JPH08506977A - 抗凝固剤注入用の別の位置を含むアフェレーシスシステム - Google Patents

抗凝固剤注入用の別の位置を含むアフェレーシスシステム

Info

Publication number
JPH08506977A
JPH08506977A JP6519082A JP51908294A JPH08506977A JP H08506977 A JPH08506977 A JP H08506977A JP 6519082 A JP6519082 A JP 6519082A JP 51908294 A JP51908294 A JP 51908294A JP H08506977 A JPH08506977 A JP H08506977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
pump
tube
anticoagulant
collection tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6519082A
Other languages
English (en)
Inventor
ドナルド ダブリュー. シェーンドルファー
Original Assignee
バクスター インターナショナル インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バクスター インターナショナル インコーポレーテッド filed Critical バクスター インターナショナル インコーポレーテッド
Publication of JPH08506977A publication Critical patent/JPH08506977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3672Means preventing coagulation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/14Dialysis systems; Artificial kidneys; Blood oxygenators ; Reciprocating systems for treatment of body fluids, e.g. single needle systems for hemofiltration or pheresis
    • A61M1/30Single needle dialysis ; Reciprocating systems, alternately withdrawing blood from and returning it to the patient, e.g. single-lumen-needle dialysis or single needle systems for hemofiltration or pheresis
    • A61M1/301Details
    • A61M1/303Details having a reservoir for treated blood to be returned
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/36Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
    • A61M1/3672Means preventing coagulation
    • A61M1/3673Anticoagulant coating, e.g. Heparin coating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/14Dialysis systems; Artificial kidneys; Blood oxygenators ; Reciprocating systems for treatment of body fluids, e.g. single needle systems for hemofiltration or pheresis
    • A61M1/30Single needle dialysis ; Reciprocating systems, alternately withdrawing blood from and returning it to the patient, e.g. single-lumen-needle dialysis or single needle systems for hemofiltration or pheresis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/34Filtering material out of the blood by passing it through a membrane, i.e. hemofiltration or diafiltration
    • A61M1/3472Filtering material out of the blood by passing it through a membrane, i.e. hemofiltration or diafiltration with treatment of the filtrate
    • A61M1/3486Biological, chemical treatment, e.g. chemical precipitation; treatment by absorbents

Abstract

(57)【要約】 哺乳類の対象者から、蠕動ポンプなどの血液ポンプ(18)を取り付けてある採血チューブ(16)経由で血液を採取する体外循環式血液処理法及びそのシステム(14)である。前記採血チューブ(16)の「遠位側の部分」は前記哺乳類の対象者から前記採血ポンプ(18)のインレット側に延在する。前記採血チューブ(16)の「近位側の部分」は前記血液ポンプ(18)のアウトレット側から体外循環式血液処理装置(14)へ延在する。抗凝固剤溶液の流れが前記血液ポンプのアウトレットから排出され前記採血チューブ(16)の「近位側の部分」を通過する血液と混和されるように抗凝固剤供給チューブ(24)を前記採血チューブ(16)の「近位側の部分」に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】 抗凝固剤注入用の別の位置を含むアフェレーシスシステム 発明の分野 本発明は一般に医療用装置に関し、より特定すれば全血などの液状流体を2つ 又はそれ以上の成分又は分画に分離するための方法ならびにその装置に関する。 背景技術 従来技術は例えば全血などの液状流体を2つ又はそれ以上の特定の成分又は分 画に分離するための方法ならびにその装置を各種含んでいる。 術語「アフェレーシス」は、全血を(a)採血し、(b)2つ又はそれ以上の 分画に分離し、(c)分離した血液の分画の少なくとも1つを患者又はドナー( 供血者)に返血するという3段階の術式を表している。最も一般的なアフェレー シスの様式は「プラズマフェレーシス(血漿交換)」として公知である。プラズ マフェレーシスにおいては液性血漿分画を他の液性及び細胞性成分が含まれる「 細胞分画」から分離した後、これらの細胞分画をドナーに返血する。これ以外の アフェレーシスの術式としては、「白血球フェレーシス」(全血から白血球だけ を分離する)と「血小板フェレーシス」(血小板だけを全血から分離する)が含 まれる。 ある種のアフェレーシス術式は商業的に利用可能な血液成分の採取及び分離の ために実施される。その他のアフェレーシス術式は治療を目的として行われる。 治療目的の例としては、「血漿交換療法」(血液中の血漿を除去して代用液に入 れ換える)、及び血液中の特定の分画を分離し体外的治療例えば放射線療法、化 学療法、キレート療法、又は分離した血液分画を吸収カラム又は同様なものに通 すことによる特定物質の吸収除去などを行う各種の実験的術式が含まれる。 現代のアフェレーシス術式は自動化され電子制御されたアフェレーシス装置を 用いて行うのが一般的である。市販されている自動アフェレーシス装置の例とし てはオートフェレーシス−C型システム(バクスター・ヘルスケア社フェンウォ ール事業部、米国イリノイ州デアフィールド、レイククックロード1425番地 、 60015(Baxter Healthcare Corporation,Fenwal Division,1425 Lake Co ok Road,Deerfield,Illinois 60015))及び(ヘモネティックス社、所在地( Haemonetics Corporation,City,State))がある。 一般に、従来技術の自動アフェレーシス装置は回転分離式、膜分離式又は遠心 分離式などの体外回路血液分離装置を1台又はそれ以上使用している。このよう な血液分離装置は採血チューブでドナー/患者の血管へ流体的に接続される。蠕 動ポンプなどの血液ポンプを採血チューブに取り付け、患者/ドナーからの全血 を血液分離装置へ圧送する。一般に、採血ポンプは患者/ドナーから採血する部 分(例えば静脈穿刺部位)と血液が体外分離装置(例えばインレット)へ入る部 分の間に配置する。採血チューブの「遠位部分」はドナー/患者から血液ポンプ へと採取した血液を搬送する。採血チューブの「近位部分」は血液ポンプから分 離装置へ血液を供給する。従来技術のアフェレーシス装置では、血管穿刺部位に 近いところで抗凝固剤溶液(ヘパリン入り生食液又はワーファリン入り生食液) を採血チューブの「遠位部分」に添加する様式が一般的である。穿刺部位に近い ところで抗凝固剤溶液を添加することにより、体外循環式アフェレーシスシステ ム内を血液が通過する間に血液が凝固してしまうのを防止している。採血チュー ブの「遠位部分」に抗凝固剤供給チューブを用いて接続した抗凝固剤溶液のバッ グ又は容器を設けておき、抗凝固剤溶液の添加を行うようにするのが一般的であ る。蠕動ポンプなどの抗凝固剤注入ポンプを抗凝固剤供給チューブに取り付けて 一定量の抗凝固剤を前記抗凝固剤供給チューブへ、更に採血チューブの「遠位部 分」の遠位端へと圧入することで所望の抗凝固作用を実現することが出来るよう になっている。 採血チューブの「遠位部分」内にある採血された血液に抗凝固剤溶液を添加す ることに伴う1つの欠点としては、抗凝固剤供給チューブ内に含まれる気泡や空 気が血液ポンプの吸引作用によって採血チューブの「遠位部分」に直接引き込ま れやすい点である。このような気泡や混入空気は血液ポンプを通り採血チューブ の「近位部分」に送り出されてしまう。このような気泡や混入空気は、直接的に 観察して又は体外循環システム内に配置した電子式空気検出器を用いて検出され る部位に到達するまで体外システム内を移動してしまう。抗凝固剤供給チューブ からシステム内への気泡の吸入は、抗凝固剤バッグ又は容器内の抗凝固剤溶液が 思いがけず不足した結果として発生することが分っている。抗凝固剤供給チュー ブからの気泡の吸入は予測されない抗凝固剤供給チューブの穿孔又は切断によっ ても発生することがある。 上述したような体外アフェレーシスシステム内への不慮の空気混入に伴う副作 用の点で、従来技術の方法ならびに装置を改良し、体外循環式アフェレーシスシ ステム内に不慮に気泡が混入するのを最小限に抑える又は混入しないようにしな がら、体外循環式アフェレーシスシステム内の血液へ抗凝固剤溶液を効果的に加 えられるようにする必要がある。 発明の要約 本発明は蠕動ポンプなどの血液ポンプを取り付けてある採血チューブ経由でド ナー/患者から血液を採血するアフェレーシスの方法ならびにそのシステムを提 供する。採血した血液は採血チューブを通って体外循環式血液分離装置および/ またはその他の体外循環式アフェレーシス回路の構成部分へ供給される。採血チ ューブの2つの別々の部分を、ドナー/患者から血液ポンプまで延在する「遠位 部分」と、血液ポンプから分離装置まで延在する「近位部分」とすることが出来 る。本発明によれば、抗凝固剤供給チューブは採血チューブの「近位部分」(即 ち血液ポンプと分離装置の間)に流体的に接続される。抗凝固剤ポンプ又はその 他の加圧装置を用いて抗凝固剤供給チューブ内に抗凝固剤の圧流を維持する。抗 凝固剤供給チューブ内の抗凝固剤の圧力は採血チューブの「近位部分」内部にお ける血液の圧力よりわずかに高くするのが望ましい。このようにすると、抗凝固 剤供給チューブ内への大量の空気の混入又は抗凝固剤の供給量の思いがけない不 足が発生した場合、抗凝固剤供給チューブから採血チューブ内へ空気を吸入した り又は吸引することはなく、むしろ抗凝固剤供給チューブへ血液が逆流するよう になる。 更に、本発明によれば、血管から採血した時点から抗凝固剤供給チューブから の抗凝固剤溶液と混合されるまでの間に血液が回路内で凝固するのを防止するた め、ヘパリンなどの抗凝固剤を配管の「遠位部分」の内部表面にコーティングと して塗布するか又は配管の遠位部分で血液と接触する部分に含有又は含浸するな どが可能である。 更に、本発明によれば、前述の特徴と構造の抗凝固剤供給系統を含む自動体外 循環式アフェレーシスシステムが提供される。 本発明の更なる目的及び利点は以下の詳細な説明と添付の図面を熟読し理解す ることにより当業者には明らかとなろう。 図面の簡単な説明 図1は本発明による間歇式1本穿刺アフェレーシスシステムの略図で、(a) 採血と(b)血液/血液製剤の返血を1本の穿刺針又は採血部位で繰り返し交互 に行うようになっている。 図2は本発明による連続式2本穿刺アフェレーシスシステムの略図で、第1の 静注針から採血して血液又はその他の血液製剤を第2の静注針から返血するよう になっている。 図3は採血モードで運転中の従来技術の1本穿刺自動アフェレーシス装置の構 成図である。 図4は採血モードで運転中の本発明による1本穿刺目動アフェレーシス装置の 構成図である。 図5は従来技術のアフェレーシス装置のチューブハーネスとこれに関係した部 分の斜視図である。 図6は本発明のアフェレーシス装置のチューブハーネスとこれに関係した部分 の斜視図である。 好適実施例の詳細な説明 以下の詳細な説明と添付の図面は本発明の現時点において好適な実施例を説明 し図示することだけを目的として提供するものであって、本発明が実施されるか 又は使用される唯一の実施例の説明又は図示を目的としたものではない。したが って以下の詳細な説明と添付の図面は本発明の特許請求の開示又は請求の範囲に 対してなんらの制限を加えることを意図しておらずまたそのように見なすべきも のでもない。 本発明は体外循環式アフェレーシスの方法ならびにその装置に関するものであ って、血液を哺乳類のドナー又は患者から採血チューブにより体外循環式血液分 離装置へと採取する装置及びその方法である。採血ポンプ例えば蠕動式ポンプな どは採血チューブ上に取り付けて静脈穿刺部位から体外循環式血液分離装置へと 圧送する。抗凝固剤溶液は血液ポンプのインレット側ではなく血液ポンプの出力 側の位置で採血チューブに添加する。血液ポンプの出力側で採血チューブへ抗凝 固剤を添加することで、抗凝固剤供給チューブ内の気泡が採血チューブ又は体外 循環式アフェレーシスシステムの他の部材に混入しないようにしてある。 i.本発明の1本穿刺間歇循環式システム 図1は本発明による間歇式1本穿刺アフェレーシスの方法ならびにその装置の 略図で、体外循環式血液分離装置14へ採血チューブ16で流体的に接続した1 本の静脈穿刺針12を含む。体外循環式血液分離装置14は遠心分離式セパレー タ、半透膜、メンブレン回転式セパレータ等を含む各種の分離装置を含む。本発 明の装置で利用可能な市販の血液分離装置14の例としては、血漿セル−Cセパ レータ装置及び血小板セル・セパレータ装置(Plasma cell-C separator and Pl atelet cell separator)(バクスター・ヘルスケア社フェンウォール事業部、 米国イリノイ州デアフィールド、レイククックロード1425番地、60015 (Baxter Healthcare Corporation,Fenwall Division,1425 Lake Cook Road, Deerfield,Illinois 60015))がある。本発明の装置に使用可能な血液分離装 置の例は「血小板濃厚液を作成するための装置及びその方法(Apparatus and Me thods For Generating Platelet Concentrate)」と題する米国特許第4,85 1,126号(シェーンドルファー(Schoendorfer))、「血液分画作成システ ム及びその方法(Blood Fractionation System and Method)」と題する米国特 許第5,034,135号(フィッシェル(Fischel))、「血液成分の分離の 拡張(Enhanced Separation of Blood Components)」と題する米国特許第4, 871,462号(フィッシェルら(Fischel,et al.))、「高剪断性を用い た液状媒体内の懸濁成分を分離するためのキューエットメンブレン濾過装置(Co uette Membrane Filtration Apparatus for Separating Suspended Components in a Fluid Mediums Using High Shear)」と題する米国特許第4,755,3 00号(フィッシェルら(Fischel,et al.))、「高剪断性を用いた液状媒体 内の懸濁成分を分離するためのキューエットメンブレン濾過装置(Couette Memb rane Filtration Apparatus for Separating Suspended Components in a Fluid Mediums Using High Shear)」と題する米国特許第4,808,307号(フィッシェルら(Fi schel,et al.))、密閉式ヘマフェレーシスシステム及びその方法(Closed He mapheresis System And Method)」と題する米国特許第4,776,964号( シェーンドルファーら(Schoendorfer,et al.))に開示されている。上記米国 特許の開示全体は本明細書において参考文献に含めてある。 採血チューブ16は静脈穿刺針12から血液分離装置14へ血液を送る。血液 ポンプ18は採血チューブに取り付けて静脈穿刺針12からの血液を分離装置1 4へ圧送する。血液ポンプ18は静脈穿刺針12から分離装置14へ採血チュー ブ16を経由して血液を押し出すことの出来るような何らかの種類の血液ポンプ で構成できる。血液ポンプ18は血液の細胞成分に不必要な又は過度の損傷を与 えることなく採血チューブ16を経由して血液の所望の圧送が行い得ることが望 ましい。更には、血液ポンプ18が血液に微生物又はその他の汚染物質を混入す ることなく採血チューブ16を経由して血液の圧送を行い得ることが望ましい。 したがって、本発明の多くの実施例では、血液ポンプ18は採血チューブ16の 壁に蠕動運動を起こすように作動して採血チューブ16を介して血液に所望のポ ンプ作用を生じせしめるような蠕動ポンプを含む。本発明の装置で血液ポンプ1 8として使用可能な蠕動ポンプの例には「製品名、メーカー、所在地」として市 販のものが含まれる。 血液ポンプ18は1本だけの静脈穿刺針12と血液分離装置14の間で採血チ ューブ16に取り付ける。つまり採血チューブ16は、単一の静脈穿刺針12か ら血液ポンプ18のインレット側まで延在する第1の又は遠位部分と、血液ポン プ18のアウトレット側から分離装置14まで延在する第2の又は近位側の部分 とを含む。採血チューブ16の第1の又は遠位側の部分の内部における圧と流体 力学は採血チューブ16の第2の又は近位側の部分の内部における圧又は流体力 学とは異なり、第1の又は遠位側の部分を通って送られる血液は血液ポンプ18 に吸引又は吸入され、一方第2の又は近位側の部分の血液は血液ポンプ18のア ウトレットから陽圧で押し出される。 抗凝固剤供給源又は容器22は抗凝固剤供給チューブ24によって採血チュー ブ16の第2の又は近位側の部分に接続する。このようにすると、抗凝固剤容器 22から抗凝固剤供給チューブ24を通って抗凝固剤溶液が導出され、血液ポン プ18のアウトレットと血液分離装置14のインレットの間で抗凝固剤供給チュ ーブ16の第2の又は近位側の部分に入る。幾つかの実施例では、抗凝固剤22 は重力による滴下又は可撓性抗凝固剤容器22の加圧により注入される。別の実 施例では、例えば図1に図示したシステムなどにおいて、抗凝固剤秤量ポンプ2 6を抗凝固剤供給チューブ24に取り付けて一定量の抗凝固剤を供給チューブ2 4から採血チューブ16の第2の又は近位側の部分に連続注入する。抗凝固剤秤 量ポンプ26は血液ポンプ18と電子的に接続して調節されるようにしておき、 患者/ドナーから血液分離装置14へ採血チューブ16を介して血液が圧送され ている時にだけ抗凝固剤供給チューブ24を通って抗凝固剤溶液が注入されるよ うにしておく。 図1に図示した実施例において、血液分離装置14は血液を第1の分画又は「 分画A」と第2の分画又は「分画B」とに分離するために使用する。図示した実 施例では、分画Aがまず分画A容器22に分離され、その後破棄されるか又は所 望の血液製剤の採取のために更に分離処理を行う。分画Bは分画B容器24に保 持又は貯められてから返血チューブ26経由で患者/ドナーに間歇式に返血され る。図1に図示した実施例では、返血チューブ26は血液ポンプ18上に装置す るか又はこれを通過しており、血液ポンプ18を返血モードで反対方向に作動さ せることにより、返血チューブ26経由で分画B容器24の内容を間歇的に圧送 し単一の静脈穿刺針12を経由して患者/ドナーに返血するのに用いられるよう になっている。 一般的なプラズマフェレーシスシステムにおいて、図1に図示してある「分画 A」は液状の血漿分画を含み、一方で「分画B」は血液細胞濃厚液を含む。分画 Aの液状血漿は回収ボトルに回収された後、更に2次処理(例えば新鮮凍結又は 凍結乾燥)、又は処理(例えば第VIII因子などの血液製剤の分離)を行うた めに排出される。「分画B」の細胞濃厚液は返血チューブ26からドナーへと間 歇的に返血される。 ii.本発明の2本穿刺連続循環式システム 図2は本発明による2本穿刺連続循環式アフェレーシスの方法ならびにその装 置の略図である。図1に図示した1本穿刺の実施例と同様に、図2に図示した2 本穿刺の実施例でも体外循環式血液分離装置14へ採血チューブ16で流体的に 接続した静脈穿刺採血針12を用いる。血液ポンプ18を採血チューブ16に装 着して、図1に図示した1本穿刺間歇循環式の実施例についてすでに述べたよう な方法で、静脈穿刺採血針12から体外循環式血液分離装置14への血液の圧送 を行う。 また、図1に図示した1本穿刺間歇循環式の実施例の場合と同様に、抗凝固剤 供給源又は容器22を採血チューブ16の第2の又は近位側の部分へ抗凝固剤供 給チューブ24で接続する。抗凝固剤秤量ポンプ26を任意に用いて抗凝固剤溶 液供給源又は容器22から採血チューブ16の第2の又は近位側の部分へ抗凝固 剤溶液の一定量を提供することが出来る。前述の間歇循環式1本穿刺の実施例の 場合と同様に、採血チューブ16の第2の又は近位側の部分を通過する血液の圧 力を、抗凝固剤供給チューブ24を通過する何らかの空気又は混入気体よりも十 分に高くしておき、これらの空気又は混入気体が採血チューブ16へ入らないよ うにする。むしろ、採血チューブ16の第2の又は近位側の部分の内部の加圧さ れた血液は抗凝固剤供給チューブ24内部の空気又は混入気体を圧搾するので、 採血チューブ16の第2の又は近位側の部分から血液が抗凝固剤供給チューブ2 4へ逆流するようになり、抗凝固剤供給チューブ24から採血チューブ16への 空気又は気体の不用意な侵入又は混入を防止している。 図2に図示した2本穿刺連続循環システムは図1に図示した1本穿刺間歇循環 システムとは異なり、血液の「分画B」成分が返血チューブ26から別の返血用 静脈穿刺針32へ送られる。独立した返血用静脈穿刺針32は採血用静脈穿刺針 12の位置とは別で離れた第2の血管穿刺部位を提供する。このようにすると、 「分画B」成分を独立した静注針32経由で患者へ連続的に返血できる。患者/ ドナーへ「分画B」成分の返血を容易に行えるようにするため、返血チューブ2 6に注入ポンプ34を取り付け、返血チューブ26を経由し静注針32から患者 /ドナーへ「分画B」成分の圧送を行う。注入ポンプ34は何らかの適当な種類 のポンプを含み、特に採血ポンプ18として使用する前述の形式の蠕動ポンプを 含むことが出来る。 図2に図示した2本穿刺連続循環式システムの幾つかの用途では、血液の「分 画A」成分は破棄されるか又は更に処理するために排出される。このような「分 画A」を排出する用途においては、例えばドナーの血漿又は生食液などの置換・ 代用液を「分画B」成分に補充してから返血するようにするのが望ましい。その ため、任意の置換液供給源又は容器34を置換液チューブ36で返血チューブ2 6へ接続できる。適当な重力供給、加圧又はポンプ装置を用いて任意の置換液供 給源又は容器34から配管36経由で返血チューブ26内へ所望の流量の置換液 を提供することが出来る。 連続循環能力があるため、図2に図示したシステムは、a)血液の特定の分画 又は成分(例えば無細胞血漿又は多白血球血漿等)を分離し、b)これらの分離 した血液分画又は成分に治療的処置(例えばカラム吸収、化学療法、放射線療法 、光療法、その他等)を加えたのち、c)治療的処置を行った血液分画又は成分 を全血の残りの分画又は成分と再混和してから患者に返血することが望まれるよ うな治療的用途に特に好適である。 図3及び図4はa)従来技術のアフェレーシス装置(図3)と、b)本発明の アフェレーシス装置(図4)との一般的な動作部材を並置した比較を提供する。 採血回路又はチューブ104a、106aは静注針100aを体外循環式血液分 離装置108aに接続する。蠕動ポンプなどの血液ポンプBPを採血チューブに 取り付けて静注針100aから血液分離装置108aへ血液を圧送する。静注針 100aのハブ102aを血液ポンプBPのインレットへ接続する採血チューブ の一部は「遠位側の部分」104aとして示してある。血液ポンプのアウトレッ ト側から血液分離装置108aのインレットへ接続する採血チューブの一部は「 近位側の部分」106aとして示してある。血液ポンプBPのインレットで発生 する陰圧により静注針100aから採血チューブの遠位側の部分104aを通り 血液ポンプBPへ血液が吸入又は吸引される。この後、血液は陽圧下に血液ポン プBPのアウトレット側へ圧送され、採血チューブの近位側の部分106aを経 由して血液分離装置108aへ基本的に「押し出される」。 図3に図示した従来技術のシステムでは、抗凝固剤のバッグ又は容器124a には0.9%生理食塩水にヘパリンを溶解した溶液などの抗凝固剤溶液が含まれ る。上側の抗凝固剤供給チューブ126aは抗凝固剤容器124aを抗凝固剤ポ ンプACPのインレット側に接続する。下側の抗凝固剤チューブ128aは抗凝 固剤ポンプACPのアウトレット側を採血チューブの遠位側の部分104aに接 続する。抗凝固剤ポンプACPは抗凝固剤容器124aから抗凝固剤供給チュー ブ126a、128aを通り採血チューブの遠位側の部分104aへ一定量の抗 凝固剤を供給するように作動し、抗凝固剤溶液が血液ポンプBPにより採血チュ ーブの遠位側の部分104aを通って採取される血液と混合する。抗凝固剤ポン プACPは、血液ポンプBPが患者から血液を採血するのと同時に採取した血液 に一定量の抗凝固剤を抗凝固剤ポンプACPから供給するように、血液ポンプB Pと連動するのが一般的である。 従来技術のシステム(図3)と本発明のシステム(図4)の両方において、血 液/抗凝固剤の混合物は採血チューブの近位側の部分106aと106bとを通 り血液分離装置108aへ入り、ここで血液は第1の成分(例えば血液細胞濃厚 液)と第2の成分(例えば血漿)とに分離される。血液細胞濃厚液などの第1の 成分は第1の成分用チューブ110aを通過してポンプ(図3と図4ではCCP として図示してある)により血液細胞濃厚液ポンプCCPから採取タンク112 a、112bへ圧送される。タンクの排出管114aはタンク112aの排出ポ ートを採血チューブの近位側114bの部分106a、106bへ接続しており 、これによって所望の場合には血液細胞濃厚液の返血用帰還ループを提供する。 しかし採血中にクランプ又は弁116a、116bを用いてタンク排出管114 a、114bを閉じると細胞濃厚液又はその他の血液成分をタンク112a、1 12bの内部に貯溜することが出来る。 第2の成分例えば液状血漿などは第2の成分の排出管118a、118bを通 って血液分離装置108a、108bから排出され、回収バッグ又は容器122 a、122bに回収される。第2の成分の配管クランプ120a、120bは第 2の成分の排出管118aに配置してあり、所望の時にここの流れを閉塞するこ とが出来る。 図3に図示した従来技術のアフェレーシス装置に見られる問題の1つは、抗凝 固剤供給チューブ126aおよび/または128aを通して、採血した血液内に 不用意に空気を吸入してしまう可能性があることである。これは抗凝固剤容器1 24aが思いがけず空になったときや、又は抗凝固剤のチューブ126a、12 8aが破損又は断裂した場合に発生する可能性がある。このような場合には大量 の空気が抗凝固剤供給チューブ126aおよび/または128aから下向きに採 血チューブの遠位側の部分104aへと通過してしまう。このように不用意に導 入された空気は血液ポンプBPのインレット側へと引き込まれた後、更に血液ポ ンプBPによって採血チューブの近位側の部分106aを通り排出又は「押し出 される」。このような不用意に導入された空気が検出されないと、血液分離装置 へと通過して血液分離処理を結果的に障害することになる。 図4に図示したように、本発明のアフェレーシスシステムは採血チューブの遠 位側の部分104bではなく、これの近位側の部分106bへと抗凝固剤供給チ ューブ128bから抗凝固剤溶液を注入することにより、抗凝固剤供給チューブ 126b、128bを通って採血チューブ104b、106bへと予測されない 空気の混入が起こる可能性を排除している。採血チューブの近位側の部分106 bは血液ポンプBPの「アウトレット側」にあるので、近位側の部分106bを 通る血液は陽圧がかけられている。したがって、下側の抗凝固剤供給チューブ1 28bから採血チューブの近位側の部分106bへ相互接続している部分へと通 過する不用意に導入された空気は採血チューブの近位側の部分106bへ入るこ とはない。むしろ、一般的な運転条件下では、下側の抗凝固剤供給チューブ12 8b内部の空気は陽圧の血液により圧搾され、採血チューブの近位側の部分10 6bから下側の抗凝固剤供給チューブ128bへと血液が逆流する。つまり、体 外循環式血液処理システムへ不用意に空気が混入する可能性は低く抑えられてい る。 iii.自動空気検出能力を有するシステムへの本発明の組み込み 多くの自動アフェレーシス装置は採血チューブ上又は他の場所に空気検出器を 装置してあり、体外循環式血液処理システム内への空気の不用意な吸入を検出で きるようになっている。このような検出器は血液を採取する静脈針からある程度 の距離だけ離れている。つまり、空気検出器を組み込んであるシステムにおいて も、採血ライン内への空気の不用意な吸入により、空気検出器の位置から「遠位 側」に、採血チューブ内に検出できない隙間又は空気間隙が出来てしまうことが ある。このような不用意に吸入された空気は、立ち会っている技術者又はオペレ ータが視覚的に確認できないと、後続の返血サイクルにおいて患者へ注入される ことになる。 図5と図6は採血ライン上に動作的に空気検出器を配置してある従来技術のア フェレーシス装置(図5)と、採血ライン上に動作的に空気検出器を配置してあ る本発明のアフェレーシス装置(図6)との比較である。 図5に図示してあるように、従来技術の一般的なアフェレーシス装置では患者 の血管から/血管へ間歇的に液状流体を採取し注入するための手段として静脈針 200aを使用する。細長い導管202aの遠位端を静脈針200aの近位側ハ ブに接続し、延長チューブ204aの遠位側コネクタへ近位端を接続する。延長 チューブ204aは円筒状のY字状コネクタ208aの第1の腕へ流体的に接続 される。円筒状のY字状コネクタ208aの第2の腕は、抗凝固剤溶液が抗凝固 剤タンク212aから抗凝固剤供給チューブ210aを通って抗凝固剤ポンプ2 14aにより導管202a及び円筒状の延長チューブ204aに採取される血流 内へと圧送されるように、抗凝固剤供給チューブ210aと流体的に連結する。 Y字状コネクタ208aの第3の腕は細長い採血チューブ206aに流体的に接 続する。細長い採血チューブ206aは血液ポンプ216aを通ってから採取し た血液を体外循環式血液処理装置へと送る。つまり採血チューブ206aの「遠 位側の部分」はY字状コネクタ208aの第3の腕から血液ポンプ206aのイ ンレット側へと延在しており、採血チューブ206aの「近位側の部分」は血液 ポンプ216aのアウトレット側から体外循環式血液処理装置(図示していない )のインレットへと延在する。図示した実施例では、Y字状コネクタ208aの 第3の腕に採血チューブ206aが接続する点から約36インチの距離の採血チ ューブ206a上に空気検出器218aが配置してある。つまり、抗凝固剤供給 ライン210aからY字状コネクタ208aへと万が一空気が吸い込まれた場合 、空気検出器218aで空気の存在が検出されるまでに採血チューブ内を少なく とも36インチほど登ってこなければならない。この距離を設けることで、警報 を 作動させたり又は空気検出器218aによって検出されたりすることなく、不用 意に吸入した気泡が空気検出器218aの遠位側の採血チューブ206aの部分 に吸い込まれることが明らかに発生し得る。このように空気検出器の遠位側で不 用意に空気が取り込まれた場合には、後に血液ポンプ216aが逆転して患者に 血液を返血する際に取り込んでしまった気泡が導管202aを通り患者の血管系 に送り込まれてしまう可能性がある。 図6に図示した本発明のアフェレーシスシステムでは、導管202bの近位端 が採血ライン206bの遠位端へ直接接続してある。図5に図示した従来技術の システムの場合と同様に、空気検出器218bは採血チューブ206bの遠位端 から約36インチの所に配置してある。図6に図示した本発明の装置は従来技術 の装置とは対称的に、円筒状のY字状コネクタ208bで採血チューブ206b の「近位側の部分」へ(即ち血液ポンプのアウトレット側へ)接続してある抗凝 固剤供給チューブ210bを用いている。このようにした場合、抗凝固剤供給チ ューブ210bは採血チューブ206bの近位側の部分に直接抗凝固剤溶液の流 れを供給し、この後連続的な陽圧が血液ポンプ216bによって維持される。こ うすると抗凝固剤ポンプ214bを作動させ、抗凝固剤タンク212bから抗凝 固剤供給チューブ210bを通り、採血チューブ206bの近位側の部分から採 取される血液の流れに混入するように一定量の抗凝固剤溶液を圧送することが出 来る。抗凝固剤供給チューブ210b内に万が一空気の混入があった場合でも、 採血チューブ206bの近位側の部分の陽圧によって、抗凝固剤供給チューブ2 10bから採血チューブ206bへのこうした空気の侵入を阻止又は防止するこ とが出来る。更に、図5の従来技術のシステムでは有り得たような空気検出器2 18bの遠位側に延在する採血チューブ206bの一部へ抗凝固剤供給チューブ 210bを通って空気が不用意に吸い込まれる可能性は全くない。つまり患者の 血管系へ検出されなかった気泡が注入される可能性は本発明のシステムにより実 質的に最小限に留まるか又は排除される。 以上の詳細な説明と添付の図面は本発明の特定の実施例の幾つかを説明するこ とを意図したものであって、本発明が存在し得る可能性のある全ての実施例を図 示又は説明することを意図したものではない。本発明の趣旨と範囲を逸脱するこ となく本明細書で説明した実施例に幾多の変更を成し得ることは当業者には認識 されよう。しかるに、本発明のこうした変更ならびに考え得る実施例は後述の請 求の範囲に含まれこれの等価物であると見なされる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年10月26日 【補正内容】 明細書 抗凝固剤注入用の別の位置を含むアフェレーシスシステム 発明の分野 本発明は一般に医療用装置に関し、より特定すれば全血などの液体を2つ又は それ以上の成分又は分画に分離するための方法ならびにその装置に関する。 背景技術 従来技術は例えば全血などの液体を2つ又はそれ以上の特定の成分又は分画に 分離するための方法ならびにその装置を各種含んでいる。 術語「アフェレーシス」は、全血を(a)採血し、(b)2つ又はそれ以上の 分画に分離し、(c)分離した血液の分画の少なくとも1つを患者又はドナー( 供血者)に返血するという3段階の術式を表している。最も一般的なアフェレー シスの様式は「プラズマフェレーシス(血漿交換)」として公知である。プラズ マフェレーシスにおいては液性血漿分画を他の液性及び細胞性成分が含まれる「 細胞分画」から分離した後、これらの細胞分画をドナーに返血する。これ以外の アフェレーシスの術式としては、「白血球フェレーシス」(全血から白血球だけ を分離する)と「血小板フェレーシス」(血小板だけを全血から分離する)が含 まれる。 ある種のアフェレーシス術式は商業的に利用可能な血液成分の採取及び分離の ために実施される。その他のアフェレーシス術式は治療を目的として行われる。 治療目的の例としては、「血漿交換療法」(血液中の血漿を除去して代用液に入 れ換える)、及び血液中の特定の分画を分離し体外的治療例えば放射線療法、化 学療法、キレート療法、又は分離した血液分画を吸収カラム又は同様なものに通 すことによる特定物質の吸収除去などを行う各種の実験的術式が含まれる。 現代のアフェレーシス術式は自動化され電子制御されたアフェレーシス装置を 用いて行うのが一般的である。市販されている自動アフェレーシス装置の例とし てはオートフェレーシス−C型システム(バクスター・ヘルスケア社フェンウォ ール事業部、米国イリノイ州デアフィールド、レイククックロード1425番地 、 60015(Baxter Healthcare Corporation,Fenwal Division,1425 Lake Co ok Road,Deerfield,Illinois 60015))及び(ヘモネティックス社、所在地( Haemonetics Corporation,City,State))がある。 一般に、従来技術の自動アフェレーシス装置は回転分離式、膜分離式又は遠心 分離式などの体外回路血液分離装置を1台又はそれ以上使用している。このよう な血液分離装置は採血チューブでドナー/患者の血管へ液体的に接続される。蠕 動ポンプなどの血液ポンプを採血チューブに取り付け、患者/ドナーからの全血 を血液分離装置へ圧送する。一般に、採血ポンプは患者/ドナーから採血する部 分(例えば静脈穿刺部位)と血液が体外分離装置(例えばインレット)へ入る部 分の間に配置する。採血チューブの「遠位部分」はドナー/患者から血液ポンプ へと採取した血液を搬送する。採血チューブの「近位部分」は血液ポンプから分 離装置へ血液を供給する。従来技術のアフェレーシス装置では、血管穿刺部位に 近いところで抗凝固剤溶液(ヘパリン入り生食液又はワーファリン入り生食液) を採血チューブの「遠位部分」に添加する様式が一般的である。穿刺部位に近い ところで抗凝固剤溶液を添加することにより、体外循環式アフェレーシスシステ ム内を血液が通過する間に血液が凝固してしまうのを防止している。採血チュー ブの「遠位部分」に抗凝固剤供給チューブを用いて接続した抗凝固剤溶液のバッ グ又は容器を設けておき、抗凝固剤溶液の添加を行うようにするのが一般的であ る。蠕動ポンプなどの抗凝固剤注入ポンプを抗凝固剤供給チューブに取り付けて 一定量の抗凝固剤を前記抗凝固剤供給チューブへ、更に採血チューブの「遠位部 分」の遠位端へと圧入することで所望の抗凝固作用を実現することが出来るよう になっている。 採血チューブの「遠位部分」内にある採血された血液に抗凝固剤溶液を添加す ることに伴う1つの欠点としては、抗凝固剤供給チューブ内に含まれる気泡や空 気が血液ポンプの吸引作用によって採血チューブの「遠位部分」に直接引き込ま れやすい点である。このような気泡や混入空気は血液ポンプを通り採血チューブ の「近位部分」に送り出されてしまう。このような気泡や混入空気は、直接的に 観察して又は体外循環システム内に配置した電子式空気検出器を用いて検出され る部位に到達するまで体外システム内を移動してしまう。抗凝固剤供給チューブ からシステム内への気泡の吸入は、抗凝固剤バッグ又は容器内の抗凝固剤溶液が 思いがけず不足した結果として発生することが分っている。抗凝固剤供給チュー ブからの気泡の吸入は予測されない抗凝固剤供給チューブの穿孔又は切断によっ ても発生することがある。 上述したような体外アフェレーシスシステム内への不慮の空気混入に伴う副作 用の点で、従来技術の方法ならびに装置を改良し、体外循環式アフェレーシスシ ステム内に不慮に気泡が混入するのを最小限に抑える又は混入しないようにしな がら、体外循環式アフェレーシスシステム内の血液へ抗凝固剤溶液を効果的に加 えられるようにする必要がある。 発明の要約 本発明は蠕動ポンプなどの血液ポンプを取り付けてある採血チューブ経由でド ナー/患者から血液を採血するアフェレーシスの方法ならびにそのシステムを提 供する。採血した血液は採血チューブを通って体外循環式血液分離装置および/ またはその他の体外循環式アフェレーシス回路の構成部分へ供給される。採血チ ューブの2つの別々の部分を、ドナー/患者から血液ポンプまで延在する「遠位 部分」と、血液ポンプから分離装置まで延在する「近位部分」とすることが出来 る。本発明によれば、抗凝固剤供給チューブは採血チューブの「近位部分」(即 ち血液ポンプと分離装置の間)に液体的に接続される。抗凝固剤ポンプ又はその 他の加圧装置を用いて抗凝固剤供給チューブ内に抗凝固剤の圧流を維持する。抗 凝固剤供給チューブ内の抗凝固剤の圧力は採血チューブの「近位部分」内部にお ける血液の圧力よりわずかに高くするのが望ましい。このようにすると、抗凝固 剤供給チューブ内への大量の空気の混入又は抗凝固剤の供給量の思いがけない不 足が発生した場合でも、抗凝固剤供給チューブから採血チューブ内へ空気を吸入 したり又は吸引することはなく、むしろ抗凝固剤供給チューブへ血液が逆流する ようになる。 更に、本発明によれば、血管から採血した時点から抗凝固剤供給チューブから の抗凝固剤溶液と混合されるまでの間に血液が回路内で凝固するのを防止するた め、ヘパリンなどの抗凝固剤を配管の「遠位部分」の内部表面にコーティングと して塗布するか又は配管の遠位部分で血液と接触する部分に含有又は含浸するな どが可能である。 更に、本発明によれば、前述の特徴と構造の抗凝固剤供給系統を含む自動体外 循環式アフェレーシスシステムが提供される。 本発明の更なる目的及び利点は以下の詳細な説明と添付の図面を熟読し理解す ることにより当業者には明らかとなろう。 図面の簡単な説明 図1は本発明による間歇式1本穿刺アフェレーシスシステムの略図で、(a) 採血と(b)血液/血液製剤の返血を1本の穿刺針又は採血部位で繰り返し交互 に行うようになっている。 図2は本発明による連続式2本穿刺アフェレーシスシステムの略図で、第1の 静注針から採血して血液又はその他の血液製剤を第2の静注針から返血するよう になっている。 図3は採血モードで運転中の従来技術の1本穿刺自動アフェレーシス装置の構 成図である。 図4は採血モードで運転中の本発明による1本穿刺自動アフェレーシス装置の 構成図である。 図5は従来技術のアフェレーシス装置のチューブハーネスとこれに関係した部 分の斜視図である。 図6は本発明のアフェレーシス装置のチューブハーネスとこれに関係した部分 の斜視図である。 好適実施例の詳細な説明 以下の詳細な説明と添付の図面は本発明の現時点において好適な実施例を説明 し図示することだけを目的として提供するものであって、本発明が実施されるか 又は使用される唯一の実施例の説明又は図示を目的としたものではない。したが って以下の詳細な説明と添付の図面は本発明の特許請求の開示又は請求の範囲に 対してなんらの制限を加えることを意図しておらずまたそのように見なすべきも のでもない。 本発明は体外循環式アフェレーシスの方法ならびにその装置に関するものであ って、血液を哺乳類のドナー又は患者から採血チューブにより体外循環式血液分 離装置へと採取する装置及びその方法である。採血ポンプ例えば蠕動式ポンプな どは採血チューブ上に取り付けて静脈穿刺部位から体外循環式血液分離装置へと 圧送する。抗凝固剤溶液は血液ポンプのインレット側ではなく血液ポンプの出力 側の位置で採血チューブに添加する。血液ポンプの出力側で採血チューブへ抗凝 固剤を添加することで、抗凝固剤供給チューブ内の気泡が採血チューブ又は体外 循環式アフェレーシスシステムの他の部材に混入しないようにしてある。 i.本発明の1本穿刺間歇循環式システム 図1は本発明による間歇式1本穿刺アフェレーシスの方法ならびにその装置の 略図で、体外循環式血液分離装置14へ採血チューブ16で液体的に接続した1 本の静脈穿刺針12を含む。体外循環式血液分離装置14は遠心分離式セパレー タ、半透膜、メンブレン回転式セパレータ等を含む各種の分離装置を含む。本発 明の装置で利用可能な市販の血液分離装置14の例としては、血漿セル−Cセパ レータ装置及び血小板セル・セパレータ装置(Plasma cell-C separator and Pl atelet cell separator)(バクスター・ヘルスケア社フェンウォール事業部、 米国イリノイ州デアフィールド、レイククックロード1425番地、60015 (Baxter Healthcare Corporation,Fenwall Division,1425 Lake Cook Road, Deerfield,Illinois 60015))がある。本発明の装置に使用可能な血液分離装 置の例は「血小板濃厚液を作成するための装置及びその方法(Apparatus and Me thods For Generating Platelet Concentrate)」と題する米国特許第4,85 1,126号(シェーンドルファー(Schoendorfer))、「血液分画作成システ ム及びその方法(Blood Fractionation System and Method)」と題する米国特 許第5,034,135号(フィッシェル(Fischel))、「血液成分の分離の 拡張(Enhanced Separation of Blood Components)」と題する米国特許第4, 871,462号(フィッシェルら(Fischel,et al.))、「高剪断性を用い た液状媒体内の懸濁成分を分離するためのキューエットメンブレン濾過装置(Co uette Membrane Filtration Apparatus for Separating Suspended Components in a Fluid Mediums Using High Shear)」と題する米国特許第4,755,3 00号(フィッシェルら(Fischel,et al.))、「高剪断性を用いた液状媒体 内の懸濁成分を分離するためのキューエットメンブレン濾過装置(Couette Memb rane Filtration Apparatus for Separating Suspended Components in a Fluid Mediums Using H igh Shear)」と題する米国特許第4,808,307号(フィッシェルら(Fis chel,et al.))、密閉式ヘマフェレーシスシステム及びその方法(Closed Hem apheresis System And Method)」と題する米国特許第4,776,964号( シェーンドルファーら(Schoendorfer,et al.))に開示されている。上記米国 特許の開示全体は本明細書において参考文献に含めてある。 採血チューブ16は静脈穿刺針12から血液分離装置14へ血液を送る。血液 ポンプ18は採血チューブに取り付けて静脈穿刺針12からの血液を分離装置1 4へ圧送する。血液ポンプ18は静脈穿刺針12から分離装置14へ採血チュー ブ16を経由して血液を押し出すことの出来るような何らかの種類の血液ポンプ で構成できる。血液ポンプ18は血液の細胞成分に不必要な又は過度の損傷を与 えることなく採血チューブ16を経由して血液の所望の圧送が行い得ることが望 ましい。更には、血液ポンプ18が血液に微生物又はその他の汚染物質を混入す ることなく採血チューブ16を経由して血液の圧送を行い得ることが望ましい。 したがって、本発明の多くの実施例では、血液ポンプ18は採血チューブ16の 壁に蠕動運動を起こすように作動して採血チューブ16を介して血液に所望のポ ンプ作用を生じせしめるような蠕動ポンプを含む。 血液ポンプ18は1本だけの静脈穿刺針12と血液分離装置14の間で採血チ ューブ16に取り付ける。つまり採血チューブ16は、単一の静脈穿刺針12か ら血液ポンプ18のインレット側まで延在する第1の又は遠位部分と、血液ポン プ18のアウトレット側から分離装置14まで延在する第2の又は近位側の部分 とを含む。採血チューブ16の第1の又は遠位側の部分の内部における圧と流体 力学は採血チューブ16の第2の又は近位側の部分の内部における圧又は流体力 学とは異なり、第1の又は遠位側の部分を通って送られる血液は血液ポンプ18 に吸引又は吸入され、一方第2の又は近位側の部分の血液は血液ポンプ18のア ウトレットから陽圧で押し出される。 抗凝固剤供給源又は容器23は抗凝固剤供給チューブ25で採血チューブ16 の第2の又は近位側の部分に接続する。このようにすると、抗凝固剤容器23か ら抗凝固剤供給チューブ25を通って抗凝固剤溶液が導出され、血液ポンプ18 のアウトレットと血液分離装置14のインレットの間で抗凝固剤供給チューブ1 6の第2の又は近位側の部分に入る。幾つかの実施例では、抗凝固剤23を重力 による滴下又は可撓性の抗凝固剤容器23の加圧によって注入している。別の実 施例では、例えば図1に図示したシステムなどにおいて、抗凝固剤秤量ポンプ2 7を抗凝固剤供給チューブ25に取り付けて、一定量の抗凝固剤を供給チューブ 25から採血チューブ16の第2の又は近位側の部分に連続注入する。抗凝固剤 秤量ポンプ27は血液ポンプ18と電子的に接続して調節されるようにしておき 、患者/ドナーから血液分離装置14へ採血チューブ16を介して血液が圧送さ れている時にだけ抗凝固剤供給チューブ25を通って抗凝固剤溶液が注入される ようにしておく。図1に図示した実施例において、血液分離装置14は血液を第 1の分画又は「分画A」と第2の分画又は「分画B」とに分離するために使用す る。図示した実施例では、分画Aがまず分画A容器22に分離され、その後、破 棄するか、又は所望の血液製剤の採取のために更に分離処理を行う。分画Bは分 画B容器24に保持又は貯められてから返血チューブ26経由で患者/ドナーに 間歇式に返血される。図1に図示した実施例では、返血チューブ26は血液ポン プ18上に装置するか又はこれを通過しており、血液ポンプ18を返血モードで 反対方向に作動させることにより、返血チューブ26経由で分画B容器24の内 容を間歇的に圧送し単一の静脈穿刺針12を経由して患者/ドナーに返血するの に用いられるようになっている。 一般的なプラズマフェレーシスシステムにおいて、図1に図示してある「分画 A」は液状の血漿分画を含み、「分画B」は血液細胞濃厚液を含む。分画Aの液 状血漿は回収ボトルに回収された後、更に2次処理(例えば新鮮凍結又は凍結乾 燥)、又は処理(例えば第VIII因子などの血液製剤の分離)を行うために排 出される。「分画B」の細胞濃厚液は返血チューブ26からドナーへと間歇的に 返血される。 ii.本発明の2本穿刺連続循環式システム 図2は本発明による2本穿刺連続循環式アフェレーシスの方法ならびにその装 置の略図である。図1に図示した1本穿刺の実施例と同様に、図2に図示した2 本穿刺の実施例でも体外循環式血液分離装置14へ採血チューブ16で液体的に 接続した静脈穿刺採血針12を用いる。血液ポンプ18を採血チューブ16に装 着して、図1に図示した1本穿刺間歇循環式の実施例についてすでに述べたよう な方法で、静脈穿刺採血針12から体外循環式血液分離装置14への血液の圧送 を行う。 また、図1に図示した1本穿刺間歇循環式の実施例の場合と同様に、抗凝固剤 供給源又は容器23を採血チューブ16の第2の又は近位側の部分へ抗凝固剤供 給チューブ25で接続する。任意の抗凝固剤秤量ポンプ27を用い、抗凝固剤溶 液供給源又は容器23から採血チューブ16の第2の又は近位側の部分へ抗凝固 剤溶液の一定量を提供することが出来る。前述の間歇循環式1本穿刺の実施例の 場合と同様に、採血チューブ16の第2の又は近位側の部分を通過する血液の圧 力を、抗凝固剤供給チューブ25を通過する何らかの空気又は混入気体よりも十 分に高くしておき、これらの空気又は混入気体が採血チューブ16へ入らないよ うにする。むしろ、採血チューブ16の第2の又は近位側の部分の内部の加圧さ れた血液は抗凝固剤供給チューブ25内部の空気又は混入気体を圧搾するので、 採血チューブ16の第2の又は近位側の部分から血液が抗凝固剤供給チューブ2 4へ逆流するようになり、抗凝固剤供給チューブ24から採血チューブ16への 空気又は混入気体の不用意な侵入又は混入を防止している。 図2に図示した2本穿刺連続循環システムは図1に図示した1本穿刺間歇循環 システムとは異なり、血液の「分画B」成分が返血チューブ26から別の返血用 静脈穿刺針32へ送られる。独立した返血用静脈穿刺針32は採血用静脈穿刺針 12の位置とは別で離れた第2の血管穿刺部位を提供する。このようにすると、 「分画B」成分を独立した静注針32経由で患者へ連続的に返血できる。患者/ ドナーへ「分画B」成分の返血を容易に行えるようにするため、返血チューブ2 6に注入ポンプ34を取り付け、返血チューブ26を経由し静注針32から患者 /ドナーへ「分画B」成分の圧送を行う。注入ポンプ34は何らかの適当な種類 のポンプを含み、特に採血ポンプ18として使用する前述の形式の蠕動ポンプを 含むことが出来る。 図2に図示した2本穿刺連続循環式システムの幾つかの用途では、血液の「分 画A」成分は破棄されるか又は更に処理するために排出される。このような「分 画A」を排出する用途においては、例えばドナーの血漿又は生食液などの置換・ 代用液を「分画B」成分に補充してから返血するようにするのが望ましい。その ため、任意の置換液供給源又は容器34を置換液チューブ36で返血チューブ2 6へ接続できる。適当な重力供給、加圧又はポンプ装置を用いて任意の置換液供 給源又は容器34から配管36経由で返血チューブ26内へ所望の流量の置換液 を提供することが出来る。 連続循環能力があるため、図2に図示したシステムは、a)血液の特定の分画 又は成分(例えば無細胞血漿又は多白血球血漿等)を分離し、b)これらの分離 した血液分画又は成分に治療的処置(例えばカラム吸収、化学療法、放射線療法 、光療法、その他)を加えたのち、c)治療的処置を行った血液分画又は成分を 全血の残りの分画又は成分と再混和してから患者に返血することが望まれるよう な治療的用途に特に好適である。 図3及び図4はa)従来技術のアフェレーシス装置(図3)と、b)本発明の アフェレーシス装置(図4)との一般的な動作部材を並べて比較したものである 。採血回路又はチューブ104a、106aは静注針100aを体外循環式血液 分離装置108aに接続する。蠕動ポンプなどの血液ポンプBPを採血チューブ に取り付けて静注針100aから血液分離装置108aへ血液を圧送する。静注 針100aのハブ102aを血液ポンプBPのインレットへ接続する採血チュー ブの一部は「遠位側の部分」104aとして示してある。血液ポンプのアウトレ ット側から血液分離装置108aのインレットへ接続する採血チューブの一部は 「近位側の部分」106aとして示してある。血液ポンプBPのインレットで発 生する陰圧により静注針100aから採血チューブの遠位側の部分104aを通 り血液ポンプBPへ血液が吸入又は吸引される。この後、血液は陽圧下に血液ポ ンプBPのアウトレット側へ圧送され、採血チューブの近位側の部分106aを 経由して血液分離装置108aへ基本的に「押し出される」。 図3に図示した従来技術のシステムでは、抗凝固剤のバッグ又は容器124a は0.9%生理食塩水にヘパリンを溶解した溶液などの抗凝固剤溶液を含む。上 側の抗凝固剤供給チューブ126aは抗凝固剤容器124aを抗凝固剤ポンプA CPのインレット側に接続する。下側の抗凝固剤チューブ128aは抗凝固剤ポ ンプACPのアウトレット側を採血チューブの遠位側の部分104aに接続する 。抗凝固剤ポンプACPは抗凝固剤容器124aから抗凝固剤供給チューブ12 6a、128aを通り採血チューブの遠位側の部分104aへ一定量の抗凝固剤 を供給するように作動し、抗凝固剤溶液が血液ポンプBPにより採血チューブの 遠位側の部分104aを通って採取される血液と混合する。抗凝固剤ポンプAC Pは、血液ポンプBPが患者から血液を採血するのと同時に採取した血液に一定 量の抗凝固剤を抗凝固剤ポンプACPから供給するように、血液ポンプBPと連 動するのが一般的である。 従来技術のシステム(図3)と本発明のシステム(図4)の両方において、血 液/抗凝固剤の混合物は採血チューブの近位側の部分106を通って血液分離装 置108へ入り、ここで血液が第1の成分(例えば血液細胞濃厚液)と第2の成 分(例えば血漿)とに分離される。血液細胞濃厚液などの第1の成分は第1の成 分用チューブ110を通って血液細胞濃厚液ポンプ(図3と図4ではCCPとし て図示してある)CCPから採取タンク112へ圧送される。タンクの排出管1 14はタンク112の排出ポートを採血チューブの近位側114の一部106へ 接続しており、これによって所望の場合には血液細胞濃厚液の返血用帰還ループ を提供することができる。しかし、採血中にクランプ又は弁116を用いてタン ク排出管114を閉じると、細胞濃厚液又はその他の血液成分をタンク112の 内部に貯溜することが出来る。 第2の成分例えば液状血漿などは第2の成分の排出管118を通って血液分離 装置108から排出され、回収バッグ又は容器122に回収される。第2の成分 の配管クランプ120は第2の成分の排出管118に配置してあり、所望の時に ここの流れを閉塞することが出来る。 図3に図示した従来技術のアフェレーシス装置に見られる問題の1つは、抗凝 固剤供給チューブ126aおよび/または128aを通して採血した血液内に不 用意に空気を吸入してしまう可能性があることである。これは抗凝固剤容器12 4aが思いがけず空になったときや、又は抗凝固剤のチューブ126a、128 aが破損又は断裂した場合に発生する可能性がある。このような場合には大量の 空気が抗凝固剤供給チューブ126aおよび/または128aから下向きに採血 チューブの遠位側の部分104aへと通過してしまう。このように不用意に導入 された空気は血液ポンプBPのインレット側へと引き込まれた後、更に血液ポン プBPにより、採血チューブの近位側の部分106aを通って排出又は「押し出 される」。このような不用意に導入された空気が検出されない場合、血液分離装 置へと通過して血液分離処理を結果的に障害することになる。 図4に図示したように、本発明のアフェレーシスシステムは採血チューブの遠 位側の部分104bではなく、これの近位側の部分106bへと抗凝固剤供給チ ューブ128bから抗凝固剤溶液を注入することにより、抗凝固剤供給チューブ 126b、128bを通って採血チューブ104b、106bへと予測されない 空気の混入が起こる可能性を排除している。採血チューブの近位側の部分106 bは血液ポンプBPの「アウトレット側」にあるので、近位側の部分106bを 通る血液は陽圧がかけられている。したがって、下側の抗凝固剤供給チューブ1 28bから採血チューブの近位側の部分106bへ相互接続している部分へと通 過する不用意に導入された空気は採血チューブの近位側の部分106bへ入るこ とはない。むしろ、一般的な運転条件下では、下側の抗凝固剤供給チューブ12 8b内部の空気は陽圧の血液により圧搾され、採血チューブの近位側の部分10 6bから下側の抗凝固剤供給チューブ128bへと血液が逆流する。つまり、体 外循環式血液処理システムへ不用意に空気が混入する可能性は低く抑えられてい る。 ii.自動空気検出能力を有するシステムへの本発明の組み込み 多くの自動アフェレーシス装置は採血チューブ上又は他の場所に空気検出器を 装置してあり、体外循環式血液処理システム内への空気の不用意な吸入を検出で きるようになっている。このような検出器は血液を採取する静脈針からある程度 の距離だけ離れている。つまり、空気検出器を組み込んであるシステムにおいて も、採血ライン内への空気の不用意な吸入により、空気検出器の位置から「遠位 側」に、採血チューブ内に検出できない隙間又は空気間隙が出来てしまうことが ある。このような不用意に吸入された空気は、立ち会っている技術者又はオペレ ータが視覚的に確認できないと、後続の返血サイクルにおいて患者へ注入される ことになる。 図5と図6は採血ライン上に動作的に空気検出器を配置してある従来技術のア フェレーシス装置(図5)と、採血ライン上に動作的に空気検出器を配置してあ る本発明のアフェレーシス装置(図6)との比較である。 図5に図示してあるように、従来技術の一般的なアフェレーシス装置では患者 の血管から/血管へ間歇的に液体を採取し注入するための手段として静脈針20 0aを使用する。細長い導管202aの遠位端を静脈針200aの近位側ハブに 接続し、延長チューブ204aの遠位側コネクタへ近位端を接続する。延長チュ ーブ204aは円筒状のY字状コネクタ208aの第1の腕へ液体的に接続され る。円筒状のY字状コネクタ208aの第2の腕は、抗凝固剤溶液が抗凝固剤タ ンク212aから抗凝固剤供給チューブ210aを通って抗凝固剤ポンプ214 aにより導管202a及び円筒状の延長チューブ204aに採取される血流内へ と圧送されるように、抗凝固剤供給チューブ210aと液体的に連結する。Y字 状コネクタ208aの第3の腕は細長い採血チューブ206aに液体的に接続す る。細長い採血チューブ206aは血液ポンプ216aを通ってから採取した血 液を体外循環式血液処理装置へと送る。つまり採血チューブ206aの「遠位側 の部分」はY字状コネクタ208aの第3の腕から血液ポンプ206aのインレ ット側へと延在しており、採血チューブ206aの「近位側の部分」は血液ポン プ216aのアウトレット側から体外循環式血液処理装置(図示していない)の インレットへと延在する。図示した実施例では、Y字状コネクタ208aの第3 の腕に採血チューブ206aが接続する点から約36インチの距離の採血チュー ブ206a上に空気検出器218aが配置してある。つまり、抗凝固剤供給ライ ン210aからY字状コネクタ208aへと万が一空気が吸い込まれた場合、空 気検出器218aで空気の存在が検出されるまでに採血チューブ内を少なくとも 36インチほど登ってこなければならない。この距離を設けることで、警報を作 動させたり又は空気検出器218aによって検出されたりすることなく、不用意 に吸入した気泡が空気検出器218aの遠位側の採血チューブ206aの部分に 吸い込まれることが明らかに発生し得る。このように空気検出器の遠位側で不用 意に空気が取り込まれた場合には、後に血液ポンプ216aが逆転して患者に血 液を返血する際に取り込んでしまった気泡が導管202aを通り患者の血管系に 送り込まれてしまう可能性がある。 図6に図示した本発明のアフェレーシスシステムでは、導管202bの近位端 が採血ライン206bの遠位端へ直接接続してある。図5に図示した従来技術の システムの場合と同様に、空気検出器218bは採血チューブ206bの遠位端 から約36インチの所に配置してある。図6に図示した本発明の装置は従来技術 の装置とは対称的に、円筒状のY字状コネクタ208bで採血チューブ206b の「近位側の部分」へ(即ち血液ポンプのアウトレット側へ)接続してある抗凝 固剤供給チューブ210bを用いている。このようにした場合、抗凝固剤供給チ ューブ210bは採血チューブ206bの近位側の部分に直接抗凝固剤溶液の流 れを供給し、この後連続的な陽圧が血液ポンプ216bによって維持される。こ うすると抗凝固剤ポンプ214bを作動させ、抗凝固剤タンク212bから抗凝 固剤供給チューブ210bを通り、採血チューブ206bの近位側の部分から採 取される血液の流れに混入するように一定量の抗凝固剤溶液を圧送することが出 来る。抗凝固剤供給チューブ210b内に万が一空気の混入があった場合でも、 採血チューブ206bの近位側の部分の陽圧によって、抗凝固剤供給チューブ2 10bから採血チューブ206bへのこうした空気の侵入を阻止又は防止するこ とが出来る。更に、図5の従来技術のシステムでは有り得たような空気検出器2 18bの遠位側に延在する採血チューブ206bの一部へ抗凝固剤供給チューブ 210bを通って空気が不用意に吸い込まれる可能性は全くない。つまり患者の 血管系へ検出されなかった気泡が注入される可能性は本発明のシステムにより実 質的に最小限に留まるか又は排除される。 以上の詳細な説明と添付の図面は本発明の特定の実施例の幾つかを説明するこ とを意図したものであって、本発明が存在し得る可能性のある全ての実施例を図 示又は説明することを意図したものではない。本発明の趣旨と範囲を逸脱するこ となく本明細書で説明した実施例に幾多の変更を成し得ることは当業者には認識 されよう。しかるに、本発明のこうした変更ならびに考え得る実施例は後述の請 求の範囲に含まれこれの等価物であると見なされる。 【図1】 【図2】 【図3】 【図4】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a.体外循環式血液処理装置と、 b.インレットとアウトレットとを有する血液ポンプと、 c.哺乳類の対象者の血管系から前記体外循環式血液処理装置へ血液を採取 するための採血チューブとを含み、前記採血チューブは i.前記対象者の血管系を前記血液ポンプの前記インレットへ流体的に接続 する遠位側の部分と、 ii.前記血液ポンプの前記アウトレットを前記体外循環式血液処理装置へ 流体的に接続する近位側の部分とを含み、 d.前記採血チューブの前記近位側の部分に流体的に接続され、前記血液ポ ンプの前記アウトレットから前記採血チューブの前記近位側の部分を通って圧送 される血液中に抗凝固剤溶液の流れを注入するための抗凝固剤供給チューブを更 に含むことを特徴とする体外循環式血液処理装置。 2.前記体外循環式血液処理装置はアフェレーシス装置を含むことを特徴とする 請求の範囲第1項に記載の装置。 3.前記アフェレーシス装置は血漿フェレーシス装置を含むことを特徴とする請 求の範囲第1項に記載の装置。 4.前記血液処理装置は血液分離装置を含むことを特徴とする請求の範囲第1項 に記載の装置。 5.前記血液分離装置はメンブレン回転式セパレータを含むことを特徴とする請 求の範囲第4項に記載の装置。 6.前記血液分離装置は遠心式セパレータを含むことを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の装置。 7.前記血液ポンプは前記遠位側と近位側の採血チューブを通って血液を蠕動的 に圧送する蠕動ポンプを含み、前記蠕動ポンプは前記遠位側の部分の血液が前記 蠕動ポンプの前記インレットから陰圧により吸引され、前記近位側の部分の血液 が前記蠕動ポンプの前記アウトレットから陽圧により押し出されるように作動す ることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 8.前記採血チューブの前記遠位側の部分の少なくとも一部には内部の血液が凝 固しないようにする抗凝固製剤表面が設けてあることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の装置。 9.前記採血チューブの前記遠位側の部分の少なくとも一部は抗凝固剤の表面処 理で処理してある内部表面を有することを特徴とする請求の範囲第8項に記載の 装置。 10.前記抗凝固剤による表面処理はヘパリンを基剤とする表面処理を含むこと を特徴とする請求の範囲第9項に記載の装置。 11.前記体外循環式血液処理装置は1本穿刺アフェレーシス装置であることと 、前記血液ポンプは逆方向にも動作自在に成してあり前記採血チューブの前記遠 位側の部分を経由して前記哺乳類の対象者に液状流体を間歇的に還流させられる ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 12.前記体外循環式血液処理装置は、前記採血チューブを前記血管系に接続す る点から離れた天で前記哺乳類の対象者の前記血管系に流体的に接続される返血 チューブを更に含み、前記血液ポンプとは別の返血ポンプを有し、前記返血ポン プは前記対象者の前記血管系に前記返血チューブ経由で液状流体を圧送するよう に動作する2本穿刺血漿フェレーシス装置を含むことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の装置。 13.前記抗凝固剤供給チューブを介して抗凝固剤溶液を圧送するための抗凝固 剤ポンプを更に含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 14.前記抗凝固剤ポンプが蠕動ポンプを含むことを特徴とする請求の範囲第1 3項に記載の装置。 15.前記抗凝固剤ポンプは前記抗凝固剤供給チューブを経由して一定量の抗凝 固剤溶液の流れを提供するように調節自在であることを特徴とする請求の範囲第 13項に記載の装置。 16.前記採血チューブの前記近位側の部分内の血液の圧力を調べるための圧力 検出装置を更に含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 17.前記抗凝固剤ポンプの動作速度を調節して前記採血チューブの前記近位側 の部分に所望の流量の抗凝固剤溶液を提供するための手段 を更に含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 18.前記採血チューブの前記近位側の部分内の血液について求めた圧力に比例 して前記抗凝固剤ポンプの動作速度を調節して、所望の流量の抗凝固剤溶液が前 記抗凝固剤供給チューブから前記採血チューブの近位側の部分に流れるようにす るための手段 を更に含むことを特徴とする請求の範囲第16項に記載の装置。 19.哺乳類の対象者から体外循環式血液処理装置へ血液を圧送するための少な くとも1つの蠕動式血液ポンプを有する体外循環式血液処理装置と共に使用する ためのチューブハーネスであって、 a.前記蠕動式血液ポンプと係合自在に成してある採血チューブを含み、前 記採血チューブの遠位側の部分は前記哺乳類の対象者と前記血液ポンプの間に延 在し前記採血チューブの近位側の部分は前記血液ポンプから前記血液処理装置を 通って延在するように成してある採血チューブと、 b.前記採血チューブの前記近位側の部分を経由して流体的に接続され前記 採血チューブの前記近位側の部分に抗凝固剤を供給するための抗凝固剤供給チュ ーブを更に含むこと を特徴とするチューブハーネス。 20.前記抗凝固剤供給チューブに接続されこれを経由して抗凝固剤溶液を供給 するための抗凝固剤容器 を更に含むことを特徴とする請求の範囲第19項に記載のチューブハーネス 。 21.前記抗凝固剤容器がバッグを含むことを特徴とする請求の範囲第20項に 記載のチューブハーネス。 22.前記採血チューブは前記蠕動ポンプと動作的に係合したとき前記蠕動ポン プの作動に応じて蠕動的に変形するような折り曲げ自在のプラスチック製チュー ブから形成されることを特徴とする請求の範囲第19項に記載のチューブハーネ ス。 23.前記体外循環式血液処理装置は血液を第1と第2の分画に分離するための 装置を含むことと、前記チューブハーネスは 前記血液処理装置から前記哺乳類の対象者へ血液の第1の分画を返血するた めの少なくとも1本の返血チューブ を更に含むことを特徴とする請求の範囲第19項に記載のチューブハーネス 。 24.前記体外循環式血液処理装置は血液を第1と第2の分画に分離するための 装置を含むことと、前記チューブハーネスは 前記血液処理装置から前記第2の血液分画を取り出すための第2の血液分画 チューブ を更に含むことを特徴とする請求の範囲第19項に記載のチューブハーネス 。 25.前記第2の血液分画チューブに結合されて前記第2の血液分画を回収する ための第2の血液分画回収ボトル を更に含むことを特徴とする請求の範囲第24項に記載のチューブハーネス 。 26.体外循環式血液処理装置によって哺乳類の対象者からの血液を体外で処理 するための方法であって、前記チューブハーネスは a.前記哺乳類の対象者から前記血液処理装置へ血液を送る採血チューブを 提供する段階と、 b.前記哺乳類の対象者と前記血液処理装置の間の第1の位置で血液ポンプ 手段を前記採血チューブと動作的に連結して、前記ポンプ手段を用いて最初にi .)前記哺乳類の対象者からの血液を遠位側採血チューブを通して採取し、続い てii.)前記近位側の採血チューブを通して前記血液処理装置へ前記採血した 血液を押し出すように成す段階と、 c.前記血液を操作して前記遠位側採血チューブ経由で前記血液を吸引し前 記採血チューブの前記近位側の部分を経由して前記血液処理装置へ前記血液を押 し出す段階と、 d.前記ポンプ手段が作動中に前記採血チューブの前記近位側の部分に抗凝 固剤を注入して前記近位側採血チューブを通して前記血液処理装置へ血液を押し 出す段階と を更に含むことを特徴とする請求の範囲第19項に記載のチューブハーネス 。 27.前記段階dは 前記近位側の採血チューブへ流体的に結合した抗凝固剤チューブを提供する ことと、 前記抗凝固剤チューブ経由で前記近位側の採血チューブへ抗凝固剤溶液を圧 送すること によって成されることを特徴とする請求の範囲第26項に記載の方法。 28.a)血液分離装置と、b)哺乳類の対象者から前記血液分離装置へ血液を 採取するための採血チューブと、c)インレットとアウトレットとを有し前記採 血チューブ上に配置して血液が前記哺乳類の対象者から前記インレットにより吸 引された後前記血液処理装置に向かって前記アウトレットから押し出されるよう に成す血液ポンプとを含む自動アフェレーシス装置において、 前記ポンプの前記インレットと前記血液処理装置の間の位置で前記採血チュ ーブへ流体的に結合した抗凝固剤供給手段と、 前記抗凝固剤供給手段を作動させて前記血液処理装置へ向かって前記血液ポ ンプの前記アウトレットから押し出される前記血液に抗凝固剤溶液を注入するよ うに成すこと を含むことを特徴とする改良。
JP6519082A 1993-02-18 1994-02-17 抗凝固剤注入用の別の位置を含むアフェレーシスシステム Pending JPH08506977A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1900293A 1993-02-18 1993-02-18
US08/019,002 1993-02-18
PCT/US1994/001630 WO1994019031A1 (en) 1993-02-18 1994-02-17 Apheresis system incorporating alternative site for anticoagulant addition

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08506977A true JPH08506977A (ja) 1996-07-30

Family

ID=21790898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6519082A Pending JPH08506977A (ja) 1993-02-18 1994-02-17 抗凝固剤注入用の別の位置を含むアフェレーシスシステム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6033561A (ja)
EP (1) EP0773805A1 (ja)
JP (1) JPH08506977A (ja)
CA (1) CA2154347A1 (ja)
WO (1) WO1994019031A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021517029A (ja) * 2018-03-26 2021-07-15 テルモ株式会社 生体成分採取システム及び流路内圧取得方法
JP2022518992A (ja) * 2019-02-01 2022-03-18 テルモ株式会社 生体成分移送システム

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6565806B1 (en) * 1998-03-13 2003-05-20 Baxter International Inc. Apheresis system with anticoagulant flow control
DE19938287A1 (de) * 1999-08-12 2001-03-15 Fresenius Ag Vorrichtung und Verfahren zur autologenen Transfusion von Blut
US6899691B2 (en) * 1999-12-22 2005-05-31 Gambro Inc. Extracorporeal blood processing methods and apparatus
US7169352B1 (en) * 1999-12-22 2007-01-30 Gambro, Inc. Extracorporeal blood processing methods and apparatus
US7608053B2 (en) * 2000-01-10 2009-10-27 Caridianbct, Inc. Extracorporeal blood processing methods with return-flow alarm
FR2808693B1 (fr) * 2000-05-12 2002-10-25 Maco Pharma Sa Dispositif de prelevement a tubulures de section differente
US7186515B1 (en) 2000-06-02 2007-03-06 University Of Connecticut Health Center Alpha(2) macroglobulin receptor as a heat shock protein receptor and uses thereof
US7179462B2 (en) 2000-06-02 2007-02-20 University Of Connecticut Health Center α (2) macroglobulin receptor as a heat shock protein receptor and uses thereof
US7449557B2 (en) * 2000-06-02 2008-11-11 University Of Connecticut Health Center Complexes of alpha (2) macroglobulin and antigenic molecules for immunotherapy
CA2485227C (en) 2002-05-30 2009-11-17 Kkj, Inc. Vortex enhanced filtration device and methods
US6916292B2 (en) * 2002-07-12 2005-07-12 Depuy Spine, Inc. Bone marrow aspirator
EP1576124A2 (en) * 2002-10-07 2005-09-21 Antigenics Inc. Heat shock protein binding fragments of cd91, and uses thereof
US7704454B1 (en) 2003-10-08 2010-04-27 Caridianbct, Inc. Methods and devices for processing blood
AU2004237844B2 (en) 2003-12-23 2011-01-27 Therakos, Inc. Extracorporeal photopheresis in combination with anti-TNF treatment
US7374677B2 (en) * 2004-08-20 2008-05-20 Kkj, Inc. Two stage hemofiltration that generates replacement fluid
CN101351118B (zh) * 2005-11-02 2015-05-27 特拉科斯有限公司 凋亡细胞在离体产生调节t细胞中的应用
US8075575B2 (en) 2007-08-14 2011-12-13 Toby Orthopaedics, Llc Device and method for assisting in flexor tendon repair and rehabilitation
US7981082B2 (en) * 2007-08-21 2011-07-19 Hospira, Inc. System and method for reducing air bubbles in a fluid delivery line
US20090062730A1 (en) * 2007-09-01 2009-03-05 San Hoon Woo Control of body fluid condition using diuretics, based on biological parameters
US9026370B2 (en) 2007-12-18 2015-05-05 Hospira, Inc. User interface improvements for medical devices
US8834402B2 (en) 2009-03-12 2014-09-16 Haemonetics Corporation System and method for the re-anticoagulation of platelet rich plasma
EP2525898A2 (en) * 2010-01-21 2012-11-28 Kkj, Inc. Vortex-enhanced filtration devices
US9603989B2 (en) 2010-08-24 2017-03-28 Fenwal, Inc. Methods for anticoagulating blood
US9302042B2 (en) 2010-12-30 2016-04-05 Haemonetics Corporation System and method for collecting platelets and anticipating plasma return
AU2012299169B2 (en) 2011-08-19 2017-08-24 Icu Medical, Inc. Systems and methods for a graphical interface including a graphical representation of medical data
WO2013090709A1 (en) 2011-12-16 2013-06-20 Hospira, Inc. System for monitoring and delivering medication to a patient and method of using the same to minimize the risks associated with automated therapy
WO2013148798A1 (en) 2012-03-30 2013-10-03 Hospira, Inc. Air detection system and method for detecting air in a pump of an infusion system
CA3089257C (en) 2012-07-31 2023-07-25 Icu Medical, Inc. Patient care system for critical medications
AU2014268355B2 (en) 2013-05-24 2018-06-14 Icu Medical, Inc. Multi-sensor infusion system for detecting air or an occlusion in the infusion system
AU2014274122A1 (en) 2013-05-29 2016-01-21 Icu Medical, Inc. Infusion system and method of use which prevents over-saturation of an analog-to-digital converter
ES2838450T3 (es) 2013-05-29 2021-07-02 Icu Medical Inc Sistema de infusión que utiliza uno o más sensores e información adicional para hacer una determinación de aire en relación con el sistema de infusión
US10342917B2 (en) 2014-02-28 2019-07-09 Icu Medical, Inc. Infusion system and method which utilizes dual wavelength optical air-in-line detection
JP2017517302A (ja) 2014-05-29 2017-06-29 ホスピーラ インコーポレイテッド 構成可能閉ループ送達速度キャッチアップを有する注入システムおよびポンプ
US11344668B2 (en) 2014-12-19 2022-05-31 Icu Medical, Inc. Infusion system with concurrent TPN/insulin infusion
US10850024B2 (en) 2015-03-02 2020-12-01 Icu Medical, Inc. Infusion system, device, and method having advanced infusion features
SE539282C2 (en) * 2015-09-10 2017-06-13 Conroy Medical Ab Blood mixer for use with a blood collecting bag
CA3023658C (en) 2016-05-13 2023-03-07 Icu Medical, Inc. Infusion pump system and method with common line auto flush
AU2017277804B2 (en) 2016-06-10 2022-05-26 Icu Medical, Inc. Acoustic flow sensor for continuous medication flow measurements and feedback control of infusion
US10089055B1 (en) 2017-12-27 2018-10-02 Icu Medical, Inc. Synchronized display of screen content on networked devices
US11278671B2 (en) 2019-12-04 2022-03-22 Icu Medical, Inc. Infusion pump with safety sequence keypad
WO2022020184A1 (en) 2020-07-21 2022-01-27 Icu Medical, Inc. Fluid transfer devices and methods of use
US11135360B1 (en) 2020-12-07 2021-10-05 Icu Medical, Inc. Concurrent infusion with common line auto flush

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4824432A (en) * 1981-03-24 1989-04-25 S.V.S. Laboratories, Inc. Method for treating AIDS and other immune deficiencies and immune disorders
US4605394A (en) * 1982-12-03 1986-08-12 Simon V. Skurkovich Methods for the treatment of pathological conditions by removing interferon from the organism
US4362155A (en) * 1981-03-24 1982-12-07 Skurkovich Simon V Method and apparatus for the treatment of autoimmune and allergic diseases
EP0174478B1 (de) * 1981-09-10 1991-12-11 B. Braun Holding AG Verfahren zur selektiven extrakorporalen Präzipitation von Low Density Lipoproteinen aus Vollserum oder Plasma
US4447191A (en) * 1981-12-15 1984-05-08 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Control circuit for a blood fractionation apparatus
SE432195B (sv) * 1982-09-10 1984-03-26 Gambro Lundia Ab Slangset avsett for extracorporeal behandling av blod och liknande omtaliga vetskor
SE451946B (sv) * 1982-12-10 1987-11-09 Gambro Lundia Ab Anordning for avlegsnande av en eller flera fraktioner ur helblod, plasma eller liknande kroppsvetskor
US5034135A (en) * 1982-12-13 1991-07-23 William F. McLaughlin Blood fractionation system and method
WO1985004112A1 (en) * 1984-03-21 1985-09-26 Mclaughlin, William, Francis Method and apparatus for filtration
US4776964A (en) * 1984-08-24 1988-10-11 William F. McLaughlin Closed hemapheresis system and method
US4713176A (en) * 1985-04-12 1987-12-15 Hemascience Laboratories, Inc. Plasmapheresis system and method
US4806247A (en) * 1985-04-12 1989-02-21 Baxter International Inc. Plasmapheresis system and method
US4755300A (en) * 1985-12-23 1988-07-05 Haemonetics Corporation Couette membrane filtration apparatus for separating suspended components in a fluid medium using high shear
US4871462A (en) * 1985-12-23 1989-10-03 Haemonetics Corporation Enhanced separation of blood components
US4808307A (en) * 1985-12-23 1989-02-28 Haemonetics Corporation Couette membrane filtration apparatus for separating suspended components in a fluid medium using high shear
US4865841A (en) * 1987-10-23 1989-09-12 Imre Corporation Methods and compositions for transient elimination of humoral immune antibodies
US4851126A (en) * 1987-11-25 1989-07-25 Baxter International Inc. Apparatus and methods for generating platelet concentrate
ES2061030T3 (es) * 1989-04-25 1994-12-01 Toray Industries Sistema de tratamiento antitrombogenico de la sangre.
US5135667A (en) * 1990-06-14 1992-08-04 Baxter International Inc. Method and apparatus for administration of anticoagulant to red cell suspension output of a blood separator
US5171456A (en) * 1990-06-14 1992-12-15 Baxter International Inc. Automated blood component separation procedure and apparatus promoting different functional characteristics in multiple blood components
JP2953753B2 (ja) * 1990-06-28 1999-09-27 テルモ株式会社 血漿採取装置
US5178603A (en) * 1990-07-24 1993-01-12 Baxter International, Inc. Blood extraction and reinfusion flow control system and method
US5244654A (en) * 1990-11-08 1993-09-14 Cordis Corporation Radiofrequency plasma biocompatibility treatment of inside surfaces of medical tubing and the like
US5061365A (en) * 1991-01-22 1991-10-29 Utterberg David S Medical fluid flow set
US5211849B1 (en) * 1991-10-11 1997-05-27 Childrens Hosp Medical Center Hemofiltration system and method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021517029A (ja) * 2018-03-26 2021-07-15 テルモ株式会社 生体成分採取システム及び流路内圧取得方法
JP2022518992A (ja) * 2019-02-01 2022-03-18 テルモ株式会社 生体成分移送システム
US11786905B2 (en) 2019-02-01 2023-10-17 Terumo Kabushiki Kaisha Blood component separation apparatus with internal pressure monitor

Also Published As

Publication number Publication date
EP0773805A1 (en) 1997-05-21
US6033561A (en) 2000-03-07
WO1994019031A1 (en) 1994-09-01
CA2154347A1 (en) 1994-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08506977A (ja) 抗凝固剤注入用の別の位置を含むアフェレーシスシステム
US20200237993A1 (en) Airtrap, system and method for removing microbubbles from a fluid stream
JP3062662B2 (ja) 血液分離機の赤血球懸濁液へ抗凝固剤投与のための装置
US4886487A (en) Autotransfusion apparatus
JP3086859B2 (ja) 血液分離機の血小板懸濁液へ抗凝固剤投与のための装置
US4874359A (en) Power infuser
AU2010314272B2 (en) Tubing set having a gate for the connection of vials
US20040133145A1 (en) Device and process for extracorporeal treatment by citrate anticoagulant
JPH01500087A (ja) 血漿交換処置,血漿供与及びシタフェレシス,たとえば血小板アフェレシスのための濾過による血液分離用方法及び機械
JP2007014620A (ja) 血液成分採取回路および血液成分採取装置
EP0518975A1 (en) METHOD AND SYSTEM FOR AUTOLOGOUS BLOOD RECOVERY MEMBRANE.
EP0594783A1 (en) MEMBRANE TYPE AUTOTRANSFUSION SYSTEM.
JP5215412B2 (ja) 血液成分への溶剤の制御された添加のための装置
US6565806B1 (en) Apheresis system with anticoagulant flow control
CN102438675B (zh) 血液净化装置
JP2021509351A (ja) 自己輸血のための出血液を処理するためのシステムおよび方法
JP2012010756A5 (ja)
EP2293830B1 (en) Catheter flush and fill unit
US9987411B2 (en) Methods and systems for priming a biological fluid processing circuit
JP2023055210A (ja) 輸血前の血液製剤の体積低減のためのシステムおよび方法
JPH0526506B2 (ja)