JPH08507866A - 校正および測定工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、前後に配置された幾つかの測定突起を有する校正のための工具に関する。棒構造体に嵌め込まれて固定された板（７）から延びる突起（５ａ〜５ｋ）は、各々の突起が他の板（４）の突起と整列するように、中心軸線周りに配置されている。前記の他の板は同じ板（５）に一個以上の突起を有し、工具の一端に取付けられている。板（７）は、その突起（５ａ〜５ｋ）が一緒に工具に沿ってかつ工具の周りにらせん軌道を形成するように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】 校正および測定工具 本発明の技術分野 本発明は測定および校正工具に関し、特に例えばスライドゲージ、マイクロメ ータ校正器、固定ゲージおよびその類似物の校正のための工具に関する。 本発明の背景 校正のために、現在、幾つかの異なる工具が用いられている。この工具の多く は棒状の部品と、この棒に沿って整列された幾つかの突起を備えている。この突 起の片側または両側に基準面が設けられている。 工具は突起または基準面の間のピッチがほぼ等しく、基準面の間の距離が設定 パターンに従って変化する工具が知られている。この公知装置は或る種の測定工 具の校正のために適合するが、通常は測定装置、例えば内部測定、すなわち内界 測定のために使用されない。 本発明の概要 本発明の一面は、実際にあらゆる種類の校正または測定工具のために使用可能 であり、特別な支持部材を必要としないで容易に取扱操作可能であるように配置 された新しい種類の校正工具を提供することである。 本発明の背景は、普遍的に使用可能な校正工具に関する必要性である。工業で 使用されるあらゆる種類の測定装置を簡単かつ確実に校正できるようにすべきで あり、異なる形状の測定装置の間の切り換えを、苦労しないで可能にすべきであ る。 新しい校正工具は幾つかの固定配置された板を備え、この板はスペーサまたは パッドによって分離され、相前後して配置されている。大多数の板は一つの突起 を有し、少なくとも1枚の板は数個、好ましくは４個の突起を有する。この板突 起は少なくとも片側に、工具の長手方向に向いた基準面を有する。突起を有する 板は共通の支持体に沿って固定配置され、２個の突起の相互の方へ向いている面 が互いに整列して一定の校正距離をなすように、突起は配向されている。数個の 突起を有する板を除いて、板は好ましくは、突起が工具に沿ってほぼらせんに沿 って配置される。 図面の簡単な説明 次に、添付の図を参照して、本発明による工具の好ましい実施の形態を説明す る。 図１は校正工具を片側から見た側面図、 図２は工具のための支持装置を示す他の側面図、 図３は４個の突起を有する板を軸方向から見た図、そして 図４は１個の突起を有する板の同様な図である。 好ましい実施の形態の詳細な説明 ユニットとしての校正工具１は丸く形成され、かつ図示していない中央棒に沿 って形成されている。この中央棒はねじ付端部を有し、この中央棒には次に説明 する部品が取付けられている。 中央棒の一端には端部ナット２がねじ込まれて固定されている。支持パッド３ がこのナットによりかかって位置決められ、４個の突起５を有する第１の板４が それに嵌合している。 第１の板４の後で、所定の長さを有するスペーサスリーブ６と、基準面突起５ ａを有する板７が取付けられ、更に、複数のスペーサスリーブ６と基準面突起５ ｂ〜５ｋを有する板７が取付けられる。その上に他のパッドが取付けられ、これ らのスペーサと板とスリーブの積重ね体が、棒の反対側の端部に配置された端部 ナット２によって締めつけ固定される。取付けの間、棒はいろいろな突起を正し く整列させる４本の案内棒の間で位置決め可能である。 第１の基準面板４は４つのすべての方向に突出する突起５を備えている。この 突起は、片側または両側に、注意深く旋削された基準面Rを有することができる 。片側または両側に基準面Ｒを有することができる次の板の一つの突起５ａは、 第 １の板の４個の突起の一つと同じ方向に向いている。次の板は隣接する板に対し て９０°ずれている突起５ｂ〜５ｋを有する。従って、突起はらせんに沿って配 置されている。 これにより、外部（外界）と内部（内界）の両方の測定のための測定装置の制 御にために、かなりの数の測定または校正空間が形成される。この場合、多数の 校正空間にもかかわらず、すべての空間に容易に達することができる。通常のご とく、幾つかの突起を有する板４からスタートするときでも、同じ方向に延びる 一対の突起の間の距離に印を付けることができ、これらは校正位置として使用可 能である。 工具１は図２に示す支持装置８によって支持される。この支持装置は基板９と 、凹部１１を有する２本の端部支柱１０を備えている。工具の各々の端部に配置 されたナット２がこの凹部内に挿入される。支柱１０に載る校正工具は、突起が 或る校正対象物に適合するまで、容易に回転させることができる。そして、工具 は校正作業の間、支柱から取り外したり、持ち上げたり、回転させたり、向きを 変えたりする必要がない。従って、据え付けに機械的な損傷を与える危険や、使 用者の手の熱による熱負荷を受ける危険がない。 従って、校正を行う人は、時間全体にわたって支持部材に載る工具から離れ、 もし必要な支柱と相対的に工具を回転させる。 図示し説明した実施の形態はいくつかの実施可能性の一つである。図示したよ うな４個の突起を有する第１の板４を使用する代わりに、２個、３個または４個 よりも多い突起を有する板を使用してもよい。可能な数は、突起を有する外周に 依存し、従って直径または外周を大きくすると、他方の板の多数の別個の突起と 協働する多数の突起を第１の板に設けることができる。 図には、棒の一端にのみ、幾つかの突起を有する板が示してあるが、勿論、棒 の各々の端部にこのような板を設けることができ、更に数個の突起を有する板を 、棒の一端または両端にそして棒の長さに沿って一つまたは数個設けることがで きる。 この場合、内部測定のために、数個の突起を有する板の一つと協働する突起を 配置し、他の突起を外部測定のために配置することが好ましい。内部測定の場合 には、外側に向いた側面が注意深く旋削され、外部測定の場合には内側に向いた 面が注意深く旋削される。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．幾つかの突起が、ほぼ柱の形をしたまたは棒の形をした支持部品またはその 類似物に沿って配置され、この突起がそれぞれ、ロッドに沿って両方向に向いた その側面の少なくとも一方に、基準距離または基準長さのための一方の端個所と して機能する、注意深く旋削された基準面を有し、他方の端個所が前記突起から 長手方向に離れた他の突起に設けられた基準面に配置されている、校正および測 定工具において、基準面突起（５ａ〜５ｋ）が、前記支持部品を形成する棒また は柱のような構造体に嵌められて固定された穴付板（４，７）に設けられ、この 板およびその基準面（Ｒ）の間の距離を決定するスペーサスリーブ手段（６）が 前記板（４，７）の間に設けられ、基準面（Ｒ）突起（５ａ〜５ｋ）が基準面の 中心軸線の周りに互いに角度間隔をおいて設けられ、少なくとも一つの突起が一 つの穴付板（４）にかつ工具の少なくとも一端に隣接する共通の半径方向平面内 に設けられた二つまたはそれ以上の突起（５）の各々の基準面と整列し、工具が 、そのほぼ水平位置で工具の回転を可能にする支持装置（１０）の凹部（１１） 内に収容される支持面（３）を有することを特徴とする校正および測定工具。 ２．板から突出する突起（５ａ〜５ｋ）がらせん状の軌道に沿って配置されるよ うに、互いに角度間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求の範囲第１ 項記載の工具。 ３．工具の一端に設けられた、共通の半径方向平面内に配置された２個またはそ れ以上の突起（５）を有する１個の板の両側に、少なくとも一つの他の板が設け られ、この他の板が、前記突起から軸方向に離れている、共通の半径方向平面内 に配置された２個またはそれ以上の突起を有することを特徴とする請求の範囲第 １項記載の工具。 ４．板（４）の一つの同じ平面内に設けられた突起（５）の数が４であることを 特徴とする請求の範囲第１項または第２項記載の工具。 ５．支持装置が基板（９）から延びる支柱またはその類似物（１０）を備え、こ の支柱が、水平軸線回りの工具の回転を可能にするために、凹部（１１）を有 し、この凹部の支持面が工具（１）の棒上のナットまたはその類似物に係合する ことを特徴とする請求の範囲第１項記載の工具。