に隣接する部分に設けられたノッチ68cを備えている 。好ましくは該ノッチ68cは、固定パッド16cに装着された保持具20cの チャンネル軸44c回りに対称的に設けられている。ノッチ68cは、カテーテ ルが挿入された地点を視認できるような寸法とされ、パッド16cを挿入地点に 対して種々の位置に置くことを可能にする程度の十分な大きさを有している。即 ち該ノッチ68cは、十分な大きさを有しているので、看護人は患者の皮膚上で パッドを留置カテ ーテル14c(図示せず)に対して正確に位置決めする必要がないのである。 図11及び図12に於いて見られるように、望ましくは固定パッド16cは、 カテーテルの挿入位置に対する固定パッドの適切な向きを示す、矢印である場合 の多い印70cを備えている。適切に使用されている場合には該印70cは、留 置カテーテル14c(図示せず)の方向を指している。 好ましくは固定パッド16cは、流体供給チューブ12cを固定パッド16c に固定するクリップ24cを支持している。図12に於いてみられるように、好 ましくは流体供給チューブ12cは、当該分野に於いて知られるように、近位方 向に向かってループバック部が設けられており、クリップ24cに挿入されて安 全ループを形成している。望ましくはチューブクリップ24cは、上述の説明と 同じようにして構成されている。クリップ24cは、種々の口径を有する流体チ ューブ12cを収容することができるよう種々の寸法で構成することができる。 使用時に於いて看護人は、通常、留置カテーテル14c(図示せず)に関して カテーテル固定システム10cを使用する。カテーテル14cは、上述したとこ ろに従い、静脈等の身体の器官に挿入される。そして看護人は、アダプ タ22cの遠位端26cをカテーテルハブ30c(図示せず)に挿入してアダプ タ22cをカテーテル14cに接続する。 看護人は、上述したように、固定パッド16cの接着底部面18cを当所から 覆っている紙製バッキングを剥がし、固定パッド16cを患者の皮膚の留置カテ ーテル14cに近いところに装着する。特に看護人は、カテーテル14cの方向 を指し示す指示矢印70cを用いてパッド16cのノッチ68cをカテーテルカ ニューレ14cを囲むように位置決めする。看護人は、固定パッド16cの近位 端204と挿入地点とを大凡で位置合わせする。 看護人はアダプタ22cを保持スロット列50c上に載置し、アダプタ22c を保持具20cにスナップ留めする。この間アダプタ22cは、環状カラー20 0が対向スロット50c及び保持具20cの対応溝202に延伸した状態で、保 持具20cの長手方向壁46cの間に押し込まれる。看護人がアダプタを保持具 20cに押し嵌めするに伴い、長手方向壁46cのスロットを囲む面取り端58 cは、環状カラー200をスロット50c内に案内する。保持具20cは、上述 のようにしてアダプタ20cを固定する。 環状カラー200を対向スロット50c内に位置決めすることにより、アダプ タ22cの長手方向へのスライドが 防止される。 保持具についての上記実施例と同様、保持具20cを人間工学に基づいて設計 することにより、アダプタ22cを保持具20cの種々の位置に載置することが できるので、保持具22cは、技術又は(technique-sensitive)位置によって 適用範囲を限定されるもの(position-sensitive)でもない。即ち看護人は、環 状カラー20の保持具20cの特定のスロット50cに対する位置とは関係なし に、アダプタ22cを保持具20cに簡単に押し嵌めすることができるのである 。環状カラー200がスロット列50cに位置する限り、壁46cの面取り端5 8cは環状カラー200をスロット50c内に案内する。 上述と同様に、保持具20cの本実施例もまた、クリップ34を有する上記ア ダプタ22と共に使用することができる。看護人は上記保持具20について上記 で説明したのと同じようにして本保持具を上記アダプタ22と共に使用すること ができる。 カテーテルハブ30(図1参照)が標準的ルアーロックタイプの雌形取り付け 部である場合には、アダプタ本体部22dのルアーロック取り付け部220(図 14)は遠位位端26dをカテーテルハブ30に挿入した状態で回動され対応す る取り付け部222及び30を公知の態様で連結 する。次いでカテーテルアダプタ22dは、上述したのと同様にして固定システ ムと共に使用される。 本発明につき幾つかの好適な実施例を挙げて説明してきたが、当業者にとって 自明な他の実施例についても同様に本発明の範囲内に入る。従って、本発明の範 囲は以下に続く請求の範囲によってのみ規定されるものである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年4月11日 【補正内容】 (看護人はまた、安全ループ部をチューブに設ける場合があり、こうすること により、チューブに懸かる如何なる張りもカニューレに伝わらず、)安全ループ の(たわみに吸収される。)典型的に看護人は、ループ部を患者の皮膚に緩くテ ーピングする。 全体としてこのテーピング作業は、健康管理サービス提供者の貴重な時間の内 の何分間かを奪ってしまう。更に看護人はテーピング作業時には手袋を外すのが 一般的だが、これはほとんどの看護人が手袋を付けたままでテーピングを行うこ とに困難を感じ煩わしく思うかである。 カテーテル挿入作業には、通常、カテーテルと流体供給チューブとの接続を頻 繁に切り放すことが必要となる。例えば静脈へのカテーテルは、患者の健康状態 にもよるが、何日もの間維持されることが多い。流体の無菌状態を維持し、しか も流体がチューブ内を自由に流れる状態を維持するために、カテーテルのチュー ブは一般的に24時間から48時間毎に取り替えられる。このように看護人は頻 繁にチューブを交換し、何度も接続部をテーピングし直すさなければならない。 またカテーテルを患者の皮膚に固定する該テープは、カニューレ挿入地点を覆っ てしまうことが多い。看護人は、挿入地点に於いて炎症や感染症が発生していな いかを確かめるためにテープを剥がさなければならず、 そして再び上記テーピング作業を繰り返すさければならない。 こうして貴重な時間の大部分は、大量の外科用テープを留置カテーテルに張り 付けるために費消されてしまう。外科用テープの張り付けと剥離とを頻繁も行わ なければならないことにより、患者の皮膚は挿入領域部で擦過傷を起こしてしま うのが共通してみられるところである。 最近では、カテーテルシステムの安定性を改善し、外科用テープを頻繁に張り 付けたり剥がしたりする必要のないカテーテル挿入システムが数多く開発されて いる。そのようなシステムの一つに、米国特許第5,192,273号明細書に 開示されたものがある。この米国特許(’273)は、カテーテルを流体供給チ ューブに相互接続するためのアダプタを開示する。該アダプタは、接着パッドに よって患者の皮膚に取り付けられたベース部にスナップ係合する。つまり、看護 人は、上方を向くベース部の脚部の間にアダプタを押し込むのである。アダプタ 脚部に設けられた戻り止めは、アダプタ本体部の対応環状溝にスライド嵌入し、 アダプタをベース部に保持する。 このベース部は、アダプタを適所に確実に保持しうるものであるが、アダプタ の環状溝とベース部の戻り止めとを位置決め・位置合わせすることは看護人にと って困難なこ とである。緊急事態ともなれば、アダプタをベース部に適切に載置することは、 ますます困難なものとなるであろう。また看護人やその他の健康管理サービス提 供者は、如何にしてカテーテルアダプタをベース部に係合するかについて煩わし くも判断しなければならない。 他のカテーテル挿入システムは、米国特許第4,898,587号に記載され ている。この′587特許は、身体に医療用チューブを保持するための装置を開 示している。この装置は、身体の一部分に該装置を貼着するためのベースプレー トと、該ベースプレートに前記医療用チューブを固定するクッションストラップ と、前記ベースプレートとチューブの一部分とを覆うカバーとを具備するもので ある。 発明の概要 本発明のカテーテル固定システムは、位置又は技術によって適用範囲が限定さ れることのない(not position or technique−sensitive)アダプタを提供する 。即ち看護人は、カテーテルアダプタを保持具の略上部に位置させて、該アダプ タを保持具に押しばめするだけでよい。取り付けに要することは、アダプタを保 持具に対し位置合わせすることだけである。 本発明の好適な実施例に従えば、前記保持具は、一対の長手方向対向壁を備え ている。各壁はスロット列を備えて おり、該スロット列は、他方の側壁の対向スロットに対し横方向に於いて位置合 わせされている。各スロットは、カテーテルアダプタの一部分(例えば、支持ア ームや環状カラー若しくはフランジ)が、双方の壁の間に形成された中央チャン ネルを跨いで対向するスロットに挿入され得るような寸法とされている。このよ うにして位置決めされたアダプタは、保持具の長手方向に対し略平行となる方向 への移動か阻止される。 中央チャンネルは全体的にU字形であり、前記壁の湾曲形状部によって形成さ れている。チャンネルの軸線は、保持具の長手方向の軸に対して全体的に平行な 垂直平面に存する。該チャンネルは、長手方向対向壁の間に設けられており、円 形の一部が切断された断面形状を有する。該中央チャンネルは、その断面がチャ ンネル軸線回りに180°以上の角度を有する円弧をもって延び、アダプタ本体 部が該チャンネル内に位置決する場合には、前記長手方向壁が、アダプタが横方 向に若しくは(保持具の長手方向軸に対して垂直となる)縦方向のいずれにも移 動しないようにする。 チャンネルの軸線及びチャンネル底面は、好ましくは留置カテーテルの挿入角 と実質的に等しい角度で水平面に対して傾きを持っている設けられている。好ま しくはこの挿入角は、5°から30°の範囲にある。 本発明の更に他の特徴に従えば、患者の皮膚上で(カテーテルとチューブとを 相互に接続する)カテーテルアダプタを確実に保持するためのカテーテル固定シ ステムが提供される。該固定システムは、長手方向に延びるレールを有するベー ス部と、カテーテルアダプタを受け入れこれを保持する構成とされた保持具とを 備えている。該保持具は、保持具がベース部上をスライドできるように前記レー ルを受け入れる構成とされた溝を備えている。該固定システムはさらに、保持具 がカテーテルアダプタを保持した状態でベース部上をスライドしないようにする 連結部材を備えている。 好ましくは該連結部材は、複数の歯と爪とを備えている。該爪は、歯をアダプ タを保持する保持具と係合させる。望ましくは該爪は、アダプタが該保持具内に あるときにアダプタが曲げる可撓性フィンガから延びている。 本発明の更に他の特徴に従えばカテーテル固定システムは、カテーテルアダプ タと、保持具と、患者の皮膚に固着して保持具を支持するベースパッドとを備え ている。該カテーテルアダプタは、半径方向に延びる支持アームに接続された管 状本体部を備えている。支持アームは、該管状本体部に対して回動するクリップ に接続している。 前記保持具は、一対の長手方向対向壁部を備えている。 各壁は、スロット列を有している。各スロットは、カテーテルアダプタの支持ア ームの一部分が該スロット内を延びることができるような寸法とされている。該 スロットは支持アームが保持具の長手方向に全体として平行な方向に移動するこ とを防止する。 保持具は更に、長手方向軸に対して全体的に平行な軸を中心に保持具内を延び る中央チャンネルを備えている。 該チャンネルは、長手方向対向壁の間に設けられており、円形の一部が切断さ れた断面形状を有する。該中央チャンネルの断面は、略180°以上の角度で管 状本体部を囲むことができるような寸法とされている。 固定システムは更に、チューブの一部分を受け入れることができる構成とされ ているチューブクリップを備えている。該固定システムはまた、アダプタによっ てチューブに接続された微孔(microbore)チューブを固定するための複数の保 持具を有するSクリップを備えたものとすることができる。 好ましい実施例に於いて固定システムは、長手方向に延びるレールを有するベ ース部を更に備えている。保持具は該レールを受け入れることができる対応形状 溝を備えている。該保持具はレールを溝内に位置させた状態で前記べース部をス ライドする。 固定システムは更に、保持具がアダプタを保持する状態でベース部をスライド しないようにする連結部材を備えたものとすることができる。該連結部材は、望 ましくは歯列と爪とを備えている。 カテーテル固定システムは固定パッド(anchor pad)を備えている。該固定パ ッドは、セルロース発泡(cellulose foam)層、接着層によって形成されたラミ ネート構造を有する。好ましくは該固定パッドは、接着剤によって保持具又はチ ューブクリップの取り付けることを容易にするために、粗面若しくは多孔質上面 を有している。該上面を形成するために、上記発泡層に編織加工等された(wove n)繊維(例えば、紙など)を取り付けることとしてもよい。或いは代替的に上 面を形成するために、発泡層の上面をコロナ放電処理することも可能である。 固定パッドは全体的として平行な遠位及び近位端によって形成される台形形状 を有している。遠位端は、近位端よりも長いいものとなっている。遠位端から固 定パッド内にノッチが延びており、該ノッチは健康管理サービス提供者がカテー テルの回りのアンカーパッドを配置した状態でカテーテルカニューレを視認する ことを可能とする十分な寸法を有している。 好ましくは前記固定パッドは、留置カテーテルに対する 固定パッドの好ましい配向方向を示す印(例えば矢印、図言葉など)を備えてい る。好ましくは固定パッドは、丸みを付けられた角を有しており、前記長手方向 側縁部は、凹状形となっている。望ましくは固定パッドは、カテーテルアダプタ を受け入れる保持具を支持している。好ましくは該保持具は、固定パッドのノッ チと位置合わせされている。 本発明の更に他の特徴に従えば、患者の身体の管腔内に留置カテーテルを固定 し、該留置カテーテルとチューブとを相互に接続するためのカテーテル固定シス テムが提供される。該カテーテル固定システムは、遠位端及び近位端との間で画 定される全体的に管状形の本体部を有するカテーテルアダプタを備えている。遠 位部は、カテーテルの近位端と係合できるような構成とされており、近位端は供 給チューブの近位端と接続できる構成とされている。カテーテルアダプタは更に 、管状本体部の外周面から半径方向へ突出する径方向部材を備えている。 カテーテル固定システムの保持具は、アダプタの管状本体部をスナップ嵌合状 態で受け入れることができる構成とされた長手方向チャンネルを備えている。該 保持具は更に、、複数の横向きスロットを備えており、該スロットは保持具をチ ャンネル内に位置させた状態でアダプタの径方向部材を受け入れこれを捕捉する ことができるような寸法とされ ている。保持具は、スロットの一つが径方向部材を受け入れるときに、アダプタ が長手方向にスライドしないようにする。 好適な実施例に於いて前記径方向部材は、クリップと管状本体部とを接続する 支持アーム備えている。他の好ましい実施例に於いて前記径方向部材は、管状本 体部を取り囲む環状カラーを備えている。 更に他の実施例においては本発明は、チューブの遠位端に接続されたアダプタ の筒状本体をスナップ嵌合状態で受け入れることができるよう構成された長手方 向チャンネルを備えた保持具を具備する固定システムを備えたものとすることが できる。この実施例に於いて前記保持具は更に、前記アダプタの径方向部材を受 け入れ且つ挟持することができる寸法とされた少なくとも一つの横向きスロット を備えている。前記アダプタは、前記保持具の長手方向チャンネル内に配置する ことができ、それによりアダプタが長手方向にスライドするのを防ぐことができ る。この実施例に於ける前記固定システムは更に、患者の皮膚に固着する接着性 の底面を備えた可撓性固定パッドを備えている。前記固定パッドは、前記保持具 を支持している。 カテーテルのより好ましい固定方法によればベースは、カテーテルの近傍に配 置される。保持具は、前記ベース上 をスライドして前記カテーテルに対して所望の位置に配置される。アダプタは、 保持具内に挿入されることで保持具に対して移動することが防止され、前記保持 具及びベースは相互に連結されているので、アダプタがカテーテルに対して移動 することか防止される 好ましい実施例において前記アダプタは、前記保持具内に挿入されるに伴い、 片持ちフィンガーを曲げる。フィンガーを曲げるにより、爪が歯列に係合する。 該歯列と爪とが相互接続をすることにより、保持具がベース部上をスライドする ことが防止される。前記アダプタを保持具から抜脱すれば保持具は、自由にベー ス上をスライドすることが可能となる。 望ましくは前記方法はさらに、カテーテルアダプタにカテーテルを装着する工 程を含む。アダプタの遠位端は、カテーテルハブの近位端に挿入され、するとハ ブは、アダプタにスライド可能に装着されたクリップによって係合される。クリ ップは前記カテーテルハブを握持するために、アダプタ上を前後にスライドされ る。クリップがこのように配置することで該クリップは、カテーテルハブとの係 合状態を固定するための適所でロックされている。 カテーテル/チューブ相互接続部を固定するための好適な方法に従えば、径方 向部材を備えた全体的に管状形の本 体部を有するアダプタが提供される。固定パッドにはまた、接着性バッキングが 設けられている。固定パッドは、アダプタを受け入れることができる構成とされ た保持具を支持しており、横向きスロット列を有している。固定パッドは、カテ ーテルの近傍に装着される。アダプタの径方向部材は、前記スロット列に位置さ れる。保持具は曲げられると、チャンネルがアダプタを受け入れるに十分な寸法 となるまで該チャンネルを開口させ、そうしてアダプタが該チャンネルに挿入さ れる。径方向部材は、スロットの一つに挿入される。すると保持具は非曲げ状態 に戻る(spring back)ので、前記管状本体部は保持具内に捕捉される。 本発明の他の方法は、保持具を支持する固定パッドを設ける工程を含んでいる 。保持具はカテーテルアダプタを受け入れることができる構成とされている。固 定パッドは、長尺の遠位端と短尺の近位端によって形成される台形形状を有して いる。固定パッドは更に、接着性バッキングを備えている。固定パッドは、短尺 の近位側がカテーテルに全体的に隣接するように位置される。 図面の簡単な説明 以下、本発明の上記特徴及び他の特徴点について、好適な実施例の図面を参照 しつつ説明するが、同実施例は本発明を限定するためのものではなくあくまで例 示するための ものに過ぎない。ここで: 図1は、患者の手の甲に装着された本発明の好適な実施例に従うカテーテル固 定システムの斜視図であり; 図2は、図1のカテーテル固定システムの平面図であり; 図3は、図2のカテーテル固定システムの保持具の平面図であり; 図4aは、図3の保持具の正面図であり; 図4bは、図3の保持具の背面図であり; 図5は、図3の保持具の側面図であり; 図6は、本発明の他の好適な実施例に従うカテーテル固定システムの平面図で あり; 図7aは、図6のカテーテル固定システムの保持具とレールとの組立体の正面 図であり; 図7bは、図6の保持具とレールとの組立体の側面図であり; 図8は、図7aの8−8線に沿う保持具とレールとの組立体の断面図であり; 図9は、本発明の他の好適な実施例に従うカテーテル固定システムの平面図で あり; 図10は、図9の10−10線に沿うカテーテル固定システムのSクリップの 側面図であり; 図11は、本発明の他の好適な実施例に従うカテーテル固定システムの上部斜 視図であり; 図12は、保持具によって保持されたアダプタを示す、図11のカテーテル固 定システムの平面図であり; 図13aは、図12の保持具の側面図であり; 図13bは、図12の保持具の平面図であり;そして 図14は、図11の固 定システムと共に使用することのできるカテーテルアダプタの他の実施例の斜視 図である。 好ましい実施例の詳細な説明 図1は本発明に係るカテーテル固定装置10の斜視図である。固定装置10は チューブ12(例えば流体供給チューブ)を留置カテーテル(indwelling cathe ter)14に堅固に連結し、カテーテルを留置の所望の位置に保つ。固定装置1 0は、固定装置10の構成部材の正確な整列若しくは位置決めを必要とすること なく、カテーテル14及び患者に対して素早く装着できるように作られている。 さらに、外科用テープを使用することなくカテーテル用の装置を堅固に固定す ることが出来る。カテーテル適用の大部分の場合において、固定装置の患者への 装着は一度だけで済む。流体供給チューブ12は、静脈カテーテルのために24 乃至48時間ごとに取り替えられるが、患者に取り付けられた固定装置10の構 成部材は、そのまま残る。 従って、多くの場合において外科用テープを貼り着けたり取り外したりする必要 がない。 カテーテル固定装置10は使用時に患者の肌に接着する粘着底面18を備える 可撓性パッド16を主な要素として備えている。パッド16は保持具20をサポ ートする。保持具20は、留置カテーテル14のハブ30と流体供給容器(図に は示していない)につながれている流体供給チューブ12とを連結するカテーテ ルアダプタ22を受け入れ適所に固定するように形成されている。容器は、重力 若しくは圧力により患者に流体が投与されるように保たれる。チューブを通って 流れる流体を制限するためにクランプ(図には示していない)が使用されること もある。パッド16は、チューブ12の一部を支持するために使用されるチュー ブクリップ24を支持することもできる。 図1は患者の手(2点鎖線で示されている)の甲に配置されたカテーテル固定 装置を示しているが、本発明は患者の体の他の場所におけるカテーテル用にも適 用できる。例えば固定装置10は、手首の内側上で撓骨動脈につないで使用する ことができる。本発明は、後に詳細に説明するように、硬膜外のカテーテル用と して使用し、患者の胴体の背部に配置することもできる。 図1は、以下の説明の理解を容易にするために、カテー テル固定装置10に関する長手方向軸、厚さ方向軸、幅方向軸を示している。さ らに、ここでは「長手方向」とは長手方向軸に対して実質的に平行な方向をいう ように使用される。「幅方向」及び「厚さ方向」はそれぞれ幅方向軸及び厚さ方 向軸に関して使われる。また、「近位の」及び「遠位の」はチューブ12(図1 参照)に取り付けられた流体供給容器への近接度に関して使用される。カテーテ ル固定装置10の個々の構成は以下詳細に説明される。カテーテルアダプタ 図1はカテーテル14と相互に連結されているカテーテルアダプタ22を示し ている。図2はカテーテル14から分離されたカテーテルアダプタ22を示して いる。これらの図は米国特許第5,193,273号に開示されたタイプのようなアダプ タ22を示しているが、本発明に係るカテーテル固定装置10とともに他のタイ プのアダプタも使用することができる。例えば、図11で示され、後に説明され る形態のようにカテーテルアダプタ22はルアータイプ(lure-type)のアダプ タ22でもよく、また、図14で示され、後に説明されるようにルアーロックタ イプ(lure-lock type)のアダプタ22であってもよい。この技術分野における 当業者であれば、固定装置10の個々の適用(例えば静脈用、動脈用、硬膜外用 等)に基づく本願のカテーテル固 定装置10とともに使用すべきカテーテルアダプタ22の形態を容易に選択でき るものと思われる。 図2において最もよく表されているように、アダプタ22は遠位端26及び近 位端28の間の管状本体部25を備えている。近位端28はチューブ12の遠位 端を受け入れるようにされている。1つの例示的態様では、少なくとも一部にお いて、流体供給チューブは本体部の近位端28に永続的に取り付けられる。図2 に示すようにチューブの近位端は流体供給ライン12への連結のために標準ルア ータイプのコネクタを備えていてもよい。 遠位端26は、カテーテル14(図1参照)の近位ハブ30又は所定のルアー タイプコネクタと係合するように形成されている。図2には標準ルアータイプの カテーテルハブ30と嵌合するように形成された円錐台の形状を有するアダプタ の遠位端が示されているが、遠位端26は例えばタフィーボースト(Toughy-bou rst)アダプタのような他のタイプのカテーテルコネクタと係合するように形成 することもできる。 支持アーム32は管状本体部25から外側へ片持ちの形式で延びている。支持 アーム32は、管状本体部25の長手方向の軸に全体的に平行にかつ該軸から間 隔を開けて延びるクリップ支持部材(図には示していない)をアーム3 2の径方向に外側の端部上で支持する。 図2はさらにカテーテルアダプタのクリップ34を示している。クリップ34 はクリップ支持部材に取り付けられ、その上を長手方向にスライドする。クリッ プ34はカテーテルハブ30の外面に係合する全体的にフォーク形状の遠位ラッ チ36と、アダプタ22をカテーテルハブ30に堅固に取り付けるための遠位ハ ブカラー38(図1参照)とを備えている。 クリップ支持部材とクリップ34の間の相互に係合する構造は、クリップ34 の近位方向へのスライドを可能とするが、遠位方向にスライドすることは妨げる 。相互に係合する部材は、望ましくは、クリップ支持部材の上部表面に配置され たつめ車の歯の並び(図には示していない)と、クリップ34に付けられた爪( 図には示していない)とにより構成される。爪は、参照として既に述べた米国特 許第5,193,273号の説明で論じられているように、クリップ34から片持ちの形 式で延び、クリップ34の遠位方向への移動を防止するために爪車の歯と係合す る。 管状本体部25、支持アーム32及びクリップ支持部材は望ましくは、例えば 透明カーボネートのような堅固であるが幾分可撓性を持って成形されたプラスチ ックにより一体的に作られる。支持アームは望ましくは十分な弾力性を 持ち、曲げることができる。クリップ34の近位端を管状本体部25に向けて押 すとクリップ34のラッチ36は管状本体部25から遠ざかるように動く。この ように、クリップ34は管状本体部25に関して回動することとなる。 再び図2を参照すると、クリップ支持部材は、望ましくはクリップ支持部材の 内側面上でクリップ34の近位端の近くに配置された突起40を備えている。突 起は距離Lで支持アームから離されている。突起40は、以下で詳細に説明する ように保持具20によって固定されたときには、クリップ34が振れるのを防止 する。参考までに本明細書にて紹介した米国特許No.5,193,273のおいて十分に説 明されているように、突起40は疲労を軽減するために支持アーム32のふれの 度合いを制限する働きも有する。カテーテルアダプタの保持具 図3乃至5は保持具20を示す。保持具20は、対向する長手方向壁46に挟ま れた中央チャンネル44を確定する全体的に平行六面体の形状を有する。中央チ ャンネル44は、保持具の長手方向軸に対して概ね平行な軸に沿って保持具20 全体に延びている。 図4に最もよく示されているように、中央チャンネル44は、上部開口47を 有する概ねU字型の形状を設けるために上部端が切られた全体的に円状の断面を 備えている。 中央チャンネル44は、カテーテルアダプタ22の管状本体部を受け入れるのに 適した直径を有する。望ましい実施例においては、中央チャンネル44の直径は 管状本体部の直径に一致若しくはわずかに大きくされる。 断面において、中央チャンネル44はその軸線回りに180度より大きい弧を もって延びているため、窓47の厚さ方向の長さは中央チャンネル44の直径よ りも小さい。1つの例示的態様において、中央チャンネル44はその軸線に関し て約200度の弧を描くように延びる。 図5は、望ましくは保持具20の底面に関して傾いた中央チャンネルの軸線を 示している。底面48と軸線により形成される挿入角θは45度以下である。挿 入角θは好ましくは0度から30の範囲内である。静脈に使用するための実施例 においては、角度θは望ましくは7度近くである。動脈に使用するための実施例 においては、挿入角θは望ましくは約22度である。さらなる実施例において、 末梢挿入中心カテーテル(PICC)用としては、挿入角θは好ましくは0度で ある。 長手方向壁46は実質的には相互に同じものである。それぞれの壁46の幅方 向に測った厚さは、支持アーム32の長さより短い。従って、壁46は、管状本 体部25が中央チャンネル44に挿入されたときには、管状本体部25 とクリップ34との間に挟まる形となる。長手方向に図ったそれぞれの壁の長さ は好ましくは保持具20の長さに一致する。 それぞれの壁46は同一のスロット50の列を備える。列は少なくとも2つの スロット50からなり、スロットの数は20を越えない。より望ましくは、列は 7個以下のスロットからなる。本願の図に示される実施例においては、列は4つ のスロットからなる。 それぞれのスロット50は以下に詳細に説明するようにアダプタ22の長手方 向の移動を防止するために、カテーテルアダプタ22の支持アーム32を受け入 れ可能な大きさにされている。それぞれのスロット50は望ましくは矩形の形状 をしている。図3に見られるように、スロット50は(長手方向に測ると)望ま しくは、以下に説明するように支持アーム32を受け入れるために長手方向に測 った支持アーム32の幅よりわずかに大きい。 図5で示されるように、それぞれのスロット50は長手方向壁46の上部エッ ジ54及び中央チャンネル44の底面56の間を厚さ方向に測った高さを有する 。スロット50の高さは望ましくは支持アーム32の高さとほほ等しく、支持ア ームは厚さ方向には保持具20からはみ出さない。 スロット50の間隔Sは中央上において望ましくは支持 アーム32及びカテーテルアダプタ22の突起40との間隔L(図2参照)の約 半分である。 図3に示されるように、一番遠位にあるスロット50と保持具20の遠位端の 間隔Xは支持アーム32とその一番近位部に配置されたラッチ36との長手方向 の間隔Y(図2参照)よりも短い。この間隔は、支持アーム32が一番遠位のス ロット50に中に残りラッチ36が保持具の遠位端の遠位部でカテーテルハブ3 0を保持することを可能とする。 図5は、スロット50の中を傾斜する面取り部58の列からなる長手方向壁4 6の上部エッジ50を示している。即ち、スロット50を囲む長手方向壁46の 上部エッジ50の部分は、一対の面取り部58を備える。面取り部58は、以下 に説明するように、スロット50の中にカテーテルアダプタ22の支持アーム3 2を容易に挿入できるようにするために、スロット50に向けて下に傾斜してい る。 図3及び5に示されるように、それぞれの長手方向壁46はさらに保持具20 の近位端上に設けられた切欠き部60を備える。切欠き部60はアダプタ22の 突起40を受け入れれる大きさである。幅方向に測った切欠き部60の深さは望 ましくは突起40の高さ(即ち、突起が内側表面からはみ出す長さ)よりわずか に大きくされる。 切欠き部60は長手方向には、スロット間の間隔Sにほぼ等しい距離だけ一番 近位のスロット50から離される。従って、後に詳細に説明するように、支持ア ームは2つの最近位スロット50のいずれかの中に配置される時には、突起40 は切欠き部60の中に入ることとなる。 図3及び4は保持具20のキー溝62を示している。キー溝62は、後に詳細 に説明するように、保持具20からのカテーテルアダプタ22の取り外しを容易 にする。キー溝62は保持具20の近位端に設けられる。キー溝62は保持具2 0の中を中央チャンネル44の底面から保持具の底面に向けて延びる。キー溝6 2は中央チャンネルの直径よりも短い厚さ方向の幅を持ち、より好ましくは中央 チャンネル44の直径の3分の2にほぼ等しい幅を持つ。キー溝62の長手方向 の長さは望ましくは、長手方向壁の中の切欠き部60の長手方向の長さにほぼ等 しい。 保持具20は比較的硬い材料(例えばポリカーボネート)で作られるが、看護 人がアダプタ24を保持具20の中央チャンネル44に押し込むときに、アダプ タ22が長手方向壁46の上部エッジ54が押し開けられるように、幾分可撓性 を持った材料で作られる。アダプタ22が中央チャンネル44に置かれると、壁 46の上部エッジ54はアダプタ22を保持具内に堅固に固定するために元の位 置に戻 る。 接着剤により保持具20はベースパッド16に取り付けられる。代わりに、保 持具20は同じ様な手段(例えば保持具20をベースパッド16の中に固定若し くは組み込む手段)によってベースパッド16に取り付けることもできる。ベースパッド 図1に示されるように、可撓性のベースパッド16は、上部の紙若しくは他の編 織物若しくはそれ以外の布の層64、中央の発泡セルロース層66、及び底部の 接着層18からなるラミネート構造を有する。代わりに、可撓性パッド16は底 部接着層及び上部発泡セルロース層から構成されていても良い。発泡セルロース の上部は、技術的には既に知られている電荷によって泡を処理するコロナ放電に より粗面化にされる。ベースパッド16の粗面若しくは多孔性の上部は、保持具 20をパッド16に取り付ける際に、エポキシ樹脂の接着力を向上させる。 使用前には望ましくは、剥離可能な紙又はプラスチックのバッキング(図には 示していない)が底部接着層を覆っている。バッキングは、以下に説明するよう に、望ましくは裂けにくく、パッド16を患者の肌に付けやすくするために多数 の小片に分割されている。望ましくは、バッキン グは一度に底部接着層の半分だけを露出させるために可撓性ベースパッドの中央 線に沿って分かれている。バッキングは、好適には、接着層18からのバッキン グの剥離を容易にするために、ベースパッド16の少なくとも一端を超えて延び ている。 図2に示されるように、1つ若しくはそれ以上のタップ67は、可撓性のベー スパッド16を越えて延びるバッキングの一部に取り付けられる。実施例におい て、タブ67は可撓性のベースパッド16と同様ラミネート構造を有している。 タブ67は、点の形状、言葉、図、若しくはベースパッド16からバッキングを 除去するときの指の置き場所を示すような印を有する。 看護人は、好ましくは印の位置でタブ67を握り、底部接着層18の半分から バッキングを剥離する。次に看護人は、患者にベースパッド16を接着させるた めに底部層18を患者の肌に置く。上部層64を軽く押すと、ベースパッド16 と患者の肌がよく接着する。ベースパッド16は、その可撓性のため、ベースパ ッド16が接着する局部の表面の外形と同じになる。その後、看護人はパッド1 6の他の半分のためにこの手順を繰り返す。代わりに、看護人はパッド16を患 者の肌に付ける前にパッド16からバッキングを完全に除去することもできる。 ベースパッド16は望ましくは、パッド16上の保持具の位置より遠位で且つ カテーテルのカニューレを挿入する位置付近にノッチ68を備える。ノッチ68 は、カテーテル設置場所が目に見える大きさとされる。 図2に見られるように、ベースパッド16は望ましくは、カテーテル設置場所 に関してベースパッド16の適切な方向を示す矢印の形状をした印70を備える 。図は矢印の形状をした印を示しているが、例えば言葉や他の絵のように他の形 状の印を同じように使用することもできると思われる。図1に示されるように、 適切な使用方法においては、印70は留置カテーテルに近い側の方向を指すか若 しくは留置カテーテルに関するパッド16の適切な位置を示す。 実施例として、ベースパッドのラミネート構造は、望ましくは、3M社から購 入できる(商品番号9777L)もののように医療的使用に耐えうるグレードの ポリビニールクロライド発泡テープの上で、3M社からMICROP0RE(商品番号1 530)として購入できる超微孔性レーヨンのようなペーパーテープをロールで 圧着することにより作られる。発泡テープは好ましくは、底面ライナー若しくは バッキングを備える。ベースパッド16及びタップ67はその後、発泡層とペー パー層からなるラミネートシートからくり抜かれる。しかし、タップとベースパ ッド16の間のバ ッキングは望ましくは、タブ67がベースパッド16の接着部分を覆うバッキン グについたまま残すために切断されない。バッキングはその後、パッド16の中 央線及びタブ67間に沿って2つに切断される。チューブクリップ 図1及び2はチューブクリップ24を示す。クリップ24は、技術としては既 に知られているようなセーフティループを作るために流体供給チューブを固定す る。 チューブクリップはベースパッドに接着若しくは埋め込みを施される板状のベ ース72を備える。チューブクリップ24は、左手又は右手の装着に合わせるた め、ベースパッド16上で保持具20のいずれかのサイドに配置される。図6に 示されているように固定装置10はさらに、保持具20に関して第1チューブク リップと反対側のサイドに配置された第2チューブクリップを備えていても良い 。 クリップ24は上側オリフィス76を形成するように切られた全体的に円状の 断面を有する外形を持つ溝74を備える。溝74の直径は望ましくは、堅固な連 結を確実にするために、流体供給チューブの直径よりもわずかに小さくされる。 以下に説明するように、緩く押すことにより、若しくはチューブ12を引いてチ ューブクリップのオリフィス76を通すことにより、溝74はオリフィス76を 介し て流体供給チューブ12の一部を受け入れる。クリップ24は、チューブ12を 溝74内に置き、チューブ12のほとんどの部分を取り囲む。 図2に見られるように、溝の上部エッジはクリップ24の近位端及び遠位端に テーパ一状の端77を備える。それぞれのテーパー端77は溝のサイドエッジと 上側エッジの滑らかな移行を形成し、サイドエッジからクリップ24の中央に向 けて幅方向の広さが先細となっている。テーパー端77は看護人がクリップ24 を横切ってチューブを引くときに溝74内に流体供給チューブ12を案内する。 従って、看護人はチューブ12をクリップ24内に入れるときにチューブ12を 摘む必要がない。また、チューブ12をクリップ24内に入れるために看護人が チューブ12を摘む必要がある場合に典型的に起こることであるが、チューブ1 2を入れるときに看護人の手袋がクリップ24に突き刺さることもない。スライドクランプ 図1及び2に示されているように、カテーテル固定装置10は望ましくはさら に、技術的に知られているようなチューブを通る流体の流れを制限するためのス ライドクランプを備える。クランプ78は、一端において、流体供給チューブを 受け入れるための開口80を備え、他端において は、タブ82を備える。クランプ78は、開口を確定する一組のとがった先84 によって形成される全体的にフォーク型の形状を有している。チューブ12はと がった先84の間を通って、流体供給チューブの直径よりもわずかに大きい直径 を有する開口80にはいる。 とがった先84は、開口80の中に開くテーパー状のスロット86を形成する ように、タブ82の方向に一緒に集まる。チューブ12中の流体の流れをブロッ クするようにチューブ12をスロット86の中に配置して、とがった先84はチ ューブを挟んで閉ざす。しかし、クランプ78は、チューブ12が開口80を貫 く状態でチューブ上をスライドする。 タブ82は望ましくは、保持具20のキー溝62の形状と全体的に一致する矩 形の形状を備えている。タブ82は望ましくは、保持具20からアダプタ22を 引き上げれるように、厚さ方向に測って、キー溝62の遠位端の厚さより大きい 厚さを備える。以下に詳細に説明するように、タブ82は保持具20からアダプ タ22を取り外すために使用することかできる。保持具の位置調整機構 図6乃至8は本発明に係る他の望ましい実施例によるカテーテル固定装置10 aを示している。適当な場所につい ては、理解を容易にするため2つの実施例の同様な部分を示すように添え字”a ”を伴った同様の参照番号が使用されている。 カテーテル固定装置10aは前記固定装置10と実質的には同一であり、さら に保持具の位置調節機構90が加わっている。 図8において最もよく示されるように、位置調節機構90はベース92とベー ス92及び保持具20aとを連結する連動機構94とを備えている。保持具20 aはベース92上をスライドし、連動機構94は保持具20aを長手方向の所望 の位置でベース92に固定する。従って、パッド16を患者の肌に取り付けた後 でも、調節機構により、カテーテル14に関する保持具20の正確な位置を決め ることができる。 ベース92は全体的に平行六面体の形状を有しており、レール96を備える。 図7にはレール96が望ましくは「ハトの尾」型の断面を有することが示されて いる。即ち、レール96は平らな上エッジ98及び上エッジ98からレール96 の中央に向けて内側に角付けされた一対の対向するサイドエッジ100を備えて いる。レール96はベース92の遠位端102からベースの近位端104より若 干短い点までベース92の長手方向の長さに沿って延びている。 ベース92はレール96の近位端付近の近位端104に一対の止部106を備え る。 接着剤によりベース92はベースパッド16aに接着される。代わりに、ベー ス92は同様の手段(例えばベース92をベースパッド16aの中に埋め込む若 しくは織り込む手段)によってベースパッド16aに取り付けることもできる。 前記の説明に従って形成される保持具20aはさらに、レール96の断面の形 状と一致する断面の溝108を備える。保持具の溝108は保持具20aがベー ス92上でスライドできるが保持具20aがベース92から離れて厚さ方向に移 動することはないようにベースのレール96を受け入れる。ベースの止部106 は近位方向に対する保持具の長手方向の移動も制限する。 連動機構94はベース92の上側表面112上に配置された多数の歯110と 、保持具20aに連結する爪114を備える。歯110は望ましくは全体的に矩 形の断面を有しており、ベース92の長手方向の軸に沿って連続的に並んでいる 。それぞれの歯110の上エッジは、爪114が付近の歯110によって形成さ れる凹所116に容易に係合できるようにするための丸溝112を備える。それ ぞれの歯110の長手方向の長さは望ましくはベース92の長 手方向の軸に全体的に垂直に延びる。 爪114は、歯110の間として画定される凹所116に挿入でき且つ係合す るような形状を有する。爪114は望ましくは長手方向に測って凹所116の長 さよりわすかに短い長さを有する。 保持具20aは、保持具のベース面48aと溝の底面56aの間に延びる隙間 118を備える。可撓性のフィンガー120は片持ちの形状で保持具20aから 保持具の隙間56aに延びる。可撓性フィンガー120はその遠位端において爪 114を支持する。図8は遠位方向に延びるフィンガー120を示しているが、 代わりにフィンガー120が近位端方向に延びることも同様に可能である。 可撓性フィンガー120は望ましくは、溝の底面56aを越えてフィンガー1 20が撓まない状態で中央チャンネル44の中に延びている。フィンガー120 の片持ちの性質により、フィンガー120が下方へ撓むことができ、突起122 は保持具の底面56aの下となる。フィンガー120が十分に撓むと、爪114 は歯の並び110に係合する。即ち、爪114は歯110の間によって画定され る凹所116の中に入っている。爪114と歯110との係合は、保持具20a がベース92上でスライドするのを防止する。S−クリップ 図9及び10は本発明のさらなる実施の態様によるカテーテル固定装置を示す 。適当な場所において、添え字”b”を伴った同じ番号は、理解を容易にするた め実施例の同じ部分を示すように用いられている。 カテーテル固定装置10bは実質的には既に最初に説明された固定装置10と 同一であるが、微孔(microbore)若しくは小孔(small bore)チューブ126 を保持するためのS−クリップが追加されている。以下で詳細に説明するように 、微孔性チューブは通常、硬膜外カテーテルを行う場合に使用される。 S−クリップ124は、底面132から延びる弓状の直立壁130によって画 定される全体的にU字型のチャンネル128を備える。図10に最もよく示され るように、S−クリップはさらに複数の保持具134を備え、それぞれの保持具 134は円筒形の軸によって支持される球形のヘッド136を備える。軸138 は底面132から延びる。保持具の軸138は、微孔チューブ126の直径より わずかに大きい距離によって、互いに離れて且つ直立壁130から離れて配置さ れる。保持具134は、また、微孔チューブ126よりわずかに小さい距離で、 球形のヘッド136が互いに且つ直立壁130から離れるようにも配置され る。図10に最もよく示されるように、保持具のヘッド136は、一度微孔チュ ーブ126が保持具134の間及び直立壁130との間に曲がりくねって入れら れると、厚さ方向において微孔チューブ126がS−クリップから脱落するのを 防止する。 接着剤が、S−クリップ124の底面132をベースパッド16bに接着する 。代わりに、底面132は同様の手段(例えば、底面132をベースパッド16 bの中に埋め込む若しくは織り込む手段)によって、ベースパッド16bに取り 付けられてもよい。 固定装置10の構成部材は、ベースパッド16を除いて(即ち、保持具20) チューブクリップ24、アダプタ22、スライドクランプ78、ベース92及び S−クリップ124)、当業者によく知られている手段により変更を加えて構成 されてもよい。例えば、それぞれ個々の構成部材は、射出成形により一体的に形 成されてもよい。構成部材は、望ましくは、耐久性のある可撓性材料で構成され 、より望ましくは、全体的に不活性で無毒の材料によって構成される。望ましい 実施例においては、構成部材は、例えばポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポ リプロピレン、ポリウレタン、テトラフルオロエチレン(例えば登録商標TEF LON)、ポリテトラフルオロエチレン(PTEFと しても知られている)、アセタール系樹脂(例えば登録商標DELRIN)、ク ロロトリフルオロエチレン(例えば登録商標KEL−F)、ナイロン又は同様の ポリマーのようなプラスチックを用いてモールド成形される。使用方法 使用方法の以下の説明は図1及び2を参照しつつ行い、まず静脈カテーテルか ら始める。しかし、以下に説明するように、固定装置10は他のカテーテル処理 においても使用できるものと理解される。使用方法の説明は、本発明の上述の説 明を付け足すものであり、従って、両方方を一緒に読むべきである。 看護人は、一般的には、カテーテル14を静脈上の所望の位置に置くことから カテーテルの設置を始める。看護人はカテーテル14のカニューレ部分を介して 、所望の挿入角で患者の肌の中にニードル若しくは他の針(stylus)を挿入する 。静脈に使用するためには、カテーテルは、一般的に、ほほ7度の挿入角を有す る。次に看護人は、カテーテル14のカニューレを患者の中に挿入し、ニードル 若しくは針(stylus)を引き抜く。カテーテルのハブ30は肌の上にさらされた ままである。 看護人は、アダプタ26の遠位端をカテーテルハブ30の中に挿入する。クリ ップ34は、アダプタの遠位端26 をカテーテルハブ中に挿入することを妨げないように、最も遠位端にスライド可 能に取り付けられる。 看護人は次に、カテーテルハブ30と係合させるために、クリップ34を近位 方向にスライドさせる。このようにポジションを手で選ぶことにより、クリップ 34はアダプタ22をカテーテル14に堅固に固定する。アダプタ22の爪歯は 爪と協働して、クリップ34の遠位方向への移動を防止し、クリップ34を手で 選んだ位置に保持する。 看護人は、ベースパッド16の底部接着面18をはじめに覆っているペーパー バッキングを剥がして、パッド16を留置カテーテル付近の患者の肌に付ける。 詳細には、看護人は保持具20付近のバッキングタブ67を握る。タブ67上の 印69は看護人がタブ67を握るべき場所を示している。看護人は次に、タブ6 7を引いて、底部接着層18の半分からバッキングを剥がす。看護人は、印70 (例えば矢印)がカテーテル14の方向を指すようにして、パッド16のスロッ ト68をカテーテルのカニューレ14の周りに配置する。看護人は次に、ベース パッド16が患者に接着するように、底部層18を患者の肌に置く。上部層64 を軽く押さえればベースパッド16は患者の肌によく接着する。ベースパッド1 6はその可撓性のため、ベースパッド16が接着する局所面の形状に一致する。 看護人は次に、ベースパッド16の他の半分のためにこの手順を繰り返す。代 わりに、看護人は、ベースパッド16を患者の肌に付ける前に、パッド16から バッキングを完全に剥がすこともできる。 看護人は、クリップ34が管状本体部25の横に配置されるように(即ち、支 持アーム32が幅方向に延びるように)アダプタ22を方向付けして、ラッチ3 6が保持具の遠位端より遠位に配置されるように、アダプタの支持アーム32を 保持具のスロット50の列上に置く。 看護人は次に、アダプタ22をパッドのノッチ68付近に配置された保持具2 0の中にスナップ係合させる。その間、アダプタ22は支持アーム32が幅方向 に延びるようにして保持具20の長手方向壁46の間でプレスされる。 看護人がアダプタ22を保持具20の中に押し込むと、長手方向壁46のスロッ ト50の周りの丸いエッジ58は支持アーム32をスロット50の一つにガイド する。 上述のように、チャンネル46の開口47は、幅方向に測って管状本体部25 の直径よりも小さい幅を有している。幅方向壁46は従って、幅方向において外 側に撓む。一度アダプタ22の管状本体部25が保持具20の中央チャンネル4 4内に置かれると、幅方向壁46はそこでアダプタ22とスナップ係合するため に跳ね返る。保持具20の壁 46は、従って、アダプタ22の意図しない厚さ方向及び幅方向の移動を防止す る。 この場所で、アダプタ22の突起40は、支持アーム32が挿入されているス ロット50の近くで、スロット50若しくは切欠き部60内に位置している。突 起40は長手方向壁46の一部と係合し、該長手方向壁は切欠き部若しくはスロ ット50を形成して、クリップ34が管状本体部25に関して振れるのを防止す る。従って、突起40により、ラッチ36がカテーテルハブ30と係合したまま 残る。支持アーム32か挿入されるスロット50はアダプタ22が長手方向にス ライドするのを防止する。即ち、スロット50は中央チャンネル内に固定された ときのアダプタ22の長手方向の移動を防止する。 保持具20の人間工学的デザインは、保持具20に挿入されるアダプタ22に 様々な位置をとらせることができ、保持具22は技術若しくは位置に応じて用途 が限られるということがない。即ち、看護人は、支持アームが配置されているサ イドに関わりなく、そして特定のスロット50に関する支持アームの位置に関わ りなく、簡単にアダプタ22を保持具20の中に入れることができる。支持アー ム32がスロット50の列上に置かれる限り、壁46の丸いエッジ58は支持ア ーム32をスロット50内に案内する。 アダプタ22の突起40も付近のスロット50又は切欠き部60内に進入する。 支持アーム32は、保持具20のスロット50内に延びるので、アダプタ22 は低い外形を呈することとなる。即ち、アダプタ22の支持アーム32は、厚さ 方向に測った固定装置10の全高を減らすために、幅方向に延びる。アダプタ2 2のこの位置は、周りの動きによる装置10への干渉の危険を減らす。しかし、 保持具20は、支持アーム32が厚さ方向に延びるような位置にアダプタ22が 回転すること、または保持具20の反対側上にアダプタクリップ34が位置する ように、元の位置に対して180度回転することを許容する。 一度低い外形になるように配置されると、アダプタ22は、通常は、アダプタ 22及びその結合チューブ12が取り外され、別のものが取り付けられるまでこ の位置のままである。 図1に示されるように、技術的には知られているように、看護人は、流体供給 チューブ中に安全ループを作り、チューブ12の一部をチューブクリップ24に 挿入することにより安全ループを患者に固定することもできる。安全ループは、 アダプタ22及び/又はカテーテル14が引かれるのを防止するため、流体供給 チューブに与えられるテンシ ョンを吸収する。 看護人は、アダプタ本体部25を保持具20から取り除くためにスライドクラ ンプ78を使用することができる。看護人は、スライドクランプ78のタブ82 を、保持具20の近位端上にあるキー溝62に挿入する。タブ82は厚さ方向に 測ってキ一溝62の深さよりも厚いため、看護人がタブ82をキー溝62へ遠位 方向に挿入すると、タブ62が管状本体部25を中央チャンネル44から離すこ ととなる。看護人はさらに、管状本体部25の近位端を保持具20の上部開口4 7の外にてこ上げするために、スライドクランプ78を使用することができる。 アダプタ22の近位端を保持具20から離すことによって、看護人はアダプタ2 2の遠位端を保持具20から簡単に取り出すことができる。代わりに、看護人は 、片手でパッド16を押さえつけてチューブ12を引き上げることによっても管 状本体部25を取り外すことができる。 図6乃至8は、特に動脈カテーテルに適しているカテーテル固定装置を示して いる。カテーテル14aが保つべき挿入角(即ち、カテーテル14aが患者の中 に突き出す角度)が不安定であるため、保持具20aが所望の挿入角でカテーテ ル14aを保持するように保持具20aを正確に位置決めすることは有益である 。動脈カテーテルのために 好ましい挿入角の範囲は一般的には、約5度から30度である。挿入角は望まし くは約15度から約25度の範囲であり、より好ましくは、約22度である。 看護人は、静脈カテーテルに関する上述の方法と同様の方法によりカテーテル カニューレを動脈に挿入する。看護人はその後にアダプタ22aを先に説明した ように留置カテーテルに接続する。看護人は、また、上述のような方法により、 可撓性パッド16aを患者に接着する。もし望むのであれば、看護人は、ミシン 目142に沿ってパッド16aを裂くことにより、パッド16aを患者に付ける 前にパッド16aのウィング140の1つを除去することもできる。 看護人は、クリップ34aが管状本体部25aの横側に配置されるように(即 ち、支持アーム32aが幅方向に延びるように)アダプタ22aの方向を決め、 ラッチ36aが保持具の遠位端より遠位に配置されるように、保持具のスロット 50aの列の上方にアダプタの支持アーム32aを置く。もし、看護人が留置カ テーテルに近すぎる位置に若しくは離れすぎた位置にパッド16aを付けてしま った場合でも、看護人は、アダプタの支持アーム32aの下に保持具のスロット 50aがくるように保持具20aを所望の位置にスライドさせることができる。 看護人は次にパッドのノッチ68a付近に置かれた保持具20aの中にアダプ タ22aをスナップ係合させる。このようにして、長手方向壁46aのスロット 50aの周りの面取りされたエッジ58aはスロット50aの1つの中に支持ア ーム32aを案内する。保持具20aは、支持アーム32aの下でスロット50 aに対応した正確な位置へ長手方向に自動的にスライドする。アダプタ22aは 、従って、カテーテル14aをほとんど動かすことなく保持具20aの中にスナ ップ係合する。 管状本体部25aは、フィンガー120の突起122と接し、アダプタの管状 本体部25aが中央チャンネル44aにスナップ係合するようにフィンガー12 0が下側に撓む。次に、爪114は、アダプタ20aを支えつつアダプタの長手 方向の移動を防止する歯110の列と係合する。もし看護人が−−好ましくはス ライドクランプタブ82aを使用して−−アダプタ22aを除去した場合には、 フィンガー120は撓みのない状態にスプリングバックして、保持具20aはレ ール96上で自由にスライドする。爪114は通常の状態では歯110の列と係 合しない。 カテーテル14aに接続されたカテーテルアダプタ22aの下で保持具20a を正確に位置決めすることが可能であるため、看護人はカテーテル14aを安定 な状態で保持 することができ、保持具20aがアダプタ22aをつまりカテーテル14aを正 確な挿入角で保持することを確実とすることができる。保持具20aの長手方向 の位置の調整ができなくても、看護人は、ベースパッド16a、つまり保持具2 0aを留置カテーテル14aに関して適切に配置するまえであれば、再配置を行 うことができる。 硬膜外カテーテル処置のためには、例えば麻酔医か、硬膜を介して硬膜外の場 所の中に微孔性チューブ126の遠位端を挿入する。微孔性チューブ126の近 位端は通常麻酔を流す流体供給チューブと連結するためのタフィーボースト(to ughy-bourst)アダプタ144を備える。微孔性チューブ126と流体供給チュ ーブ144との接続は保たれたままで且つ微孔性チューブ126の遠位端は適所 に残ることが必要である。もし硬膜が空気で運ばれる細菌にさらされると、髄膜 炎が起こる。従って、微孔性チューブ126と流体供給チューブ12bの相互の 連結を堅固にする必要があり、微孔性チューブ126は流体供給チューブ12b 及びアダプタ22bにかかるテンションがかからないようにすべきである。 図9及び10は、特に硬膜外カテーテルに適しているカテーテル固定装置を示 している。医者は、アダプタ22bを微孔性チューブに連結し、ベースパッド1 6bを患者の 背中に取り付ける点を除いては、静脈カテーテルに関する上述の方法と同様の方 法によって、本発明に係る固定装置を使用する。医者は、ます保持具134と壁 130の間にチューブ126を押し入れ、次に第1及び第2保持具134の間に チューブを巻き込むことにより、S−クリップに微孔性チューブ126を順に沿 わせる。軽く押せばチューブ126は保持具の間に填る。医者は、次に第2保持 具134と第2壁130の間にチューブを戻して巻き付け、その間にチューブ1 26を押しっける。S−クリップは、微孔性チューブ126を適所に固定し、微 孔性チューブ126がしかるべき状態で挿入されているときに、アダプタ22b 及び/又は流体供給チューブ12b上のテンションが微孔性チューブに及ぶのを 防止する。他の実施例 上記で触れたように、上記開示されたアダプタに加え、他のタイプのアダプタ をも本カテーテル固定システムに使用することできる。図11及び図12は、本 発明の更に他の実施例に従うカテーテル固定システムを示している。適当と考え られる場合には、理解の促進のため、実施例中の同様の部材を指し示すに当たっ ては、添付文字“c”を付した同様の参照番号を使用している。 上述のカテーテル固定システムと同様、ここでのカテー テル固定システム10cは、患者の皮膚に固着する接着性底面18cを有する可 撓性固定パッド16cを備えている。該パッド16cは、保持具20cを支持し ている。該保持具20cは、留置カテーテル14cに接続するカテーテルアダプ タ22cを受け入れこれを適所に固定することができる構成とされている。パッ ド16aも、チューブ12cの一部を保持するために使用されるチューブクリッ プ24cを支持するものとすることができる。 図11は、遠位端(distal end)26cと近位端(proximal end)28cとの 間で画定された全体的に管状形の本体部25cを備えたアダプタ22cを示して いる。近位端28cは、チューブ12cの遠位端を受け入れることができるよう にされている。例示的実施例に於いては流体供給チューブ12cの少なくとも一 部が、本体部の近位端28cに永久装着されている。 遠位端26cは、(図示しない)留置カテーテル14cの近位端に係合できる ような構成とされている。図11及び図12は、(図示しない)標準的なルアー タイプカテーテルハブ30cと係合できる構成とされた円錐台状のアダプタ22 cの遠位端26cを示すが、該遠位端26cは、他のタイプのコネクタとも係合 し得るような構成とすることも可能である。 図14は、カテーテルアダプタ22dの遠位端26dの他の形状を示す。ここ でも整合性を確保するため、図11のカテーテルアダプタの部品と同様の図14 のカテーテルアダプタの部品を指し示す場合には“d”との添付文字を付した同 様の参照番号を使用している。 カテーテルアダプタ22dは、カテーテルアダプタ22dの本体部25dに装 着され該カテーテルアダプタ26dの遠位端26dを取り囲む標準的なルアーロ ックタイプの取り付け部220を備えている。好ましくは該ルアーロックタイプ の取り付け部220は、カテーテルアダプタ本体部25dを中心にして回動でき るように装着されている。 図示されている実施例に於いて該取り付け部220は、近位端222側が閉じ られた、全体的に管状の形状を有している。閉じられた側の端部222は、以下 で説明するように、アダプタ本体部25dの一部を受け入れるに十分な大きさを 有する開口部224を備えている。取り付け部220は、(図示しない)従来型 の雌形ルアーロック取り付け部のネジ部と係合するために従来型の内ネジ部22 6を有している。 望ましくはアダプタ本体部25dは、取り付け部220の閉じられた側の端部 222の一部を受け入れて取り付け部220とアダプタ本体部25dとを相互に 接続するため の環状溝228を備えている。この相互接続によっても、取り付け部220はア ダプタ本体部25dを中心にして回動することが可能となる。 カテーテルアダプタ22dを組み立てに際し、本体部25dの台形状遠位端2 6dが、取り付け部の閉じられた側の端部222の開口部224に挿入される。 次に本体部25dか取り付け部220内に押し込まれて、閉鎖側端部222を心 持ち湾曲させ、該閉鎖側端部222が本体部25dの管状溝228にスナップ嵌 合する。この状態にあるとき本体部25dは、取り付け部220の一部分を捕捉 してこれらの部材を相互に接続する。 図11を参照するに、アダプタ22cは、管状本体部25cの近位端及び遠位 端28c及び26cの間に環状カラー200を備えている。図14のアダプタ2 2dも、同じ様な環状カラー200dを備えている。図11のアダプタ22cの カラー200及び図14のアダプタ22dのカラー200dは、実質的に同一の ものであり、従って、これら両方の実施例に対し本明細書に於ける説明が等しく 適用されることが理解できよう。 好ましくはカラー200は、近位端28cよりも遠位端26cにより近い位置 にある。好ましくは近位端26cとカラー200との間隔は、上述のアダプタ2 2の近位端2 6と支持アーム32との間の間隔に大凡等しい。このように本保持具20cは、 上述した全てのスタイルのカテーテルアダプタと共に使用することができるので ある。 環状カラー200は半径方向外側に拡がっており、管状本体部25cを囲んで いる。環状カラー200は、保持具壁46cのスロット50cの幅より若干小さ い厚みを長手方向に有しているので、以下で詳細に説明するようにカラー200 は保持具壁46cのスロット50c内に嵌入できる。 好ましくはアダプタ22cは、耐久性を有し生物学的適用可能性を有するプラ スチック材料からなる。より好ましくは該アダプタ22cは、透明性プラスチッ クで構成されているので、看護人がアダプタ22cを通して泡又は逆流を監視す ることができる。例示的実施例に於いてアダプタは、ポリカーボネートを射出成 形して構成されるが、当業者であれば該アダプタを公知の他の構成方法によって 形成できることを容易に理解できるであろう。 図11及び図12はまた、上述の保持具20と実質的に同一の保持具20cを 示している。保持具20cは、一対の対向する長手方向壁46cの間に介在して 設けられた中央チャンネルを備えている。該中央チャンネル44cは、保持具2 0cの長手方向軸に全体として平行な軸に沿って 保持具20c内を延びている。 中央チャンネルの軸44cは全体的に円形の形状を有し、上端か切り取られて 開口部47cが形成されている。中央本体部44cは、カテーテルアダプタ22 cの管状本体部部25cを受け入れることができるような大きさの直径を有して いる。好適な実施例に於いて該中央チャンネル44cの直径は、全体として管状 本体部25cのそれと適合するものとされている。 中央チャンネル44cは、その断面に於いて、チャンネルの軸回りに180° 以上の円弧をもって延びており、開口部47cの横方向長さは中央チャンネル4 4cの直径より小さいものとなっている。例示的実施例に於いて中央チャンネル 44cの断面形状は、チャンネルの軸回りに略200°の円弧をもって延びてい る。 図13aに於いて最もよく表されるているか、望ましくもチャンネル軸は、保 持具20cのベース面48cに対して傾いている。ベース面48cとチャンネル 軸との間に形成される挿入角θは、45°未満である。望ましくは該挿入角θは 、5°から30°の範囲にある。例示的実施例に於いて該角度θは、好ましくも 7°に大凡等しいものとなっている。 長手方向壁46cは、実質的に同一のものである。本保 持具20cがクリップ34に接続された支持アーム32を備えた上記アダプタ2 2と環状カラー200を備えた本アダプタ22cの双方を受容できることが望ま しいので、各壁46cの横方向の厚みは、アダプタ22の支持アーム32の長さ よりも小さい。好ましくは該壁46cの横方向の厚みは、カラー200が管状本 体部25cの外周面から半径方向へ延びる距離(即ち半径方向の高さ)よりも大 きい。好ましくは各壁46cの長手方向の長さは、保持具20cの長さと同様に して延びている。 各壁46cは、同型のスロット列50cを備えている。該スロット列は、少な くとも2個(2)以上であって20個(20)を超えない数のスロット50cを 備えている。より好ましくは該スロット列は、7個(7)未満のスロット50c を備えている。図に示す例示的実施例に於いて該スロット列は、4個(4)のス ロット50cを備えている。 上述したように各スロット50cは、カテーテルアダプタ22の支持アーム3 2のみならず、アダプタ22cのカラー200を受け入れて各アダプタ22及び 22cが長手方向にずれないような寸法とされている。望ましくは各スロット5 0cは、矩形状の形状を有している。図12に見られるようにスロット50cは 外面52cから延び、壁46cを貫通して中央チャンネル44cに開口している 。望 ましくはスロット50cの長手方向への幅は、支持アーム32の幅及びカラー2 00の幅より若干大きいものとなっている。 図13aに示すように各スロット50cは、長手方向壁46cの上端部54c から中央チャンネル44cの底部56cの下の地点まで縦方向に延びている。従 ってスロット50cの縦方向の高さは、保持具20cの上端部54cとチャンネ ル底部56cとの間の距離よりも大きい。図13bに示すように保持具20cは 更に、横向き溝列202を備えており、該溝202は対向スロット50cの間を 延びてチャンネルの底面56cから保持具20c内に延びている。対向スロット 50c及び溝202は、こうして横向きのチャンネル部を形成しており、該チャ ンネル部は、横方向に保持具内を延びて上端部54cからチャンネルの底面56 cの下の地点まで保持具20cを切り込んでいる。望ましくは溝202は、カラ ー200の一部を受け入れることができるような寸法とされているので、管状本 体部25cが中央チャンネル44c内に載置された状態にあっては、カラー20 0は対向スロット50cの間を延び、さらには溝202内に嵌入している。こう して溝202は、環状カラー200の半径方向の高さより大きい深さを、中央チ ャンネル44cの下部表面56cと該溝の底部との間に縦方 向に備えている。 図13bは、中央のスロット50c間の間隔Sが望ましくも支持アーム32と カテーテルアダプタ22の突出部40との間の距離L(図2参照)の約半分に等 しい状態を示している。望ましくは近位端26c及び遠位端28cに対する保持 具20cの位置関係は、上記保持具22との関連で説明した間隔及び位置に応じ て決められるので、本保持具22cは、クリップ34を備える上記アダプタ22 と共に使用することが可能である。 図11及び図13aは、保持具20との関連で説明したように形成され設けら れる一連の面取り部58cを備えた各長手方向壁46cの上端部を示している。 上述したように面取り部58cは、スロット50c方向に下向きに傾斜しており 、上述のカテーテルアダプタ22の支持アーム32、又は本カテーテルアダプタ 22cの環状カラー200のいずれかのスロット50cへの挿入を容易にするも のである。 図11−図13bに於いて示すように 各長手方向壁46cは更に、保持具2 0cの近位端に配置されたレリーフ部60cを備えている。望ましくは該レリー フ60c部の形状及び配置は、保持具20についての上述の説明に従うものであ る。図11は更に、上述したように、保持具20 cからカテーテルアダプタ22cの取り外しを容易にするキー溝62cを保持具 20cが追加して備えたものとすることができることを示している。望ましくは 該キー溝62cも、保持具20に関してなした上記説明に従い位置決めされ形成 される。 保持具20cは、比較的硬質のプラスチック材料から構成されるが、看護人が アダプタ22cを保持具20cの中央チャンネル44cに押し込む時に、アダプ タ22cが長手方向壁46cの上端部54を外側に押しやることができる程度に は弾力性を有している。望ましくは保持具20cは、ポリカーボネートを射出成 形することにより形成される。アダプタ22cが中央チャンネル44c内にある ときには、壁46cの上端部54cは、元の位置に戻ろうと内向きにスナップす るのでアダプタ22cを確実に保持具20c内に保持する。 好ましくは接着剤により、保持具20cは固定パッド16cに装着される。或 いは保持具20cは、同様の手段、例えば保持具を固定パッド16cに埋め込ん だり縫いつけたりするなどして固定パッド16cに装着することも可能である。 図11は、上部の紙製、又はその他の編織製若しくは非編織製の布層64cと 底部接着剤層18cとを備え、間に セルロース発泡層66cを設けた可撓性ラミネート構造を有する固定パッド16 cを示している。或いは可撓性ベースパッド16は、接着底部剤層18と上部セ ルロース発泡層とを備えたものとすることができる。当該技術分野に於いてはよ く知られるところだが、発泡層の上面は、低電荷を用いたコロナ放電処理をする ことにより粗面に仕上げられている。発泡層66cは、患者の皮膚と硬質のプラ スチック製保持具20cとチューブクランプ24cとの緩衝部を形成している。 接着剤層18cは、患者の皮膚の状態に応じて発汗性又は非発汗性材料を含んだ ものとすることができる。医療用として適当な品質を備えた発汗性接着剤を有す る発泡性テープは、NDM製造業者から商業的に入手することができる。 望ましくは(図示しない)剥離可能紙又はプラスチック性バッキングが、使用 前の底部接着剤層18を覆っている。上述したように、また図12に於いて示し たように、好ましくは該バッキングは、複数の片に分割されており、パッド16 から該バッキングを容易に剥離できるようにするためのタブ67cを備えている 。タブ67cは、剥離可能バッキングをパッド16cから剥がす場合に、対応す るタブ67cのどこを掴めばよいのかを教えるための印69c(例えばドット、 文書、矢印等)を備えている。 図12に於いてもっとも良く示されるように、望ましくは固定パッド16は、 角の部分が丸みを帯びた全体的に台形の形状を有している。望ましくは固定パッ ド16cの遠位端206は、近位端204の幅よりも広い幅を横方向に有してい る。遠位端206が長いものであれ、関節や脊柱等のような凸凹に接触する部分 にもそれだけ長い部分にわたって接着できる。しかし全体的に台形の形状とする ことにより、患者に装着された固定パッド16cの全体寸法を最小のものとする ことができる。台形形状とすることで、外観は小さく見えるが正方形パッドと変 わらない大きさのパッドが提供されることにもなる。好ましくは固定パッド16 cの長手方向の側部208は、近位端206から遠位端204にかけてテーパー 状となっており、より好ましくは凹状部を有している。 固定パッドは、固定パッド16cの近位端204に沿う部分であってカテーテ ルカニューレの挿入地点に隣接する部分に設けられたノッチ68cを備えている 。好ましくは該ノッチ68cは、固定パッド16cに装着された保持具20cの チャンネル軸44c回りに対称的に設けられている。ノッチ68cは、カテーテ ルが挿入された地点を視認できるような寸法とされ、パッド16cを挿入地点に 対して種々の位置に置くことを可能にする程度の十分な大きさ を有している。即ち該ノッチ68cは、十分な大きさを有しているので、看護人 は患者の皮膚上でパッドを留置カテーテル14c(図示せず)に対して正確に位 置決めする必要がないのである。 図11及び図12に於いて見られるように、望ましくは固定パッド16cは、 カテーテルの挿入位置に対する固定パッドの適切な向きを示す、矢印である場合 の多い印70cを備えている。適切に使用されている場合には該印70cは、留 置カテーテル14c(図示せず)の方向を指している。 好ましくは固定パッド16cは、流体供給チューブ12cを固定パッド16c に固定するクリップ24cを支持している。図12に於いてみられるように、好 ましくは流体供給チューブ12cは、当該分野に於いて知られるように、近位方 向に向かってループバック部が設けられており、クリップ24cに挿入されて安 全ループを形成している。望ましくはチューブクリップ24cは、上述の説明と 同じようにして構成されている。クリップ24cは、種々の口径を有する流体チ ューブ12cを収容することができるよう種々の寸法で構成することができる。 使用時に於いて看護人は、通常、留置カテーテル14c(図示せず)に関して カテーテル固定システム10cを使 用する。カテーテル14cは、上述したところに従い、静脈等の身体の器官に挿 入される。そして看護人は、アダプタ22cの遠位端26cをカテーテルハブ3 0c(図示せず)に挿入してアダプタ22cをカテーテル14cに接続する。 看護人は、上述したように、固定パッド16cの接着底部面18cを当所から 覆っている紙製バッキングを剥がし、固定パッド16cを患者の皮膚の留置カテ ーテル14cに近いところに装着する。特に看護人は、カテーテル14cの方向 を指し示す指示矢印70cを用いてパッド16cのノッチ68cをカテーテルカ ニューレ14cを囲むように位置決めする。看護人は、固定パッド16cの近位 端204と挿入地点とを大凡で位置合わせする。 看護人はアダプタ22cを保持スロット列50c上に載置し、アダプタ22c を保持具20cにスナップ留めする。この間アダプタ22cは、環状カラー20 0が対向スロット50c及び保持具20cの対応溝202に延伸した状態で、保 持具20cの長手方向壁46cの間に押し込まれる。看護人がアダプタを保持具 20cに押し嵌めするに伴い、長手方向壁46cのスロットを囲む面取り端58 cは、環状カラー200をスロット50c内に案内する。保持具20cは、上述 のようにしてアダプタ20cを固定する。 環状カラー200を対向スロット50c内に位置決めすることにより、アダプ タ22cの長手方向へのスライドが防止される。 保持具についての上記実施例と同様、保持具20cを人間工学に基づいて設計 することにより、アダプタ22cを保持具20cの種々の位置に載置することが できるので、保持具22cは、技術又は(technique-sensitive)位置によって 適用範囲を限定されるもの(position-sensitive)でもない。即ち看護人は、環 状カラー20の保持具20cの特定のスロット50cに対する位置とは関係なし に、アダプタ22cを保持具20cに簡単に押し嵌めすることができるのである 。環状カラー200がスロット列50cに位置する限り、壁46cの面取り端5 8cは環状カラー200をスロット50c内に案内する。 上述と同様に、保持具20cの本実施例もまた、クリップ34を有する上記ア ダプタ22と共に使用することができる。看護人は上記保持具20について上記 で説明したのと同じようにして本保持具を上記アダプタ22と共に使用すること ができる。 カテーテルハブ30(図1参照)が標準的ルアーロックタイプの雌形取り付け 部である場合には、アダプタ本体部22dのルアーロック取り付け部220(図 14)は遠位 位端26dをカテーテルハブ30に挿入した状態で回動され対応する取り付け部 222及び30を公知の態様で連結する。次いでカテーテルアダプタ22dは、 上述したのと同様にして固定システムと共に使用される。 本発明につき幾つかの好適な実施例を挙げて説明してきたが、当業者にとって 自明な他の実施例についても同様に本発明の範囲内に入る。従って、本発明の範 囲は以下に続く請求の範囲によってのみ規定されるものである。 請求の範囲 1. カテーテル(14)の近位端に係合できるような構成とされた遠位端(2 6)と、チューブ(12)の遠位端と結合できるような構成とされた近位端(2 8)との間で画定された全体的に管状の本体部(25)を備えるカテーテルアダ プタ(22)であって、管状本体部(25)の外周面から半径方向に突出する径 方向部材をさらに備えるカテーテルアダプタ(22)と; 該アダプタの管状本体部(25)をスナップ嵌合状態で受け入れることができ るように構成された長手方向チャンネル(44)を備えた保持具(20)であっ て、アダプタを該保持具(20)の長手方向チャンネル(44)内に載置しつつ アダプタの径方向部材を受け入れてこれを捕捉してアダプタが長手方向にスライ ドしないようにすることができる寸法とされた複数の横向きスロット(50)を 更に備えた保持具(20)とを具備することを特徴とする固定システム。 2. 前記径方向部材は、クリップ(34)を前記管状本体部(25)に接続す る支持アーム(32)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定システム 。 3. 前記アダプタ(22)の前記クリップ(34)は、前記管状本体部(25 )に対して回動できるようにされていることを特徴とする請求項2に記載の固定 システム。 4. 前記径方向部材は、前記管状本体部(25)を取り囲む環状カラー(20 0)を含むことを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 5. 前記カテーテルアダプタ(22)は、前記管状本体部(25)の前記遠位 端(26)を囲むように配置されたルアーロック取り付け部を更に備えたことを 特徴とする請求項1に記載の固定システム。 6. 前記保持具(20)の前記長手方向チャンネル(44)は、略180°以 上の円弧をもって延びる円形の一部が切断された断面形状を有することを特徴と する請求項1に記載の固定システム。 7. 前記長手方向チャンネル(44)は、前記管状本体部(25)の直径より 大きい直径を有することを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 8. 前記保持具(20)は、一対の長手方向対向壁(46)をさらに備えてお り、各壁は横向きスロット(50)列を備えており、該スロットの各々は、前記 カテーテルアダプタ(22)の前記径方向部材の一部分を受け入れることができ 、且つ、該径方向部材が前記保持具(20)の長手方向軸に対して全体的に平行 な方向へ移動することを防止することができる寸法とされており、前記中央チャ ンネル(44)は、前記保持具の長手方向軸に対して全体的に平行な軸を中心と して該保持具内(20)を延びており、該チャンネル(44)は、前記長手方向 対向壁(46)の間に設けられており前記アダプタの前記管状本体部(25)を 略180°以上の円弧で取り囲むことができるような寸法とされた円形の一部か 切断された断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 9. 前記保持具(20)はさらに底面を備えており、該底面は、前記チャンネ ルの軸が該底面に対して留置カテーテル(14)の挿入角と実質的に等しい角度 で傾斜するように設けられていることを特徴とする請求項8に記載の固定システ ム。 10. 前記挿入角は、0°から30°の範囲にあることを特徴とする請求項9 に記載の固定システム。 11. 前記中央チャンネル(44)は、前記管状本体部(25)の直径と略等 しい直径を有することを特徴とする請求項8に記載の固定システム。 12. 前記保持具(20)は更に、前記保持具(20)の近位端上に設けられ たキー溝(62)を備えたことを特徴とする請求項8に記載の固定システム。 13. 前記アダプタ(22)の前記径方向部材は、該アダプタ本体部に装着さ れたクリップ(34)用の支持アーム(32)であり、該クリップ(34)は突 出部(40)を備えており、前記保持具(20)の前記スロット(50)は、前 記支持アーム(32)と前記アダプタクリップ(34)の前記突出部(40)と の間の距離の半分に実質的に等しい距離分、互いに離間していることを特徴とす る請求項8に記載の固定システム。 14. ベース部(92)を更に備えた固定システムであって、該ベース部(9 2)は長手方向軸に沿って延びるレ ール(96)を備えており、前記保持具(20)は、該ベース部(92)上をス ライドできるように該ベース部(92)の該レール(96)を受け入れることが できる構成とされた溝(108)を備えたことを特徴とする請求項8に記載の固 定システム。 15. 前記保持具の前記溝(108)及び前記レール(96)は、前記保持具 (20)が高さ方向に該レール(96)から離れるように移動することを防止で きるような構成とされていることを特徴とする請求項14に記載の固定システム 。 16. 前記保持具(20)が前記カテーテルアダプタ(22)を保持した状態 で前記ベース部(92)上をスライドすることを防止するための連結部材(94 )を更に備えた固定システムであって、該連結部材(94)は、歯列(110) 及び該歯と係合する爪(114)を備えていることを特徴とする請求項15に記 載の固定システム。 17. 前記カテーテルアダプタ(22)に装着された流体供給チューブ(12 )の一部分を受け入れることができるような構成とされたチューブクリップ(3 4)を更に備 えたことを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 18. 複数の保持具(134)を有するS−クリップ(124)を更に備えた ことを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 19. 前記保持具(134)は、軸(stem)(138)によって支持された球 形ヘッド(136)を備えたことを特徴とする請求項19に記載の固定システム 。 20. 患者の皮膚に接着する接着底面(18)を備えた可撓性固定パッド(1 6)を更に備えた固定システムであって、該固定パッド(16)は前記保持具( 20)を支持することを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 21. 前記固定パッド(16)は、セルロース発泡層を備えており、平行な遠 位及び近位端によって形成された台形形状を有しており、該遠位端(206)は 該近位端(204)よりも長く、該近位端(204)は、前記固定パッド(16 )が取り囲むようカテーテルカニューレを視認できるようにするノッチ(68c )を備えていることを特徴とする請求項20に記載の固定システム。 22. 前記固定パッド(16)は印を備えており、該印は、留置カテーテル( 14)に対する配向の好ましい方向を示すものであることを特徴とする請求項2 1に記載の固定システム。 23. 前記固定パッド(16)は、丸みを付けられた角を備えたことを特徴と する請求項21に記載の固定システム。 24. 前記固定パッド(16)は、長手方向側縁部(208)を備えており、 該側縁部の各々は、凹状部を有することを特徴とする請求項21に記載の固定シ ステム。 25. 前記保持具(20)は、前記ノッチ(68c)が全体的に前記チャンネ ル(44)に対して直線上に整列した状態となる位置で、前記固定パッド(16 )に装着されていることを特徴とする請求項21に記載の固定システム。 26. 前記保持具(20)の前記チャンネル(44)は、180°以上の円弧 をもって延びる円形の一部か切断された断面形状を有することを特徴とする請求 項25に記載の 固定システム。 27. 前記固定パッドは、接着材層(18)と繊維層との間に設けられた前記 セルロース発泡層によって形成されたラミネート構造を備えたことを特徴とする 請求項21に記載の固定システム。 28. 前記発泡層は、粗面処理された上面を有することを特徴とする請求項2 1に記載の固定システム。 29. 前記固定システムは更に、除去可能に前記接着材層(18)を覆う紙製 バッキングを備えたことを特徴とする請求項21に記載の固定システム。 30. チューブ(12)の遠位端に接続されたアダプタ(22)の管状本体部 (25)をスナップ嵌合状態で受け入れることができる構成とされた長手方向チ ャンネル(44)を備えた保持具(20)であって、アダプタ(22)を保持具 (20)のチャンネル(44)内に位置させることによりアダプタ(22)が長 手方向にスライドしないようにした状態で、アダプタ(22)の径方向部材を受 け入れこれを捕捉することができる寸法とされた少なくとも一 つのスロット(50)を備えた保持具(20)と; 患者の皮膚に固着する用にされた接着性底面(18)を備えた可撓性を有する 固定パッド(16)であって、保持具(20)を支持する固定パッド(16)と ; を備えたことを特徴とする固定パッド。 31. ベース部(92)をカテーテル(14)近傍に位置決めし; 前記カテーテル(14)に対して所望の位置に前記保持具(20)を位置させ るために、該保持具(20)を前記ベース部(92)上をスライドさせる工程と ; 前記カテーテルアダプタ(22)が該保持具(20)に対して移動することを 防止するために該アダプタを前記保持具(20)に挿入する工程と; 前記カテーテルアダプタ(22)が前記カテーテル(14)に対して移動する ことを防止するために前記保持具(20)及び前記ベース部(92)を連結する 工程と; を含むカテーテルを固定する方法。 32. 前記連結工程は: 前記アダプタを前記保持具(20)内に位置させた状態で、該保持具(20) の片持ちフィンガ(120)を押圧 する工程と; 爪(114)と歯(110)列とを係合させる工程と; を含むことを特徴とする請求項31に記載の固定方法。 33. 前記アダプタ(22)を前記保持具(20)に挿入する工程により、前 記フィンガ(120)が曲ることを特徴とする請求項31に記載の固定方法。 34. 前記フィンガ(120)を曲げる前記工程により、前記爪(114)が 前記歯(110)に係合することを特徴とする請求項33に記載の固定方法。 35. 前記アダプタ(22)の遠位端(26)をカテーテルハブ(30)の近 位端に挿入する工程と; 前記ハブ(30)を前記アダプタ(22)にスライド可能に装着されたクリッ プに係合する工程と; 前記カテーテルハブ(30)を捕捉するために、前記アダプタ(22)上で前 記クリップを前後にスライドさせる工程と; 前記クリップと前記カテーテルハブ(30)との係合状態を保持するために、 前記クリップをロックする工程と; を更に含むことを特徴とする請求項31に記載の固定方法。 36. 前記アダプタ(22)の遠位端(26)を雌型ルアーロックタイプの取 り付け部(fittlng)であるカテーテルハブ(30)の近位端に挿入する工程と ; 前記雌型ルアーロック取り付け部と係合するために、前記アダプタ(22)の 対応するルアーロック取り付け部を回転させる工程と; を更に含むことを特徴とする請求項31に記載の固定方法。 37. カテーテル/チューブ相互接続部を取り付ける方法であって: 全体的に管状形の本体部(25)を有するアダプタ(22)に径方向部材を設 ける工程と; 前記アダプタ(22)を確実に受け入れることができる構成とされた保持具( 20)であって、中央チャンネル(44)と横向きスロット(50)列とを備え た保持具(20)を支持する固定パッド(16)に、接着性バッキング(18) を設ける工程と; 前記カテーテル(14)の近傍に記固定パッド(16)を固定する工程と; 前記径方向部材を前記横向きスロット(50)列上に載置する工程と; 前記保持具(20)を曲げることにより、前記アダプタ(22)管状本体部( 25)を受け入れるのに十分な寸法にまで前記チャンネル(40)を広げる工程 と; 前記アダプタ(22)管状本体部(25)を前記チャンネル(44)に挿入す る工程と; 前記径方向部材を前記スロット(50)列の一つに挿入する工程と; 前記保持具(20)をスプリングバックさせて曲げ前の状態に戻すことにより 、前記管状本体部(25)が前記中央チャンネル(44)内で捕捉されるように する工程と; を含むことを特徴とする方法。 38. カテーテル(14)を固定し、該カテーテル(14)とチューブ(12 )との相互接続部を固定するための方法であって: 前記カテーテル(14)と係合するアダプタ(22)を受け入れることができ るような構成とされた固定パッド(16)であって、長尺の遠位端(206)と 短尺の近位端(204)とによって形成された台形形状を有し、接着性バッキン グ(18)を更に備えた固定パッド(16)を設ける工程と; 前記短尺の近位側(204)が前記カテーテル(14) に対して全体的に隣接するように前記固定パッド(16)を位置決めする工程と ; 前記固定パッド(16)を前記カテーテル(14)近傍で患者の皮膚に装着す る工程とを含むことを特徴とする方法。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. カテーテルの近位端に係合できるような構成とされた遠位端と、チューブ の遠位端と結合できるような構成とされた近位端との間で画定された全体的に管 状の本体部を備えるカテーテルアダプタであって、管状本体部の外周面から半径 方向に突出する径方向部材をさらに備えるカテーテルアダプタと; 該アダプタの管状本体部をスナップ嵌合状態で受け入れることができるように 構成された長手方向チャンネルを備えた保持具であって、アダプタを該保持具の 長手方向チャンネル内に載置しつつアダプタの径方向部材を受け入れてこれを捕 捉してアダプタが長手方向にスライドしないようにすることができる寸法とされ た複数の横向きスロットを更に備えた保持具とを具備することを特徴とする固定 システム。 2. 前記径方向部材は、クリップを前記管状本体部に接続する支持アームを備 えたことを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 3. 前記アダプタの前記クリップは、前記アダプタ本体 部に対して回動できるようにされていることを特徴とする請求項2に記載の固定 システム。 4. 前記径方向部材は、前記管状本体部を取り囲む環状カラーを含むことを特 徴とする請求項1に記載の固定システム。 5. 前記カテーテルアダプタは、前記アダプタ本体部の前記遠位端を囲むよう に配置されたルアーロック取り付け部を更に備えたことを特徴とする請求項1に 記載の固定システム。 6. 前記保持具の前記長手方向チャンネルは、略180°以上の円弧をもって 延びる円形の一部が切断された断面形状を有することを特徴とする請求項1に記 載の固定システム。 7. 前記長手方向チャンネルは、前記管状本体部の直径より大きい直径を有す ることを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 8. 前記保持具は、一対の長手方向対向壁をさらに備え ており、各壁は横向きスロット列を備えており、該スロットの各々は、前記カテ ーテルアダプタの前記径方向部材の一部分を受け入れることができ、且つ、該径 方向部材が前記保持具の長手方向軸に対して全体的に平行な方向へ移動すること を防止することかできる寸法とされており、前記中央チャンネルは、前記保持具 の長手方向軸に対して全体的に平行な軸を中心として該保持具内を延びており、 該チャンネルは、前記長手方向対向壁の間に設けられており前記アダプタの前記 管状本体部を略180°以上の円弧で取り囲むことができるような寸法とされた 円形の一部が切断された断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の固 定システム。 9. 前記保持具はさらに底面を備えており、該底面は、前記チャンネルの軸が 該底面に対して留置カテーテルの挿入角と実質的に等しい角度で傾斜するように 設けられていることを特徴とする請求項8に記載の固定システム。 10. 前記挿入角は、0°から30°の範囲にあることを特徴とする請求項9 に記載の固定システム。 11. 前記中央チャンネルは、前記管状本体部の直径と 略等しい直径を有することを特徴とする請求項8に記載の固定システム。 12. 前記保持具は更に、前記保持具の近位端上に設けられたキー溝を備えた ことを特徴とする請求項8に記載の固定システム。 13. 前記アダプタ本体部の前記径方向部材は、該アダプタ本体部に装着され たクリップ用の支持アームであり、該クリップは突出部を備えており、前記保持 具の前記スロットは、前記支持アームと前記アダプタクリップの前記突出部との 間の距離の半分に実質的に等しい距離分、互いに離間していることを特徴とする 請求項8に記載の固定システム。 14. ベース部を更に備えた固定システムであって、該ベース部は長手方向軸 に沿って延びるレールを備えており、前記保持具は、該ベース部上をスライドで きるように該ベース部の該レールを受け入れることができる構成とされた溝を備 えたことを特徴とする請求項8に記載の固定システム。 15. 前記保持具の前記溝及び前記レールは、前記保持具が縦方向に該レール から離れる方向に移動することを防止できるような構成とされていることを特徴 とする請求項14に記載の固定システム。 16. 前記保持具が前記カテーテルアダプタを保持した状態で前記ベース部上 をスライドすることを防止するための連結部材を更に備えた固定システムであっ て、該連結部材は、歯列及び該歯と係合する爪を備えていることを特徴とする請 求項15に記載の固定システム。 17. 患者の皮膚に接着する接着底面を備えた可撓性固定パッドを更に備えた 固定システムであって、該固定パッドは前記保持具を支持することを特徴とする 請求項1に記載の固定システム。 18. 前記カテーテルアダプタに装着された流体供給チューブの一部分を受け 入れることができるような構成とされたチューブクリップを更に備えたことを特 徴とする請求項1に記載の固定システム。 19. 複数の保持具を有するSクリップを更に備えたこ とを特徴とする請求項1に記載の固定システム。 20. 前記保持具は、軸(stem)によって支持された球形ヘッドを備えたこと を特徴とする請求項19に記載の固定システム。 21. 患者の身体管腔内で留置カテーテルを固定し、該留置カテーテルとチュ ーブとを確実に相互接続するための固定システムであって: 該システムは、セルロース発泡層を備えた固定パッドを備えており、該固定パ ッドは、平行な遠位及び近位端によって画定された台形形状を全体として有して おり、該遠位端は該近位端より長いものであって、該近位端は、前記固定パッド をカテーテルカニューレを囲むように配置して該カテーテルカニューレを視認で きるようにするノッチを備えたことを特徴とする固定システム。 22. 前記固定パッドは印を備えており、該印は、留置カテーテルに対する配 向の好ましい方向を示すものであることを特徴とする請求項21に記載の固定シ ステム。 23. 前記固定パッドは、丸みを付けられた角を備えた ことを特徴とする請求項21に記載の固定システム。 24. 前記固定パッドは、長手方向側縁部を備えており、該側縁部の各々は、 凹状部を有することを特徴とする請求項21に記載の固定システム。 25. チャンネルを有する保持具を更に備えた固定システムであって、前記保 持具は、前記ノッチが全体的に該保持具のチャンネルに対して直線上に整列した 状態となる位置で、前記固定パッドに装着されていることを特徴とする請求項2 1に記載の固定システム。 26. 前記保持具の前記チャンネルは、180°以上の円弧をもって延びる円 形の一部が切断された断面形状を有することを特徴とする請求項25に記載の固 定システム。 27. 前記保持具は、複数の長手方向スロットを備えたことを特徴とする請求 項25に記載の固定システム。 28. 前記固定パッドは、接着材層と繊維層との間に設けられた前記セルロー ス発泡層によって形成されたラミネート構造を備えたことを特徴とする請求項2 1に記載の固 定システム。 29. 前記発泡層は、粗面処理された上面を有することを特徴とする請求項2 1に記載の固定システム。 30. 前記固定システムは更に、除去可能に前記接着材層を覆う紙製バッキン グを備えたことを特徴とする請求項21に記載の固定システム。 31. ベース部を留置カテーテル近傍に位置決めし; 前記留置カテーテルに対して所望の位置に前記保持具を位置させるために、該 保持具を前記ベース部上をスライドさせる工程と; 前記カテーテルアダプタが該保持具に対して移動することを防止するために該 アダプタを前記保持具に挿入する工程と; 前記カテーテルアダプタが前記留置カテーテルに対して移動することを防止す るために前記保持具及び前記ベース部を連結する工程と; を含む、患者の皮膚にカテーテルを固定する方法。 32. 前記連結工程は: 前記アダプタを前記保持具内に位置させた状態で、該保持具の片持ちフィンガ を押圧する工程と; 爪と歯列とを係合させる工程と; を含むことを特徴とする請求項31に記載の固定方法。 33. 前記アダプタを前記保持具に挿入する工程により、前記フィンガが曲る ことを特徴とする請求項31に記載の固定方法。 34. 前記フィンガを曲げる前記工程により、前記爪が前記歯に係合すること を特徴とする請求項33に記載の固定方法。 35. 前記アダプタの遠位端をカテーテルハブの近位端に挿入する工程と; 前記ハブを前記アダプタにスライド可能に装着されたクリップに係合する工程 と; 前記カテーテルハブを捕捉するために、前記アダプタの近傍に於いて前記クリ ップをスライドさせる工程と; 前記クリップと前記カテーテルハブとの係合状態を保持するために、前記クリ ップをロックする工程と; を更に含むことを特徴とする請求項31に記載の固定方法。 36. 前記アダプタの遠位端を雌型ルアーロックタイプの取り付け部(fittin g)であるカテーテルハブの近位端に挿入する工程と; 前記雌型ルアーロック取り付け部と係合するために、前記アダプタの対応する ルアーロック取り付け部を回転させる工程と; を更に含むことを特徴とする請求項31に記載の固定方法。 37. 留置カテーテル/チューブ相互接続部を患者に取り付ける方法であって : 全体的に管状形の本体部に有するアダプタに径方向部材を設ける工程と; 前記アダプタを確実に受け入れることができる構成とされた保持具であって、 中央チャンネルと横向きスロット列とを備えた保持具を支持する固定パッドに、 接着性バッキングを設ける工程と; 前記留置カテーテルの近傍で患者の皮膚に前記固定パッドを固定する工程と; 前記径方向部材を前記横向きスロット列上に載置する工程と; 前記保持具を曲げることにより、前記アダプタ管状本体部を受け入れるのに十 分な寸法にまで前記チャンネルを広 げる工程と; 前記アダプタ管状本体部を前記チャンネルに挿入する工程と; 前記径方向部材を前記スロット列の一つに挿入する工程と; 前記保持具をスプリングバックさせて曲げ前の状態に戻すことにより、前記管 状本体部が前記保持チャンネル内で捕捉されるようにする工程と; を含むことを特徴とする方法。 38. 留置カテーテルを固定し、該カテーテルとチューブとの相互接続部を固 定するための方法であって: 前記留置カテーテルと係合するアダプタを受け入れることができるような構成 とされた固定パッドであって、長尺の遠位端と短尺の近位端とによって形成され た台形形状を有し、接着性バッキングを更に備えた固定パッドを設ける工程と; 前記短尺の近位側が前記留置カテーテルに対して全体的に隣接するように前記 固定パッドを患者の皮膚上で位置決めする工程と; 前記固定パッドを前記留置カテーテル近傍で患者の皮膚に装着する工程とを含 むことを特徴とする方法。
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