JPH08506169A - ホースの端部結合具及びホースアセンブリ - Google Patents

ホースの端部結合具及びホースアセンブリ

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JPH08506169A JP6512906A JP51290694A JPH08506169A JP H08506169 A JPH08506169 A JP H08506169A JP 6512906 A JP6512906 A JP 6512906A JP 51290694 A JP51290694 A JP 51290694A JP H08506169 A JPH08506169 A JP H08506169A
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Abstract

(57)【要約】 大口径の補強ホース用のホース端部結合具(61)は、管状体を備えており、該管状体は、使用の際に、ホースの端部の内方に位置するテール端部(64)と、使用の際に、ホースの軸方向の端部を越えて伸長することのできる第2の端部である外方端とを有している。管状体の外側面には、軸方向において隔置された、2つの保持ビード(62、63)が設けられる。管状体のテール端部(64)に最も近いビード(62)は、上記テール端部とは反対側を向き、且つ、長手方向の断面で見た場合に、アスペクト比が小さい輪郭を有する薄型の後方部を有しており、これにより、上記ビードの最大半径の位置から最小半径の位置までの上記後方部の軸方向の長さは、上記両方の半径の間の差の少なくとも1.5倍である。他方のビード(63)は、少なくとも上記薄型のビードの後方部の長さだけ、上記薄型のビード(62)から軸方向に隔置されると共に、上記薄型のビードの最大直径よりも大きな最大直径を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 ホースの端部結合具及びホースアセンブリ 本発明は、ホースの端部結合具、並びに、該端部結合具、及び、可撓性の強化 ホースを組み合わせたホースアセンブリを提供する。本発明は、特に、これに限 定するものではないが、少なくとも100mm(4インチ)の孔を有する大口径 タイプの、ホース端部結合具及びホースアセンブリに関し、該アセンブリは、一 般に、ホースを現場で端部結合具の周囲に取り付けることにより構成される。 大口径のホースは、一般に、特に沖合いでオイルタンカーへの積み込み及び積 み卸しを行う場合のような、大量のオイルを輸送するために使用される。上記ホ ースは、本質的に浮揚することができるように、浮力を備えることができる。 使用中に、ホースアセンブリは、過酷な条件に露呈され、特にその端部領域に おいて、大きな荷重を受けて損傷する危険性がある。追加の材料を設けることに より、そのような損傷を受ける危険性を減少させることができるが、そのように するとコストが増大する。また、沖合いで浮揚するタイプのホースの場合には、 追加の材料の重量は、追加の浮力を必要とする。 ホース及び端部結合具から成る通常のアセンブリの一部が、長手方向の断面図 で、図1に示されている。ホース10は、大口径(約610mm(24インチ) )であり、多層型の単一の補強カーカス11を有している。 端部結合具12は、ビード型のインサート13の一端部と一体の端部位置フ ランジ(図示せず)を有しており、該フランジの周囲には、ホース15の端部領 域14が形成されている。 上記インサート13は、円形断面を有する管状体16と、外側面17とを備え ており、該外側面は、内側の第1の端部である後方端18において、テーパ形状 になっているが、均等に隔置された4つの保持ビード19−22の部分を除いて 、円筒形である。 最内方のビード19は、鋸歯形状の断面を有している。このビードは、テーパ 形状の端部18に隣接する第1の傾斜面23と、結合具の長手方向の軸線に対し て実質的に直交する第2の当接面24とを有している。他の3つのビード20− 22は、概ね矩形の断面を有している。 ホース10は、該ホースの端部に設けられた内側ライニング25を有しており 、該ライニングは、厚くなったスカート26を有しており、薄いテール層27か ら離れた鋸歯状のビード19付近で終端となっている。ライニング層25は、ビ ード19の上で最大の外径を有しており、その直径は、ホースの端部14から少 なくとも2.0m内方の位置の最小直径(この最小直径は、ホースの長さの主要 な部分にわたるライニングの通常の外径である)まで、徐々に減少している。テ ール層27は、ビード19のピークの上方で伸長し、当接面24付近で下方に且 つ表面17の上で軸方向に伸長して、ビード19と隣接するビード20との間で 終端となっている。 非圧縮性のポリマーすなわち高分子から成る充填リング28が、テール層27 の上に設けられ、ビード19とビード20との間の空間を充填している。 メイン補強カーカス11が、ライニング25及び充填リング28の上を伸長し 、ビード20−22の形状に追従して、これらビードに接触している。カーカス 11は、結束ワイヤアセンブリ30によって、端部結合具に接した状態で保持さ れており、上記結束ワイヤアセンブリは、螺旋状に伸長する結束ワイヤから成る 幾つかの層を備えている。多層補強カーカス11の第1の主要なグループ11a は、ビード19のピークの上方からビード20のピークの上方まで伸長する、内 側の結束ワイヤアセンブリ31によって、端部結合具に接した状態で固定されて いる。このアセンブリは、層11aを充填リング28に接した状態で保持してい る。他の3つの内側の結束ワイヤアセンブリ32、33、34は、層11aを、 ビード20、21、22の間の溝の中において、及び、ビード22の右側で、変 形した状態で保持している。これらのアセンブリ32−34、及び、アセンブリ 31は、該アセンブリを形成するタッチピッチ(接触ピッチ)、及び、上記アセ ンブリの間で伸長するより大きなピッチで巻かれた、単一のワイヤコードから形 成されている。残りのカーカス層11bは、ワイヤアセンブリ31−34の上に 設けられ、外側ワイヤアセンブリ35−38によって、端部結合具に接した状態 で保持されている。アセンブリ35は、端部結合具のテーパ端部18、第1及び 第2のビー ド19、20、並びに、これらビードの間の空間の周囲で、軸方向に伸長してい る。アセンブリ36−38は、内側の結束ワイヤアセンブリ32−34の周囲に それそれ延在し、また、アセンブリ35−38は、アセンブリ31−34と同じ 態様で、単一の長さのワイヤコードから形成されている。 上述の事柄から、補強カーカスは、比較的変形しないその長さの一部の全体に わたって、すなわち、端部18から、ビード19、充填リング28、及び、第2 のビード20まで、端部結合具に確実に接した状態で保持されている。対照的に 、総ての層は、これら層がビード20−22によって与えられる輪郭に追従して 変形している、軸方向において限定された領域において固定されている。 結束された補強カーカスは、螺旋状の耐圧漬性のワイヤ40、並びに、ベース カバーの内側及び外側の成分層から成る層41、42、43によって、包囲され ている。 上述のホース構造は、良好な信頼性をもたらすことができるが、特に、その設 計仕様を越える条件を受けた場合には、端部結合具の付近のライニング層が、早 期に破裂したり、亀裂を生ずる危険性がある。 本発明は、重量を過度に増大させることなく、改善された強度、及び、耐疲労 性を得ることのできる、改善されたホースアセンブリ、及び、改善された端部結 合具を提供しようとするものである。 本発明の1つの特徴によれば、大口径ホース用のホース端部結合具が提供され 、このホース端部結合具は、補強されたホースの端部に設けられる管状体を備え ており、該管状体は、使用の際に、上記ホースの端部の内方に位置するテール端 部、及び、使用の際に、上記ホースの軸方向の端部を越えて伸長する外方端であ る第2の端部を有しており、上記管状体の外側面には、軸方向に隔置された複数 の保持ビードが設けられ、これら複数の保持ビードの中の、上記管状体のテール 端部に最も隣接する第1のビードは、上記テール端部とは反対側を向き、且つ、 長手方向の断面で見た場合に、アスペクト比が小さい輪郭を有する薄型の後方部 を有しており、これにより、上記ビードの最大半径の位置から最小半径の位置ま での、上記後方部の軸方向の長さが、上記両方の半径の間の差の少なくとも1. 5倍であり、また、第2の保持ビードが、上記薄型のビードの上記後方部の軸方 向の長 さに少なくとも等しい距離だけ、上記薄型のビードから、軸方向に隔置されてお り、上記第2の保持ビードは、上記薄型のビードよりも大きな半径方向の厚みを 有している。 従って、本発明によれば、第2のビードの半径方向最外方の表面は、上記薄型 のビードの最大半径よりも大きな半径に位置する。 上記ビードの後方部の半径方向の厚みに対する軸方向の長さの比は、少なくと も2:1であるのが好ましく、2:1乃至3:1の範囲にあるのがより好ましい 。 上記薄型のビードの後方部は、断面で見ると、湾曲しており、部分球形状の後 方を向いた面をもたらすように、円形の一部とすることができる。截頭円錐面を 形成する、他の湾曲した輪郭、あるいは、直線的な輪郭を用いることができ、そ のような輪郭は、特に、ビードの後方部で直径が急激に減少する特徴を有する通 常のビードに比較して、ビードの後方部にわたって直径が実質的に徐々に減少す るように選択される。 本発明はまた、上述の比が口径の増大と共に徐々に増大する、異なる口径を有 する一連の端部結合具を提供する。その比は、約102mm(4インチ)の口径 に関する約1.5:1から、約610mm(24インチ)の口径に関する約2. 5:1まで増大することができる。その範囲は、約406mm(16インチ)の 口径に関する、約2.2:1の比を含むことができる。 結合具のテール端部の方を向いた薄型の保持ビードの他方の面すなわち前方面 も、半径方向の厚みに対する軸方向の長さの比が少なくとも1.5:1である輪 郭を有するのが好ましい。薄型の保持ビードの前方面は、上記後方面の輪郭と逆 の輪郭を有しており、これにより、長手方向の断面で見た場合の、上記ビードの 全体的な輪郭は、上記ビードの最外方の円周を含む平面に関して、対称的である 。 上記薄型の保持ビードは、当該端部結合具のテール端部から、上記ビードの後 方部の軸方向の長さに少なくとも等しく、好ましくは、上記軸方向の長さの少な くとも1.5倍である、軸方向の長さを有するテール部分によって、隔置される のが好ましい。 上記第2のビードは、当該結合具の長手方向の軸線に対して少なくとも部分的 に傾斜している、後方を向いた面すなわち後方面(すなわち、薄型のビードとは 反対側を向いた面)を有することができる。上記薄型のビードの方を向いた上記 ビードの他方の面は、その勾配が比較的急にすることができ、上記長手方向の軸 線に対して概ね直交する平面に置くことができる。 端部結合具の第2の端部すなわち外方端は、フランジ構造と一体に形成するこ とができる。上記ビードは、端部結合具の本体すなわち管状体と一体に形成する ことができ、あるいは選択された形状に予成形し、溶接又は他の手段によって、 上記本体に固定することができる。 本発明は、更に、補強されたホースの端部によって包囲された、本発明の端部 結合具を備えるホースアセンブリを提供し、上記ホースは、軸方向において隔置 されると共に、上記薄型の保持ビードの両側で作用するように配列された、結束 ワイヤから成る2つのアセンブリによって、上記結合具に固定された少なくとも 1つのメイン補強層を備えている。 上記薄型のビードの後方面に隣接する結束ワイヤアセンブリは、一次的には、 上記端部結合具の円筒形の外側面に向けて、また、二次的には、上記円筒形の面 に隣接する上記後方を向いたビードの面の一部に向けて、上記補強層を半径方向 に圧縮する作用を行うのが好ましい。結束ワイヤアセンブリは、結束ワイヤから 成る複数の層を含むタイプのものとすることができる。 薄型のビードの他方の面すなわち前方面に隣接する結束ワイヤアセンブリは、 単一の層厚を有するのが好ましく、また、3又はそれ以上の軸方向に隔置された ワイヤのグループを備えることができ、各々のグループにおいては、ワイヤの巻 きはタッチピッチである。 数の少ないグループは、結合具の長手方向の軸線に対して傾斜している薄型の ビードの前方面に対して作用するように、位置決めすることができる。 1つのワイヤが、1つのグループから他のグループへ伸長することができ、あ るいは、1つのアセンブリのワイヤ材料が、他のアセンブリと関連しないように 、配列することができる。 メイン補強カーカスは、複数の補強層を備えるのが好ましい。上記補強層の幾 つかだけが、上記結束ワイヤアセンブリによって、上記薄型のビードのいずれか の側に直接固定されるのが好ましい。そのような態様で固定されるのは、層の全 数の半分よりも少ないのが好ましく、また、そのような態様で固定されるのは、 層の全数の3分の1よりも少ないのがより好ましい。 上記補強層は、上記結束ワイヤアセンブリによって、2つのグループに分割す ることができ、これら2つのグループは、以下の記載において、第1の結束ワイ ヤアセンブリと呼称され、第2のすなわち外側のグループの層は、第1のすなわ ち内側の層よりも、結合具のテール端部から離れて終端する。 外側のグループは、第2の保持ビードにわたって伸長するように、また、内側 の層を上記薄型のビードのいずれかの側に固定する2つの第1の結束ワイヤアセ ンブリにそれぞれ対応する、2つの第2の結束ワイヤアセンブリによって、上記 ビードのいずれかの側で、上記結合具に固定されるように、配列されるのが好ま しい。 外側のグループの層はまた、軸方向に隔置された3又はそれ以上のグループを 含む結束ワイヤアセンブリによって、上記テール部分の周囲に固定することがで きる。上記外側のグループの補強層の周囲にもれる3つの結束ワイヤアセンブリ は、互いに分離することができ、これにより、上記両方の保持ビードのピークの 上に結束ワイヤが存在しないようにする。 上記メインカーカスは、2つのグループの層を備えるのが好ましく、これら2 つのグループは、二次的なライニング層として作用するように配列された、ゴム の介在層によって、分離される。この介在層は、上記ホースアセンブリの全長に わたって伸長することができ、また、内側の補強層の軸方向の端部の周囲の最内 方のライニングと接続され、該最内方のライニングに亀裂が生じたりあるいは他 の同様な損傷が生じた場合に、漏洩を防止する。 ライニング層の材料は、上記薄型の保持ビードと第2の保持ビードとの間の空 間が、上記外側のグループの層に対するサポートを提供するように、完全に占有 されるように採用され、これにより、上記外側のグループの層は、上記2つのビ ードのピークの領域の間で、変形を受けることなく、伸長することができる。 1又は全部のカーカス補強層の内方に位置する上記ホースのライニング層は、 上記端部結合具のテールの1m以内、より好ましくは、500mm以内の位置ま で、上記ホースの長さに沿って均一な厚みを有するのが好ましい。上記位置から 、 上記ライニングの外径は、上記薄型の保持ビードのピークにわたって伸長する最 大直径まで徐々に増大する。その最小外径から上記端部結合具のテール部分の周 囲の位置まで、均一な割合で増大するのが好ましい。 上記テール端部に最も近い部分である、上記端部結合具のテール部分の一部は 、テーパ形状の外側面を有するのが好ましく、上記テーパは、2°乃至5°の角 度範囲にあるのが好ましい。 本発明の実施例を、添付の概略的な図面を参照して、例示的に説明するが、図 面においては、 図2は、本発明のホース及び端部結合具のアセンブリの一部の長手方向の断面 図であり、 図3は、変更された端部結合具を有するホースアセンブリの図2と同様な図面 であり、 図4は、図3の端部結合具を一部長手方向の断面で示す、側面図であり、 図5は、変更された構造を有する他のホースアセンブリの図2と同様な図面で ある。 図2の構造においては、ホースアセンブリ60は、管状の端部結合具61を備 えており、該端部結合具は、滑らかな円筒形の約610mm(24インチ)の口 径を有すると共に、2つの外部ビード62、63を具備している。 上記ビードの両側の結合具61の外側面は、内方端65から第1の保持ビード 62までの距離の2分の1にわたって、長手方向の軸線に対して2゜乃至5゜の 角度範囲で若干テーパ形状になっている、内方端部分の軸方向の一部を除いて、 円筒形である。 第1のビード62は、図2の断面で見ると、対称的な部分円形状であり、また 、薄型である。この例における結合具の長手方向における薄型の輪郭の大きさは 、その輪郭が、結合具の隣接する円筒形の面から外方へ伸長している大きさの2 .5倍である。テール部分64は、第1のビードの軸方向の長さに等しい軸方向 の長さを有している。すなわち、テール部分の長さは、ビードの後方を向いた部 分の軸方向の範囲の2倍である。 第2の保持ビード63は、実質的に鋸歯状の輪郭を有しているが、通常のホー ス端部結合具の向きとは反対の向きである。ビード63は、長手方向の軸線に対 して直交する平面にあり、且つ、ビード62の方を向いた、当接面66と、第1 のビード62から離れる方向に45゜の角度で外方を向いた、截頭円錐形の面6 7とを有している。 ビード63は、ビード62よりも約60%だけ、結合具の円筒形の外側面から 半径方向外方へ伸長している。 ホース及び端部結合具のアセンブリは、端部結合具61の周囲でホースの端部 分69を形成することにより、構成される。 ホースのライニング層71は、端部結合具の孔に相当する孔を形成する内側面 72と、ホース結合具の内方端65から約280mm内方の位置の最小直径から 、第1の保持ビードの上の最大直径まで、徐々に増大する外側面とを有している 。ライニング層71は、第2のビード63にほぼ隣接して終端となっている。 ホースの多層型のメイン補強カーカス74は、2つのグループの層、すなわち 、内側のグループ74a、及び、外側のグループ74bに分割される。内側のグ ループは、少ない数の補強層を備えており、この場合においては、その数は、全 体の3分の1である。 内側のグループ74aは、ライニング層71の輪郭に合致し、第2の保持ビー ド63に実質的に隣接して終端となっている。内側のグループは、第1のビード 62の両側に各々設けられた結束ワイヤから成る、2つの独立した内側のグルー プ73、75によって、端部結合具の周囲の適所に保持されている。各々の結束 ワイヤは、真鍮メッキされたスチールワイヤから成るマルチフィラメント撚線で ある。 第1のグループ73は、結合具のテーパ端部領域を包囲しており、包囲するホ ース壁部の材料を層74aに接合するできるように軸方向に若干隔置された、5 つのゾーン76を備えている。各々のゾーンは、単一の太さを有するワイヤコー ドから形成され、上記5つのゾーンは、連続する単一のワイヤコードから形成す ることができる。 第2のグループ75は、各々が単一の太さを有するワイヤコードから成る4つ の重なり合ったゾーンを備えており、これらゾーンは、連続する単一のワイヤコ ードから形成することができる。 グループ75のゾーンは、補強層74aをビード62に対して均一に保持する ように、ビード62に向かってバイアスされすなわち偏椅されて、非対称の形態 で重なり合っており、特に、上記ビードが結合具の円筒形の表面に出会う領域に おいては、上記補強層を上記円筒形の表面に対して保持している。 内側のグループ74aは、高分子材料の層78によって覆われており、該高分 子材料の層は一般に、グループ74aの軸方向の端部の周囲を伸長することによ り、ライニング層の高分子材料と一体である。上記ライニング層は、ビード62 、63の間の領域において、これらビードの間の有効な空間を完全に占有するよ うに、厚みが増されており、カーカス補強層の内側のグループ74aを、包囲す る外側のグループ74bから分離するための介在層の役割を果たしている。 外側のグループ74bは、内側のグループ74aよりも更に伸長し、第2のビ ードの截頭円錐形の面67、並びに、端部結合具の隣接する円筒形の外側面の一 部を包囲している。 外側のグループ74bは、結束ワイヤから成る3つのグループ80−82によ って適所に保持されている。第1のグループ80は、テーパ形状の端部ゾーンを 包囲し、第2のグループ81は、第1及び第2のビード62、63のそれぞれの ピークの間で軸方向に延在し、第3のグループは、第2のビード63の截頭円錐 面に沿って延在している。 グループ80、81は各々、上述の内側のグループ73と同様に構成されてお り、グループ82は、実質的に、上述のグループ75に相当している。 ホース構造は、次に、ホースの端部領域に、エラストマ材料から成る肩プライ (テーパ形状のライニング層の長さのほぼ全長にわたって伸長する)83と、耐 圧潰性の螺旋状のワイヤ84と、ホースカバーの内側及び外側の成分層から成る 層85、86、87とを付与することにより、完成される。 図3に示す本発明の第2の実施例においては、ホースアセンブリ100は、図 1の結合具61と同様の種類の端部結合具101を備えているが、該結合具の外 方端に第3のビード102が設けられている点が異なっている。リブ102は、 上述の第2のビード63の輪郭と概ね類似の輪郭を有するが、その半径方向の寸 法が短い。このリブは、ホースカバーの層が円滑に終端することを助ける役割を 果たすものであって、メインカーカス補強層に対して係合つを軸方向に位置決め するように機能するものではない。 図3の端部結合具101は、図4により詳細に示されている。この図面は、3 つのビード62’、63’、102が、別個のリングとして予成形され、次に、 結合具の円筒形の管状体部分105に溶接され、また、端部フランジ103が、 符号104において、上記管状体部分に溶接することができることを示している 。 図5に示す更に別の実施例においては、ツインカーカス型のホース111を備 えるホースアセンブリ110は、端部結合具112を具備しており、該端部結合 具には、追加の保持ビード113が設けられ、この追加の保持ビードは、図3の ビード63’に実質的に相当する。 追加のビード113は、ビード63’と外側の端部ビード102’との間の中 間に位置しており、二次カーカス層114の保持を支援する役割を果たしている 。二次カーカスは、上述のグループ75、82に実質的に対応する、コード11 6から成る非対称配列の重なり合う層によって、ビード113の截頭円錐面11 5に接した状態で保持されている。第4のビードすなわち外側ビード102’は 、ホースカバーの層の形成及び位置決めを支援し、また、円滑な外側の輪郭を達 成する支援を行う。 薄型の保持ビードを提供することにより、通常の構造を有するホースに比較し て、ホースの耐久性が有効に改善されることが分かった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.大口径ホース用のホース端部結合具において、補強されたホースの端部に 設けられる管状体(61)を備え、該管状体は、使用の際に、前記ホースの端部 の内方に位置するテール端部(64)、及び、使用の際に、前記ホースの軸方向 の端部を越えて伸長する外方端である第2の端部を有しており、前記管状体の外 側面には、軸方向に隔置された複数の保持ビード(62、63)が設けられ、こ れら複数の保持ビードの中の、前記管状体のテール端部(64)に最も隣接する 第1のビードは、前記テール端部とは反対側を向き、且つ、長手方向の断面で見 た場合に、アスペクト比が小さい輪郭を有する薄型の後方部を有しており、これ により、前記ビードの最大半径の位置から最小半径の位置までの、前記後方部の 軸方向の長さが、前記両方の半径の間の差の少なくとも1.5倍であり、第2の 保持ビード(63)が、前記薄型のビード(62)の前記後方部の軸方向の長さ に少なくとも等しい距離だけ、前記薄型のビードから、軸方向に隔置されており 、前記第2の保持ビードは、前記薄型のビードの最大半径よりも大きな最大半径 を有していることを特徴とするホース端部結合具。 2.請求項1のホース端部結合具において、前記薄型のビードの前記後方部の 半径方向の厚みに対する軸方向の長さの比が、少なくとも2:1であることを特 徴とするホース端部結合具。 3.請求項2のホース端部結合具において、前記比が、3:1を越えないこと を特徴とするホース端部結合具。 4.請求項1乃至3のいずれかのホース端部結合具において、前記薄型のビー ドの前記後方部が、断面で見ると湾曲していることを特徴とするホース端部結合 具。 5.請求項4のホース端部結合具において、前記薄型のビードが、円形の一部 の形状を有しており、これにより、後方を向いた、部分球形状の表面をもたらす ことを特徴とするホース端部結合具。 6.請求項4のホース端部結合具において、前記薄型のビードは、該ビードの 後方部にわたって、直径が実質的に徐々に減少するように、選択されることを特 徴とするホース端部結合具。 7.請求項1乃至6のいずれかのホース端部結合具において、当該結合具の前 記テール端部の方を向いている、前記薄型の保持ビードの他方の面である前方面 が、半径方向の厚みに対する軸方向の長さの比が少なくとも1.5:1である、 輪郭を有していることを特徴とするホース端部結合具。 8.請求項1乃至7のいずれかのホース端部結合具において、前記薄型の保持 ビードのの前記前方面が、前記後方面の輪郭と逆の輪郭を有しており、これによ り、前記ビードの全体的な輪郭は、長手方向の断面で見た場合に、前記ビードの 最外方の円周を含む平面に関して、対称的であることを特徴とするホース端部結 合具。 9.請求項1乃至8のいずれかのホース端部結合具において、前記薄型の保持 ビードは、当該端部結合具のテール端部から、前記ビードの後方部の軸方向の長 さに少なくとも等しい軸方向の長さを有するテール部分によって、隔置されてい ることを特徴とするホース端部結合具。 10.請求項9のホース端部結合具において、前記間隔が、前記後方部の軸方向 の長さの少なくとも1.5倍であることを特徴とするホース端部結合具。 11.請求項1乃至10のいずれかのホース端部結合具において、前記第2のビ ードは、前記薄型のビードが、ホース補強カーカスの一部を位置決めすることを 助けるために、使用されることを特徴とするホース端部結合具。 12.請求項1乃至11のいずれかのホース端部結合具において、前記第2のビ ードは、前記ホース構造の外側層を終端させるために、使用されることを特徴と するホース端部結合具。 13.請求項1乃至12のいずれかのホース端部結合具において、前記第2のビ ードは、当該結合具の長手方向の軸線に対して、少なくとも部分的に傾斜した後 方面を有することを特徴とするホース端部結合具。 14.請求項13のホース端部結合具において、前記薄型のビードの方を向いて いる、前記の第2のビードの他方の面が、比較的勾配が急で、前記長手方向の軸 線に対して直交する平面にあることを特徴とするホース端部結合具。 15.請求項1乃至14のいずれかのホース端部結合具において、当該端部結合 具の第2の端部である外方端が、フランジ構造と一体に形成されていることを特 徴とするホース端部結合具。 16.請求項1乃至15のいずれかのホース端部結合具において、前記ビードの 少なくとも一方が、当該端部結合具の管状体と一体に形成されていることを特徴 とするホース端部結合具。 17.請求項1乃至15のいずれかのホース端部結合具において、前記ビードの 少なくとも一方が、選択された形状に予成形され、前記管状体に溶接又は他の手 段で固定されることを特徴とするホース端部結合具。 18.請求項1乃至17のいずれかに記載され、各々異なる口径を有する端部結 合具から成る一連の端部結合具において、前記薄型のビードの前記比が、口径の 増大と共に徐々に増大することを特徴とする一連の端部結合具。 19.補強されたホースの端部によって包囲された、請求項1乃至18のいずれ かの端部結合具を備えるホースアセンブリにおいて、前記ホースが、軸方向に隔 置され、前記薄型の保持ビードの両側で作用するように配列された、結束ワイヤ から成る2つのアセンブリによって、前記結合具に固定された、少なくとも1つ のメイン補強層を備えることを特徴とするホースアセンブリ。 20.請求項19のホースアセンブリにおいて、前記薄型のビードの後方面に隣 接する結束ワイヤアセンブリが、一次的には、前記端部結合具の円筒形の外側面 に向けて、二次的には、前記円筒形の面に隣接する前記後方を向いたビードの面 の一部に向けて、前記補強層を半径方向に圧縮する作用を行うことを特徴とする ホースアセンブリ。 21.請求項20のホースアセンブリにおいて、前記結束ワイヤアセンブリが、 結束ワイヤから成る複数の層を含むタイプであることを特徴とするホースアセン ブリ。 22.請求項20又は21のホースアセンブリにおいて、前記薄型のビードの他 方の面である前方を向いた面に隣接する、前記結束ワイヤアセンブリが、単一の 層厚を有することを特徴とするホースアセンブリ。 23.請求項22のホースアセンブリにおいて、前記隣接する結束ワイヤアセン ブリが、ワイヤから成り軸方向に隔置された、3又はそれ以上のグループを備え 、 各々のグループにおいては、ワイヤの一連の巻きが、タッチピッチであることを 特徴とするホースアセンブリ。 24.請求項23のホースアセンブリにおいて、前記結合具の長手方向の軸線に 対して傾斜している、前記薄型のビードの前方を向いた面に対して作用するよう に、少ない方の前記グループが位置決めされていることを特徴とするホースアセ ンブリ。 25.請求項23又は24のホースアセンブリにおいて、1つのワイヤが、1つ のグループから他のグループへ伸長していることを特徴とするホースアセンブリ 。 26.請求項19乃至25のいずれかのホースアセンブリにおいて、あるアセン ブリのワイヤ材料が、他のアセンブリと関連しないように伸長することを特徴と するホースアセンブリ。 27.請求項19乃至26のいずれかのホースアセンブリにおいて、前記メイン 補強カーカスが、複数の補強層を備えることを特徴とするホースアセンブリ。 28.請求項27のホースアセンブリにおいて、前記補強層の幾つかだけが、前 記結束ワイヤアセンブリによって、前記薄型のビードのいずれかの側部に直接固 定されることを特徴とするホースアセンブリ。 29.請求項28のホースアセンブリにおいて、前記態様で固定されるものは、 層の全数の半分よりも少ないことを特徴とするホースアセンブリ。 30.請求項28のホースアセンブリにおいて、前記態様で固定されるものは、 層の全数の3分の1よりも少ないことを特徴とするホースアセンブリ。 31.請求項27乃至30のいずれかのホースアセンブリにおいて、前記補強層 が、前記結束ワイヤアセンブリによって、この後に、第1の結束ワイヤアセンブ リと称する、2つのグループに分割され、第2の外側グループ層が、第1の内側 層よりも、前記結合具のテール端部から離れて終端となっていることを特徴とす るホースアセンブリ。 32.請求項31のホースアセンブリにおいて、前記外側のグループは、第2の 保持ビードにわたって伸長し、且つ、前記薄型のビードの両側に内側層を固定す る前記2つの第1の結束ワイヤアセンブリにそれぞれ相当する、2つの第2の結 束ワイヤアセンブリによって、前記ビードの両側で前記結合具に固定されるよう に、配列されることを特徴とするホースアセンブリ。 33.請求項32のホースアセンブリにおいて、前記外側のグループの層が更に 、3又はそれ以上の軸方向に隔置されたグループを含む結束ワイヤアセンブリに よって、前記テール部分の周囲に固定されることを特徴とするホースアセンブリ 。 34.請求項33のホースアセンブリにおいて、前記外側のグループの補強層の 周囲に設けられる3つの結束ワイヤアセンブリが、互いに分離され、これにより 、前記いずれの保持ビードのピークの上にも、結束ワイヤが存在しないようにな されていることを特徴とするホースアセンブリ。 35.請求項31乃至34のいずれかのホースアセンブリにおいて、前記第1の 内側層、又は、層グループが、前記薄型のビードと前記第2のビードとの間で終 端となっていることを特徴とするホースアセンブリ。 36.請求項27乃至36のいずれかのホースアセンブリにおいて、前記メイン カーカスが、二次的なライニング層として作用するゴムの介在層によって分離さ れた2つのグループの層を備えることを特徴とするホースアセンブリ。 37.請求項35のホースアセンブリにおいて、前記介在層は、当該ホースアセ ンブリの全長にわたって伸長し、内側の補強層の軸方向の端部の周囲の最内方の ライニングと接続し、前記最内方のライニングが損傷した場合に、ピークを保護 することを特徴とするホースアセンブリ。 38.請求項19乃至37のいずれかのホースアセンブリにおいて、前記第2の 保持ビードが、外側のグループの補強層に対する位置決めを行い、ライニング層 の材料は、前記2つのビードの間の空間が完全に占有されて前記外側のグループ の層を支持するために用いられ、従って、前記外側のグループの層は、前記2つ のビードのピークの領域の間で、変形を受けないで伸長することを特徴とするホ ースアセンブリ。 39.請求項19乃至35のいずれかのホースアセンブリにおいて、前記カーカ ス補強層の内方、あるいは、前記カーカス補強層の総ての層の内方に位置する、 前記ホースのライニング層は、前記端部結合具のテール部分の1m内の位置まで の前記ホースの長さに沿って、均一な厚みを有することを特徴とするホースアセ ンブリ。 40.請求項39のホースアセンブリにおいて、前記ライニング層は、前記結合 具の前記テール端部の500mm以内まで、均一な厚みを有することを特徴とす るホースアセンブリ。 41.請求項39又は40のホースアセンブリにおいて、前記位置から、前記ラ イニングの外径が、前記薄型の保持ビードのピークにわたって伸長する最大直径 まで、徐々に増大することを特徴とするホースアセンブリ。 42.請求項41のホースアセンブリにおいて、前記外径が、その最小外径から 前記端部結合具のテール部分の周囲の位置まで、均一な割合で増大することを特 徴とするホースアセンブリ。 43.請求項19乃至42のいずれかのホースアセンブリにおいて、前記テール 端部に最も近い部分である、前記端部結合具のテール部分の部分が、テーパ形状 の外側面を有することを特徴とするホースアセンブリ。 44.請求項43のホースアセンブリにおいて、前記テーパが、2゜乃至5゜の 角度範囲にあることを特徴とするホースアセンブリ。
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