JPH08506867A - バリヤーラミネート及び建造物中の隙間をシールするための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 組み立てられて建造物を構成する複数の構造部材の間の継ぎ目を覆うための、下見張りを取り付ける前の家のような建造物の外表面に取り付けるためのバリヤーラミネート（ｂａｒｒｉｅｒ ｌａｍｉｎａｔｅ）（１０）。このバリヤーラミネート（１０）は、その両主表面（２１、２２）の間に水蒸気の通路を提供するが液体水及び空気の通過を制限するその両主表面（２１、２２）の間の微細な通路を持つ柔軟な長いバリヤー層（１８）を持つ。複数の構造部材の間の継ぎ目の相対する側の構造部材に前記バリヤー層（１８）を接着するために前記バリヤー層（１８）の相対する端（２０）の各々に沿って粘着剤層の剥き出しの層（２４）が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 バリヤーラミネート及び建造物中の隙間をシールするための方法 技術分野 本発明は、組み立てられて建造物を構成する複数のシージング（ｓｈｅａｔｈ ｉｎｇ）部材の間、及び複数の建造部材の間の継ぎ目又は隙間に亘って建造物の 外表面に（例えば、下見張りを取り付ける前の家のシージング（ｓｈｅａｔｈｉ ｎｇ）の上に）取り付けて、液体の水及び空気（例えば、雨及び風）がバリヤー を通過して内部に入るのを制限し、一方で内部からの水蒸気の外気への通過をさ せるバリヤーに関する。 技術の背景 組合わさって建造物を形成する複数の構造部材の間の継ぎ目に亘って建造物の 外表面に（例えば、下見張りを取り付ける前の家のシージング（ｓｈｅａｔｈｉ ｎｇ）の上に）取り付けるハウスラップ（ｈｏｕｓｅｗｒａｐｓ）は公知である 。このハウスラップは、液体の水と空気（例えば、雨及び風）がハウスラップを 通って建造物中に入るのを制限し、一方で水蒸気がこのハウスラップを通る通路 を提供するものである。そのような液体の水の制限は、水（例えば、雨）が建造 物中に入って、それらの絶縁性及び構造部材を損なうことを防ぎ、一方でそのよ うな空気の制限は空気流が建造物の内部に入るのを防ぎ、建造物の壁内部での空 気の動きを最小にし、こうして壁の最大有効熱保持（ｍａｘｉｍｕｍ ｅｆｆｅ ｃｔｉｖｅｈｅａｔ ｒｅｔｅｎｔｉｏｎ）即ち「Ｒ」値を得ることができる。 水蒸気がハウスラップを通過することは、建造物の内部から壁に 入った水蒸気が外へ出て、そのような水蒸気をこの壁の内部で凝縮させ、潜在的 にそれらの絶縁性と構造部材を損なうのを制限することができる。しかしながら 、これまで、そのようなハウスラップは建造物に下見張りを付ける前の家のよう な建造物上の外部シージングの全外表面に亘って取り付けられたシート材料の形 をしていた。このタイプのハウスラップ用の典型的なシート材料としては、（１ ）商品名（ｔｒａｄｅ ｄｅｓｉｇｎａｔｉｏｎ）“ＤｕＰｏｎｔ Ｔｙｖｅｋ （商標）Ｈｏｕｓｅｗｒａｐ”の下にＤｕＰｏｎｔ Ｃｏｍｐａｎｙ，Ｗｉｌｍ iｎｇｔｏｎ，Ｄｅｌaｗaｒｅによって販売されているスパンボンドの高密度ポ リエチレン繊維から作られているシート材料；（２）商品名“Ｔｙｐａｒ（商標 ）Ｈｏｕｓｅｗｒａｐ”の下にＲｅｅｍｙ Ｉｎｃ．，Ｏｌｄ Ｈｉｃｋｏｒｙ ，Ｔｅｎｎｅｓｓｅｅから販売されているスパンボンドのポリプロピレン繊維か ら作られているシート材料；（３）商品名“Ｒｕｆｃｏ−ｗｒａｐ”の下にＲａ ｖｅｎ Ｉｎｄｕｓｔｉｅｓ，Ｉｎｃ，Ｓｉｏｕｘ Ｆａｌｌｓ，Ｓｏｕｔｈ Ｄａｋｏｔａ，によって販売されているクロスラミネートされた（ｃｒｏｓｓ ｌａｍｉｎａｔｅｄ）微細穿孔された（ｍｉｃｒｏｐｅｒｆｏｒａｔｅｄ）ポリ エチレンシート材料；並びに（４）それぞれ商品名“Ａｍｏｗｒａｐ（商標）Ｈ ｏｕｓｅｗｒａｐ”及び“Ａｉｒ−Ｇａｒｄ Ｈｏｕｓｅｗｒａｐ”の下にＡｍ ｏｃｏ Ｆｏａｍ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ Ｃｏｍｐａｎｙ，Ａｔｌａｎｔａ，Ｇｅ ｏｇｉａ及びＦａｂｒｅｎｅ Ｉｎｃ．，Ｍｉｓｓｉｓｓａｕｇａ，Ｏｎｔａｒ ｉｏによって販売されているクロスウーブンの（ｃｒｏｓｓ−ｗｏｖｅｎ）微細 穿孔されたポリオレフィンシート材料、がある。もし適切に建造物に取り付けら れればそのようなハウスラップシートは有効であるが、そのような取り付けは便 利でないし、通 常、シージング又は下見張りと同時に適用できない。そのようなハウスラップシ ート材料は、シージングが建造物に完全に装備された後、下見張りが取り付けら れる前に、しばしば別のステップとして装備される。ハウスラップシート材料の サイズが大きいので、多くの場合、建造物にハウスラップシート材料を取り付け るのに少なくとも２人の作業者が必要である。２階建ては、このシート材料を適 切に取り付けるためには、足場が必要であるが、ときどき、これはなされない。 その代わりにこのシート材料は２階の壁部分の内側又は外側に、それが建てられ る前に取り付けられ、それ故、この様にして取り付けられたシート材料は建造物 の継ぎ目又は隙間を覆わないであろう。ハウスラップシート材料は、しばしばス テープル又は他の固定部材で建造物に取り付けられ、また、建造物のハウスラッ プシート材料（例えば、商品名“Ｙ−８０８６ Ｃｏｎｔｒｕｃｔｏｒｓ Ｓｈ ｅａｔｈｉｎｇ Ｔａｐｅ”の下にＭｉｎｅｓｏｔａ Ｍｉｎｉｎｇ ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏｍｐａｎｙ，Ｓｔ．Ｐａｕｌ，ＭＮ ５５１ ４４−１０００によって販売されているもの）の隣接する片の間の閉じ目は、シ ージング及びハウスラップシート材料中の隙間及び継ぎ目での空気及び水の漏れ を有効に減らすために、好ましくは粘着剤で被覆されたテープでシールされるの で、そのような取り付けは時間がかかる。またハウスラップシート材料の取り付 けは、困難であり、複雑であり、そして風はシート材料を吹き流して恐らく危険 でさえある。取り付けが不適切であると性能に大きく影響し、日光（紫外線）に 長く曝すとそのようなハウスラップシート材料の性能が落ちる。 蒸気を透過する呼吸性の外科用の粘着テープを用いることも知られていたが（ 例えば、米国特許Ｎｏ．３１２１０２１及び４１１２１７７）、建築物を建てる ときに隙間をシールするための適当なバッ キング材料を持っておらず、更に、そのようなテープは端から端まで接着剤で被 覆されていたので、蒸気透過性を維持するために最後には多孔性になる特別な接 着剤が必要であった。接着剤で完全に被覆されていることにより、そのようなテ ープは塵、埃、建築環境中に存在する野放しになった材料の他の粒子等の汚染物 をくっつけ、、こうしてそのような完全に被覆されたテープは異物で塞がれ又は 詰められ、こうしてそのような蒸気の透過性が望まれる複数の建築物要素間の隙 間における蒸気透過性を減らすか又は無くする。 発明の説明 本発明は、組み立てられて建造物を構成する複数の構造部材の間の継ぎ目又は 隙間に亘って建造物の外表面に（例えば、下見張りを取り付ける前の家のシージ ング（ｓｈｅａｔｈｉｎｇ）の上に）取り付け、上述の公知のバリヤーのように 液体の水及び空気がバリヤーを通過して建造物の内部に入るのを制限し、一方で 内部からバリヤーを通って水蒸気が外へ出る通路を提供し；しかも１人の人間に よって取り付けられ、その取り付けが、風によってさほど面倒にならず、シージ ングが適用されるのと同時に便利になされ、又は下見張りがその上に取り付けら れる、バリヤーに関する。加えて、本発明で用いられる接着剤は、低温で良好な 接着性を有するように調合され、前記バリヤーラミネートを広範な天候条件に亘 って適用可能にする。 本発明によれば、組み立てられて建造物を構成する複数の構造部材の間の継ぎ 目又は隙間に亘って建造物の外表面に、例えば、下見張りを取り付ける前の家の シージングの上に、取り付けるためのバリヤーラミネート（ｂａｒｒｉｅｒ ｌ ａｍｉｎａｔｅ）が提供される。このバリヤーラミネートは、（１）その両主表 面の間に微細 な通路を持っていて水蒸気の通路を提供するが液体水及び空気の通過を制限する 柔軟な長いバリヤー層；並びに（２）複数の構造部材の間の継ぎ目の相対する側 の構造部材に前記バリヤー層を接着するためのバリヤー層の相対する端の各々に 沿って粘着剤層を提供する手段、を含む。本発明の実施にあたって、粘着剤の被 覆された両端部の間のバリヤーラミネートの少なくとも一部は、このバリヤーラ ミネートに蒸気透過性を確保するために接着剤のないことが望ましい。これは、 バリヤーラミネートが埃や他の汚染物を引きつけて両主表面の間の微細な通路を 詰めて、このバリヤーラミネートの蒸気透過性を減らしたり実質的に無くしたり する傾向を減らすであろう。 このバリヤー層の相対する端に沿って粘着剤の層を与える手段は幾つかの方法 で提供され、次のようなものがある。（１）その第１の主表面の長い外側部分上 に、その相対する端に隣接して分離された粘着剤の層を工場で被覆し、この際、 前記バリヤー層は、その外側粘着剤被覆部分の間に少なくとも部分的に接着剤の ない中央部を有するようにすること（即ち、中央部は完全に接着剤がないか、又 はバリヤー層は間隔の空いた狭い長さ方向に伸びる粘着剤の複数の層、即ち複数 の縞で被覆されており、その複数の縞の内の２つはその第１の主表面の長い外表 面でその相対する端の各々に隣接して存在し、それら縞の他（１つ又はそれ以上 ）は、これら外側部分の間に間隔を空けて配置されている）；（２）その第１の 主表面を完全に覆って被覆する粘着剤の層であって、前記バリヤー層の両主表面 の間の微細な通路と並ぶ貫通孔を有し、前記バリヤーラミネートを通る水蒸気の 通路を提供するものによる方法；（３）バッキング（ｂａｃｋｉｎｇ）とこのバ ッキングの主表面上に、被覆された粘着剤層を含む２つの長いテープであって、 これらの長いテープは粘着 剤の層の部分を前記バリヤー層の第１の表面上でその相対する端に接着され、こ れら粘着材層の一部が前記バリヤー層の相対する端を超えて突き出しており剥き 出しの粘着材層を与えているものによる方法；並びに（３）バリヤーストリップ （ｂａｒｒｉｅｒ ｓｔｒｉｐ）の第１の主表面の長い外側部分に、その相対す る各端に隣接して、長いトランスファー接着剤（ｔｒａｎｓｆｅｒ ａｄｈｅｓ ｉｖｅ）、又は長い二重被覆テープ、又は米国特許Ｎｏ．４９８１５３７（ここ に引用してその内容を含める）に記載されたような装置により作られる長いテー プ状積層体で両方の主たる側に沿って剥き出しになった接着剤表面を有するもの を適用する方法。 新しいバリヤーラミネートを用いたバリヤーを提供する方法は、バリヤー層の 相対する端に沿って剥き出しの粘着剤層を適用し、この剥き出しの粘着剤層を構 造部材の間の継ぎ目の相対する側の構造部材の外表面に接着し、バリヤー層がこ の継ぎ目を幅方向に跨いで、この継ぎ目に沿って長さ方向に伸びるようにするこ とを含みうる。この方法は、構造部材から遠い場所、例えば工場で、剥き出しの 粘着剤層をバリヤー層に適用し、粘着剤の層を適用した後バリヤーラミネートを ロールに巻き、このバリヤーラミネートを建設場所でロールから剥がし、これを 建造物に手で接着することを含む。粘着剤の剥き出しの層をバリヤー層の相対す る両端の各々に設けるバリヤーラミネートにおける前記手段が２つの長い取り付 けテープで与えられるときは、長いテープをバリヤー層の相対する両端に沿って 接着し、バリヤーラミネートが適用さるべき建造物の現場でバリヤーラミネート を形成するのに用いることができるポータブルな積層装置の使用を、この方法は 含みうる。また、バリヤー層の相対する両端の各々に沿って剥き出しの粘着材層 を提供するバリヤーラミネート中の前記手段が２つの長いトランスファー接着剤 によって、又 は２つの長い二重被覆されたテープによって、又は上述の様なタイプのテープ状 積層体によって提供されるならば、この方法は、（１）最初に長いトランスファ ー接着剤、又は長い二重被覆テープ、又は長いテープ状積層体を、適当な適用装 置を用いてバリヤー層に適用し、次いで粘着剤を有するバリヤー層を適用するこ と、又は（２）最初に長いトランスファー接着剤、又は長い二重被覆テープ、又 は長いテープ状積層体を間隔を空けて適当な適用装置を用いて建造物に適用し、 次いでこのバリヤー層を前記建造物に取り付けた粘着剤に適用すること、を含み うる。 図面の簡単な説明 添付の図面を参照して本発明を更に説明する。ここで類似の参照番号は幾つか の図において類似の部分を表す。 図１は、本発明のバリヤーラミネートの第１の具体例の透視図で、ロールに巻 いたバリヤーラミネートの主な部分を示している。 図２は、図１の線２−２にほぼ沿った拡大断面図である。 図３は、本発明のバリヤーラミネートの第２の具体例の透視図で、ロールに巻 いたバリヤーラミネートの主な部分を示している。 図４は、図３の線４−４にほぼ沿った部分拡大断面図である。 図５は、本発明のバリヤーラミネートの第３の具体例の透視図で、ロールに巻 いたバリヤーラミネートの主な部分を示している。 図６は、図５の線６−６にほぼ沿った部分拡大断面図である。 図７は、本発明のバリヤーラミネートの第４の具体例の透視図で、ロールに巻 いたバリヤーラミネートの主な部分を示している。 図８は、図７の線８−８にほぼ沿った拡大断面図である。 図９は、本発明のバリヤーラミネートの第３の具体例の透視図で、ロールに巻 いたバリヤーラミネートの主な部分を示している。 図１０は、図９の線１０−１０にほぼ沿った拡大断面図である。 図１１は、図１〜１０に示したバリヤーラミネートの１つをそれに適用した建 造物の部分図である。 図１２は、ラミネート装置によって形成された図５及び６のバリヤーラミネー トをそれに適用した建造物の部分図である。 図１３は、シージングを取り付けた後、バリヤーラミネートをそれに適用する 前の建造物の部分図である。 図１４は、図１３の建造物の一部の詳細な分解組み立て図でありこの建造物の バンドジョイスト領域（ｂａｎｄ ｊｏｉｓｔ ａｒｅａ）にバリヤーラミネー トを適用することを説明する。 図１５は、片持ち梁のように作った壁を有する建造物の詳細な分解組み立て図 であり、バリヤーラミネートの適用を説明する。 図１６は、標準的な壁枠組みの細部にバリヤーラミネートを適用することを示 す建造物の詳細な分解組み立て図である。 詳細な説明 図面を参照して、図１及び２に、参照番号１０で一般的に示された本発明のバ リヤーラミネートの第１の具体例を示す。バリヤーラミネート１０は、建造物、 例えば図１１に示された家１２に、家１２のシージング１１が取り付けられた後 、家１２の下見張りの取り付け前に、取り付けられるように適合されて、組み立 てられて建造物、即ち家１２を形成する構造部材、隣接するシージング部材１１ 、窓枠１５、ドア枠１６、下枠１７、いろんな縁、片持ち梁、レイズドヒールト ラス（ｒａｉｓｅｄ ｈｅｅｌ ｔｒｕｓｓｅｓ）及びバンドジョイスト（ｂａ ｎｄ ｊｏｉｓｔｓ）等の間の継ぎ目１３を覆う。 図１及び２に示されているように、バリヤーラミネート１０は、 相対する端２０及び相対する第１及び第２の主表面２１及び２２を有する柔軟な 長いバリヤー層１８を有する。このバリヤー層１８は多孔性材料であり（例えば 、上述の商業的に入手できる多孔性バリヤーシート材料のいずれかである）、こ のバリヤー層１８は主表面２１及び２２の間に、これら主表面の間での水蒸気の 通過を提供するがその主表面２１及び２２の間での液体水及び空気の通過を制限 する微細な通路を有するようになっている。このバリヤーラミネート１０は、継 ぎ目１３の相対する側の構造部材にこのバリヤー層１８の相対する両端２０の各 々に沿って粘着剤の層２４を提供する手段をも有する。このバリヤーラミネート １０中に、バリヤー層１８の第１の主表面２１の長い外側部分２６上であって相 対する両端２０のそれぞれに隣接して粘着剤の分離された層２４が被覆されるこ とによって、前記手段が設けられ、バリヤー層１８はその両外側部分２６の間に 中央部分２８を有し、この中央部分２８は接着剤がなく、バリヤー層１８を通る 水蒸気の動きを阻止しないようにしている。好ましくは、両層２４を提供するた めに用いられる粘着剤はトレードネーム“８０８６ Ｃｏｎｔｒａｃｔｏｒｓ Ｓｈｅａｔｈｉｎｇ Ｔａｐｅ”の下にＭｉｎｎｅｓｏｔａ Ｍｉｎｉｎｇ ａ ｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏｎｐａｎｙ，Ｓｔ．Ｐａｕｌ，ＭＮ ５５１４４−１０００によって販売されているテープに使用されている接着剤と 同じものである。この接着剤はイソオクチルアクリレート及びアクリル酸のコポ リマーであり、米国特許Ｎｏ．Ｒｅ２４９０６及び２８８４１２６に記載されて おり、これらを引用してこれらの内容をここに含める。より詳しくは、この接着 剤の処方は、好ましくは９８ｗｔ％のイソオクチルアクリレート及び２ｗｔ％の アクリル酸のコポリマーである。この皮膜の重量範囲は約２〜１４ｇ／平方フィ ート、好ましくは４〜８ｇ／平方 フィートである。この粘着剤の層２４は従来の工場の装置を用いてバリヤー層１ ８上に縞状に被覆できる。詳説したパラメーターの範囲内でそのような接着剤を 使用することによって、広範な温度範囲に亘って、１４゜Ｆ（−１０℃）のよう な低い温度までバリヤーラミネートの適用が可能になるであろう。 これに代えて、粘着剤層２４は、トランスファー接着剤の形で、又は二重被覆 されたテープ上に設けられることができ、そのようなトランスファー接着剤又は 二重被覆されたテープのための従来の塗布装置によってバリヤー層に接着するこ とができる。 図３及び４を参照して、ここには参照番号３０で一般的に示される本発明のバ リヤーラミネートの第２の具体例が示されている。このバリヤーラミネートも、 図７に示されている家１２のような建造物の外表面に、そのシージング１１が取 り付けられた後、下見張りの取り付けの前、建造物即ち家１２を形成するために 組み立てられた構造部材の間の継ぎ目１３を覆うために、取り付けられるように 適合される。 図３及び４に見られるように、バリヤーラミネート３０は、相対する両端４０ 並びに相対する第１及び第２の主表面４１及び４２を有する柔軟な長いバリヤー 層３８を有する。このバリヤー層３８は、商品名“Ｒｕｆｃｏ−ｗｒａｐ”の下 にＲａｖｅｎ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ，Ｉｎｃ，Ｓｉｏｕｘ Ｆａｌｌｓ，Ｓｏ ｕｔｈ Ｄａｋｏｔａによって販売されている微細な孔を有する高密度ポリエチ レンバリヤーシート材料のような多孔性材料で、その両主表面４１及び４２の間 に微細な通路４３を持ち、その両主表面の間で水蒸気の通路を提供し、一方で液 体の水及び空気の流通を制限する。このバリヤーラミネート３０は、このバリヤ ー層３８を継ぎ目１３の相対する側の構造部材に接着するための、バリヤー層３ ８の相 対する端４０の各々に沿って粘着剤の剥き出しになった層４４を提供する手段を 有する。バリヤーラミネート３０において、その手段はバリヤー層３８の第１の 主表面４１の完全に全体に亘って被覆された粘着剤の連続層４４によって提供さ れており、この接着剤の層４４はバリヤー層３８の主表面４１及び４２の間の微 細な通路４３と並んだ貫通孔４６を持ち、バリヤーラミネート３０を通る水蒸気 の通路を提供する。接着剤層４４中のそのような開孔４６は、上述のバリヤー層 用の材料が粘着剤で被覆されるとき第１の主表面４１に沿って微細な通路４３へ の孔の周りに形成されることが見いだされた。前記粘着剤はイソオクチルアクリ レート及びアクリル酸の共重合によって形成され、これはバリヤー層３８上に線 巻きコーティングロッド又は他の従来の被覆方法により被覆される。 図５及び６を参照して、ここには本発明の第３の具体例が参照番号５０で一般 的に示されている。このバリヤーラミネート５０は、建造物、例えば図１１に示 された家１２に、家１２のシージング１１が取り付けられた後、家１２の下見張 りの取り付け前に、取り付けられるように適合されて、建造物、即ち家１２を形 成するために組み立てられた構造部材（例えば、シージング１１、窓枠１５、ド ア枠１６、下枠１７、等）の間の継ぎ目１３を覆う。 図５及び６に示されているように、バリヤーラミネート５０は、相対する端６ ０及び相対する第１及び第２の主表面６１及び６２を有する柔軟な長いバリヤー 層５８を有する。このバリヤー層５８は多孔性材料であり（例えば、上述の商業 的に入手できる多孔性バリヤーシート材料のいずれかである）、このバリヤー層 ５８は主表面６１及び６２の間に、これら主表面の間での水蒸気の通過を提供す るがその主表面６１及び６２の間での液体水及び空気の通過を制限する微細な通 路を有するようになっている。このバリヤーラミネー ト５０も、バリヤー層５８の相対する両端６０のそれぞれに沿って、継ぎ目１３ の相対する側の構造部材にバリヤー層５８を接着するための粘着剤層を提供する ための手段を含む。このバリヤー層５８は、間隔の空けられた長手方向に伸びる 粘着剤の複数の層、即ち複数の縞５９で被覆されている。それら縞５９の内の２ つはバリヤー層５８の第１の主表面６１の長い外側部分６６上にその相対する端 ６０の各々に隣接して存在し、バリヤー層５８の第１の主表面６１の長い外側部 分６６上にその相対する端６０の各々に隣接して被覆された粘着剤の分離された 層の形をした上記手段を提供する。前記複数の縞５９（１つ又はそれ以上、図面 には３つを示している）がこれら外側部分６６の間に間隔を空けて配置されてい る。粘着剤の被覆は、従来の工場の装置を用いてバリヤー層５８の上に縞状に被 覆することができ、多数の密に間隔のあいた縞をバリヤー層材料の大きなシート に塗布でき、このバリヤーラミネートはどんな幅であれ望みの幅にこの大きなシ ートから前記縞に平行な線に沿って切り取ることができるという利点を与える。 そしてこの切り取りの場合、複数の縞の内の２つが常にバリヤーラミネートの両 端６０に常に比較的近く、バリヤー層５８を通る水蒸気の通過を制限しないよう にバリヤーラミネートの中央部は接着剤のない部分を常に持つので、ナイフが接 着剤の縞の端から外れないように大きな注意を払う必要がないのである。好まし くは、両層を提供するために用いられる粘着剤はトレードネーム“８０８６ Ｃ ｏｎｔｒａｃｔｏｒｓ Ｓｈｅａｔｈｉｎｇ Ｔａｐｅ”の下にＭｉｎｎｅｓｏ ｔａ Ｍｉｎｉｎｇ ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏｎｐａｎｙ， Ｓｔ．Ｐａｕｌ，ＭＮ ５５１４４−１０００によって販売されているテープ に使用されている接着剤と同じものである。この接着剤はイソオクチルアクリレ ート及びアクリル酸のコポリマーで あり、米国特許Ｎｏ．Ｒｅ２４９０６及び２８８４１２６に記載されている。 図７及び８を参照して、ここには本発明の第４の具体例が参照番号７０で一般 的に示されている。このバリヤーラミネート７０は、建造物、例えば図１１に示 された家１２に、家１２のシージング１１が取り付けられた後、家１２の下見張 りの取り付け前に、取り付けられるように適合されて、建造物、即ち家１２を形 成するために組み立てられた構造部材の間の継ぎ目１３を覆う。 図７及び８に示されているように、バリヤーラミネート７０は、相対する端８ ０及び相対する第１及び第２の主表面８１及び８２を有する柔軟な長いバリヤー 層７８を有する。このバリヤー層７８は多孔性材料であり（例えば、上述の商業 的に入手できる多孔性バリヤーシート材料のいずれかである）、このバリヤー層 ７８は主表面８１及び８２の間に、これら主表面の間での水蒸気の通過を提供す るがその主表面８１及び８２の間での液体水及び空気の通過を制限する微細な通 路を有するようになっている。このバリヤーラミネート７０も、バリヤー層７８ の相対する両端８０のそれぞれに沿って、継ぎ目１３の相対する側の構造部材に バリヤー層７８を接着するための、剥き出しの粘着剤層８４を提供するための手 段を含む。バリヤーラミネート７０において、前記手段は２つの長いテープ８５ を備え、それぞれはバッキング（ｂａｃｋｉｎｇ）とこのバッキングの１つの主 表面に被覆された粘着剤（例えば、用いられる粘着剤被覆テープはトレードネー ム“８０８６ Ｃｏｎｔｒａｃｔｏｒｓ Ｓｈｅａｔｈｉｎｇ Ｔａｐｅ”の下 にＭｉｎｎｅｓｏｔａ Ｍｉｎｉｎｇ ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏｎｐａｎｙ，Ｓｔ．Ｐａｕｌ，ＭＮ ５５１４４−１０００によって販売さ れているテープである）を含んでいる。長いテープ８５上の 粘着剤の層の両部分はバリヤー層７８の第２の表面８２の上の相対する両端８０ に隣接して、長いテープ８５の上の粘着剤の両層の両部分が接着されており、長 いテープ８５の上の粘着剤の層の殻一部はバリヤー層７８の相対する端８０を超 えて突き出しており、粘着材の剥き出しの層８４を与えており、これによってバ リヤーラミネート７０は基体に接着することができる。このバリヤー層７８は長 いテープ８５の間に中央部８８を有し、この中央部は粘着剤及びテープがなく、 粘着剤又はテープによって水蒸気がバリヤー層７８を通って動くのを妨げること を排除している。 バリヤーラミネート７０は、バリヤーラミネート１０及び３０のように工場装 置で形成され、ロールに巻かれ、仕事の場所に運搬され、図１１に示されている ようにロールから適用される。長いテープ８５及びバリヤー層が相互に接着され ている場所のラミネート７０の厚みはロールに厚い部分を作り、端８０を超えて 突き出した長いテープ８５の部分が相互に完全に接着するのを妨げる。従って、 好ましくは、バリヤーラミネート７０は、図１２に示されているようなポータブ ルな積層装置８９を用いて、適用されるべき建造物の現場で形成される。この積 層装置８９は長いテープ８５をバリヤー層７８に接着してバリヤーラミネート７ ０を形成し、その後、バリヤーラミネート７０は継ぎ目１３に跨がって接着され る。この積層装置８９は米国特許Ｎｏ．４３７９０１９（Ｐｏｏｌ）及び５０３ ７５０１（Ｌａｗｓｏｎ）に記載されたラミネート装置に幾分似ているが、米国 特許Ｎｏ．４９１３７６７（Ｌｏｎｇｗｏｒｔｈ）に記載されているタイプの切 断刃、米国特許Ｎｏ．４９８９７６９（Ｌｏｎｇｗｏｒｔｈ ｅｔ ａｌ）に記 載されているような種類の切断刃用の防具、並びに米国特許Ｎｏ．４９９０２１ ４（Ｈｅｉｌ ｅｔａｌ）に記載されているような種類のより良いテープガイド 装置を 付け加えることによって改善される。上記特許Ｎｏ．４３７９０１９、５０３７ ５０１、４９１３７６７、４９８９７６９及び４９９０２１４の内容を、引用に よってここに含める。 図９及び１０を参照して、ここには本発明の第５の具体例が参照番号９０で一 般的に示されている。このバリヤーラミネート９０は、建造物、例えば図１１に 示された家１２に、家１２のシージング１１が取り付けられた後、家１２の下見 張りの取り付け前に、取り付けられるように適合されて、建造物、即ち家１２を 形成するために組み立てられた構造部材の間の継ぎ目１３を覆う。 図９及び１０に示されているように、バリヤーラミネート９０は、相対する端 １００及び相対する第１及び第２の主表面１０１及び１０２を有する柔軟な長い バリヤー層９８を有する。このバリヤー層９８は多孔性材料であり（例えば、上 述の商業的に入手できる多孔性バリヤーシート材料のいずれかである）、このバ リヤー層９８は主表面１０１及び１０２の間に、これら主表面の間での水蒸気の 通過を提供するがその主表面１０１及び１０２の間での液体水及び空気の通過を 制限する微細な通路を有するようになっている。このバリヤーラミネート９０も 、バリヤー層９８の相対する両端１００のそれぞれに沿って、継ぎ目１３の相対 する側の構造部材にバリヤー層９８を接着するための、剥き出しの粘着剤層１０ ４を提供するための手段を含む。バリヤーラミネート９０において、前記手段は ２つの第１の長いテープ１０５を備え、それぞれはバッキング（ｂａｃｋｉｎｇ ）とこのバッキングの１つの主表面に被覆された粘着剤（例えば、用いられる粘 着剤被覆テープはトレードネーム“８０８６ Ｃｏｎｔｒａｃｔｏｒｓ Ｓｈｅ ａｔｈｉｎｇ Ｔａｐｅ”の下にＭｉｎｎｅｓｏｔａ Ｍｉｎｉｎｇ ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏｎｐａｎｙ，Ｓｔ．Ｐａｕｌ，ＭＮ ５５１４４−１０００によって販売されているテープである）を含んでいる。こ の２つの第１の長いテープ１０５はバリヤー層９８と端部同士で２つの第２の長 い粘着剤で被覆されたテープ１０６（例えば、やはり８０８６ Ｃｏｎｔｒａｃ ｔｏｒｓ Ｓｈｅａｔｈｉｎｇ Ｔａｐｅ）によって接着される。このバリヤー ラミネート９０は工場の設備で調製され、図示のようにロールに巻かれる。これ に代えて、バリヤー層９８の各端１００に沿った２つの長いテープ１０５及び１ ０６の各々の上の粘着剤層の各部分は米国特許Ｎｏ．４９８１５３７（これを引 用してその内容をここに含める）に記載されたタイプの積層装置を用いて相互に 接着し、その後、これら２つの積層体を図示のようにバリヤー層９８の相対する 端１００に沿って接着するか、又はこれら２つの積層体を第１に、カバーすべき 継ぎ目の相対する側に沿う建造物に接着し、次いでバリヤー層９８を、これら積 層体における第２の長いテープ１０６上の接着剤の剥き出しになった層に接着す る。 図１３を参照して、二階建ての家１１０のような建造物が、家１１０の各階の 間のバンドジョイスト（ｂａｎｄ ｊｏｉｓｔ） １１６（図１４参照）を好ま しくは覆うカットダウン（ｃｕｔ ｄｏｗｎ）シージング部材１１４に適用され たシージング部材、即ちパネル１１２を好ましくは有する。シージング部材１１ ２、１１４の間の合わせ目１１８並びにドアフレーム１２２及び窓フレーム１２ ４との隙間又は継ぎ目１２０も、本発明の実施に従ってバリヤーラミネートによ ってシールできるということを理解すべきである。 より詳しくは、図１４を参照して、本発明のいずれの具体例においてもバリヤ ーラミネート１３０は、好ましくはシージング部材１１２及び１１４の間に合わ せ目１１８に適用される。シージング部材１１２は、間柱１３２、１３４及び板 １３６を含む家枠の外部に 適用されることを理解すべきである。下張り床１３８は、好ましくは、隣接する 板１３６の下のバンドジョイスト１１６上に配置される。 図１５を参照して、この場合、片持ち梁状に作った壁部は、下張り床１４２を 有するジョイスト（ｊｏｉｓｔ）１４０、並びに板１４６によって支えられた間 柱１４４を有する上部壁及び板１５０で終わる間柱１４８によって形成された下 部壁を有する。シージング部材１１２、１１４に加えて、さもなければカットダ ウンシージング部材（ｃｕｔ ｄｏｗｎ ｓｈｅａｔｈｉｎｇ ｍｅｍｂｅｒ） １１４及び下壁シージング部材１５４の間に生じるであろう隙間を閉じるための 下にあるシージング部材１５２を有することが好ましい。バリヤーラミネート１ ３０は、好ましくは、シージング部材１１２、１１４の間の隙間又は継ぎ目及び シージング部材１１４、１５２に適用される。加えて、下にあるシージング部材 １５２及び下側壁シージング部材１５４によって形成される内側コーナーに、こ れらの間の合わせ目又は隙間をシールするために、バリヤーラミネート１５６を 適用するとよい。 図１６を参照して、土台１６０は、好ましくは、その上に配置されてジョイス ト１６４及び下張り床１６６を支持する板１６２を有する。上部壁部分は、板１ ７０に載った間柱１６８及び枠部材１７２によって形成される。この上部壁区画 は窓１７４を受け取るようなサイズとなっている。バリヤーラミネート１３０は 、好ましくは、シージング部材１１２及び１１４の間の隙間又は合わせ目１７６ をシールするのに用いられる。更なるバリヤーラミネート１８０が、窓１７４が 設けられる前に、シージング部材１１２及び上部建造部材１７２の間に適用され 、部材１７２及びシージング１１２の間の隙間１８２をシールする。 本発明を幾つかの例を挙げて説明してきた。当業者には本発明の範囲を離れる ことなく、記載された具体例において多数の変形が作られることが明らかであろ う。従って、本発明の範囲はこの明細書に記載された構造と方法に限定されるも のではなく、請求の範囲に記載された構造と方法及びそれらの均等物によっての み限定さるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘイル，ロバート エイチ. アメリカ合衆国，ミネソタ 55133―3427, セントポール，ポスト オフィス ボック ス 33427（番地なし) (72)発明者 プリブナウ，スコット アール. アメリカ合衆国，ミネソタ 55133―3427, セントポール，ポスト オフィス ボック ス 33427（番地なし) (72)発明者 ラッセル，ダンカン アール. アメリカ合衆国，ミネソタ 55133―3427, セントポール，ポスト オフィス ボック ス 33427（番地なし)

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．組み立てられて建造物を構成する複数の構造部材の間の継ぎ目を覆うため の、下見張りを取り付ける前の家のような建造物の外表面に取り付けるためのバ リヤーラミネート（ｂａｒｒｉｅｒ ｌａｍｉｎａｔｅ）であって、次のものを 含むもの： 相対する端部並びに相対する第１及び第２の主表面を持ち、前記両主表面の間 に微細な通路を持っていて水蒸気の通路を提供するが液体水及び空気の通過を制 限する柔軟な長いバリヤー層；並びに 複数の構造部材の間の継ぎ目の相対する側の構造部材に前記バリヤー層を接着 するための前記バリヤー層の相対する端の各々に沿って剥き出しの粘着剤層を提 供する手段。 ２．前記バリヤー層の相対する各端に沿って剥き出しの粘着剤層を提供する前 記手段が、前記第１の主表面の長い外側部分上に前記相対する各端に隣接して被 覆された分離された粘着剤層を含み、前記バリヤー層が前記外側部分の間に接着 剤のない中央部を有する、請求の範囲１に記載のバリヤーラミネート。 ３．前記バリヤー層の相対する各端に沿う剥き出しの粘着剤層を提供する手段 が、前記第１の主表面上に被覆された粘着剤の複数の間隔を空けられた縞を含み 、前記間隔の空けられた複数の縞の２つは、前記第１の主表面の長い外側部分上 にあって、前記相対する各端に隣接しており、前記バリヤー層は前記接着剤の前 記縞の間に粘着剤のない部分を有する、請求の範囲１に記載のバリヤーラミネー ト。 ４．前記バリヤー層の相対する各端に沿う剥き出しの粘着剤層を提供する手段 が、前記第１の主表面の上を完全に覆う粘着剤層を含み、前記バリヤーラミネー トを水蒸気が通る通路を提供するための 前記バリヤー層の両主表面の間の微細な通路と並ぶ複数の孔を前記粘着剤層が有 する、請求の範囲１に記載のバリヤーラミネート。 ５．前記バリヤー層の相対する各端に沿う粘着剤層を提供する手段が、２つの 長いテープを含み、その各々はバッキング（ｂａｃｋｉｎｇ）及びこのバッキン グの１つの主表面上に被覆された粘着剤の層を含み、前記長いテープは前記バリ ヤー層の第１の表面上で前記相対する端に隣接して接着された前記粘着剤層の各 一部を有し、前記バリヤー層の相対する両端を通過して突き出した前記粘着剤層 の一部を有して、前記剥き出しの粘着剤層を備えている、請求の範囲１に記載の バリヤーラミネート。 ６．前記バリヤー層の相対する各端に沿う粘着剤層を提供する手段が、２対の 第１及び第２の長いテープを含み、各テープは１つのバッキング（ｂａｃｋｉｎ ｇ）及びバッキングの１つの主表面に被覆された１つの粘着剤の層を含み、各対 の第１及び第２の長いテープ上の粘着剤の層の部分は相互に接着され、第２の長 いテープ上の接着剤の層の複数の部分は前記バリヤーラミネートに接着され、第 １の長い複数のテープ上の複数の粘着剤の複数の層は剥き出しにされて、前記バ リヤー層の相対する両端の各々に沿って前記複数の粘着剤層を与えている請求の 範囲１に記載のバリヤーラミネート。 ７．家のような建造物に下見張りを取り付ける前に、この建造物の外側表面を 画定する構造部材の間の継ぎ目を通って前記建造物中に空気及び水分の浸入に対 するバリヤーを設ける方法であって、次のことを含むもの： 相対する端部並びに相対する第１及び第２の主表面を持ち、前記両主表面の間 に微細な通路を持っていて水蒸気の通路を提供するが液体水及び空気の通過を制 限する柔軟な長いバリヤー層を含むバリヤーラミネート：並びに前記相対する両 端の各々に沿う粘着剤の剥 き出しの層を提供する手段を提供し；そして 複数の構造部材の間の継ぎ目の両側上にある構造部材の外表面に、前記バリヤ ー層の相対する両端の各々に沿う粘着剤の剥き出しになった層を接着し、このバ リヤー層は前記継ぎ目の幅方向に跨がり、この継ぎ目の長さ方向に伸びているこ と。 ８．前記バリヤー層の相対する各端の各々に沿った剥き出しの粘着材層を提供 するバリヤーラミネートにおける手段が、それぞれバッキング（ｂａｃｋｉｎｇ ）このバッキングの１つの主表面上に被覆された粘着剤の層を含む２つの長い取 り付けテープを含み、前記提供ステップが前記長い取り付けテープ中の粘着剤層 の部分をバリヤー層の第１の表面上で相対する両端に隣接して接着し、前記バリ ヤー層の相対する両端を超えて突き出した粘着剤の層の部分が前記バッキングの 相対する両端の各々に沿った剥き出しの粘着剤層を提供することを含む請求の範 囲７に記載の方法。 ９．前記方法が、前記長いテープに含まれる粘着剤の層の一部をバリヤー層の 第１の表面上で相対する両端に隣接して接着させ、このテープ上の粘着剤の層の 一部が前記バリヤー層の相対する両端から突き出して、前記バリヤー層の相対す る各端に沿った剥き出しの粘着剤層を与えるステップを行うためのポータブルな 積層装置を用意するステップを含み、そして、前記ポータブルな積層装置が、建 造物の外表面上にバリヤー層の相対する各端に沿って粘着剤の剥き出しの層を接 着して前記バリヤー層が前記継ぎ目の幅を跨がり、この継ぎ目に沿って伸びるよ うにする直前に、前記長いテープに含まれる粘着剤の層の一部をバリヤー層の第 １の表面上で相対する両端に隣接して接着させ、このテープに含まれる粘着剤の 層の一部が前記バッキングの相対する両端から突き出して、前記バリヤー層の相 対する各端に沿った剥き出しの粘着剤層を与えるステップを行うた めに用いられる請求の範囲７に記載の方法。 １０．前記バリヤーラミネートを提供するステップが、更に前記相対する各端 に沿って粘着剤の剥き出しの層の間に接着剤のない中央部分を有する柔軟な長い バリヤー層を提供することを更に含む、請求の範囲７に記載の方法。 １１．構造部材の外表面中の継ぎ目の相対する側の各々に沿って粘着剤の剥き 出しの層を接着する前記ステップが、更に前記継ぎ目に跨がってこれに沿って長 さ方向に、前記バリヤー層の中央部分を配置することを含む請求の範囲１０に記 載の方法。 １２．前記剥き出しの粘着材層を接着するステップが、更に、前記構造部材の 外表面中の継ぎ目を、蒸気透過性、液体不透過性のバリヤーラミネートの中央部 で跨がるようにし、水蒸気が前記中央部中の前記主表面を通過するようにする請 求の範囲７に記載の方法。