JPH08507101A - 生物分解性修飾デンプン成形用生成物とフィルムの製造方法 - Google Patents

生物分解性修飾デンプン成形用生成物とフィルムの製造方法

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スティーブン ブロームバーゲン,
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Abstract

(57)【要約】 生物分解性で成形可能な生成物の製造方法は、生物分解性で疎水性の修飾デンプンを調製し、そしてこの修飾デンプンおよび任意に混和性で生物分解性の可塑剤および/または相溶性のある充てん剤からなる熱可塑性製品を作るステップからなる。

Description

【発明の詳細な説明】 生物分解性修飾デンプン成形用生成物とフィルムの製造方法 技術分野 本発明は、熱可塑性修飾デンプンに基づく成形用生成物とフィルムの調製に関 する。より具体的には、本発明は疎水性生成物をもたらすデンプン修飾プロセス およびこの発明の方法から作られた製品(products)に関する。 発明の背景 従来、プラスチックは、強く、軽量で耐久性があり生物耐性のある高分子材料 をもたらすように配合されてきた。プラスチックを多くの用途に特に選択される 材料としているのはその耐久性と非破壊性である。しかし、これらの同じ性質が 、プラスチックが廃棄段階に入るときに問題となる。最近の傾向は生物分解性の あるプラスチックを作ることであり、そのようなほとんどのプラスチックが最初 に1980年代中頃に商品化されている1。 初期の生物分解性のあるプラスチックは、生物分解性のないポリオレフィンと 、デンプンとのブレンド物、(これらはせいぜい部分的に生物分解性があっただ けである)の範囲内であった。これらのプラスチックは、堆肥化などの廃棄物管 理施設に適合性のあるものではない。さらに、当時、生物分解性物質を扱うこと のできる適当な施設は存在しなかった。堆肥化の代わりに、これらの製品は通常 は衛生埋立地に埋められていた。 通常、埋立地はプラスチックおよび有機廃棄物の集積所としてはまずい選択で ある。埋立地は、微生物活性が無視し得る状態の湿気がほとんど無いか又は全く 無い状態により生物分解を遅らせるように意図されたプラスチックで満たされた 墓である。有機廃物、例えば芝や庭の廃物、紙および食品廃物は後世のために保 存されるべきそのような押立地に埋設されるべきではない。従って、これらの材 料を腐食土または堆肥を作るように生物分解させる堆肥化設備で用いる傾向が高 まりつつある。次に、この堆肥は新しい植物成長のための貴重な土添加物として 用いることができる。 プラスチックが再生可能な資源を主要原料成分とし、生物分解可能なものに設 計された場合、プラスチックは生態学的に望ましいメカニズムの一部となること ができる。 そのような天然材料の生物分解は、水と二酸化炭素以外に主要な生成物として 貴重な堆肥を作る。そのような二酸化炭素は固定される、即ち中性の二酸化炭素 であるため、温室効果の原因となる気体の増加に寄与しない。 Rowell、SchultzおよびNarayanは、バイオマスからの材 料と化学品から出発したテクノロジーに関する本を出版した2。この本の最初の 章で、Narayanは再生可能な資源に基づく環境的に適合する重合体の必要 性を論じている。この本では、セルロース系ポリスチレン混合物および木材プラ スチック混合物を調製するために相溶化剤/界面改質剤として用いられた特製の セルロース/ポリスチレングラフト重合体を論じている(第5章、57〜75ペ ージ)2。このグラフト共重合体は乳化剤として働き、セルロース系マトリック スの連続相内でポリスチレン相の安定化微細分散物を提供する。 Narayanら3の米国特許第4,891,404号は、そのようなグラフ ト重合体を調製するために用いられる特定の求核置換反応を論じており、それら 重合体は多糖類と合成熱可塑性ポリマーとの安定した生物分解性配合物において 高い生物分解性を示す熱可塑性共重合体であることが記載されている。該特許は 、セルロース/デンプンの天然生体高分子物質の製造に関する問題とそのような 重合体の分子量および置換度を調節する問題を論じている。さらに、Naray anとStacyらの初期の論文4,5は生物分解性のある天然/合成グラフト共 重合体を論じている。 1992年3月10日発行のLayら6の米国特許第5,095,054号は 、例えば押出機で材料を加工可能にするためにデンプン用可塑剤として水を使用 すること(デンプン「破壊化」("destructurization")と称する)を開示して いる。それから誘導された生成物は蒸発により環境中に迅速に水を失うという問 題を有する傾向がある。その結果、この種類の材料は月日とともに脆くなる傾向 がある。これらの材料は非常に水の影響を受けやすく、熱可塑性プラスチック製 品への大半の適用に望ましくない。 水の影響を受けやすいというこの問題に取り組むために、前記特許は破壊化デ ンプンと多様な石油を基材とする合成プラスチックとの様々なブレンドを含む。 これらのブレンドは、デンプン添加の上記のポリオレフィンと同様、せいぜいわ ずかに生物分解性があるだけで、完全な生物分解性があるわけではない12,31-33 。同様なデンプン/ポリオレフィン組成物がFertecグループにより報告さ れている7。 1989年9月5日発行のLacourseら8の米国特許4,863,65 5号は、ポリビニルアルコールを含有し水溶性高アミロースデンプンを基剤とす る組成物を開示している。バラ緩衝材、即ち「ピーナッツ殻」タイプの発泡性の 包装材への用途が意図されるこの生物分解性修飾デンプン生成物は、例えば非常 に低い置換度を有するヒドロキシプロピル化デンプンを含有している。この種類 の修飾デンプンは高親水性であって水溶性である;このデンプンは、0.19の 理論置換度に対応する約5重量%のプロピレンオキシドを含有している。これは 、アンヒドログルコース繰返し単位の3つの利用できるヒドロキシル基によるデ ンプンの最大置換度(3.0)に比較して非常に低い置換度である。配合成分と して典型的に用いられるポリビニルアルコールはさらにこれらの材料の水感受性 を高める。バラ緩衝材包装の場合、そのようなデンプンベースの発泡体の水溶性 は実際にポジティブ(positive)であり、排水口に水でそれら材料を単に洗い流 すことにより環境的に好都合な方法で処理され、続いて該材料は下水道システム で生物分解される。しかし、様々の包装用途、ファーストフード刃物類、皿類、 カップ類に成形用組成物を利用する他の用途には耐湿性が根本的な重要性を有し ている。 生物分解性材料に関する先行技術はデンプンを基材とする材料に限定されてお り、この場合デンプン成分は親水性(感水性)である。押出機、射出成形機等の 慣用のプラスチック加工装置で容易に加工可能である完全に生物分解性のある生 成物として疎水性で熱可塑性の修飾デンプンを作ることに関する先行技術は存在 していない。エステル化およびエーテル化反応によるデンプンの修飾に関する文 献には多くの特許と出版物がある。ほとんどの市販修飾デンプン生成物は低い置 換度(DS)レベルを有し、一般的には水中で過剰の酸無水物による反応により 作られ、そして食物への用途または紙への接着のためにそれらの溶液特性を変え るように設計されている。例えば、アセチル化デンプンは100年以上前に知ら れていた。約0.3〜約1DSの範囲の酢酸デンプンは水溶性を代表するもので ある9。例えば、サラダドレッシングのために用いられる消費のために市販され ているデンプンエステルは、典型的には0.1DS未満の置換度を有している。 例えば、0.07DSと等価である4%処理レベルまでの琥珀酸デンプン誘導体 が米国食品医薬品局(FDA)により食品用途のために認可されている10。 熱可塑性セルロースエステルに類似している有機溶媒可溶性およびフィルムと 繊維適用のための熱可塑性のために、高度にアセチル化されたデンプンはずいぶ ん昔から興味を持たれていた。この初期の開発にもかかわらず、高いDSデンプ ンエステルは強度と費用の点で類似のセルロース誘導体に匹敵できるものではな かったために商品化されなかった9。最初の注目を集めたのはデンプントリエス テルであったが、強度がなく衝撃耐性が不十分であった11,12。そのような高度 DSデンプンエステルは、明確な溶融転移を示す結晶性により糊救付けられる13 。これらの高いDSデンプンエステルは生物分解性はない。Rivardらは、 嫌気性条件下で、DS=1.7の置換レベルよりも高いデンプンエステルは生物 分解性ではないことを示した14。本発明者らは堆肥化条件下の実験室において同 様な結果を得た。 本発明において、本発明者らは無水条件下で独特の均一性塩基触媒システムに より調製された適当な置換度を有するデンプンエステルを設計し、これにより完 全な生物分解性を保ちながら良好な機械的性質を有するデンプンエステル組成物 を得ることが可能となった。これは、本発明に記載のデンプンエステル組成物が 好ましくは0.4〜2.5DS、さらに好ましくは1.0〜2.0、そして最も 好ましくは1.2〜1.7DSの範囲の中間程度な置換度を有することを必要と する。組成物の最後の範囲は、機械的特性、耐水性、加工性および生物分解速度 において最も好ましいバランスを有している。限定されずに、本発明により調製 されたデンプンエステルは主に無定形の重合体であり、もとの残存天然デンプン 結晶性は、用いられる均一な修飾プロセスために存在しないか、存在してもわず かである。本方法により作られたデンプンエステルの新しい結晶構造の欠如は、 非晶性共重合体を与える中間範囲の置換度に関係する。高いDSデンプントリエ ステルは、結晶化に必要な高分子鎖規則性を有するホモポリマーの構造に近付い ている。均一な修飾プロセスで調製された中間的な置換度のデンプンエステルを 設計することにより、アンヒドログルコース繰返し単位上のエステル基の置換は 統計的にランダムな分散パターンに従うと予想される。これにより不規則な高分 子鎖がもたらされ、独特な性質を有する新規な無定形熱可塑物質が得られる。 さらに、先行技術15-22のほとんどの高DSデンプンエステル調製は過剰な酸 無水物を有する水性の不均一なシステムをともなうものであり、広いDS分布が もたらされ、したがって機械的性質と耐湿性が悪くなる。そのようなプロセスの 経済性は酸無水物の加水分解のために望ましくはないが、無水条件を用いる本発 明では高収量が得られる。有機酸23、または硫酸触媒を有するジメチルスルホキ シド24などの有機溶媒の使用も先行技術に報告されているが、デンプンおよびデ ンプンエステル生成物の分子量低下はこれらの条件下では避けられない25,26。 本発明は、生成物の置換度と分子量を調節することにより良好な加工性と機械 的性質を達成している。酸無水物をエステル化試薬として用いる場合、デンプン およびデンプンエステルの分子量低下は反応混合物に中和剤を添加することによ り最小化される。分子量の調節は、反応中に過剰の中和剤で酸性副産物を中和す ることにより達成される。このことは、先行技術の高DSデンプンエステルとは 対照的であり、先行技術の高DSデンプンエステルは、著しく減少した分子量と それにより低下した機械的性質を有する分解生成物25,26を生むか、またはピリ ジンの場合のように毒性と安全性に関する問題と高い溶媒回収費のために商業的 に魅力のない方法を利用したものである16,25-29。1972年よりも前の先行技 術に記載されたピリジンに基づく方法よりも商業的により魅力のあるものと主張 されているもう一つの方法において、212%のモル過剰量の無水酢酸が高置換 レベルまでデンプンをアセチル化するために用いられた15,30。対照的に、本発 明では、高収率(96%まで)がデンプンヒドロキシル部分に対して等モル量の 酸無水物を用いて得られる。制限することなく、この向上は優れて効果的なアシ ル化触媒と無水条件に起因するものである。先行技術15-30は、その反応中に存 在する比較的多い量の水のために起こる酸無水物試薬の著しい加水分解を明らか にしている。さらに、文献30に明らかに立証されているように、不完全なデンプ ン顆粒の分解がないのは、これらの種類のプロセスが不均一なデンプン置換に帰 結することを示している。本発明に用いられる均質な塩基触媒によるプロセスに より、先行技術よりもさらに均質でそして狭い置換の特徴を有するデンプンエス テルが得られる。 置換および分子量のこの調節は、以前の発明によっては得られなかった良好な 耐湿性と優れた機械的性質を有するデンプンエステル組成物をもたらす。 前に記載した生物分解性デンプン組成物の通常の石油原料のプラスチックとの 配合物12,31-33とは反対に、本発明の重要な特徴はこれらの組成物が完全に生物 分解性(完全無機質化)であることにある。既に記載したように、そのような配 合物組成物はせいぜい生物崩壊性(biodisintegratable)であり、完全に生物分 解性(biodegradable)ではない。堆肥化にあたり、生物分解性のない成分は分 解せずに環境中にこれら成分を非可逆的に蓄積させて土の生産性と肥沃性を低下 させる34。先行技術に記載されたそのような「生物分解性の」(biodegradable )配合物組成物はたとえ部分的に生物分解性であっても、得られた堆肥はほとん ど有用性を持たない。実際、これらの処理できない成分は元の廃物混合物中より も著しく高い濃度レベルで最終堆肥に存在し続ける34。 本発明要約及び利点 本発明によれば、生物分解性修飾デンプンを調製して疎水性修飾デンプン成形 品またはフィルムに加工することにより形成される生物分解性製品が提供される 。本発明は、調節された置換度を有し、任意に混和性のある生物分解性可塑剤お よび/または相溶性充てん剤を含有する無定形で高分子量の熱可塑性修飾デンプ ン製品を得る方法を提供する。可塑剤は、デンプンエステルと混和性のある多く の種類の生物分解性エステルからなる群から選択される。相溶性添加剤、好まし くはタルクおよび類似の無機補強充てん剤を配合することにより、添加組成物に 非常に高められた強度と弾性率を付与する。これらの生成物は容易に加工でき、 耐水性を有し、良好な機械的特性を有している。最も重要なことは、それら重合 体は完全に生物分解性であり、それらの最終使用後に価値のある土地改良のた めに堆肥化される。 図面の簡単な説明 本発明の他の利点は、以下の詳細な記載を参照して添付の図面と関連させて考 慮すればより良く容易に理解されると同時に容易に評価されるであろう。 図1は、未修飾のデンプン試料および修飾試料に関して引張特性を最大Psi 、ヤング率(MPsi)および破断点伸び(%)の棒グラフにより示すもので、 ここで引張試験用の試験片は10、50および93%RHに48時間平衡化させ たものである。 図2は、未修飾のデンプン試料および修飾デンプン試料に関して最大Psiと ヤング率(MPsi)の変化を示す棒グラフであり、ここで引張試験用の試験片 は、10、50および93%RHに48時間平衡化させたものである。 図3は、修飾デンプン試料の引張特性を最大Psi、ヤング率(MPsi)お よび破断点伸び(%)を示す棒グラフであり、ここで引張試験用の試験片は10 、50および93%RHに48時間平衡化させたものである。 図4aは、未修飾Hylon VIIデンプンの示差走査熱量法(10度/分 )を示し、図4bは実施例14で調製されたアセチル化Hylon VIIと同 じ条件下での示差走査熱量法を示す。 図5は、実施例20で調製されたプロピオン化Hylon VIIの10度/ 分での示差走査熱量法を示し、ここで溶液流延フィルムはジエチルスクシネート 可塑剤の量を変えて調製したものである。 図6は、実施例20で調製されたプロピオン化Hylon VIIのグラス転 移温度に対するジエチルスクシネートの効果を示すグラフであり、ここでTg開 始値はアセトン溶液から流延により調製された溶液流延フィルムのDSCからの ものである。 図7は、実施例1で調製されたプロピオン化Hylon VIIのガラス転移 温度に対するトリアセチンの効果を示し、Tg開始値はアセトン溶液から流延に より調製された溶液流延フィルムのDSCからのものである。 図8は、置換度の異なるデンプンエステルのDSC熱分析を示すグラフであり 、ここではすべての試料が20分間150℃であらかじめアニーリングされ、室 温までゆっくりと冷却され、そして10度/分で走査された。 図9は、本発明による修飾デンプン樹脂を用いて調製した射出成形品の写真で あり、その試作モデルは使い捨てフォークと商標名の入った紙押えである。 図10は、未修飾デンプンの相対的吸水量を修飾デンプン組成物と比較するグ ラフを示し、ここで引張試験片試料は50%RHで5日間平衡化させて93%R Hで保存したものである。 図11は、透明性と耐水性を示す修飾デンプン樹脂を用いて調製した押出流延 フィルムの写真である。 発明の詳細な説明 本発明は、通常は修飾デンプンを調製し、そしてその修飾デンプンから疎水性 修飾デンプンを形成するステップにより生物分解性修飾デンプン生成物を調製す る方法を提供する。さらに具体的には、本方法は、無水の非プロトン性溶媒中で 、任意に塩基触媒の存在下に、デンプンを酸無水物、有機酸、酸塩化物、ケテン または他のエステル化試薬と混合して、デンプンと酸無水物、有機酸、酸塩化物 、ケテンまたは他のエステル化試薬とを反応させ、前記混合ステップ中にその反 応を任意に中和し、次に疎水性の生物分解性デンプンエステル生成物を形成する ステップからなる。例えば、デンプンを含む溶媒に酸無水物をゆっくりと添加し ながら、この添加ステップ中に反応を連続的に中和することにより、酸触媒によ る加水分解およびそれに対応する修飾デンプン生成物の分子量の減少が最小化さ れる。したがって、親水性で水溶性のデンプン原料とは対照的に撥水性の疎水性 生成物が得られる。そのようなデンプンエステル組成物は中和試薬が存在しない 状態で同じ方法により調製された組成物よりも高い分子量を有している。高分子 量のデンプンエステル組成物を作る能力は良好な機械的性質を有する組成物を得 るために不可欠である。 デンプン(C6105nは線状重合体(アミロース)と分枝状重合体(アミ ロペクチン)の混合物である。基本的にアミロースは (1→4)結合のD−グ ルコピラノシル単位の線状重合体である。アミロペクチンは、(1→6)結 合を分枝点に有しながら、(1→4)結合を含有するD−グルコピラノシル単位 の高度に分枝した重合体である。本発明は、多様な種類のデンプン、例えば約7 5%アミロペクチン(高分子量分枝デンプン重合体)および25%アミロース( 低分子量線状デンプン重合体)を含有する普通のコーンスターチならびにNation al Starch and Chemical Company and American Maize Products Companyから販 売されている50%以上のアミロースを含有するハイブリッドコーンスターチ生 成物とともに用いることができる。多様な他のデンプン、例えばポテトスターチ 、タピオカデンプン、米デンプン、小麦デンプン、カッサバデンプンおよび当業 者によく知られた他のデンプンを本発明に従って利用することができる。線状デ ンプン重合体を多く含有する組成物は、加工性、フィルム形成性、成形性および 機械的性質の点で適切な選択であることがもっとも多い。 本発明のデンプンエステル組成物は、好適には50%以上そして最も好適には 70%以上のアミロース含量を有し技術的には特製デンプンとみなされるものか らなる。置換度は0.4〜2.5DSの範囲が好ましく、1.0〜2.0DSの 範囲がさらに好ましい。最も好ましい組成物は1.2〜1.7DSの範囲にある 。 多様なデンプンエステルが多様な酸無水物、有機酸、酸塩化物、ケテンまたは 他のエステル化試薬を用いて調製することができる。デンプンエステルとして、 共重合体を誘導するための酢酸エステル、酪酸エステル、C18までのエステル およびエステルの組合わせが挙げられる。酸無水物の例として、酢酸、プロピオ ン酸、酪酸、マレイン酸、琥珀酸、フタル酸およびステアリン酸の無水物がある 。酸無水物の組合わせは共重合体誘導体を誘導するために用いることができる。 無水の非プロトン性溶媒、例えばジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチ ルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトア ミド(DMAc)等が化学分野でよく知られている。DMSOは、デンプンおよ び酸無水物ならびに塩基触媒および他の添加物の溶液を形成することのできる好 適な溶媒である。さらに、本発明に記載の修飾プロセスから得られるほとんどの デンプンエステル生成物はDMSOに可溶である。この溶媒は水との混和性もあ り、水中での析出による生成物生成を促進する。デンプン溶液は無水のデンプン (水の量は好ましくは<50,000 ppm、より好ましくは<5,000p pm、最も好ましくは<2,000 ppm)を無水DMSO(水の量は好まし くは<1,000 ppm、より好ましくは<500 ppm、最も好ましくは <100 ppm)中に室温(20〜25℃)で分散させ、この混合物を機械的 撹拌下に約80℃に約10分間加熱することにより作る。デンプンおよび酸無水 物の反応は小量の塩基触媒の存在下で行なうことができる。そのような触媒の例 として、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、トリエチルアミン、アンモ ニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび化学分野の当業者に知られてい る他の塩基が挙げられる。好ましい触媒はDMAPであり、これはDMSOに可 溶の粉末として利用できる非常に効率的なアシル化触媒である。DMAPの好ま しい範囲は、(酸無水物に基づいて)0.01〜15モル%であり、さらに好ま しい範囲は0.1〜10モル%であり、そして最も好ましい範囲は0.5〜4モ ル%である。最も好ましい触媒はゲルビーズの形で利用できる架橋ポリビニルピ リジン(例えばReilly Industries,Inc.のPOLYDM AP)であり、これはすべての溶媒に対して不溶であり、濾過により生成物から 容易に分離可能であり、複数回の使用のために容易にリサイクルすることができ る。後者は安全性および環境の観点から好ましく、これは強い毒性、臭いがあり 且つより多量の触媒量が本発明における類似したデンプン修飾のために必要とさ れるピリジンとは対照的である。 典型的なデンプン修飾反応において、デンプン溶液はDMSO等の非プロトン 性溶媒中でDMSOの体積に対して50重量%までのデンプンの好ましい量で調 製する。DMSOの体積に対してデンプンのさらに好ましい量の1〜25重量% (もっとも好適な量は5〜15重量%)で、無水デンプン粉末(水の量は好まし くは<50,000 ppm、より好ましくは<5,000、最も好ましくは< 2,000 ppm)を約20〜25℃に維持されているDMSO(水の量は好 ましくは<1,000 ppm、より好ましくは<500、最も好ましくは<1 00 ppm)を含有する機械撹拌中の容器中に必要により不活性雰囲気下で分 散させることにより用いる。次に、その混合物を約5〜15分間機械撹拌しなが ら80℃以上、好ましくは80〜90℃に加熱することにより分散液を溶解する 。修飾反応前にその混合物を冷却して室温(20〜25℃)まで戻すことが好ま しい。必要により、(酸無水物に対して)約10〜200モル%の中和剤、例え ば炭酸水素ナトリウムを、さらに好ましくは50〜150モル%、そして最も好 ましくは等モル量(100モル%)を添加する。次に、DMSO中に(酸無水物 に対して)15モル%までのDMAP、さらに好ましくは0.1〜10モル%の DMAP、そして最も好ましくは0.5〜4モル%のDMAPを含む溶液をデン プン/DMSO溶液に添加するか、または必要によりデンプン修飾反応中に徐々 に添加する。デンプン修飾は酸無水物または他のエステル化試薬を、好ましくは 1/2〜2時間で、反応温度を30℃以下に保持しながら添加することにより達 成される。反応開始時のバッチ添加とは反対に、酸無水物の連続的な添加は反応 発熱量を調節し、反応中に中和剤に対する無水物生成酸の平均的な比率を最小と する利点を有している。その結果、これらの反応条件は混合物中のデンプンと修 飾デンプンの分子量減少を最小化する。生成物は激しい機械的撹拌下に約3〜1 0倍過剰量の水中、または他の非溶剤、例えばエタノール、イソプロパノール、 ブタノール等中に析出させ、そして濾別した後に、非溶剤を用いて複数回の洗浄 により回収することができる。反応の中和は反応混合物に中和剤(炭酸水素ナト リウム等)を加え、次にゆっくりと酸無水物を反応時間にわたって添加すること により連続的に実施される。中和剤の他の例として、炭酸水素カリウム、炭酸水 素アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、フタル酸 水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、硫 酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素アンモニウム、リン酸二水素ア ンモニウムおよび化学分野の当業者によく知られている他の中和剤が挙げられる 。 酸性副産物が反応時間中に過剰量の中和剤で中和されるために所望の結果が達 成される。 本発明は、分子量調節に加え、置換度を調節することにより、良好な加工性、 耐水性および機械的性質を有する修飾デンプン生成物を提供する。発明の背景の 箇所で記載したように、このことは、著しく減少した分子量を有する分解生成物25,26 を生むか、または商業的に魅力のない方法を利用した15,16,25-30先行技 術の高DSデンプンエステルとは対照的である。本発明において、高収率(95 %まで)はデンプンヒドロキシル部分に対して等モル量の酸無水物を用いること により得られる。本方法は均一プロセスを用いており、その結果、デンプンの粒 子構造が破壊され、先行技術よりもさらに均一で狭い置換度という特徴を有する デンプンエステルが得られる。 現在のデンプンに基づく生物分解性生成物は水の影響を受けやすい。本発明は 熱可塑性で且つ疎水性の修飾デンプン組成物を提供する。さらに、本発明の組成 物は、反応生成物が水中での析出により回収されることに示されるように水不溶 性である。したがって、これらの修飾デンプンは化学修飾プロセスの結果として 水不溶性である。 可塑剤を組成物に加えて、さらに高い材料加工性と生成物柔軟性を達成するこ とができる。したがって、本発明で記載されたデンプンエステルから調製された 成形製品とフィルムは溶媒タイプの多様な低分子量エステル可塑剤と混合するこ とにより性能を高めることができる。これらの可塑剤の厳格な要件はそれらが完 全に生物分解性であることにある。そのような可塑剤の例として、多様なエステ ル、例えばフタル酸エステル(ジメチル-、ジエチル-、ジプロピル-、ジブチル- 、ジヘキシル、ジヘプチル-、ジオクチル-等)、ジメチル-およびジエチルスク シネートおよび関連エステル、グリセロールトリアセテート(トリアセチン)、 グリセロールモノ-およびジアセテート、グリセロールモノ-、ジ-およびトリプ ロピオネート、グリセロールトリブタノエート(トリブチリン)、グリセロール モノ-およびジブタノエート、グリセロールモノ-、ジ-およびトリステアレート 、および他の関連グリセロールエステル、乳酸エステル、クエン酸エステル、ア ジピン酸エステル、ステアリン酸エステル、オレイン酸エステル、リシノール酸 エステル、他の脂肪酸エステル、エルカ酸エステル、大豆油、ひまし油および化 学分野に知られている多様な他の生物分解性のあるエステルが挙げられる。好ま しくは、トリアセチンが適当な可塑剤として用いられるが、それはこの物質が高 柔軟性を誘導し、高沸点(258℃)を有し、生物分解性であり、それに199 2年3月23日のケミカルマーケティングレポーターに報告されているように手 ごろな値段で市販されているためである。Fox/Flory理論に したがって、配合組成物に対する1/Tgから作られる直線的なプロットは、効 果的な可塑化能力の証拠である(図6と図7および実施例22の記載を参照され たい)。以下の実験の部に示されているように、成形品および半透明ばかりでな く透明フィルムを作ることができる。無機および有機の充てん剤は成形製品の性 質の範囲を広げるために用いることができる。そのような無機充てん剤はタルク (含水珪酸マグネシウム)、二酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、砂、白亜 、石灰石、珪藻土、珪酸塩、窒化ホウ素、雲母、ガラス、石英およびセラミック スそれに生物分解性のある有機充てん剤、例えばデンプン、セルロース、木材粉 および繊維、ペカン繊維および化学技術でよく知られている他の無機および有機 の充てん剤材料等が挙げられる。適合性のある添加剤、好ましくはタルクおよび 類似の無機構造充てん剤を配合することにより、通常みられない高い強度と弾性 率を有する材料の追加の物質組成が提供される。堆肥化実験で本発明にしたがっ て作られる材料の例は生物分解性を確実にするものである。 実験の部 実施例1: デンプン修飾反応は以下の通り実施した。National Starch and Chemical Cor porationから得られた1502gの乾燥Hylon VII高アミロースコーン スターチ(=9.25モルのアンヒドログルコース繰返し単位; 水含量約20 00ppm)を10リットルの無水DMSO(水含量約250ppm)に速い機 械撹拌下に約20〜25℃で10ガロンのジャケット付容器中で分散させた。そ の混合物を機械撹拌下に窒素雰囲気で80±5℃に約10分間加熱することによ り分散液を溶解した。次に、この混合物を室温(25℃)に冷却した。90gの DMAP粉末を室温にて2.5リットルの無水DMSOに溶解し、前記容器に加 えた。次に、1558gの炭酸水素ナトリウム粉末(酸無水物に対しておよそ等 モル量)を撹拌中の前記容器に加えた。デンプン修飾反応は、10ガロン容器の ジャケット中を冷却水を循環させることにより反応温度を30℃以下に保ちなが ら2284g(2075ml)の無水プロピオン酸(=17.6モル; DS理 論値=1.9)を1時間にわたって添加することにより達成した。反応開始時の バッチでの添加とは反対に、一定時間にわたる酸無水物の連続的なゆっくりとし た添加は反応発熱量の調節および反応中の無水物生成酸の中和剤に対する平均比 率を最小限にする利点を有している。この結果、これらの反応条件は混合物中の デンプンまたは修飾デンプンの分子量の減少を最小としている。生成物は激しい 機械撹拌下で約20ガロン(約75リットル)の水中に析出させることにより回 収し、圧力フィルター上で濾別した。pH=7.3が析出物について記録され、 これを約20ガロンの水(pH約9.4)で5回洗浄して、5回目の洗浄で最終 pHは8.6を示した。生成物は、生成物粉を複数のステンレス鋼トレー上に、 1/2インチ厚さの層にして通常の送風乾燥器中に55℃で48時間置くことに より乾燥させた。90%の収率が得られた。発表された方法にしたがって35、加 水分解試料の3回の滴定により置換度(DS)はDS=1.72であると測定さ れた(3回の試験は1.77、1.69および1.69の平均DS値を与えた) 。 実施例2: 2108gの炭酸水素ナトリウムを添加した15リットルの無水DMSO中の 2250gの乾燥Hylon VII高アミロースコーンスターチおよび1.7 5リットルの無水DMSO中に溶解させた122gのDMAPを用いて実施例1 に記載の方法にしたがった。3434g(3119ml)の無水プロピオン酸( DS理論値=1.9)を1時間にわたって容器に加えた。次に、2リットルの無 水DMSO中の68.1gの無水マレイン酸(DS理論値=0.05)溶液を1 5分間にわたって容器に加えた。pH=7.5が析出物について記録され、これ を約20ガロンの水(pH約9.4)で5回洗浄して、5回目の洗浄で最終pH は9.4を示した。デンプンエステル生成物の収率は88%であった。DS=1 .4は酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例3: 10リットルの無水DMSO中の1502gの乾燥Hylon VII高アミ ロースコーンスターチおよび1リットルの無水DMSOに溶解させた81gのD MAPを用いて実施例1に記載の方法にしたがった。このデンプン修飾反応は炭 酸水素ナトリウム中和剤のない状態で行なった。2289g(2079ml)の 無水プロピオン酸(DS理論値=1.9)を1時間にわたって容器に加えた。次 に、1リットルの無水DMSO中の45.4gの無水マレイン酸(DS理論値= 0.05)溶液を15分間にわたって容器に加えた。pH=4.3が析出物につ いて記録され、これを約20ガロンの水(pH約9.4)で5回洗浄して、8回 目の洗浄で最終pHは8.3を示した。デンプンエステル生成物の収率は90% であった。DS=1.5が酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例4: 620gの炭酸水素ナトリウムを加えた4リットルの無水DMSO中の603 gの乾燥した普通のコーンスターチおよび1リットルの無水DMSO中に溶解さ せた36gのDMAPを用いて実施例1に記載の方法にしたがった。962gの 無水プロピオン酸(DS理論値=2.0)を1時間にわたって容器に加えた。p H=7.1が析出物について記録され、これを約20ガロンの水(pH約9.4 )で5回洗浄して、5回目の洗浄で最終pHは9.2を示した。デンプンエステ ル生成物の収率は86%であった。DS=1.4が酸無水物の変換に基づいて算 出された。DMSO−d6中での300 MHz 1H NMR分光法による試料 の分析はDS=1.80を示した。 実施例5: デンプン修飾反応を以下のとおり行なった。35gの乾燥した普通のコーンス ターチ(=0.22モルのアンヒドログルコース繰返し単位; 2000ppm の水含量)を300mlの無水DMSO(水含量約250ppm)に速い機械撹 拌下に約20〜25℃で500mlの四ッ口(よつくち)フラスコ中で分散させ た。その混合物を機械的撹拌下に窒素雰囲気で80±5℃に約10分間加熱する ことにより分散液を溶解した。次に、この混合物を室温(約25℃)まで冷却し 、2.1gのDMAP粉末を室温で50mlの無水DMSOに溶解し、これを前 記フラスコに加えた。次に、36.5gの炭酸水素ナトリウム粉末(酸無水物に 対しておよそ1/2モル量)を撹拌中の容器に加えた。デンプン修飾は、氷/水 槽で冷却することで反応温度を40℃以下に保ちながら88.5gの無水酢酸( =0.87モル; DS理論値=3.0)を1時間にわたって添加することによ り達成された。生成物を激しく機械撹拌しながら10倍過剰量の水中に析出させ ることにより回収した。水/析出物混合物をブレンダーで破砕して生成を向上さ せた。pH=5.0が析出物について記録され、これを約1リットルの水(pH 約9.4)で7回洗浄して、7回目の洗浄で最終pHは7.2を示した。生成物 をブフナー漏斗上で濾過して、その試料塊を55℃の真空オーブン中のテフロン トレー上に置き、該オーブン中に乾燥窒素の安定流を24時間通すことにより乾 燥させた。94%の収率が得られた。DS=2.6が酸無水物の変換に基づいて 算出された。 実施例6: 10.6gの炭酸水素ナトリウム(酸無水物に対しておよそ当モル量)を加え た250mlの無水DMSO中の10gの乾燥ポテトアミロースデンプンおよび 50mlの無水DMSOに溶解させた0.64gのDMAPを用いて実施例5に 記載の方法にしたがった。13.1gの無水酢酸(DS理論値=2.0)を1時 間にわたって容器に加えた。pH=5.1が析出物について記録され、これを約 1リットルの水(pH約9.4)で4回洗浄して、4回目の洗浄で最終pHは8 .7を示した。デンプンエステル生成物の収率は89%であった。DS=1.4 が酸無水物の変換に基づいて算出された。DMSO−d6中での300 MHz1 H NMR分光法による試料の分析はDS=1.63を示した。 実施例7: 31gの炭酸水素ナトリウム(酸無水物に対しておよそ当モル量)を加えた3 00mlの無水DMSO中の31gの乾燥ポテトアミロースデンプンおよび50 mlの無水DMSOに溶解させた1.87gのDMAPを用いて実施例5に記載 の方法にしたがった。48.8gの無水プロピオン酸(DS理論値=2.0)を 1時間にわたって容器に加えた。pH=6.4が析出物について記録され、これ を約1リットルの水(pH約9.4)で4回洗浄して、4回目の洗浄で最終pH は9.0を示した。デンプンエステル生成物の収率は87%であった。DS=1 .3が酸無水物の変換に基づいて算出された。DMSO−d6中での300 M Hz 1H NMR分光法による試料の分析はDS=1.49を示した。 実施例8: 300mlの無水DMSO中の30gの乾燥ポテトアミロースデンプンおよび 50mlの無水DMSOに溶解させた1.82gのDMAPを用いて実施例5に 記載の方法にしたがった。このデンプン修飾反応は炭酸水素ナトリウム中和剤の 存在していない状態で行なった。48.7gの無水プロピオン酸(DS理論値= 2.0)を1時間にわたって容器に加えた。pH=4.7が析出物について記録 され、これを約1リットルの水(pH約9.4)で9回洗浄して、9回目の洗浄 で最終pHは6.8を示した。デンプンエステル生成物の収率は83%であった 。DS=1.2が酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例9: 13.4gの炭酸水素ナトリウム(酸無水物に対しておよそ当モル量)を加え た250mlの無水DMSO中の10gの乾燥ポテトアミロースデンプンおよび 50mlの無水DMSOに溶解させた0.79gのDMAPを用いて実施例5に 記載の方法にしたがった。20.0gの無水プロピオン酸(DS理論値=2.5 )を1時間にわたって容器に加えた。pH=6.8が析出物について記録され、 これを約1リットルの水(pH約9.4)で4回洗浄して、4回目の洗浄で最終 pHは9.4を示した。デンプンエステル生成物の収率は87%であった。DS =1.8が酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例10: 250mlの無水DMSO中の10gの乾燥ポテトアミロースデンプンおよび 50mlの無水DMSOに溶解させた0.80gのDMAPを用いて実施例5に 記載の方法にしたがった。このデンプン修飾反応は炭酸水素ナトリウム中和剤の 存在していない状態で行なった。19.9gの無水プロピオン酸(DS理論値= 2.5)を1時間にわたって容器に加えた。pH=4.3が析出物について記録 され、これを約1リットルの水(pH約9.4)で6回洗浄して、6回目の洗浄 で最終pHは9.2を示した。デンプンエステル生成物の収率は85%であった 。DS=1.7が酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例11: デンプン修飾反応を以下とおり行なった。47.65gの無水ステアリン酸( =0.087モル; DS理論値=1.0)および14.4gの乾燥Hylon VII高アミロースコーンスターチ(=0.089モルのアンヒドログルコー ス繰返し単位; 水含量約2000ppm)を300mlの無水DMSO(水含 量約250ppm)に速い機械撹拌下に約20〜25℃で500mlの四ッ口フ ラスコ中にて分散させた。機械撹拌下に窒素雰囲気にてその混合物を110±5 ℃に約10分間加熱することにより分散液を溶解した。次に、この混合物を80 ℃まで冷却した。1.1gのDMAP粉末を室温で25mlの無水DMSOに溶 解し、これを前記フラスコに滴下した。7分後に、フラスコを室温にまで氷/水 槽中で冷却した。激しく機械的に撹拌しながら生成物を10倍過剰量の水中に析 出させることにより回収し、水/析出混合物をブレンダーを用いて破砕して生成 を向上させた。生成物をブフナー漏斗上で濾過して、55℃の真空オーブン中の テフロントレー上に試料断片を置き、このオーブン中に乾燥窒素の安定流を24 時間通通すことにより乾燥させた。86%の収率が得られ、83%のステアリン 酸がデンプンのないときの同じ条件下で回収されたことを示している。 実施例12: 49.5gの無水酢酸(0.49モル; DS理論値=1.7)および30. 2gの無水ステアリン酸(=0.055モル; DS理論値=0.2)および4 5.7gの乾燥Hylon VII高アミロースコーンスターチ(=0.28モ ルのアンヒドログルコース繰返し単位; 水含量約2000ppm)を用いて実 施例11に記載の方法にしたがった。その混合物を機械撹拌下、窒素雰囲気下に 85±5℃に約10分間加熱することにより分散液を溶解し、2.72gのDM AP粉末を室温で25mlの無水DMSOに溶解し、これを該フラスコに滴下し た。7分後、フラスコを氷/水槽を用いて室温まで冷却した。生成混合物は暗黒 色であり、この生成物は水に溶解したため水中に析出させることによっては回収 できなかった。 実施例13: 18.9gの無水ステアリン酸(=0.034モル; DS理論値=0.2) および25.1gの乾燥Hylon VII高アミロースコーンスターチ(=0 .15モルのアンヒドログルコース繰返し単位; 水含量約2000ppm)を 用いて実施例11に記載の方法にしたがった。その混合物を機械撹拌下、窒素雰 囲気下に85±5℃に約10分間加熱することにより分散液を溶解し、1.71 gのDMAP粉末を室温で50mlの無水DMSOに溶解し、これを該フラスコ に滴下した。30分後、フラスコをゆっくりと室温に冷却した。次に、氷/水槽 で冷却することにより反応温度を35℃以下に保ちながら、27.8gの無水酢 酸(=0.27モル; DS理論値=1.7)を1時間にわたって添加した。激 しく機械撹拌しながら10倍過剰量の水中に生成物を析出させることにより回収 し、水/析出混合物をブレンダーを用いて破砕して生成を向上させた。pH=3 .6が析出物について記録され、これを約1リットルの水(pH約9.4)で7 回洗浄して、7回目の洗浄で最終pHは7.0を示した。生成物をブフナー漏斗 上で濾過して、55℃の真空オーブン中のテフロントレーに試料塊を置き、この オーブン中に乾燥窒素の安定流を24時間通すことにより乾燥させた。89%の 収率が得られ、83%のステアリン酸がデンプンのないときの同じ条件下で回収 されたことを示している。 実施例14: デンプン修飾反応を以下のとおり行なった。30.6gの乾燥Hylon V II高アミロースコーンスターチ(=0.19モルのアンヒドログルコース繰返 し単位; 水含量約2000ppm)を300mlの無水DMSO(水含量約2 50ppm)に速い機械撹拌下に約20〜25℃で500mlの四ッ口フラスコ 中で分散させた。その混合物を機械撹拌下、窒素雰囲気に80±5℃に約10分 間加熱することによりこの分散液を溶解した。次に、この混合物を室温(25℃ )に冷却し、1.8gのDMAP粉末を室温で50mlの無水DMSOに溶解し 、これを前記フラスコに加えた。次に、31.9gの炭酸水素ナトリウム粉末( 酸無水物に対しておよそ1.1〜1のモル比)を撹拌中の容器に加えた。氷/水 槽で冷却することにより反応温度を40℃以下に保ちながら、34.6gの無水 酢酸(=0.34モル; DS理論値=1.8)を1時間にわたってゆっくりと 添加することによりデンプン修飾が達成された。激しく機械撹拌しながら生成物 を10倍過剰量の水中に析出させることにより回収し、水/析出物混合物をブレ ンダーを用いて破砕して生成を向上させた。pH=5.7が析出物について記録 され、これを約1リットルの水(pH約9.4)で7回洗浄して、7回目の洗浄 で最終pHは7.1を示した。生成物をブフナー漏斗上で濾過して、55℃の真 空オーブン中のテフロントレー上に試料塊を置き、オーブン中に乾燥窒素の安定 流を24時間通すことにより乾燥させた。90%の収率が得られた。DS=1. 2が酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例15: 26.4gの炭酸水素ナトリウム(酸無水物に対しておよそ当モル量)を加え た250mlの無水DMSO中の30.3gの乾燥Hylon VII高アミロ ースコーンスターチ(=0.19モルのアンヒドログルコース繰返し単位; 水 含量約2000ppm)および50mlの無水DMSOに溶解させた1.55g のDMAPを用いて実施例14に記載の方法にしたがった。41.9gの無水プ ロピオン酸(DS理論値=1.7)を1時間にわたって容器に加えた。pH=5 .0が析出物について記録され、これを約1リットルの水(pH約9.4)で4 回洗浄して、4回目の洗浄で最終pHは9.0を示した。デンプンエステル生成 物の収率は92%であった。発表された方法35にしたがって、加水分解試料の3 回の試験による滴定により置換度はDS=1.52と決定された。DS=1.4 が酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例16: 31.2gの炭酸水素ナトリウム(酸無水物に対しておよそ当モル量)を加え た200mlの無水DMSO中の29.9gの乾燥Hylon VII高アミロ ースコーンスターチ(=0.18モルのアンヒドログルコース繰返し単位; 水 含量約2000ppm)および50mlの無水DMSOに溶解させた1.79g のDMAPを用いて実施例14に記載の方法にしたがった。58.4gの無水酪 酸(DS理論値=2.0)を1時間にわたって容器に加えた。pH=5.0が析 出物について記録され、これを約1リットルの水(pH約9.4)で6回洗浄し て、6回目の洗浄で最終pHは9を示した。デンプンエステル生成物の収率は9 4%であった。DS=1.8が酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例17: 31.3gの炭酸水素ナトリウム(酸無水物に対しておよそ当モル量)を加え た200mlの無水DMSO中の30.0gの乾燥Hylon VII高アミロ ースコーンスターチ(=0.19モルのアンヒドログルコース繰返し単位; 水 含量約2000ppm)および50mlの無水DMSOに溶解させた1.78g のDMAPを用いて実施例14に記載の方法にしたがった。24.0gの無水プ ロピオン酸(DS理論値=1.0)および29.9gの無水酪酸(DS理論値= 1.0)を1時間にわたって容器に加えた。pH=5.5が析出物について記録 され、これを約1リットルの水(pH約9.4)で5回洗浄して、5回目の洗浄 で最終pHは8.5を示した。デンプンエステル生成物の収率は92%であった 。二つの酸無水物に対する反応性が等しいと仮定してDS=1.6が変換に基づ いて算出された。 実施例18: 61.6gの炭酸水素ナトリウム(酸無水物に対しておよそ当モル量)を加え た250mlの無水DMSO中の29.9gの乾燥Hylon VII高アミロ ースコーンスターチ(=0.18モルのアンヒドログルコース繰返し単位; 水 含量約2000ppm)および75mlの無水DMS0O溶解させた3.65g のDMAPを用いて実施例14に記載の方法にしたがった。96.5gの無水プ ロピオン酸(DS理論値=3.0)を1時間にわたって容器に加えた。pH=5 が析出物について記録され、これを約1リットルの水(pH約9.4)で5回洗 浄して、5回目の洗浄で最終pHは8を示した。デンプンエステル生成物の収率 は88%であった。DS=2.3が酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例19: 46.9gの炭酸水素ナトリウム(酸無水物に対しておよそ1.8〜1の比) を加えた350mlの無水DMSO中の50gの乾燥Hylon VII高アミ ロースコーンスターチ(=0.31モルのアンヒドログルコース繰返し単位; 水含量約2000ppm)および50mlの無水DMSOに溶解させた2.7g のDMAPを用いて実施例14に記載の方法にしたがった。40.1gの無水プ ロピオン酸(DS理論値=1.0)を1時間にわたって容器に加えた。pH=7 .8が、非常に粘着性のある最初の析出物について記録され、濾過の間にいくぶ んかの生成物の損失が起こった。発表された方法35にしたがって、加水分解試料 の3回の試験による滴定により置換度はDS=1.01と決定された。 実施例20: デンプン修飾反応を以下のとおり行なった。700.9gの乾燥Hylon VII高アミロースコーンスターチ(=4.33モルのアンヒドログルコース繰 返し単位; 水含量約2000ppm)を5リットルの無水DMSO(水含量約 76ppm)に速い機械撹拌下で約20〜25℃で12リットルの四ッ口フラス コ中に分散させた。機械撹拌しながら窒素雰囲気下にその混合物を80±5℃に 約30分間加熱することにより分散液を溶解した。次に、この混合物を室温(約 25℃)まで冷却し、1285gの無水プロピオン酸(=9.88モル; DS 理論値=2.3)を25分間にわたって添加して、デンプン沈殿を避けた。氷/ 水槽で冷却することにより反応温度を30℃以下に保ちながら、48.4gのD MAP(770mlの無水DMSOに溶解させたもの)をゆっくりと45分間に わたって添加することによりデンプン修飾を達成した。激しく機械撹拌しながら 生成物を約10ガロンの水中に析出させることにより回収し、圧力フィルターに より濾別した。生成物を7回約2ガロンの水で洗浄し、生成物断片を複数のステ ンレス鋼トレー上に1/2インチ厚さの層にして通常の送風乾燥器中に55℃で 48時間置くことにより乾燥させた。96%の収率が得られた。DS=2.0は 酸無水物の変換に基づいて算出された。 実施例21: 本発明により調製されたデンプンエステルの熱的挙動を示すために、特別な変 更を行なわずに用いられた慣用のプラスチックタイプの加工装置で加工された9 組成物を表1に示す(マスターバッチ2〜10)。これらのマスターバッチは、 二軸スクリュー押出と引張試験片の射出成形および引張強さ、初期弾性率および 破断点伸び等の機械的性質の決定のために調製した。さらに、未修飾デンプンを 含む組成物(マスターバッチ1)をグリセロール可塑剤を用いて調製した。表1 に示された修飾デンプン組成物をこの未修飾のデンプン組成物と比較することは 、本発明に記載の修飾プロセスによりなされた性質向上、例えば耐湿性向上およ び機械的性質向上を示すのに役立つものである。表1に示されたマスターバッチ は、可塑剤の均一な分散のためにタンブラー型の8クォートステンレス鋼混合室 、内部混合撹拌機および液体注入補助装置を備えたコンテナ式バッチミキサーを 用いて調製した。この固体用ミキサーに修飾デンプン粉末の均一な混合物ととも に可塑剤および充てん剤等の他の添加剤を供給した。ペレット製造機とともに、 直径1インチのスクリュー(L/D=14)および2つのオリフィスダイを有す る二軸スクリュー押出機を用いて、マスターバッチ1〜10からの粉末を105 ℃(領域1:供給)、165℃(領域2)、165℃(領域3)および155℃ (領域4:ダイ)の温度で処理し、慣用の市販プラスチックペレットを連想させ るペレット化(または粒状化)樹脂が得られた。射出成形された引張試験片を調 製し、ASTMスタンダード法#D638−91(タイプI引張試験片を使用) にしたがって試験した。約10個の引張試験片の3セットを48時間、10、5 0および93±5%の相対湿度条件で平衡化した。それらの機械的性質を表2に 示す。 図1は、未修飾のデンプン組成物(マスターバッチ1)を修飾デンプン組成物 (マスターバッチ2、3および4)と比較することにより、本発明に記載のデン プン修飾プロセスにより達成された機械的強度(最大Psi)および剛性(ヤン グ率)の著しい向上ならびに相対湿度(RH)の変化による性質変化の著しい減 少を示している。本発明に記載の修飾デンプン組成物に関して達成することので きる機械的性質はポリスチレンの範囲にある(例えば、試料4)。これは、これ ら生物分解性があって生物に基づくプラスチックを多様な単一使用の適用、例え ばポリスチレンタイプの使い捨て食器類および多様な包装材料の代用として用い る実施可能性を例示している。48時間93%RHで平衡化した未修飾のデンプ ン組成物(マスターバッチ1)から調製した引張試験片ははげしく壊れ、膨潤し 、変形し、そして実質的にすべての強度と原形を失った。これらの試料は手では ばらばらにでき練り粉のような粘度を有していた。対照的に、デンプンエステル 組成物(マスターバッチ2〜10)から調製された引張試験片は相対湿度の変化 による外見の変化がなかった。さらに、相対湿度の変化とともに機械的性質で観 察された小さな変化(図1と図2を参照されたい)は、さらに本発明に記載のデ ンプンエステル組成物の著しく高められた耐湿性を示すために役立つ。 図1はさらに充てん剤の添加により達成された機械的強度(最大Psi)と剛 性(ヤング率)の顕著な向上を示すものである。充てん剤を高分子樹脂に添加す ることから生じる弾性率の増加は当業者にはよく知られている。しかし、タルク または他の充てん剤の添加による修飾デンプン組成物でここに観察された機械的 強度の対応する増強は本発明の独特な実施態様である。限定することなく、これ らの結果は充てん剤表面での修飾デンプン重合体の良好なぬれを示している。 図3は機械的性質に対する中和剤の効果を示している。修飾プロセス中に形成 されたプロピオン酸副生成物の中和の結果として、より高い機械的強度が、炭酸 水素ナトリウムの存在下に調製されたデンプンエステル組成物にもたらされた。 マスターバッチ4から調製された引張試料と比較してマスターバッチ5から調製 されたものに関して、ここで観察された機械的強度の低下と組み合わされた弾性 率の増強および破断点伸びの減少(図3)が、本発明の独特な実施態様である中 和剤、例えば炭酸水素ナトリウム、または他の中和剤の存在しないときに調製さ れた場合の修飾デンプンの脆い材料結果を示している。明らかに、機械的性質の 変化の程度は、修飾プロセスに用いられるデンプン濃度と酸無水物の濃度、用い られる中和剤の量と効果性ならびにマスターバッチ中の多様な添加物の量に依存 している。 限定することなしに、機械的性質の向上は恐らくデンプン修飾プロセスで用い られた中和剤の結果であり、このプロセスにおいてデンプンは事実上分解されず にとどまって高分子量の修飾デンプン生成物となって比較的高い最大引張強さを 有する成形生成物が得られる。ゲル浸透クトマトグラフィー(GPC)によれば 、DMSO溶媒中(凝集を防止するために0.01MのLiBrを含有する)で 決定された呼称重量平均分子量(Mw)は炭酸水素ナトリウム(NaHCO3の 存在下で修飾されたときデンプンに関しては事実上変化せずにいた一方で、中和 剤の存在していない場合にその分子量は減少した。有効な比較を可能とするため に高度に精製されたアミロースの修飾試料のみを用いたが、これは、線状重合体 または分枝状重合体の混合物についてGPCで決定された分子量の解釈はかなり 複雑であるという理由からである。さらに、デンプンは以前に発表された方法35 ,36 と同じ方法で再生されたが、この方法は修正してDMSO溶媒中のGPC試 料を得た。したがって、ポテトアミロースエステルのために0.500gのデン プンエステルと50mlの1M KOH水溶液を100mlのメスフラスコに入 れて、これを3日間4℃の冷蔵庫内で定期的に撹拌を行なって加水分解し、次に これを室温にまで温め、前記メスフラスコを1MのKOHでその標線まで満たし た後にこの溶液10.00mlを5MのHClで中和し、DMSOで100.0 mlまで希釈することによるケン化を用いて再生デンプンを調製した。再生デン プンの分子量を表3に示す。これら分子量は、デンプンを炭酸水素ナトリウムの 存在下に調製した場合の未修飾ポテトアミロースデンプンの分子量に非常によく 匹敵していながら一方では、分子量減少が中和剤のないときに明らかであるので 、この事は限定することなしに、デンプンが本発明に記載の修飾法により事実上 分解されないでとどまるという証拠をさらに提供するものである。固有粘度[η ]は、粘度計検出器を用いて40℃のDMSO/水(90/10 容量/容量) 中でViscotecModel 200 GPCによる単一点固有粘度方法に より且つ50ft管(内径0.01インチ)のGPCカラムを通すことにより決 定した。粘度データ(表3)は、固有粘度の低下は比較的小さいが、いくぶんか の分解が起こったことを示唆している(ポテトアミロースに関する[η]を実施 例6と実施例7で調製された修飾デンプンから誘導された再生デンプン試料と比 較されたい)。これらのデータは、中和剤のない場合に、固有粘度の著しい減少 が観察されることを立証するものである(実施例8に対する実施例7)。 実施例22: 図4は、示差走査熱量法(DSC)から得られた走査を比較することにより、 熱的特徴に対するデンプン修飾の効果を示している。図4aにおける乾燥未修飾 デンプンが、260℃程度における熱分解の始まり以外に熱転移を基本的には示 していない一方で、図4bは155℃程度でアセチル化デンプンのはっきりとし たガラス転移を明確に示している。これは、本発明に記載の修飾デンプンの熱可 塑的性質の直接の証拠を提供するものである。 表4は熱的特徴に対する可塑剤の効果を示している。増加する可塑剤量で観察 される押出機の負荷の減少は、向上した加工性がトリアセチンおよびトリブチリ ン等のエステル可塑剤を用いて得られたことを示している。これに一致して、軟 化点Tsの減少がトリアセチンおよびトリブチリン可塑剤についても観察された が、25%のブチリンではTsはさらに減少することはなかった。対応する押出 された試料は半透明であり、混和性の低下を示したが、他のすべての試料は透明 で良好な混和性を示していた。軟化点は熱的機械分析(Thermal Mechanical Ana lysis(TMA))から得られた。ポリスチレンに関しては、比較により、111℃ の軟化点が得られた。貯蔵弾性率E’および損失弾性率E”は動的機械分析(Dy namic Mechanical Analysis(DMA))から得られた。0〜20%トリアセチンの 弾性率値で観察された減少は、ガラス転移でのシフトに密接に対応しているので 、本発明の独特な実施態様である溶媒タイプのエステル可塑剤により付与された 効果的可塑化の証拠をさらに提供している。ポリスチレンに関しては、比較によ り、E’およびE”はそれぞれ106℃と117℃と測定された一方で、ガラス 転移温度Tgについては101℃の値がDSCにより得られた。 さらに実施例20に記載の方法で調製されたプロピオン化Hylon VII デンプンの試料に関して熱的性質に対する可塑剤の効果を図5に示す。ジエチル スクシネート可塑剤の量を変えて調製した溶液流延フィルムに関してDSC走査 が得られた。これら試料は10時間65℃で真空オーブンで注意して乾燥して残 ったアセトン溶媒を除去した。可塑剤の量は、25%ジエチルスクシネートを含 有する試料について熱的重量分析(Thermal Gravimetric Analysis(TGA))に て確認した。この溶液流延技術により、可塑剤含量が増加するにしたがって柔軟 性が高まった透明なフィルムが得られた。図5は、可塑剤量の増加とともにガラ ス転移温度の連続的で顕著なシフトを示している。図6と図7は、ジエチルスク シネート可塑剤とトリアセチン可塑剤のそれぞれについて、可塑剤組成物をTg の逆数に対して示したFox−Floryプロットである。これらプロットで観 察された直線性は、本発明の独特な実施態様である溶媒タイプのエステル可塑剤 により付与された効果的な可塑化に関する証拠をさらに提供する。 本発明で調製された修飾デンプン重合体は中間的な置換度、好ましくは0.4 〜2.5DS、より好ましくは1.0〜2.0、そして最も好ましくは1.2〜 1.7DSを有する。典型的には、これらの修飾デンプン重合体は主に無定形重 合体である。用いられる均一な修飾プロセスのために、残存する天然デンプン結 晶性はまったく存在していないか、ほとんど存在していない。図8および表5は 、溶融吸熱がデンプンプロピオネート(DS=3)の高度に置換された試料につ いてのみ観察されたことを示している。これをさらに示すために、液体窒素で迅 速に冷却した後に、溶融物から第二の走査を図8の下に示すように得た。この第 二の走査は、この重合体の再結晶発熱性の結晶的性質を明らかに示している。結 晶性溶融吸熱および置換度のいずれも存在しない(表5および図8を参照された い)。すべての試料は105℃で20分間アニーリングして、最初のDSC走査 を得る前に重合体の潜在的な結晶化を容易にした。 限定することなく、この方法により作られたデンプンエステルには新しい結晶 構造が存在していないのは、恐らく非結晶性の共重合体をもたらす中間的な置換 度に関係がありそうである。高DSデンプントリエステルは、結晶化に要求され る必要な高分子鎖規則性を有するホモポリマーの構造に近付いている。均一修飾 プロセスで調製された、中間程度の置換度のデンプンエステルを設計することに より、アンヒドログルコース繰返し単位上のエステル基の置換は最終的に統計的 にランダムな分散パターンに従うと予想される。この結果、不規則な高分子鎖が もたらされ、独特な性質を有する新規な無定形熱可塑性が与えられる。 樹脂ペレットは、修飾デンプンを用いて二軸スクリュー押出で調製し、そして 引張試験片と多様な成形製品へと射出成形した。図8は、修飾デンプン樹脂を用 いて調製した射出成形品の例であり、使い捨てのフォークおよびMBI商標入り の紙押えを示している。これらの製品は、本発明に記載の修飾デンプン組成物の 熱可塑性および加工性を示すために役立つものである。 実施例23: 本実施例は一定で高い相対湿度での水蒸気吸収の結果を示すものである。引張 試験片試料は50%RHで5日間平衡化し、水吸収実験の間93%RHで保存し た。試料の表面積に一致させた3個の引張試験片を用いて重量による測定により 各マスターバッチについてその時間中に吸収された水を決定した。平均値は図1 0に示されており、例えば未修飾デンプン組成物(マスター#1)と比較して、 本発明に記載のデンプン修飾は耐湿性に著しい向上をもたらしていることを示し ている。この高められた耐湿性は本発明の重要な特徴であり、これによりこれら の材料をこの耐湿特性を必要とする多くの適用に役立てることができる。 実施例24: 押出フィルムの調製のために、修飾デンプンと可塑剤との十分な混合が必須で あることがわかった。したがって、直径1インチのスクリュー(L/D=14) および2つのオリフィスダイを有する二軸スクリュー押出機を用いてプロピオン 化デンプン粉末(実施例1の方法で調製)とトリアセチンとの21bsの80/ 20重量%の混合物を押出した。この粉末は90℃(領域1:供給)、100℃ (領域2)、105℃(領域3)および100℃(領域4:ダイ)の温度で加工 し、ペレット化(または粒状化)して、通常の市販プラスチックペレットを連想 させる樹脂ペレットを得た。次に、これらのペレットを、8インチフィルムダイ および3段の冷却ローラーおよびフィルム巻取機を備え、直径1インチのスクリ ュー(L/D=24)を有する単軸スクリュー押出機を用いて押出した。温度は 93℃(領域1:供給)、121℃(領域2)、121℃(領域3)および12 1℃(領域4:ダイ)であった。冷却ローラーは約18℃で保った。得られたフ ィルムは透明で柔軟性があり、冷却ロールの速度に依存しながら1〜10ミル( 1000分の1インチ)の厚みを有していた。本発明に記載の修飾デンプンの耐 湿性の結果として、熱可塑性フィルム上に置かれた水の小滴は表面上に玉となっ て付着したままであった。透明性、柔軟性および耐湿性の同様な観察が実施例2 2で調製された溶液流延フィルムについて見られた。 図11は透明性および耐水性を示す修飾デンプン樹脂を用いて調製された押出 流延フィルムを示す。 本発明により作られたこれら生成物は、農業資源を利用する新規なデンプンに 基づく材料を提供し、これらは環境的に健全な方法でこれら資源に戻すことがで きる。本発明は環境適合のための新しい高分子材料を提供する。これは熱可塑性 でありながら、それらのリグノセルロースに対応するものに似た方法で適当な環 境条件下に分解する完全に生物分解性の材料を設計し製作し得ることにより達成 された。 本発明は説明のために記載されたものであり、用いられた言葉は限定的ではな く記載の性質を有するものと理解されるべきである。 本発明の多くの改良と変更が上記の記載に基づいて可能である。したがって、 特許請求の範囲内で、本発明は具体的に記載された以外にも実施できることを理 解されたい。 参照文献
【手続補正書】 【提出日】1996年1月9日 【補正内容】 請求の範囲 1.少なくとも50%のアミロースを含む精製したデンプンを無水条件下でアシ ル化剤と反応させることにより製造した、DSが約1.0から約2.8の生物分 解性で水不溶性のデンプンエステルを唯一のデンプンベースポリマーとして含む 生物分解性製品。 2.さらに可塑剤を含む請求項1に記載の製品。 3.前記可塑剤が、フタル酸エステル(ジメチル−、ジエチル−、ジプロピル− 、ジブチル−、ジヘキシル−、ジヘプチル−、ジオクチル−等)、ジメチル−お よびジエチルスクシネートおよび関連エステル、グリセロールトリアセテートトリアセチン)、グリセロールモノ−およびジアセテート、グリセロールモノ− 、ジ−およびトリプロピオネート、グリセロールトリブタノエート(トリブチリ ン)、グリセロールモノ−、およびジ−ブタノエート、グリセロールモノ−、ジ −およびトリステアレートおよび他の関連グリセロールエステル、乳酸エステル 、クエン酸エステル、アジピン酸エステル、ステアリン酸エステル、オレイン酸 エステル、リシノール酸エステル、他の脂肪酸エステル、エルカ酸エステル、大 豆油およびひまし油からなる群から選択される請求項2に記載の製品。 4.さらに、無機または有機の充填剤を反応生成物に添加することにより、形成 生成物の性質の範囲を広げるステップからなる請求項1に記載の製品。 5.充填剤を添加する前記ステップが、タルク(含水珪酸マグネシウム)、二酸 化チタン、炭酸カルシウム、クレー、砂、白亜、石灰石、珪藻土、珪酸塩、窒化 ホウ素、雲母、ガラス、水晶およびセラミックスからなる群から選択される無機 充填剤およびデンプン、セルロース、木粉、および繊維それにピカン繊維からな る群から選択される生物分解性有機充填剤を添加するものとしてさらに定義され る請求項4記載の製品。 6.アシル化剤が無水酢酸である請求項1に記載の製品。 7.可塑剤がトリセチンである請求項3に記載の製品。 8.デンプンを非プロトン溶媒の存在下、アシル化剤と反応させる請求項1に記 載の製品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラシア, アミット アメリカ合衆国 48910 ミシガン州 ラ ンシング ベレ チェイス 4904 アパー トメント 9―205

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.修飾生物分解性デンプンを調製し、そして疎水性修飾デンプンの成形品また はフィルムに加工することにより形成される生物分解性製品。 2.さらにデンプンを反応性試薬により均一プロセスにおいて修飾して生物分解 性修飾デンプンを形成するステップからなる請求項1記載の製品。 3.前記調製ステップが無水の非プロトン性溶媒中でデンプンをエステル化試薬 に混合して、デンプンとエステル化試薬の間で反応させて、そしてC18エステ ルまでの疎水性の生物分解性デンプンエステル生成物を形成するものとしてさら に定義される請求項2記載の製品。 4.前記エステル化試薬が、酸無水物、有機酸、酸塩化物およびケテンからなる 群から選択される請求項3記載の製品。 5.前記酸無水物が、共重合体を誘導するために、酢酸、プロピオン酸、酪酸、 マレイン酸、琥珀酸およびステアリン酸の無水物およびそれら無水物の組合せか らなる群から選択される請求項4記載の製品。 6.50%以上のアミロース含量を有する請求項1記載の製品。 7.70%以上のアミロース含量を有する請求項6記載の製品 8.0.4〜2.5DSの置換度を有する請求項6記載の製品。 9.1.0〜2.0DSの置換度を有する請求項8記載の製品。 10.1.2〜1.7DSの置換度を有する請求項9記載の製品。 11.前記混合ステップが塩基触媒の存在下に行なわれる請求項1記載の製品。 12.さらに、前記の混合ステップ中にデンプンとエステル化試薬との間の反応 を中和するステップからなる請求項3記載の製品。 13.前記混合ステップがデンプンを溶媒に混合して、次にエステル化試薬をデ ンプンを含有する溶媒に添加しながら、この添加ステップ中に反応を連続的に中 和するものとしてさらに定義される請求項12記載の製品。 14.前記中和ステップが酸無水物を添加する前に中和剤を溶媒とデンプンの組 合せに加えるものとしてさらに定義される請求項13記載の製品。 15.前記中和剤が、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモ ニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、フタル酸水素ナト リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、硫酸水素ナ トリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素アンモニウムおよびリン酸二水素アンモ ニウムからなる群から選択される請求項14記載の製品。 16.前記デンプンが、コーンスターチ、ポテトスターチ、タピオカデンプン、 米デンプン、小麦デンプンおよびカッサバデンプンからなる群から選択される請 求項1記載の製品。 17.前記の形成ステップが非溶媒中で生成物を析出させるものとさらに定義さ れる請求項1記載の製品。 18.前記の非溶媒が、エタノール、水、イソプロパノールおよびブタノールか らなる群から選択される請求項17記載の生成物。 19.形成された生成物の柔軟性と加工性が可塑剤を反応生成物に添加すること により改良される請求項18記載の製品。 20.可塑剤を添加する前記ステップが低分子量溶媒タイプのエステル可塑剤を 添加するものとしてさらに定義される請求項19記載の製品。 21.前記可塑剤が、フタル酸エステル(ジメチルー、ジエチルー、ジプロピルー 、ジブチルー、ジヘキシルー、ジヘプチルー、ジオクチルー等)、ジメチルージエチ ルスクシネートおよび関連エステル、グリセロールトリアセテート(トリアセチ ン)、グリセロールモノ-およびジアセテート、グリセロールモノ-、ジおよびト リプロピオネート、グリセロールトリブタノエート(トリブチリン)、グリセロ ールモノ-およびジブタノエート、グリセロールモノ-、ジ-およびトリステアレ ートおよび他の関連グリセロールエステル、乳酸エステル、クエン酸エステル、 アジピン酸エステル、ステアリン酸エステル、オレイン酸エステル、リシノール 酸エステル、他の脂肪酸エステル、エルカ酸エステル、大豆油およびひまし油か らなる群から選択される請求項20記載の製品。 22.さらに、充てん剤を反応生成物に添加することにより、形成された生成物 の性質の範囲を増加させるステップからなる請求項1記載の製品。 23.充てん剤を添加する前記ステップが、形成された生成物の特徴の範囲を広 げるために無機または有機の充てん剤を添加するものとしてさらに定義される請 求項22記載の製品。 24.充てん剤を添加する前記ステップが、タルク(含水珪酸マグネシウム)、 二酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、砂、白亜、石灰石、珪藻土、珪酸塩、 窒化ホウ素、雲母、ガラス、水晶およびセラミックスからなる群から選択される 無機充てん剤およびデンプン、セルロース、木粉および繊維それにピカン繊維か らなる群から選択される生物分解性有機充てん剤を添加するものとしてさらに定 義される請求項23記載の製品。 25.修飾生物分解性デンプンを調製し、そして疎水性修飾デンプン成形生成物 を形成することによる生物分解性製品の製造方法。 26.さらにデンプンを反応性試薬により均一プロセスにおいて修飾して生物分 解性修飾デンプンを形成するステップからなる請求項25記載の方法。 27.前記修飾ステップが無水の非プロトン性溶媒中でデンプンをエステル化試 薬に混合して、デンプンとエステル化試薬の間で反応させて、そしてC18エス テルまでの疎水性の生物分解性デンプンエステル生成物を形成するものとしてさ らに定義される請求項26記載の方法。 28.前記エステル化試薬が、酸無水物、有機酸、酸塩化物およびケテンからな る群から選択される請求項27記載の生物分解性修飾デンプン重合体の製造方法 。 29.前記酸無水物が、共重合体を誘導するために、酢酸、プロピオン酸、酪酸 、マレイン酸、琥珀酸およびステアリン酸の無水物およびそれら無水物の組合せ からなる群から選択される請求項28記載の生物分解性修飾デンプン重合体の製 造方法。 30.前記調製ステップが50%以上のアミロース含量を有する請求項26記載 の方法。 31.前記調製ステップが70%以上のアミロース含量を有する請求項30記載 の方法。 32.前記調製ステップが0.4〜2.5DSの置換度を有する請求項30記載 の方法。 33.前記調製ステップが1.0〜2.0DSの置換度を有する請求項32記載 の方法。 34.前記調製ステップが1.2〜1.7DSの置換度を有する請求項33記載 の方法。 35.前記の混合ステップが塩基触媒の存在下に行なわれる請求項27記載の方 法。 36.さらに、前記の混合ステップ中にデンプンとエステル化試薬の間の反応を 中和するステップからなる請求項27記載の方法。 37.前記の混合ステップがデンプンを溶媒に混合して、次にエステル化試薬を デンプンを含有する溶媒に添加しながら、この添加ステップ中に反応を連続的に 中和するものとしてさらに定義される請求項27記載の方法。 38.前記の中和ステップがエステル化剤を添加する前に中和剤を溶媒とデンプ ンの組合せに加えるものとしてさらに定義される請求項37記載の方法。 39.前記中和剤が、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモ ニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、フタル酸水素ナト リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、硫酸水素ナ トリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素アンモニウムおよびリン酸二水素アンモ ニウムからなる群から選択される請求項38記載の方法。 40.前記デンプンが、コーンスターチ、ポテトスターチ、タピオカデンプン、 米デンプン、小麦デンプンおよびカッサバデンプンからなる群から選択される請 求項27記載の方法。 41.前記の形成ステップが非溶媒中で生成物を析出させるものとさらに定義さ れる請求項27記載の方法。 42.前記の非溶媒が、水、エタノール、イソプロパノールおよびブタノールか らなる群から選択される請求項41記載の方法。 43.さらに、可塑剤を反応生成物に添加することにより形成生成物の柔軟性と 加工性を高めるステップからなる請求項27記載の方法。 44.可塑剤を添加する前記ステップが低分子量溶媒タイプのエステル可塑剤を 添加するものとしてさらに定義される請求項43記載の方法。 45.前記可塑剤が、フタル酸エステル(ジメチルー、ジエチルー、ジプロピルー 、ジブチルー、ジヘキシルー、ジヘプチルー、ジオクチルー等)、ジメチル- よびジエチルスクシネートおよび関連エステル、グリセロールトリアセテート( トリアセチン)、グリセロールモノーおよびジアセテート、グリセロールモノージ およびトリプロピオネート、グリセロールトリブタノエート(トリブチリン)、 グリセロールモノーおよびジブタノエート、グリセロールモノー、ジーおよびトリ ステアレートおよび他の関連グリセロールエステル、乳酸エステル、クエン酸エ ステル、アジピン酸エステル、ステアリン酸エステル、オレイン酸エステル、リ シノール酸エステル、他の脂肪酸エステル、エルカ酸エステル、大豆油およびひ まし油からなる群から選択される請求項44記載の方法。 46.さらに、充てん剤を反応生成物に添加することにより形成生成物の性質の 範囲を広げるステップからなる請求項27記載の方法。 47.充てん剤を添加する前記ステップが、形成生成物の特徴の範囲を広げるた めに無機または有機の充てん剤を添加するものとしてさらに定義される請求項4 6記載の方法。 48.充てん剤を添加する前記ステップが、タルク(含水珪酸マグネシウム)、 二酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、砂、白亜、石灰石、珪藻土、珪酸塩、 窒化ホウ素、雲母、ガラス、水晶およびセラミックスからなる群から選択される 無機充てん剤およびデンプン、セルロース、木粉および繊維それにピカン繊維か らなる群から選択される生物分解性有機充てん剤を添加するものとしてさらに定 義される請求項47記載の方法。
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